JP2021069132A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放射素子形成領域を拡張することなく、異なる通信システム用放射素子間のアイソレーションを確保する。【解決手段】アンテナ装置101は第1アンテナ10と第2アンテナ20とを含む。第1放射素子11と第2放射素子12とは互いに並走する部分を有し、第1コイルL1は、第1放射素子11と第1給電回路接続部19との間に接続され、第2コイルL2は、第2放射素子12とグランド導体GNDとの間に接続され、第1コイルL1と第2コイルL2とは互いに加極性結合する。第2アンテナ20は第1アンテナ10とは異なる通信周波数帯を有し、位相調整回路14は、第2アンテナ20の通信周波数帯において、第1放射素子11と第2放射素子12に流れる電流の位相差を90度以上180度未満にし、第1放射素子11の基本波の周波数をf1、第2放射素子12の基本波の周波数をf2とすると、f1>f2であり、3f2−f1>f1−f2を満たす。【選択図】図1

Description

本発明は、通信機能を有する電子機器に備えられるアンテナ装置に関するものである。
近年、各種通信に用いる通信帯域の広帯域化に伴い、通信帯域をカバーするための広帯域アンテナ装置の需要が高まっている。また、複数の通信システムで用いるために、広帯域をカバーするアンテナ装置の需要が高まっている。
アンテナ装置を広帯域化する手法の一つとして、給電回路に接続される給電放射素子と、この給電回路から物理的に切り離された無給電放射素子とを備え、無給電放射素子を給電放射素子に磁界結合させることにより、給電放射素子の特性に無給電放射素子の特性を付与する手法が特許文献1に示されている。
特許第5505561号公報
特許文献1に示される技術を用いる場合に、放射素子形成領域を縮小化するために、例えば第1放射素子と第2放射素子とを、それぞれの電界最大点が近接するように配置することが考えられる。図22(A)はその場合のアンテナ装置の構成を示す図である。この例では、第1放射素子11と第2放射素子12とは、両放射素子の結合素子に近い部分である、根元部で結合素子13を介して結合し、第1放射素子11側に給電回路FC1が接続されている。しかし、この構造では、第1放射素子11と第2放射素子12の開放端付近同士の電界結合が強く、第1放射素子11及び第2放射素子12の放射効率が低下してしまう。
図22(A)において、プラス/マイナスの記号は、第1放射素子11及び第2放射素子12がそれぞれある周波数で共振する際の電位の極性を表している。図22(A)のような形状の放射素子11,12においては、先端付近が電界最大点となるため、その電位に着目して図示している。このように、第1放射素子11と第2放射素子12の開放端は異極性となるので、第1放射素子11と第2放射素子12とは強く電界結合する。そのため、第1放射素子11及び第2放射素子12の放射効率を維持するためには、図22(B)に示すように、第1放射素子11及び第2放射素子12を、それらの開放端同士が遠ざかるように配置することとなり、放射素子形成領域は必然的に広くなる。
一方、携帯電話器の通信用アンテナは、0.7GHz〜2.7GHzのような広帯域をカバーする通信・通話用の第1アンテナと、1.5GHzを使用する、例えばGPS用の第2アンテナとを備える。また、この場合に、上記第1アンテナに入力される信号と、第2アンテナに入力される信号とを互いに阻害しないようにするため、その二つのアンテナ間のアイソレーションを確保する必要がある。
図22(A)、図22(B)に示したように、互いに結合する第1放射素子11及び第2放射素子12を備える第1アンテナにおいては、その基本波の共振で0.70〜0.96GHz(ローバンド)を担い、高調波共振で1.71〜2.17GHz(ミッドバンド)及び2.30〜2.70GHz(ハイバンド)を担うことになり、それぞれの帯域が広帯域化される点においてはこのような構成は好ましい。しかし、このミッドバンド及びハイバンドの利得が第2アンテナ(例えば上記GPSアンテナ)の受信信号の周波数にまで広帯域化されてしまうと、第1アンテナと第2アンテナとのアイソレーションが劣化する。
そこで、本発明の目的は、複数の通信システムで使用される、複数のアンテナを有するアンテナ装置において、放射素子形成領域を拡張することなく、異なる通信システム用のアンテナ間のアイソレーションを確保したアンテナ装置を提供することにある。
本開示の一例としてのアンテナ装置は、
第1アンテナと、前記第1アンテナとは異なる通信周波数帯で用いられる第2アンテナとを含み、
前記第1アンテナは、第1放射素子、第2放射素子、位相調整回路、第1コイル及び第2コイルを有し、
前記第1放射素子と前記第2放射素子とは互いに並走する部分を有し、
前記第1コイルは、前記第1放射素子と第1給電回路の接続部との間に接続され、
前記第2コイルは前記第2放射素子とグランド導体との間に接続され、
前記位相調整回路は、前記第2コイルに接続され、
前記第1コイル及び前記第2コイルが1つの結合素子に形成され、
前記位相調整回路は、前記第2アンテナの通信周波数帯において、前記第1放射素子に流れる電流と前記第2放射素子に流れる電流との位相差を90度以上180度未満にすることを特徴とする。
本発明によれば、複数の通信システムで使用される、複数のアンテナを有するアンテナ装置において、放射素子形成領域を拡張することなく、異なる通信システム用放射素子間のアイソレーションが確保される。同じ意味で、異なる通信システム用アンテナ間のアイソレーションを低下させることなく、放射素子形成領域を縮小化できる。
図1は第1の実施形態に係るアンテナ装置101の回路図である。 図2(A)は第1放射素子11及び第2放射素子12の形状を示す図であり、図2(B)は第1放射素子11、第2放射素子12及び第3放射素子21の形状を示す図である。 図3は、第1アンテナ10の第1放射素子11及び第2放射素子12とグランド導体との関係を示す図である。 図4は、第1アンテナ10の第1放射素子11及び第2放射素子12とグランド導体との関係を示す図である。 図5は結合素子13の外観斜視図である。 図6は、結合素子13の複数の絶縁性基材にそれぞれ形成された導体パターンを示す平面図である。 図7は、結合素子13の複数の絶縁性基材にそれぞれ形成された導体パターンを示す平面図であり、図6に示す例とは異なる例である。 図8は、周波数に対する位相の特性を求めるためのアンテナ装置101の等価回路図である。 図9は、図8に示したアンテナ装置101の、第1放射素子11及び第2放射素子12への給電位相の周波数特性を示す図である。 図10は位相調整回路14による、二つの通信システム用アンテナ間のアイソレーションの改善を示す図である。 図11は、異なる通信システム用放射素子間のアイソレーションの周波数特性を示す図である。 図12は第2の実施形態に係るアンテナ装置102の回路図である。 図13は第3の実施形態に係るアンテナ装置103の回路図である。 図14は第4の実施形態に係るアンテナ装置104の回路図である。 図15は第5の実施形態に係るアンテナ装置105の回路図である。 図16は第6の実施形態に係るアンテナ装置106Aの回路図である。 図17は第6の実施形態に係る別のアンテナ装置106Bの回路図である。 図18は第7の実施形態に係るアンテナ装置107の回路図である。 図19は第8の実施形態に係るアンテナ装置108の回路図である。 図20は第9の実施形態に係るアンテナ装置109の回路図である。 図21(A)は第10の実施形態に係るアンテナ装置110Aの回路図であり、図21(B)は第10の実施形態に係る別のアンテナ装置110Bの回路図である。 図22(A)は、第1放射素子11と第2放射素子12とが、それぞれの電界最大点が近接するように配置されたアンテナ装置の構成図である。図22(B)は、第1放射素子11及び第2放射素子12の開放端同士が遠ざかるように配置されたアンテナ装置の構成図である。
まず、本発明に係るアンテナ装置における幾つかの態様について列挙する。
本発明に係る第1の態様のアンテナ装置は、第1アンテナと、第1アンテナとは異なる通信周波数帯で用いられる第2アンテナとを含み、第1アンテナは、第1放射素子、第2放射素子、位相調整回路、第1コイル及び第2コイルを有する。第1放射素子と第2放射素子とは互いに並走する部分を有する。第1コイルは第1放射素子と第1給電回路の接続部との間に接続され、第2コイルは第2放射素子とグランド導体との間に接続され、位相調整回路は第2コイル、第2放射素子及びグランドの間に接続される。第1コイルと第2コイルとは互いに加極性結合する。位相調整回路は、第2アンテナの通信周波数帯において、第1放射素子に流れる電流と第2放射素子に流れる電流との位相差を90度以上180度未満にする。そして、第1アンテナは、第1放射素子の基本波の周波数をf1、第2放射素子の基本波の周波数をf2とすると、
f1>f2であり、
3f2−f1 > f1−f2
を満たす。
上記構造によれば、基本波の周波数が近い第1放射素子と第2放射素子の開放端同士が近接配置していても、加極性結合の位相反転作用により、第1放射素子と第2放射素子との電位を同極性にすることができ、第1放射素子と第2放射素子との間の電界結合が軽減され、第1放射素子と第2放射素子とのアイソレーションが確保され、第1放射素子と第2放射素子とが近接配置可能となり、放射素子形成領域を縮小化できる。また、位相調整回路の位相調整効果により第2アンテナの通信帯域において、第1アンテナの放射を抑制することができるので、第1アンテナと第2アンテナとのアイソレーションも確保される。
本発明に係る第2の態様のアンテナ装置では、第1放射素子及び第2放射素子は、第1放射素子と第2放射素子とが互いに並走する並走部を有する。この構造により、第1放射素子及び第2放射素子の形成領域が縮小化される。
本発明に係る第3の態様のアンテナ装置では、グランド導体は、第1放射素子及び第2放射素子のいずれよりも大きく、第1放射素子及び第2放射素子は開放端を有し、第1放射素子の開放端とグランド導体との距離は、第1放射素子の開放端と第2放射素子の開放端との距離よりも大きい。この構造によれば、第1放射素子及び第2放射素子はグランド導体の電界最大点(電位最大点)から離れるので、グランド導体による放射特性の劣化が避けられる。つまり、第1放射素子の開放端にある電界最大点(電位最大点)と、それとは異なる極性のグランド導体の電界最大点(電位最大点)とのダイポールアンテナの動作により、第1放射素子を用いた放射がなされ、第1放射素子とは加極性結合された第2放射素子の開放端にある電界最大点(電位最大点)と、それとは異なる極性のグランド導体の電界最大点(電位最大点)とのダイポールアンテナの動作により、第2放射素子を用いた放射がなされる。このことによって、第1アンテナが第1放射素子及び第2放射素子を備えることによる広帯域化が有効になされる。
本発明に係る第4の態様のアンテナ装置では、位相調整回路と第2放射素子との間に接続された第1整合回路を備える。このことにより、第2放射素子のインピーダンス又は共振周波数が適正化される。
本発明に係る第5の態様のアンテナ装置では、第2コイルとグランド導体との間に接続された第2整合回路を備える。このことにより、主に第2放射素子の共振周波数の調整が可能となる。
本発明に係る第6の態様のアンテナ装置では、上記第2整合回路は、複数の整合回路と、それら複数の整合回路のいずれかを選択するスイッチとで構成される。この構成によれば、第2放射素子を小型化しつつ、その共振周波数を適宜設定できる。
本発明に係る第7の態様のアンテナ装置では、第1コイルと第1放射素子との間に接続された第3整合回路を備える。この構成によれば、主に第1放射素子の共振周波数の調整が可能となる。
本発明に係る第8の態様のアンテナ装置では、第1コイルと第1給電回路接続部との間に接続された第4整合回路を備える。この構成によれば、例えば第1放射素子のインピーダンスが適正値より低くても、それを適正値に設定できる。
本発明に係る第9の態様のアンテナ装置では、第3放射素子と第2給電回路接続部との間に接続された第5整合回路を備える。この構成によれば、第3放射素子のインピーダンス、(給電)位相、又は共振周波数が適正化される。
本発明に係る第10の態様のアンテナ装置では、第1放射素子とグランド導体との間に接続された第6整合回路を備える。この構成によれば、第1放射素子の共振周波数を適正化できる。
本発明に係る第11の態様のアンテナ装置では、第6整合回路は、複数の整合回路と、それら複数の整合回路のいずれかを選択するスイッチとで構成される。この構成によれば、第1放射素子を小型化しつつ、その共振周波数を適宜設定できる。
本発明に係る第12の態様のアンテナ装置では、上記位相調整回路は、一端が前記グランド導体に接続されるキャパシタ、又は一端が前記グランド導体に接続されるインダクタを含む。この構成によれば、第2放射素子に対する給電位相が適正化される。
本発明に係る第13の態様のアンテナ装置では、第1放射素子及び第2放射素子はいずれもモノポール型放射素子である。この構成によれば、第1放射素子及び第2放射素子の導体パターンの配置の自由度が高く、限られたスペースに配置できる。
本発明に係る第14の態様のアンテナ装置では、第1放射素子は逆F型アンテナ放射素子であり、第1コイルは逆F型アンテナ放射素子の給電部に接続される。この構成によれば、小さな第1放射素子でありながら、所定周波数帯域に対応させることができる。
本発明に係る第15の態様のアンテナ装置では、第1放射素子は逆F型アンテナ放射素子であり、前記第1コイルは前記逆F型アンテナ放射素子の短絡部に接続される。この構成によれば、小さな第1放射素子でありながら、所定周波数帯域に対応させることができる。
本発明に係る第16の態様のアンテナ装置では、第1放射素子の開放端及び第2放射素子の開放端は、第1放射素子の根元及び第2放射素子の根元から互いに離れる方向に位置する。この構成によれば、第1放射素子と第2放射素子の開放端同士の不要な電界結合を抑制できる。
本発明に係る第17の態様のアンテナ装置では、第1放射素子は、終端部にリアクタンス(素子)を介して終端したループ型放射素子である。この構成によれば、アンテナを限られたスペースに配置できる。また、第2放射素子が外部からの電磁波によって干渉されるのを防ぐことができる。
本発明に係る第18の態様のアンテナ装置では、第1放射素子又は第2放射素子と電磁界結合する第4放射素子を備える。この構成によれば、第4放射素子による放射特性が付加されて、更に広帯域化されたアンテナ装置が得られる。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明又は理解の容易性を考慮して、実施形態を説明の便宜上分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせは可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態に係るアンテナ装置101の回路図である。このアンテナ装置101は、第1アンテナ10と、第2アンテナ20とを含み、第1アンテナ10は、第1放射素子11、第2放射素子12、位相調整回路14及び結合素子13を有する。
結合素子13は第1コイルL1及び第2コイルL2で構成される。第1コイルL1は、第1放射素子11と第1給電回路接続部19との間に接続され、第2コイルL2は、第2放射素子12とグランド導体GNDとの間に接続され、位相調整回路14は、第2コイルL2と第2放射素子12との間に接続される。そして、第1コイルL1と第2コイルL2とは互いに加極性結合する。図1中の“M”は、第1コイルL1と第2コイルL2との結合、及びそれによる相互インダクタンスが生じることを表している。
第1放射素子11及び第2放射素子12は、いずれも基本波の周波数で携帯電話の0.7〜0.96GHz(ローバンド)を担い、3倍波(3次高調波)で1.71〜2.17GHz(ミッドバンド)及び2.30〜2.70GHz(ハイバンド)を担う。
第2アンテナ20は第3放射素子21を有する。第3放射素子21は第2給電回路接続部29に接続されている。この第3放射素子21は例えばGPSの1.580GHz帯を担う。
第1放射素子11の基本波の周波数をf1、第2放射素子12の基本波の周波数をf2とすると、
f1>f2であり、
3f2−f1 > f1−f2
を満たす。
結合素子13の第1コイルL1のインダクタンスをL1、第2コイルL2のインダクタンスをL2、第1放射素子11に流れる電流をi1、第2放射素子12に流れる(給電される)電流をi2、第2放射素子のインピーダンスをZ2でそれぞれ表すと、
i1=(Z2/jωM)i2
で表すことができる。本願の発明では、f1>f2であるので、第1アンテナ10の通信帯域においては常にZ2が誘導性となり、そのインピーダンスをjωLで表すことができるので、第1放射素子11に流れる電流と第2放射素子12に流れる電流が同相(電流の位相差が0度以上90度未満)となる。つまり電位も同相となる。これによって、第1放射素子11と第2放射素子12とが互いに並走する部分を含んでいても、両放射素子の電界結合を抑制できる。仮に、f1<f2であると、第1アンテナ10の通信帯域においてZ2が容量性となる(そのインピーダンスを−j/ωCの形で表すことができる)周波数領域が生じる。この周波数領域において、第1放射素子11と第2放射素子12に流れる電流が逆相(電流の位相差が90度以上180度未満)となる。
したがって、上記のような結合素子13による加極性結合の作用を有効にするためには、上記f1>f2の関係が必要である。
さらに本願発明においては、第1放射素子11の基本波の周波数と第2放射素子12の基本波の周波数との差は、第1放射素子11の基本波の周波数と第2放射素子の3倍波周波数との差より小さい。つまり、第2放射素子12の基本波の共振周波数は、第1放射素子11の3倍波の共振周波数よりも基本波の共振周波数に近い。これによって、第1放射素子11の基本波の共振周波数が担う第1アンテナ10の通信帯域を、第2放射素子12の基本波の共振周波数によって広帯域化できる。また、このように互いに近い共振周波数において、第1放射素子11と第2放射素子12とが基本波で共振し、第1放射素子11と第2放射素子が並走している場合には、それぞれの放射素子11,12における電界最大点が近接し、放射素子11,12同士が電界結合するが、結合素子13による加極性結合で位相を反転させることにより、放射素子11,12同士の電界結合を抑制することができる。又は、第1放射素子11の基本波の共振周波数における第1放射素子11の電界最大点とグランド導体の電界最大点との距離に比べ、第1放射素子11の基本波の共振周波数における第1放射素子11の電界最大点と、第2放射素子12の基本波の共振周波数における第2放射素子12の電界最大点との距離の方が小さい場合にも、同様に、第1放射素子11と第2放射素子12が並走している場合には、放射素子11,12同士が電界結合するが、結合素子13による加極性結合で位相を反転させることにより、放射素子11,12同士の電界結合を抑制することができる。
このことにより、第1放射素子11の基本波の共振による特性に、第2放射素子12の基本波の共振による特性が付加されて、0.70〜0.96GHz(ローバンド)の利得が広帯域化される。また、第1放射素子11の3倍波共振による特性に、第2放射素子12の3倍波共振による特性が付加されて、1.71〜2.70GHz(ミッドバンド及びハイバンド)の利得が広帯域化される。
結合素子13の第1コイルL1と第2コイルL2とは互いに加極性結合するので、第2放射素子12及び結合素子13の付加によって放射特性を広帯域化する際に、第1放射素子11と第2放射素子12との開放端同士が近接していても、第1放射素子11と第2放射素子12との不要な電界結合が軽減される。したがって、第1放射素子11と第2放射素子12との近接配置が可能となり、放射素子形成領域を削減できる。
図2(A)は上記第1放射素子11及び第2放射素子12の形状を示す図であり、図2(B)は第1放射素子11、第2放射素子12及び第3放射素子21の形状を示す図である。
図2(A)、図2(B)において、第1放射素子11、第2放射素子12及び第3放射素子21はいずれもモノポール型放射素子である。より具体的には、接地型1/4波長モノポール放射素子の途中を90°の角度で曲げた放射素子である。
上述のとおり、結合素子13の第1コイルL1と第2コイルL2とは互いに加極性結合するので、第1放射素子11の開放端OP1と第2放射素子12の開放端OP2とが近接していても、第1放射素子11と第2放射素子12との電界結合が軽減される。
図2(A)、図2(B)において、プラス/マイナスの記号は、第1放射素子11と第2放射素子12がそれぞれある周波数で共振した時の電位の極性を表している。このように、第1放射素子11と第2放射素子12の開放端は同極性となるので、第1放射素子11と第2放射素子12との電界結合は軽減される。したがって、第1放射素子11と第2放射素子12とを近接配置することができ、そのことで、図2(A)に示す放射素子形成領域削減部RAを設けることができる。
図2(B)は、図2(A)に示す放射素子形成領域削減部RAに第3放射素子21を形成した例である。
図2(A)、図2(B)に示すように、第1放射素子11及び第2放射素子12は、第1放射素子11と第2放射素子12とが互いに並走する並走部PPを有する。この構造により、第1放射素子11と第2放射素子12とが、長い寸法に亘って近接するので、第1放射素子11及び第2放射素子12の形成領域を縮小化できる。
図3は、第1アンテナ10の第1放射素子11及び第2放射素子12とグランド導体との関係を示す図である。第1放射素子11及び第2放射素子12は、例えば図3に示すような面状導体、あるいは線状導体などで形成される。グランド導体は、例えば図3に示すような面状導体で形成される。この例では、グランド導体GNDは、第1放射素子11及び第2放射素子12のいずれよりも大きい。換言すれば、第1放射素子11及び第2放射素子12とグランド導体との面積を比較すると、グランド導体の方が大きい。また、第1放射素子11は開放端OP1を有し、第2放射素子12は開放端OP2を有する。そして、第2放射素子12の開放端OP2とグランド導体GNDとの距離d2は、第1放射素子11の開放端OP1と第2放射素子12の開放端OP2との距離d1よりも大きい(d2>d1)。
図3において星印で示す位置はグランド導体GNDにおける電界最大点(電位最大点)Pmである。グランド導体GNDは面状に拡がる導体であるので、通常は、第1給電回路FC1から最も離れた位置が電界最大点(電位最大点)である。
この構造によれば、第1放射素子11及び第2放射素子12はグランド導体GNDの電界最大点(電位最大点)から離れるので、グランド導体GNDによる放射特性の劣化が避けられる。つまり、第1放射素子11の開放端にある電界最大点(電位最大点)と、それとは異なる極性のグランド導体GNDの電界最大点(電位最大点)とが離れることでダイポールアンテナの動作により、第1放射素子11を用いた放射がなされる。同様に、第1放射素子11とは加極性結合された第2放射素子12の開放端にある電界最大点(電位最大点)と、それとは異なる極性のグランド導体の電界最大点(電位最大点)とが離れることでダイポールアンテナの動作により、第2放射素子12を用いた放射がなされる。このように、第1アンテナ10は、第1放射素子11と加極性結合された第2放射素子12の開放端にある電界最大点(電位最大点)が同位相であるので、上記二つのダイポールアンテナが併存される。
このことによって、第1アンテナ10が第1放射素子11及び第2放射素子12を備えることによる広帯域化が有効になされる。
なお、第1放射素子11とグランド導体GNDとの間隔より、第2放射素子12とグランド導体GNDとの間隔が大きい場合には、第1放射素子11の開放端OP1とグランド導体GNDとの距離をd2で表すことで、同様にd2>d1で表すことができる。
図4は、第1アンテナ10の第1放射素子11及び第2放射素子12とグランド導体GNDとの関係を示す図である。図3に示した例とは異なり、この例では、第1放射素子11及び第2放射素子12は放射素子形成面VSに形成されていて、この放射素子形成面VSはグランド導体GNDと平行に対面する関係にある。
図4において、グランド導体GNDは第1放射素子11及び第2放射素子12のいずれよりも大きい。また、第1放射素子11は開放端OP1を有し、第2放射素子12は開放端OP2を有する。そして、第1放射素子11の開放端OP1とグランド導体GNDとの距離、第2放射素子12の開放端OP2とグランド導体GNDとの距離をいずれもd2で表し、第1放射素子11の開放端OP1と第2放射素子12の開放端OP2との距離をd1で表すと、d2>d1の関係にある。
図3に示した例と同様に、図4において星印で示す位置はグランド導体における電界最大点(電位最大点)Pmである。
この図4に示す構造によれば、第1放射素子11及び第2放射素子12はグランド導体GNDの電界最大点(電位最大点)から離れるので、グランド導体GNDによる放射特性の劣化が避けられる。つまり、第1アンテナ10は、第1放射素子11と加極性結合された第2放射素子12の開放端にある電界最大点(電位最大点)が同位相であるのに対して、異なる極性のグランド導体の電界最大点(電位最大点)が離れることでダイポールアンテナの動作により放射される。このことによって、第1アンテナ10が第1放射素子11及び第2放射素子12を備えることによる広帯域化が有効になされる。
図5は結合素子13の外観斜視図である。結合素子13は複数の絶縁性基材の積層体であり、中間層MLの複数の絶縁性基材にそれぞれ導体パターンが形成されている。結合素子13の外面には、第1放射素子接続端子PA、第2放射素子接続端子PS、給電回路接続端子PF、及びグランド接続端子PGが形成されている。
図6及び図7は、結合素子13の上記中間層MLの複数の絶縁性基材にそれぞれ形成された導体パターンを示す平面図である。図6と図7とでは、導体パターンの例が異なる。
導体パターンL1aと導体パターンL1bとは層間接続導体V1を介して接続されている。導体パターンL2aと導体パターンL2bとは層間接続導体V2を介して接続されていて、導体パターンL2bと導体パターンL2cとは層間接続導体V3を介して接続されていて、導体パターンL2cと導体パターンL2dとは層間接続導体V4を介して接続されている。導体パターンL1a,L1b及び層間接続導体V1によって第1コイルL1が構成されていて、導体パターンL2a〜L2d及び層間接続導体V2,V3,V4によって第2コイルL2が構成されている。導体パターンL1aの一端は給電回路接続端子PFに接続されていて、導体パターンL1bの一端は第1放射素子接続端子PAに接続されている。また、導体パターンL2aの一端は第2放射素子接続端子PSに接続されていて、導体パターンL2dの一端はグランド接続端子PGに接続されている。
図6に示した例、図7に示した例のいずれにおいても、給電回路接続端子PFから第1放射素子接続端子PAの方向に電流が流れた時に第1コイルL1に生じる磁界の向きと、グランド接続端子PGから第2放射素子接続端子PSの方向に電流が流れた時に第2コイルL2に生じる磁界の向きとが互いに逆になるように、第1コイルL1と第2コイルL2が巻回されている。すなわち、第1コイルL1と第2コイルL2とは加極性結合する。この構造によって、例えば、第1放射素子11と第2放射素子12とが実質的に同方向に延びる部分があっても、この2つの素子から発生される磁束は強めあう方向に第1コイルL1及び第2コイルL2が巻回されているため、放射効率の低下が抑制される。第1コイルL1及び第2コイルL2の互いの巻回数が等しくても加極性結合していれば、同様に放射効率の低下を抑制できるが、図6に示した例、図7に示した例のように、第2コイルL2の巻回数が第1コイルL1の巻回数より大きいと、第2コイルL2に接続される第2放射素子12が相対的に長くなる、そのため、例えばローバンド用のアンテナ装置において顕著な効果を奏する。
言うまでもなく、各基材層それぞれには厚みがある。また、周辺部品などへの影響、周辺部品からの影響を抑制するために、基材層間に、導体パターンが形成されていない空き層を入れて積層してもよい。この空き層は第1コイルL1を形成する最下層の導体パターンであるL11よりも下層にいれるか、第2コイルL2を形成する最上層の導体パターンであるL24よりも上層に入れることが好ましい。このような構成によって、第1コイルL1と第2コイルL2との所定の結合係数を維持できる。
結合素子13の構造は図6、図7に示すものに限られるものではない。例えば、第1コイルL1と第2コイルL2とが容量結合するための導体パターンを備えていてもよい。
図8は、後に示す、周波数に対する位相の特性を求めるためのアンテナ装置101の等価回路図である。図8に示すように、第1放射素子11はインダクタL11,L12及びキャパシタC11,C12で表される。同様に、第2放射素子12はインダクタL21,L22及びキャパシタC21,C22で表される。これらインダクタは放射素子11,12のインダクタンス成分に相当し、キャパシタは放射素子11,12とグランド導体との間に生じる容量成分に相当する。本発明における位相の特性は上記等価回路図のような回路で実際のアンテナ装置を表し、算出している。
特に、インダクタL11及びキャパシタC11は、第1放射素子11の3倍波(3次高調波共振)の周波数で作用するリアクタンスである。同様に、インダクタL21及びキャパシタC21は、第2放射素子12の3倍波(3次高調波共振)の周波数で作用するリアクタンスである。
キャパシタCC1は、第1放射素子11及び第2放射素子12の3倍波の周波数での電界最大点での、第1放射素子11及び第2放射素子12間の容量である。また、キャパシタCC2は、第1放射素子11及び第2放射素子12の基本波の周波数での電界最大点での、第1放射素子11及び第2放射素子12間の容量である。
さらに、図8において、キャパシタCPは位相調整回路14に設けられたキャパシタである。
図8において、各素子の値は次のとおりである。
L11:8 nH,1 ohm
L12:15 nH,10 ohm
C11:0.4 pF
C12:0.8 pF
L21:12 nH,2 ohm
L22:26 nH,4 ohm
C21:0.6 pF
C22:0.8 pF
CC1:0.1 pF
CC2:0.2 pF
CP:0.6 pF
図9は、図8に示したアンテナ装置101の、第1放射素子11及び第2放射素子12への給電位相の周波数特性を示す図である。図9において、Ph1は第1放射素子11への給電位相であり、Ph2は第2放射素子12への給電位相である。
結合素子13の加極性磁界結合により、第1放射素子11への給電位相と第2放射素子12への給電位相との差が、本発明のアンテナ装置の通信帯域における下限周波数である、0.7GHz以上で90度未満となる。つまり、0.7GHz以上でほぼ同相となる。このように、結合素子13による位相反転作用を用いて、第1放射素子11と第2放射素子12の近接する電界最大点同士を同相とすることによって、第1放射素子11と第2放射素子12との電界結合が抑制され、放射効率低下が軽減される。
図10は位相調整回路14による、二つの通信システム用アンテナ間のアイソレーションの改善を示す図である。図10において、横軸は周波数、縦軸は第1放射素子11への給電位相と第2放射素子12への給電位相との差である。図10中のPD0は位相調整回路14を備えない場合(比較例)の特性であり、PD1は本実施形態のアンテナ装置101の特性である。ここで、位相差が90度となる周波数、つまり二つの通信システム用のアンテナ間のアイソレーションが悪い周波数(周波数帯)、で比較すると、比較例ではその周波数が約1.8GHzであるのに対し、本実施形態では、その周波数は約1.6GHzにシフトする。すなわち、第1アンテナ10の通信帯域でない、ローバンドとミッドバンドとの間で、第1放射素子11と第2放射素子12との位相差が逆相(90度以上180度未満)となる。つまり、この周波数帯では第1アンテナ10はアンテナとして作用せず、第1アンテナ10と第2アンテナ20とのアイソレーションが確保される。
例えば、第2アンテナ20がGPS用アンテナの場合、第1アンテナ10の3倍波の共振周波数以上でGPSの1.6GHz帯に重ならないように定めることが好ましい。さらに言えば、本発明の第1アンテナ10において、第1放射素子11よりも第2放射素子12の方が基本波の周波数が低いので、第2放射素子12の3倍波が、第2アンテナ20の担うGPSの周波数帯に重ならないように定めることが好ましい。例えば、第2放射素子12の3倍波の共振周波数を1.7GHz以上にする。
端的に言えば、位相調整回路14は、第2アンテナ20の通信周波数帯において、第1放射素子11に流れる電流と第2放射素子12に流れる電流との位相差を逆相(90度以上180度未満)にするための回路である。
図11は、異なる通信システム用放射素子間のアイソレーションの周波数特性を示す図である。図11において、横軸は周波数、縦軸は第1アンテナ10と第2アンテナ20(図1参照)とのアイソレーションの量である。図11中のIS0は位相調整回路14を備えない場合(比較例)の特性であり、IS1は本実施形態のアンテナ装置101の特性である。図11において、(LB)0.7GHz〜0.96GHzはローバンド、(MB,HB)1.71GHz〜2.7GHzはミッドバンド及びハイバンドをそれぞれ示している。また、(OB)は第2通信システムの例としてGPSの周波数帯を示している。
図11に表れているように、本実施形態によれば、第2通信システムの帯域(OB)でアイソレーションが高まっている。したがって、図2(B)に示したように、第1アンテナ10の第1放射素子11及び第2放射素子12と第2アンテナ20の第3放射素子21とが近接していても、第1アンテナ10及び第2アンテナ20(図1参照)の特性劣化が軽減される。
なお、上記実施形態に限らず、さらなる小型化を図るために、結合素子13と位相調整回路14とを1つの素子として構成してもよい。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では第1の実施形態で示したアンテナ装置101の変形例を示す。
図12は第2の実施形態に係るアンテナ装置102の回路図である。このアンテナ装置102では、位相調整回路14と第2放射素子12との間に第1整合回路MC1を備える。また、結合素子13の第2コイルL2とグランド導体GNDとの間に第2整合回路MC2を備える。また、第1コイルL1と第1放射素子11との間に第3整合回路MC3を備える。また、第1コイルL1と第1給電回路接続部19との間に第4整合回路MC4を備える。また、第3放射素子21と第2給電回路FC2との間に第5整合回路MC5を備える。
上記第1整合回路MC1は例えばシリーズ接続された、インダクタ、キャパシタ、LC直列回路又はLC並列回路であり、この構成により、第2放射素子12のインピーダンス又は共振周波数が適宜定められる。第1整合回路MC1は第2放射素子12に近いため、第2放射素子12の共振周波数を簡便に定めることができる。また、第1整合回路MC1は位相調整回路14とは異なり、シャント接続されたインダクタ又はキャパシタを含まない。
上記第2整合回路MC2は例えばシリーズ接続の、インダクタ、キャパシタ、LC直列回路又はLC並列回路であり、この構成により、第2放射素子12の共振周波数が適宜定められる。
上記第3整合回路MC3は例えばシリーズ接続のインダクタ又はキャパシタであり、この構成により、第1放射素子11の共振周波数が適宜定められる。
上記第4整合回路MC4は、例えばシリーズ接続のインダクタ、キャパシタ、LC直列回路又はLC並列回路である。また、例えばシャント接続のインダクタ、キャパシタ、LC直列回路、LC並列回路である。これら構成により、第1放射素子11の特性インピーダンスが第1給電回路FC1のインピーダンスに整合される。特に、第1放射素子11はグランド導体GNDとの間隔が狭いと、第1放射素子11の特性インピーダンスが低くなるので、第4整合回路MC4をシャント接続のインダクタで構成することにより、第1放射素子11の特性インピーダンスを高めて例えば50Ωに設定できる。
上記第5整合回路MC5は例えばシリーズ接続のインダクタ又はキャパシタであり、この構成により、第3放射素子21の共振周波数が適宜定められる。
《第3の実施形態》
図13は第3の実施形態に係るアンテナ装置103の回路図である。このアンテナ装置103は、第1アンテナ10と、第2アンテナ20とを含み、第1アンテナ10は、第1放射素子11、第2放射素子12、位相調整回路14、結合素子13、第1整合回路MC1、第2整合回路MC2、第3整合回路MC3及び第4整合回路MC4を有する。
第2アンテナ20は、第3放射素子21及び整合回路MC5を有する。
上記位相調整回路14及び各整合回路MC1〜MC5の作用については第1、第2の実施形態で既に述べたとおりである。
第1放射素子11、第2放射素子12及び第3放射素子21はいずれも、接地型1/4波長モノポール放射素子の途中を90°の角度で曲げた放射素子である。図2(B)に示した例と異なり、第3放射素子21の開放端は第1放射素子11及び第2放射素子12の開放端に近接する状態で対向している。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様、第1放射素子11と第2放射素子12が長い寸法に亘って並走しているので、放射素子11,12の形成領域を縮小化できる。さらに、第1放射素子11の下部、第3放射素子21の下部には、カメラやスピーカなどの他の電子部品の配置領域を確保することができる。なお、第1放射素子11と第3放射素子21の開放端が対向しているが、並走している部分がないため、第1放射素子11と第3放射素子21の電界結合は弱い。
《第4の実施形態》
図14は第4の実施形態に係るアンテナ装置104の回路図である。このアンテナ装置104は、第1アンテナ10と、第2アンテナ20とを含み、第1アンテナ10は、第1放射素子11、第2放射素子12、位相調整回路14、結合素子13、第1整合回路MC1、第2整合回路MC2、第3整合回路MC3、第4整合回路MC4及び第6整合回路MC6を有する。
第2アンテナ20は第3放射素子21及び整合回路MC5を有する。
第1放射素子11の、給電点から離れた端部は第6整合回路MC6を介してグランド導体に接続されている。この第6整合回路MC6は例えばインダクタ又はキャパシタである。この構成により、第1放射素子11はリアクタンス終端型ループアンテナとして作用する。第1放射素子11の先端部11Tはループアンテナとしては作用せず、ループアンテナよりも小さい形状を有するため、ループアンテナよりも高い共振周波数を有するモノポールアンテナとして作用する。このため、第1放射素子11のミッドバンド、ハイバンド側にさらなる共振点を有することができ、第1放射素子自体の周波数帯域が拡がる。
また、第1放射素子11の開放端方向と、第2放射素子12の開放端方向とは互いに逆方向である。これにより、同アンテナ内の電界最大点同士である開放端同士が結合することをさらに抑制できる。
本実施形態によれば、第1放射素子11の形成領域を縮小化できる。また、第1放射素子11はループ型放射素子であるので、このアンテナ装置104が例えば、携帯電話などの電子機器に使用される際に、人体近傍にあるときの反射損失特性等の変動が抑制される。
《第5の実施形態》
図15は第5の実施形態に係るアンテナ装置105の回路図である。このアンテナ装置105は、第1アンテナ10と、第2アンテナ20とを含み、第1アンテナ10は、第1放射素子11、第2放射素子12、位相調整回路14、結合素子13、第1整合回路MC1、第2整合回路MC2、第3整合回路MC3及び第4整合回路MC4を有する。第2アンテナ20は、第3放射素子21及び整合回路MC5を有する。
第1放射素子11は逆F型アンテナ放射素子であり、結合素子13の第1コイルL1は逆F型アンテナ放射素子の給電部に接続される。その他の構成は第3の実施形態で示したとおりである。
本実施形態によれば、第1放射素子11のインピーダンスを第1給電回路FC1のインピーダンスに合わせやすく、広帯域に亘ってインピーダンス整合が保てる。
《第6の実施形態》
図16は第6の実施形態に係るアンテナ装置106Aの回路図である。このアンテナ装置106Aは、第1アンテナ10と、第2アンテナ20とを含み、第1アンテナ10は、第1放射素子11、第2放射素子12、位相調整回路14、結合素子13、第1整合回路MC1、第2整合回路MC2、第3整合回路MC3及び第4整合回路MC4を有する。第2アンテナ20は、第3放射素子21及び整合回路MC5を有する。
第1放射素子11は逆F型アンテナ放射素子であり、第1給電回路FC1は整合回路MC4を介して逆F型アンテナ放射素子の短絡部に接続される。また、逆F型アンテナ放射素子の短絡部とグランド導体との間に、結合素子13の第1コイルL1が接続される。この例では、第1放射素子11と第1コイルL1との間に整合回路MC3が接続されていて、第1コイルL1とグランド導体との間に整合回路MC6が挿入されている。
本実施形態によれば、第1放射素子11が共振することにより、短絡部に流れる電流が増大し、第1コイルL1と第2コイルL2との結合が増すことで、第2放射素子12に流れる電流量も増すことになるので、第2放射素子12を付加したことによる広帯域化の効果が増大する。
図17は第6の実施形態に係る別のアンテナ装置106Bの回路図である。図16に示したアンテナ装置106Aとは、第1放射素子11の構成及び第1放射素子11に対する整合回路MC3の接続構成が異なる。図16に示したアンテナ装置106Aでは、逆Fアンテナの第1放射素子11を備え、第4整合回路MC4から第3整合回路MC3までに第1放射素子11の一部を経由する例を示したが、図17に示すアンテナ装置106Bでは、第4整合回路MC4と第3整合回路MC3とを基板上で接続している。その他の構成は図16に示したアンテナ装置106Aと同じである。
このように、基板上の導体パターンで逆Fアンテナの一部を構成してもよい。
《第7の実施形態》
図18は第7の実施形態に係るアンテナ装置107の回路図である。このアンテナ装置107は、第1アンテナ10と、第2アンテナ20とを含み、第1アンテナ10は、第1放射素子11、第2放射素子12、位相調整回路14、結合素子13、第1整合回路MC1、第2整合回路MC2、第3整合回路MC3、第4整合回路MC4、第6整合回路MC6A,MC6B,MC6C及びスイッチSWを有する。
図14に示したアンテナ装置104とは、整合回路MC6A,MC6B,MC6C及びスイッチSWの構成が異なる。スイッチSWは、第1放射素子11の給電点から離れた端部を、複数の整合回路MC6A,MC6B,MC6Cのうちどの整合回路を介してグランド導体に接続するかを切り替える回路である。整合回路MC6A,MC6B,MC6Cはインダクタ又はキャパシタであり、それぞれのリアクタンス値が異なる。
本実施形態によれば、整合回路MC6A,MC6B,MC6Cの選択によって、第1放射素子11の基本波の周波数及び3倍波周波数を適宜設定できるので、所望のアンテナ特性を得るための、第1放射素子11のサイズを縮小化でき、第1放射素子11形成領域を減らすことができる。
《第8の実施形態》
図19は第8の実施形態に係るアンテナ装置108の回路図である。このアンテナ装置108は、第1アンテナ10と、第2アンテナ20とを含み、第1アンテナ10は、第1放射素子11、第2放射素子12、位相調整回路14、結合素子13、第1整合回路MC1、第2整合回路MC2A,MC2B,MC2C、第3整合回路MC3及び第4整合回路MC4を有する。
図13に示したアンテナ装置103とは、整合回路MC2A,MC2B,MC2C及びスイッチSWの構成が異なる。スイッチSWは、結合素子13の第2コイルL2とグランド導体との間に、複数の整合回路MC2A,MC2B,MC2Cのうちどの整合回路を挿入するかを切り替える回路である。整合回路MC2A,MC2B,MC2Cはインダクタ又はキャパシタであり、それぞれのリアクタンス値が異なる。
本実施形態によれば、整合回路MC2A,MC2B,MC2Cの選択によって、第2放射素子12の共振周波数が適宜定められるので、所望のアンテナ特性を得るための、第2放射素子12のサイズを縮小化でき、第2放射素子12形成領域を減らすことができる。
《第9の実施形態》
図20は第9の実施形態に係るアンテナ装置109の回路図である。このアンテナ装置109は、第1アンテナ10と、第2アンテナ20とを含み、第1アンテナ10は、第1放射素子11、第2放射素子12、位相調整回路14、結合素子13、第1整合回路MC1、第2整合回路MC2、第3整合回路MC3及び第4整合回路MC4を有する。第2アンテナ20は、第3放射素子21及び整合回路MC5を有する。
上記位相調整回路14及び各整合回路MC1〜MC5の作用については第1、第2の実施形態で既に述べたとおりである。
第1放射素子11は接地型1/4波長モノポール放射素子の途中を90°の角度で曲げた放射素子である。第2放射素子12は接地型1/4波長モノポール放射素子の途中を2箇所で90°の角度で曲げた放射素子である。第3放射素子21は直線状のモノポール型放射素子である。
図20中のプラス/マイナスの記号は、第1アンテナ10のミッドバンド及びハイバンドでの(つまり、3倍波の共振を利用する状態での)電位の極性の例を表している。このように、結合素子13は加極性結合するので、3倍波の共振で、第1放射素子11と第2放射素子12の近接部(根元部又は根元部付近)が同極性(同相)にできる。このことにより、第1放射素子11と第2放射素子12との間の不要な電界結合が軽減され、第1放射素子11と第2放射素子12とのアイソレーションが確保される。つまり、第2放射素子12を付加したことによる、ミッドバンド及びハイバンドの広帯域化が有効になされる。
位相調整回路14は、第2アンテナ20の通信周波数帯において、第1放射素子11に流れる電流と第2放射素子12に流れる電流との位相差を逆相(90度以上180度未満)にする。そのため、第2アンテナ20の通信周波数帯において、第1アンテナ10と第2アンテナ20とのアイソレーションが確保される。
なお、第2放射素子12の基本波の共振周波数は第1放射素子11の基本波の共振周波数より低い(f1>f2)ので、第2放射素子12の線長は第1放射素子11の線長より長い。本実施形態では、この長い方の第2放射素子12の開放端を第2アンテナ20の第3放射素子21の開放端より遠ざけるように配置している。そのため、第1放射素子11と第3放射素子21との開放端同士の不要な電界結合がより抑制できる。また、第2放射素子12が第3放射素子21に近接したり、囲んだりしないので、第2アンテナ20の利得を高めることができる。
図20に示した例では、第1放射素子11、第2放射素子12及び第3放射素子21を筐体30の縁に沿って配置しているので、いずれも放射特性が高い。ちなみに、第1給電回路FC1によって給電される第1放射素子11は「給電放射素子」であるので、変更に対する自由度が低いが、第2放射素子12は言わば「無給電放射素子」であるので、パターンの変更の自由度が高い。そのため、本実施形態で示したような構成も可能である。
《第10の実施形態》
図21(A)は第10の実施形態に係るアンテナ装置110Aの回路図であり、図21(B)は第10の実施形態に係る別のアンテナ装置110Bの回路図である。いずれのアンテナ装置110A,110Bにおいても、第4放射素子18を備える。いずれの第4放射素子18も接地型1/4波長モノポール放射素子である。
アンテナ装置110Aにおいて第4放射素子18は第1放射素子11と並走し、第1放射素子11と電磁界結合する。アンテナ装置110Bにおいて第4放射素子18は第2放射素子12と並走し、第2放射素子12と電磁界結合する。その他の構成は第3の実施形態で示したとおりである。
本実施形態によれば、第1アンテナ10に第4放射素子18の放射特性が付加されるので、第1アンテナ10はさらに広帯域化される。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形及び変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
C11,C12,C21,C22…キャパシタ
CC1,CC2…キャパシタ
CP…キャパシタ
FC1…第1給電回路
FC2…第2給電回路
GND…グランド導体
L1…第1コイル
L11,L12…インダクタ
L1a,L1b…第1コイル形成用導体パターン
L2…第2コイル
L21,L22…インダクタ
L2a,L2b,L2c,L2d…第2コイル形成用導体パターン
MC1…第1整合回路
MC2,MC2A,MC2B,MC2C…第2整合回路
MC3…第3整合回路
MC4…第4整合回路
MC5…第5整合回路
MC6,MC6A,MC6B,MC6C…第6整合回路
OP1,OP2…開放端
PA…第1放射素子接続端子
PF…給電回路接続端子
PG…グランド接続端子
PP…並走部
PS…第2放射素子接続端子
RA…放射素子形成領域削減部
SW…スイッチ
VS…放射素子形成面
10…第1アンテナ
11…第1放射素子
11T…先端部
12…第2放射素子
13…結合素子
14…位相調整回路
18…第4放射素子
19…第1給電回路接続部
20…第2アンテナ
21…第3放射素子
29…第2給電回路接続部
30…筐体
101〜105,106A,106B,107〜109,110A,110B…アンテナ装置

Claims (20)

  1. 第1アンテナと、前記第1アンテナとは異なる通信周波数帯で用いられる第2アンテナとを含み、
    前記第1アンテナは、第1放射素子、第2放射素子、位相調整回路、第1コイル及び第2コイルを有し、
    前記第1放射素子と前記第2放射素子とは互いに並走する部分を有し、
    前記第1コイルは、前記第1放射素子と第1給電回路の接続部との間に接続され、
    前記第2コイルは前記第2放射素子とグランド導体との間に接続され、
    前記位相調整回路は、前記第2コイルに接続され、
    前記第1コイル及び前記第2コイルが1つの結合素子に形成され、
    前記位相調整回路は、前記第2アンテナの通信周波数帯において、前記第1放射素子に流れる電流と前記第2放射素子に流れる電流との位相差を90度以上180度未満にするアンテナ装置。
  2. 前記第1アンテナは、前記第1放射素子の基本波の周波数をf1、前記第2放射素子の基本波の周波数をf2とすると、
    f1>f2であり、
    3f2−f1 > f1−f2
    を満たす、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1放射素子の基本波の共振周波数における電界最大点と、前記第2放射素子の基本波の共振周波数における電界最大点との距離が、前記第1放射素子の基本波の共振周波数における電界最大点と、前記第1放射素子の基本波の共振周波数における前記グランド導体の電界最大点との距離に比べ小さい、請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 前記グランド導体は、前記第1放射素子及び前記第2放射素子のいずれよりも大きく、
    前記第1放射素子及び前記第2放射素子は開放端を有し、
    前記第1放射素子の開放端と前記グランド導体との距離は、前記第1放射素子の開放端と前記第2放射素子の開放端との距離よりも大きい、
    請求項1から3のいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1コイル、前記第2コイル及び前記位相調整回路が1つの結合素子に形成された、請求項1から4のいずれかに記載のアンテナ装置。
  6. 前記位相調整回路と前記第2放射素子との間に接続された第1整合回路を備える、
    請求項1から5のいずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 前記第2コイルと前記グランド導体との間に接続された第2整合回路を備える、
    請求項1から6のいずれかに記載のアンテナ装置。
  8. 前記第2整合回路は、複数の整合回路と、それら複数の整合回路のいずれかを選択するスイッチとで構成される、
    請求項7に記載のアンテナ装置。
  9. 前記第1コイルと前記第1放射素子との間に接続された第3整合回路を備える、
    請求項1から8のいずれかに記載のアンテナ装置。
  10. 前記第1コイルと前記第1給電回路の接続部との間に接続された第4整合回路を備える、
    請求項1から9のいずれかに記載のアンテナ装置。
  11. 第3放射素子と第2給電回路の接続部との間に接続された第5整合回路を備える、請求項1から10のいずれかに記載のアンテナ装置。
  12. 前記第1放射素子と前記グランド導体との間に接続された第6整合回路を備える、
    請求項1から11のいずれかに記載のアンテナ装置。
  13. 前記第6整合回路は、複数の整合回路と、それら複数の整合回路のいずれかを選択するスイッチとで構成される、
    請求項12に記載のアンテナ装置。
  14. 前記位相調整回路は、一端が前記グランド導体に接続されるキャパシタ、又は一端が前記グランド導体に接続されるインダクタを含む、
    請求項1から13のいずれかに記載のアンテナ装置。
  15. 前記第1放射素子及び前記第2放射素子はいずれもモノポール型放射素子である、
    請求項1から14のいずれかに記載のアンテナ装置。
  16. 前記第1放射素子は逆F型アンテナ放射素子であり、前記第1コイルは前記逆F型アンテナ放射素子の給電部に接続された、
    請求項1から14のいずれかに記載のアンテナ装置。
  17. 前記第1放射素子は逆F型アンテナ放射素子であり、前記第1コイルは前記逆F型アンテナ放射素子の短絡部に接続された、
    請求項1から14のいずれかに記載のアンテナ装置。
  18. 前記第1放射素子の開放端及び前記第2放射素子の開放端は、前記第1放射素子の前記第1コイルに近い部分である、前記第1放射素子の根元及び前記第2放射素子の前記第2コイルに近い部分である、前記第2放射素子の根元から互いに離れる方向に位置する、
    請求項15から17のいずれかに記載のアンテナ装置。
  19. 前記第1放射素子は、終端部にリアクタンスを介して終端したループ型放射素子である、
    請求項1から14のいずれかに記載のアンテナ装置。
  20. 前記第1放射素子又は前記第2放射素子と電磁界結合する第4放射素子を備える、
    請求項1から19のいずれかに記載のアンテナ装置。
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