JP2021025568A - 回転装置及びその芯出し構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い精度を必要とすることなく、2つの部材間のヒステリシストルクを小さくでき、かつ耐久性が向上する芯出し構造を提供する。【解決手段】この芯出し構造は、内周面2aを有する外周側回転体2及び外周面3aを有する内周側回転体3を含む装置に設けられている。芯出し構造5は、複数の外周側カム面11と、複数の内周側カム面12と、複数のコロ13と、を備えている。外周側カム面11は、外周側回転体2の内周面に円周方向に並べて形成されている。内周側カム面12は、内周側回転体3の外周面に円周方向に並べて形成され、外周側カム面11との間に収容空間15を構成する。コロ13は、収容空間15に配置されて外周側カム面11及び内周側カム面12に沿って転動可能であり、両回転体2,3が相対回転した場合に、外周側回転体2又は内周側回転体3を移動させて芯出しする。【選択図】図1
Description
本発明は、芯出し構造、特に、環状の内周面を有する第1部材と、内周面に対向する外周面を有し第1部材と所定の角度範囲内で相対回転可能な第2部材と、を有する装置に設けられ、第1部材に対して第2部材を芯出しする芯出し構造に関する。また、本発明は、以上の芯出し構造を有する装置に関する。
径方向に並べて配置され、互いに相対回転する2つの部材を芯出し(センタリング)する構造として、特許文献1及び特許文献2に示された構造がある。
特許文献1では、複数の内歯を有するワークをセンタリングするために、ワークの内周側に柱状のゲージが挿入されている。ゲージの外周面には複数の突起が形成されており、この突起に形成された径方向位置決め面がワークの内歯の内周面に当接している。
また、特許文献2では、中間部材の径方向内方に出力部材が配置されており、中間部材の内周面が出力部材の径方向位置決め部に支持されている。これにより、出力部材に対して中間部材がセンタリングされている。
特許文献1及び2に示されるように、従来の芯出し構造は、2つの部材の内周面と外周面とを当接させるようにしている。2つの部材は相対回転可能であるために、2つの部材の当接部では、摩擦摺動が発生する。この摩擦摺動によって、2つの部材の間にヒステリシストルクが発生し、特許文献2に示されるようなダンパ機構の場合、ヒステリシストルクが振動減衰性能を低下させる場合がある。
また、従来の芯出し構造では、2つの部材において、常に同じ個所が接触することによって芯出しされる場合が多く、接触部の摩耗が促進され、耐久性が低下する。また、耐久性を損なわないようにするためには、芯出しのための接触部を高精度に管理する必要がある。
本発明の課題は、高い精度を必要とすることなく、2つの部材の間のヒステリシストルクを小さくでき、しかも耐久性を向上できる芯出し構造及びそれを備えた装置を提供することにある。
(1)本発明に係る芯出し構造は、第1部材及び第2部材を有する装置に設けられている。第1部材は環状の内周面を有する。第2部材は、内周面に対向する環状の外周面を有し、第1部材と所定の角度範囲内で相対回転可能である。
この芯出し構造は、複数の外周側カム面と、複数の内周側カム面と、複数の転動体と、を備えている。外周側カム面は、第1部材の内周面に円周方向に並べて形成されている。内周側カム面は、第2部材の外周面において外周側カム面と対向する位置に形成され、外周側カム面との間に収容空間を構成する。転動体は、複数の収容空間に配置されて外周側カム面及び内周側カム面に沿って転動可能であり、第1部材と第2部材とが相対回転した場合に、第1部材の内周面の中心と第2部材の外周面の中心とが一致する方向に第1部材又は第2部材を移動させる。
ここでは、第1部材の外周側カム面と、第2部材の内周側カム面と、の間に形成された複数の収容空間に転動体が配置されている。ここで、第1部材と第2部材とが相対回転すると、転動体は外周側カム面及び内周側カム面に沿って転動する。そして、この各カム面に沿った転動体の転動によって、第1部材又は第2部材は、それらの内周面及び外周面の中心が一致する方向に移動される。すなわち、第1部材と第2部材とは芯出しされる。
このような芯出し構造では、従来の芯出し構造に比較して、各カム面を高精度に仕上げる必要はなく、製造が容易になる。また、各カム面と転動体とは、摩擦摺動ではなく転がり摺動になるので、2つの部材の間のヒステリシストルクが小さくなる。また、転動体と各カム面との接触部は、1ヶ所に限定されず、複数ヶ所に分散されるので、各接触部の摩耗を抑えることができ、耐久性が向上する。
また、収容空間を適切な形状に設定することによって、この芯出し構造は、所定の角度範囲内では、第1部材と第2部材との間の相対回転を許容し、所定の角度範囲を超える領域では、第1部材と第2部材との相対回転を禁止する構造となる。すなわち、この芯出し構造は、所定の角度範囲内では、2つの部材の間でトルク伝達を遮断し(相対回転の許容)、所定の角度範囲を超えた場合は、2つの部材の間でトルク伝達を可能とする(相対回転の禁止)、トルクリミッタとして機能させることができる。
さらに、各カム面を適切なプロフィールに設定することによって、2つの部材の相対角度(捩れ角度)に応じて捩れ剛性が高くなるダンパ機能を実現させることもできる。
(2)好ましくは、収容空間は、円周方向の中央部から円周方向両側に行くにしたがって径方向隙間が小さくなっている。
(3)好ましくは、第1部材の外周側カム面は、外周側に膨らむように形成されており、第2部材の内周側カム面は、内周側に膨らむように形成されている。
なお、ここで「膨らむ」とは、各カム面が例えば円弧状の曲面で形成されている構成に限定されるものではなく、複数の直線的な面(平坦面)によって、外周側又は内周側に凸状に形成されている場合等の他の構成も含むものである。
(4)好ましくは、外周側カム面は、円周方向の中心から円周方向両側に向かって徐々に半径が小さくなる形状である。また、この場合は、内周側カム面は、円周方向の中心から円周方向両側に向かって徐々に半径が大きくなる形状である。
(5)好ましくは、複数の外周側カム面及び内周側カム面は、内周面及び外周面の中心を挟んで対向する位置に形成されている。
(6)好ましくは、第1部材は、内周面を有する環状部を有している。また、好ましくは、第2部材は、環状部の内周側に配置され外周面を有する円板部を有している。
(7)本発明に係る装置は、第1部材と、第2部材と、前述の芯出し構造と、を備えている。第1部材は環状の内周面を有する。第2部材は、内周面に対向する環状の外周面を有し、第1部材と所定の角度範囲内で相対回転可能である。芯出し構造は、第1部材と第2部材とを芯出しする。
以上のような本発明では、従来の芯出しのための構造に比較して低い精度で芯出し構造を実現できる。また、本発明の芯出し構造では、2つの部材の間のヒステリシストルクを小さくでき、しかも耐久性を向上できる。
[構成]
図1は本発明の一実施形態による芯出し構造を有する回転装置1(装置の一例)の正面図である。この回転装置1は、外周側回転体2(第1部材の一例)と、内周側回転体3(第2部材の一例)と、を有しており、両回転体2,3は芯出し構造5によって互いに径方向に支持されている。
図1は本発明の一実施形態による芯出し構造を有する回転装置1(装置の一例)の正面図である。この回転装置1は、外周側回転体2(第1部材の一例)と、内周側回転体3(第2部材の一例)と、を有しており、両回転体2,3は芯出し構造5によって互いに径方向に支持されている。
外周側回転体2は、環状に形成されており、内周面2aを有している。内周側回転体3は、外周面3aを有する円板状に形成され、外周側回転体2の内周側に配置されている。外周側回転体2及び内周側回転体3は、ともに共通の回転中心Oを中心に回転可能である。また、外周側回転体2の内周面2aと、内周側回転体3の外周面3aと、は芯出し構造5によって径方向に所定の隙間を介して配置されている。そして、外周側回転体2と内周側回転体3とは、芯出し構造5によって許容される角度範囲内において、相対回転可能である。
芯出し構造5は、外周側回転体2に対して内周側回転体3を芯出しする。芯出し構造5は、外周側回転体2の内周面2aと、内周側回転体の外周面3aと、の間に設けられている。具体的には、芯出し構造5は、複数(この例では4個)の外周側カム面11と、外周側カム面11と同数の内周側カム面12と、各カム面11,12と同数の転動体13と、を有している。
4個の外周側カム面11は、外周側回転体2の内周面2aに、円周方向に90°の等角度間隔で並べて配置されている。すなわち、各外周側カム面11は、回転中心Oを挟んで対向する位置に配置されている。各外周側カム面11は、外周側に膨らむような曲面に形成されており、円周方向の中心から円周方向両側に向かって徐々に半径が小さくなる形状である。
4個の内周側カム面12は、内周側回転体3の外周面3aにおいて外周側カム面11と対向する位置に配置されている。すなわち、各内周側カム面12についても、回転中心Oを挟んで対向する位置に配置されている。各内周側カム面12は、内周側に膨らむような曲面に形成されており、円周方向の中心から円周方向両側に向かって徐々に半径が大きくなる形状である。
以上のような外周側カム面11と内周側カム面12との間、すなわち両カム面11,12の間の径方向隙間が、収容空間15となっている。この径方向隙間(収容空間15)は、円周方向の中央部から円周方向両側に行くにしたがって小さくなっている。
転動体13は、この実施形態ではコロである。コロ13は、収容空間15に配置されており、外周側カム面11及び内周側カム面12に沿って転動可能である。
[芯出し構造5の作用]
図2を用いて、芯出し構造5の作動原理を説明する。図2では、外周側回転体2及び内周側回転体3を展開して示している。図2(a)は、外周側回転体2と内周側回転体3との間に相対回転(捩れ)がない状態を、同図(b)は、両回転体2,3の間に相対回転が生じた場合を、それぞれ示している。
図2を用いて、芯出し構造5の作動原理を説明する。図2では、外周側回転体2及び内周側回転体3を展開して示している。図2(a)は、外周側回転体2と内周側回転体3との間に相対回転(捩れ)がない状態を、同図(b)は、両回転体2,3の間に相対回転が生じた場合を、それぞれ示している。
図2(a)に示す状態から、同図(b)に示すように両回転体2,3が逆方向に距離aだけ移動した状態(実際は、距離aに相当する相対角度だけ捩れた状態捩れ)に移行すると、コロ13は外周側カム面11及び内周側カム面12に沿って転動する。このコロ13の各カム面11,12に沿った移動によって、外周側回転体2及び内周側回転体3は、それぞれ距離bだけ互いに離れる方向に移動する。
以上の作動原理を、2つの回転体について応用した場合を、図3に示している。外周側回転体2と内周側回転体3に相対回転がない状態(図3(a))から、両回転体2,3に角度θだけ相対回転が生じると(図3(b))、コロ13が外周側カム面11及び内周側カム面12に沿って転動し、内周側回転体3が回転中心O側に移動することになる。
以上の作用を、図1の回転装置1に応用した例を図4に示している。なお、図4では、外周側回転体2について省略して示している。
図4(a)は内周側回転体3のアンバランスによって、内周側回転体3が外周側回転体2に対して芯出しされていない状態を示している。図に示すように、内周側回転体3は、アンバランスによって図の上方に偏心しており、1ヶ所の芯出し構造5においてのみ、コロ13が外周側カム面11及び内周側カム面12に接触している。一方、他の3ヶ所の芯出し構造5においては、コロ13は、遠心力によって外周側カム面11に接触しているが、内周側カム面12には接触していない。
図4(a)に示す状態から、両回転体2,3の間に相対回転が生じると、図の上方に位置している芯出し構造5では、図2及び図3で説明したように、コロ13は外周側カム面11及び内周側カム面12に沿って転動する。これにより、内周側回転体3は回転中心O側に押されることになる。これにより、他の3ヶ所の芯出し構造5においても、同様に、コロ13が外周側カム面11及び内周側カム面12に接触することになる。このため、内周側回転体3の回転中心Oからの偏心が修正され、内周側回転体3は外周側回転体2に対して芯出しされることになる。
図5に、従来の芯出し構造を示している。この従来構造では、内周側回転体3’にアンバランスが存在すると、外周側回転体2’(あるいはハウジング)に対して偏心し、円周上のある一部の領域Rでのみ接触することになる(図5では上方位置)。そして、作動中において、この接触部Rは変わることがない。そのため、接触部Rだけが負荷を受けることになり、また摩擦抵抗も大きい。
しかし、図4に示す実施形態では、内周側回転体にアンバランスが存在して偏心していても、芯出し構造5の作用によって、4ヶ所の芯出し構造5の外周側カム面11と内周側カム面12とが均等に接触する。このため、接触部である各カム面11,12の摩耗を抑えることができる。しかも、コロ13は各カム面11,12を転動するので、摩擦抵抗を著しく小さくすることができる。
[芯出し構造を用いた応用例]
(1)トルクリミッタとしての機能
以上の芯出し構造5は、トルクリミッタとして機能させることができる。具体的には、図3(b)に示す角度θの範囲内では、外周側回転体2と内周側第2部材との間の相対回転は許容される。すなわち、角度θの範囲内では、外周側回転体2と内周側回転体3との間で、トルクは伝達されない。一方で、両回転体2,3の相対回転が角度θを超える領域では、コロ13が外周側カム面11及び内周側カム面12に接触することによって、これ以上の両回転体2,3の相対回転は禁止される。すなわち、角度θを超える領域では、コロ13を介して外周側回転体2と内周側回転体3との間でトルクが伝達される。
以上の芯出し構造5は、トルクリミッタとして機能させることができる。具体的には、図3(b)に示す角度θの範囲内では、外周側回転体2と内周側第2部材との間の相対回転は許容される。すなわち、角度θの範囲内では、外周側回転体2と内周側回転体3との間で、トルクは伝達されない。一方で、両回転体2,3の相対回転が角度θを超える領域では、コロ13が外周側カム面11及び内周側カム面12に接触することによって、これ以上の両回転体2,3の相対回転は禁止される。すなわち、角度θを超える領域では、コロ13を介して外周側回転体2と内周側回転体3との間でトルクが伝達される。
(2)ダンパ機能
外周側カム面11及び内周側カム面12を適切なプロフィールに設定することによって、外周側回転体2と内周側回転体3の相対角度(捩れ角度)に応じて捩れ剛性が高くなるダンパ機能を実現させることができる。
外周側カム面11及び内周側カム面12を適切なプロフィールに設定することによって、外周側回転体2と内周側回転体3の相対角度(捩れ角度)に応じて捩れ剛性が高くなるダンパ機能を実現させることができる。
図6は、外周側回転体2と内周側回転体3との相対回転角度(捩り角度)と、2つの回転体2,3間で伝達されるトルクと、の関係(捩り特性)を示している。外周側回転体2と内周側回転体3との間の径方向隙間や、カム面の形状、各回転体2,3の剛性、を適宜設定することによって、捩り特性を、図6の例えば特性Aや特性Bに変えることができる。
また、カム面に平坦な面を設定することによって、この平坦面ではコロ13は噛み込まない。また、平坦面では、内周側回転体3に対して中心側への力も作用しない。この平坦面の長さを長くすることによって、図6の「捩りトルクがほぼ0の領域」を広くすることもできる。
[他の実施形態]
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)前記実施形態では、外周側の第1部材として回転体を例にとって説明したが、第1部材は固定されたハウジングであっても、本発明を同様に適用することができる。
(b)前記実施形態では、外周側回転体2に対して内周側回転体3を芯出しする場合を例にとって説明したが、内周側回転体が例えば軸であって、この軸に対して外周側回転体を芯出しする場合についても本発明を同様に適用することができる。
(c)前記実施形態では、第1部材を環状の外周側回転体とし、第2部材を円板状の内周側回転体として説明したが、芯出し構造が適用される装置は、これらに限定されない。例えば、第1部材は、内周面を有する環状部を有する部材であればよく、また第2部材が外周面を有する部材であればよい。
(d)各カム面は、外周側又は内周側に膨らむように形成されているが、前述のように、「膨らむ」形状は、前記実施形態に限定されない。各カム面の形状は、種々の変形が可能である。例えば、図7は、外周側回転体22の外周側カム面22a及び内周側回転体23のカム面23aを、それぞれ曲面ではなく傾斜する平坦面で形成し、外周側又は内周側に膨らむようにした例である。図8は、外周側回転体32の外周側カム面32aが円弧形状部(フラット部)を有し、全体として外周側に膨らむ形状にした例である。また、内周側回転体33のカム面33aは図1の例と同様の形状である。また、図9は、外周側回転体42の外周側カム面42aは図1と同様の形状であり、内周側回転体43のカム面43aが円弧形状部(フラット部)を有し、全体として内周側に膨らむ形状にした例である。
1 装置
2 外周側回転体(第1部材)
3 内周側回転体(第2部材)
5 芯出し構造
11 外周側カム面
12 内周側カム面
13 コロ(転動体)
15 収容空間
2 外周側回転体(第1部材)
3 内周側回転体(第2部材)
5 芯出し構造
11 外周側カム面
12 内周側カム面
13 コロ(転動体)
15 収容空間
Claims (7)
- 環状の内周面を有する第1部材と、前記内周面に対向する環状の外周面を有し前記第1部材と所定の角度範囲内で相対回転可能な第2部材と、を有する装置に設けられた芯出し構造であって、
前記第1部材の内周面に円周方向に並べて形成された複数の外周側カム面と、
前記第2部材の外周面において前記外周側カム面と対向する位置に形成され、前記外周側カム面との間に収容空間を構成する複数の内周側カム面と、
複数の前記収容空間に配置されて前記外周側カム面及び前記内周側カム面に沿って転動可能であり、前記第1部材と前記第2部材とが相対回転した場合に、前記第1部材の内周面の中心と前記第2部材の外周面の中心とが一致する方向に前記第1部材又は前記第2部材を移動させる複数の転動体と、
を備えた芯出し構造。
- 前記収容空間は、円周方向の中央部から円周方向両側に行くにしたがって径方向隙間が小さくなっている、請求項1に記載の芯出し構造。
- 前記第1部材の外周側カム面は、外周側に膨らむように形成されており、
前記第2部材の内周側カム面は、内周側に膨らむように形成されている、
請求項1又は2に記載の芯出し構造。
- 前記外周側カム面は、円周方向の中心から円周方向両側に向かって徐々に半径が小さくなる形状であり、
前記内周側カム面は、円周方向の中心から円周方向両側に向かって徐々に半径が大きくなる形状である、
請求項3に記載の芯出し構造。
- 前記複数の外周側カム面及び内周側カム面は、前記内周面及び前記外周面の中心を挟んで対向する位置に形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の芯出し構造。
- 前記第1部材は、前記内周面を有する環状部を有しており、
前記第2部材は、前記環状部の内周側に配置され前記外周面を有する円板部を有している、
請求項1から5のいずれかに記載の芯出し構造。
- 環状の内周面を有する第1部材と、
前記内周面に対向する環状の外周面を有し、前記第1部材と所定の角度範囲内で相対回転可能な第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材とを芯出しする、請求項1から6のいずれかに記載の芯出し構造と、
を備えた装置。
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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