JP2021014132A - ゴムクローラ - Google Patents

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穣 安孫子
Yutaka Abiko
穣 安孫子
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Abstract

【課題】ゴムクローラの転輪通過面に転輪によるエッジ傷が発生せず、虫食いのような部分的な損傷も回避することのできるゴムクローラを提供すること。【解決手段】無端帯状のクローラ本体と、クローラ本体の外周面に所定の間隔で突出形成されたラグと、クローラ本体の内周面に設けられた転輪が通過する転輪通過面16と、を有するゴムクローラにおいて、転輪通過面16は、転輪通過面16のクローラ本体の幅方向外側端縁部に、転輪通過面の幅が転輪の幅より小さくなるように切欠き部24が設けられ、切欠き部24はクローラ本体の周方向に所定の間隔をおいて複数設けられたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ゴムクローラ、特にクローラ本体の内周面に転輪通過面を有するゴムクローラに関する。
ゴムクローラはゴム製の無限軌道帯であり、最初に農業機器の足廻り部品として開発されて以来、活発な研究・開発が行われ、現在では様々の用途に普及拡大し、その構成・種類も多岐に亘っている。
図7は、ゴムクローラの一例について説明したものであり、同図(a)はゴムクローラ46のクローラ本体の内周面54の平面図、同図(b)は同図(a)のA−A断面図である。但し、図7では、ゴムクローラ46は、芯金48が埋設されている部分についてクローラ本体の幅方向に半分だけ示されている。このゴムクローラ46には、芯金48が周方向に所定の間隔で並べられて埋設されており、それぞれの芯金52には転輪を案内する案内用突起部50が設けられている。
芯金52は平面視で略長方形状であるが、図7(b)の断面図に示した様に幅方向の中央部付近に案内用突起部50がクローラ本体の内周面側の上方に突設して設けられ、クローラ本体の外周面側には、農地や建設現場等を走行するためのラグ58が突出形成されている。
クローラ本体の内周面54には、転輪が通過する転輪通過面52が、所定幅を有するようにクローラ本体の周方向に連続に形成されている。ここで、転輪通過面52の幅は、例えば特許文献1の図1に示される様に、通常転輪の幅よりも広く設定されている。
図8は、図7(b)のB−B断面であって、転輪通過時の様子を示す。転輪通過面52とラグ58の接地面とは略並行である。転輪26が芯金48及び芯金48の存在しない部分を通過する時は、図8に示すように、転輪26は機体荷重により転輪通過面52に沈み込む。
特開2005−271711号公報
図7、図8で示したゴムクローラ46においては、上述のように転輪26は、機体荷重により転輪が転輪通過面52に沈み込むが、転輪26が沈み込むと、転輪26のエッジにより、転輪通過面52には傷が形成される。この傷の発生は、芯金48の存在する部分でも存在しない部分でも起こり得る。転輪通過面52に転輪26のエッジによる傷が発生すると、ゴムクローラ46の寿命が短くなるので、その傷の発生の防止が望まれていた。
一方で、転輪26が沈み込まない様に転輪通過面52の幅を全域に亘って転輪26の幅より小さくすることが考えられるが、そうすると転輪26の転輪通過面52への押圧力が大きくなり、転輪26と転輪通過面52の間に挟み込まれた砂や小石が、押圧力により転輪通過面52の表面に穴や亀裂等の不具合を形成するという、いわゆる虫食いの問題が発生する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ゴムクローラの転輪通過面に転輪によるエッジ傷が発生せず、虫食いのような部分的な損傷も回避することのできるゴムクローラを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のゴムクローラは、
無端帯状のクローラ本体と、該クローラ本体の外周面に所定の間隔で突出形成されたラグと、前記クローラ本体の内周面に設けられた転輪が通過する転輪通過面と、を有するゴムクローラにおいて、
前記転輪通過面は、該転輪通過面の前記クローラ本体の幅方向外側端縁部に、該転輪通過面の幅が前記転輪の幅より小さくなるように切欠き部が設けられ、該切欠き部は前記クローラ本体の周方向に所定の間隔をおいて複数設けられたことを特徴とする。
この構成により、転輪通過面には切欠き部が形成されたことにより転輪の幅より小さい幅の領域が周方向に複数存在する。したがって、転輪が転輪通過面を通過する際、機体荷重により転輪通過面下方側に沈み込み転輪通過面は変形するが、切欠き部が存在するので、転輪の沈み込みによる転輪通過面の変形は切欠き部の空間でも許容吸収される。したがって、転輪通過面の表面に連続的なエッジ傷が形成されることが防止されると共に、切欠き部の形成されていない部分のエッジ傷の発生も緩和される。
請求項2に記載のゴムクローラは、請求項1に記載のゴムクローラにおいて、
前記クローラ本体には、芯金がその左右の両翼が該クローラ本体の幅方向に伸長するように該クローラ本体の周方向に所定の間隔を置いて埋設されており、前記切欠き部の形成領域は、前記クローラ本体の厚さ方向にて前記芯金の存在しない領域の前記内周面であることを特徴とする。
この構成により、芯金の埋設領域と切欠き部の設置領域は重なっていない。芯金の存在により、転輪による押圧力はその部分で大きくなるが、芯金の埋設領域の転輪通過面は転輪の幅に対して小さくなっていないので、その部分の単位面積当たりの押圧力の増大が回避され、所謂虫食いのような部分的な損傷は回避することができる。したがって、芯金の部分の埋設領域の転輪通過面の保護を図りつつ、前記切欠き部による転輪通過面の変形の許容吸収による保護が達成されている。
また、芯金の埋設領域と切欠き部の設置領域は、ほぼ重なっていなければ足り、一部重なった領域が存在しても当該発明の作用を奏することが可能である。
請求項3に記載のゴムクローラは、請求項2に記載のゴムクローラにおいて、
前記切欠き部の形成領域は、前記ラグの存在する領域に対向する前記内周面の領域であり、且つ、前記転輪通過面の存在する領域では、前記芯金と前記ラグの接地面領域とが前記厚さ方向において重ならない配置とされたことを特徴とする。この構成では、転輪通過面において、切欠き部はラグの形成領域と重なって設けられており、且つ芯金が存在する厚さ方向の領域にはラグの接地面が存在していない。
この構成により、転輪が転輪通過面を通過する際に、切欠き部の存在する転輪通過面は、対向する側にラグが存在し、且つラグの接地面と芯金とは重ならないので、転輪とラグの押圧力による転輪通過面の変形は、厚さ方向に芯金が存在しないので一様に生じる。
したがって、切欠き部による転輪通過面の変形吸収作用はより効果的なものとなる。
また、芯金とラグの接地面領域は、転輪通過面の厚さ方向の領域において、ほぼ重なっていなければ足り、一部重なった領域が存在しても当該発明の作用を奏することが可能である。
請求項4に記載のゴムクローラは、請求項3に記載のゴムクローラにおいて、
前記ラグは、前記クローラ本体の周方向に直交する方向に対して傾斜して伸長しており、一方の端部は前記切欠き部が形成された前記転輪通過面の存在する領域と前記厚さ方向において重なる領域、他方の端部は前記クローラ本体の周方向で隣接する芯金の一方の端部の設置領域と前記厚さ方向で重なる領域の前記外周面に形成されたことを特徴とする。
この構成は、硬い地面を走行するといった場合のゴムクローラ等のようにラグのグリップ力を強めたゴムクローラに対応させたもので、ラグは、クローラ本体の周方向に直交する方向に対して傾斜して伸長しており、ラグの一方の端部は切欠き部が形成された領域に、他方の端部は隣接する芯金の一方の端部の領域に形成されている。
そして、切欠き部と芯金の埋設領域とは重なっておらず(請求項2)、切欠き部はラグの形成領域に重なって設けられ、且つ転輪通過面の存在する領域では、芯金とラグとは重ならない(請求項3)。
したがって、ラグの一方の端部が切欠き部の形成された領域に有り、且つ他方の端部が隣接する芯金の一方の端部の領域に有ることから、転輪通過面の部材の変形の許容吸収がなされると共に、ラグのグリップ力の確保もなされている。これにより、ラグの強いグリップ力を要するゴムクローラにおいても、切欠き部が存在することによる転輪通過面での転輪エッジ傷の発生を効果的に防止することができる。
請求項5に記載のゴムクローラは、請求項4に記載のゴムクローラにおいて、
前記クローラ本体の周方向で隣り合う前記ラグの前記他方の端部の相互間であって前記芯金の存在しない領域の前記クローラ本体の外周面にはクローラ本体の縁部まで前記幅方向に伸長する凹部が形成されたことを特徴とする。
この構成により、ラグの強いグリップ力を要するゴムクローラにおいて、ラグの一方の端部が切欠き部の形成された領域に有り、且つ他方の端部が隣接する芯金の一方の端部の領域に有ることにより生じるゴムクローラの曲げ剛性の増大を抑えることができる。すなわち、芯金の幅方向端部の領域において、芯金間のクローラ本体の外周面に、クローラ本体の縁部まで幅方向に伸長する凹部を形成したので曲げ剛性を小さくすることができる。この凹部は、クローラ本体を構成する部材を肉抜きした箇所である。したがって、転輪エッジ傷の発生を抑えつつ、強いラグのグリップ力を要するゴムクローラの曲げ剛性を低減することが可能である。
本発明のゴムクローラによれば、転輪通過面にその幅を転輪の幅より小さくする切欠き部を所定箇所に複数設けたので、転輪通過時の押圧力による転輪通過面の構成部材の変形は、切欠き部の空間で許容吸収され、転輪のエッジ傷の発生が効果的に防止される。
本発明のゴムクローラの第1の実施の形態に係り、クローラ本体の内周面の平面図である。 本発明のゴムクローラの第1の実施の形態に係り、クローラ本体の外周面の平面図である。 本発明のゴムクローラの第1の実施の形態に係り、図1のA−A断面図である。 本発明のゴムクローラの第2の実施の形態に係り、クローラ本体の内周面の平面図である。 本発明のゴムクローラの第2の実施の形態に係り、クローラ本体の外周面の平面図である。 本発明のゴムクローラの第2の実施の形態に係り、図4のA−A断面図を示す。 従来のゴムクローラに係り、同図(a)はクローラ本体の内周面の平面図、同図(b)は同図(a)のA−A断面図を示す。 従来のゴムクローラに係り、図7(b)のB−B断面図であり、転輪通過時を示す。
本発明の実施の形態を以下、図面を用いて詳述する。第1の実施の形態は、本発明を硬い地面を走行するといったグリップ力を要するゴムクローラに適用した場合について示している。
(第1の実施の形態)
図1は、ゴムクローラの内周面の平面図であり、図2は、図1に示したゴムクローラの外周面の平面図である。図3は、図1のA−A断面図である。
まず、クローラ本体には、周方向に等間隔で芯金12が埋設されている。芯金12は、図示のように、クローラ本体の幅方向に左右の両翼部を有し、中央部にはクローラ本体の内周面側に突出した転輪案内用突起部14が形成されている。転輪案内用突起部14のクローラ本体の幅方向の両外側には、転輪が通過する転輪通過面16が形成されている。
転輪通過面16は、クローラ本体の周方向に連続で形成されているが、芯金12が直下にない部分には、図示したように、クローラ本体の幅方向外側端縁部に切欠き部24が設けられ、切欠き部24が設けられた領域では、転輪通過面16の幅は、転輪よりも小さくなっている。すなわち、転輪通過面16には、クローラ本体の周方向に、その幅が転輪の幅より小さい領域が複数存在する。切欠き部24の形状は平面視で略半円状であるが、転輪通過面16の幅を小さくするような形状であればこれに限らない。
ラグ22は、幅やパターンは用途に応じて適宜決めることが可能であり、本実施の形態のゴムクローラは、ラグのグリップ力を強めるために、図2に示すように接地面22aの幅が通常よりも広目に設定され、クローラ本体の周方向に直交する方向に対して傾斜して延在している。また、ラグ22の一方の端部は、クローラ本体の外周面の厚さ方向に転輪通過面16が存在する領域に形成され、他方の端部は、厚さ方向に隣接する芯金12が存在する領域に形成されている。
ラグ22の一方の端部の内周面側の転輪通過面16に、切欠き部24が設けられている。すなわち、転輪通過面16の切欠き部24の形成領域では厚さ方向にラグ22が存在し、また、転輪通過面16の存在領域では芯金12とラグ22の接地面22aとはほぼ重なっていない。なお、この重なりの回避は、一部において重なり部分が生じていても、後述する本実施の形態の作用効果を奏することが可能である。例えば、転輪通過面16の存在する領域の幅方向の半分以上において、ラグの接地面22aと芯金12とが厚さ方向で重なっていなければ良い。
上記のような構成を採用することで、以下に説明する効果を奏する。
まず、転輪が転輪通過面16を通過する際、機体荷重により転輪通過面16が下方側に沈み込み転輪通過面16は変形するが、切欠き部24が存在するので、転輪の沈み込みによる転輪通過面16の変形は切欠き部24の空間で許容吸収される。したがって、連続的なエッジ傷が転輪通過面16の表面に形成されることが防止される。また、切欠き部24の形成されていない部分のエッジ傷の発生も緩和される。
次に、芯金12間の転輪通過面16に切欠き部24があり、切欠き部24の外周面側にはラグ22が存在している。すなわち、芯金12間にラグ22が存在する構造(芯金間ラグ構造)であって切欠き部24の設置領域とラグ22が重なっているので、転輪が切欠き部24の存在する転輪通過面16を通過する際に、転輪とラグ22の接地面22aとの押圧力による転輪通過面16を構成する部材の変形は、厚さ方向に芯金12が存在しないので一様に生じる。したがって、切欠き部24の転輪通過面16の変形の許容吸収による保護の作用がより安定したものとなる。また、芯金12の埋設領域と切欠き部24の設置領域は、一部重なった領域が存在しても主たる領域が重なっていなければ足り、本実施の形態の上記作用効果を奏することが可能である。
更に、芯金12の存在領域での転輪通過面16は、転輪の幅よりも小さくなっていないので、転輪と芯金12の間の転輪通過面16では、単位面積当たりの押圧力の増大は回避される。したがって、所謂虫食いのような部分的な損傷も回避することができる。これによって、芯金12の部分の埋設領域の転輪通過面の保護を図りつつ、切欠き部24による転輪通過面16の変形の許容吸収による保護が達成されている。
すなわち、切欠き部24による転輪通過面16を構成する部材の変形の許容吸収を図りつつ芯金12上での部材の保護が図られる。
また、芯金12が直下にある転輪通過面16に、転輪から押圧力を受けた場合、印加された押圧力は直下にラグ22の接地面22aが存在しないので、押圧力はクローラ本体の周方向で隣接するラグ22が存在する斜め方向に分散し、押圧力の集中が回避される。
更にまた、ラグ22は、前述のように一方の端部は、転輪通過面16の存在する領域の外周面側に形成され、他方の端部は、隣接する芯金12の幅方向端部の領域の外周面まで延在している。このような構成では、ゴムクローラの曲げ剛性の増大が懸念されるが、本実施の形態では、芯金の幅方向端部の領域において、芯金間のクローラ本体の外周面に、クローラ本体の縁部まで幅方向に伸長する凹部28を形成することで曲げ剛性を小さくすることができた。この凹部28は、クローラ本体を構成する部材を肉抜きした箇所である。したがって、転輪エッジ傷の発生を抑えつつ、強いラグのグリップ力を要するゴムクローラの曲げ剛性を低減することが可能であり、振動の発生を抑え乗り心地及び燃費を良くすることができた。
本発明の第1の実施の形態のゴムクローラによれば、硬い地面を走行するといったグリップ力を要する場合において、芯金間ラグ構造を採用し、直下に芯金12が存在しない転輪通過面16に、その幅方向外側端縁部に切欠き部24を形成したので、転輪通過時の押圧力による転輪通過面16を構成する部材の変形は、切欠き部24の空間で許容吸収され、転輪のエッジ傷の発生が効果的に防止される。また、転輪と芯金12の間の転輪通過面での単位面積当たりの押圧力の増大が防止され、所謂虫食いのような部分的な損傷も回避することができる。これにより、ゴムクローラの寿命を延ばすことができる。
また、上述の様に、切欠き部24と芯金12とが重ならない構成、及び芯金12とラグの接地面22aとが重ならない構成については、完全な非重複を意味するものではなく、一部において重なりが生じていても上記各実施の形態の作用は奏されるものである。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、本発明を田圃の様な比較的、軟弱地を走行するゴムクローラに適用した場合について示している。図4は、ゴムクローラの内周面の平面図であり、図5は、図1に示したゴムクローラの外周面の平面図である。図6は、図4のA−A断面図である。
図1〜3に示した硬い地面を走行するといったグリップ力を要するゴムクローラと比較すると、芯金の埋設領域と切欠き部の設置領域は重なっていないこと、切欠き部はラグの形成領域に重なっていること、転輪通過面において、芯金とラグの接地面領域とは重ならないことは同じである。しかし、芯金の大きさ、クローラ本体の外周面側に突出形成されたラグの大きさや形状が異なっている。
芯金32は、硬い地面を走行するといったグリップ力を要するゴムクローラ用のものと比較し、幅が狭くクローラ本体の幅方向へ伸長している翼部の長さも短い。ラグは、長ラグ42aと短ラグ42bとが存在する。短ラグ42bは、クローラ本体の周方向と直交する方向に僅かに傾斜して、転輪通過面36が存在する領域の外周面側に形成されている。長ラグ42aは、短ラグ42bと略平行に転輪通過面36が存在する領域の外周面側に伸長し、その後、周方向と直交する方向と並行する方向にクローラ本体の端部まで延在している。短ラグ42bは長ラグ42aの約半分の長さであり、クローラ本体の周方向に長ラグ42a、短ラグ42bが交互に設けられている。また、ラグ42a、42bの接地面42cの幅は硬い地面を走行するといったグリップ力を要するものの幅より狭く、クローラ本体の外周面40には第1の実施の形態で説明したような凹部は設けられていない。
切欠き部44は、硬い地面を走行するといったグリップ力を要するゴムクローラと同様に、直下に芯金32がなく、且つ直下にラグ42a、42bがある転輪通過面36に形成されている。図1のゴムクローラの切欠き部24と比較すると、芯金32間の間隔が広い分、大きいものとなっている。また、切欠き部44の形状は、平面視で略半円状であるが、転輪通過面36の幅を小さくするものであればこれに限らない。
芯金32の大きさとラグ42a、42bの大きさ、形成パターン、接地面の大きさ等、第1の実施の形態とは異なる部分があるが、第1の実施の形態の硬い地面を走行するといったグリップ力を要するゴムクローラについて述べた同様の作用、効果を得ることができる。
まず、転輪が転輪通過面36を通過する際、機体荷重により転輪通過面36が下方側に沈み込み転輪通過面36は変形するが、切欠き部44が存在するので、転輪の沈み込みによる転輪通過面36の変形は切欠き部44の空間で許容吸収される。したがって、連続的なエッジ傷が転輪通過面36の表面に形成されることが防止される。また、切欠き部44の形成されていない部分のエッジ傷の発生も緩和される。
次に、芯金32間の転輪通過面36に切欠き部44があり、切欠き部44の外周面側にはラグ42a、42bが存在している。すなわち、芯金間32にラグ2a、42が存在する構造(芯金間ラグ構造)であって切欠き部44の設置領域とラグ42a、42bが重なっているので、転輪が切欠き部44の存在する転輪通過面36を通過する際に、転輪とラグ42a、42bの接地面42cとの押圧力による転輪通過面36を構成する部材の変形は、厚さ方向に芯金32が存在しないので一様に生じる。切欠き部44の転輪通過面36の変形の許容吸収による保護の作用がより安定したものとなる。また、芯金32の埋設領域と切欠き部44の設置領域は、一部重なった領域が存在しても主たる領域が重なっていなければ足り、本実施の形態の上記作用効果を奏することが可能である。
更に、芯金32の存在領域での転輪通過面36は、転輪の幅よりも小さくなっていないので、転輪と芯金32の間の転輪通過面36では、単位面積当たりの押圧力の増大は回避される。したがって、所謂虫食いのような部分的な損傷も回避することができる。これによって、芯金32の部分の埋設領域の転輪通過面の保護を図りつつ、切欠き部44による転輪通過面36の変形の許容吸収による保護が達成されている。
すなわち、切欠き部44による転輪通過面36を構成する部材の変形の許容吸収を図りつつ芯金32上での部材の保護が図られる。
また、芯金32が直下にある転輪通過面36に、転輪から押圧力を受けた場合、印加された押圧力は直下にラグ42a、42bの接地面42cが存在しないので、押圧力はクローラ本体の周方向で隣接するラグ42a、42bが存在する斜め方向に分散し、押圧力の集中が回避される。
更に、芯金32は、クローラ本体の周方向幅が小さく、幅方向に延在している翼部の長さも小さいので、ゴムクローラ30の重量を軽くすることができ、且つ芯金32とラグ42a、42bの接地面42cとの厚さ方向での重なりが存在しないので、クローラ本体の曲げ剛性も小さくすることができる。
本発明の第2の実施の形態のゴムクローラによれば、田圃の様な比較的、軟弱地を走行する場合において、芯金間ラグ構造を採用し、直下に芯金32が存在しない転輪通過面36に、その幅方向外側端縁部に切欠き部44を形成したので、転輪通過時の押圧力による転輪通過面36を構成する部材の変形は、切欠き部44の空間で許容吸収され、転輪のエッジ傷の発生が効果的に防止される。また、転輪と芯金32の間の転輪通過面での単位面積当たりの押圧力の増大が防止され、所謂虫食いのような部分的な損傷も回避することができる。これにより、ゴムクローラの寿命を延ばすことができる。
また、上述の様に、切欠き部44と芯金32とが重ならない構成、及び芯金32とラグの接地面42cとが重ならない構成については、完全な非重複を意味するものではなく、一部において重なりが生じていても上記各実施の形態の作用は奏されるものである。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施の形態では硬い地面を走行する場合、及び軟弱地を走行する場合のゴムクローラについて示したがこれに限定されない。また、切欠き部の形状については、転輪通過面の幅を小さくするようなものであれば他の形状でも良く、例えば、切欠き部が三角形、長方形、台形状であっても良い。特に、曲線状で構成されておれば、長方形等の時と比べて、クラックが入り難くより好ましい。
10、30、46 ゴムクローラ
12、32、48 芯金
14、34、50 案内用突起
16、36、52 転輪通過面
18、38、54 クローラ本体の内周面
20、40、56 クローラ本体の外周面
22、42a、42b、58 ラグ
22a、42c ラグ接地面
24、44 切欠き部
26 転輪
28 凹部

Claims (5)

  1. 無端帯状のクローラ本体と、該クローラ本体の外周面に所定の間隔で突出形成されたラグと、前記クローラ本体の内周面に設けられた転輪が通過する転輪通過面と、を有するゴムクローラにおいて、
    前記転輪通過面は、
    該転輪通過面の前記クローラ本体の幅方向外側端縁部に、該転輪通過面の幅が前記転輪の幅より小さくなるように切欠き部が設けられ、該切欠き部は前記クローラ本体の周方向に所定の間隔をおいて複数設けられたことを特徴とするゴムクローラ。
  2. 前記クローラ本体には、芯金がその左右の両翼が該クローラ本体の幅方向に伸長するように該クローラ本体の周方向に所定の間隔を置いて埋設されており、
    前記切欠き部の形成領域は、
    前記クローラ本体の厚さ方向にて前記芯金の存在しない領域の前記内周面であることを特徴とする請求項1に記載のゴムクローラ。
  3. 前記切欠き部の形成領域は、
    前記ラグの存在する領域に対向する前記内周面の領域であり、且つ、
    前記転輪通過面の存在する領域では、前記芯金と前記ラグの接地面領域とが前記厚さ方向において重ならない配置とされたことを特徴とする請求項2に記載のゴムクローラ。
  4. 前記ラグは、
    前記クローラ本体の周方向に直交する方向に対して傾斜して伸長しており、一方の端部は前記転輪通過面の存在する領域と前記厚さ方向において重なる領域、他方の端部は前記クローラ本体の周方向で隣接する芯金の一方の端部の設置領域と前記厚さ方向で重なる領域の前記外周面に形成されたことを特徴とする請求項3に記載のゴムクローラ。
  5. 前記クローラ本体の周方向で隣り合う前記ラグの前記他方の端部の相互間であって前記芯金の存在しない領域の前記クローラ本体の外周面にはクローラ本体の縁部まで前記幅方向に伸長する凹部が形成されたことを特徴とする請求項4に記載のゴムクローラ。
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