JP2021070390A - Vehicle floor structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両の床面に設けられる車両フロア構造に関する。 The present invention relates to a vehicle floor structure provided on the floor surface of a vehicle.
近年になって、個人が車両を所有することなく、登録されたユーザ間で複数の車両を共同で利用することができるカーシェアリングサービスが急速に普及してきている。カーシェアリングサービスは、高額な車両の購入費用や維持費用を削減できるだけでなく、車両の走行時間や走行距離の低減にも寄与し、環境負荷の低減の観点からも注目される新しい車両の利用形態である。この種のカーシェアシステムの従来技術として、特許文献1が挙げられる。このカーシェアリングサービスでは、ユーザは、インターネットを利用して予約が取れれば、無人のカーステーションで車両の貸出と返却とができ気軽に利用できるという利点がある。しかしながら、その反面、カーシェアリングサービスで提供される車両は、定期的なメンテナンスが行われるものの、所有者ではない不特定多数の人が利用し、使用頻度が高くなり得ることから、車両フロア上のゴミが多くなる傾向にある。
In recent years, a car sharing service that allows a plurality of vehicles to be shared among registered users without having an individual owning the vehicle has rapidly become widespread. The car-sharing service not only reduces the purchase and maintenance costs of expensive vehicles, but also contributes to the reduction of vehicle travel time and mileage, and is attracting attention from the perspective of reducing the environmental burden. Is.
ところで、特許文献2には、車室内の清掃を容易に行うことができる車両フロア構造が開示されている。この車両フロア構造では、車室内に設けられた開口に廃棄物を投入すると、廃棄物はこの開口を通ってフロアの下方に設けられた引出容器へと落下し、車両外部からこの引出容器を引出すことで、廃棄物を車室外部に取出すことができる。このような構成により、ユーザは廃棄物を容易に車室内の開口に入れることができ、車室内に廃棄物が放置されるのを抑制することができる。しかしながら、特許文献2に開示された技術では、清掃活動によりユーザが開口へ投入した廃棄物しか回収されず、ユーザが開口に投入しない廃棄物については依然として車室内に取り残される。
このような従来技術の事情に鑑み、ここに開示される技術は、新しい車両フロア構造を提供することを課題としている。
By the way,
In view of such circumstances of the prior art, the technology disclosed herein has an object of providing a new vehicle floor structure.
ここに開示される技術は、車室の床面を構成するフロア部材と、開口と収容部とを備える回収部と、フロア部材を傾斜可能に支持する支持部材と、を備えている。そして支持部材は、フロア部材の下方に位置する端部が回収部の開口と連続するか、開口の上方に位置するように、フロア部材を傾斜するように構成されている。 The technology disclosed herein includes a floor member constituting the floor surface of the vehicle interior, a recovery unit having an opening and an accommodating portion, and a support member for slantably supporting the floor member. The support member is configured to incline the floor member so that the lower end of the floor member is continuous with the opening of the recovery portion or is located above the opening.
上記の構成によると、車両フロア構造は、任意のタイミングで、フロア部材を回収部の側が下方となるように傾斜させることができる。このことにより、フロア部材上に載置されている一つまたは複数の物体を、重力によって回収部に向けて滑り移動させ、人手を要することなく回収部に回収することができる。その結果、例えば、回収部に回収された物体のうち、ゴミ等の不要物については人の手を汚すことなく車室内から回収し、廃棄することができる。また、回収部に回収された物体のうち、忘れ物等の必要物については、見落とすことなく簡便に回収し、適切に処理することができる。これにより、人手を要せず容易に清掃できる車両フロア構造が実現される。また、フロア部材上に溜まった不要物(典型的には、ゴミ)を回収部にまとめて手軽に捨てることができる。 According to the above configuration, the vehicle floor structure can incline the floor member at an arbitrary timing so that the side of the collecting portion faces downward. As a result, one or a plurality of objects placed on the floor member can be slid and moved toward the recovery unit by gravity, and can be collected by the collection unit without manpower. As a result, for example, among the objects collected by the collection unit, unnecessary objects such as dust can be collected from the vehicle interior and discarded without soiling human hands. In addition, among the objects collected by the collection unit, necessary items such as forgotten items can be easily collected without being overlooked and appropriately processed. As a result, a vehicle floor structure that can be easily cleaned without manpower is realized. In addition, unnecessary substances (typically, garbage) accumulated on the floor member can be collected in a collection section and easily discarded.
以下、適宜図面を参照しながら、本技術による実施の形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって、本発明の実施に必要な事柄(例えば、フロア構造以外の車両の構成等)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明する。各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は、実際の寸法関係を反映するものではない。 Hereinafter, embodiments according to the present technology will be described with reference to the drawings as appropriate. Matters other than those specifically mentioned in the present specification and necessary for carrying out the present invention (for example, the configuration of a vehicle other than the floor structure) are those skilled in the art based on the prior art in the art. It can be grasped as a design matter of. The present invention can be carried out based on the contents disclosed in the present specification and common general technical knowledge in the art. Further, in the following drawings, members / parts having the same action will be described with the same reference numerals. The dimensional relationships (length, width, thickness, etc.) in each figure do not reflect the actual dimensional relationships.
〔第一実施形態〕
図1Aおよび1Bは、本実施形態に係る車両フロア構造10を説明するための通常時の車両1の側部断面図と背面図である。図2Aおよび2Bは、本実施形態に係るフロア構造を説明するためのフロア傾斜時の車両1の側部断面図と背面図である。図面中の符号U、D、F、Rr、L、Rは、それぞれ車両1の運転席に着座した運転者から見た上方、下方、前方、後方、左方、右方を示す。ただし、車両フロア構造10の態様はこの例に何ら限定されない。
[First Embodiment]
1A and 1B are a side sectional view and a rear view of a
本実施形態における車両1は、ワンボックスタイプの自動車である。車両1は、車体2の内部に車両用シートSを有する車室(キャビン)が設けられている。車両用シートSは、車両前方に運転席と助手席とが備えられ、車両後方の2列目および3列目には図示しない後部座席がシートアレンジによって車体2の左右の側壁に畳まれて収容され、荷室が用意されている。また、車両1の両サイドには、前方に運転席および助手席に乗降するためのドアD1が、後方に後部座席に乗降するためのドアD2が、それぞれ設けられている(図では左サイドのみ表示)。また、車両1の後方には、車室(荷室)を外部から閉鎖したり外部に大きく解放したりするためのリアドアD3が設けられている。
The
ここに開示される車両フロア構造10は、車両1の車室の床面(以下、「フロア」という場合がある。)4を構成する。車両フロア構造10は、車体2のフレーム構造、あるいは、当該フレーム構造の一部であるフロアパン(鋼床板)に支持される車室の床面4を構成する。車両1のフレーム構造の形式は特に制限されず、例えば、H形フレーム,バックボーン型フレーム,プラットフォーム型フレーム等のセパレートフレーム、マルチチューブラーフレーム,スーペルレッジェーラ等のアンセパレートフレーム、モノコック型等のユニコンストラクション、などに代表される従来公知の構成であってよい。この車両フロア構造10は、フロア部材20と、回収部30と、支持部材40と、を備える。以下、各要素について説明する。
The
フロア部材20は、車両フロア構造10のうち、車室の床面4を構成する部材である。フロア部材20は、床面4の全部を構成していてもよいし、床面4の一部を構成していてもよい。本実施形態におけるフロア部材20は、車両1の床面4のうち、前方の車輪6よりも車両後方側の床面4を構成している。また、本実施形態におけるフロア部材20は、一枚の板状の部材によって構成されている。このような車両1の後部座席や荷室に乗員や荷物を収容するとき、乗員や荷物はこのフロア部材20の上に載ることとなる。床面4およびフロア部材20の表面は、平坦であってもよいし、凹凸や溝、湾曲面(R面)を備えていてもよい。
The
回収部30は、フロア部材20上に載置されている不要物Wを回収するために備えられる部材である。回収部30は、不要物Wを収容するための収容部34と、収容部34の上部に設けられる開口32とを備えている。不要物Wはこの開口32を通って収容部34に収容される。本実施形態における回収部30は、幅方向に亘る長さの長尺の収容容器である。回収部30は、図1Aに示すように、フロア部材20の前方で幅方向に亘って設置されている。回収部30は、例えば、車体2のフレーム構造あるいはフロアパンに着脱自在に支持されている。回収部30は、床面4の一部を構成している。回収部30の開口32は、回収部30よりも前方の床面4および回収部30よりも後方のフロア部材20と上端が面一となるように構成されている。また、フロア部材20の左右の幅方向の寸法と、回収部30の開口32の幅方向の寸法とは同一であり、回収部30は、フロア部材20の幅方向に亘って設けられている。これにより、フロア部材20の上面から回収部30の収容部34に至る表面は滑らかに連続される。
The
なお、回収部30の車体2のフレーム構造あるいはフロアパンへの装着機構は特に制限されない。一例として、回収部30は、車体のフレーム構造またはフロアパンに幅方向に亘って設けられるガイドレール(図示せず)を介して、フレーム構造またはフロアパンに着脱自在に支持されていてもよい。例えば、フレーム構造またはフロアパンには、本体側レールが設けられている。また、回収部30には、引き出し側レールが設けられている。そして、回収部30の引き出し側レールをフレーム構造またはフロアパンの本体側レールに係合させて、ガイドレールに沿って回収部30を幅方向の車両内側(中央側)にスライドさせることで、フレーム構造またはフロアパンに回収部30を装着することができる。また逆に、ガイドレールに沿って回収部30を幅方向の車両外側(中央から左方向外側または右方向外側)にスライドさせることで、フレーム構造またはフロアパンから回収部30を取り外すことができる。ユーザは、例えば回収部30を車体2から引き出すことで、回収部30に不要物Wが回収されたかどうかを確認することができる。また、ユーザは、例えば回収部30に不要物Wが回収されている場合に、回収部30を車体2から脱着することで、収容部34内に収容された不要物Wを車両1の外部に回収することができる。
The frame structure of the
支持部材40は、フロア部材20を傾斜可能に支持する部材である。支持部材40は、フロア部材20を支持するとともに、その支持角度を変更することができる。支持部材40は、例えば図3に示すように、固定部42と支持部44と回動機構46とを備えている。固定部42は、フロア部材20が所定の支点を中心にして回動することで傾斜されるように、フロア部材20の回動軌道を規定するための部材である。図3(a)の固定部42は、フロア部材20の前方の端部eが回動の支点となるように、端部eを回動自在に固定している。支持部44は、例えばフロア部材20を着脱可能に支持する部材である。支持部44は、回動するフロア部材20を安定して支持するように構成され、フロア部材20の下面に固定されている。回動機構46は、支持部44の下方に、接続角度が可変となる状態で接続されている。回動機構46は、支持部44を昇降させることができる。回動機構46は、例えば、電気的、磁気的、および機械的に駆動する駆動装置の少なくとも一つによって構成することができる。本実施形態の回動機構46は、電力で駆動される油圧式の昇降装置である。この昇降装置は、図示しないモータの駆動によって昇降部が上昇または下降される。
The
回動機構46が支持部44を上昇させることで、固定部42によって端部eを固定されたフロア部材20は端部eを下方で固定されたまま、他方の端部が上方に持ち上げられる。このことにより、フロア部材20は、端部eを支点として所定の角度だけ傾斜される。また、回動機構46は、支持部44を下降させることができる。回動機構46が支持部44を下降させることで、他方の端部を上方に持ち上げられたフロア部材20は、固定部42によって端部eは固定された状態で当該他方の端部が下方に下降されて、水平となる。このことにより、所定の角度だけ傾斜されたフロア部材20は、傾斜が解消される。回動機構46は、例えば、支持部44を上昇させることで、支持部44に支持されたフロア部材20の支持角度を、水平方向を基準として0°を超える角度に変更できるように構成されている。回動機構46は、一例として、フロア部材20の支持角度を、水平方向を基準として60°以下(例えば45°以下、30°以下等であってよい。)の任意の角度に変更できるように構成されている。
When the
そして支持部材40は、傾斜されたフロア部材20の下方に位置する端部eが、回収部30の開口32と連続するか、開口32の上方に位置するように、フロア部材20を傾斜するように構成されている。
具体的には、例えば図3(a)に示すように、固定部42は、フロア部材20の前方の端部e、換言すると回収部30に隣接している側の端部eが回動の軸となるように、フロア部材20の端部eを回動自在に固定している。支持部44は、フロア部材20の前後方向の中心付近でフロア部材20を支持している。回動機構46は、支持部44の下方で支持部44を支持するとともに、支持部44を昇降させるように駆動する。支持部材40は、フロア部材20の前方の端部e、換言すると回収部30に隣接している端部eを回動の軸とし、フロア部材20の他方の端部を昇降させることで、フロア部材20を回動するように構成されていてもよい。これにより、傾斜されたフロア部材20は端部eは、常時、回収部30の開口32に接している。このことにより、回収部30とフロア部材20との間に隙間を生じることなく、フロア部材20を傾斜させることができる。その結果、フロア部材20の表面を端部eに向けて滑り落ちてきた不要物Wを開口32に導入することができ、もれなく収容部34に収容することができる。
Then, the
Specifically, for example, as shown in FIG. 3A, in the fixing
また、例えば図3(b)に示すように、支持部材40は、フロア部材20の前方の端部eよりも前方の位置A、換言すると回収部30の開口32に重なる位置Aを回動の軸として、フロア部材20の他方の端部を上方に持ち上げるようにして、フロア部材20を回動するように構成されていてもよい。これにより、傾斜されたフロア部材20は端部eは、回収部30の開口32から離れるものの、端部eの位置は元の位置から弧を描いて前方斜め上方に移動する。その結果、フロア部材20の下方の端部eは、回収部30の開口32の上方に位置する。このことにより、フロア部材20の下方の端部eから落下する不要物Wを、もれなく開口32を通過させて収容部34に収容することができる。
Further, for example, as shown in FIG. 3B, the
なお、フロア部材20の傾斜時に端部eが移動する経路は円弧に限定されず、任意の軌道であってよい。このような端部eの移動経路は、例えば、端部eに設けた係合突起と、ガイド穴を備えたガイド部材との組合せによって実現することができる。所定の移動経路に対応させてガイド穴を形成し、係合突起をガイド穴に係合させることで、端部eをガイド穴に沿って移動させることができる。
The path through which the end portion e moves when the
また、ここに開示される車両フロア構造10は、付加的に図示しない制御装置を備えることができる。制御装置は、支持部材40によるフロア部材20の傾斜操作を制御する。制御装置は、例えば、フロア部材20の支持角度(換言すれば、上記回動機構46の駆動量)や、支持角度を変えるための傾斜タイミングを制御することができる。回動機構46は、例えば制御装置に電気的に接続されており、この制御装置によって、その駆動が制御されていてもよい。
Further, the
上記構成によると、フロア部材20を傾斜させることで、床面4に存在する不要物W(典型的には、ゴミ)を、人の手による清掃活動を要することなく、回収部30に回収することができる。また、フロア部材20自体を傾斜させることから、フロア部材20上にある不要物Wを一度に効率よく回収することができる。なお、フロア部材20の面積が広い場合であっても、不要物Wは相対的にコンパクトな回収部30に集められて回収される。このことによっても、不要物Wの回収を効率的に実施することができる。これにより、車両フロア構造10によって床面4の清掃を簡便かつ効率的に実施することができる。このことは、例えば車両1がシェアカーであって、床面4が汚れやすい場合に特に有効である。また、車両1が特定のユーザによって所有・使用されている場合であっても、車両1の日常的な清掃を車両フロア構造10を利用することにより簡便に実施できるために有用である。
According to the above configuration, by inclining the
フロア部材20を傾斜させるタイミング、換言すれば車両フロア構造10による床面4の清掃のタイミングは、特に制限されない。ユーザは、例えば任意のタイミングで支持部材40を駆動させることにより、床面4の清掃を実施できる。また、制御装置は、予め設定されたタイミングで支持部材40を駆動させることで、フロア部材20を傾斜させ、床面4の清掃を実施することができる。このような床面4の清掃のタイミングは、例えば、ユーザが車両を使用した直後や、車両を使用した一日の終わりの時刻、車両を使用した所定期間の終わりの時刻などであってよい。あるいは、例えば、ユーザが車両を使用する予定時刻の直前や、車両を使用する予定に先立つ時刻などであってよい。すなわち、制御装置は、ユーザが車両1の近傍に存在しない場合であっても、床面4の清掃を行うよう設定されていてもよい。この場合、車両1は、ユーザが存在しないときでも、支持部材40および制御装置に駆動力(典型的には電力)を供給できるように構成されているとよい。
The timing of inclining the
したがって、ここに開示される車両1は、少なくとも一つの電源を備えているとよい。電源は、車両駆動用電源(主電源)であってもよいし、補助電源であってもよい。また、車両1は、動力源の少なくとも一部に電力を使用するものであるとよい。本実施形態における車両1は、車両駆動用電源(主電源)としてリチウムイオン電池等の二次電池を備えている。車両1は、例えば、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)等であってよい。このことにより、この車両1は、運転者を含む乗員(ユーザ)が車両1を操作可能な状態になくても、車両1および車両フロア構造10に備えられる各種機能を動作させることができる。
Therefore, the
〔第二実施形態〕
図4Aおよび図4Bは、他の実施形態に係る車両フロア構造10を説明するための通常時の車両1の側部断面図と、フロア傾斜時の車両1の横断面図である。図面中の符号は図1A〜3と共通しているため繰り返しの説明は省略する。
本実施形態における車両1は、箱型の車体2を備え、床面4がより地面に近い低床デザインであることから広大な車室を備えている。車両1の寸法は用途により任意に設計することができ、例えば、床面4がフラットなバリアフリー設計であることから、車両1は、ライドシェアリング、移動個室、リテールショップ、物流等の各種の用途に使用することができる。車両1は、車両駆動用電源(主電源)としてリチウムイオン電池を備え、電動化、コネクテッド化、自動運転化が図られている。
[Second Embodiment]
4A and 4B are a side sectional view of the
The
本実施形態の車両フロア構造10は、二つのフロア部材20と、一つの回収部30と、二つの支持部材40と、を備えている。回収部30は、車両1の床面4の前方の端部に備えられている。回収部30は、左右方向の寸法が床面4の左右方向の寸法よりも十分に小さい。二つのフロア部材20は、通常時は、車両1の床面4のうち、回収部30を除くほぼ全面を占めるように備えられている。二つのフロア部材20は、床面4を左右方向で左方と右方とに等分した部分にそれぞれ設置されている。フロア部材20は、略同一の形状および寸法のものが左右に隣接して配置されている。二つのフロア部材20は、隣り合う二つのフロア部材20の上面が互いに乖離しないように、例えば二つのフロア部材20の隣り合う側面において蝶番等によって接合されていてもよい。二つの支持部材40は、二つのフロア部材20のそれぞれを傾斜させるように、支持部材40に対して一つずつ備えられている。
The
本実施形態の車両フロア構造10においては、二つのフロア部材20はバタフライ状に傾斜される。具体的には、二つのフロア部材20は、その隣接部分(すなわち、床面4の左右方向の中心部分)が傾斜時に相対的に下方に位置し、左右方向の両方の端部が相対的に上方に位置するように傾斜される。また、二つのフロア部材20は、その前後方向の前方の端部が傾斜時に相対的に下方に位置し、前後方向の後方の端部が相対的に上方に位置するように傾斜される。これにより、フロア部材20が傾斜されると、フロア部材20上に存在している不要物は、2つのフロア部材20の左右方向の中心(すなわち床面4の左右方向の中心)に向けて重力によって移動される。また不要物は、2つのフロア部材20の前後方向の前方の端部に向けて重力によって移動される。その結果、不要物は、床面4の前方の中央部分に設けられた回収部30の方向に移動される。これにより、不要物を回収部30に集めて回収することができる。
In the
上記構成の車両フロア構造10では、二つのフロア部材20によって床面4を構成している。そのため、例えば2倍の面積を有する一つのフロア部材20によって床面4を構成する場合と比較して、フロア部材20の一端を所定の寸法だけ上昇させたときに傾斜されるフロア部材20の傾斜角度を大きくすることができる。このことにより、不要物を重力によって下方に向けて移動させやすくなる。このことは、不要物が軽量であったり摩擦係数の大きい場合に特に有効となり得る。
また、車両フロア構造10が二つのフロア部材20を含むとき、支持部材40の数も二つとすることが望ましい。この場合、一つの支持部材40が傾斜させるフロア部材20の重量は、例えば約1/2に低減される。したがって、支持部材40に要求されるフロア部材20の傾斜のための動力も約1/2に低減され得る。その結果、支持部材40の構成や要求性能、コスト等を削減できる点において好ましい。
In the
Further, when the
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる
例えば、車両フロア構造10は、フロア部材20に対して振動を付与することができる振動装置を備えていてもよい。振動装置は、制御装置に電気的に接続されて、その駆動が制御されていてもよい。このような構成によると、車両フロア構造10は、フロア部材20を傾斜させたとき、振動装置によってフロア部材20に振動を付与することができる。これにより、フロア部材20上に存在する不要物の下方への移動を促進することができ、不要物をより一層効率的に回収することができる。
Although specific examples of the present invention have been described in detail above, these are merely examples and do not limit the scope of claims. The techniques described in the claims include various modifications and modifications of the specific examples illustrated above. For example, the
また例えば、フロア部材20の上面には、フロア部材20が傾斜されたときにより上方に位置する部分からより下方に位置する部分に向けて延びる溝部(凹部)が設けられていてもよい。溝部は、例えば回収部30に向けて延びるように構成されていてもよい。このような構成によると、フロア部材20が傾斜されたとき、溝部は、不要物を回収部30に向けて移動させる移動経路として機能する。このことにより、よりスムーズに不要物を回収部30に回収することができる。また、例えば不要物が液体であるとき、フロア部材20が傾斜されたときに当該液体がフロア部材20に広がるのを抑制して、回収部30に向けて移動させることができる。
Further, for example, the upper surface of the
また、車両1は、インターネットへの常時接続機能を具備したコネクテッドカー(Connected Car)であってよい。そして制御装置は、例えばインターネットを経由して、支持部材40の動作を制御可能に構成されていてもよい。これにより、車両フロア構造10を備える車両1は、その使用状況に応じて適切にフロア部材20を清掃することができるために好ましい。
Further, the
1 車両
4 床面
10 車両フロア構造
20 フロア部材
30 回収部
40 支持部材
1 Vehicle 4
Claims (1)
開口と収容部とを備える回収部と、
前記フロア部材を傾斜可能に支持する支持部材と、
を備え、
前記支持部材は、前記フロア部材の下方に位置する端部が前記回収部の前記開口と連続するか、前記開口の上方に位置するように、前記フロア部材を傾斜するように構成されている、車両フロア構造。 The floor members that make up the floor of the passenger compartment and
A collection unit with an opening and a containment unit,
A support member that slantably supports the floor member and
With
The support member is configured to incline the floor member so that an end located below the floor member is continuous with the opening of the recovery portion or is located above the opening. Vehicle floor structure.
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