JP2021035722A - 包装体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザマーキングによる印字工程を含む包装体の製造において、鮮明な文字を印字すること。【解決手段】基材層と、レーザビームの照射により不可逆的に発色する成分(X)を含むレーザ発色層とを備えた包装材料に、レーザビームのスポットを当てて、包装材料に文字を印字する印字工程を含む包装体の製造方法であって、印字される文字のフォントとして、鋭角部分、三叉路状の部分および線同士の交差部分が含まれないフォントが用いられ、かつ、スポットは、フォントを構成する線に沿って動かされる、包装体の製造方法。【選択図】図6

Description

本発明は、包装体の製造方法に関する。より具体的には、いわゆるレーザマーキング技術により、包装材料に印字をする印字工程を含む包装体の製造方法に関する。
レーザ光の照射により不可逆的に発色する成分にレーザ光を照射して画像を形成する技術(レーザマーキング技術)が、近年、盛んに検討されている。特に、物品の包装(包装材)にレーザマーキングを行う検討が盛んである。
レーザマーキング技術の応用が期待される分野は様々あるが、例えば、食品包装の分野がある。食品のトレーサビリティの厳格化が世の中の流れであるところ、製造年月日、賞味期限、製造所固有番号などを、不可逆的に発色して改ざん不可能なレーザマーキングにより印字することについては、強いニーズが存在する。
特許文献1は、「食品等を包装する包装フィルムへのレーザマーキング方法」に関する文献である。この文献の請求項1には、少なくとも表層及びシール層が積層してなる包装フィルムに、レーザマーキングする方法において、フィルムとフィルムでサンドイッチされた酸化チタンを着色剤に用いた白色インキ層にレーザ光を照射して黒変させ、マーキング文字が読取に際して線が太く見えるようにもとの文字と斜め方向にずらした文字で構成され、且つ、レーザ光がもとの文字の黒変箇所に再照射しない、ずらした文字からなるフォントを用いることを特徴とする包装フィルムへのレーザマーキング方法が記載されている。
また、この文献の請求項2には、少なくとも表層及びシール層が積層してなる包装フィルムに、レーザマーキングする方法において、フィルムとフィルムでサンドイッチされた酸化チタンを着色剤に用いた白色インキ層にレーザ光を照射して黒変させ、マーキング文字が読取に際して、読みやすいように表示する文字の輪郭をなぞる、所謂袋文字で構成され、且つ、レーザ光が文字の黒変箇所に再照射しない文字からなるフォントを用いることを特徴とする包装フィルムへのレーザマーキング方法が記載されている。
特開2013−146880号公報
レーザマーキングにおいては、印字される文字が鮮明であることが好ましいのはもちろんである。特に食品包装にレーザマーキングを用いる場合、印字された文字を読むのは一般消費者であるから、文字は鮮明であればあるほど好ましい。また、もちろん、食品以外の包装分野であっても、文字が鮮明であることが好ましいのは言うまでもない。
しかし、本発明者の知見によると、従来のレーザマーキングで文字を印字した場合、文字に「にじみ」が生じる場合があるなど、印字が不鮮明になる場合があった。
本発明はこのような事情に基づきなされたものである。すなわち、レーザマーキングによる印字工程を含む包装体の製造において、鮮明な文字を印字することを本発明の目的の1つとする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、以下に提供される発明により上記課題を達成できることを見出した。
本発明によれば、以下の発明が提供される。
基材層と、レーザビームの照射により不可逆的に発色する成分(X)を含むレーザ発色層とを備えた包装材料に、レーザビームのスポットを当てて、当該包装材料に文字を印字する印字工程を含む包装体の製造方法であって、
印字される文字のフォントとして、鋭角部分、三叉路状の部分および線同士の交差部分が含まれないフォントが用いられ、かつ、
前記スポットは、前記フォントを構成する線に沿って動かされる、包装体の製造方法。
本発明によれば、レーザマーキングによる印字工程を含む包装体の製造において、鮮明な文字を印字することができる。
本実施形態の包装体の製造方法を模式的に示したものである。図1(A)は包装体の製造において、アルファベットの大文字「O」(オー)のフォントを印字する工程を模式的に説明するものである。図1(B)はアルファベットの大文字「O」(オー)の書き順を説明するものである。 図2(A)は、本実施形態の包装体の製造方法における数字「4」のフォントの一例である。図2(B)は、従来のレーザマーキングにおける数字「4」のフォントの一例である。 図3(A)は、本実施形態の包装体の製造方法におけるアルファベット「E」のフォントの一例である。図3(B)は、従来のレーザマーキングにおけるアルファベット「E」のフォントの一例である。 図4(A)は、本実施形態の包装体の製造方法におけるアラビア数字「5」のフォントの書き順の例を説明する図である。図4(B)は、本実施形態の包装体の製造方法におけるアルファベット「F」の書き順の例を説明する図である。 本実施形態の包装体の製造方法における、アラビア数字「9」のフォントの書き順の例を説明する図である。 本実施形態の包装体の製造方法における、アラビア数字(0〜9)のフォントおよび書き順の例を示す図である。 本実施形態の包装体の製造方法における、アルファベットの大文字A〜Nのフォントおよび書き順の例を示す図である。 本実施形態の包装体の製造方法における、アルファベットの大文字O〜Zのフォントおよび書き順の例を示す図である。 本実施形態の包装体の製造方法における、アルファベットの小文字a〜nのフォントおよび書き順の例を示す図である。 本実施形態の包装体の製造方法で用いられる、アルファベットの小文字o〜zのフォントおよび書き順の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
煩雑さを避けるため、(i)同一図面内に同一の構成要素が複数ある場合には、その1つのみに符号を付し、全てには符号を付さない場合や、(ii)特に図2以降において、図1と同様の構成要素に改めては符号を付さない場合がある。
すべての図面はあくまで説明用のものである。図面中の各部材の形状や寸法比などは、必ずしも現実の物品と対応するものではない。
本明細書中、「略」という用語は、特に明示的な説明の無い限りは、製造上の公差や組立て上のばらつき等を考慮した範囲を含むことを表す。
本明細書中、数値範囲の説明における「a〜b」との表記は、特に断らない限り、a以上b以下のことを表す。
本明細書における基(原子団)の表記において、置換か無置換かを記していない表記は、置換基を有しないものと置換基を有するものの両方を包含するものである。例えば「アルキル基」とは、置換基を有しないアルキル基(無置換アルキル基)のみならず、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)をも包含するものである。
本明細書における「(メタ)アクリル」との表記は、アクリルとメタアクリルの両方を包含する概念を表す。「(メタ)アクリレート」等の類似の表記についても同様である。
<包装体の製造方法>
図1は、本実施形態の包装体の製造方法を模式的に示したものである。より具体的には、図1は、包装体の製造において、アルファベットの大文字「O」(オー)のフォントを印字する工程を模式的に説明するものである。
図1(A)においては、基材層と、レーザ照射により不可逆的に発色する成分(X)を含むレーザ発色層とを備えた包装材料10の表面に、レーザ装置1から照射されるビーム2のスポット3が当てられる。スポット3が当れられた箇所では、成分(X)が不可逆的に発色する。
スポット3は、包装材料10の表面に示された点線部(この点線は、説明用にのみ示されたものであり、実際の包装材料10の表面には存在しない)に沿って、実線の矢印で示されるように動かされる。つまり、スポット3は、「O」のフォントを構成する線に沿って動かされる。
以上により、「O」が包装材料10の表面に印字される。
図1(B)は、「O」の「書き順」について補足する図である。上述のように、スポット3は、「O」のフォントを構成する線に沿って連続的に動かされる。よって、「O」は、図1(B)における左から右に示されるような書き順により印字される。
なお、念のため述べておくと、レーザビームのスポットを、定められた1つの方向(主走査方向)にのみ動かして描画する方法は、本発明から除外される。
繰り返しの説明となるが、スポット3は、フォントを構成する線に沿って、一次元ではなく二次元的に動かされる。
本実施形態において、印字される文字のフォントとしては、鋭角部分、三叉路状の部分および線同士の交差部分が含まれないフォントが用いられる。
これについて、アラビア数字の「4」およびアルファベット「E」のフォントで説明する。
図2(B)は、従来のレーザマーキングにおける数字「4」のフォントの一例である。破線で囲われた部分αには「鋭角」が存在する。また、破線で囲われた部分βには「線同士の交差」が存在する。
一方、図2(A)は、本実施形態の包装体の製造方法で用いられる、数字「4」のフォントの一例である。破線で囲われた部分αにおいては、鋭角が存在しなくなるよう、敢えて「すき間」が設けられている。同様に、破線で囲われた部分βにおいては、線同士が交差しないよう、敢えて「すき間」が設けられている。
図3(B)は、従来のレーザマーキングにおけるアルファベット「E」のフォントである。破線で囲われた部分γには「三叉路状の部分」が存在する。
一方、図3(A)は、本実施形態の包装体の製造方法におけるアルファベット「E」のフォントの一例である。破線で囲われた部分γにおいては、三叉路状の部分が存在しなくなるよう、敢えて「すき間」が設けられている。
本発明者らの知見によれば、図2(A)や図3(A)のような、鋭角部分、三叉路状の部分および線同士の交差部分がひとつも含まれないフォントを用いることで、印字される文字を鮮明にすることができる(例えば、にじみが低減される等)。この理由は必ずしも全てが明らかではないが、以下のように説明することができる。
本発明者らは、従来、印字される文字が不鮮明になることがあった原因を、レーザの照射条件を様々に変更するなどして、様々な観点から検討した。検討を通じて、この不鮮明さの原因の1つは、過度なレーザ照射による包装材料の局所的な損傷にあると推定された。
具体的には、包装材料のある狭い範囲に一定の光量を超えるレーザを照射した場合、その照射された範囲に存在する成分(X)は過熱される。その熱により、包装材料の一部が局所的に気化して包装材料の内部に空隙が生じる。この空隙内に、発色した成分(X)などが拡がってしまうことで、文字の輪郭がぼけ、不鮮明さが生じてしまうと推定される。
従来のレーザマーキングに用いられていたフォントに含まれる、鋭角部分、三叉路状の部分および線同士の交差部分は、いずれも、レーザビームの照射量(積算光量)が大きい部分である。そして、この大きな積算光量のため、過熱されがちな部分である。
つまり、三叉路状の部分や線同士の交差部分は、当該部分にレーザビームが「2回」照射されるため、他の部分よりも加熱されがちである(なお、通常、レーザマーキングにおけるスポットの平均移動速度は、印字される文字の大きさ(mmからcm程度のオーダー)に比べて極めて大きい(数m/s程度のオーダー)ため、当該部分には、1回目の照射による発熱が自然冷却される前に2回目の照射がされる)。
また、鋭角部分近傍では、当該鋭角をなす2本の線が極めて近接する。よって、レーザビームのスポットの「重なり」が生じる。この「重なり」部分では、積算光量が大きくなり、過熱されがちとなる。さらに、鋭角部分は、レーザビームのスポットが逆方向に方向転換する部分であるから、スポットの動く速さが遅くなる。この点でも積算光量が多くなり、過熱されがちとなる。
さらに、本発明者らは、原因は必ずしも明らかではないが、検討の結果、上記の包装材料の損傷とは別に、レーザの照射量を多くしても、必ずしも発色が濃くならない場合や、レーザの照射量を多くすると、却って発色濃度が低下する場合があるらしいことも見出した。
つまり、三叉路状の部分、線同士の交差部分、鋭角部分などでは、必要量以上のレーザ光が照射される結果、却って発色濃度が低下し、このことも文字の不鮮明さの原因となっていると推定された。
本発明者らは、上記の知見・推定に基づき、レーザマーキングでの印字に用いる文字のフォントとして、鋭角部分、三叉路状の部分および線同士の交差部分が含まれないフォントを新たに創作した。
このフォントを用いることで、過度なレーザ照射による包装材料の局所的な損傷、または、必要量以上のレーザ照射による発色濃度の低減が抑えられ、鮮明な印字をすることが可能になったと推定される。
図1に例示される本実施形態の包装体の製造方法において、スポット3の動かし方(文字の「書き順」と表現することもできる)については、印字されるフォントを構成する線に沿ってスポット3が動かされる限り、特に限定されず、印字の効率性(例えば印字時間の短縮)などの観点から適宜設定される。
一例として、印字されるフォント中に直角部分または鈍角部分が存在する場合には、その直角部分または鈍角部分をなす2本の線が一筆書きされるようにスポット3が連続的に動かされることが好ましい。こうすることで、レーザ装置1を動かす距離や回数を抑えることができ、印字の時間短縮につながると考えられる。
例えば、図4(A)に示される、アラビア数字「5」のフォントの左上には、鈍角が存在する。この鈍角をなす2つの線については、図4中に破線矢印で示されているようにして、スポット3が連続的に途切れることなく動かされることで、一度で印字されることが好ましい。
図4(B)に示される、アルファベット「F」の左上の直角部分についても同様である。
また、別の観点として、印字されるフォント中に、直線と曲線とが繋がった一筆書き可能な線Lが存在し、かつ、線Lの一端Pの近傍が直線で、線Lの他端Qの近傍が曲線である場合には、スポット3が、一端Pを始点とし、他端Qを終点として、線Lに沿って連続的に動かされることが好ましい。
例えば、図5に示される、アラビア数字「9」のフォントは、直線と曲線とが繋がった一筆書き可能な線Lで構成される。この線Lの直線側の端点をP、曲線側の端点をQとしたとき、スポット3は、Pを始点として、線Lに沿って、Qまで連続的に途切れることなく動かされることで印字されることが好ましい。
こうすることで、印字される文字をより一層鮮明にすること(にじみの低減など)が期待できる。
上記のようにスポット3が動かされることにより、印字される文字がより鮮明になる理由は、必ずしも明らかではないが、ひとつには以下のように推測される。
スポット3を、ある線の始点から終点まで連続的に動かすとき、通常のレーザマーキング機器の駆動の性質上(例えばレーザ装置1の動作の特性上)、始点付近ではどうしてもスポット3の移動速度(初速)が遅くなりがちである。スポット3の初速が遅いと、レーザ照射の光量が過大となりがちである。結果、鋭角部分、三叉路状の部分および線同士の交差部分に比べれば程度は小さいものの、包装材料10が過熱されて印字の不鮮明が生じやすくなる。
しかし、始点付近が単純な「直線」であれば、始点付近で複雑な動きが要求される「曲線」に比べて、スポット3の初速が遅くなることを抑えやすくなる。これにより、過熱による印字の不鮮明さが一層抑えられると推測される。
本実施形態の包装体の製造方法において、包装材料10に印字される文字の線の太さは、特に限定されず、目的に応じて人間が視認できればよい。
一例として、包装材料に印字される文字の線の太さは、0.4mm以下であることが好ましく、0.05〜0.3mmであることがより好ましい。
なお、ここでの「線の太さ」とは、包装材料10に不可逆的に印字された文字を構成する線の太さのことであり、包装体が製造された後に、印字部分の線の太さを測定することで求めることができる。もし、印字された文字中における線の太さが不均一な場合は、最も線が太い部分の太さと、最も線が細い部分の太さとが、ともに、上記の数値範囲に収まることが好ましい。
また、別観点として、スポット3の直径をdとしたとき、包装材料に印字される文字の線の太さは、好ましくはd以下であり、より好ましくは0.1d〜dであり、さらに好ましくは0.3d〜0.9dであり、特に好ましくは0.4d〜0.8dである。
なお、スポット3の直径dは、その中心(光強度が一番強い点)の光強度を1(100%)としたときに、光強度が1/e(約13.5%)に落ちた部分の強度での幅で定義することができる。ここで、eは、自然対数の底である。
スポット3の直径dは、典型的には0.05〜0.5mm、好ましくは0.1〜0.3mmである。
印字される文字のフォントについて追加で説明する。
印字される文字のフォントは、前述のように、鋭角部分、三叉路状の部分および線同士の交差部分が含まれないフォントであれば、特に限定されず、漢字、平仮名、片仮名、ローマ数字、アラビア数字、アルファベット等の文字を含むフォントであってよい。
食品包装用途、例えば、賞味期限や製造所固有番号の表示などの用途には、少なくともアラビア数字およびアルファベット(大文字および小文字)のフォントが印字可能であることが好ましい。
本実施形態の包装体の製造方法で使用可能なフォントの例を、その書き順(スポット3の動かし方)とともに、図6〜図10に示す。
図6〜図10において、フォント自体は実線で表されている。また、書き順は、破線の矢印と、丸で囲われたアラビア数字とで表されている。
さらに、図6〜図10において、従来のフォントから変更して、鋭角部分、三叉路状の部分および線同士の交差部分が含まれないようにした部分を小さな楕円で囲っている。
印字に際しては、適当なソフトウェアを用いることが好ましい。つまり、適当なソフトウェアにより、文字のフォントおよび書き順の情報をレーザ装置1(またはレーザ装置1に接続された制御用コンピュータ)にあらかじめ読み込ませておき、印字工程の際にはその情報に基づきレーザ装置1を制御することが好ましい(スポット3の動かし方や、ビーム2のオン/オフを制御する等)。このような目的に使用可能なソフトウェアとしては、例えば、キーエンス社製「Marking Builder2(ver.7) Font Architect」などがある。
図1(A)中の各構成要素について、追加で説明する。
・レーザ装置1、ビーム2およびスポット3
レーザ装置1の光源としては、任意のものを用いることができる。例えば、Qスイッチ又はシャッターを利用したパルスレーザ、半導体レーザ、ファイバーレーザ、YAGレーザ、YVOレーザなどを用いることができる。
レーザ装置1の光源としては、装置の入手容易性や、後述する発色材料の発色性の観点などから、好ましくはCOパルスレーザまたはファイバーレーザであり、より好ましくはCOパルスレーザである。
レーザ装置1の光源の平均出力P[W]は、特に限定されないが、例えば0.5[W]以上30[W]以下、好ましくは1.0[W]以上20[W]以下である。平均出力P[W]は、レーザ出力条件の出力%により設定することができる。例えば、最大出力30[W]レーザにおいて、出力30%に設定すると、平均出力P[W]は、9[W]となる。この数値範囲内とすることで、印字の濃度と生産コストとの両立を図りやすくなる。
レーザ装置1の光源がパルスレーザである場合、その繰り返し周波数は、特に限定されないが、5kHz以上50kHz以下、より好ましくは10kHz以上30kHz以下である。この数値範囲内とすることで、印字濃度と生産コストとの両立を図りやすくなる。
ビーム2の波長は、特に限定されないが、例えばレーザ装置1の光源がCOパルスレーザである場合は10.6μmである。
スポット3を適切に動かす方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜適用すればよい。
典型的には、公知のガルバノミラーやfθレンズなどの機構により、スポット3を適切に動かす(制御する)ことができる。
また、いわゆる「フラットベッドタイプ」と呼ばれる、レーザ光源そのものをX方向およびY方向に動かす機構により、スポット3を適切に動かしても(制御しても)よい。
念のために述べておくが、図1(A)はあくまで模式的な説明図であり、スポット3を適切に動かすための手段までは明示されていない。
スポット3の移動速度は、生産性、包装材料10に含まれる成分(X)の含有量、所望する発色濃度などにより適宜調整すればよい。一例として、0.5〜10m/s、好ましくは1〜6m/sである。この数値範囲内とすることで、工業的な生産性(描画スピード)と発色濃度向上の両立をより図りやすくなる。
なお、ここでの「スポット3の移動速度」とは、印字される文字に含まれる線の長さの総計をLとし、印字開始(スポット3の当てはじめ)から印字終了(スポット3の当て終わり)までの時間をTとしたとき、L/Tで定義されるものである。
・包装材料10
包装材料10は、基材層と、レーザ照射により不可逆的に発色する成分(X)を含むレーザ発色層とを備えたものである。
本明細書において、「包装材料」とは、一般に物品を収容または梱包する際に用いられる材料を広く包含する概念であり、固体、液体または気体の物品を運搬・輸送・販売などするときに用いられる「箱」「容器」「袋」やそれらの材料などを広く包含する(言い換えると、図1(A)に示されるような2次元形状の包装材料10に限定されない)。また、シールやラベルなどの商品情報が表示される媒体も本明細書における包装材料に包含される。
別の観点から補足すると、本明細書において「包装体の製造方法」は、(i)商品が梱包または収容された包装材料10に対してスポット3を当ててレーザ発色層を発色させる方法、(ii)商品が梱包も収容もされていない包装材料10に対してスポット3を当ててレーザ発色層を発色させた後、その包装材料10を用いて商品を梱包または収容する方法、(iii)レーザ発色層を備えたシールまたはラベルなどにスポット3を当ててレーザ発色層を発色させた後、そのシールまたはラベルなどを別の包装材料10に貼りつける方法、などを含む。
ちなみに、基材層とレーザ発色層との位置関係(配置)については、通常、レーザ発色層のほうが基材層よりもビーム2により近い位置となるようにしてビーム2が照射される。別の言い方としては、包装材料10へのビーム2の照射は、通常、包装材料10が備える基材層とは反対側の面から行われる。
図を参照しつつ述べると、図1(A)において、包装材料10の表側(見えている側)に通常レーザ発色層は存在し、包装材料10の裏側(見えていない側)に通常基材層は存在する。
後述する、基材層の材質が紙または金属である場合には、ビーム2の透過性の観点から、上記のような基材層とレーザ発色層の配置であることが好ましい。
基材層の材質が樹脂フィルムである場合には、透過性の観点からは必ずしも上記配置でなくともよい。しかし、レーザ照射により包装材料10が過熱された場合、包装材料10を構成する素材の一部が「飛散」する可能性がわずかにある。この可能性を踏まえると、基材層の材質が樹脂フィルムである場合にも、上記のような基材層とレーザ発色層の配置であることが好ましい。なぜならば、「飛散」の問題が発生したとしても、その飛散物が、包装された物品を汚染することを防ぐことができるためである。
包装材料10の基材層について説明する。
基材層の材質は、一般に包装材料(容器)として使用可能なものであれば特に限定されない。典型的には、以下に説明する樹脂フィルム、紙、金属などが挙げられるが、これらのみに限定されるものではない。また、これらが複合された基材などであってもよい。
特に、基材層が、樹脂フィルムを含む基材層である場合、樹脂フィルムは過熱により損傷しやすいため、本実施形態の包装体の製造方法の効果が顕著に得られる。
基材層が樹脂フィルムを含む場合、その材質としては、例えば公知の熱可塑性樹脂が挙げられる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、ポリ(1−ブテン)等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル;ナイロン−6、ナイロン−66、ポリメタキシレンアジパミド等のポリアミド;ポリ塩化ビニル;ポリ塩化ビニリデン;エチレン・酢酸ビニル共重合体;ポリカーボネート;ポリスチレン;アイオノマー;等から選択される一種または二種以上が挙げられる。これらは、包装する物品の保存性や、包装形態(ヒートシール処理の有無等)に応じて適宜選択される。
樹脂フィルムは、延伸されたものであっても、延伸されていないものであってもよい。これも、包装する物品等に応じて適宜選択される。
樹脂フィルムは、2層以上の積層構造であってもよい。積層構造の樹脂フィルムは、一例として、異なる2種以上のフィルムをラミネートする方法により得ることができる。また、別の例として、共押出法や、ある樹脂フィルムの表面に溶液状の樹脂材料を塗布し乾燥させて積層構造を得る方法などもある。
樹脂フィルムは、樹脂以外の添加成分を含んでもよい。例えば、防曇剤やアンチブロッキング剤等の添加剤、ウレタン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、アルキッド系樹脂等の接着性の樹脂が含まれていてもよい。また、樹脂フィルムは、意匠性、印刷用インキを印刷する際のコントラスト、包装体の内容物の隠ぺい性、光の入射による内容物の劣化を避ける等のいずれかの観点から、色素(例えば顔料、より具体的には白色顔料など)を含んでもよい。
基材層の材質が紙である場合、その紙は任意のものであってよく、和紙、洋紙、ボール紙、クラフト紙などであってよい。1つの好ましい態様としては、段ボールが挙げられる。ここでの「段ボール」は、箱型に成形された形状であっても、箱型に成形前のシート状のものであっても、その他の形状であってもよい。
紙の表面には、レーザ発色層を均一に形成しやすくするための層や、レーザ発色層の密着性を向上させるための層(アンカーコート層)が設けられていてもよい。また、紙の表面には、レーザ発色層を剥がれにくくするための前処理がされていたりしてもよい。
基材層の材質が金属である場合、その金属としては、典型的にはアルミニウムや鉄であるが、その他金属ももちろん排除されるものではない。金属は合金でもよい。また、ブリキのように表面にメッキ処理のされた金属基材や、腐食防止などのために樹脂層または塗工層が表面に形成された金属基材などももちろん適用可能である。
包装材料10のレーザ発色層について説明する。
包装材料10は、レーザ照射により不可逆的に発色する成分(X)を含むレーザ発色層を備える。これにより、スポット3を当てたときに印字することができる。
なお、「不可逆的に発色する」という語句は、いったん生成された色を消して再発色できないことを意味する。色を別の色に変化させることは可能かもしれないが、色のない状態又は元の色に戻した後、最初に生成された色に再度戻すことはできない。ただし、「不可逆的に発色する」という語句は、日光に晒される等の日常の環境下で徐々に色があせる可能性は排除しない。
また、本明細書において、レーザ照射により不可逆的に発色する成分(X)を、単に「成分(X)」とも表記する
・成分(X)
成分(X)は、特に限定されない。例えば、公知のレーザ発色性材料として知られているロイコ染料、銅・モリブデン複合酸化物、フェニルホスホン酸銅などを用いることができる。
成分(X)として特に好ましくは、以下に説明する(i)無機金属オキシアニオン化合物の粒子、および/または、(ii)発色剤および顕色剤の組み合わせである。これらは特に発色濃度を高くすることができ、また経時変化が少ないこと等の観点で好ましい。
これら発色成分は、化学反応により鮮明に発色するものであり、発色濃度を濃くしやすい等の特徴があるが、一方で、レーザ照射に加え化学反応の熱により包装材料10が発熱しやすい傾向にもある。また、レーザ照射が過剰であると、却って発色濃度が低下しがちな傾向がある。
しかし、本実施形態の包装体の製造方法によれば、過度なレーザ照射を抑えることができるから、濃い発色濃度を得つつ、包装材料10の損傷抑制や発色濃度の低下抑制も可能となると考えられる。
(i)無機金属オキシアニオン化合物の粒子
無機金属オキシアニオン化合物としては、モリブデン酸塩、タングステン酸塩、バナジン酸塩、クロム酸塩などの、遷移金属オキシアニオンを含む化合物(遷移金属オキシ酸の塩など)を用いることができる。これらの中でも、モリブデンオキシアニオンを含む化合物(モリブデン酸塩など)が好ましい。モリブデンオキシアニオンとしては、ヘプタモリブデートアニオン(Mo24 2−)やオクタモリブデートアニオン(Mo26 4−)などが挙げられる。
無機金属オキシアニオンの対カチオンとしては、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、オニウムカチオン等が挙げられる。対カチオンとしては、プロトン化された第1級アミン、プロトン化された第2級アミン、プロトン化された第3級アミン、無置換のアンモニウムカチオン(NH )等が好ましい。これらの中でも、無置換のアンモニウムカチオン(NH )がより好ましい。
無機金属オキシアニオン化合物として特に好ましいものは、モリブデン酸アンモニウムであり、とりわけ好ましいものはオクタモリブデン酸アンモニウム((NH・Mo26)である。
無機金属オキシアニオン化合物の粒子のメジアン径(D50A)は、好ましくは0.2〜3μm、より好ましくは0.5〜2μmである。
ここで、無機金属オキシアニオン化合物の粒子が市販品であり、カタログや仕様書などにメジアン径が記載されている場合には、その記載値をメジアン径とする。そうでない場合には、レーザ回折式粒度測定器(例えば、株式会社島津製作所製のレーザ回折式粒度測定器SALD3000Jなど)での測定データに基づきメジアン径を求めることができる。
無機金属オキシアニオン化合物の粒子は、レーザ光が照射されると、酸化状態が変化する等により、不可逆的に発色する。
(ii)発色剤および顕色剤の組み合わせ
ここでの発色剤としては、例えば、ロイコ染料として知られている化合物を用いることができる。使用可能なロイコ染料に特に制限はなく、公知のフタリド系、フルオラン系、トリアリールメタン系、ベンゾオキサジン系、キナゾリン系、スピロピラン系、キノン系、チアジン系またはオキサジン系のロイコ染料を用いることができる。
より具体的な発色剤(ロイコ染料)としては、特開2015−193232号公報の0021段落に記載の化合物や、特許5914235号公報の0047段落から0056段落に記載の化合物などを挙げることができる。
顕色剤としては、公知のものを適宜用いることができる。つまり、レーザ光により、または、レーザ光の照射により発生する熱等により、上記の発色剤を発色させる成分が発生するものを適宜用いることができる。
顕色剤の一例としては、フェノール性水酸基を有する化合物やフェノール性水酸基を有する化合物の金属塩等が挙げられる。例えば、ターシャリーブチルカテコール、n−ステアリルフェノール、o−フェニルフェノール、ヘキサフルオロビスフェノール、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸n−オクチル、没食子酸ドデシル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、1−フェニル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)n−ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)n−オクタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)n−ノナン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)n−デカン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)n−ドデカン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチルプロピオネート、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタン、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−ノナンなどが挙げられ、これらは、少なくとも1種用いることができる。
本実施形態においては、顕色剤は、以下の一般式(I)で表される化合物を含むことが好ましい。
一般式(I)で表される化合物は、レーザ光の照射により発熱・溶融する。その溶融物の一部が上記の発色剤(ロイコ染料)と反応・相互作用することで発色剤が発色すると考えられる。
Figure 2021035722
一般式(I)中、
Xは、ケイ素原子またはホウ素原子であり、
EおよびFは、それぞれ独立に2価の有機基であり、
およびRは、それぞれ独立に1価の有機基であり、
Xがケイ素原子の場合、(i)oは1であり、pは0であり、Rは1価の有機基であるか、または、(ii)oは1であり、pは1であり、RとRは互いに連結して環構造を形成し、
Xがホウ素原子の場合、oは0であり、pは0であり、
、RおよびRは、それぞれ独立に、水素原子または1価の有機基であり、これらのうちの2つが互いに連結して環構造を形成してもよく、
nは1または2である。
一般式(I)で表される化合物の好ましい態様を説明する。
Xは、ホウ素原子であることが好ましい。
Eの2価の有機基は、Eが結合している2つのO原子およびXとともに、5員環または6員環を形成するものであることが好ましい。
Eの2価の有機基として具体的には、アルキレン基(好ましくは炭素数1〜4)、カルボニル基、アリーレン基(フェニレン基など)、エステル基、およびこれら基が連結された基が挙げられる。
Fの2価の有機基の好ましい態様は、上記Eと同様である。
EおよびFの2価の有機基は、好ましくは以下に示されるa〜hのいずれかである。
Figure 2021035722
Figure 2021035722
上記a〜hにおいて、RおよびRは、水素原子、アルキル基(好ましくは炭素数1〜4)、アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜4)、ハロゲン原子、アミノ基またはカルボキシ基である。
およびRの1価の有機基としては、例えば、アルキル基(好ましくは炭素数1〜4)、アリール基(好ましくは炭素数6〜10)、アラルキル基(好ましくは炭素数7〜11)などが挙げられる。
、RおよびRの1価の有機基としては、アルキル基(好ましくは炭素数1〜12)、ヒドロキシアルキル基(好ましくは炭素数1〜6)、アリール基(フェニル基など)、アラルキル基(好ましくは炭素数7〜11)、アリールスルホニル基(好ましくは炭素数6〜10)などが挙げられる。これらの中でもアルキル基またはヒドロキシアルキル基が好ましく、アルキル基がより好ましい。
これら有機基は、更にアルキル基やハロゲン原子等の置換基で置換されていてもよい。
また、R、RおよびRのうちの2つが互いに連結して環構造を形成してもよい。この場合の環構造としては、モルホリン環やピペリジン環などが挙げられる。
一般式(I)で表される化合物の具体例としては、特許第5914235号公報の0027段落および0039段落に列挙されている化合物が挙げられる。
発色剤と顕色剤との比率については、発色剤1質量部に対して顕色剤が通常0.1〜10質量部、好ましくは0.2〜7質量部、より好ましくは0.5〜5質量部である。
レーザ発色層における、成分(X)(好ましくは上記(i)や(ii))の存在量は、レーザ光の照射により視認可能な発色がなされる限り特に限定されないが、好ましくは1〜5g/mである。
この量は、後述する、レーザ発色層を形成するためのインキ組成物中の成分(X)の量を増減させたり、そのインキ組成物の塗工量を増減させたりすることで調製可能である
包装材料10の層構成、各層の厚みなどについて説明する。
包装材料10は、基材層とレーザ発色層とを備える限り、特に限定されず、これらの層とは異なる第3の層を備えていてもよい。第3の層としては、例えば、レーザ発色層を覆う樹脂層、レーザ発色層を基材層上に均一に形成しやすくするための層、レーザ発色層の基材層への密着性を向上させるための層(アンカーコート層)、無機物層(メッキ層、蒸着層など)、腐食防止などのために樹脂層または塗工層などを備えていてもよい。包装材料10が無機物層(例えば、アルミニウム蒸着層)を備えることは、食品分野に本実施形態の包装体の製造方法を適用する場合に好ましい1つの態様である。
上記第3の層のうち、特に、レーザ発色層を覆う樹脂層について説明する。
この樹脂層については、例えば、包装材料10の表面の平滑性向上、レーザ発色層の脱落防止、描画品質の向上、レーザ発色層が過熱された場合のアブレーション防止などの観点から設けられることが好ましい。
包装材料10は、前述した第3の層を任意の配置で備えてもよいことはもちろんであるが、レーザ発色層を覆う樹脂層については、好ましくは、レーザ発色層の上面に備えられる。換言すると、包装材料10がレーザ発色層を覆う樹脂層を備える場合、包装材料10の好ましい層構成は、順番に、基材層、レーザ発色層、およびレーザ発色層を覆う樹脂層、となる(別の言い方としては、レーザ発色層の一面側に基材層があり、他面側にレーザ発色層を覆う樹脂層があることが好ましい)。なお、これらの層間にさらに別途の層がある態様も除外されない。そして好ましくは、ビーム2はこのレーザ発色層を覆う樹脂層の側から照射される。
包装材料10がレーザ発色層を覆う樹脂層を備える場合、当該樹脂層の素材や材料等は特に限定されない。具体的には、低密度ポリエチレン、無延伸および延伸ポリプロピレン、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)等)、ポリアミド(ナイロン等)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコールフイルム等、及びポリ塩化ビニリデン等をコーティングしたポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、セロファン等のフィルムも挙げられる。また、蒸着フィルム、例えばアルミニウムやシリカなどを蒸着したPETフィルムも用いることができる。
また、レーザ発色層を覆う樹脂層は、レーザ発色層の上に、適当な塗工液を塗工し、乾燥・硬化させるなどして設けることもできる。塗工液としては、例えば、(1)樹脂を含むものや、(2)樹脂前駆体(重合性のモノマー、オリゴマー、プレポリマー等)、および、熱または光重合開始剤を含むものが挙げられる。塗工液としては、印刷分野で知られているオーバープリントニス等を適用することも可能である。
適用可能な塗工液の具体的成分については、例えば、特開2007−313875号公報の段落0037〜段落0044等の記載を参考とすることができる。
また、レーザ発色層を覆う樹脂層は、基材層としての樹脂フィルムと同様、樹脂以外の添加成分を含んでもよい。例えば、防曇剤やアンチブロッキング剤等の添加剤、ウレタン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、アルキッド系樹脂等の接着性の樹脂、色素(顔料、例えば白色顔料)などを含んでもよい。
レーザ発色層の厚みは、成分(X)の量などにもよるが、通常1〜30μm、好ましくは2〜20μmである。
包装材料10にレーザ発色層を覆う樹脂層を設ける場合、その厚みは、通常0.1〜300μm、好ましくは1〜250μm、より好ましくは10〜210μmである。
基材層の厚みは、入手可能な樹脂フィルム、紙、金属(金属板、金属容器)などにより特に制限は無いが、例えば樹脂フィルムの場合、通常5〜100μm、好ましくは10〜50μmである。本実施形態においては、レーザ照射による過熱が抑えられる効果も期待されるため、薄い樹脂フィルムを用いても、樹脂フィルムの熱収縮によるシワ発生の抑制、ピンホールの発生抑制なども期待される。
包装材料10の製造方法について説明する。
包装材料10を得る方法は、特に限定されないが、例えば、成分(X)を含むインキ組成物を、フレキソ印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、樹脂凸版印刷およびパッド印刷から選択される少なくとものいずれかの印刷方法により、基材層を構成する基材または上述の第3の層を構成する基材に印刷することで得ることができる。
このとき、インキ組成物は、基材層を構成する基材または上述の第3の層を構成する基材の片面全部に印刷されてもよいし、当該片面の一部のみに印刷されてもよい。
また、包装材料10が、レーザ発色層を覆う樹脂層を備える場合は、例えば、以下の手順1、手順2または手順3の方法で、基材層、レーザ発色層、およびレーザ発色層を覆う樹脂層を備えた包装材料10を得ることができる。もちろん、これら以外の手順で包装材料10を得てもよい。
・手順1:
(1)レーザ発色層を覆う樹脂層を構成する樹脂フィルムを準備する。
(2)上記樹脂フィルムの片面の一部または全部に、印刷法などにより、レーザ発色層を設ける。
(3)公知のラミネート法(例えばドライラミネート法)により、上記のレーザ発色層を設けた樹脂フィルムのレーザ発色層を設けた面と、基材層を構成するフィルムとを貼り合わせる。
・手順2:
(1)基材層を構成する樹脂フィルムを準備する。
(2)上記樹脂フィルムの片面の一部または全部に、印刷法などにより、レーザ発色層を設ける。
(3)公知のラミネート法(例えばドライラミネート法)により、上記のレーザ発色層を設けた樹脂フィルムのレーザ発色層を設けた面と、レーザ発色層を覆う樹脂層を構成する樹脂フィルムとを貼り合わせる。
・手順3:
(1)基材層を構成する樹脂フィルムを準備する。
(2)上記樹脂フィルムの片面の一部または全部に、印刷法などにより、レーザ発色層を設ける。
(3)設けられたレーザ発色層の上に、適当な塗工液を塗工し、乾燥・硬化させるなどして、レーザ発色層を覆う樹脂層を設ける。
上記の手順1または手順2において、公知のラミネート法としてはドライラミネート法を挙げたが、もちろん、ドライラミネート法以外のラミネート法も排除されない。ただし、包装材料10の製造時にレーザ発色層が熱で発色・変質等する可能性を抑える観点からは、ドライラミネート法が好ましい。
基材層および/またはレーザ発色層を覆う樹脂層が樹脂フィルムで構成される場合、その樹脂フィルムは、コロナ処理等の表面処理がされていてもよい。これにより、他の層との親和性向上等が期待できる。
インキ組成物に含まれうる成分や、インキ組成物の物性などについて追加で説明する。
・成分(X)
インキ組成物は、前述の成分(X)を含む。成分(X)として好ましくは、前述の、(i)無機金属オキシアニオン化合物の粒子、および/または、(ii)発色剤および一般式(I)で表される化合物の粒子の組み合わせである。
インキ組成物中の、成分(X)の量は、インキ組成物の全量を基準として、好ましくは10〜90質量%、より好ましくは20〜80質量%、さらに好ましくは30〜75質量%、特に好ましくは35〜70質量%である。
また、インキ組成物の不揮発成分の全量を基準としたときには、成分(X)の量は、好ましくは20〜80質量%、より好ましくは30〜70質量%、さらに好ましくは40〜65質量%である。
レーザ照射により不可逆的に発色する成分がインキ組成物中に十分な量含まれることで、一層鮮明で濃い画像を得ることができる。
なお、レーザ照射により不可逆的に発色する成分が、上記の(ii)発色剤と一般式(I)で表される化合物の組み合わせである場合は、発色剤と一般式(I)で表される化合物の総量(和)が上記の数値範囲であることが好ましい。
・顔料粒子
インキ組成物は、好ましくは顔料粒子を含有する。なお、ここでの顔料粒子は、上記の成分(X)(例えば、(i)無機金属オキシアニオン化合物の粒子や(ii)発色剤および以下一般式(I)で表される化合物の粒子の組み合わせ)とは異なる成分である。
使用可能な顔料粒子は特に限定されない。レーザ発色のコントラストを高めたり、レーザ発色層の色目を段ボール表面の色目と合わせたりする目的のために適宜選択される。
一態様として、顔料粒子は、白色顔料粒子であることが好ましい。白色顔料粒子としては、二酸化チタン粒子、シリカ粒子、炭酸カルシウム粒子、酸化亜鉛粒子、タルク粒子などを挙げることができる。
白色顔料粒子は、入手性などの観点から、二酸化チタンを含むことが好ましい。また特に、白色顔料粒子の全量中のルチル型二酸化チタンの純度(含有量)は、85質量%以上が好ましく、90質量%以上がより好ましい。
二酸化チタンには、いくつかの結晶型がある。ルチル型以外の結晶型の二酸化チタンは、化学的に若干不安定であったり、触媒能を有していてインキ組成物中の他成分を分解してしまったりする可能性がある。よって、顔料粒子は、上記の純度でルチル型二酸化チタンから構成されていることが好ましい。この構成により、組み立て工程とレーザ画像形成工程との間に長い時間があったとしても、レーザ発色層が劣化して発色濃度が落ちること等が一層抑えられる(従来の感熱材料等においては、経時により発色濃度が落ちるものが少なくなかった)。
なお、高純度のルチル型二酸化チタンを得る方法としては、例えば、他の結晶型を含む二酸化チタン粒子を、700℃以上の高温で加熱処理することで、結晶型を変化させる方法がある。
顔料粒子のメジアン径(D50B)は、好ましくは0.1〜0.8μm、より好ましくは0.2〜0.7μmである。ここで、D50Bは、D50Aと同様、カタログや仕様書などの記載値、または、レーザ回折式粒度測定器による測定値である。
顔料粒子の形状は、好ましくは、略球状または略楕円球状である。
顔料粒子の、長径Lと短径Sの比(L/S)で表されるアスペクト比は、好ましくは1〜5、より好ましくは1〜3である。この範囲とすることで、レーザ発色層表面をより平滑にすることができ、レーザ発色のコントラストを一層高めることができる。
ここで、顔料粒子が市販品であり、カタログや仕様書などにアスペクト比が記載されている場合には、その記載値をアスペクト比とする。そうでない場合には、白色顔料粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)で写真撮影したときの任意の粒子50個のアスペクト比の平均を、アスペクト比とする。
インキ組成物中の顔料粒子の量は、インキ組成物の不揮発成分全量を基準として、好ましくは3〜30質量%、より好ましくは5〜20質量%である。
レーザ照射によって、高コントラストで濃い発色を得るためには、成分(X)と、顔料粒子の粒径の比が重要な要素の1つである。例えば、成分(X)が前述(i)の無機金属オキシアニオン化合物の粒子を含む場合、D50A/D50Bは、たとえば0.25〜30、好ましくは1〜20、より好ましくは1.5〜10、特に好ましくは1.5〜8である。換言すると、顔料粒子のメジアン径よりも、無機金属オキシアニオン化合物の粒子のメジアン径のほうが適度に大きいことが好ましい。
上記のような構成にすると、比較的大きな粒径の無機金属オキシアニオン化合物の粒子の「隙間」に顔料粒子が入ることができる。そうすると、無機金属オキシアニオン化合物の粒子の量(濃度)を維持しつつ顔料粒子の量を多くすることができる。つまり、発色濃度(無機金属オキシアニオン化合物の量と相関)を維持しながら、顔料粒子の量を多くすることができるため、顔料粒子の効果を十分に得ることができる。このため、レーザ照射により一層高コントラストの画像を得ることができる。
・粒子の分散処理、分散剤
インキ組成物において、成分(X)や上記の顔料粒子は、分散剤等による分散処理がなされていてもよい。
分散剤は、公知のものから適宜適用されるが、顔料親和性の構造(例えば、アミン、エステル、アルコールおよびカルボン酸、および/またはこれらの塩構造)を含むランダム共重合体やブロック共重合体が挙げられる。市販品としては、BASF SEから入手可能なEFKA(登録商標)4340、Byk−Chemie GmbHから入手可能なDISPERBYK(登録商標)2100、The Lubrizol Corporationから入手可能なSOLSPERSE(登録商標)39000などが挙げられる。
また、公知の界面活性剤も適用可能である。界面活性剤としては、例えば低分子型界面活性剤、高分子型界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤などが挙げられる。
・樹脂
インキ組成物は、樹脂を含むことが好ましい。樹脂を含むことにより、インキ組成物が適当な粘性を有することとなり、基材層にインキ組成物を均一に印刷しやすくなる。また、前述の各粒子の分散が促進されたり沈降が抑えられたりといった効果も期待できる。
樹脂は、インキや塗料の分野で用いられているものであれば特に限定なく用いることができる。例えば、フェノール樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ニトロセルロース樹脂、ロジン変性樹脂、マレイン酸樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。これらは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用して用いてもよい。
2種以上の樹脂を併用する場合、その組み合わせとしては、好ましくは、ウレタン樹脂と塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂と酢酸ビニル樹脂、ウレタン樹脂と塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、等が挙げられる。
樹脂の重量平均分子量は特に限定されないが、例えば3000〜100000、好ましくは5000〜50000、より好ましくは5000〜20000である。この範囲とすることで、インキ組成物を適度な粘性とすることができる。また、樹脂の分散度(重量平均分子量/数平均分子量)は特に限定されないが、例えば1〜5、好ましくは1.2〜4である。
なお、これらの値は、例えば、標準物質としてポリスチレンを用いたときのGPC(Gel Permeation Chromatography)測定により求められる。
樹脂のガラス転移温度は特に限定されないが、例えば−50〜150℃、好ましくは−40〜100℃、より好ましくは−15〜50℃である。この範囲とすることで、インキ組成物の流動性を適切なものとすることができる。
なお、樹脂のガラス転移温度は、示差走査熱量計(DSC)により、JIS−K7121に準拠して測定することができる。
インキ組成物中の樹脂の量は、インキ組成物の不揮発成分全量を基準として、好ましくは20〜80質量%、より好ましくは30〜70質量%である。
・溶剤
インキ組成物は、溶剤を含むことが好ましい。
使用可能な溶剤は、大きく分けて、水、石油系溶剤、植物性油脂などが挙げられる。組成物中で分離などしない限り、これらの溶剤を組み合わせて用いてもよい。
石油系溶剤の例としては、炭素数6〜20の炭化水素が好ましく用いられる。具体的には、n−ペンタン、イソペンタン、n−ヘキサン、2−メチルペンタン、n−ヘプタン、n−オクタン、トリメチルペンタンなどのパラフィン系溶剤、シクロヘキサン、シクロヘキシルメタン、オクタデシルシクロヘキサン、メチルイソプロピルシクロヘキサンなどのナフテン系溶剤、酢酸エチルや酢酸ブチル等のエステル系溶剤、イソプロピルアルコールやn−ブタノール等のアルコール系溶剤、メチルエチルケトンやメチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤、JX日鉱日石エネルギー株式会社製のAFソルベント4号、AFソルベント5号、AFソルベント6号、AFソルベント7号等を挙げることができる。
植物性油脂の例としては、大豆油、亜麻仁油、桐油、パーム油、ヤシ油、米ぬか油などが挙げられる。特に、植物性油脂を用いる場合、米ぬか油が油脂分の20質量%以上含まれるライスインキが好ましい。
インキ組成物中の溶剤の量は、インキ組成物の全成分中、好ましくは5〜70質量%、より好ましくは10〜60質量%である。
・重合性化合物および光重合開始剤
インキ組成物は、重合性化合物および光重合開始剤を含有してもよい。
この場合、インキ組成物は、典型的には、紫外線などの光により硬化(乾燥)する性質を有する。
重合性化合物としては、エチレン性二重結合を有する化合物を用いることができる。より具体的には、公知の(メタ)アクリルモノマーおよび/または(メタ)アクリルオリゴマーを用いることができる。
重合性化合物は、1種のみ用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
重合性化合物として具体的には、以下を例示することができる。
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルモルホリン等の単官能(メタ)アクリレートモノマー。
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート(n=2〜20)、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート(n=2〜20)、アルカン(炭素数4〜12)グリコールジ(メタ)アクリレート、アルカン(炭素数4〜12)グリコールエチレンオキサイド付加物(2〜20モル)ジ(メタ)アクリレート、アルカン(炭素数4〜12)グリコールプロピレンオキサイド付加物(2〜20モル)ジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレートジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物(2〜20モル)ジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物(2〜20モル)ジ(メタ)アクリレート等の2官能(メタ)アクリレートモノマー。
グリセリントリ(メタ)アクリレート、グリセリンエチレンオキサイド付加物(3〜30モル)トリ(メタ)アクリレート、グリセリンプロピレンオキサイド付加物(3〜30モル)トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド付加物(3〜30モル)トリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンプロピレンオキサイド付加物(3〜30モル)トリ(メタ)アクリレート等の3官能(メタ)アクリレートモノマー。
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールエチレンオキサイド付加物(4〜40モル)テトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールプロピレンオキサイド付加物(4〜40モル)テトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールエチレンオキサイド付加物(4〜40モル)テトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールプロピレンオキサイド付加物(4〜40モル)テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンエチレンオキサイド付加物(4〜40モル)テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンプロピレンオキサイド付加物(4〜40モル)テトラ(メタ)アクリレート等の4官能ビニル化合物、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールエチレンオキサイド付加物(6〜60モル)ヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールプロピレンオキサイド付加物(6〜60モル)ヘキサ(メタ)アクリレート等の、4官能以上の多官能アクリレートモノマー。
インキ組成物中の重合性化合物の量は、インキ組成物の全成分中、好ましくは5〜80質量%、より好ましくは10〜60質量%、さらに好ましくは15〜50質量%である。
光重合開始剤としては、公知のものを適宜用いることができる。また、2種以上の光重合開始剤を併用してもよい。
光重合開始剤の具体例としては、α−ヒドロキシケトン光開始剤、α−アミノケトン光開始剤、ビスアシルホスフィン光開始剤、モノアシルホスフィンオキシド、ビスアシルホスフィンオキシド、例えば、2,4,6−トリメチルベンゾイルビフェニルホスフィンオキシド、エチル−2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィネート、モノ−およびビス−アシルホスフィン光開始剤、ベンジルジメチル−ケタール光開始剤、オリゴ[2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノン]等が挙げられる。これらはBASF社で製造され、IRGACURE(登録商標)シリーズ等の名称で販売されている。もちろん、これら以外の光重合開始剤も使用可能である。
インキ組成物中の光重合開始剤の量は、インキ組成物の全成分中、好ましくは1〜15質量%、より好ましくは2〜13質量%、さらに好ましくは3〜10質量%である。
・その他成分:各種添加剤
インキ組成物は、上記の各成分のほか、レベリング剤、分散助剤、レオロジー調整剤、消泡剤、金属石鹸、酸化防止剤などの各種添加剤を含んでもよい。
レオロジー調整剤としては、例えば以下を用いることができる。
一分子中に二以上のアミド結合を有する化合物:楠本化成株式会社製のディスパロンシリーズ等。
一分子中に二以上のウレア結合を有する化合物:ビックケミージャパン株式会社の製品、BYK−410、BYK−E410、BYK−415、BYK−420、BYK−E420、BYK−D410、BYK−430等。
脂肪酸アミド:日本化成株式会社の製品、ダイヤミッドシリーズ等。
体質顔料:ベントナイト、シリカ、クレー、ホワイトカーボン、沈降性硫酸バリウム、アルミニウムシリケート、カオリン等。
会合型のレオロジー調整剤:アクリル膨潤会合型レオロジー調整剤及び/又はウレタン会合型レオロジー調整剤、具体的には、RM−5、TT−615、TT−935、RM−8、RM−825、RM−1020、SCT−275、RM−2020、RM−SW、RM−2020NPR、RM−R、RM−12W、DR−1、DR−72、DR−300、RM−7、RM−50000、RM−60000、RM−845、RM−995(ローム・アンド・ハース社製)、アデカノールVF、UH−462、UH−752、UH−140S、UH−420、UH−438、UH−472、UH−450、UH−540、UH−550、UH−541VF、UH−526、UH−530(ADEKA社製)、コグニス3220、RheovisPE1332、PU1190、PU1191、PU1214、PU1215、PU1250、PU1251、PU1256、PU1270、PU1280、PU1291、PU1331(BASF社製)、RHEOLATE266、288、244、255、278(RHEOX社製)、SNシックナーA−803、A−804、A−807、A−812、A−814(サンノプコ社製)等。
高分子型のレオロジー調整剤:重量平均分子量が10万〜300万の範囲のアルカリ可溶型のポリマー及び/又はポリエチレングリコールのレオロジー調整剤、具体的には、プライマルASE−60、TT−615、ASE−75、ASE−108、RM−5、ASE−95NP(ローム・アンド・ハース社製)、アルコックスR−1000、R−400、R−150、E−60、E−45、E−30、E−300、E−240、E−160、E−100、E−75(明星化学社製)、RheovisAS1125、AS1130、AS1188、AS1956(BASF社製)、アロンA−20L、A−7100、A−10H、A−7255、A−7185、A−7195、A−7075、A−7055、B−300K、B−500(東亜合成社製)等。
レオロジー調整剤を用いることで、後述の、インキ組成物の粘性を適切に調整することができる。
インキ組成物中の各種添加剤の含有量は、インキ組成物の全成分中、好ましくは0.01〜5質量%、より好ましくは0.1〜5質量%である。
・インキ組成物の物性(粘度挙動など)
インキ組成物の粘性については、25℃で、せん断速度1s−1で測定したときの粘度ηが、300Pa・s以下であることが好ましい。より具体的には、ηは、0.05〜300Pa・sがより好ましく、0.05〜100Pa・sがさらに好ましく、0.05〜10Pa・sであることが特に好ましい。
また、別観点として、インキ組成物の、25℃でのせん断速度100s−1における粘度をηとしたとき、η/ηの値が、2以上であることが好ましく、5以上であることがより好ましく、10以上であることが特に好ましい。
η/ηの値に特に上限は無いが、現実的な観点からは、η/ηは好ましくは1000以下、より好ましくは500以下、更に好ましくは300以下である。
ここで、ηおよびηの測定には、回転式レオメータを用いることができる。
ηおよびηの値は、例えば、前述の樹脂を注意深く選択することや、前述のレオロジー調整剤を適量用いること等により調整することができる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することができる。また、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
本発明の実施態様を、実施例および比較例に基づき詳細に説明する。なお、本発明は実施例に限定されるものではない。
<製造例1:包装材料の作製>
(1)第1フィルムの作製
グラビア印刷装置およびインキ組成物(以下に示す)を用いて、厚さ20μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルムのコロナ処理面(片面)にレーザ発色層を形成した。これを第1フィルムとした。
インキ組成物の量は、印刷面における固形分(不揮発成分)の量が4.0g/mとなるようにした。
グラビア印刷装置の版胴の回転の線速度は250m/分に設定した。また、版胴としては、レーザ露光、現像および腐食の工程により作製されたグラビアロールを用いた。このグラビアロールの線数は150線/インチ、版深(版胴に設けられた凹部の深さ)は40μmであった。
インキ組成物としては、以下の素材を十分に混合・分散したものを用いた。このインキ組成物のη/ηの値は2以上だった。
・レーザ発色成分:オクタモリブデン酸アンモニウム粒子、粒径(D50A)1.5μm 20質量部
・顔料粒子:二酸化チタン、粒径(D50B)0.5μm、略球形(アスペクト比1)、ルチル型の純度90質量% 8質量部
・樹脂:重量平均分子量10000〜30000、ガラス転移温度10℃前後のウレタン樹脂 15質量部、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 5質量部
・溶剤:メチルエチルケトン 40質量部、酢酸エチル 5質量部、2−プロパノール(イソプロピルアルコール) 5質量部
・添加剤:脂肪酸アミド、分散剤(界面活性剤系)、酸化防止剤など 合計で2質量部
(2)第2フィルムの作製
上記の第1フィルムとは別のフィルムとして、厚さ25μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムを準備した。この片面のコロナ処理面に、エステル系ラミネート用接着剤をコーティングし、加熱乾燥させた。これにより、接着剤層が片面に設けられた第2フィルムを得た。
コーティング方法はグラビアローラーコート法により行った。また、接着剤の塗布量は4.0g/mとした。
(3)第1フィルムと第2フィルムの貼り合せ(ドライラミネート)
第1フィルムのレーザ発色層と、第2フィルムの接着剤層とを対向させ、ドライラミネート法により、ラミネート形態の包装材料(すなわち、レーザ発色層が、第1フィルムの基材と第2フィルムの基材とで挟まれた包装材料)を作製した。
<製造例2〜18:包装材料の作製>
第1フィルムと第2フィルムの種類と厚みを、表1のように変更した以外は、製造例1と同様にして包装材料を作成した。
Figure 2021035722
<製造例19〜24:包装材料の作製>
まず、第1フィルムと第2フィルムの種類と厚みを、表2のように変更した以外は、製造例1と同様にして、ラミネート形態のフィルムを得た。その後、得られたフィルムの第2フィルムの面と、表2に記載の第3フィルムとを対向させ、ドライラミネート法により貼り合せた。この手順により、製造例19〜24のラミネート形態の包装材料を作製した(表2)。
Figure 2021035722
表1および表2におけるフィルムの略号については以下のとおりである。
OPP:2軸延伸ポリプロピレンフィルム
CPP:無延伸ポリプロピレンフィルム
VMPET:アルミニウムの蒸着が施されたポリエチレンテレフタレートフィルム
VMCPP:アルミニウムの蒸着が施された無延伸ポリプロピレンフィルム
WOPP:白色顔料含有2軸延伸ポリプロピレンフィルム
LLDPE:直鎖状短鎖分岐ポリエチレンフィルム
PET:ポリエチレンテレフタレートフィルム
WPETG:白色顔料含有ポリエチレンテレフタレートフィルム
Ny:ナイロンフィルム
EVA+EAA:エチレン・酢酸ビニル共重合体と、エチレン・アクリル酸共重合体との混合樹脂によるフィルム
PE:ポリエチレンフィルム
PVC:ポリ塩化ビニルフィルム
Al:金属アルミニウム箔
EVOH:エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム
PVDC:ポリ塩化ビニリデンフィルム
なお、これらフィルムのうち、Al、VMCPPおよびVMPET以外のフィルムについては、製造例1等で説明したように、片面をコロナ処理したものを用いた。
また、VMCPPおよびVMPETについては、蒸着面が内側になるようにして第1フィルムと第2フィルムとが貼り合せられるようにした。
<実施例1〜24:包装体の製造>
レーザマーキング装置として、キーエンス社製の装置「ML−Z9520」(光源:COレーザ)を用い、上記の製造例1〜24の包装材料のそれぞれにレーザビームのスポットを当て、文字列「LOT−4EA89」を印字して、包装体を製造した。なお、レーザビームは、各包装材料における、第1フィルムに相当する面の側から照射された。レーザの平均出力は9W、スポット径は0.2μm、スポット3の移動速度(平均)は、およそ3m/sであった。
ここでの印字文字のフォント情報(書き順を含む)については、図6〜図10に示したものとした。フォント情報は、キーエンス社製のソフトウェア「Marking Builder2(ver.7) Font Architect」を用いて、上記装置にあらかじめインプットしておいた。
ここで印字された文字の大きさは、一文字あたりおよそ縦4mm×横3mm、線の太さはほぼ均一の0.12mmであった。
印字された文字を観察したところ、実施例1〜24の全てにおいて、にじみ等の特に不鮮明な部分は観察されなかった。つまり、本実施形態の包装体の製造方法により、レーザマーキングによる印字工程を含む包装体の製造において、鮮明な文字を印字することができた。
<比較例1〜24:包装体の製造>
実施例1〜24において、印字文字のフォント情報(書き順を含む)として、従来の、鋭角部分、三叉路状の部分または線同士の交差部分を含むフォントを用いた以外は、実施例1〜24と同様にして印字し、包装体を製造した。
結果として、特に、鋭角部分、三叉路状の部分または線同士の交差部分において、にじみ等が確認され、不鮮明な印字となった。
1 レーザ装置
2 ビーム(レーザビーム)
3 スポット
10 包装材料

Claims (7)

  1. 基材層と、レーザビームの照射により不可逆的に発色する成分(X)を含むレーザ発色層とを備えた包装材料に、レーザビームのスポットを当てて、当該包装材料に文字を印字する印字工程を含む包装体の製造方法であって、
    印字される文字のフォントとして、鋭角部分、三叉路状の部分および線同士の交差部分が含まれないフォントが用いられ、かつ、
    前記スポットは、前記フォントを構成する線に沿って動かされる、包装体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の包装体の製造方法であって、
    前記フォント中に、直角部分または鈍角部分が存在し、
    当該直角部分または鈍角部分をなす2本の線が一筆書きされるように前記スポットが連続的に動かされる、包装体の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の包装体の製造方法であって、
    前記フォント中に、直線と曲線とが繋がった一筆書き可能な線Lが存在し、かつ、当該線Lの一端Pの近傍が直線で、当該線Lの他端Qの近傍が曲線である場合、
    前記スポットが、当該一端Pを始点とし、当該他端Qを終点として、当該線Lに沿って連続的に動かされる、包装体の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装体の製造方法であって、
    包装材料に印字される文字の線の太さが0.4mm以下である、包装体の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装体の製造方法であって、
    前記フォントが、アルファベットまたはアラビア数字のフォントである、包装体の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の包装体の製造方法であって、
    前記包装材料は、さらに、前記レーザ発色層を覆う樹脂層を備え、
    前記基材層、前記レーザ発色層、および前記レーザ発色層を覆う樹脂層、の順に層を備える包装材料である、包装体の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装体の製造方法であって、
    前記成分(X)が、無機金属オキシアニオン化合物の粒子を含む、包装体の製造方法。
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