JP2021008071A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストリップの十分な密着が達成されたタイヤの製造方法の提供。【解決手段】本発明に製造方法は、(A)ストリップ20を準備する工程及び(B)アプリケータ8からドラム10の所定の位置に上記ストリップ20を供給しつつこのドラム10を回転させ、合わせて上記アプリケータ8のこのドラム10に対する位置をこのドラム10の軸方向に動かすことで、このドラム10の外周上に上記ストリップ20が螺旋状に巻かれ、これによりタイヤの構成部材が形成される工程を含む。上記(B)の工程において、上記アプリケータ8が上記ストリップ20を供給する供給位置において第一ローラー12がこのストリップ20を押さえ、この第一ローラー12が押さえた部分を、この第一ローラー12が押さえてから上記ドラム10が一回転するまでに第二ローラー14が押さえる。【選択図】図3

Description

本発明は、空気入りタイヤの製造方法に関する。
タイヤの製造において、タイヤの構成部材の形成に、ストリップワインド法が使用されることがある。この方法では、帯状の未加硫ゴム(ストリップ)が準備される。ストリップは、アプリケータによりドラムの外周上に供給される。ドラムが回転しつつアプリケータがドラムの軸方向に移動することで、ストリップがドラムの外周上に螺旋状に巻き回される。これにより、タイヤの構成部材がドラム上に形成される。例えば、トレッドが、ドラム上に形成される。
ドラム上に形成された構成部材は、このタイヤの他の構成部材と組み合わされて、ローカバーが形成される。ローカバーは、モールド内に入れられ、加圧及び加熱される。この加熱により未加硫ゴムが架橋反応を起こし、タイヤが得られる。ストリップワインド法に使用されるタイヤの製造装置についての検討が、特開2014−124929公報で開示されている。
特開2014−124929公報
近年、タイヤの転がり抵抗低減への要求から、シリカの配合量が増やされたゴム組成物が、ストリップの材料として使用されることがある。このストリップの接着性は、従来より弱くなる傾向にある。ストリップをドラムに巻く際に、巻かれたストリップの部分が、このストリップの他の部分やドラムと十分に密着していないと、ストリップのばらけが起こりうる。また、形成された構成部材を他の構成部材と組み合わせるときに、この構成部材の崩れが起こりうる。良好な生産性の実現のため、巻かれたストリップの部分同士の密着性及びストリップとドラムとの密着性が向上された、タイヤの製造方法が求められている。
本発明の目的は、ストリップワインド法でのタイヤ構成部材の形成における、ストリップの十分な密着が達成されたタイヤの製造方法の提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、
(A)未加硫のゴム組成物からなる帯状のストリップを準備する工程
及び
(B)アプリケータからドラムの所定の位置に上記ストリップを供給しつつこのドラムを回転させ、合わせて上記アプリケータのこのドラムに対する位置をこのドラムの軸方向に動かすことで、このドラムの外周上に上記ストリップが螺旋状に巻かれ、これによりタイヤの構成部材が形成される工程
を含む。
上記(B)の工程において、上記アプリケータが上記ストリップを供給する供給位置において第一ローラーがこのストリップを押さえ、この第一ローラーが押さえた部分を、この第一ローラーが押さえてから上記ドラムが一回転するまでに第二ローラーが押さえる。
好ましくは、上記第一ローラーの位置と上記ドラムの中心とを結ぶ第一仮想線から、上記第二ローラーの位置と上記ドラムの中心とを結ぶ第二仮想線までの、上記ドラムの回転方向に計測した角度θは、180°以下である。
好ましくは、上記(B)の工程において、上記第一ローラーと上記第二ローラーとの間の位置において、上記構成部材の幅と同じ幅又は上記構成部材の幅より大きい幅を有する第三ローラーが、上記ドラムに巻かれた上記ストリップの部分を押さえる。
好ましくは、本発明に係るタイヤの製造装置は、ドラム、アプリケータ、第一ローラー及び第二ローラーを備える。上記アプリケータが上記ドラムの所定の位置に未加硫のゴム組成物からなるストリップを供給しつつこのドラムが回転し、合わせて上記アプリケータのこのドラムに対する位置がこのドラムの軸方向に動くことで、このドラムの外周上に上記ストリップを螺旋状に巻くことができる。上記ストリップが巻かれる際に、上記アプリケータが上記ストリップを供給した供給位置において上記第一ローラーがこのストリップを押さえ、この第一ローラーが押さえた部分を、この第一ローラーが押さえてから上記ドラムが一回転するまでに上記第二ローラーが押さえる。
好ましくは、この製造装置は、制御部をさらに備える。上記ドラムの角速度に対する、アプリケータの上記ドラムに対する軸方向の移動速度の比が変動可能となっており、上記第二ローラーが、上記第一ローラーが押さえた部分を、この第一ローラーが押さえてから上記ドラムが一回転するまでに押さえるように、上記制御部が、上記比の値に応じて上記第二ローラーの上記ドラムに対する軸方向位置を制御しうる。
本発明に係るタイヤの製造方法では、ストリップをドラムに巻く際に、第一ローラーがストリップを供給する供給位置においてストリップを押さえ、さらにこの第一ローラーが押さえた部分を、この第一ローラーが押さえてから上記ドラムが一回転するまでに第二ローラーが押さえる。この第二ローラーは、ストリップのばらけが生じる前に、第一ローラーが押さえた部分を押さえうる。この第二ローラーは、この部分を、ドラムや既にドラムに巻かれたトスリップの部分と十分に密着させる。この製造方法では、ストリップのばらけや、形成された構成部材の崩れが防止されている。
図1は、本発明に係る製造方法で使用される製造装置の一例が示された模式図である。 図2は、本発明に係る製造方法で形成されるストリップが示された斜視図である。 図3は、図2のストリップを使用して、ドラム上にタイヤの構成部材を形成する途中の様子が示された正面図である。 図4は、図3の方法でドラム上に形成された周回部を第三ローラーが押さえる様子が示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法のための製造装置2の一部が示された模式図である。図1において、矢印Xで表される方向がこの装置2の前方であり、この逆の方向が後方である。矢印Yで表される方向がこの装置2の上方向であり、この逆の方向が下方向である。この装置2は、ストリップ形成機4、搬送ロール6、アプリケータ8、駆動部(図示されず)、ドラム10、第一ローラー12、第二ローラー14、第三ローラー16及び制御部18を備える。この図には、ストリップ形成機4で形成されるストリップ20も示されている。
ストリップ形成機4は、未加硫のゴム組成物30からなるストリップ20を形成する。ストリップ形成機4は、押出器22と一対のカレンダーロール24とを備える。
押出器22は、シリンダー26とスクリュー28とを備える。シリンダー26は円筒状である。ストリップ20の材料となるゴム組成物30は、シリンダー26に投入される。スクリュー28は、シリンダー26内に位置し、回転可能となっている。スクリュー28が回転することにより、シリンダー26内のゴム組成物30は、シリンダー26の先端から押し出される。
一対のカレンダーロール24は、押出器22の下流側に位置する。これらのカレンダーロール24は回転可能となっている。カレンダーロール24が回転することで、押出器22から押し出されたゴム組成物30は、これらのカレンダーロール24の間を通される。カレンダーロール24は、ゴム組成物30を圧延し帯状に成形する。これにより、ストリップ20が形成される。
図2には、ストリップ形成機4で形成されたストリップ20の一部が、拡大されて示されている。ストリップ20は、所定の厚み及び幅を有する。ストリップ20の厚みTは、例えば1mmである。ストリップ20の幅WSは、例えば20mmである。このストリップ20は、搬送ロール6により、アプリケータ8に送られる。
アプリケータ8は、コンベア32を備えている。コンベア32は、ストリップ20を前方から後方に搬送する。アプリケータ8は、ストリップ20をドラム10の外面に供給する。
図示されない駆動部は、アプリケータ8をドラム10に対して移動させる。駆動部により、アプリケータ8はドラム10に対して、前後方向、上下方向及びドラム10の軸方向に移動しうる。これにより、アプリケータ8は、ドラム10の所望に位置に、ストリップ20を供給できる。なお、以下では、駆動部がアプリケータ8を移動させる場合の実施形態となっている。駆動部が、ドラム10を移動させることで、アプリケータ8をドラム10に対して移動させてもよい。
図3は、図1の装置2を、矢印Cで示される方向から見た図である。この図には、ドラム10の外面、アプリケータ8の先端部分、第一ローラー12、第二ローラー14及び第三ローラー16が示されている。
ドラム10は円筒状を呈する。ドラム10は軸を中心に、図1及び3の矢印Aの方向に回転できる。前述のとおり、アプリケータ8は、ドラム10の軸方向(図3の矢印Bの方向)に移動できる。アプリケータ8からストリップ20を供給しつつドラム10を回転させ、合わせてアプリケータ8を矢印Bの方向に移動させることで、このドラム10の外周上に、ストリップ20が螺旋状に巻かれる。図3では、このストリップ20が螺旋状に巻かれる途中の状態が示されている。
この明細書では、ドラム10上に巻かれたストリップ20の一周分(ドラム10が360°回転する間に巻かれた部分)は、「周回部34」と称される。ストリップ20を螺旋状に巻き回すことで、巻き回し回数に対応した数の周回部34が、ドラム10上に形成される。図3では、螺旋に巻かれる際のストリップ20の送り量は、ストリップ20の幅より小さい。このため、隣接する周回部34同士は、重なりを有している。
図1及び3に示されるように、第一ローラー12は、アプリケータ8の先端部分に取り付けられている。第一ローラー12は、アプリケータ8の先端部分から延びている。第一ローラー12は、アプリケータ8とともに移動する。図3において、両矢印W1は第一ローラー12の幅を表す。この実施形態では、幅W1は、ストリップ20の幅WSと同等である。第一ローラー12は、アプリケータ8がストリップ20を供給する位置(供給位置)において、ストリップ20を押さえる。換言すれば、第一ローラー12は、ドラム10上に形成された周回部34の部分の先端(周回部先端34aと称される)を押さえる。第一ローラー12は、周回部先端34aを、ドラム10又は既に形成された周回部34に押しつける。
上記のとおり、隣接する周回部34同士は、重なりを有している。すなわち、周回部34の下に、既に形成された周回部34が存在しうる。この場合、周回部34の幅方向は、ドラム10の軸方向に対して傾斜しうる。図示されないが、第一ローラー12は、周回部先端34aの傾斜に合わせて、傾斜することができる。第一ローラー12は、周回部先端34aの傾斜に合わせて傾斜しつつ、周回部先端34aを押さえている。
図1及び3に示されるように、第二ローラー14は、第一ローラー12の回転方向後方に位置している。図3において、両矢印W2は第二ローラー14の幅を表す。この実施形態では、幅W2は、ストリップ20の幅WSと同等である。図1において、符号L1は第一ローラー12とドラム10の中心とを結ぶ第一仮想線を表す。符号L2は、第二ローラー14とドラム10の中心とを結ぶ第二仮想線を表す。符号θは、第一仮想線L1からドラム10の回転方向に計測した、第二仮想線L2までの角度を表す。このとき、第二ローラー14の位置は、「第一ローラー12の角度θ後方の位置」と称される。第二ローラー14は、第一ローラー12の角度θ後方に位置している。角度θの定義から明らかな通り、角度θは、0°より大きく360°より小さい。実質的には、角度θは、10°以上350°以下である。
図3に示されるように、第二ローラー14は、第一ローラー12が押さえた部分を、第一ローラー12が押さえてからドラム10が一回転するまでに押さえる。詳細には、第二ローラー14は、第一ローラー12が押さえた部分を、第一ローラー12が押さえてからドラム10が角度θ回転した後に押さえる。この明細書では、ドラム10上に位置する周回部34の部分のうち、ドラム10上に配置されてから、ドラム10が一回転していない部分は、「直近部分34b」と称される。「第二ローラー14が、第一ローラー12が押さえた部分を、第一ローラー12が押さえてからドラム10が角度θ回転した後に押さえる」ことは、「第二ローラー14が、第一ローラー12の角度θ後方の位置において直近部分34bを押さえる」ことと同じ意味となる。
上記のとおり、周回部34の幅方向は、ドラム10の軸方向に対して傾斜しうる。図示されないが、第二ローラー14は、直近部分34bの傾斜に合わせて、傾斜することができる。第二ローラー14は、直近部分34bの傾斜に合わせて傾斜しつつ、直近部分34bを押さえている。
図3に示されるように、アプリケータ8は、矢印Bの方向に移動しているため、第一ローラー12が押さえる周回部先端34aの軸方向中心と、第二ローラー14が押さえる位置での直近部分34bの軸方向の中心とは、軸方向にずれている。図3の両矢印dは、このずれ量を表す。例えば、ドラム10が一定の角速度ωで回転し、アプリケータ8がドラム10に対して一定の移動速度vで矢印Bの方向に動いている場合、
d=v・θ/ω
となる。第二ローラー14が直近部分34bを押さえることができるように、第二ローラー14の軸方向位置は、このずれ量dに応じて、第一ローラー12の軸方向位置に対してずらされている。第二ローラー14が直近部分34bを押さえることができるように、第二ローラー14の軸方向位置が決められている。
図1及び3に示されるように、第三ローラー16は、第一ローラー12と第二ローラー14との間に位置している。図4には、第三ローラー16の位置における、この装置2の周方向に垂直な断面が示されている。この図では、タイヤの構成部材を形成するための、ストリップ20の巻き回しが終了した状態が示されている。複数の周回部34の断面36が、ドラム10上に並べられている。図4において、両矢印W3は第三ローラー16の幅を表す。図3に示されるように、第三ローラー16の幅W3は、幅W1及び幅W2より大きい。第三ローラー16は、複数の周回部34の部分を押さえうる幅を有している。この実施形態では、第三ローラー16は、複数の周回部34を押さえている。この実施形態では、幅W3は、タイヤの構成部材の軸方向幅よりも広くなっている。幅W3が、タイヤの構成部材の軸方向幅と同じでもよい。
図4で示されるように、タイヤ構成部材を所望の形状とするために、隣接する周回部34の断面36同士の重なり量は、場所によって異なっている。すなわち、ストリップ20を巻き回すときの送り量は、場所により変動している。これは、ドラム10の角速度ωに対する、アプリケータ8のドラム10に対する移動速度vの比(v/ω)が変動していることを意味する。このため、図3のずれ量dも変動する。
制御部18は、第二ローラー14が直近部分34bを押さえるように、第二ローラー14の軸方向位置を制御する。制御部18は、比(v/ω)が変動しても、この値に応じて第二ローラー14の軸方向位置を制御する。この実施形態では、角度θ及び角速度ωは一定の値として、制御部18に予めセットされる。ストリップ20が巻き回されている間、アプリケータ8の速度v及びアプリケータ8の軸方向位置が、制御部18に送られる。制御部18は、ずれ量dを計算して、第二ローラー14の軸方向位置を決める。これにより、ストリップ20が巻き回されている間、第二ローラー14は、常に直近部分34bを押さえることができる。
このタイヤの製造方法は、
(1)ストリップ20を準備する工程、
(2)ストリップ20をドラム10に巻く工程、
(3)ローカバーを得る工程
及び
(4)ローカバーを加圧及び加熱する工程
を含む。
上記(1)の工程では、ストリップ20の材料となるゴム組成物30がストリップ形成機4のシリンダー26に投入され、スクリュー28が回転する。シリンダー26内のゴム組成物30は、シリンダー26の先端から押し出される。押し出されたゴム組成物30は、一対のカレンダーロール24の間を通されて、帯状に成形される。これにより、ストリップ20が形成される。
上記(2)の工程では、準備されたストリップ20が搬送ロール6により、アプリケータ8に運ばれる。アプリケータ8は、ストリップ20をドラム10の所定の位置に供給する。ドラム10が回転するとともに、アプリケータ8がドラム10の軸方向(図3の矢印Bの方向)に移動される。ドラム10上にストリップ20が巻かれて、周回部34が形成される。このとき、第一ローラー12が、周回部先端34aを押さえる。制御部18が第二ローラー14の軸方向位置を制御し、第二ローラー14が直近部分34bを押さえる。第一ローラー12と第二ローラー14との間において、第三ローラー16が周回部34を押さえる。これにより、タイヤの構成部材が、ドラム10上に形成される。例えば、トレッドがドラム10上に形成される。
上記(3)の工程では、上記(2)で形成された構成部材に、このタイヤの他の構成部材が組み合わされる。これにより、ローカバーが得られる。
上記(4)の工程では、ローカバーがモールドに入れられる。ローカバーはモールドの中で加圧及び加熱される。加圧と加熱とにより、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤが形成される。モールドが開かれて、タイヤがモールドから取り出される。これにてタイヤが得られる。
以下本発明の作用効果が説明される。
本発明に係るタイヤの製造方法では、ストリップ20をドラム10に巻く際に、第一ローラー12がストリップ20を供給する供給位置において周回部先端34aを押さえ、供給位置のドラム10の回転方向の後方の位置において、第二ローラー14が直近部分34bを押さえる。ドラム10上に巻かれたストリップ20にばらけが生じる前に、第二ローラー14がこの直近部分34bを押さえる。さらに、第二ローラー14の押さえにより、この部分は、ドラム10や既にドラム10上に形成されている周回部34と、十分に密着する。この製造方法では、ストリップ20のばらけや、形成された構成部材の崩れが防止されている。
第一仮想線L1からドラム10の回転方向に計測した第二仮想線L2までの角度θは、180°以下が好ましい。角度θを180°以下とすることで、第二ローラー14は、ドラム10上に巻かれたストリップ20にばらけが生じる前に、直近部分34bを押さえる。この製造方法では、ストリップ20のばらけが防止されている。この観点から、角度θは150°以下が好ましく、120°以下がより好ましい。第三ローラー16を配置させ易いとの観点から、角度θは60°以上が好ましい。
第二ローラー14の幅W2の、ストリップ20の幅WSに対する比(W2/WS)は、0.8以上が好ましい。比(W2/WS)を0.8以上とすることで、この第二ローラー14は、直近部分34bをドラム10や既にドラム10上に形成されている周回部34と密着させるのに、十分な幅を備える。この観点から、比(W2/WS)は0.9以上がより好ましい。
第二ローラー14の幅が大き過ぎると、直近部分34bを抑える際に、直近部分34bより以前に形成された周回部34に第二ローラー14が接触することが起こりうる。直近部分34bより以前に形成された周回部34が障害物となり、直近部分34bに第二ローラー14を、十分に押し当てられないことが起こりうる。比(W2/WS)は、1.5以下が好ましい。比(W2/WS)を1.5以下とすることで、この第二ローラー14は、既に形成された周回部34に邪魔されることが抑制されている。これにより、この直近部分34bを、ドラム10や既にドラム10上に形成されている周回部34と、十分に密着させることができる。この製造方法では、ストリップ20のばらけや、形成された構成部材の崩れが防止されている。この観点から、比(W2/WS)は1.3以下がより好ましい。
第一ローラー12と第二ローラー14との間の位置において、第三ローラー16によりこの位置に既に存在する周回部34の部分を押さえるのが好ましい。幅が広い第三ローラー16は、直近部分34bより以前に形成された周回部34も押さえうる。これにより、周回部34を、より効果的にドラム10や既にドラム10上に形成されている周回部34と密着させることができる。この製造方法では、ストリップ20のばらけや、形成された構成部材の崩れが防止されている。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1で示された装置を使用し、上記(1)及び(2)の工程で、トレッドを形成した。このトレッドを用いて、上記(3)及び(4)の工程で、タイヤを製作した。このタイヤのサイズは、225/40R18であった。角度θは、表1に示されている通りとされた。比(W2/WS)は、1.0とされた。
[比較例1]
第二ローラーによる押さえを行わないことの他は実施例1と同様にして、タイヤを製作したのが比較例1である。
[実施例2−4]
角度θを表1に示されている通りとした他は実施例1と同様にして、タイヤを製作したのが実施例2−4である。
[ばらけ/崩れ防止]
実施例及び比較例のそれぞれについて、タイヤを100本製作した。ストリップを巻くときのストリップのばらけ、及びトレッドを他の構成部材と組み合わせるときのトレッドの崩れの発生状況が確認された。これらの結果が、A、B、C及びDの4段階で、表1に示されている。A、B、C、Dの順に、このばらけ及び崩れが抑えられている。A、B、C、Dの順に、好ましい。
Figure 2021008071
上記の通り、実施例の製造方法は、比較例の製造方法に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、種々のタイヤの製造にも適用されうる。
2・・・製造装置
4・・・ストリップ形成器
6・・・搬送ロール
8・・・アプリケータ
10・・・ドラム
12・・・第一ローラー
14・・・第二ローラー
16・・・第三ローラー
18・・・制御部
20・・・ストリップ
22・・・押出器
24・・・カレンダーロール
26・・・シリンダー
28・・・スクリュー
30・・・ゴム組成物
32・・・コンベア
34・・・周回部
36・・・周回部の断面

Claims (5)

  1. (A)未加硫のゴム組成物からなる帯状のストリップを準備する工程、
    及び
    (B)アプリケータからドラムの所定の位置に上記ストリップを供給しつつこのドラムを回転させ、合わせて上記アプリケータのこのドラムに対する位置をこのドラムの軸方向に動かすことで、このドラムの外周上に上記ストリップが螺旋状に巻かれ、これによりタイヤの構成部材が形成される工程
    を含み、
    上記(B)の工程において、上記アプリケータが上記ストリップを供給する供給位置において第一ローラーがこのストリップを押さえ、この第一ローラーが押さえた部分を、この第一ローラーが押さえてから上記ドラムが一回転するまでに第二ローラーが押さえる、空気入りタイヤの製造方法。
  2. 上記第一ローラーの位置と上記ドラムの中心とを結ぶ第一仮想線から、上記第二ローラーの位置と上記ドラムの中心とを結ぶ第二仮想線までの、上記ドラムの回転方向に計測した角度θが180°以下である、請求項1に記載の製造方法。
  3. 上記(B)の工程において、上記第一ローラーと上記第二ローラーとの間の位置において、上記構成部材の幅と同じ幅又は上記構成部材の幅より大きい幅を有する第三ローラーが、上記ドラムに巻かれた上記ストリップの部分を押さえる、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. ドラム、アプリケータ、第一ローラー及び第二ローラーを備え、
    上記アプリケータが上記ドラムの所定の位置に未加硫のゴム組成物からなるストリップを供給しつつこのドラムが回転し、合わせて上記アプリケータのこのドラムに対する位置がこのドラムの軸方向に動くことで、このドラムの外周上に上記ストリップを螺旋状に巻くことができ、
    上記ストリップが巻かれる際に、上記アプリケータが上記ストリップを供給した供給位置において上記第一ローラーがこのストリップを押さえ、この第一ローラーが押さえた部分を、この第一ローラーが押さえてから上記ドラムが一回転するまでに上記第二ローラーが押さえる、空気入りタイヤの製造装置。
  5. 制御部をさらに備え、
    上記ドラムの角速度に対する、アプリケータの上記ドラムに対する軸方向の移動速度の比が変動可能となっており、
    上記第二ローラーが、上記第一ローラーが押さえた部分を、この第一ローラーが押さえてから上記ドラムが一回転するまでに押さえるように、上記制御部が、上記比の値に応じて上記第二ローラーの上記ドラムに対する軸方向位置を制御しうる、請求項4に記載の製造装置。
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