JP2021000881A - 制御装置、制御方法及び、制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の意図しない加速を抑止することで、変速フィーリングの悪化を効果的に防止する。【解決手段】駆動力源10の出力トルクが変速機20を経由して駆動輪17,18に駆動力として伝達される車両1の制御装置100であって、変速機20をシフトアップさせる変速が開始されると、当該変速開始から所定期間に亘って、変速後の駆動力が変速前の駆動力と同等以下となるように、駆動力源10の出力トルクを所定のトルク上限値以下に制限するトルク制限を実施するトルク制限制御部120を備えた。【選択図】図2

Description

本開示は、制御装置、制御方法及び、制御プログラムに関し、特に、駆動力源の出力トルクが変速機を経由して駆動輪に駆動力として伝達される車両の制御装置、制御方法及び、制御プログラムに関する。
一般に、車両に搭載される有段式の自動変速機においては、車両の車速及び、運転者によるアクセルペダルの操作量に応じたアクセル開度等に基づいて、変速機を所望の変速段に自動的にシフトアップ又はシフトダウンさせる変速制御が適宜に行われる(例えば、特許文献1、2等参照)。
特開2017−207122号公報 特開2016−223547号公報
上記変速制御においては、現ギヤ段の駆動力が次のギヤ段の駆動力と同等になる所謂クロスポイントよりも前に、現ギヤ段を次のギヤ段へシフトアップさせるのが一般的である。しかしながら、変速によるトルク抜け防止や、排気エミッション性能向上等、種々の目的から、現ギヤ段をクロスポイントまで維持し、クロスポイント以降で次のギヤ段にシフトアップさせる場合もある。
このように、変速機をクロスポイント以降でシフトアップさせると、運転者による要求加速度(アクセル開度)が略一定であっても、変速後に駆動力が上昇し、車両に運転者の意図しない加速を生じさせることで、変速フィーリングや走行フィーリングの悪化等を招く可能性がある。
本開示の技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、運転者の意図しない加速を抑止することで、変速フィーリングや走行フィーリングの悪化を効果的に防止することを目的とする。
本開示の装置は、駆動力源の出力トルクが変速機を経由して駆動輪に駆動力として伝達される車両の制御装置であって、前記変速機をシフトアップさせる変速が開始されると、当該変速開始から所定期間に亘って、変速後の駆動力が変速前の駆動力と同等以下となるように、前記駆動力源の出力トルクを所定のトルク上限値以下に制限するトルク制限を実施するトルク制限制御部を備えることを特徴とする。
また、前記トルク制限制御部は、変速開始直前の前記駆動力源の出力トルクに、変速前のギヤ段のギヤ比と変速後のギヤ段のギヤ比との比率を乗じることにより前記トルク上限値を設定することが好ましい。
また、前記トルク制限制御部による前記トルク制限中に前記車両の加速操作がなされると、当該トルク制限を解除するトルク制限解除部をさらに備えることが好ましい。
本開示の方法は、駆動力源の出力トルクが変速機を経由して駆動輪に駆動力として伝達される車両の制御方法であって、前記変速機をシフトアップさせる変速が開始されると、当該変速開始から所定期間に亘って、変速後の駆動力が変速前の駆動力と同等以下となるように、前記駆動力源の出力トルクを所定のトルク上限値以下に制限するトルク制限を実施することを特徴とする。
本開示のプログラムは、駆動力源の出力トルクが変速機を経由して駆動輪に駆動力として伝達される車両のコンピュータを、前記変速機をシフトアップさせる変速が開始されると、当該変速開始から所定期間に亘って、変速後の駆動力が変速前の駆動力と同等以下となるように、前記駆動力源の出力トルクを所定のトルク上限値以下に制限するトルク制限を実施するトルク制限制御部として機能させることを特徴とする。
本開示の技術によれば、運転者の意図しない加速を抑止することで、変速フィーリングや走行フィーリングの悪化を効果的に防止することができる。
本実施形態に係る車両の動力伝達系を示す模式的な全体構成図である。 本実施形態に係る制御装置及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。 本実施形態に係るトルク制限制御による作用を説明する模式図である。 本実施形態に係るトルク制限制御の処理を説明するフローチャート図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る制御装置及び、制御方法について説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る車両1の動力伝達系を示す模式的な全体構成図である。
車両1には、駆動力源の一例としてエンジン10が搭載されている。エンジン10のクランクシャフト11は、クラッチ装置12を介して変速機20のインプットシャフト21に接続されている。変速機20のアウトプットシャフト22は、プロペラシャフト13、デファレンシャルギヤ装置14及び、左右の駆動軸15,16を介して左右の駆動輪17,18にそれぞれ接続されている。
すなわち、エンジン10の出力トルクTeが、クラッチ装置12から変速機20に伝達されて所望のギヤ比で減速又は増速された後、プロペラシャフト13、デファレンシャルギヤ装置14及び、左右の駆動軸15,16を介して左右の駆動輪17,18に駆動力Fとして伝達されるようになっている。なお、車両1の駆動力源はエンジン10に限定されず、走行用モータ、或いは、これらを併用するものであってもよい。また、車両1は、後輪駆動、前輪駆動、四輪駆動の何れであってもよい。
エンジン10には、エンジン10の不図示の燃焼室内に燃料を噴射する複数のインジェクタIが設けられている。インジェクタIの燃料噴射量や噴射タイミングは、制御装置100からの指令に応じて制御される。なお、エンジン10は、直噴式エンジンに限定されず、予混合式エンジンであってもよい。また、インジェクタIの個数は図示例の複数に限定されず、エンジン10が単気筒であれば1個であってもよい。
クラッチ装置12は、クランクシャフト11からインプットシャフト21への動力の伝達を断接する。具体的には、クラッチ装置12は、後述する制御装置100による変速制御時に、制御装置100からの指令に応じて不図示のアクチュエータが作動することにより、動力を伝達する「接状態」から動力の伝達を遮断する「断状態」に切り替えられ、さらに変速機20の次のギヤ段の動力伝達経路が確立されると、再び「接状態」に切り替えられるようになっている。
なお、クラッチ装置12は、図示例の乾式単板クラッチに限定されず、湿式多板クラッチ、デュアルクラッチ等であってもよい。また、変速機20が、手動変速機の場合には、クラッチ装置12は、不図示のクラッチペダルの踏込みに応じて作動する手動式クラッチ装置であってもよい。
変速機20は、制御装置100からの指令に応じて自動的にシフトアップ又はシフトダウンされる自動変速機であって、インプットシャフト21、アウトプットシャフト22及び、これら各シャフト21,22に平行に設けられたカウンタシャフト23を備えている。
インプットシャフト21には、入力メインギヤ24が設けられている。アウトプットシャフト22には、複数の出力メインギヤ25が設けられている。カウンタシャフト23には、入力メインギヤ24と噛合する入力カウンタギヤ26及び、各出力メインギヤ25とそれぞれ噛合する複数の出力カウンタギヤ27が設けられている。
また、変速機20には、各ギヤ24〜27のうち、シャフトに対して相対回転可能な遊転ギヤ(図示例では、アウトプットシャフト22に相対回転可能な出力メインギヤ25)を該シャフト22と同期結合させる複数の同期装置30が設けられている。なお、変速機20は、図示例のインプットリダクションタイプに限定されず、アウトプットリダクションタイプであってもよい。
同期装置30は、アウトプットシャフト22に一体回転可能に設けられたハブ31と、ハブ31の外周歯と噛合する内周歯を有するスリーブ32と、出力メインギヤ25に一体回転可能に設けられたドグギヤ33と、ハブ31とドグギヤ33との間に設けられたシンクロナイザリング34とを備えている。スリーブ32には、シフトロッド36に固定されたシフトフォーク35が一体移動可能に係合している。シフトロッド36は、シフトブロック37、シフトレバー38及び、不図示のリンク機構等を介してシフトアクチュエータ39に連結されている。
同期装置30は、制御装置100の変速制御によりシフトアクチュエータ39が作動すると、リンク機構やシフトブロック37、シフトロッド36、シフトフォーク35を介して伝達されるシフト推力により、スリーブ32がシフト移動する。スリーブ32のシフト移動に伴いシンクロナイザリング34が押圧されると、シンクロナイザリング34とドグギヤ33のテーパコーン部との間に同期荷重が生じる。同期荷重によりスリーブ32とドグギヤ33とが回転同期すると、スリーブ32がさらにシフト移動してドグギヤ33と完全噛合することにより、出力メインギヤ25をアウトプットシャフト22と選択的に同期結合(ギヤイン)させるように構成されている。
なお、以下の説明では、変速制御の開始に伴い、制御装置100からクラッチ装置12及び、又は同期装置30に作動信号が送信される時、或は、スリーブ32がドグギヤ33に向けてシフト移動を開始する時を単に「変速開始」といい、スリーブ32がドグギヤ33と完全噛合(ディテント)した時、或は、変速機20の入出力回転数の比が次のギヤ段のギヤ比と略一致した時を単に「変速完了」という。
エンジン回転数センサ90は、クランクシャフト11(又は、フライホイール)からエンジン回転数Neを取得する。変速機出力回転数センサ91は、プロペラシャフト13又は、アウトプットシャフト22から変速機出力回転数NtOutを取得する。アクセル開度センサ92は、運転者によるアクセルペダル80の踏み込み量に応じたアクセル開度Q(エンジン10の燃料噴射指示値)を取得する。ブレーキセンサ93は、運転者によるブレーキペダル81の踏み込み(ブレーキ操作の有無)を取得する。これら各センサ90〜93のセンサ値は、電気的に接続された制御装置100に送信される。
[制御装置]
図2は、本実施形態に係る制御装置100及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。
制御装置100は、例えば、コンピュータ等の演算を行う装置であり、互いにバス等で接続されたCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、出力ポート等を備え、プログラムを実行する。
また、制御装置100は、プログラムの実行により、変速制御部110、トルク制限制御部120及び、トルク制限解除部130を備える装置として機能する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアである制御装置100に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
変速制御部110は、車両1の走行状態等に応じて変速機20を自動的にシフトアップ又は、シフトダウンさせる変速制御を実行する。具体的には、制御装置100のメモリには、車速V及びアクセル開度Qに基づいて参照される複数のシフトマップM1,M2が格納されている。なお、以下では、変速制御の一例としてシフトアップを説明し、シフトダウンについては説明を省略する。
ここで、複数のシフトマップM1,M2としては、現ギヤ段をクロスポイント(現ギヤ段の駆動力Fが次のギヤ段の駆動力Fと同等になる点)よりも前で次のギヤ段にシフトアップさせるシフトアップラインL1が設定された通常走行モード用のシフトマップM1及び、現ギヤ段をクロスポイント以降で次のギヤ段にシフトアップさせるシフトアップラインL2が設定された所定走行モード用(例えば、トルク抜け防止モードや排気エミッション性向上モード等)のシフトマップM2の、少なくとも二種類のマップが格納されている。
変速制御部110は、車両1の走行状態等或は、運転者により選択されたモードに対応するシフトマップM1,M2を、アクセル開度センサ92により取得されるアクセル開度Q及び、変速機出力回転数センサ91により取得される変速機出力回転数NtOutから求めた車速Vに基づいて参照し、これらアクセル開度Q及び、車速VがシフトマップM1,M2上のシフトアップラインL1,L2を超えると(例えば、ラインL1,L2よりも図中左側の領域から図中右側の領域に移動すると)、クラッチ装置12及び、同期装置30に作動信号を送信することにより、変速機20を自動的にシフトアップさせる変速制御を実行する。なお、シフトマップM1,M2の個数は二種類に限定されず三種類以上であってもよい。また、各マップM1,M2は、制御装置100のメモリにグラフ化して格納する必要はなく、数値データとして格納してもよい。
トルク制限制御部120は、変速制御部110による変速制御が開始されると、変速開始から変速完了までの間に、運転者の追加操作(アクセルペダル80の踏み増し等)がなされるまでは、変速後の駆動力Fが変速前の駆動力Fと同等又は、同等以下となるように、エンジン10の出力トルクTeを制限するトルク制限制御を実施する。
具体的には、トルク制限制御部120は、変速制御の開始後、アクセル開度センサ92により取得されるアクセル開度Qの所定時間当たりの変化量が所定の下限閾値(例えば、運転者がアクセルペダル80に足を載せている程度の約5%)以下である間は、エンジン10の出力トルクTe_n+1が、数式(1)で求められるトルク上限値Te_Lim以下となるように、エンジン10のインジェクタIの燃料噴射量を制限する。
Te_Lim=Te_n×(Gr_n/Gr_n+1)・・・・(1)
数式(1)において、Te_nは、変速制御が開始される直前のエンジン10の出力トルクであって、変速制御の開始直前に、エンジン回転数センサ90により取得されるエンジン回転数Neと、アクセル開度センサ92により取得されるアクセル開度Qとに基づいてマップ等を参照することにより求めればよい。また、Gr_nはシフトアップ前のギヤ段のギヤ比、Gr_n+1はシフトアップ後のギヤ段のギヤ比であって、これらは予め制御装置100のメモリに格納した各ギヤ段のギヤ比データ等から読み取ればよい。なお、変速前ギヤ比Gr_nは、変速制御の開始直前に、クラッチ装置12が接状態で取得されるエンジン回転数Neと変速機出力回転数NtOutとの比から算出してもよい。
このように、エンジン10の出力トルクTe_n+1を、変速前後のギヤ比の比率を考慮したトルク上限値Te_Lim以下に制限するトルク制限制御を実施すると、例えば、図3に示すように、ギヤ段Gを1段高いギヤ段Gn+1へシフトアップする変速制御がクロスポイントX以降のX1で開始されても、変速後の駆動力FのX2への増加が抑えられるようになる。これにより、変速機20がクロスポイントX以降でシフトアップされた場合においても、運転者の意図しない加速が効果的に抑止されるようになり、変速フィーリングや走行フィーリングの悪化を防止することができる。
トルク制限解除部130は、トルク制限制御部120によるトルク制限中に、以下の(1),(2)の何れかの解除条件が成立すると、トルク制限を解除する制限解除を実施する。
(1)アクセル開度センサ92により取得されるアクセル開度Qの所定時間当たりの変化量が所定の下限閾値を超えたことにより、運転者の加速要求を検知した場合。
(2)トルク制限制御の開始から計時した経過時間が所定の上限時間に達した場合。
このように、運転者による加速要求や上限時間に応じてトルク制限制御を適宜に解除することで、トルク制限制御による加速応答性の悪化が効果的に防止されるようになる。なお、上記解除条件には、運転者によるブレーキ操作を含めてもよい。運転者のブレーキ操作はブレーキセンサ93により取得すればよい。
トルク制限解除部130は、解除条件(1)又は(2)の何れかが成立すると、トルク上限値Te_Limを、運転者によるアクセルペダル80の踏み込み量に応じたエンジン10の出力トルクTeへ徐々に戻すランプ処理を実行する。ランプ処理は、エンジン回転数Ne及びアクセル開度Qに基づいて参照される係数マップ131からランプ係数を読み取ると共に、このランプ係数をトルク上限値Te_Limに付加することにより行えばよい。このように、トルク上限値Te_Limを徐々に戻すランプ処理を行うことにより、車両1の駆動力Fが急激に戻されることを効果的に防止することができる。
次に、図4に基づいて、本実施形態に係るトルク制限制御の処理フローを説明する。なお、本制御は、好ましくは、車両1の走行と同時にスタートする。
ステップS100では、変速制御部110による変速制御が開始されたか否かを判定する。変速制御が開始されたか否かは、例えば、制御装置100からクラッチ装置12又は、同期装置30に作動信号が送信されたか否かに基づいて判定すればよい。或は、不図示のシフトストロークセンサを備える場合には、当該センサの検出値に基づいて判定すればよい。変速制御が開始された場合(Yes)、本制御はステップS110の処理に進み、変速制御が開始されていない場合(No)、本制御はステップS100の判定処理を繰り返す。
ステップS110では、変速制御部110による変速制御がシフトアップか否かを判定する。シフトアップの場合(Yes)、本制御はステップS120の処理に進む。一方、シフトアップでない場合(No)、すなわち、変速制御がシフトダウンの場合には、本制御はリターンされる。
ステップS120では、変速制御が開始される直前のエンジン10の出力トルクTe_nに、シフトアップ前のギヤ比Gr_nとシフトアップ後のギヤ比Gr_n+1との比率を乗じる上記数式(1)に従ってトルク上限値Te_Limを設定する。次いで、ステップS130では、エンジン10の出力トルクTe_n+1をトルク上限値Te_Lim以下となるように制限するトルク制限制御を実施する。
ステップS140では、アクセル開度センサ92により取得されるアクセル開度Qの所定時間当たりの変化量が所定の下限閾値を超えたか否かを判定する。アクセル開度Qの変化量が下限閾値を超えた場合(Yes)、本制御はステップS160の処理に進む。一方、アクセル開度Qの変化量が下限閾値を超えていない場合(No)、本制御はステップS150の処理に進む。
ステップS150では、トルク制限制御の開始から計時した経過時間が所定の上限時間に達したか否かを判定する。経過時間が上限時間に達した場合(Yes)、本制御はステップS160の処理に進む。一方、経過時間が上限時間に達していない場合(No)、本制御はトルク制限制御を継続させるべく、ステップS130の処理に戻される。
ステップS160では、トルク上限値Te_Limを、運転者のアクセルペダル80の踏み込み量に応じたエンジン10の出力トルクTeへ徐々に戻すランプ処理により、トルク制限を解除する制限解除を実行し、その後、本制御はリターンされる。
以上詳述した本実施形態によると、変速制御の開始から運転者の加速操作がなされるまでは、エンジン10の出力トルクTe_n+1を、変速直前の出力トルクTe_nに変速前後のギヤ比の比率(Gr_n/Gr_n+1)を乗じたトルク上限値Te_Lim以下に制限するトルク制限を実施するように構成されている。これにより、変速制御がクロスポイントX以降で開始された場合においても、変速後の駆動力Fを変速前の駆動力Fと同等にすることが可能となり、運転者の意図しない加速による変速フィーリングや走行フィーリングの悪化を効果的に防止することができる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、変速制御部110及び、トルク制限制御部120は、同一の制御装置100において機能させる必要はなく、エンジン制御装置と変速機制御装置とを相互通信可能な別体のハードウェアとして設け、これら制御装置に変速制御部110及び、トルク制限制御部120を各機能要素として設けるように構成してもよい。
上記実施形態において、変速機20は自動変速機を一例に説明したが、変速機20は、変速操作装置の操作に応じて変速動作される手動変速機であってもよい。また、ギヤ25とシャフト22とを結合させる結合装置は、シンクロナイザリン34を有する同期装置30を一例に説明したが、シンクロナイザリングを有しないノンシンクロタイプの結合装置をであってもよい。
また、エンジン10のトルク制限は、インジェクタIの燃料噴射量を制限することにより行うものとして説明したが、エンジン10の動力で駆動する補機類(例えば、オルタネータ等)により、エンジン10の負荷を増加させることにより行ってもよい。
1 車両
10 エンジン(駆動力源)
12 クラッチ装置
14 デファレンシャルギヤ装置
17,18 駆動輪
20 変速機
90 エンジン回転数センサ
91 変速機出力回転数センサ
92 アクセル開度センサ
100 制御装置(コンピュータ)
110 変速制御部
120 トルク制限制御部
130 トルク制限解除部

Claims (5)

  1. 駆動力源の出力トルクが変速機を経由して駆動輪に駆動力として伝達される車両の制御装置であって、
    前記変速機をシフトアップさせる変速が開始されると、当該変速開始から所定期間に亘って、変速後の駆動力が変速前の駆動力と同等以下となるように、前記駆動力源の出力トルクを所定のトルク上限値以下に制限するトルク制限を実施するトルク制限制御部を備える
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記トルク制限制御部は、変速開始直前の前記駆動力源の出力トルクに、変速前のギヤ段のギヤ比と変速後のギヤ段のギヤ比との比率を乗じることにより前記トルク上限値を設定する
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記トルク制限制御部による前記トルク制限中に前記車両の加速操作がなされると、当該トルク制限を解除するトルク制限解除部をさらに備える
    請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 駆動力源の出力トルクが変速機を経由して駆動輪に駆動力として伝達される車両の制御方法であって、
    前記変速機をシフトアップさせる変速が開始されると、当該変速開始から所定期間に亘って、変速後の駆動力が変速前の駆動力と同等以下となるように、前記駆動力源の出力トルクを所定のトルク上限値以下に制限するトルク制限を実施する
    ことを特徴とする制御方法。
  5. 駆動力源の出力トルクが変速機を経由して駆動輪に駆動力として伝達される車両のコンピュータを、
    前記変速機をシフトアップさせる変速が開始されると、当該変速開始から所定期間に亘って、変速後の駆動力が変速前の駆動力と同等以下となるように、前記駆動力源の出力トルクを所定のトルク上限値以下に制限するトルク制限を実施するトルク制限制御部として機能させる
    ことを特徴とする制御プログラム。
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