JP2021005748A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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秀康 田代
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【課題】 本発明は、カメラを用いずに、プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むか否かを特定し、ユーザに通知するための処理を提供することを目的とする。【解決手段】 プロジェクタにより投影される投影面上の投影画像を観察する位置を表す第1位置情報を取得する第1取得手段と、前記プロジェクタの位置を表す第2位置情報を取得する第2取得手段と、前記プロジェクタが前記投影面上において前記投影画像を投影する領域を表す領域情報を取得する第3取得手段と、前記第1位置情報と前記第2位置情報と前記領域情報とに基づいて、前記プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むか否かを特定する特定手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。【選択図】 図1

Description

本発明は、投影画像に対するプロジェクタの迷光の写り込みをユーザに通知する技術に関する。
従来、表示された画像上に意図しない光源が写り込むことによる画質劣化を抑制する様々な手法が提案されている。特許文献1は、カメラで撮像したディスプレイの表面上に照明や外光の写り込みがある場合、ユーザに光源の写り込みを報知する技術を開示している。
特開2010−62726号公報
画像を表示するための装置として、画像を投影するプロジェクタがある。プロジェクタを用いて画像を投影する場合、プロジェクタのレンズ表面や鏡筒内において投影光が乱反射することにより、レンズから等方的に光が散乱する。この光は迷光と呼ばれ、観察者が投影された画像を観察する際に、プロジェクタの迷光が投影画像に映り込んでしまう場合がある。特許文献1では、表示された画像をカメラで撮像した撮像画像を用いて、カメラから見たときの光源の写り込みの有無を判定する。そのためプロジェクタの迷光の写り込みを通知する場合、プロジェクタの他に、観察者の視点位置に迷光を検出するためのカメラが必要となる。
そこで、本発明は、カメラを用いずに、プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むか否かを特定し、ユーザに通知するための処理を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る情報処理装置は、プロジェクタにより投影される投影面上の投影画像を観察する位置を表す第1位置情報を取得する第1取得手段と、前記プロジェクタの位置を表す第2位置情報を取得する第2取得手段と、前記プロジェクタが前記投影面上において前記投影画像を投影する領域を表す領域情報を取得する第3取得手段と、前記第1位置情報と前記第2位置情報と前記領域情報とに基づいて、前記プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むか否かを特定する特定手段と、を有することを特徴とする。
カメラを用いずに、プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むか否かを特定し、ユーザに通知することができる。
プロジェクタを用いて投影面上に画像を投影した様子を示す模式図 情報処理装置のハードウェア構成を示す図 情報処理装置の機能構成を示す図 情報処理装置が実行する処理を示すフローチャート ユーザインターフェースの一例を示す模式図 プロジェクタを選択する処理を示すフローチャート 投影画像データを生成する処理を示すフローチャート プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むことをユーザに通知する処理を示すフローチャート 警告画像の例を示す模式図 入力画像の幾何補正を説明するための模式図 複数のプロジェクタを用いて投影面上に画像を投影した様子を示す模式図 印刷画像と投影画像の例を示す模式図 プロジェクタを選択する処理を示すフローチャート 複数のプロジェクタを用いて投影面上に画像を投影した様子を示す模式図 入力画像の例を示す模式図 プロジェクタを選択する処理を示すフローチャート 投影画像データを生成する処理を示すフローチャート 投影画像のブレンド比率を説明するための図 投影画像のブレンド比率を説明するための図 プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むことをユーザに通知する処理を示すフローチャート ユーザインターフェースの一例を示す模式図
以下、本実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下の実施形態は本発明を必ずしも限定するものではない。また、本実施形態において説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1実施形態]
プロジェクタの迷光が投影画像の観察者に視認される様子を図1に示す。投影面203における投影領域204に、プロジェクタ202から出力される画像が投影されている。実際には、投影面203に画像が表示されているが、ここでは説明のため投影面203と平行な面を投影領域204として図示している。観察者201が投影領域204に投影された投影画像を観察する際に、投影領域204上の点205に示す位置にプロジェクタの迷光が写り込む場合がある。投影画像に写りこんだ迷光は、プロジェクタ202のレンズから等方的に散乱した光のうち、投影面203において正反射して観察者201に視認される光である。したがって、投影面203として用いられるスクリーンが光沢紙やメタリックメディアなど表面が平滑なスクリーンである場合に、迷光の正反射光が強くなるため、迷光が投影画像に写り込む。また、表面が平滑なスクリーン上への投影であれば、複数のプロジェクタが画像を投影する、いわゆるマルチプロジェクションであっても同様に迷光の写り込みが生じる。
本実施形態においては、マルチプロジェクションを行う場合に、投影画像に迷光が写り込む幾何条件に設置されたプロジェクタの位置をユーザに移動させるよう促す。これにより、ユーザは、観察者の位置から投影画像を観察した場合に迷光が投影画像に写り込まない位置にプロジェクタを移動することができる。また、本実施形態においては、投影画像に迷光が写り込むことをプロジェクタ及びプロジェクタを制御するための情報処理装置以外の装置を用いずに特定するため、簡易な装置構成で迷光の写り込みをユーザに通知することができる。
<情報処理装置のハードウェア構成>
図2は、情報処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置1は、CPU101、ROM102、RAM103を備える。また、情報処理装置1は、VC(ビデオカード)104、汎用I/F(インターフェース)105、SATA(シリアルATA)I/F106、NIC(ネットワークインターフェースカード)107を備える。CPU101は、RAM103をワークメモリとして、ROM102、HDD(ハードディスクドライブ)112などに格納されたOS(オペレーティングシステム)や各種プログラムを実行する。また、CPU101は、システムバス108を介して各構成を制御する。尚、後述するフローチャートによる処理は、ROM102やHDD112などに格納されたプログラムコードがRAM103に展開され、CPU101によって実行される。VC104には、ディスプレイ114が接続される。汎用I/F105には、シリアルバス109を介して、マウスやキーボードなどの入力デバイス110やプロジェクタ2が接続される。SATAI/F106には、シリアルバス111を介して、HDD112や各種記録メディアの読み書きを行う汎用ドライブ113が接続される。NIC107は、外部装置との間で情報の入力及び出力を行う。CPU101は、HDD112や汎用ドライブ113にマウントされた各種記録メディアを各種データの格納場所として使用する。CPU101は、プログラムによって提供されるUI(ユーザインターフェース)をディスプレイ114に表示し、入力デバイス110を介して受け付けるユーザ指示などの入力を受信する。本実施形態においては、プロジェクタ2として複数のプロジェクタが情報処理装置1に接続される。尚、本実施形態においては、情報処理装置1がプロジェクタ2とインターフェースを介して接続されるが、プロジェクタ2に情報処理装置1が含まれる構成であってもよい。
<情報処理装置の機能構成>
図3は、情報処理装置1の機能構成を示すブロック図である。CPU101は、RAM103をワークメモリとして、ROM102又はHDD112に格納されたプログラムを読み出して実行することによって、図3に示す機能構成として機能する。尚、以下に示す処理の全てがCPU101によって実行される必要はなく、処理の一部または全てがCPU101以外の一つまたは複数の処理回路によって行われるように情報処理装置1が構成されていてもよい。
情報処理装置1は、画像入力部301と、観察位置取得部302と、プロジェクタ位置取得部303と、投影領域取得部304と、プロジェクタ選択部305と、投影画像生成部306と、通知制御部307と、を有する。画像入力部301は、プロジェクタ2が投影する投影画像を表す投影画像データを生成するための入力画像データを入力する。本実施形態における入力画像データが表す入力画像は、画素値が8bitで表現されるグレースケール画像であり、全ての画素値が255の白色画像である。観察位置取得部302は、投影画像を観察する観察者の位置を表す位置情報を取得する。以下、観察者の位置情報を観察位置情報と呼ぶ。本実施形態においては、観察者の位置に一時的にプロジェクタを設置し、一時的に設定したプロジェクタからスクリーンに画像を投影する。投影された画像に応じてユーザに調整されたキーストーン補正値とフォーカス調整値とに基づいて、プロジェクタの位置を導出する。観察位置取得部302は、導出したプロジェクタの位置を観察者の位置として表す観察位置情報を取得する。
まず、観察位置取得部302は、図5(a)に示すUIにおいて、キーストーン補正値及びフォーカス調整値の入力を受け付ける。入力された縦方向のキーストーン補正値と横方向のキーストーン補正値とに基づいて、スクリーンに対するプロジェクタの向きを決定する。プロジェクタの向きは、キーストーン補正値とプロジェクタの向きとの対応関係を保持するルックアップテーブル(LUT)を参照することにより、決定される。さらに、観察位置取得部302は、入力されたフォーカス調整値に基づいて、スクリーンに対するプロジェクタの距離を決定する。プロジェクタの距離は、フォーカス調整値とプロジェクタの距離との対応関係を保持するLUTを参照することにより、決定される。観察位置取得部302は、スクリーンに対するプロジェクタの向き及び距離に基づいて、プロジェクタの位置を導出する。観察位置取得部302は、一時的に設置されたプロジェクタの位置を観察者の位置U=(U,U,U)として、観察位置情報を取得する。ここで設置されるプロジェクタは観察者の位置を特定するために一時的に設置されるものであり、複数のプロジェクタのうち1台のプロジェクタを使用すればよい。また、ここで投影される画像はキーストーン補正値及びフォーカス調整値を特定するため画像であるため、どのような画像でもよいが、本実施形態においては入力画像データが表す入力画像を投影するものとする。尚、本実施形態においてはプロジェクタを用いて観察者の位置を特定するが、ユーザからUIを介して直接観察者の位置の入力を受け付けてもよい。
プロジェクタ位置取得部303は、投影画像を投影するプロジェクタ2の位置を表す位置情報を取得する。以下、プロジェクタ2の位置情報をプロジェクタ位置情報と呼ぶ。本実施形態におけるプロジェクタ位置情報は、複数のプロジェクタそれぞれの位置を表す位置情報である。本実施形態においては、ユーザが所望の位置にプロジェクタを設置し、各プロジェクタからスクリーンに画像を投影する。投影された画像に応じてユーザに調整されたキーストーン補正値とフォーカス調整値とに基づいて、プロジェクタの位置を導出する。プロジェクタ位置取得部303は、導出したプロジェクタの位置を表すプロジェクタ位置情報を取得する。
まず、プロジェクタ位置取得部303は、図5(a)に示すUIにおいて、キーストーン補正値及びフォーカス調整値の入力を受け付ける。入力された縦方向のキーストーン補正値と横方向のキーストーン補正値とに基づいて、スクリーンに対するプロジェクタの向きを決定する。プロジェクタの向きは、キーストーン補正値とプロジェクタの向きとの対応関係を保持するLUTを参照することにより、決定される。さらに、プロジェクタ位置取得部303は、入力されたフォーカス調整値に基づいて、スクリーンに対するプロジェクタの距離を決定する。プロジェクタの距離は、フォーカス調整値とプロジェクタの距離との対応関係を保持するLUTを参照することにより、決定される。プロジェクタ位置取得部303は、スクリーンに対するプロジェクタの向き及び距離に基づいて、プロジェクタの位置を導出する。観察位置取得部302は、各プロジェクタの位置P=(Pix,Piy,Piz)を表すプロジェクタ位置情報を取得する。iは、プロジェクタの識別番号である。ここで投影される画像はキーストーン補正値及びフォーカス調整値を特定するため画像であるため、どのような画像でもよいが、本実施形態においては入力画像データが表す入力画像を投影するものとする。尚、本実施形態においてはプロジェクタを用いてプロジェクタの位置を特定するが、ユーザからUIを介して直接プロジェクタの位置の入力を受け付けてもよい。
投影領域取得部304は、プロジェクタ2が画像を投影する投影領域を表す領域情報を取得する。本実施形態においては、図5(a)に示すUIにおいて、ユーザにより番号投影ボタンが押下されると、各プロジェクタはそれぞれの識別番号に対応する番号画像をスクリーン上に投影する。ユーザはスクリーン上の番号画像の配置を確認し、UIにおいて同じ配置となるように番号画像を示すアイコンを移動させる。アイコンの移動は、例えば、入力デバイス110であるマウスのドラッグ及びドロップ操作により行われる。アイコンが移動された後のUIを図5(b)に示す。投影領域取得部304は、左下のアイコンに対応するプロジェクタと右上のアイコンに対応するプロジェクタとを特定する。図5(b)の例において、左下のアイコンに対応するプロジェクタは5番(i=5)のプロジェクタであり、右上のアイコンに対応するプロジェクタは2番(i=2)のプロジェクタである。投影領域取得部304は、左下のアイコンに対応するプロジェクタの位置情報及びレンズの焦点距離に基づいて、投影領域の左下の座標Tを特定する。また、投影領域取得部304は、右上のアイコンに対応するプロジェクタの位置情報及びレンズの焦点距離に基づいて、投影領域の右上の座標Tを特定する。投影領域取得部304は、投影領域の左下座標Tと右上座標Tとを表す領域情報を取得す。尚、本実施形態においては、投影領域を特定するための座標を左下及び右上としたが、左上及び右下などであってもよい。
プロジェクタ選択部305は、観察位置情報とプロジェクタ位置情報と領域情報とに基づいて、複数のプロジェクタから、投影画像に迷光が写り込むプロジェクタを選択する。プロジェクタの選択方法の詳細については後述する。投影画像生成部306は、プロジェクタ2が投影する投影画像を表す投影画像データを生成する。投影画像データの生成方法の詳細については後述する。通知制御部307は、選択されたプロジェクタの迷光が投影画像に写り込むことをユーザに通知するための画像データを生成する。通知制御部307は、生成した通知用の画像データに基づいて、投影画像に迷光が写り込むプロジェクタを制御してユーザへの通知を行う。プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むことをユーザに通知する方法の詳細は後述する。
<情報処理装置が実行する処理>
図4は、情報処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。以下、図4を参照して情報処理装置1の処理の詳細を説明する。図4のフローチャートが示す処理は、ユーザによって入力デバイス110を介して指示が入力され、CPU101が入力された指示を受け付けることにより開始する。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。
S401において、画像入力部301は、入力画像データを入力する。入力した入力画像データはRAM103等の記憶領域に記憶する。S402において、観察位置取得部302は、観察位置情報を取得し、所定の記憶領域に記憶する。S403において、プロジェクタ位置取得部303は、プロジェクタ位置情報を取得し、所定の記憶領域に記憶する。S404において、投影領域取得部304は、領域情報を取得し、所定の記憶領域に記憶する。S404において、投影領域取得部304は、領域情報を取得し、所定の記憶領域に記憶する。S405において、プロジェクタ選択部305は、観察位置情報とプロジェクタ位置情報と領域情報とに基づいて、複数のプロジェクタから、投影画像に迷光が写り込むプロジェクタを選択する。以下において、プロジェクタの選択方法の詳細を説明する。
図6は、プロジェクタを選択する処理を示すフローチャートである。S601において、プロジェクタ選択部305は、プロジェクタの識別番号iを、i=1に初期化する。S602において、プロジェクタ選択部305は、プロジェクタの位置P、観察者の位置Uに基づいて、式(1)及び式(2)に従い、スクリーン上の迷光が写り込む位置Sを導出する。
Figure 2021005748
Figure 2021005748
図1に示すように、Tは投影面のz座標である。尚、T=0であり、投影面はz軸に対して常に垂直であるため、投影面の左下座標TLz=0、投影面の右上座標TRz=0である。tは、図1に示すプロジェクタの位置Pと正反射位置Sとを結ぶ線分をt:1−tに内分し、該線分とz=U平面とが交わる点P’を表す係数である。本実施形態においては、図1の点205に示す位置にプロジェクタの迷光が写り込んでいる。導出した正反射位置Sは所定の記憶領域に記憶する。
S603において、プロジェクタ選択部305は、投影領域の左下座標Tと右上座標Tとに基づいて、正反射位置Sが投影領域内であるか否かを判定する。正反射位置Sが投影領域内である場合は、i番目のプロジェクタの迷光が投影画像に写り込むと判定し、S604へ移行する。正反射位置Sが投影領域外である場合は、プロジェクタの迷光が投影画像に写り込まないと判定し、S605へ移行する。S604において、プロジェクタ選択部305は、プロジェクタの番号iを迷光が写り込むプロジェクタの番号Qとして所定の記憶領域に記憶する。本実施形態においては、プロジェクタの番号i=1の正反射位置Sが投影領域内であるため、Q=1となる。S605において、プロジェクタ選択部305は、プロジェクタの番号iに対してi=i+1に更新する。S606において、プロジェクタ選択部305は、プロジェクタの番号iに対し、i>nを満たすか否かを判定する。nは、マルチプロジェクションに用いるプロジェクタの数である。i>nを満たす場合は、全プロジェクタに対し選択処理を行ったと判定し、S405の処理を終了する。i>nを満たさない場合は、全プロジェクタに対し選択処理を行っていないと判定し、S602に戻る。
S406において、投影画像生成部306は、入力画像データに基づいて、投影画像データを生成する。以下において、投影画像データの生成方法の詳細を説明する。図7は、投影画像データを生成する処理を示すフローチャートである。S701において、投影画像生成部306は、プロジェクタの識別番号iを、i=1に初期化する。S702において、投影画像生成部306は、S403においてユーザから指定されたキーストーン補正値に基づいて、入力画像を幾何補正する。キーストーン補正の一例を図10に示す。プロジェクタの配置に応じて、入力画像が図10(a)の太線で示す形に歪んでいた場合、キーストーン補正により図10(b)の太線で示す形に幾何補正される。幾何補正された入力画像を表す入力画像データは所定の記憶領域に記憶される。
S703において、投影画像生成部306は、予め設定されている投影モードに応じて入力画像の色を補正する。本実施形態において予め設定されている投影モードは、sRGB空間において色を表現するsRGB投影モードであるため、入力画像の色をsRGB空間における色に変換する。色補正された入力画像を表す入力画像データは所定の記憶領域に記憶される。
S704において、投影画像生成部306は、複数のプロジェクタの投影画像の一部を重畳させて表示する際に、プロジェクタ間の重畳領域における投影画像のブレンド比率Bを導出する。例えば、図14に示すように4台のプロジェクタ1401、1402、1403、1404が画像を投影する場合、投影領域が隣接するプロジェクタと投影画像が重畳する領域において、ブレンド比率Bを変化させる。具体的には、プロジェクタ1402の投影画像のブレンド比率Bは、図18の点線で示すプロジェクタ1401、1403と重畳する領域のy方向の画素位置に対して線形に変化した比率となる。導出したブレンド比率Bは所定の記憶領域に記憶される。S705において、投影画像生成部306は、迷光が写りこまないプロジェクタが投影する画像を表す投影画像データを以下の式(3)に従い生成する。
prj(p,q)=Iin(p,q)・B(p,q)・・・式(3)
in(p,q)は入力画像に対し、幾何補正及び色補正を施した画素位置(p,q)の画素値であり、B(p,q)は画素位置(p,q)のブレンド比率である。Iprj(p,q)は投影画像の画素位置(p,q)の画素値である。生成された投影画像データは所定の記憶領域に記憶される。
S706において、投影画像生成部306は、プロジェクタの番号iに対してi=i+1に更新する。S707において、プロジェクタの番号iに対し、i>nを満たすか否かを判定する。i>nを満たす場合は、全プロジェクタに対し投影画像データの生成処理を行ったと判定し、S406の処理を終了する。i>nを満たさない場合は、全プロジェクタに対し投影画像データの生成処理を行っていないと判定し、S702に戻る。
S407において、通知制御部307は、選択したプロジェクタの迷光が投影画像に写り込むことをユーザに通知する。以下において、プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むことをユーザに通知する方法の詳細を説明する。図8は、プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むことをユーザに通知する処理を示すフローチャートである。S801において、通知制御部307は、プロジェクタの識別番号iを、i=1に初期化する。S802において、通知制御部307は、プロジェクタの番号i=Qを満たすか否かを判定する。i=Qを満たす場合は、投影画像に迷光が写り込むプロジェクタと判定し、S803へ移行する。i=Qを満たさない場合は、投影画像に迷光が写り込むプロジェクタでないと判定し、S804へ移行する。
S803において、通知制御部307は、投影画像に迷光が写り込むプロジェクタのための警告画像データを生成する。本実施形態においては、図9に示すように、選択したプロジェクタの番号Qと、迷光の写り込みに対する警告メッセージと、写り込みを回避するために必要なプロジェクタの移動量ΔPosと、をユーザに知らせる画像を生成する。ここで、プロジェクタの移動量ΔPosの導出方法について説明する。プロジェクタの迷光が写り込む位置Sのx座標Six、y座標Siyに基づいて、以下の式(4)に従い、位置Sと投影面端部との最短距離ΔSを導出する。
ΔS=min(|Six−TLx|,|Six−TRx|,|Siy−TLy|,|Siy−TRy|)・・・式(4)
本実施形態においては、位置Sが投影面の右上端に最も近いため、最短距離ΔS=|Siy−TRy|となる。
また、以下の式(5)に従い、位置Sを投影面の右上端部より上側に配置させるために必要なプロジェクタの移動量ΔPosを導出する。
Figure 2021005748
導出した移動量ΔPosの分、プロジェクタを+y方向に移動するようにユーザに知らせる画像を生成する。生成された警告画像データは所定の記憶領域に記憶される。S804において、通知制御部307は、プロジェクタの番号iに対してi=i+1に更新する。S805において、通知制御部307は、プロジェクタの番号iに対し、i>nを満たすか否かを判定する。i>nを満たす場合は、投影画像に迷光が写り込む全てのプロジェクタに対し警告画像データを生成する処理を行ったと判定し、S806へ移行する。i>nを満たさない場合は、投影画像に迷光が写り込む全てのプロジェクタに対し警告画像データを生成する処理を行っていないと判定し、S802に戻る。S806において、通知制御部307は、投影画像データと警告画像データとに基づいて、プロジェクタ2に画像を投影させる。投影画像に迷光が写り込むプロジェクタには警告画像を投影させ、投影画像に迷光が写り込まないプロジェクタには投影画像を投影させる。
<第1実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態における情報処理装置は、プロジェクタにより投影される投影面上の投影画像を観察する位置を表す位置情報を取得する。また、プロジェクタの位置を表す位置情報を取得する。また、プロジェクタが投影面上において投影画像を投影する領域を表す領域情報を取得する。位置情報と領域情報とに基づいて、プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むか否かを特定する。よって、ユーザは、観察者の位置から投影画像を観察した場合に迷光が投影画像に写り込まない位置にプロジェクタを移動することができる。また、投影画像に迷光が写り込むことをプロジェクタ及びプロジェクタを制御するための情報処理装置以外の装置を用いずに特定するため、カメラを用いずに、プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むことをユーザに通知することができる。
<変形例>
本実施形態においては、複数のプロジェクタを用いてマルチプロジェクションを行う例について説明したが、1つのプロジェクタについて、投影画像に迷光が写り込むか否かを特定してもよい。この場合、プロジェクタ選択部305は、投影画像に迷光が写り込むか否かを特定する特定部として機能する。
また、本実施形態においては、投影画像に迷光が写り込むプロジェクタが警告画像を投影する例を説明したが、警告画像を投影する特定のプロジェクタを予め設定してもよい。また、ディスプレイ114に警告画像を表示してもよい。
また、本実施形態においては、警告画像により投影画像に迷光が写り込むプロジェクタをユーザに通知したが、投影画像に迷光が写り込むプロジェクタ又は情報処理装置1が警告音を発することにより通知を行ってもよい。また、該当するプロジェクタのリモコンを振動させてユーザに対する通知を行ってもよい。
また、本実施形態においては、全てのプロジェクタに対応する入力画像を白色画像としたが、複数のプロジェクタそれぞれに対して互いに異なる画像を入力画像としてもよい。
また、本実施形態においては、キーストーン補正値に基づいて画像を幾何補正したが、各プロジェクタの投影画像の重畳領域における画素位置が一致するように投影画像を幾何補正してもよい。
また、本実施形態においては、投影モードに基づいて画像を色補正したが、投影画像の重畳領域における色又は輝度が一致するように投影画像を色補正してもよい。
また、本実施形態においては、1つの観察位置において投影画像に迷光が写り込まないように通知を行ったが、複数の観察位置において投影画像に迷光が写り込まないように通知を行ってもよい。例えば、投影画像を観察するために観察者が移動する経路のどの位置においても、迷光が投影画像に写り込まない位置にプロジェクタを移動させるよう促してもよい。
プロジェクタが投影する投影画像は静止画であってもよいし、動画であってもよい。
[第2実施形態]
第1実施形態においては、複数のプロジェクタのうち1台のプロジェクタについて迷光の写り込みが発生することをユーザに警告する方法について説明した。しかし、図11に示すように、複数台のプロジェクタで迷光の写り込みが発生する場合、ユーザがどのプロジェクタを優先して移動させれば良いか分からない場合があった。具体例を図11を用いて説明する。図11のように、投影面203に9台のプロジェクタ1101、1102、1103、1104、1105、1106、1107、1108、1109が画像を投影する場合を考える。観察者201の位置において投影画像を観察する際に、図11の位置1110、1111、1112にプロジェクタ1104、1105、1106の迷光がそれぞれ写り込む。本実施形態においては、図12(a)に示す印刷画像と、図12(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)にそれぞれ示すプロジェクタ1101〜1109の投影画像と、を重畳することにより、大サイズの画像を表示している。
図12(a)はプリンタを用いて印刷した画像であり、左上領域は高濃度な黒色の画像が印刷され、それ以外の領域は印刷用紙の白色が露出している。図12(b)〜(j)は、プロジェクタ1101〜1109の投影画像である。図12(b)〜(j)の内、図12(c)に示すプロジェクタ1102の投影画像は暗灰色、図12(g)に示すプロジェクタ1106の投影画像は白色、それ以外の投影画像は灰色である。高濃度の黒色を出力するために印刷用紙として表面が平滑な光沢紙を用いると、上述したように、投影画像に迷光が写り込む場合がある。そこで、本実施形態においては、複数台のプロジェクタで迷光の写り込みが発生する場合に、優先して移動すべきプロジェクタをユーザに知らせる方法について説明する。尚、本実施形態における情報処理装置1のハードウェア構成及び機能構成は第1実施形態のものと同等であるため、説明を省略する。以下において、本実施形態と第1実施形態とで異なる部分を主に説明する。
<情報処理装置が実行する処理>
本実施形態における処理と、第1実施形態における処理とは、S405のプロジェクタを選択する処理のみが異なるため、S405の処理の詳細を説明する。図13は、プロジェクタを選択する処理を示すフローチャートである。
S601において、プロジェクタ選択部305は、プロジェクタの識別番号iを、i=1に初期化する。S1301において、プロジェクタ選択部305は、正反射位置Sが投影領域内であると判定したプロジェクタの台数kを、k=1に初期化する。S602において、プロジェクタ選択部305は、プロジェクタの位置P、観察者の位置Uに基づいて、スクリーン上の迷光が写り込む位置Sを導出する。S603において、プロジェクタ選択部305は、投影領域の左下座標Tと右上座標Tとに基づいて、正反射位置Sが投影領域内であるか否かを判定する。正反射位置Sが投影領域内である場合は、i番目のプロジェクタの迷光が投影画像に写り込むと判定し、S1302へ移行する。正反射位置Sが投影領域外である場合は、プロジェクタの迷光が投影画像に写り込まないと判定し、S604へ移行する。
S1302において、プロジェクタ選択部305は、k番目に正反射位置Sが投影領域内であると判定したプロジェクタの投影画像の輝度を以下の式(6)に従い導出する。
Figure 2021005748
(p,q)は番号iのプロジェクタが投影する画像における画素位置(p,q)の画素値である。Lはk番目に正反射位置Sが投影領域内であると判定したプロジェクタの投影画像の輝度である。導出した輝度Lは所定の記憶領域に記憶される。
S1303において、プロジェクタ選択部305は、正反射位置Sが投影領域内であると判定したプロジェクタの台数kに対し、k>1を満たすか否かを判定する。k>1を満たす場合は、複数台のプロジェクタについて正反射位置Sが投影領域内にあると判定し、S1304へ移行する。k>1を満たさない場合は、1台のプロジェクタについて正反射位置Sが投影領域内にあると判定し、S604へ移行する。
S1304において、プロジェクタ選択部305は、k番目に正反射位置Sが投影領域内であると判定したプロジェクタの輝度Lに対し、L>L’を満たすか否かを判定する。輝度Lと迷光の輝度とは比例するため、輝度Lが最大となるプロジェクタの迷光がユーザに視認されやすい。従って、L>L’を満たす場合に、S604において、プロジェクタ選択部305は、迷光が写り込むプロジェクタの番号Qとして、プロジェクタの番号iを所定の記憶領域に記憶する。また、プロジェクタ選択部305は、最大輝度L’を輝度Lに更新する。L>L’を満たさない場合、S605へ移行する。本実施形態においては、図11に示す、迷光が投影画像に写り込むプロジェクタ1104、1105、1106のうち、図12(g)に示すプロジェクタ1106の投影画像の輝度が最も高いため、Q=4となる。
S1305において、プロジェクタ選択部305は、正反射位置Sが投影領域内であると判定したプロジェクタの台数kに対してk=k+1に更新する。S605において、プロジェクタ選択部305は、プロジェクタの番号iに対してi=i+1に更新する。S606において、プロジェクタ選択部305は、プロジェクタの番号iに対し、i>nを満たすか否かを判定する。nは、マルチプロジェクションに用いるプロジェクタの数である。i>nを満たす場合は、全プロジェクタに対し選択処理を行ったと判定し、S405の処理を終了する。i>nを満たさない場合は、全プロジェクタに対し選択処理を行っていないと判定し、S602に戻る。
<第2実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態における情報処理装置は、複数台のプロジェクタで迷光の写り込みが発生する場合に、優先して移動すべきプロジェクタをユーザに知らせる。よって、ユーザは、複数台のプロジェクタで迷光の写り込みが発生する場合であっても、優先して移動すべきプロジェクタを知ることができる。
<変形例>
本実施形態においては、迷光の写り込みが発生する複数台のプロジェクタの内、投影画像の輝度が最大となる1台のプロジェクタの移動を促したが、複数台のプロジェクタについて投影画像の輝度の大きさに応じた移動の優先順位をユーザに知らせてもよい。
また、本実施形態においては、迷光が写り込む複数台のプロジェクタの内、ユーザに写り込みが視認されやすいプロジェクタとして、投影画像の輝度が最大となるプロジェクタを選択したが、投影画像の暗部に迷光が写り込むプロジェクタを選択してもよい。投影画像の暗部に迷光が写り込む場合、迷光が目立ってしまう。このため、例えば、図12(c)に示すプロジェクタ1102の暗灰色の画像上に迷光が写り込むプロジェクタ1105を選択してもよい。また、投影面の暗部に迷光が写り込むプロジェクタを選択してもよい。例えば、図12(a)に示す印刷画像の左上領域の黒色の画像上に迷光が写り込むプロジェクタ1106を選択してもよい。
[第3実施形態]
上述した実施形態においては、プロジェクタの迷光の写り込みが発生することをユーザに通知する方法について説明した。しかし、投影を行う環境の制約によりプロジェクタの位置及び観察位置を移動できない場合があった。本実施形態においては、迷光が写り込むプロジェクタの光量を減らし、隣接するプロジェクタが減らした分の光量を補うことにより、迷光の写り込みを抑制する方法について説明する。
本実施形態においては、図14に示す投影面203に4台のプロジェクタ1401〜1404を用いて画像を投影する。観察者201の位置において投影画像を観察する際に、位置1405にプロジェクタの迷光が写り込む。図15(a)、(b)、(c)、(d)に示す入力画像を基に、プロジェクタ1401〜1404が投影面203に画像を投影する。図15(a)〜(d)は、全画素の画素値が128の灰色画像である。
<情報処理装置が実行する処理>
本実施形態における処理と、第1実施形態における処理とは、S405の処理と、S406の処理と、S407の処理と、が異なる。まず、本実施形態におけるS405の処理の詳細を説明する。図16は、プロジェクタを選択する処理を示すフローチャートである。
S601において、プロジェクタ選択部305は、プロジェクタの識別番号iを、i=1に初期化する。S602において、プロジェクタ選択部305は、プロジェクタの位置P、観察者の位置Uに基づいて、スクリーン上の迷光が写り込む位置Sを導出する。S603において、プロジェクタ選択部305は、投影領域の左下座標Tと右上座標Tとに基づいて、正反射位置Sが投影領域内であるか否かを判定する。正反射位置Sが投影領域内である場合は、i番目のプロジェクタの迷光が投影画像に写り込むと判定し、S1601へ移行する。正反射位置Sが投影領域外である場合は、プロジェクタの迷光が投影画像に写り込まないと判定し、S605へ移行する。
S1601において、プロジェクタ選択部305は、プロジェクタの番号iを迷光が写り込む第1のプロジェクタの番号Qとして所定の記憶領域に記憶する。本実施形態においては、番号i=3のプロジェクタに対応する正反射位置Sが投影領域内であるため、Q=3となる。S605において、プロジェクタ選択部305は、プロジェクタの番号iに対してi=i+1に更新する。S606において、プロジェクタ選択部305は、プロジェクタの番号iに対し、i>nを満たすか否かを判定する。nは、マルチプロジェクションに用いるプロジェクタの数である。i>nを満たす場合は、S1602へ移行する。i>nを満たさない場合は、全プロジェクタに対し選択処理を行っていないと判定し、S602に戻る。S1602において、プロジェクタ選択部305は、第1のプロジェクタQに隣接するプロジェクタの番号を第2のプロジェクタの番号Rとして所定の記憶領域に記憶する。本実施形態においては、番号i=2、4のプロジェクタが第1のプロジェクタQに隣接するため、R=2、4となる。
次に、本実施形態におけるS406の処理の詳細を説明する。図17は、投影画像データを生成する処理を示すフローチャートである。S701において、投影画像生成部306は、プロジェクタの識別番号iを、i=1に初期化する。S702において、投影画像生成部306は、S403においてユーザから指定されたキーストーン補正値に基づいて、入力画像を幾何補正する。S703において、投影画像生成部306は、予め設定されている投影モードに応じて入力画像の色を補正する。
S1701において、投影画像生成部306は、プロジェクタの番号i=Qを満たすか否かを判定する。i=Qを満たす場合は、番号iのプロジェクタが第1のプロジェクタであると判定し、S1702へ移行する。i=Qを満たさない場合は、番号iのプロジェクタが第1のプロジェクタでないと判定し、S1703へ移行する。S1702において、投影画像生成部306は、第1のプロジェクタQのブレンド比率Bを導出する。本実施形態においては、第1のプロジェクタの投影画像と第2のプロジェクタの投影画像とが重畳する領域において、図18の実線で示す第1のプロジェクタのブレンド比率Bを、図18の点線で示すブレンド比率Bよりも下げる。ブレンド比率Bは、重畳領域のy方向の画素位置に対して線形に変化するブレンド比率である。図19(c)は導出した第1のプロジェクタのブレンド比率Bである。重畳領域のブレンド比率を下げることにより、第1のプロジェクタの光量が減少し、迷光の写り込みが抑制される。導出された第1のプロジェクタQのブレンド比率Bは所定の記憶領域に記憶される。
S1703において、投影画像生成部306は、プロジェクタの番号i=Rを満たすか否かを判定する。i=Rを満たす場合は、第2のプロジェクタであると判定し、S1704へ移行する。i=Qを満たさない場合は、第1及び第2のプロジェクタでないと判定し、S704へ移行する。S1704において、投影画像生成部306は、第2のプロジェクタRのブレンド比率Bを導出する。本実施形態においては、第1のプロジェクタの投影画像と第2のプロジェクタの投影画像とが重畳する領域において、第2のプロジェクタのブレンド比率Bを、以下の式(7)に従い導出する。
=1−B・・・式(7)
図19(b)、(d)は導出した第2のプロジェクタのブレンド比率Bである。重畳領域のブレンド比率を上げることにより、第2のプロジェクタの光量が増加する。これにより、重畳領域において、第1のプロジェクタで減少した分の光量を補うことができる。導出された第2のプロジェクタRのブレンド比率Bは所定の記憶領域に記憶される。
S704において、投影画像生成部306は、第1及び第2のプロジェクタでないプロジェクタのブレンド比率Bを導出する。図19(a)は第1及び第2のプロジェクタでないプロジェクタのブレンド比率Bであり、重畳領域の画素位置に対して線形に変化するブレンド比率である。S705において、投影画像生成部306は、迷光が写りこまないプロジェクタが投影する画像を表す投影画像データを生成する。S706において、投影画像生成部306は、プロジェクタの番号iに対してi=i+1に更新する。S707において、プロジェクタの番号iに対し、i>nを満たすか否かを判定する。i>nを満たす場合は、全プロジェクタに対し投影画像データの生成処理を行ったと判定し、S406の処理を終了する。i>nを満たさない場合は、全プロジェクタに対し投影画像データの生成処理を行っていないと判定し、S702に戻る。
次に、本実施形態におけるS407の処理の詳細を説明する。図20は、プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むことをユーザに通知する処理を示すフローチャートである。S801において、通知制御部307は、プロジェクタの識別番号iを、i=1に初期化する。S802において、通知制御部307は、プロジェクタの番号i=Qを満たすか否かを判定する。i=Qを満たす場合は、投影画像に迷光が写り込むプロジェクタと判定し、S2001へ移行する。i=Qを満たさない場合は、投影画像に迷光が写り込むプロジェクタでないと判定し、S804へ移行する。
S2001において、通知制御部307は、第1のプロジェクタQの移動可能であるか否かを表す情報を取得する。具体的には、通知制御部307は、図21に示すUIをディスプレイ114を表示し、第1のプロジェクタQの移動可能であるか否かについてユーザの入力を受け付ける。第1のプロジェクタQの移動可能であるか否かを表す情報は所定の記憶領域に記憶される。
S2002において、通知制御部307は、第1のプロジェクタQの移動可能であるか否かを判定する。第1のプロジェクタQが移動可能である場合は、S803へ移行する。第1のプロジェクタQが移動不可能である場合は、S804へ移行する。S803において、通知制御部307は、投影画像に迷光が写り込むプロジェクタのための警告画像データを生成する。S804において、通知制御部307は、プロジェクタの番号iに対してi=i+1に更新する。S805において、通知制御部307は、プロジェクタの番号iに対し、i>nを満たすか否かを判定する。i>nを満たす場合は、投影画像に迷光が写り込む全てのプロジェクタに対し警告画像データを生成する処理を行ったと判定し、S806へ移行する。i>nを満たさない場合は、投影画像に迷光が写り込む全てのプロジェクタに対し警告画像データを生成する処理を行っていないと判定し、S802に戻る。S806において、通知制御部307は、投影画像データと警告画像データとに基づいて、プロジェクタ2に画像を投影させる。投影画像に迷光が写り込むプロジェクタには警告画像を投影させ、投影画像に迷光が写り込まないプロジェクタには投影画像を投影させる。
<第3実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態における情報処理装置は、迷光が写り込むプロジェクタの光量を減らし、隣接するプロジェクタが減らした分の光量を補う。これにより、投影画像の輝度の低下を抑制しつつ、迷光の写り込みを抑制することができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 情報処理装置
302 観察位置取得部
303 プロジェクタ位置取得部
304 投影領域取得部
305 プロジェクタ選択部

Claims (19)

  1. プロジェクタにより投影される投影面上の投影画像を観察する位置を表す第1位置情報を取得する第1取得手段と、
    前記プロジェクタの位置を表す第2位置情報を取得する第2取得手段と、
    前記プロジェクタが前記投影面上において前記投影画像を投影する領域を表す領域情報を取得する第3取得手段と、
    前記第1位置情報と前記第2位置情報と前記領域情報とに基づいて、前記プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むか否かを特定する特定手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むことをユーザに通知するための制御を行う制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記投影面において迷光が正反射する位置が前記領域情報が表す領域の外になるように、前記プロジェクタを移動させるよう通知を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記プロジェクタを移動すべき方向及び距離を通知することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御手段は、前記プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むことをユーザに通知するための画像を、前記プロジェクタに投影させることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御手段は、前記プロジェクタに警告音を発生させることにより通知を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  7. 前記制御手段は、前記プロジェクタのリモコンを振動させることにより通知を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  8. 前記第1取得手段は、前記観察する位置に設置されたプロジェクタのキーストーン補正値とフォーカス調整値とに基づいて、前記第1位置情報を導出することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記第1取得手段は、ユーザインターフェースを介してユーザにより入力された前記観察する位置を受け付けることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記第2位置情報は、前記プロジェクタを含む複数のプロジェクタそれぞれの位置を表す位置情報であり、
    前記領域情報は、前記複数のプロジェクタが画像を投影する領域を表す情報であり、
    前記第1位置情報と前記第2位置情報と前記領域情報とに基づいて、前記複数のプロジェクタから、迷光が投影画像に写り込むプロジェクタを選択する選択手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記選択されたプロジェクタに応じた前記制御を行うことを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 前記第3取得手段は、前記複数のプロジェクタそれぞれが投影する画像の配置に基づいて、前記投影画像を投影する領域を特定することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記選択手段は、迷光が前記投影面上において正反射する位置に基づいて、迷光が投影画像に写り込むプロジェクタを選択することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記選択手段は、前記正反射する位置が前記領域情報が表す領域に含まれているか否かを判定することによって、迷光が投影画像に写り込むプロジェクタを選択することを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 前記選択手段は、迷光が投影画像に写り込むプロジェクタが複数ある場合、投影画像の輝度が最大のプロジェクタを選択することを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  15. 前記複数のプロジェクタが投影する画像を表す画像データを生成する生成手段をさらに有し、
    前記生成手段は、迷光が投影画像に写り込む第1プロジェクタの投影画像と前記第1プロジェクタと隣接する第2プロジェクタの投影画像との重畳領域における前記第1プロジェクタに対応するブレンド比率を、重畳領域の画素位置に対して線形に変化するブレンド比率よりも低くすることを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  16. プロジェクタにより投影される投影面上の投影画像を観察する位置を表す第1位置情報を取得する第1取得手段と、
    前記プロジェクタの位置を表す第2位置情報を取得する第2取得手段と、
    前記プロジェクタが前記投影面上において前記投影画像を投影する領域を表す領域情報を取得する第3取得手段と、
    前記第1位置情報と前記第2位置情報と前記領域情報とに基づいた、前記プロジェクタの移動を促す通知を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  17. コンピュータを請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  18. プロジェクタにより投影される投影面上の投影画像を観察する位置を表す第1位置情報を取得する第1取得ステップと、
    前記プロジェクタの位置を表す第2位置情報を取得する第2取得ステップと、
    前記プロジェクタが前記投影面上において前記投影画像を投影する領域を表す領域情報を取得する第3取得ステップと、
    前記第1位置情報と前記第2位置情報と前記領域情報とに基づいて、前記プロジェクタの迷光が投影画像に写り込むか否かを特定する特定ステップと、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  19. プロジェクタにより投影される投影面上の投影画像を観察する位置を表す第1位置情報を取得する第1取得ステップと、
    前記プロジェクタの位置を表す第2位置情報を取得する第2取得ステップと、
    前記プロジェクタが前記投影面上において前記投影画像を投影する領域を表す領域情報を取得する第3取得ステップと、
    前記第1位置情報と前記第2位置情報と前記領域情報とに基づいた、前記プロジェクタの移動を促す通知を制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113660475A (zh) * 2021-08-20 2021-11-16 江苏金视传奇科技有限公司 一种oled投影显示方法及***

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