JP2021040100A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ Download PDF

Info

Publication number
JP2021040100A
JP2021040100A JP2019162185A JP2019162185A JP2021040100A JP 2021040100 A JP2021040100 A JP 2021040100A JP 2019162185 A JP2019162185 A JP 2019162185A JP 2019162185 A JP2019162185 A JP 2019162185A JP 2021040100 A JP2021040100 A JP 2021040100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
layer
ceramic capacitor
face
internal electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019162185A
Other languages
English (en)
Inventor
幸川 進一
Shinichi Kokawa
進一 幸川
泰之 嶌田
Yasuyuki Touden
泰之 嶌田
直人 村西
Naoto Muranishi
直人 村西
武久 笹林
Takehisa Sasabayashi
武久 笹林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2019162185A priority Critical patent/JP2021040100A/ja
Priority to US17/000,517 priority patent/US11404213B2/en
Publication of JP2021040100A publication Critical patent/JP2021040100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/30Stacked capacitors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/005Electrodes
    • H01G4/008Selection of materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/005Electrodes
    • H01G4/012Form of non-self-supporting electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/228Terminals
    • H01G4/232Terminals electrically connecting two or more layers of a stacked or rolled capacitor
    • H01G4/2325Terminals electrically connecting two or more layers of a stacked or rolled capacitor characterised by the material of the terminals
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/228Terminals
    • H01G4/248Terminals the terminals embracing or surrounding the capacitive element, e.g. caps
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/005Electrodes
    • H01G4/008Selection of materials
    • H01G4/0085Fried electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/018Dielectrics
    • H01G4/06Solid dielectrics
    • H01G4/08Inorganic dielectrics
    • H01G4/12Ceramic dielectrics
    • H01G4/1209Ceramic dielectrics characterised by the ceramic dielectric material
    • H01G4/1218Ceramic dielectrics characterised by the ceramic dielectric material based on titanium oxides or titanates
    • H01G4/1227Ceramic dielectrics characterised by the ceramic dielectric material based on titanium oxides or titanates based on alkaline earth titanates

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

【課題】ショートの発生を抑制することができる積層セラミックコンデンサを提供する。【解決手段】積層セラミックコンデンサ10は、積層された複数の誘電体層12と複数の内部電極13a、13bとを含み、第1の主面、第2の主面、第1の側面、第2の側面、第1の端面、第2の端面とを有する積層体と、内部電極と電気的に接続され、第1、第2の端面にそれぞれ設けられた外部電極とを備える。積層体を積層方向に見たときに、各々の内部電極が重なり合う領域を有効領域、有効領域よりも第1の端面側に位置する領域を第1の領域、第2の端面側に位置する領域を第2の領域とすると、有効領域、第1の領域および第2の領域のうち、第1の領域に、誘電体層および内部電極が積層方向に屈曲した屈曲部が存在している。屈曲部において、積層方向における頂点は全て、積層体の有効領域から長さ方向において25μm以上35μm以下の範囲に存在する。【選択図】図4

Description

本発明は、積層セラミックコンデンサに関する。
従来、積層された複数の誘電体層と複数の内部電極とを含む積層体である積層体の両端面に、内部電極と導通するように外部電極が配設された構造を有する積層セラミックコンデンサが知られている。
特許文献1には、そのような構造を有する積層セラミックコンデンサであって、誘電体層と内部電極層とが交互に積層された素子本体を備え、誘電体層と内部電極層の少なくとも一方には、異相が形成されているとともに、異相には、Mg元素およびMn元素が含有されている積層セラミックコンデンサが記載されている。特許文献1には、上述の構成とすることにより、IR温度依存性が低く、優れた平均寿命特性を有する積層セラミックコンデンサが実現できると記載されている。
特開2006−73623号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている積層セラミックコンデンサの構造では、内部電極層の平面面積が誘電体層の平面面積より小さく、内部電極層の周縁部分と誘電体層との間に形成される段差により、内部電極が屈曲し、ショートが発生する可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するものであり、ショートの発生を抑制することができる積層セラミックコンデンサを提供することを目的とする。
本発明の積層セラミックコンデンサは、
積層された複数の誘電体層と複数の内部電極とを含み、前記誘電体層と前記内部電極の積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、前記積層方向と直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、前記積層方向および前記幅方向と直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面とを有する積層体と、
前記内部電極と電気的に接続され、前記積層体の前記第1の端面および前記第2の端面にそれぞれ設けられた外部電極と、
を備え、
前記積層体を前記積層方向に見たときに、各々の前記内部電極が重なり合う領域を有効領域、前記有効領域よりも前記第1の端面側に位置する領域を第1の領域、前記有効領域よりも前記第2の端面側に位置する領域を第2の領域とすると、前記有効領域、前記第1の領域、および、前記第2の領域のうち、前記第1の領域に、前記誘電体層および前記内部電極が前記積層方向に屈曲した屈曲部が存在しており、
前記屈曲部において、屈曲している複数の前記誘電体層および前記内部電極の前記積層方向における頂点は全て、前記積層体の前記有効領域から前記長さ方向において25μm以上35μm以下の範囲に存在することを特徴とする。
前記屈曲部は、前記第1の領域の前記長さ方向の寸法をL1としたときに、前記第1の端面から0.3×L1の距離の位置より前記長さ方向の内側に存在していてもよい。
前記外部電極は、
前記第1の端面および前記第2の端面にそれぞれ設けられた第1のNi層と、
前記第1のNi層の上に設けられた第2のNi層と、
前記第2のNi層の上に設けられたSn層と、
を備えていてもよい。
前記第1のNi層は下地電極層であり、前記第2のNi層および前記Sn層はめっき層であって、
前記第1のNi層の前記幅方向の中央の位置において、前記長さ方向および前記積層方向で規定される断面において、前記積層方向の中央、かつ、前記長さ方向の中央の位置における6μm×8μmの範囲内に、誘電体組成物を25面積%以上40面積%以下含んでいてもよい。
前記内部電極の厚みは、0.40μm以下であってもよい。
前記内部電極の厚みは、0.35μm以下であってもよい。
前記誘電体層の厚みは、0.55μm以下であってもよい。
本発明の積層セラミックコンデンサによれば、内部電極が積層方向において重なり合う有効領域よりも第1の端面側に位置する第1の領域に、誘電体層および内部電極が積層方向に屈曲した屈曲部が存在しており、積層方向に隣接する内部電極の距離が近い有効領域には屈曲部が存在しないので、ショートの発生を抑制することができる。
一実施形態における積層セラミックコンデンサの斜視図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサのII−II線に沿った断面図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサのIII−III線に沿った断面図である。 屈曲部の形状の一例を模式的に示す図である。 走査型電子顕微鏡で観察される積層体の断面を模式的に示す図である。 積層セラミックコンデンサの製造方法について説明するための図であって、(a)は、セラミックグリーンシート上に内部電極パターンを形成した状態を示し、(b)は、内部電極パターンの周囲領域にセラミックペーストパターンを形成した状態を示す。 セラミックペーストパターンと内部電極パターンとの間に隙間が生じることを説明するための図である。
以下に本発明の実施形態を示して、本発明の特徴を具体的に説明する。
図1は、一実施形態における積層セラミックコンデンサ10の斜視図である。図2は、図1に示す積層セラミックコンデンサ10のII−II線に沿った断面図である。図3は、図1に示す積層セラミックコンデンサ10のIII−III線に沿った断面図である。
図1〜図3に示すように、積層セラミックコンデンサ10は、全体として直方体形状を有する電子部品であり、積層体11と、一対の外部電極20a、20bとを有している。一対の外部電極20a、20bは、図1に示すように、対向するように配置されている。
ここでは、一対の外部電極20a、20bが対向する方向を積層セラミックコンデンサ10の長さ方向Lと定義し、後述する誘電体層12と内部電極13a、13bとが積層されている方向を積層方向Tと定義し、長さ方向Lおよび積層方向Tのいずれの方向にも直交する方向を幅方向Wと定義する。
積層体11は、長さ方向Lに相対する第1の端面15aおよび第2の端面15bと、積層方向Tに相対する第1の主面16aおよび第2の主面16bと、幅方向Wに相対する第1の側面17aおよび第2の側面17bとを有する。
第1の端面15aには、第1の外部電極20aが設けられており、第2の端面15bには、第2の外部電極20bが設けられている。
積層体11は、角部および稜線部に丸みを帯びていることが好ましい。ここで、角部は、積層体11の3面が交わる部分であり、稜線部は、積層体11の2面が交わる部分である。
図2および図3に示すように、積層体11は、積層された複数の誘電体層12と複数の内部電極13a、13bとを含む。内部電極13a、13bには、第1の内部電極13aと第2の内部電極13bとが含まれている。より詳細には、積層体11は、第1の内部電極13aと第2の内部電極13bとが積層方向Tにおいて、誘電体層12を介して交互に複数積層された構造を有する。
誘電体層12は、図2および図3に示すように、積層方向Tの最も外側に位置する内部電極13a、13bよりも積層方向Tの外側に位置する外層誘電体層121と、積層方向Tに隣り合う2つの内部電極13a、13bの間に位置する内層誘電体層122とを含む。
より詳しく説明すると、外層誘電体層121は、積層方向Tの最も外側に位置する内部電極13a、13bと、積層体11の第1の主面16aおよび第2の主面16bとの間に位置する層である。また、内層誘電体層122は、積層方向Tに隣り合う第1の内部電極13aと第2の内部電極13bとの間に位置する層である。
誘電体層12は、例えば、BaTiO3を主成分とするセラミック材料からなる。
第1の内部電極13aは、積層体11の第1の端面15aに引き出されている。また、第2の内部電極13bは、積層体11の第2の端面15bに引き出されている。
第1の内部電極13aは、第2の内部電極13bと対向する部分である対向電極部と、対向電極部から積層体11の第1の端面15aまで引き出された部分である引出電極部とを備えている。また、第2の内部電極13bは、第1の内部電極13aと対向する部分である対向電極部と、対向電極部から積層体11の第2の端面15bまで引き出された部分である引出電極部とを備えている。
第1の内部電極13aの対向電極部と、第2の内部電極13bの対向電極部とが誘電体層12を介して対向することにより容量が形成され、これにより、コンデンサとして機能する。
第1の内部電極13aおよび第2の内部電極13bは、例えば、Ni、Cu、Ag、Pd、およびAuなどの金属、またはAgとPdの合金などを含有している。第1の内部電極13aおよび第2の内部電極13bは、さらに誘電体層12に含まれるセラミックと同一組成系の誘電体粒子を含んでいてもよい。
ここで、積層体11を積層方向Tに見たときに、各々の第1の内部電極13aと対向する第2の内部電極13bとが重なり合う領域を有効領域Sa、有効領域Saよりも第1の端面15a側に位置する領域を第1の領域Sb、有効領域Saよりも第2の端面15b側に位置する領域を第2の領域Scと呼ぶ(図2参照)。
積層体11の有効領域Sa、第1の領域Sb、および、第2の領域Scのうち、第1の領域Sbにのみ、誘電体層12および第1の内部電極13aが積層方向Tに屈曲した屈曲部30が存在する。
なお、積層セラミックコンデンサ10は、長さ方向Lにおいて線対称な構造を有する。したがって、図2に示す配置状態で第2の領域Scにのみ屈曲部30が存在するようにみえても、その積層セラミックコンデンサ10を水平に180°回転させれば、第1の領域Sbにのみ屈曲部30が存在することになる。
図4は、屈曲部30の形状の一例を模式的に示す図である。屈曲部30の屈曲している方向は、積層方向Tにおける第1の主面16a側であってもよいし、第2の主面16b側であってもよい。図4は、第2の主面16b側に屈曲している例を示している。
ここでは、屈曲部30は以下のように定義される。まず、積層体11を幅方向Wの中央部にて研磨して内部電極13a、13bを露出させ、光学顕微鏡にてそれぞれの内部電極13a、13bを撮像する。ここで、第1の主面16aが伸びる方向をX軸とし、X軸に垂直な方向をY軸とすると、X軸とY軸上で該内部電極からなる線分を2次関数のグラフと見立てて微分し、微分値の符号が変わる点のうち、もっとも有効領域Saに近い点を屈曲部30とする。
図4に示すように、屈曲部30において、屈曲している複数の誘電体層12の積層方向Tにおける頂点、および、第1の内部電極13aの積層方向Tにおける頂点P1〜P5は全て、積層体11の有効領域Saから長さ方向Lにおいて25μm以上35μm以下の範囲に存在する。上記頂点P1〜P5は全て、積層体11の有効領域Saから長さ方向Lにおいて15μm以上45μm以下の範囲に存在することが好ましい。
また、屈曲部30は、第1の領域Sbの長さ方向の寸法をL1としたときに、第1の端面15aから0.3×L1の距離の位置より長さ方向Lの内側に存在する。なお、長さ方向Lの内側とは、第1の端面15a側を外側としたときの内側である。
ここで、有効領域Saは、第1の内部電極13aと第2の内部電極13bとが積層方向Tにおいて重なり合っているため、積層方向Tにおいて隣り合う2つの内部電極13a、13bの距離が近い。したがって、有効領域Saに屈曲部30が存在すると、隣り合う内部電極13a、13bが接触してショートが発生する可能性がある。
しかしながら、本実施形態における積層セラミックコンデンサ10では、第2の内部電極13bが存在しない第1の領域Sbにのみ屈曲部30が存在し、有効領域Saに屈曲部30は存在しないので、ショートの発生を抑制することができる。
また、本実施形態における積層セラミックコンデンサ10は、後述する製造方法で詳しく説明するように、従来の積層セラミックコンデンサと比べて、内部電極13a、13bの周縁部分と誘電体層12との間に段差が生じることを抑制した構成とされている。したがって、段差部分において内部電極が屈曲することを抑制し、ショートの発生を抑制することができる。
第1の外部電極20aは、積層体11の第1の端面15aに形成されている。本実施形態では、第1の外部電極20aは、積層体11の第1の端面15aの全体に形成されているとともに、第1の端面15aから、第1の主面16a、第2の主面16b、第1の側面17a、および第2の側面17bに回り込むように形成されている。第1の外部電極20aは、第1の内部電極13aと電気的に接続されている。
第2の外部電極20bは、積層体11の第2の端面15bに形成されている。本実施形態では、第2の外部電極20bは、積層体11の第2の端面15bの全体に形成されているとともに、第2の端面15bから、第1の主面16a、第2の主面16b、第1の側面17a、および第2の側面17bに回り込むように形成されている。第2の外部電極20bは、第2の内部電極13bと電気的に接続されている。
第1の外部電極20aは、積層体11の第1の端面15aに設けられた第1のNi層21aと、第1のNi層21aの上に設けられた第2のNi層22aと、第2のNi層22aの上に設けられたSn層23aとを備える。
第2の外部電極20bは、積層体11の第2の端面15bに設けられた第1のNi層21bと、第1のNi層21bの上に設けられた第2のNi層22bと、第2のNi層22bの上に設けられたSn層23bとを備える。
第1のNi層21a、21bは、下地電極層であって、例えば、Niを含む導電ペーストを積層体に塗布して焼き付けることによって形成される焼付け電極層である。第1のNi層21a、21bには、共材としての誘電体組成物が含まれている。誘電体組成物は、例えば、誘電体層12と同じセラミック材料からなる組成物である。ただし、誘電体組成物の構成材料が誘電体層12と全く同じセラミック材料である必要はないが、誘電体層12を構成するセラミック材料に近い成分の材料を用いることが好ましい。
本実施形態の積層セラミックコンデンサ10では、第1のNi層21a、21bの幅方向Wの中央の位置における、長さ方向Lおよび積層方向Tで規定される断面において、積層方向Tの中央、かつ、長さ方向Lの中央の位置における6μm×8μmの範囲内に、誘電体組成物を25面積%以上40面積%以下含む。第1のNi層21a、21bが誘電体組成物を25面積%以上40面積%以下含むことにより、第1のNi層21a、21bと積層体11との接続性を向上させることができ、第1の外部電極20aおよび第2の外部電極20bの剥がれを抑制することができる。
ここで、第1のNi層21a、21bに含まれる誘電体組成物の上記面積率は、波長分析型X線分析装置(以下、WDXと呼ぶ)を用いて、以下の方法により測定することができる。
まず、積層セラミックコンデンサ10の幅方向Wの中央の位置において、長さ方向Lおよび積層方向Tで規定される断面を露出させ、積層体11の積層方向Tの中央、かつ、長さ方向Lの中央の位置を10000倍に拡大する。拡大する領域の視野は、6μm×8μmとする。そして、拡大した領域をWDXによりマッピングし、マッピングによって得られた画像から面積率を測定する。
第2のNi層22a、22bおよびSn層23a、23bは、めっき層である。
積層セラミックコンデンサ10の各部の寸法は、例えば以下の通りである。
長さ方向Lの寸法:0.6±0.09mm
幅方向Wの寸法:0.3±0.09mm以下
積層方向Tの寸法:0.3±0.09mm以下
誘電体層の厚み:0.50μm以上0.60μm以下であり、より好ましくは0.55μm以下
内部電極の厚み:0.25μm以上0.40μm以下であり、より好ましくは0.35μm以下
本実施形態における積層セラミックコンデンサ10では、積層方向Tにおける内部電極13a、13bの厚みは、0.40μm以下であることが好ましく、0.35μm以下であることがより好ましい。
また、積層方向Tにおける誘電体層12の厚みは、0.55μm以下であることが好ましい。
ここで、誘電体層12の厚み、および、第1の内部電極13aと第2の内部電極13bの各々の厚みは、以下の方法により測定することができる。
まず、積層体11の積層方向Tおよび幅方向Wにより規定される面、換言すると、積層体11の長さ方向Lと直交する面を研磨することによって、断面を露出させて、その断面を走査型電子顕微鏡で観察する。図5は、走査型電子顕微鏡で観察される積層体11の断面を模式的に示す図である。
次に、露出させた断面の中心を通る積層方向Tに沿った中心線Lc、および、この中心線Lcから両側に等間隔に2本ずつ引いた線La、Lb、Ld、Leの合計5本の線上における誘電体層12の厚みDc、Da、Db、Dd、Deをそれぞれ測定し、これらの平均値を誘電体層12の厚みとする。
同様に、第1の内部電極13aの厚みは、直線La上の厚みEa、直線Lb上の厚みEb、直線Lc上の厚みEc、直線Ld上の厚みEd、および、直線Le上の厚みEeを測定し、これらの平均値を第1の内部電極13aの厚みとする。第2の内部電極13bの厚みも同様の方法により求めることができる。
例えば、複数の誘電体層12の平均厚みを算出する際には、積層方向Tの略中央に位置する誘電体層12とその両側にそれぞれ位置する2層ずつの誘電体層12とを合わせた5層の誘電体層12の各々について上記の方法により厚みを測定し、その平均値を複数の誘電体層12の平均厚みとする。ただし、誘電体層12の積層数が5層未満である場合には、全ての誘電体層12について上記の方法により厚みを測定し、その平均値を複数の誘電体層12の平均厚みとする。複数の内部電極13a、13bの平均厚みについても同様の方法により求めることができる。
(積層セラミックコンデンサの製造方法)
上述した積層セラミックコンデンサ10の製造方法の一例を以下で説明する。
初めに、セラミックグリーンシート、内部電極用導電性ペースト、および、外部電極用導電性ペーストをそれぞれ用意する。セラミックグリーンシート、および、内部電極用導電性ペーストはそれぞれ、有機バインダおよび有機溶剤を含む公知のものを用いることができる。
続いて、図6(a)に示すように、キャリアフィルム61上に形成されたセラミックグリーンシート62に、内部電極用導電性ペーストを印刷することによって、内部電極パターン63を形成する。内部電極用導電性ペーストの印刷は、例えば、スクリーン印刷やグラビア印刷などの印刷方法を用いることができる。
続いて、図6(b)に示すように、内部電極パターン63の周囲領域に、セラミックペーストを塗工することによって、内部電極パターン63と、その周囲領域との間の段差を解消するためのセラミックペーストパターン64を形成する。セラミックペーストは、セラミックグリーンシート62を作製する際に用いたセラミックペーストを用いてもよいし、異なるものを用いてもよい。ここでは、セラミックペーストパターン64を形成したシート65を、段差ゼロシートと呼ぶ。
ここで、セラミックペーストを塗工する際、内部電極パターン63と、形成されるセラミックペーストパターン64との間に隙間が生じないように精度良く塗工することは難しく、図7に示すように、隙間70が生じる。上述した屈曲部30は、この隙間70に起因して、後述する積層体のプレス工程で形成されると考えられる。
続いて、内部電極パターン63が形成されていないセラミックグリーンシートを所定枚数積層し、その上に、段差ゼロシート65を順次積層し、その上に、内部電極パターン63が形成されていないセラミックグリーンシートを所定枚数積層して、マザー積層体を作製する。なお、完成後の積層セラミックコンデンサ10において、第1の内部電極13aが第1の端面15aに引き出され、第2の内部電極13bが第2の端面15bに引き出される構成となるように、段差ゼロシート65は、位置をずらしながら積層する。
続いて、マザー積層体を、剛体プレス、静水圧プレスなどの方法により、積層方向にプレスした後、押切り、ダイシング、レーザなどの切断方法により、所定のサイズにカットし、積層チップを得る。この後、バレル研磨などにより、積層チップの角部および稜線部に丸みをつけてもよい。
続いて、積層チップの両端面と、両主面の一部および両側面の一部とに、外部電極用導電性ペーストを塗布する。外部電極用導電性ペーストには、例えばNi粉や有機溶剤などが含まれる。
その後、積層チップを乾燥させた後、焼成する。焼成温度は、用いられるセラミック材料や導電性ペーストの材料にもよるが、例えば900℃以上1300℃以下である。これにより、積層体および外部電極の金属層が形成される。
最後に、金属層の表面にめっき層を形成する。めっき層の形成は、例えば、最初にNiめっき層を形成した後、Snめっき層を形成する。
上述した工程により、積層セラミックコンデンサ10を製造することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
10 積層セラミックコンデンサ
11 積層体
12 誘電体層
13a 第1の内部電極
13b 第2の内部電極
15a 積層体の第1の端面
15b 積層体の第2の端面
16a 積層体の第1の主面
16b 積層体の第2の主面
17a 積層体の第1の側面
17b 積層体の第2の主面
20a 第1の外部電極
20b 第2の外部電極
21a、21b 第1のNi層
22a、22b 第2のNi層
23a、23b Sn層
30 屈曲部
61 キャリアシート
62 セラミックグリーンシート
63 内部電極パターン
64 セラミックペーストパターン
65 段差ゼロシート

Claims (7)

  1. 積層された複数の誘電体層と複数の内部電極とを含み、前記誘電体層と前記内部電極の積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、前記積層方向と直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、前記積層方向および前記幅方向と直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面とを有する積層体と、
    前記内部電極と電気的に接続され、前記積層体の前記第1の端面および前記第2の端面にそれぞれ設けられた外部電極と、
    を備え、
    前記積層体を前記積層方向に見たときに、各々の前記内部電極が重なり合う領域を有効領域、前記有効領域よりも前記第1の端面側に位置する領域を第1の領域、前記有効領域よりも前記第2の端面側に位置する領域を第2の領域とすると、前記有効領域、前記第1の領域、および、前記第2の領域のうち、前記第1の領域に、前記誘電体層および前記内部電極が前記積層方向に屈曲した屈曲部が存在しており、
    前記屈曲部において、屈曲している複数の前記誘電体層および前記内部電極の前記積層方向における頂点は全て、前記積層体の前記有効領域から前記長さ方向において25μm以上35μm以下の範囲に存在することを特徴とする積層セラミックコンデンサ。
  2. 前記屈曲部は、前記第1の領域の前記長さ方向の寸法をL1としたときに、前記第1の端面から0.3×L1の距離の位置より前記長さ方向の内側に存在することを特徴とする請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
  3. 前記外部電極は、
    前記第1の端面および前記第2の端面にそれぞれ設けられた第1のNi層と、
    前記第1のNi層の上に設けられた第2のNi層と、
    前記第2のNi層の上に設けられたSn層と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の積層セラミックコンデンサ。
  4. 前記第1のNi層は下地電極層であり、前記第2のNi層および前記Sn層はめっき層であって、
    前記第1のNi層の前記幅方向の中央の位置における、前記長さ方向および前記積層方向で規定される断面において、前記積層方向の中央、かつ、前記長さ方向の中央の位置における6μm×8μmの範囲内に、誘電体組成物を25面積%以上40面積%以下含むことを特徴とする請求項3に記載の積層セラミックコンデンサ。
  5. 前記内部電極の厚みは、0.40μm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  6. 前記内部電極の厚みは、0.35μm以下であることを特徴とする請求項5に記載の積層セラミックコンデンサ。
  7. 前記誘電体層の厚みは、0.55μm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
JP2019162185A 2019-09-05 2019-09-05 積層セラミックコンデンサ Pending JP2021040100A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019162185A JP2021040100A (ja) 2019-09-05 2019-09-05 積層セラミックコンデンサ
US17/000,517 US11404213B2 (en) 2019-09-05 2020-08-24 Multilayer ceramic capacitor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019162185A JP2021040100A (ja) 2019-09-05 2019-09-05 積層セラミックコンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021040100A true JP2021040100A (ja) 2021-03-11

Family

ID=74847514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019162185A Pending JP2021040100A (ja) 2019-09-05 2019-09-05 積層セラミックコンデンサ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11404213B2 (ja)
JP (1) JP2021040100A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021040100A (ja) * 2019-09-05 2021-03-11 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3747940B2 (ja) * 2004-06-03 2006-02-22 株式会社村田製作所 積層コンデンサおよびその製造方法
JP4295179B2 (ja) 2004-08-31 2009-07-15 Tdk株式会社 電子部品およびその製造方法
JP5672162B2 (ja) * 2010-07-21 2015-02-18 株式会社村田製作所 電子部品
KR101946259B1 (ko) * 2011-05-31 2019-02-12 삼성전기 주식회사 적층 세라믹 전자부품
JP2015111650A (ja) * 2013-10-30 2015-06-18 株式会社村田製作所 積層セラミック電子部品及びマザーのセラミック積層体
JP6439551B2 (ja) * 2014-05-21 2018-12-19 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ
KR101659209B1 (ko) * 2015-02-10 2016-09-22 삼성전기주식회사 적층 세라믹 전자부품 및 이를 구비한 기판
KR101762032B1 (ko) * 2015-11-27 2017-07-26 삼성전기주식회사 적층 세라믹 전자부품 및 그 제조 방법
KR102437801B1 (ko) * 2016-02-22 2022-08-30 삼성전기주식회사 적층 세라믹 전자부품 및 그 제조 방법
JP6677228B2 (ja) * 2017-08-31 2020-04-08 株式会社村田製作所 コイル部品
KR102653206B1 (ko) * 2018-08-16 2024-04-01 삼성전기주식회사 적층형 커패시터
JP2020077815A (ja) * 2018-11-09 2020-05-21 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ
KR20190121217A (ko) * 2018-11-13 2019-10-25 삼성전기주식회사 적층 세라믹 전자부품
JP2020167197A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ
KR20190116140A (ko) * 2019-07-24 2019-10-14 삼성전기주식회사 적층 세라믹 커패시터
JP2021040100A (ja) * 2019-09-05 2021-03-11 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ
JP7196810B2 (ja) * 2019-10-04 2022-12-27 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ
JP2021086972A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ
JP2021111659A (ja) * 2020-01-07 2021-08-02 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ
JP2021150300A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ
JP2021150301A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ

Also Published As

Publication number Publication date
US11404213B2 (en) 2022-08-02
US20210074482A1 (en) 2021-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10366838B2 (en) Laminated ceramic electronic component and method for manufacturing same
JP6852253B2 (ja) 積層セラミック電子部品及びその製造方法
JP6834091B2 (ja) 積層セラミック電子部品及びその製造方法
KR101871281B1 (ko) 적층 세라믹 콘덴서, 적층 세라믹 콘덴서의 실장구조 및 테이핑 연속 전자부품
JP5035318B2 (ja) 積層型コンデンサ
JP2010092896A (ja) 積層セラミック電子部品およびその製造方法
KR102543312B1 (ko) 적층 세라믹 콘덴서
JP2020057738A (ja) 電子部品、回路基板、および電子部品の回路基板への実装方法
JP6714840B2 (ja) 積層セラミック電子部品およびその製造方法
JP2018113367A (ja) 積層セラミックコンデンサおよびその実装構造体
US10117333B2 (en) Multilayer ceramic capacitor, mounting structure of multilayer ceramic capacitor, and taped electronic component array
JP2020053577A (ja) 電子部品
JP4375006B2 (ja) 積層セラミックコンデンサおよびその製造方法
JP2021166219A (ja) 積層セラミックコンデンサおよび半導体装置
JP2021086972A (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP2021040100A (ja) 積層セラミックコンデンサ
US11929208B2 (en) Multilayer ceramic capacitor
JP2015053512A (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP2020065043A (ja) 電子部品
JP7361465B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP2020167202A (ja) 積層セラミックコンデンサ
WO2023233835A1 (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP7156320B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP2018129435A (ja) 積層貫通コンデンサ及び電子部品装置
JP2023073705A (ja) 積層セラミックコンデンサ