JP2021015577A - 物品管理システムおよび物品管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
かかる課題は、医療業界に限られず、物流業界や製造業等の他の業界においても共通する課題である。
本発明において「無線通信媒体」は、NFC(Near field communication)やRFID(Radio Frequency Identification)等、比較的近距離での無線通信を行うための通信媒体である。例えばRFIDの場合、薄膜状のアンテナとICチップを組み合わせたものを含み、インレイ又はタグの形態を採り得る。以下の実施形態の説明では、無線通信媒体がRFIDのインレイである場合について説明する。
本発明において「シート部材」の例として、以下の実施形態の説明ではラベルを例に採って説明するが、その限りではない。ラベル以外にもカード形態であってもよい。また、以下の実施形態では、シート部材の例としてのラベルが物品に貼着される場合を挙げるが、シート部材の物品に対する取り付け態様は貼着等の接着態様に限られず、例えば、物品に紐を介して取り付けられてもよい。
本発明において物品の消費が「完了した」とは、当該物品の消費を終了したことを意味し、必ずしも、物理的にすべての物品を消費し尽くしたことを意味しない。例えば、1つの物品パッケージに10個の物品が含まれている場合に、8個の物品を消費して2個残した状態で当該物品の消費を病院内で終了すると病院職員によって判断された場合、当該物品の消費が完了したことになる。
(1−1)物品管理システムの概要
先ず、本実施形態の物品管理システムについて、図1〜図4を参照して説明する。
図1は、本実施形態の物品管理システム1のシステム構成を示す図である。図2は、本実施形態の物品管理システム1において、物品のパッケージ(「物品パッケージ」ともいう。)に貼付されるラベルを例示する図である。図3は、物品のパッケージの状態を例示する図である。図4は、本実施形態の物品管理システム1において、貼付台紙の処理方法を説明する図である。
図1において、本実施形態の例示的な物品管理システム1が適用される環境には、物品パッケージを病院に供給する卸業者と、医療現場で物品パッケージに含まれる物品を消費する病院とがある。病院には、物品を含む各種の物品を管理する物品管理室と、物品を消費して医療行為を提供する病棟とが含まれる。病棟には、定数品(例えば、所定数の物品パッケージ)を配置する定数棚SLが設けられている。
図1では、理解の容易のために病棟が1つの場合を例示しているが、病棟が多くの部署を含み、各部署において定数品を配置する定数棚が設置されているのが通常である。
なお、SPDサーバ10は院内にあってもよい。また、後述するように、PC2はタブレット端末4の機能を備えているため、タブレット端末4の代わりにPC2を使用してもよい。したがって、タブレット端末4は必須ではない。
なお、ラベルを貼付する物品パッケージの包装単位(つまり、物品パッケージの包装態様)は物品に応じて異なり、1箱単位、1袋単位等、様々な態様がある。物品の物品パッケージには、複数個、若しくは複数本の同一物品が含まれているか、又は、所定量の気体、液体、半固体、若しくは固体の物品が含まれている。
検品がなされた物品パッケージは、病棟に納品されて定数棚SLに配置される。
図2に示すように、物品パッケージに貼付するラベルPLは、台紙MP上に第1ラベル部L1(第1シート部の一例)および第2ラベル部L2(第2シート部の一例)が剥離可能に構成される。第1ラベル部L1と第2ラベル部L2は切込み部Cによって分離されている。
第1ラベル部L1と第2ラベル部L2の裏面には、粘着材が塗布されており、それぞれ個別に台紙MPから剥がして貼付用紙(後述する)に貼り付けることが可能になっている。台紙MPの表面(おもて面)は、シリコーン等の剥離層が形成されている。台紙MPの裏面は、物品パッケージに貼り付け可能となるように、粘着材が塗布されている。台紙MPの裏面に粘着剤を塗布する代わりに、ラベルを粘着テープで物品パッケージに貼り付けてもよいし、医療材料とラベルを1袋に入れてパッキングしてもよい。
図3(a)に示す物品パッケージPKの例では、物品として瓶の中に所定量の液状の医薬品が包含される。この例では、病院に払い出された時点の状態は瓶が未開封であり、ラベルPLの第1ラベル部L1が剥がされていない(「払出」)。瓶を開封して内部の医薬品を消費開始した場合に、病院職員がラベルPLの第1ラベル部L1を剥がして所定の貼付用紙に貼り付ける(「消費開始」)。そして、内部の医薬品を使い切った場合(あるいは、残留する医薬品をもう使用しないと判断した場合)、瓶自体を破棄する(「使い切り」)。
用紙収容装置3にはRFIDリーダが備わっており、回収された(つまり、投函された)第1ラベル部L1の第1インレイINL1(図2参照)のデータを読み出し、SPDサーバ10に送信する。第1ラベル部L1から読み出されたデータを基に、消費が開始された物品が特定される。
タブレット端末4は、ハンディスキャナHSと通信可能であり、ハンディスキャナHSが読み取ったデータを受信し、SPDサーバ10に送信する。
なお、棚卸しを行うためのハンディスキャナHSが直接SPDサーバ10と通信可能に構成されている場合には、棚卸しのためにはタブレット端末4は必ずしも必要ない。
タブレット端末4は、SPDサーバ10にアクセスして卸業者から払い出された各物品の状態を閲覧できるように構成されていることが好ましい。
ラベルの第1ラベル部および第2ラベル部の各々のインレイのICチップには、ユーザデータ(つまり、ユーザエリアにあるデータ)と、ユニーク識別コードであるEPC(Electronic Product Code) と、インレイ固有のTID(Tag ID)とが書き込まれている。これらのデータを総称して、インレイデータという。ラベルの第1ラベル部および第2ラベル部にそれぞれ書き込まれているインレイデータは、第1データと第2データの一例である。
ユーザデータは、限定するものではないが、例えば以下の項目のうち少なくとも一部のデータを含んでもよい。
・物品区分…例えば、「物品」、「医薬品」
・薬事法承認番号…薬事法による医療用具の承認番号および許可番号
・分類名(大分類)…例えば、「治療用器材」、「診断および検査用記載」
・分類名(中分類)…例えば、「ドレ−ン及びドレナ−ジセット」、「造影用器材」
・分類名(小分類)…例えば、「腹部用ドレナ−ジセット」、「血管造影用ガイドワイヤー」
・特徴・用途…例えば、「膵腸吻合法用チューブ」、「ガイドワイヤー」
・素材…例えば、「ポリ塩化ビニル」、「アルミニウム」、「アロイ」、「ポリウレタン」
・課税区分…「課税」、「非課税」
・医療機器クラス分類…例えば、「クラスII、「クラスIV」
・生物由来製品…例えば、「通常品」、「生物由来」
・定価
・償還価格(国が定めた価格)
・保険請求区分…例えば、「条件償還」、「償還価格」
・棚番(例えば、在庫棚の中の配置エリアを示すロケーションデータ)
・特定器材コード(「レセ電算コード」や「支払い基金コード」ともいう。)
・UID(シリアル番号)
・患者ID
・オーダー登録担当ID(オーダー登録を行った担当者のID)
・ピッキング担当ID(ピッキング作業をした担当者のID)
・搬送担当ID(物流センター内での物品搬送作業を行った担当者のID)
・検品担当ID(検品処理をした担当者のID)
・回収担当ID(ラベル回収処理をした担当者のID)
・報告担当ID(報告処理をした担当者のID)
・作業日時
・不動日数(在庫棚に停滞したままの状態の継続日数)
・切迫期限(有効期限から所定月または所定日前に設定された期限)
・ロケーション(例えば、在庫棚の中の配置エリアを識別する棚番)
・ロケーションID(例えば、グローバルロケーション番号(GLN))
・医事コード
・JANコード
・使用頻度
・切替えフラグ(材料がメーカーの都合で切替えられる際に切替え前後を区別するフラグ)
・在庫区分(物流センターに在庫されているか否かを示すデータ)
・入荷日
・医療材料の最終消費日
・順位(部署で使われる頻度の順位)
・採用フラグ(病院内の医療材料委員会で認可されたものか否かを示すフラグ)
・サイズ
・重量
・搬送コンテナ番号
・箱バラ区分(材料を払い出す際に材料のパッケージ内の材料を分割するか否かを示すデータ)
・梱包方法
・搬送区分(病院に通常のとおりに搬送されるか、又は病院に持ち込みされるかを示すデータ)
・医事シールフラグ
・コストシールフラグ
・病院内部コード
・院内最低払出ユニット
・院内滅菌フラグ
・院内滅菌の期限
・発注点(在庫数がどこまで減少したら発注するかを示す値)
・管理部門(病棟の管理部署)
・災害備蓄対象フラグ
・納品日
・受取り部署(および受取者)
・院内検品担当IDおよび担当者の氏名
・受領書担当者
・使用開始フラグ
・各種機関管理コード(薬価基準収載医薬品コード、個別医薬品コード、レセプトコード等)
・薬効分類
・使用分類(内用薬・外用薬・注射薬等)
・価格改定日
・製品区分(毒薬・劇薬・向精神薬・覚せい剤等)
・先発後発情報
・棚卸日
・棚卸担当者情報
・棚卸実施
・バラ残数
・薬価基準収載
・記帳管理区分
・中止
・中止理由
・保管方法(室温・冷所・冷蔵・暗所等)
・GTIN(Global Trade Item Number)
次に、本実施形態の物品管理システム1を構成する主要な装置の構成について、図5〜図8を参照して説明する。
図5および図6はそれぞれ、本実施形態の物品管理システム1の一部についてのブロック図であり、図5は主として卸業者に設置されている各装置の構成を示し、図6は主として病院に設置されている各装置の構成を示している。図7は、SPDサーバ10に記録される定数データベースのデータ構成例を示す図である。図8は、SPDサーバ10に記録される払出消費データベースのデータ構成例を示す図である。
PC8は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン等の装置である。図5に示すように、PC8は、制御部81、ストレージ82、操作入力部83、表示部84、および、通信部85を備える。
表示部84は、例えば液晶表示パネルを含み、制御部81によるプログラムの実行結果を表示する。
ストレージ82は、不揮発性のメモリであり、例えばフラッシュメモリ等のSSD(Solid State Drive)であってもよい。制御部81は、例えば、電子メールによって受信した発注データをストレージ82に記録する。ストレージ82はまた、卸業者内に在庫として保管される物品に関するデータを記憶している。
操作入力部83は、例えば、ポインティングデバイス、タッチパネル等の入力デバイスを含む。表示部84がタッチパネル入力用表示パネルを備える場合、表示部84は、操作入力部83の一部を構成する。
プリンタ7は、本実施形態のラベルを、シリコーン等の剥離剤が塗布された剥離紙の表面に貼り合わせた状態で印字し、さらにインレイへのデータ書き込みを行う。プリンタ7からラベルが発行された後に、剥離紙を剥がしてから物品にラベルを貼付する。
図5に示すように、プリンタ7は、制御部71、ストレージ72、モータ駆動部73、ヘッド駆動部74、RFIDリーダライタ76、通信部77、および、アンテナ78を備える。
ストレージ72は、例えばSSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。ストレージ72には、各ラベルの表面に情報を印字する場合には当該情報の印字フォーマットに関するデータを格納してもよい。
制御部71は、通信部77を介してPC8から受信した印字データに基づいて描画データを生成し、描画データのライン毎のデータであるラインデータを順次、ヘッド駆動部74に送る。ヘッド駆動部74は、当該ラインデータに基づき、複数の発熱素子を有するサーマルヘッドの各発熱素子に選択的に電流を流す。電流により発熱した発熱素子がプラテンローラによって搬送されたラベルに押し当てられると、発熱素子に押し当てられたラベルの感熱発色層が発色することでラベルの表面に情報が印字される。
通信部77は、PC8と通信を行うためのインタフェースである。
図6に示すように、PC2は、制御部21、ストレージ22、操作入力部23、表示部24、および、通信部25を備える。
制御部21は、マイクロプロセッサを主体として構成され、PC2の全体を制御する。例えば、制御部21に含まれるマイクロプロセッサは、ストレージ22に記録されているプログラムをロードして実行する。当該プログラムは、例えば、ハンディスキャナHSからのデータの読み込み、SPDサーバ10からのデータの送受信処理等の各種の処理を実行するためのソフトウェアである。
表示部24は、例えば液晶表示パネルを含み、制御部21によるプログラムの実行結果を表示する。
ストレージ22は、不揮発性のメモリであり、例えばフラッシュメモリ等のSSDであってもよい。ストレージ22には、検品の際にハンディスキャナHSから受信するスキャンデータが記録される。
操作入力部23は、例えば、ポインティングデバイス、タッチパネル等の入力デバイスを含む。表示部24がタッチパネル入力用表示パネルを備える場合、表示部24は、操作入力部43の一部を構成する。
通信部25は、ハンディスキャナHSおよびSPDサーバ10との通信を行うためのインタフェースである。
図6に示すように、タブレット端末4は、制御部41、ストレージ42、操作入力部43、表示部44、および、通信部45を備える。
制御部41は、マイクロプロセッサを主体として構成され、タブレット端末4の全体を制御する。例えば、制御部41に含まれるマイクロプロセッサは、ストレージ42に記録されているプログラムをロードして実行する。当該プログラムは、例えば、棚卸しの際にハンディスキャナHSから受信するスキャンデータの処理、SPDサーバ10からのデータの送受信処理、物品パッケージの使切日の判定等の各種の処理等を実行するためのソフトウェアである。
表示部44は、例えば液晶表示パネルを含み、制御部41によるプログラムの実行結果を表示する。制御部41がSPDサーバ10から各物品パッケージの状態を取得するように構成されている場合には、表示部44は、物品パッケージごとに状態を表示可能に構成される。
ストレージ42は、不揮発性のメモリであり、例えばフラッシュメモリ等のSSDであってもよい。ストレージ42には、棚卸しの際にハンディスキャナHSから受信するスキャンデータや、SPDサーバ10から取得するデータが記録される。
操作入力部43は、例えば、ポインティングデバイス、タッチパネル等の入力デバイスを含む。表示部44がタッチパネル入力用表示パネルを備える場合、表示部44は、操作入力部43の一部を構成する。
通信部45は、ハンディスキャナHSおよびSPDサーバ10との通信を行うためのインタフェースである。
制御部31は、マイクロコンピュータおよびメモリ(RAM,ROM)を含み、用紙収容装置3の動作を制御する。
RFIDリーダライタ32(読取部の一例)は、収容部3h(図4参照)に投函された1又は複数の貼付用紙に貼り付けられた第1ラベル部に内蔵されたインレイを、アンテナ34を介して一括して読み取る(つまり、インレイデータを受信する)。
通信部33は、SPDサーバ10およびタブレット端末4と通信するための通信インタフェースである。制御部31は、RFIDリーダライタ32によって取得したインレイデータと、自身のIPアドレスとを、通信部33を介してSPDサーバ10に送信する。あるいは、通信部33は、インレイデータとIPアドレスをタブレット端末4に送信し、タブレット端末4がインレイデータとIPアドレスをSPDサーバ10に送信してもよい。
制御部11は、マイクロコンピュータおよびメモリ(RAM,ROM)を含み、SPDサーバ10の動作を制御する。ストレージ12は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の大容量記憶装置であり、後述する各種データベースが格納されている。
制御部11は、用紙収容装置3からインレイデータ(つまり、用紙収容装置3に投函された第1ラベル部のインレイデータ)を受信した場合に、投函日と消費日を後述する払出消費データベース(後述する)に書き込む。また、制御部11は、棚卸しの際にPC2からの棚卸指示に応じて、払出済未使切データをPC2に送信する。払出済未使切データとは、払出消費データベースのうち、払出し済みであるが未だ使い切っていない物品に対応するレコードのデータである。さらに制御部11は、PC2から受信するスキャンデータに基づいて物品パッケージの使切日を決定し、払出消費データベースを更新する。
通信部13は、PC2、用紙収容装置3、および、タブレット端末4との通信を行うためのインタフェースである。
図7に示すように、例示的な定数データベースの各レコードは、「定数番号」、「物品」、「定数入数」、「定数単位」、「ラベル枚数」の各フィールドの値を含む。「物品」フィールドのデータはさらに、「物品コード」を含む複数のサブフィールド(例えば、「メーカー名」、「品番」等のサブフィールド)の値を含んでもよい。
図7に示す定数データベースにおいて、「定数番号」フィールドの値は一意の番号である。「定数入数」、「定数単位」の各フィールドの値は、1枚のラベルが貼付された物品パッケージの量を示している。例えば、定数番号:063のレコードは、5個の物品を含む1つの物品パッケージに対して1枚のラベルが貼付されることを示している。このレコードでは「ラベル枚数」フィールドの値が3枚であるため、定数棚SLには、3パッケージ×5(個)=15個の物品が定数品として配置されるべきであることを意味している。
SPDサーバ10の制御部11は、物品が消費された場合(つまり、物品パッケージ内の物品の消費が開始された場合)、払出消費データベースに新たなレコードを作成する。払出消費データベースに新たなレコードを作成することは、補充すべき定数品を注文することを意味する。つまり、本実施形態の物品管理システム1では、定数品については消費し始めた後に当該定数品を補充する新たなオーダーを発行する自動オーダー方式を採る。
他方、臨時品については、病院職員によるタブレット端末4又はPC2に対する操作に基づいて、SPDサーバ10の制御部11は、臨時品のオーダーを受信する。臨時品のオーダーを受信した場合には、SPDサーバ10の制御部11は、当該臨時品に対応する新たなレコードを払出消費データベースに作成する。
「払出番号」フィールドの値は、卸業者に対する新たなオーダー(注文)が発生する度に採番される一意の番号である。
「ラベル番号」フィールドの値は、プリンタ7によって発行されるラベルを識別する番号である。なお、ラベル番号を払出番号と同一とする場合には、払出消費データベースに「ラベル番号」フィールドはなくてもよい。
「払出日」フィールドの値は、対応する物品パッケージが病院に払い出された日付(つまり、定数棚に配置された日付)である。この日付は、物品パッケージの検品時に書き込まれる。
「消費日」フィールドの値は、物品が院内で消費された日付である。本実施形態の物品管理システム1では、前述したように、物品パッケージを開封して、中の物品の消費を開始した日付である。
「投函日」フィールドの値は、対応するラベルの第1ラベル部が用紙収容装置3に投函された日付である。
「使切日」フィールドの値は、対応する物品を使い切った日付である。
「TID−1」フィールドの値は、対応するラベルの第1ラベル部のインレイデータに含まれるTIDである。なお、以下の説明では、第1ラベル部インレイデータに含まれるTID自体を「TID−1」という。
「EPC−1」フィールドの値は、対応するラベルの第1ラベル部のインレイデータに含まれるEPCである。なお、以下の説明では、第1ラベル部のインレイデータに含まれるEPC自体を「EPC−1」という。
「読取日−1」フィールドの値は、対応するラベルの第1ラベル部のTIDおよびEPCが用紙収容装置3から送信された日付(つまり、用紙収容装置3による読取日)である。
「TID−2」フィールドの値は、対応するラベルの第2ラベル部のインレイデータに含まれるTIDである。なお、以下の説明では、第2ラベル部のインレイデータに含まれるTID自体を「TID−2」という。
「EPC−2」フィールドの値は、対応するラベルの第2ラベル部のインレイデータに含まれるEPCである。なお、以下の説明では、第2ラベル部のインレイデータのEPC自体を「EPC−2」という。
「読取日−2」フィールドの値は、対応するラベルの第2ラベル部のTIDおよびEPCが用紙収容装置3から送信された日付(つまり、用紙収容装置3による読取日)である。
次に、本実施形態の物品管理システム1の処理フローについて、図9〜図15を参照して説明する。
図9および図10はそれぞれ本実施形態の物品管理システム1のシーケンスチャートであり、図9は用紙収容装置3に貼付用紙が投函されたときの処理を示し、図10は棚卸しを行うときの処理を示している。図11は、タブレット端末4で行われる使切日の判定処理を示すフローチャートである。
図12〜図15はそれぞれ、本実施形態の物品管理システムにおいて、定数棚の物品の配置状況の変化と払出消費データベースの更新の関係を例示的に説明する図である。
用紙収容装置3内に貼付用紙が収容されている場合、用紙収容装置3は、SPDサーバ10に対して未送信のデータ(つまり、未送信のラベルの第1ラベル部のインレイデータ)が有るか否か判定する(ステップS2)。未送信のデータが無い場合には何もしないが、未送信のデータがある場合には、用紙収容装置3は、未送信のすべてのインレイデータをSPDサーバ10に送信する(ステップS4)。
上述したように、物品パッケージの消費を開始して当該物品パッケージに貼付されているラベルの第1ラベル部を用紙収容装置3に投函すると直ちに、払出消費データベースにおいて対応する払出番号又はラベル番号の消費日と投函日が更新される。
なお、図9のシーケンスチャートでは、ステップS2を設けず、過去に受信したインレイデータと同じインレイデータが送信された場合には、SPDサーバ10が当該インレイデータに対する処理をしないように構成してもよい。
病棟において定数棚SLの棚卸しを行うときには、例えば病院職員の所定の操作に基づいてハンディスキャナHSがPC2に棚卸指示を送信する(ステップS10)。PC2は、当該棚卸指示をSPDサーバ10に送信する(ステップS12)。棚卸指示を受けたSPDサーバ10は、払出消費データベースを参照して、払出済未使切データ(つまり、払出消費データベースのうち、払出し済みであるが未だ使い切っていない物品に対応するレコードのデータ)を抽出し(ステップS14)、PC2に送信する(ステップS16)。PC2は、払出済未使切データを払出済未使切データに送信する(ステップS18)。それによって棚卸しの準備が整う。
なお、ハンディスキャナHSの読み取り不良により実際には物品があるにも関わらずスキャンデータに反映されていない場合、物品を他部署に持っていっただけで実際には物品を使い切っていない場合等を考慮して、ステップS22で受信したスキャンデータをPC2の画面上で病院職員が確認し、所定の確認完了操作に基づいて当該スキャンデータをSPDサーバ10に送信してもよい。
SPDサーバ10は、受信したスキャンデータを基に、ラベル番号に対応する各物品パッケージの使切日を決定する(ステップS26)。
すなわち、払出済未使切データの中にスキャンデータに含まれないラベル番号のデータがある場合(ステップS34:YES)、当該払出済未使切データに対応する物品パッケージは破棄されたと考えられる。そこで、そのような物品パッケージのラベル番号に対応する使切日を現在日付とする(ステップS36)。ステップS34の判定がNOである場合には、何もしない。
図10に示したシーケンスチャートの例では、使切日の決定の処理をSPDサーバ10で実行する場合について説明したが、その限りではない。この処理は、図10の例ではPC2が実行し、その実行結果をSPDサーバ10に送信して、SPDサーバ10が受信した実行結果を基に払出消費データベースを更新してもよい。PC2に代えてタブレット端末4を使用する場合には、同様に、タブレット端末4が使切日の決定の処理を実行してもよい。
次に、図12〜図15を参照して、本実施形態の物品管理システム1の処理の具体例について説明する。各図は、ある時点の定数棚SLの状態と、定数棚SLの物品パッケージのスキャン結果と、払出消費データベースの更新内容とを示している。各図では、定数棚SLの物品パッケージの上方に、対応するラベル番号を記載してある。
図12に示す例では、棚卸し1日目が2019年6月3日である場合を想定している。この例では、定数棚SLには、ラベル番号:555112とラベル番号:555113の2個の物品パッケージ(いずれも未開封)が配置されている。ここで、この日にラベル番号:555112の物品パッケージが払い出され、既に払出消費データベースの「払出日」フィールドの値として現在日付(2019.6.3)が書き込まれている。
この場合、定数棚SLの物品パッケージをハンディスキャナHSでスキャンした場合、スキャン結果(スキャンデータ)は、ラベル番号:555112のラベルの2個のインレイデータに含まれるTID(「2222123」と「2222456」)およびEPC(「DEF222…00」と「DEF222…01」)と、ラベル番号:555113のラベルの2個のインレイデータに含まれるTID(「3333123」と「3333456」)およびEPC(「GHI333…00」と「GHI333…01」)とを含む。つまり、スキャンデータは、ラベル番号と、対応するTIDおよびEPCとを含む。
このスキャン結果から、ラベル番号:555112に対応する物品パッケージがステップS34(図11参照)の判定結果がNOとなり、払出消費データベースにおける使切日は更新されない。また、払出消費データベースにおいてラベル番号:555112, 555113に対応するレコードの「読取日−1」,「読取日−2」の各フィールドに現在日付(2019.6.3)が書き込まれる。
図13に示す例では、棚卸し2日目の2019年6月4日において、定数棚SLに配置された2個の物品パッケージのうち、ラベル番号:555113の物品パッケージが開封されて中の物品の消費が開始された場合を想定している。
この場合、ラベル番号:555113のラベルの第1ラベル部を含む貼付用紙が用紙収容装置3に投函され、用紙収容装置3から当該第1ラベル部のインレイデータ(TID:3333123,EPC:GHI333…00を含むデータ)がSPDサーバ10に送信される。その結果、払出消費データベースでは、ラベル番号:555113に対応するレコードの「消費日」、「投函日」の各フィールドに現在日付(2019.6.4)が書き込まれる。
本日の棚卸し前の時点(つまり、棚卸し1日目の時点)では、払出済未使切データは、払出消費データベースにおいてラベル番号:555112, 555113に対応するレコードであるが、本日のスキャンデータでは、ラベル番号:555112, 555113に対応するデータが含まれている。そのため、図11のステップS34の判定はNOであり、払出消費データベースの「使切日」フィールドには何も書き込まれない。なお、スキャンデータに基づき、ラベル番号:555112に対応するレコードの「読取日−1」,「読取日−2」の各フィールド、および、ラベル番号:555113に対応するレコードの「読取日−2」のフィールドに現在日付(2019.6.4)が書き込まれる。
図14に示す例では、棚卸し3日目の2019年6月5日において、定数棚SLに新たにラベル番号:555111の物品パッケージが配置された場合を想定している。つまり、この日にラベル番号:555111の物品パッケージが払い出され、既に払出消費データベースの「払出日」フィールドの値として現在日付(2019.6.5)が書き込まれている
なお、ラベル番号:555113のラベルの第1ラベル部は2019年6月4日の時点で用紙収容装置3に投函済みであるが、仮に当該第1ラベル部を含む貼付用紙が用紙収容装置3から取り出されていないとしても既にSPDサーバ10にインレイデータを送信済みであるため、再度同じインレイデータが送信されることはない(図9のステップS2:NO)。
本日の棚卸し前の時点(つまり、棚卸し2日目の時点)では、払出済未使切データは、払出消費データベースにおいてラベル番号:555112, 555113に対応するレコードであるが、本日のスキャンデータでは、ラベル番号:555111, 555112, 555113に対応するデータが含まれている。そのため、図11のステップS34の判定がNOとなり、払出消費データベースの「使切日」フィールドには何も書き込まれない。
なお、スキャンデータに基づき、ラベル番号:555111, 555112に対応するレコードの「読取日−1」,「読取日−2」の各フィールド、および、ラベル番号:555113に対応するレコードの「読取日−2」のフィールドに現在日付(2019.6.4)が書き込まれる。
図15に示す例では、棚卸し4日目の2019年6月6日において、前日に定数棚SLに配置されていたラベル番号:555113の物品パッケージが使い切って破棄された場合を想定している。
定数棚SLの物品パッケージをハンディスキャナHSでスキャンした場合、スキャン結果(スキャンデータ)は、ラベル番号:555112のラベルの2個のインレイデータに含まれるTID(「2222123」と「2222456」)およびEPC(「DEF222…00」と「DEF222…01」)と、ラベル番号:555111のラベルの2個のインレイデータに含まれるTID(「1111123」と「1111456」)およびEPC(「ABC111…00」と「ABC111…01」)とを含む。
本日の棚卸し前の時点(つまり、棚卸し3日目の時点)では、払出済未使切データは、払出消費データベースにおいてラベル番号:555111, 555112, 555113に対応するレコードであるが、本日のスキャンデータでは、ラベル番号:555111, 555112に対応するデータのみが含まれている。そのため、図11のステップS34の判定がYESとなり、払出消費データベースにおいてラベル番号:555113に対応するレコードの「使切日」のフィールドに現在日付(2019.6.6)が書き込まれる(図11のステップS36)。
なお、スキャンデータに基づき、ラベル番号:555111, 555112にそれぞれ対応するレコードの「読取日−1」,「読取日−2」の各フィールドに現在日付(2019.6.6)が書き込まれる。
また、従来は、物品パッケージの中の物品の消費を開始した時点で物品パッケージに貼付されているカード等を回収していたため、物品の消費を開始してから物品を使い切るまでの間、物品の有効期限やロット番号等のトレーサビリティが確保できていなかった。それに対して、本実施形態の物品管理システム1では、物品パッケージの中の物品の消費を開始した後もラベルの第2ラベル部が物品パッケージに貼付されているため、物品の有効期限やロット番号等のトレーサビリティを確保することができる。
次に、本実施形態の物品管理システム1に対して、任意的に追加可能な機能について、図16および図17を参照して説明する。
図16は、本実施形態の物品管理システム1において、平均納品期間、平均保管期間、平均消費期間を説明する図である。図17は、本実施形態の物品管理システム1において、PC2又はタブレット端末4に表示される画面の一例を示す図である。
ここで、図16に示すように、平均納品期間は、発注日(物品パッケージが発注された日)と払出日(物品パッケージが消費可能となる日の一例)の間の期間の過去の平均値である。平均保管期間は、払出日と物品パッケージ内の物品の消費を開始した日である消費日(消費開始日の一例)の間の期間の過去の平均値である。平均消費期間は、消費日と、物品パッケージ内の物品の消費が完了した日である使切日(消費完了日の一例)の間の期間の過去の平均値である。
SPDサーバ10の制御部11は、例えば、物品パッケージの使切日を経過したタイミングで、当該物品パッケージに対する平均納品期間、平均保管期間、平均消費期間を算出して、実績データベースを更新する。
画面G1には、病棟に払い出され、かつ未だ使い切っていない物品パッケージのリストLTが表示される。リストLTの各行が1つの物品パッケージに対応しており、ラベル番号、分数、使用状況、残量、使用頻度、物品名、物品番号、ロット番号、状態、有効期限のデータが含まれる。これらのデータは、SPDサーバ10から受信するデータに基づいて表示される。
ここで、残量(%)とは、物品パッケージの実際の消費日(つまり、消費開始日)をSとし、当該物品パッケージに対応する平均消費期間をTとし、現在日付をPとしたときに、{1−(P−S)/T}×100にしたがって求められる推定値である。使用状況は、残量(%)をバー形態で表示したものである。
使用頻度、物品名、物品番号、ロット番号、状態、有効期限の各データは、SPDサーバ10から払出消費データベースを取得することによって得られる。物品パッケージの状態(「期限切迫」又は「正常」)は、物品パッケージの有効期限が現在日付を基準として所定期間内であるか否かに基づいて決定される。
物品パッケージの残量又は消費量は、SPDサーバ10において算出される値をPC2が受信して表示部24に表示してもよいし、PC2がSPDサーバ10から取得する払出消費データベースおよび実績データベースに基づいて算出し、表示部24に表示してもよい。また、画面G1は、PC2だけでなく、タブレット端末4によっても表示可能となるように構成してもよい。
病棟に払い出され、かつ未だ使い切っていない物品パッケージの残量又は消費量を表示させることで、病院職員は、現在使用中の物品パッケージについて残量又は消費量の目安を視認することができるため、物品パッケージの管理がしやすくなる。
このように発注日を設定することで、物品パッケージを使い切るタイミングで当該物品パッケージの補充品が病棟に払い出されることになり、物品パッケージの過剰在庫又は欠品を避けることができる。すなわち、仮に、物品パッケージの消費開始日を当該物品パッケージの発注日としたならば当該物品パッケージは病棟内で過剰在庫となってしまい、物品パッケージの使切日を当該物品パッケージの発注日としたならば当該物品パッケージは病棟内で欠品となってしまう。そこで、平均納品期間および平均消費期間を考慮して発注日を決定することで過剰在庫又は欠品を回避することが可能となる。
なお、上記式によって求められる発注日に対して、納品期間および消費期間のばらつきを考慮した余裕日数分だけ前に発注日を調整してもよい。
この観点では、病棟内の在庫の適正化を図ることができる。つまり、上記所定の期間を経過した場合には、対象となる物品パッケージがもう使用しない返品対象であるか、又は、病棟内で紛失したことが考えられる。このような場合に、PC2又はタブレット端末4に通知することで、病院職員に在庫の適正化を促すことができる。
なお、病棟内で紛失した場合には棚卸しを実施することで紛失の事象を把握することはできるが、上記警告メッセージを表示させることで棚卸しが未実施の場合でも紛失の可能性を病院職員に認識させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る物品管理システムについて、図18および図19を参照して説明する。なお、以下の説明において特記しない事項は、第1の実施形態の物品管理システム1と同様である。
図18は、第2の実施形態の物品管理システムにおいて、貼付台紙の処理方法を説明する図である。図19は、第2の実施形態の物品管理システムのシーケンスチャートである。
図19において、用紙収容装置3内に貼付用紙が収容されている場合、用紙収容装置3は、SPDサーバ10に対して未送信のデータ(つまり、未送信のラベルのインレイデータ)が有るか否か判定する(ステップS2)。未送信のデータが無い場合には何もしないが、未送信のデータがある場合には、用紙収容装置3は、未送信のすべてのインレイデータをSPDサーバ10に送信する(ステップS4)。
他方、受信したインレイデータが第2ラベル部のインレイデータである場合には、払出消費データベースにおいて、受信したインレイデータに対応するラベル番号のレコードの「使切日」のフィールドに現在日付を書き込む(ステップS8)。
例えば、上述した実施形態では、図10のシーケンスチャートに示したように、タブレット端末4が物品パッケージの払出日および使切日を決定するが、その限りではない。ハンディスキャナHSが図10のタブレット端末4と同様の処理を行うようにプログラムされていてもよい。その場合、ハンディスキャナHSが払出済未使切データをSPDサーバ10から受信し、自身のスキャンデータを基に物品パッケージの払出日および使切日を決定し、その結果をSPDサーバ10に送信する。
Claims (9)
- 消費される物品を管理する物品管理システムであって、
それぞれ物品を含む1又は複数の物品パッケージの各々には、分離可能に連結された第1シート部と第2シート部とを有するシート部材が取り付けられ、第1シート部と第2シート部にはそれぞれ、対応する物品を識別する第1データと第2データが記録された無線通信媒体が設けられており、
前記物品管理システムは、
物品パッケージ内の物品の消費開始の際に当該物品の物品パッケージに取り付けられているシート部材から分離された第1シート部から第1データを読み取る第1の読取装置と、
第1の読取装置と通信可能なサーバと、を含み、
前記サーバは、
各物品に対応付けて前記第1データと前記第2データを記憶する記憶部と、
第1の読取装置による読取結果に基づいて、消費を開始した物品を特定する制御部と、を有する、
物品管理システム。 - 前記物品管理システムは、物品パッケージに取り付けられているシート部材の無線通信媒体からデータを読み取る第2の読取装置を含み、
前記サーバの制御部は、第2の読取装置による読み取り結果に基づいて、消費が完了した物品を特定する、
請求項1に記載された物品管理システム。 - 前記第1の読取装置は、物品パッケージに含まれる物品の消費が完了した場合に、当該物品パッケージに取り付けられているシート部材から分離された第2シート部から第2データを読み取り、
前記サーバの制御部は、前記第1の読取装置による読取結果に基づいて、消費が完了した物品を特定する、
請求項1に記載された物品管理システム。 - 前記サーバの制御部は、前記1又は複数の物品パッケージの各々について、物品パッケージ内の物品の消費を開始した日である消費開始日と、物品パッケージ内の物品の消費が完了した日である消費完了日の間の期間の過去の平均値である平均消費期間を算出し、
物品管理システムは、前記サーバと通信可能な情報処理装置を含み、
前記情報処理装置は、物品の消費が完了していない物品パッケージを対象として、当該物品パッケージの消費開始日と、当該物品パッケージに対応する平均消費期間とに基づいて算出された、当該物品パッケージ内の物品の消費量又は残量の推定値を表示する、
請求項2又は3に記載された物品管理システム。 - 前記サーバの制御部は、前記1又は複数の物品パッケージの各々について、
物品パッケージが発注されてから物品パッケージが消費可能となるまでの期間の過去の平均値である平均納品期間と、
物品パッケージ内の物品の消費を開始した日である消費開始日と、物品パッケージ内の物品の消費が完了した日である消費完了日の間の期間の過去の平均値である平均消費期間と、を算出し、
物品の消費が完了していない物品パッケージを補充するための発注日を、当該物品パッケージに対応する平均納品期間および平均消費期間に基づいて決定する、
請求項2又は3に記載された物品管理システム。 - 物品管理システムは、前記サーバと通信可能な情報処理装置を含み、
前記サーバの制御部は、前記1又は複数の物品パッケージの各々について、物品パッケージが消費可能となってから物品パッケージ内の物品の消費を開始するまでの期間の過去の平均値である平均保管期間を算出し、
消費可能となった物品パッケージを対象として、当該物品パッケージが消費可能となった日から当該物品パッケージに対応する平均保管期間以上に設定された所定の期間を経過した場合には、前記情報処理装置に通知する、
請求項1から5のいずれか一項に記載された物品管理システム。 - 消費される物品を管理する物品管理方法であって、
それぞれ物品を含む1又は複数の物品パッケージの各々には、分離可能に連結された第1シート部と第2シート部とを有するシート部材が取り付けられ、第1シート部と第2シート部にはそれぞれ、対応する物品を識別する第1データと第2データが記録された無線通信媒体が設けられており、
前記物品管理方法は、
物品パッケージ内の物品の消費が開始された場合に、第1の読取装置が、消費が開始された物品の物品パッケージに取り付けられているシート部材から分離された第1シート部から第1データを読み取り、その読取結果を前記第1の読取装置と通信可能なサーバに送信し、
前記サーバが、各物品に対応付けて記憶する第1データと第2データを記憶する記憶部を参照して、第1の読取装置から受信した読取結果から、消費を開始した物品を特定する、
物品管理方法。 - 第2の読取装置が、物品パッケージに取り付けられているシート部材の無線通信媒体からデータを読み取り、
前記サーバが、前記第2の読取装置による読み取り結果に基づいて、消費が完了した物品を特定する、
請求項7に記載された物品管理方法。 - 前記第1の読取装置が、物品パッケージに含まれる物品の消費が完了した場合に、当該物品パッケージに取り付けられているシート部材から分離された第2シート部から第2データを読み取り、
前記サーバが、前記第1の読取装置による読取結果に基づいて、消費が完了した物品を特定する、
請求項7に記載された物品管理方法。
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