JP2021030354A - エンドミル - Google Patents

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【課題】エンドミル本体の剛性を損なうことなく、最大円弧の範囲における被削材の傾斜面との接点近傍の切屑詰まりの発生を防ぐ。【解決手段】軸線O回りにエンドミル回転方向Tに回転させられるエンドミル本体1の先端部外周に先端から後端側に延びる切屑排出溝4が形成され、切屑排出溝4のエンドミル回転方向Tを向く壁面の外周側辺稜部に切刃7が形成され、切刃7は、軸線O回りの回転軌跡の軸線Oに沿った断面Mが、半径の異なる複数の凸円弧または半径の異なる複数の凸円弧と直線を接するように繋いだ形状とされ、複数の凸円弧のうち最も半径の大きな最大円弧の範囲Lにおいては、軸線Oに垂直な断面における心厚円Cの直径と切刃7の直径との比が、軸線O方向先端側から後端側に向かうに従い漸次減少して極小値となった後に漸次増加する。【選択図】図4

Description

本発明は、軸線回りにエンドミル回転方向に回転させられるエンドミル本体の先端部外周に、上記エンドミル本体の先端から後端側に延びる切屑排出溝が形成され、この切屑排出溝のエンドミル回転方向を向く壁面の外周側辺稜部に切刃が形成されたエンドミルであって、特に切刃が、上記軸線回りの回転軌跡の該軸線に沿った断面が、半径の異なる複数の円弧を接するように繋いだ形状とされたエンドミルに関するものである。
このようなエンドミルとして、例えば特許文献1には、エンドミル本体の一端に円弧状の切れ刃を備え他端にはシャンクを備えたソリッドエンドミルにおいて、円弧状の切れ刃の円弧半径は刃径の0.6倍ないし3倍、円弧の長さは刃径の1/2以上で、かつ、円弧状の切れ刃の先端に連接してエンドミル回転軸上に中心をもちノーズに至る第二の円弧状の切れ刃を1/8円弧以上の長さにわたって設け、特に第二の円弧状の切れ刃の円弧半径を、刃径の1/4としたものが記載されている。
特開平11−156621号公報
ここで、この特許文献1に記載されたエンドミルは、マシニングセンタなどの工作機械を用いた金型等における3次元曲面加工の用途に適するものであるが、近年ではこのような3次元曲面加工を、5軸加工可能な工作機械を用いてエンドミル本体を傾斜させて使用する場合が多くなってきている。
このような5軸加工では、切刃の全体を使用することは少なく、専ら切刃の軸線回りの回転軌跡の軸線に沿った断面がなす複数の円弧のうち、最も円弧の半径が大きい最大円弧の範囲の切刃が使用されることが多い。このように最大円弧の範囲の切刃が使用される切削加工では、切刃が被削材の傾斜面と接点をもち、この接点の近傍が主に切削に使用されて最も切削に関与し、切り込み量が最大となる。
しかしながら、例えば切屑排出溝の深さが切刃の最大円弧の範囲で一定であると、このように切り込みが最大となって主に切削に使用される被削材の傾斜面との接点近傍においては切刃の直径に対する切屑排出溝の容量が不足となり、最大となる切り込み量に対して切屑排出性が損なわれてしまって、切屑詰まりを生じるおそれがある。その一方で、このような切屑詰まりを防止するために、最大円弧の範囲の全長で切屑排出溝の深さを大きくすると、エンドミル本体の剛性が不十分となって撓みや振動を生じ易くなり、加工精度が低下するおそれがある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、エンドミル本体の剛性を損なうことなく、最大円弧の範囲における被削材の傾斜面との接点近傍において切屑詰まりの発生を防ぐことが可能なエンドミルを提供することを目的としている。
上記の課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りにエンドミル回転方向に回転させられるエンドミル本体の先端部外周に、上記エンドミル本体の先端から後端側に延びる切屑排出溝が形成され、この切屑排出溝のエンドミル回転方向を向く壁面の外周側辺稜部に切刃が形成されたエンドミルであって、上記切刃は、上記軸線回りの回転軌跡の該軸線に沿った断面が、半径の異なる複数の凸円弧を接するように繋いだ形状、または半径の異なる複数の凸円弧と直線とを接するように繋いだ形状とされており、上記複数の凸円弧のうち最も半径の大きな最大円弧の範囲においては、上記軸線に垂直な断面における上記軸線を中心として上記切屑排出溝のエンドミル本体外周側を向く底面に内接する心厚円の直径と上記切刃の直径との比が、上記軸線方向先端側から後端側に向かうに従い漸次減少して極小値となった後に漸次増加していることを特徴とする。
このように構成されたエンドミルでは、エンドミル本体の軸線に垂直な断面における軸線を中心として切屑排出溝のエンドミル本体外周側を向く底面に内接する心厚円の直径と切刃の直径との比が、切刃の最大円弧の範囲において軸線方向先端側から後端側に向かうに従い漸次減少して極小値となった後に漸次増加しているので、この最大円弧の範囲における切屑排出溝の切刃の直径に対する深さは、軸線方向先端側から後端側に向かうに従い漸次増加して極大値となった後に漸次減少することになる。
このため、エンドミル本体を傾斜させて切削を行う際に、切り込みが最大となって主に切削に使用される被削材の傾斜面との接点近傍において、切屑排出溝の深さを大きくして良好な切屑排出性を確保することができる。その一方で、心厚円の直径と切刃の直径との比は、この極小値となった位置から後端側に向かうに従い漸次増加して心厚円の直径が大きくなるので、主に切削に使用される部分のエンドミル本体の剛性の向上を図ることができる。
ここで、上記心厚円の直径と上記切刃の直径との比が上記極小値をとる位置は、上記軸線方向における上記最大円弧の範囲の長さの1/2の位置から、上記軸線方向の先端側と後端側とに、上記軸線方向における上記最大円弧の範囲の長さの30%の範囲内にあることが望ましい。
このような範囲は、切刃の最大円弧の範囲においても、エンドミル本体を傾斜させて切削を行う際に、特に多く切削に使用される範囲であるので、極小値をとる位置が上記軸線方向における上記最大円弧の範囲の長さの1/2の位置から先端側または後端側に最大円弧の範囲の長さの30%の範囲を越えてしまうと、このように多く切削に使用される範囲において良好な切屑排出性を確保することが困難となるおそれがある。
また、上記心厚円の直径と上記切刃の直径との比の上記極小値は、0.6〜0.85の範囲内にあることが望ましい。この極小値が0.6を下回ると、切屑排出溝が深くなりすぎてエンドミル本体の剛性を確保することができなくなるおそれがあり、逆に極小値が0.85を上回ると、切屑排出溝が浅くなりすぎて良好な切屑排出性を得ることができなくなるおそれがある。
さらに、上記心厚円の直径と上記切刃の直径との比は、上記軸線方向先端側から上記極小値に向かうに従い減少する割合が漸次小さくなるとともに、上記極小値から上記軸線方向後端側に向かうに従い増加する割合が漸次大きくなることが望ましい。これにより、極小値をとる位置のエンドミル本体先端側と後端側の周辺において軸線に垂直な断面における切屑排出溝に内接する心厚円の直径と切刃の直径との比が急激に変化するのを抑えて、安定した切屑の排出を促すことができる。
以上説明したように、本発明によれば、エンドミル本体を傾斜させて使用する5軸加工等において、エンドミル本体の剛性が損なわれて加工精度が低下するような事態を招くことなく、最大円弧の範囲における被削材の傾斜面との接点近傍において切屑詰まりの発生を防ぐことが可能となる。
本発明の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す実施形態の側面図である。 図1に示す実施形態の拡大正面図である。 図1に示す実施形態における心厚円の位置と切刃(外周刃)の軸線回りの回転軌跡の軸線に沿った断面とを示すエンドミル本体先端部の拡大側面図である。 図4におけるZZ拡大断面図である。 図1に示す実施形態の最大円弧の範囲における心厚円の直径と切刃の直径との比の変化を示す概略図である。 本発明の第1の具体例における最大円弧の範囲における心厚円の直径と切刃の直径との比の変化を示す図である。 本発明の第2の具体例における最大円弧の範囲における心厚円の直径と切刃の直径との比の変化を示す図である。 図8の縦軸を説明のために拡大した図である。 本発明の第3の具体例における最大円弧の範囲における心厚円の直径と切刃の直径との比の変化を示す図である。 図10の縦軸を説明のために拡大した図である。
図1〜図6は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態において、エンドミル本体1は、超硬合金等の硬質材料により軸線Oを中心とした概略円柱状に形成され、後端側(図1において右上側。図2および図3においては右側)の部分は円柱状のままのシャンク部2とされるとともに、先端側(図1において左下側。図2および図3においては左側)の部分は切刃部3とされる。このようなラフィングエンドミルは、シャンク部2が5軸加工可能な工作機械の主軸に把持されて、軸線O回りにエンドミル回転方向Tに回転されつつ、通常は軸線Oに垂直な方向に送り出されて、切刃部3により被削材に粗加工を施す。
切刃部3には、エンドミル本体1の先端から後端側に向かうに従いエンドミル回転方向Tとは反対側に捩れる切屑排出溝4が複数条(本実施形態では6条)、周方向に間隔をあけて形成されている。ここで、本実施形態では、これら複数条の切屑排出溝4は、図5に示すように軸線Oに垂直な断面において、互いに等しい断面形状および深さに形成されている。
これらの切屑排出溝4の先端部には、切屑排出溝4のエンドミル回転方向Tを向く壁面に沿って凹溝状のギャッシュ5が形成されており、このギャッシュ5のエンドミル回転方向Tを向く壁面とエンドミル本体1の先端面(先端逃げ面)との交差稜線部には、軸線Oに対する半径方向に延びる底刃6が形成されている。ここで、底刃6は、軸線O回りの回転軌跡が該軸線O上に中心を有してエンドミル本体1の先端側に凸となる略半球状をなすように形成されている。
また、この底刃6の後端からエンドミル本体1の後端側に向けて、切屑排出溝4のエンドミル回転方向Tを向く壁面の外周側辺稜部には、軸線O回りの回転軌跡の該軸線Oに沿った断面が、図4に一点破線Mで示すように底刃6の回転軌跡がなす半球の半径よりも大きな半径の凸円弧状をなす外周刃7が、底刃6に接するように形成されている。これら底刃6と外周刃7とが、本実施形態における切刃とされる。
従って、本実施形態では、この切刃は半径の異なる複数の凸円弧を接するように繋いだ形状とされており、このうち外周刃7が形成された範囲が、上記複数の円弧のうち最も半径の大きな最大円弧の範囲Lとされる。なお、外周刃7の後端側には、外周刃7の軸線O回りの回転軌跡の該軸線Oに沿った断面が、外周刃7よりも半径の小さい凸円弧状をなして外周刃7に接する後端刃が形成されていてもよい。また、この後端刃は、エンドミル本体1の後端側に向かうに従いエンドミル本体1の内周側に向かうように延びていて、この後端刃の後端側においてエンドミル本体1が切刃から縮径した部分(いわゆる首ぬすみ部)が形成されるようにしてもよい。
ここで、図6は、この最大円弧の範囲Lにおける軸線Oに垂直な断面において、図5に示す軸線Oを中心とした切屑排出溝4のエンドミル本体1外周側を向く底面4Aに内接する心厚円Cの直径dと、外周刃7が軸線O回りになす円の直径、すなわち外周刃7(切刃)の直径Dとの比d/Dが、外周刃7の先端側(図6において左側)から後端側(図6において右側)に向かうに従い、どのように変化しているかを示す概略図である。また、図4に破線で示すのは、切刃部3の最大円弧の範囲Lにおける心厚円Cの外径線を軸線O方向に連続させて透視したものである。
そして、これら図4および図6に示すように、心厚円Cの直径dと外周刃7(切刃)の直径Dとの比d/Dは、最大円弧の範囲Lの軸線O方向の先端側から後端側に向かうに従い漸次減少し、最大円弧の範囲Lの軸線O方向における1/2の位置Pの近傍で最小の極小値Qとなり、この極小値Qをとる位置から後端側に向かうに従い漸次増加してゆく。また、この比d/Dは、軸線方向O先端側から極小値Qに向かうに従い減少する割合が漸次小さくなるとともに、極小値Qから軸線O方向後端側に向かうに従い増加する割合が漸次大きくなる。
このように構成されたエンドミルにおいては、エンドミル本体1の軸線Oに垂直な断面における軸線Oを中心とした切屑排出溝4のエンドミル本体1外周側を向く底面4Aに内接する心厚円Cの直径dと外周刃7(切刃)の直径Dとの比d/Dが、外周刃7が形成された切刃の最大円弧の範囲Lにおいて軸線O方向先端側から後端側に向かうに従い漸次減少して極小値Qとなった後に漸次増加しているので、この最大円弧の範囲Lにおける切屑排出溝4の外周刃7の直径Dに対する深さは、図4に示したように軸線O方向先端側から後端側に向かうに従い漸次増加して極小値Qの位置で最大となった後に漸次減少することになる。
従って、5軸加工の場合にエンドミル本体1を傾斜させて切削を行う際に、外周刃7において切り込みが最大となって主に切削に使用される被削材の傾斜面との接点近傍において、切屑排出溝4の深さを大きくして切屑排出性を良好に確保することができ、切屑詰まりの発生を防ぐことが可能となる。
その一方で、この心厚円Cの直径dと外周刃7の直径Dとの比d/Dは、この極小値Qとなった位置からエンドミル本体1の後端側に向かうに従い漸次増加して心厚円Cの直径dが漸次大きくなってゆくので、主に切削に使用される部分におけるエンドミル本体1の剛性の向上を図ることができ、撓みや振動が生じるのを防いで高い加工精度を得ることが可能となる。なお、上記切刃は、上記軸線O回りの回転軌跡の該軸線Oに沿った断面が、半径の異なる複数の凸円弧と直線とを接するように繋いだ形状とされていてもよい。
また、本実施形態では、心厚円Cの直径dと外周刃7の直径Dとの比d/Dは、軸線O方向先端側から極小値Qに向かうに従い減少する割合が漸次小さくなるとともに、極小値Qから軸線O方向後端側に向かうに従い増加する割合は漸次大きくなっている。従って、極小値Qをとる位置のエンドミル本体1先端側と後端側の周辺においては、心厚円Cの直径dと外周刃7の直径Dとの比d/Dが急激に変化するのを抑制することができるので、切屑排出溝4の深さが最も深くなる極小値Qの位置の周辺において切屑の安定した排出を促すことができる。
なお、上記心厚円Cの直径dと外周刃7の直径Dとの比d/Dが上記極小値Qをとる位置は、軸線O方向における最大円弧の長さの1/2の上記位置Pから、軸線O方向の先端側と後端側とに、軸線O方向における最大円弧の長さの30%の範囲内にあることが望ましい。
この軸線O方向における最大円弧の長さの1/2の位置Pから軸線O方向の先端側と後端側とに軸線O方向における最大円弧の長さの30%の範囲は、外周刃7の最大円弧の範囲においても、エンドミル本体1を傾斜させて切削を行う際に、特に多く切削に使用される範囲であり、比d/Dが極小値Qをとる位置がこのような範囲を越えてしまうと、こうして多く切削に使用される範囲において良好な切屑排出性を確保することが困難となるおそれがある。
また、心厚円Cの直径dと外周刃7の直径Dとの比d/Dの極小値Q自体は、0.6〜0.85(百分率にして60%〜85%)の範囲内にあることが望ましい。極小値Qが0.6(百分率にして60%)を下回ると、極小値Qの位置において切屑排出溝4が深くなりすぎてエンドミル本体1の剛性を確保することができなくなるおそれがある。また、逆に極小値Qが0.85(百分率にして85%)を上回ると、切屑排出溝4が浅くなりすぎて良好な切屑排出性を得ることができなくなるおそれがある。
ここで、図7は、本発明の第1〜第3の具体例における最大円弧の範囲Lにおける心厚円Cの直径dと外周刃7の直径Dとの比d/Dの変化を、横軸をエンドミル本体1の先端からの軸線O方向の距離(底刃6の先端からの距離)とし、縦軸を比d/D(ただし、百分率)として示した図である。
また、図8および図10は、本発明の第2、第3の具体例における最大円弧の範囲Lにおける心厚円Cの直径dと外周刃7の直径Dとの比d/Dの変化を、同じく横軸をエンドミル本体1の先端からの軸線O方向の距離(底刃6の先端からの距離)とし、縦軸を比d/D(ただし、百分率)として示した図であり、図9および図11は、これら第2、第3の具体例の縦軸を説明のために拡大したものである。
このうち、図7に示す第1の具体例では、心厚円Cの直径dと外周刃7の直径Dとの比d/Dの極小値Qは、エンドミル本体1の先端から軸線O方向後端側に15.0mmの位置にあるとともに、最大円弧の長さの1/2の位置Pはエンドミル本体1の先端から軸線O方向後端側に13.3mmの位置にあり、最大円弧の範囲L(外周刃7が形成された範囲)の軸線O方向の長さは20.4mmであったので、比d/Dが極小値Qをとる位置は、最大円弧の長さの1/2の位置Pから軸線O方向先端側に最大円弧の範囲Lの長さの30%以下の範囲内の8.5%の位置にある。
また、図8および図9に示す第2の具体例では、心厚円Cの直径dと外周刃7の直径Dとの比d/Dの極小値Qは、エンドミル本体1の先端から軸線O方向後端側に7.5mmの位置にあるとともに、最大円弧の長さの1/2の位置Pはエンドミル本体1の先端から軸線O方向後端側に12.1mmの位置にあり、最大円弧の範囲L(外周刃7が形成された範囲)の軸線O方向の長さは18.0mmであったので、比d/Dが極小値Qをとる位置は、最大円弧の長さの1/2の位置Pから軸線O方向後端側に最大円弧の範囲Lの長さの30%以下の範囲内の25.6%の位置にある。
さらに、図10および図11に示す第3の具体例では、心厚円Cの直径dと外周刃7の直径Dとの比d/Dの極小値Qは、エンドミル本体1の先端から軸線O方向後端側に14.0mmの位置にあるとともに、最大円弧の長さの1/2の位置Pはエンドミル本体1の先端から軸線O方向後端側に15.4mmの位置にあり、最大円弧の範囲L(外周刃7が形成された範囲)の軸線O方向の長さは27.5mmであったので、比d/Dが極小値Qをとる位置は、最大円弧の長さの1/2の位置Pから軸線O方向後端側に最大円弧の範囲Lの長さの30%以下の範囲内の5.1%の位置にある。
さらにまた、第1の具体例において、比d/Dの極小値Q自体は百分率にして65.9%であり、第2の具体例においては、比d/Dの極小値Q自体は百分率にして73.8%であり、第3の具体例においては、比d/Dの極小値Q自体は百分率にして66.3%であり、いずれも60%〜80%の範囲内であった。従って、このような第1〜第3の具体例によれば、一層確実に切屑排出性の向上とエンドミル本体1の剛性の確保とを図ることが可能となる。
1 エンドミル本体
2 シャンク部
3 切刃部
4 切屑排出溝
4A 切屑排出溝4のエンドミル本体1外周側を向く底面
5 ギャッシュ
6 底刃
7 外周刃
O エンドミル本体1の軸線
T エンドミル回転方向
C 心厚円
d 心厚円Cの直径
D 切刃(外周刃7)の直径
L 切刃の軸線O回りの回転軌跡の軸線Oに沿った断面がなす複数の凸円弧のうち最も半径の大きな最大円弧の範囲
M 切刃(外周刃7)の軸線O回りの回転軌跡の軸線Oに沿った断面
P 軸線O方向における最大円弧の範囲Lの長さの1/2の位置
Q 比d/Dの極小値

Claims (4)

  1. 軸線回りにエンドミル回転方向に回転させられるエンドミル本体の先端部外周に、上記エンドミル本体の先端から後端側に延びる切屑排出溝が形成され、この切屑排出溝のエンドミル回転方向を向く壁面の外周側辺稜部に切刃が形成されたエンドミルであって、
    上記切刃は、上記軸線回りの回転軌跡の該軸線に沿った断面が、半径の異なる複数の凸円弧を接するように繋いだ形状、または半径の異なる複数の凸円弧と直線とを接するように繋いだ形状とされており、
    上記複数の凸円弧のうち最も半径の大きな最大円弧の範囲においては、上記軸線に垂直な断面における上記軸線を中心として上記切屑排出溝のエンドミル本体外周側を向く底面に内接する心厚円の直径と上記切刃の直径との比が、上記軸線方向先端側から後端側に向かうに従い漸次減少して極小値となった後に漸次増加していることを特徴とするエンドミル。
  2. 上記心厚円の直径と上記切刃の直径との比の上記極小値をとる位置は、上記軸線方向における上記最大円弧の範囲の長さの1/2の位置から、上記軸線方向の先端側と後端側とに、上記軸線方向における上記最大円弧の範囲の長さの30%の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載のエンドミル。
  3. 上記心厚円の直径と上記切刃の直径との比の上記極小値は、0.6〜0.8の範囲内にあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンドミル。
  4. 上記心厚円の直径と上記切刃の直径との比は、上記軸線方向先端側から上記極小値に向かうに従い減少する割合が漸次小さくなるとともに、上記極小値から上記軸線方向後端側に向かうに従い増加する割合が漸次大きくなることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のエンドミル。
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