JP2021000806A - 繊維製品及びその製造方法、並びに接着剤セット - Google Patents

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Abstract

【課題】接着性及び伸縮性に優れる繊維製品を製造することが可能な繊維製品の製造方法を提供すること。【解決手段】第1の繊維基材1上に、ウレタンプレポリマーを含むホットメルト接着剤からなる第1の接着剤層4a、ウレタンプレポリマーを含むホットメルト接着剤からなる第2の接着剤層4b、及びウレタンプレポリマーを含むホットメルト接着剤からなる第3の接着剤層4cをこの順で形成する工程と、第3の接着剤層4c上に第2の繊維基材2を配置し、接着剤層4を介して、第1の繊維基材1と第2の繊維基材2とを接着する工程とを備え、第2の接着剤層4bにおけるウレタンプレポリマーが、エラストマーに由来する構成単位を含み、第1の接着剤層4aにおけるウレタンプレポリマー及び第3の接着剤層4cにおけるウレタンプレポリマーが、それぞれ所定の条件を満たす、繊維製品3の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は、繊維製品及びその製造方法、並びに接着剤セットに関する。
織物等の繊維基材同士を接着するために、湿気硬化型ホットメルト接着剤が用いられることがある(例えば、特許文献1)。
このような用途に用いられる湿気硬化型ホットメルト接着剤には、当該接着剤の硬化物を介して繊維基材同士が接着された繊維製品において、接着性に優れ、かつ伸縮性に優れることが必要となる。しかしながら、接着性の特性と伸縮性の特性とは互いにトレードオフの関係にあり、湿気硬化型ホットメルト接着剤自体の改良では、これらの特性を高いレベルで両立させることが困難となる傾向にある。
特開平10−088097号公報
本発明は、接着性及び伸縮性に優れる繊維製品を製造することが可能な繊維製品の製造方法を提供することを主な目的とする。
本発明者らが上記課題を解決すべく鋭意検討したところ、接着剤層として相対的に伸縮性に優れる接着剤層を、相対的に接着性に優れる2つの接着剤層で挟み込むような3層構造にすることによって、接着性及び伸縮性に優れる繊維製品を製造することが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の一側面は、第1の繊維基材上に、ウレタンプレポリマーを含む湿気硬化型ホットメルト接着剤を配置し、湿気硬化型ホットメルト接着剤からなる第1の接着剤層を形成する第1の工程と、第1の接着剤層上に、ウレタンプレポリマーを含む湿気硬化型ホットメルト接着剤を配置し、湿気硬化型ホットメルト接着剤からなる第2の接着剤層を形成する第2の工程と、第2の接着剤層上に、ウレタンプレポリマーを含む湿気硬化型ホットメルト接着剤を配置し、湿気硬化型ホットメルト接着剤からなる第3の接着剤層を形成する第3の工程と、第3の接着剤層上に第2の繊維基材を配置し、第1の接着剤層、第2の接着剤層、及び第3の接着剤層からなる接着剤層を介して、第1の繊維基材と第2の繊維基材とを接着する第4の工程とを備え、第2の工程で用いられるウレタンプレポリマーが、エラストマーポリオールに由来するエラストマー構成単位を含み、第1の工程で用いられるウレタンプレポリマーが、下記条件(a)又は下記条件(b)のいずれかを満たし、第3の工程で用いられるウレタンプレポリマーが、下記条件(c)又は下記条件(d)のいずれかを満たす、繊維製品の製造方法を提供する。
条件(a):エラストマー構成単位を含まない。
条件(b):エラストマー構成単位を含み、第1の工程で用いられるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量が、第2の工程で用いられるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量よりも少ない。
条件(c):エラストマー構成単位を含まない。
条件(d):エラストマー構成単位を含み、第3の工程で用いられるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量が、第2の工程で用いられるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量よりも少ない。
このような繊維製品の製造方法によれば、第2の接着剤層よりも接着性に優れる第1の接着剤層、第1の接着剤層及び第3の接着剤層よりも伸縮性に優れる第2の接着剤層、及び第2の接着剤層よりも接着性に優れる第3の接着剤層からなる接着剤層を用いることから、接着性及び伸縮性に優れる繊維製品を製造することが可能となり得る。
第1の工程で用いられるウレタンプレポリマーは、条件(a)を満たすものであってよい。
第3の工程で用いられるウレタンプレポリマーは、条件(c)を満たすものであってよい。
エラストマーは、ポリブタジエンポリオール又は水素化ポリブタジエンポリオールであってよい。
本発明の他の一側面は、第1のウレタンプレポリマーを含む第1の湿気硬化型ホットメルト接着剤と、第2のウレタンプレポリマーを含む第2の湿気硬化型ホットメルト接着剤とから構成される接着剤セットを提供する。この接着剤セットは、第1のウレタンプレポリマーが、エラストマーポリオールに由来するエラストマー構成単位を含み、第2のウレタンプレポリマーが、下記条件(e)又は下記条件(f)のいずれかを満たす。
条件(e):エラストマー構成単位を含まない。
条件(f):エラストマー構成単位を含み、第2のウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量が、第1のウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量よりも少ない。
第2のウレタンプレポリマーは、条件(e)を満たすものであってよい。
エラストマーは、ポリブタジエンポリオール又は水素化ポリブタジエンポリオールであってよい。
本発明の他の一側面は、第1の繊維基材と、ウレタンプレポリマーを含む湿気硬化型ホットメルト接着剤の硬化物からなる第1の接着剤硬化物層と、ウレタンプレポリマーを含む湿気硬化型ホットメルト接着剤の硬化物からなる第2の接着剤硬化物層と、ウレタンプレポリマーを含む湿気硬化型ホットメルト接着剤の硬化物からなる第3の接着剤硬化物層と、第2の繊維基材とをこの順に備える繊維製品を提供する。第2の接着剤硬化物層におけるウレタンプレポリマーが、エラストマーポリオールに由来するエラストマー構成単位を含み、第1の接着剤硬化物層におけるウレタンプレポリマーが、下記条件(a)又は下記条件(b)のいずれかを満たし、第3の接着剤硬化物層におけるウレタンプレポリマーが、下記条件(c)又は下記条件(d)のいずれかを満たす。
条件(a):エラストマー構成単位を含まない。
条件(b):エラストマー構成単位を含み、第1の接着剤硬化物層におけるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量が、第2の接着剤硬化物層におけるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量よりも少ない。
条件(c):エラストマー構成単位を含まない。
条件(d):エラストマー構成単位を含み、第3の接着剤硬化物層におけるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量が、第2の接着剤硬化物層におけるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量よりも少ない。
本発明によれば、接着性及び伸縮性に優れる繊維製品を製造することが可能な繊維製品の製造方法が提供される。また、本発明によれば、このような繊維製品の製造方法によって得られる繊維製品が提供される。さらに、本発明によれば、このような繊維製品の製造方法に好適に用いられる接着剤セットが提供される。
図1は、繊維製品の製造方法の一実施形態を示す模式図である。図1(a)、(b)、(c)、及び(d)は、各工程を示す模式図である。 図2は、図1(b)における3層構造の接着剤層を示す模式断面図である。
以下、図面を適宜参照しながら、本発明の実施形態について説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
[繊維製品の製造方法]
図1は、繊維製品の製造方法の一実施形態を示す模式図である。図2は、図1(b)における3層構造の接着剤層を示す模式断面図である。図1に示される繊維製品の製造方法は、第1の繊維基材1を支持体10に沿って配置する工程(図1(a)参照)と、第1の繊維基材1上に、ウレタンプレポリマーを含む湿気硬化型ホットメルト接着剤(以下、「ホットメルト接着剤」という場合がある。)を配置し、ホットメルト接着剤からなる第1の接着剤層4aを形成する工程(第1の工程)と、第1の接着剤層4a上に、ウレタンプレポリマーを含むホットメルト接着剤を配置し、ホットメルト接着剤からなる第2の接着剤層4bを形成する工程(第2の工程)と、第2の接着剤層4b上に、ウレタンプレポリマーを含むホットメルト接着剤を配置し、ホットメルト接着剤からなる第3の接着剤層4cを形成する工程(第3の工程、図1(b)及び図2参照)と、第3の接着剤層4c上に第2の繊維基材2を配置し、第1の接着剤層4a、第2の接着剤層4b、及び第3の接着剤層4cからなる接着剤層4を介して、第1の繊維基材1と第2の繊維基材2とを接着する工程(第4の工程)とを備える。
第1の工程は、第1の繊維基材1上に、ウレタンプレポリマーを含むホットメルト接着剤からなる第1の接着剤層4aを形成する工程である。第2の工程は、第1の接着剤層4a上に、ウレタンプレポリマーを含むホットメルト接着剤からなる第2の接着剤層4bを形成する工程である。第3の工程は、第2の接着剤層4b上に、ウレタンプレポリマーを含むホットメルト接着剤からなる第3の接着剤層4cを形成する工程である。
第1の繊維基材1は、繊維を含む基材であれば特に制限されず、例えば、織物(布地等)、編物、又は不織布であってよい。不織布は、紙であってもよい。第1の繊維基材1及び後述の第2の繊維基材2は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
第1の接着剤層4aは、第2の接着剤層4bよりも接着性に優れる層である。このような層は、例えば、第1の接着剤層4aを形成するためのホットメルト接着剤の含有成分(特に、第1の工程で用いられるウレタンプレポリマーの構成単位)を調整することによって製造することができる。第1の接着剤層4aは、例えば、ホットメルト接着剤を第1の繊維基材1の表面内の所定の接着領域に配置することによって形成される。第1の接着剤層4aは、例えば、第1の繊維基材1の表面内の所定の接着領域に塗布することによって形成されるものであってもよい。ホットメルト接着剤は、例えば、60〜130℃での加熱によって溶融した状態で、第1の繊維基材1に塗布される。塗布方法は、特に制限されないが、例えば、ダイコーター、ロールコーター、スプレー等の塗布装置を用いる方法が挙げられる。狭小な接着領域にホットメルト接着剤が塗布される場合、ディスペンサーが適している。あるいは、フィルム状のホットメルト接着剤を第1の繊維基材1に積層することにより、第1の接着剤層4aを形成してもよい。第1の接着剤層4aを形成するためのホットメルト接着剤(第1の工程で用いられるウレタンプレポリマー)については後述する。
第2の接着剤層4bは、第1の接着剤層4a及び第3の接着剤層4cよりも伸縮性に優れる層である。このような層は、例えば、第2の接着剤層4bを形成するためのホットメルト接着剤の含有成分(特に、第2の工程で用いられるウレタンプレポリマーの構成単位)を調整することによって製造することができる。第2の接着剤層4bは、例えば、ホットメルト接着剤を第1の接着剤層4aの表面内の所定の接着領域又は全領域に配置することによって形成される。第2の接着剤層4bは、例えば、第1の接着剤層4aの表面内の所定の接着領域又は全領域に塗布することによって形成されるものであってもよい。ホットメルト接着剤の配置方法は、第1の接着剤層4aに記載の配置方法と同様であってよい。あるいは、フィルム状のホットメルト接着剤を第1の接着剤層4aに積層することにより、第2の接着剤層4bを形成してもよい。第2の接着剤層4bを形成するためのホットメルト接着剤(第2の工程で用いられるウレタンプレポリマー)については後述する。
第3の接着剤層4cは、第2の接着剤層4bよりも接着性に優れる層である。なお、第3の接着剤層4cは、第1の接着剤層4aと同一であっても異なっていてもよい。このような層は、例えば、第3の接着剤層4cを形成するためのホットメルト接着剤の含有成分(特に、第3の工程で用いられるウレタンプレポリマーの構成単位)を調整することによって製造することができる。第3の接着剤層4cは、例えば、ホットメルト接着剤を第2の接着剤層4bの表面内の所定の接着領域又は全面に配置することによって形成される。第3の接着剤層4cは、例えば、第2の接着剤層4bの表面内の所定の接着領域に塗布することによって形成されるものであってもよい。ホットメルト接着剤の配置方法は、第1の接着剤層4aに記載の配置方法と同様であってよい。あるいは、フィルム状のホットメルト接着剤を第2の接着剤層4bに積層することにより、第3の接着剤層4cを形成してもよい。第3の接着剤層4cを形成するためのホットメルト接着剤(第3の工程で用いられるウレタンプレポリマー)については後述する。
接着剤層4は、第1の接着剤層4a、第2の接着剤層4b、及び第3の接着剤層4cからなる。接着剤層4の最小幅は、例えば0.1〜20mmであってもよい。接着剤層4の厚さ(第1の繊維基材1にしみ込んでいない部分の厚さ)は、0.01〜3mmであってもよい。
第2の接着剤層4bを形成するホットメルト接着剤は、ポリオールに由来する構成単位を含み、末端基としてイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを含む。第2の工程で用いられるウレタンプレポリマーは、伸縮性を向上させる観点から、エラストマーポリオール(1を超えるヒドロキシ基を有するエラストマー)に由来するエラストマー構成単位を含む。
第2の工程で用いられるウレタンプレポリマーは、エラストマーポリオールを含むポリオールとポリイソシアネートとの反応生成物(又は重縮合物)である。
エラストマーポリオールとしては、例えば、ポリブタジエン系エラストマー、オレフィン系エラストマー(TPO)、スチレン系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー等のエラストマーであって、1を超えるヒドロキシ基を有しているものなどが挙げられる。これらの中でも、エラストマーポリオールは、ポリブタジエン系エラストマーであって、1を超えるヒドロキシ基を有するものであってよく、より具体的には、ポリブタジエンポリオール又は水素化ポリブタジエンポリオールであってもよい。
ポリブタジエンポリオールは、ブタジエンに由来する重合鎖と、その重合鎖の両末端等にヒドロキシ基とを有する化合物であり、水素化ポリブタジエンポリオールは、ポリブタジエンポリオールの水素添加物である。ポリブタジエンポリオール及び水素化ポリブタジエンポリオールは、分子内に平均1.8〜2.5程度のヒドロキシ基を有するものであってよい。ポリブタジエン及びその水素添加物に由来する重合鎖は、エラストマーとして作用し得るものであり、このような重合鎖を有することによって、ウレタンプレポリマーに伸縮性を付与し易くなる傾向にある。柔軟性により優れることから、ウレタンプレポリマーは、水素化ポリブタジエンポリオールに由来する構造単位を含んでいてもよい。
ポリブタジエンポリオール及び水素化ポリブタジエンポリオールは、市販品をそのまま用いることができる。水素化ポリブタジエンポリオールの市販品としては、例えば、GI−1000、GI−2000、GI−3000(日本曹達株式会社製の商品名)等が挙げられる。ポリブタジエンポリオールの市販品としては、例えば、G−1000、G−2000、G−3000(日本曹達株式会社製の商品名)、Poly bd R−15HT、Poly bd R−45HT(出光興産株式会社製の商品名)、Krasol LBH−P3000(クレイバレー社製の商品名)等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ポリブタジエンポリオール及び水素化ポリブタジエンポリオールの数平均分子量(Mn)は、粘度及び接着力のバランスの観点から、500〜100000、700〜50000、又は900〜10000であってよい。本明細書において、数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定され、標準ポリスチレン換算した値である。
第2の工程で用いられるウレタンプレポリマー中のエラストマー構成単位の含有量は、伸縮性を向上する観点から、ポリオールに由来する構成単位全量を基準として、10質量%以上、40質量%以上、50質量%以上、60質量%以上、70質量%以上、80質量%以上、又は90質量%以上であってよく、100質量%であってもよい。
第2の工程で用いられるウレタンプレポリマーは、エラストマーポリオール以外のポリオールに由来する構成単位を含んでいてもよい。エラストマーポリオール以外のポリオールとしては、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリアクリレートポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリシロキサンポリオール、ポリイソプレンポリオール及びポリオレフィンポリオールが挙げられる。エラストマーポリオール以外のポリオールは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
第2の工程で用いられるウレタンプレポリマー中のエラストマーポリオール以外のポリオールに由来する構成単位の含有量は、ポリオールに由来する構成単位全量を基準として、0〜60質量%、0〜50質量%、0〜40質量%、0〜30質量%、0〜20質量%、又は0〜10質量%であってよい。
ポリイソシアネートは、1を超えるイソシアネート基を有する化合物であれば、特に制限なく用いることができる。ポリイソシアネートは、イソシアネート基を2つ有する化合物(ジイソシアネート)であってよい。ポリイソシアネートとしては、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート、ジメチルジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート;ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の脂環族イソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族イソシアネートなどが挙げられる。ポリイソシアネートは、反応性及び接着性の観点から、好ましくは芳香族ジイソシアネートを含み、より好ましくはジフェニルメタンジイソシアネートを含む。ポリイソシアネートは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ウレタンプレポリマーは、エラストマーポリオールを含むポリオールとポリイソシアネートとを反応させることで合成することができる。このようなウレタンプレポリマーを合成する場合、ポリオールのヒドロキシ基(OH)に対するポリイソシアネートのイソシアネート基(NCO)の当量比(ポリイソシアネートのイソシアネート基(NCO)当量/(ポリオールのヒドロキシ基(OH)当量)、NCO/OH)は、1.1以上であってよく、1.1〜2.1であってよい。NCO/OHが1.1以上であると、ウレタンプレポリマーが末端としてイソシアネート基を有するとともに、ウレタンプレポリマーの粘度の上昇を抑えることができ、作業性がより向上する傾向にある。NCO/OHが2.1以下であると、ホットメルト接着剤の湿気硬化反応の際に発泡が生じ難くなり、接着強度の低下を抑制し易くなる傾向にある。
第2の工程で用いられるウレタンプレポリマーを合成する場合のエラストマーポリオールを含むポリオールとポリイソシアネートとを反応させる温度及び時間は、特に制限されないが、例えば、85〜120℃、0.1分間〜48時間であってよい。
第2の接着剤層4bを形成するホットメルト接着剤は、ウレタンプレポリマーの硬化を促進し、より高い接着強度を発現させる観点から、触媒をさらに含有していてもよい。触媒としては、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ジブチルチオンオクテート、ジメチルシクロヘキシルアミン、ジメチルベンジルアミン、トリオクチルアミン、ジモルホリノジエチルエーテル等が挙げられる。触媒の含有量は、ホットメルト接着剤の全量を基準として、0.001〜0.5質量%であってよい。
第2の接着剤層4bを形成するホットメルト接着剤は、形成される接着剤層により強固な接着性を付与する観点から、粘着付与樹脂をさらに含有していてもよい。粘着付与樹脂としては、例えば、ロジン樹脂、ロジンエステル樹脂、水添ロジンエステル樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、水添テルペン樹脂、石油樹脂、水添石油樹脂、クマロン樹脂、ケトン樹脂、スチレン樹脂、変性スチレン樹脂、キシレン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。粘着付与樹脂の含有量は、ホットメルト接着剤の全量を基準として、0.1〜50質量%であってよい。
第2の接着剤層4bを形成するホットメルト接着剤は、必要に応じて、その他の成分をさらに含有していてもよい。その他の成分としては、例えば、酸化防止剤、顔料、紫外線吸収剤、界面活性剤、難燃剤、充填剤、光発色剤、熱発色防止剤、香料、イメージング剤、熱架橋剤等が挙げられる。その他の成分の含有量は、ホットメルト接着剤の全量を基準として、0.001〜10質量%であってよい。
第1の接着剤層4aに塗布される間の第2の接着剤層4bを形成するホットメルト接着剤の粘度は、塗工性等の観点から、120℃において0.01Pa・s以上、0.05Pa・s以上、又は0.1Pa・s以上であってよく、35Pa・s以下、30Pa・s以下、又は20Pa・s以下であってよい。
第2の接着剤層4bを形成するホットメルト接着剤は、フィルム状であってもよい。フィルム状のホットメルト接着剤は、例えば、ホットメルト接着剤をPETフィルム等の支持フィルム上に塗布することによって形成することができる。フィルム状のホットメルト接着剤の厚さは、10μm以上、20μm以上、又は30μm以上であってよく、300μm以下、250μm以下、又は200μm以下であってよい。
第1の接着剤層4aを形成するホットメルト接着剤は、ポリオールに由来する構成単位を含み、末端基としてイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを含有する。第1の工程で用いられるウレタンプレポリマーは、下記条件(a)又は下記条件(b)のいずれかを満たすものであり、下記条件(a)を満たすものであってよい。
条件(a):エラストマー構成単位を含まない。
条件(b):エラストマー構成単位を含み、第1の工程で用いられるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量が、第2の工程で用いられるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量よりも少ない。
すなわち、第1の工程で用いられるウレタンプレポリマーは、エラストマー構成単位を含まないものであるか、エラストマー構成単位を含む場合であっても、エラストマー構成単位の含有量が、第2の工程で用いられるウレタンプレポリマーよりも少ないものである。エラストマー構成単位をこのように調整することによって、得られる第1の接着剤層4aは、第2の接着剤層4bよりも接着性に優れ、かつ伸縮性が抑制された層となり得る。
第3の接着剤層4cを形成するホットメルト接着剤は、ポリオールに由来する構成単位を含み、末端基としてイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーを含有する。第3の工程で用いられるウレタンプレポリマーは、下記条件(c)又は下記条件(d)のいずれかを満たすものであり、下記条件(c)を満たすものであってよい。
条件(c):エラストマー構成単位を含まない。
条件(d):エラストマー構成単位を含み、第3の工程で用いられるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量が、第2の工程で用いられるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量よりも少ない。
すなわち、第3の工程で用いられるウレタンプレポリマーは、エラストマー構成単位を含まないものであるか、エラストマー構成単位を含む場合であっても、エラストマー構成単位の含有量が、第2の工程で用いられるウレタンプレポリマーよりも少ないものである。エラストマー構成単位をこのように調整することによって、得られる第3の接着剤層4cは、第2の接着剤層4bよりも接着性に優れ、かつ伸縮性が抑制された層となり得る。
第1の接着剤層4a及び第3の接着剤層4cは、互いに同一であっても異なっていてもよい。すなわち、第1の接着剤層4aを形成するホットメルト接着剤(特に、第1の工程で用いられるウレタンプレポリマー)及び第3の接着剤層4cを形成するホットメルト接着剤(特に、第3の工程で用いられるウレタンプレポリマー)は、互いに同一のものを用いても異なるものを用いてもよい。
第1の工程で用いられるウレタンプレポリマーは、ポリオールとポリイソシアネートとの反応生成物(又は重縮合物)であって、条件(a)又は条件(b)を満たすものである。第3の工程で用いられるウレタンプレポリマーは、ポリオールとポリイソシアネートとの反応生成物(又は重縮合物)であって、条件(c)又は条件(d)を満たすものである。これらのウレタンプレポリマーは、接着性の観点から、ポリエステルポリオールに由来する構成単位を含んでいてもよい。
ポリエステルポリオールは、多価アルコールとポリカルボン酸との重縮合反応によって生成する化合物を用いることができる。ポリエステルポリオールは、例えば、2〜15個の炭素原子及び2又は3個のヒドロキシ基を有する多価アルコールと、2〜14個の炭素原子(カルボキシル基中の炭素原子を含む)を有し、2〜6個のカルボキシル基を有するポリカルボン酸との重縮合物であってもよい。ポリエステルポリオールは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ポリエステルポリオールは、ジオールとジカルボン酸とから生成する直鎖ポリエステルジオールであってもよく、トリオールとジカルボン酸とから生成する分岐ポリエステルトリオールであってもよい。また、分岐ポリエステルトリオールは、ジオールとトリカルボン酸との反応によって得ることもできる。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ブタンジオールの各異性体、ペンタンジオールの各異性体、ヘキサンジオールの各異性体、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2−メチルプロパンジオール、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂肪族又は脂環族ジオール;4,4’−ジヒドロキシジフェニルプロパン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ピロカテコール、レゾルシノール、ヒドロキノン等の芳香族ジオールなどが挙げられる。多価アルコールは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、好ましくは脂肪族ジオール、より好ましくは2〜6個の炭素原子を有する脂肪族ジオールである。
ポリカルボン酸としては、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸等の芳香族ポリカルボン酸;マレイン酸、フマル酸、アコニット酸、1,2,3−プロパントリカルボン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジエン−1,2−ジカルボン酸等の脂肪族又は脂環族ポリカルボン酸などが挙げられる。ポリカルボン酸は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ポリカルボン酸に代えて、カルボン酸無水物、カルボキシル基の一部がエステル化された化合物等のポリカルボン酸誘導体を用いることもできる。ポリカルボン酸誘導体としては、例えば、ドデシルマレイン酸、オクタデセニルマレイン酸が挙げられる。
ポリエステルポリオールは、非晶性ポリエステルポリオールであってもよく、結晶性ポリエステルポリオールであってもよい。ここで、非晶性及び結晶性の判断は25℃での状態で判断することができる。本明細書において、非晶性ポリエステルポリオールは、25℃で非結晶であるポリエステルポリオールを意味し、結晶性ポリエステルポリオールは、25℃で結晶であるポリエステルポリオールを意味する。ポリエステルポリオールは、非晶性ポリエステルポリオールを含んでいてもよい。
ポリエステルポリオールの数平均分子量Mnは、3000以下であってよく、ホットメルト接着剤の接着強度を向上させる観点から、好ましくは500〜3000の範囲、より好ましくは1000〜3000の範囲である。なお、本明細書において、数平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定され、標準ポリスチレン換算した値である。
ウレタンプレポリマー中のポリエステルポリオールに由来する構成単位の含有量は、接着強度をより向上させる観点から、ポリオールに由来する構成単位全量を基準として、70質量%以上、80質量%以上、90質量%以上、又は95質量%以上であってよく、100質量%であってもよい。
第1の工程で用いられるウレタンプレポリマー及び第3の工程で用いられるウレタンプレポリマーは、ポリエステルポリオール以外のポリオールに由来する構成単位を含んでいてもよい。ポリエステルポリオール以外のポリオールとしては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリウレタンポリオール、ポリカーボネートポリオール等が挙げられる。ポリエステルポリオール以外のポリオールは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ウレタンプレポリマー中のポリエステルポリオール以外のポリオールに由来する構成単位の含有量は、ポリオールに由来する構成単位全量を基準として、0〜30質量%、0〜20質量%、0〜10質量%、又は0〜5質量%であってよい。
ポリイソシアネートは、第2の工程で用いられるウレタンプレポリマーで例示したものと同様であってよい。第1の工程で用いられるウレタンプレポリマー及び第3の工程で用いられるウレタンプレポリマーの合成条件等も、第2の工程で用いられるウレタンプレポリマーの合成条件等と同様であってよい。
第1の接着剤層4aを形成するホットメルト接着剤及び第3の接着剤層4cを形成するホットメルト接着剤は、第2の接着剤層4bを形成するホットメルト接着剤で例示した触媒、粘着付与樹脂、その他の成分等をさらに含有していてもよい。
第1の接着剤層4aを形成するホットメルト接着剤及び第3の接着剤層4cを形成するホットメルト接着剤の粘度は、塗工性等の観点から、120℃において0.01Pa・s以上、0.05Pa・s以上、又は0.1Pa・s以上であってよく、35Pa・s以下、30Pa・s以下、又は20Pa・s以下であってよい。
第1の接着剤層4aを形成するホットメルト接着剤及び第3の接着剤層4cを形成するホットメルト接着剤は、フィルム状であってもよい。フィルム状のホットメルト接着剤は、例えば、ホットメルト接着剤をPETフィルム等の支持フィルム上に塗布することによって形成することができる。フィルム状のホットメルト接着剤の厚さは、10μm以上、20μm以上、又は30μm以上であってよく、300μm以下、250μm以下、又は200μm以下であってよい。
第4の工程は、第3の接着剤層4c上に第2の繊維基材2を配置し、第1の接着剤層4a、第2の接着剤層4b、及び第3の接着剤層4cからなる接着剤層4を介して、第1の繊維基材1と第2の繊維基材2とを接着する工程である。
第2の繊維基材2は、第1の繊維基材1で例示したものと同様であってよい。
第1の接着剤層4a、第2の接着剤層4b、及び第3の接着剤層4cからなる接着剤層4を介して、第1の繊維基材1と第2の繊維基材2とを接着する場合、第1の繊維基材と第2の繊維基材とを圧着しながら接着させてもよい。第1の繊維基材と第2の繊維基材とを圧着する方法としては、例えば、加圧ロール等を用いて圧着する方法が挙げられる。
繊維製品の製造方法は、接着剤層4(第1の接着剤層4a、第2の接着剤層4b、及び第3の接着剤層4c)を湿気硬化させて、ホットメルト接着剤の硬化物からなる接着剤硬化物層(第1の接着剤硬化物層、第2の接着剤硬化物層、及び第3の接着剤硬化物層)を形成する工程をさらに備えていてもよい。接着剤層4(第1の接着剤層4a、第2の接着剤層4b、及び第3の接着剤層4c)の湿気硬化の条件は、20〜80℃の硬化温度及び50〜90%RHの相対湿度の範囲で接着剤層4が適切に硬化するように適宜調整することができる。接着剤層4は、例えば、温度23℃、50%RH(相対湿度)で24〜120時間放置(養生)することによって硬化させることができる。
[繊維製品]
繊維製品3は、上記製造方法によって得られるものである。繊維製品3は、第1の繊維基材1と、ホットメルト接着剤の硬化物からなる第1の接着剤硬化物層と、ホットメルト接着剤の硬化物からなる第2の接着剤硬化物層と、ホットメルト接着剤の硬化物からなる第3の接着剤硬化物層と、第2の繊維基材2とをこの順に備える。
[接着剤セット]
接着剤セットは、第1のウレタンプレポリマーを含む第1の湿気硬化型ホットメルト接着剤と、第2のウレタンプレポリマーを含む第2の湿気硬化型ホットメルト接着剤とから構成される。この接着剤セットは、第1のウレタンプレポリマーが、エラストマーポリオールに由来するエラストマー構成単位を含み、第2のウレタンプレポリマーが、下記条件(e)又は下記条件(f)のいずれかを満たす。
条件(e):エラストマー構成単位を含まない。
条件(f):エラストマー構成単位を含み、第2のウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量が、第1のウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときのエラストマー構成単位の含有量よりも少ない。
第1のウレタンプレポリマーは、第2の工程で用いられるウレタンプレポリマーと同様であり、第1の湿気硬化型ホットメルト接着剤は、第2の工程で用いられる湿気硬化型ホットメルト接着剤と同様である。したがって、ここでは、重複する説明を省略する。
第2のウレタンプレポリマーは、第1の工程で用いられるウレタンプレポリマー及び第3の工程で用いられるウレタンプレポリマーと同様であり、第2の湿気硬化型ホットメルト接着剤は、第1の工程で用いられる湿気硬化型ホットメルト接着剤及び第3の工程で用いられる湿気硬化型ホットメルト接着剤と同様である。したがって、ここでは、重複する説明を省略する。
第2のウレタンプレポリマーは、条件(e)を満たすものであってよい。
エラストマーは、ポリブタジエンポリオール又は水素化ポリブタジエンポリオールであってよい。
本実施形態の接着剤セットによれば、上述の繊維製品の製造方法に好適に用いることができる。
以下、実施例を挙げて本発明についてさらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(製造例1)
<第1の接着剤(第1のウレタンプレポリマー)の調製>
予め真空乾燥機によって脱水処理した、ポリオール(エラストマー)としての水素化ポリブタジエンポリオール(日本曹達株式会社製、商品名:GI−1000、数平均分子量:1500)100質量部及びポリイソシアネートとしてのジフェニルメタンジイソシアネート(東ソー株式会社製、商品名:ミリオネートMT、イソシアネート基数:2)13質量部を反応容器に加えて、110℃で1時間均一になるまで混合した。次いで、触媒としてのジモルホリノジエチルエーテル(サンアプロ株式会社製、商品名:UCAT−660M)0.1質量部を加え、さらに110℃で1時間減圧脱泡撹拌し、末端基としてイソシアネート基を有する第1のウレタンプレポリマーを得た。得られた第1のウレタンプレポリマーを第1の接着剤としてそのまま用いた。
<第1の接着剤フィルムの作製>
第1の接着剤を120℃で溶融してPETフィルム上に塗布し、バーコーターを用いて40μmの厚さに塗工することによって、製造例1の第1の接着剤フィルムを得た。
(製造例2)
<第2の接着剤(第2のウレタンプレポリマー)の調製>
予め真空乾燥機によって脱水処理した、ポリオールとしてのアジピン酸及びイソフタル酸と、エチレングリコール及びネオペンチルグリコールとを主成分とする非晶性ポリエステルポリオール(日立化成株式会社製、ヒドロキシ基数:2、数平均分子量:2000)100質量部及びポリイソシアネートとしてのジフェニルメタンジイソシアネート(東ソー株式会社製、商品名:ミリオネートMT、イソシアネート基数:2)25質量部を反応容器に加えて、110℃で1時間均一になるまで混合した。次いで、触媒としてのジモルホリノジエチルエーテル(サンアプロ株式会社製、商品名:UCAT−660M)0.1質量部を加え、さらに110℃で1時間減圧脱泡撹拌し、末端基としてイソシアネート基を有する第2のウレタンプレポリマーを得た。なお、第2のウレタンプレポリマーは、エラストマー構成単位を含まないものである。得られた第2のウレタンプレポリマーを第2の接着剤としてそのまま用いた。
<第2の接着剤フィルムの作製>
第2の接着剤を120℃で溶融してPETフィルム上に塗布し、バーコーターを用いて20μmの厚さに塗工することによって、製造例2の第2の接着剤フィルムを得た。
(実施例1)
<繊維製品の作製>
製造例1の第1の接着剤フィルムを1枚、製造例2の第2の接着剤フィルムを2枚用意した。これらを10mm幅それぞれに切り出し、10mm幅の生地(第1の繊維基材、東レ・オペロンテックス株式会社製、商品名:ライクラ#5200)上に、第1の接着剤層としての第2の接着剤フィルム、第2の接着剤層としての第1の接着剤フィルム、及び第3の接着剤層としての第2の接着剤フィルムをこの順で積層した。次いで、第3の接着剤層上に、10mm幅の生地(第2の繊維基材、第1の繊維基材と同じ生地)を配置し、120℃で圧着することによって3層構造の接着剤層を有する積層体を得た。得られた積層体を温度23℃、湿度50%の環境下で1日間放置し、3層構造の接着剤層を硬化させて実施例1の繊維製品を得た。
<接着強度の測定>
得られた繊維製品の接着強度を、引張試験機(株式会社島津製作所製、EZ−Test EZ−SX)を用いて、測定温度が25℃、引張速度が100mm/分の条件でT型剥離強度試験によって測定した。結果を表1に示す。
<伸縮回復率の算出>
製造例1の第1の接着剤フィルムを1枚、製造例2の第2の接着剤フィルムを2枚用意した。PETフィルム、第2の接着剤フィルム、第1の接着剤フィルム、第2の接着剤フィルム、及びPETフィルムの順になるように積層し、120℃で圧着することによって3層構造の接着剤層を有する積層体を得た。得られた積層体を温度23℃、湿度50%の環境下で1日間放置し、3層構造の接着剤層を硬化させた。硬化させた3層構造の接着剤層を5mm×50mmのサイズに打ち抜き、PETフィルムを剥離して、試験体とした。伸縮回復率を算出するための試験は、引張試験機(株式会社島津製作所製、EZ−Test EZ−SX)を用いて、測定温度25℃、引張速度100mm/分、及びチャック間距離30mmの条件で行った。伸縮回復率は、以下の方法によって算出した。試験体を引張速度100mm/分で100%まで伸長させ、その後応力を解放した。100%まで伸長させたときの歪みL1及び応力を解放してから1分後の歪みL2を求めた。求めたL1及びL2を以下の式に代入することによって伸縮回復率を算出した。結果を表1に示す。
伸縮回復率(%)=(L1−L2)/L1×100
(製造例3)
<第1の接着剤(第1のウレタンプレポリマー)及び第2の接着剤(第2のウレタンプレポリマー)の混合物の調製>
製造例1の第1のウレタンプレポリマー50質量部及び製造例2の第2のウレタンプレポリマー50質量部を反応容器に入れ、100℃で1時間減圧脱泡撹拌し、第1のウレタンプレポリマー及び第2のウレタンプレポリマーの混合物を調製した。
<混合物フィルムの作製>
混合物を120℃で溶融してPETフィルム上に塗布し、バーコーターを用いて80μmの厚さに塗工することによって、製造例3の混合物フィルムを得た。
(比較例1)
<繊維製品の作製>
製造例3の混合物フィルムを接着剤層として用いた以外は、実施例1と同様にして、単層構造の接着剤層を有する積層体を得た。得られた積層体における単層構造の接着剤層を硬化させて比較例1の繊維製品を得た。
<接着強度の測定及び伸縮回復率の算出>
比較例1の繊維製品を用いて、実施例1と同様に、接着強度を測定した。結果を表1に示す。製造例3の混合物フィルムについて、実施例1と同様にして、伸縮回復率を算出した。結果を表1に示す。
Figure 2021000806
表1に示すとおり、第1の接着剤層、第2の接着剤層、及び第3の接着剤層の3層構造の接着剤層を介して接着された実施例1の繊維製品は、単層構造の接着剤層を介して接着された比較例1の繊維製品に比べて、接着強度及び伸縮回復率に優れていた。これらの結果から、本発明の繊維製品の製造方法が、接着性及び伸縮性に優れる繊維製品を製造することが可能であることが確認された。
1…第1の繊維基材、2…第2の繊維基材、3…繊維製品、4…接着剤層、4a…第1の接着剤層、4b…第2の接着剤層、4c…第3の接着剤層、10…支持体。

Claims (8)

  1. 第1の繊維基材上に、ウレタンプレポリマーを含む湿気硬化型ホットメルト接着剤を配置し、前記湿気硬化型ホットメルト接着剤からなる第1の接着剤層を形成する第1の工程と、
    前記第1の接着剤層上に、ウレタンプレポリマーを含む湿気硬化型ホットメルト接着剤を配置し、前記湿気硬化型ホットメルト接着剤からなる第2の接着剤層を形成する第2の工程と、
    前記第2の接着剤層上に、ウレタンプレポリマーを含む湿気硬化型ホットメルト接着剤を配置し、前記湿気硬化型ホットメルト接着剤からなる第3の接着剤層を形成する第3の工程と、
    前記第3の接着剤層上に第2の繊維基材を配置し、前記第1の接着剤層、前記第2の接着剤層、及び前記第3の接着剤層からなる接着剤層を介して、前記第1の繊維基材と前記第2の繊維基材とを接着する第4の工程と、
    を備え、
    前記第2の工程で用いられるウレタンプレポリマーが、エラストマーポリオールに由来するエラストマー構成単位を含み、
    前記第1の工程で用いられるウレタンプレポリマーが、下記条件(a)又は下記条件(b)のいずれかを満たし、
    前記第3の工程で用いられるウレタンプレポリマーが、下記条件(c)又は下記条件(d)のいずれかを満たす、
    繊維製品の製造方法。
    条件(a):前記エラストマー構成単位を含まない。
    条件(b):前記エラストマー構成単位を含み、前記第1の工程で用いられるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときの前記エラストマー構成単位の含有量が、前記第2の工程で用いられるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときの前記エラストマー構成単位の含有量よりも少ない。
    条件(c):前記エラストマー構成単位を含まない。
    条件(d):前記エラストマー構成単位を含み、前記第3の工程で用いられるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときの前記エラストマー構成単位の含有量が、前記第2の工程で用いられるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときの前記エラストマー構成単位の含有量よりも少ない。
  2. 前記第1の工程で用いられるウレタンプレポリマーが、前記条件(a)を満たす、請求項1に記載の繊維製品の製造方法。
  3. 前記第3の工程で用いられるウレタンプレポリマーが、前記条件(c)を満たす、請求項1又は2に記載の繊維製品の製造方法。
  4. 前記エラストマーが、ポリブタジエンポリオール又は水素化ポリブタジエンポリオールである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の繊維製品の製造方法。
  5. 第1の繊維基材と、
    ウレタンプレポリマーを含む湿気硬化型ホットメルト接着剤の硬化物からなる第1の接着剤硬化物層と、
    ウレタンプレポリマーを含む湿気硬化型ホットメルト接着剤の硬化物からなる第2の接着剤硬化物層と、
    ウレタンプレポリマーを含む湿気硬化型ホットメルト接着剤の硬化物からなる第3の接着剤硬化物層と、
    第2の繊維基材とをこの順に備え、
    前記第2の接着剤硬化物層における前記ウレタンプレポリマーが、エラストマーポリオールに由来するエラストマー構成単位を含み、
    前記第1の接着剤硬化物層における前記ウレタンプレポリマーが、下記条件(a)又は下記条件(b)のいずれかを満たし、
    前記第3の接着剤硬化物層における前記ウレタンプレポリマーが、下記条件(c)又は下記条件(d)のいずれかを満たす、
    繊維製品。
    条件(a):前記エラストマー構成単位を含まない。
    条件(b):前記エラストマー構成単位を含み、前記第1の接着剤硬化物層におけるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときの前記エラストマー構成単位の含有量が、前記第2の接着剤硬化物層におけるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときの前記エラストマー構成単位の含有量よりも少ない。
    条件(c):前記エラストマー構成単位を含まない。
    条件(d):前記エラストマー構成単位を含み、前記第3の接着剤硬化物層におけるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときの前記エラストマー構成単位の含有量が、前記第2の接着剤硬化物層におけるウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときの前記エラストマー構成単位の含有量よりも少ない。
  6. 第1のウレタンプレポリマーを含む第1の湿気硬化型ホットメルト接着剤と、第2のウレタンプレポリマーを含む第2の湿気硬化型ホットメルト接着剤とから構成される接着剤セットであって、
    前記第1のウレタンプレポリマーが、エラストマーポリオールに由来するエラストマー構成単位を含み、
    前記第2のウレタンプレポリマーが、下記条件(e)又は下記条件(f)のいずれかを満たす、
    接着剤セット。
    条件(e):前記エラストマー構成単位を含まない。
    条件(f):前記エラストマー構成単位を含み、前記第2のウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときの前記エラストマー構成単位の含有量が、前記第1のウレタンプレポリマー中のポリオールに由来する構成単位全量を基準としたときの前記エラストマー構成単位の含有量よりも少ない。
  7. 前記第2のウレタンプレポリマーが、前記条件(e)を満たす、請求項6に記載の接着剤セット。
  8. 前記エラストマーが、ポリブタジエンポリオール又は水素化ポリブタジエンポリオールである、請求項6又は7に記載の接着剤セット。
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WO2023243513A1 (ja) * 2022-06-15 2023-12-21 東ソー株式会社 ウレタン樹脂、接着剤、物品及び物品の製造方法

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