JP2021058117A - 気泡除去装置、細胞培養装置及び気泡除去方法 - Google Patents

気泡除去装置、細胞培養装置及び気泡除去方法 Download PDF

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Takahito Okonogi
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Abstract

【課題】簡易な構成で気泡を除去することができる気泡除去装置、細胞培養装置及び気泡除去方法を提供すること。【解決手段】培養液Sを吸引して吐出するポンプPの吐出側の配管LB,LC間に、ポンプPの吸引によって生じた気泡をトラップする気泡トラップフィルタ2を設け、ポンプPと気泡トラップフィルタ2との間の配管内の培養液Sに所定圧をかけて、気泡トラップフィルタ2によってトラップされた気泡を培養液S内に溶かして消失させる。この所定圧は、例えば2〜5kPsである。【選択図】図1

Description

本発明は、簡易な構成で気泡を除去することができる気泡除去装置、細胞培養装置及び気泡除去方法に関する。
近年における幹細胞を利用した再生医療としては、例えば、肝硬変や血液疾患、心筋梗塞の治療、血管の構築、骨や角膜の再生、移植用皮膚の確保、などが考えられている。再生医療では、培養皿内で幹細胞などから目的とする細胞や臓器を増殖させ、人に移植するようにしている。最近では、骨髄由来の幹細胞から血管新生を行い、狭心症、心筋梗塞などの治療に成功している。
ここで、従来の細胞培養装置は、培養皿内の培養液を定期的に入れ替えて培養細胞の増殖を行っていた。この細胞培養装置は、培養液の入れ替えに伴って細胞に大きな刺激が与えられ、また、細胞の代謝活動に伴って培養液中に老廃物が排出されることから、細胞にストレスや傷害を与えてしまうという問題があった。
そこで、特許文献1には、培養液の入れ替えを行わず、培養液の送液及び排液を行って細胞培養を行うものが開示されている。
実用新案登録第3196673号公報
ところで、培養液中に気泡が混入すると、培養細胞は死んでしまい、細胞を培養することができない。そこで、培養液の流路に気泡を除去する装置を設ける必要がある。気泡を除去する方法には種々のものがあり、例えば、気泡をトラップし、トラップした気泡を、気泡の浮力によって鉛直上方に移動させて培養液と気泡とを分離する。あるいは、トラップした気泡を帯電させ、帯電した気泡を電気的に集めることによって培養液と気泡とを分離する。また、発生した気泡は、浮力によって流路を移動中に、鉛直上方側に移動するため、培養液を通さず空気だけを通すフィルタを流路の鉛直上方に設けることによって気泡を減少させる装置もあるが、この場合、気泡が混入した培養液を供給してしまう場合があった。
このような従来の気泡除去装置は、集めた気泡を流路外に排出するための機構を流路に沿って設ける必要があり、流路形成が複雑になるとともに装置が大型化するという問題があった。しかも、気泡を帯電させる気泡除去装置以外の気泡除去装置では、全て気泡が鉛直上方に移動することを利用しているため、例えば、無重力下では、気泡を除去することができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で気泡を除去することができる気泡除去装置、細胞培養装置及び気泡除去方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる気泡除去装置は、流体を吸引して吐出するポンプの吐出側流路に、前記ポンプの吸引によって生じた気泡をトラップする気泡トラップフィルタを設け、前記ポンプと前記気泡トラップフィルタとの間の前記吐出側流路内に所定圧をかけて、前記気泡トラップフィルタによってトラップされた気泡を流体内に溶かして消失させることを特徴とする。
また、本発明にかかる気泡除去装置は、上記の発明において、前記所定圧は、前記ポンプによって形成することを特徴とする。
また、本発明にかかる気泡除去装置は、上記の発明において、前記所定圧は、前記気泡トラップフィルタに形成されて前記流体を通過させる流通孔に対して前記気泡が通過可能となるバブルポイント圧未満であることを特徴とする。
また、本発明にかかる気泡除去装置は、上記の発明において、前記気泡トラップフィルタは、PVDFフィルタであることを特徴とする。
また、本発明にかかる気泡除去装置は、上記の発明において、前記所定圧は、2〜5kPsであることを特徴とする。
また、本発明にかかる細胞培養装置は、前記流体は細胞培養皿に供給される培養液であり、上記の発明のいずれか一つに記載された気泡除去装置を介して前記培養液を前記細胞培養皿に供給することを特徴とすることを特徴とする。
また、本発明にかかる細胞培養装置は、上記の発明において、前記細胞培養皿から前記培養液を排出する流路の出口位置は、前記細胞培養皿内の培養液液面よりも高い位置に配置されることを特徴とする。
また、本発明にかかる気泡除去方法は、流体を吸引して吐出するポンプの吐出側流路に、前記ポンプの吸引によって生じた気泡をトラップする気泡トラップフィルタを設け、前記ポンプと前記泡トラップフィルタとの間の前記吐出側流路内に所定圧をかけて、前記気泡トラップフィルタによってトラップされた気泡を流体内に溶かして消失させることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で気泡を除去することができる。
図1は、本発明の実施の形態である気泡除去装置を含む細胞培養装置の概要構成を示す図である。 図2は、気泡除去装置による気泡除去処理を説明する説明図である。 図3は、気泡トラップフィルタの孔径とバブルポイント圧との関係を説明する説明図である。
以下、添付図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。
<細胞培養装置>
図1は、本発明の実施の形態である気泡除去装置1を含む細胞培養装置100の概要構成を示す図である。図1に示すように、細胞培養装置100は、密閉空間E1が形成される培養容器20、リザーバタンク10及び廃液タンク30を有する。培養容器20は密閉空間E1を形成し、この密閉空間E1内に培養細胞40が配置される。密閉空間E1は、培養容器20の上部からアダプタ21が嵌め込まれることによって形成される。
リザーバタンク10は、培養細胞40の増殖あるいは維持に必要な流体である培養液Sが蓄えられる。この培養液Sは、配管LA、ポンプP、配管LB,LCを介して密閉空間E1に供給される。ポンプPは、例えば、ペリスタルティックポンプであり、リザーバタンク10内の微小流量の培養液Sを吸引して密閉空間E1側に吐出する。駆動モータMは、制御部Cの回転量制御のもとにポンプPを駆動する。なお、ポンプPの吸引により、配管LA内は負圧となり、気泡が発生しやすくなる。
ポンプPの吐出側の配管LBと配管LCとの間には、気泡をトラップする気泡トラップフィルタ2が配置される。気泡トラップフィルタ2は、例えばPVDF(Poly Vinylidene Di-Fluoride)膜であり、気泡は通過させないが培養液Sを通過させる多数の流通孔が形成されている。配管LB内は、ポンプPによって所定圧Psに加圧され、気泡トラップフィルタ2にトラップされた気泡は、所定圧Psによって培養液S内に溶けて消失する。なお、気泡除去装置1は、気泡トラップフィルタ2、配管LB、ポンプP、駆動モータM及び制御部Cを有する。
気泡が除去された培養液Sは、配管LCを介して培養容器20の密閉空間E1に供給され、さらに、配管LDを介して、廃液タンク30に排出される。すなわち、気泡のない培養液Sは、密閉空間E1内に満たされた状態で、かん流する。これにより、密閉空間E1内の培養細胞40は、増殖あるいは維持する。
なお、配管LDの出口LDaの位置Sbは、密閉空間E1の培養液Sの液面の位置Saよりも高い位置に配置される。図1では、位置Sbが位置Saに対して高さΔh分、高くなっている。これにより、配管LD内で培養液Sは負圧とならず、気泡が生じにくくなる。なお、高さΔhが10cm高くなると、配管LD内の培養液Sの圧力は、おおよそ1kPs高くなる。したがって、高さΔhを調整することによって、配管LD内での気泡発生を防止することができる。
<気泡除去>
図2は、気泡除去装置1による気泡除去処理を説明する説明図である。図2に示すように、配管LB内の培養液Sには気泡Bが存在する(図2(a))。培養液Sは、気泡Bとともに、ポンプPの圧送によって、気泡トラップフィルタ2側に流れ、気泡トラップフィルタ2にトラップされる(図2(b))。ここで、配管LB内の培養液Sは、ポンプPによって所定圧Psに加圧されており、気泡Bは、この所定圧Psによって培養液S内の溶け、気泡Bが消失する(図2(c))。
なお、この気泡Bの消失は、配管LB内における培養液Sの移動中にも行われる。しかし、気泡Bの消失にはタイムラグが生じる。したがって、図1に示すように、配管LBの長さLdは、気泡BがポンプPから気泡トラップフィルタ2に至るまでの間に消失できる長さにすると、気泡トラップフィルタ2での気泡トラップ数が減少し、培養液Sの気泡トラップフィルタの通過に伴う抵抗を減少させることができる。
また、本実施の形態の気泡Bの除去は、気泡Bを配管LB外に分離する必要がないため、簡易な構成になるとともに、無重力下で気泡Bが鉛直上方に移動しない場合であっても気泡Bを確実に除去することができる。
<所定圧Psとバブルポイント圧Pb>
図3は、気泡トラップフィルタ2の孔径とバブルポイント圧Pbとの関係を説明する説明図である。バブルポイント圧Pbとは、図5に示すように、気泡トラップフィルタ2の下方の気体が流通孔3を介して上方の水の中に気泡として移動するときの圧であるが、これは、気泡トラップフィルタ2の流通孔3を気泡Bが通過するときの圧力である。
流通孔の最大の孔径DBPとバブルポイント圧Pbとの関係は、次式で表される。
BP=4γcosθ/Pb
ここでγは、水の表面張力であり、θは、接触角である。したがって、孔径DBPが0.22μm、水の表面張力を72mN/m、気泡トラップフィルタ2の材質であるPVDFの接触角θを80°とすると、バブルポイント圧Pbは、220kPaとなる。すなわち、図1の状態で用いる気泡除去装置1の所定圧Psは、220kPs未満とすることによって気泡Bをトラップすることができる。
一方、気泡Bの径は一般的に0.5mm(=500μm)であり、この気泡Bが培養液Sに溶存させることができる所定圧Psは、2〜5kPs程度であり、バブルポイント圧Pb未満である。実際に、所定圧Psを5kPsにすると気泡Bは完全に消失した。なお、2〜5kPsの所定圧Psは、培養細胞40の増殖等に対して影響を及ぼすことはない。
なお、上記の実施の形態及び変形例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、上述した実施の形態または変形例の各構成要素は適宜組み合わせが可能である。
1 気泡除去装置
2 気泡トラップフィルタ
3 流通孔
10 リザーバタンク
20 培養容器
21 アダプタ
30 廃液タンク
40 培養細胞
100 細胞培養装置
B 気泡
C 制御部
BP 孔径
E1 密閉空間
LA,LB,LC,LD 配管
LDa 出口
M 駆動モータ
P ポンプ
Pb バブルポイント圧
Ps 所定圧
S 培養液
Sa,Sb 位置
θ 接触角

Claims (8)

  1. 流体を吸引して吐出するポンプの吐出側流路に、前記ポンプの吸引によって生じた気泡をトラップする気泡トラップフィルタを設け、
    前記ポンプと前記気泡トラップフィルタとの間の前記吐出側流路内に所定圧をかけて、前記気泡トラップフィルタによってトラップされた気泡を流体内に溶かして消失させることを特徴とする気泡除去装置。
  2. 前記所定圧は、前記ポンプによって形成することを特徴とする請求項1に記載の気泡除去装置。
  3. 前記所定圧は、前記気泡トラップフィルタに形成されて前記流体を通過させる流通孔に対して前記気泡が通過可能となるバブルポイント圧未満であることを特徴とする請求項1又は2に記載の気泡除去装置。
  4. 前記気泡トラップフィルタは、PVDFフィルタであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の気泡除去装置。
  5. 前記所定圧は、2〜5kPsであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の気泡除去装置。
  6. 前記流体は細胞培養皿に供給される培養液であり、請求項1〜5のいずれか一つに記載された気泡除去装置を介して前記培養液を前記細胞培養皿に供給することを特徴とすることを特徴とする細胞培養装置。
  7. 前記細胞培養皿から前記培養液を排出する流路の出口位置は、前記細胞培養皿内の培養液液面よりも高い位置に配置されることを特徴とする請求項6に記載の細胞培養装置。
  8. 流体を吸引して吐出するポンプの吐出側流路に、前記ポンプの吸引によって生じた気泡をトラップする気泡トラップフィルタを設け、
    前記ポンプと前記泡トラップフィルタとの間の前記吐出側流路内に所定圧をかけて、前記気泡トラップフィルタによってトラップされた気泡を流体内に溶かして消失させることを特徴とする気泡除去方法。
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