JP2021024675A - シート矯正装置、印刷装置、印刷システム - Google Patents

シート矯正装置、印刷装置、印刷システム Download PDF

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Kenji Nozawa
健二 野沢
幸輝 浅田
Koki Asada
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Abstract

【課題】液体が付与された面の画像の乱れを防止しつつ、シートの矯正を行う。【解決手段】シート矯正装置601は、シートPを挟み持って搬送する無端状の上ベルト611と下ベルト612で構成されるベルト対602を備え、上ベルト611、下ベルト612はテンションが与えられ、上ベルト611と下ベルト612の各ベルト面が対向(対面)する領域内において、搬送方向Yの上流側から下流側にかけて、ベルト対602を湾曲させる加熱ローラ603(603A、603B)が配置され、液体が付与された面に接触する上ベルト611は通気性を有しないベルトであり、液体が付与された面とは反対側の面に接触する下ベルト612は通気性を有するベルトである。【選択図】図2

Description

本発明はシート矯正装置、印刷装置、印刷システムに関する。
用紙などのシートに液体を付与した場合、液体が付与された部分が膨潤し、液体が付与されていない部分では膨潤が生じないことなどによってコックリング(波打ち)などと称される変形が生じる。
従来、一対のベルトで用紙を挟んで搬送し、用紙を矯正するものも知られている(特許文献1)。
特開2014−098809号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成にあっては、通気性のない一対のベルトでシートを挟持している。そのため、シートを加熱したときにシートに付与された液体に含まれる有機溶剤が気化しても逃げ場がなくなるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、液体付与面の画像の乱れを防止しつつ、シートの矯正を行うことができるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係るシート矯正装置は、
液体が付与されたシートを挟んで搬送するベルト対と、
前記ベルト対のベルトを介して前記シートを加熱する加熱手段と、を備え、
前記ベルト対の内、
前記シートの液体が付与された面とは反対側のベルトは、通気性を有するベルトであり、
前記シートの液体が付与された面側のベルトは、通気性を有しないベルトである
ことを特徴とするシート矯正装置。
構成とした。
本発明によれば、液体付与面の画像の乱れを防止しつつ、シートの矯正を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る印刷装置の概略説明図である。 本発明の第1実施形態に係るシート矯正装置の側面説明図である。 同じく加熱ローラ部分の説明図である。 同実施形態の矯正作用説明に供する加熱ローラ部分の斜視説明図である。 同実施形態におけるシート中の水分と付与された液体(インク)中の残溶剤の移動の説明に供する模式的説明図である。 本発明の第2実施形態に係るシート矯正装置の側面説明図である。 同じく押し当て部材部分の説明図である。 本発明の第3実施形態に係るシート矯正装置の側面説明図である。 本発明の第4実施形態に係るシート矯正装置の側面説明図である。 本発明の第5実施形態に係るシート矯正装置の側面説明図である。 本発明の第6実施形態に係るシート矯正装置の側面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態に係る印刷装置の概要について図1を参照して説明する。図1は同印刷装置の概略説明図である。
印刷装置1は、搬入部100と、印刷部200と、乾燥部300と、本発明に係るシート矯正装置で構成したシート矯正部600と、搬出部400とを備えている。印刷装置1は、搬入部100から搬入されるシートPに対し、印刷部200で液体を付与して所要の印刷を行い、乾燥部300でシートPに付着した液体を乾燥させた後、シート矯正部600でシートPに生じたコックリングなどの波打ち変形を矯正して、シートPを搬出部400に排出する。
搬入部100は、複数枚のシートPが積載される搬入トレイ110と、搬入トレイ110からシートPを1枚ずつ分離して送り出す給送装置120と、シートPを印刷部200へ送り込むレジストローラ対130とを備えている。
給送装置120には、ローラやコロを用いた装置や、エア吸引を利用した装置など、あらゆる給送装置を用いることが可能である。給送装置120により搬入トレイ110から送り出されたシートPは、その先端がレジストローラ対130に到達した後、レジストローラ対130が所定のタイミングで駆動することにより、印刷部200へ送り出される。
印刷部200は、シートPを外周面に担持して搬送する担持部材(回転部材)である担持ドラム210と、担持ドラム210に担持されたシートPに向けて液体を吐出する液体を付与する手段である液体吐出部220とを備えている。
また、印刷部200は、送り込まれたシートPを受け取って担持ドラム210へ渡す渡し胴201と、担持ドラム210によって搬送されたシートPを乾燥部300へ受け渡す受け渡し胴202を備えている。
搬入部100から印刷部200へ搬送されてきたシートPは、渡し胴201の表面に設けられたシートグリッパによって先端が把持され、渡し胴201の回転に伴って搬送される。渡し胴201により搬送されたシートPは、担持ドラム210との対向位置で担持ドラム210へ受け渡される。
担持ドラム210の表面にもシートグリッパが設けられており、シートPの先端がシートグリッパによって把持される。担持ドラム210の表面には、複数の吸引孔が分散して形成されており、各吸引孔には吸引装置211によって担持ドラム210の内側へ向かう吸い込み気流が発生する。
そして、渡し胴201から担持ドラム210へ受け渡されたシートPは、シートグリッパによって先端が把持されるとともに、吸い込み気流によって担持ドラム210の表面に吸着され、担持ドラム210の回転に伴って搬送される。
液体吐出部220は、シートPに液体を付与する手段である吐出ユニット221(221A〜221D)を備えている。吐出ユニット221は、複数のヘッドを千鳥状に配置したラインヘッドを含み、例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色の液体(インク)を吐出して画像を印刷する。なお、必要に応じて、白色、金色、銀色などの特殊な液体を吐出する液体吐出ヘッド、表面コート液などの処理液を吐出する液体吐出ヘッドを設けることもできる。
液体吐出部220の吐出ユニット221は、印刷情報に応じた駆動信号によりそれぞれ吐出動作が制御される。担持ドラム210に担持されたシートPが液体吐出部220との対向領域を通過するときに、各吐出ユニット221から各色の液体が吐出され、当該印刷情報に応じた画像が印刷される。
乾燥部300は、乾燥装置であり、印刷部200から搬送されてくるシートPを吸着して搬送する吸引搬送ベルト301と、吸引搬送ベルト301で搬送されるシートPに対して液体を乾燥させるための温風を吹き付ける温風吹付け手段302などとを備えている。吸引搬送ベルト301は、例えば駆動ローラ303と従動ローラ304との間に掛け回され、駆動ローラ303を駆動することで周回移動する。
印刷部200から搬送されてきたシートPは、吸引搬送ベルト301に受け取られた後、温風吹付け手段302を通過するように搬送され、シート矯正部600に受け渡され、シート矯正部600から搬出部400へ受け渡される。
温風吹付け手段302を通過するとき、シートP上の液体には乾燥処理が施される。これにより液体中の水分等の液分が蒸発し、シートP上に液体中に含まれる着色剤が定着する。
シート矯正部600を乾燥後のシートPが通過することで、シートPのコックリングなどの変形が矯正される。
搬出部400は、複数のシートPが積載される排出トレイ410を備えている。シート矯正部600から搬送されてくるシートPは、排出トレイ410上に順次積み重ねられて保持される。
なお、印刷装置1には、例えば、シートPに対して前処理を行う前処理部を印刷部200の上流側に配置したり、液体が付着したシートPに対して後処理を行う後処理部をシート矯正部600と搬出部400との間に配置したりすることもできる。
前処理部としては、例えば、液体と反応して滲みを抑制するための処理液をシートPに塗布する先塗り処理を行うものが挙げられる。また、後処理部としては、例えば、印刷部200で印刷されたシートを反転させて再び印刷部200へ送ってシートPの両面に印刷するためのシート反転搬送処理や、複数枚のシートを綴じる処理などを行うものが挙げられる。
なお、ここでは、印刷装置1が、印刷部200と本発明に係るシート矯正部600とを備えている構成としているが、印刷部200を印刷装置として本発明に係るシート矯正部600とによって印刷システムを構成することもできる。
次に、本発明の第1実施形態におけるシート矯正部を構成している本発明に係るシート矯正装置について図2及び図3を参照して説明する。図2は同シート矯正装置の側面説明図、図3は加熱ローラ部分の説明図である。
シート矯正装置601は、シートPを挟んで搬送する無端状の第1ベルトである上ベルト611と第2ベルトである下ベルト612で構成されるベルト対602を備えている。
上ベルト611は、搬送ローラ621A、ステアリングコントロールローラ622A、従動ローラ624A、625Aに掛け回され、テンションローラ623Aによってテンションが与えられている。
下ベルト612は、搬送ローラ621B、ステアリングコントロールローラ622B、従動ローラ624B、625Bに掛け回され、テンションローラ623Bによってテンションが与えられている。
これらの上ベルト611と下ベルト612は、搬送ローラ621A、621Bが回転駆動されることによって矢印方向に周回移動し、シートPを挟み持ってシートPを搬送方向(矢印Y方向、以下「搬送方向Y」という。)に搬送する。
本実施形態では、ベルト対602を構成する上ベルト611は通気性を有しないベルトであり、下ベルト612は通気性を有するベルトとしている。本実施形態では、上ベルト611は、シートPの液体が付与された面に接触し、下ベルト612はシートPの液体が付与されていない面と接触する。つまり、シートPの液体が付与された面(液体付与面:印刷面、印字面)とは反対側のベルトは、通気性を有するベルト(下ベルト612)であり、シートPの液体付与面側のベルトは、通気性を有しないベルト(上ベルト611)である。
また、テンションローラ623A、623Bは、ベルト対602のシートPを挟み持つベルト面が搬送方向Yの上流側と下流側とに引っ張られる方向に作用する張力を、ベルト対602の各ベルト611、612にそれぞれ付与するテンション付与手段となる。
そして、上ベルト611と下ベルト612の各ベルト面が対向(対面)する領域内において、ベルト対602の一部を湾曲形状に変形(湾曲変形)させる複数(ここでは、3個)の押し当て部材を兼ねる加熱手段としての加熱ローラ603(603A、603B)が配置されている。
加熱ローラ603は、発熱手段としてのヒータ604を内蔵しており、ベルト対602の上ベルト611又は下ベルト612を介して、加熱ローラ603に押し付けられて湾曲変形しているシートPの領域を加熱する。
なお、「押し当て」は、ベルト対602側を加熱ローラ603に押し付ける構成、ベルト対602に加熱ローラ603を押し付ける構成、ベルト対602と加熱ローラ603とを双方から押し付ける構成のいずれであってもよい。
ここでは、上ベルト611と下ベルト612の各ベルト面が対向(対面)する領域内において、加熱ローラ603Aと加熱ローラ603Bとを交互に配置している。
加熱ローラ603Aは、周面603a(図3参照)がベルト対602の下ベルト612側に押し付けられることで、ベルト対602を上方に凸形状になる方向に湾曲変形させる。加熱ローラ603Bは、周面603aがベルト対602の上ベルト611側に押し付けられることで、ベルト対602を下方に凸形状となる方向に湾曲変形させる。
つまり、シートPの搬送方向において、シートPの一面側が凸形状になる方向に湾曲変形させる加熱ローラ603Aと、シートPの他面側が凸形状になる方向に湾曲変形させる加熱ローラ603Bとが交互に配置されている。なお、加熱ローラ603Bを最上流側にして加熱ローラ603Aと加熱ローラ603Bとを交互に配置することもできる。
また、複数の加熱ローラ603は、隣り合う加熱ローラ603、603の間でベルト対602が湾曲しない状態になる間隔で配置されている。これにより、一旦湾曲したベルト対602の応力を解放することができ、次段の加熱ローラ603に対する密着性を向上することができる。
加熱ローラ603には、それぞれベルト対602を挟んで対向する対向部材としての対向ローラ606、607が配置されている。対向ローラ606は、ベルト対602が加熱ローラ603の周面603aに接触を開始する押し付け開始位置(巻き付け開始位置)を決めている。対向ローラ607は、ベルト対602が加熱ローラ603の周面603aから離間する押し付け終了位置(巻き付け終了位置)を決めている。
これらの対向ローラ606、607は加熱ローラ603の周面に対して進退可能(移動可能)に配置されている。これにより、シートPの厚み(種類)、液体付与量などに応じて、ベルト対602の加熱ローラ603の周面への巻き付け角θを変化させることができる。巻き付け角θを変化させることで、例えば、シートPの厚みが厚いときでも、安定した搬送や矯正を行うことができる。
次に、本実施形態における矯正作用について図4も参照して説明する。図4は加熱ローラ部分の斜視説明図であり、ベルト対は透過状態で示している。
図4に示すように、シートPにコックリング(波打ち)Cが残った状態であるとき、シートPを押し付けローラ603の周面603aなどの湾曲面に張力をかけながら巻き付けると、巻き付いている間は、波打ちが消える。これは、液体が付与されて膨潤している部分と液体が付与されていない部分のシートPの長さを強制的に同じ長さにできるためである。
しかしながら、湾曲面に張力をかけながら巻き付けただけでは、張力がなくなると波打ちが元に戻り矯正されない。
そこで、シートPを加熱手段で加熱してシートP内の水分を飛ばしながらしごくことで、液体が付与された部分と液体が付与されていない部分の長さを同じにでき、シートPのコックリングなどの波打ち変形を矯正することができる。
つまり、図3に示すように、シートPを2つの上ベルト611と下ベルト612との間に挟み持ち、この状態で、ベルト対602を押し当て部材としての加熱ローラ603の周面603aに押し付けることで、ベルト対602はシートPを挟持したまま湾曲状に変形される。
このとき、上ベルト611及び下ベルト612には、テンションローラ623A、623Bによって、加熱ローラ603の周面603aに押し付けられる方向(図3で矢印B方向)に力が加わるように張力が付与されている。つまり、テンションローラ623は、ベルト対602のシートPを挟み持つベルト面がシートPの搬送方向上流側と搬送方向下流側とに引っ張られる方向に作用する張力をベルト対602の上ベルト611及び下ベルト612に付与している。
そして、上ベルト611と下ベルト612に挟まれたシートPには、上ベルト611及び下ベルト612とシートPとの間の摩擦力によって矢印B方向に張力がかかっている状態で、加熱ローラ603の周面603a(湾曲面)に押し付けられる。
これにより、シートPは加熱ローラ603によって加熱され、加熱ローラ603の周面603aに倣うことによって、液体が付与された部分と液体が付与されていない部分の長さが同じになってシートPのコックリングなどの波打ち変形が矯正される。
このように、シートPを加熱した状態で、シートPに張力を付与しながら押し当て部材(本実施形態では加熱ローラ)に押し付けて湾曲変形させることで、効率的にシートの変形を矯正することができる。
そして、本実施形態では、図2に示すように、上ベルト611と下ベルト612が対向する領域内において、複数の加熱ローラ603(603A、603B)を配置している。
つまり、前述したように、シートPを加熱手段で加熱してシートP内の水分を飛ばしながらしごくことで、液体が付与された部分と液体が付与されていない部分の長さを同じにでき、シートPのコックリングなどの波打ち変形を矯正することができる。
そして、本実施形態では、ベルト対602を上方に凸形状となるように湾曲させる加熱ローラ603Aと、ベルト対602を下方に凸形状となるように湾曲させる加熱ローラ603Bとを交互に配置している。
これによって、シートPは上下方向に交互に凸形状になるように両面が加熱ローラ603に押し付けられるので、カールの発生を抑制しながら、より確実にシートの変形を矯正することができる。
次に、矯正状態におけるシート中の水分と付与された液体(インク)中の残溶剤の移動について図5を参照して説明する。図5は同説明に供する模式的説明図である。
加熱手段である加熱ローラ603によってベルト対602を介してシートPが加熱される。このとき、シートPに浸透した水分21、シートPに付与されたインク22に残存する有機溶剤23は、通気性を有するベルトである下ベルト612の通気部612aを介して雰囲気中に放出される。
これにより、シートPの水分、溶剤を効率的に除去することができて、安定した矯正を行うことができる。
ここで、本実施形態では、ベルト対602の内、液体付与面と反対側を通気性のある下ベルト612とし、液体付与面側を通気性のない上ベルト611としている。
これにより、通気性のあるベルトを液体付与面(印刷面)に接触させたときに生じる印刷画像の乱れを防止しつつ、液体付与面とは反対側の通気性のあるベルト側から効率的に水分と有機溶剤を放出させることができて、シートPを矯正することができる。
つまり、通気性のあるベルトとしては、例えば、通気用の孔を設けたベルト、メッシュベルトなどが使用されるが、このようなベルトを印刷画像が形成された印刷面(液体付与面)に接触させると、印刷画像が乱れるおそれがある。そこで、本実施形態のように、通気性を有しないベルト印刷面に接触させることで画像の乱れを防止することができる。
また、通気性を有しない上ベルト611を、通気性を有する下ベルト612よりも高温に制御することが好ましい。これにより、水分21、溶剤23は、高温側から低温側に移動しやすくなり、効率的に通気性を有する下ベルト612側から放出することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るシート矯正装置について図6及び図7を参照して説明する。図6は同シート矯正装置の側面説明図、図7は同じく押し当て部材部分の説明図である。
本実施形態では、押し当て部材として、湾曲面633aを有する曲面部材633(633A、633B)を配置している。曲面部材633は、発熱手段としてのヒータ部634を有しており、シートPを加熱する加熱手段を兼ねている。
本実施形態においても、上ベルト611と下ベルト612の各ベルト面が対向(対面)する領域内において、曲面部材633Aと曲面部材633Bとを交互に配置している。
曲面部材633Aは、湾曲面633aがベルト対602の下ベルト612側に押し付けられることで、ベルト対602を上方に凸形状になる方向に湾曲変形させる。曲面部材633Bは、湾曲面633aがベルト対602の上ベルト611側に押し付けられることで、ベルト対602を下方に凸形状となる方向に湾曲変形させる。
つまり、シートPの搬送方向において、シートPの一面側が凸形状になる方向に湾曲変形させる曲面部材633Aと、シートPの他面側が凸形状になる方向に湾曲変形させる曲面部材633Bとが交互に配置されている。なお、曲面部材633Bを最上流側にして曲面部材633Aと曲面部材633Bとを交互に配置することもできる。
また、複数の曲面部材633は、隣り合う曲面部材633、633の間でベルト対602が湾曲しない状態になる間隔で配置されている。これにより、一旦湾曲したベルト対602の応力を解放することができ、次段の曲面部材633に対する密着性を向上することができ。
また、前記第1実施形態と同様の対向ローラ606、607を曲面部材633に対向して移動可能に配置している。
本実施形態の構成においても、図7に示すように、上ベルト611と下ベルト612に挟まれたシートPには、上ベルト611及び下ベルト612とシートPとの間の摩擦力によって矢印B方向に張力がかかっている状態で、加熱手段を兼ねる曲面部材633の湾曲面633aに押し付けられる。
これにより、シートPは曲面部材633によって加熱され、曲面部材633の湾曲面633aに倣うことによって、液体が付与された部分と液体が付与されていない部分の長さが同じになってシートPのコックリングなどの波打ち変形が矯正される。
次に、本発明の第3実施形態に係るシート矯正装置について図8を参照して説明する。図8は同シート矯正装置の側面説明図である。
本実施形態では、前記第1実施形態の構成において、従動ローラ624A、624Bに代えて、上ベルト611、下ベルト612をそれぞれ加熱するベルト加熱手段であるベルト加熱ローラ626A、626Bを配置している。ベルト加熱ローラ626A、626Bは、ベルト対602でシートPが挟まれる箇所よりも搬送方向上流側で、上ベルト611、下ベルト612をそれぞれ加熱する。
つまり、前記第1実施形態の構成では、最下流の加熱ローラ603Aを過ぎた後、上ベルト611、下ベルト612はシートPの進入口に至るまで加熱手段がなく、温度が低下する。このときの温度低下は装置の置かれている環境に依存する。また、上ベルト611及び下ベルト612の温度が不定であり、この状態からシートPと接触すると、最上流の加熱手段(加熱ローラ603)の熱量はベルト対602を昇温するために使用されてしまうことになる。
そこで、シートPと上ベルト611、下ベルト612が接触する前に、上ベルト611、下ベルト612を加熱するベルト加熱ローラ626A、626Bを配置している。
これにより、上ベルト611、下ベルト612を一定温度に制御することが可能となり、常に、シートPに与える熱量を一定に保つことができる。
次に、本発明の第4実施形態に係るシート矯正装置について図9を参照して説明する。図9は同シート矯正装置の側面説明図である。
本実施形態では、前記第3実施形態の構成において、対向ローラ606、607の代わりに、押し当て部材としてのヒータを内蔵した加熱ローラ613(613A、613B)を千鳥状に配置している。
これにより、シートPの巻き付けを確保しつつ、加熱領域を増やすことができる。また、前記第3実施形態の加熱ローラ603よりも加熱ローラ613を小径にして、シートPをしごく効果を上げている。
次に、本発明の第5実施形態に係るシート矯正装置について図10を参照して説明する。図10は同シート矯正装置の側面説明図である。
本実施形態では、前記第4実施形態の構成において、上ベルト611に接触する側の加熱ローラ613Bを上下方向に移動可能に配置したものである。
これにより、シートPの加熱ローラ613に対する巻き付け角を変更することができる。
なお、加熱ローラ613Aを移動可能に配置してもよく、あるいは、加熱ローラ613A、613Bのいずれも移動可能に配置してもよい。
次に、本発明の第6実施形態に係るシート矯正装置について図11を参照して説明する。図11は同シート矯正装置の側面説明図である。
本実施形態は、前記第5実施形態の構成において、上ベルト611の温度を検知する手段である温度センサ672A、下ベルト612の温度を検知する手段である温度センサ672Bをそれぞれ配置している。
ベルト温度制御手段680は、温度センサ671A、671Bで検知された温度に基づいてベルト加熱ローラ626A、626Bにそれぞれ内蔵されたヒータ627の発熱温度を制御する。
このとき、ベルト温度制御手段680は、前述したように、通気性を有しない上ベルト611の温度が、通気性を有する下ベルト612の温度よりも高くなるように、ベルト加熱ローラ626A、626Bにそれぞれ内蔵されたヒータ627の発熱温度を制御する。
このように、通気性を有しない上ベルト611を、通気性を有する下ベルト612よりも高温にすることで、前述したように、水分21、溶剤23は、高温側から低温側に移動しやすくなり、効率的に通気性を有する下ベルト612側から雰囲気中に放出することができる。
また、ベルト温度制御手段680によって通気性を有する下ベルト612の温度を制御することで、シートPの種類(材質など)、付与された液体量に応じて矯正量を可変することができる。
また、本実施形態では、上ベルト611の温度を検知する手段である温度センサ672A、下ベルト612の温度を検知する手段である温度センサ672Bをそれぞれ配置している。
また、本実施形態では、加熱ローラ613A、613Bの温度を検知する手段である温度センサ671A、671Bをそれぞれ配置している。前述したベルト加熱ローラ626は、上ベルト611、下ベルト612の昇温が目的であるため、上ベルト611、下ベルト612の温度を監視し、その温度をフィードバックして、加熱ローラ613A、613Bに内蔵されたヒータの発熱温度を制御している。
なお、上ベルト611、下ベルト612の温度と加熱ローラ613の表面温度の関係をあらかじめ把握し、加熱ローラ613の表面温度を上ベルト611、下ベルト612の温度に相関する温度として検知して、ベルト温度制御手段680によってベルト加熱ローラ626の加熱温度(ヒータ627の発熱温度)を制御することもできる。
また、加熱ローラ613A、613Bの温度を検知する温度センサ671A、671Bの検知結果に基づいて、温度を一定に保つように内蔵ヒータを制御する。この場合、各加熱ローラ613は、個別に温度調整可能とすることが好ましい。
温度センサ671、672の幅方向位置は、中央に配置している。これはシートPの搬送基準が中央であるためである。しかし、幅方向の温度関係をあらかじめ把握していれば、中央に限定するものではない。
なお、上記各実施形態においては、シート矯正装置は、シートを水平方向(横方向)に搬送する例で説明しているが、縦方向に搬送する構成としたり、斜めに搬送する構成としたりすることもできる。
1 印刷装置
100 搬入部
200 印刷部
300 乾燥部
301 乾燥機構部
302 吸引搬送機構部
400 排出部
600 シート矯正部
P シート
601 シート矯正装置
602 ベルト対
603、603A、603B、613、613A、613B 加熱ローラ(加熱手段、押し付け部材)
604 ヒータ
606、607 対向ローラ(対向部材)
611 上ベルト
612 下ベルト
621A、621B 搬送ローラ
623A、623B テンションローラ
624A、624B ベルト加熱ローラ
633、633A、633B 曲面部材

Claims (9)

  1. 液体が付与されたシートを挟んで搬送するベルト対と、
    前記ベルト対のベルトを介して前記シートを加熱する加熱手段と、を備え、
    前記ベルト対の内、
    前記シートの液体が付与された面とは反対側のベルトは、通気性を有するベルトであり、
    前記シートの液体が付与された面側のベルトは、通気性を有しないベルトである
    ことを特徴とするシート矯正装置。
  2. 前記ベルト対で前記シートが挟まれる箇所よりも搬送方向上流側で前記ベルト対を加熱するベルト加熱手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート矯正装置。
  3. 前記ベルトの温度に相関する温度を検知する手段と、
    前記検知された温度に基づいて前記ベルト加熱手段の加熱温度を制御する手段と、を備え、
    前記制御する手段は、前記通気性を有しないベルトの温度を、前記通気性を有するベルトの温度よりも高くする制御をする
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート矯正装置。
  4. 前記ベルト対が前記シートを挟み持つ領域内で前記ベルト対の一部を湾曲変形させる押し当て部材を備えている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のシート矯正装置。
  5. 前記ベルト対の前記シートを挟み持つベルト面が前記シートの搬送方向上流側と搬送方向下流側とに引っ張られる方向に作用する張力を、前記ベルト対の各ベルトに付与するテンション付与手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のシート矯正装置。
  6. 前記押し当て部材に対向し、前記ベルト対の押し付け開始位置及び押し付け終了位置の少なくともいずれかを決める対向部材を備えている
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のシート矯正装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のシート矯正装置を備えている
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 前記シートに対して液体を付与する手段を有し、
    前記シート矯正装置は、前記液体を付与する手段の下流側に配置されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
  9. 請求項1ないし6のいずれかに記載のシート矯正装置と、
    前記シートに印刷を施す印刷装置と、を備えている
    ことを特徴とする印刷システム。
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