JP2021074890A - 空気入りタイヤの製造方法及び製造システム - Google Patents
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Abstract
【課題】トレッドゴムの変形を抑制しつつ、トレッドゴムをセンタリング可能にする、空気入りタイヤの製造方法及び製造システムを提供する。【解決手段】空気入りタイヤの製造方法は、コンベアに載置されたトレッドゴムを、トレッドゴムの幅方向の第1端を先頭にして搬送することと、コンベアで搬送されるトレッドゴムの第1端を長尺状部材の第1受け面で受けることにより、トレッドゴムの中央線を第1所定位置に揃えることと、長尺状部材によって中央線が第1所定位置に揃った状態のトレッドゴムを、搬送装置の一定動作によってコンベア上からトレー上に移送することと、を含む。【選択図】図4
Description
本開示は、空気入りタイヤの製造方法及び製造システムに関する。
空気入りタイヤは、カーカスプライなどの複数のタイヤ構成部材を成形したファーストケースと呼ばれる第1アセンブリと、トレッドゴム及びベルトなどの複数のタイヤ構成部材を成形したセカンドケースと呼ばれる第2アセンブリと、を1つの生タイヤに成形し、その後、生タイヤをモールド内にて加熱、加圧して加硫成形することにより製造されている。
特許文献1は、セカンドケースの成形方法の一つとして、ドラム上に環状に成形したベルトに対して、ドラムの上方からトレッドゴムを供給してドラム上のベルトにトレッドゴムを巻き付ける工法が開示されている。特許文献1は、トレッドゴムを精度よく巻き付けるために、トレッドゴムの幅方向の両側に一対のガイドローラを配置し、一対のガイドローラでトレッドゴムを押さえてトレッドゴムのセンタリングを行うことが開示されている。
タイヤの製造工程においてトレッドゴムの中央線を所定位置に揃えること(センタリング)が要求される。しかしながら、特許文献1に開示されるトレッドゴムのセンタリング方法は、ドラムに供給されてテンションがかかっているトレッドゴムを幅方向の両側から押さえる方法である。この方法は、トレッドゴムの変形を招来するおそれがある。特に、ユニフォミティの要求が高いタイヤを製造するうえで採用することができない。
本開示は、トレッドゴムの変形を抑制しつつ、トレッドゴムをセンタリング可能にする、空気入りタイヤの製造方法及び製造システムを提供する。
本開示の空気入りタイヤの製造方法は、コンベアに載置されたトレッドゴムを、前記トレッドゴムの幅方向の第1端を先頭にして搬送することと、前記コンベアで搬送される前記トレッドゴムの前記第1端を長尺状部材の第1受け面で受けることにより、前記トレッドゴムの中央線を第1所定位置に揃えることと、前記長尺状部材によって前記中央線が前記第1所定位置に揃った状態の前記トレッドゴムを、搬送装置の一定動作によって前記コンベア上からトレー上に移送することと、を含む。
本開示の空気入りタイヤの製造システムは、載置されたトレッドゴムを、前記トレッドゴムの幅方向の第1端を先頭にして搬送するコンベアと、第1受け面を有し、前記コンベアで搬送される前記トレッドゴムの前記第1端を前記第1受け面で受けることにより、前記トレッドゴムの中央線を第1所定位置に揃える長尺状部材と、前記長尺状部材によって前記中央線が前記第1所定位置に揃った状態の前記トレッドゴムを、一定動作によって前記コンベア上からトレー上に移送する搬送装置と、を備える。
<空気入りタイヤの製造方法>
空気入りタイヤの製造方法は、複数のタイヤ構成部材を積層して生タイヤT3(図2参照)を製造する工程と、生タイヤT3をモールド内にて加熱及び加圧して加硫成形する工程と、を含む。生タイヤの製造方法は、ファーストケースとも呼ばれる第1アセンブリT1(図2参照)を成形する工程と、セカンドケースとも呼ばれる第2アセンブリT2(図1,2参照)を成形する工程と、第1アセンブリT1をインフレートして第2アセンブリT2と結合して生タイヤT3(図2参照)を得る工程と、を含む。
空気入りタイヤの製造方法は、複数のタイヤ構成部材を積層して生タイヤT3(図2参照)を製造する工程と、生タイヤT3をモールド内にて加熱及び加圧して加硫成形する工程と、を含む。生タイヤの製造方法は、ファーストケースとも呼ばれる第1アセンブリT1(図2参照)を成形する工程と、セカンドケースとも呼ばれる第2アセンブリT2(図1,2参照)を成形する工程と、第1アセンブリT1をインフレートして第2アセンブリT2と結合して生タイヤT3(図2参照)を得る工程と、を含む。
<第1アセンブリT1(ファーストケース)の成形>
第1アセンブリT1を成形する工程では、図示しない成形ドラムに、インナーライナーゴム及びカーカス等のタイヤ構成部材(非図示)を巻き付ける。その後、カーカスの両端にビードフィラ(非図示)及びビードコア(非図示)を配置して、ブラダ(非図示)をインフレートすることによりカーカスをビードコア及びビードフィラを巻き上げる。次に、サイドウォールゴム(非図示)を巻き付けて第1アセンブリT1(ファーストケース)を得る。なお、ここでの説明は例示であり、第1アセンブリT1の製法が説明された方法に限定されない。第1アセンブリT1を他の方法で成形することが可能である。
第1アセンブリT1を成形する工程では、図示しない成形ドラムに、インナーライナーゴム及びカーカス等のタイヤ構成部材(非図示)を巻き付ける。その後、カーカスの両端にビードフィラ(非図示)及びビードコア(非図示)を配置して、ブラダ(非図示)をインフレートすることによりカーカスをビードコア及びビードフィラを巻き上げる。次に、サイドウォールゴム(非図示)を巻き付けて第1アセンブリT1(ファーストケース)を得る。なお、ここでの説明は例示であり、第1アセンブリT1の製法が説明された方法に限定されない。第1アセンブリT1を他の方法で成形することが可能である。
<第2アセンブリT2(セカンドケース)の成形>
第2アセンブリT2(セカンドケース)を成形する工程を、図1を用いて説明する。図1に示すように、ベルトドラム10にベルト20等のタイヤ構成部材を巻き付けた後、トレッドゴム21をタイヤ一周分巻き付けて第2アセンブリT2(セカンドケース)を得る。図1に示すように、トレッドゴム21はトレー30に載置されており、トレー30上のトレッドゴム21と、ベルトドラム10の下部にあるベルト20とを接触させ、ベルトドラム10を回転させながらトレー30を動かすことで、トレッドゴム21をベルト20に巻き付ける。図1に示すようにトレッドゴム21をベルトドラム10の下方から供給する工法であれば、トレッドゴム21をベルトドラム10の上方から供給する工法に比べて、トレッドゴム21が自重によって変形することを抑制できる。特にユニフォミティの要求が高いタイヤを製造するのに適した工法である。
第2アセンブリT2(セカンドケース)を成形する工程を、図1を用いて説明する。図1に示すように、ベルトドラム10にベルト20等のタイヤ構成部材を巻き付けた後、トレッドゴム21をタイヤ一周分巻き付けて第2アセンブリT2(セカンドケース)を得る。図1に示すように、トレッドゴム21はトレー30に載置されており、トレー30上のトレッドゴム21と、ベルトドラム10の下部にあるベルト20とを接触させ、ベルトドラム10を回転させながらトレー30を動かすことで、トレッドゴム21をベルト20に巻き付ける。図1に示すようにトレッドゴム21をベルトドラム10の下方から供給する工法であれば、トレッドゴム21をベルトドラム10の上方から供給する工法に比べて、トレッドゴム21が自重によって変形することを抑制できる。特にユニフォミティの要求が高いタイヤを製造するのに適した工法である。
<第1アセンブリT1と第2アセンブリT2の結合>
図2に示すように、成形装置11において、第1アセンブリT1の外周に第2アセンブリT2を配置し、ブラダで第1アセンブリT1をインフレートさせながら第1アセンブリT1のビード同士を近づけ、ステッチャで第2アセンブリT2を第1アセンブリT1に押さえつけて第2アセンブリT2と第1アセンブリT1とを結合して、生タイヤT3を成形する。
図2に示すように、成形装置11において、第1アセンブリT1の外周に第2アセンブリT2を配置し、ブラダで第1アセンブリT1をインフレートさせながら第1アセンブリT1のビード同士を近づけ、ステッチャで第2アセンブリT2を第1アセンブリT1に押さえつけて第2アセンブリT2と第1アセンブリT1とを結合して、生タイヤT3を成形する。
<トレッドゴム21のトレー30までの搬送工程>
トレッドゴム21は押出機(非図示)から押し出されて成形される。その後、トレッドゴム21は、冷却工程などの処理工程を経てトレー30の上まで搬送される。以下、空気入りタイヤの製造方法におけるトレッドゴム21のトレー30までの搬送工程について説明する。
トレッドゴム21は押出機(非図示)から押し出されて成形される。その後、トレッドゴム21は、冷却工程などの処理工程を経てトレー30の上まで搬送される。以下、空気入りタイヤの製造方法におけるトレッドゴム21のトレー30までの搬送工程について説明する。
<製造システム>
図3は、製造システム(搬送システム)を模式的に示す側面図である。図4は、製造システム(搬送システム)を模式的に示す平面図である。図3及び図4に示すように、本実施形態の空気入りタイヤの製造システムは、コンベア4と、長尺状部材50と、搬送装置60と、を有する。
図3は、製造システム(搬送システム)を模式的に示す側面図である。図4は、製造システム(搬送システム)を模式的に示す平面図である。図3及び図4に示すように、本実施形態の空気入りタイヤの製造システムは、コンベア4と、長尺状部材50と、搬送装置60と、を有する。
コンベア4は、載置されたトレッドゴム21を、トレッドゴム21の幅方向WDの第1端21aを先頭にして搬送する。具体的には、コンベア4は、複数の無端帯40を有する。各々の無端帯40は、トレッドゴム21の搬送方向TD(X方向)に平行に延びている。複数の無端帯40は、搬送方向TDに直交する方向(Y方向)に間隔をあけて配置されている。各々の無端帯40は、無端帯40を支持するための帯支持要素41によって支持されている。帯支持要素41が所定の第1方向に回転することによって無端帯40が回転し、無端帯40に載置されているトレッドゴム21が搬送方向TDに沿って搬送される。本実施形態では、無端帯40は無端チェーンであり、帯支持要素41はスプロケットであるが、これに限定されない。例えば、無端帯40が無端ベルトでもよく、帯支持要素41がベルトプーリでもよい。また、コンベア4は、複数の無端帯40を有するが、これに限定されない。例えば、単一のベルトコンベアであってもよい。
長尺状部材50は、第1受け面51を有する。長尺状部材50は、コンベア4で搬送されるトレッドゴム21の第1端21aを第1受け面51で受けることにより、トレッドゴム21の中央線C1を第1所定位置PP1に揃える。第1所定位置PP1は、トレッドゴム21をピックアップする位置にある搬送装置60に対する相対的な位置である。図4は、トレッドゴム21の中央線C1が搬送方向TDに対して傾斜していることを示している。このような傾斜姿勢であっても長尺状部材50によって姿勢が補正される。長尺状部材50は、ベース52に設けられた2つの支持部53に支持されている。本実施形態では、支持部53が2つであるが、支持部53の数は1又は複数にすることが可能である。長尺状部材50は、図3に示すように、複数の無端帯40の上方に配置されている。長尺状部材50は、図4に示すように、平面視で複数の無端帯40に跨っている。
本実施形態の2つの支持部53はベース52からの突出量をそれぞれ独立して変更可能に構成されている。突出量は、支持部53を移動させるためのモータの回転数によって定まる。この構成によって、長尺状部材50はコンベア4に対する位置又は傾きの少なくとも1つが調整可能に構成されている。2つの支持部53のうち第1支持部と第2支持部の突出量を変更すれば、長尺状部材50の位置が変更され、第1支持部と第2支持部の突出量を異ならせれば、長尺状部材50の傾きが変更される。製造システムに、トレッドゴム21の幅を入力すれば、自動的に長尺状部材50を幅に合わせて調整するように構成されている。しかし、トレッドゴム21はゴム部材であるので、環境条件(季節要因による室温変化、冷却度合いの変化など)に応じて寸法にバラツキが生じる。この調整は初物点検時に実行される。
図6は、図4におけるA1−A1部位断面図である。図6は、長尺状部材50及び無端帯40のみを示している。同図に示すように、長尺状部材50の底は、各々の無端帯40に対面する複数の第1底50aと、少なくとも1つの第2底50bと、を有する。少なくとも1つの第2底50bは、平面視で複数の無端帯40の間に位置し、複数の無端帯40のいずれにも対面しない。少なくとも1つの第2底50bは、第1底50aよりも下方に突出した突起54を有する。突起54の底面は、無端帯40の頂面よりも下方にあれば、トレッドゴム21が長尺状部材50と無端帯40の間に入ることを効果的に抑制可能となり好ましい。勿論、突起54の突出量は任意に変更可能である。例えば、突起54の底面が無端帯40の頂面よりも上方にあってもよい。
搬送装置60は、図5に示すように、搬送装置60は、長尺状部材50によって中央線C1が第1所定位置PP1に揃った状態のトレッドゴム21を、一定動作によってコンベア4上からトレー30上に移送する。搬送装置60は、図5に示すように、一定動作を行うように構成されている。一定動作は、図5に示すように、搬送装置60の移動距離MD1(駆動量)が一定であることを意味する。これにより、トレー30に移送されたトレッドゴム21の中央線C1が、トレー30に対する相対的な位置である第2所定位置PP2に一致する。第2所定位置PP2は、例えばトレー30の幅方向WDにおける中央が挙げられる。
コンベア4は、常に一定速度でトレッドゴム21を搬送するように構成されていてもよいが、次のように構成されることが好ましい。図7に示すように、コンベア4は、第1動作MV1と、第2動作MV2とを実行可能に構成されている。第1動作MV1は、コンベア4がトレッドゴム21を搬送する動作である。第2動作MV2は、第1動作MV1の後の動作であってコンベア4によりトレッドゴム21の第1端21aを長尺状部材50の第1受け面51に接触させてからコンベア4を停止させる動作である。第2動作MV2におけるコンベア4の搬送速度は、第1動作MV1におけるコンベア4の搬送速度よりも遅い。第1動作MV1及び第2動作MV2を実現するために、本実施形態では、次のようにシステムが構成されている。長尺状部材50の第1受け面51から所定距離離れた位置におけるトレッドゴム21の有無を検出するセンサ55が設けられている。センサ55がトレッドゴム21を検出していない場合には、コンベア4は、第1速度でトレッドゴム21を搬送する。センサ55がトレッドゴム21を検出した場合には、コンベア4の搬送速度は、第1速度よりも遅い第2速度に切り替えられる。コンベア4は、センサ55がトレッドゴム21を検出した時点から、所定時間経過した時点又は所定距離搬送した時点でトレッドゴム21の搬送を停止する。第1動作MV1から第2動作MV2への切り替え時点は、トレッドゴム21の第1端21aが長尺状部材50の第1受け面51に接触する前であることが好ましい。このように、コンベア4が第1動作MV1を実行することによって、リードタイムを短くすることが可能となる。また、コンベア4が第2動作MV2を実行することによって、トレッドゴム21の第1端21aが長尺状部材50の第1受け面51に接触するときにトレッドゴム21が変形することを抑制可能となる。
図3に示すように、トレッドゴム21の幅方向WD及び厚み方向を通る断面においてトレッドゴム21の第1端21aの角度θ1は、21度以上且つ27度以下であることが好ましい。第1端21aの角度θ1が21度未満であると、コンベア4(無端帯40)と長尺状部材50の間にトレッドゴム21が入りやすくなる。第1端21aの角度θ1が27度を超えれば、図2に示すようにトレッドゴム21とサイドウォールゴムとを接触させて成形した場合に、トレッドゴム21とサイドウォールゴムとの間に形成される段差が目立つようになる。
<製造システムの動作>
図8を用いて製造システムの動作を説明する。まず、ステップST1においてコンベア4は、コンベア4に載置されたトレッドゴム21を搬送する。トレッドゴム21の幅方向WDの第1端21aが先頭となる。この動作はコンベア4の第1動作MV1であり、コンベア4は第1搬送速度で搬送する。次のステップST2において、コンベア4で搬送されるトレッドゴム21の第1端21aを長尺状部材50の第1受け面51で受けることにより、トレッドゴム21の中央線C1を第1所定位置PP1に揃える。この動作はコンベア4の第2動作MV2であり、コンベア4は第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で搬送する。次のステップST3において、長尺状部材50によって中央線C1が第1所定位置PP1に揃った状態のトレッドゴム21を、搬送装置60の一定動作によってコンベア4上からトレー30上に移送する。
図8を用いて製造システムの動作を説明する。まず、ステップST1においてコンベア4は、コンベア4に載置されたトレッドゴム21を搬送する。トレッドゴム21の幅方向WDの第1端21aが先頭となる。この動作はコンベア4の第1動作MV1であり、コンベア4は第1搬送速度で搬送する。次のステップST2において、コンベア4で搬送されるトレッドゴム21の第1端21aを長尺状部材50の第1受け面51で受けることにより、トレッドゴム21の中央線C1を第1所定位置PP1に揃える。この動作はコンベア4の第2動作MV2であり、コンベア4は第1搬送速度よりも遅い第2搬送速度で搬送する。次のステップST3において、長尺状部材50によって中央線C1が第1所定位置PP1に揃った状態のトレッドゴム21を、搬送装置60の一定動作によってコンベア4上からトレー30上に移送する。
以上のように、本実施形態の空気入りタイヤの製造方法は、
コンベア4に載置されたトレッドゴム21を、トレッドゴム21の幅方向WDの第1端21aを先頭にして搬送すること(ST1)と、
コンベア4で搬送されるトレッドゴム21の第1端21aを長尺状部材50の第1受け面51で受けることにより、トレッドゴム21の中央線C1を第1所定位置PP1に揃えること(ST2)と、
長尺状部材50によって中央線C1が第1所定位置PP1に揃った状態のトレッドゴム21を、搬送装置60の一定動作によってコンベア4上からトレー30上に移送すること(ST3)と、
を含む。
コンベア4に載置されたトレッドゴム21を、トレッドゴム21の幅方向WDの第1端21aを先頭にして搬送すること(ST1)と、
コンベア4で搬送されるトレッドゴム21の第1端21aを長尺状部材50の第1受け面51で受けることにより、トレッドゴム21の中央線C1を第1所定位置PP1に揃えること(ST2)と、
長尺状部材50によって中央線C1が第1所定位置PP1に揃った状態のトレッドゴム21を、搬送装置60の一定動作によってコンベア4上からトレー30上に移送すること(ST3)と、
を含む。
本実施形態の製造システムは、
載置されたトレッドゴム21を、トレッドゴム21の幅方向WDの第1端21aを先頭にして搬送するコンベア4と、
第1受け面51を有し、コンベア4で搬送されるトレッドゴム21の第1端21aを第1受け面51で受けることにより、トレッドゴム21の中央線C1を第1所定位置PP1に揃える長尺状部材50と、
長尺状部材50によって中央線C1が第1所定位置PP1に揃った状態のトレッドゴム21を、一定動作によってコンベア4上からトレー30上に移送する搬送装置60と、
を備える。
載置されたトレッドゴム21を、トレッドゴム21の幅方向WDの第1端21aを先頭にして搬送するコンベア4と、
第1受け面51を有し、コンベア4で搬送されるトレッドゴム21の第1端21aを第1受け面51で受けることにより、トレッドゴム21の中央線C1を第1所定位置PP1に揃える長尺状部材50と、
長尺状部材50によって中央線C1が第1所定位置PP1に揃った状態のトレッドゴム21を、一定動作によってコンベア4上からトレー30上に移送する搬送装置60と、
を備える。
この構成によれば、コンベア4に搬送されるトレッドゴム21の幅方向WDの第1端21aを長尺状部材50の第1受け面51で受けることにより、トレッドゴム21の中央線C1が第1所定位置PP1に揃えられる。中央線C1が第1所定位置PP1に揃った状態のトレッドゴム21を、一定動作によってコンベア4上からトレー30上に移送するので、トレー30上のトレッドゴム21の中央線C1が第1所定位置PP1に対応する位置に揃った状態となる。
したがって、後工程においてトレー30に載置された状態でトレッドゴム21が環状のベルトに巻き付けられる場合に、位置ズレによる不良品の発生を抑制又は防止することが可能となる。
したがって、後工程においてトレー30に載置された状態でトレッドゴム21が環状のベルトに巻き付けられる場合に、位置ズレによる不良品の発生を抑制又は防止することが可能となる。
本実施形態の方法又はシステムのように、コンベア4は、トレッドゴム21の搬送方向TDに延び且つ搬送方向TDに直交する方向に間隔をあけて配置される複数の無端帯40を有し、長尺状部材50は、複数の無端帯40の上方に配置され、平面視で複数の無端帯40に跨っており、長尺状部材50の底は、各々の無端帯40に対面する複数の第1底50aと、平面視で複数の無端帯40の間に位置し且つ複数の無端帯40のいずれにも対面しない少なくとも1つの第2底50bと、を有し、少なくとも1つの第2底50bは、第1底50aよりも下方に突出した突起54を有することが好ましい。
無端帯40と長尺状部材50とが接触できないので、長尺状部材50の第1底50aと無端帯40との間の隙間を小さくすることには限界がある。しかし、第2底50bが、第1底50aよりも下方に突出した突起54を有するので、無端帯40と長尺状部材50とが接触することを避けつつも、長尺状部材50と無端帯40の間にトレッドゴム21が入ってしまうことを抑制又は防止することが可能となる。したがって、トレッドゴム21の位置ずれを抑制又は防止でき、不良品の発生を抑制又は防止することが可能となる。
本実施形態のシステムのように、長尺状部材50は、コンベア4に対する位置又は傾きの少なくとも1つが調整可能に構成されていることが好ましい。
トレッドゴム21の成形の精度に応じて調整が可能であり、トレッドゴム21の位置ずれを抑制又は防止でき、不良品の発生を抑制又は防止することが可能となる。
本実施形態の方法のように、コンベア4がトレッドゴム21を搬送する第1動作MV1と、第1動作MV1の後の動作であってコンベア4によりトレッドゴム21の第1端21aを長尺状部材50の第1受け面51に接触させてからコンベア4を停止させる第2動作MV2と、を含み、第2動作MV2におけるコンベア4の搬送速度は、第1動作MV1におけるコンベア4の搬送速度よりも遅いことが好ましい。
本実施形態のシステムのように、コンベア4は、トレッドゴム21を搬送する第1動作MV1と、第1動作MV1の後の動作であってトレッドゴム21の第1端21aを長尺状部材50の第1受け面51に接触させてコンベア4を停止させる第2動作MV2と、を行うように構成されており、第2動作MV2におけるコンベア4の搬送速度は、第1動作MV1におけるコンベア4の搬送速度よりも遅いことが好ましい。
本実施形態のシステムのように、コンベア4は、トレッドゴム21を搬送する第1動作MV1と、第1動作MV1の後の動作であってトレッドゴム21の第1端21aを長尺状部材50の第1受け面51に接触させてコンベア4を停止させる第2動作MV2と、を行うように構成されており、第2動作MV2におけるコンベア4の搬送速度は、第1動作MV1におけるコンベア4の搬送速度よりも遅いことが好ましい。
このようにすれば、リードタイムを短くするために第1動作MV1におけるコンベア4の搬送速度を高速に設定したとしても、第2動作MV2の搬送速度では第1動作MV1よりも搬送速度を遅くしているので、トレッドゴム21が長尺状部材50に高速で接触してトレッドゴム21が変形することを抑制可能となる。
本実施形態のように、トレッドゴム21の幅方向WD及び厚み方向を通る断面において第1端21aの角度θ1は、21度以上且つ27度以下であることが好ましい。
第1端21aの角度θ1が21度未満であれば、コンベア4と長尺状部材50の間にトレッドゴム21が入りやすくなり、トレッドゴム21の位置ずれが発生しやすくなる。第1端21aの角度θ1が27度を超えれば、トレッドゴム21とサイドウォールゴムとを接触させて成形した場合に、トレッドゴム21とサイドウォールゴムとの間に形成される段差が目立つようになる。
したがって、上記角度θ1の範囲であれば、トレッドゴム21の位置ずれと、タイヤ外表面の美観を確保可能となる。
したがって、上記角度θ1の範囲であれば、トレッドゴム21の位置ずれと、タイヤ外表面の美観を確保可能となる。
以上、本開示の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記の各実施形態で採用している構造を他の任意の実施形態に採用することは可能である。各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
上記の各実施形態で採用している構造を他の任意の実施形態に採用することは可能である。
なお、セカンドケース(第2アセンブリT2)の成形方法として、図2に示す成形方法ではなく、トレッドゴムを、ベルトドラムの上方からベルトドラムへ供給する成形方法では、トレッドゴムを供給するサービサとベルトドラムとの間に隙間がある。トレッドゴムの自重によってトレッドゴムが変形するおそれがあり、また、ベルトドラムがトレッドゴムにテンションを付与することでトレッドゴムが変形するおそれがある。トレッドゴムの変形は重量分布の変化を招来するので、ユニフォミティの要求が高いタイヤを製造するうえで好ましい工法とはいいがたい。ユニフォミティの観点からトレー30を用いた第2アセンブリT2の製造方法が好ましい。トレー30を用いた第2アセンブリT2の成形方法は、押出機から押し出されたゴムを直ぐに貼り付けるわけではない。トレー30にトレッドゴム21を載置した状態でトレッドゴム21が冷えるので、トレッドゴム21が収縮しようとしてもトレー30にくっついているので、異常な収縮を防ぎ、位置ズレを抑制可能となる。
21…トレッドゴム、21a…第1端、30…トレー、4…コンベア、40…無端帯、50…長尺状部材、50a…第1底、50b…第2底、51…第1受け面、54…突起、60…搬送装置、C1…中央線、PP1…第1所定位置、TD…搬送方向、WD…トレッドゴムの幅方向、MV1…第1動作、MV2…第2動作、θ1…角度
Claims (9)
- コンベアに載置されたトレッドゴムを、前記トレッドゴムの幅方向の第1端を先頭にして搬送することと、
前記コンベアで搬送される前記トレッドゴムの前記第1端を長尺状部材の第1受け面で受けることにより、前記トレッドゴムの中央線を第1所定位置に揃えることと、
前記長尺状部材によって前記中央線が前記第1所定位置に揃った状態の前記トレッドゴムを、搬送装置の一定動作によって前記コンベア上からトレー上に移送することと、
を含む、空気入りタイヤの製造方法。 - 前記コンベアは、前記トレッドゴムの搬送方向に延び且つ前記搬送方向に直交する方向に間隔をあけて配置される複数の無端帯を有し、
前記長尺状部材は、前記複数の無端帯の上方に配置され、平面視で複数の無端帯に跨っており、
前記長尺状部材の底は、各々の前記無端帯に対面する複数の第1底と、平面視で前記複数の無端帯の間に位置し且つ前記複数の無端帯のいずれにも対面しない少なくとも1つの第2底と、を有し、
前記少なくとも1つの第2底は、前記第1底よりも下方に突出した突起を有する、請求項1に記載の方法。 - 前記コンベアが前記トレッドゴムを搬送する第1動作と、
前記第1動作の後の動作であって前記コンベアにより前記トレッドゴムの前記第1端を前記長尺状部材の前記第1受け面に接触させてから前記コンベアを停止させる第2動作と、を含み、
前記第2動作における前記コンベアの搬送速度は、前記第1動作における前記コンベアの搬送速度よりも遅い、請求項1又は2に記載の方法。 - 前記トレッドゴムの幅方向及び厚み方向を通る断面において前記第1端の角度は、21度以上且つ27度以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 載置されたトレッドゴムを、前記トレッドゴムの幅方向の第1端を先頭にして搬送するコンベアと、
第1受け面を有し、前記コンベアで搬送される前記トレッドゴムの前記第1端を前記第1受け面で受けることにより、前記トレッドゴムの中央線を第1所定位置に揃える長尺状部材と、
前記長尺状部材によって前記中央線が前記第1所定位置に揃った状態の前記トレッドゴムを、一定動作によって前記コンベア上からトレー上に移送する搬送装置と、
を備える、空気入りタイヤの製造システム。 - 前記長尺状部材は、前記コンベアに対する位置又は傾きの少なくとも1つが調整可能に構成されている、請求項5に記載のシステム。
- 前記コンベアは、前記トレッドゴムの搬送方向に延び且つ前記搬送方向に直交する方向に間隔をあけて配置される複数の無端帯を有し、
前記長尺状部材は、前記複数の無端帯の上方に配置され、平面視で複数の無端帯に跨っており、
前記長尺状部材の底は、各々の前記無端帯に対面する複数の第1底と、平面視で前記複数の無端帯の間に位置し且つ前記複数の無端帯のいずれにも対面しない少なくとも1つの第2底と、を有し、
前記少なくとも1つの第2底は、前記第1底よりも下方に突出した突起を有する、請求項5又は6に記載のシステム。 - 前記コンベアは、前記トレッドゴムを搬送する第1動作と、前記第1動作の後の動作であって前記トレッドゴムの前記第1端を前記長尺状部材の前記第1受け面に接触させて前記コンベアを停止させる第2動作と、を行うように構成されており、
前記第2動作における前記コンベアの搬送速度は、前記第1動作における前記コンベアの搬送速度よりも遅い、請求項5〜7のいずれかに記載のシステム。 - 前記トレッドゴムの幅方向及び厚み方向を通る断面において前記第1端の角度は、21度以上且つ27度以下である、請求項5〜8のいずれかに記載のシステム。
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