JP2021057854A - プロジェクタ、及び、プロジェクタの制御方法 - Google Patents

プロジェクタ、及び、プロジェクタの制御方法 Download PDF

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Yumi Fujiwara
友未 藤原
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Abstract

【課題】映像を切り替えるときにユーザが感じる違和感を低減することができるプロジェクタを提供する。【解決手段】プロジェクタ10は、光源13と、光源13が発する光を変調することにより映像として出射する映像素子14と、映像信号を取得し、取得した映像信号に基づいて映像素子14に映像を出射させる制御部17とを備える。制御部17は、映像素子14によって出射される映像の切り替えが指示されたことを契機に、取得した映像信号に当該映像信号の各画素の輝度値を輝度が増加する方向にオフセットする第一補正を行い、第一補正が行われた映像信号に基づいて映像素子に映像を出射させる。【選択図】図2

Description

本発明は、映像を投影するプロジェクタ、及び、その制御方法に関する。
従来、ユーザの所望の映像を投影することができるプロジェクタが知られている。特許文献1には、天井等に設置可能であり、設置後に、光を投射する方向を調整可能なプロジェクタが開示されている。
特開2017−173574号公報
本発明は、映像を切り替えるときにユーザが感じる違和感を低減することができるプロジェクタ、及び、プロジェクタの制御方法を提供する。
本発明の一態様に係るプロジェクタは、光源と、前記光源が発する光を変調することにより映像として出射する映像素子と、映像信号を取得し、取得した映像信号に基づいて前記映像素子に映像を出射させる制御部とを備え、前記制御部は、前記映像素子によって出射される映像の切り替えが指示されたことを契機に、取得した映像信号に、当該映像信号の各画素の輝度値を輝度が増加する方向にオフセットする第一補正を行い、前記第一補正が行われた前記映像信号に基づいて前記映像素子に映像を出射させる。
本発明の一態様に係るプロジェクタの制御方法は、コンピュータによって実行される、プロジェクタの制御方法であって、前記プロジェクタは、光源と、前記光源が発する光を変調することにより映像として出射する映像素子とを備え、前記制御方法は、前記映像素子によって出射される映像の切り替えが指示されたことを契機に、取得した映像信号に、当該映像信号の各画素の輝度値を輝度が増加する方向にオフセットする第一補正を行い、前記第一補正が行われた前記映像信号に基づいて前記映像素子に映像を出射させる。
本発明の一態様に係るプログラムは、前記プロジェクタの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明の一態様に係るプロジェクタ、及び、プロジェクタの制御方法は、映像を切り替えるときにユーザが感じる違和感を低減することができる。
図1は、実施の形態1に係る映像投影システムの概略構成を示す図である。 図2は、実施の形態1に係る映像投影システムの機能構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態に係る映像投影システムの動作例1のフローチャートである。 図4は、実施の形態に係る映像投影システムの動作例1のタイムチャートである。 図5は、実施の形態に係る映像投影システムの動作例2のタイムチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
また、以下の実施の形態では、画素は、当該画素の輝度値が大きいほど明るくなり、当該画素の輝度値が小さいほど暗くなるものとして説明が行われる。つまり、以下の実施の形態では、画素の輝度値を増加させると、当該画素の色は白に近づき、画素の輝度値を減少させると当該画素の色は黒に近づくものとして説明が行われる。輝度値は、例えば、0から255の256段階(つまり、8ビット)の数字で示されるが、輝度値の具体的な数値は特に限定されない。
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る映像投影システムの概略構成について説明する。図1は、実施の形態に係る映像投影システムの概略構成を示す図である。図2は、実施の形態に係る照明システムの機能構成を示すブロック図である。
図1及び図2に示されるように、実施の形態に係る映像投影システム100は、プロジェクタ10と、ユーザインタフェース装置20とを備える。まず、プロジェクタ10について説明する。
プロジェクタ10は、空間50の天井に埋め込まれる、埋め込み型(言い換えれば、ダウンライト型の)プロジェクタである。空間50は、例えば、部屋などの閉空間である。プロジェクタ10が投影する映像は、例えば、木の陰影(木漏れ日)などの自然物を模したモノクローム映像(言い換えれば、グレースケール映像)である。このような映像は、例えば、空間50の演出に用いられる。ユーザは、ユーザインタフェース装置20を操作することにより、複数種類の映像を切り替えることができる。なお、ここでの映像は、動画像を意味するが、静止画像であってもよい。
プロジェクタ10は、具体的には、電源部11と、光源駆動部12と、光源13と、映像素子14と、投影レンズ15と、通信部16と、制御部17と、記憶部18とを備える。
電源部11は、プロジェクタ10の外部の交流電源30から供給される交流電力を直流電力に変換する電力変換回路である。
光源駆動部12は、電源部11から供給される電力を用いて光源13の明るさを調整するための回路である。光源駆動部12は、制御部17から出力される制御信号に基づいて動作する。
光源13は、白色光を発する光源である。光源13は、具体的には、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)によって実現される。光源13は、半導体レーザ、有機EL(Electro Luminescence)、または、無機EL等によって実現されてもよい。
映像素子14は、光源13が発する光を変調することにより映像として出射する。映像素子14は、具体的には、透過型液晶パネルなどの光透過型の映像素子であるが、マイクロミラーアレイまたは反射型液晶パネルなどの反射型の映像素子であってもよい。
投影レンズ15は、映像素子14によって出射される映像を床面などの投影面に投射する光学素子である。
通信部16は、プロジェクタ10がユーザインタフェース装置20と通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。通信部16は、例えば、電波通信または光通信などの無線通信を行うが、有線通信を行ってもよい。通信部16が行う通信の通信規格については特に限定されない。
制御部17は、光源13(より詳細には、光源駆動部12)、及び、映像素子14の制御を行う制御装置である。制御部17は、電源部11から供給される電力によって動作する。制御部17は、具体的には、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。
記憶部18には、プロジェクタ10が投影する複数種類の映像(言い換えれば、複数のコンテンツ)それぞれの映像信号が記憶される。複数種類の映像は、例えば、互いに被写体が異なる映像であり、この中には後述の第一映像及び第二映像が含まれる。ここでの複数種類の映像のそれぞれは、ユーザがユーザインタフェース装置20を操作することにより意図的に投影することができる映像を意味し、プロジェクタ10が起動されたときに表示されるメーカロゴの映像、及び、黒画像など、ユーザの意図に関係なく不可避的に投影される映像は含まれない。また、複数種類の映像のそれぞれは、例えば、一般的な映像よりもコントラスト比が低い演出用の映像であり、演出用の映像のコントラスト比は、例えば、100:1以下である。なお、コントラスト比は、映像の最も暗い部分(黒)を1としたときに、最も明るい部分(白)の明るさがその何倍であるかを示す物理量である。
また、記憶部18には、制御部17によって実行されるプロジェクタ10の制御プログラムなども記憶される。記憶部18は、具体的には、半導体メモリなどによって実現される。
次に、ユーザインタフェース装置20について説明する。ユーザインタフェース装置20は、ユーザの操作を受け付け、受け付けられた操作に応じてプロジェクタ10を動作させるためのリモートコントローラである。ユーザインタフェース装置20は、スマートフォンまたはタブレット端末などの汎用の携帯端末にアプリケーションプログラムがインストールされることによって実現されるが、プロジェクタ10の専用のリモートコントローラであってもよい。
[動作例1]
空間50の演出用に映像を投影しているときにユーザの指示に基づいて映像を切り替えるような場合、ユーザが違和感を感じないように自然に映像を切り替える必要がある。以下、このような課題を鑑みた映像投影システム100の動作例1について説明する。図3は、映像投影システム100の動作例1のフローチャートである。図4は、映像投影システム100の動作例1のタイムチャートである。
まず、プロジェクタ10は、第一映像を投影面に投影する(S11)。プロジェクタ10の制御部17は、具体的には、光源駆動部12に制御信号を出力することにより、光源駆動部12を介して光源13を所定の明るさで発光させる。これと並行して、制御部17は、第一映像の第一映像信号を記憶部18から読み出して映像素子14に出力することにより、映像素子14に第一映像を出射させる。所定の明るさは、例えば、80%の明るさであるがユーザによって任意に調整されればよく、特に限定されない。以降、光源13の明るさは一定である(制御部17によって制御されない)ものとする。
この状態で、ユーザがユーザインタフェース装置20に対して第一映像を第二映像に切り替える操作(言い換えれば、映像の切り替え指示)を行うと、通信部16は、ユーザインタフェース装置20から第二映像への映像の切り替えを指示するシーン切替信号を取得(言い換えれば、受信)する(S12)。制御部17は、シーン切替信号が取得されたこと(言い換えれば、ユーザによって切り替え指示が行われたこと)を契機に、第一映像の第一映像信号の各画素の輝度値を増加する方向にオフセットする第一補正を行い、第一補正された第一映像信号を映像素子14に出力する(S13)。
なお、映像の切り替えがユーザのユーザインタフェース装置20に対する操作に応じて行われることは必須ではない。例えば、プロジェクタ10は、あらかじめ定められた映像の投影スケジュールにしたがって映像を切り替えてもよい。この場合、制御部17は、記憶部18に記憶されたスケジュール情報(上記投影スケジュールを示す情報)に基づいて第一映像を第二映像に切り替える。つまり、ユーザではなくスケジュール情報によって映像の切り替えが指示される場合もある。
第一補正後の第一映像信号の各画素の輝度値P1x,y(t)は、元の第一映像信号の各画素の輝度値をp1x,y(t)、第一補正による輝度値のオフセット量をoft1(t)とすると、以下の(式1)で表現される。なお、tは、時刻(例えば、t=0、1、2・・などのフレーム番号)を示し、xは、画素の横方向の位置であり、yは、画素の縦方向の位置である。輝度値は、言い換えれば、画素値であり、例えば、数値が大きいほど明るいことを示す。
P1x,y(t)=p1x,y(t)+oft1(t)・・(式1)
第一補正は、第一期間T1の間、繰り返し行われる。つまり、制御部17は、第一期間T1の間、第一映像の第一映像信号を取得するごとに、取得した第一映像信号に第一補正を行った上で映像素子14に出力する。第一期間T1は、0よりも大きい期間であり、例えば、10秒以下の期間(3秒など)である。第一補正は、例えば、第一期間T1に含まれるフレーム数と同じ回数だけ行われる。
第一期間T1において、輝度値のオフセット量oft1(t)は、時間の経過とともに(言い換えれば、第一補正が行われるごとに)増加する。オフセット量oft1(t)は、例えば、第一映像信号の全ての画素に対して同一の(共通の)値である。オフセット量oft1(t)は、例えば、時間の経過とともに線形に増加するが、非線形に増加してもよい。オフセット量oft1(t)は、いわゆるAカーブ特性(2.3乗特性)にしたがって増加してもよいし、指数関数にしたがって増加してもよいし、階段状に増加してもよい。また、上記式1には、P1x,y(t)=p1x,y(t)×1.1のような場合も含まれる。この場合のオフセット量oft1(t)は、p1x,y(t)×(1.1−1)と表現される。
このように、オフセット量oft1(t)が時間の経過とともに増加するため、映像素子14によって出射される映像は、第一期間T1の当初は第一映像そのものであるが、徐々に全体が白っぽい第一映像へと変化する。つまり、第一期間T1における映像の平均輝度(つまり、映像に含まれる複数の画素の輝度値の平均値)は、徐々に増加していく(図4参照)。なお、上記(式1)に基づく計算の結果P1x,y(t)が最大値Pmaxを超えてしまう場合、P1x,y(t)=Pmax(つまり、白色)として処理される。この結果、第一期間T1の終了タイミングにおいては、プロジェクタ10からは白画(または、これに近いほとんど真っ白の映像)が投影される。つまり、第一期間T1においては第一映像が徐々に白画に近づいていくような演出が行われる。
第一期間T1の直後の第二期間T2において、制御部17は、第二映像の第二映像信号の各画素の輝度値を増加する方向にオフセットする第二補正を行い、第二補正された第二映像信号を映像素子14に出力する(S14)。第二補正後の第二映像信号の各画素の輝度値P2x,y(t)は、元の第二映像信号の各画素の輝度値をp2x,y(t)、第一補正による輝度値のオフセット量をoft2(t)とすると、以下の(式2)で表現される。
P2x,y(t)=p2x,y(t)+oft2(t)・・(式2)
第二補正は、第二期間T2において、繰り返し行われる。つまり、制御部17は、第二期間T2の間、第二映像の第二映像信号を取得するごとに、取得した第二映像信号に第二補正を行った上で映像素子14に出力する。第二期間T2は、0よりも大きい期間であり、例えば、10秒以下の期間(3秒など)である。第二補正は、例えば、第二期間T2に含まれるフレーム数と同じ回数だけ行われる。
第二期間T2において、輝度値のオフセット量oft2(t)は、時間の経過とともに(言い換えれば、第二補正が行われるごとに)減少する。オフセット量oft2(t)は、例えば、第一映像信号の全ての画素に対して同一の(共通の)値である。オフセット量oft2(t)は、例えば、時間の経過とともに線形に減少するが、非線形に減少してもよい。オフセット量oft2(t)は、いわゆるAカーブ特性(2.3乗特性)にしたがって減少してもよいし、指数関数にしたがって減少してもよいし、階段状に減少してもよい。
なお、上記(式2)に基づく計算の結果P2x,y(t)の値が最大値Pmaxを超えてしまう場合には、P2x,y(t)=Pmax(つまり、白色)として処理される。第二期間T2の当初はオフセット量oft2(t)が大きい。このため、映像素子14によって出射される映像は、当初は白画(または、これに近いほとんど真っ白の映像)であるが、オフセット量oft2(t)は時間の経過とともに減少するため、徐々に第二映像らしき映像へと変化する。つまり、第二期間T2における映像の平均輝度は、徐々に減少していく(図4参照)。第二期間T2の終了タイミングにおいては、オフセット量oft2(t)は0となり、プロジェクタ10からは第二映像が投影される。つまり、第二期間T2においては白画が徐々に第二映像に近づいていくような演出が行われる。
以上説明したように、動作例1において、プロジェクタ10は、映像の切り替えが指示されたことを契機に、取得した第一映像信号に当該第一映像信号の各画素の輝度値を増加する方向にオフセットする第一補正を行い、第一補正における輝度値のオフセット量を経時的に増加する。その後、プロジェクタ10は、取得した第二映像信号に当該第二映像信号の各画素の輝度値を増加する方向にオフセットする第二補正を行い、第二補正における輝度値のオフセット量を経時的に減少する。
このようなプロジェクタ10は、投影中の第一映像を徐々に白画に変化させた後、白画を徐々に第二映像に変化させることで、映像の切り替えによりユーザが感じる違和感を低減することができる。言い換えれば、プロジェクタ10は、単に映像を切り替える場合よりもシームレスな映像の切り替えを実現することができる。
なお、動作例1において第二映像信号の第二補正が行われることは必須ではなく、第一期間T1の満了後に即座に補正されていない第二映像が投影されてもよい。同様に、動作例1において第一映像信号の第一補正が行われることは必須ではなく、映像の切り替え指示が行われると即座に第二補正された第二映像信号に基づいて第二映像の投影が開始されてもよい。いずれの場合も、プロジェクタ10は、単に投影中の第一映像を第二映像に切り替える場合よりもシームレスな映像の切り替えを実現することができる。
[動作例2]
動作例1では、第一期間T1においては第一映像信号が使用され、第二期間T2においては第二映像信号が使用されたが、第一期間T1及び第二期間T2においては第一映像及び第二映像を合成した第三映像の第三映像信号が使用されてもよい。図5は、映像投影システム100の動作例2のタイムチャートである。なお、動作例2の説明においては、動作例1で既出の事項については、説明が省略または簡略化される。
動作例2において、制御部17は、第一映像信号及び第二映像信号を合成して第三映像信号を生成することにより、第三映像信号を取得する。第三映像信号の各画素の輝度値p3x,y(t)は、第一映像信号の画素の輝度値をp1x,y(t)、第一映像信号の合成割合をa(t)、第二映像信号の画素の輝度値をp2x,y(t)、第二映像信号の合成割合をb(t)とすると、以下の式で表現される。なお、tは、時刻であり、xは、画素の横方向の位置であり、yは、画素の縦方向の位置である。合成割合は、言い換えれば、映像を合成する際の重み係数である。輝度値は、言い換えれば、画素値である。
p3x,y(t)=a(t)×p1x,y(t)+b(t)×p2x,y(t)
ここで、第一映像信号の合成割合a(t)、及び、第二映像信号の合成割合b(t)は、a(t)+b(t)=1を満たす。図5に示されるように、第一期間T1及び第二期間T2を合わせた第三期間T3において、第一映像信号の合成割合a(t)は、時間の経過とともに減少し、第二映像信号の合成割合b(t)は、時間の経過とともに増加する。
図5の例では、第一映像信号の合成割合a(t)は、時間の経過とともに線形に減少するが、非線形に減少してもよい。第一映像信号の合成割合a(t)は、例えば、いわゆるAカーブ特性(2.3乗特性)にしたがって減少してもよいし、指数関数にしたがって減少してもよい。同様に、第二映像信号の合成割合b(t)は、時間の経過とともに線形に増加するが、非線形に増加してもよい。例えば、所定期間T3における第一映像信号の合成割合a(t)の初期値は1であり、最終値は0であるが、第一映像信号の合成割合a(t)の初期値、及び、最終値は特に限定されない。第二映像信号の合成割合b(t)についても同様である。
第一期間T1において、制御部17は、第三映像信号の各画素の輝度値を増加する方向にオフセットする第一補正を行う。第一補正後の第三映像信号の各画素の輝度値P3x,y(t)は、元の第三映像信号の各画素の輝度値をp3x,y(t)、第一補正による輝度値のオフセット量をoft1(t)とすると、以下の(式3)で表現される。上述のように、輝度値のオフセット量oft1(t)は、時間の経過とともに増加する。
P3x,y(t)=p3x,y(t)+oft1(t)・・(式3)
第一期間T2において、制御部17は、第三映像信号の各画素の輝度値を増加する方向にオフセットする第二補正を行う。第二補正後の第三映像信号の各画素の輝度値P3x,y(t)は、元の第三映像信号の各画素の輝度値をp3x,y(t)、第二補正による輝度値のオフセット量をoft2(t)とすると、以下の(式4)で表現される。上述のように、輝度値のオフセット量oft2(t)は、時間の経過とともに減少する。
P3x,y(t)=p3x,y(t)+oft2(t)・・(式4)
このように、動作例2では、プロジェクタ10は、映像の切り替えが指示されたことを契機に、第一映像及び第二映像を合成した第三映像の第三映像信号を取得し、取得した第三映像信号に当該第三映像信号の各画素の輝度値を増加する方向にオフセットする第一補正を行い、第一補正における輝度値のオフセット量を経時的に増加する。その後、プロジェクタ10は、取得した第三映像信号に当該第三映像信号の各画素の輝度値を増加する方向にオフセットする第二補正を行い、第二補正における輝度値のオフセット量を経時的に減少する。第一期間T1及び第二期間T2を合わせた第三期間T3において、第一映像の合成割合a(t)は、徐々に減少する。
このようなプロジェクタ10は、投影される映像自体を第一映像から第二映像に徐々に近づけつつ、全体として映像を白画に近づけた後に元に戻すことで、映像の切り替えによりユーザが感じる違和感を低減することができる。
なお、動作例2において、プロジェクタ10は、第一期間T1に第三映像信号を対象として第一補正を行い、第二期間T2に第二映像信号を対象として第二補正を行ってもよい。同様に、プロジェクタ10は、第一期間T1に第一映像信号を対象として第一補正を行い、第二期間T2に第三映像信号を対象として第二補正を行ってもよい。つまり、動作例1と動作例2は組み合わされてもよい。
また、動作例2において第三映像信号の第二補正が行われることは必須ではなく、第一期間T1の満了後に即座に補正されていない第二映像が投影されてもよい。同様に、動作例2において第三映像信号の第一補正が行われることは必須ではなく、映像の切り替え指示が行われると即座に第二補正された第三映像信号に基づいて映像の投影が開始されてもよい。いずれの場合も、プロジェクタ10は、単に投影中の第一映像を第二映像に切り替える場合よりもシームレスな映像の切り替えを実現することができる。
また、動作例2において、第三期間T3に合成割合が経時変化することは必須ではなく、第三期間T3における合成割合は一定(例えば、a(t)=b(t)=0.5)であってもよい。
[効果等]
以上説明したように、プロジェクタ10は、光源13と、光源13が発する光を変調することにより映像として出射する映像素子14と、映像信号を取得し、取得した映像信号に基づいて映像素子14に映像を出射させる制御部17とを備える。制御部17は、映像素子14によって出射される映像の切り替えが指示されたことを契機に、取得した映像信号に、当該映像信号の各画素の輝度値を輝度が増加する方向にオフセットする第一補正を行い、第一補正が行われた映像信号に基づいて映像素子に映像を出射させる。
このようなプロジェクタ10は、投影中の映像を白画に近づけてから切り替え先の映像を投影することで、単に映像を切り替える場合よりも、映像の切り替えによりユーザが感じる違和感を低減することができる。言い換えれば、プロジェクタ10は、単に映像を切り替える場合よりもシームレスな映像の切り替えを実現することができる。
また、例えば、制御部17は、切り替えが指示された直後の第一期間T1において、第一補正を行い、第一補正が行われた映像信号に基づいて映像素子17に映像を出射させ、第一補正における輝度値のオフセット量を経時的に増加する。
このようなプロジェクタ10は、投影中の映像を徐々に白画に近づけてから切り替え先の映像を投影することで、映像の切り替えによりユーザが感じる違和感を低減することができる。
また、動作例1では、切り替えが指示されたことにより、映像素子14によって出射される映像は、第一映像から第二映像に切り替えられる。制御部17は、第一期間T1において、第一映像の第一映像信号を取得し、取得した第一映像信号に第一補正を行い、第一補正が行われた第一映像信号に基づいて映像素子14に映像を出射させる。
このようなプロジェクタ10は、第一映像を徐々に白画に近づけてから切り替え先の第二映像を投影することで、映像の切り替えによりユーザが感じる違和感を低減することができる。
また、動作例2では、切り替えが指示されたことにより、映像素子14によって出射される映像は、第一映像から第二映像に切り替えられる。制御部17は、第一期間T1において、第一映像及び第二映像を合成した第三映像の第三映像信号を取得し、取得した第三映像信号に第一補正を行い、第一補正が行われた第三映像信号に基づいて映像素子14に映像を出射させる。
このようなプロジェクタ10は、第三映像を徐々に白画に近づけてから切り替え先の第二映像を投影することで、映像の切り替えによりユーザが感じる違和感を低減することができる。
また、例えば、制御部17は、第一期間T1の直後の第二期間T2において、取得した映像信号に当該映像信号の各画素の輝度値を輝度が増加する方向にオフセットする第二補正を行い、第二補正が行われた映像信号に基づいて映像素子に映像を出射させ、第二補正における輝度値のオフセット量を経時的に減少する。
このようなプロジェクタ10は、投影中の映像を徐々に白画に変化させた後、白画を徐々に切り替え先の映像に変化させることで、映像の切り替えによりユーザが感じる違和感を低減することができる。
また、動作例1では、切り替えが指示されたことにより、映像素子14によって出射される映像は、第一映像から第二映像に切り替えられる。制御部17は、第二期間T2において、第二映像の第二映像信号を取得し、取得した第二映像信号に第二補正を行い、第二補正が行われた第二映像信号に基づいて映像素子14に映像を出射させる。
このようなプロジェクタ10は、第一映像を徐々に白画に変化させた後、白画を徐々に第二映像に変化させることで、映像の切り替えによりユーザが感じる違和感を低減することができる。
また、動作例2では、切り替えが指示されたことにより、映像素子14によって出射される映像は、第一映像から第二映像に切り替えられる。制御部17は、第二期間T2において、第一映像及び第二映像を合成した第三映像の第三映像信号を取得し、取得した第三映像信号に第二補正を行い、第二補正が行われた第三映像信号に基づいて映像素子に映像を出射させる。
このようなプロジェクタ10は、第三映像を徐々に白画に変化させた後、白画を徐々に第三映像に変化させ、その後第二映像を投影することで、映像の切り替えによりユーザが感じる違和感を低減することができる。
また、動作例2では、第三映像における、第一映像の合成割合は、徐々に低下する。
このようなプロジェクタ10は、投影される映像自体を第一映像から第二映像に徐々に近づけることで、映像の切り替えによりユーザが感じる違和感を低減することができる。
また、制御部17などのコンピュータによって実行される、プロジェクタの制御方法は、映像素子14によって出射される映像の切り替えが指示されたことを契機に、取得した映像信号に、当該映像信号の各画素の輝度値を輝度が増加する方向にオフセットする第一補正を行い、第一補正が行われた映像信号に基づいて映像素子14に映像を出射させる。
このようなプロジェクタ10の制御方法は、投影中の映像を白画に近づけてから切り替え先の映像を投影することで、単に映像を切り替える場合よりも、映像の切り替えによりユーザが感じる違和感を低減することができる。言い換えれば、プロジェクタ10の制御方法は、単に映像を切り替える場合よりもシームレスな映像の切り替えを実現することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、プロジェクタは、演出用の映像を投影したが、演出用ではない一般的な映像を投影してもよい。例えば、上記実施の形態では、プロジェクタはモノクローム(言い換えれば、グレースケール)の映像を投影すると説明されたが、カラーの映像を投影してもよい。また、上記実施の形態では、プロジェクタは、天井埋め込み型のプロジェクタであったが、机上に設置される一般的なプロジェクタであってもよい。このように、本発明は、一般的なプロジェクタにも適用することができる。
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本発明は、上記実施の形態の映像投影システムまたはユーザインタフェース装置として実現されてもよい。本発明は、プロジェクタの制御方法として実現されてもよい。本発明は、プロジェクタの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10 プロジェクタ
13 光源
14 映像素子
17 制御部

Claims (10)

  1. 光源と、
    前記光源が発する光を変調することにより映像として出射する映像素子と、
    映像信号を取得し、取得した映像信号に基づいて前記映像素子に映像を出射させる制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記映像素子によって出射される映像の切り替えが指示されたことを契機に、取得した映像信号に、当該映像信号の各画素の輝度値を輝度が増加する方向にオフセットする第一補正を行い、前記第一補正が行われた前記映像信号に基づいて前記映像素子に映像を出射させる
    プロジェクタ。
  2. 前記制御部は、前記切り替えが指示された直後の第一期間において、
    前記第一補正を行い、
    前記第一補正が行われた前記映像信号に基づいて前記映像素子に映像を出射させ、
    前記第一補正における輝度値のオフセット量を経時的に増加させる
    請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記切り替えが指示されたことにより、前記映像素子によって出射される映像は、第一映像から第二映像に切り替えられ、
    前記制御部は、前記第一期間において、
    前記第一映像の第一映像信号を取得し、取得した前記第一映像信号に前記第一補正を行い、
    前記第一補正が行われた前記第一映像信号に基づいて前記映像素子に映像を出射させる
    請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記切り替えが指示されたことにより、前記映像素子によって出射される映像は、第一映像から第二映像に切り替えられ、
    前記制御部は、前記第一期間において、
    前記第一映像及び前記第二映像を合成した第三映像の第三映像信号を取得し、取得した前記第三映像信号に前記第一補正を行い、
    前記第一補正が行われた前記第三映像信号に基づいて前記映像素子に映像を出射させる
    請求項2に記載のプロジェクタ。
  5. 前記制御部は、前記第一期間の直後の第二期間において、
    取得した映像信号に、当該映像信号の各画素の輝度値を輝度が増加する方向にオフセットする第二補正を行い、
    前記第二補正が行われた前記映像信号に基づいて前記映像素子に映像を出射させ、
    前記第二補正における輝度値のオフセット量を経時的に減少させる
    請求項2〜4のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  6. 前記切り替えが指示されたことにより、前記映像素子によって出射される映像は、第一映像から第二映像に切り替えられ、
    前記制御部は、前記第二期間において、
    前記第二映像の第二映像信号を取得し、取得した前記第二映像信号に前記第二補正を行い、
    前記第二補正が行われた前記第二映像信号に基づいて前記映像素子に映像を出射させる
    請求項5に記載のプロジェクタ。
  7. 前記切り替えが指示されたことにより、前記映像素子によって出射される映像は、第一映像から第二映像に切り替えられ、
    前記制御部は、前記第二期間において、
    前記第一映像及び前記第二映像を合成した第三映像の第三映像信号を取得し、取得した前記第三映像信号に前記第二補正を行い、
    前記第二補正が行われた前記第三映像信号に基づいて前記映像素子に映像を出射させる
    請求項5に記載のプロジェクタ。
  8. 前記第三映像における、前記第一映像の合成割合は、徐々に低下する
    請求項4または7に記載のプロジェクタ。
  9. コンピュータによって実行される、プロジェクタの制御方法であって、
    前記プロジェクタは、
    光源と、
    前記光源が発する光を変調することにより映像として出射する映像素子とを備え、
    前記制御方法は、
    前記映像素子によって出射される映像の切り替えが指示されたことを契機に、取得した映像信号に、当該映像信号の各画素の輝度値を輝度が増加する方向にオフセットする第一補正を行い、前記第一補正が行われた前記映像信号に基づいて前記映像素子に映像を出射させる
    プロジェクタの制御方法。
  10. 請求項9に記載のプロジェクタの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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