JP2021072277A - 入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】意匠部から発する光の輝度ムラを抑制することができる入力装置を提供する。【解決手段】入力装置1は、基板20と、当該入力装置1への入力を検知する第1検知電極30と、当該入力装置1への入力に際して裏面21bと平行な方向に沿って光を発する発光体40と、第1検知電極30を介して基板20の表面21a側に配置され、発光体40の発する光が透過する本体板10と、発光体40の発する光が入射する入射面51aと、入射面51aに入射した光が出射する出射面51bとを有する導光体50とを備え、本体板10の基板20側とは反対側には、透光性の意匠部63が形成され、基板20には、本体板10を介して意匠部63と対向する位置に貫通孔22が形成され、導光体50は、入射面51aが発光体40の発光面41と対向し、かつ、出射面51bが本体板10を介して意匠部63と対向する姿勢で貫通孔22に設けられる。【選択図】図3

Description

本開示は、入力装置に関する。
従来の特許文献1には、一面側に検知電極が形成され、他面側に発光素子を具備した平板状の配線基板と、配線基板の一面側に配設され、発光素子から導入した光を配線基板とは反対側の操作面から外部に放射するための導光板とを有する照明付タッチスイッチ装置が開示されている。導光板は、検知電極を覆うように設けられる導光板本体と、導光板本体から配線基板の他面側まで延出して、発光素子が発する光を導光板本体に導光する延出部とを有する。
特許第6079469号公報
しかしながら、従来の導光板は、表面側の意匠部を発光させるために、延出部及び導光板本体を介して意匠部まで発光体が発した光を案内している。このため、発光体から意匠部までの光路長が長くなってしまい、意匠部から発する光の明るさが暗くなってしまうことがある。また、意匠部が複数ある場合、発光体からそれぞれの意匠部までの光路長が異なるため、発せられる光の明るさが明るい意匠部と、発せられる光の明るさが暗い意匠部とが混在してしまう。このため、それぞれの意匠部から発する光に輝度ムラが生じるという課題がある。
そこで、本開示では、意匠部から発する光の輝度ムラを抑制することができる入力装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る入力装置は、基板と、前記基板の表面に配置され、当該入力装置への入力を検知する第1検知電極と、前記基板の裏面に配置され、当該入力装置への入力に際して前記裏面と平行な方向に沿って光を発する発光体と、前記基板の前記表面側に配置され、前記発光体の発する光が透過する本体板と、前記発光体の発する光が入射する入射面と、前記入射面に入射した光が出射する出射面とを有する導光体とを備え、前記本体板の前記基板側とは反対側には、透光性の意匠部が形成され、前記基板には、前記本体板を介して前記意匠部と対向する位置に貫通孔が形成され、前記導光体は、前記入射面が前記発光体の発光面と対向し、かつ、前記出射面が前記本体板を介して前記意匠部と対向する姿勢で前記貫通孔に設けられる。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。また、記録媒体は、非一時的な記録媒体であってもよい。
本開示の入力装置では、意匠部から発する光の輝度ムラを抑制することができる。
図1は、実施の形態に係る入力装置を備えた収納ボックスを例示した斜視図である。 図2は、実施の形態に係る入力装置を例示した斜視図である。 図3は、図2のIII−III線における入力装置の断面を例示した断面図である。 図4は、実施の形態に係る入力装置を例示したブロック図である。 図5は、実施の形態に係る入力装置を導光体側から見た場合の平面図である。 図6は、実施の形態に係る光源と、導光体と、意匠部とを例示した模式図である。 図7は、別の入力装置の断面を例示した断面図である。 図8は、実施の形態に係る入力装置の操作部の消灯時と点灯時とを例示した平面図である。 図9は、その他の変形例に係る別の入力装置の断面を例示した断面図である。
本開示の一態様に係る入力装置は、基板と、前記基板の表面に配置され、当該入力装置への入力を検知する第1検知電極と、前記基板の裏面に配置され、当該入力装置への入力に際して前記裏面と平行な方向に沿って光を発する発光体と、前記基板の前記表面側に配置され、前記発光体の発する光が透過する本体板と、前記発光体の発する光が入射する入射面と、前記入射面に入射した光が出射する出射面とを有する導光体とを備え、前記本体板の前記基板側とは反対側には、透光性の意匠部が形成され、前記基板には、前記本体板を介して前記意匠部と対向する位置に貫通孔が形成され、前記導光体は、前記入射面が前記発光体の発光面と対向し、かつ、前記出射面が前記本体板を介して前記意匠部と対向する姿勢で前記貫通孔に設けられる。
これによれば、本体板を介して意匠部と対向する位置の基板には貫通孔が形成される。導光体は貫通孔に設けられることにより、貫通孔の裏面に配置される発光体の発する光は、導光体を介して貫通孔及び本体板を通過し意匠部に案内される。このため、この入力装置では、発光体から意匠部までの光路長が長くなることが抑制される。
したがって、この入力装置では、意匠部から発する光の輝度ムラを抑制することができる。
特に、入力装置を製造する場合において、発光体、第1検知電極等を配置した基板を金型に収容し、樹脂材料を用いたインサート成形によって本体板を形成することで、入力装置を得ることができる。この場合、基板の裏面に発光体を配置することで、発光体は、高温及び高圧の溶融樹脂材料による影響を受け難くなる。
また、本開示の他の態様に係る入力装置において、前記第1検知電極は、前記貫通孔の内周縁に沿って配置される。
これによれば、第1検知電極は、貫通孔の近くに配置されるため、例えばユーザの指による意匠部への接触(タッチ)を確実に検知することができる。
また、本開示の他の態様に係る入力装置において、前記第1検知電極は、前記基板の表面に、前記貫通孔を囲む環状に形成される。
これによれば、例えばユーザの指が意匠部から少しズレて意匠部に接触しても、ユーザの指による意匠部への接触をより確実に検知することができる。
また、本開示の他の態様に係る入力装置において、前記導光体には、前記入射面及び前記出射面と対向する傾斜面が形成され、前記傾斜面は、前記入射面に入射して前記導光体を導光する光を、前記出射面に向けて反射する反射面である。
これによれば、傾斜面は、入射面から入射して導光体を導光する光を出射面に向けて反射することができる。傾斜面で反射した光は、出射面及び本体板を介して意匠部に案内されるため、意匠部は、明るい光を発することができる。その結果、意匠部が示す意匠(模様)を浮かび上がらせることができる。
また、本開示の他の態様に係る入力装置において、前記傾斜面には、導光する光を反射する反射部材が配置される、又は、導光する光を反射する光反射加工が施される。
これによれば、傾斜面は、入射面から入射して導光体を導光する光を出射面に向けて確実に反射することができる。このため、傾斜面で反射した光は、出射面及び本体板を介して意匠部に案内されるため、意匠部は、より明るい光を発することができる。その結果、意匠部が示す意匠(模様)を、明確に浮かび上がらせることができる。
また、本開示の他の態様に係る入力装置において、前記入射面以外かつ前記出射面以外の前記導光体の面には、導光する光を反射する反射部材が配置される、又は、導光する光を反射する光反射加工が施される。
これによれば、入射面から入射して導光体を導光する光を、傾斜面だけでなく、入射面以外かつ出射面以外の導光体の面で反射することができる。このため、入射面から入射して導光体を導光する光を、出射面に集めることができる。これにより、出射面及び本体板を介して意匠部に、より多くの光を集めることができるため、意匠部は、より確実に明るい光を発することができる。その結果、意匠部が明るい光を発するため、意匠部の模様をより明確に浮かび上がらせることができる。
また、本開示の他の態様に係る入力装置において、前記本体板は、前記意匠部と前記導光体の前記出射面とに挟まれる部分であり、透光性を有する透光部と、前記透光部以外の部分を構成し、非透光性を有する非透光部とを有する。
これによれば、透光部は、意匠部及び導光体と重なる位置に配置されるため、導光体の出射面から出射した光を確実に意匠部に案内することができる。また、透光部以外の部分は、非透光部であるため、透光部の導光体側とは反対側の意匠部に光を、より集めることができる。このため、意匠部は、より確実に明るい光を発するため、意匠部の模様を、より明確に浮かび上がらせることができる。
また、本開示の他の態様に係る入力装置において、前記本体板は、多色成形によって、前記透光部と前記非透光部とが一体的に形成される。
これによれば、多色成形によって本体板を製造することができるため、透光部と非透光部とを個別に製造して組み付ける場合よりも、本体板を容易に製造することができる。
また、本開示の他の態様に係る入力装置において、前記発光体は、前記発光面の法線方向が前記基板の前記裏面と平行であり、かつ、前記基板を平面視した場合に前記第1検知電極と重なる位置に配置される。
これによれば、例えばユーザの指による意匠部への接触を検知するために、意匠部の近くに第1検知電極が配置され、このような第1検知電極の近傍に発光体を配置することができる。つまり、この入力装置では、発光体を意匠部の近傍に配置することができる。このため、発光体から意匠部までの光路長が長くなり難くなる。その結果、この入力装置では、意匠部から発する光の輝度ムラをより抑制することができる。
また、本開示の他の態様に係る入力装置において、前記傾斜面には、前記反射部材が配置され、前記反射部材は、導電性を有する第2検知電極であり、前記第2検知電極は、前記第1検知電極と電気的に接続される。
これによれば、意匠部と対向する導光体の傾斜面にも第2検知電極が配置することができるため、ユーザの指による意匠部への接触を検知する感度を高めることができる。そのため、ユーザの指による意匠部への接触検知の確実性を向上させることができる。
また、本開示の他の態様に係る入力装置において、前記基板には、前記第1検知電極と電気的に接続されるスルーホールが形成され、前記第2検知電極は、前記スルーホールと電気的に接続される。
これによれば、スルーホールを介して第1検知電極と第2検知電極とを電気的に接続することができるため、両者を接続する配線を必要最低限にすることができるとともに、余計な配線の引き回しによる配線の飛び出しも最小限に抑制できる。その結果、入力装置の薄型構造を維持することができる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、以下の実施の形態において、略平行等の表現を用いている。例えば、略平行は、完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行である、すなわち、例えば数%程度の誤差を含むことも意味する。また、略平行は、本開示による効果を奏し得る範囲において平行という意味である。他の「略」を用いた表現についても同様である。
また、以下の説明において、「表面」とは、入力装置を視認することができる側(X軸方向のプラス側であり、以下、X軸プラス方向と呼ぶ)の面であり、「裏面」とはその反対方向側(X軸方向のマイナス側であり、以下、X軸マイナス方向と呼ぶ)の面である。また、X軸方向と交差する方向をY軸方向と規定する。そして、X軸方向及びY軸方向と交差する方向をZ軸方向と規定する。
以下、本開示の実施の形態に係る入力装置について説明する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態に係る入力装置1を備えた収納ボックス100を例示した斜視図である。図1では、車両の車室内の様子を例示している。図2は、実施の形態に係る入力装置1を例示した斜視図である。
図1に示すように、車両の車室には、収納ボックス100が配置される。収納ボックス100は、眼鏡、財布等を収納することが可能である。収納ボックス100は、例えば、肘掛け、アームレスト、車室の天井等に配置されるが、配置場所は特に限定されない。なお、収納ボックス100は、車両に限定されず、航空機、住宅等の施設等に配置されてもよい。
収納ボックス100は、入力装置1を備える。
入力装置1は、例えば、収納ボックス100の収納空間の開閉を操作したり、車室内の照明装置を点灯及び消灯させたりする等の機能を有する。入力装置1は、収納ボックス100の蓋部としての役割を担っている。入力装置1は、ユーザによる入力操作によって自動的に回動したり、ユーザによって手動で回動したりして、収納ボックス100の収納空間を開放する。
図2に示すように、入力装置1には、このような機能を実行するための複数の操作部3を有する。操作部3は、後述する図3の意匠部63に対応する部分である。ユーザは、操作部3をタッチすることで入力装置1の機能を発揮させる。
入力装置1の具体的な構成について説明する。
図3は、図2のIII−III線における入力装置1の断面を例示した断面図である。図4は、実施の形態に係る入力装置1を例示したブロック図である。
図2及び図3に示すように、入力装置1は、平板状のパネルである。入力装置1は、図1の収納ボックス100の収納空間の開閉操作、照明装置の点灯及び消灯等を暗に示した模様である意匠部63を表示する。図2では、意匠部63を省略している。意匠部63に示される模様については、特に限定されず如何様な模様であってもよい。
図3及び図4に示すように、入力装置1は、本体板10と、基板20と、第1検知電極30と、発光体40と、導光体50と、表層部60と、制御回路70とを備える。
<本体板10>
本体板10は、発光体40の発する光が透過する透光性を有する透光板である。本体板10では、基板20に配置されている発光体40から発光された光が透光し、透光した光が意匠部63から出射する。
本体板10は、第1検知電極30を介して基板20の表面21a側であり、Y−Z平面と略平行な姿勢で配置される。つまり、本体板10は、基板20とで第1検知電極30を挟んだ状態で、基板20のX軸プラス方向側の面に配置され、基板20の表面21a側に重ねられる。本体板10のX軸マイナス側の面は、基板20の表面21aと密着している。
本体板10は、透明な材料により構成されており、例えば、アクリル、ポリカーボネート等の樹脂材料である。
また、本体板10は、透光部11と、非透光部12とを有する。本実施の形態では、本体板10は、多色成形によって、透光部11と非透光部12とが一体的に形成される。本実施の形態では、本体板10は、2色押し出し成形(2色成形)によって形成される。また、本実施の形態では、本体板10は、いずれも同一の樹脂材料を用いているが、異なる性質の樹脂材料を用いてもよい。なお、透光部11と非透光部12とは、異なる樹脂材料を用いてもよい。
なお、透光部11と非透光部12とは分離可能な別々の部材であり、非透光部12に透光部11を組み付けることで本体板10を構成してもよい。
透光部11は、意匠部63と導光体50の出射面51bとに挟まれる部分であり、透光性を有する。X軸方向から本体板10を見た場合に、透光部11は、意匠部63及び導光体50と重なる。透光部11のX軸マイナス方向側の第1面11aには、導光体50の出射面51bが密着し、透光部11のX軸プラス方向側の第2面11bには、意匠部63が設けられる。
透光部11は、X軸方向から見た導光体50又は意匠部63の形状に応じた形状及び大きさである。本実施の形態では、透光部11は、X軸方向に扁平な角柱状であり、X軸方向から見た導光体50及び意匠部63と同等の形状及び大きさである。
非透光部12は、透光部11以外の部分を構成する。つまり、非透光部12は、X軸方向に本体板10を見た場合に、透光部11の周囲を囲むように配置される。本実施の形態では、非透光部12は、導光体50と接触していない。
また、非透光部12は、光が完全に透過しないという意味だけでなく、光が僅かに透過してもよい。少なくとも、非透光部12は、透光部11よりも光透過性が低い、言い換えれば透光部11よりも遮光性が高い。
非透光部12は、白色樹脂材又は黒色樹脂材で構成される。なお、非透光部12は、透光部11の第1面11aから入射して透光する光を反射する機能を有していてもよい。
<基板20>
基板20は、導電パターンが形成された回路基板である。基板20は、本体板10と対向するように本体板10のX軸マイナス方向側の面に設けられる。つまり、基板20は、Y−Z平面と略平行な姿勢で、本体板10のX軸マイナス方向側の面に積層される。
基板20の本体板10側の面である表面21aには、導電パターンと電気的に接続される1以上の第1検知電極30が配置される。また、基板20の裏面21bには、1以上の発光体40が配置される。
基板20には、本体板10を介して意匠部63と対向する位置に貫通孔22が形成される。貫通孔22は、X軸方向に貫通した孔であり、X軸方向から見て、本体板10を介して意匠部63と重なる。貫通孔22は、内部に導光体50を配置することができるような形状及び大きさに設定される。
また、基板20は、例えば、フレキシブル基板である。基板20の表面21aには、余計な光漏れを低減するために光反射塗装材料が塗布されていてもよいし、光反射シート等を積層してもよい。基板20のベース材には、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド等のフィルムが用いられる。なお、基板20は、フレキシブル基板に限定されるものではなく、例えば、本体板10が平坦であれば、ガラスエポキシ基板等の平坦な基板を用いてもよい。
<第1検知電極30>
第1検知電極30は、基板20の表面21aに配置され、基板20に形成される導電パターンと電気的に接続されるセンサ電極である。第1検知電極30は、例えばユーザの手による意匠部63への接触(入力装置1への入力)を検知する。第1検知電極30は、例えば静電容量式等のセンサ電極である。第1検知電極30は、透明電極であってもよい。
ここで、接触とは、ユーザの手が意匠部63に直接的に接触するだけでなく、第1検知電極30が人の手を検知可能であれば、物を介する間接的な接触、及び、ユーザの手から意匠部63が離間している状態をも含む意味である。つまり、第1検知電極30は、例えばユーザの手が意匠部63に接触又は近接している状態も検知する。
第1検知電極30は、基板20を介して制御回路70と電気的に接続される。ユーザによる意匠部63への接触を検知し、検知した結果である検知信号を制御回路70に出力する。
また、第1検知電極30は、基板20と本体板10とに挟まれた状態であり、貫通孔22の内周縁に沿って基板20の表面21aに配置される。つまり、第1検知電極30は、貫通孔22に近接した位置に配置され、貫通孔22を囲むように基板20の表面21aに配置される。
図5に示すように、本実施の形態では、第1検知電極30は、貫通孔22を囲む環状に形成される。図5は、実施の形態に係る入力装置1を導光体50側から見た場合の平面図である。この場合、第1検知電極30は、内周側に導光体50が配置されるように、貫通孔22及び導光体50に応じて形状及び大きさが設定される。また、第1検知電極30の内周側の開口面31は、X軸方向から見た場合に、意匠部63と重なり、意匠部63を覆っている。
なお、第1検知電極30は、意匠部63へのユーザの手の接触を検知すればよいため、貫通孔22の近傍に配置されているだけでもよく、貫通孔22を囲む構成、及び、環状である構成は、必須の構成要件ではない。また、第1検知電極30は、貫通孔22を囲むように配置される場合、複数の電極によって離散的に配置されていてもよい。
<発光体40>
図3及び図5に示すように、発光体40は、基板20の裏面21bに配置され、当該入力装置1への入力に際して裏面21bと略平行な方向に沿って光を発する光源である。具体的には、発光体40は、発光面41の法線方向が基板20の裏面21bと平行であり、かつ、基板20を平面視した場合(X軸方向側から見た場合)に基板20を介して第1検知電極30と重なる位置に配置される。法線方向は、発光体40の光軸Jと略平行である。つまり、発光体40は、発光面41が貫通孔22の中心軸と対向する姿勢、つまり導光体50と対向する姿勢で、貫通孔22を形成する内周端縁に配置される。これにより、発光体40は、貫通孔22に近接した位置に配置され、導光体50に向けて光を出射する。なお、発光体40は、X軸方向から見た場合に、意匠部63及び透光部11と重なっていてもよい。
なお、本体板10を形成する過程において、樹脂材料によるインサート成形によって本体板を成形する際に、高温、高圧の溶融樹脂材料に対して発光体40を保護するために、発光体40を基板20の裏面21bに配置することで、発光体40は、熱の影響を受け難くなる。
また、発光体40は、基板20を介して制御回路70と電気的に接続される。発光体40は、例えばユーザに当該入力装置1への入力、つまり、例えばユーザによる操作部3への入力を促すために、制御回路70を介して電力が供給されることによって発光する。また、発光体40は、当該入力装置1への入力、つまり、例えばユーザによる操作部3への入力に際して、点灯したり、消灯したりする。また、入力時には、発光体40が点灯している場合もあれば消灯している場合もあり得る。ここで、操作部3への入力とは、例えばユーザの指が意匠部63に接触することを示す。
発光体40は、白色系の樹脂で封止固定される発光素子を有する。発光体40の発光素子は、出射する光の光軸J方向と導光体50とが交差する姿勢で基板20に実装される。
発光体40は、例えば、発光素子としてLED(Light Emitting Diode)等により構成される。発光体40は、白色光、青色光、赤色光、緑色光等の光を出射する。なお、発光体40は、LED以外の発光素子により構成されてもよく、例えば、有機EL(Electro Luminance)、電球等により構成されていてもよい。
なお、発光体40が複数設けられる場合、互いに同じ種類の発光素子により構成されてもよい。また、この場合の同じ種類の発光素子とは、発光条件(例えば、付与される電流又は電力の大きさ)が同じ場合に、同じ輝度で発光する発光素子のことである。
<導光体50>
導光体50は、発光体40が発した光を本体板10のX軸マイナス方向側の面、つまり透光部11の第1面11aに案内するライトガイドである。導光体50は、発光体40の発光面41と対向する姿勢であり、かつ、基板20の貫通孔22及び第1検知電極30の開口面31に挿入した状態で、本体板10のX軸マイナス方向側の面に設けられる。言い換えれば、導光体50は、後述する入射面51aが発光体40の発光面41と対向し、かつ、後述する出射面51bが本体板10を介して意匠部63と対向する姿勢で貫通孔22に設けられる。導光体50は、X軸方向から見た場合に、意匠部63及び透光部11と重なっている。
導光体50は、X軸方向に扁平な角柱状であり、X軸方向から見た基板20の貫通孔22と同等の形状及び大きさである。
導光体50は、透明な材料により構成されており、例えば、アクリル、ポリカーボネート等の樹脂材料である。
図6は、実施の形態に係る発光体40と、導光体50と、意匠部63とを例示した模式図である。図6では、本体板10、表層部60、基板20等を省略している。
図6に示すように、導光体50は、入射面51aと、出射面51bと、傾斜面51cと、複数の反射側面51dとを有する。
入射面51aは、発光体40の発する光が入射する面である。また、入射面51aは、発光体40の発光面41と対向する面であり、発光体40の光軸Jと直交する面である。入射面51aは、X−Z平面と平行である。
出射面51bは、入射面51aに入射した光が、導光体50を導光した後に出射する面である。また、出射面51bは、本体板10の透光部11の第1面11aと対向する面であり、第1面11aと密着している。つまり、出射面51bから出射された光は、透光部11の第1面11aに入射して透光部11を透過する。出射面51bは、Y−Z平面と略平行である。また、出射面51bは、X軸方向から見た場合、意匠部63と重なり、かつ、意匠部63を覆っている。
傾斜面51cは、入射面51a及び出射面51bと対向する面(入射面51a及び出射面51bの反対側の面)であり、発光体40の光軸Jと交差する。傾斜面51cは、Y−Z平面に対して発光体40から離れる方向に上り傾斜している。言い換えれば、傾斜面51cは、発光体40から離れる方向(図3ではY軸プラス方向)に、光軸Jと傾斜面51cとの距離が小さくなる。傾斜面51cは、X軸方向から視た場合に、意匠部63と重なっている。
傾斜面51cは、入射面51aから入射した光であって導光体50を導光する光を出射面51bに向けて反射する反射面である。本実施の形態の傾斜面51cは、平面であるが、自由曲面であってもよい。
複数の反射側面51dは、入射面51a、出射面51b及び傾斜面51cのこれら以外の面であり、導光する光を反射させる導光体50の側面である。具体的には、複数の反射側面51dは、Z軸方向の両側側面、及び、Y軸プラス方向の側面である。複数の反射側面51dは、入射面51a以外かつ出射面51b以外の導光体50の面の一例である。
また、導光体50は、光反射層53を有する。光反射層53は、傾斜面51c及び複数の反射側面51dのそれぞれに設けられる。具体的には、光反射層53は、傾斜面51c及び複数の反射側面51dに配置され、導光体50を導光する光を反射する反射部材、又は、導光体50を導光する光を反射する光反射加工が施された傾斜面51c及び複数の反射側面51dである。ここで、反射とは、光を全反射する場合だけでなく、光を拡散反射する場合も含む。このため、反射部材及び光反射加工が施された傾斜面51c及び複数の反射側面51dは、光を全反射又は拡散反射する。
本実施の形態では、傾斜面51c及び複数の反射側面51dのそれぞれには、光反射層53として光反射機能を有する反射部材が貼り付けられる。光反射層53は、反射シート、光反射膜及び光反射フィルムである。また、光反射加工は、例えば複数の反射側面51dのそれぞれには、光反射機能を有する光反射材料を分散して形成した反射面である。
また、反射シートが形成されていなくてもよく、この場合、導光体50と外部との屈折率差によって反射面を実現してもよい。つまり、複数の反射側面51d及び傾斜面51cは、外部との界面で全反射させてもよい。
なお、入射面51a、出射面51b、複数の反射側面51d及び導光体50の内部の少なくともいずれかには、光拡散材が分散されていてもよい。また、入射面51a、出射面51b、複数の反射側面51d及び導光体50の内部の少なくともいずれかには、着色剤が分散されていてもよい。つまり、光拡散材及び着色剤は、発光体40から意匠部63までの光路上に配置されていてもよい。光拡散材及び着色剤は、この両方が導光体50に分散されていてもよく、いずれかが選択的に導光体50に分散されていてもよい。本体板10においても、同様に、光拡散材及び着色剤が設けられていてもよい。また、着色剤は、例えば、発光体40の発する光が白色の場合、発光体40の発する光の色を赤色、青色、黄色、緑色等に着色する。例えば、発光体40の発する光が黄色の場合、着色剤を青色にすることで、発光体40の発する光の色を白色に近づけてもよい。
<表層部60>
図3に示すように、表層部60は、本体板10の表面に積層される。表層部60には、意匠部63が形成される。つまり、表層部60は、意匠部63を有する。表層部60は、意匠部63が形成された部分から光を透過させ、意匠部63以外の部分で光を遮光する。本実施の形態では、表層部60は、本体板10の透光部11を透過した光の一部を意匠部63から出射させ、残りの光を導光体50に向けて反射する。表層部60は、光反射機能を有する塗装材料、光反射シート等であるが、光吸収機能を有していてもよい。
表層部60は、表面層61と、遮光層62とを有する。
表面層61は、入力装置1の外殻を形成する層であり、入力装置1の表面を構成する。表面層61には、例えばユーザの指が接触する。表面層61は、光が透過する透光性を有する。また、表面層61は、木目調、革調、金属調、繊維調等を表現した樹脂材料である。なお、表面層61は、木、繊維、革等を用いてもよい。
遮光層62は、本体板10を透過した光を遮光する層であり、表面層61と本体板10との間の層である。遮光層62は、本体板10の表面に積層される。遮光層62は、例えば白色樹脂材又は黒色樹脂材で構成され、光を反射する機能又は光を吸収する機能を有する。
本実施の形態では、表層部60には、図1に示すように、複数の操作部3に応じて、複数の意匠部63が一対一で形成される。
図3に示すように、意匠部63は、入力装置1から光が出射する部分である。意匠部63は、本体板10を透過した光が通過する表層部60の一部分である。このため、意匠部63は、透光性を有する。
意匠部63は、本体板10の基板20側とは反対側に形成される。つまり、意匠部63は、本体板10のX軸プラス方向側の面(表面)に積層される。図5に示すように、意匠部63は、X軸方向から見た場合、導光体50の出射面51bから出射した光が案内されるように、導光体50と重なっている。
本実施の形態では、意匠部63は、遮光層62の一部と、表面層61の一部とを有する。
遮光層62には、意匠部63に示される模様と同様の開口62aが形成され、当該開口62aから光が透光する。遮光層62の開口62aは、意匠部63に示される模様がマスクキングされることで、抜き取られることで形成される。意匠部63に示される模様が形成された遮光層62には、表面層61が積層される。これにより、遮光層62の開口62aには、表面層61が充填される。本体板10から意匠部63に光が入射すれば、この光は、遮光層62の開口62aに充填される表面層61を透過し、当該開口62a以外の遮光層62で遮光される。
また、遮光層62のZ軸プラス方向側の面にも表面層61が積層され、表層部60の表面が一様に平面化されるため、発光体40が発光していないときに表層部60を見ても、意匠部63を認識し難い。
図7は、別の入力装置の断面を例示した断面図である。なお、例えば、図7に示すように、意匠部63は、模様部63aと、表面層61と、遮光層62とを有していてもよい。模様部63aは、本体板10の表面に積層された、透光性のフィルム又はシート状の層である。表面層61は、模様部63aの上面(X軸プラス方向側の面)に積層される。具体的には、模様部63aを本体板10の表面に積層した後に、模様部63aを除いて遮光層62を積層する。そして、表層部60の表面が平面となるように、模様部63a及び遮光層62の上面に積層することで、意匠部63は形成される。つまり、入力装置1の操作部3の表面は面一となるとともに、光が透光する。
また別の例として、意匠部63は、本体板10の一部が突出した構造(突出部)によって形成されていてもよい。つまり、模様部63aと本体板10とは一体化された同一の樹脂材料で構成されていてもよい。
<制御回路70>
制御回路70は、第1検知電極30が出力した検知信号に基づいて、ユーザによって接触された位置である接触位置を検知する。つまり、制御回路70は、検知した接触位置に対応する意匠部63の位置に応じた機能を発揮するように機器を制御する。例えば、制御回路70は、第1検知電極30が意匠部63への接触を検知すると、接触を検知した第1検知電極30に対応する意匠部63が示す模様に応じたコマンドの入力を受け付ける。制御回路70は、受け付けたコマンドに応じて、図1の収納ボックス100の収納空間の開閉、車室内の照明装置を点灯及び消灯等の制御を行う。
具体的には、制御回路70は、入力装置1、照明装置等を複数の動作モードで動作させる。例えば、制御回路70は、図1の収納ボックス100の収納空間を開閉する動作モード、車室内の照明装置を点灯又は消灯する動作モード等を有する。つまり、制御回路70は、意匠部63が示す模様に応じて、入力装置1の回動、照明装置の点灯及び消灯等を動作させる。
また、制御回路70は、発光体40の動作を制御する。例えば、制御回路70は、第1検知電極30が意匠部63への接触を検知すると、発光体40を点灯又は消灯させたりする。
なお、基板20の表面21a又はその裏面21bには、制御回路70が実装される。なお、制御回路70は、基板20の導電パターンと電気的に接続された別の基板20に実装されていてもよい。
[動作]
消灯時及び点灯時の様子を図8に例示する。図8は、実施の形態に係る入力装置1の操作部3の消灯時と点灯時とを例示した平面図である。
図3及び図8に示すように、このような入力装置1では、発光体40が光を発する(点灯する)と、導光体50の入射面51aに入射して導光体50の内部を導光する。導光体50を導光する光は、傾斜面51c等に入射して反射されて、出射面51bに向かう。出射面51bから出射した光は、本体板10の透光部11の第1面11aから入射して透光部11を透光し、透光部11の第2面11bに導かれる。つまり、透光部11を透過した光は、意匠部63に集まる。意匠部63に集まる一部の光は、表面層61を透過して表層部60の表面から出射し、残りの光は、遮光層62で遮光される。
発光体40が点灯時では、意匠部63の模様に応じた光が出射される。これにより、ユーザは、点灯時における意匠部63の模様を認識することができる。また、消灯時では、入力装置1の操作部3の表面は面一(一様)であるため、ユーザは、意匠部63の模様を視認できない又は視認し難くなる。
[作用効果]
次に、本実施の形態における入力装置1の作用効果について説明する。
本実施の形態に係る入力装置1は、基板20と、基板20の表面21aに配置され、当該入力装置1への入力を検知する第1検知電極30と、基板20の裏面21bに配置され、当該入力装置1への入力に際して裏面21bと平行な方向に沿って光を発する発光体40と、基板20の表面21a側に配置され、発光体40の発する光が透過する本体板10と、発光体40の発する光が入射する入射面51aと、入射面51aに入射した光が出射する出射面51bとを有する導光体50とを備え、本体板10の基板20側とは反対側には、透光性の意匠部63が形成され、基板20には、本体板10を介して意匠部63と対向する位置に貫通孔22が形成され、導光体50は、入射面51aが発光体40の発光面41と対向し、かつ、出射面51bが本体板10を介して意匠部63と対向する姿勢で貫通孔22に設けられる。
これによれば、本体板10を介して意匠部63と対向する位置の基板20には貫通孔22が形成される。導光体50は貫通孔22に設けられることにより、基板20の裏面21bに配置される発光体40の発する光は、導光体50を介して貫通孔22及び本体板10を通過し意匠部63に案内される。このため、この入力装置1では、発光体40から意匠部63までの光路長が長くなることが抑制される。
したがって、この入力装置1では、意匠部63から発する光の輝度ムラを抑制することができる。
特に、入力装置1を製造する場合において、発光体40、第1検知電極30等を配置した基板20を金型に収容し、樹脂材料を用いたインサート成形によって本体板10を形成することで、入力装置1を得ることができる。この場合、基板20の裏面21bに発光体40を配置することで、発光体40は、高温及び高圧の溶融樹脂材料による影響を受け難くなる。
また、本実施の形態に係る入力装置1において、第1検知電極30は、貫通孔22の内周縁に沿って配置される。
これによれば、第1検知電極30は、貫通孔22の近くに配置されるため、例えばユーザの指による意匠部63への接触(タッチ)を確実に検知することができる。
また、本実施の形態に係る入力装置1において、第1検知電極30は、基板20の表面21aに、貫通孔22を囲む環状に形成される。
これによれば、例えばユーザの指が意匠部63から少しズレて意匠部63に接触しても、ユーザの指による意匠部63への接触をより確実に検知することができる。
また、本実施の形態に係る入力装置1において、導光体50には、入射面51a及び出射面51bと対向する傾斜面51cが形成され、傾斜面51cは、入射面51aに入射して導光体50を導光する光を、出射面51bに向けて反射する反射面である。
これによれば、傾斜面51cは、入射面51aから入射して導光体50を導光する光を出射面51bに向けて反射することができる。傾斜面51cで反射した光は、出射面51b及び本体板10を介して意匠部63に案内されるため、意匠部63は、明るい光を発することができる。その結果、意匠部63が示す意匠(模様)を浮かび上がらせることができる。
また、本実施の形態に係る入力装置1において、傾斜面51cには、導光する光を反射する光反射層53が配置される、又は、導光する光を反射する光反射加工が施される。
これによれば、傾斜面51cは、入射面51aから入射して導光体50を導光する光を出射面51bに向けて確実に反射することができる。このため、傾斜面51cで反射した光は、出射面51b及び本体板10を介して意匠部63に案内されるため、意匠部63は、より明るい光を発することができる。その結果、意匠部63が示す意匠(模様)を、明確に浮かび上がらせることができる。
また、本実施の形態に係る入力装置1において、入射面51a以外かつ出射面51b以外の導光体50の面には、導光する光を反射する光反射層53が配置される、又は、導光する光を反射する光反射加工が施される。
これによれば、入射面51aから入射して導光体50を導光する光を、傾斜面51cだけでなく、入射面51a以外かつ出射面51b以外の導光体50の面で反射することができる。このため、入射面51aから入射て導光体50を導光する光を、出射面51bに集めることができる。これにより、出射面51b及び本体板10を介して意匠部63に、より多くの光を集めることができるため、意匠部63は、より確実に明るい光を発することができる。その結果、意匠部63が明るい光を発するため、意匠部63の模様をより明確に浮かび上がらせることができる。
また、本実施の形態に係る入力装置1において、本体板10は、意匠部63と導光体50の出射面51bとに挟まれる部分であり、透光性を有する透光部11と、透光部11以外の部分を構成し、非透光性を有する非透光部12とを有する。
これによれば、透光部11は、意匠部63及び導光体50と重なる位置に配置されるため、導光体50の出射面51bから出射した光を確実に意匠部63に案内することができる。また、透光部11以外の部分は、非透光部12であるため、透光部11の導光体50側とは反対側の意匠部63に光を、より集めることができる。このため、意匠部63は、より確実に明るい光を発するため、意匠部63の模様を、より明確に浮かび上がらせることができる。
また、本実施の形態に係る入力装置1において、本体板10は、多色成形によって、透光部11と非透光部12とが一体的に形成される。
これによれば、多色成形によって本体板10を製造することができるため、透光部11と非透光部12とを個別に製造して組み付ける場合よりも、本体板10を容易に製造することができる。
また、本実施の形態に係る入力装置1において、発光体40は、発光面41の法線方向が基板20の裏面21bと平行であり、かつ、基板20を平面視した場合に第1検知電極30と重なる位置に配置される。
これによれば、例えばユーザの指による意匠部63への接触を検知するために、意匠部63の近くに第1検知電極30が配置され、このような第1検知電極30の近傍に発光体40を配置することができる。つまり、この入力装置1では、発光体40を意匠部63の近傍に配置することができる。このため、発光体40から意匠部63までの光路長が長くなり難くなる。その結果、この入力装置1では、意匠部63から発する光の輝度ムラをより抑制することができる。
(その他の変形例)
以上、本開示について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記入力装置に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態に係る入力装置において、意匠部は、2色成形樹脂、塗装膜のレーザ等によるパターン抜き処理、マスク処理(スクリーン印刷等)、転写によるインモールド工法、TOM(Three dimension Overlay Method)工法、インサート成形等によって形成してもよい。なお、意匠部の形成については、これに限定されず、公知の他の手段を用いてもよい。
また、上記実施の形態に係る入力装置について、基板を金型に収容し、樹脂材料を用いたインサート成形によって本体板を形成する構成について説明したが、この構成に限定されるものではなく、本体板を形成した後に、基板を両面テープ又は接着剤等により貼付する構成としてもよい。
また、上記実施の形態に係る入力装置において、例えば、入力装置をアームレスト等に適用した場合、検知電極としてタッチパッドを採用してもよい。
また、上記実施の形態に係る入力装置は、電池等から電力が制御回路に給電されてもよく、例えば車両の電源から電力が制御回路に供給されてもよく、商業用電力から電力が制御回路に供給されてもよい。
また、上記実施の形態に係る入力装置は、収納ボックスの蓋部だけでなく、例えば、入力装置の薄型化が必要なアームレスト及びドア内面等に設けられる入力装置に適用してもよい。
また、上記実施の形態に係る入力装置1aにおいて、図9に示すように、導光体50の傾斜面51cに配置される光反射層(反射部材)は、導電性を有する第2検知電極24であってもよい。第2検知電極24は、傾斜面51cに配置される、例えば静電容量式等のセンサ電極であってもよい。第2検知電極24は、第1検知電極30と電気的に接続されてもよい。さらに、基板20には、第1検知電極30と電気的に接続されるスルーホール23が形成されていてもよい。また、第2検知電極24は、スルーホール23と電気的に接続されていてもよい。図9は、その他の変形例に係る別の入力装置1aの断面を例示した断面図である。
上記の実施の形態で説明したように、導光体50の傾斜面51cには光反射層53として反射シートが形成されているが、図9の入力装置1aでは、反射シートは、例えば金属箔テープ(又は、シート、フィルム等)で構成されている。金属箔テープは、傾斜面51cに貼付けられている。金属箔は、表面(傾斜面51cと対向する面であり、傾斜面51cに貼付けられる面)が金属光沢を有するため、上述の光反射層として機能する。
この金属箔テープは、第1検知電極30と電気的に接続されるため、上述の光反射層として機能するだけでなく、第2検知電極24としても機能する。つまり、第2検知電極24は、傾斜面51cにおいて実質的に全面に亘って配置されるため、光反射層を第2検知電極24としない場合に比べて、第1検知電極30の面積を拡大することに相当する構成となる。このため、ユーザの指による意匠部63への接触を検知する感度を向上させることができる。
さらに、図9の入力装置1aでは、基板20に、第1検知電極30と電気的に接続されるスルーホール23が形成されている。図9の入力装置1aでは、第1検知電極30とスルーホール23とが重複する(X軸方向に重なる)ように構成されているが、これに限らず、第1検知電極30とスルーホール23とが離れて配置され(X軸方向に重ならないように配置され)、両者を基板20の配線パターンで接続するように構成してもよい。
スルーホール23は、基板20の表裏を電気的に接続するように、基板20を貫通する導体が設けられている、つまり、ノンスルーホールではない。このため、スルーホール23に第2検知電極24が電気的に接続されることで、第1検知電極30と第2検知電極24とを電気的に接続することができる。
このように、スルーホール23を介して第1検知電極30と第2検知電極24とを電気的に接続することができるため、両者を接続する配線を必要最低限にすることができるとともに、余計な配線の引き回しによる配線の飛び出しも最小限に抑制できる。その結果、入力装置の薄型構造を維持することができる。
なお、上述の入力装置1aでは、光反射層が第2検知電極24としているが、光反射層の表面に、さらに第2検知電極24が積層されていてもよい。
以上、本開示の一つ又は複数の態様に係る入力装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の一つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本開示は、入力装置の意匠部から輝度ムラが抑制された光を出射することができる入力装置等として有用である。
1、1a 入力装置
10 本体板
11 透光部
12 非透光部
20 基板
21a 表面
21b 裏面
22 貫通孔
23 スルーホール
24 第2検知電極
30 第1検知電極
40 発光体
41 発光面
50 導光体
51a 入射面
51b 出射面
51c 傾斜面(反射面)
51d 複数の反射側面(入射面以外かつ出射面以外の導光体の面)
53 光反射層(反射部材)
63 意匠部

Claims (11)

  1. 基板と、
    前記基板の表面に配置され、当該入力装置への入力を検知する第1検知電極と、
    前記基板の裏面に配置され、当該入力装置への入力に際して前記裏面と平行な方向に沿って光を発する発光体と、
    前記基板の前記表面側に配置され、前記発光体の発する光が透過する本体板と、
    前記発光体の発する光が入射する入射面と、前記入射面に入射した光が出射する出射面とを有する導光体とを備え、
    前記本体板の前記基板側とは反対側には、透光性の意匠部が形成され、
    前記基板には、前記本体板を介して前記意匠部と対向する位置に貫通孔が形成され、
    前記導光体は、前記入射面が前記発光体の発光面と対向し、かつ、前記出射面が前記本体板を介して前記意匠部と対向する姿勢で前記貫通孔に設けられる
    入力装置。
  2. 前記第1検知電極は、前記貫通孔の内周縁に沿って配置される
    請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記第1検知電極は、前記基板の表面に、前記貫通孔を囲む環状に形成される
    請求項2に記載の入力装置。
  4. 前記導光体には、前記入射面及び前記出射面と対向する傾斜面が形成され、
    前記傾斜面は、前記入射面に入射して前記導光体を導光する光を、前記出射面に向けて反射する反射面である
    請求項2又は3に記載の入力装置。
  5. 前記傾斜面には、導光する光を反射する反射部材が配置される、又は、導光する光を反射する光反射加工が施される
    請求項4に記載の入力装置。
  6. 前記入射面以外かつ前記出射面以外の前記導光体の面には、導光する光を反射する反射部材が配置される、又は、導光する光を反射する光反射加工が施される
    請求項4又は5に記載の入力装置。
  7. 前記本体板は、前記意匠部と前記導光体の前記出射面とに挟まれる部分であり、透光性を有する透光部と、前記透光部以外の部分を構成し、非透光性を有する非透光部とを有する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の入力装置。
  8. 前記本体板は、多色成形によって、前記透光部と前記非透光部とが一体的に形成される
    請求項7に記載の入力装置。
  9. 前記発光体は、前記発光面の法線方向が前記基板の前記裏面と平行であり、かつ、前記基板を平面視した場合に前記第1検知電極と重なる位置に配置される
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の入力装置。
  10. 前記傾斜面には、前記反射部材が配置され、
    前記反射部材は、導電性を有する第2検知電極であり、
    前記第2検知電極は、前記第1検知電極と電気的に接続される
    請求項5に記載の入力装置。
  11. 前記基板には、前記第1検知電極と電気的に接続されるスルーホールが形成され、
    前記第2検知電極は、前記スルーホールと電気的に接続される
    請求項10に記載の入力装置。
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