JP2021062160A - 伸縮式キャリーハンドル器具及びそれを装着した手荷物運搬具 - Google Patents

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JP2021062160A JP2019189953A JP2019189953A JP2021062160A JP 2021062160 A JP2021062160 A JP 2021062160A JP 2019189953 A JP2019189953 A JP 2019189953A JP 2019189953 A JP2019189953 A JP 2019189953A JP 2021062160 A JP2021062160 A JP 2021062160A
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Abstract

【課題】安価で、表面にキズが付きにくく、移動する利用者群の中で安全確保ができ容易に階段を上り下りができるキャリーバックを提供することを課題とする。【解決手段】バック又は箱体を持ち運び可能とする伸縮式キャリーハンドル器具であって、下部に配設され上下方向で平行に並設された2本の筒状の収納・ガイド用筒状部と、前記収納・ガイド用筒状部に上方から挿入され上方に挿入出可能な2本の筒状の下部筒状部を有する下部伸縮部と、2本の前記下部筒状部に上方から挿入され上方に挿入出可能な2本の筒状の上部筒状部を有する上部伸縮部と、を備え、前記上部伸縮部の2本の上部筒状部の上端部間に横設させた略棒状体の上部キャリーハンドル、及び、前記下部伸縮部の2本の下部筒状部の上端部間に横設させた略棒状体の下部キャリーハンドルを備えた伸縮式キャリーハンドル器具により課題解決できた。【選択図】 図1

Description

本発明は、大型のスポーツバックを持ち上げて移動するときや、キャリーバックを持ち上げて階段を上り下りするときや、手荷物運搬台車を持ち上げて階段を上り下りするときにも使用できる伸縮式キャリーハンドル器具及びそれを装着した手荷物運搬具に関する。
従来のスポーツバックは大きな横長の形態をしており、スポーツバックを移動させるときはスポーツバックの握り部を握って持ち上げたり、ショルダーベルトを肩にかけて移動している。
従来のキャリーバックは1つのキャリーハンドルが伸縮する形態である。使用者は、階段を上り下りするときはキャリーハンドルを縮めてバック本体の上面に配設されたトップハンドルを掴み持ち上げて上り下りしている。
特許文献1には、地面の上に載置されやすい少なくとも1つの側部壁を備えた多様な形態を有する、段の上を容易に搬送可能な旅行鞄であって、前記側部壁が少なくとも1つのスライドシューを装備する旅行鞄が開示されている。
特許文献2には、開口端部が形成された収納部を有するバッグ本体であって、一方の端壁の周縁と連続する周壁が形成された円筒形のバッグ本体と、該収納部の開口端部を塞ぐことができると共に該バッグ本体の他方の端壁の全部又は一 部を構成する蓋体と、該周壁の外側に回動自在に挿着される1つの円筒形の回動帯と、該回動帯を回動させるための回動手段と、該回動体の回動を制動するための制動機構と、該制動機構を操作するための操作部を有し該バッグ本体に連結された把持部と、を備えたキャリーバッグが開示されている。
特許文献3には、車輪の付いたカバンの階段に面する部分に階段運行用の滑り具を備えた旅行カバンが開示されている。
特表2010−524555号公報 特開2013−132355号公報 特開2001−54418号公報
スポーツバックの握り部を片手で握ってスポーツバックを持ち上げると、図12に示すようにスポーツバックの重心が身体側に寄ってくるので、脚に大きくて重いスポーツバックが当たって歩きにくいという問題があった。
従来のキャリーバックは図10や図11に示すようにキャリーハンドルが1つの形態であり、使用者が道路や床面を移動するときには、図5に示すようにキャリーハンドルを伸ばしてキャリーバックを引っ張って移動するが、キャリーハンドルを伸ばした状態でキャリーハンドルを掴むと、図8に示すようにキャリーバックの重心の位置とキャリーハンドルの位置との関係からバック本体が使用者側に振れ使用者に干渉するという問題があった。そのため、階段に来ると図11に示すように2段式伸縮部を縮めて図9に示すように階段を上り下りしているが、利用者が多い大量輸送機関の駅ホーム等では移動する利用者群の流れの中で移動しながらキャリーハンドルの伸縮作業を行うときには一旦立ち止まるようになるため他の利用者とぶつかるなどの問題があった。また、ぶつからないようにしようとして移動中の利用者の群れから離れた場所でキャリーハンドルを縮める作業をして再び利用者の群れの流れに戻るという煩わしさがあるという問題があった。また、トップハンドルを掴み持ち上げた手にはキャリーバックの全重量がかかり重たいという問題があった。
特許文献1の旅行鞄は、階段では側部壁に設けたスライドシューを階段の角に滑らせる技術であるが、階段の勾配と旅行鞄の傾斜が略平行になるので、階段の角にスライドシューを当接させてハンドルを掴むのはハンドルの高さが階段の表面に近くなるため腰を曲げなければならないので腰痛のある人には使用できにくいという問題があった。また、階段の角に滑らせるときにボディが傾いてキズが付きやすく見栄えが悪くなりやすいという問題があった。
特許文献2のキャリーバッグは、円筒形のボディ(バック本体)であるため収納量が小さくなるという問題があった。また、回動手段や制御機構や操作部を設けなければならずコストアップになるという問題があった。
特許文献3の旅行カバンは、階段ではキャリーの車軸に添って設けた滑り具を階段の角に滑らせる技術であるが、階段の勾配と旅行カバンの傾斜が略平行になるので、階段の角に滑り具を当接させてハンドルを掴むのはハンドルの高さが階段の表面に近くなるため腰を曲げなければならないので腰痛のある人には使用できにくいという問題があった。また、階段の角に滑らせるときにボディが傾いてキズが付きやすく見栄えが悪くなりやすいという問題があった。
本発明はこうした問題に鑑み想到されたもので、スポーツバックやキャリーバックを容易に持ち運ぶことができ、前記バックの表面にキズが付きにくく、人込みの中で第三者への安全確保ができ、容易に階段を上り下りができる伸縮式キャリーハンドル器具及びそれを装着した手荷物運搬具を提供することを課題とする。
本発明における手荷物運搬具とは、キャリーバックやスポーツバック等のバック、並びに手荷物運搬台車を意味する。
請求項1に記載の伸縮式キャリーハンドル器具は、バック又は箱体を持ち運び可能とする伸縮式キャリーハンドル器具であって、下部に配設され上下方向で平行に並設された2本の筒状の収納・ガイド用筒状部と、前記収納・ガイド用筒状部に上方から挿入され上方に挿入出可能な2本の筒状の下部筒状部を有する下部伸縮部と、2本の前記下部筒状部に上方から挿入され上方に挿入出可能な2本の筒状の上部筒状部を有する上部伸縮部と、を備え、前記上部伸縮部の2本の上部筒状部の上端部間に横設させた略棒状体の上部キャリーハンドル、及び、前記下部伸縮部の2本の下部筒状部の上端部間に横設させた略棒状体の下部キャリーハンドルを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の手荷物運搬具は、請求項1に記載の前記伸縮式キャリーハンドル器具を構成要素として、バック又は運搬台車に固設させたことを特徴とする。
本発明の伸縮式キャリーハンドル器具及びそれを固設した手荷物運搬具は、スポーツバックやキャリーバックを容易に持ち上げて移動することができ、人込みの中でもキャリーハンドルを縮めることなく、楽な姿勢で安定して持ち上げることができ、容易に階段を上り下りができるという効果を奏する。また、階段の角に滑らせることがないのでバック本体の表面にキズが付かず、2本のキャリーハンドルを設ける構造であるので簡素な構造で安価に製作できるという効果を奏する。
また、手荷物を載置した台車を楽な姿勢で安定して持ち上げることができ、容易に階段を上り下りができるという効果を奏する。
使用者が、バックに固設された伸縮式キャリーハンドル器具の下部伸縮部及び上部伸縮部をスライドさせて伸長させ、前記上部キャリーハンドルを腕に当て前記下部キャリーハンドルを握って持ち上げれば、バックは使用者の脚から離隔方向に移動するので、バックが足に当たらないので極めて歩きやすく、特に階段昇降時に脚に当たらないので階段から足を踏み外す懸念がないので安全に上り下りができる。
本発明の伸縮式キャリーハンドル器具の説明図で、(a)が正面視で縮小時の状態を示し、(b)が正面視で伸長時の状態を示す説明図である。 本発明の手荷物運搬具であるキャリーバックの背面視の2段式伸縮部が伸長時の外観説明図である。 本発明の手荷物運搬具であるキャリーバックの背面視の2段式伸縮部が縮小時の外観説明図である。 本発明の手荷物運搬具であるキャリーバックの背面視の下部伸縮部のみを伸長させ上部伸縮部を縮小状態時時の外観説明図である。 使用者がキャリーバックをけん引するときの説明図である。 使用者が伸長させた状態で2段式伸縮部の下部キャリーハンドルを掴んで本発明の手荷物運搬具の一つであるキャリーバックを持ち上げた状態の説明図である。 使用者が伸長させた状態で2段式伸縮部の下部キャリーハンドルを掴んで本発明の手荷物運搬具の一つであるキャリーバックを持ち上げ階段を上がるときの状態の説明図である。 使用者が伸長させた状態でキャリーハンドルを掴んで従来のキャリーバックを持ち上げた状態の説明図である。 使用者が2段式伸縮部を縮めバック本体に取り付けられているトップハンドルを掴んで従来のキャリーバックを持ち上げ階段を上がるときの状態の説明図である。 従来のキャリーバックの背面視の2段式伸縮部伸長時の外観説明図である。 従来のキャリーバックの背面視の2段式伸縮部縮小時の外観説明図である。 使用者が従来のスポーツバックを持ち上げ歩く状態の説明図である。 本発明の伸縮式キャリーハンドル器具をスポーツバックに固設した手荷物運搬具の説明図で、(a)が縮小時の状態を示す図で、(b)が下部伸縮部のみを伸長させ上部伸縮部を縮小状態時の外観説明図で、(c)が伸長時の状態を示す図である。 本発明の伸縮式キャリーハンドル器具を台車に固設した手荷物運搬具の説明図で、(a)は2段式伸縮部が縮小時の状態を示す正面図で、(b)は2段式伸縮部が縮小時の状態を示す側面図である。 図14における手荷物運搬具に手荷物を載置した状態の説明図で、(a)は2段式伸縮部が縮小時の状態を示す正面図で、(b)は2段式伸縮部が縮小時の状態を示す側面図である。 伸縮式キャリーハンドル器具の下部筒状体及び上部筒状体をそれぞれ下端から上端までの途中高さまで伸長させてスライド停止させた状態を示す図である。 下部筒状体とその下部筒状体内に挿入された上部筒状体の形状の説明図で、(a)が下部筒状体と上部筒状体が一体となって伸長した状態を示した図16におけるA−A断面図で、(b)が図16におけるB−B断面図であり上部筒状体の下端部に固定されたストッパーの説明図で、(c)が図16におけるC−C断面図であり下部筒状体の上端部に固定されたストッパーの説明図である。 本発明の伸縮式キャリーハンドル器具を側面に固設したキャリーバックの状態の説明図で、(a)は道路又は床面に置いた状態の説明図で、(b)は下部キャリーハンドルを持ち上げたときの状態の説明図である。
キャリーバック20は、旅行や仕事などで大きい荷物を手荷物として持ち運ばねばならないときにしばしば使用される。従来からのキャリーバック20は、図10又は図11に示すように、車輪15付きで、バック本体10の上面に配設されたトップハンドル25と2段式伸縮部21とを有し、前記2段式伸縮部21にはキャリーハンドル22が1か所設けてある。
キャリーバック20の2段式伸縮部21を伸長させてキャリーハンドル22を握って前記キャリーバック20を持ち上げると、図8に示すように、使用者80の握り手の垂直方向T1で下方にキャリーバック20の重心G1が移動する力P1が働くため、点線S1で示すようにキャリーバック20が使用者80の脚に当たる。
また、使用者80がキャリーバック20の2段式伸縮部21を縮小させてトップハンドル25を握って前記キャリーバック20を持ち上げ階段70を上るときには、図9に示すように、使用者80の握り手の垂直方向T2で下方にキャリーバック20の重心G2がほぼ位置し、キャリーバック20のトップハンドル25と側面との間隔があるため、前記キャリーバック20の側面は使用者80の脚に干渉する。そこで使用者80が脚で前記キャリーバック20の側面を外方向に押し出すと前記重心G2も外方向に移動する。しかし、前記重心G2は前記垂直方向T2の位置まで戻ろうとするので、その戻ろうとする力P2が働くため、点線S2で示すようにキャリーバック20が使用者80の脚に当り続ける。
また、スポーツバックは、図12や図13に示すようにスポーツバック本体40に握り部41がつけられており、大きくて重量的に重くなったスポーツバックの握り部41を把持して持ち運ぶときには、図12に示すように、使用者80の握り手の垂直方向T3で下方にスポーツバック本体40の重心G3がほぼ位置し、スポーツバック本体40の握り部41の中央部(手で握った位置)と側面との間隔があるため、前記スポーツバック40の側面は使用者80の脚に干渉する。そこで使用者80が脚で前記スポーツバック40の側面を外方向に押し出すと前記重心G3も外方向に移動する。しかし、前記重心G3は前記垂直方向T3の位置まで戻ろうとするので、その戻ろうとする力P3が働くため、点線S3で示すようにスポーツバック本体40が使用者80の脚に当り続ける。
本発明の伸縮式キャリーハンドル器具1は、図1に示すように、バック又は箱体を持ち運び可能とする伸縮式キャリーハンドル器具1であって、下部に配設され上下方向で平行に並設された2本の筒状の収納・ガイド用筒状部3a、3bと、前記収納・ガイド用筒状部3a、3bに上方から挿入され上方に挿入出可能な2本の筒状の下部筒状部5a、5bを有する下部伸縮部4と、2本の前記下部筒状部5a、5bに上方から挿入され上方に挿入出可能な2本の筒状の上部筒状部8a、8bを有する上部伸縮部7と、を備え、前記上部伸縮部7の2本の上部筒状部8a、8bの上端部間に横設させた略棒状体の上部キャリーハンドル9、及び、前記下部伸縮部4の2本の下部筒状部5a、5bの上端部間に横設させた略棒状体の下部キャリーハンドル6を備えている。
本発明の伸縮式キャリーハンドル器具1は、収納部3、下部伸縮部4及び上部伸縮部7を主要な構成要素とし、上部キャリーハンドル9に加えて下部キャリーハンドル6を設けたことに大きな特徴がある。
前記収納・ガイド用筒状部3a、3bについて説明する。前記収納・ガイド用筒状部3a、3bは、収納部3の構成要素であり、上下方向で平行に並設された2本の筒状体である。前記筒状体内には下部伸縮部4の下部筒状部5a、5bが上方から挿入出可能に開口部が形成されている。そして、2本の筒状の収納・ガイド用筒状部3a、3bの位置関係を固定化させる連結棒3cが取り付けられている。また、収納部3はキャリーバック、スポーツバック又は台車に固設される部位である。
なお、キャリーバック20やスポーツバック本体40に伸縮式キャリーハンドル器具1を取り付ける場合は、キャリーバック20やスポーツバック本体40に伸縮式キャリーハンドル器具1の2本の筒状の収納・ガイド用筒状部3a、3bを固定させるので、前記連結棒3cはなくてもよい。
次に、下部伸縮部4について説明する。下部伸縮部4は、前記収納・ガイド用筒状部3a、3bに上方から挿入され上方に挿入出可能な2本の筒状の下部筒状部5a、5bを有し、前記下部伸縮部4の2本の下部筒状部5a、5bの上端部間に横設させた略棒状体の下部キャリーハンドル6を有している。前記下部キャリーハンドル6は使用者80が握る部位である。前記下部伸縮部4の形態は略コ字状の開放部を下方にした形態をしている。
前記収納・ガイド用筒状部3a、3bに上方から2本の筒状の下部筒状部5a、5bを挿入出可能としている。そのため、前記下部筒状部5a、5bの外周壁の大きさは前記収納・ガイド用筒状部3a、3bの内周壁の大きさより小さくし、ガイド手段や抜け止め手段を設けている。
前記ガイド手段としては、例えば、図16におけるA1−A1断面(A2−A2断面)を示す図17(a)に示すように、前記収納・ガイド用筒状部3a及び下部筒状部5aの断面形状が略四角形の場合に、上下方向に下端から上端に亘って、水平方向の断面が略V形状の凹部Hが形成されている。したがって、前記下部筒状部5aは、前記収納・ガイド用筒状部3aの水平方向の断面の略V形状の凹部Hに、前記下部筒状部5aの水平方向の断面の略V形状の凹部Hを接触させてスライドさせることにより、前記下部筒状部5a又は下部伸縮部4は垂直方向に規制され自在にスライドすることが可能となる。前記ガイド手段は例の一つであり、下部筒状部5aの上下方向のスライド方向を規制できるものであればよく、これに限定されない。なお、前記収納・ガイド用筒状部3b及び下部筒状部5bのガイド手段も同じ構造である。
なお、図17において符号5a(8a)及び符号3a(5a)の意味は、同じ構造で、かっこ無で示した前記収納・ガイド用筒状部3aと前記下部筒状部5aとを組み合わせたスライドする部位と、かっこ付で示した前記下部筒状部5aと前記上部筒状部8aとを組み合わせたスライドする部位があることを意味する。
次に、前記下部筒状部5aが、前記収納・ガイド用筒状部3aから抜け出せないための抜け止め手段が設けられている。例えば、図17(b)、(c)に示すように、前記収納・ガイド用筒状部3aの前記略V形状の凹部Hが形成されていない側面壁の内面と、前記下部筒状部5aの前記略V形状の凹部Hが形成されていない側面壁の外面との間に水平方向で隙間K3を設けるようにし、図16、図17(c)に示すように前記収納・ガイド用筒状部3aの上端部近傍の内周面に内側に向けて板状のストッパー13aを設け、図16、図17(b)に示すように前記下部筒状部5aの下端部近傍の外周面に外側に向けて板状のストッパー12aを設けることにより、前記2つのストッパーを上下方向で当接させることによって前記下部筒状部5aの前記収納・ガイド用筒状部3aからの抜け止めをする。なお、前記抜け止め手段は一つの例であり、下部筒状部5aを前記収納・ガイド用筒状部3aから抜けない構造であれば、これに限定されずいずれの構造でもよい。また、前記下部筒状部5bが、前記収納・ガイド用筒状部3bから抜け出せないための抜け止め手段も同じ構造である。
次に、前記下部筒状部5a、5bが前記収納・ガイド用筒状部3a、3bに対して予め設定した位置で係止可能な係止手段を有する。前記係止手段は一般的な手段でよく、図示はしていないが例えば、前記収納・ガイド用筒状部3a、3bの周壁に複数の穴を設け、前記下部筒状部5a、5bの周壁内にばね式で水平方向で周壁外の外方向に突出する付勢力を有する棒状体を設けて、前記穴に前記棒状体が嵌入して予め設定した位置で係止可能とする構造がある。また、前記棒状体の前記穴に向けての突出又は引っ込みは前記下部キャリーハンドル6に設けた握りスイッチで制御する構造を備える。いずれにしても、前記係止手段は、前記下部筒状部5a、5bが前記収納・ガイド用筒状部3a、3bに対して予め設定した位置で係止可能な手段であればいずれの構造でもよい。
次に、上部伸縮部7について説明する。上部伸縮部7は、前記下部筒状部5a、5bに上方から挿入され上方に挿入出可能な2本の筒状の上部筒状部8a、8bを有し、前記上部伸縮部7の2本の上部筒状部8a、8bの上端部間に横設させた略棒状体の上部キャリーハンドル9を有している。前記上部キャリーハンドル9は使用者80が握る部位である。前記上部伸縮部7の形態は略コ字状の開放部を下方にした形態をしている。
前記下部筒状部5a、5bに上方から2本の筒状の上部筒状部8a、8bを挿入出可能としている。そのため、前記上部筒状部8a、8bの外周壁の大きさは前記下部筒状部5a、5bの内周壁の大きさより小さくし、ガイド手段や抜け止め手段を設けている。
前記下部筒状部5a、5bと前記上部筒状部8a、8bとの間における前記ガイド手段や抜け止め手段は、図16、図17に示すように、前記収納・ガイド用筒状部3aと前記下部筒状部5aとの間における前記ガイド手段や抜け止め手段と同じ構造である。
また、前記上部筒状部8a、8bが前記下部筒状部5a、5bに対して予め設定した位置で係止可能な係止手段を有する。前記係止手段は、前記下部筒状部5a、5bが前記収納・ガイド用筒状部3a、3bに対して予め設定した位置で係止可能な係止手段と同じ構造である。
また、前記収納・ガイド用筒状部3a、3b、前記下部筒状部5a、5b、前記上部筒状部8a、8bの材質は、軽量化可能な材質で剛性を有し筒状体が加工可能な材質であればよく、例えばステンレスがあり、前記下部キャリーハンドル6や前記上部キャリーハンドル9の材質は、軽量化可能な材質で前記下部筒状部5a、5b、前記上部筒状部8a、8bに取り付け可能な材質であればよく、例えば、硬質プラスチックなどがある。前記取付け手段としては、ボルトナットの締結手段等があり、取り付け可能であればいずれの手段でもよい。
前記伸縮式キャリーハンドル器具1の作動は、図1(a)に示すように前記上部伸縮部7及び下部伸縮部4を縮小させた形態、図4に示すように前記上部伸縮部7のみ伸長させ下部伸縮部4を縮小させた形態、図1(b)に示すように前記上部伸縮部7及び下部伸縮部4を伸長させた形態に使い分けて使用することができる。
ここで、前記伸縮式キャリーハンドル器具1を側面に固設したキャリーバックを持ち運ぶために、下部キャリーハンドル6を手で持ち上げたときの状態について説明する。図18に示すように、バック本体10を道路又は床面60に置いたときは重心G4により安定した状態で置かれ、下部キャリーハンドル6を持ち上げると、前記重心G4は垂直方向で前記下部キャリーハンドル6が通る垂直線T4上になるように移動しようとする。この移動しようとする力P4が発生しキャリーバック本体10は傾斜し、前記下部キャリーハンドル6を支点としてバック本体10に発生する力P4とは反対方向の力P5が上部キャリーハンドル9に発生する。なお、バック本体10に発生する力P4と上部キャリーハンドル9に生ずる力P5とは反対方向で釣り合う。
よって、図1(b)に示すように前記上部伸縮部7及び下部伸縮部4を伸長させて持ち歩くといきは、図6に示すように、前記伸縮式キャリーハンドル器具1の下部キャリーハンドル6を支点Zとして、上部キャリーハンドル9を使用者80の腕に当てることにより、上部キャリーハンドル9に生ずる力P4を使用者80の腕で受けることにより、前記力P4とバック本体10に生ずる力P1との釣り合いから、バック本体10と脚との間に隙間K1を確保できることから、バック本体10が使用者80の脚に当たらないようにできるので使用者80は歩きやすいという効果を奏する。
また、階段70を上るときは、図7に示すように、前記伸縮式キャリーハンドル器具1の下部キャリーハンドル6を支点Zとして、上部キャリーハンドル9を使用者80の腕に当てることにより、上部キャリーハンドル9に生ずる力P4を使用者80の腕で受けることにより、前記力P4とバック本体10に生ずる力P1との釣り合いから、バック本体10と脚との間に隙間K2を確保できることから、バック本体10が使用者80の脚に当たらないようにできるので使用者80は階段70を安全に上りやすいという効果を奏する。
次に、前記伸縮式キャリーハンドル器具1を構成要素とした手荷物運搬具30がある。例えば、図13に示すように運搬具であるスポーツバック本体40に固設したり、図3に示すようにキャリーバック本体10の壁面に固設したり、又は、図14に示すように運搬具である略平面状の載置部を有する台車50の前記載置部の周縁部に立設させている。
まず、キャリーバック20の場合で説明する。前記キャリーバック20は、図2〜図4に示すように、バック本体10と、該バック本体10の裏面に固定された2本の長尺状の収納・ガイド用筒状部3a、3b(図示なし)にスライド自在に挿入された2段式伸縮部2とを備え、前記2段式伸縮部2が、前記2本の収納・ガイド用筒状部3a、3b内にそれぞれ挿入された2本の略筒状の下部筒状部5a、5bと、前記2本の下部筒状部5a、5bの上端部同士を連結させた下部キャリーハンドル6とを有する略コ字状の下部伸縮部4と、前記2本の略筒状の下部筒状部5a、5b内にそれぞれ挿入された2本の略筒状の上部筒状部8a、8bと、前記2本の上部筒状部8a、8bの上端部同士を連結させた上部キャリーハンドル9とを有する略コ字状の上部伸縮部7と、を有し、前記下部伸縮部4が前記収納部3に対してスライド自在で、前記上部伸縮部7が前記下部伸縮部4に対してスライド自在で、使用者80による手で握る部位を、上部キャリーハンドル9及び下部キャリーハンドル6の2か所を有する。
図2には前記下部伸縮部4及び前記上部伸縮部7をともに伸ばした形態を示し、図3には前記下部伸縮部4及び前記上部伸縮部7ともに縮小した形態を示し、図4には前記上部伸縮部7をスライドさせて伸ばし前記下部伸縮部4を縮小させた状態を示している。
そして、キャリーバック20は2段式伸縮部2を伸長させた状態で使用者80は、図5に示すようにキャリーバック20の車輪15を道路又は床面60の上を転動させながら引っ張る状態から、前記2段式伸縮部2を伸長させた状態を維持しながら、図6に示すように、前記下部伸縮部4の前記下部キャリーハンドル6を掴み持ち上げ、前記上部伸縮部7の上部キャリーハンドル9を使用者80の腕に当てる。
すると、上下方向で2段式伸縮部2の中間の高さに位置する前記下部キャリーハンドル6を掴み持ち上げたときに、バック本体10の前記上部キャリーハンドル9が使用者80の腕に当たることにより、前記伸縮式キャリーハンドル器具1をほぼ垂直方向にさせることができ、すなわちバック本体10の側面を垂直方向にすることができ、これにより脚から離隔させる方向にバック本体10を移動させることができバック本体10と脚との間に隙間K1を確保できるので、バック本体10は使用者80の脚には当接しない。
また、前記上部キャリーハンドル9を使用者80の腕に当てることによって、キャリーバック20の重量の一部を使用者80の腕で受け止めるので、前記下部キャリーハンドル6を掴み持ち上げた手にはキャリーバック20の全重量から少し軽くなったという体感を感じる。
そして、そのままの状態で、駅などの利用者が多くて人の流れの中にいても、利用者の群れの流れについて行きながら、2段式伸縮部2を縮めることなく手の握る位置を変えるだけにより、図7に示すように階段70において安全に上り下りをすることができる。
次に、スポーツバック本体40に伸縮式キャリーハンドル器具1を装着した手荷物運搬具30について説明する。図13に示すようにスポーツバック本体40の側壁に伸縮式キャリーハンドル器具1の収納部3を固設する。スポーツバック本体40に固設した伸縮式キャリーハンドル器具1の構造や作用は前記キャリーバック20の場合と同じである。
前記スポーツバックに設けた手荷物運搬具30の作動は、下部伸縮部4及び上部伸縮部7がともに縮小させた場合を図13(a)に示し、上部伸縮部7のみ伸長させ下部伸縮部4は縮小させた場合を図13(b)に示し、下部伸縮部4及び上部伸縮部7をともに伸長させた場合を図13(c)に示している。
したがって、使用者80は、前記2段式伸縮部2を伸長させた状態を維持しながら、前記キャリーバックの場合と同じように、前記下部伸縮部4の前記下部キャリーハンドル6を掴み持ち上げると、前記上部伸縮部7の上部キャリーハンドル9が使用者80の腕に当たる。
すると、スポーツバック本体40の重心は前記上部キャリーハンドル9が使用者80の腕に当たることにより、スポーツバック本体40を使用者80の脚から離隔させる方向に移動させることができる。これにより、スポーツバック本体40と脚との隙間を確保できるので、スポーツバック本体40が使用者80の脚には当接しない。よって、スポーツバック本体40を持ち上げた状態で、道路又は床面60での持ち運びや階段70での上り下りが楽にできる。
次に、台車50に伸縮式キャリーハンドル器具1を固設した手荷物運搬具30について説明する。図14(a)、(b)に示すように略平面状の載置部を有する台車50の前記載置部の周縁部に伸縮式キャリーハンドル器具1の収納部3の下端部を立設させて固設する。そして、使用者80は、前記2段式伸縮部2を伸長させた状態で、図15(a)、(b)に示すように例えばダンボール等の手荷物51を運搬する。なお、手荷物51を台車50に固定する固定手段52として弾力性を有する紐体等を使用する。
そして、使用者80は、前記2段式伸縮部2を伸長させた状態を維持しながら、前記キャリーバック20の場合と同じように、台車50と脚との隙間を確保できるので、前記下部伸縮部4の前記下部キャリーハンドル6を掴み持ち上げ、前記上部伸縮部7の上部キャリーハンドル9を使用者80の腕に当てながら階段60を容易に安全に昇降することができる。
1 伸縮式キャリーハンドル器具
2 2段式伸縮部
3 収納部
3a 収納・ガイド用筒状部
3b 収納・ガイド用筒状部
4 下部伸縮部
5 下部筒状部
6 下部キャリーハンドル
7 上部伸縮部
8 上部筒状部
9 上部キャリーハンドル
10 バック本体
12 ストッパー
13 ストッパー
15 車輪
20 キャリーバック
21 2段式伸縮部
22 キャリーハンドル
25 トップハンドル
30 手荷物運搬具
40 スポーツバック本体
41 握り部
50 台車
51 手荷物
52 固定手段
60 道路又は床面
70 階段
80 使用者
H 凹部
K 隙間
S 点線

Claims (2)

  1. バック又は箱体を持ち運び可能とする伸縮式キャリーハンドル器具であって、
    下部に配設され上下方向で平行に並設された2本の筒状の収納・ガイド用筒状部と、
    前記収納・ガイド用筒状部に上方から挿入され上方に挿入出可能な2本の筒状の下部筒状部を有する下部伸縮部と、
    2本の前記下部筒状部に上方から挿入され上方に挿入出可能な2本の筒状の上部筒状部を有する上部伸縮部と、を備え、
    前記上部伸縮部の2本の上部筒状部の上端部間に横設させた略棒状体の上部キャリーハンドル、及び、
    前記下部伸縮部の2本の下部筒状部の上端部間に横設させた略棒状体の下部キャリーハンドルを備えたことを特徴とする伸縮式キャリーハンドル器具。
  2. 請求項1に記載の前記伸縮式キャリーハンドル器具を構成要素として、バック又は運搬台車に固設させたことを特徴とする手荷物運搬具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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