JP2011244044A - 画像投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
2つの投射面に異なる画像を投射する場合に、各投射面の投射範囲を識別し、各投射面への画像の割り当てを自動決定する。
【解決手段】
撮像部(20)は、投射部(18)による投射面(12A,12B)上の投射範囲を含む範囲を撮像する。撮像信号処理部(22)は、撮像部(20)の出力から投射範囲を示す信号を生成する。投射画像出力部(10)は、主画像の画像信号と、ユーザインターフェース(UI)の画像信号を画像信号処理部(16)に供給する。画像信号処理部(16)は、撮像信号処理部(22)からの信号に従い、投射画像出力部(10)からの主画像信号と、UI画像信号の、投射面(12A,12B)への割当てを決定し、その割当てになるように重畳して投射部(18)に供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像投射装置に関し、より具体的には、プロジェクタ等の、画像を投射して表示する画像投射装置に関する。
特開平06−348404号公報
特許文献1には、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)をスクリーンに投射し、そこに指などの物体を挿入することで、操作者の意図とする指示を入力する投射装置が記載されている。
従来の投射装置が、一つの平面上に画像を投射することを前提としている。特許文献1に記載の技術でも、GUIとそのGUIを用いて入力された操作内容を反映する画像を別のスクリーンに投射することは考えられていない。
昨今、建物の垂直な壁と床又は床上の机というように、1台のプロジェクタを使って、一面上に存在しない複数の面に画像を投射したいとする要望がある。これはまた、GUIを手元の机上に投射しつつ、GUIを用いて入力された操作内容を反映する画像を壁に大きく投射するといった利用を可能にする。そのためには、投射範囲のうち、例えば机上の投影位置がどこであるか、壁の投影位置がどこであるかを少なくとも検出する必要がある。しかし、特許文献1のような投射装置においては、1台のプロジェクタで例えば、机上と壁などの2面に投影することはできるが、それぞれの投射面を検出するようなことはしていなかった。
本発明は、このような要望を満たす画像投射装置を提示することを目的とする。
本発明に係る画像投射装置は、互いに異なる複数の投射面に複数の画像を投射する投射手段と、前記複数の投射面それぞれの投射範囲を識別する識別手段と、前記識別手段により識別されたそれぞれの投射範囲内に前記複数の画像を投射するよう前記投射手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記複数の投射面の投射範囲の大きさに応じて異なる画像を表示するよう前記投射手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、複数の投射面に対して画像を投影する際に、それぞれの投射位置の特徴を検出するので、投射面に応じた画像投影を実現できる。
本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。 画像信号処理部16の概略構成ブロック図である。 2つの投射面への投射例1である。 2つの投射面への投射例2である。 2つの投射面への投射例3である。 撮像部及び撮像信号処理部の一例の概略構成ブロック図である。 複眼による投射範囲の撮像例である。 複眼による距離計測の波形例である。 台形歪みの説明図である。 大きな台形歪みを生じる投射例である。 投射面選択のフローチャートである。 輝度信号による投射面検出の説明図である。 輝度検出を使った投射面選択のフローチャートである。 色差信号による投射面検出を説明する色差空間図である。 色差信号似る投射面選択のフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。投射画像出力部10は、パーソナルコンピュータ又はフォトビューワ等の1又は複数の画像出力装置からなり、互いに異なる2つの投射面(又はスクリーン)12A,12B上にそれぞれに投射すべき2つの画像信号10A,10Bを出力する。本実施例では、図1に例示したように、投射面12Aは、机上にあり、投射面12Bは、起立した板又は幕上にある。ユーザは、例えば、マウス又はその他のポインティングデバイス等からなるユーザインターフェース(UI)14により、投射画像出力部10を操作できる。
画像信号処理部16は、投射画像出力部10から出力される2つの画像信号10A,10Bを補正及び合成又は多重し、投射用信号を生成する。ここでは、理解を容易にするため、画像信号10Aは、UI(ユーザインターフェース)を表示するための画像信号であり、画像信号10Bは拡大投影すべき主たる画像信号であるとする。画像信号10Bは、例えば、会議資料などを示す画像信号であるとする。
投射部18は、画像信号処理部16からの投射用信号から投射面12A,12Bに対する投射光学像18A,18Bを生成し、それぞれ投射面12A,12Bに投射する。投射光学像18Aは、画像信号10Aが示す画像を搬送し、投射光学像18Bは、画像信号10Bが示す画像を搬送する。これにより、画像信号10Aが示す画像が投射面12Aに投射され、画像信号10Bが示す画像が投射面12Bに投射される。
投射部18は、単一の投射光学系により2つの投射面に2つの画像を投射できるものでも、2つの投射光学系により2つの投射面に2つの画像を投射できるものでもよい。後者の場合、画像信号処理部16は、画像信号10A,10Bを合成する必要は無く、補正後の画像信号を投射部18の異なる投射光学系に供給すれば良い。また、レーザ走査により画像を投射する構成の場合、画像表示パネルを使用する投射光学系よりも簡略な光学系で済む。
撮像部20は、投射面12A,12Bを撮像する。具体的には、投射面12A,12Bに投射される画像の反射光学像を撮像する。撮像部20は、投射面12Aを撮像する撮像素子と、投射面12Bを撮像する撮像素子の2つの撮像素子を具備しても良い。詳細は後述するが、撮像部20は、投射部18により投射される画像の合焦度、照度、明度、彩度又は形状等を補正する目的で設置されるものであり、その目的によりラインセンサであってもよい。
撮像信号処理部22は、撮像部20の出力を処理して、投射面12A又は12B上の画像の投射位置、合焦度、明度、彩度又は形状(歪み)等を補正又は調整するための投射面情報信号を生成する。画像信号処理部16は、撮像信号処理部22からの投射面情報信号により、画像信号10A,10Bの輝度、色度及び形状を補正し、投射部18を制御して、投射光学像18A,18Bの投射位置、ズーム及び焦点距離を調整する。
図2は、画像信号処理部16の概略構成ブロック図を示す。投射画像出力部10からの画像信号10Aが画像補正部30Aに入力し、画像信号10Bが画像補正部30Bに入力する。画像補正部30A,30Bはフレームメモリ32A,32B
を使って、画像信号10A,10Bの輝度、色度及び形状を補正する。投射光学像18A,18Bは、投射面12A,12Bに対して斜めに入射するので、そのままでは、表示画像が台形に歪むことになる。画像補正部30A,30Bは、投射面12A,12Bが投射部18の正面に対面しない場合の台形補正を担当する。マイクロプロセッサ34は、撮像信号処理部22の出力に従い画像補正部30A,30Bの補正項目と程度を制御する。重畳部36は、画像補正部30A,30Bからの補正された画像信号を、マイクロプロセッサ34から指示された投射面12A,12Bに向けられるように、重畳する。重畳部36により生成される単一の投射用信号が、投射部18に供給される。
撮像部20及び撮像信号処理部22は、投射面12A,12Bの、画像表示上の特徴、及び投射範囲を識別する識別手段として機能する。画像信号処理部16は、識別手段の識別結果に従い、投射部18が投射面12A,12Bに向け投射する画像信号の、投射面12A,12Bへの割当てを制御する制御手段として機能する。
図3、図4及び図5は、本実施例の3つの使用例を示す。図3は使用例1を示す。会議等において、プレゼンテーション資料の画像40Bを壁面(投影面12B)に投射する。テーブル(投影面12A)上には、他のプレゼンテーション資料の縮小画像40A(以下サムネイル画像)の集合からなる画像40Aを投射する。参加者は、画像40Bで主たるプレゼンテーション資料を見ながら、テーブル上の画像40Aで、他の資料の概略を知ることができる。会議の参加者又はプレゼンテータは、これらのサムネイル画像40Aから壁12Bに表示したいものを選び、画像40Bとして拡大投射する。拡大投射する資料の選択には、マウス等の公知の操作手段を用いるが、その作用ないしは利用法は周知であるので、詳細な説明は省略する。
対戦ゲームで、壁面12Bには、現在の得点及び状況などを表示し、テーブル上には、実際の駒の移動などを表示する使用例も考えられる。
図4は、第2の使用例を示す。写真又は動画等の鑑賞において、画像42Bとして観賞用の写真画像を拡大表示し、その表示画像選択の為のサムネイル画像を画像42Aとして表示する。この観賞用の写真画像42Bは動画でも、プレゼンテーション資料でも良い。
図5は、主画像44Bと、主画像として表示すべき画像を選択するUI(ユーザインターフェース)を示す画像44Aとを、直角に交差する2つの起立する壁に投射する使用例を示す。
図6は、撮像部20及び撮像信号処理部22により投射面12A,12Bまでの距離を計測する構成の概略構成ブロック図を示す。図6に示す構成では、複数の撮像素子の撮像範囲のずれを利用して、2つの投射面までの距離を検出する。
画像投射面12A,12Bからの反射光は、レンズ50A,50Bを介して、撮像素子52A,52Bに入射する。撮像素子52A,52Bは、距離Lを隔てて、この例では上下方向に隔てて配置されている。撮像素子52A,52Bの出力信号は、撮像信号処理部22のカメラ信号処理回路54A,54Bによりデジタル信号に変換されて、差分抽出回路56に入力する。
図7は、投射面12A,12Bからの反射光からなる像を、撮像素子52A,52Bから見たときの模式図を示す。撮像素子52Aに入射する反射光の像を実線で示し、撮像素子52Bに入射する反射光の像を破線で示す。図7から容易に理解できるように、撮像素子52Aに近い投射面12Bの上端における視差D3は、これより遠い下端の視差D4より大きい。また、また投射面12Aについては、これとは逆に、遠端の視差D1より近端の視差D2が大きい。
差分抽出回路56は、カメラ信号処理回路54A,54Bの出力信号の、上方向から下方向への断面線上の画像強度の差分を算出する。この差分値は、投射面情報信号として、画像信号処理部16に供給される。投射面情報信号は、画像投射面12A,12Bに投射される画像の視差D1,D2,D3,D4を示すパルス信号になる。
図6に示す複眼構成により、投射面12A,12Bまでの距離を計測できる。図8は、差分抽出回路56における差分抽出の波形例を示す。図8を参照して、視差D1,D2,D3,D4による距離計測動作を説明する。
図8(a)は、撮像素子52Aの出力画像信号の、図7で、上方向から下方向への断面線上の線画像信号を示す。図8(b)は、撮像素子52Bによる撮像信号の、同様の断面線上の線画像信号を示す。図8(c)は、図8(a)に示す信号波形から図8(b)に示す信号波形を減算した結果、すなわち差信号を示す。この差信号は、図7を参照して説明した視差の関係から、撮像素子52A,52Bの出力画像信号間の視差D1〜D4を示している。
図8(c)に示す差信号に対して、プラス側では閾値Th1より大きい部分、マイナス側では−Th2より絶対値が大きい部分を抽出する。一般的に、Th1=Th2である。抽出結果は、図8(d)に示すような4つの独立したパルス波形からなる。各パルス波形のパルス幅が、視差D1〜D4に相当する。図8(d)に示すパルス波形を適当な閾値で2値化すると、パルス幅の検出とパルス中間位置の検出がより容易になる。
そして、図8(d)に示すパルス波形又はこれを2値化したパルス波形で、上方向側の2つのパルスの中心間で示される範囲を、投射面12Bに対する投射範囲とする。また、下方向側の2つのパルスの中心間で示される範囲を、投射面12Aに対する投射範囲とする。パルスの中間、すなわち、両撮像素子52A,52Bの出力のずれの中間を投射範囲の端に採用したが、余裕を見越してより内側に設定してもよい。本実施例の投影装置は、この様な処理により、異なる投影面の投射範囲を判定することができる。
差分抽出回路56は、以上の処理を行って、図8(d)に示すパルス波形、又はこれを2値化したパルス波形からなる投射面情報信号を生成し、画像信号処理部16に供給する。
本実施例では、画像投射面に対して斜めに画像を投射するので、投射面12A,12B上で表示画像が台形に歪むことになる。この台形歪みを解消ないし緩和する方法を説明する。
図9(a)は、垂直な壁面に斜め上向き方向に画像を投射した状態の模式図を示す。この場合、表示画像の下辺で投射距離が最短になり、上辺で投射距離が最大になる。投射画像が四角形の場合、投射面上の表示画像は、上辺が長く、下辺が短い台形になる。このような台形歪みを補正して表示画像を四角形にするには、図9(b)に示すように、予め、投射画像を逆台形に補正しておけば良い。すなわち、表示画像の下辺から上辺側に向かって、画素の間引き量を多くする。下辺から上辺への方向での画素間引き量の変化は、台形歪みの程度による。
図10に示すように、起立した壁である投射面12Bに対してほぼ正面に投射部18を配置した場合、床に置かれたテーブル上の投射面12Aに投射される画像の台形歪みは、大きくなる。一般的には、投射面と、この投射面に投射される画像の投射光軸との角度が直角のとき、台形歪みは最小(ゼロ)であり、角度が大きくなるほど、台形歪みは大きくなる。
図11は、投射面検出、台形補正及び投射面選択のフローチャートを示す。マイクロプロセッサ34が、図11に示すフローとなるように画像補正部30A,30Bを制御する。
投射可能範囲の全面に、投射範囲を計測するためのテスト画(例えば、無コントラスト画像)で投射する(S1)。テスト画像の反射像を撮像し、先に説明した方法で投射面端を検出する(S2)。ここでは縦方向のみで投射面端の検出を実行し、横方向の検出は行っていないが、これは、投射面が縦方向に2面並ぶことを前提としているからである。複数の撮像素子を水平方向に並べるか、または、撮像素子の撮像信号を、縦方向のみではなく横方向でも処理することで、水平方向での投射面端の検出が可能である。
2つの投射面の投射範囲を決定し(S3)、各投射範囲について単位長あたりの遠近差を算出する(S4)。ここでは、(遠端距離−近端距離)/投射範囲寸法を、投射面単位長あたりの遠近差とする。遠近差の値が大きいほど、投射面における遠近の差が大きく、従って台形歪みが大きいということになる。
単位長あたりの遠近差により、投射面への投射画像の割当てを決定する(S5〜S8)。ここでは、投射面の一つは主画像を表示する画面であり、もう一つがサムネイル画像の集合であるUI画像を表示する画面であるとする。2つの投射面の、単位投射面長あたりの遠近差が小さい方を、投射画質を優先して主画像表示画面とし、残る方をUI画面とする(S6,S7)。2つの投射面の、単位投射面長あたりの遠近差がほぼ同じである場合には、操作の便宜上の自然さから、下又は右に位置する画像投射面をUI画面とし、残るほうを主画像表示画面とする(S8)。
表示すべき画像を投射範囲の大きさに設定する(S9)。すなわち、マイクロプロセッサ34は、大きさの設定値を画像補正部30A,30Bに設定する。また、マイクロプロセッサ34は、各投射面端までの距離を算出し(S10)、この算出距離に対応した台形補正値を決定する(S11)。マイクロプロセッサ34は、この台形補正値を画像補正部30A,30Bに設定する(S12)。台形補正の補正値は、投射距離の最大値及び最小値から計算可能である。他方、投射面までの最大距離及び最小距離と台形補正値との定量的な関係を予め決定し、テーブルとしてマイクロプロセッサ34のメモリに格納しておいても良い。これにより、本実施例では、台形補正値を計算する手間を省略できると共に、より細かな台形補正が可能になる。
ステップS9〜S11で決定された補正パラメータに従い画像データが補正され(S12)、それぞれ、対応する投射面への投射が開始される(S13)。すなわち、画像補正部30A,30Bは、設定値に従い投射画像出力部10からの画像信号10A,10Bを補正し、重畳部36に供給する。重畳部36は、画像補正部30A,30Bからの補正された画像信号を合成して投射用信号を生成する。最終的に、投射部18が、投射用信号から投射光学像18A,18Bを生成し、投射面12A,12Bに投射する。このように、本実施例の投射装置は、異なる投射面の範囲を判別し、それぞれの投射面に異なるコンテンツを表示することができる。さらに、投射面の大きさによって、投影するコンテンツを切替えている。具体的には、S5からS8にあるように、投射面の大きさが大きい方に主画像を表示させ、小さい方にサムネイルを表示するようにしている。
撮像信号処理部22は、投射面12A,12Bを含む範囲を撮像して得られる撮像信号の、投射面12A,12Bを通過する断面線上の線画像信号を、投射面情報信号として画像信号処理部16に供給しても良い。カラー撮像手段を使用する場合には、輝度信号を使用すれば良い。この実施例では、撮像部20は、投射面12A,12Bを含む範囲を撮像できる単一の撮像素子からなる。
図12は、投射面12A,12Bを通過する断面線上の線画像信号の一例を示す。横軸は輝度を示す。縦軸は、投射面12A,12Bを通過する断面線を示し、上方向と下方向は、図7に示す例と対応している。投射面12A,12Bの反射率は、一般に他の面よりも高いので、撮像信号の輝度が高くなる。輝度レベルの異なる2つの閾値Th3,Th4を設定し、これらよりも輝度レベルが高い部分を投射範囲と決定することができる。すなわち、投射面12A,12Bに対するテスト画像の投射範囲を検出できる。
投射範囲内では、図12に図示したように、輝度レベルが単調に増加又は現象する。これは、投射部18の中心光軸に対して投射面12A,12Bが傾斜していることによる。投射面12A,12Bで表示される画像の輝度を一様にするには、画像上の位置に応じて投射前に輝度を補正する必要がある。
図13は、輝度による投射面検出と輝度補正のフローチャートを示す。マイクロプロセッサ34が、図13に示すフローとなるように画像補正部30A,30Bを制御する。
投射可能範囲の全面に、投射範囲を計測するためのテスト画(例えば、無コントラスト画像)で投射する(S21)。
図12に示すような線画像信号の輝度成分に閾値Th3,Th4を適用し、閾値Th3以上、閾値Th4以下の領域を抽出し、抽出領域を2値化する(S22)。具体的には、撮像部20がテスト画像の反射像を撮像する。撮像信号処理部22が、撮像部20からの撮像信号から図12に示すような線画像信号の輝度成分を生成し、画像信号処理部16に供給する。画像信号処理部16のマイクロプロセッサ34が、輝度成分から閾値Th3以上、閾値Th4以下の領域を抽出し、抽出領域を2値化する。
マイクロプロセッサ34は、ステップS22の結果から各表示領域の投射範囲を決定する(S23)。マイクロプロセッサ34は、輝度レベル補正のために、各投射範囲内の輝度変化を算出し(S24)、輝度変化に対応したゲイン補正値を算出する(S25)。すなわち、マイクロプロセッサ34は、図12に示す、投射範囲内の輝度傾斜から画素ごと又は走査線ごとの輝度補正値を決定する。また、各投射範囲の平均輝度を算出する(S26)。
平均輝度により、各投射面への投射画像の割当てを決定する(S27〜S30)。ここでも、投射面の一つは主画像を表示する画面であり、もう一つがサムネイル画像の集合であるUI画像を表示する画面であるとする。2つの投射面の、平均輝度が大きい方を、投射画質を優先して主画像表示画面とし、残る方をUI画面とする(S28,S29)。2つの投射面の平均輝度がほぼ同じである場合には、操作の便宜上の自然さから、下又は右に位置する画像投射面をUI画面とし、残るほうを主画像表示画面とする(S30)。
表示すべき画像を投射範囲の大きさに設定する(S31)。すなわち、マイクロプロセッサ34は、ステップS22で得られる2値化した抽出領域のサイズから、各投射画像の大きさの設定値を画像補正部30A,30Bに設定する。
ステップS25で算出したゲイン補正値を画像補正部30A,30Bに設定し、ゲイン補正を適用させる(S32)。すなわち、画像補正部30A,30Bは、セットされた画素ごと又は走査線ごとの輝度補正値を入力画像データの輝度成分に乗算して、輝度を補正する。このとき、必要により、実施例1で説明した台形歪み補正の補正値も画像補正部30A,30Bに設定し、画像補正部30A,30Bに投射前の台形補正を実行させる
マイクロプロセッサ34は、投射部18を制御して、このように決定された補正パラメータに従い補正された画像データを投射させる(S33)。このように、本実施例の投射装置は、異なる投射面の範囲を判別し、それぞれの投射面に異なるコンテンツを表示することができる。さらに、投射面の大きさによって、投影するコンテンツを切替えている。具体的には、S5からS8にあるように、投射面の大きさが大きい方に主画像を表示させ、小さい方にサムネイルを表示するようにしている。
画像補正部30A,30Bでは、輝度レベル以外に又はこれに加えて、ガンマ補正値又は黒レベル)を補正してもよい。色情報を得られる場合には、ホワイトバランスを補正しても良い。
色により投射面を検出する実施例を説明する。撮像部20は、輝度/色差によるカラー画像信号を出力するものとする。
投射面は、投射部18からの画像の投射を前提に設けられているので、白色に近く、着色が非常に少ない。言い換えると、撮像部20によるカラー撮像信号における色差信号レベルが非常に小さい。他方、周囲の壁や床などは着色されている場合が多いく、その部分の色差信号レベルが大きい。したがって、両者のレベルを比較すること、投射面を識別できる。
いわゆるホワイトバランスが達成されていると、撮像範囲内での色の比較を容易になる。具体的には、撮像部20でオートホワイトバランスが動作しているか、または、投射部18の光源の色温度に対して撮像部20を含む光学系のホワイトバランスが取れていることが前提となる。
図14は、色差信号R−Yと色差信号B−Yの色空間図を示す。縦軸は色差信号R−Yを示し、横軸は色差信号B−Yを示す。ホワイトバランスの結果、投射面12A,12Bが白色又は白色に近いので、これらの色差信号R−Y,B−Yは0に近い位置、例えば、位置60,62に位置する。他方、周辺の壁、床または机上の投射面以外の部分は、その着色により、0より離れた位置、例えば、64,66に位置する。そこで、原点(0,0)から一定半径(閾値)Th5以内にある部分を投射面と判断し、半径より外にある部分を投射面以外であると判断する。
図14には、参考に光の3原色とその補色の位置を図示してある。また、この色差空間では、回転方向が色相(色合い)を示し、放射方向が彩度(着色の大小)を示す。
色差信号により投射面を識別する場合、撮像信号処理部22は、画像信号処理部16のマイクロプロセッサ34に色信号R−Y,B−Yを供給する。撮像信号処理部22がマイクロプロセッサ34にRGB信号を供給し、マイクロプロセッサ34は、RGB信号から公知のマトリクス演算により色信号R−Y,B−Yを計算しても良い。マイクロプロセッサ34には、上述のオートホワイトバランスの補正値(光学系と撮像素子、および各画像投射面のホワイトバランスの違いの補正値)が入力又は設定される。
図15は、色成分による投射面検出と補正のフローチャートを示す。マイクロプロセッサ34が、図15に示すフローとなるように画像補正部30A,30Bを制御する。
投射可能範囲の全面に、投射範囲を計測するためのテスト画(例えば、無コントラスト画像)で投射する(S41)。そして、撮像素子を含む光学系と投射光源のホワイトバランスを補正する(S42)。マイクロプロセッサ34は、閾値Th3以下の色信号の領域を抽出し、抽出領域を2値化し(S43)、各表示領域の投射範囲を決定する(S44)。
具体的には、撮像部20がテスト画像の反射像を撮像する。撮像信号処理部22が、撮像部20のホワイトバランス後の撮像信号の色差成分を画像信号処理部16に供給する。画像信号処理部16のマイクロプロセッサ34は、色差成分から閾値Th3以下の色信号の領域を抽出し、抽出領域を2値化し、この結果に従い、各表示領域の投射範囲を決定する。
各表示領域を彩度でランク付けする(S45)。彩度は、図14に示す色差平面上における、中心から放射方向へのずれ具合である。
彩度により、各投射面への投射画像の割当てを決定する(S46〜S49)。ここでも、投射面の一つは主画像を表示する画面であり、もう一つがサムネイル画像の集合であるUI画像を表示する画面であるとする。2つの投射面の、彩度が大きい方は、投射する画像の画質を劣化させるので、UI画面とし、他方を主画像表示画面とする(S47,S48)。2つの投射面の彩度がほぼ同じである場合には、操作の便宜上の自然さから、下又は右に位置する画像投射面をUI画面とし、残るほうを主画像表示画面とする(S49)。
表示すべき画像を投射範囲の大きさに設定する(S50)。すなわち、マイクロプロセッサ34は、ステップS44で得られる2値化した抽出領域のサイズから、各投射画像の大きさの設定値を画像補正部30A,30Bに設定する。他に、実施例1,2で行ったように、必要により、ゲイン補正値及び台形歪みの補正値を画像補正部30A,30Bに設定し、画像補正部30A,30Bに補正を実行させる(S51)。
マイクロプロセッサ34は、投射部18を制御して、このように決定された補正パラメータに従い補正された画像データを投射させる(S52)。このように、本実施例の投射装置は、異なる投射面の範囲を判別し、それぞれの投射面に異なるコンテンツを表示することができる。さらに、投射面の大きさによって、投影するコンテンツを切替えている。具体的には、S5からS8にあるように、投射面の大きさが大きい方に主画像を表示させ、小さい方にサムネイルを表示するようにしている。
上記実施例は、適宜に組み合わせて実施することができ、それにより、投射面を高精度に検出でき、投射面への投射画像の割当てを適切に制御できる。

Claims (6)

  1. 互いに異なる複数の投射面に複数の画像を投射する投射手段と、
    前記複数の投射面それぞれの投射範囲を識別する識別手段と、
    前記識別手段により識別されたそれぞれの投射範囲内に前記複数の画像を投射するよう前記投射手段を制御する制御手段
    とを備え、
    前記制御手段は、前記複数の投射面の投射範囲の大きさに応じて異なる画像を表示するよう前記投射手段を制御することを特徴とする画像投射装置。
  2. 前記識別手段は、前記複数の投射面を撮像した画像の輝度、明度、反射率及び色の何れかにより前記投射面の投射範囲を識別することを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
  3. 前記識別手段は、互いに異なる位置から前記複数の投射面を撮像した各画像の輝度、明度、反射率のいずれかに基づいて前記投射面の投射範囲を識別することを特徴とする請求項1または2に記載の画像投射装置。
  4. 前記制御手段は、前記識別手段により前記複数の投射面それぞれの投射範囲を識別するときに、投射を開始させるよう前記投射手段を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像投射装置。
  5. 前記制御手段は、前記複数の投射面のうち投射範囲の大きい投射面に主画像を投射し、投射範囲の小さい投射面にサムネイル画像を表示させるよう前記投射手段を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像投射装置。
  6. 前記サムネイル画像は、ユーザの入力を受け付けるユーザインターフェースの画面であることを特徴とする請求項5に記載の画像投射装置。
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