JP2021021876A - 光源モジュールおよびプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】正確にS偏光光とP偏光光とを分離することができる光源モジュールを提供する。【解決手段】フォトニック結晶構造体で構成された共振器を有する発光素子と、前記発光素子から射出された光が入射する偏光変換素子と、を有し、前記偏光変換素子は、入射した光のうち第1偏光光を第1方向に反射させ、入射した光のうち第2偏光光を前記第1方向と直交する第2方向に透過させる偏光分離層と、前記偏光分離層で反射された前記第1偏光光を、前記第2方向に反射させる反射層と、前記反射層で反射された前記第1偏光光、および前記偏光分離層を透過した前記第2偏光光の一方の偏光光の光路に設けられ、前記一方の偏光光を他方の偏光光に変換する位相差層と、を有し、前記共振器は、共振部を有し、平面視において、前記第1方向における前記共振部の長さは、前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向における前記共振部の長さよりも小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、光源モジュールおよびプロジェクターに関する。
液晶表示素子を光変調素子として用いた液晶プロジェクターが知られている。液晶プロジェクターでは、画像表示に際して偏光を必要とするため、液晶プロジェクターの光源としては、偏光度の高い光を射出できることが望ましい。
例えば特許文献1には、液晶プロジェクターの光源として、発光素子から射出された無偏光な光を、偏光ビームスプリッターにおいてS偏光光とP偏光光とに分離し、1/2波長板においてS偏光光およびP偏光光の一方を他方に変換して射出する光源が記載されている。
特開2006−133601号公報
上記のような液晶プロジェクターの光源を構成する発光素子として、フォトニック結晶構造体を有するフォトニック結晶発光素子が検討されている。フォトニック結晶発光素子は、フォトニック結晶構造体で構成される共振器の共振部において光を共振させる。フォトニック結晶発光素子は、狭配光角で、発光強度が一様なレーザー光を射出することができる。
フォトニック結晶発光素子は、放熱性の観点から、平面視において、共振部を正方形ではなく、長方形などの長手方向と短手方向とを有する形状にすることが好ましい。長方形の方が正方形に比べて発光面積あたりの外周長の割合が大きく、放熱に有利なためである。
しかしながら、フォトニック結晶発光素子の共振部を長方形にすると、互いに直交する方向の配光角が異なってしまう。例えば、X軸方向に長辺、Y軸方向に短辺を有する共振部では、射出光のY軸方向の配光角は、射出光のX軸方向の配光角より大きくなる。配光角が大きくなると、偏光ビームスプリッターにおいて、正確にS偏光光とP偏光光とに分離できない場合がある。
本発明に係る光源モジュールの一態様は、
フォトニック結晶構造体で構成された共振器を有する少なくとも1つの発光素子と、
前記発光素子から射出された光が入射する偏光変換素子と、
を有し、
前記偏光変換素子は、
入射した光のうち第1偏光光を第1方向に反射させ、入射した光のうち第2偏光光を前記第1方向と直交する第2方向に透過させる偏光分離層と、
前記偏光分離層で反射された前記第1偏光光を、前記第2方向に反射させる反射層と、
前記反射層で反射された前記第1偏光光、および前記偏光分離層を透過した前記第2偏光光の一方の偏光光の光路に設けられ、前記一方の偏光光を他方の偏光光に変換する位相差層と、
を有し、
前記共振器は、共振部を有し、
前記第2方向から見た平面視において、前記第1方向における前記共振部の長さは、前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向における前記共振部の長さよりも小さい。
前記光源モジュールの一態様において、
前記発光素子は、複数設けられ、
複数の前記発光素子から射出された光は、前記偏光変換素子に入射してもよい。
前記光源モジュールの一態様において、
ベース部材と、
蓋部材と、
前記ベース部材と前記蓋部材とを接続する枠部材と、
を有し、
前記発光素子は、前記ベース部材、前記蓋部材、および前記枠部材によって形成された空間に設けられ、
前記偏光変換素子は、前記蓋部材を構成していてもよい。
前記光源モジュールの一態様において、
ベース部材と、
蓋部材と、
前記ベース部材と前記蓋部材とを接続する枠部材と、
を有し、
前記発光素子は、前記ベース部材、前記蓋部材、および前記枠部材によって形成された空間に設けられ、
前記蓋部材は、前記発光素子から射出された光を透過させる透光性基板で構成され、
前記偏光変換素子は、前記蓋部材の前記発光素子とは反対側の面に設けられていてもよい。
本発明に係るプロジェクターの一態様は、
前記光源モジュールの一態様を有する。
第1実施形態に係る光源モジュールを模式的に示す平面図。 第1実施形態に係る光源モジュールを模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る光源モジュールの発光素子を模式的に示す斜視図。 第1実施形態に係る光源モジュールの偏光変換素子を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る光源モジュールの偏光変換素子を模式的に示す斜視図。 第1実施形態に係る光源モジュールの発光素子を模式的に示す断面図。 第1実施形態の変形例に係る光源モジュールを模式的に示す平面図。 第1実施形態の変形例に係る光源モジュールを模式的に示す断面図。 第2実施形態に係る光源モジュールを模式的に示す断面図。 第2実施形態の変形例に係る光源モジュールを模式的に示す断面図。 第2実施形態の変形例に係る光源モジュールを模式的に示す断面図。 第3実施形態に係るプロジェクターを模式的に示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 第1実施形態
1.1. 光源モジュール
1.1.1. 構成
まず、第1実施形態に係る光源モジュールについて、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る光源モジュール100を模式的に示す平面図である。図2は、第1実施形態に係る光源モジュール100を模式的に示す図1のII−II線断面図である。なお、図1および図2では、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
光源モジュール100は、図1および図2に示すように、例えば、ベース部材10と、枠部材20と、サブマウント30と、発光素子40と、偏光変換素子50と、を有している。
ベース部材10は、例えば、板状の部材である。ベース部材10の熱伝導率は、高いことが好ましい。これにより、発光素子40で発生した熱を放熱させることができる。ベース部材10の材質は、例えば、銅、コバール(鉄にニッケル、コバルトを配合した合金)、窒化アルミニウムである。
枠部材20は、図2に示すように、ベース部材10と偏光変換素子50とを接続している。枠部材20は、Z軸方向から見た平面視において(以下、単に「平面視において」ともいう)、ベース部材10の外周に沿って設けられている。枠部材20の熱膨張率は、偏光変換素子50の熱膨張率に近いことが好ましい。これにより、枠部材20と偏光変換素子50との熱膨張率の差によって光源モジュール100に生じる応力を小さくすることができる。枠部材20の材質は、例えば、コバールである。
枠部材20には、端子22が設けられている。図示の例では、端子22は、枠部材20をX軸方向に貫通している。端子22は、図示せぬ配線を介して、発光素子40と電気的に接続されている。
サブマウント30は、ベース部材10上に設けられている。サブマウント30は、ベース部材10と発光素子40との間に設けられている。サブマウント30は、複数の発光素子40に対応して複数設けられている。図示の例では、複数のサブマウント30は、X軸方向に並んでいる。
サブマウント30の熱伝導率は、高いことが好ましい。これにより、発光素子40で発生した熱を放熱させることができる。サブマウント30の熱膨張率は、ベース部材10の熱膨張率および発光素子40の熱膨張率に近いことが好ましい。これにより、サブマウント30とベース部材10との熱膨張率の差、およびサブマウント30と発光素子40との熱膨張率の差によって光源モジュール100に生じる応力を小さくすることができる。サブマウント30の材質は、例えば、窒化アルミニウム、酸化アルミニウムである。
発光素子40は、サブマウント30上に設けられている。発光素子40は、少なくとも1つ設けられている。図示の例では、発光素子40は、複数設けられている。複数の発光素子40は、X軸方向およびY軸方向にマトリックス状に配列されている。図1に示す例では、1つのサブマウント30に複数の発光素子40が設けれ、複数の発光素子40は、Y軸方向に並んでいる。なお、図示はしないが、1つのサブマウント30に1つの発光素子40が設けられていてもよい。ここで、図3は、発光素子40を模式的に示す斜視図である。
発光素子40は、図3に示すように、フォトニック結晶構造体42で構成された共振器44を有している。共振器44は、共振部46を有している。共振部46は、光が共振する部分である。なお、発光素子40の詳細な構造については後述する。
平面視において、第1方向における共振部46の長さLxは、第1方向および第2方向と直交する第3方向における共振部46の長さLyよりも小さい。図示の例では、第1方向は、+X軸方向である。第2方向は、+Z軸方向である。第3方向は、+Y軸方向である。長さLxが長さLyよりも小さいため、図3に示すように、発光素子40から射出された光において、X軸方向の配光角Lθxは、Y軸方向の配光角Lθyよりも大きくなる。このように、発光素子40から射出された光の配光角により、長さLxが長さLyよりも小さいか否かを確認することができる。
図示の例では、共振部46は、フォトニック結晶構造体42で構成され、共振部46の長さLxは、フォトニック結晶構造体42のX軸方向の長さと同じであり、共振部46の長さLyは、フォトニック結晶構造体42のY軸方向の長さと同じである。例えば、平面視において、フォトニック結晶構造体42を構成する複数の柱状部(柱状部については後述する)のうち、最も+X軸方向に位置する柱状部の中心と最も−X軸方向に位置する柱状部の中心との間の距離は、最も+Y軸方向に位置する柱状部の中心と最も−Y軸方向に位置する柱状部の中心との間の距離よりも小さい。フォトニック結晶構造体42の+Z軸方向の面は、例えば、光を発する発光面である。
偏光変換素子50には、図2に示すように、発光素子40から射出された光が入射する。発光素子40から射出された光は、光学部材を介することなく、直接、偏光変換素子50に入射する。これにより、光源モジュール100の小型化を図ることができる。図1に示す例では、偏光変換素子50のXY平面における平面形状は、X軸方向に短辺を有し、Y軸方向に長辺を有する長方形である。複数の発光素子40から射出された光は、例えば、1つの偏光変換素子50に入射する。
偏光変換素子50は、複数設けられている。図示の例では、複数の偏光変換素子50は、X軸方向に並び、隣り合う偏光変換素子50は、互いに接続されている。隣り合う偏光変換素子50は、例えば、接着剤によって、互いに接着されていてもよい。複数の偏光変換素子50は、ベース部材10および枠部材20によって規定された凹部の開口を塞ぐ蓋部材60を構成している。発光素子40は、ベース部材10、蓋部材60、および枠部材20によって形成された空間2に設けられている。空間2は、窒素雰囲気であってもよい。ここで、図4は、偏光変換素子50を模式的に示す断面図である。図5は、偏光変換素子50を模式的に示す斜視図である。
偏光変換素子50は、図4に示すように、例えば、偏光分離素子52と、反射プリズム54と、偏光回転素子56と、を有している。なお、便宜上、図5では、偏光分離素子52および反射プリズム54の図示を省略している。偏光分離素子52は、一対の三角柱(XZ断面の形状は直角三角形)の対向する斜面間に偏光分離層53を配置して構成されており、三角柱は透光性材質、例えば、ガラスで形成されている。反射プリズム54は、一対の三角柱(XZ断面の形状は直角三角形)の対向する斜面間に反射層55を配置して構成されており、三角柱は透光性材質、例えば、ガラスで形成されている。
偏光分離素子52は、偏光分離層53を有している。偏光分離層53は、図4に示すように、入射した光のうち第1偏光光を+X軸方向に反射させ、入射した光のうち第2偏光光を+Y軸方向に透過させる偏光分離面53aを有している。図4に示す例では、第1偏光光は、S偏光光であり、黒丸で示している。第2偏光光は、P偏光光であり横棒で示している。なお、第1偏光光がP偏光光であり、第2偏光光がS偏光光であってもよい。発光素子40から射出された光は、S偏光光とP偏光光との合成光とみなすことができる。偏光分離層53は、このような合成光をS偏光光とP偏光光とに分離する。偏光分離素子52は、偏光ビームスプリッター(PBS:Polarizing Beam Splitter)である。
反射プリズム54は、反射層55を有している。反射層55は、偏光分離層53で反射されたS偏光光を、+Z軸方向に反射させる反射面55aを有している。
偏光回転素子56は、例えば、有機フィルムで形成された位相差層57を有している。偏光回転素子56は、例えば、位相差層57によって構成されている。位相差層57は、反射層55で反射されたS偏光光、および偏光分離層53を透過したP偏光光の一方の偏光光の光路に設けられ、透過する偏光光の偏光状態を変換し(一方の偏光光を他方の偏光光に変換し)、例えば、偏光方向を90度回転させる。図示の例では、位相差層57は、偏光分離層53を透過したP偏光光の光路に設けられ、P偏光光をS偏光光に変換する。偏光回転素子56は、例えば、λ/2板である。これにより、偏光変換素子50は、入射した光を、S偏光光に変換して射出することできる。したがって、偏光変換素子50から射出されるほぼ全ての光はS偏光光となり、よって、偏光度の高い光を射出することができる。
なお、発光素子40から射出された光の配光角は小さいため、発光素子40と偏光変換素子50とを近接させて配置させることにより、発光素子40から射出された光のほぼ全てを、偏光変換素子50に入射させることができる。
偏光分離層53の偏光分離特性は、図5に示すように、異方性の有る入射角依存性を有する。偏光分離層53の偏光分離面53aの入射面(図示の例ではXZ面と平行な面)内においては、偏光分離層53の特性によって入射角依存性を低減することができる。例えば、偏光分離層53を構成する光学膜の材質や膜厚等を調整することにより、XZ面と平行な面内においては、配光角が大きくても、効率よく偏光分離することができる。一方、入射面と直交する面(図示の例ではYZ面と平行な面)内においては、偏光分離層53の特性によって入射角依存性を低減することは非常に難しい。YZ面内において、光軸Lに対して角度を持って偏光光を入射した場合、その入射の角度に応じて偏光光の偏光面が回転するためである。したがって、偏光分離層53で高い偏光分離特性を得るためには、XZ面と平行な面内よりもYZ面と平行な面内において、配光角が小さいことが望ましい。すなわち、Lθy<Lθxであることが望ましい。
以上から、例えば平面視において長方形の共振部46において共振されて射出された光は、配光角に異方性を有すること、および、偏光分離層53の偏光分離特性は異方性の有る入射角依存性を有すること、を考慮すると、偏光分離層53の偏光分離面53aの入射面に沿う方向と、配光角が大きくなる方向と、を一致させることによって、偏光変換素子50での偏光変換効率を高めることができる。
1.1.2. 発光素子
次に、発光素子40の構成について説明する。図6は、発光素子40を模式的に示す断面図である。
発光素子40は、図6に示すように、例えば、基板102と、基板102に設けられた積層体103と、第1電極122と、第2電極124と、配線126と、を有している。積層体103は、反射層104と、バッファー層106と、フォトニック結晶構造体42と、半導体層120と、を有している。なお、便宜上、図1〜図3では、発光素子40を簡略化して図示している。
基板102は、例えば、Si基板、GaN基板、サファイア基板などである。
反射層104は、基板102上に設けられている。反射層104は、例えば、DBR(distribution Bragg reflector)層である。反射層104は、例えば、AlGaN層とGaN層とを交互に積層させたもの、AlInN層とGaN層とを交互に積層させたものなどである。反射層104は、フォトニック結晶構造体42の柱状部110の発光層114で発生する光を、第2電極124側に向けて反射させる。
なお、本明細書では、積層体103の積層方向(以下、単に「積層方向」ともいう)において、発光層114を基準とした場合、発光層114から半導体層116に向かう方向を「上」とし、発光層114から半導体層112に向かう方向を「下」として説明する。また、「積層体の積層方向」とは、半導体層112と発光層114との積層方向をいう。
バッファー層106は、反射層104上に設けられている。バッファー層106は、半導体からなる層であり、例えば、Siがドープされたn型のGaN層などである。図示の例では、バッファー層106上には、柱状部110を成長させるためのマスク層128が設けられている。マスク層128は、例えば、酸化シリコン層、窒化シリコン層などである。
フォトニック結晶構造体42は、バッファー層106上に設けられている。フォトニック結晶構造体42は、例えば、柱状部110と、光伝搬層118と、を有している。
フォトニック結晶構造体42は、フォトニック結晶の効果を発現することができ、フォトニック結晶構造体42の発光層114が発する光を、基板102の面内方向に閉じ込め、積層方向に射出させる。ここで、「基板102の面内方向」とは、積層方向と直交する方向のことである。発光素子40は、フォトニック結晶構造体42を有するフォトニック結晶発光素子である。
柱状部110は、バッファー層106上に設けられている。柱状部110のXY平面における平面形状は、正六角形等の多角形、円などである。柱状部110の径は、例えば、nmオーダーであり、具体的には10nm以上500nm以下である。柱状部110の積層方向の大きさは、例えば、0.1μm以上5μm以下である。
なお、「径」とは、柱状部110の平面形状が円の場合は、直径であり、柱状部110の平面形状が円ではない形状の場合は、最小包含円の直径である。例えば、柱状部110の径は、柱状部110の平面形状が多角形の場合、該多角形を内部に含む最小の円の直径であり、柱状部110の平面形状が楕円の場合、該楕円を内部に含む最小の円の直径である。また、「柱状部110の中心」とは、柱状部110の平面形状が円の場合は、該円の中心であり、柱状部110の平面形状が円ではない形状の場合は、最小包含円の中心である。例えば、柱状部110の中心は、柱状部110の平面形状が多角形の場合、該多角形を内部に含む最小の円の中心であり、柱状部110の平面形状が楕円の場合、該楕円を内部に含む最小の円の中心である。
柱状部110は、複数設けられている。隣り合う柱状部110の間隔は、例えば、1nm以上500nm以下である。柱状部110は、所定の方向に所定のピッチで周期的に配置されている。複数の柱状部110は、積層方向からみて、例えば、三角格子状、四角格子状、正方格子状などに配置されている。ここでいう柱状部110のピッチとは、隣り合う柱状部110の中心間の距離である。
柱状部110は、半導体層112と、発光層114と、半導体層116と、を有している。
半導体層112は、バッファー層106上に設けられている。半導体層112は、例えば、Siがドープされたn型のGaN層である。
発光層114は、半導体層112上に設けられている。発光層114は、半導体層112と半導体層116との間に設けられている。発光層114は、例えば、GaN層とInGaN層とから構成された量子井戸構造を有している。発光層114は、電流が注入されることで光を発することが可能な層である。
半導体層116は、発光層114上に設けられている。半導体層116は、半導体層112と導電型の異なる層である。半導体層116は、例えば、Mgがドープされたp型のGaN層である。半導体層112,116は、発光層114に光を閉じ込める機能を有するクラッド層である。
光伝搬層118は、隣り合う柱状部110の間に設けられている。図示の例では、光伝搬層118は、マスク層128上に設けられている。光伝搬層118の屈折率は、例えば、発光層114の屈折率よりも低い。光伝搬層118は、例えば、酸化シリコン層、酸化アルミニウム層、酸化チタン層などである。発光層114で発生した光は、光伝搬層118を伝搬することが可能である。
発光素子40では、p型の半導体層116、不純物がドーピングされていない発光層114、およびn型の半導体層112により、pinダイオードが構成される。半導体層112,116は、発光層114よりもバンドギャップが大きい層である。発光素子40では、第1電極122と第2電極124との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加して電流を注入すると、発光層114において電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。発光層114において発生した光は、半導体層112,116により基板102の面内方向に光伝搬層118を通って伝搬して、フォトニック結晶構造体42によるフォトニック結晶の効果により定在波を形成し、基板102の面内方向に閉じ込められる。閉じ込められた光は、発光層114において利得を受けてレーザー発振する。すなわち、発光層114において発生した光は、フォトニック結晶構造体42により基板102の面内方向に共振し、レーザー発振する。具体的には、発光層114において発生した光は、フォトニック結晶構造体42で構成された共振器44の共振部46において基板102の面内方向に共振し、レーザー発振する。そして、+1次回折光および−1次回折光は、レーザー光として積層方向に進行する。
積層方向に進行したレーザー光のうち反射層104側に向かうレーザー光は、反射層104において反射され、第2電極124側に向かう。これにより、発光素子40は、第2電極124側から光を射出することができる。
半導体層120は、フォトニック結晶構造体42上に設けられている。半導体層120は、例えば、Mgがドープされたp型のGaN層である。
第1電極122は、バッファー層106上に設けられている。バッファー層106は、第1電極122とオーミックコンタクトしていてもよい。図示の例では、第1電極122は、バッファー層106を介して、半導体層112と電気的に接続されている。第1電極122は、発光層114に電流を注入するための一方の電極である。第1電極122としては、例えば、バッファー層106側から、Ti層、Al層、Au層の順序で積層したものなどを用いる。
第2電極124は、半導体層120上に設けられている。半導体層120は、第2電極124とオーミックコンタクトしていてもよい。第2電極124は、半導体層116と電気的に接続されている。図示の例では、第2電極124は、半導体層120を介して、半導体層116と電気的に接続されている。第2電極124は、発光層114に電流を注入するための他方の電極である。第2電極124としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)を用いる。
配線126は、第2電極124に接続されている。配線126は、バッファー層106と電気的に分離されている。配線126の材質は、例えば、銅、アルミニウム、金などである。
なお、上記では、InGaN系の発光層114について説明したが、発光層114としては、射出される光の波長に応じて、電流が注入されることで発光可能なあらゆる材料系を用いることができる。例えば、AlGaN系、AlGaAs系、InGaAs系、InGaAsP系、InP系、GaP系、AlGaP系などの半導体材料を用いることができる。また、射出される光の波長に応じて、柱状部110の大きさや配列のピッチを変更してもよい。
また、上記では、フォトニック結晶構造体42は、周期的に設けられた柱状部110を有していたが、フォトニック結晶効果を発現させるために、周期的に設けられた孔部を有していてもよい。
次に、発光素子40の製造方法について説明する。
図6に示すように、基板102上に、反射層104およびバッファー層106を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法などが挙げられる。
次に、バッファー層106上に、MOCVD法やMBE法などでマスク層128を形成する。次に、マスク層128をマスクとして、バッファー層106上に、半導体層112、発光層114、および半導体層116を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD法、MBE法などが挙げられる。本工程により、柱状部110を形成することができる。次に、スピンコート法などにより、隣り合う柱状部110の間に、光伝搬層118を形成する。本工程により、フォトニック結晶構造体42を形成することができる。
次に、例えばMOCVD法やMBE法などにより、柱状部110および光伝搬層118上に、半導体層120を形成する。
次に、例えば真空蒸着法などにより、第1電極122および第2電極124を形成する。次に、例えばスパッタ法やめっき法などにより、配線126を形成する。
以上の工程により、発光素子40を製造することができる。
1.1.3. 効果
光源モジュール100は、例えば、以下の効果を有する。
光源モジュール100では、フォトニック結晶構造体42で構成された共振器44を有する少なくとも1つの発光素子40と、発光素子40から射出された光が入射する偏光変換素子50と、を有する。偏光変換素子50は、入射した光のうちS偏光光を+X軸方向に反射させ、入射した光のうちP偏光光を+Z軸方向に透過させる偏光分離層53と、偏光分離層53で反射されたS偏光光を、+Z軸方向に反射させる反射層55と、偏光分離層53を透過したP偏光光の光路に設けられ、P偏光光をS偏光光に変換する位相差層57と、を有する。共振器44は、共振部46を有し、平面視において、+X軸方向における共振部46の長さLxは、+Y軸方向における共振部46の長さLyよりも小さい。
そのため、光源モジュール100では、上述のように、発光素子40から射出された光において、X軸方向の配光角は、Y軸方向の配光角よりも大きくなる。これにより、偏光分離層53の偏光分離面53aの入射面(図示の例ではXZ面)に沿う方向と、配光角が大きくなる方向と、を合わせることができる。上述のように、偏光分離層53の偏光分離面53aの入射面に沿う方向では、偏光分離層53の特性によって入射角依存性を低減することができる。したがって、光源モジュール100では、偏光分離面53aの入射面に沿う方向と、配光角が大きくなる方向と、が合っていない場合に比べて、偏光分離層53において正確にS偏光光とP偏光光とを分離することができる。よって、光源モジュール100では、偏光度の高い光を射出することができる。
光源モジュール100では、発光素子40は、複数設けられ、複数の発光素子40から射出された光は、偏光変換素子50に入射する。そのため、光源モジュール100では、1つの発光素子40から射出された光のみが1つの偏光変換素子50に入射する場合に比べて、共振部46の面積に対する外周辺の長さが長く、発光素子40は放熱しやすくなるため、偏光変換素子50から射出される光の強度を大きくすることができる。平面視において、例えば、偏光変換素子50の偏光分離層53は、Y軸方向に長手方向を有する長方形であり、複数の発光素子40をY軸方向に並べて配置することにより、光を効率よく偏光変換素子50に入射させることができる。また、平面視において、例えば、発光素子40は、X軸方向に短辺を有する長方形であるため、偏光分離層53のX軸方向のピッチを小さくすることができ、光源モジュール100の小型化を図ることができる。
光源モジュール100では、偏光変換素子50は、蓋部材60を構成している。そのため、光源モジュール100では、偏光変換素子50と蓋部材60とが別部材である場合に比べて、小型化を図ることができる。
1.2. 光源モジュールの変形例
次に、第1実施形態の変形例に係る光源モジュール101について、図面を参照しながら説明する。図7は、第1実施形態の変形例に係る光源モジュール101を模式的に示す平面図である。図8は、第1実施形態の変形例に係る光源モジュール101を模式的に示す図7のVIII−VIII線断面図である。
以下、第1実施形態の変形例に係る光源モジュール101において、上述した第1実施形態に係る光源モジュール100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
光源モジュール101では、図7および図8に示すように、1つのサブマウント30に対して、発光素子40がX軸方向に複数並んでいる点について、上述した光源モジュール100と異なる。
図示の例では、1つのサブマウント30に対して、発光素子40は、X軸方向に2つ並んでいる。図示の例では、複数の発光素子40は、X軸方向に等ピッチで並んでおらず、部分的に間隔が狭くなるように並べている。これにより、例えば複数の発光素子40をX軸方向に等ピッチで並べる場合に比べて、小型化を図ることができる。
偏光分離素子52のX軸方向の大きさは、1mm以上であることが好ましい。当該大きさが1mmよりも小さいと、位相差層57との位置合わせ難しくなり、製造コストの上昇や偏光変換効率の低下を招きやすい。
2. 第2実施形態
2.1. 光源モジュール
次に、第2実施形態に係る光源モジュール200について、図面を参照しながら説明する。図9は、第2実施形態に係る光源モジュール200を模式的に示す断面図である。
以下、第2実施形態に係る光源モジュール200において、上述した第1実施形態に係る光源モジュール100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した光源モジュール100では、図2に示すように、蓋部材60は、複数の偏光変換素子50によって構成されていた。
これに対し、光源モジュール200では、図9に示すように、蓋部材60は、発光素子40から射出された光を透過させる透光性基板で構成されている。そのため、例えば複数の偏光変換素子50によって蓋部材60を構成する場合に比べて、空間2の気密性を向上させることができる。
蓋部材60は、第1面62と、第2面64と、を有している。第1面62は、空間2を規定する面であり、発光素子40側の面である。第2面64は、発光素子40とは反対側の面である。偏光変換素子50は、第2面64に設けられている。偏光変換素子50は、第2面64に密着されていてもよい。蓋部材60は、発光素子40と偏光変換素子50との間に設けられている。発光素子40から射出された光は、蓋部材60を透過して、偏光変換素子50に入射する。
蓋部材60の熱伝導率は、偏光変換素子50の熱伝導率よりも高くてもよい。これにより、偏光変換素子50で発生した熱を速やかに放熱させ、偏光変換素子50の耐久性を向上させることができる。蓋部材60を構成する透光性基板は、サファイア基板であってもよい。
蓋部材60を構成する透光性基板は、偏光を解消する偏光解消板であってもよい。発光素子から射出された光が、偏光度の低い光であったり、射出位置によって偏光度が大きく異なる場合には、光源モジュールの射出位置によって射出された光の強度が大きく変化する。そのような光源モジュールでは、射出する光に大きな強度ムラが発生することになるため、照明品位を低下させる原因となり易い。
そこで、発光素子40と偏光変換素子50との間に偏光解消板を設ける。偏光解消板に入射した光は、非偏光となって射出される。「非偏光」とは、偏光方向がランダムな光と同意である。偏光解消板から射出された非偏光な光を偏光変換素子50において変換することにより、強度のムラが小さい光を光源モジュール200から射出することができる。これにより、照明品位を高めることができる。
偏光解消板としては、例えば、ウェッジ形状を有する一対の水晶基板、透光性部材の表面にサブ波長周期の微細構造(Sub-Wavelength Structure)を形成したもの、旋光性結晶を略同一の屈折率を有する透光性媒質中に分散させたもの、などを用いることができる。
偏光解消板に代えて、λ/4板を設けてもよい。これにより、非偏光ではなく、多様な楕円偏光や円偏光に変換することができ、偏光解消板を用いた場合と類似の効果を得ることができる。
2.2. 光源モジュールの変形例
次に、第2実施形態の変形例に係る光源モジュール201について、図面を参照しながら説明する。図10は、第2実施形態の変形例に係る光源モジュール201を模式的に示す断面図である。
以下、第2実施形態の変形例に係る光源モジュール201において、上述した第2実施形態に係る光源モジュール200の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した光源モジュール200では、図9に示すように、偏光変換素子50は、蓋部材60の第2面64に設けられていた。
これに対し、光源モジュール201では、図10に示すように、偏光変換素子50は、蓋部材60の第1面62に設けられている。偏光変換素子50は、第1面62に密着されていてもよい。偏光変換素子50は、空間2に設けられている。そのため、例えば空間2が窒素雰囲気である場合、隣り合う偏光変換素子50を互いに接着させる接着剤の劣化を抑えることができる。
図示の例では、発光素子40と偏光変換素子50とは、接触している。そのため、例えば発光素子40と偏光変換素子50とが離間している場合に比べて、発光素子40で発生した熱を放熱させ易い。
なお、図11に示すように、偏光分離素子52および反射プリズム54が蓋部材60の第1面62に設けられ、偏光回転素子56が蓋部材60の第2面64に設けられていてもよい。
3. 第3実施形態
次に、第3実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照しながら説明する。図12は、第3実施形態に係るプロジェクター300を模式的に示す図である。
プロジェクター300は、図12に示すように、例えば、光源モジュール100R,100G,100Bと、拡散素子310と、第1偏光板320と、第2偏光板330と、光変調素子340と、色光合成プリズム350と、投射レンズ360と、を有している。なお、便宜上、図12では、光源モジュール100R,100G,100Bを簡略化して図示している。
光源モジュール100Rは、赤色光を射出する。光源モジュール100Gは、緑色光を射出する。光源モジュール100Bは、青色光を射出する。光源モジュール100R,100G,100Bは、例えば、光源モジュール100である。図示の例では、光源モジュール100R,100G,100Bの一方の面には、放熱フィン302が配置されている。放熱フィン302は、光源モジュール100R,100G,100Bで発生した熱を放熱させる。これにより、光源モジュール100R,100G,100Bにおける帯熱を抑制して、発光効率を高めることができる。
光源モジュール100R,100G,100Bから射出された光は、拡散素子310に入射する。拡散素子310は、光源モジュール100R,100G,100Bから射出された光の強度分布を均一化させる。
光変調素子340は、光源モジュール100R,100G,100Bから射出された光を、画像情報に応じて変調させる。光変調素子340は、例えば、光源モジュール100R,100G,100Bから射出された光を透過させる透過型の液晶ライトバルブである。プロジェクター300は、LCD(liquid crystal display)プロジェクターである。
光変調素子340の入射側には、第1偏光板320が設けられている。第1偏光板320は、光源モジュール100R,100G,100Bから射出された光の偏光方向と偏光度とを調整する。具体的には、第1偏光板320は、特定方向の直線偏光のみを透過させる光学素子である。第1偏光板320によって、光変調素子340に入射する光の偏光方向をより確実に揃えることができる。なお、光源モジュール100R,100G,100Bから射出された光の偏光度が十分高い場合には、第1偏光板320を配置しない構成としてもよい。
光変調素子340の射出側には、第2偏光板330が設けられている。第2偏光板330は、光源モジュール100R,100G,100Bから射出された光に対して検光子として機能する。第2偏光板330から射出された光は、色光合成プリズム350に入射する。
色光合成プリズム350は、光源モジュール100Rから射出されて光変調素子340を透過した光、光源モジュール100Gから射出されて光変調素子340を透過した光、および光源モジュール100Bから射出されて光変調素子340を透過した光を合成する。色光合成プリズム350は、例えば、4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが配置されたクロスダイクロイックプリズムである。
投射レンズ360は、色光合成プリズム350で合成された光、すなわち、光変調素子340によって形成された画像光を、図示せぬスクリーン上に投射する。スクリーンには、拡大された画像が表示される。
プロジェクター300は、偏光度の高い光を射出することができる光源モジュール100を有するため、高い光効率を有することができ、投射画像の高輝度化を図ることができる。
なお、図示はしないが、プロジェクター300は、光源モジュール100R,100G,100Bから射出された光を反射させる反射型の液晶ライトバルブを有するLCoS(Liquid Crystal on Silicon)プロジェクターであってもよい。
本発明は、本願に記載の特徴や効果を有する範囲で一部の構成を省略したり、各実施形態や変形例を組み合わせたりしてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成を含む。実質的に同一の構成とは、例えば、機能、方法、および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成である。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2…空間、10…ベース部材、20…枠部材、22…端子、30…サブマウント、40…発光素子、42…フォトニック結晶構造体、44…共振器、46…共振部、50…偏光変換素子、52…偏光分離素子、53…偏光分離層、53a…偏光分離面、54…反射プリズム、55…反射層、55a…反射面、56…偏光回転素子、57…位相差層、60…蓋部材、62…第1面、64…第2面、100,100R,100G,100B,101…光源モジュール、102…基板、103…積層体、104…反射層、106…バッファー層、110…柱状部、112…半導体層、114…発光層、116…半導体層、118…光伝搬層、120…半導体層、122…第1電極、124…第2電極、126…配線、128…マスク層、200,201…光源モジュール、300…プロジェクター、302…放熱フィン、310…拡散素子、320…第1偏光板、330…第2偏光板、340…光変調素子、350…色光合成プリズム、360…投射レンズ

Claims (5)

  1. フォトニック結晶構造体で構成された共振器を有する少なくとも1つの発光素子と、
    前記発光素子から射出された光が入射する偏光変換素子と、
    を有し、
    前記偏光変換素子は、
    入射した光のうち第1偏光光を第1方向に反射させ、入射した光のうち第2偏光光を前記第1方向と直交する第2方向に透過させる偏光分離層と、
    前記偏光分離層で反射された前記第1偏光光を、前記第2方向に反射させる反射層と、
    前記反射層で反射された前記第1偏光光、および前記偏光分離層を透過した前記第2偏光光の一方の偏光光の光路に設けられ、前記一方の偏光光を他方の偏光光に変換する位相差層と、
    を有し、
    前記共振器は、共振部を有し、
    前記第2方向から見た平面視において、前記第1方向における前記共振部の長さは、前記第1方向および前記第2方向と直交する第3方向における前記共振部の長さよりも小さい、光源モジュール。
  2. 請求項1において、
    前記発光素子は、複数設けられ、
    複数の前記発光素子から射出された光は、前記偏光変換素子に入射する、光源モジュール。
  3. 請求項1または2において、
    ベース部材と、
    蓋部材と、
    前記ベース部材と前記蓋部材とを接続する枠部材と、
    を有し、
    前記発光素子は、前記ベース部材、前記蓋部材、および前記枠部材によって形成された空間に設けられ、
    前記偏光変換素子は、前記蓋部材を構成している、光源モジュール。
  4. 請求項1または2において、
    ベース部材と、
    蓋部材と、
    前記ベース部材と前記蓋部材とを接続する枠部材と、
    を有し、
    前記発光素子は、前記ベース部材、前記蓋部材、および前記枠部材によって形成された空間に設けられ、
    前記蓋部材は、前記発光素子から射出された光を透過させる透光性基板で構成され、
    前記偏光変換素子は、前記蓋部材の前記発光素子とは反対側の面に設けられている、光源モジュール。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光源モジュールを有する、プロジェクター。
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