JP2021049039A - シート - Google Patents
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Abstract
【課題】オットマンヒータの消費エネルギーを削減可能なシートを提供すること。【解決手段】シート1は、座部を構成するシートクッション10と、格納姿勢と展開姿勢との間でシートクッションに対して相対移動可能なオットマン30と、オットマン30内に設けられたオットマンヒータ40と、オットマン30内に設けられた温度センサ50と、温度センサ50の検出値が基準値に達したときにオットマンヒータ40を停止する制御部60と、格納姿勢におけるオットマン30に接する位置で、かつ、展開姿勢におけるオットマン30から離間した位置に配置された保温材70と、を備える。オットマン30は、温度センサ50を保持するセンサ保持部33を有する。センサ保持部33は、格納姿勢のときに保温材70に接し、かつ、展開姿勢のときに保温材70から離間する。【選択図】図1
Description
この発明は、シートに関する。
従来、オットマンによって着座者の足を温めることが可能なシートが知られている。例えば、特開2012−183154号公報には、シートクッションと、上げ位置と格納位置との間で移動可能な足当て部材(オットマン)と、足当て部材に空気を送風するための送風機と、熱交換器と、を備える車両用シートが開示されている。足当て部材には、送風機により形成された気流を乗員の足に向けて供給可能な通風路が形成されている。通風路は、ダクトを介して送風機に接続されている。熱交換器は、通風路内に設けられており、送風機が形成した気流を加温可能である。
特開2012−183154号公報に記載の車両用シートでは、足当て部材が上げ位置であるか格納位置であるかにかかわらず、送風機及び熱交換器が停止されない限り、通風路を通じて着座者への温風の供給が継続される。
本発明の目的は、オットマンヒータの消費エネルギーを削減可能なシートを提供することである。
この発明の一局面に従ったシートは、座部を構成するシートクッションと、格納姿勢と展開姿勢との間で前記シートクッションに対して相対移動可能なオットマンと、前記オットマン内に設けられたオットマンヒータと、前記オットマン内に設けられた温度センサと、前記温度センサの検出値が基準値に達したときに前記オットマンヒータを停止する制御部と、前記格納姿勢における前記オットマンに接する位置で、かつ、前記展開姿勢における前記オットマンから離間した位置に配置された保温材と、を備え、前記オットマンは、前記温度センサを保持するセンサ保持部を有し、前記センサ保持部は、前記格納姿勢のときに前記保温材に接し、かつ、前記展開姿勢のときに前記保温材から離間する。
このシートでは、格納姿勢においてセンサ保持部が保温材に接するため、センサ保持部の温度、すなわち、温度センサの検出値が早期に基準値まで上昇する。これにより、制御部がオットマンヒータを停止させるため、オットマンが使用されていない状態におけるオットマンヒータの消費エネルギーが削減される。
また、前記オットマンヒータは、前記センサ保持部内において前記温度センサを包囲する包囲部を有することが好ましい。
このようにすれば、格納姿勢において、温度センサの検出値がより早期に基準値まで上昇する。
また、前記制御部は、前記温度センサの検出値が前記基準値よりも低い設定値になったときに前記オットマンヒータを駆動することが好ましい。
このようにすれば、オットマンが展開姿勢であるとき、すなわち、センサ保持部が保温材から離間しているとき、自動的にオットマンヒータが駆動される。
また、前記シートクッションは、前端面を有し、前記保温材は、前記シートクッションの前端部のうち前記前端面より後方の部位の下面に設けられていてもよい。
あるいは、前記シートクッションの前端部には、凹部が形成されており、前記保温材は、前記凹部内に設けられており、前記センサ保持部は、前記格納姿勢において前記凹部に嵌合してもよい。
以上に説明したように、この発明によれば、オットマンヒータの消費エネルギーを削減可能なシートを提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で参照する図面では、同一又はそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のシートの構成を概略的に示す図である。図1に示されるように、本実施形態のシート1は、シートクッション10と、クッションヒータ20と、オットマン30と、オットマンヒータ40と、温度センサ50と、制御部60と、保温材70と、を備えている。このシート1は、例えば、車両用シートとして機能する。
図1は、本発明の第1実施形態のシートの構成を概略的に示す図である。図1に示されるように、本実施形態のシート1は、シートクッション10と、クッションヒータ20と、オットマン30と、オットマンヒータ40と、温度センサ50と、制御部60と、保温材70と、を備えている。このシート1は、例えば、車両用シートとして機能する。
シートクッション10は、座部を構成する。シートクッションは、シートクッション10の骨格を形成するクッションフレームと、クッションフレームに取り付けられたクッションパッドと、クッションパッドを被覆するクッションカバーと、を有している。
クッションヒータ20は、シートクッション10内に設けられており、シートクッション10を加温する。クッションヒータ20は、クッションパッドの上面とクッションカバーとの間に配置されている。
クッションヒータ20は、シート状に形成されている。クッションヒータ20は、基材(図示略)と、ヒータ線(図示略)と、を有している。基材は、樹脂等からなり、可撓性を有するシート状に形成されている。基材は、通気性を有している。ヒータ線は、基材上に配置されている。ヒータ線は、当該ヒータ線に通電されることにより発熱する。ヒータ線は、ニクロム線等からなる。
オットマン30は、シートクッション10の前部に設けられている。オットマン30は、シートクッション10に着座した乗員の足(下腿部)を支持する。オットマン30は、オットマン30の骨格を形成するフレームと、そのフレームに取り付けられたパッドと、パッドを被覆するカバーと、を有している。オットマン30は、シートクッション10に近い側に配置された端部である第1端部31と、シートクッション10から遠い側に配置された端部である第2端部32と、を有している。オットマン30は、格納姿勢(図1において実線で示された姿勢)と、展開姿勢(図1において二点鎖線で示された姿勢)と、の間でシートクッション10に対して相対移動可能である。
格納姿勢は、第2端部32が最も後方に位置する姿勢である。展開姿勢は、第2端部32が格納姿勢の位置から前方に移動しており、シートクッション10に着座した乗員の足(主として下腿部)を支持する姿勢である。
オットマンヒータ40は、オットマン30内に設けられており、オットマン30を加温する。オットマンヒータ40は、オットマン30のパッドの上面とカバーとの間に配置されている。オットマンヒータ40の構成は、クッションヒータ20のそれと同じである。例えば、オットマンヒータ40は、インストルメントパネルやシート等に設けられたスイッチによって駆動される。
温度センサ50は、オットマン30内に設けられている。具体的に、オットマン30は、温度センサ50を保持するセンサ保持部33を有している。このセンサ保持部33は、オットマン30の第1端部31に形成されている。
オットマンヒータ40は、センサ保持部33内において温度センサ50の少なくとも一部を取り囲む包囲部42を有している。包囲部42は、オットマンヒータ40の端部が折り返されることによって形成されている。
制御部60は、温度センサ50の検出値が基準値に達したときにオットマンヒータ40を停止する。制御部60は、温度センサ50の検出値が前記基準値よりも低い設定値になったときにオットマンヒータ40を駆動する。制御部60は、オットマンヒータ40に組み込まれておりオン及びオフを切り替えるスイッチング素子を切り替え可能に構成されてもよい。あるいは、制御部60として、PTC素子等が用いられてもよい。
保温材70は、格納姿勢におけるオットマン30に接する位置で、かつ、展開姿勢におけるオットマン30から離間した位置に配置されている。より詳細には、保温材70は、格納姿勢におけるセンサ保持部33に接する位置で、かつ、展開姿勢におけるセンサ保持部33から離間した位置に配置されている。保温材70は、シートクッション10の前端面10Sを含む基準面Sよりも後方に設けられている。図1に示されるように、本実施形態では、保温材70は、シートクッション10の前端部の下面に接続されている。保温材70は、ウレタン等からなる。
以上に説明したように、本実施形態のシート1では、格納姿勢においてセンサ保持部33が保温材70に接するため、センサ保持部33の温度、すなわち、温度センサ50の検出値が早期に基準値まで上昇する。これにより、制御部60がオットマンヒータ40を停止させるため、オットマン30が使用されていない状態におけるオットマンヒータ40の消費エネルギーが削減される。
しかも、このオットマンヒータ40の停止には、オットマン30の位置情報が必要とされない。
(第2実施形態)
次に、図2を参照しながら、本発明の第2実施形態のシート1について説明する。図2は、本発明の第2実施形態のシートの構成を概略的に示す図である。なお、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は繰り返さない。
次に、図2を参照しながら、本発明の第2実施形態のシート1について説明する。図2は、本発明の第2実施形態のシートの構成を概略的に示す図である。なお、第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第1実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は繰り返さない。
本実施形態では、シートクッション10の前端部の下面には、凹部12が形成されており、オットマン30の第1端部31に形成されたセンサ保持部33は、格納姿勢において凹部12に嵌合する形状に形成されている。センサ保持部33は、展開姿勢において凹部12から離脱する。保温材70は、凹部12内に設けられている。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、図3に示されるように、保温材70は、第2端部32が格納姿勢から僅かに前方に移動した位置における第1端部31及び第2端部32を結ぶ直線L1と、格納姿勢における第1端部31及び第2端部32を結ぶ直線L2と、のなす角θが所定角度の範囲においてセンサ保持部33に接し、かつ、前記範囲外においてセンサ保持部33から離間する位置に配置されてもよい。この場合において、前記所定角度は、5度以下の任意の角度に設定されることが好ましい。ただし、第2端部32が格納姿勢から僅かでも前方に移動すると、着座者によっては使用状態と認識することがあるため、前記所定角度は、ゼロ度に設定されることが好ましい。なお、上記実施形態では、前記所定角度は、ゼロ度である。
また、保温材70は、シートクッション10の一部(クッションパッドの一部)で構成されてもよい。
1 シート、10 シートクッション、10S 前端面、20 クッションヒータ、30 オットマン、31 第1端部、32 第2端部、33 センサ保持部、40 オットマンヒータ、42 包囲部、50 温度センサ、60 制御部、70 保温材。
Claims (5)
- 座部を構成するシートクッションと、
格納姿勢と展開姿勢との間で前記シートクッションに対して相対移動可能なオットマンと、
前記オットマン内に設けられたオットマンヒータと、
前記オットマン内に設けられた温度センサと、
前記温度センサの検出値が基準値に達したときに前記オットマンヒータを停止する制御部と、
前記格納姿勢における前記オットマンに接する位置で、かつ、前記展開姿勢における前記オットマンから離間した位置に配置された保温材と、を備え、
前記オットマンは、前記温度センサを保持するセンサ保持部を有し、
前記センサ保持部は、前記格納姿勢のときに前記保温材に接し、かつ、前記展開姿勢のときに前記保温材から離間する、シート。 - 前記オットマンヒータは、前記センサ保持部内において前記温度センサの少なくとも一部を包囲する包囲部を有する、請求項1に記載のシート。
- 前記制御部は、前記温度センサの検出値が前記基準値よりも低い設定値になったときに前記オットマンヒータを駆動する、請求項1又は2に記載のシート。
- 前記シートクッションは、前端面を有し、
前記保温材は、前記シートクッションの前端部のうち前記前端面より後方の部位の下面に設けられている、請求項1から3のいずれかに記載のシート。 - 前記シートクッションの前端部には、凹部が形成されており、
前記保温材は、前記凹部内に設けられており、
前記センサ保持部は、前記格納姿勢において前記凹部に嵌合する、請求項1から3のいずれかに記載のシート。
Priority Applications (1)
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JP2019173123A JP2021049039A (ja) | 2019-09-24 | 2019-09-24 | シート |
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Country Status (1)
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