JP2021070368A - 車両のステップ装置 - Google Patents

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信哉 ▲徳▼増
信哉 ▲徳▼増
Shinya Tokumasu
高橋 聡
Satoshi Takahashi
聡 高橋
吉紀 中田
Yoshinori Nakada
吉紀 中田
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Abstract

【課題】乗降用ステップに乗員等が搭乗した際にアクチュエータの負荷を低減させ、簡単かつコンパクトに構成できる縦リンク機構の車両のステップ装置を提供する。【解決手段】ステッププレートを支持し車幅方向に延びるリンクアーム14と、一端部が車体20に固定されたリンクブラケット11に回動可能に支持され、他端部がリンクアーム14に回動可能に支持されたドライブリンク12及びドリブンリンク13と、を有し、駆動モータ10によりドライブリンク12を回転駆動することで、ステッププレート3を展開位置と格納位置との間で車幅方向に移動させる車両のステップ装置であって、ドライブリンク12に備えられ、展開位置において、ドリブンリンク13に当接しドライブリンク12とドリブンリンク13とが互いに近づく方向へ移動することを規制してステッププレート3の下方への移動を規制するストッパ30を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、車両に備えられたステップ装置に関する。
フロア位置の高い自動車等の車両において、乗員の乗降性を向上させるためにステップ装置が備えられたものがある。例えば、特許文献1には、車両のサイドドアの下部に備えられた可動式のサイドステップ装置が開示されている。特許文献1に記載されたサイドステップ装置は、車体の下部に平行リンクを介して乗降用ステップ(サイドステップ)が連結されており、車体に対して縦方向(上下方向及び車幅方向)に乗降用ステップが移動可能な構造になっている。当該サイドステップ装置は、アクチュエータを作動させることで、車体下部に格納される格納位置と、車体より側方に突出した展開位置との間を、乗降用ステップが移動可能に構成されている。
特開昭58−39543号公報
上記特許文献1のような車両のステップ装置では、乗降用ステップに乗員が搭乗するので、乗降用ステップに比較的大きな荷重を受ける。特許文献1においては、展開位置の乗降用ステップに乗員が搭乗した際に、アクチュエータによって乗降用ステップの下方への移動を規制する構造になっている。
ここで、ステップ装置をコンパクトに構成するために、例えば特許文献1のように縦方向に揺動するリンクを備えた縦リンク式のステップ装置において、モータによってリンクを回転駆動して乗降用ステップを格納位置と展開位置との間で移動させる構造が考えられる。
しかしながら、上記のようにアクチュエータ、特にモータによってリンクを回転駆動させる構造では、展開位置の乗降用ステップに乗員等が搭乗した際に、乗降用ステップを展開位置で維持させようとすると、モータの駆動軸に過大な負荷(トルク)を受けてしまう可能性がある。したがって、例えばモータを大型化したり、モータの非作動時に回転を規制するクラッチを設けてモータ駆動軸が受ける負荷を抑制したりする必要があり、ステップ装置全体の大型化や重量の増加、コストの増加を招くといった問題点がある。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、乗降用ステップに乗員等が搭乗した際にアクチュエータが受ける負荷を低減させ、コンパクトに構成できる車両のステップ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の車両のステップ装置は、乗降用ステップと、車体に固定された車体固定部材と、一端部に前記乗降用ステップが支持され車幅方向に延びるステップ支持部材と、一端部が前記車体固定部材に回動可能に支持され、他端部が前記ステップ支持部材の他端部に回動可能に支持された第1リンクアームと、一端部が前記第1リンクアームと前記車幅方向外側に離間して前記車体固定部材に回動可能に支持され、他端部が前記ステップ支持部材の他端部に回動可能に支持された第2リンクアームと、前記第1リンクアームを回転駆動するアクチュエータと、を有し、前記アクチュエータにより前記第1リンクアームを回転駆動することで、前記乗降用ステップを前記車体より外方に位置する展開位置と前記車体の下部に位置する格納位置との間で前記車幅方向に移動させる縦リンク式の車両のステップ装置であって、前記第1リンクアーム及び前記第2リンクアームの少なくとも一方に備えられ、前記乗降用ステップの展開位置において、前記第1リンクアーム及び前記第2リンクアームの他方に当接し前記第1リンクアームと前記第2リンクアームとが互いに近づく方向へ移動することを規制して前記乗降用ステップの下方への移動を規制するストッパを備えたことを特徴とする。
これにより、乗降用ステップの展開位置において、ストッパによって乗降用ステップの下方への移動が規制されるので、展開位置の乗降用ステップに乗員等が搭乗してもその荷重による乗降用ステップの移動が規制される。ストッパは、乗降用ステップの展開位置において、第1リンクアーム及び第2リンクアームの他方に当接して、第1リンクアームと第2リンクアームとが互いに近づく方向へ移動することを規制するので、搭乗時に乗降用ステップが受ける荷重によって第1リンクアームに作用した荷重を第2リンクアームがストッパを介して分散して受ける。これにより、第1リンクアームを回転駆動するアクチュエータに作用する荷重を低減させることができる。
好ましくは、前記乗降用ステップの展開位置において、前記第1リンクアームと前記車体固定部材との回動中心である第1の回動中心と、前記第2リンクアームと前記ステップ支持部材との回動中心である第2の回動中心と、を結ぶ仮想線を挟んで、前記ストッパの当接位置と、前記ステップ支持部材と前記第1リンクアームとの回動中心である第3の回動中心と、が互いに反対側に位置するとよい。
これにより、仮想線を挟んで、ストッパの当接位置と、ステップ支持部材と1リンクアームとの第3の回動中心と、が互いに反対側に位置するので、展開位置において乗降用ステップに乗員等が搭乗して乗降用ステップに下向き荷重が作用しても、乗降用ステップからステップ支持部材を介して第1リンクアームに作用した荷重(トルク)とストッパを介して第1リンクアームに作用する荷重(トルク)が互いに反対方向に作用して打ち消し合い、第1リンクアームを回転駆動するアクチュエータに入力するトルクを抑制することができる。
好ましくは、前記第2の回動中心と前記第3の回動中心とを結ぶ直線距離と、前記第1の回動中心と前記第3の回動中心とを結ぶ直線距離と、を加算した値は、前記仮想線の長さより長く設定され、前記乗降用ステップの展開位置において、前記第3の回動中心は、前記仮想線より車幅方向内側に位置し、前記ストッパの当接位置は、前記仮想線より車幅方向外側に位置するとよい。
これにより、乗降用ステップの展開位置において、ステップ支持部材と1リンクアームとの第3の回動中心が仮想線より車幅方向内側に位置し、ストッパの当接位置が仮想線より車幅方向外側に位置して、仮想線を挟んで互いに反対側に位置する構造となる。
好ましくは、アクチュエータは、前記車体固定部材と前記第1リンクアームとを回動可能に支持する支持軸と同軸または一体に配置された駆動軸を有するモータであるとよい。
これにより、乗降用ステップの展開位置において、ストッパによって第1リンクアームと第2リンクアームとが互いに近づく方向へ移動することが規制され、乗降用ステップへの搭乗時に乗降用ステップが受ける荷重によって第1リンクアームに作用する荷重を第2リンクアームがストッパを介して分散して受けることで、モータが受けるトルクを低減させることができる。
本発明の車両のステップ装置は、展開位置において例えば乗降用ステップに乗員が搭乗して下向きに荷重が作用した際に、第1リンクアームが受けた荷重を第2リンクアームがストッパを介して分散して受けるので、乗降用ステップが下方に移動することを抑制するためにアクチュエータが受ける負荷を低減させることができる。
これにより、アクチュエータを大型化したり、アクチュエータの非作動時に第1リンクアーム等のリンク機構が移動することを規制する機構を設けたりする必要がなく、アクチュエータやリンク機構の大型化を抑えコンパクトな構成のステップ装置にすることができる。
本発明の一実施形態のステップ装置を備えた車両の外形図である。 格納状態におけるリヤリンク機構の概略構成図である。 展開状態におけるリヤリンク機構の概略構成図である。 ステップ装置におけるステッププレートの移動経路を示す説明図である。 展開状態におけるリヤリンク機構の詳細構成図である。 展開状態におけるリヤリンク機構の一部模式図である。 リンクアームとステッププレートとの固定部の構造を示す縦断面図である。
以下、本発明を具体化した車両のステップ装置の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態のステップ装置1を備えた車両2の外形図である。なお、図1では、車両2の左側(助手席側)のフロントドア及びリヤドアの図示を省略しており、ステップ装置1は展開状態である。図2は、格納状態におけるリヤリンク機構5の概略構成図である。図3は、展開状態におけるリヤリンク機構5の概略構成図である。図4は、ステップ装置1におけるステッププレート3(乗降用ステップ)の移動経路を示す説明図である。なお、図2〜4は、リヤリンク機構5及びその周辺部を車両後方から視た図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態のステップ装置1は、例えば1BOX型の車両2の助手席側の下部に備えられた可動式のステップ装置である。
ステップ装置1は、ステッププレート3と、ステッププレート3を縦方向(車幅方向及び上下方向)に移動可能に支持する2個のリンク機構4、5を備えている。
ステッププレート3は、車両2の助手席側のフロントドアの開口部6及びスライド式のリヤドアの開口部7の下方を車両前後方向に延び、乗員の足を載せることが可能な車幅方向長さに設定されている。
ステッププレート3は、2個のリンク機構4、5を介して、車体の下部、詳しくは車両2の助手席側のサイドシル8の下部に支持されている。2個のリンク機構4、5は、車両前後方向に互いに間隔をおいて配置されている。
ステップ装置1は、ステッププレート3が、車両2の下部に格納される格納位置と、サイドシル8より車幅方向外側に突出した展開位置との間で、車幅方向に移動可能に構成されている。
2個のリンク機構4、5のうち、車両後方側のリヤリンク機構5は、リンク(後述するドライブリンク12)を駆動させる駆動モータ10(アクチュエータ)を備えている。車両前方側のフロントリンク機構4は、駆動モータを備えておらず、ステッププレート3の移動に追従して作動する。
駆動モータ10は、車両2の助手席側のフロントドア及びリヤドアの開閉に伴って自動的に作動するよう制御される。例えば、フロントドア及びリヤドアが閉状態では、ステッププレート3が格納位置に位置し、フロントドア及びリヤドアの少なく一方が開操作された場合に、ステッププレート3が展開位置に移動するように駆動モータ10が作動制御される。
以下、駆動モータ10を備えたリヤリンク機構5について説明するが、フロントリンク機構4はリヤリンク機構5と駆動モータが備えられていない点が異なり、リンク機構4、5における各リンクの長さ、車両2における車幅方向位置及び上下位置等については、同一の構成になっている。
図2、3に示すように、リヤリンク機構5は、リンクブラケット11(車体固定部材)、ドライブリンク12(第1リンクアーム)、ドリブンリンク13(第2リンクアーム)、及びリンクアーム14(ステップ支持部材)を備えている。
リンクブラケット11は、車両前後方向に間隔をおいて配置され車幅方向及び上下方向に延びる2枚の厚板状の縦板部材を有し、下方が開口した箱型に形成されている。リンクブラケット11は、車体20の下部に前後左右4か所でボルトによって固定されている。
リンクアーム14は、車幅方向に延びるように配置されたアーム状の部材であり、車両前後方向に間隔をおいて配置された2枚の厚板状の縦板部材を有し、当該縦板部材が車幅方向外側の部位等で連結されて構成されている。リンクアーム14の車幅方向外側となる端部には、ステッププレート3が固定されている。リンクブラケット11とリンクアーム14とは、同一の車両前後位置に配置されている。詳しくは、リンクブラケット11の前側の縦板部材とリンクアーム14の前側の縦板部材、リンクブラケット11の後側の縦板部材とリンクアーム14の後側の縦板部材は、夫々同一の車両前後位置に配置されている。
ドライブリンク12及びドリブンリンク13は、断面が箱型のアーム状の部材であって、夫々、一端がリンクブラケット11に他端がリンクアーム14に、車両前後方向に軸線が延びるように配置されたリンクピン21、22、23、24によって回動可能に支持されている。したがって、ドライブリンク12及びドリブンリンク13は、車体20に対して車幅方向に揺動可能に配置されている。
ドライブリンク12は、ドリブンリンク13の車幅方向内側(車両右側)に配置されている。また、ドライブリンク12はドリブンリンク13よりも短く形成されている。
リンクブラケット11とドライブリンク12とを支持する第1リンクピン21(支持軸、第1の回動中心)は、駆動モータ10の駆動軸と一体に構成されている。駆動モータ10はリンクブラケット11に固定されている。
リンクブラケット11とドリブンリンク13とを支持する第2リンクピン22は、第1リンクピン21に対して車幅方向外側に離間して配置されるとともに、第1リンクピン21よりも下方にオフセットして配置されている。
一方、車幅方向に延びるリンクアーム14において、リンクアーム14とドライブリンク12とを支持する第3リンクピン23(第3の回動中心)は、リンクアーム14の車幅方向内側端部に配置されている。リンクアーム14とドリブンリンク13とを支持する第4リンクピン24(第2の回動中心)は、リンクアーム14の車幅方向内側端部近傍に配置されるとともに、第3リンクピン23よりも車幅方向外側かつ下方に離間して配置されている。
図2に示すように、ステッププレート3が格納位置に位置する格納状態では、ドライブリンク12及びドリブンリンク13は車幅方向内側に回転移動し、第3リンクピン23及び第4リンクピン24が、第1リンクピン21及び第2リンクピン22よりも車幅方向内側に位置する。
図3に示すように、ステッププレート3が展開位置に位置する展開状態では、ドライブリンク12及びドリブンリンク13は車幅方向外側に回転移動し、第3リンクピン23及び第4リンクピン24が、第1リンクピン21及び第2リンクピン22よりも車幅方向外側に位置する。
図4に示すように、ステッププレート3の展開位置では、ステッププレート3の上面が略水平(車体20の水平面と平行)となっている。一方、ステッププレート3の格納位置では、ステッププレート3は展開位置よりも車幅方向内側に位置し、かつステッププレート3の上面が展開位置よりもわずかに上方に位置するとともに車幅方向外側に向けて下方にわずかに傾斜している。
駆動モータ10を駆動して、ドライブリンク12を回転させることで、ステッププレート3が格納位置と展開位置との間を移動する。ステッププレート3が格納位置から展開位置に移動すると、ステッププレート3の車幅方向最外側上端部の位置は、図4中の2点鎖線Tlsで示すように、わずかに下方に移動しながら車幅方向外側に移動する。
図5は、展開状態におけるリヤリンク機構5の詳細な構成図である。なお、図5は、図3におけるリヤリンク機構5の拡大図である。
図5に示すように、ドライブリンク12には、展開状態においてドライブリンク12の上方への回転を規制するストッパ30が備えられている。
ストッパ30は、弾性体で形成され、第1リンクピン21と第3リンクピン23との間に、ドリブンリンク13側に向けて配置されている。
一方、ドリブンリンク13には、第2リンクピン22と第4リンクピン24との間に、展開状態においてストッパ30が当接する受け部31が備えられている。
図6は、展開状態におけるリヤリンク機構5の一部模式図である。詳しくは、図6は、ステッププレート3の展開位置において、第1リンクピン21、第3リンクピン23、第4リンクピン24、及びストッパ30と受け部31との当接位置33の位置関係を示している。
図6及び下式(1)に示すように、リヤリンク機構5において、リンクアーム14における第3リンクピン23と第4リンクピン24とを結ぶ直線距離L1と、ドライブリンク12の長さL2(第1リンクピン21と第3リンクピン23とを結ぶ直線距離)と、を加算した長さは、展開状態における第1リンクピン21と第4リンクピン24とを結ぶ直線である仮想線VLの長さLvlよりも長く設定されている。
Lvl<L1+L2・・・(1)
また、展開状態において、第3リンクピン23は、仮想線VLよりも車幅方向内側に配置されている。更に、展開状態において、ストッパ30と受け部31との当接位置33が、仮想線VLよりも車幅方向外側に配置されている。即ち、展開状態において、第3リンクピン23と、ストッパ30と受け部31との当接位置33とは、仮想線VLに対して互いに反対側に位置する。
図7は、リンクアーム14とステッププレート3との固定部の構造を示す縦断面図である。
図7に示すように、ステッププレート3は、例えばアルミニウム等の鋼材で中空箱型状に形成されている。また、ステッププレート3自体の強度を確保するために、数か所(図7では2か所、上板43と下板44とを連結する縦板40を有している。
ステッププレート3の車幅方向内側端部は、リンクアーム14の車幅方向外側上端部に設けられた上板41に載せられて、複数のボルト42によって互いに固定されている。ステッププレート3は、リンクアーム14の車幅方向外側の先端よりも車幅方向外側に突出している。
ステッププレート3の上板43及び下板44には、リンクアーム14の先端部位置において上下厚さを大きくしたリブ部45が形成されている。リブ部45は、リンクアーム14の先端部位置から突出方向(車幅方向外側)に向けて徐々に上下厚さが小さくなるように形成されている。これにより、リンクアーム14の先端部近傍でのステッププレート3の撓みが抑制されるとともに、ステッププレート3の剛性を確保しつつ軽量化を図ることができる。
なお、ステッププレート3の上板43は、数か所屈曲して、すべり止め46が形成されている。また、ステッププレート3の車幅方向外側先端部には、ゴム等によって形成されたすべり止めを兼ねたプロテクタ47が支持されている。
以下、図3、5、6を用いて、本実施形態のステップ装置1の展開状態において、ステッププレート3が下方に向けて荷重を受けた際の、ドライブリンク12に作用する荷重について説明する。
上記のような構成のステップ装置1では、展開状態において、例えばステッププレート3に乗員が搭乗して下向きに荷重を受けると、リンクアーム14は第4リンクピン24を回転中心として、第3リンクピン23が上方かつ車幅方向外側(図3、5において左回り)に回動しようとする。これにより、ドライブリンク12は、第3リンクピン23を介して荷重を受けて、第1リンクピン21を回転中心に、第3リンクピン23が上方かつ車幅方向外側(図3、5において右回り)に回動しようとする。しかしながら、展開状態では、ストッパ30がドリブンリンク13の受け部31に当接して、ドライブリンク12がそれ以上にドリブンリンク13に近づく車幅方向外側に回転することが規制される。これにより、ステッププレート3の上面が略水平状態に維持される。
本実施形態では、リンクアーム14における第3リンクピン23と第4リンクピン24とを結ぶ直線距離L1と、ドライブリンク12の長さL2と、を加算した長さは、第1リンクピン21と第4リンクピン24とを結ぶ直線である仮想線VLの長さLvlよりも長く設定されているので、ステッププレート3の展開位置において、第3リンクピン23が仮想線VLより車幅方向内側に位置する。また、ストッパ30と受け部31との当接位置33が仮想線VLよりも車幅方向外方に位置しているので、ストッパ30の当接位置と第3リンクピン23とが仮想線VLを挟んで互いに反対側に位置する。これにより、展開位置において、ステッププレート3に乗員等が搭乗してステッププレート3が下方に向けて荷重を受けた際に、第3リンクピン23を介してドライブリンク12に入力する荷重と、当接位置33においてドリブンリンク13の受け部31からストッパ30に入力する荷重とが、第1リンクピン21回りでドライブリンク12に互いに逆方向のトルクとして作用する。即ち、乗降時に展開位置のステッププレート3に乗員が搭乗することで下向きに荷重が作用しても、この荷重によってドライブリンク12に作用する第1リンクピン21回りのトルクが互いに打ち消し合い、駆動モータ10の非作動時に駆動軸に作用するトルク(負荷)を抑制することができる。
したがって、駆動モータ10の駆動軸に過度なトルクが入力しないように、例えば駆動モータ10の非作動時に回転を規制するクラッチを設けたり、駆動モータ10を大型化して駆動軸に入力可能な許容トルクを増加させたりする必要がない。また、出力トルクを抑えた駆動モータ10によって、ステッププレート3の作動と展開時におけるステッププレート3の支持とが可能となるので、ステッププレート3を支持する複数のリンク機構4、5のうち、1個のリンク機構のみ小型の駆動モータを設け、他のリンク機構は追従作動させるような簡単な構造にすることができる。以上により、ステップ装置1全体の小型化を図るとともに、重量並びにコストを抑制することが可能となる。
なお、比較例として、上記実施形態のリヤリンク機構5に対し、展開状態においてストッパ30と受け部31との当接位置33を仮想線VLより車幅方向内側に変更すると、ステッププレート3に乗員が搭乗した際に、当該当接位置33においてドライブリンク12とドリブンリンク13とは離間する方向に移動する。したがって、上記実施形態のようにストッパ30をドリブンリンク13側、即ち車幅方向外側に向け、受け部31をドライブリンク12側、即ち車幅方向内側に向くように配置した構造であると、ステッププレート3に乗員が搭乗した際に、ストッパ30と受け部31とが当接せずに、駆動モータ10による支持がなければドライブリンク12が下方に回転してステッププレート3が下方に移動してしまう。
そこで、ストッパ30と受け部31との当接位置33を仮想線VLより車幅方向内側に設定した場合に、ドライブリンク12に設けたストッパ30を車幅方向内側に向け、ドリブンリンク13に設けた受け部31を車幅方向外側に向けて配置して、ストッパ30と受け部31とが当接してドライブリンク12とドリブンリンク13とが互いに離れる方向に移動することを規制するように構成すれば、展開状態においてステッププレート3の下方への移動が規制される。しかしながら、このように構成すると、展開位置において、ステッププレート3に乗員等が搭乗してステッププレート3が下方に向けて荷重を受けた際に、第3リンクピン23を介してドライブリンク12に入力する荷重と、当接位置33においてドリブンリンク13の受け部31からストッパ30に入力する荷重とが、第1リンクピン21回りでドライブリンク12に同一方向のトルクとして作用してしまうので、駆動モータ10の非作動時に駆動軸に作用するトルクを本実施形態のように抑制することができない。
上記のように、本実施形態では、ストッパ30の当接位置33と第3リンクピン23とが仮想線VLを挟んで互いに反対側に位置することで、展開位置においてステッププレート3に乗員等が搭乗した際に、ストッパ30によってステッププレート3の下方への移動が規制され、かつドライブリンク12に作用するトルクを低減させて、駆動モータ10の負荷を低減させることが可能となる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定するものではない。
例えば、上記実施形態では、駆動モータ10によってドライブリンク12を回転駆動する構造であるが、駆動モータ10の代わりにシリンダ等の他のアクチュエータによってドライブリンク12を駆動させる構造であってもよい。このような構造であっても、展開位置においてステッププレート3に乗員が搭乗した際に、アクチュエータに作用する負荷を低減することができる。
1 ステップ装置
3 ステッププレート(乗降用ステップ)
5 リヤリンク機構
10 駆動モータ(アクチュエータ)
11 リンクブラケット(車体固定部材)
12 ドライブリンク(第1リンクアーム)
13 ドリブンリンク(第2リンクアーム)
14 リンクアーム(ステップ支持部材)
30 ストッパ
VL 仮想線
21 第1リンクピン(第1の回動中心)
24 第4リンクピン(第2の回動中心)
23 第3リンクピン(第3の回動中心)

Claims (4)

  1. 乗降用ステップと、
    車体に固定された車体固定部材と、
    一端部に前記乗降用ステップが支持され車幅方向に延びるステップ支持部材と、
    一端部が前記車体固定部材に回動可能に支持され、他端部が前記ステップ支持部材の他端部に回動可能に支持された第1リンクアームと、
    一端部が前記第1リンクアームと車幅方向外側に離間して前記車体固定部材に回動可能に支持され、他端部が前記ステップ支持部材の他端部に回動可能に支持された第2リンクアームと、
    前記第1リンクアームを回転駆動するアクチュエータと、を有し、
    前記アクチュエータにより前記第1リンクアームを回転駆動することで、前記乗降用ステップを前記車体より外方に位置する展開位置と前記車体の下部に位置する格納位置との間で車幅方向に移動させる縦リンク式の車両のステップ装置であって、
    前記第1リンクアーム及び前記第2リンクアームの少なくとも一方に備えられ、前記乗降用ステップの展開位置において、前記第1リンクアーム及び前記第2リンクアームの他方に当接し前記第1リンクアームと前記第2リンクアームとが互いに近づく方向へ移動することを規制して前記乗降用ステップの下方への移動を規制するストッパを備えたことを特徴とする車両のステップ装置。
  2. 前記乗降用ステップの展開位置において、前記第1リンクアームと前記車体固定部材との回動中心である第1の回動中心と、前記第2リンクアームと前記ステップ支持部材との回動中心である第2の回動中心と、を結ぶ仮想線を挟んで、前記ストッパの当接位置と、前記ステップ支持部材と前記第1リンクアームとの回動中心である第3の回動中心と、が互いに反対側に位置することを特徴とする請求項1に記載の車両のステップ装置。
  3. 前記第2の回動中心と前記第3の回動中心とを結ぶ直線距離と、前記第1の回動中心と前記第3の回動中心とを結ぶ直線距離と、を加算した値は、前記仮想線の長さより長く設定され、
    前記乗降用ステップの展開位置において、前記第3の回動中心は、前記仮想線より車幅方向内側に位置し、前記ストッパの当接位置は、前記仮想線より車幅方向外側に位置することを特徴とする請求項2に記載の車両のステップ装置。
  4. 前記アクチュエータは、前記車体固定部材と前記第1リンクアームとを回動可能に支持する支持軸と同軸または一体に配置された駆動軸を有するモータであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両のステップ装置。
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