JP2021068115A - 料金システム - Google Patents

Abstract

【課題】利用者の利便性を高めることができるカーシェアリングサービスの料金システムを提供する。【解決手段】充電可能な車載電池をエネルギー源とするシェアカーを利用者に配車するカーシェアリングサービスの料金システムであって、利用者が管理する電力発電装置から供給される利用者電力を蓄電装置に蓄電する蓄電手段と、蓄電装置に蓄電されている電力を利用して車載電池を充電する充電手段と、利用者がシェアカーの利用を要求した場合に、利用料金を提示する料金提示手段と、を備える。そして、料金提示手段は、利用者から供給された利用者電力に相当する料金を減額した料金を利用料金として提示するように構成される。【選択図】図２

Description

本発明は、カーシェアリングサービスの料金システムに関する。

特許文献１には、カーシェアリングサービスの運用システムに関する技術が開示されている。具体的には、この技術では、運用システムは、ステーションの蓄電設備に蓄えられている電力量と、当該ステーションに停車している全ての電気自動車に蓄えられている電力量と、の合計であるステーション電力量を取得する。そして、利用者からの利用申し込みが入力された場合、料金提示部は、開始ステーションについて取得されたステーション電力量に基づいて利用料金の提示を行う。

特開２０１７−１６２３７０号公報

特許文献１のように、ステーション電力量に基づいて利用料金を算出する構成の場合、ステーション電力量が不足している場合に高額な料金となることがあり、利用者がその利用に対して不安や不満を感じるおそれがある。このように、上記の従来の技術では、利用者の利便性に対して課題がある。

本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたもので、利用者の利便性を高めることができるカーシェアリングサービスの料金システムを提供することを目的とする。

上記の課題を解決するため、本発明は、充電可能な車載電池をエネルギー源とするシェアカーを利用者に配車するカーシェアリングサービスの料金システムに適用される。料金システムは、利用者が管理する電力発電装置から供給される利用者電力を蓄電装置に蓄電する蓄電手段と、蓄電装置に蓄電されている電力を利用して車載電池を充電する充電手段と、利用者がシェアカーの利用を要求した場合に、利用料金を提示する料金提示手段と、を備える。そして、料金提示手段は、利用者から供給された利用者電力に相当する料金を減額した料金を利用料金として提示するように構成される。

本発明によれば、利用者は、カーシェアリングサービスを利用する際に、自身が供給した利用者電力に相当する料金を減額した料金の提示を受けることができる。このように、本発明によれば、利用者の利便性を高めることができるカーシェアリングサービスの料金システムを提供することが可能となる。

実施の形態１に係る料金システムの概要を示す図である。 実施の形態１に係る料金システムの構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態１の料金システムにおいて実行される配車サービスの流れを説明するためのフローチャートである。

以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造やステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。

実施の形態１．
１−１．カーシェアリングサービスの料金システム
料金システムは、利用者からの要求に応じてシェアカーを配車するカーシェアリングサービスにおいて、利用者に対して利用料金を提示するためのシステムである。図１は、本実施の形態に係る料金システムの概要を示す図である。また、図２は、本実施の形態に係る料金システムの構成を概略的に示すブロック図である。以下、料金システムの構成について図１及び図２を参照して説明する。

料金システム１００は、シェアカー１０と、電力発電装置２２と、利用者端末２４と、電力管理システム３０と、配車管理システム４０と、料金管理システム５０と、を備えている。料金システム１００を構成するシェアカー１０の台数に制限はない。シェアカー１０は、外部より充電可能な車載電池１２をエネルギー源とする電池搭載車両である。車載電池１２は、充電が可能な電池であればよいが、好ましくは、リチウムイオン電池である。

シェアカー１０は、現在地から目的地までのルートを各種の情報に基づいて自律走行することが可能な自律走行車両である。シェアカー１０は、制御装置と通信装置とを備える。制御装置は、少なくとも１つのプロセッサと１つのメモリを有するＥＣＵ（Electronic Control Unit）である。メモリには、自律走行のための少なくとも１つのプログラムと各種データが記憶されている。メモリに記憶されているプログラムが読み出されてプロセッサで実行されることで、制御装置には自律走行のための様々な機能が実現される。制御装置は、設定されたルートに沿って走行するように車両の駆動、操舵、及び制動を制御する。自律走行の方法には様々な公知方法が存在し、本発明においては、自律走行の方法自体には限定はないことから、その詳細についての説明は省略する。

電力発電装置２２は、利用者２０によって管理されている電力発電装置である。電力発電装置２２は、例えば、建物の屋根の上に設置された太陽光パネルである。太陽光パネルは太陽光のエネルギーを電力に変換する。

利用者端末２４は、カーシェアリングサービスの利用者２０が所持する端末である。利用者端末２４は、プロセッサ、記憶装置、及び通信装置を少なくとも備えており、図示しないネットワークの基地局との間で無線通信が可能な無線通信端末である。このような利用者端末２４としては、スマートフォンが例示される。利用者端末２４には、カーシェアリングサービスを利用するためのアプリケーションがインストールされている。アプリケーションを起動させることで、ネットワークを介して後述する配車管理システムと通信を行うように構成されている。

電力管理システム３０は、シェアカー１０のエネルギー源となる電力を管理するためのシステムである。電力管理システム３０は、電力を蓄えるための蓄電装置３２と、シェアカー１０への充電を行う充電手段３４と、蓄電装置３２への蓄電を行う蓄電手段３６と、を備えている。充電手段３４は、蓄電装置３２に蓄電されている電力を利用してシェアカー１０の車載電池１２を充電する。蓄電手段３６は、利用者２０に管理されている電力発電装置２２から供給された電力を蓄電装置３２に蓄電する。以下の説明では、利用者から電力管理システム３０へと供給される電力を「利用者電力」と称する。電力管理システム３０は、利用者電力の電力量を供給元（つまり利用者）に関連付けて記憶している。電力管理システム３０は、記憶されている利用者電力に関する情報を配車管理システム４０に送信する。

配車管理システム４０は、カーシェアリングサービスのうち、主にシェアカー１０の配車サービスを管理するサーバである。ここでの配車サービスは、シェアカー１０を指定された場所に配車するとともに、利用者を乗車させて目的地まで移動するサービスである。配車管理システム４０は、制御装置と通信装置とを備える。制御装置は、少なくとも１つのプロセッサと１つのメモリを有するＥＣＵ（Electronic Control Unit）である。メモリには、配車サービスのための少なくとも１つのプログラムと各種データが記憶されている。メモリに記憶されているプログラムが読み出されてプロセッサで実行されることで、制御装置には配車サービスのための様々な機能が実現される。例えば、制御装置は、配車サービスについての利用者２０からの要求を受けて、料金提示手段４２を実現する。料金提示手段４２は、所定のプログラムがプロセッサで実行されることにより、利用者２０に配車サービスの利用料金を提示する。

料金管理システム５０は、主に利用料金の計算を行うためのシステムである。料金管理システム５０は、配車管理システム４０から提供される情報に基づいて、配車サービスの利用料金を算出する。なお、料金管理システム５０は、配車管理システム４０のＥＣＵの一機能を司るシステムとして構成されていてもよいし、配車管理システム４０のＥＣＵとは別のＥＣＵとして構成されていてもよい。

１−２．配車サービスの概要
本実施の形態の料金システム１００は、配車サービスにおいて、利用者２０の管理する電力発電装置２２から電力管理システム３０の蓄電装置３２へと供給された利用者電力の電力量に応じて、利用料金を減額するようにした構成に特徴を有している。上述したように、電力管理システム３０は、電力発電装置２２から供給される利用者電力の電力量を利用者２０毎に記憶した情報を記憶し、配車管理システム４０に提供している。利用者２０が利用者端末２４から配車サービスの利用を要求した場合、配車管理システム４０は、電力管理システム３０から受信した利用者２０の利用者電力に関する情報を料金管理システム５０に送信する。料金管理システム５０は、受信した利用者電力に関する情報に基づいて、利用者電力に相当する走行距離分の料金を減額した利用料金を算出し、配車管理システム４０へ送信する。配車管理システム４０は、受信した利用料金を利用者２０の利用者端末２４に提示する。

このような利用料金の提示処理によれば、利用者２０は、自身が提供した利用者電力に相当する走行距離分の無料走行を行うことができる。これにより、利用者２０は、利用料金を軽減することができるので、配車サービスの利便性が高められる。

１−３．配車サービスの具体的処理
料金システム１００による配車サービスの具体的な流れは、次の通りである。図３は、本実施の形態の料金システムにおいて実行される配車サービスの流れを説明するためのフローチャートである。

まず、カーシェアリングサービスによる配車サービスの利用を希望する利用者２０は、利用者端末２４を用いて配車希望情報を配車管理システムに送信する（ステップＳ１００）。配車希望情報には、例えば、利用者２０を特定するための利用者認証情報の他、目的地、到着時間、同乗可否、無料走行距離の利用有無などが含まれる。

配車希望情報を受信した配車管理システム４０は、利用者認証情報に基づいて、利用者情報を検索する（ステップＳ２００）。この利用者情報には、利用者２０についての電力管理システム３０から供給される利用者電力に関する情報として、利用者電力に相当する分の無料走行距離に関する情報、課金されている料金などの情報などが含まれる。

配車管理システム４０は、配車希望情報に基づいて、目的地までのルートを検索する（ステップＳ２０２）。次に、配車管理システム４０は、検索されたルートの走行距離と、検索した利用者情報を料金管理システム５０に送信する（ステップＳ２０４）。

料金管理システム５０は、受信した走行距離と利用者情報に基づいて、利用料金を計算する（ステップＳ３００）。ここでは、料金管理システム５０は、今回の無料走行距離分の利用料金を減額した料金を今回の利用料金として算出する。料金管理システム５０は、算出した利用料金を配車管理システムへ送信する（ステップＳ３０２）。

配車管理システム４０の料金提示手段４２は、検索したルートの走行に要する移動時間と、受信した利用料金を利用者端末２４へ提示する（ステップＳ２０６）。

利用者２０は、利用者端末２４に提示された利用料金及び移動時間等に基づいて、カーシェアリングサービスによる配車の利用可否を判断する（ステップＳ１０２）。その結果、利用者２０が提示された利用料金に基づく配車サービスの利用を希望しないと判断した場合、本ルーチンの処理は終了される。一方、利用者２０が提示された利用料金に基づく配車サービスの利用を希望する場合、利用者２０は、利用者端末２４から配車依頼を配車管理システム４０に対して送信する（ステップＳ１０４）。

配車管理システム４０は、利用者２０からの配車依頼を受けて、シェアカー１０を配車場所へと配車する（ステップＳ２０８）。配車管理システム４０は、シェアカー１０が配車場所へ到着すると、配車場所到着通知を利用者端末２４へと送信する（ステップＳ２１０）。

配車場所到着通知を受けた利用者２０は、シェアカー１０に乗車する（ステップＳ１０６）。シェアカー１０は、自立走行によって目的地へと移動する（ステップＳ１０８）。シェアカー１０が目的地に到着すると、配車管理システム４０は、目的地到達通知を利用者端末２４に提示或いは利用者２０に音声等により通知する（ステップＳ２１２）。利用者２０は、目的地到達通知を受けてシェアカー１０から降車する（ステップＳ１１０）。

また、ステップＳ２１２の処理では、配車管理システム４０は、目的地到達通知を料金管理システム５０にも送信する。料金管理システム５０は、利用者２０に対して料金の徴収或いは無料走行距離分の徴収を行う（ステップＳ３０４）。

このように、本実施の形態の料金システム１００によれば、利用者２０は、電力管理システム３０へと電力を供給することによって、配車サービスの利用料金の負担が軽減されるので、利用者２０の利便性を高めることが可能となる。

１０ シェアカー
１２ 車載電池
２０ 利用者
２２ 電力発電装置
２４ 利用者端末
３０ 電力管理システム
３２ 蓄電装置
３４ 充電手段
３６ 蓄電手段
４０ 配車管理システム
４２ 料金提示手段
５０ 料金管理システム

Claims (1)

1. 充電可能な車載電池をエネルギー源とするシェアカーを利用者に配車するカーシェアリングサービスの料金システムであって、
   利用者が管理する電力発電装置から供給される利用者電力を蓄電装置に蓄電する蓄電手段と、
   前記蓄電装置に蓄電されている電力を利用して前記車載電池を充電する充電手段と、
   前記利用者が前記シェアカーの利用を要求した場合に、利用料金を提示する料金提示手段と、を備え、
   前記料金提示手段は、前記利用者から供給された前記利用者電力に相当する料金を減額した料金を前記利用料金として提示するように構成された料金システム。

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