JP2021022311A - 異常検知装置、異常検知システムおよびプログラム - Google Patents

異常検知装置、異常検知システムおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象機の異常検知のための学習モデルの学習に用いるサンプルデータのラベリング作業を効率化することができ、高い異常検知精度を保ち、異常およびその予兆の早期発見を実現することができる異常検知装置、異常検知システムおよびプログラムを提供する。【解決手段】異常検知対象から検知された検知信号に対して周波数解析を行い、周波数特性を求める周波数解析処理部と、周波数特性に含まれる各フレームのサンプルデータをクラスタに分類するクラスタリング処理部と、多変量解析で特徴量を抽出する多変量解析処理部と、サンプルデータがどのクラスタに分類されたか可視化する特徴量表示部と、表示されたサンプルデータのうち、選択されたサンプルデータに対応する情報を提示する提示部と、クラスタ毎にサンプルデータのラベルを設定するラベリング処理部と、ラベルが設定されたサンプルデータを用いて学習モデルを生成するモデル生成部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、異常検知装置、異常検知システムおよびプログラムに関する。
加工機等の工作機械または設備等(以下、機械等と称する場合がある)において、ポンプまたはコンプレッサ等の駆動装置の稼働状況をマイクロフォンまたは振動センサ等で監視し、自動的に異常を検知するシステムが広く検討されている。このような機械等をトラブルなく安定して稼働させるためには、日頃の点検により、故障の発生およびその予兆をできるだけ早期に発見し、適切な保全を行うことが重要である。機械等の動作不良は、それらが発生する音または振動の異常として現れることが多いため、点検は保全担当者の耳によって行われることが多い。しかし、常時、機械等を監視することは人的コストが高く、一定期間毎の定期点検では発見が遅れる可能性があり、さらに、異常の発見の判断も保全担当者の熟練度によってばらつきがあるため、適切なタイミングでの異常の発生およびその予兆を見逃す可能性がある等の課題が存在する。こうした課題を解決するために、近年では機械学習に基づいて異常検知を行う学習モデルを用いた自動検知システムが検討されている。
一般に、機械学習における学習モデルは、事前に収集した判定対象と同じ性質を有する大量のサンプルデータ(学習データ)を用いた「学習」と称するプロセスによって構築される。このような機械学習の学習モデルにはいくつかのタイプが存在するが、機械等の異常検知を目的とする場合、発生頻度が低い異常時のサンプルデータ(以下、単に異常サンプルデータと称する場合がある)を大量に収集することが困難である。したがって、正常時のサンプルデータのみを用いる外れ値検知器、または1クラス分類器と呼称される学習モデルが利用される場合が多い。
外れ値検知器は、事前に学習に用いた正常とされるサンプルデータ(以下、単に正常サンプルデータと称する場合がある)の分布からどの程度乖離しているかを示す乖離度を算出し、当該乖離度が一定の閾値未満であれば正常、閾値以上であれば異常と分類することで実現される。そのため、外れ値検知器の学習時に使用する正常サンプルデータの品質が、当該外れ値検知器の性能に大きな影響を与える。サンプルデータ数が不十分な場合、または、本来の正常データの母集団分布から大きく偏ったサンプルデータで学習した場合には、正常なサンプルデータの入力に対して異常と誤判定しやすくなる。一方、サンプルデータの一部に、本来異常とされるべきサンプルデータが混入されている場合、それに似たサンプルデータの入力に対して、正常と誤判定してしまう可能性が高くなる。したがって、高精度な判定(異常検知)を実現するためには、学習時に与えるサンプルデータを人が選別(ラベリング)する必要があり、このラベリング作業に膨大な手間、時間およびコストが生じることが大きな課題となる。
このような、外れ値検知器(1クラス分類器)を用いた異常検知システムとして、撮像データを対象とする外れ値検知器において、正常サンプルデータのみで学習した外れ値検知器に加えて、異常サンプルデータのみで学習した外れ値検知器を併用するシステムが開示されている(例えば特許文献1)。当該システムでは、正常サンプルデータの追加学習だけでは低減させることができない、異常サンプルデータを正常と誤判定してしまうという事象の発生を低減することができることが記載されている。
また、上述の異常検知システムとして、異常検知のために外れ値検知器(1クラスサポートベクタマシン)における、パターンの経年劣化に対応するための手段としての追加学習の有用性について開示されている(例えば特許文献2)。当該システムは、初期のサンプルデータで学習された外れ値検知器と、最新のサンプルデータで追加学習された外れ値検知器との併用によって、発生した異常が経年劣化によるものか否かの切り分けを行う仕組みを備えていることが開示されている。
一般に、外れ値検知器(1クラス分類器)による検知動作は、2クラス分類器による検知動作に比べて難易度が高く、高精度な判定が難しいことが知られている。2クラス分類器は、AとBとのどちらにより近いかという相対的な判断が可能であるのに対し、外れ値検知器は、AであるかAでないかという絶対的は判断が必要となるためである。それにもかかわらず、機器等を対象とする多くの異常検知システムで、外れ値検知器型のアプローチを採らざるを得ないのは、一般に、異常の発生確率は非常に低く、事前に大量の異常サンプルデータを取得することが難しいためである。したがって、特許文献1に記載されたシステムのように、異常サンプルデータのみで学習した外れ値検知器を用いるものとするアプローチは、非現実的である。さらに、仮に大量の異常サンプルデータを取得することができるようなシステム環境であっても、その場合は、正常および異常の2クラス分類器を用いて異常検知を行う方が、高い性能を期待できるため、あえて2種類の外れ値検知器を用いる必然性がない。そもそも、異常サンプルデータを正常と誤判定してしまう根本的な原因は、外れ値検知器の学習に用いた正常サンプルデータ(正常とみなしているサンプルデータ)の中に、実は異常であるサンプルデータに近いデータが混入してしまう点にある。この問題を解決するためには、外れ値検知器等の学習モデルの学習データとして入力されるサンプルデータに対して、本当に正常なサンプルデータなのか、実は異常なサンプルデータなのではないか等を判断し、適切なラベリングができる仕組みが必要である。当該判断は、最終的には人間が行うしかないが、大量の学習データ全体に亘って、人が目視、または聴取しながら逐一判断するのは非現実的であるため、その判断処理についての人の負荷を軽減するために技術の介入の余地があるはずであるが、特許文献1に記載された技術では当該問題を解決することができない。
また、特許文献2に記載されたシステムでは、追加学習時に用いるサンプルデータ(学習データ)の妥当性を担保する仕組みについて開示されておらず、上述と同様に、大量の学習データに対して妥当性を判断するに際して発生する人の負荷を軽減することができないという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、対象機の異常検知のための学習モデルの学習に用いるサンプルデータのラベリング作業を効率化することができ、高い異常検知精度を保ち、異常およびその予兆の早期発見を実現することができる異常検知装置、異常検知システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、異常検知対象から検知された検知信号に対して周波数解析を行い、周波数特性を求める周波数解析処理部と、前記周波数解析処理部により求められた前記周波数特性に含まれる各フレームをサンプルデータとして、該サンプルデータを1以上のクラスタに分類するクラスタリング処理部と、前記周波数解析処理部により求められた前記周波数特性に対して多変量解析を行い、特徴量を抽出する多変量解析処理部と、前記多変量解析処理部により抽出された前記特徴量に基づき、前記サンプルデータがどの前記クラスタに分類されたか判別可能なように可視化する特徴量表示部と、前記特徴量表示部により表示された前記サンプルデータのうち、入力部からの入力信号によって選択された前記サンプルデータに対応する情報を提示する提示部と、前記提示部により提示された情報に基づき、前記入力部からの入力信号に応じて、前記クラスタ毎に前記サンプルデータのラベルを設定するラベリング処理部と、前記ラベリング処理部によりラベルが設定された前記サンプルデータを用いた学習により学習モデルを生成するモデル生成部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、対象機の異常検知のための学習モデルの学習に用いるサンプルデータのラベリング作業を効率化することができ、高い異常検知精度を保ち、異常およびその予兆の早期発見を実現することができる。
図1は、実施形態に係る異常検知システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る異常検知装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る工作機械のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る異常検知装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る異常検知装置の周波数解析処理部の動作を説明する図である。 図6は、実施形態に係る異常検知装置のクラスタリング処理部の動作を説明する図である。 図7は、実施形態に係る異常検知装置の多変量解析処理部の動作を説明する図である。 図8は、実施形態に係る異常検知装置の特徴量表示部の動作を説明する図である。 図9は、実施形態に係る異常検知装置の基本情報表示部の動作を説明する図である。 図10は、実施形態に係る異常検知装置の再生部の動作を説明する図である。 図11は、実施形態に係る異常検知装置のラベリング処理部の動作を説明する図である。 図12は、実施形態に係る異常検知装置のモデル生成部の動作を説明する図である。 図13は、実施形態に係る異常検知装置の異常検知部の動作を説明する図である。 図14は、実施形態に係る異常検知装置の適合度算出部の動作を説明する図である。 図15は、実施形態に係る異常検知装置の付帯情報取得部の動作を説明する図である。 図16は、実施形態に係る異常検知装置のモデル管理部の動作を説明する図である。 図17は、実施形態に係る異常検知装置のモデル選択部の動作を説明する図である。 図18は、実施形態に係る異常検知装置のデータ調整部の動作を説明する図である。 図19は、実施形態に係る工作機械の機能ブロック構成の一例を示す図である。 図20は、実施形態に係る異常検知装置の全体動作の流れの一例を示す図である。 図21は、実施形態に係る異常検知装置の全体動作の流れの一例を示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る異常検知装置、異常検知システムおよびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
(異常検知システムの全体構成)
図1は、実施形態に係る異常検知システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る異常検知システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、異常検知システム1は、異常検知装置10と、工作機械20(異常検知対象の一例)と、A/Dコンバータ30と、を含む。
異常検知装置10は、工作機械20による加工サイクルで発生する振動データまたは音響データを検知信号として受信し、異常の有無についての検知、判定等の分析処理を行う情報処理装置である。異常検知装置10は、検知信号をA/Dコンバータ30により変換されたデジタル信号として受信する。異常検知装置10は、受信した検知信号等を表示するためのディスプレイ58(表示装置)を備えている。異常検知装置10は、工作機械20のNC制御装置25から、後述するコンテキスト情報を受信し、工作機械20において加工処理中であることを示す動作信号をA/Dコンバータ30を介して受信する。また、異常検知装置10は、図1に示すように、ネットワークを介してクラウド40に接続し、取得した検知信号等がクラウド40に保存させることもできる。なお、異常検知装置10がクラウド40に接続されていることは、必須ではない。
工作機械20は、工具23を用いて、加工対象に対して切削、研削または研磨等の加工を行う機械である。工作機械20は、異常検知装置10による異常検知の対象となる異常検知対象の一例である。工作機械20は、加工サイクルで発生する振動または音を検知するセンサ24が設置されており、ホルダ22におり保持され加工対象に対して、切削、研削または研磨等の加工を行う工具23と、加工サイクルの動作を制御するNC(Numerical Control)制御装置25と、を備えている。
なお、異常検知装置10による異常検知の対象は、工作機械20に限定されるものではなく、振動または音の波形等の解析により動作の異常を検知することができる対象であれば、例えば、プリンタまたは自動車等(異常検知対象の一例)を対象とすることもできる。また、図1に示す例では、異常検知装置10は、工作機械20とは別体の装置となっているが、これに限定されるものではなく、工作機械20に搭載されるものとしてもよい。
センサ24は、工作機械20とは別個独立に設置され、ドリル、エンドミル、フェイスミル、ロングドリル、バイトチップまた砥石等の工具23が発する振動または音等の物理量を検知し、検知した物理量の情報を検知信号(振動データまたは音響データ等)としてA/Dコンバータ30へ出力するセンサである。センサ24は、例えば、加速度センサ、AE(Acoustic Emission)センサ、またはマイクロフォン等で構成される。なお、センサ24の個数は複数であってもよい。
なお、工作機械20が発生する物理量を検知するセンサ24は、振動データまたは音響データ等を検知するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、工具の回転トルクを検知するトルクセンサ、加工対象等に係る荷重を検知するロードセル等の外付けのセンサ、温度情報を検知する温度センサ、または画像を検出するカメラ等であってもよい。
工具23は、加工対象に対して切削、研削または研磨等の加工を施すためのドリル、エンドミル、フェイスミル、ロングドリル、バイトチップまたは砥石等の加工ツールである。
NC制御装置25は、NCプログラムを実行することにより、工作機械20における加工サイクルの動作全体を制御する制御装置である。NC制御装置25は、後述するコンテキスト情報、および加工処理中であることを示す動作信号を出力する。
A/Dコンバータ30は、センサ24から出力されたアナログの検知信号(振動データ、音響データ等)を、デジタル信号に変換する装置である。また、A/Dコンバータ30は、NC制御装置25から出力される加工処理中であることを示す動作信号を、デジタル信号に変換する。すなわち、センサ24から出力されたアナログの検知信号、および、NC制御装置25から出力される動作信号は、それぞれA/Dコンバータ30の別々のチャネルに入力される。A/Dコンバータ30は、変換したデジタル信号を異常検知装置10へ出力する。
なお、A/Dコンバータ30は、異常検知装置10とは別の装置となっているが、例えば、異常検知装置10に拡張ボードとして組み込まれるA/D変換ボードであってもよい。また、NC制御装置25から出力される動作信号は、A/Dコンバータ30へ送信されるのではなく、オン/オフ信号として、異常検知装置10へ直接送信されるものとしてもよい。
(異常検知装置のハードウェア構成)
図2は、実施形態に係る異常検知装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係る異常検知装置10のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、異常検知装置10は、CPU(Central Processing Unit)51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、通信I/F54と、センサI/F55と、入出力I/F56と、補助記憶装置59と、音声I/F61と、を有し、各部が互いに通信可能となるようにバス60で接続されている。
CPU51は、異常検知装置10の全体を制御する演算装置である。CPU51は、例えば、RAM53をワークエリア(作業領域)としてROM52等に格納されたプログラムを実行することで、異常検知装置10全体の動作を制御し、診断機能を実現する。
通信I/F54は、工作機械20等の外部装置と通信するためのインターフェースである。通信I/F54は、例えば、Ethernet(登録商標)、およびTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)に準拠したインターフェースである。
センサI/F55は、工作機械20に設置されたセンサ24から検知信号(振動データまたは音響データ等)、および動作信号を受信するためのインターフェースである。実際には、センサI/F55は、検知信号および動作信号がA/Dコンバータ30によってA/D変換されたデジタル信号を受信する。なお、検知信号を受信するインターフェースと、動作信号を受信するインターフェースとは、別々であってもよい。
入出力I/F56は、各種装置(例えば入力装置57およびディスプレイ58)とバス60とを接続するためのインターフェースである。
入力装置57は、文字および数字等の入力、各種指示の選択、ならびにカーソルの移動等の操作を行うためのマウスまたはキーボード等の装置である。なお、入力装置57は、例えば、タッチパネルの入力機能(タッチ操作機能)により実現されてもよい。
ディスプレイ58は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の各種情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。
補助記憶装置59は、異常検知装置10の設定情報、工作機械20から受信された検知信号(振動データまたは音響データ等)、OS(Operating System)、およびアプリケーションプログラム等の各種データを記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)等の不揮発性の記憶装置である。なお、補助記憶装置59は、異常検知装置10が備えるものとしているが、これに限定されるものではなく、例えば、異常検知装置10の外部に設置された記憶装置であってもよく、または、異常検知装置10とデータ通信可能なサーバ装置、またはクラウド40等に含まれる記憶装置であってもよい。
音声I/F61は、音声入出力機器(例えばスピーカ62)とバス60とを接続するためのインターフェースである。スピーカ62(出力装置)は、音声を出力する装置である。
なお、図2に示した異常検知装置10のハードウェア構成は一例を示すものであり、図2に示した構成要素を全て含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。
(工作機械のハードウェア構成)
図3は、実施形態に係る工作機械のハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係る工作機械20のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、工作機械20は、CPU71と、ROM72と、RAM73と、通信I/F74と、駆動制御回路75と、信号I/F77と、を有し、各部が互いに通信可能となるようにバス78で接続されている。センサ24は、上述の図1で示したように、工具23による加工サイクルで発生する振動または音等を検知できる工作機械20の所定の位置に設置されているが、工作機械20と直接データの送受信をしておらず、上述したように、A/Dコンバータ30へ検知信号(振動データまたは音響データ等)を出力する。
CPU71は、工作機械20の全体を制御する演算装置である。CPU71は、例えば、RAM73をワークエリア(作業領域)としてROM72等に格納されたプログラム(NCプログラム)を実行することで、工作機械20全体の動作を制御し、加工機能を実現する。
通信I/F74は、異常検知装置10等の外部装置と通信するためのインターフェースである。駆動制御回路75は、モータ76の駆動を制御する回路である。モータ76は、ドリル、エンドミル、フェイスミル、ロングドリル、バイトチップまたは砥石等の工具23を駆動する。
信号I/F77は、工作機械20において加工処理が行われている場合に動作信号を異常検知装置10へ送信するためのインターフェースである。信号I/F77は、例えば、10BASE−2等のEthernet規格に準拠したBNC(Bayonet Neill−Concelman connector)のコネクタ等を介した同軸ケーブルが接続される。
なお、図3に示した工作機械20のハードウェア構成は一例を示すものであり、図3に示した構成要素以外の構成要素を含むものとしてもよい。例えば、工作機械20は、ディスプレイを備えるものとし、異常検知装置10が備えるディスプレイ58の表示内容と同様のものを表示できるものとしてもよい。
また、上述の図1に示したNC制御装置25は、例えば、CPU71、ROM72、RAM73、通信I/F74、および駆動制御回路75を含む装置となっている。ただし、これに限定されるものではなく、工作機械20は、NC制御装置25が備えるCPU71とは、別にCPUを備える構成であってもよい。この場合、CPU71とは別のCPUは、加工動作以外の動作、例えば、工作機械20に備えられたランプまたはLED(Light Emitting Diode)等の点灯動作、および、加工動作とは直接関係のない回転部21の位置決めを行う回転モータの制御等を行うものとしてもよい。
(異常検知装置の機能ブロックの構成および動作)
図4は、実施形態に係る異常検知装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。図4を参照しながら、本実施形態に係る異常検知装置10の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図4に示すように、異常検知装置10は、周波数解析処理部101と、クラスタリング処理部102と、多変量解析処理部103と、特徴量表示部104と、基本情報表示部105(提示部の一例)と、再生部106(提示部の一例)と、ラベリング処理部107と、モデル生成部108と、付帯情報取得部109と、モデル管理部110と、異常検知部111と、適合度算出部112と、モデル選択部113と、データ調整部114と、を有する。異常検知装置10は、さらに、通信部121と、信号受信部122と、入力部123と、表示部124(表示装置)と、出力部125(出力装置)と、記憶部130と、を有する。
記憶部130は、各種情報を記憶する機能部である。記憶部130は、図2に示すRAM53および補助記憶装置59の少なくともいずれかによって実現される。記憶部130は、音響データ記憶部131と、周波数特性記憶部132と、特徴量記憶部133と、クラスタ記憶部134と、モデル記憶部135と、検知結果記憶部136と、を含む。
<周波数解析処理部の動作>
図5は、実施形態に係る異常検知装置の周波数解析処理部の動作を説明する図である。図5を参照しながら、異常検知装置10の周波数解析処理部101の動作について説明する。
異常検知装置10の周波数解析処理部101は、工作機械20のセンサ24で検知された検知信号である振動データまたは音響データ等(以下、音響データであるものとして説明する)が記憶された音響データ記憶部131から音響データを読み出し、周波数解析を行う機能部である。具体的には、周波数解析処理部101は、音響データに対して、周波数解析としてフーリエ変換(Fast Fourier Transform:FFT)、またはウェーブレット解析等を行い、図5に示すようなスペクトログラム等の周波数特性を得る。例えば、周波数解析処理部101は、サンプリング周波数48[kHz]で取得した1分間の音響データに対して、20[ms]の窓長(窓関数は、例えばハミング窓)、10[ms]のシフト長でFFTを行い、1フレームあたり512次元の特徴量を有する周波数スペクトルを算出した場合、全体で5999フレーム(最終フレームのデータの後半10[ms]に「0」のデータを付加して処理した場合は6000フレーム)×512次元の周波数特性(スペクトログラム)を得る。周波数解析処理部101は、求めた周波数特性(スペクトログラム)を、記憶部130の周波数特性記憶部132に記憶させ、また、周波数特性に含まれる各フレーム(周波数スペクトル)の512次元の特徴量を、特徴量記憶部133に記憶させる。周波数解析処理部101は、例えば、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現される。
<クラスタリング処理部の動作>
図6は、実施形態に係る異常検知装置のクラスタリング処理部の動作を説明する図である。図6を参照しながら、異常検知装置10のクラスタリング処理部102の動作について説明する。
異常検知装置10のクラスタリング処理部102は、周波数解析処理部101により求められた周波数特性を周波数特性記憶部132から読み出し、当該周波数特性に含まれる各フレームの周波数スペクトルを、複数の集団(クラスタ)に分類(クラスタリング)する機能部である。このクラスタリング処理は、例えばk−means法、またはGMM(Gaussian Mixture Model:混合ガウスモデル)等のアルゴリズムによって実現される。ここで、クラスタリング処理部102により各フレームの周波数スペクトルを複数のクラスタに分類された後、各クラスタに属するフレームの数が多いものから順に第1集団、第2集団、第3集団(図6に示すクラスタ1、クラスタ2、クラスタ3)、・・・のように呼称するものとする。クラスタリング処理部102は、周波数特性の各フレームをどのようなクラスタに分類したかについての情報を、記憶部130のクラスタ記憶部134に記憶させる。クラスタリング処理部102は、例えば、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現される。
なお、図6に示すデータ1〜データnは、各音響データに対応するスペクトログラムを示し(すなわちn個のスペクトログラム)、図6に示した3次元空間上の各プロットは、各スペクトログラムに含まれる各フレーム(周波数スペクトル)を示す。また、図6では、表示の都合上、3次元の特徴量空間として表現しているが、実際には周波数解析処理部101で算出した各フレーム(周波数スペクトル)の特徴量の次元(例えば、上述のように512次元)の高次元空間である。
<多変量解析処理部の動作>
図7は、実施形態に係る異常検知装置の多変量解析処理部の動作を説明する図である。図7を参照しながら、異常検知装置10の多変量解析処理部103の動作について説明する。
異常検知装置10の多変量解析処理部103は、周波数解析処理部101により求められた周波数特性を周波数特性記憶部132から読み出し、当該周波数特性に含まれる高次元(例えば512次元)の各周波数スペクトルを、主成分分析またはオートエンコーダ等の多変量解析を行い、可視化できる2次元または3次元の特徴量を算出する機能部である。例えば、多変量解析処理部103は、周波数解析処理部101により得られた周波数特性に含まれる各周波数スペクトルに対して主成分分析を行い、特徴量として第1主成分〜第3主成分を抽出する。これによって、高次元の特徴量空間上の点である各フレーム(周波数スペクトル)を、その主たる特徴を保持したまま、2次元または3次元の特徴量空間上の座標として表現することが可能となる。
多変量解析処理部103は、各周波数スペクトルに対する多変量解析により算出した2次元または3次元の特徴量を、記憶部130の特徴量記憶部133へ記憶させる。例えば、多変量解析処理部103は、図7に示すように、データ(音響データ、スペクトログラム)と、フレームと、クラスタリング処理部102により分類されたクラスタと、主成分分析により得られた第1主成分〜第3主成分と、を関連付けた対応テーブルを特徴量記憶部133に記憶させる。多変量解析処理部103は、例えば、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現される。
<特徴量表示部の動作>
図8は、実施形態に係る異常検知装置の特徴量表示部の動作を説明する図である。図8を参照しながら、異常検知装置10の特徴量表示部104の動作について説明する。
異常検知装置10の特徴量表示部104は、特徴量記憶部133に記憶された対応テーブルを参照し、各フレームの周波数スペクトルに対して多変量解析処理部103により算出された特徴量を、元の周波数スペクトルが属するクラスタが判別できる態様で、表示部124に表示させる機能部である。例えば、特徴量表示部104は、図8に示すように、多変量解析処理部103により算出された特徴量(第1主成分〜第3主成分)を軸とする3次元の特徴量空間上に、各フレーム(周波数スペクトル)を示すプロットを、当該フレームが属するクラスタに応じて色または形状を変えて表示させる(提示する)。これによって、利用者は、第1主成分〜第3主成分の3次元の特徴量空間において、各フレーム(周波数スペクトル)の分布の状態を把握することができ、上位の大集団から外れたプロットの様子等を視認することができ、注目すべきフレームが明確となる。なお、各フレームを3次元の特徴量空間上のプロットとして表示する場合、図8では固定の視点からの特徴量空間上のプロットの状態を示しているが、入力部123への操作入力に応じて、視点の方向を自由に変更することができるものとしてもよい。
特徴量表示部104は、例えば、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現される。
<基本情報表示部の動作>
図9は、実施形態に係る異常検知装置の基本情報表示部の動作を説明する図である。図9を参照しながら、異常検知装置10の基本情報表示部105の動作について説明する。
異常検知装置10の基本情報表示部105は、特徴量表示部104により特徴量空間に表示された各フレーム(周波数スペクトル)を示すプロットの中から、利用者からの入力部123への操作により選択されたプロットに対応するフレームに関する基本情報を、表示部124に表示して提示する機能部である。特徴量空間上の各プロットは、あくまで多変量解析によって可視化できるような低次元(2次元または3次元)の特徴量空間上にマッピングされたものであり、各プロットに対応するフレームが元来有するすべての情報を表現できておらず、また、各次元が持つ意味も必ずしも明確ではない。そこで、基本情報表示部105は、図9に示すように、利用者が選択したプロット(フレーム)に対応する音響データの本来の波形、および周波数スペクトルの時系列(スペクトログラム)といった基本情報を利用者に提示するものとし、直感的な理解を支援するものとしている。このように、利用者が選択したプロット(フレーム)の基本情報を視覚的に表示する(提示する)ことによって、利用者の知見が反映された後述のラベリング作業の補助とすることができる。
基本情報表示部105は、例えば、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現される。
<再生部の動作>
図10は、実施形態に係る異常検知装置の再生部の動作を説明する図である。図10を参照しながら、異常検知装置10の再生部106の動作について説明する。
異常検知装置10の再生部106は、特徴量表示部104により特徴量空間に表示された各フレーム(周波数スペクトル)を示すプロットの中から、利用者からの入力部123への操作により選択されたプロットに対応するフレームを含む音響データを、図10に示すように、当該プロットに対応する時刻を含む前後所定時間(例えば前後1秒)だけ、出力部125から音で再生させる機能部である。上述の基本情報表示部105による表示動作は、選択されたフレームの基本情報を視覚的に確認するものだが、工作機械20が設置された現場では、保全担当者は耳で工作機械20の状態を捉えており、再生部106により音響データを音として提示して耳で聞くことによって、正常か異常か等の判断の大きな手掛かりとすることができる。このように、利用者が選択したプロット(フレーム)に対応する音響データを音として再生する(提示する)ことによって、利用者の知見が反映された後述のラベリング作業の補助とすることができる。
なお、音響データのみを音として再生させることに限定されるものではなく、信号受信部122により検知された検知信号が振動データである場合は、当該振動データの波形を音のデータとして再生させるものとしてもよい。
再生部106は、例えば、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現される。
<ラベリング処理部の動作>
図11は、実施形態に係る異常検知装置のラベリング処理部の動作を説明する図である。図11を参照しながら、異常検知装置10のラベリング処理部107の動作について説明する。
異常検知装置10のラベリング処理部107は、少なくとも基本情報表示部105および再生部106のいずれかによる利用者が選択したプロットに対応する情報(サンプルデータに対応する情報)の提示を踏まえ、利用者からの入力部123への操作により、選択されたプロットが属するクラスタに対応するラベルの変更を反映する機能部である。例えば、上述のクラスタリング処理部102は、周波数特性に含まれる各フレームの周波数スペクトルをクラスタに分類した際に、図11に示すように、分類したクラスタと、ラベルとを関連付けるラベリングテーブルを、クラスタ記憶部134へ保存するものとする。この際、例えば、クラスタリング処理部102により保存されたラベリングテーブルの各クラスタに対応するラベルは初期値として「正常」と書き込まれているものとする。そして、利用者が、入力部123への操作により選択したプロット(およびその周辺の同クラスタのプロット)のフレームについて「異常」のデータであると判断した場合、クラスタリング処理部102は、ラベリングテーブルにおいて、利用者からの入力部123への操作により、当該プロットのクラスタに対応するラベルを「異常」に変更して更新する。なお、ラベリングテーブルにおいて各クラスタに対応するラベルが初期値として「正常」に設定されているものとしたが、これに限定されるものではなく、ラベルが初期値として「異常」に設定されているものとして、利用者により適宜、正常と判断するクラスタのラベルを「正常」に変更するものとしてよい。または、ラベルはデフォルトで空欄とし、利用者が適宜クラスタ毎にラベルを設定するものとしてもよい。
なお、上述ではラベリング処理部107により、ラベリングテーブルにおいてクラスタ毎にラベルを設定するものとしたが、これに限定されるものではなく、利用者により選択されたプロット毎(フレーム毎)にラベルを設定できるものとしてもよいが、音響データから得られるフレームは膨大な量であるため、クラスタ毎にラベルを設定する方が現実的である。
ラベリング処理部107は、例えば、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現される。
<モデル生成部の動作>
図12は、実施形態に係る異常検知装置のモデル生成部の動作を説明する図である。図12を参照しながら、異常検知装置10のモデル生成部108の動作について説明する。
異常検知装置10のモデル生成部108は、図12に示すように、特徴量記憶部133に記憶されたフレームとクラスタとを関連付ける対応テーブル、および、クラスタ記憶部134に記憶されたクラスタとラベルとを関連付けたラベリングテーブルを参照し、音響データ記憶部131に記憶された音響データをラベル付き学習データとして学習して、学習モデルを生成する機能部である。ここで、学習データは、周波数特性であるスペクトログラムに含まれる各フレーム(周波数スペクトル)に対応する。ここでは、モデル生成部108は、学習モデルとして外れ値検知器を生成するものとする。この場合、モデル生成部108は、ラベル付き学習データのうち、「正常」ラベルが付与された学習データ(正常サンプルデータ)のみを用いて、1クラスサポートベクタマシン(SVM)またはオートエンコーダ等の学習モデル(外れ値検知器)の学習を行う。当該学習モデル(外れ値検知器)は、入力された学習データが、正常サンプルデータからどれだけ外れているかを算出することができる。
モデル生成部108は、例えば、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現される。
<異常検知部の動作>
図13は、実施形態に係る異常検知装置の異常検知部の動作を説明する図である。図13を参照しながら、異常検知装置10の異常検知部111の動作について説明する。
異常検知装置10の異常検知部111は、モデル生成部108により生成され、後述するようにモデル管理部110によりモデル記憶部135に記憶された学習モデル(外れ値検知器)を用いて、入力された音響データ(音響データ記憶部131に記憶された音響データ)(図13に示すデータ1’〜n’)に対して異常検知、すなわち、正常か異常かの判定を行う機能部である。異常検知部111は、音響データに対して学習モデルを用いて行った異常検知の結果を、記憶部130の検知結果記憶部136へ記憶させる。このように、検知結果記憶部136へ異常検知結果を保存しておくことによって、保存担当者が後ほど確認することができる。なお、異常検知部111は、学習モデルを用いて異常と判定された場合、当該異常の深刻度(例えば正常からの外れ度合い等)に応じて、保全担当者に通報(例えば表示部124への表示、またはメール通知等)するものとしてもよい。
異常検知部111は、例えば、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現される。
<適合度算出部の動作>
図14は、実施形態に係る異常検知装置の適合度算出部の動作を説明する図である。図14を参照しながら、異常検知装置10の適合度算出部112の動作について説明する。
異常検知装置10の適合度算出部112は、現在、異常検知部111による異常検知で使用している学習モデル(外れ値検知器)が、現在入力されている音響データに対してどの程度適しているモデルであるのかを表す指標となる適合度を算出する機能部である。例えば、適合度算出部112は、図14に示すように、現在使用されている学習モデルの学習に使用した学習データを示すプロットについての各クラスタでのセントロイドと、現在入力されている音響データに基づく各フレームのプロットとの距離(例えばユークリッド距離またはマハラノビス距離等)の平均値、または、GMMによって算出される平均尤度等に基づいて適合度を算出する。
なお、適合度算出部112は、算出した適合度に対して閾値判定することにより、現在使用している学習モデルが、入力されている音響データに対して異常検知するための適切な学習モデルから乖離している旨(例えば、乖離している度合いを示す数値、または適合度自体等)(適合度に関する情報の一例)を表示部124へ表示させ、後述のモデル選択部113に対し、再学習に使用する学習モデル、または、当該音響データに対する適切な異常検知を行うための学習モデルとして、過去に生成済みの学習モデルの中から選択させることを促すようにしてもよい。また、適合度算出部112は、異常検知するための適切な学習モデルから乖離している旨の表示として、例えば、低次元の特徴量空間において、現在使用している学習モデルの学習に用いたサンプルデータを表示すると共に、それ以降に入力された音響データに基づくサンプルデータを別の色で表示するようにしてもよい。
適合度算出部112は、例えば、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現される。
<付帯情報取得部の動作>
図15は、実施形態に係る異常検知装置の付帯情報取得部の動作を説明する図である。図15を参照しながら、異常検知装置10の付帯情報取得部109の動作について説明する。
異常検知装置10の付帯情報取得部109は、モデル生成部108により生成された学習モデル(外れ値検知器)と関連付けて管理するための付帯情報を取得する機能部である。ここで、付帯情報とは、学習モデルの適用範囲を把握するための手掛かりとして利用可能な情報であり、入力される音響データと何らかの相関を有するものと予想される情報である。例えば、付帯情報は、学習モデルを学習するために用いる学習データが取得されたときの「気温」、「天候」、「時刻」等のようなネットワークを介して取得できる情報、または、工作機械20から取得可能な動作状況および設定値等の各種パラメータ、ならびに、予め利用者によって入力済みの任意のラベル等である。また、図15に示す付帯情報の例では、学習モデルのIDとして「Classifier A」、生成された日時として「YYYY/MM/DD HH:mm:ss」、学習モデルの種類として「AutoEncoder」、エポックとして「1000」、特徴量として「Log Spectrum」、天気として「Rainy」、工作機械20のモデルとして「Middle Rotation」を含んでいる。
付帯情報取得部109は、例えば、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現される。
<モデル管理部の動作>
図16は、実施形態に係る異常検知装置のモデル管理部の動作を説明する図である。図16を参照しながら、異常検知装置10のモデル管理部110の動作について説明する。
異常検知装置10のモデル管理部110は、モデル生成部108により生成された学習モデル(外れ値検知器)を、当該学習モデルの学習に使用した学習データ、および付帯情報取得部109により取得された付帯情報と、関連付けて記憶部130のモデル記憶部135へ保存および管理する機能部である。また、学習モデルに関連付ける学習データとしては、例えば、図16に示すように、多変量解析処理部103により生成された対応テーブル、およびラベリング処理部107によりラベルが書き込まれたラベリングテーブルであってもよい。
モデル管理部110は、例えば、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現される。
<モデル選択部の動作>
図17は、実施形態に係る異常検知装置のモデル選択部の動作を説明する図である。図17を参照しながら、異常検知装置10のモデル選択部113の動作について説明する。
異常検知装置10のモデル選択部113は、適合度算出部112により算出された適合度が現在入力されている音響データに対して異常検知を行うための学習モデルとして、現在使用している学習モデルが適していないことを示す場合、モデル記憶部135で管理されている学習モデルの中から、入力されている音響データに基づいて再学習を行うための初期モデルを選択する機能部である。選択するための具体的な尺度としては、例えば、モデル記憶部135に管理されている学習モデルに関連付けられた付帯情報が、付帯情報取得部109により新たに取得された付帯情報と同一もしくは類似である学習モデル、または、管理されている学習モデルの学習に使用された学習データの分布と、新たに入力されている音響データに基づくサンプルデータ(フレーム)との間に距離(例えばユークリッド距離またはマハラノビス距離等)が最も小さい学習モデル、等である。このように、モデル選択部113により付帯情報が同一または類似の学習モデル、または、学習データの分布が新たな入力データとの距離が近い学習モデルを、初期モデルとして再学習することによって、学習時間を短縮することができ、局所最適解に陥るリスクも低減することができる。
なお、学習モデルの再学習においては、新たに入力された音響データだけで再学習することに限定されるものではなく、例えば、今まで異常検知に使用していた学習モデルの学習に使用した学習データを混合して再学習に用いるものとしてもよい。また、モデル選択部113によりモデル記憶部135に記憶された学習モデルの中から、再学習のための初期モデルとして選択する動作を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、モデル記憶部135に、関連付けられた付帯情報が、付帯情報取得部109により新たに取得された付帯情報とほぼ同一である学習モデル、または、管理されている学習モデルの学習に使用された学習データの分布と、新たに入力されている音響データに基づくサンプルデータ(フレーム)との間に距離(例えばユークリッド距離またはマハラノビス距離等)がほぼ0とみなせる学習モデルがあれば、再学習をせずに、当該学習モデルをそのまま用いるものとしてもよい。
モデル選択部113は、例えば、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現される。
<データ調整部の動作>
図18は、実施形態に係る異常検知装置のデータ調整部の動作を説明する図である。図18を参照しながら、異常検知装置10のデータ調整部114の動作について説明する。
異常検知装置10のデータ調整部114は、モデル選択部113により選択された学習モデルを初期モデルとして再学習を行う際に、当該再学習に用いる学習データ数を調整する機能部である。データ調整部114は、学習データの調整方法として、例えば、学習データに付与されているタイムスタンプの古いものから順に取り除く方法、または乱数を用いてランダムに選択した学習データを取り除く方法等によってデータ調整を行う。または、データ調整部114は、新たに入力された音響データに基づく学習データ全体についてクラスタリング処理部102によりクラスタリングされたときに、各クラスタに属する学習データの数(図18に示すカウント数)が多いものの中から優先的に学習データを除くことによって、学習データのバリエーションを確保しつつ、類似した学習データを効果的に除去することができる。
以上のように、学習モデルの再学習の際に、順次新たな学習データが追加されることで学習データが単調に増加し、いずれは利用可能なリソース(主にメモリ容量)のキャパシティをオーバーして計算不能に陥ることを抑制することができる。
データ調整部114は、例えば、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現される。
<その他の機能部の動作>
図4に戻り、異常検知装置10のその他の機能部の動作について説明する。
通信部121は、工作機械20とデータ通信を行ったり、上述の付帯情報を受信する機能部である。例えば、通信部121は、工作機械20からコンテキスト情報を受信する。ここで、コンテキスト情報とは、工作機械20についての識別情報および動作情報等を含む情報である。コンテキスト情報は、例えば、工作機械20の識別情報(型式等)、駆動部204の識別情報、そのときの動作状態、回転数および加工速度、駆動部204に駆動される工具23の径および材質等の加工条件、ならびに、シーケンス番号、サイクル番号およびツール番号等を含む。通信部121は、図2に示す通信I/F54によって実現される。
信号受信部122は、工作機械20において加工処理中であることを示す動作信号、および、工作機械20に設置されたセンサ24から加工処理中に発生する振動または音を検知した検知信号(振動データまたは音響データ等)を、A/Dコンバータ30を介して受信する機能部である。信号受信部122は、図2に示すセンサI/F55によって実現される。
入力部123は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能部である。入力部123は、図2に示す入力装置57によって実現される。
表示部124は、特徴量表示部104により特徴量空間上に各フレーム(周波数スペクトル)を示すプロット、基本情報表示部105により特徴量空間上で選択されたプロットに対応する基本情報、および適合度算出部112により算出された適合度等を、表示する機能部である。表示部124は、図2に示すディスプレイ58によって実現される。
出力部125は、再生部106からの指示に従って、特徴量空間上で選択されたプロットに対応するフレームを含む音響データを音で再生させる機能部である。出力部125は、図2に示すスピーカ62によって実現させる。
音響データ記憶部131は、信号受信部122によって受信された音響データを記憶する機能部である。周波数特性記憶部132は、周波数解析処理部101により求められた周波数特性(スペクトログラム)のデータを記憶する機能部である。特徴量記憶部133は、周波数解析処理部101により求められた周波数特性に含まれる各フレームの特徴量、および、多変量解析処理部103により多変量解析により算出された2次元または3次元の特徴量等を記憶する機能部である。クラスタ記憶部134は、クラスタリング処理部102により分類されたクラスタの情報を記憶する機能部である。モデル記憶部135は、モデル生成部108により生成された学習モデル(外れ値検知器)を、当該学習モデルの学習に使用した学習データ、および付帯情報取得部109により取得された付帯情報と、関連付けて記憶する機能部である。検知結果記憶部136は、異常検知部111により、音響データに対して学習モデルを用いて行われた異常検知の結果を記憶する機能部である。
なお、図4に示した異常検知装置10の周波数解析処理部101、クラスタリング処理部102、多変量解析処理部103、特徴量表示部104、基本情報表示部105、再生部106、ラベリング処理部107、モデル生成部108、付帯情報取得部109、モデル管理部110、異常検知部111、適合度算出部112、モデル選択部113およびデータ調整部114は、図2に示すCPU51がプログラムを実行することによって実現されることに限定されるものではなく、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現されるものとしてもよい。
また、図4に示す異常検知装置10の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4に示す異常検知装置10で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図4に示す異常検知装置10で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
また、異常検知装置10に含まれる各機能部は、必ずしも異常検知装置10上で実現されなければならないわけではなく、例えば、機能部の一部がクラウド40によって実現されるものとしてもよい。例えば、工作機械20からの検知信号を取得する信号受信部122、付帯情報を受信する通信部121および付帯情報取得部109、ならびに学習モデルを利用して音響データに対する異常検知を行う異常検知部111以外の機能部は、クラウド40上で実現されるものとしてもよい。
(工作機械の機能ブロックの構成および動作)
図19は、実施形態に係る工作機械の機能ブロック構成の一例を示す図である。図19を参照しながら、本実施形態に係る工作機械20の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図19に示すように、工作機械20は、数値制御部201と、通信部202と、駆動制御部203と、駆動部204と、信号送信部205と、検知部211と、を有する。
数値制御部201は、駆動部204による加工を数値制御(NC)により実行する機能部である。例えば、数値制御部201は、駆動部204の動作を制御するための数値制御データを生成して出力する。また、数値制御部201は、コンテキスト情報を通信部202を介して異常検知装置10へ送信し、NCプログラムで規定される加工サイクルの加工処理の実行中には、動作信号を信号送信部205を介して異常検知装置10へ送信する。数値制御部201は、加工対象を加工する際、加工処理に応じて、駆動する駆動部204の種類、または駆動部204の駆動状態(回転数、回転速度等)を変更する。数値制御部201は、動作の種類を変更するごとに、変更した動作の種類に対応するコンテキスト情報を、通信部202を介して異常検知装置10へ逐次送信する。数値制御部201は、例えば、図3に示すCPU71がプログラム(NCプログラム)を実行することによって実現される。
通信部202は、異常検知装置10とデータ通信を行う機能部である。例えば、通信部202は、その時点での動作に対応するコンテキスト情報を、数値制御部201の制御に従って、異常検知装置100へ送信する。通信部202は、例えば、図3に示す通信I/F74、およびCPU71で動作するプログラムによって実現される。
駆動制御部203は、数値制御部201により求められた数値制御データに基づいて、駆動部204を駆動制御する機能部である。駆動制御部203は、例えば、図3に示す駆動制御回路75によって実現される。
駆動部204は、駆動制御部203による駆動制御の対象となる機能部である。駆動部204は、駆動制御部203による制御によって工具23を駆動する。駆動部204は、例えば、モータ等であり、加工に用いられ、数値制御の対象となるものであればどのようなものであってもよい。なお、駆動部204は、2以上備えられていてもよい。駆動部204は、駆動制御部203によって駆動制御されるアクチュエータであり、例えば、図3に示すモータ76等によって実現される。
信号送信部205は、数値制御部201によりNCプログラムで規定される加工サイクルの加工処理が実行されているときに、動作信号を異常検知装置10へ送信する機能部である。信号送信部205は、図3に示す信号I/F77、およびCPU71で動作するプログラムによって実現される。
検知部211は、工作機械20で保持された工具23が発する振動または音等の物理量を検知し、検知した物理量の情報を検知信号としてA/Dコンバータ30へ出力する機能部である。検知部211は、図3に示すセンサ24によって実現される。なお、検知部211の個数は任意である。例えば、同一の物理量を検知する複数の検知部211を備えてもよいし、相互に異なる物理量を検知する複数の検知部211を備えてもよい。
なお、図19に示す工作機械20の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図19に示す工作機械20で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図19に示す工作機械20で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(異常検知装置の全体動作)
図20および図21は、実施形態に係る異常検知装置の全体動作の流れの一例を示す図である。図20および図21を参照しながら、本実施形態に係る異常検知装置10の全体動作の流れについて説明する。
<ステップS11>
異常検知装置10の周波数解析処理部101は、工作機械20のセンサ24で検知された検知信号(ここでは音響データ)が記憶された音響データ記憶部131から音響データを読み出し、周波数解析を行い、スペクトルグラム等の周波数特性を得る。周波数解析処理部101は、求めた周波数特性(スペクトログラム)を、記憶部130の周波数特性記憶部132に記憶させ、また、周波数特性に含まれる各フレーム(周波数スペクトル)の特徴量を、特徴量記憶部133に記憶させる。そして、ステップS12へ移行する。
<ステップS12>
異常検知装置10のクラスタリング処理部102は、周波数解析処理部101により求められた周波数特性を周波数特性記憶部132から読み出し、当該周波数特性に含まれる各フレームの周波数スペクトルを、複数の集団(クラスタ)に分類(クラスタリング)する。クラスタリング処理部102は、周波数特性の各フレームをどのようなクラスタに分類したかについての情報を、記憶部130のクラスタ記憶部134に記憶させる。そして、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
異常検知装置10の多変量解析処理部103は、周波数解析処理部101により求められた周波数特性を周波数特性記憶部132から読み出し、当該周波数特性に含まれる高次元(例えば512次元)の各周波数スペクトルを、主成分分析またはオートエンコーダ等の多変量解析を行い、可視化できる2次元または3次元の特徴量を算出する。多変量解析処理部103は、各周波数スペクトルに対する多変量解析により算出した2次元または3次元の特徴量を、記憶部130の特徴量記憶部133へ記憶させる。例えば、多変量解析処理部103は、図7に示すように、データ(音響データ、スペクトログラム)と、フレームと、クラスタリング処理部102により分類されたクラスタと、主成分分析により得られた第1主成分〜第3主成分と、を関連付けた対応テーブルを特徴量記憶部133に記憶させる。なお、クラスタリング処理部102によるクラスタリング、および多変量解析処理部103による多変量解析は、どちらを先に実行してもよい。そして、ステップS21へ移行する。
<ステップS21>
異常検知装置10の特徴量表示部104は、特徴量記憶部133に記憶された対応テーブルを参照し、各フレームの周波数スペクトルに対して多変量解析処理部103により算出された特徴量を、元の周波数スペクトルが属するクラスタが判別できる態様で、表示部124に表示させる機能部である。例えば、特徴量表示部104は、図8に示すように、多変量解析処理部103により算出された特徴量(第1主成分〜第3主成分)を軸とする3次元の特徴量空間上に、各フレーム(周波数スペクトル)を示すプロットを、当該フレームが属するクラスタに応じて色または形状を変えて表示させる(提示する)。そして、ステップS22へ移行する。
<ステップS22>
異常検知装置10の基本情報表示部105は、特徴量表示部104により特徴量空間に表示された各フレーム(周波数スペクトル)を示すプロットの中から、利用者からの入力部123への操作により選択されたプロットに対応するフレームに関する基本情報を、表示部124に表示して提示する。そして、ステップS23へ移行する。
<ステップS23>
異常検知装置10の再生部106は、特徴量表示部104により特徴量空間に表示された各フレーム(周波数スペクトル)を示すプロットの中から、利用者からの入力部123への操作により選択されたプロットに対応するフレームを含む音響データを、当該プロットに対応する時刻を含む前後所定時間(例えば前後1秒)だけ、出力部125から音で再生させて提示する。なお、基本情報表示部105による基本情報の表示、および再生部106による音響データの再生は、上述の順序に限定されるものではなく、また、いずれかの提示のみが行われるものとしてもよい。そして、ステップS24へ移行する。
<ステップS24>
異常検知装置10のラベリング処理部107は、少なくとも基本情報表示部105および再生部106のいずれかによる利用者が選択したプロットに対応する情報の提示を踏まえ、クラスタ記憶部134に記憶されたラベリングテーブルにおいて、利用者からの入力部123への操作により、選択されたプロットが属するクラスタに対応するラベルを設定する。さらに、利用者による入力部123への操作入力によって異なるプロットが選択された場合、ステップS22へ戻り、クラスタに対応するラベルの設定作業が終了した場合、ステップS31へ移行する。
<ステップS31>
異常検知装置10のモデル生成部108は、図12に示すように、特徴量記憶部133に記憶されたフレームとクラスタとを関連付ける対応テーブル、および、クラスタ記憶部134に記憶されたクラスタとラベルとを関連付けたラベリングテーブルを参照し、音響データ記憶部131に記憶された音響データをラベル付き学習データとして学習して、学習モデルを生成する。そして、ステップS32へ移行する。
<ステップS32>
異常検知装置10の付帯情報取得部109は、モデル生成部108により生成された学習モデル(外れ値検知器)と関連付けて管理するための付帯情報を取得する。そして、ステップS33へ移行する。
<ステップS33>
異常検知装置10のモデル管理部110は、モデル生成部108により生成された学習モデル(外れ値検知器)を、当該学習モデルの学習に使用した学習データ、および付帯情報取得部109により取得された付帯情報と、関連付けて記憶部130のモデル記憶部135へ保存および管理する。また、学習モデルに関連付ける学習データとしては、例えば、図16に示すように、多変量解析処理部103により生成された対応テーブル、およびラベリング処理部107によりラベルが書き込まれたラベリングテーブルであってもよい。そして、モデル生成部108により生成され、モデル管理部110によりモデル記憶部135へ記憶された学習モデルが、以降の音響データに対する異常検知に用いられる。そして、ステップS34へ移行する。
<ステップS34>
異常検知装置10の異常検知部111は、モデル生成部108により生成され、モデル管理部110によりモデル記憶部135に記憶された学習モデル(外れ値検知器)を用いて、入力された音響データ(音響データ記憶部131に記憶された音響データ)に対して異常検知、すなわち、正常か異常かの判定を行う。以降、信号受信部122から入力(受信)され音響データ記憶部131へ記憶された音響データにして異常検知が行われる。そして、ステップS41へ移行する。
<ステップS41>
異常検知装置10の適合度算出部112は、現在、異常検知部111による異常検知で使用している学習モデル(外れ値検知器)が、現在、入力されている音響データに対してどの程度適しているモデルであるのかを表す指標となる適合度を算出する機能部である。例えば、適合度算出部112は、図14に示すように、現在使用されている学習モデルの学習に使用した学習データを示すプロットについての各クラスタでのセントロイドと、現在入力されている音響データに基づく各フレームのプロットとの距離(例えばユークリッド距離またはマハラノビス距離等)の平均値、または、GMMによって算出される平均尤度等に基づいて適合度を算出する。そして、ステップS42へ移行する。
<ステップS42>
異常検知装置10のモデル選択部113は、適合度算出部112により算出された適合度が現在入力されている音響データに対して異常検知を行うための学習モデルとして、現在使用している学習モデルが適していないことを示す場合、モデル記憶部135で管理されている学習モデルの中から、入力されている音響データに基づいて再学習を行うための初期モデルを選択する機能部である。選択するための具体的な尺度としては、例えば、モデル記憶部135に管理されている学習モデルに関連付けられた付帯情報が、付帯情報取得部109により新たに取得された付帯情報と同一もしくは類似である学習モデル、または、管理されている学習モデルの学習に使用された学習データの分布と、新たに入力されている音響データに基づくサンプルデータ(フレーム)との間に距離(例えばユークリッド距離またはマハラノビス距離等)が最も小さい学習モデル、等である。そして、ステップS43へ移行する。
なお、モデル記憶部135に、関連付けられた付帯情報が、付帯情報取得部109により新たに取得された付帯情報とほぼ同一である学習モデル、または、管理されている学習モデルの学習に使用された学習データの分布と、新たに入力されている音響データに基づくサンプルデータ(フレーム)との間に距離(例えばユークリッド距離またはマハラノビス距離等)がほぼ0とみなせる学習モデルがあれば、再学習をせずに、当該学習モデルをそのまま用いるものとしてもよく、この場合、ステップS34へ移行する。
<ステップS43>
異常検知装置10のデータ調整部114は、モデル選択部113により選択された学習モデルを初期モデルとして再学習を行う際に、当該再学習に用いる学習データ数を調整する。そして、ステップS31へ戻り、学習モデルの再学習が行われる。
以上の図20および図21に示した処理の流れで、異常検知装置10の全体動作が実行される。
以上のように、本実施形態に係る異常検知装置10では、検知信号(音響データまたは振動データ等)を周波数解析して算出した高次元の特徴量に対して、主成分分析等の多変量解析を行って、それらの分布を2次元または3次元の低次元の特徴量空間上にマッピングして可視化して表示し、低次元の特徴量空間上の任意のプロットを選択することによって、そのプロットに対応する情報を提示するものとしている。これによって、個々の学習データのばらつき具合、および最大のクラスタを形成している典型的な正常サンプルデータからの乖離度等を目視で確認することができ、低次元の特徴量空間上で選択したプロットに対応する情報の提示に基づいて、対象機(工作機械20)の異常検知のための学習モデルの学習に用いるサンプルデータのラベリング作業を効率化することができ、高い異常検知精度を保ち、異常およびその予兆の早期発見を実現することができる。選択したプロットに対応する情報の提示としては、基本情報表示部105による選択されたプロットに対応するフレームに関する基本情報の表示動作、および、再生部106による選択されたプロットに対応するフレームを含む音響データについて、当該プロットに対応する時刻を含む前後所定時間(例えば前後1秒)だけ音で再生させる動作によって実現される。
また、低次元の特徴量空間上に各クラスタの学習データをプロットする場合、当該学習データが属するクラスタに応じて色または形状を変えて表示させるものとしている。これによって、各プロットがどのクラスタに属するのか一目で認識することができ、ラベリング作業をさらに効率化させることができる。
また、一旦生成された学習モデルが、以降永続的に利用できる保証もない。というのは、機械等の動作音は、正常時であってもそれらの経年劣化に応じて徐々に変化するものであり、また気温、天候、時刻、機械等の稼働状況といった様々な変動要因によって周期的かつ不規則に変動する可能性もある。これに対応するため本実施形態に係る異常検知装置10では、適合度算出部112により現在、異常検知部111による異常検知で使用している学習モデル(外れ値検知器)が、現在入力されている音響データに対してどの程度適しているモデルであるのかを表す指標となる適合度が算出され、現在使用している学習モデルが、入力されている音響データに対して異常検知するための適切な学習モデルから乖離している旨(例えば、乖離している度合いを示す数値、または適合度自体等)を表示部124へ表示させるものとしている。これによって、既に生成済みの学習モデルが現在の状況にどの程度適合しているかを定量的に把握することができ、適切な再学習のタイミングを知ることが可能となる。また、適合度算出部112により算出した適合度に対して閾値判定を行うことによって、人の判断を介在させることなしに、適切なタイミングで自動的に学習モデルの再学習を実行させることもできる。
また、本実施形態に係る異常検知装置10では、適合度算出部112により算出された適合度が現在入力されている音響データに対して異常検知を行うための学習モデルとして、現在使用している学習モデルが適していないことを示す場合、モデル記憶部135で管理されている学習モデルの中から、入力されている音響データに基づいて再学習を行うための初期モデルを選択するものとしている。選択するための具体的な尺度としては、例えば、モデル記憶部135に管理されている学習モデルに関連付けられた付帯情報が、付帯情報取得部109により新たに取得された付帯情報と同一もしくは類似である学習モデル、または、管理されている学習モデルの学習に使用された学習データの分布と、新たに入力されている音響データに基づくサンプルデータ(フレーム)との間に距離(例えばユークリッド距離またはマハラノビス距離等)が最も小さい学習モデル、等である。このように、モデル選択部113により付帯情報が同一または類似の学習モデル、または、学習データの分布が新たな入力データとの距離が近い学習モデルを、初期モデルとして再学習することによって、学習時間を短縮することができ、局所最適解に陥るリスクも低減することができる。また、モデル記憶部135に、関連付けられた付帯情報が、付帯情報取得部109により新たに取得された付帯情報とほぼ同一である学習モデル、または、管理されている学習モデルの学習に使用された学習データの分布と、新たに入力されている音響データに基づくサンプルデータ(フレーム)との間に距離(例えばユークリッド距離またはマハラノビス距離等)がほぼ0とみなせる学習モデルがあれば、再学習をせずに、当該学習モデルをそのまま用いるものとしてもよい。これによって、周期的な変動要因、および様々な付帯情報との間に何らかの因果関係を有する不規則な変動要因に対して、再学習を行うことなしに対応することが可能となる。
なお、本実施形態に係る異常検知装置10で生成される学習モデルとして、外れ値検知器について説明したが、ラベリング処理部107により複数種類のラベルをサンプルデータに付与することができるのであれば、異なる学習モデル(例えば2クラス分類器)等を生成するものとしてもよい。
また、上述の実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上述した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、SoC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、上述の実施形態の異常検知装置10および工作機械20で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk−Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成してもよい。
また、上述の実施形態の異常検知装置10および工作機械20で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態の異常検知装置10および工作機械20で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、上述の実施形態の異常検知装置10および工作機械20で実行されるプログラムは、上述した各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上述のROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
1 異常検知システム
10 異常検知装置
20 工作機械
22 ホルダ
23 工具
24 センサ
25 NC制御装置
30 A/Dコンバータ
40 クラウド
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 通信I/F
55 センサI/F
56 入出力I/F
57 入力装置
58 ディスプレイ
59 補助記憶装置
60 バス
61 音声I/F
62 スピーカ
71 CPU
72 ROM
73 RAM
74 通信I/F
75 駆動制御回路
76 モータ
77 信号I/F
78 バス
101 周波数解析処理部
102 クラスタリング処理部
103 多変量解析処理部
104 特徴量表示部
105 基本情報表示部
106 再生部
107 ラベリング処理部
108 モデル生成部
109 付帯情報取得部
110 モデル管理部
111 異常検知部
112 適合度算出部
113 モデル選択部
114 データ調整部
121 通信部
122 信号受信部
123 入力部
124 表示部
125 出力部
130 記憶部
131 音響データ記憶部
132 周波数特性記憶部
133 特徴量記憶部
134 クラスタ記憶部
135 モデル記憶部
136 検知結果記憶部
201 数値制御部
202 通信部
203 駆動制御部
204 駆動部
205 信号送信部
211 検知部
特許第4369961号公報 特許第6097517号公報

Claims (16)

  1. 異常検知対象から検知された検知信号に対して周波数解析を行い、周波数特性を求める周波数解析処理部と、
    前記周波数解析処理部により求められた前記周波数特性に含まれる各フレームをサンプルデータとして、該サンプルデータを1以上のクラスタに分類するクラスタリング処理部と、
    前記周波数解析処理部により求められた前記周波数特性に対して多変量解析を行い、特徴量を抽出する多変量解析処理部と、
    前記多変量解析処理部により抽出された前記特徴量に基づき、前記サンプルデータがどの前記クラスタに分類されたか判別可能なように可視化する特徴量表示部と、
    前記特徴量表示部により表示された前記サンプルデータのうち、入力部からの入力信号によって選択された前記サンプルデータに対応する情報を提示する提示部と、
    前記提示部により提示された情報に基づき、前記入力部からの入力信号に応じて、前記クラスタ毎に前記サンプルデータのラベルを設定するラベリング処理部と、
    前記ラベリング処理部によりラベルが設定された前記サンプルデータを用いた学習により学習モデルを生成するモデル生成部と、
    を備えた異常検知装置。
  2. 前記提示部は、前記入力部によって選択された前記サンプルデータに対応する情報として、該サンプルデータに対応する前記検知信号の波形、および該サンプルデータの周波数スペクトルの時系列データのうち少なくともいずれかを含む基本情報を、表示装置に表示させる基本情報表示部である請求項1に記載の異常検知装置。
  3. 前記提示部は、前記入力部によって選択された前記サンプルデータに対応する情報として、該サンプルデータに対応する前記検知信号を、出力装置から音として再生させる再生部である請求項1に記載の異常検知装置。
  4. 前記モデル生成部により生成された前記学習モデルを用いて、前記異常検知対象から入力された検知信号に対して異常検知を行う異常検知部を、さらに備えた請求項1〜3のいずれか一項に記載の異常検知装置。
  5. 前記異常検知部による異常検知で使用している前記学習モデルの、現在前記異常検知対象から入力されている検知信号に対する適合度を算出し、該適合度に関する情報を表示装置に表示させる適合度算出部を、さらに備えた請求項4に記載の異常検知装置。
  6. 前記モデル生成部により生成された前記学習モデルを、該学習モデルの学習のために入力された前記検知信号と相関を有するものと予測される付帯情報と関連付けて記憶部に記憶させるモデル管理部を、さらに備えた請求項5に記載の異常検知装置。
  7. 前記モデル管理部は、さらに、前記モデル生成部により生成された前記学習モデルを、該学習モデルの学習に用いたサンプルデータと関連付けて前記記憶部に記憶させる請求項6に記載の異常検知装置。
  8. 前記適合度算出部により算出された前記適合度が、現在前記異常検知対象から入力されている検知信号に対して異常検知を行うための学習モデルとして、現在使用している学習モデルが適していないことを示す場合、前記記憶部に記憶されている学習モデルの中から、該検知信号に適した学習モデルを初期モデルとして選択するモデル選択部を、さらに備え、
    前記モデル生成部は、前記初期モデル、および、少なくとも現在前記異常検知対象から入力されている検知信号を用いて、新たな学習モデルを再学習する請求項6または7に記載の異常検知装置。
  9. 前記モデル生成部は、前記初期モデル、該初期モデルの学習に用いたサンプルデータ、および、現在前記異常検知対象から入力されている検知信号に基づくサンプルデータを用いて、新たな学習モデルを再学習する請求項8に記載の異常検知装置。
  10. 前記適合度算出部により算出された前記適合度が、現在前記異常検知対象から入力されている検知信号に対して異常検知を行うための学習モデルとして、現在使用している学習モデルが適していないことを示す場合、前記記憶部に記憶されている学習モデルの中から、該検知信号に適した学習モデルを、次に異常検知に使用する学習モデルとして選択するモデル選択部を、さらに備え、
    前記異常検知部は、前記モデル選択部により選択された学習モデルを用いて、前記異常検知対象から入力された検知信号に対して異常検知を行う請求項6または7に記載の異常検知装置。
  11. 前記モデル選択部により選択された学習モデルを前記初期モデルとして再学習が行われる際に、該再学習に用いるサンプルデータの数を調整するデータ調整部を、さらに備えた請求項8または9に記載の異常検知装置。
  12. 前記データ調整部は、サンプルデータに付与されているタイムスタンプの古いものから順に取り除く請求項11に記載の異常検知装置。
  13. 前記データ調整部は、前記異常検知対象から入力されるサンプルデータに対して前記クラスタリング処理部により1以上のクラスタに分類された場合に、前記各クラスタに属するサンプルデータの数に応じて、サンプルデータを取り除く請求項11に記載の異常検知装置。
  14. 前記モデル生成部は、前記学習モデルとして外れ値検知器を学習により生成する請求項1〜13のいずれか一項に記載の異常検知装置。
  15. 異常検知対象から検知された検知信号に対して周波数解析を行い、周波数特性を求める周波数解析処理部と、
    前記周波数解析処理部により求められた前記周波数特性に含まれる各フレームをサンプルデータとして、該サンプルデータを1以上のクラスタに分類するクラスタリング処理部と、
    前記周波数解析処理部により求められた前記周波数特性に対して多変量解析を行い、特徴量を抽出する多変量解析処理部と、
    前記多変量解析処理部により抽出された前記特徴量に基づき、前記サンプルデータがどの前記クラスタに分類されたか判別可能なように可視化する特徴量表示部と、
    前記特徴量表示部により表示された前記サンプルデータのうち、入力部からの入力信号によって選択された前記サンプルデータに対応する情報を提示する提示部と、
    前記提示部により提示された情報に基づき、前記入力部からの入力信号に応じて、前記クラスタ毎に前記サンプルデータのラベルを設定するラベリング処理部と、
    前記ラベリング処理部によりラベルが設定された前記サンプルデータを用いた学習により学習モデルを生成するモデル生成部と、
    を有する異常検知システム。
  16. コンピュータに、
    異常検知対象から検知された検知信号に対して周波数解析を行い、周波数特性を求める周波数解析処理ステップと、
    前記周波数特性に含まれる各フレームをサンプルデータとして、該サンプルデータを1以上のクラスタに分類するクラスタリング処理ステップと、
    前記周波数特性に対して多変量解析を行い、特徴量を抽出する多変量解析処理ステップと、
    抽出した前記特徴量に基づき、前記サンプルデータがどの前記クラスタに分類されたか判別可能なように可視化する特徴量表示ステップと、
    表示した前記サンプルデータのうち、入力部からの入力信号によって選択された前記サンプルデータに対応する情報を提示する提示ステップと、
    提示した情報に基づき、前記入力部からの入力信号に応じて、前記クラスタ毎に前記サンプルデータのラベルを設定するラベリング処理ステップと、
    ラベルを設定した前記サンプルデータを用いた学習により学習モデルを生成するモデル生成ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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