JP2021055431A - 防水シートの敷設工法 - Google Patents
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膨張前のチューブを、前記既設物側に取り付けて仮止めする工程Aと、
前記防水シートを、前記既設物側に仮止めした前記チューブ側に取り付けて仮止めする工程Bと、
前記溝の内壁部において、前記防水シートの敷設対象になる領域、又は、前記防水シートにおいて、前記溝の内壁部に対向する面上に、接着剤を塗布する工程Cと、
前記チューブ側に仮止めされた、前記防水シートの仮止めを解いて、前記防水シートを前記溝の内壁部に仮貼りする工程Dと、
前記既設物側に仮止めされた、前記チューブの仮止めを解いて、前記溝の内壁部に仮貼りされた前記防水シートと前記既設物との間に前記チューブを配置した状態で、前記チューブに気体を供給し、前記チューブ内の内圧が所定値になるまで前記チューブを膨張させた後、前記チューブ内の内圧を保持させておく工程Eと、
を含むことを特徴としている。
従って、本発明により防水シートを敷設した、溝の内壁部に水が染み入ることなく、水が、防水シート上を通過することとなり、防止シートを敷設した箇所を起点とした水漏れを防止することが可能となる。
また、配管等の既設物が敷設された、隙間があまりない溝の内壁部に対する防水シートの敷設を短時間で実施することができる。
まず、本実施形態の防水シートの敷設工法を説明するにあたり、防水シートを敷設する箇所について説明する。
図1に示すように、側溝1は、側溝1の内部に、筒状の配管2(既設物に相当)が敷設されている。具体的には、配管2は、側溝1の、両側壁部12A・12B(内壁部に相当)と底部12Cと(内壁部に相当)に囲われている。また、側溝1の接合部分には、隙間のあいている目地部11が存在している。一般的に、この目地部11には、ゴム製のシール材がはめ込まれたり、或いは、図2に示す様にシート材を使った防水施工(いずれも公知技術)が施されており、目地部11から水が漏れないような施工が施されている。
次に、上記で説明した、配管2が敷設されている側溝1において、側溝1の、両側壁部12A・12Bや底部12Cと配管2との間に防水シート7を配置し、側溝1の両側壁部12A・12Bや底部12Cに対して防水シート7を圧着する、防水シート7の敷設工法について説明する。
まず、側溝1の、両側壁部12A・12Bや底部12Cと配管2との間に配置されるエアチューブ3について説明する。エアチューブ3は、図3に示すように、例えば、シート状のものから、その周縁部に接着処理を施した後、二つ折りにして、内部を空洞状態(空気が漏れない袋状)にしたものである。このエアチューブ3の端に、外部から空気を送り込む為の空気口31(エアポンプからの空気を供給するためのホースを接続するカプラ、プラグ、いずれも公知)を取り付けている。
次に、エアチューブ3及び後述する防水シート7を配管2に仮止めするために、これらエアチューブ3及び防水シート7を何れも、側溝1の内部に敷設された配管2の下側を通して、その両端部を配管2の上側で仮止めする、という作業を行う必要がある。この作業を容易に行うための方法を説明する。
次に、工程Aでは、膨張前のエアチューブ3を配管2の外周に取り付けて仮止めする工程を説明する。
図5に示すように、配管2の下側をくぐらせて側溝1を渡らせた、ロープ5の一端に、エアチューブ3の一方端を繋ぎとめる(例えば、エアチューブ3の周縁の接着部分に穴を空けてロープ5を結び付けるなど)か、または、テープやクリップ等を使ってエアチューブ3とロープ5とを仮止めするかなどした後、ロープ5にエアチューブ3が繋がった状態で、ロープ5を他方端側へゆっくりと引っ張っていくことで、エアチューブ3を配管2の下側から上側へ引き出す。そして、エアチューブ3を配管2の下側を通した状態で、側溝1にエアチューブ3を渡らせる。その後、配管2の上側でエアチューブ3の両端をクリップ6で仮止めすることにより、エアチューブ3を配管2に仮止めする。なお、エアチューブ3の両端を仮止めする方法は、クリップ6に限らず公知の方法であれば特に限定はされない。例えば、エアチューブ3の両端の周縁の接着部分にそれぞれ穴をあけ、その両端の穴を糸を通して結ぶことにより、エアチューブ3の両端を仮止めしてもよい。
次に、工程Bでは、防水シート7を、配管2に仮止めしたエアチューブ3の外周に取り付けて仮止めする工程を説明する。
次に、工程Cでは、側溝1の両側壁部12A・12Bや底部12Cにおいて、防水シート7の敷設対象になる領域に、接着剤を塗布して接着層10を形成する工程を説明する。
次に、工程Dでは、エアチューブ3の外周に仮止めされた、防水シート7の仮止めを解いて、防水シート7を両側壁部12A・12Bや底部12Cに仮貼りする工程を説明する。
次に、工程Eでは、配管2に仮止めされているエアチューブ3の仮止めを解いて、両側壁部12A・12Bや底部12Cに仮貼りされた防水シート7と配管2との間にエアチューブ3を配置した状態で、エアチューブ3に空気(気体)を供給し、エアチューブ3内の内圧が所定値になるまで膨張させた後、エアチューブ3内の内圧を保持させる工程を説明する。
なお、工程Eの前に、側溝1の隅部12Eにおいて、仮貼りされた防水シート7と、配管2に仮止めされたエアチューブ3との間に、断面が直角三角形状の三角柱状物21を配置してもよい。
従って、本実施形態により防水シート7を敷設した、側溝1の両側壁部12A・12Bと底部12Cに水が染み入ることなく、水が、防水シート7上を通過することとなり、防水シート7を敷設した箇所を起点とした水漏れを防止することが可能となる。
また、配管2等の既設物が敷設された、隙間があまりない側溝1の両側壁部12A・12Bと底部12Cに対する防水シート7の敷設を短時間で実施することができる。
(1)上記実施形態の工程Cでは、側溝1の両側壁部12A・12Bや底部12Cにおいて、防水シート7の敷設対象になる領域に、接着剤を塗布して接着層10を形成する場合について説明したが、防水シート7において、側溝1の両側壁部12A・12Bや底部12Cに対向する面上に、接着剤を塗布して接着層10を形成してもよい。
例えば、防水シート7を、配管2に仮止めしたエアチューブ3の外周に仮止めする前に、側溝1の、両側壁部12A・12Bや底部12Cにおいて、防水シート7の敷設対象になる領域の全面に接着剤を塗布して接着層10を形成する場合は、防水シート7をエアチューブ3の外周に仮止めしていない分だけ、配管2と両側壁部12A・12Bや底部12Cとの間の隙間を広く保てることから、両側壁部12A・12Bや底部12Cにおいて、防水シート7の敷設対象になる領域に接着剤を塗布し易くすることができる。
例えば、防水シートの敷設対象となる、溝、構造物、床、壁の各部の形状やサイズ、および狭あいな空間のサイズ(本実施形態では配管と側壁部との隙間)について、上述した形状や数値は全て例示であり本発明を限定するものではない。同様に、溝、構造物、床、壁の各部の材質について上述した材質は全て例示であり本発明を限定するものではない。同様に、既設物について、上述した中空円筒状の配管、およびそのサイズは全て例示であり本発明を限定するものではない。例えば、既設物は中空円筒以外の形状(断面四角形状等)を有していてもよい。同様に、防水シートや使用する接着剤も、防水効果を有するものであれば、いかなる素材が採用されていてもよい。
11 目地部
12A、12B 側壁部
12C 底部
12D 上面部
12E 隅部
2 配管
21A、21B 隙間
3 エアチューブ
4 半円筒状の板
5 ロープ
6 クリップ
7 防水シート
8 クリップ
9A ヘラ
9B L字型の棒状治具9B
10 接着層
Claims (5)
- 既設物が敷設されている溝において、当該溝の内壁部と前記既設物との間に防水シートを配置し、前記溝の内壁部に対して前記防水シートを圧着する、防水シートの敷設工法であって、
膨張前のチューブを、前記既設物側に取り付けて仮止めする工程Aと、
前記防水シートを、前記既設物側に仮止めした前記チューブ側に取り付けて仮止めする工程Bと、
前記溝の内壁部において、前記防水シートの敷設対象になる領域、又は、前記防水シートにおいて、前記溝の内壁部に対向する面上に、接着剤を塗布する工程Cと、
前記チューブ側に仮止めされた、前記防水シートの仮止めを解いて、前記防水シートを前記溝の内壁部に仮貼りする工程Dと、
前記既設物側に仮止めされた、前記チューブの仮止めを解いて、前記溝の内壁部に仮貼りされた前記防水シートと前記既設物との間に前記チューブを配置した状態で、前記チューブに気体を供給し、前記チューブ内の内圧が所定値になるまで前記チューブを膨張させた後、前記チューブ内の内圧を保持させておく工程Eと、
を含むことを特徴とする、防水シートの敷設工法。 - 前記接着剤を塗布する、前記工程Cを、前記工程Bの前に実施することを特徴とする、請求項1に記載の防水シートの敷設工法。
- 前記工程Eにおいて、前記チューブ内の内圧が0.2MPaになるまで加圧することを特徴とする、請求項1又は2に記載の防水シートの敷設工法。
- 前記工程Eの前に、前記溝の隅部において、仮貼りされた前記防水シートと仮止めされた前記チューブとの間に、断面多角形状の柱状物を配置することを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載の防水シートの敷設工法。
- 前記工程Eの後、前記チューブ内の内圧を保持した、当該チューブを、前記既設物と前記防水シートとの間に配置した状態のまま、当該防水シートの敷設を完了することを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の防水シートの敷設工法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7502249B2 (ja) | 2021-11-24 | 2024-06-18 | 三ツ星ベルト株式会社 | 地下貯水槽における遮水シート敷設方法 |
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