JP2021052687A - モモ果肉色の多様化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】定植前の幼苗段階で簡便かつ高精度でモモの紅肉品種を選抜できるモモ紅肉品種の選抜方法及びモモ紅肉品種の判定キットの提供。【解決手段】モモ紅肉品種の選抜方法であって、BL遺伝子のプロモーター領域に、特定の配列からなるトランスポゾン配列の挿入変異をDNAマーカーとし、前記挿入変異が検出される場合にモモ紅肉品種であると判定することを特徴とするモモ紅肉品種の選抜方法。【選択図】図1
Description
本発明は、モモ紅肉品種の選抜方法及びモモ紅肉品種の判定キット、並びに所望の果肉色を有するモモの育種に関する。
日本で栽培されているモモはほぼ全て単一の品種(白桃)をもとに育成されてきたため、品種間で形質差が少なく、多様性が著しく乏しい。日本の市場では殆ど目にすることがないが、モモには果肉が赤い品種(紅肉種)が存在する。果肉色は消費者の購買意欲に強く影響する重要形質であり、このような紅肉形質を日本の栽培モモに導入すれば、消費者の多様な嗜好に対応した個性的な品種が育成できると期待される。
非特許文献1には、モモの紅肉特性はアントシアニンの蓄積によるものであることが記載されており、タバコにおいてはBL遺伝子とNAC1遺伝子とのヘテロダイマーがMYB10.1の転写を活性化し、アントシアニン色素沈着を引き起こすとされている。また、BL遺伝子をサイレンシングすると、モモのアントシアニン色素沈着が減少するとされている。しかしながら、BL遺伝子のプロモーター領域にトランスポゾン配列の挿入変異があると紅肉形質のモモが得られることは知られておらず、圃場スペースや栽培労力の浪費を抑え、効率的に紅肉品種の育成が可能なマーカー支援選抜の利用が望まれていた。
Hui Zhou et al., The Plant Journal, 2015, Molecular genetics of blood-fleshed peach reveals activation of anthocyanin biosynthesis by NAC transcription factors
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、定植前の幼苗段階で簡便かつ高精度でモモの紅肉品種を選抜できるモモ紅肉品種の選抜方法及びモモ紅肉品種の判定キットを提供することを目的とするものである。
上記課題は、モモ紅肉品種の選抜方法であって、BL遺伝子のプロモーター領域に、配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異をDNAマーカーとし、前記挿入変異が検出される場合にモモ紅肉品種であると判定することを特徴とするモモ紅肉品種の選抜方法を提供することによって解決される。
このとき、モモのゲノムDNAを鋳型として、前記トランスポゾン配列領域に設計された正方向プライマーF2と、前記挿入変異部位の下流に設計された逆方向プライマーRとを用いて遺伝子増幅反応することにより、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種であると判定することが好適な実施態様であり、モモのゲノムDNAを鋳型として、前記挿入変異部位の上流に設計された正方向プライマーF1と、前記トランスポゾン配列領域に設計された正方向プライマーF2と、前記挿入変異部位の下流に設計された逆方向プライマーRとを用いて遺伝子増幅反応することにより、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種であると判定し、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出されず、かつ前記F1と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種ではないと判定することが好適な実施態様である。
上記課題は、モモのゲノムDNAと複数のプライマーとを含むモモ紅肉品種の選抜キットであって、前記複数のプライマーが、配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異部位の上流に設計された正方向プライマーF1、前記トランスポゾン配列領域に設計された正方向プライマーF2、及び前記挿入変異部位の下流に設計された逆方向プライマーRであり、モモのゲノムDNAを鋳型として、前記複数のプライマーを用いて遺伝子増幅反応することにより、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種であると判定し、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出されず、かつ前記F1と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種ではないと判定するキットを提供することによっても解決される。
前記モモ紅肉品種の選抜方法に対して、更にMYB10.1遺伝子変異及び/又はCCD4遺伝子変異をDNAマーカーとして前記変異の有無を検出することにより、所望の果肉色を有するモモ品種を選抜することを特徴とするモモ果肉色の調節方法を提供することが好適な実施態様であり、前記モモ紅肉品種の選抜方法で選抜されたモモ紅肉品種と他のモモ品種とを交配させ、更にMYB10.1遺伝子変異及び/又はCCD4遺伝子変異をDNAマーカーとして前記変異の有無を検出することにより、所望の果肉色を有するモモ品種を選抜することを特徴とするモモ果肉色の調節方法を提供することも好適な実施態様である。
本発明により、定植前の幼苗段階で簡便かつ高精度でモモの紅肉品種を選抜できるモモ紅肉品種の選抜方法及びモモ紅肉品種の判定キットを提供することができる。これにより、圃場スペースや栽培労力の浪費を抑えて、紅肉品種を効率的に育成することが可能となる。更に、アントシアニン蓄積に影響するMYB10.1変異のDNAマーカーやカロテノイド蓄積に影響するCCD4変異のDNAマーカーを組み合わせて利用することで、多様な果肉色を有するモモ品種を効率的に育成することが可能となる。
本発明は、モモ紅肉品種の選抜方法であって、BL遺伝子のプロモーター領域に、配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異をDNAマーカーとし、前記挿入変異が検出される場合にモモ紅肉品種であると判定することを特徴とするものである。
本発明者らにより、モモが有するBL遺伝子のプロモーター領域に、配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異が検出される場合に、紅肉品種と判定できることが確認された。このように、当該トランスポゾン配列の挿入変異が検出される場合に紅肉品種となることの原因は必ずしも明らかではないが、BL遺伝子の変異により転写因子であるMYB10.1の発現が誘導され、その結果、アントシアニン合成酵素遺伝子が誘導されて紅色化すると本発明者らは推察している。後述する実施例からも明らかなように、当該トランスポゾン配列の挿入変異が検出されなかったモモ品種は、いずれも白肉品種又は黄肉品種であった。一方、当該トランスポゾン配列の挿入変異がホモ又はヘテロで存在したモモ品種は、いずれも紅肉品種であった。このように、当該トランスポゾン配列の挿入変異の存在によって紅肉品種が検出されることは驚くべきことである。このことから、当該トランスポゾン配列の挿入変異をDNAマーカーとして、モモ紅肉品種であると判定するモモ紅肉品種の選抜方法の提供が可能となった。特に、正常型と変異型をヘテロに持つ品種の判定は形質観察だけでは難しく、本発明の意義は大きい。
本発明者らが検討したところ、当該トランスポゾン配列のサイズが6,000bpを超えていることが明らかとなり、BL遺伝子のプロモーター領域に一対のプライマーを設計しただけでは、当該トランスポゾン配列の挿入変異があると遺伝子増幅産物が得られない場合があり、紅肉品種の判定が困難となることが確認された。かかる観点から、当該挿入変異内と当該挿入変異外にそれぞれプライマーを少なくとも1つ設計することが本発明の好適な実施態様である。具体的には、モモのゲノムDNAを鋳型として、前記トランスポゾン配列領域に設計された正方向プライマーF2と、前記挿入変異部位の下流に設計された逆方向プライマーRとを用いて遺伝子増幅反応することにより、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種であると判定する方法が好適に採用される。また、モモのゲノムDNAを鋳型として、前記挿入変異部位の上流に設計された正方向プライマーF1と、前記トランスポゾン配列領域に設計された正方向プライマーF2と、前記挿入変異部位の下流に設計された逆方向プライマーRとを用いて遺伝子増幅反応することにより、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種であると判定し、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出されず、かつ前記F1と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種ではないと判定する方法が好適に採用される。このような方法を採用することで、簡便かつ高精度でモモの紅肉品種を選抜することが可能となる。
紅肉品種の赤みの程度はアントシアニンの蓄積によるものである。後述する実施例からも明らかなように、MYB10.1の遺伝子型と果肉のアントシアニン量との間には相関があり、具体的には、モモのゲノムDNAを鋳型として、MYB10.1変異の目印となる配列番号6で示される挿入変異部位に設計された正方向プライマーP3と、前記挿入変異部位の下流に設計された逆方向プライマーP2とを用いて遺伝子増幅反応することにより、前記P3と前記P2との間で遺伝子増幅産物が検出される場合に赤みの程度が弱いモモ紅肉品種であると判定する方法が好適に採用される。また、モモのゲノムDNAを鋳型として、配列番号6で示される挿入変異部位の上流に設計された正方向プライマーP1と、前記挿入変異部位に設計された正方向プライマーP3と、前記挿入変異部位の下流に設計された逆方向プライマーP2とを用いて遺伝子増幅反応することにより、前記P3と前記P2との間で遺伝子増幅産物が検出される場合に赤みの程度が弱いモモ紅肉品種であると判定し、前記P3と前記P2との間で遺伝子増幅産物が検出されず、かつ前記P1と前記P2との間で遺伝子増幅産物が検出される場合に赤みの程度が強いモモ紅肉品種であると判定する方法が好適に採用される。したがって、配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異をDNAマーカーとするとともに、MYB10.1変異をDNAマーカーとして組み合わせることで、赤みの程度の異なるモモ紅肉品種を選抜することが可能となる。
また、果肉色が白色の白肉品種と果肉色が黄色の黄肉品種は、カロテノイド分解酵素CCD4の遺伝子型を調べることにより検出することができる。白肉品種と黄肉品種の具体的な選抜としては、モモのゲノムDNAを鋳型として、CCD4変異の目印となる配列番号11で示されるトランスポゾン様配列の挿入変異部位に設計された正方向プライマーRT−fと、前記挿入変異部位の下流に設計された逆方向プライマーCCD4−rとを用いて遺伝子増幅反応することにより、前記RT−fと前記CCD4−rとの間で遺伝子増幅産物のみが検出される場合に黄肉品種であると判定する方法が好適に採用される。また、モモのゲノムDNAを鋳型として、配列番号11で示されるトランスポゾン様配列の挿入変異部位の上流に設計された正方向プライマーCCD4−fと、前記挿入変異部位に設計された正方向プライマーRT−fと、前記挿入変異部位の下流に設計された逆方向プライマーCCD4−rとを用いて遺伝子増幅反応することにより、前記RT−fと前記CCD4−rとの間で遺伝子増幅産物のみが検出される場合に黄肉品種であると判定し、前記RT−fと前記CCD4−rとの間で遺伝子増幅産物が検出されず、かつ前記CCD4−fと前記CCD4−rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合、あるいは前記RT−fと前記CCD4−rとの間と、前記CCD4−fと前記CCD4−rとの間の両方で遺伝子増幅産物が検出される場合に白肉品種であると判定する方法が好適に採用される。したがって、配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異をDNAマーカーとするとともに、MYB10.1変異をDNAマーカーとし、更にCCD4変異をDNAマーカーとして組み合わせることで、所望の果肉色を有するモモ品種を選抜することが可能となる。このことから、本発明の紅肉品種の選抜方法に対して、更にMYB10.1遺伝子変異及び/又はCCD4遺伝子変異をDNAマーカーとして前記変異の有無を検出することにより、所望の果肉色を有するモモ品種を選抜することを特徴とするモモ果肉色の調節方法を提供することが好適な実施態様であり、本発明の紅肉品種の選抜方法で選抜されたモモ紅肉品種と他のモモ品種とを交配させ、更にMYB10.1遺伝子変異及び/又はCCD4遺伝子変異をDNAマーカーとして前記変異の有無を検出することにより、所望の果肉色を有するモモ品種を選抜することを特徴とするモモ果肉色の調節方法を提供することが好適な実施態様である。
モモのゲノムDNAの抽出方法としては特に限定されず、モモの葉、茎、根、種子等から抽出用バッファー中においてホモジナイズを行う等、公知の方法で抽出することができる。そして、得られたモモのゲノムDNAを鋳型として、上記説明した遺伝子増幅反応に用いることができる。
本発明で用いられるプライマーとしては、当該挿入変異が含まれる遺伝子増幅産物が特異的に増幅されるように設計されていれば特に限定されないが、上記説明したように、当該挿入変異内と当該挿入変異外にそれぞれプライマーを少なくとも1つ設計することが好ましい。それぞれのプライマーの長さとしては特に限定されず、15〜45塩基が好ましく、18〜35塩基がより好ましい。
前記遺伝子増幅反応としては、公知のPCR反応を採用することができる。PCR反応としては、上記モモのゲノムDNAを鋳型として、プライマーとともにTaqポリメラーゼに代表される耐熱性DNAポリメラーゼ等を用いて、(1)変性(94〜99℃で5秒〜1分間)、(2)アニーリング(50〜65℃で5秒〜1分間)、(3)伸長反応(70〜74℃で30秒〜2分間)からなる前記(1)〜(3)の増幅サイクルを15〜45回繰り返すことにより、遺伝子増幅産物を好適に得ることができる。前記(1)変性の前に、初期変性反応を94〜99℃で1〜5分間行ってもよい。
前記遺伝子増幅産物を検出する方法としては特に限定されず、前記遺伝子増幅産物をアガロースゲル、ポリアクリルアミドゲル等を用いた電気泳動等により好適に検出することができる。複数の遺伝子増幅産物を電気泳動等で検出しやすくする観点からは、正常型と変異型に由来する2つの遺伝子増幅産物のサイズが少なくとも90bp異なることが好ましい。
本発明により、モモ紅肉品種を選抜することができる。また、配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異をDNAマーカーとするとともに、MYB10.1変異をDNAマーカーとして組み合わせることで、赤みの程度の異なるモモ紅肉品種を選抜することができる。そして、配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異をDNAマーカーとするとともに、MYB10.1変異をDNAマーカーとし、更にCCD4変異をDNAマーカーとして組み合わせることで、所望の果肉色を有するモモ品種を選抜することができる。モモを育種する場合、何年にも渡る期間が必要とされているが、本発明の選抜方法によれば、モモの成長段階に関わらず選別することが可能になり、定植前のモモの幼苗に対して適用することが可能となる。果肉色は消費者の購買意欲に強く影響する重要形質であり、消費者の多様な嗜好に対応した個性的な品種の育成が可能となる。したがって、本発明の選抜方法を定植前のモモの幼苗に対して適用させ、選別された品種を定植するモモの育種方法が好適な実施態様である。このように、本発明によりマーカー支援選抜を好適に行うことができ、圃場スペースや栽培労力の浪費を抑えて育種効率を向上させることが可能となる。
本発明の選抜方法をより簡便に実施する観点から、モモのゲノムDNAと複数のプライマーとを含むモモ紅肉品種の選抜キットであって、前記複数のプライマーが、配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異部位の上流に設計された正方向プライマーF1、前記トランスポゾン配列領域に設計された正方向プライマーF2、及び前記挿入変異部位の下流に設計された逆方向プライマーRであり、モモのゲノムDNAを鋳型として、前記複数のプライマーを用いて遺伝子増幅反応することにより、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種であると判定し、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出されず、かつ前記F1と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種ではないと判定するキットを好適に提供することができる。
以下、実施例を用いて本発明を更に具体的に説明する。
1.ゲノムDNA抽出液
若いモモの葉からDNeasy Plant Mini Kit(QIAGEN社製)を用いて、ゲノムDNA抽出液を得た。
若いモモの葉からDNeasy Plant Mini Kit(QIAGEN社製)を用いて、ゲノムDNA抽出液を得た。
2.遺伝子増幅反応
(1)プライマー
正方向プライマーF1:GGTCCACAACTGAGCTACACTAC(配列番号3)
正方向プライマーF2:GAAATAGGGTGAGTGAGCAGAG(配列番号4)
逆方向プライマーR:TGGTGATGACTGTGGAGTGA(配列番号5)
(1)プライマー
正方向プライマーF1:GGTCCACAACTGAGCTACACTAC(配列番号3)
正方向プライマーF2:GAAATAGGGTGAGTGAGCAGAG(配列番号4)
逆方向プライマーR:TGGTGATGACTGTGGAGTGA(配列番号5)
(2)PCR反応液
PCR反応液は、10μLの液量で次の組成になるように調製した。
1 x PrimeSTAR GXL Buffer、0.25mM dNTP、1μM プライマー(上記F1、F2及びRの3種類)、0.025 U/μL DNAポリメラーゼ(PrimeSTAR GXL、タカラバイオ(株)製)、3%以下ゲノムDNA抽出液
PCR反応液は、10μLの液量で次の組成になるように調製した。
1 x PrimeSTAR GXL Buffer、0.25mM dNTP、1μM プライマー(上記F1、F2及びRの3種類)、0.025 U/μL DNAポリメラーゼ(PrimeSTAR GXL、タカラバイオ(株)製)、3%以下ゲノムDNA抽出液
(3)PCR反応条件
PCRの反応条件は、変性98℃ 10秒、アニーリング58℃ 10秒、伸長反応72℃ 30秒を30サイクルとした。
PCRの反応条件は、変性98℃ 10秒、アニーリング58℃ 10秒、伸長反応72℃ 30秒を30サイクルとした。
3.モモ紅肉品種の判定
得られたPCR産物を、1 x TAE Buffer内においてアガロースゲルで電気泳動し、断片のサイズを確認した。ここで、BL遺伝子のプロモーター領域に配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異があると、モモの果肉が紅肉になるとの相関が本発明者らにより見出された。しかしながら、当該トランスポゾン配列の外側に正方向プライマーF1と逆方向プライマーRをそれぞれ設計してPCR反応を行うと、当該トランスポゾン配列のサイズが6,000bpを超えているため、当該トランスポゾン配列の挿入変異があるとPCR産物が得られなかった。これに対し、図1に示されるように、当該トランスポゾン配列の下流に正方向プライマーF2を設計することによって、当該トランスポゾン配列の挿入変異がヘテロ又はホモに存在すると、前記F2と前記Rとの間で増幅されたDNA断片462bpが検出される。当該トランスポゾン配列の挿入変異がない場合、前記F1と前記Rとの間で増幅されたDNA断片561bpが検出される。なお、当該トランスポゾン配列の挿入変異がヘテロの場合は、上記462bpと561bpのDNA断片の両方が検出される。なお、配列番号2は、当該トランスポゾン配列の挿入変異を含むBL遺伝子プロモーター領域の配列を示す。
(1)紅肉品種の判定
(a)トランスポゾン配列の挿入変異に由来する462bpのDNA断片が検出される場合に紅肉品種であると判定する。
(b)あるいは、トランスポゾン配列の挿入変異に由来する462bpのDNA断片と、正常型に由来する561bpのDNA断片の両方が検出される場合に紅肉品種であると判定する。
(c)正常型に由来する561bpのDNA断片のみが検出される場合に紅肉品種ではないと判定する。
得られたPCR産物を、1 x TAE Buffer内においてアガロースゲルで電気泳動し、断片のサイズを確認した。ここで、BL遺伝子のプロモーター領域に配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異があると、モモの果肉が紅肉になるとの相関が本発明者らにより見出された。しかしながら、当該トランスポゾン配列の外側に正方向プライマーF1と逆方向プライマーRをそれぞれ設計してPCR反応を行うと、当該トランスポゾン配列のサイズが6,000bpを超えているため、当該トランスポゾン配列の挿入変異があるとPCR産物が得られなかった。これに対し、図1に示されるように、当該トランスポゾン配列の下流に正方向プライマーF2を設計することによって、当該トランスポゾン配列の挿入変異がヘテロ又はホモに存在すると、前記F2と前記Rとの間で増幅されたDNA断片462bpが検出される。当該トランスポゾン配列の挿入変異がない場合、前記F1と前記Rとの間で増幅されたDNA断片561bpが検出される。なお、当該トランスポゾン配列の挿入変異がヘテロの場合は、上記462bpと561bpのDNA断片の両方が検出される。なお、配列番号2は、当該トランスポゾン配列の挿入変異を含むBL遺伝子プロモーター領域の配列を示す。
(1)紅肉品種の判定
(a)トランスポゾン配列の挿入変異に由来する462bpのDNA断片が検出される場合に紅肉品種であると判定する。
(b)あるいは、トランスポゾン配列の挿入変異に由来する462bpのDNA断片と、正常型に由来する561bpのDNA断片の両方が検出される場合に紅肉品種であると判定する。
(c)正常型に由来する561bpのDNA断片のみが検出される場合に紅肉品種ではないと判定する。
紅肉品種である天津水蜜桃と天津桃太郎を含む21品種について、上記方法に従って得られたPCR産物を電気泳動した結果と果肉色を図2上部に示す。図2上部に示されるように、果肉色が白色の白肉品種や果肉色が黄色の黄肉品種には前記トランスポゾン配列の挿入変異は一切検出されず、紅肉品種では当該挿入変異がホモ又はヘテロで存在していた。トランスポゾン配列の挿入変異をヘテロに持つ天津桃太郎と白肉品種とのF1交配樹15本を作成し、上記方法に従って得られたPCR産物を電気泳動した結果と果肉色を図2下部に示す。図2下部に示されるように、白肉と紅肉の形質がおよそ1:1の割合で分離し、トランスポゾン配列の挿入の有無は果肉の紅色形質と完全に一致していた。したがって、トランスポゾン配列の挿入変異をDNAマーカーとして、モモ紅肉品種を選抜することが可能である。
4.果肉のアントシアニン量とMYB10.1の遺伝子型
紅肉品種と白肉品種とのF1交配樹の果肉色を調査したところ、図3に示されるように、前記交配樹によって果肉の赤みの程度にばらつきが見られた。紅肉品種の赤みの程度はアントシアニンの蓄積によるものである。紅肉品種と白肉品種とのF1交配樹9本について、果肉のアントシアニン量(紅肉品種である天津水蜜桃を100とした場合の相対量)とMYB10.1の遺伝子型を調べた。MYB10.1変異に関しては複数箇所の変異が存在するが、具体的には、配列番号6で示される5,243bpの挿入変異を目印にして以下の3つの正方向プライマーP1、正方向プライマーP3及び逆方向プライマーP2を用いてPCR反応を行うことにより、変異型アレルの検出ができる。PCR反応は、上記「2.遺伝子増幅反応」に記載された方法と同様に行うことができる。正常型の場合は、前記P1と前記P2との間で増幅された609bpのDNA断片が検出され、変異型の場合は、前記P3と前記P2との間で増幅された426bpのDNA断片が検出される。なお、配列番号7は、当該挿入変異を含む変異型MYB10.1遺伝子配列を示す。
紅肉品種と白肉品種とのF1交配樹の果肉色を調査したところ、図3に示されるように、前記交配樹によって果肉の赤みの程度にばらつきが見られた。紅肉品種の赤みの程度はアントシアニンの蓄積によるものである。紅肉品種と白肉品種とのF1交配樹9本について、果肉のアントシアニン量(紅肉品種である天津水蜜桃を100とした場合の相対量)とMYB10.1の遺伝子型を調べた。MYB10.1変異に関しては複数箇所の変異が存在するが、具体的には、配列番号6で示される5,243bpの挿入変異を目印にして以下の3つの正方向プライマーP1、正方向プライマーP3及び逆方向プライマーP2を用いてPCR反応を行うことにより、変異型アレルの検出ができる。PCR反応は、上記「2.遺伝子増幅反応」に記載された方法と同様に行うことができる。正常型の場合は、前記P1と前記P2との間で増幅された609bpのDNA断片が検出され、変異型の場合は、前記P3と前記P2との間で増幅された426bpのDNA断片が検出される。なお、配列番号7は、当該挿入変異を含む変異型MYB10.1遺伝子配列を示す。
正方向プライマーP1:GGGAAACGATGTAAAGCCAC(配列番号8)
正方向プライマーP3:CGGTTTTGGTCTTGCGCTAT(配列番号9)
逆方向プライマーP2:CGAATATCAATGCAGCATCGTG(配列番号10)
正方向プライマーP3:CGGTTTTGGTCTTGCGCTAT(配列番号9)
逆方向プライマーP2:CGAATATCAATGCAGCATCGTG(配列番号10)
図4に示されるように、MYB10.1変異のないものは果肉の赤みの程度が強く、MYB10.1変異をヘテロに持つものは果肉の赤みの程度が弱い傾向にあった。したがって、配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異をDNAマーカーとするとともに、MYB10.1変異をDNAマーカーとして組み合わせることで、赤みの程度の異なるモモ紅肉品種を選抜することが可能である。
5.所望の果肉色を有するモモ品種の選抜
また、果肉色が白色の白肉品種と果肉色が黄色の黄肉品種は、カロテノイド分解酵素CCD4の遺伝子型を調べることにより検出することができる。CCD4変異に関しては複数箇所の変異が存在するが、配列番号11で示されるトランスポゾン様配列の挿入変異を目印にして以下の3つの正方向プライマーCCD4−f、正方向プライマーRT−f及び逆方向プライマーCCD4−rを用いてPCR反応を行うことにより、前記トランスポゾン様変異の検出ができる。PCR反応は、上記「2.遺伝子増幅反応」に記載された方法と同様に行うことができる。正常型の場合は、前記CCD4−fと前記CCD4−rとの間で増幅された594bpのDNA断片が検出され、変異型の場合は、前記RT−fと前記CCD4−rとの間で増幅された729bpのDNA断片が検出される。CCD4変異をホモに持つものは黄肉品種となり、CCD4変異を持たないもの、あるいはヘテロに持つものは白肉品種となる。なお、配列番号12は、当該トランスポゾン様配列の挿入変異を含む変異型CCD4遺伝子の部分配列を示す。
また、果肉色が白色の白肉品種と果肉色が黄色の黄肉品種は、カロテノイド分解酵素CCD4の遺伝子型を調べることにより検出することができる。CCD4変異に関しては複数箇所の変異が存在するが、配列番号11で示されるトランスポゾン様配列の挿入変異を目印にして以下の3つの正方向プライマーCCD4−f、正方向プライマーRT−f及び逆方向プライマーCCD4−rを用いてPCR反応を行うことにより、前記トランスポゾン様変異の検出ができる。PCR反応は、上記「2.遺伝子増幅反応」に記載された方法と同様に行うことができる。正常型の場合は、前記CCD4−fと前記CCD4−rとの間で増幅された594bpのDNA断片が検出され、変異型の場合は、前記RT−fと前記CCD4−rとの間で増幅された729bpのDNA断片が検出される。CCD4変異をホモに持つものは黄肉品種となり、CCD4変異を持たないもの、あるいはヘテロに持つものは白肉品種となる。なお、配列番号12は、当該トランスポゾン様配列の挿入変異を含む変異型CCD4遺伝子の部分配列を示す。
正方向プライマーCCD4−f:ACCACCTGTTTGACGGAGAC(配列番号13)
正方向プライマーRT−f:TACCTGAGAGCTTCTCGTGC(配列番号14)
逆方向プライマーCCD4−r:TGCTCATGAAGAGCTTGCCA(配列番号15)
正方向プライマーRT−f:TACCTGAGAGCTTCTCGTGC(配列番号14)
逆方向プライマーCCD4−r:TGCTCATGAAGAGCTTGCCA(配列番号15)
このように、配列番号11で示されるトランスポゾン様配列の挿入変異をDNAマーカーとすることによって白肉品種と黄肉品種との選抜が可能になる。したがって、配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異をDNAマーカーとするとともに、MYB10.1変異をDNAマーカーとし、更にCCD4変異をDNAマーカーとして組み合わせることで、所望の果肉色を有するモモ品種を選抜することが可能である。
Claims (6)
- モモ紅肉品種の選抜方法であって、
BL遺伝子のプロモーター領域に、配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異をDNAマーカーとし、前記挿入変異が検出される場合にモモ紅肉品種であると判定することを特徴とするモモ紅肉品種の選抜方法。 - モモのゲノムDNAを鋳型として、前記トランスポゾン配列領域に設計された正方向プライマーF2と、前記挿入変異部位の下流に設計された逆方向プライマーRとを用いて遺伝子増幅反応することにより、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種であると判定する請求項1に記載の方法。
- モモのゲノムDNAを鋳型として、前記挿入変異部位の上流に設計された正方向プライマーF1と、前記トランスポゾン配列領域に設計された正方向プライマーF2と、前記挿入変異部位の下流に設計された逆方向プライマーRとを用いて遺伝子増幅反応することにより、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種であると判定し、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出されず、かつ前記F1と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種ではないと判定する請求項1又は2に記載の方法。
- モモのゲノムDNAと複数のプライマーとを含むモモ紅肉品種の選抜キットであって、
前記複数のプライマーが、配列番号1で示されるトランスポゾン配列の挿入変異部位の上流に設計された正方向プライマーF1、前記トランスポゾン配列領域に設計された正方向プライマーF2、及び前記挿入変異部位の下流に設計された逆方向プライマーRであり、
モモのゲノムDNAを鋳型として、前記複数のプライマーを用いて遺伝子増幅反応することにより、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種であると判定し、前記F2と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出されず、かつ前記F1と前記Rとの間で遺伝子増幅産物が検出される場合にモモ紅肉品種ではないと判定するキット。 - 請求項1〜3のいずれか記載の方法に対して、更にMYB10.1遺伝子変異及び/又はCCD4遺伝子変異をDNAマーカーとして前記変異の有無を検出することにより、所望の果肉色を有するモモ品種を選抜することを特徴とするモモ果肉色の調節方法。
- 請求項1〜3のいずれか記載の方法で選抜されたモモ紅肉品種と他のモモ品種とを交配させ、更にMYB10.1遺伝子変異及び/又はCCD4遺伝子変異をDNAマーカーとして前記変異の有無を検出することにより、所望の果肉色を有するモモ品種を選抜することを特徴とするモモ果肉色の調節方法。
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KR20210067151A (ko) * | 2019-11-29 | 2021-06-08 | 경북대학교 산학협력단 | 식물의 과색, 과향 및 뿌리 발달 증진 방법 |
CN113717980A (zh) * | 2021-07-08 | 2021-11-30 | 中国农业科学院郑州果树研究所 | 一个控制桃外果皮颜色基因及其应用 |
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2019
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