JP2021042803A - 発電ユニット及び軸受ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】カバーを配置するスペースに制約がある場合でも、より大きなカバーを設けることができる発電ユニット及び軸受ユニットを提供する。【解決手段】発電ユニットは、筐体の内周側に配置され大径部と前記大径部よりも外径が小さい小径部とが軸心の軸方向に沿って位置し前記軸心を中心として回転可能な回転シャフトの前記小径部を支持する軸受と、前記大径部と、の間に設けられる発電ユニットであって、前記軸受に含まれる外輪に固定され径方向内側に向けて延び且つ発電コイルを含む部品が設けられる板状のカバーを備え、前記カバーの径方向内側端は、前記大径部の外周面よりも径方向内側に位置する。【選択図】図6

Description

本開示は、発電ユニット及び軸受ユニットに関する。
例えば車両の車軸等を支持する軸受装置において、軸受装置に異常が生じていないかどうかを検出するために、センサを搭載した間座を軸受装置に隣接して設ける場合がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の間座には、センサに電力を供給する発電部品が搭載される。このように、間座には、センサや発電部品等の各種の部品が搭載されるものがある。
特開2003−307435号公報
間座に搭載する部品のうち、例えば発電部品に着目すると、発電部品を大きくしたり発電部品の数を増やしたりすると発電容量が増大するなどのメリットがあるため、間座をより大型化して発電部品の大型化や個数増大を図ることが好ましい。しかし、間座を配置するスペースに制約がある場合、間座の大型化が困難となる可能性がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、間座を配置するスペースに制約がある場合でも、より大きな間座を備える発電ユニット及び軸受ユニットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様の発電ユニットは、筐体の内周側に配置され大径部と前記大径部よりも外径が小さい小径部とが軸心の軸方向に沿って位置し前記軸心を中心として回転可能な回転シャフトの前記小径部を支持する軸受と、前記大径部と、の間に設けられる発電ユニットであって、前記軸受に含まれる外輪に固定され径方向内側に向けて延び且つ発電コイルを含む部品が設けられる板状のカバーを備え、前記カバーの径方向内側端は、前記大径部の外周面よりも径方向内側に位置する。
このように、間座の一部となるカバーの径方向内側端は、大径部の外周面よりも径方向内側に位置するため、カバーの径方向の長さをより大きく設定することができる。従って、カバーの大型化を図ることができるため、カバーに搭載する発電コイル等の部品の数を増やしたり、より大きな部品にしたりすることも可能となる。このように、カバー(間座)を配置するスペースに制約がある場合でも、より大きなカバー(間座)を設けることができる。
上記の発電ユニットの望ましい態様として、前記発電コイルと軸方向で対向するマグネットを更に備える発電ユニットであって、前記軸受は、前記筐体に固定される外輪と、前記回転シャフトの前記小径部に固定される内輪と、前記外輪と前記内輪との間に設けられる転動体と、を有し、前記マグネットの径方向外側端は、前記軸受の前記内輪の径方向外側端よりも径方向外側に位置し且つ前記発電コイルの径方向外側端と軸方向で並ぶことが望ましい。これにより、マグネットの径方向の長さをより大きく設定することができるため、マグネットをより大型化することが可能となる。よって、前記発電コイルとマグネットとで発電される発電容量をより大きくすることができる。
上記の発電ユニットの望ましい態様として、前記マグネットを挟むリテーナとスペーサとを更に備える発電ユニットであって、前記大径部と前記小径部とは軸方向に隣接して位置し、前記大径部と前記小径部との境界部には、径方向に延びる平坦な第1壁が設けられ、前記内輪には、前記第1壁から軸方向に離隔して位置し径方向に延びる平坦な第2壁が設けられ、前記第1壁と前記第2壁との間には、径方向に延び且つ前記第1壁に接する平坦な第3壁と、前記第3壁の軸方向の反対側に位置し且つ径方向に延びる平坦な第4壁と、を有する前記リテーナと、径方向に延び前記第2壁に接する平板状の前記スペーサと、前記スペーサと前記第4壁との間に挟まれる前記マグネットと、が設けられることが望ましい。マグネットは、回転シャフトと共に回転し、回転の際に軸方向にブレやすいため、軸心との直交度(直交性)を維持しにくい。よって、スペーサと第4壁とを径方向に延びる平坦状にすることにより、マグネットの延びる方向と軸心との直交度(直交性)の精度が高くなる。これにより、マグネットが回転する際に、発電コイルとマグネットとの直交度が向上するため、発電コイルとマグネットとで発電される発電容量を、より大きくすることができる。
上記の発電ユニットの望ましい態様として、前記第1壁と前記カバーの径方向内側の端部とは、軸方向に離隔して配置されることが望ましい。これにより、回転シャフトの第1壁が回転する際に、第1壁とカバーとが接触しにくいというメリットが得られる。なお、第1壁とカバーの径方向内側の端部との離隔距離は、回転シャフトが回転する際における軸受の外輪と内輪との軸方向の変位量以上が望ましい。
また、本開示の一態様の軸受ユニットは、軸心を中心として回転可能であって、大径部と前記大径部よりも外径が小さい小径部とが前記軸心の軸方向に沿って位置する回転シャフトと、前記回転シャフトの径方向外側に位置する筐体に固定される外輪と、前記回転シャフトの前記小径部に固定される内輪と、前記外輪と前記内輪との間に設けられる転動体と、を有する軸受と、前記外輪に固定され径方向内側に向けて延び且つ部品が設けられる板状のカバーと、を備え、前記カバーの径方向内側端は、前記大径部の外周面よりも径方向内側に位置する。
このように、カバーの径方向内側端は、大径部の外周面よりも径方向内側に位置するため、カバーの径方向の長さをより大きく設定することができる。従って、カバーに搭載する発電コイル等の部品の数を増やしたり、より大きな部品にすることも可能となる。このように、カバー(間座)を配置するスペースに制約がある場合でも、より大きなカバー(間座)を設けることができる。
上記の軸受ユニットの望ましい態様として、前記部品は、発電コイルを含み、前記内輪の軸方向の側方には、径方向に延び且つ前記発電コイルと軸方向で対向するマグネットが設けられ、前記マグネットの径方向外側端は、前記軸受の前記内輪の径方向外側端よりも径方向外側に位置し且つ前記発電コイルの径方向外側端と軸方向で並ぶ。これにより、マグネットの径方向の長さをより大きく設定することができるため、マグネットをより大型化することが可能となる。よって、前記発電コイルとマグネットとで発電される発電容量をより大きくすることができる。
上記の軸受ユニットの望ましい態様として、前記大径部と前記小径部とは軸方向に隣接して位置し、前記大径部と前記小径部との境界部には、径方向に延びる平坦な第1壁が設けられ、前記内輪には、前記第1壁から軸方向に離隔して位置し径方向に延びる平坦な第2壁が設けられ、前記第1壁と前記第2壁との間には、径方向に延び且つ前記第1壁に接する平坦な第3壁と、前記第3壁の軸方向の反対側に位置し且つ径方向に延びる平坦な第4壁と、を有するリテーナと、径方向に延び前記第2壁に接する平板状のスペーサと、前記スペーサと前記第4壁との間に挟まれる前記マグネットと、が設けられる。マグネットは、回転シャフトと共に回転し、回転の際に軸方向にブレやすいため、軸心との直交度(直交性)を維持しにくい。よって、スペーサと第4壁とを径方向に延びる平坦状にすることにより、マグネットの延びる方向と軸心との直交度(直交性)の精度が高くなる。これにより、マグネットが回転する際に、発電コイルとマグネットとの直交度が向上するため、発電コイルとマグネットとで発電される発電容量を、より大きくすることができる。
上記の軸受ユニットの望ましい態様として、前記第1壁と前記カバーの径方向内側の端部とは、軸方向に離隔して配置される。これにより、回転シャフトの第1壁が回転する際に、第1壁とカバーとが接触しにくいというメリットが得られる。なお、第1壁とカバーの径方向内側の端部との離隔距離は、回転シャフトが回転する際における軸受の外輪と内輪との軸方向の変位量以上が望ましい。
本開示によれば、カバーの径方向内側端は、大径部の外周面よりも径方向内側に位置するため、カバーを配置するスペースに制約がある場合でも、より大きなカバーを設けることができる。
図1は、本実施形態のセンサ付き軸受の斜視図である。 図2は、本実施形態のセンサ付き軸受の分解斜視図である。 図3は、本実施形態のセンサ付き軸受の分解斜視図である。 図4は、本実施形態のカバーとコイル基板の構成例を示す平面図である。 図5は、回転シャフト、センサ付き軸受及び筐体の断面図である。 図6は、図5の一部を拡大した断面図である。 図7は、図6の一部を拡大した断面図である。 図8は、リテーナ、マグネット及びスペーサの断面図である。
発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
図1は、本実施形態のセンサ付き軸受の斜視図である。図2及び図3は、本実施形態のセンサ付き軸受の分解斜視図である。図2はセンサ付き軸受100をカバー10側から見た図であり、図3はセンサ付き軸受100を軸受120側から見た図である。図1から図3に示すように、センサ付き軸受100は、センサ付き発電ユニット110(発電ユニット)と、軸受120と、を備える。軸受120の一方の側面に、センサ付き発電ユニット110が取り付けられる。図2及び図3に示すように、センサ付き発電ユニット110(発電ユニット)は、カバー10と、コイル基板20(発電コイル、部品)と、マグネット31と、スペーサ33と、回路基板40(部品)と、シール材60と、後述するリテーナ50(図5等参照)と、を備える。なお、本実施形態に係る「部品」には、コイル基板20などの発電コイルと、回路基板40などの電子部品と、が少なくとも含まれる。ただし、本発明では、「部品」は、これらの発電コイル及び電子部品に限定されず、種々の電気部品や構成部品等も「部品」に含まれる。
カバー10は、リング状の天板12と、天板12の外周に設けられた筒状の側板11とを有する。カバー10は、ケイ素鋼板、炭素鋼(JIS規格 SS400又はS45C)、マルテンサイト系ステンレス(JIS規格 SUS420)又はフェライト系ステンレス(JIS規格 SUS430)のいずれかのような磁性を有する材料で形成される。
図3に示すように、回路基板40(部品)及びコイル基板20は、天板12の裏面12aに取り付けられている。ここで、裏面12aは、軸受120と対向する側の第2面である。後述する図5等で説明する天板12の表面12dは、第1面である。回路基板40は、電源基板41と、センサ基板42とを有する。例えば、図1及び図2に示すように、天板12に開けられた雌ねじ穴に、黄銅など非磁性材料のボルト19Bが締結することで、電源基板41とセンサ基板42とが天板12に固定される。図1及び図2に示すように、ボルト19Bは、カバー10に取り付けられた状態で、カバー10から突出しない長さを有する。
また、カバー10には、貫通孔が開けられている。この貫通孔は、樹脂などの非磁性材料で形成された非磁性蓋17で密閉されている。後述するように、センサ基板42には、アンテナ47(図4参照)が実装される。
図4は、本実施形態のカバーとコイル基板の構成例を示す平面図である。図4に示すように、天板12の裏面12aには、電源基板41とセンサ基板42とが取り付けられている。電源基板41とセンサ基板42は、平面視で、側板11とコイル基板20との間に位置する。電源基板41には、電源部43が実装されている。コイル基板20とマグネット31とで発電部が構成される。電源部43は、発電部から供給された単相交流電力を直流電圧に変換して、センサ基板42へ供給する。
センサ基板42には、センサ44と、通信回路を有する制御部45と、アンテナ47とが実装されている。電源部43からの直流電力は、センサ44及び制御部45に供給される。センサ44、制御部45及びアンテナ47は、別々のIC(Integrated Circuit)チップで構成されていてもよいし、それらの一部又は全部が1つのICチップで構成されていてもよい。また、センサ44は、例えば、加速度センサ441と、温度センサ442及び角度センサ443を有する。
図4に示すように、コイル基板20は、フレキシブル基板21と、フレキシブル基板21に設けられたコイルパターン23と、フレキシブル基板21に設けられた複数のヨーク25と、を有する。フレキシブル基板21の平面視による形状は、軸心Axを中心とする正円のリング状である。コイルパターン23は、フレキシブル基板21の厚さ方向に積層された複数の平面コイルを有する。平面コイルとは、絶縁体の所定の面上にパターニングされて設けられた導電体のパターンである。本実施形態においては、導電体のパターンが絶縁体の複数の面上に形成されている。これに限られず、導電体のパターンが絶縁体の1つの面上に形成されていてもよい。
図4に示すように、コイルパターン23の両端は、リード線16を介して電源基板41に接続される。なお、本実施形態において、コイルパターン23と電源基板41との接続は、リード線16ではなく、FPC(Flexible Printed Circuit)コネクタを介して行われてもよい。または、コイル基板20を延長して電源基板41と直接接続されてもよい。FPCコネクタを使用した接続では、半田が不要となるので、センサ付き発電ユニット110の生産性をさらに高めることができる。
図4に示すように、コイルパターン23は、複数の第1導電部231と、複数の第2導電部232と、を有する。第1導電部231は、軸心Axを中心とする円の周方向に延びる。第2導電部232は、軸心Axを中心とする円の径方向に延びる。第1導電部231と第2導電部232は、交互に直列に接続されている。
ヨーク25は、平面視で、第1導電部231の一方の側に位置する第1ヨーク25Aと、第1導電部231の他方の側に位置する第2ヨーク25Bとを有する。例えば、第1ヨーク25Aは、第1導電部231よりも軸心Axから遠い側に位置する。第2ヨーク25Bは、第1導電部231よりも軸心Axから近い側に位置する。但し、第1ヨーク25Aと軸心Axとの距離と、第2ヨーク25Bと軸心Axとの距離は、互いに同じ長さである。
例えば、コイルパターン23は、平面視で、軸心Axを中心とする円の円周方向に沿って凹凸が交互に並ぶように延設されている。この凹凸の凹部233にヨーク25が1つずつ配置されている。
本実施形態では、マグネット31は、磁気トラックと基材とが一体となったエンコーダマグネットである。例えば、エンコーダマグネットは、金属製の基材の一方の面にプラスチックマグネットが形成され、形成されたプラスチックマグネットの表面にN極とS極とが交互に着磁されることにより形成される。
図5は、回転シャフト、センサ付き軸受及び筐体の断面図である。図6は、図5の一部を拡大した断面図である。図7は、図6の一部を拡大した断面図である。図8は、リテーナ、マグネット及びスペーサの断面図である。
本実施形態に係る軸受ユニット1は、回転シャフト70と、センサ付き軸受100(図1から図3を参照)と、を備える。センサ付き軸受100は、軸受120と、センサ付き発電ユニット110と、を有する。また、センサ付き発電ユニット110(発電ユニット)は、軸受120と、大径部71と、の間に設けられる。軸受120は、回転シャフト70の小径部72を支持する。
回転シャフト70は、軸心Axを中心として回転可能である。回転シャフト70は、大径部71と、小径部72と、を有する。小径部72は、大径部71よりも外径が小さい。よって、小径部72の外周面72aは、大径部71の外周面71aよりも径方向内側に位置する。大径部71の外周面71aと小径部72の外周面72aとの境界部には、第1壁71bが設けられる。第1壁71bは、大径部71の外周面71aにおける小径部72側の端縁と、小径部72の外周面72aにおける大径部71側の端縁と、を連結する。第1壁71bは、径方向に延びる平坦な壁である。
筐体80は、回転シャフト70の径方向外側に回転シャフト70から離隔して配置される。筐体80は、内周面80aと、縦壁面80bと、を有する。内周面80aは、軸心Axを中心として周方向に延びる。縦壁面80bは、径方向に延びる。筐体80は、例えば工作機械等の種々の設備に設けられたケース(筐体)である。
軸受120は、外輪122と、内輪121と、転動体123と、を有する。
外輪122は、外周面122aと、内周面122bと、外側壁122cと、内側壁122dと、を有する。外周面122a及び内周面122bは、軸心Axを中心として周方向に延びる。外側壁122c及び内側壁122dは、径方向に延びる平坦な壁である。外側壁122cと内周面122bとの角部には、切欠部122eが設けられる。内側壁122dと内周面122bとの角部には、切欠部122fが設けられる。
内輪121は、外周面121b(径方向外側端)と、内周面121aと、外側壁121c(第2壁)と、内側壁121dと、を有する。図7に示すように、内周面121aと外側壁121cとの角部は、円弧状に湾曲した湾曲部121gの形状を有する。外周面121b及び内周面121aは、軸心Axを中心として周方向に延びる。外側壁121c(第2壁)及び内側壁121dは、径方向に延びる平坦な壁である。外側壁121cと外周面121bとの角部には、切欠部121eが設けられる。内側壁121dと外周面121bとの角部には、切欠部121fが設けられる。転動体123は、外輪122と内輪121との間に設けられる。また、シール材60の外周端部は、切欠部122eに挿入されて接着剤を介して外輪122に固定される。シール材61の外周端部は、切欠部122fに挿入されて接着剤を介して外輪122に固定される。
前述のように、カバー10は、天板12と、側板11とを有する。天板12の裏面12aには、コイル基板20(発電コイル、部品)と、回路基板40(部品)と、が固定される。具体的には、裏面12aにおいて、径方向内側の端部にコイル基板20が位置し、コイル基板20よりも径方向外側に回路基板40が位置する。また、図6及び図7に示すように、天板12の径方向内側の端部は、径方向外側の部位よりも板厚が大きい厚肉部である。即ち、径方向内側の端部の裏面12aは、径方向外側の部位の裏面12aよりも軸受120側(図6及び図7の右側)に突出している。そして、この径方向内側の端部に設けられた前記厚肉部の裏面12aにコイル基板20が固定されている。コイル基板20は、例えば接着剤を介して固定される。なお、本発明では、径方向内側の端部を径方向外側の部位よりも薄肉部としてもよい。即ち、径方向内側の端部の裏面12aを、径方向外側の部位の裏面12aよりも軸受120の反対側(図6及び図7の左側)に凹ませて、凹部としてもよい。この場合、コイル基板20は、この凹部に嵌め込まれることによって、天板12に対して位置決めされ、また、天板12の裏面12aとコイル基板20の表面とは略面一となる。さらに、図6及び図7に示すように、カバー10の径方向内側端12bは、大径部71の外周面71aよりも径方向内側に位置する。具体的には、径方向内側端12bと外周面71aとの径方向に沿った距離は、第1距離D1である。カバー10の径方向内側の端部10aにおける径方向内側の端縁が径方向内側端12bである。カバー10の径方向内側の端部10aの表面12dと第1壁71bとは、軸方向に沿って第4距離D4だけ離隔される。この第4距離D4は、回転シャフト70が回転する際に軸受120の外輪122と内輪121との軸方向の変位量以上の距離である。カバー10は、外輪間座とも称せられる。
内輪121の外側壁121c(第2壁)は、第1壁71bから軸心Axの軸方向に離隔して位置する。外側壁121c(第2壁)と、第1壁71bとの間には、リテーナ50と、マグネット31と、スペーサ33と、が設けられる。
リテーナ50は、第3壁54と、第4壁55と、切欠底面56と、底壁51と、第1上壁52と、第2上壁53と、を有する。第4壁55と切欠底面56とで切欠部が構成される。第2上壁53は、第1上壁52よりも径方向外側に位置する。第3壁54は、径方向に延びる平坦な壁である。第3壁54は、第1壁71bと接する。底壁51は、小径部72の外周面72aに接する。第4壁55は、径方向に延びる平坦な壁である。第4壁55は、マグネット31における薄肉部31bと接する。リテーナ50は、内輪間座とも称せられる。
マグネット31は、径方向内側の薄肉部31bと、径方向外側の厚肉部31aと、を有する。マグネット31の径方向外側端31cと、コイル基板20の径方向外側端20aとは、径方向の位置が略同一である。換言すると、径方向外側端31cと径方向外側端20aとは、軸方向に並んで位置する。マグネット31の径方向内側端31dは、切欠底面56の上に載置される。マグネット31の径方向外側端31cは、内輪121の外周面121b(径方向外側端)よりも第2距離D2だけ径方向外側に位置する。
スペーサ33は、軸方向の厚さが一定である平板状の形状を有する。スペーサ33は、径方向に延びる。スペーサ33の径方向外側端33aは、切欠部121eよりも径方向内側に位置する。スペーサ33の径方向内側端33bは、切欠底面56に接する。スペーサ33は、外側壁121c(第2壁)に接する。スペーサ33と第4壁55との間に、マグネット31の薄肉部31bが挟まれる。
このように、軸受120の内輪121における外側壁121c(第2壁)と、回転シャフト70の大径部71における第1壁71bとによって、リテーナ50、マグネット31及びスペーサ33が軸方向に挟まれて固定される。スペーサ33の径方向内側端33bと第1上壁52との径方向に沿った距離は、第3距離D3である。なお、軸受120の内輪121における内側壁121dは、図示しない固定手段によって軸方向に固定される。
また、図5に示すように、筐体80の縦壁面80bと、固定部材81と、の間には、カバー10の側板11と外輪122とが軸方向に挟持される。天板12の表面12dの上端部12cは、固定部材81によって軸方向に押圧される。つまり、外輪122は、縦壁面80bと、固定部材81及び側板11とによって軸方向に押圧されて、筐体80に固定される。これにより、転動体123が転動することにより、外輪122と内輪121とが相対的に回転する。
本実施形態では、外輪122及びカバー10が筐体80に固定されるため、外輪122は回転せず、内輪121、リテーナ50、マグネット31及びスペーサ33が回転シャフト70と一体に回転する。また、コイル基板20とマグネット31とは軸方向に対向して配置されるため、コイル基板20とマグネット31との相対的な回転によって発電が行われる。
以上説明したように、本実施形態に係る軸受ユニット1は、大径部71と小径部72とを有する回転シャフト70と、外輪122と内輪121と転動体123とを有する軸受120と、外輪122に固定されるカバー10と、を備える。カバー10の径方向内側端12bは、大径部71の外周面71aよりも径方向内側に位置する。また、センサ付き発電ユニット110(発電ユニット)は、軸受120と、大径部71と、の間に設けられる。軸受120は、回転シャフト70の小径部72を支持する。
このように、カバー10の径方向内側端12bは、大径部71の外周面71aよりも径方向内側に位置するため、カバー10の径方向の長さをより大きく設定することができる。従って、カバー10の大型化を図ることができるため、カバー10に搭載する部品の数を増やすことが可能となる。また、より大きな部品をカバー10に搭載することも可能となる。
内輪121の軸方向の側方には、マグネット31が設けられ、マグネット31の径方向外側端31cは、内輪121の外周面121b(径方向外側端)よりも径方向外側に位置する。これにより、マグネット31の径方向の長さをより大きく設定することができるため、マグネット31をより大型化することが可能となる。よって、コイル基板20とマグネット31とで発電される発電容量をより大きくすることができる。
大径部71と小径部72とは軸方向に隣接して位置し、大径部71と小径部72との境界部には、第1壁71bが設けられ、内輪121には、外側壁121c(第2壁)が設けられる。第1壁71bと外側壁121c(第2壁)との間には、リテーナ50と、スペーサ33と、マグネット31と、が設けられる。マグネット31は、回転シャフト70と共に回転し、回転の際に軸方向にブレやすいため、軸心Axとの直交度(直交性)を維持しにくい。よって、スペーサ33と第4壁55とを径方向に延びる平坦状にすることにより、マグネット31の延びる方向と軸心Axとの直交度(直交性)の精度が高くなる。これにより、マグネット31が回転する際に、コイル基板20とマグネット31との直交度が向上するため、コイル基板20とマグネット31とで発電される発電容量を、より大きくすることができる。
第1壁71bとカバー10の径方向内側の端部10aとは、軸方向に離隔して配置される。これにより、回転シャフト70が回転する際に、第1壁71bとカバー10とが接触しにくいというメリットが得られる。なお、第1壁71bとカバー10の径方向内側の端部10aとの離隔距離は、回転シャフト70が回転する際における軸受120の外輪122と内輪121との軸方向の変位量以上が望ましい。
1 軸受ユニット
10 カバー
10a 径方向内側の端部
12b 径方向内側端
20 コイル基板(発電コイル、部品)
20a 径方向外側端
31 マグネット
31c 径方向外側端
33 スペーサ
40 回路基板(部品)
50 リテーナ
54 第3壁
55 第4壁
70 回転シャフト
71 大径部
71a 外周面
71b 第1壁
72 小径部
72a 外周面
80 筐体
110 センサ付き発電ユニット(発電ユニット)
120 軸受
121 内輪
121b 外周面(径方向外側端)
121c 外側壁(第2壁)
122 外輪
123 転動体
Ax 軸心
D1 第1距離
D2 第2距離
D3 第3距離
D4 第4距離

Claims (8)

  1. 筐体の内周側に配置され大径部と前記大径部よりも外径が小さい小径部とが軸心の軸方向に沿って位置し前記軸心を中心として回転可能な回転シャフトの前記小径部を支持する軸受と、前記大径部と、の間に設けられる発電ユニットであって、
    前記軸受に含まれる外輪に固定され径方向内側に向けて延び且つ発電コイルを含む部品が設けられる板状のカバーを備え、
    前記カバーの径方向内側端は、前記大径部の外周面よりも径方向内側に位置する、
    発電ユニット。
  2. 前記発電コイルと軸方向で対向するマグネットを更に備える発電ユニットであって、
    前記軸受は、前記筐体に固定される外輪と、前記回転シャフトの前記小径部に固定される内輪と、前記外輪と前記内輪との間に設けられる転動体と、を有し、
    前記マグネットの径方向外側端は、前記軸受の前記内輪の径方向外側端よりも径方向外側に位置し且つ前記発電コイルの径方向外側端と軸方向で並ぶ、
    請求項1に記載の発電ユニット。
  3. 前記マグネットを挟むリテーナとスペーサとを更に備える発電ユニットであって、
    前記大径部と前記小径部とは軸方向に隣接して位置し、前記大径部と前記小径部との境界部には、径方向に延びる平坦な第1壁が設けられ、前記内輪には、前記第1壁から軸方向に離隔して位置し径方向に延びる平坦な第2壁が設けられ、
    前記第1壁と前記第2壁との間には、
    径方向に延び且つ前記第1壁に接する平坦な第3壁と、前記第3壁の軸方向の反対側に位置し且つ径方向に延びる平坦な第4壁と、を有する前記リテーナと、
    径方向に延び前記第2壁に接する平板状の前記スペーサと、
    前記スペーサと前記第4壁との間に挟まれる前記マグネットと、が設けられる、
    請求項2に記載の発電ユニット。
  4. 前記第1壁と前記カバーの径方向内側の端部とは、軸方向に離隔して配置される、
    請求項3に記載の発電ユニット。
  5. 軸心を中心として回転可能であって、大径部と前記大径部よりも外径が小さい小径部とが前記軸心の軸方向に沿って位置する回転シャフトと、
    前記回転シャフトの径方向外側に位置する筐体に固定される外輪と、前記回転シャフトの前記小径部に固定される内輪と、前記外輪と前記内輪との間に設けられる転動体と、を有する軸受と、
    前記外輪に固定され径方向内側に向けて延び且つ部品が設けられる板状のカバーと、
    を備え、
    前記カバーの径方向内側端は、前記大径部の外周面よりも径方向内側に位置する、
    軸受ユニット。
  6. 前記部品は、発電コイルを含み、
    前記内輪の軸方向の側方には、径方向に延び且つ前記発電コイルと軸方向で対向するマグネットが設けられ、前記マグネットの径方向外側端は、前記軸受の前記内輪の径方向外側端よりも径方向外側に位置し且つ前記発電コイルの径方向外側端と軸方向で並ぶ、
    請求項5に記載の軸受ユニット。
  7. 前記大径部と前記小径部とは軸方向に隣接して位置し、前記大径部と前記小径部との境界部には、径方向に延びる平坦な第1壁が設けられ、前記内輪には、前記第1壁から軸方向に離隔して位置し径方向に延びる平坦な第2壁が設けられ、
    前記第1壁と前記第2壁との間には、
    径方向に延び且つ前記第1壁に接する平坦な第3壁と、前記第3壁の軸方向の反対側に位置し且つ径方向に延びる平坦な第4壁と、を有するリテーナと、
    径方向に延び前記第2壁に接する平板状のスペーサと、
    前記スペーサと前記第4壁との間に挟まれる前記マグネットと、が設けられる、
    請求項6に記載の軸受ユニット。
  8. 前記第1壁と前記カバーの径方向内側の端部とは、軸方向に離隔して配置される、
    請求項7に記載の軸受ユニット。
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