JP2021018073A - 情報提供装置、情報提供方法、およびプログラム - Google Patents

情報提供装置、情報提供方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車両の周辺において発生している所定の事象を乗員に気づかせることができる情報提供装置、情報提供方法、およびプログラムを提供すること。【解決手段】第1車両の周辺において取得された情報に基づいて、前記第1車両の周辺の地域において日常でない範囲に含まれる第1事象が発生していることを認識する事象認識部と、前記事象認識部により前記第1事象が発生していることが認識された場合、前記第1車両の乗員に対して前記第1事象に関する情報を通知する通知部と、を備える情報提供装置。【選択図】図5

Description

本発明は、情報提供装置、情報提供方法、およびプログラムに関する。
従来、自車両の位置、方位および日時に基づいて特定した天体に関する情報が付加された映像データを生成し、生成された映像データを車内に投影するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−064889号公報
しかし従来の技術は、車室内からの天体観測に関するものであり、その他の事象を乗員が車両内から観測するための技術については、十分に検討されていなかった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、車両の周辺において発生している所定の事象を乗員に気づかせることができる情報提供装置、情報提供方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
この発明に係る情報提供装置、情報提供方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る情報提供装置は、第1車両の周辺において取得された情報に基づいて、前記第1車両の周辺の地域において日常でない範囲に含まれる第1事象が発生していることを認識する事象認識部と、前記事象認識部により前記第1事象が発生していることが認識された場合、前記第1車両の乗員に対して前記第1事象に関する情報を通知する通知部と、を備えるものである。
(2):上記(1)の態様において、前記事象認識部は、前記認識した前記第1車両の周辺において発生している事象が、前記第1車両の周辺の地域において日常の事象として予め登録されている日常事象リストに該当する場合、前記発生している事象を前記第1事象として認識しない、ものである。
(3):上記(1)または(2)の態様において、前記事象認識部は、前記第1車両の周辺の地域において日常の範囲に含まれるが、前記第1車両の乗員にとって日常の範囲に含まれない第2事象が発生していることを更に認識し、前記通知部は、前記事象認識部により前記第2事象が発生していることが認識された場合にも、前記第1車両の乗員に対して前記第2事象に関する情報を通知する、ものである。
(4):上記(1)から(3)のいずれかの態様において、前記事象認識部は、前記認識した前記第1車両の周辺において発生している事象が、前記第1車両の周辺の地域において日常でない事象として予め登録されている非日常事象リストに該当する場合、前記発生している事象を前記第1事象として認識する、ものである。
(5):上記(4)の態様において、前記第1車両の乗員による指示に基づいて、前記非日常事象リストを編集するリスト編集部をさらに備える、ものである。
(6):上記(1)から(5)のいずれかの態様において、前記事象認識部が認識した前記第1車両の周辺において発生している事象が、前記第1車両の周辺の地域において日常である事象として予め登録されている日常事象リストに該当せず、且つ、前記第1車両の周辺の地域において日常でない事象として予め登録されている非日常事象リストにも該当しない場合、前記第1車両の乗員に対して通知の有無を確認する確認部をさらに備え、前記通知部は、前記第1車両の乗員により通知することが指示された場合、前記第1車両の乗員に対して前記第1車両の周辺において発生している事象に関する情報を通知する、ものである。
(7):上記(6)の態様において、前記第1車両の乗員により通知することが指示された事象を、前記第1車両の乗員ごとに学習する学習部をさらに備える、ものである。
(8):上記(1)から(7)のいずれかの態様において、前記通知部は、前記第1車両の乗員に対して通知した事象と同一の事象が、前回の通知から所定期間以内に再び発生した場合、通知対象から除外する、ものである。
(9):上記(1)から(8)のいずれかの態様において、前記事象認識部は、前記第1車両に搭載された車載検出装置を用いて、走行中に検出された検出結果に基づいて、前記第1車両の周辺において発生している事象を認識する、ものである。
(10):上記(1)から(9)のいずれかの態様において、前記事象認識部は、前記第1車両に搭載された車載検出装置により検出された周辺状況と、車両の外部に設置された車外検出装置により検出された周辺状況のうち少なくとも一つに基づいて、前記事象が発生していることを認識する、ものである。
(11):上記(1)から(10)のいずれかの態様において、前記事象認識部により前記事象が発生していることが認識された場合、前記第1車両に搭載されている撮像部を用いて前記事象を撮像したデータを取得するデータ取得部をさらに備える、ものである。
(12):上記(1)から(11)のいずれかの態様において、前記通知部は、前記事象が発生している地域を走行する第2車両の乗員に対してその旨を通知する、ものである。
(13):上記(1)から(12)のいずれかの態様において、前記事象認識部により前記第1事象が発生していることが認識された場合、前記第1車両に対して徐行運転を指示する運転指示部をさらに備える、ものである。
(14):本発明の他の態様に係る情報提供方法は、コンピュータが、第1車両の周辺において取得された情報に基づいて、前記第1車両の周辺の地域において日常でない範囲に含まれる第1事象が発生していることを認識し、前記第1事象が発生していることが認識された場合、前記第1車両の乗員に対して前記第1事象に関する情報を通知する、方法である。
(15):本発明の他の態様に係るプログラムは、コンピュータに、第1車両の周辺において取得された情報に基づいて、前記第1車両の周辺の地域において日常でない範囲に含まれる第1事象が発生していることを認識させ、前記第1事象が発生していることが認識された場合、前記第1車両の乗員に対して前記第1事象に関する情報を通知させる、プログラムである。
(1)〜(15)の態様によれば、車両の周辺において発生している所定の事象を乗員に気づかせることができる。
本発明の情報提供システム1の一例を示す図。 実施形態に係る第1車両10Aの構成図。 第1制御部120および第2制御部160の機能構成図。 車内通知装置300の構成と、第1車両10Aに搭載された機器とを示す図。 車内通知装置300の構成と、情報提供装置500の構成の一部とを示す図。 情報提供装置500により実行される処理(その1)の一例を示すフローチャート。 情報提供装置500により実行される処理(その2)の一例を示すフローチャート。 情報提供装置500により実行される処理(その3)の一例を示すフローチャート。
以下、図面を参照し、本発明の車情報提供装置、情報提供方法、およびプログラムの実施形態について説明する。
[全体構成]
図1は、本発明の情報提供システム1の一例を示す図である。図1に示すように、情報提供システム1は、例えば、第1車両10Aと、ユーザ端末70Aと、第2車両10Bと、ユーザ端末70Bと、情報提供装置500と、車外検出装置700Cと、車外検出装置700Dとを含む。第1車両10Aと、ユーザ端末70Aと、第2車両10Bと、ユーザ端末70Bと、情報提供装置500と、車外検出装置700Cと、車外検出装置700Dとは、ネットワークNWを介して接続されている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local1 Area Network)、プロバイダ装置、無線基地局などを含む。
第1車両10A、第2車両10Bは、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。以下の説明において、第1車両10Aと第2車両10Bとを区別しない場合、車両10と記す。図1では二台の車両を示しているが、情報提供システムには三台以上の車両が含まれてもよい。
各車両10は、周辺状況を認識し、周辺状況を示す情報(以下、周辺状況情報と記す)を情報提供装置500に通知する移動体の一例である。周辺状況情報は、例えば、車両10の周辺で虹が出ていることや、車両10の周辺において流れ星が出現したことなどを示す情報である。例えば、第1車両10Aは、周辺において取得された周辺状況情報を、ネットワークNWを介して情報提供装置500に送信する。第2車両10Bは、周辺において取得された周辺状況情報を、ネットワークNWを介して情報提供装置500に送信する。また、車両10は、自身の現在位置を示す情報(以下、現在位置情報と記す)を生成し、車両10を識別する識別情報(例えば、車両ID)を現在位置情報に対応づけて、定期的にネットワークNWを介して情報提供装置500に送信してもよい。
ユーザ端末70Aは、第1車両10Aの乗員であるユーザAが所有する端末である。ユーザ端末70Bは、第2車両10Bの乗員であるユーザBが所有する端末である。ユーザ端末70A、70Bは、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等を含む。
情報提供装置500は、例えば、第1車両10Aから受信した周辺状況情報に基づいて通知情報を生成し、生成した通知情報をユーザAに提供する。情報提供装置500は、例えば、通知エージェント機能を用いて通知情報をユーザAに提供する。通知エージェント機能には、例えば、車両の周辺の状況を認識し、認識した内容を車両の乗員に通知する機能、車両の乗員と対話をしながら、乗員の発話の中に含まれる要求(コマンド)に基づく情報提供を行う機能などが含まれる。また、通知エージェント機能の中には、車両内の機器(例えば運転制御や車体制御に関わる機器)の制御等を行う機能を有するものがあってよい。
エージェント機能は、例えば、乗員の音声を認識する音声認識機能(音声をテキスト化する機能)に加え、自然言語処理機能(テキストの構造や意味を理解する機能)、対話管理機能、ネットワークを介して他装置を検索し、或いは自装置が保有する所定のデータベースを検索するネットワーク検索機能等を統合的に利用して実現される。これらの機能の一部または全部は、AI(Artificial Intelligence)技術によって実現されてよい。また、これらの機能を行うための構成の一部(特に、音声認識機能や自然言語処理解釈機能)は、情報提供装置500に搭載されてもよい。以下の説明では、構成の一部が情報提供装置500に搭載されており、車内通知装置300と情報提供装置500とが協働してエージェントシステムを実現することを前提とする。また、エージェントシステムとして、車内通知装置300と情報提供装置500とが協働して仮想的に出現させるサービス提供主体(サービス・エンティティ)をエージェントと称する。
エージェント機能を用いて、車室内の乗員に通知情報を通知する処理の一例について説明する。例えば、第1車両10Aの周辺で虹が出ている場合、情報提供装置500は、第1車両10Aの周辺で虹が出ていることを音声あるいは画像で通知する通知情報を生成する。情報提供装置500は、例えば、通知情報を第1車両10Aに送信し、虹が出ていることを第1車両10Aの車室内に出力することでユーザAに通知する。これに限られず、情報提供装置500は、通知情報をユーザ端末70Aに送信し、虹が出ていることをユーザ端末70Aから出力させることでユーザAに通知してもよい。以下、通知情報を第1車両10Aに送信してユーザAに通知する例について説明する。
また、第2車両10Bもこの虹が観測可能なエリアを走行している場合、情報提供装置500は、生成した通知情報をユーザBに提供してもよい。ユーザBへの通知情報の提供も、ユーザAへの通知情報の提供と同様に、第2車両10Bの車室内に出力する態様であってもよく、ユーザ端末70Bから出力させる態様であってもよい。
車外検出装置700Cは、車外設置物720Cに固定されており、車外検出装置700Dは、車外設置物720Dに固定されている。各車外検出装置700C,700Dは、車両10の外部に設置された検出装置の一例であり、車外設置物の周辺状況を認識し、周辺状況情報を情報提供装置500に通知する。例えば、車外検出装置700Cは、車外設置物720Cの周辺状況を示す周辺状況情報を、ネットワークNWを介して情報提供装置500に送信する。車外検出装置700Dは、車外設置物720Dの周辺状況を示す周辺状況情報を、ネットワークNWを介して情報提供装置500に送信する。情報提供装置500は、車外検出装置700C,700Dにより生成された周辺状況情報に基づいて通知情報を生成し、生成した通知情報をユーザに提供してもよい。以下の説明において、車外検出装置700C,700Dを区別しない場合、車外検出装置700と記す。
[車両の構成]
図2は、実施形態に係る第1車両10Aの構成図である。なお、第2車両10Bも、以下に説明する第1車両10Aと同様の構成を有するものであるため、第2車両10Bの構成についての説明は省略する。
第1車両10Aは、例えば、カメラ11と、レーダ装置12と、ファインダ14と、物体認識装置16と、通信装置20と、HMI(Human Machine Interface)30と、車両センサ40と、ナビゲーション装置50と、MPU(Map Positioning Unit)60と、運転操作子80と、自動運転制御装置100と、走行駆動力出力装置200と、ブレーキ装置210と、ステアリング装置220と、車内通知装置300と、を備える。これらの装置や機器は、CAN(Controller Area Network)通信線等の多重通信線やシリアル通信線、無線通信網等によって互いに接続される。なお、図2に示す構成はあくまで一例であり、構成の一部が省略されてもよいし、更に別の構成が追加されてもよい。カメラ11、レーダ装置12、およびファインダ14は、車両10の周辺の状況を検出する装置であって、車両10に搭載された車載検出装置の一例である。
カメラ11は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ11は、第1車両10Aの任意の箇所に取り付けられる。前方を撮像する場合、カメラ11は、フロントウインドシールド上部やルームミラー裏面等に取り付けられる。カメラ11は、例えば、周期的に繰り返し第1車両10Aの周辺を撮像する。カメラ11は、ステレオカメラであってもよい。カメラ11は、ドライブレコーダーであってもよい。
レーダ装置12は、第1車両10Aの周辺にミリ波などの電波を放射すると共に、物体によって反射された電波(反射波)を検出して少なくとも物体の位置(距離および方位)を検出する。レーダ装置12は、第1車両10Aの任意の箇所に取り付けられる。レーダ装置12は、FM−CW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式によって物体の位置および速度を検出してもよい。
ファインダ14は、LIDAR(Light Detection and Ranging)である。ファインダ14は、第1車両10Aの周辺に光を照射し、散乱光を測定する。ファインダ14は、発光から受光までの時間に基づいて、対象までの距離を検出する。照射される光は、例えば、パルス状のレーザー光である。ファインダ14は、第1車両10Aの任意の箇所に取り付けられる。
物体認識装置16は、カメラ11、レーダ装置12、およびファインダ14のうち一部または全部による検出結果に対してセンサフュージョン処理を行って、物体の位置、種類、速度などを認識する。物体認識装置16は、認識結果を自動運転制御装置100に出力する。物体認識装置16は、カメラ11、レーダ装置12、およびファインダ14の検出結果をそのまま自動運転制御装置100に出力してよい。物体認識装置16が省略されてもよい。
通信装置20は、例えば、セルラー網やWi−Fi網、Bluetooth(登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communication)などを利用して、第1車両10Aの周辺に存在する他車両と通信し、或いは無線基地局を介して各種サーバ装置と通信する。
HMI30は、第1車両10Aの乗員に対して各種情報を提示すると共に、乗員による入力操作を受け付ける。HMI30は、各種表示装置、スピーカ、ブザー、タッチパネル、スイッチ、キーなどを含む。
車両センサ40は、第1車両10Aの速度を検出する車速センサ、加速度を検出する加速度センサ、鉛直軸回りの角速度を検出するヨーレートセンサ、第1車両10Aの向きを検出する方位センサ等を含む。
ナビゲーション装置50は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機51と、ナビHMI52と、経路決定部53とを備える。ナビゲーション装置50は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置に第1地図情報54を保持している。GNSS受信機51は、GNSS衛星から受信した信号に基づいて、第1車両10Aの位置を特定する。第1車両10Aの位置は、車両センサ40の出力を利用したINS(Inertial Navigation System)によって特定または補完されてもよい。ナビHMI52は、表示装置、スピーカ、タッチパネル、キーなどを含む。ナビHMI52は、前述したHMI30と一部または全部が共通化されてもよい。経路決定部53は、例えば、GNSS受信機51により特定された第1車両10Aの位置(或いは入力された任意の位置)から、ナビHMI52を用いて乗員により入力された目的地までの経路(以下、地図上経路)を、第1地図情報54を参照して決定する。第1地図情報54は、例えば、道路を示すリンクと、リンクによって接続されたノードとによって道路形状が表現された情報である。第1地図情報54は、道路の曲率やPOI(Point Of Interest)情報などを含んでもよい。地図上経路は、MPU60に出力される。ナビゲーション装置50は、地図上経路に基づいて、ナビHMI52を用いた経路案内を行ってもよい。ナビゲーション装置50は、例えば、乗員の保有するスマートフォンやタブレット端末等の端末装置の機能によって実現されてもよい。ナビゲーション装置50は、通信装置20を介してナビゲーションサーバに現在位置と目的地を送信し、ナビゲーションサーバから地図上経路と同等の経路を取得してもよい。
MPU60は、例えば、推奨車線決定部61を含み、HDDやフラッシュメモリなどの記憶装置に第2地図情報62を保持している。推奨車線決定部61は、ナビゲーション装置50から提供された地図上経路を複数のブロックに分割し(例えば、車両進行方向に関して100[m]毎に分割し)、第2地図情報62を参照してブロックごとに推奨車線を決定する。推奨車線決定部61は、左から何番目の車線を走行するといった決定を行う。推奨車線決定部61は、地図上経路に分岐箇所が存在する場合、第1車両10Aが、分岐先に進行するための合理的な経路を走行できるように、推奨車線を決定する。
第2地図情報62は、第1地図情報54よりも高精度な地図情報である。第2地図情報62は、例えば、車線の中央の情報あるいは車線の境界の情報等を含んでいる。また、第2地図情報62には、道路情報、交通規制情報、住所情報(住所・郵便番号)、施設情報、電話番号情報などが含まれてよい。第2地図情報62は、通信装置20が他装置と通信することにより、随時、アップデートされてよい。
運転操作子80は、例えば、アクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバー、ステアリングホイール、異形ステア、ジョイスティックその他の操作子を含む。運転操作子80には、操作量あるいは操作の有無を検出するセンサが取り付けられており、その検出結果は、自動運転制御装置100、もしくは、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220のうち一部または全部に出力される。
自動運転制御装置100は、例えば、第1制御部120と、第2制御部160とを備える。第1制御部120と第2制御部160は、それぞれ、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予め自動運転制御装置100のHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体(非一過性の記憶媒体)がドライブ装置に装着されることで自動運転制御装置100のHDDやフラッシュメモリにインストールされてもよい。
走行駆動力出力装置200は、車両が走行するための走行駆動力(トルク)を駆動輪に出力する。走行駆動力出力装置200は、例えば、内燃機関、電動機、および変速機などの組み合わせと、これらを制御するECU(Electronic Control Unit)とを備える。ECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、上記の構成を制御する。
ブレーキ装置210は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、ブレーキECUとを備える。ブレーキECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って電動モータを制御し、制動操作に応じたブレーキトルクが各車輪に出力されるようにする。ブレーキ装置210は、運転操作子80に含まれるブレーキペダルの操作によって発生させた油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてよい。なお、ブレーキ装置210は、上記説明した構成に限らず、第2制御部160から入力される情報に従ってアクチュエータを制御して、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
ステアリング装置220は、例えば、ステアリングECUと、電動モータとを備える。電動モータは、例えば、ラックアンドピニオン機構に力を作用させて転舵輪の向きを変更する。ステアリングECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、電動モータを駆動し、転舵輪の向きを変更させる。
図3は、第1制御部120および第2制御部160の機能構成図である。第1制御部120は、例えば、認識部130と、行動計画生成部140とを備える。第1制御部120は、例えば、AI(Artificial Intelligence;人工知能)による機能と、予め与えられたモデルによる機能とを並行して実現する。例えば、「交差点を認識する」機能は、ディープラーニング等による交差点の認識と、予め与えられた条件(パターンマッチング可能な信号、道路標示などがある)に基づく認識とが並行して実行され、双方に対してスコア付けして総合的に評価することで実現されてよい。これによって、自動運転の信頼性が担保される。
認識部130は、カメラ11、レーダ装置12、およびファインダ14から物体認識装置16を介して入力された情報に基づいて、第1車両10Aの周辺にある物体の位置、および速度、加速度等の状態を認識する。物体の位置は、例えば、第1車両10Aの代表点(重心や駆動軸中心など)を原点とした絶対座標上の位置として認識され、制御に使用される。物体の位置は、その物体の重心やコーナー等の代表点で表されてもよいし、表現された領域で表されてもよい。物体の「状態」とは、物体の加速度やジャーク、あるいは「行動状態」(例えば車線変更をしている、またはしようとしているか否か)を含んでもよい。
行動計画生成部140は、原則的には推奨車線決定部61により決定された推奨車線を走行し、更に、第1車両10Aの周辺状況に対応できるように、第1車両10Aが自動的に(運転者の操作に依らずに)将来走行する目標軌道を生成する。目標軌道は、例えば、速度要素を含んでいる。例えば、目標軌道は、第1車両10Aの到達すべき地点(軌道点)を順に並べたものとして表現される。軌道点は、道なり距離で所定の走行距離(例えば数[m]程度)ごとの第1車両10Aの到達すべき地点であり、それとは別に、所定のサンプリング時間(例えば0コンマ数[sec]程度)ごとの目標速度および目標加速度が、目標軌道の一部として生成される。また、軌道点は、所定のサンプリング時間ごとの、そのサンプリング時刻における第1車両10Aの到達すべき位置であってもよい。この場合、目標速度や目標加速度の情報は軌道点の間隔で表現される。
行動計画生成部140は、目標軌道を生成するにあたり、自動運転のイベントを設定してよい。自動運転のイベントには、定速走行イベント、低速追従走行イベント、車線変更イベント、分岐イベント、合流イベント、テイクオーバーイベントなどがある。行動計画生成部140は、起動させたイベントに応じた目標軌道を生成する。
第2制御部160は、行動計画生成部140によって生成された目標軌道を、予定の時刻通りに第1車両10Aが通過するように、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220を制御する。
第2制御部160は、例えば、取得部162と、速度制御部164と、操舵制御部166とを備える。取得部162は、行動計画生成部140により生成された目標軌道(軌道点)の情報を取得し、メモリ(不図示)に記憶させる。速度制御部164は、メモリに記憶された目標軌道に付随する速度要素に基づいて、走行駆動力出力装置200またはブレーキ装置210を制御する。操舵制御部166は、メモリに記憶された目標軌道の曲がり具合に応じて、ステアリング装置220を制御する。速度制御部164および操舵制御部166の処理は、例えば、フィードフォワード制御とフィードバック制御との組み合わせにより実現される。一例として、操舵制御部166は、第1車両10Aの前方の道路の曲率に応じたフィードフォワード制御と、目標軌道からの乖離に基づくフィードバック制御とを組み合わせて実行する。
[車内通知装置]
まず、車内通知装置300側のエージェントシステムの一部について説明する。図4は、車内通知装置300の構成と、第1車両10Aに搭載された機器とを示す図である。第1車両10Aには、例えば、マイク410と、表示・操作装置420と、スピーカ430とがさらに搭載されている。車内通知装置300とユーザ端末70Aとは、例えば、CAN(Controller Area Network)通信線等の多重通信線やシリアル通信線、無線通信網等によって互いに接続されてよい。これにより、ユーザ端末70Aが車室内に持ち込まれた場合、ユーザ端末70Aが、車内通知装置300を介して情報提供装置500から受信した通知情報を出力することができる。
マイク410は、車室内で発せられた音声を収集する収音部である。車両の複数の乗員の発話を取得するためにマイク410は複数あってもよい。表示・操作装置420は、画像を表示すると共に、入力操作を受付可能な装置(或いは装置群)である。表示・操作装置420は、例えば、タッチパネルとして構成されたディスプレイ装置を含む。表示・操作装置420は、更に、HUD(Head Up Display)や機械式の入力装置、出力装置を含んでもよい。スピーカ430は、例えば、車室内の互いに異なる位置に配設された複数のスピーカ(音出力部)を含む。表示・操作装置420は、車内通知装置300とナビゲーション装置50とで共用されてもよい。また、車内通知装置300は、ナビゲーションコントローラを基盤として構築されてもよく、その場合、ナビゲーションコントローラと車内通知装置300は、ハードウェア上は一体に構成される。
車内通知装置300は、管理部310と、通知エージェント機能部320と、車内記憶部330とを備える。管理部310は、例えば、音響処理部311と、指示受付部312と、表示制御部313と、音声制御部314とを備える。車内通知装置300の各構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
管理部310は、OS(Operating System)やミドルウェアなどのプログラムが実行されることで機能する。車内記憶部330は、上記の各種記憶装置により実現される。車内記憶部330には、例えば、物体認識装置16から入力した情報が一時的に記憶される。
通知エージェント機能部320は、情報提供装置500と協働してエージェントを出現させ、音声による情報提供を含む通知エージェント機能を提供する。なお、通知エージェント機能部320は、車両の乗員の発話に応じて、音声による応答を含む通知エージェント機能を提供してもよい。通知エージェント機能部320には、車両機器を制御する権限が付与されてもよい。
通知エージェント機能部320は、カメラ11、レーダ装置12、およびファインダ14から物体認識装置16を介して入力された情報に基づいて、周辺状況情報を生成する。また、通知エージェント機能部320は、物体認識装置16による認識結果に基づいて、周辺状況情報を生成してもよい。通知エージェント機能部320は、生成した周辺状況情報を、通信装置20を介して情報提供装置500に送信する。通知エージェント機能部320は、情報提供装置500から通知情報を受信した場合、受信した通知情報に基づいて、ユーザAに通知するための各種処理を実行する。
また、通知エージェント機能部320は、カメラ11から物体認識装置16を介して情報が入力した場合、入力した情報を車内記憶部330に一時的に記憶させ、一定時間が経過した場合、車内記憶部330に記憶させた情報を消去する。車内記憶部330に格納される情報には、カメラ11により撮像された画像データまたは動画データが含まれる。この画像データや動画データには、撮像された時刻が対応付けられている。
通知エージェント機能部320は、音響処理が行われた音声(音声ストリーム)から音声の意味を認識する。まず、通知エージェント機能部320は、音声ストリームにおける音声波形の振幅と零交差に基づいて音声区間を検出する。通知エージェント機能部320は、混合ガウス分布モデル(GMM;Gaussian mixture model)に基づくフレーム単位の音声識別および非音声識別に基づく区間検出を行ってもよい。通知エージェント機能部320は、エージェントごとに予め定められているウエイクアップワードなどを認識する。
音響処理部311は、乗員の発話を認識するのに適した状態になるように、入力された音に対して音響処理を行う。通知エージェント機能部320は、音響処理部311により処理された音声ストリームに基づいて、例えば、ウエイクアップワードや、その他の乗員からの要求ワードを認識する。ウエイクアップワードには、例えば、「通知サービスを開始して」などが含まれる。要求ワードには、例えば、「もう一度教えて」、「もっと大きな声で言って」、「どこに見えるの?」、「通知内容の画像を携帯に送って」などが含まれる。
指示受付部312は、表示・操作装置420を用いて乗員からの指示を受け付ける。これに限られず、指示受付部312は、音声認識機能を備え、車内音声に基づいて音声の意味を認識することにより、乗員からの指示を受け付けてもよい。車内音声には、マイク410から入力された音や、音響処理部311により音響処理が行われた音声(音声ストリーム)などが含まれる。
表示制御部313は、通知エージェント機能部320からの指示に応じて、表示・操作装置420のディスプレイに画像や動画を表示させる。音声制御部314は、通知エージェント機能部320からの指示に応じて、スピーカ430に含まれるスピーカのうち一部または全部に音声を出力させる。
通知エージェント機能部320により通知情報が取得された場合の通知例について説明する。例えば、通知エージェント機能部320は、通知情報に基づくテキストや画像を表示・操作装置420に表示させるように表示制御部313に指示するとともに、通知情報に基づく音声をスピーカ430から出力させるように音声制御部314に指示する。なお、ユーザ端末70Aに通知することがユーザAにより事前に設定されている場合、通知エージェント機能部320は、通信装置20を介して、ユーザ端末70Aに通知情報を送信して、ユーザ端末70Aの表示部やスピーカから通知情報に基づく画像や音声を出力させてもよい。
通知エージェント機能部320は、通知情報に応じて、ユーザAに通知する態様を決定してもよい。例えば、通知エージェント機能部320は、通知レベルが高い通知情報の場合、通知レベルが低い通知情報の場合に比べて、出力態様を強調する。出力態様を強調することには、例えば、スピーカ430から音声を出力するだけでなく、表示・操作装置420に画像を出力させることが含まれる。こうすることで、通知レベルが高い通知情報(例えば、流れ星や隕石落下など出現確率が相当低い現象)を、通知レベルが低い通知情報(例えば、ゲリラ豪雨や珍しい形の雲の出現などの現象)よりも強調して、乗員に通知することができる。なお、この出力態様は、通知情報ごとに、情報提供装置500により指定されてもよい。
[情報提供装置の構成]
次に、情報提供装置500側のエージェントシステムの一部について説明する。図5は、車内通知装置300の構成と、情報提供装置500の構成の一部とを示す図である。以下、情報提供装置500の構成と共に車内通知装置300等の動作について説明する。ここでは、車内通知装置300からネットワークNWまでの物理的な通信についての説明を省略する。
情報提供装置500は、例えば、通信部510と、第1処理部520と、第2処理部530と、第1記憶部550と、第2記憶部560とを備える。通信部510は、例えばNIC(Network Interface Card)などのネットワークインターフェースである。第1処理部520と第2処理部530の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD−ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
第1処理部520は、車内通知装置300と協働して、エージェントシステムを実現するための各処理を実行する。第1処理部520は、例えば、音声認識部521と、自然言語処理部522と、対話管理部523と、応答文生成部524とを備える。
第2処理部530は、通知情報を生成し、車内通知装置300に送信するための各処理を実行する。第2処理部530は、例えば、事象認識部531と、通知部532と、ユーザ確認部533と、リスト編集部534と、学習部535と、データ取得部536と、運転指示部537と、データ管理部538と、他車両検出部539とを備える。
第1記憶部550と第2記憶部560は、上記の各種記憶装置により実現される。第1記憶部550には、例えば、辞書DB(データベース)551、応答規則DB552などのデータやプログラムが格納される。これらの情報が、第1処理部520により読み出される。第2記憶部560には、例えば、日常事象リスト561と、非日常事象リスト562と、ユーザごとリスト563と、ユーザ事象識別モデル564と、車両位置情報565と、周辺状況情報566などのデータやプログラムが格納される。これらの情報が、第2処理部530により書き込まれたり、第2処理部530により読み出されたりする。
まず、第1処理部520による処理について説明する。例えば、車内通知装置300において、通知エージェント機能部320は、音声ストリーム、或いは圧縮や符号化などの処理を行った音声ストリームを、情報提供装置500に送信する。
音声ストリームを取得すると、音声認識部521が音声認識を行ってテキスト化された文字情報を出力し、自然言語処理部522が文字情報に対して辞書DB551を参照しながら意味解釈を行う。辞書DB551は、文字情報に対して抽象化された意味情報が対応付けられたものである。辞書DB551は、同義語や類義語の一覧情報を含んでもよい。音声認識部521の処理と、自然言語処理部522の処理は、段階が明確に分かれるものではなく、自然言語処理部522の処理結果を受けて音声認識部521が認識結果を修正するなど、相互に影響し合って行われてよい。
自然言語処理部522は、例えば、認識結果として、「どこに見えるの?」、「どこどこ?」等の意味が認識された場合、標準文字情報「どこ」に置き換えたコマンドを生成する。これにより、リクエストの音声に文字揺らぎがあった場合にも要求にあった対話をし易くすることができる。また、自然言語処理部522は、例えば、確率を利用した機械学習処理等の人工知能処理を用いて文字情報の意味を認識したり、認識結果に基づくコマンドを生成してもよい。
対話管理部523は、自然言語処理部522の処理結果(コマンド)に基づいて、応答規則DB552を参照しながら車両の乗員に対する発話の内容を決定する。応答規則DB552は、コマンドに対してエージェントが行うべき動作(回答や機器制御の内容など)を規定した情報である。
応答文生成部524は、対話管理部523により決定された発話の内容が車両の乗員に伝わるように応答文を生成し、通信部510を介して車内通知装置300に送信する。応答文生成部524は、乗員がパーソナルプロファイルに登録された乗員であることが特定されている場合に、乗員の名前を呼んだり、乗員の話し方に似せた話し方にした応答文を生成してもよい。
通知エージェント機能部320は、応答文を取得すると、音声合成を行って音声を出力するように音声制御部314に指示する。また、通知エージェント機能部320は、音声出力に合わせてAGアニメーションを表示するように表示制御部313に指示してもよく、応答文を文字にして表示するように表示制御部313に指示してもよい。このようにして、仮想的に出現したエージェントが車両の乗員に応答するエージェント機能が実現される。
次に、第2処理部530による処理について説明する。例えば、車内通知装置300において、通知エージェント機能部320は、生成した周辺状況情報を、情報提供装置500に送信する。
事象認識部531は、通信部510を介して、第1車両10Aから周辺状況情報を受信する。例えば、事象認識部531は、第1車両10Aに搭載された外部検出部(例えば、カメラ11、レーダ装置12、およびファインダ14など)を用いて走行中に検出された検出結果を、周辺状況情報として受信する。事象認識部531は、車外検出装置700により検出された検出結果を、周辺状況情報として受信してもよい。
例えば、事象認識部531は、受信した第1車両10Aの周辺状況情報に基づいて、第1車両10Aの周辺において発生している事象(以下、発生事象Eと記す)を認識する。第1車両10Aの周辺状況情報には、例えば、第1車両10Aのカメラ11、レーダ装置12、およびファインダ14から出力された情報が含まれる。事象認識部531は、車外検出装置700Cから周辺状況情報を受信し、受信した周辺状況情報に基づいて、車外検出装置700Cの周辺において発生している発生事象Eを認識してもよい。以下の説明では、主に、発生事象Eを認識する例について説明する。発生事象Eについては、「第1車両10」を「車外検出装置700C」と読み換えればよい。発生事象Eと異なる部分について、発生事象Eの説明をする。
事象認識部531は、例えば、カメラ11により撮像された画像を解析することにより、画像内に含まれる所定の画像を検出する。事象認識部531は、検出した所定の画像に基づいて発生事象Eを決定する。事象認識部531は、パターン認識により所定の画像を検出してもよく、画像から抽出される特徴量に基づいて画像に含まれる所定の画像を検出してもよい。所定の画像には、例えば、虹、流れ星、隕石落下、ゲリラ豪雨、珍しい形の雲、サル、タヌキなどが含まれる。
事象認識部531は、画像解析に加えて、レーダ装置12やファインダ14から出力された情報に基づいて、所定の画像の動きや速度などを導出して、発生事象Eを認識してもよい。
また、事象認識部531は、第1車両10Aの周辺の地域において日常でない範囲に含まれる事象(以下、第1事象と記す)が発生していることを認識する。例えば、認識した発生事象Eが非日常事象リスト562に含まれる事象に該当する場合、事象認識部531は、第1事象が発生していることを認識する。非日常事象リスト562は、日常でない範囲に含まれる事象の一覧である。非日常事象リスト562には、例えば、対応地域において日常でない事象が対応地域ごとに予め登録されている。非日常事象リスト562やその他の認識手法については、後述する。
事象認識部531は、認識した発生事象Eが日常事象リスト561に含まれる事象に該当しない場合、事象認識部531は、発生事象Eを第1事象として認識しない。日常事象リスト561は、日常の範囲に含まれる事象の一覧である。日常事象リスト561やその他の認識手法については、後述する。
通知部532は、事象認識部531により第1事象が発生していることが認識された場合、第1車両10Aの乗員であるユーザAに対して第1車両10Aの周辺において発生している事象に関する情報を通知する。通知部532は、例えば、第1事象と認識された発生事象Eが発生していることを音声や画像で表す通知情報を生成する。通知部532は、生成した通知情報を、通信部510を介して、第1車両10Aあるいはユーザ端末70Aに送信する。
なお、事象認識部531により発生事象Eに基づいて第1事象が発生していることが認識された場合、通知部532は、発生事象Eが発生している位置を導出し、導出した発生事象Eが発生している位置に基づいて、発生事象Eを車室内から見ることができる車両10を抽出する。通知部532は、発生事象Eが発生している位置を示す情報として、緯度、経度、垂直方向の高さを導出する。通知部532は、例えば、車両10の周辺の建物の高さや、発生事象Eが発生している位置と車両10の位置とを結ぶ直線上に位置する障害物などの地理情報に基づいて、車室内から見ることができる車両10を抽出してもよい。地理情報は、外部サーバに保存されていてもよく、第2記憶部560に記憶されていてもよい。通知部532は、抽出した車両10の乗員に対して発生事象Eを通知する。以下、発生事象Eについては、通知する相手である「第1車両10の乗員」を「抽出した車両の乗員」と読み換えればよい。
また、事象認識部531は、第1車両10Aの周辺の地域において日常の範囲に含まれるが、第1車両の乗員にとって日常の範囲に含まれない事象(以下、第2事象と記す)が発生していることを認識する。例えば、認識した発生事象Eが日常事象リスト561に含まれる事象に該当し、且つ、ユーザごとリスト563に含まれる事象に該当する場合、事象認識部531は、第2事象が発生していることを認識する。
通知部532は、事象認識部531により第2事象が発生していることが認識された場合、第1車両10Aの乗員であるユーザAに対して第1車両10Aの周辺において発生している事象に関する情報を通知する。通知部532は、例えば、第2事象と認識された発生事象Eが発生していることを音声や画像で表す通知情報を生成する。通知部532は、生成した通知情報を、通信部510を介して、第1車両10Aあるいはユーザ端末70Aに送信する。
また、事象認識部531は、認識した発生事象Eがユーザごとリスト563に含まれる事象に該当する場合、第1車両10Aの乗員にとって日常でない範囲に含まれる事象であると判定する。ユーザごとリスト563には、例えば、ユーザにより日常でない範囲として設定された事象や、ユーザにより通知対象として設置された事象が含まれる。ユーザごとリスト563には、例えば、非日常事象リスト562の一部と重複する事象が含まれていてもよい。
また、事象認識部531は、認識した発生事象Eが非日常事象リスト562に該当するか否かを判定するとともに、認識した発生事象Eが日常事象リスト561に該当するか否かを判定してもよい。
ユーザ確認部533は、認識した発生事象Eが非日常事象リスト562に該当せず、且つ、認識した発生事象Eが日常事象リスト561にも該当しない場合、第1車両10Aの乗員であるユーザAに対して通知の有無を確認する。例えば、ユーザ確認部533は、第1車両10Aのマイク410から「車両周辺で認識した事象について通知しますか?」という音声を出力させる。これに限られず、ユーザ確認部533は、ユーザAのユーザ端末70Aに同様の趣旨のメッセージを表示させたり、音声を出力させてもよい。ユーザ確認部533は、通信部510を介して受信した音声ストリームや、表示・操作装置420が受け付けたユーザからの指示情報に基づいて、ユーザへの確認に対するユーザからの回答を受け付ける。
通知部532は、ユーザ確認部533による確認において、車両周辺で認識した事象を通知することがユーザAにより指示された場合、発生事象Eが非日常事象リスト562に該当せず、且つ、日常事象リスト561にも該当しない場合であっても、発生事象Eが発生していることをユーザAに対して通知する。
リスト編集部534は、車両周辺で認識した事象を通知することがユーザAにより指示された場合、認識された発生事象Eを、ユーザごとリスト563に追加する。また、リスト編集部534は、認識した事象以外であっても、ユーザAによって指示された事象をユーザごとリスト563に追加し、あるいは削除してもよい。
リスト編集部534は、第1車両10Aの乗員による指示に基づいて、非日常事象リスト562を編集する。例えば、リスト編集部534は、一般的には日常の範囲に含まれる事象であっても、ユーザが通知を希望する事象を非日常事象リスト562に追加する。リスト編集部534は、一般的には日常でない範囲に含まれる事象であっても、ユーザが通知を希望しない事象を、非日常事象リスト562から削除してもよい。
リスト編集部534は、第1車両10Aの乗員による指示に基づいて、日常事象リスト561を編集してもよい。例えば、リスト編集部534は、一般的には日常でない範囲に含まれる事象であっても、ユーザが通知を希望しない事象を日常事象リスト561に追加する。リスト編集部534は、一般的には日常の範囲に含まれる事象であっても、ユーザが通知を希望する事象を日常事象リスト561から削除する。
学習部535は、車両周辺で認識した事象を通知することが第1車両10Aの乗員により指示された場合、周辺車両で認識した事象(つまり、発生事象E)に基づいて、ユーザ事象識別モデル564を、第1車両10Aの乗員ごとに学習する。例えば、学習部535は、発生事象Eに基づく情報を教師データとして、ユーザ事象識別モデル564を学習する。この学習する処理については、知られている種々の手法が用いられてよい。ユーザ事象識別モデル564は、入力した事象が、ユーザに通知する事象であるか否かをユーザごとに識別するモデルである。なお、ユーザ事象識別モデル564は、ユーザごとに用意されたモデルを複数含むものであってもよい。
学習部535は、認識した発生事象Eが非日常事象リスト562に含まれる事象と合致せず、且つ、認識した発生事象Eが日常事象リスト561に含まれる事象と合致しない場合であって、発生事象Eを通知することがユーザによって指示された場合、発生事象Eに基づいて、ユーザ事象識別モデル564を、第1車両10Aの乗員ごとに学習してもよい。
事象認識部531は、ユーザ事象識別モデル564を用いて、認識した発生事象EがユーザAに通知する事象であるか否かを識別してもよい。例えば、ユーザ事象識別モデル564に入力された発生事象EがユーザAに通知する事象であると識別された場合、通知部532は、発生事象Eが発生していることをユーザAに対して通知する。
データ取得部536は、通知部532により乗員に通知された発生事象Eについての発生事象データを生成する。発生事象データとは、発生事象Eを撮像した画像データあるいは動画データを含む。例えば、データ取得部536は、事象認識部531により通知事象(第1事象やユーザAに通知する事象を含む)であることが認識された場合、周辺状況情報に基づいて発生事象Eが発生した時刻(以下、発生時刻と記す)を特定する。データ取得部536は、特定した発生時刻を含む一定期間において撮像された画像データや動画データの送信を、通信部510を介して車内通知装置300に依頼する。依頼を受けた車内通知装置300は、車内記憶部330から発生時刻を含む所定時間の画像データあるいは動画データを、情報提供装置500に送信する。データ取得部536は、車内通知装置300から受信した画像データあるいは動画データに基づいて発生事象データを生成する。データ取得部536により生成された発生事象データは、通知部532により、通知情報が通知された乗員に対して送信されてよい。なお、通知部532は、通知情報に換えて、発生事象データを第1車両10Aあるいはユーザ端末70Aに送信することで、発生事象Eを乗員に通知してもよい。例えば、乗員が寝ている場合や、赤ちゃんが乗車している場合、通知情報を音声で通知せずに、画像データを表示させることで、車室内の快適性を向上させることができる。
運転指示部537は、事象認識部531により通知事象(第1事象やユーザAに通知する事象を含む)であることが認識された場合、第1車両10Aに対して徐行運転するよう指示する。このとき、運転指示部537は、徐行運転するための走行速度や走行距離等を決定し、第1車両10Aに指示してもよい。指示を受けた第1車両10Aは、自動運転で徐行運転を実行する。こうすることにより、乗員が車両周辺の事象を確認しやすくなる。
データ管理部538は、通信部510を介して車両10や車外検出装置700から受信した情報を、第2記憶部560に格納する。例えば、データ管理部538は、車両10から受信した現在位置情報と車両IDとを対応付けた情報を、車両位置情報565の一部として第2記憶部560に格納する。データ管理部538は、車両10や車外検出装置700から受信した周辺状況情報を、周辺状況情報566の一部として第2記憶部560に格納する。データ管理部538は、車両10や車外検出装置700から受信した画像データや動画データ、生成した発生事象データを周辺状況情報566の一部として第2記憶部560に格納してもよい。
他車両検出部539は、車両位置情報565を参照して、通知情報を送信する他車両を検出する。例えば、第1車両10Aの周辺において通知事象が発生していることが認識された場合、第1車両10Aを含む所定のエリアに存在する他車両を検出する。通知部532は、他車両検出部539により検出された他車両に対して、他車両の周辺において発生事象Eが発生していることを通知する。他車両検出部539は、上述した通知部532の処理と同様にして、発生事象Eが発生している位置を導出し、導出した発生事象Eが発生している位置を車室内から見ることができる他車両を抽出する。こうすることにより、第1車両10Aにより認識された発生事象Eを、周辺を走行している他車両に対しても通知することできる。
[日常事象リストと非日常事象リスト]
以下、日常事象リスト561と非日常事象リスト562の一例について説明する。
日常事象リスト561には、例えば、雪国で雪が降る事象、日光でサルが出現する事象、田舎にタヌキが出現する事象等が含まれる。
非日常事象リスト562には、例えば、地域に依らず出現確率が非常に低い第1現象(例えば、虹、流れ星、UFO、隕石落下など)が含まれる。この第1現象は、後述する第2現象や第3現象に比べて、通知レベルが高い通知情報の一例である。
非日常事象リスト562には、第1現象よりも出現確率が高いものの地域の依らず珍しい第2現象(例えば、ゲリラ豪雨など)が含まれてもよい。珍しい第2現象には、例えば、出現態様が通常の態様に該当しない現象(例えば、珍しい形の雲の出現、珍しい色の月の出現など)が含まれる。
非日常事象リスト562には、例えば、発生事象Eが発生した地域において出現確率が低い第3現象(例えば、雪があまり降らない地域での雪、季節外れの雷など)が含まれてもよい。この第3現象には、発生事象Eが発生した地域において出現頻度が低い動物(例えば、都会でのタヌキなど)が出現する現象などが含まれてよい。
この第3現象には、第1車両10Aの現在位置において前回出現した時刻からの経過時間が閾値を超えた現象(例えば、数か月ぶりの雨、数か月ぶりの雪、数か月ぶりの雷など)が含まれてもよい。通知部532は、乗員に通知した事象と同一の事象が、前回の通知から所定期間以内に再び発生した場合、通知対象から除外する。例えば、通知部532は、事象認識部531により第3現象が発生していると認識された場合、同一の現象が発生した前回の発生日時から所定時間が経過している場合、乗員に対して通知するようにしてもよい。つまり、前回の発生日時から所定時間が経過していない場合、通知部532は、乗員に対して通知しないようにしてもよい。また、通知部532は、同じ年の同じ季節において同一の現象が発生した場合、初回のみ乗員に通知し、二回目以降は通知しないようにしてもよい。
非日常事象リスト562には、例えば、有名人が出現しそうな状況(有名人が出演するイベントや撮影ロケが実施されている状況など)が出現する事象が含まれてよい。有名人は、例えば、地域によらず有名な人物(全国的に知名度があるタレントや国会議員など)や、その地域において有名な人物(市長、市議会議員、ご当地アイドルなど)が含まれる。
非日常事象リスト562には、例えば、普段の町の様子と異なる景色(例えば、提灯、のぼり旗、お囃子、町内放送など)が出現する事象が含まれてよい。非日常事象リスト562には、話題のもの(最近オープンした話題の施設、人気のラーメン店、人気のパン屋など)が出現する事象が含まれてよい。非日常事象リスト562には、他の季節には珍しい季節もの(例えば、桜、紅葉など)が出現する現象などが含まれてよい。
[処理フロー]
次に、実施形態の情報提供装置500により実行される処理の流れの一例について説明する。ここでは、第1車両10Aが、第1車両10Aの周辺の周辺状況情報を情報提供装置500に送信する例について説明する。
[処理フロー(その1)]
図6は、情報提供装置500により実行される処理(その1)の一例を示すフローチャートである。まず、事象認識部531は、周辺状況情報を取得し(ステップS101)、取得した周辺状況情報に基づいて、発生事象Eを認識する(ステップS103)。事象認識部531は、発生事象Eと非日常事象リスト562とを照合する(ステップS105)。認識した発生事象Eが非日常事象リスト562に含まれる事象と合致する場合(ステップS107)、事象認識部531は、第1事象が発生していることを認識する(ステップS109)。そして、通知部532は、第1車両10Aの乗員であるユーザAに対して第1車両10Aの周辺において発生している事象を通知する(ステップS111)。そして、データ取得部536は、発生事象Eについての発生事象データを生成する(ステップS113)。通知部532は、生成された発生事象データを第1車両10Aの乗員であるユーザAに対して通知してもよい。
ステップS107において、認識した発生事象Eが非日常事象リスト562に含まれる事象と合致しない場合、事象認識部531は、発生事象Eとユーザごとリスト563とを照合する(ステップS115)。認識した発生事象Eがユーザごとリスト563に含まれる事象と合致する場合(ステップS117)、ステップS111に移行する。
[処理フロー(その2)]
図7は、情報提供装置500により実行される処理(その2)の一例を示すフローチャートである。まず、事象認識部531は、周辺状況情報を取得し(ステップS201)、取得した周辺状況情報に基づいて、発生事象Eを認識する(ステップS203)。事象認識部531は、発生事象Eと日常事象リスト561とを照合する(ステップS205)。認識した発生事象Eが日常事象リスト561に含まれる事象と合致しない場合(ステップS207)、事象認識部531は、第1事象が発生していることを認識する(ステップS209)。そして、通知部532は、第1車両10Aの乗員であるユーザAに対して第1車両10Aの周辺において発生している事象を通知する(ステップS211)。そして、データ取得部536は、発生事象Eについての発生事象データを生成する(ステップS213)。通知部532は、生成された発生事象データを第1車両10Aの乗員であるユーザAに対して通知してもよい。
ステップS207において、認識した発生事象Eが日常事象リスト561に含まれる事象と合致する場合、事象認識部531は、発生事象Eとユーザごとリスト563とを照合する(ステップS215)。認識した発生事象Eがユーザごとリスト563に含まれる事象と合致する場合(ステップS217)、ステップS211に移行する。
[処理フロー(その3)]
図8は、情報提供装置500により実行される処理(その3)の一例を示すフローチャートである。まず、事象認識部531は、周辺状況情報を取得し(ステップS301)、取得した周辺状況情報に基づいて、発生事象Eを認識する(ステップS303)。事象認識部531は、発生事象Eと非日常事象リスト562とを照合する(ステップS305)。認識した発生事象Eが非日常事象リスト562に含まれる事象と合致する場合(ステップS307)、事象認識部531は、第1事象が発生していることを認識する(ステップS309)。そして、通知部532は、第1車両10Aの乗員であるユーザAに対して第1車両10Aの周辺において発生している事象を通知する(ステップS311)。そして、データ取得部536は、発生事象Eについての発生事象データを生成する(ステップS313)。通知部532は、生成された発生事象データを第1車両10Aの乗員であるユーザAに対して通知してもよい。
ステップS307において、認識した発生事象Eが非日常事象リスト562に含まれる事象と合致しない場合、事象認識部531は、発生事象Eと日常事象リスト561とを照合する(ステップS315)。認識した発生事象Eが日常事象リスト561に含まれる事象と合致しない場合(ステップS317)、ユーザ確認部533は、第1車両10Aの乗員であるユーザAに対して通知の有無を確認する(ステップS319)。そして、ユーザ確認部533は、ユーザAから確認された事象を通知することが指示されたか否かを判定し(ステップS321)、通知することが指示された場合、ステップS311に移行する。なお、ステップS321の判定結果は、学習部535による学習の教師データとして用いられてよい。
以上説明した実施形態の情報提供装置500によれば、第1車両10Aの周辺において取得された情報に基づいて、第1車両10Aの周辺の地域において日常でない範囲に含まれる第1事象が発生していることを認識する事象認識部531と、第1事象が発生していることが認識された場合、第1車両10Aの乗員に対して第1事象に関する情報を通知する通知部532とを備えることにより、車両の周辺において発生している所定の事象を乗員に気づかせることができる。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、
第1車両の周辺において取得された情報に基づいて、前記第1車両の周辺の地域において日常でない範囲に含まれる第1事象が発生していることを認識し、
前記第1事象が発生していることが認識された場合、前記第1車両の乗員に対して前記第1事象に関する情報を通知する、
ように構成されている、情報提供装置。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、情報提供装置500に含まれる構成が車両10に搭載されていてもよい。例えば、車両10は、他車両への通知が必要ない場合(自車両のみへの通知を行う場合)、車両10の周辺において認識された事象を、車両10の乗員に通知してもよい。
500 情報提供装置
531 事象認識部
532 通知部
533 ユーザ確認部
534 リスト編集部
535 学習部
536 データ取得部
537 運転指示部
538 データ管理部
539 他車両検出部

Claims (15)

  1. 第1車両の周辺において取得された情報に基づいて、前記第1車両の周辺の地域において日常でない範囲に含まれる第1事象が発生していることを認識する事象認識部と、
    前記事象認識部により前記第1事象が発生していることが認識された場合、前記第1車両の乗員に対して前記第1事象に関する情報を通知する通知部と、
    を備える情報提供装置。
  2. 前記事象認識部は、前記認識した前記第1車両の周辺において発生している事象が、前記第1車両の周辺の地域において日常の事象として予め登録されている日常事象リストに該当する場合、前記発生している事象を前記第1事象として認識しない、
    請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 前記事象認識部は、前記第1車両の周辺の地域において日常の範囲に含まれるが、前記第1車両の乗員にとって日常の範囲に含まれない第2事象が発生していることを更に認識し、
    前記通知部は、前記事象認識部により前記第2事象が発生していることが認識された場合にも、前記第1車両の乗員に対して前記第2事象に関する情報を通知する、
    請求項1または2に記載の情報提供装置。
  4. 前記事象認識部は、前記認識した前記第1車両の周辺において発生している事象が、前記第1車両の周辺の地域において日常でない事象として予め登録されている非日常事象リストに該当する場合、前記発生している事象を前記第1事象として認識する、
    請求項1から3のうちいずれか一項に記載の情報提供装置。
  5. 前記第1車両の乗員による指示に基づいて、前記非日常事象リストを編集するリスト編集部をさらに備える、
    請求項4に記載の情報提供装置。
  6. 前記事象認識部が認識した前記第1車両の周辺において発生している事象が、前記第1車両の周辺の地域において日常である事象として予め登録されている日常事象リストに該当せず、且つ、前記第1車両の周辺の地域において日常でない事象として予め登録されている非日常事象リストにも該当しない場合、前記第1車両の乗員に対して通知の有無を確認する確認部をさらに備え、
    前記通知部は、前記第1車両の乗員により通知することが指示された場合、前記第1車両の乗員に対して前記第1車両の周辺において発生している事象に関する情報を通知する、
    請求項1から5のうちいずれか一項に記載の情報提供装置。
  7. 前記第1車両の乗員により通知することが指示された事象を、前記第1車両の乗員ごとに学習する学習部をさらに備える、
    請求項6に記載の情報提供装置。
  8. 前記通知部は、前記第1車両の乗員に対して通知した事象と同一の事象が、前回の通知から所定期間以内に再び発生した場合、通知対象から除外する、
    請求項1から7のうちいずれか一項に記載の情報提供装置。
  9. 前記事象認識部は、前記第1車両に搭載された車載検出装置を用いて、走行中に検出された検出結果に基づいて、前記第1車両の周辺において発生している事象を認識する、
    請求項1から8のうちいずれか一項に記載の情報提供装置。
  10. 前記事象認識部は、前記第1車両に搭載された車載検出装置により検出された周辺状況と、車両の外部に設置された車外検出装置により検出された周辺状況のうち少なくとも一つに基づいて、前記事象が発生していることを認識する、
    請求項1から9のうちいずれか一項に記載の情報提供装置。
  11. 前記事象認識部により前記事象が発生していることが認識された場合、前記第1車両に搭載されている撮像部を用いて前記事象を撮像したデータを取得するデータ取得部をさらに備える、
    請求項1から10のうちいずれか一項に記載の情報提供装置。
  12. 前記通知部は、前記事象が発生している地域を走行する第2車両の乗員に対してその旨を通知する、
    請求項1から11のいうちいずれか一項に記載の情報提供装置。
  13. 前記事象認識部により前記第1事象が発生していることが認識された場合、前記第1車両に対して徐行運転を指示する運転指示部をさらに備える、
    請求項1から12のうちいずれか一項に記載の情報提供装置。
  14. コンピュータが、
    第1車両の周辺において取得された情報に基づいて、前記第1車両の周辺の地域において日常でない範囲に含まれる第1事象が発生していることを認識し、
    前記第1事象が発生していることが認識された場合、前記第1車両の乗員に対して前記第1事象に関する情報を通知する、
    情報提供方法。
  15. コンピュータに、
    第1車両の周辺において取得された情報に基づいて、前記第1車両の周辺の地域において日常でない範囲に含まれる第1事象が発生していることを認識させ、
    前記第1事象が発生していることが認識された場合、前記第1車両の乗員に対して前記第1事象に関する情報を通知させる、
    プログラム。
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