JP2021046976A - 液体微細化装置 - Google Patents

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将秀 福本
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剛也 重信
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Abstract

【課題】装置を長期間継続して使用する場合に、装置内での目詰まりの発生を抑制することが可能な液体微細化装置を提供する。【解決手段】吸込口2より吸い込んだ空気に微細化された水を含ませて吹出口3より吹き出す液体微細化装置1は、揚水した水を遠心方向に放出する筒状の揚水管9と、放出された水が衝突することで水を微細化する衝突壁8と、揚水される水を貯水する貯水部14と、遠心方向において、衝突壁8と貯水部14との間に設けられ、微細化された水滴の一部を捕集するエリミネータ17と、エリミネータの洗浄動作を制御する加湿制御部とを備える。加湿制御部は、水の微細化動作中に貯水部14への水の給水回数が所定回数となった場合、エリミネータ17の洗浄動作として、吸込口2と連通する送風装置からの送風を停止させ、エリミネータ17が浸水する水位41にまで貯水部14に水を供給させた後、揚水管9を回転させる第一処理を実行させる。【選択図】図1

Description

本発明は、水を微細化し、吸い込んだ空気にその微細化した水を含ませて吹き出す液体微細化装置に関する。
従来より、水を微細化し、吸い込んだ空気にその微細化した水を含ませて吹き出す液体微細化装置がある(例えば、特許文献1)。このような従来の液体微細化装置では、空気を吸い込む吸込口と吸い込んだ空気を吹き出す吹出口との間の風路内に、水を微細化する液体微細化室が設けられている。液体微細化室は、回転モータの回転軸に固定された揚水管を備えている。揚水管が回転モータによって回転されることで、貯水部に貯水された水が揚水管により揚水され、揚水された水が遠心方向に放射される。この放射された水が多孔部を通過することで、水が微細化される。
特開2009−279514号公報
しかしながら、従来の液体微細化装置では、装置を長期間継続して使用していると、給水される水に含まれるカルシウム分、マグネシウム分等のスケール成分が多孔部内で析出し、多孔部が目詰まりを起こしてしまうことが懸念される。また、こうした目詰まりの懸念は、液体微細化室を通過する空気に含められた水のうち水滴を捕集するためのエリミネータを備える液体微細化装置においても同様に起こり得ることである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、装置を長期間継続して使用する場合に、装置内での目詰まりの発生を抑制することが可能な液体微細化装置を提供するものである。
この目的を達成するために、本発明の液体微細化装置は、吸込口より吸い込んだ空気に微細化された水を含ませて吹出口より吹き出す液体微細化装置である。液体微細化装置は、鉛直方向下方に揚水口を有し、回転軸の回転に伴って揚水口より揚水した水を遠心方向に放出する筒状の揚水管と、揚水管から放出された水が衝突することにより、その水を微細化する衝突壁と、揚水口より揚水される水を貯水する貯水部と、遠心方向において、衝突壁と貯水部との間に設けられ、微細化された水滴の一部を捕集するエリミネータと、エリミネータの洗浄動作を制御する制御部とを備える。吸込口は、湿度回収部を有する送風装置と連通されている。そして、制御部は、水の微細化動作中に貯水部への水の給水回数が所定回数となった場合、エリミネータの洗浄動作として、送風装置からの送風を停止させ、エリミネータが浸水する第一水位にまで貯水部に水を供給させた後、揚水管を回転させる第一処理を実行させることを特徴とするものである。
本発明によれば、装置を長期間継続して使用する場合に、装置内での目詰まりの発生を抑制することが可能な液体微細化装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置の内部構成を示す概略断面図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置を備えた熱交換気装置の概略斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置における加湿制御部の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置による加湿処理手順を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置による洗浄処理手順を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置による給水処理手順を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置による排水処理手順を示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置による追加給水処理手順を示すフローチャートである。
本発明の液体微細化装置は、吸込口より吸い込んだ空気に微細化された水を含ませて吹出口より吹き出す液体微細化装置である。液体微細化装置は、鉛直方向下方に揚水口を有し、回転軸の回転に伴って揚水口より揚水した水を遠心方向に放出する筒状の揚水管と、揚水管から放出された水が衝突することにより、その水を微細化する衝突壁と、揚水口より揚水される水を貯水する貯水部と、遠心方向において、衝突壁と貯水部との間に設けられ、微細化された水滴の一部を捕集するエリミネータと、エリミネータの洗浄動作を制御する制御部とを備える。吸込口は、湿度回収部を有する送風装置と連通されている。そして、制御部は、水の微細化動作中に貯水部への水の給水回数が所定回数となった場合、エリミネータの洗浄動作として、送風装置からの送風を停止させ、エリミネータが浸水する第一水位にまで貯水部に水を供給させた後、揚水管を回転させる第一処理を実行させる。
このようにすることで、微細化動作中に貯水部への水の給水回数が所定回数となった場合には、第一処理の実行によってエリミネータが洗浄され、エリミネータに付着するスケール成分が除去される。このため、装置を長期間継続して使用する場合に、装置内での目詰まりの発生を抑制することが可能な液体微細化装置とすることができる。
また、本発明の液体微細化装置では、制御部は、微細化動作が第一期間継続した場合、第一処理を実行させることが好ましい。これにより、制御部は、微細化動作を第一期間継続した場合にも第一処理を実行させるので、エリミネータに付着するスケール成分を確実に除去することができる。
また、本発明の液体微細化装置では、制御部は、第一処理の終了後に、揚水管の回転を停止させ、貯水部の水を排水する第二処理を実行させる。このようにすることで、エリミネータから除去されたスケール成分を含んだ状態の水(貯水部の水)が排水されて除去されるので、第一処理によって除去されたスケール成分がエリミネータに再付着することを抑制することができる。
また、本発明の液体微細化装置では、貯水部の底面において水を排水する排水口をさらに備え、揚水管は、微細化動作中に揚水管の内部に回転によって貯水部の水に渦を発生させ、その渦中心において揚水口と排水口との間を連通する空隙を形成して貯水部の水を止水しており、制御部は、回転を停止することにより、第二処理における水の排水を実行させている。このようにすることで、排水弁を用いなくても、液体微細化装置での止水およ
び排水を実行することができる。よって、排水口の開口面積を大きくしたり、排水管の内径を太くしたりできるので、排水機構に起因した目詰まりも生じにくい液体微細化装置とすることができる。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
まず、図1、図2を参照して、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置の内部構成を示す概略断面図である。
図1に示すように、液体微細化装置1は、空気を吸い込む吸込口2と、吸込口2より吸い込まれた空気を吹き出す吹出口3とを備えている。吸込口2と吹出口3は、液体微細化装置1の側面に設けられている。
液体微細化装置1内には、吸込口2から吹出口3に至る風路4〜風路6が形成されている。また、液体微細化装置1は、その風路4〜風路6内に設けられた液体微細化室7を備えており、吸込口2と液体微細化室7と吹出口3とが連通している。
液体微細化室7は、液体微細化装置1の主要部であり、水の微細化を行うところである。液体微細化装置1では、吸込口2から取り込んだ空気が、風路4を経由して液体微細化室7へ送られる。そして、液体微細化装置1は、風路4を通る空気に、液体微細化室7にて微細化された水を含ませて、その水を含んだ空気を、風路5、風路6の順に経由して吹出口3より吹き出すように構成されている。ここで、風路5は、水を含んだ空気を、液体微細化室7の鉛直方向下方に流れる向きから、その外周において鉛直方向上方に流れる向きに変わるように構成されている。
液体微細化室7には、上方及び下方が開口された筒状の衝突壁8が設けられている。衝突壁8は、液体微細化室7内に固定されている。また、液体微細化室7には、衝突壁8に囲まれた内側に、回転しながら水を汲み上げる(揚水する)筒状の揚水管9が備えられている。揚水管9は、逆円錐形の中空構造となっており、下方に円形状の揚水口9aを備えるとともに、揚水管9の上方であって逆円錐形の天面中心に、鉛直方向に向けて配置された回転軸10が固定されている。回転軸10が、液体微細化室7の外面に備えられた回転モータ11と接続されることで、回転モータ11の回転運動が回転軸10を通じて揚水管9に伝導され、揚水管9が回転する。なお、回転モータ11は、後述する加湿制御部30からの制御信号に基づいて、回転運動を実行するように構成されている。
揚水管9は、逆円錐形の天面側に、揚水管9の外面から外側に突出するように形成された複数の回転板12を備えている。複数の回転板12は、上下で隣接する回転板12との間に、回転軸10の軸方向に所定間隔を設けて、揚水管9の外面から外側に突出するように形成されている。回転板12は、揚水管9とともに回転するため、回転軸10と同軸の水平な円盤形状が好ましい。なお、回転板12の枚数は、目標とする性能あるいは揚水管9の寸法に合わせて適宜設定されるものである。
また、揚水管9の壁面には、揚水管9の壁面を貫通する複数の開口13が設けられている。複数の開口13のそれぞれは、揚水管9の内部と、揚水管9の外面から外側に突出するように形成された回転板12の上面とを連通する位置に設けられている。
液体微細化室7の下部には、揚水管9の鉛直方向下方に、揚水管9が揚水口9aより揚水する水を貯水する貯水部14が設けられている。貯水部14の深さは、揚水管9の下部の一部、例えば揚水管9の円錐高さの三分の一から百分の一程度の長さが浸るような深さに設計されている。この深さは、必要な揚水量に合わせて設計できる。また、貯水部14の底面は、揚水口9aに向けてすり鉢状に形成されている。
貯水部14への水の供給は、給水部(図示せず)により行われる。給水部には、給水管(図示せず)が接続されており、例えば水道から水圧調整弁(給水弁15:図3参照)を通じて、給水管により直接給水される。
また、液体微細化装置1には、貯水部14の水位を検知する水位検知部18が設けられている。水位検知部18は、フロートスイッチを有して構成されている。フロートスイッチは、貯水部14内の水が一定の水位40(満水状態)に達していない場合はオフとなり、貯水部14内の水が一定の水位40(満水状態)に達した場合にオンとなる。つまり、水位検知部18は、フロートスイッチによって貯水部14の水が一定の水位40(満水状態)か否かを検知する。そして、水位検知部18は、フロートスイッチのオンまたはオフに関する情報を加湿制御部30に出力する。詳細は後述するが、加湿制御部30は、フロートスイッチがオフとなり、オフの状態が所定時間(第一時間T1)継続した場合には、給水部より貯水部14へ水が供給されるように制御し、フロートスイッチがオンの場合には、給水部から貯水部14への水の供給が停止されるように制御する。ここで、第一時間T1は、貯水部14内の水が加湿処理によって揚水できない水量まで減少させない時間に設定され、本実施の形態では、一定時間(例えば、30分)としている。
貯水部14の底面には、排水管16が接続されている。排水管16が接続される位置に設けられた円形状の排水口(図示せず)は、すり鉢状に形成された貯水部14の底面の最も低い位置に設けられている。排水管16による止水及び排水は、揚水管9の回転によって実現される。即ち、排水管16と揚水管9とで、貯水部14の止水機構及び揚水機構を構成する。詳細は後述する。
また、衝突壁8の側方(遠心方向における衝突壁8と貯水部14との間の空間)には、液体微細化室7の内外を隔てるように配置され、微細化された水滴の一部を捕集する円筒状のエリミネータ17が設けられている。また、エリミネータ17は、空気が流通可能な多孔体で構成されている。エリミネータ17は、所定の間隔で配置されたエリミネータ保持部17aの上方において支持されるように固定されている。エリミネータ保持部17aは、隣接するエリミネータ保持部17aとの間に風路5の一部を構成している。そして、エリミネータ17は、風路5内に配置され、エリミネータ17内を流通することによって、液体微細化室7を通過する空気に含められた水のうち水滴を捕集する。これにより、風路5を流れた空気は、気化された水のみが含まれるようになる。
また、本実施の形態では、エリミネータ17は、貯水部14に内包される状態で配置されている。つまり、貯水部14は、後述するエリミネータ17の洗浄動作において、エリミネータ17が浸水する状態となる水位41にまで水の給水が可能となっている。なお、水位41は、請求項の「第一水位」に相当する。
また、貯水部14の外側には、貯水部14の底部全面に亘って水受け部20が設けられている。水受け部20は、例えば、装置に異常が生じて水漏れが発生した際に、装置から
漏れた水を一時的に溜めることができる。特に、本実施の形態では、貯水部14から溢れ出る水が、貯水部14の側方に位置する流入口21(遠心方向における水受け部20と貯水部14との間に設けられた流入口)から水受け部20に流れ落ちるようになっている。そして、水受け部20には、内部に溜めた水を外部に排水するための排水管(図示せず)が接続されている。
さらに、液体微細化装置1には、加湿制御部30(図3参照)が設けられている。加湿制御部30は、液体微細化装置1の運転動作を制御することで、加湿処理における加湿動作(微細化動作)を制御する。また、加湿制御部30は、加湿動作中に貯水部14への水の給水回数が所定回数となった場合あるいは加湿動作が所定時間(第二時間T2)継続した場合に、エリミネータ17を洗浄する洗浄動作(第一処理)を制御する。さらに、第一処理後に、貯水部14の水を排水する排水動作(第二処理)を制御する。ここで、第二時間T2は、一定時間(例えば、24時間)としている。なお、第二時間T2は、請求項の「第一期間」に相当する。
なお、液体微細化装置1は、加湿制御部30を備えず、熱交換気装置60を制御する制御部60a(図3参照)によって加湿動作、洗浄動作(第一処理)、及び排水動作(第二処理)が制御される構成であってもよい。
次に、図1を参照して、液体微細化装置1における加湿(水の微細化)の動作原理を説明する。
まず、外部からの空気の送風(吸込口2からの空気の吸い込み)が開始される。そして、貯水部14に水がない状態で、回転モータ11により回転軸10を第一回転数R1(例えば、2000rpm)で回転させ、それに合わせて揚水管9を回転させる。そして、給水部から貯水部14に水を供給する。この際、貯水部14では、揚水管9の回転によって生じる遠心力により、貯水部14に供給された水が揚水管9によって汲み上げられるとともに、貯水部14に供給された水は排水口から排水されることなく止水される。その結果、給水部から供給される水が貯水部14に貯水されていく。そして、貯水部14の満水後、給水部から貯水部14への水の供給を停止する。
続いて、回転モータ11により回転軸10を第二回転数R2で回転させ、それに合わせて揚水管9を回転させると、その回転によって生じる遠心力により、貯水部14に貯水された水が揚水管9によって汲み上げられる。ここで、回転モータ11(揚水管9)の第二回転数R2は、空気への加湿量に応じて、2000−5000rpmの間に設定される。揚水管9は、逆円錐形の中空構造となっているため、回転によって汲み上げられた水は、揚水管9の内壁を伝って上部へ揚水される。そして、揚水された水は、揚水管9の開口13から回転板12を伝って遠心方向に放出され、水滴として飛散する。
回転板12から飛散した水滴は、衝突壁8に囲まれた空間(液体微細化室7)を飛翔し、衝突壁8に衝突し、微細化される。一方、液体微細化室7を通過する空気は、衝突壁8によって破砕(微細化)された水滴を含みながら下方から衝突壁8の外部へ移動する。そして、水滴を含んだ空気は、エリミネータ17を通過する。これにより、液体微細化装置1は、吸込口2より吸い込んだ空気に対して加湿を行い、吹出口3より加湿された空気を吹き出すことができる。
なお、微細化される液体は水以外でもよく、例えば、殺菌性あるいは消臭性を備えた次亜塩素酸水等の液体であってもよい。微細化された次亜塩素酸水を液体微細化装置1の吸込口2より吸い込まれた空気に含ませ、その空気を吹出口3より吹き出すことで、液体微細化装置1が置かれた空間の殺菌あるいは消臭を行うことができる。
次いで、排水管16と揚水管9とによる貯水部14の止水機構及び排水機構について説明する。
液体微細化装置1では、加湿動作が開始され、回転モータ11(揚水管9)が第二回転数R2(例えば、4000rpm)で回転されると、その回転の遠心力によって、揚水管9の内部で貯水部14の水に渦が発生する。そして、揚水管9は、その回転によって発生する渦中心において、揚水口9aと排水管16の排水口との間を連通する空隙を形成する。これにより、空隙が排水口を塞ぐ状態となり、貯水部14の水が排水管16の排水口に流れ込むのが抑制される。つまり、液体微細化装置1では、加湿動作中(回転モータ11が第二回転数R2で回転動作中)に、貯水部14の水が排水管16(排水口)から排水されることを抑制することができる。
一方、回転モータ11(揚水管9)の回転が停止されると、渦とともに空隙がなくなり、排水管16の排水口に貯水部14の水が流れ込む。つまり、液体微細化装置1では、加湿動作(回転モータ11の回転動作)を停止することにより、貯水部14の水を排水管16(排水口)から排水することができる。
このように、液体微細化装置1は、排水管16に排水弁を用いなくても、加湿動作中は、貯水部14の水が排水管16の排水口から排水されることを抑制(止水)でき、加湿動作の停止後は、貯水部14の水を排水管16(排水口)から排水できる。
次に、図2を参照して、実施の形態1に係る液体微細化装置1を備えた熱交換気装置60について説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置を備えた熱交換気装置の概略斜視図である。
図2に示すように、熱交換気装置60は、液体微細化装置1と、湿度回収部65と、送風機67とを備えて構成される。熱交換気装置60は、外気吸込口63から吸い込んだ外気(湿度回収部65を通過して湿度が回収された空気)を、接続ダクト66を介して液体微細化装置1の吸込口2(図1参照)に送風する。液体微細化装置1は、吸込口2から吸い込んだ空気に対して加湿処理を行い、加湿した空気を吹出口3(図1参照)から吹き出し、給気口64を介して室内に供給する。ここで、熱交換気装置60は、請求項の「送風装置」に相当する。
熱交換気装置60は、箱型の本体ケース50を有し、例えば、床に置かれた状態で使用される。本体ケース50の天面(液体微細化装置1が搭載される面)には、内気吸込口61と、排気口62と、外気吸込口63と、給気口64とが設けられている。また、本体ケース50の天面には、液体微細化装置1が設置されている。そして、本体ケース50の内部には、湿度回収部65と、送風機67とが設けられている。
内気吸込口61は、建物内の空気(内気)を熱交換気装置60の内部に吸い込む吸込口である。具体的には、内気吸込口61は、建物内の各空間の天井面または壁面まで延在するダクト(図示せず)を介して内気を吸い込む室内排気口と連通して接続される。
排気口62は、内気を熱交換気装置60から屋外に送風する吐出口である。具体的には、排気口62は、建物外壁面まで延在するダクト(図示せず)を介して内気を吹き出す室外排気口と連通して接続される。
外気吸込口63は、建物外の空気(外気)を熱交換気装置60の内部に吸い込む吸込口である。具体的には、外気吸込口63は、建物外壁面まで延在するダクト(図示せず)を
介して外気を吸い込む室外給気口と連通して接続される。
給気口64は、外気を熱交換気装置60から液体微細化装置1を介して室内に送風する吐出口である。具体的には、給気口64は、建物内の各空間の天井面または壁面まで延在するダクト(図示せず)を介して外気を吹き出す室内給気口と連通して接続される。なお、熱交換気装置60と液体微細化装置1の吸込口2とは、接続ダクト66を介して接続されている。
湿度回収部65は、本体ケース50内において、送風機67の上流側に位置して設けられている。湿度回収部65は、送風機67が動作することにより吸い込まれ、熱交換気装置60の内部(特に、給気風路)を通過する空気の湿度を回収(交換)する湿度回収(湿度交換)の機能を有している。湿度回収部65は、例えば、デシカント式あるいはヒートポンプ式の熱交換器などである。
給気風路は、特に図示していないが、新鮮な室外の空気(外気)を、外気吸込口63から吸い込み、湿度回収部65、送風機67、接続ダクト66、及び液体微細化装置1の順に通過させて、給気口64から室内に供給する風路である。
送風機67は、外気吸込口63から給気口64へと外気を送風するための装置である。送風機67は、送風することによって、湿度回収部65の内部に外気を流通させる。送風機67としては、例えば、クロスフローファンあるいはブロアファンが挙げられる。なお、送風機67は、熱交換気装置60を制御する制御部60a(図3参照)からの制御信号に基づいて、送風動作を実行するように構成されている。
また、熱交換気装置60には、給排水配管51が設けられている。そして、液体微細化装置1への水の供給及び排水は、給排水配管51によって行われる。具体的には、給排水配管51の一端は、液体微細化装置1の給水管と排水管16(図1参照)とそれぞれ接続されている。また、給排水配管51の他端は、住宅あるいは施設の給水設備と排水設備とにそれぞれ接続されている。
さらに、熱交換気装置60は、送風機67の送風動作の制御を行う制御部60a(図3参照)を有している。また、制御部60aは、液体微細化装置1の加湿制御部30と電気的に接続され、加湿制御部30からの制御信号を受けて、送風機67と液体微細化装置1とを連動させて制御するように構成されている。
以上のように、熱交換気装置60では、換気の際に屋外へ排出する水分を室内に給気する空気に回収しつつ、さらに湿度回収部65で水分を回収しきれなかった場合には、液体微細化装置1を通過させる際に補填もしくはそれ以上に上乗せすることができるので、室内を加湿および快適な湿度範囲に維持させることができる。
次に、図3を参照して、液体微細化装置1の加湿制御部30について説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置における加湿制御部の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、加湿制御部30は、入力部30aと、記憶部30bと、計時部30cと、処理部30dと、出力部30eとを備える。
入力部30aは、操作パネル31からの運転開始指示または運転停止指示に関する第一情報と、温湿度センサ32からの室内空気の温度と湿度に関する第二情報と、温度センサ33からの室外空気の温度に関する第三情報と、水位検知部18からのフロートスイッチ
のオンまたはオフに関する第四情報とを受け付ける。入力部30aは、受け付けた第一情報〜第四情報を処理部30dに出力する。
ここで、操作パネル31は、ユーザが液体微細化装置1および熱交換気装置60に関するユーザ入力情報(例えば、風量、加湿量、吹き出し温度、等)を入力する端末であり、無線または有線により加湿制御部30と通信可能に接続されている。また、温湿度センサ32は、内気吸込口61から取り込まれた直後の室内空気の温度と湿度を感知するセンサである。また、温度センサ33は、外気吸込口63から取り込まれた直後の室外空気の温度を感知するセンサである。
記憶部30bは、加湿動作における加湿設定に関する第五情報と、洗浄動作(第一処理)における洗浄設定に関する第六情報と、排水動作(第二処理)における排水設定に関する第七情報と、ユーザ入力情報に対応する設定情報に関する第八情報とを記憶する。記憶部30bは、記憶した第五情報〜第八情報を処理部30dに出力する。
計時部30cは、現在時刻に関する第九情報を処理部30dに出力する。
処理部30dは、入力部30aからの第一情報〜第四情報と、記憶部30bからの第五情報〜第八情報と、計時部30cからの第九情報とを受け付ける。処理部30dは、受け付けた第一情報〜第九情報を用いて、加湿設定に基づく加湿動作、洗浄設定に基づく洗浄動作(第一処理)、及び排水設定に基づく排水動作(第二処理)を特定する。処理部30dは、特定した制御情報を出力部30eに出力する。
出力部30eは、処理部30dからの制御情報を受け付ける。出力部30eは、熱交換気装置60(制御部60a、送風機67)と、回転モータ11と、給水弁15と電気的に接続される。そして、出力部30eは、受け付けた制御情報に基づいて、送風機67の送風動作と、液体微細化室7での加湿動作(回転モータ11の回転動作)と、給水弁15の開閉動作とを制御する信号(制御信号)を出力する。
そして、熱交換気装置60(制御部60a、送風機67)は、出力部30eからの信号を受け付け、制御部60aは、受け付けた信号に基づいて送風機67の制御を実行する。また、回転モータ11と給水弁15とは、出力部30eからの信号をそれぞれ受け付け、受け付けた信号に基づいてそれぞれの制御を実行する。
以上のようにして、加湿制御部30は、加湿処理における加湿動作の制御、洗浄動作(第一処理)の制御、及び排水動作(第二処理)の制御をそれぞれ実行させる。
次に、図4〜図8を参照して、液体微細化装置1による加湿動作における処理手順について説明する。図4は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置による加湿処理手順を示すフローチャートである。図5は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置による洗浄処理手順を示すフローチャートである。図6は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置による給水処理手順を示すフローチャートである。図7は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置による排水処理手順を示すフローチャートである。図8は、本発明の実施の形態1に係る液体微細化装置による追加給水処理手順を示すフローチャートである。なお、以下では、送風機67が、制御部60aからの制御信号ではなく、加湿制御部30からの制御信号によって送風動作を実行しているものとして説明する。
図4に示すように、加湿制御部30に液体微細化装置1の加湿処理の運転開始に関する制御信号が入力されると、まず、加湿制御部30は、送風機67を作動させ、送風機67からの送風を開始させる(ステップS01)。これにより、液体微細化装置1(液体微細
化室7)内に空気が流通するようになる。そして、加湿制御部30は、水位検知カウンタNをリセットし、水位検知カウンタNを「0」とする(ステップS02)。ここで、水位検知カウンタNは、貯水部14への水の給水回数(貯水部14が満水状態となるまでの給水を行った回数)を示す値である。そして、加湿制御部30は、貯水部14への水の給水処理を実行させる(ステップS03)。
給水処理では、図6に示すように、加湿制御部30は、回転モータ11を第一回転数R1(例えば、2000rpm)で作動させ、止水機構が機能する状態とする(ステップS
20)。次に、加湿制御部30は、給水部の給水弁15を開弁させ、貯水部14への水の
供給を開始させる(ステップS21)。そして、加湿制御部30は、水位検知部18からのフロートスイッチのオンまたはオフに関する第四情報に基づいて、貯水部14の水位が満水状態(水位40)となったか否かを判断する(ステップS22)。その結果、貯水部14の水が満水状態となっていない場合(ステップS22のNo)には、加湿制御部30は、貯水部14への水の供給をそのまま継続させる(ステップS22に戻る)。一方、貯水部14の水が満水状態となった場合(ステップS22のYes)には、加湿制御部30は、給水弁15を閉弁させ、貯水部14への水の供給を停止させる(ステップS23)。そして、加湿制御部30は、水位検知カウンタNに「1」を加算する(ステップS24)。以上の各ステップにより、貯水部14への水の給水処理が終了する。但し、給水処理は、回転モータ11を第一回転数R1で回転させた状態で終了する。図4に戻る。
貯水部14への水の給水処理(ステップS03)が終了すると、加湿制御部30は、回転モータ11を第二回転数R2で回転させ、加湿設定に基づいた加湿動作(加湿運転)を開始させる(ステップS04)。ここで、第二回転数R2は、加湿条件(例えば、加湿量)によって決められる回転数であり、少なくとも第一回転数R1以上の回転数が設定される。そして、加湿動作中に、ステップS04を起点とした所定時間(第一時間T1)が経過した場合(ステップS05のYes)には、加湿制御部30は、貯水部14への水の給水処理(図6参照)を実行させ、貯水部14を満水状態とする(ステップS06)。一方、第一時間T1が経過していない場合(ステップS05のNo)には、加湿制御部30は、加湿動作をそのまま継続させる(ステップS05に戻る)。ここで、第一時間T1は、ステップS04での回転モータ11の作動時点を開始時間として計時される時間であり、例えば、30分に設定される。
続いて、加湿制御部30は、ステップS02を起点とした所定時間(第二時間T2)が経過した場合(ステップS07のYes)には、エリミネータ17の洗浄処理を実行させる(ステップS09)。ここで、第二時間T2は、ステップS02での水位検知カウンタNのリセット時点を開始時間として計時される時間であり、例えば、24時間に設定される。なお、第二時間T2は、液体微細化装置1が起動してからの時間あるいは前回洗浄運転を行ってからの時間であってもよい。一方、第二時間T2が経過していない場合(ステップS07のNo)には、加湿制御部30は、水位検知カウンタNに基づいて、満水状態とする給水回数がM回(例えば、10回)を超えたか否かを判断する(ステップS08)。その結果、水位検知カウンタNがM回を超えていない場合(ステップS08のNo)には、ステップS04に戻り、加湿制御部30は、加湿動作を繰り返し実行させる。一方、水位検知カウンタNがM回を超えている場合(ステップS08のYes)には、加湿制御部30は、エリミネータ17の洗浄処理を実行させる(ステップS09)。
洗浄処理では、図5に示すように、加湿制御部30は、第二時間T2をリセットし、第二時間T2を「0」とする(ステップS11)。そして、加湿制御部30は、排水処理を実行させる(ステップS12)。
排水処理では、図7に示すように、加湿制御部30は、回転モータ11を停止させ、止
水機構が機能しない状態とする(ステップS30)。これにより、貯水部14の水の排水が開始される。そして、水の排水中に、ステップS30を起点とした所定時間(第四時間T4)が経過していない場合(ステップS31のNo)には、加湿制御部30は、排水状態をそのまま継続させる(ステップS31に戻る)。一方、第四時間T4が経過した場合(ステップS31のYes)には、加湿制御部30は、貯水部14の水が排水されたと見なし、貯水部14の水の排水処理を終了させる。ここで、第四時間T4は、ステップS30での回転モータ11の停止時点を開始時間として計時される時間であり、例えば、1分に設定される。図5に戻る。
貯水部14の水の排水処理(ステップS12)が終了すると、加湿制御部30は、貯水部14への水の給水処理(図6参照)を実行させ、貯水部14を満水状態である水位40まで水を給水させる(ステップS13)。
そして、貯水部14への水の給水処理(ステップS13)が終了すると、加湿制御部30は、送風機67からの送風を停止させる(ステップS14)。そして、加湿制御部30は、貯水部14への水の追加給水処理を実行させる(ステップS15)。
追加給水処理では、図8に示すように、加湿制御部30は、給水部の給水弁15を開弁させ、貯水部14への水の追加供給を開始させる(ステップS40)。そして、追加給水動作中に、ステップS40を起点とした所定時間(第五時間T5)が経過していない場合(ステップS41のNo)には、追加給水動作をそのまま継続させる(ステップS40に戻る)。一方、第五時間T5が経過した場合(ステップS41のYes)には、加湿制御部30は、エリミネータ17が浸水する状態となる水位41まで水が吸水されたと見なし、給水弁15を閉弁させ、貯水部14への水の供給を停止させる(ステップS42)。ここで、第五時間T5は、ステップS40での給水弁15の作動時点を開始時間として計時される時間であり、例えば、20分に設定される。図5に戻る。
そして、貯水部14への水の追加給水処理(ステップS15)が終了すると、加湿制御部30は、回転モータ11を第三回転数R3で回転させ、洗浄設定に基づいた洗浄動作(洗浄運転)を開始させる(ステップS16)。ここで、第三回転数R3は、洗浄条件によって決められる回転数であり、少なくとも第一回転数R1以上の回転数が設定される。そして、洗浄動作中に、ステップS16を起点とした所定時間(第三時間T3)が経過していない場合(ステップS17のNo)には、加湿制御部30は、洗浄動作をそのまま継続させる(ステップS17に戻る)。これにより、貯水部14の水が攪拌され、エリミネータ17に付着するスケール成分等が除去される。一方、洗浄動作中に、第三時間T3が経過した場合(ステップS17のYes)には、加湿制御部30は、回転モータ11の回転を停止させ、洗浄動作を終了させる(ステップS18)。ここで、第三時間T3は、ステップS16での回転モータ11の作動時点を開始時間として計時される時間であり、例えば、15分に設定される。また、ステップS14〜ステップS18での処理が、請求項の「第一処理」に相当する。図4に戻る。
そして、洗浄処理(ステップS09)が終了すると、加湿制御部30は、貯水部14の水の排水処理(図7参照)を実行させ、貯水部14から洗浄処理後の水を排水させる(ステップS10)。ここでは、第四時間T4は、例えば、20分に設定される。
そして、排水処理(ステップS10)が終了すると、特に図示していないが、液体微細化装置1の加湿処理の運転停止に関する制御信号が入力されているか否かを判断する。そして、加湿処理の運転停止に関する制御信号が入力されていない場合には、加湿制御部30は、ステップS01に戻り、液体微細化装置1の加湿処理の運転を再び開始させる。一方、加湿処理の運転停止に関する制御信号が入力されている場合には、加湿制御部30は
、送風機67を作動させ所定時間が経過するまで液体微細化装置1内の乾燥運転を行い、送風機67を停止させる。そして、加湿制御部30は、液体微細化装置1の加湿処理の運転を終了させる。これにより、液体微細化装置1は、操作パネル31からの運転開始指示待ちの状態となる。
以上のようにして、熱交換気装置60では、液体微細化装置1による加湿動作における各処理が実行される。
以上、実施の形態1に係る液体微細化装置1によれば、以下の効果を享受することができる。
(1)液体微細化装置1では、加湿動作(微細化動作)中に貯水部14への水の給水回数が所定回数(M回超)となった場合に、エリミネータ17を洗浄する第一処理を実行させるように構成した。これにより、加湿動作中に貯水部14への水の給水回数が所定回数(M回超)となった場合には、第一処理の実行によってエリミネータ17が洗浄され、エリミネータ17に付着するスケール成分が除去される。このため、装置を長期間継続して使用する場合に、装置内での目詰まりの発生を抑制することが可能な液体微細化装置1とすることができる。
(2)液体微細化装置1では、加湿動作(微細化動作)を所定時間(第二時間T2)継続した場合に、エリミネータ17を洗浄する第一処理を実行させるように構成した。これにより、加湿制御部30は、微細化動作を第二時間T2継続した場合にも第一処理を実行させるので、エリミネータ17に付着するスケール成分を確実に除去することができる。
(3)液体微細化装置1では、第一処理の終了後に、揚水管9の回転を停止させ、貯水部14の水を排水する第二処理を実行させるように構成した。これにより、エリミネータ17から除去されたスケール成分を含んだ状態の水(貯水部14の水)が排水されて除去されるので、第一処理によって除去されたスケール成分がエリミネータ17に再付着することを抑制することができる。
(4)液体微細化装置1では、加湿動作(微細化動作)中に、揚水管9の内部に回転によって貯水部14の水に渦を発生させ、その渦中心において揚水口9aと排水口との間を連通する空隙を形成して貯水部14の水を止水するように構成した。そして、回転モータ11の回転を停止することにより、第二処理における水の排水を実行させるように構成した。これにより、液体微細化装置1では、排水弁を用いなくても、液体微細化装置1での止水および排水を実行することができる。よって、排水管16の排水口の開口面積を大きくしたり、排水管16の内径を太くしたりできるので、排水機構に起因した目詰まりも生じにくい液体微細化装置1とすることができる。
(5)熱交換気装置60では、湿度回収部65を、液体微細化装置1および湿度回収部65を通過する空気の流れにおいて、液体微細化装置1より上流側に配置した。言い換えれば、熱交換気装置60では、液体微細化装置1を、湿度回収部65の下流側に配置した。このとき、湿度回収部65で湿度回収された後の空気が液体微細化装置1に流入するので、より適切に湿度コントロールすることができる。また、湿度回収部65と液体微細化装置1の2箇所で湿度制御を行うことで、湿度回収部65あるいは液体微細化装置1にヒータ等を設置していない場合でも、十分な加湿量を確保することができる。また、加湿量を確保するためのヒータが不要になることで、省エネルギーを実現できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であること
は容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
実施の形態1に係る熱交換気装置60では、湿度回収部65は、湿度だけでなく温度を回収(交換)する機能を有するように構成してもよい。具体的には、湿度回収部65を全熱交換素子とするとともに、本体ケース50の内部に排気送風機を設け、排気風路を構成する。排気風路は、排気送風機によって内気吸込口61から室内空気を吸い込み、湿度回収部65を通って排気口62から外部に排気する風路である。この際、湿度回収部65は、排気風路と給気風路が交わる位置に配置される。そして、湿度回収部65は、排気風路を通過する空気と給気風路を通過する空気との間で熱交換とともに湿度交換を行う。これにより、より快適な空気を室内に供給することが可能となる。
また、実施の形態1に係る熱交換気装置60では、湿度回収部65によって湿度回収された後の空気が液体微細化装置1を流通しないように、液体微細化装置1をバイパスして室内に供給されるように構成してもよい。これにより、液体微細化装置1は運転せず、熱交換気のみで運転するような場合に、湿度回収された後の空気を効率よく室内に供給することができる。また、液体微細化装置1に起因した圧力損失の上昇が抑制されるので、年間を通じての省エネルギーでの運転も実現することができる。
また、実施の形態1に係る熱交換気装置60では、送風機67からの送風停止を、送風機67の運転を停止することによって行ったが、これに限らない。例えば、上記したバイパスへの切り替えによって液体微細化装置1への送風がなされないようにしてもよい。これにより、室内への給気を実行しつつ、独立した状態で乾燥処理における乾燥動作を実行することができる。
また、実施の形態1に係る液体微細化装置1では、加湿制御部30は、給水部から貯水部14への水の供給に関して、水位検知部18でのオフの状態が所定時間(第一時間T1)継続した場合に、貯水部14に水が供給されるように制御したが、これに限られない。例えば、加湿制御部30は、加湿動作によって減少する貯水部14の水の減少量が所定水量Vに達する場合に、貯水部14への水の供給を実行するように制御してもよい。この場合、所定水量Vに達するか否かは、一定時間(例えば、5分)ごとに、加湿動作の際の加湿条件(加湿量、送風量)に対応して減少する見込み水量を算出して、それらを積算して判断される。これにより、貯水部14の水量(または残量)の管理精度を向上させることができるので、不要な給水(貯水部14の水が減っていない状態での給水)を抑制することができる。
本発明に係る液体微細化装置は、加湿目的での水気化装置、及び殺菌あるいは消臭目的での次亜塩素酸気化装置といった液体を気化させる装置に適用可能である。また、熱交換気装置、空気清浄機又は空気調和機において、その機能の一つとして組み込まれた水気化装置あるいは次亜塩素酸気化装置等に、本発明に係る液体微細化装置は適用可能である。
1 液体微細化装置
2 吸込口
3 吹出口
4 風路
5 風路
6 風路
7 液体微細化室
8 衝突壁
9 揚水管
9a 揚水口
10 回転軸
11 回転モータ
12 回転板
13 開口
14 貯水部
15 給水弁
16 排水管
17 エリミネータ
17a エリミネータ保持部
18 水位検知部
20 水受け部
21 流入口
30 加湿制御部
30a 入力部
30b 記憶部
30c 計時部
30d 処理部
30e 出力部
31 操作パネル
32 温湿度センサ
33 温度センサ
50 本体ケース
51 給排水配管
60 熱交換気装置
60a 制御部
61 内気吸込口
62 排気口
63 外気吸込口
64 給気口
65 湿度回収部
66 接続ダクト
67 送風機

Claims (4)

  1. 吸込口より吸い込んだ空気に微細化された水を含ませて吹出口より吹き出す液体微細化装置であって、
    鉛直方向下方に揚水口を有し、回転軸の回転に伴って前記揚水口より揚水した水を遠心方向に放出する筒状の揚水管と、
    前記揚水管から放出された水が衝突することにより、その水を微細化する衝突壁と、
    前記揚水口より揚水される水を貯水する貯水部と、
    前記遠心方向において、前記衝突壁と前記貯水部との間に設けられ、微細化された水滴の一部を捕集するエリミネータと、
    前記エリミネータの洗浄動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記吸込口は、湿度回収部を有する送風装置と連通されており、
    前記制御部は、水の微細化動作中に前記貯水部への水の給水回数が所定回数となった場合、前記エリミネータの洗浄動作として、前記送風装置からの送風を停止させ、前記エリミネータが浸水する第一水位にまで前記貯水部に水を供給させた後、前記揚水管を回転させる第一処理を実行させることを特徴とする液体微細化装置。
  2. 前記制御部は、前記微細化動作が第一期間継続した場合、前記第一処理を実行させることを特徴とする請求項1に記載の液体微細化装置。
  3. 前記制御部は、前記第一処理の終了後に、前記揚水管の回転を停止させ、前記貯水部の水を排水する第二処理を実行させることを特徴とする請求項1に記載の液体微細化装置。
  4. 前記貯水部の底面において水を排水する排水口をさらに備え、
    前記揚水管は、前記微細化動作中に前記揚水管の内部に前記回転によって前記貯水部の水に渦を発生させ、その渦中心において前記揚水口と前記排水口との間を連通する空隙を形成して前記貯水部の水を止水しており、
    前記制御部は、前記回転を停止することにより、前記第二処理における水の排水を実行させることを特徴とする請求項3に記載の液体微細化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022209447A1 (ja) * 2021-03-30 2022-10-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 空間浄化装置
WO2022264808A1 (ja) * 2021-06-14 2022-12-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解水散布装置

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