JP2021038028A - エレベーターの上下方向人数検出システム、及び上下方向人数検出方法 - Google Patents

エレベーターの上下方向人数検出システム、及び上下方向人数検出方法 Download PDF

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正康 藤原
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章 小町
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孝道 星野
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Abstract

【課題】エレベーターの所定階の乗場に待機している、上方向に移動する利用者の人数と、下方向に移動する利用者の人数とを行先方向別に正確に把握することができるエレベーターの上下方向人数検出システム、及び上下方向人数検出方法を提供する【解決手段】エレベーターの乗場を撮影するカメラ17の画像から、乗車号機5A〜5D毎に利用者の人数と予約表示灯18の点灯状態を抽出し、予約表示灯18の点灯状態によって抽出された利用者が上方向に向かう乗車号機、或いは下方向に向かう乗車号機に乗り込むかを判定して、乗場に待機している利用者の行先方向を評価する。これによれば、利用者の移動状況を正確に把握できるので、例えば、群管理制御を行なうための事前のシミュレーションの精度を向上でき、或いは、エレベーターの運行制御を効率的に行うことができる。【選択図】図5

Description

本発明はエレベーターの乗り場で上方に移動する利用者、及び下方に移動する利用者の人数を正確に把握するエレベーターの上下方向人数検出システム、及び上下方向人数検出方法に関するものである。
比較的規模の大きな建築物においては、エレベーターによる利用者輸送能力を向上させるため複数のエレベーターを併設し、乗り場での呼び登録に際して、最適な乗りかごを選択してサービスさせるシステムを導入している。更に、建築物の規模が大きくなるにつれ、併設されるエレベーターの台数も多くなり、これら複数のエレベーターを群管理制御装置により、適切に制御して利用者に対する待ち時間の低減等のサービス向上を図っている。
このような群管理制御装置を用いたエレベーターにおいては、それぞれのエレベーターの利用効率を適切に制御するため、利用者の人数を計測して夫々のエレベーターの効率的な運行を行なうようにしている。例えば、特開2016−8130号公報(特許文献1)、特開2010−241566号公報(特許文献2)等においては、以下のようなシステムが提案されている。
特許文献1に示されたエレベーターシステムにおいては、乗りかごに荷重量算出装置が設けられ、エレベーターの乗場に監視カメラ装置が設けられている。荷重量算出装置は乗りかごの荷重量を算出し、監視カメラ装置は乗場を撮影した画像情報から乗場にいる利用者を検出している。そして、乗りかごが乗場で戸開しているときに乗場にいる利用者が検出されると、算出された乗りかごの荷重量に基づいて乗りかごへの乗車可能人数を算出し、算出された乗車可能人数を報知するようにしている。
また、特許文献2に示されたエレベーターシステムにおいては、複数台のエレベーターの乗りかごが、所定の乗り継ぎ階(第2ロビー階)で相互に乗り継ぎ可能に制御され、乗り継ぎ階で上方向へ向かう利用人数と下方向へ向かう利用人数との比率を算出し、算出された比率に基づいて乗りかごの乗り継ぎ階への到着時間を制御するようにしている。
特開2016− 8130号公報 特開2010−241566号公報
ところで、この種の群管理制御装置を備えたエレベーターにおいては、それぞれのエレベーターを効率的に運用するためには、利用者の移動情報(建築物の上方向、或いは下方向への移動、利用者の人数、乗車号機、待機時刻、待機階床等)を正確に把握する必要がある。このように利用者の移動情報が正確に把握できると、群管理制御を行なうための事前のシミュレーションに必要となる正確なパラメータデータが得られるので、シミュレーションの精度を向上できる。また、利用者の移動状況が正確に把握できると、実際の群管理制御に実時間で反映させることで、エレベーターの運行制御を更に効率的に行うことができる。したがって、群管理制御装置においては、利用者の移動情報を正確に把握することが強く要請されている。
本発明の目的は、少なくとも、エレベーターの所定階の乗場に待機している、上方向に移動する利用者の人数と、下方向に移動する利用者の人数とを行先方向別に正確に把握することができるエレベーターの上下方向人数検出システム、及び上下方向人数検出方法を提供することにある。
本発明の特徴は、エレベーターの乗場を撮影するカメラの画像から、乗車号機毎に利用者の人数を抽出し、抽出された利用者が上方向に向かう乗車号機、或いは下方向に向かう乗車号機に乗り込むかを判定して、乗場に待機している利用者の移動情報を正確に把握する、ところにある。
本発明によれば、利用者の移動情報を正確に把握できるので、例えば、群管理制御を行なうための事前のシミュレーションの精度を向上でき、或いは、エレベーターの運行制御を効率的に行うことができる。
本発明の第1の実施形態になるエレベーター運行管理システムと監視カメラ監視システムの概略を示す構成図である。 本発明の考え方を説明するための乗場を斜め上方から見た外観図である。 予約表示灯の点灯状態を説明する説明図である。 本発明の考え方を説明するための乗車号機毎に設定される利用者検出範囲を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態になるエレベーターの上下方向人数検出方法を説明するフローチャートである。 図5に示す制御ステップS12、S13の詳細な制御フローである。 図5に示す制御ステップS16で実行されるログ出力の具体的なデータを示す図である。 本発明の第2の実施形態になるエレベーターの上下方向人数検出方法を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態になるエレベーターの上下方向人数検出方法を説明するフローチャートである。 図9に示す制御ステップS27の詳細な制御フローである。 図9に示す制御ステップS16で実行されるログ出力の具体的なデータを示す図である。
次に、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
図1は、本発明の第1の施形態になる群管理制御されるエレベーターの概略を示す構成図である。
群管理制御装置として機能するエレベーター運行管理システム10は、複数台のエレベーターのそれぞれの乗車号機を制御する乗車号機エレベーター制御システム11A〜11Nと接続され、乗車号機エレベーター制御システム11A〜11Nは、エレベーター運行管理システム10からの制御指令を受信して乗車号機の運行を実際に行なう機能を備えている。例えば、乗車号機の巻上機の電動モータ、巻上機のブレーキ機構、戸開閉電動モータ等を制御するものである。
また、エレベーター運行管理システム10は、通信網12を介して乗場エレベーターサービス要求装置13、ビル管理システム14、公共機関管理システム15、及び監視カメラ制御システム16と接続されている。尚、乗場エレベーターサービス要求装置13、ビル管理システム14、公共機関管理システム15は、本実施形態と関係しないので、詳細な説明は省略する。また、図1に示すシステム構成は、建築物毎、或いは複数の建築物毎に構築されたプライベートシステムとして運用されるものである。
本実施形態になるエレベーター運行管理システム10は、学習部10A、受信部10B、階床別人数評価部10C、総合評価部10D、及び割当て指令部10Eとから構成されており、それぞれは、コンピュータの制御機能として実現することができる。
受信部10Bは、通信網12と接続されており、監視カメラ制御システム16から、それぞれの階床毎の上方向の利用者人数、下方向の利用者人数、待機時刻等の各種関連情報が入力されている。受信された各種関連情報は、学習部10Aに送られて書き換え処理等の実行によって各種関連情報の学習が行われる。
また、受信された、階床毎の上方向の利用者人数、下方向の利用者人数、待機時刻等の情報は、階床別人数評価部10Cに送られ、ここで所定の評価演算処理が実行される。この評価演算結果は総合評価部10Dに送られ、他の評価演算パラメータと併せて総合評価演算が実行される。総合評価部10Dで演算された乗車号機の運行割当て情報は割当て指令部10Eに送られ、割当て指令部10Eは、対応する乗車号機エレベーターシステム11A〜11Nに制御指令を送信して、乗車号機エレベーターシステム11A〜11Nに所定の機能を実行させる。
一方、本実施形態の特徴である監視カメラ制御システム16は、監視カメラの画像入力処理部16A、検出範囲設定処理部16B、利用者検出処理部16C、待機人数検出処理部16D、及び人数出力処理部16Eから構成されており、これらも、コンピュータの制御機能として実現することができる。
検出範囲設定処理部16Bは、以下の利用者検出処理部16Cで検出する利用者の利用者検出範囲を設定する機能を備えており、任意の範囲で利用者検出範囲を設定することができる。例えば、乗場の乗車号機の前面の乗場戸の前で、所定半径の半円状の検出範囲を設定したり、矩形の検出範囲を設定することができる。
更に、検出範囲設定処理部16Bは、乗車号機毎の運行方向(上方向、或いは下方向)をランプの明暗で表示する予約表示灯の表示状態を判別するために、予約表示灯検出範囲を設定する機能を備えている。この予約表示灯検出範囲での予約表示灯の明暗で乗車号機毎の運行方向を判別することができる。このように、利用者の検出と予約表示灯の検出を同時に行なうことで、利用者と予約表示灯の関係が一義に設定でき、他の判断パラメータを新たに用いずに運行方向を定義できるので、制御の観点から合理的な判断制御を実行することができる。
利用者検出処理部16Cは、画像入力処理部16Aに入力された、監視カメラによって撮影された画像から、人物(=利用者)検出のための画像特徴量を求め、この特徴量から利用者を特定、抽出する機能を備えている。或いは、人物の頭部像や全体像のモデルと、撮影された画像とを比較して利用者を特定、抽出する機能を備えている。いずれにしても、利用者検出処理部16Aは、監視カメラによって撮影された画像から、利用者を抽出する機能を備えている。
待機人数検出処理部16Dは、検出範囲設定処理部16Bによって、設定された利用者検出範囲に、何人の利用者が検出されているか算出する。ここで算出する人数は、予約表示灯検出範囲が設定可能であれば、予約表示灯が上方向に点灯した乗車号機の前の利用者検出範囲の利用者の人数、及び予約表示灯が下方向に点灯した乗車号機の前の利用者検出範囲の利用者の人数を算出することで、階床別の上方向行き、下方向行きの利用者の待機人数を算出する機能を備えている。この場合、階床番号、現在の待機時刻等も併せて検出する機能を備えている。
尚、監視カメラの配置位置や乗場の壁面形状等によって予約表示灯検出範囲が設定できない場合は、乗車号機の進行方向の情報を利用して、階床別の上方向行き、下方向行きの利用者の待機人数を算出する機能を備えていても良いものである。
人数出力処理部16Eは、待機人数検出処理部16Dで得られた上下方向別の利用者の待機人数、待機階床、待機時刻等をエレベーター運行管理システム10に送信する機能、或いはログ出力として、これらの待機人数、待機階床、待機時刻等のデータを別に設けた、書き換え可能な記憶エリアに記憶させる機能を備えている。
上下方向別の利用者の待機人数、待機階床、待機時刻等をエレベーター運行管理システム10に送信する場合は、エレベーターの運行制御を更に効率的に行う制御に利用でき、ログ出力としてデータを別に設けた記憶エリアに記憶させる場合は、群管理制御を行なうための事前のシミュレーションのパラメータデータとして利用できる。
次に、本実施形態の特徴となる監視カメラ制御システム16の詳細を図2〜図7を用いて説明する。図2〜図4は、本実施形態の考え方を説明する図であり、図5〜図7はその具体的な実施形態を説明する図である。
図2においては、或る階床(例えば、5階)の乗場を示しており、乗場の任意の位置に監視カメラ17が設置されている。この監視カメラ17は、乗場の全体を撮影できる広角カメラが用いられている。また、この乗場には4台のエレベーターが設置されており、それぞれ乗車号機5A〜5Dが運行されている。尚、この階床以外の各階床にも監視カメラ17が配置されていることはいうまでもない。
そして、乗場には上方向へ運行される乗車号機5Bと、下方向へ運行される乗車号機5Dの前に、利用者が待機している。図2では、予約表示灯18に示しているように、4名の利用者Pupが待機している乗車号機5Bが上方向に運行されるものであり、7名の利用者Pdnが待機している乗車号機5Dが下方向に運行されるものである。
予約表示灯18は種々のものがあるが、一般的には図3の(A)に示している通り、上方向表示灯18upと、下方向表示灯18dnとが対で設けられている。図3の(B)は、上方向表示灯18upが点灯して、乗車号機5Bが上方向に運行されることを示し、図3の(C)は、下方向表示灯18dnが点灯して、乗車号機5Dが下方向に運行されることを示している。したがって、この予約表示灯18の点灯状態を画像解析によって判断すれば、乗車号機がどの方向に運行されるのか判定することができる。
図4は、乗車号機毎の利用者人数、及び予約表示灯18の点灯状態を検出するための画像解析を行なう利用者検出範囲を示している。各乗車号機5A〜5Dの乗場戸19A〜19Dの前で、乗場戸19A〜19Dのそれぞれの中央付近を中心とする所定半径の半円形状に利用者検出範囲20A〜20Dが設定されている。したがって、乗車号機5A〜5D毎に利用者検出範囲20A〜20Dが設定されることになる。
現時点では乗車号機5Bと乗車号機5Dに利用者が待機しているので、画像解析によって、利用者検出範囲20B、及び利用者検出範囲20Dに存在する利用者の待機人数、及び予約表示灯18の点灯状態を検出することができる。もちろん、この場合は乗車号機も認識されることになる。この利用者検出範囲の設定は、画像入力処理部16Aで任意に設定可能であり、半円形状とは別に矩形の形状、或いはこれ以外の任意の形状に設定することも可能である。
ここで、隣接する利用者検出範囲20A〜20Dが重なる重複領域に位置する利用者Pdn-1については、どの利用者検出範囲に属するかが判断できない状態が発生する。この場合は、画像解析によって、利用者の顔、肩等の特徴点を抽出して利用者が向き合っている姿勢や方向から利用者検出範囲、及びその乗車号機を決定することができる。或いは、画像の時間的変化から利用者の移動軌跡が推定できるので、どの乗車号機に向かって移動したかを判定することで、利用者検出範囲、及びその乗車号機を決定することができる。したがって、図4においては、利用者Pdn−1は乗車号機5Dに乗車する利用者として、利用者検出範囲20Dで検出される待機人数として計数される。
またエレベーターを待っている状態でも、エレベーターの位置座標を事前に設定、或いは乗場から撮像した画像によってエレベータードアを検出し、自動でその位置座標を設定し、エレベーターの位置座標に対して、上述のとおり、検出した利用者の姿勢や方向からどのエレベーター位置座標に向かっているか否かを判別し、どの乗車号機に向かって待機しているか判別することが可能となる。
このような考え方に基づき、次に具体的な実施形態を説明する。図5は、監視カメラ制御システム10で実行される上述した処理のコンピュータによる制御フローを示すフローチャートである。この制御フローは所定時間毎の起動タイミングで起動されるものである。尚、以下では図4に示す状態を基礎にして説明を進める。
≪ステップS10≫
ステップS10においては、利用者検出範囲の設定処理を実行するものであり、入力された乗場の画像を基に、図4に示したような利用者検出範囲20A〜20Dを設定する。そして、この利用者検出範囲20A〜20Dの中の画像から、以下のステップS11によって乗車号機毎の利用者の抽出が実行されることになる。利用者検出範囲の設定処理が完了するとステップS11に移行する。
≪ステップS11≫
ステップS11においては、利用者の検出処理を実行するものであり、ステップS10で設定された利用者検出範囲20A〜20Dの中の画像を解析し、乗車号機毎の利用者の抽出を実行するものである。利用者の抽出は、監視カメラによって撮影された画像から、人物を抽出するための画像特徴量を求め、この特徴量から人物を特定、抽出している。尚、人物の頭部像や全体像のモデルと、撮影された画像とを比較して人物を特定、抽出することも可能である。
ここで、利用者検出範囲20A〜20Dの中の画像を解析した時に、利用者検出範囲が重複している重複領域に利用者が存在する場合では、どちらの利用者検出範囲の利用者に設定するか判断できない場合がある。したがって、利用者検出処理が終了するとステップS12に移行して重複領域に存在する利用者の設定処理を実行する。
≪ステップS12≫
ステップS12においては、重複領域に存在する利用者の利用者検出範囲の再設定、ここでは人ベクトル検出と称する処理を実行する。この処理は、重複領域に存在する利用者Pdn-1がどちらの利用者検出範囲に属するか判定して再設定するものであり、画像解析によって、利用者の顔、肩等の特徴点を抽出して利用者が向き合っている方向や姿勢から利用者検出範囲、及びその乗車号機を決定することができる。尚、この他に画像の時間的変化から利用者Pdn-1の移動軌跡が推定できるので、どの乗車号機に向かって移動したかを判定することで、利用者検出範囲、及びその乗車号機を決定することができる。このように、少なくとも利用者の姿勢や方向、或いは移動軌跡の1つ以上の情報から、重複領域に存在する利用者の利用者検出範囲を設定することができる。人ベクトル検出処理が終了するとステップS13に移行する。
これは、検出された利用者の位置座標と、利用者の向いている方向に対して任意方向を基準とする角度として数値化する。例えば、図4の利用者Pdn−1を例にすると、乗り場平面を上から俯瞰して見たレイアウトにおいて、図中上側に対して垂直に向く角度を基準とし、0°とする。そこからエレベーターの位置座標と、利用者の位置座標から、どのエレベーターに向いているか検出する。
例えば、単純に、1°〜90°である場合、1号機待ち、91°〜180°の場合、2号機待ち、181°〜270°の場合、3号機待ち、271°から0°の場合4号機待ちとする場合や、エレベーターの位置エリアを設定し、利用者の位置座標に応じて、上記の各号機待ちを検出する角度が変わる方式でも良い。図4の例の場合、利用者の向きを検出し、利用者Pdn−1の利用者は120°とすると、2号機待ちと判定される。
このように、利用者検出範囲の再設定は、それぞれの乗車号機の待ち方向を設定し、監視カメラの画像から重複領域の利用者待機方向を検出し、乗車号機の待ち方向と比較して、重複領域に存在する利用者の利用者検出範囲を設定することができる。
≪ステップS13≫
ステップS13においては、乗車号機別の利用者人数算出処理を実行するものであり、ステップS11及びステップS12で抽出された、利用者検出範囲20A〜20D毎、言い換えれば、乗車号機5A〜5D毎の利用者人数を算出する。乗車号機別の利用者人数算出処理が完了するとステップS14に移行する。
≪ステップS14≫
ステップS14においては、予約表示灯の点灯識別処理を実行するものであり、入力された予約表示灯18の画像を基に、図3に示したような予約表示灯18の点灯状態を識別する。図3の(A)は乗りかごの「呼び」がない状態を示しており、予約表示灯18は点灯していない。一方、図3の(B)は、上方向表示灯18upが点灯して、乗車号機5Bが上方向に運行されることを示し、図3の(C)は、下方向表示灯18dnが点灯して、乗車号機5Dが下方向に運行されることを示している。したがって、それぞれの予約表示灯18の点灯状態を画像解析して、それぞれの乗車号機5A〜5Dがどの方向に運行されるのか判定している。予約表示灯18の点灯識別処理が完了するとステップS15に移行する。
≪ステップS15≫
ステップS15においては、乗車号機毎に上下方向別の利用者人数算出処理を実行するものであり、ステップS13で求められた乗車号機毎の利用者の人数と、ステップS14で求められた乗車号機毎の運行方向とから、それぞれの乗車号機の運行方向と利用者人数を算出する。尚、このときは、乗車号機の情報、上方向、或いは下方向の情報、利用者人数の情報、待機時刻の情報、待機階床の情報等の利用者の移動情報が同時に求められている。上下方向別の利用者人数算出処理が完了するとステップS16、或いはステップS17、或いはステップS16とステップS17に移行する。
≪ステップS16≫
ステップS16においては、ステップS15で求められた乗車号機毎に上下方向別の利用者人数及びこれの関連情報をログ出力できるように、利用者の移動情報を書き換え可能なログ用記憶エリアに記憶させている。この場合、乗車号機の情報、上方向、或いは下方向の情報、利用者人数の情報、待機時刻の情報、待機階床の情報等の利用者の移動情報が記憶されるものである。このため、これらのデータは、エレベーターの制御動作をシミュレーションする場合のパラメータデータとして有効に活用することが可能となる。ログ出力処理が完了するとエンドに抜けて制御フローを終了し、次の起動タイミングの到来に備えて待機する。
≪ステップS17≫
ステップS17においては、通信網12を介して、ステップS16で説明したような利用者の移動情報がエレベーター運行管理システム10に送られる。エレベーター運行管理システム10では、階床別人数評価部10Cで所定の評価演算処理が実行され、更に総合評価部10Dで他の評価演算パラメータと併せて総合評価演算が実行される。このように、利用者の移動情報はエレベーターの運行制御を更に効率的に行う制御に利用できる。エレベーター運行管理システム10への出力処理が完了するとエンドに抜けて制御フローを終了し、次の起動タイミングの到来に備えて待機する。
尚、ステップS16とステップS17の処理を共に実行することも可能であることはいうまでもなく、この場合は、ステップS17を先に実行し、これに続いてステップS16を実行するようにすると良い。これによって、実時間で利用者の移動情報をエレベーター運行管理システム10に与えることができ、制御応答性を高めることが可能となる。
次に図6を用いて、図5に示すステップS12とステップS13の具体的な例を説明する。図5に示すステップS12が完了すると、図6に示すステップS18〜ステップS22が実行され、ステップS14に移行する。
≪ステップS18≫
ステップS18においては、カメラの画像から乗場に新たに利用者を検知したかどうかが判定される。画像解析によって、個々の利用者の特定が可能であるため、現時点より前の利用者に対して新たな利用者が乗場に出現すると、これを抽出することで新たな利用者を特定できる。ステップS18では、新たな利用者が抽出されないとエンドに抜け、新たな利用者が抽出されるとステップS19に移行する。
≪ステップS19≫
ステップS19においては、図4に示しているように、新たな利用者Pdn-1が利用者検出範囲20Dと利用者検出範囲20Cの重複領域に存在しているかどうかを判定している。そして、新たな利用者Pdn-1が重複領域に存在していると判定されるとステップS20に移行し、新たな利用者Pdn-1が重複領域に存在していないと判定されるとステップS21に移行する。
≪ステップS20≫
ステップS20においては、図5に示した人ベクトル処理(ステップS12)によって、新たな利用者Pdn-1が属する利用者検出範囲20Dが判定され、これによって乗車号機も判定される。
≪ステップS21≫
ステップS19で新たな利用者Pdn-1が明確に利用者検出範囲20Dに属していると判定されているので、ステップS21においては、この利用者検出範囲20Dに基づき乗車号機が判定される。
≪ステップS22≫
ステップS22においては、重複領域の利用者人数と利用者検出範囲20Dで抽出した利用者人数を加算して、乗車号機毎の利用者人数を算出する。例えば、図4において、利用者検出範囲20Dの現時点の人数が6名としたとき、新たな利用者Pdn-1が出現して重複領域に存在する場合、人ベクトル処理によって、重複領域の利用者Pdn-1は利用者検出範囲20Dと設定されるので、ステップS22では、重複領域の1名と利用者検出範囲20Dの6名とが加算されて7名となる。
一方、新たな利用者Pdn-1が出現し、重複領域に存在しないで利用者検出範囲20Dに存在する場合は、ステップS19の判断でステップS21に移行しているので、現時点の6名に新たな利用者1名が加えられて7名となる。ステップS22が完了すると、エンドに抜けるが、ステップS22で計数した乗車号機別の利用者の人数は、図5のステップS15で使用されることになる。
図7は、ステップS16で実行されるログ出力の具体例を示したものである。ログ出力は、それぞれの「階床」と、階床毎の「乗車号機」と、乗車号機の「運行方向」と、時刻帯毎の「待機人数」が記憶されている。
例えば、5階の乗車号機5A〜5Dにおいて、乗車号機5A、5Cは「呼び」がないため運行方向はブランクであり、待機人数は0名である。一方、乗車号機5Bは上方向の「呼び」のため運行方向は上方向とされ、乗車号機5Dは下方向の「呼び」のため運行方向は下方向とされて記憶される。
また、この時の時間経過に対応して、所定時間間隔で設定した時刻帯の待機人数が記憶される。例えば、乗車号機5Bの8:00:00〜8:00:59の時刻帯では4名の利用者が待機し、8:01:00〜8:01:59の時刻帯でも4名の利用者が待機していることが記憶される。また、乗車号機5Dの8:00:00〜8:00:59の時刻帯では6名の利用者が待機し、8:01:00〜8:01:59の時刻帯でも6名の利用者が待機していることが記憶される。
尚、本実施形態では上述した階床、階床毎の乗車号機、乗車号機の運行方向、時刻帯毎の待機人数を記憶させているが、必要に応じてこれ以外の記憶項目を設定することも可能である。
以上のような制御フローを実行することによって、利用者の上方向への移動と下方向への移動を含む移動情報を正確に把握できるので、例えば、群管理制御を行なうための事前のシミュレーションの精度を向上でき、或いは、エレベーターの運行制御を効率的に行うことができる。
次に、本実施形態の第2の実施形態を図8に基づいて説明する。図5に示した実施形態は、利用者検出範囲に存在する利用者の「人数」を計数する場合を示しているが、図8に示す例は、利用者検出範囲の混雑度を算出する場合を示している。尚、図5に示す制御ステップと同じステップ番号は、処理内容が実質的に同じである。
≪ステップS10≫〜≪ステップS12≫
図5の制御ステップと同じなので、説明を省略する。ステップS12が完了するとステップS23に移行する。
≪ステップS23≫
ステップS23においては、それぞれの利用者検出範囲20A〜20Dの範囲内にどの程度の利用者(人数ではない)が存在しているかの比率を算出するものである。以下では、利用者検出範囲における利用者全体が存在している比率を「混雑度」として説明する。
乗場に待機する利用者は大人や子供、及び太っている人や痩せている人が混在している。このため、例えば、利用者の人数だけでは乗車号機に乗り込める利用者を正確に反映することができない。したがって、本実施形態では画像解析によって、利用者検出範囲の混雑度を推定している。
混雑度は、例えば、利用者検出範囲の輝度の変化によって推定することができる。利用者検出範囲に利用者が存在しない場合の混雑度を「0%」と設定し、利用者が利用者検出範囲に存在して利用者検出範囲の或る範囲の輝度が変化すると、その面積変化分から混雑度を推定することができる。例えば、子供が多い場合は人数の計数値に比べて混雑度は低い傾向となるので、人数の計数値に比べて多くの利用者を乗車号機に乗り込ませることができる。したがって、このような利用者の正確な移動情報を求めることは、シミュレーションやエレベーターの運行制御に有利となる。ステップS23が完了するとステップS14に移行する。
≪ステップS14≫
図5の制御ステップと同じなので、説明を省略する。ステップS14が完了するとステップS24に移行する。
≪ステップS24≫
ステップS24においては、乗車号機毎に上下方向別の利用者混雑度算出処理を実行するものであり、ステップS23で求められた乗車号機毎の利用者検出範囲の混雑度と、ステップS14で求められた乗車号機毎の運行方向とから、それぞれの乗車号機の運行方向と利用者混雑度を算出する。尚、このときは、乗車号機の情報、上方向、或いは下方向の情報、利用者混雑度の情報、待機時刻の情報、待機階床の情報等の利用者の移動情報が同時に求められている。上下方向別の利用者混雑度算出処理が完了するとステップS25、或いはステップS26、或いはステップS25とステップS27に移行する。
≪ステップS25≫、≪ステップS27≫
ステップS25、及びステップS26は、実質的に図5の制御ステップS16、S17と同じであり、ステップS25では、ステップS24で求められた乗車号機毎に上下方向別の利用者混雑度をログ出力できるように、書き換え可能なログ用記憶エリアに記憶させている。また、ステップS26では、通信網12を介して、ステップS24で説明したような利用者の移動情報がエレベーター運行管理システム10に送られる。
このように、本実施形態では、利用者検出範囲の混雑度を推定することにより、例えば、子供が多い場合は人数の計数値に比べて混雑度は低い傾向となるので、より多くの利用者を乗車号機に乗り込ませることができるといった制御情報を得ることができる。
尚、本実施形態の場合は、図7に示すログ出力は、「待機人数」の項目が、「待機混雑度」の項目に変更され、割合や百分率で表示されることになる。したがって、このような利用者の正確な移動情報を求めることは、シミュレーションやエレベーターの運行制御に有利となる。
次に、本実施形態の第3の実施形態を図9〜図11に基づいて説明する。図5に示した実施形態は、予約表示灯18の画像解析によって乗車号機の上方向、或いは下方向の運行方向を検出する場合を示しているが、図9〜図11に示す例は、監視カメラの配置位置や乗場の壁面形状等によって、予約表示灯18の画像解析ができない場合の例を示している。
本実施形態では、乗車号機自体の運行方向の情報を利用して、階床別の上方向、及び下方向の利用者の待機人数を算出するようにしている。尚、図9に示す制御フローで、図5に示す制御ステップと同じステップ番号は、処理内容が実質的に同じである。
≪ステップS10≫〜≪ステップS13≫
図5の制御ステップと同じなので、説明を省略する。ステップS13が完了するとステップS27に移行する。
≪ステップS27≫
ステップ27においては、図5に示す予約表示灯18の点灯識別処置(ステップS14)が実行されないので乗車号機の運行方向が判断できない。このため、本制御ステップでは、乗車号機の「呼び」情報を基に運行方向の情報を得るように構成している。このステップS27の詳細は図10で説明する。そして、乗車号機の運行情報を基に、利用者の移動情報が得られるとステップS16、17に移行する。
≪ステップS16≫、≪ステップS17≫
図5の制御ステップと同じなので、説明を省略する。
次にステップS27の詳細について図10を用いて説明する。図9に示すステップS13が完了すると、図10に示すステップS28〜ステップS32が実行される。
≪ステップS28≫
ステップS13で乗車号機別利用者人数を検出する処理を行っているので、ステップS28においては、乗車号機別利用者人数を検出したかどうかが判断される。例えば、図4では、5階の乗車号機5A、5Cには利用者がいないためエンドに抜け、乗車号機5B、5Dには利用者が検出されているためステップS29に移行する。
≪ステップS29≫
ステップS29においては、利用者が検出された乗車号機別に5階の階床の「呼び」に対して上方向の呼び応答予定かどうかを判定している。つまり、現在運行されている乗車号機5B、或いは乗車号機5Dは、5階の乗車号機5B、或いは乗車号機5Dの「呼び」に応答したものかどうかが判定されている。尚、この「呼び」に対する応答の判断情報は、エレベーター運行管理システム10から通信網12を介して監視カメラ制御システム16に提供されている。
ここで、乗車号機5Bは、5階の「呼び」に応答して上方向に向けた運行がなされ、乗車号機5Dは5階の「呼び」に応答して下方向に向けた運行がなされている。したがって、ステップS29では、乗車号機5Bの場合はステップS30に移行し、乗車号機5Dの場合はステップS31に移行する。
≪ステップS30≫
ステップS30においては、ステップS13で検出された5階での乗車号機5Bの利用者の待機人数は、エレベーター運行管理システム10からの運行情報から上方向に向かう利用者と判定される。
≪ステップS31≫
ステップS31においては、ステップS13で検出された5階での乗車号機5Dの利用者の待機人数は、エレベーター運行管理システム10からの運行情報に基づいて下方向に向かう利用者と判定される。
≪ステップS32≫
ステップS32においては、乗車号機毎に上下方向別の利用者人数算出処理を実行するものであり、ステップS13で求められた乗車号機毎の利用者の人数と、ステップS30、S31で求められた乗車号機毎の運行方向とから、それぞれの乗車号機の運行方向と利用者人数を算出する。
尚、本実施形態では、第1の実施形態を基本にして、予約表示灯点灯識別機能が備えられていない場合における、乗車号機毎に上下方向別の利用者人数算出処理を実行するものであるが、第2の実施形態を基本にして、予約表示灯点灯識別機能が備えられていない場合における、乗車号機毎に上下方向別の利用者混雑度算出処理を実行するものであっても適用できるものである。この場合、ステップS30では上方向の利用者混雑度として設定され、ステップS31では下方向の利用者混雑度として設定されることになる。
図11は、ステップS16で実行されるログ出力の具体例を示したものである。ログ出力は、それぞれの「階床」と、階床毎の「乗車号機」と、乗車号機の「運行方向」と、時刻帯毎の「待機人数」が記憶されている。
例えば、5階の乗車号機5A〜5Dにおいて、乗車号機5A、5Cは「呼び」がないため運行方向はブランクで、待機人数は0名である。一方、乗車号機5Bは上方向の「呼び」のため運行方向は上方向とされ、乗車号機5Dは下方向の「呼び」のため運行方向は下方向とされて記憶される。ただ、この場合、運行方向はエレベーター運行管理システム10から提供される呼び応答予定の情報から設定されている。
また、この時の時間経過に対応して、所定時間間隔で設定した時刻帯の待機人数が記憶される。例えば、乗車号機5Bの8:00:00〜8:00:59の時刻帯では4名の利用者が待機し、8:01:00〜8:01:59の時刻帯でも4名の利用者が待機していることが記憶される。また、乗車号機5Dの8:00:00〜8:00:59の時刻帯では6名の利用者が待機し、8:01:00〜8:01:59の時刻帯でも6名の利用者が待機していることが記憶される。
以上述べた通り、本発明はエレベーターの乗場を撮影するカメラの画像から、乗車号機毎に利用者の人数を抽出し、抽出された利用者が上方向に向かう乗車号機、或いは下方向に向かう乗車号機に乗り込むかを判定して、乗場に待機している利用者の移動情報を正確に把握する構成としている。
これによれば、利用者の移動情報を正確に把握できるので、例えば、群管理制御を行なうための事前のシミュレーションの精度を向上でき、或いは、エレベーターの運行制御を効率的に行うことができる。
尚、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。またある実施例の構成の一手段を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一手段について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
10…エレベーター運行管理システム、10A…学習部、10B…受信部、10C…階床別人数評価部、10D…総合評価部、10E…割当て指令部、11A〜11N…乗車号機エレベーター制御システム、12…通信網、16…監視カメラ制御システム、16A…画像入力処理部、16B…利用者検出処理部、16C…検出範囲設定処理部、16D…待機人数検出処理部、16E…人数出力処理部、17…監視カメラ、18…予約表示灯、19A〜19D…乗場戸、20A〜20D…利用者検出範囲。

Claims (14)

  1. 複数のエレベーターの乗車号機の乗場を撮影するカメラの画像を解析して、前記乗場の利用者の移動情報を把握するエレベーターの上下方向人数検出システムであって、
    前記エレベーターの上下方向人数検出システムは、
    前記カメラの画像から、前記乗車号機毎に利用者の人数を抽出する利用者人数検出手段と、
    前記乗車号機毎に上方向、或いは下方向に運行されているかどうかを判定する運行方向判定手段と、
    前記利用者人数検出手段で抽出された前記乗車号機毎の利用者人数と前記運行方向判定手段で判定された前記乗車号機毎の運行方向に基づいて、前記乗車号機毎に、上方向に向かう利用者人数と、下方向に向かう利用者人数を求める上下方向別利用者人数算出手段とを備えている
    ことを特徴とするエレベーターの上下方向人数検出システム。
  2. 請求項1に記載のエレベーターの上下方向人数検出システムであって、
    前記エレベーターの上下方向人数検出システムは、
    前記カメラの画像から前記乗車号機毎に利用者を抽出する利用者検出範囲を設定する利用者検出範囲設定手段を備えており、
    前記利用者人数検出手段は、前記利用者検出範囲設定手段で設定された前記乗車号機毎の前記利用者検出範囲から利用者を抽出する
    ことを特徴とするエレベーターの上下方向人数検出システム。
  3. 請求項2に記載のエレベーターの上下方向人数検出システムであって、
    前記運行方向判定手段は、前記カメラで撮影された画像から前記乗場に設置された前記乗車号機毎の予約表示灯の点灯状態を画像解析して、前記乗車号機毎に運行方向を判定する
    ことを特徴とするエレベーターの上下方向人数検出システム。
  4. 請求項2に記載のエレベーターの上下方向人数検出システムであって、
    前記エレベーターの上下方向人数検出システムは、
    前記利用者検出範囲設定手段によって設定された隣接する前記利用者検出範囲の重複領域に利用者が存在する場合に、前記重複領域の利用者の画像を解析して前記重複領域に存在する利用者の前記利用者検出範囲を設定する利用者検出範囲再設定手段を備えている
    ことを特徴とするエレベーターの上下方向人数検出システム。
  5. 請求項4に記載のエレベーターの上下方向人数検出システムであって、
    前記利用者検出範囲再設定手段は、それぞれの前記乗車号機の待ち方向を設定し、前記カメラの画像から前記重複領域の利用者の待機方向を検出し、前記乗車号機の待ち方向と比較して、前記重複領域に存在する利用者の前記利用者検出範囲を設定する
    ことを特徴とするエレベーターの上下方向人数検出システム。
  6. 請求項2に記載のエレベーターの上下方向人数検出システムであって、
    前記運行方向判定手段は、前記乗場の「呼び」に対応して運行される前記乗車号機の運行方向の情報から運行方向を判定する
    ことを特徴とするエレベーターの上下方向人数検出システム。
  7. 複数のエレベーターの乗車号機の乗場を撮影するカメラの画像を解析して、前記乗場の利用者の移動情報を把握するエレベーターの上下方向人数検出方法であって、
    前記エレベーターの上下方向人数検出方法は、
    前記乗場を撮影する前記カメラの画像から、前記乗車号機毎に利用者の人数を抽出し、
    前記乗車号機毎に上方向、或いは下方向に運行されているかどうかを判定し、
    前記乗車号機毎の利用者人数と前記乗車号機毎の運行方向に基づいて、前記乗車号機毎に、上方向に向かう利用者人数と、下方向に向かう利用者人数を求める
    ことを特徴とするエレベーターの上下方向人数検出方法。
  8. 請求項7に記載のエレベーターの上下方向人数検出方法であって、
    前記エレベーターの上下方向人数検出方法は、
    前記カメラの画像から前記乗車号機毎に利用者を抽出する利用者検出範囲を設定し、
    設定された利用者検出範囲から前記乗車号機毎の利用者を抽出する
    ことを特徴とするエレベーターの上下方向人数検出方法。
  9. 請求項8に記載のエレベーターの上下方向人数検出方法であって、
    前記乗車号機の運行方向を判定する場合には、前記カメラで撮影された画像から前記乗場に設置された前記乗車号機毎の予約表示灯の点灯状態を画像解析して、前記乗車号機毎に運行方向を判定する
    ことを特徴とするエレベーターの上下方向人数検出方法。
  10. 請求項8、或いは請求項9に記載のエレベーターの上下方向人数検出方法であって、
    前記エレベーターの上下方向人数検出方法は、
    隣接する利用者検出範囲の重複領域に利用者が存在する場合に、前記重複領域の利用者の画像を解析して前記重複領域に存在する利用者の利用者検出範囲を再設定する
    ことを特徴とするエレベーターの上下方向人数検出方法。
  11. 請求項10に記載のエレベーターの上下方向人数検出方法であって、
    前記エレベーターの上下方向人数検出方法は、
    それぞれの前記乗車号機の待ち方向を設定して前記カメラの画像から前記重複領域の利用者の待機方向を検出し、
    前記乗車号機の待ち方向と比較して、前記重複領域に存在する利用者の前記利用者検出範囲を設定する
    ことを特徴とするエレベーターの上下方向人数検出方法。
  12. 請求項8、或いは請求項9に記載のエレベーターの上下方向人数検出方法であって、
    前記乗車号機の運行方向を判定する場合には、前記乗場の「呼び」に対応して運行される前記乗車号機の運行方向の情報から運行方向を判定する
    ことを特徴とするエレベーターの上下方向人数検出方法。
  13. 複数のエレベーターの乗車号機の乗場を撮影するカメラの画像を解析して、前記乗場の利用者の移動情報を把握するエレベーターの上下方向人数検出システムであって、
    前記エレベーターの上下方向人数検出システムは、
    前記カメラの画像から前記乗車号機毎に利用者を抽出する利用者検出範囲を設定する利用者検出範囲設定手段と、
    前記カメラの画像から、前記乗車号機毎に前記利用者検出範囲における利用者全体が存在している比率である混雑度を求める利用者混雑度検出手段と、
    前記乗車号機毎に上方向、或いは下方向に運行されているかどうかを判定する運行方向判定手段と、
    前記利用者混雑度検出手段で抽出された前記乗車号機毎の混雑度と前記運行方向判定手段で判定された前記乗車号機毎の運行方向に基づいて、前記乗車号機毎に、上方向に向かう利用者混雑度と、下方向に向かう利用者混雑度を求める上下方向別利用者混雑度算出手段とを備えている
    ことを特徴とするエレベーターの上下方向人数検出システム。
  14. 複数のエレベーターの乗車号機の乗場を撮影するカメラの画像を解析して、前記乗場の利用者の移動情報を把握するエレベーターの上下方向人数検出方法であって、
    前記エレベーターの上下方向人数検出方法は、
    前記カメラの画像から前記乗車号機毎に利用者を抽出する利用者検出範囲を設定し、
    前記カメラの画像から、前記乗車号機毎に前記利用者検出範囲における利用者全体が存在している比率である混雑度を求め、
    前記乗車号機毎に上方向、或いは下方向に運行されているかどうかを判定し、
    前記乗車号機毎の混雑度と前記乗車号機毎の運行方向に基づいて、前記乗車号機毎に、上方向に向かう利用者混雑度と、下方向に向かう利用者混雑度を求めることを特徴とするエレベーターの上下方向人数検出方法。
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