JP2021013968A - 加工装置 - Google Patents

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宏彦 香西
Hirohiko Kozai
宏彦 香西
一貴 寺田
Kazutaka Terada
一貴 寺田
健一 藤江
Kenichi Fujie
健一 藤江
信哉 安田
Shinya Yasuda
信哉 安田
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Abstract

【課題】複雑化と大型化を抑制することができる加工装置を提供すること。【解決手段】加工装置1は、回転軸となるスピンドルと、スピンドルに固定されたマウントと、マウントに切削ブレード21を着脱するブレード交換機構と、を備える。マウントは、Y軸方向の前後方向に伸長する円柱状のボス部と、ボス部の後方から径方向外向きに突出し、切削ブレード21を支持する支持面と、吸引路を介して吸引源と連通し、支持面と切削ブレード21との間を負圧にし切削ブレード21を吸引固定する吸引孔と、を含む。ブレード交換機構は、マウントから切削ブレード21を取り外す一方のブレードチャックと、マウントに切削ブレードを取り付ける他方のブレードチャックと、を少なくとも含む。【選択図】図1

Description

本発明は、加工装置に関する。
半導体ウエーハなどの被加工物の切削を行う際は、加工装置として、切削ブレードを備えた加工装置である切削装置が用いられる。また、切削装置は、切削ブレードを自動的に交換するブレード交換機構が備えたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−229843号公報
しかしながら、特許文献1に示された切削装置は、切削ブレードをスピンドルに装着するには、ナット保持部と、更にナットを締めるために回す機構が必要であったため構造が複雑で大型化するという問題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複雑化と大型化を抑制することができる加工装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の加工装置は、回転軸となるスピンドルと、該スピンドルに固定されたマウントと、該マウントに切削ブレードを着脱するブレード交換機構と、を備え、該マウントは、前後方向に伸長する円柱状のボス部と、該ボス部の後方から径方向外向きに突出し、切削ブレードを支持する支持面と、吸引路を介して吸引源と連通し、該支持面と切削ブレードとの間を負圧にし切削ブレードを吸引固定する吸引孔と、を含み、該ブレード交換機構は、該マウントから切削ブレードを取り外す第1のブレード保持部と、該マウントに切削ブレードを取り付ける第2のブレード保持部と、を少なくとも含む事を特徴とする。
本発明の加工装置は、回転軸となるスピンドルと、該スピンドルに固定される固定フランジと、切削ブレードを該固定フランジとの間に挟持する押さえフランジと、該固定フランジに切削ブレードを着脱するブレード交換機構と、を備え、該固定フランジは、前後方向に伸長する円柱状のボス部と、該ボス部の後方から径方向外向きに突出し、該切削ブレードを支持する支持面と、吸引路を介して吸引源と連通し、該押さえフランジと該支持面との間を負圧にし、該押さえフランジを吸引固定する吸引孔と、を含み、該押さえフランジは、ボス部に装着される装着穴を含み、該ブレード交換機構は、該固定フランジから切削ブレードを取り外す第1のブレード保持部と、該固定フランジに切削ブレードを取り付ける第2のブレード保持部と、該押さえフランジを着脱する押さえフランジ着脱部と、を含む事を特徴とする。
本発明は、複雑化と大型化を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示された加工装置の切削ユニットを分解して示す斜視図である。 図3は、図2に示された切削ユニットの要部の断面図である。 図4は、図1に示された加工装置のブレード交換ユニットの構成例を示す斜視図である。 図5は、図4に示されたブレード交換ユニットのブレードストッカの構成例を示す斜視図である。 図6は、図5に示されたブレードストッカが複数の切削ブレードを保持した状態を示す斜視図である。 図7は、図4に示されたブレード交換ユニットのブレード着脱ユニットの構成例を示す斜視図である。 図8は、実施形態2に係る加工装置の切削ユニットを分解して示す斜視図である。 図9は、図8に示された切削ユニットの要部の断面図である。 図10は、実施形態2に係る加工装置のブレード交換ユニットのブレード着脱ユニットの構成例を示す斜視図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る加工装置を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示された加工装置の切削ユニットを分解して示す斜視図である。図3は、図2に示された切削ユニットの要部の断面図である。図4は、図1に示された加工装置のブレード交換ユニットの構成例を示す斜視図である。
(加工装置)
実施形態1に係る加工装置1は、図1に示す被加工物200を切削加工する切削装置である。実施形態1では、被加工物200は、シリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハである。被加工物200は、表面201に格子状に形成された複数の分割予定ライン202によって格子状に区画された領域にデバイス203が形成されている。
また、本発明の被加工物200は、中央部が薄化され、外周部に厚肉部が形成された所謂TAIKO(登録商標)ウエーハでもよく、ウエーハの他に、樹脂により封止されたデバイスを複数有した矩形状のパッケージ基板、セラミックス基板、フェライト基板、又はニッケル及び鉄の少なくとも一方を含む基板等でも良い。実施形態1において、被加工物200は、裏面204が外周縁に環状フレーム205が装着された粘着テープ206に貼着されて、環状フレーム205に支持されている。
図1に示された加工装置1は、被加工物200をチャックテーブル10で保持し分割予定ライン202に沿って切削ブレード21で切削加工(加工に相当)する切削装置である。加工装置1は、図1に示すように、被加工物200を保持面11で吸引保持するチャックテーブル10と、チャックテーブル10が保持する被加工物200を切削ブレード21で切削する切削ユニット20と、チャックテーブル10に保持された被加工物200を撮影する撮像ユニット30と、ブレード交換ユニット7と、制御ユニット100とを備える。
また、加工装置1は、図1に示すように、チャックテーブル10を水平方向と平行なX軸方向に加工送りする図示しないX軸移動ユニットと、切削ユニット20を水平方向と平行でかつX軸方向に直交するY軸方向に割り出し送りする図示しないY軸移動ユニットと、切削ユニット20をX軸方向とY軸方向との双方と直交する鉛直方向に平行なZ軸方向に切り込み送りするZ軸移動ユニット40とを少なくとも備える。加工装置1は、図1に示すように、切削ユニット20を2つ備えた、即ち、2スピンドルのダイサ、いわゆるフェイシングデュアルタイプの切削装置である。
チャックテーブル10は、円盤形状であり、被加工物200を保持する保持面11がポーラスセラミック等から形成されている。また、チャックテーブル10は、X軸移動ユニットにより切削ユニット20の下方の加工領域63と、切削ユニット20の下方から離間して被加工物200が搬入出される搬入出領域64とに亘ってX軸方向に移動自在に設けられ、かつ回転駆動源によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転自在に設けられている。チャックテーブル10は、図示しない真空吸引源と接続され、真空吸引源により吸引されることで、保持面11に載置された被加工物200を吸引、保持する。実施形態1では、チャックテーブル10は、粘着テープ206を介して被加工物200の裏面204側を吸引、保持する。また、チャックテーブル10の周囲には、図1に示すように、環状フレーム205をクランプするクランプ部12が複数設けられている。
切削ユニット20は、チャックテーブル10に保持された被加工物200を切削する切削ブレード21を着脱自在に装着した切削手段である。切削ユニット20は、それぞれ、チャックテーブル10に保持された被加工物200に対して、Y軸移動ユニットによりY軸方向に移動自在に設けられ、かつ、Z軸移動ユニット40によりZ軸方向に移動自在に設けられている。
一方の切削ユニット20は、図1に示すように、Y軸移動ユニット、Z軸移動ユニット40などを介して、装置本体2から立設した門型の支持フレーム3の一方の柱部に設けられている。他方の切削ユニット20は、図1に示すように、Y軸移動ユニット、Z軸移動ユニット40などを介して、支持フレーム3の他方の柱部に設けられている。なお、支持フレーム3は、柱部の上端同士を水平梁により連結している。
切削ユニット20は、Y軸移動ユニット及びZ軸移動ユニット40により、チャックテーブル10の保持面11の任意の位置に切削ブレード21を位置付け可能となっている。
切削ユニット20は、図2及び図3に示すように、Y軸移動ユニット及びZ軸移動ユニット40によりY軸方向及びZ軸方向に移動自在に設けられたスピンドルハウジング22と、スピンドルハウジング22に軸心回りに回転自在に設けられた回転軸となるスピンドル23と、スピンドル23に固定されて切削ブレード21が装着されるマウント24とを備える。
切削ブレード21は、略リング形状を有する極薄の切削砥石である。実施形態1において、切削ブレード21は、いわゆるハブブレードであり、導電性の金属で構成されかつ中央に挿入口211を有する円環状の円形基台212と、円形基台212の外周縁に配設される被加工物200を切削する円環状の切り刃213を備える。切り刃213は、ダイヤモンドやCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒と、金属や樹脂等のボンド材(結合材)とからなり所定厚みに形成されている。
スピンドル23は、図示しないモータにより回転される回転軸となるとともに、先端部がスピンドルハウジング22の先端面221より突出している。スピンドル23の先端部は、先端に向かうにしたがって徐々に細く形成されており、先端面に開口したねじ孔231が設けられている。
また、切削ユニット20は、ワッシャ25内及びマウント24の中央に設けられた貫通孔241を通ってスピンドル23の先端面に設けられたねじ孔231と螺合してマウント24をスピンドル23の先端部に固定する固定ねじ26と、マウント24に切削ブレード21を固定するための吸引力を伝達するロータリージョイント27とを備える。
ロータリージョイント27は、リング型の板状のフランジ部271と、フランジ部271と内縁から立設した円筒状ボス部272とを一体に備えている。フランジ部271は、内側にスピンドル23の先端部を内側に通した状態でスピンドルハウジング22の先端面221に重ねられる。ロータリージョイント27は、ねじ274がフランジ部271に設けられた貫通孔273を通り先端面221に設けられたねじ孔222にねじ込まれることで、スピンドルハウジング22に固定される。ロータリージョイント27は、スピンドル23と同軸に配置される。
また、ロータリージョイント27の円筒状ボス部272には、真空ポンプ等で構成された吸引源275と接続された吸引パイプ276が設けられている。吸引パイプ276は、円筒状ボス部272の内周面に開口している。
マウント24は、スピンドル23の先端部に固定される。マウント24は、円筒状のボス部242と、ボス部242のスピンドルハウジング22寄りの一端部に設けられた受けフランジ部243とを備えている。ボス部242は、マウント24の軸心と平行な前後方向に伸張するとともに、外観が円柱状に形成されている。
ボス部242は、円形基台212の挿入口211内に通されて、外周面上に切削ブレード21が装着される。ボス部242は、外径が全長に亘って切削ブレード21の挿入口211の内径と略等しく形成されている。なお、ボス部242の外径が切削ブレード21の挿入口211の内径と略等しいとは、ボス部242の外周面と挿入口211の内周面とが少なくとも複数個所で互いに接触することが可能な程度に外径と内径とが等しいことを示している。
受けフランジ部243は、ボス部242の後方であるスピンドルハウジング22寄りの一端部から径方向に沿って外周方向に突出してボス部242の外径よりの大径な円環状に形成されている。受けフランジ部243は、内側にスピンドル23の先端部が通されて、固定ねじ26及びワッシャ25等によりスピンドル23の先端部に固定される。受けフランジ部243の内周面は、スピンドル23の先端部と密に接触するように、スピンドルハウジング22に向かうにしたがって徐々に内径が大きく形成されている。
受けフランジ部243は、ボス部242のスピンドルハウジング22寄りの一端部から径方向外向きに突出しかつ挿入口211内にボス部242が通された切削ブレード21の円形基台212と対面する支持面244と、支持面244の外縁部に設けられかつ支持面244よりもボス部242側の突出した支持突起245とを備えている。支持面244は、支持突起245で切削ブレード21を支持するものである。支持突起245は、支持面244の外縁部の全周に設けられ、表面246が切削ブレード21の円形基台212と密に接触して、切削ブレード21の円形基台212を支持する。ボス部242と受けフランジ部243とは、同軸に配置されている。
マウント24は、ボス部242を挿入口211内に通し、受けフランジ部243の支持突起245の表面246で切削ブレード21の円形基台212を支持する。このために、マウント24は、切削ブレード21を装着すると、円形基台212との間にボス部242の外周面と支持面244と支持突起245とで囲んだ空間247を形成する。空間247は、受けフランジ部243の支持面244と切削ブレード21の円形基台212との間の空間である。
また、マウント24は、支持面244に開口した吸引孔248を含んでいる。吸引孔248は、受けフランジ部243のスピンドルハウジング22寄りの端部の外周面に開口しかつ受けフランジ部243内に形成された吸引路249に連通している。吸引路249は、ロータリージョイント27の吸引パイプ276と連通している。このため、吸引孔248は、吸引路249及び吸引パイプ276を介して吸引源275と連通している。
このように構成された切削ユニット20は、マウント24が受けフランジ部243がスピンドル23の先端部を内側に通し、固定ねじ26等によりスピンドル23の先端部に固定され、切削ブレード21の円形基台212の挿入口211がマウント24のボス部242の外周に嵌合される。切削ユニット20は、吸引源275により吸引パイプ276、吸引路249及び吸引孔248とを介して、受けフランジ部243の支持面244と切削ブレード21の円形基台212との間の空間247を吸引して負圧にし、マウント24に切削ブレード21を吸引固定する。実施形態1では、吸引孔248は、マウント24の支持面244に設けられているが、本発明では、ボス部242の外周面に設けられても良い。
なお、切削ユニット20のスピンドル23、マウント24及び切削ブレード21の軸心は、Y軸方向と平行に設定されている。
撮像ユニット30は、切削ユニット20と一体的に移動するように、切削ユニット20に固定されている。撮像ユニット30は、チャックテーブル10に保持された切削前の被加工物200の分割すべき領域を撮影する撮像素子を備えている。撮像素子は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)撮像素子又はCMOS(Complementary MOS)撮像素子である。撮像ユニット30は、チャックテーブル10に保持された被加工物200を撮影して、被加工物200と切削ブレード21との位置合わせを行なうアライメントを遂行するため等の画像を得、得た画像を制御ユニット100に出力する。
X軸移動ユニットは、チャックテーブル10を加工送り方向であるX軸方向に移動させることで、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的にX軸方向に沿って加工送りするものである。Y軸移動ユニットは、切削ユニット20を割り出し送り方向であるY軸方向に移動させることで、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的にY軸方向に沿って割り出し送りするものである。Z軸移動ユニット40は、切削ユニット20を切り込み送り方向であるZ軸方向に移動させることで、チャックテーブル10と切削ユニット20とを相対的にZ軸方向に沿って切り込み送りするものである。
X軸移動ユニット、Y軸移動ユニット及びZ軸移動ユニット40は、軸心回りに回転自在に設けられた周知のボールねじ、ボールねじを軸心回りに回転させる周知のモータ及びチャックテーブル10又は切削ユニット20をX軸方向、Y軸方向又はZ軸方向に移動自在に支持する周知のガイドレールを備える。
また、加工装置1は、チャックテーブル10のX軸方向の位置を検出するため図示しないX軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のY軸方向の位置を検出するための図示しないY軸方向位置検出ユニットと、切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出するためのZ軸方向位置検出ユニットとを備える。X軸方向位置検出ユニット及びY軸方向位置検出ユニットは、X軸方向、又はY軸方向と平行なリニアスケールと、読み取りヘッドとにより構成することができる。Z軸方向位置検出ユニットは、モータのパルスで切削ユニット20のZ軸方向の位置を検出する。X軸方向位置検出ユニット、Y軸方向位置検出ユニット及びZ軸方向位置検出ユニットは、チャックテーブル10のX軸方向、切削ユニット20のY軸方向又はZ軸方向の位置を制御ユニット100に出力する。なお、実施形態1では、加工装置1の各構成要素のX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置は、予め定められた図示しない基準位置を基準とした位置で定められる。
また、加工装置1は、切削前後の被加工物200を収容するカセット51が載置されかつカセット51をZ軸方向に移動させるカセットエレベータ50と、切削後の被加工物200を洗浄する洗浄ユニット60と、カセット51に被加工物200を出し入れするとともに被加工物200を搬送する搬送ユニット61とを備える。
制御ユニット100は、加工装置1の各構成要素をそれぞれ制御して、被加工物200に対する加工動作を加工装置1に実施させるものでもある。なお、制御ユニット100は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インターフェース装置とを有するコンピュータである。制御ユニット100の演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施して、加工装置1を制御するための制御信号を、入出力インターフェース装置を介して加工装置1の各構成要素に出力する。
制御ユニット100は、加工動作の状態や画像などを表示する液晶表示装置などにより構成される図示しない表示ユニットと、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる入力ユニットとに接続されている。入力ユニットは、表示ユニットに設けられたタッチパネルと、キーボード等の外部入力装置とのうち少なくとも一つにより構成される。
(ブレード交換ユニット)
ブレード交換ユニット7は、着脱位置に位置付けられた切削ユニット20のスピンドル23の先端部に固定されたマウント24のボス部242に切削ブレード21を着脱するものである。なお、着脱位置とは、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置が予め定められた位置であり、各切削ユニット20がブレード交換ユニット7により切削ブレード21が着脱される際に位置付けられる位置である。
ブレード交換ユニット7は、図1に示すように、支持フレーム3の図1中の背面側でかつ加工領域63よりも搬入出領域64から離れた位置に設置されている。ブレード交換ユニット7は、図4に示すように、交換前後の切削ブレード21を保持するブレードストッカ70と、切削ユニット20のスピンドル23に切削ブレード21を着脱するとともにブレードストッカ70と切削ユニット20との間で切削ブレード21を搬送するブレード着脱ユニット80とを備える。
実施形態1では、ブレードストッカ70は、切削ユニット20と1対1で対応して設けられている。即ち、実施形態1では、ブレード交換ユニット7は、ブレードストッカ70を一対備えている。
また、実施形態1では、一方のブレードストッカ70は、一方の切削ユニット20のスピンドル23の着脱前後の切削ブレード21を複数保持し、他方のブレードストッカ70は、他方の切削ユニット20のスピンドル23の着脱前後の切削ブレード21を複数保持する。
なお、各ブレードストッカ70が保持する切削ブレード21は、未使用のものの他、既使用であるが寿命に達しておらず使用可能なもの、同種類および/または異種類のものを含む。
次に、本明細書は、ブレード交換ユニット7の各構成要素を説明する。
(ブレードストッカ)
図5は、図4に示されたブレード交換ユニットのブレードストッカの構成例を示す斜視図である。図6は、図5に示されたブレードストッカが複数の切削ブレードを保持した状態を示す斜視図である。
ブレードストッカ70は、対応する切削ユニット20に装着される前の交換用の切削ブレード21を保持するとともに、対応する切削ユニット20から取り外された交換後の切削ブレード21を保持するものである。なお、本明細書は、一対のブレードストッカ70のうちこれらの構成が等しいので、図4中奥側のブレードストッカ70を代表して説明し、一対のブレードストッカ70の同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
ブレードストッカ70は、図4及び図5に示すように、装置本体2に配設された支柱71と、支柱71の上端に回転軸72を介して取り付けられた支持部材73とを備える。支持部材73は、対応するブレード着脱ユニット80とY軸方向に対向して配置され、対応するブレード着脱ユニット80に対向する表面側に複数(実施形態1では、4つ)のブレード保持部74が同心円状に配設されており、対応する切削ユニット20に着脱される切削ブレード21を複数個(実施形態1では、4つ)保持可能である。
ブレード保持部74は、切削ブレード21を保持するものである。ブレード保持部74は、切削ブレード21の挿入口211内に通される円筒状のブレード嵌合部741と、このブレード嵌合部741の外周面に設けられかつ挿入口211内にブレード嵌合部741が通された切削ブレード21を位置決めする位置決め部742とを備える。位置決め部742は、ブレード嵌合部741の外周面から突没自在に設けられたボールと、ボールを径方向外側に押圧するスプリングとを含み、ボールに作用する径方向内側の力が所定の値になるまでボールが円形基台212の内縁に嵌合して位置決め機能が働く。
このように構成されたブレードストッカ70は、図6に示すように、切削ブレード21を保持する。具体的には、ブレード保持部74は、ブレード嵌合部741が円形基台212の挿入口211内に通される際に、位置決め部742のボールが一旦ブレード嵌合部741内に没し、ボールを切削ブレード21が乗り越えた後に復帰した位置決め部742のボールが円形基台212の内縁に嵌合して、図6に示すように、切削ブレード21を保持する。また、実施形態1では、ブレード嵌合部741の軸心は、Y軸方向と平行である。
支持部材73を支柱71の上端に取り付けている回転軸72は、一端が支柱71の上端に配設され、他端が支持部材73の裏面中央に連結されている。そして、回転軸72の一端側は、支柱71の内部に配設されたモータ75の駆動軸に連結されており、支持部材73は、回転軸72を中心とした間欠的な回転が可能に構成されている。実施形態1では、支持部材73は、90度毎に間欠的に回転可能に構成されている。そして、支持部材73は、回転軸72の間欠的な回転によって各ブレード保持部715をその移動経路上の予め設定された所定の受け渡し位置744に選択的に位置付ける。受け渡し位置744に位置付けられたブレード保持部715の軸心のZ軸方向の高さは、着脱位置に位置付けられた切削ユニット20の軸心のZ軸方向の高さと等しい。
(ブレード着脱ユニット)
図7は、図4に示されたブレード交換ユニットのブレード着脱ユニットの構成例を示す斜視図である。
ブレード着脱ユニット80は、図7に示すように、ユニット本体81と、ユニット本体81をX軸方向に移動させる移動ユニット82と、一対のブレード交換機構90と、図示しない着脱移動ユニットを備えている。着脱移動ユニットは、回動アーム91を軸心回りに180度毎間欠的に回転する回転移動ユニットと、回動アーム91をY軸方向に移動させるスライド移動ユニットとを備える。
移動ユニット82は、X軸方向に延在しかつユニット本体81に設けられたナット811と螺合するねじ軸821と、ねじ軸821を軸心回りに回転することでユニット本体81をX軸方向に移動させる図示しないモータとを備える。
ブレード交換機構90は、マウント24に切削ブレード21を着脱するものである。ブレード交換機構90は、ブレードストッカ70及び切削ユニット20と1対1で対応して設けられている。
また、実施形態1では、一方のブレード交換機構90は、対応する一方のブレードストッカ70に保持された交換用の切削ブレード21を保持し、対応する一方の切削ユニット20から取り外された交換後の切削ブレード21を保持する。また、一方のブレード交換機構90は、保持した交換用の切削ブレード21を対応する一方の切削ユニット20に装着し、対応する一方の切削ユニット20から取り外された交換後の切削ブレード21を対応する一方のブレードストッカ70に保持させる。
また、他方のブレード交換機構90は、対応する他方のブレードストッカ70に保持された交換用の切削ブレード21を保持し、対応する他方の切削ユニット20から取り外された交換後の切削ブレード21を保持する。また、他方のブレード交換機構90は、保持した交換用の切削ブレード21を対応する他方の切削ユニット20に装着し、対応する他方の切削ユニット20から取り外された交換後の切削ブレード21を対応する他方のブレードストッカ70に保持させる。
各ブレード交換機構90は、直線状に延びた回動アーム91と、回動アーム91の両端部に設けられた一対のブレードチャック92とを備える。
回動アーム91は、直線状に延在したアーム状に形成されている。回動アーム91は、長手方向の中央がY軸方向と平行な軸心回りに着脱移動ユニットの回転移動ユニットにより間欠的に回転されるとともに、Y軸方向に着脱移動ユニットのスライド移動ユニットによりスライド移動される。実施形態1では、回動アーム91は、長手方向が水平方向と平行になるように、回転移動ユニットにより180度毎に間欠的に回転される。このために、着脱移動ユニットは、回動アーム91を軸心回りに180度毎間欠的に回転する回転移動ユニットと、回動アーム91をY軸方向に移動させるスライド移動ユニットとを備える。
ブレードチャック92は、回動アーム91の長手方向の両端部に配置されている。ブレードチャック92は、厚手の円板状のチャック本体921と、チャック本体921の外周面に支持され、切削ブレード21の円形基台212の外周面を把持する複数(実施形態1では、4個)の把持部材922と、チャック本体921内に設けられかつ複数の把持部材922をチャック本体921の径方向に移動させる図示しない作動機構とを備える。
把持部材922は、直線状に延在したアーム状に形成され、先端部に切削ブレード21の円形基台212の外周面を把持する把持爪923を備えている。把持部材922は、長手方向がY軸方向と平行に配置され、チャック本体921の周方向に等間隔に配置されている。作動機構は、複数の把持部材922を連動して径方向の内側に移動させるとともに、外側に移動させる。即ち、複数の把持部材922は、作動機構により同時にチャック本体921の径方向の内側に移動する、又は、径方向の外側に移動する。
各ブレードチャック92の軸心は、Y軸方向と平行である。各ブレードチャック92は、複数の把持部材922をチャック本体921の径方向の内側に移動させて、把持爪923で円形基台212の外周面を把持して、切削ブレード21を保持する。各ブレードチャック92は、複数の把持部材922をチャック本体921の径方向の外側に移動させて、把持爪923での円形基台212の外周面の把持を解除して、切削ブレード21の保持を解除する。
各ブレードチャック92の軸心のZ軸方向の高さは、受け渡し位置744に位置付けられたブレード保持部715の軸心のZ軸方向の高さ、及び着脱位置に位置付けられた切削ユニット20の軸心のZ軸方向の高さと等しい。また、実施形態1では、各ブレード交換機構90の一対のブレードチャック92の図7中奥側の一方のブレードチャック92は、マウント24から切削ブレード21を取り外し、切削ユニット20から取り外された交換後の切削ブレード21を保持する第1のブレード保持部である。図7中手前側の他方のブレードチャック92は、交換用の切削ブレード21を保持し、切削ユニット20のマウント24に切削ブレード21を取り付ける第2のブレード保持部である。
このように、実施形態1に係る各ブレード交換機構90は、切削ブレード21を固定するナットを保持しナットを回転する機構を備えていない。
(加工装置の加工動作)
加工装置1は、オペレータが、加工内容情報を制御ユニット100に登録し、切削加工前の被加工物200をカセット51に収容して、カセット51をカセットエレベータ50の上面に設置し、ブレード交換ユニット7の各ブレードストッカ70のブレード保持部74に切削ブレード21を取り付ける。
その後、加工装置1は、オペレータから加工動作の開始指示があった場合に加工動作を開始する。加工装置1は、加工動作を開始すると、搬送ユニット61がカセット51内から被加工物200を搬入出領域64のチャックテーブル10に搬送し、粘着テープ206を介して裏面204側をチャックテーブル10の保持面11に吸引保持するとともに、クランプ部12で環状フレーム205をクランプする。
加工動作では、加工装置1は、X軸移動ユニットがチャックテーブル10を加工領域63に向かって移動して、撮像ユニット30が被加工物200を撮影して、撮像ユニット30が撮影して得た画像に基づいて、アライメントを遂行する。加工装置1は、分割予定ライン202に沿って被加工物200と切削ユニット20とを相対的に移動させながら、切削ブレード21を各分割予定ライン202に切り込ませて被加工物200を個々のデバイス203に分割する。加工装置1は、個々のデバイス203に分割された被加工物200を搬送ユニット61がチャックテーブル10から洗浄ユニット60に搬送し、洗浄ユニット60が被加工物200を洗浄する。
加工装置1は、搬送ユニット61が切削加工後で洗浄後の被加工物200を洗浄ユニット60からカセット51まで搬送し、カセット51内に収容する。加工装置1は、切削ユニット20等がカセット51内に収容した被加工物200を順に切削加工すて、カセット51内の全ての被加工物200の切削加工が完了すると加工動作を終了する。
(切削ブレードの着脱動作)
実施形態1において、加工装置1は、次に、制御ユニット100が、加工装置1の加工動作中に、少なくとも一方の切削ユニット20の切削ブレード21がブレード交換タイミングであると判定すると切削ブレード21の着脱動作を実施する。ブレード交換タイミングは、各切削ユニット20の切削ブレード21を交換するタイミングであることをいう。ブレード交換タイミングは、例えば、予め設定された数の被加工物200を切削する毎や、測定された切削ブレード21の外径が事前に設定した数値を下回ったとき等であり、加工内容情報の一部として制御ユニット100に登録される。また、本発明のブレード交換タイミングは、まさに1枚の被加工物200を加工している途中でも良く、複数の被加工物200を連続して加工する際に、被加工物200を交換するタイミングでも良い。
着脱動作は、切削ユニット20の切削ブレード21を取り外し、ブレードストッカ70に保持された切削ブレード21を切削ユニット20に取り付ける動作である。即ち、切削ブレード21の着脱動作は、ブレードストッカ70に保持された切削ブレード21と、切削ユニット20に装着された切削ブレード21とを交換する動作である。
着脱動作では、加工装置1は、ブレード交換タイミングの切削ユニット20のスピンドル23の回転を停止し、ブレード交換タイミングの切削ユニット20を着脱位置に位置付ける。着脱動作では、加工装置1は、ブレード着脱ユニット80のブレード交換タイミングの切削ユニット20に対応したブレード交換機構90の他方のブレードチャック92をブレードストッカ70の受け渡し位置744のブレード保持部74とY軸方向に対向させる。
加工装置1は、他方のブレードチャック92の複数の把持部材922を径方向の外側に移動した後、他方のブレードチャック92を受け渡し位置744のブレード保持部74にY軸方向に沿って近付けて、他方のブレードチャック92の複数の把持部材922を径方向の内側に移動して、他方のブレードチャック92が交換用の切削ブレード21を保持し、他方のブレードチャック92を受け渡し位置744のブレード保持部74からY軸方向に沿って遠ざける。
加工装置1は、ブレード着脱ユニット80をX軸方向に移動して、ブレード交換タイミングの切削ユニット20に対応したブレード交換機構90の一方のブレードチャック92を着脱位置の切削ユニット20とY軸方向に対向させる。加工装置1は、一方のブレードチャック92の複数の把持部材922を径方向の外側に移動した後、一方のブレードチャック92を着脱位置の切削ユニット20にY軸方向に沿って近付けて、一方のブレードチャック92の複数の把持部材922を径方向の内側に移動して、一方のブレードチャック92が切削ユニット20に装着されている切削ブレード21を保持する。加工装置1は、ブレード交換タイミングの切削ユニット20の切削ブレード21の吸引保持を停止し、一方のブレードチャック92と着脱位置の切削ユニット20とをY軸方向に沿って相対的に遠ざけて、ブレード交換タイミングの切削ユニット20から切削ブレード21を取り外す。
加工装置1は、ブレード交換機構90の回動アーム91を180度回転して、交換用の切削ブレード21を保持した他方のブレードチャック92を、着脱位置の切削ブレード21が取り外された切削ユニット20とY軸方向に対向させる。加工装置1は、他方のブレードチャック92を着脱位置の切削ユニット20にY軸方向に沿って近付けて、交換用の切削ブレード21の円形基台212の挿入口211内にスピンドル23の先端部を通して、交換用の切削ブレード21の円形基台212をマウント24の支持突起245の表面246に密に接触させる。
加工装置1は、ブレード交換タイミングの切削ユニット20に交換用の切削ブレード21を吸引保持し、他方のブレードチャック92の複数の把持部材922を径方向の外側に移動して、他方のブレードチャック92と着脱位置の切削ユニット20とをY軸方向に沿って相対的に遠ざけて、ブレード交換タイミングの切削ユニット20に交換用の切削ブレード21を取り付ける。
加工装置1は、ブレード着脱ユニット80をX軸方向に移動して、切削ユニット20から取り外された交換後の切削ブレード21を保持した一方のブレードチャック92をブレードストッカ70の受け渡し位置744のブレード保持部74とY軸方向に対向させる。加工装置1は、一方のブレードチャック92を受け渡し位置744のブレード保持部74にY軸方向に沿って近付けて、ブレード保持部74に交換後の切削ブレード21を保持した後、一方のブレードチャック92の複数の把持部材922を径方向の外側に移動する。加工装置1は、一方のブレードチャック92を受け渡し位置744のブレード保持部74からY軸方向に沿って遠ざけて、着脱動作を完了する。
以上説明したように、実施形態1に係る加工装置1は、切削ユニット20が切削ブレード21の円形基台212を吸引保持して、切削ブレード21を固定するので、ブレード交換機構90が切削ブレード21を固定するナットを保持しナットを回転する機構が不要である。その結果、加工装置1は、各ブレード交換機構90の部品点数の増加を抑制でき、大型化を抑制できて、複雑化と大型化を抑制することができるという効果を奏する。
また、加工装置1は、各ブレード交換機構90が切削ブレード21を固定するナットを保持しナットを回転する機構が不要であるため、装置の省スペース化や組立工数、点検工数の削減を実現できる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係る加工装置を図面に基づいて説明する。図8は、実施形態2に係る加工装置の切削ユニットを分解して示す斜視図である。図9は、図8に示された切削ユニットの要部の断面図である。図10は、実施形態2に係る加工装置のブレード交換ユニットのブレード着脱ユニットの構成例を示す斜視図である。なお、図8、図9及び図10は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係る加工装置1は、図8及び図9に示すように、切削ブレード21−2が切り刃213のみで構成されたワッシャーブレードであり、切削ユニット20−2が、切削ブレード21−2をマウント24の支持突起245との間に挟持する押さえフランジ28を備え、固定ねじ26とワッシャ25の代わりにスピンドル23の先端部の外周面に設けられた雄ねじ232に螺合するナット29によりマウント24がスピンドル23に固定され、各ブレード交換機構90−2が図10に示すように押さえフランジ着脱部であるフランジチャック93を含むこと以外、実施形態1と同じである。なお、実施形態2では、マウント24が、スピンドル23の先端部に固定される固定フランジである。
押さえフランジ28は、図8に示すように、内側にマウント24のボス部242が通されて、ボス部242に装着される装着穴281を含んだ円環状に形成されている。押さえフランジ28は、図9に示すように、外縁部に設けられかつマウント24の支持突起245との間に切削ブレード21−2を挟み込む挟持面282と、マウント24の支持面244と間隔をあけて対向する対向面283とを備えている。実施形態2に係る加工装置1の切削ユニット20は、吸引源275により吸引パイプ276及び吸引路249を介して、吸引孔248が、受けフランジ部243の支持面244と押さえフランジ28の対向面283との間の空間247を吸引して負圧にし、マウント24に押さえフランジ28を吸引固定することで、切削ブレード21−2をスピンドル23の先端部に固定する。実施形態2では、吸引孔248は、マウント24の支持面244に設けられているが、本発明では、ボス部242の外周面に設けられても良い。
各ブレード交換機構90のフランジチャック93は、スピンドル23に固定されたマウント24に押さえフランジ28を着脱するものである。フランジチャック93は、図10に示すように、ユニット本体81に設けられ、厚手の円板状のチャック本体931と、チャック本体931の外周面に支持され、押さえフランジ28の外周面を把持する複数(実施形態2では、4個)の把持部材932と、チャック本体931内に設けられかつ複数の把持部材932をチャック本体931の径方向に移動させる図示しない作動機構とを備える。
把持部材932は、直線状に延在したアーム状に形成され、先端部に押さえフランジ28の外周面を把持する把持爪933を備えている。把持部材932は、長手方向がY軸方向と平行に配置され、チャック本体931の周方向に等間隔に配置されている。作動機構は、複数の把持部材932を連動して径方向の内側に移動させるとともに、外側に移動させる。即ち、複数の把持部材932は、作動機構により同時にチャック本体931の径方向の内側に移動する、又は、径方向の外側に移動する。
フランジチャック93の軸心は、Y軸方向と平行である。フランジチャック93は、複数の把持部材932をチャック本体931の径方向の内側に移動させて、把持爪933で押さえフランジ28の外周面を把持して、押さえフランジ28を保持する。フランジチャック93は、複数の把持部材932をチャック本体931の径方向の外側に移動させて、把持爪933での押さえフランジ28の外周面の把持を解除して、押さえフランジ28の保持を解除する。
フランジチャック93の軸心のZ軸方向の高さは、着脱位置に位置付けられた切削ユニット20の軸心のZ軸方向の高さと等しい。また、実施形態2では、フランジチャック93は、図示しない着脱移動ユニットのスライド移動ユニットによりY軸方向に移動される。
また、実施形態2に係る加工装置1のブレードチャック92は、把持部材932が切削ブレード21−2の外縁を把持する。なお、実施形態2においてブレードチャック92は、把持部材932を備えず円板状のチャック本体921の切削ブレード21−2と対向する面のうち切削ブレード21−2と接触する部分に吸引孔が形成され切削ブレード21−2を吸引によって保持しても良い。または把持部材932の先端の切削ブレード21−2と接触する部分に吸引孔が形成され、把持部材932が切削ブレード21−2を吸引して保持する構成になっていてもよい。
実施形態2に係る加工装置1は、着脱動作では、実施形態1と同様に、ブレード交換タイミングの切削ユニット20のスピンドル23の回転を停止し、ブレード交換タイミングの切削ユニット20を着脱位置に位置付け、他方のブレードチャック92が交換用の切削ブレード21−2を保持する。
加工装置1は、ブレード着脱ユニット80をX軸方向に移動して、ブレード交換タイミングの切削ユニット20に対応したブレード交換機構90のフランジチャック93を着脱位置の切削ユニット20とY軸方向に対向させる。加工装置1は、フランジチャック93の複数の把持部材932を径方向の外側に移動した後、フランジチャック93を着脱位置の切削ユニット20にY軸方向に沿って近付けて、フランジチャック93の複数の把持部材932を径方向の内側に移動して、フランジチャック93が切削ユニット20に装着されている押さえフランジ28を保持する。加工装置1は、ブレード交換タイミングの切削ユニット20の押さえフランジ28の吸引保持を停止し、フランジチャック93と着脱位置の切削ユニット20とをY軸方向に沿って相対的に遠ざけて、ブレード交換タイミングの切削ユニット20から押さえフランジ28を取り外す。
加工装置1は、実施形態1と同様に、一方のブレードチャック92でブレード交換タイミングの切削ユニット20から切削ブレード21−2を取り外し、他方のブレードチャック92で交換用の切削ブレード21−2を切削ユニット20に取り付ける。加工装置1は、フランジチャック93を着脱位置の切削ユニット20とY軸方向に対向させ、フランジチャック93を着脱位置の切削ユニット20にY軸方向に沿って近付けて、押さえフランジ28の挿入口211内にスピンドル23の先端部を通して、押さえフランジ28の挟持面282を切削ブレード21−2に密に接触させる。
加工装置1は、ブレード交換タイミングの切削ユニット20に押さえフランジ28を吸引保持し、交換用の切削ブレード21−2をスピンドル23の先端部に固定し、フランジチャック93の複数の把持部材932を径方向の外側に移動して、フランジチャック93と着脱位置の切削ユニット20とをY軸方向に沿って相対的に遠ざけて、ブレード交換タイミングの切削ユニット20に押さえフランジ28を取り付けしおいる。加工装置1は、実施形態1と同様に、切削ユニット20から取り外された交換後の切削ブレード21−2を受け渡し位置744のブレード保持部74に保持して、着脱動作を完了する。
実施形態2に係る加工装置1は、切削ユニット20−2が押さえフランジ28を吸引保持して、切削ブレード21−2を固定するので、ブレード交換機構90−2が切削ブレード21−2を固定するナットを保持しナットを回転する機構が不要である。その結果、加工装置1は、実施形態1と同様に、各ブレード交換機構90−2の部品点数の増加を抑制でき、大型化を抑制できて、複雑化と大型化を抑制することができるという効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 加工装置
21,21−2 切削ブレード
23 スピンドル
24 マウント(固定フランジ)
28 押さえフランジ
90 ブレード交換機構
92 一方のブレードチャック(第1のブレード保持部)
92 他方のブレードチャック(第2のブレード保持部)
93 フランジチャック(押さえフランジ着脱部)
242 ボス部
244 支持面
248 吸引孔
249 吸引路
275 吸引源
281 装着穴

Claims (2)

  1. 加工装置であって、
    回転軸となるスピンドルと、該スピンドルに固定されたマウントと、該マウントに切削ブレードを着脱するブレード交換機構と、を備え、
    該マウントは、
    前後方向に伸長する円柱状のボス部と、
    該ボス部の後方から径方向外向きに突出し、切削ブレードを支持する支持面と、
    吸引路を介して吸引源と連通し、該支持面と切削ブレードとの間を負圧にし切削ブレードを吸引固定する吸引孔と、を含み、
    該ブレード交換機構は、
    該マウントから切削ブレードを取り外す第1のブレード保持部と、
    該マウントに切削ブレードを取り付ける第2のブレード保持部と、を少なくとも含む事を特徴とする、加工装置。
  2. 加工装置であって、
    回転軸となるスピンドルと、該スピンドルに固定される固定フランジと、切削ブレードを該固定フランジとの間に挟持する押さえフランジと、該固定フランジに切削ブレードを着脱するブレード交換機構と、を備え、
    該固定フランジは、
    前後方向に伸長する円柱状のボス部と、
    該ボス部の後方から径方向外向きに突出し、該切削ブレードを支持する支持面と、
    吸引路を介して吸引源と連通し、該押さえフランジと該支持面との間を負圧にし、該押さえフランジを吸引固定する吸引孔と、を含み、
    該押さえフランジは、ボス部に装着される装着穴を含み、
    該ブレード交換機構は、
    該固定フランジから切削ブレードを取り外す第1のブレード保持部と、
    該固定フランジに切削ブレードを取り付ける第2のブレード保持部と、
    該押さえフランジを着脱する押さえフランジ着脱部と、を含む事を特徴とする加工装置。
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