JP2020534308A - 置換ジヒドロチエノピリミジンおよびホスホジエステラーゼ阻害剤としてのその使用 - Google Patents

置換ジヒドロチエノピリミジンおよびホスホジエステラーゼ阻害剤としてのその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、ホスホジエステラーゼ阻害活性を有する新規置換ジヒドロチエノピリミジン、ならびに炎症性の疾患および状態の処置における治療薬としてのそれらの使用に関する。

Description

本発明は、ホスホジエステラーゼ阻害活性を有する新規置換ジヒドロチエノピリミジン、ならびに炎症性の疾患および状態の治療における治療薬としてのそれらの使用に関する。
ホスホジエステラーゼは、細胞内のサイクリックAMPおよび/またはサイクリックGMPのそれぞれ5−AMPおよび5−GMPへの加水分解を触媒する酵素であり、そのためcAMPまたはcGMPレベルの細胞調節に重要である。これまでに同定された11種類のホスホジエステラーゼのうちホスホジエステラーゼ(PDE)PDE4、PDE7およびPDE8は、cAMPに対して選択的である。PDE4は、好中球、マクロファージおよびTリンパ球などの免疫細胞および炎症細胞において発現するcAMPの最も重要なモジュレーターである。cAMPは、炎症反応の調節における重要なセカンドメッセンジャーであるので、PDE4は、TNFα、IL−2、IFN−γ、GM−CSFおよびLTB4などの炎症誘発性サイトカインを調節することによって炎症細胞の炎症反応を調節することが判明している。したがって、PDE4の阻害は、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、乾癬、クローン病のような炎症性腸疾患などの炎症性疾患の治療の魅力的なターゲットとなっている(非特許文献1)。アトピー性皮膚炎(AD)患者はPDE活性が増大しているので、PDE4阻害はADの実行可能な処置であるとも思われる(非特許文献2)。
PDE4遺伝子ファミリーは、高度の相同性を有する少なくとも4つの遺伝子、A、B、CおよびDから成る(非特許文献3)。4つのPDE4アイソフォームは、異なる組織および細胞型において異なって発現する。したがって、PDE4Bは、主に単球および好中球において発現し、皮質および上皮細胞においては発現しないが、一方、PDE4Dは、肺、皮質、小脳およびT細胞において発現する(非特許文献4)。脳におけるPDE4Dの阻害はPDE4阻害剤を臨床的に投与した場合に見られる有害作用、主に悪心および嘔吐と関連しているが、PDE4Bの阻害は抗炎症効果と関連していると推測されている(非特許文献5)。
多くのPDE4阻害剤は、炎症性疾患、主に喘息およびCOPDに対する治療効果について研究されている。
特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4および特許文献5(全て、Boehringer Ingelheim International)には、各々、呼吸器疾患または炎症性疾患の処置のための、ピペラジンで置換されているジヒドロチエノ−ピリミジンが開示されている。該化合物は、PDE4B酵素を阻害すると記載されている。
特許文献6、特許文献7および特許文献8(全て、Boehringer Ingelheim International)には、各々、呼吸器疾患または炎症性疾患の処置のための、ピペリジンで置換されているジヒドロチエノ−ピリミジンが開示されている。該化合物は、PDE4B酵素を阻害すると記載されている。
治療効果を維持しながら、より好ましい治療ウィンドウを有する、すなわち、有害作用がより少ない、新規PDE4阻害剤の開発が引き続き必要とされている。
国際公開第2006/111549号 米国特許出願公開第20070259846号 国際公開第2009/050236号 国際公開第2009/050242号 国際公開第2009/053268号 国際公開第2007/118793号 国際公開第2009/050248号 国際公開第2013/026797号
M.D. Houslay et al., Drug Discovery Today 10 (22), 2005, pp. 1503-1519 Journal of Investigative Dermatology (1986), 87(3), 372-6 V. Boswell Smith and D. Spina, Curr. Opinion Investig. Drugs 6(11), 2006, pp. 1136-1141 C. Kroegel and M. Foerster, Exp. Opinion Investig. Drugs 16(1), 2007, pp. 109-124 B. Lipworth, Lancet 365, 2005, pp. 167-175
発明の概要
本発明の目的は、アゼチジンで置換されている新規ジヒドロチエノ−ピリミジンを提供することである。一の態様では、本発明は、局所投与後に観察される化合物の全身曝露が少ないことを意味する生体組織における安定性プロファイルを有することができるPDE4阻害剤に関しており、これは、本発明の化合物が、ヒト肝ミクロソームにおいて高いクリアランスを有することができ、ヒト全血中で加水分解することができ、ヒトケラチノサイトにおける酵素加水分解に対して安定性を示すことができることを示している。
一の態様では、本発明は、一般式(I):
[式中、
1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;
2は、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され;ここで、該ピロリジニルおよびピペリジニルは、独立してR4から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
4は、−C(O)(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルキル、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)O(C1〜C6)アルキル、−C(O)NRabおよび−(C1〜C4)アルキル−C(O)NRabからなる群から選択され;
aおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または
aおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;
3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよびアリールは、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)Rx、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;
xは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルからなり;
*は、キラル硫黄原子を表す]
で示される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマー混合物、ジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、水和物および溶媒和物を提供する。
別の態様では、本発明は、上記で定義した本発明の化合物を、薬学的に許容されるビヒクルもしくは賦形剤または薬学的に許容される担体と一緒に含み、1種類以上の他の治療活性化合物を一緒に含んでもよい、医薬組成物を提供する。
別の態様では、本発明は、PDE4阻害活性に反応する疾患、障害または状態の予防(prophylaxis)、処置(treatment)、防止(prevention)または寛解(amelioration)のための医薬組成物の製造のための本発明の化合物の使用を提供する。
さらに別の態様では、本発明は、PDE4阻害活性に反応する疾患、障害または状態の疾患、処置、防止または軽減(alleviation)のための方法であって、本発明の化合物の治療有効量を動物生体に投与する工程を含む方法を提供する。
本発明の他の目的は、以下の詳細な説明および実施例から当業者には明らかであろう。
発明の詳細な説明
発明の定義
本明細書および特許請求の範囲の全体にわたって使用する場合、以下の用語は示された意味を有する:
用語「アルキル」は、分枝状または直鎖状炭化水素から1個の水素原子が除去された場合に得られるラジカルを示すことを意図している。該アルキルは、1〜6個、例えば1〜4個、例えば1〜3個、例えば2〜3個、または例えば1〜2個の炭素原子を含む。該用語は、サブクラスの第一級アルキル(n−アルキル)、第二級アルキルおよび第三級アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシルおよびイソヘキシルを包含する。
用語「アルキルオキシ」および「アルコキシ」は、式−OR'で示されるラジカル(ここで、R'は、本明細書で示されるアルキルであり、該アルキル基が酸素原子を介して親分子部分に付加されている)を示すことを意図しており、例えば、メトキシ(−OCH3)、エトキシ(−OCH2CH3)、n−プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、および同類のものである。
用語「アルコキシアルキル」は、上記で定義した1個以上のアルコキシ基で置換されている上記で定義したアルキル基を示すことを意図しており、例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、3−メトキシプロパ−1−イル、および同類のものである。
用語「ハロアルキル」は、上記で定義した1個以上のハロゲン原子(例えば、フルオロまたはクロロ)で置換されている上記で定義したアルキル基を示すことを意図しており、例えば、フルオロメチル、ジフルオロメチルまたはトリフルオロメチルである。
用語「ハロアルキルオキシ」および「ハロアルコキシ」は、酸素原子を介して親分子部分に付加されている上記で定義したハロアルキル基を示すことを意図しており、例えば、ジフルオロメトキシまたはトリフルオロメトキシである。
用語「ハロゲン」は、周期表の第7典型元素族(the 7th main group)からの置換基を示すことを意図しており、例えば、フルオロ、クロロおよびブロモである。
用語「シアノ」は、炭素原子を介して親分子部分に結合している−CN基を示すことを意図している。
用語「シクロアルキル」は、3〜7個の炭素原子、3〜6個の炭素原子、3〜5の炭素原子、3〜4個の炭素原子を含む飽和シクロアルカン炭化水素ラジカルを示すことを意図しており、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルである。
用語「アリール」は、6〜13個の炭素原子、6〜9個の炭素原子、例えば6個の炭素原子を含む芳香族炭素環のラジカルを示すことを意図しており、少なくとも1個の芳香環を有する縮合炭素環を包含する。該アリール基が縮合炭素環である場合、該アリール基の親分子部分への結合点は、アリール基内の芳香族炭素原子を介してであってもまたは脂肪族炭素原子を介してであってもよい。アリールの代表的な例としては、フェニル、ナフチル、インデニル、インダニル、ジヒドロナフチル、テトラヒドロナフチルおよびフルオレニルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ヘテロアリール」は、1〜5個の炭素原子と、酸素、硫黄および窒素から選択される1〜4個のヘテロ原子とを含有する5員環または6員環を含む単環式芳香族複素環のラジカルを示すことを意図している。該ヘテロアリールラジカルは、ヘテロアリール基内のどこかに含まれている炭素原子または窒素原子を介して親分子部分に結合することができる。ヘテロアリール基の代表的な例としては、フラニル、イミダゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ヘテロシクロアルキル」は、1〜6個の炭素原子、例えば2〜5個または2〜4個の炭素原子を含み、さらに、O、N、またはS、S(=O)もしくはS(=O)2から選択される1〜3個のヘテロ原子、好ましくは1〜2個のヘテロ原子を含む、1個以上の炭素原子がヘテロ原子に置き換えられている本明細書に記載したシクロアルカンラジカルを示すことを意図している。ヘテロシクロアルキルラジカルは、ヘテロシクロアルキル基内のどこかに含まれている炭素原子または窒素原子を介して親分子部分に結合することができる。ヘテロシクロアルキル基の代表的な例としては、アゼパニル、アゼチジニル、アジリジニル、ジオキソラニル、ジオキソリル、イミダゾリジニル、モルホリニル、オキセタニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「(4〜6)員ヘテロシクロアルキル」は、4〜6個の環原子を含み、1〜5個の炭素原子、例えば2〜5個または2〜4個の炭素原子を含み、さらに、O、N、S、S(=O)またはS(=O)2から選択される1〜3個のヘテロ原子、好ましくは1〜2個のヘテロ原子を含む、本明細書で定義されているヘテロシクロアルキルを示すことを意図している。(4〜6)員ヘテロシクロアルキル基の代表的な例としては、アゼチジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、イミダゾリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニル−1−オキシド、チオモルホリニル−1,1−ジオキシド、オキセタニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロチオフェニル、チエタニル、ジオキソチアニルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「(5〜6)員ヘテロアリール」は、1〜5個の炭素原子、例えば2〜5個または2〜4個の炭素原子と、酸素、硫黄および窒素から選択される1〜4個のヘテロ原子、好ましくは1〜3個のヘテロ原子、例えば1〜2個のヘテロ原子とを含む5員環または6員環を含む単環式芳香族複素環のラジカルを示すことを意図している。該ヘテロアリールラジカルは、該ヘテロアリール基内のどこかに含まれている炭素原子または窒素原子を介して親分子部分と結合することができる。ヘテロアリール基の代表的な例としては、フラニル、イミダゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「炭化水素ラジカル」は、水素原子および炭素原子のみを含有するラジカルを示すことを意図しており、1個以上の炭素−炭素二重結合および/または三重結合を含んでもよく、また、分枝鎖部分または直鎖部分と組み合わせて環状部分を含んでもよい。該炭化水素は、1〜6個の炭素原子を含み、好ましくは1〜5個、例えば1〜4個、例えば1〜3個、例えば1〜2個の炭素原子を含む。該用語は、本明細書に示されるアルキル、シクロアルキルおよびアリールを包含する。
いくつかの場合、炭化水素ラジカル(例えば、アルキル、シクロアルキルおよびアリール)中の炭素原子の数は、接頭語「(Ca〜Cb)」によって示され、ここで、aは、炭化水素ラジカル中の炭素の最小数でありbはその最大数である。したがって、例えば、(C1〜C4)アルキルは、1〜4個の炭素原子を含むアルキルラジカルを示すことを意図しており、(C3〜C6)シクロアルキルは、3〜6個の炭素環原子を含むシクロアルキルラジカルを示すことを意図している。
用語「ヒドロキシアルキル」は、1個以上のヒドロキシで置換されている上記で定義したアルキル基を示すことを意図しており、例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルである。
用語「ヒドロキシル」は、−OH基を示すことを意図している。
用語「オキソ」は、二重結合を介して親分子部分に結合する酸素原子(=O)を示すことを意図している。
基C(O)は、カルボニル基(C=O)を表すことを意図している。
用語「薬学的に許容される塩」は、塩基性部分を含む式Iで示される化合物を、好適な無機酸または有機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、ギ酸、酢酸、2,2−ジクロロ酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、L−グルタミン酸、ガラクタル酸、乳酸、マレイン酸、L−リンゴ酸、フタル酸、クエン酸、プロピオン酸、安息香酸、グルタル酸、グルコン酸、D−グルクロン酸、メタンスルホン酸、サリチル酸、コハク酸、マロン酸、酒石酸、ベンゼンスルホン酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファミン酸またはフマル酸と反応させることにより製造される塩を示すことを意図している。薬学的に許容される塩のさらなる例は、Berge, S.M.; J. Pharm. Sci.; (1977), 66(1), 1-19(出典明示により本明細書の一部とする)に記載されている。
用語「溶媒和物」は、化合物、例えば式Iで示される化合物と、溶媒、例えばアルコール、グリセロールまたは水との間の相互作用によって形成される種を示すことを意図しており、該種は結晶形である。水が溶媒である場合、該種は水和物と称される。
用語「処置(treatment)」は、本明細書で使用される場合、疾患、障害または状態と闘うことを目的とした患者の管理(management)およびケア(care)を意味する。該用語は、疾患、障害または状態の進行の遅延、症状および合併症の寛解、軽減または緩和(relief)、ならびに/または、疾患、障害または状態の治癒(cure)または消失(elimination)を含むことを意図している。該用語は、また、状態の防止を含み得、ここで、防止は、疾患、状態または障害と闘うことを目的とした患者の管理およびケアであると理解されるべきであり、症状および合併症の発症を防止するための活性化合物の投与を含む。それにもかかわらず、予防的(防止的)処置と治療的(治癒的)処置は2つの別々の態様である。
用語「疾患」、「状態」および「障害」は、本明細書で使用される場合、ヒトの正常な生理学的な状態ではない患者の状態を特定するために区別しないで使用される。
用語「医薬」は、本明細書で使用される場合、薬学的に活性な化合物を患者に投与するのに好適な医薬組成物を意味する。
用語「薬学的に許容される」とは、本明細書で使用される場合、通常の製薬用途に適していること、すなわち、患者などにおいて有害作用を引き起こさないことを意味する。
発明の実施態様
一の態様では、本発明は、一般式(I):
[式中、
1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;
2は、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され;ここで、該ピロリジニルおよびピペリジニルは、独立してR4から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
4は、−C(O)(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルキル、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)O(C1〜C6)アルキル、−C(O)NRabおよび−(C1〜C4)アルキル−C(O)NRabからなる群から選択され;
aおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または
aおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;
3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよびアリールは、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)Rx、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;
xは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルからなり;
*は、キラル硫黄原子を表す]
で示される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマー混合物、ジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、水和物および溶媒和物を提供する。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、
1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;
2は、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され;ここで、該ピロリジニルおよびピペリジニルは、独立してR4から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
4は、−C(O)(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルキル、−C(O)O(C1〜C6)アルキル、−C(O)NRabおよび−(C1〜C4)アルキル−C(O)NRabからなる群から選択され;
aおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または
aおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;
3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルコキシ(C1〜C6)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよびアリールは、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;
xは、(C1〜C4)アルキルであり;
*は、キラル硫黄原子を表し;そして、
その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマー混合物、ジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、水和物および溶媒和物である。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2は、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され;ここで、該ピロリジニルおよびピペリジニルは、−C(O)(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;R3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよびアリールは、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5は、ハロゲン、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2は、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され、ここで、該ピロリジニルおよびピペリジニルは、R4で置換されていてもよく;R4は、−C(O)(C1〜C4)アルキル、および−C(O)O(C1〜C6)アルキルからなる群から選択され;R3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよびアリールは、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2は、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され、ここで、該ピロリジニルおよびピペリジニルは、R4で置換されていてもよく;R4は、−C(O)(C1〜C4)アルキル、および−C(O)O(C1〜C4)アルキルからなる群から選択され;R3は、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択され、そのすべては、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2は、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され、ここで、該ピロリジニルおよびピペリジニルは、−C(O)(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;R3は、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2は、オキサスピロヘプタニルであり;R3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよびアリールは、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2は、オキサスピロヘプタニルであり;R3は、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択され、そのすべては、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2は、オキサスピロヘプタニルであり;R3は、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素であり;R2は、オキサスピロヘプタニルであり;R3は、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2は、R4で置換されていてもよいピロリジニルであり;R4は、−C(O)(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルキル、−C(O)O(C1〜C6)アルキル、−C(O)NRabおよび−(C1〜C4)アルキル−C(O)NRabからなる群から選択され;R3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよびアリールは、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2は、R4で置換されていてもよいピロリジニルであり;R4は、−C(O)(C1〜C4)アルキル、および−C(O)O(C1〜C4)アルキルからなる群から選択され;R3は、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択され、そのすべては、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2は、−C(O)(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよいピロリジニルであり;R3は、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素であり;R2は、−C(O)(C1〜C4)アルキルで置換されているピロリジニルであり;R3は、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2は、R4で置換されていてもよいピペリジニルであり;R4は、−C(O)(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルキル、−C(O)O(C1〜C6)アルキル、−C(O)NRabおよび−(C1〜C4)アルキル−C(O)NRabからなる群から選択され;R3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよびアリールは、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2は、R4で置換されていてもよいピペリジニルであり;R4は、−C(O)(C1〜C4)アルキル、および−C(O)O(C1〜C4)アルキルからなる群から選択され;R3は、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択され、そのすべては、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2は、−C(O)(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよいピペリジニルであり;R3は、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(I)において、R1は、水素であり;R2は、−C(O)(C1〜C4)アルキルで置換されているピペリジニルであり;R3は、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される。
別の実施態様では、本発明は、一般式(II):
[式中、
1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;
3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよびアリールは、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;
aおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または
aおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;
xは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;
*は、キラル硫黄原子を表す]
で示される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマー混合物、ジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、水和物および溶媒和物を提供する。
本発明の別の実施態様では、式(II)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R3は、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリールおよびアリールからなる群から選択され、そのすべては、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい。
本発明の別の実施態様では、式(II)において、R1は、水素またはメチルであり;R3は、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキルおよび(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(II)において、R1は、水素またはメチルであり;R3は、(5〜6)員ヘテロアリールである。
本発明の別の実施態様では、式(II)において、R1は、水素であり;R3は、シクロペンチル、テトラヒドロピラニル、イソチアゾリルおよびチアゾリルからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(II)において、R1は、水素であり;R3は、イソチアゾリルおよびチアゾリルからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(II)において、R1は、メチルであり;R3は、テトラヒドロピラニル、イソチアゾリルおよびチアゾリルからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(II)において、R1は、メチルであり;R3は、イソチアゾリルおよびチアゾリルからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、S*は、R配置であるキラル硫黄原子を表す。
本発明の別の実施態様では、S*は、S配置であるキラル硫黄原子を表す。
別の実施態様では、本発明は、一般式(IIa):
[式中、
1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;
3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよびアリールは、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;
aおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または
aおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;
xは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなる]
で示される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマー混合物、水和物および溶媒和物を提供する。
本発明の別の実施態様では、式(IIa)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R3は、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリールおよびアリールからなる群から選択され、そのすべては、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、またはRaおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい。
本発明の別の実施態様では、式(IIa)において、R1は、水素またはメチルであり;R3は、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキルおよび(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(IIa)において、R1は、水素またはメチルであり;R3は、(5〜6)員ヘテロアリールである。
本発明の別の実施態様では、式(IIa)において、R1は、水素であり;R3は、シクロペンチル、テトラヒドロピラニル、イソチアゾリルおよびチアゾリルからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(IIa)において、R1は、水素であり;R3は、イソチアゾリルおよびチアゾリルからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(IIa)において、R1は、水素であり;R3は、4−イソチアゾリルおよび4−チアゾリルからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(IIa)において、R1は、メチルであり;R3は、テトラヒドロピラニル、イソチアゾリルおよびチアゾリルからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(IIa)において、R1は、メチルであり;R3は、イソチアゾリルおよびチアゾリルからなる群から選択される。
本発明の別の実施態様では、式(IIa)において、R1は、メチルであり;R3は、4−イソチアゾリルおよび4−チアゾリルからなる群から選択される。
別の実施態様では、本発明は、以下のもの:
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物004a)、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物005a)、
イソチアゾール−4−カルボン酸1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物009)、
イソチアゾール−4−カルボン酸1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物009a)、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物010)、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物010a);
から選択される化合物、および、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマーの混合物、水和物または溶媒和物を提供する。
別の実施態様では、本発明は、以下のもの:
シクロペンタンカルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−メトキシプロパン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−ヒドロキシシクロブタンカルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−メチルスルファニルプロパン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1−メチルピラゾール−3−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1−メチルピラゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1−メチルイミダゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−メチルオキサゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−メチルオキサゾール−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
イソチアゾール−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−メチル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−メチル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−メチル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−メチルピリミジン−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−フルオロ安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−フルオロ安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1−エチルピラゾール−3−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1,5−ジメチルピラゾール−3−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1−エチルピラゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−エチルオキサゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−メチルイソチアゾール−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−メチルチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−メチルチアゾール−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
テトラヒドロチオピラン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2,6−ジメチルピリジン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−メトキシ安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−メトキシ安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−メチルスルホニルプロパン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
5−エチル−1−メチル−ピラゾール−3−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−エチルチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−アセチル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1−アセチルピペリジン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1,1−ジオキソチアン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−(メチルカルバモイル)安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸O1−メチル O4−[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−(ジメチルカルバモイル)安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−メチルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1−(ジメチルカルバモイル)ピペリジン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−エチルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−エチルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−(メチルスルファモイル)安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−イソプロピルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−イソプロピルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−(モルホリン−4−カルボニル)安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−シクロペンチルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
ピリジン−3−カルボン酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−メチル安息香酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5S)−4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5S)−4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[[(3S)−1−アセチルピロリジン−3−イル]アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[[(3S)−1−アセチルピロリジン−3−イル]アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−[[(3S)−1−アセチルピロリジン−3−イル]アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−[[(3R)−1−アセチルピロリジン−3−イル]アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[(1−アセチル−4−ピペリジル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−[(1−アセチル−4−ピペリジル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]
から選択される化合物、および、その薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマーの混合物、水和物または溶媒和物を提供する。
別の実施態様では、本発明は、一般式(III):
[式中、
1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;
2は、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され;ここで、該ピロリジニルおよびピペリジニルは、独立してR4から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
4は、−C(O)(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルキル、−C(O)O(C1〜C6)アルキル、−C(O)NRabおよび−(C1〜C4)アルキル−C(O)NRabからなる群から選択され;
aおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または
aおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;
*は、キラル硫黄原子を表す]
で示される中間体化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマー混合物、水和物および溶媒和物を提供する。
本発明の別の実施態様では、式(III)において、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2は、テトラヒドロピラニルである。
本発明の別の実施態様では、式(III)において、R1は、水素またはメチルであり;R2は、テトラヒドロピラニルである。
本発明の別の実施態様では、式(III)において、R1は、水素であり;R2は、テトラヒドロピラニルである。
本発明の別の実施態様では、式(III)において、R1は、メチルであり;R2は、テトラヒドロピラニルである。
別の実施態様では、本発明は、以下のもの:
1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(化合物003a)、
1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(化合物008)、および
1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(化合物008a)
から選択される一般式(III)で示される中間体化合物を提供する。
本発明の化合物は、有機溶媒からの濃縮によって直接、または、有機溶媒または該溶媒と有機もしくは無機であり得る共溶媒、例えば水との混合物からの結晶化または再結晶によって、結晶形態で得ることができる。該結晶は、本質的に溶媒を含まない形態で、または溶媒和物、例えば水和物として、単離することができる。本発明は、全ての結晶変態および形態ならびにそれらの混合物を包含する。
本発明の化合物は、異性体、例えばエナンチオマーおよび場合によってはジアステレオマーの存在を生じさせる不斉置換(キラル)原子を含む。本発明は、光学的に純粋な形態の、またはその混合物(例えば、ラセミ混合物または部分的に精製された光学混合物)としてのこのようなすべての異性体に関する。本発明の化合物および中間体の純粋な立体異性体形態は、当該技術分野で公知の手順を適用することにより得ることができる。種々の異性体形態は、選択的結晶化およびクロマトグラフィー技術、例えば、キラル固定相を使用する高速液体クロマトグラフィーなどの物理的分離法によって分離することができる。エナンチオマーは、l−エフェドリンのような光学活性アミン、または光学活性酸を用いて形成され得るそれらのジアステレオマー塩の選択的結晶化により互いに分離することができる。光学的に精製された化合物は、その後、該精製されたジアステレオマー塩から遊離させることができる。エナンチオマーは、また、ジアステレオマー誘導体の形成により分割することもできる。別法として、エナンチオマーは、キラル固相を使用するクロマトグラフィー技術により分離することができる。純粋な立体異性体形態は、また、反応が立体選択的または立体特異的に生じることを条件として、対応する純粋な立体異性体形態の適切な出発物質から誘導され得る。特定の立体異性体が望まれる場合、該化合物は、立体選択的または立体特異的な製造方法により合成される。これらの方法は、キラル純粋な出発物質を有利に使用する。
さらにまた、分子中に二重結合または完全にもしくは部分的に飽和した環系が存在する場合、幾何異性体が形成され得る。分離された、純粋な、または部分的に精製された機械生体またはその混合物としての幾何異性体は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
本発明は、本発明の化合物に生じる原子のすべての同位体を含むことが意図されている。同位体としては、原子番号は同一であるが質量数が異なるこれらの原子が含まれる。一般的な例として、限定することなく、水素の同位体としては、重水素およびトリチウムが挙げられる。炭素の同位体としては、13Cおよび14Cが挙げられる。本発明の同位体標識化合物は、一般に、当業者に既知の慣用技術により、または本明細書に記載のプロセスと類似のプロセスにより、他の方法で使用される非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用して製造することができる。
本発明の化合物は、場合により他の活性化合物と組み合わせて、皮膚疾患または状態の処置、特に、増殖性および炎症性皮膚障害、皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、乾癬、癌、表皮炎症、脱毛症、円形脱毛症、皮膚萎縮症、ステロイド誘発皮膚萎縮症、皮膚老化、光皮膚老化、ざ瘡、蕁麻疹、掻痒症、ならびに湿疹の処置に有用であり得る。
本発明の化合物は、ヒト処置に有用であることに加えて、ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、イヌおよびネコなどの哺乳動物を包含する動物の獣医学的処置にも有用であり得る。
本発明の医薬組成物
治療で使用するために、本発明の化合物は、典型的には医薬組成物の形態である。したがって、本発明は、本発明の化合物を、薬学的に許容される薬学的に許容される賦形剤またはビヒクルと一緒に含み、1種類以上の他の治療活性化合物を一緒に含んでいてもよい、医薬組成物に関する。賦形剤は、組成物の他の成分と適合し、そのレシピエントに有害でないという意味で「許容できる」ものでなければならない。
投与単位の形態で、該化合物は、常に患者の状態に応じて、かつ、医師によって作成された処方に従って、適切な間隔で1日1回以上投与することができる。好都合には、局所製剤の投与単位は、本発明の化合物0.001mg〜1000mg、好ましくは0.01mg〜100mg、例えば0.1〜50mgを含有する。また、好都合には、局所製剤の投与単位は、式(I)で示される化合物0.01mg〜10g mg、好ましくは0.1mg〜1000mg、例えば1〜500mgを含有する。
本発明の化合物の好適な投与量は、とりわけ、患者の年齢および状態、処置される疾患の重症度、および開業医に周知の他の要因に依存する。該化合物は、異なる投与スケジュールに従って、例えば毎日または毎週の間隔で、経口、非経口または局所のいずれかで投与され得る。一般に、単一用量は、0.0001〜10mg/kg体重の範囲、例えば、0.001〜5mg/kg体重の範囲である。また、一般に、単一用量は、0.001〜100mg/kg体重の範囲、例えば、0.01〜10mg/kg体重の範囲である。該化合物は、ボーラスとして(すなわち、1日量全体が一度に投与される)、または1日2回以上の分割用量で投与され得る。
局所的処置に関しては、単位(unitary)であることを意味する「使用単位」、すなわち、活性物質自体またはそれと固体または液体の薬学的希釈剤または担体との混合物を含む物理的および化学的に安定な単位用量のまま患者に投与することができて取り扱いおよび梱包が容易である単一用量に言及することがより適切であることがある。「使用単位」は、皮膚の1平方センチメートルあたり問題の最終製剤0.1mg〜50mg、好ましくは0.2mg〜5mgの適用で患者に局所投与することができる。
特定の処置計画において、より長い間隔での投与、例えば、1日おき、毎週、またはさらに長い間隔でも、有益であり得ることもまた想定される。
処置に別の治療活性化合物の投与が含まれる場合、該化合物の有用な投与量については、Goodman & Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics, 9th Ed., J.G. Hardman and L.E. Limbird (Eds.), McGraw-Hill 1995を参照することを推奨する。
本発明の化合物と1種類以上の他の活性化合物との投与は、同時にまたは連続して行うことができる。
該製剤としては、例えば、経口(持続放出または徐放(sustained or timed release)を含む)投与、直腸投与、非経口(皮下、腹腔内、筋肉内、関節内および静脈内を含む)投与、経皮投与、眼部投与、局所投与、皮膚投与、鼻投与または頬側投与に好適な剤形の製剤が挙げられる。本発明の製剤の局所投与は特に好適である。
該製剤は、好都合には、投与単位剤形で提供され得、例えばRemington, The Science and Practice of Pharmacy, 21ed ed., 2005に記載されているような薬学の分野で周知の方法のいずれかによって調製され得るが、これらに限定されない。全ての方法は、活性成分を、1種類以上の補助成分を構成する担体と会合させる工程を含んでいる。一般に、該製剤は、活性成分を、液体担体、半固体担体もしくは微粉固体担体またはこれらの組合せと均一かつ密接に会合させ、次いで、必要に応じて、生成物を所望の製剤に成形することにより、調製される。
経口投与および頬側投与に好適な本発明の製剤は、カプセル剤、サシェ剤、錠剤、チューインガム剤またはロゼンジ剤のような各々が所定量の活性成分を含有する個別の単位の剤形;散剤、顆粒剤またはペレット剤の剤形;エタノールまたはグリセロールのような水性液体または非水性液体中の溶液または懸濁液の剤形;または、ゲル、ナノエマルションもしくはマイクロエマルション、水中油エマルション、油中水エマルション、または他の分散系の剤形であり得る。該油は、食用油、例えば、限定されないが、綿実油、ゴマ油、ココナッツ油または落花生油などであり得る。水性懸濁剤に好適な分散剤または懸濁化剤としては、合成または天然の界面活性剤および増粘剤、例えば、限定されないが、トラガカント、アルギン酸塩、アカシア、デキストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ゼラチン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボマー、ポリビニルピロリドン、ポリソルベート、ソルビタン脂肪酸エステルが挙げられる。活性成分はまた、ボーラス剤、舐剤(electuary)またはペースト剤の剤形で投与することもできる。
錠剤は、活性成分を、1種類以上の補助成分と一緒にであってもよく、圧縮、成形または凍結乾燥することによって作製することができる。圧縮錠剤は、結合剤および/または充填剤、例えば、ラクトース、グルコース、マンニトールデンプン、ゼラチン、アカシアガム、トラガカントガム、アルギン酸ナトリウム、リン酸カルシウム、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなど;滑沢剤、例えば、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなど;崩壊剤、例えば、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドンなど、または分散剤、例えば、ポリソルベート80と混合していてもよい粉末または顆粒などの自由流動性形態の活性成分を好適な機械で圧縮することにより調製することができる。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた、粉末状活性成分と好適な担体との混合物を、好適な機械で成形することにより作製することができる。凍結乾燥錠剤は、凍結乾燥器で原薬の溶液から形成することができる。好適な充填剤を含めることができる。
直腸投与用製剤は、本発明の化合物を、カカオバター、硬化植物油、ポリエチレングリコール、またはポリエチレングリコールの脂肪酸エステルのような低融点の水溶性または水不溶性の固体と混合した坐剤の剤形であり得、一方、エリキシル剤は、パルミチン酸ミリスチルを用いて調製することができる。
非経口投与に好適な製剤は、好都合には、好ましくはレシピエントの血液と等張である、例えば等張生理食塩水、等張グルコース溶液または緩衝溶液である、活性成分の滅菌油性または水性調製物を含む。さらにまた、該製剤は、共溶媒、可溶化剤および/または錯化剤を含むことができる。該製剤は、好都合には、例えば細菌保持フィルターによる濾過、製剤への滅菌剤の添加、製剤への照射、または製剤の加熱により滅菌することができる。例えばEncyclopedia of Pharmaceutical Technology, vol.9, 1994に記載されているようなリポソーム製剤も非経口投与に好適である。
別法として、本発明の化合物は、使用直前に滅菌溶媒に容易に溶解される滅菌固体製剤、例えば凍結乾燥粉末として調製することができる。
経皮製剤は、硬膏剤、パッチ剤、マイクロニードル、リポソームまたはナノ粒子送達システムまたは皮膚に適用される他の皮膚製剤の剤形であり得る。
眼投与に好適な製剤は、微結晶形態、例えば水性微結晶懸濁液の形態であり得る活性成分の滅菌水性製剤の剤形であり得る。例えばEncyclopedia of Pharmaceutical Technology, vol.2, 1989に記載されているようなリポソーム製剤または生分解性ポリマーシステムもまた、眼投与のための活性成分を提供するために使用することができる。
皮膚投与、皮内投与または眼投与などの局所に好適な投与としては、液体または半固体製剤、例えばリニメント剤、ローション剤、ゲル剤、アプリカント(applicants)、スプレー剤、泡剤、皮膜形成システム、マイクロニードル、マイクロもしくはナノエマルション、水中油もしくは油中水エマルション、例えばクリーム剤、軟膏剤またはペースト剤;または、液剤または懸濁剤、例えば滴剤が挙げられる。眼科処置用の組成物は、さらに、シクロデキストリンを含有することができる。
局所投与のために、本発明の化合物は、典型的には、組成物の0.001〜20重量%、例えば0.01%〜約10%の量で存在することができるが、組成物の約100%までの量で存在することもできる。
鼻投与または頬側投与に好適な製剤としては、エアゾールおよびアトマイザーなどの粉末、自己推進(self-propelling)およびスプレー製剤が挙げられる。このような製剤は、例えば、Modern Pharmaceutics, 2nd ed., G.S. Banker and C.T. Rhodes (Eds.), page 427-432, Marcel Dekker, New York;Modern Pharmaceutics, 3th ed., G.S. Banker and C.T. Rhodes (Eds.), page 618-619 and 718-721, Marcel Dekker, New YorkおよびEncyclopedia of Pharmaceutical Technology, vol. 10, J. Swarbrick and J.C. Boylan (Eds), page 191-221, Marcel Dekker, New Yorkにさらに詳細に記載されている。
本発明の化合物の製剤は、上記成分に加えて、例えば、希釈剤、バッファー、矯味矯臭薬、着色剤、界面活性剤、増粘剤、浸透促進剤、溶解促進剤、保存剤、例えばヒドロキシ安息香酸メチル(抗酸化剤を含む)、乳化剤などの、1種類以上のさらなる成分を含むことができる。
活性成分が薬学的に許容される非毒性の酸または塩基との塩の形態で投与される場合、好ましい塩は、特定の適切な吸収速度を得るために、例えば、水に溶けやすい(easily water-soluble)かまたは水に溶けにくい(slightly soluble in water)。
医薬組成物は、さらに、例えばグルココルチコイド、ビタミンDおよびビタミンD類似体、抗ヒスタミン薬、血小板活性化因子(PAF)アンタゴニスト、抗コリン薬、メチルキサンチン、β−アドレナリン作用薬、COX−2阻害剤、JAK阻害剤、他のPDE、サリチル酸塩、インドメタシン、フルフェナム酸塩、ナプロキセン、チメガジン、金塩、ペニシラミン、血清コレステロール降下剤、レチノイド、亜鉛塩、サリチルアゾスルファピリジンおよびカルシニューリン阻害剤からなる群から選択される、皮膚疾患または状態の処置に慣用的に使用されている1種類以上の他の活性成分を含むことができる。
重水素化アナログ。本明細書に記載の式は、該化合物の非標識形態および同位体標識形態を表すことも意図している。例えば、本明細書におけるいずれかの式において「H」で表される水素は、水素の全ての同位体形態、例えば、1H、2HまたはD、3Hを表すことを意図している。より重い同位体、特に重水素(すなわち、2HまたはD)による濃縮は、例えば皮膚代謝安定性の増大または全身インビボクリアランスの増大に起因して、特定の治療上の利点をもたらすことができる。必要投与量の減少または治療指数の改善をもたらす変化。これに関する重水素は、式(I)で示される化合物の置換基とみなされると解される。
式(I)で示される同位体濃縮化合物は、一般に、当業者に既知の慣用技術により、または以前に用いられた非濃縮試薬の代わりに適切な同位体濃縮試薬を使用する添付の製造例および実施例に記載のプロセスと類似のプロセスにより、調製することができる。
本発明の医学的用途
本発明の化合物はPDE4阻害活性を示すことができるので、該化合物は、気管支喘息、COPD、アレルギー性鼻炎および腎炎などの炎症性アレルギー性疾患;関節リウマチ、多発性硬化症、クローン病および全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患;急性または慢性の皮膚創傷障害(cutaneous wound disorder);鬱病、健忘症および認知症などの中枢神経系の疾患;心不全、ショックおよび脳血管疾患によって引き起こされる虚血性逆流などに関連する臓器障害;インスリン抵抗性糖尿病;創傷;AIDSなどの治療薬として有用であり得る。
一の実施態様では、本発明の化合物は、皮膚疾患または状態の処置、防止または軽減に有用であると考えられる。
別の実施態様では、本発明の化合物は、増殖性および炎症性皮膚障害、皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、乾癬、癌、表皮炎症、脱毛症、円形脱毛症、皮膚萎縮症、ステロイド誘発皮膚萎縮症、皮膚老化、光皮膚老化、ざ瘡、蕁麻疹、掻痒症および湿疹からなる群から選択される皮膚疾患または状態の処置、防止または軽減に有用であると考えられる。
別の実施態様では、本発明の化合物は、アトピー性皮膚炎の処置または軽減に有用であると考えられる。
別の実施態様では、本発明の化合物は、乾癬の処置または軽減に有用であると考えられる。

別の実施態様では、本発明の化合物は、円形脱毛症の処置または軽減に有用であると考えられる。
別の実施態様では、本発明の化合物は、ざ瘡の処置または軽減に有用であると考えられる。
別の実施態様では、本発明の化合物は、掻痒症の処置または軽減に有用であると考えられる。
別の実施態様では、本発明の化合物は、湿疹の処置または軽減に有用であると考えられる。
製造方法
本発明の化合物は、合成の分野の当業者に周知の多くの方法で製造することができる。本発明の化合物は、例えば、有機合成化学の分野で既知の方法またはその変法と一緒に以下に概略記載する反応および技術を使用して製造することができる。好ましい方法としては、以下に記載の方法が挙げられるが、これらに限定されない。反応は、用いる試薬および物質に適切であって影響を受ける変換に好適な溶媒中にて行われる。また、下記の合成方法において、溶媒の選択、反応雰囲気、反応温度、実験期間および後処理手順を包含する提案されたすべての反応条件は、当業者によって容易に認識されるべきであるその反応の標準的な条件であるように選択されると解すべきである。所定のクラスの分類される全ての化合物が、記載されている方法のいくつかにおいて必要とされる反応条件のいくつかに適合するとは限らない。反応条件に適合する置換基に対するそのような制限は、当業者には容易に明らかであり、別の方法を使用することができる。
本発明の化合物または中間体は、必要に応じて有機合成化学者に周知の標準的な方法、例えば“Purification of Laboratory Chemicals”, 6th ed. 2009, W. Amarego and C. Chai, Butterworth-Heinemannに記載の方法を使用して、精製することができる。
出発物質は、既知もしくは市販の化合物であるか、または、当業者に周知の慣用の合成方法によって製造することができる。
1H核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、特記しない限り、300MHzまたは600MHzで記録した。化学シフト値(δ、ppm)は、テトラメチルシラン(δ=0.00)内部標準と比較して示されている。範囲が引用されていない限り、おおよその中間点でのダブレット(d)、トリプレット(t)、カルテット(q)または(m)のいずれかであると定義されたマルチプレットの値が与えられる。(s)はシングレットを示している。使用した有機溶媒は、通常、無水であった。クロマトグラフィーは、Merckシリカゲル60(0.040〜0-063mm)で行った。示される溶媒比は、特記しない限り、v:vを表す。NMRスペクトルは全て、別の溶媒を記載しない限り、DMSO−d6で記録されている。
分析用UPLC/MS
分析用UPLC/MSは、Waters Acquity UPLCシステムおよびSQD−MSで行われる。
カラム: Waters Acquity HSS T3 1.8μm、2.1×50mm;溶媒系: A=水中10mM酢酸アンモニウム+0.1%HCOOHおよびB=アセトニトリル+0.1%HCOOH;流速=1.2mL/分;方法(1.4分): 0.9分間にわたって5%Bから95%Bまでに次いで0.3分間95%Bの直線勾配法。カラム温度は60℃である。
分取酸性精製HPLC/MS:
分取HPLC/MSは、Waters SQD2マススペクトロメーターを装備したWaters AutoPurificationシステムで行った。これは、前分析、分取精製および精製化合物の再分析の3つの工程を含む。
溶媒: A=0.1%ギ酸および溶媒B=アセトニトリルおよび0.1%ギ酸。
以下の方法を用いる分析的前分析:
カラム: Waters SUNFIRE C−18、100mm×4.6mm、5μm
流速=1.2mL/分。(方法10分)
方法: 6.5分間に10%Bから95%Bまで進み、化合物の保持時間を得るためにさらに1.5分間95%Bに維持する直線勾配法は、以下の4つの異なる分取勾配法を提供する:
分取方法:
カラム: Waters SUNFIRE C−18、100mm×19mm、5μm
流速=20mL/分。(方法8分)
0−3分: 2分間5%B、次いで、3分間で5%Bから35%Bまで進み、100%Bまで進み、さらに1.4分間100%Bに維持する直線勾配法。
3.01−5分: 1分間15%B、次いで、4分間で15%Bから55%Bまで進み、100%Bまで進み、さらに1.4分間100%Bに維持する直線勾配法。
5.01−7.5分: 1分間30%B、次いで、4分間で30%Bから70%Bまで進み、100%Bまで進み、さらに1.4分間100%Bに維持する直線勾配法。
7.51−10分: 1分間50%B、次いで、4分間で50%Bから100%Bまで進み、さらに1.5分間100%Bに維持する直線勾配法。
関連イオンのイオントレースとPDAシグナル(240〜400nm)に基づいて画分を回収した。
画分の再分析法:
カラム: Waters Xselect C18;50×3.0mm 5μm
流速=1.2mL/分。(方法5分)
方法: 3分間で10%Bから95%Bまで進み、さらに0.5分間95%Bに維持する直線勾配法。
装置:
Waters 2767 Sample Manager
Waters 2545 Binary Gradient Module
Waters SFO System Fluidics Organizer
Waters 515 HPLC Pump
Waters 2998 Photodiode Array Detector
Waters SQDetector 2
分取塩基性精製HPLC/MS:
分取HPLC/MSは、Waters SQD2マススペクトロメーターを装備したWaters AutoPurificationシステムで行った。これは、前分析、分取精製および精製化合物の再分析の3つの工程を含む。
溶媒: A=50mM炭酸水素アンモニウムおよび溶媒B=アセトニトリル
以下の方法を用いる分析的前分析:
カラム: Waters XBridge C−18、100mm×4.6mm、5μm
流速=1.2mL/分(方法10分)
方法: 6.5分間に10%Bから95%Bまで進み、化合物の保持時間を得るためにさらに1.5分間95%Bに維持する直線勾配法は、以下の4つの異なる分取勾配法を提供する:
分取方法:
カラム: Waters XBridge C−18、100mm×19mm、5μm
流速=20mL/分(方法8分)
0−3分: 2分間5%B、次いで、3分間で5%Bから35%Bまで進み、100%Bまで進み、さらに1.4分間100%Bに維持する直線勾配法。
3.01−5分: 1分間15%B、次いで、4分間で15%Bから55%Bまで進み、100%Bまで進み、さらに1.4分間100%Bに維持する直線勾配法。
5.01−7.5分: 1分間30%B、次いで、4分間で30%Bから70%Bまで進み、100%Bまで進み、さらに1.4分間100%Bに維持する直線勾配法。
7.51−10分: 1分間50%B、次いで、4分間で50%Bから100%Bまで進み、さらに1.5分間100%Bに維持する直線勾配法。
関連イオンのイオントレースとPDAシグナル(240〜400nm)に基づいて画分を回収した。
画分の再分析法:
カラム: Waters Xselect C18;50×3.0mm 5μm
流速=1.2mL/分。(方法5分)
方法: 3分間で10%Bから95%Bまで進み、さらに0.5分間95%Bに維持する直線勾配法。
装置:
Waters 2767 Sample Manager
Waters 2545 Binary Gradient Module
Waters SFO System Fluidics Organizer
Waters 515 HPLC Pump
Waters 2998 Photodiode Array Detector
Waters SQDetector 2
LCMS法「XE Metode 7 CM」
Waters LCT Premier MS装置およびWaters Aquity UPLCにて品質検査を行った。
カラム: Waters Aquity UPLC HSS T3 1.8μm、2.1×50mm、40℃で。
溶媒: A=10mM酢酸アンモニウム+0.1%HCOOH、B=MeCN+0.1%HCOOH。
流速: 0.7ml/分。注入量2μl。UV検出範囲240〜400nm。

OpenLynx用いてMW確認および純度の抽出およびチェックを行った。
全体にわたって以下の略語を使用している:
一般的な方法
本発明の化合物は、以下の非限定的な一般的な方法および例に従って製造することができる:
スキーム1
1、R2およびR3が前記で定義されたとおりである一般式(I)で示される化合物:
スキーム2
1およびR3が前記で定義されたとおりである一般式(II)で示される化合物の合成:
スキーム3
1およびR3が前記で定義されたとおりである一般式(IIa)で示される化合物の合成:
スキーム4
1が水素またはメチルであり、R3が前記で定義されたとおりである一般式(II)で示される化合物の合成:
スキーム5
1が水素またはメチルであり、R3が前記で定義されたとおりである一般式(IIa)で示される化合物の合成:
製造例および実施例
製造例1
2−クロロ−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(化合物001)
2,4−ジクロロ−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン(20.0g、96.6mmol)のDMF(50mL)中懸濁液にDIPEA(33.6mL、193mmol)およびテトラヒドロピラン−4−アミン(11.7g、116mmol)を添加した。該混合物を100℃で1時間撹拌した後、室温に冷却し、水(600mL)に注いだ。次いで、懸濁液を室温で10分間撹拌した。沈殿物を濾過し、水で2回(2×100mL)およびtert−ブチルメチルエーテルで2回(2×20mL)洗浄した。固体物質を減圧乾燥させた後、熱トルエン:DCM(2:1)溶液(300mL)に再溶解した。該混合物を約100mLに濃縮し、室温で1時間放置した。形成した沈殿物を濾過し、トルエン(20mL)で洗浄し、減圧乾燥させた。標記化合物をオフホワイト色(off-white)の固体物質として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 7.14 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.21 - 3.99 (m, 1H), 3.95 - 3.77 (m, 2H), 3.46 - 3.33 (m, 4H), 3.14 (td, J = 8.2, 1.1 Hz, 2H), 1.81 - 1.68 (m, 2H), 1.67 - 1.48 (m, 2H)。
製造例2
2−クロロ−5−オキシド−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(化合物002)
酢酸(12.4mL)に2−クロロ−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(3.36g、12.4mmol)を溶解した。過酸化水素(30%水溶液、6.18mL、60.5mmol)を添加し、該溶液を室温で1時間撹拌した後、水(5mL)で希釈し、DCMで4回(4×20mL)抽出した。合わせた有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発乾固させた。得られた固体物質をジエチルエーテル(10mL)に懸濁し、該混合物を室温で10分間撹拌した。次いで、固体物質を濾過し、ジエチルエーテル(10mL)で洗浄し、乾燥させた。標記化合物をオフホワイト色の固体物質として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.59 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.35 - 4.11 (m, 1H), 3.97 - 3.79 (m, 2H), 3.59 (dt, J = 17.5, 7.7 Hz, 1H), 3.48 - 3.22 (m, 3H), 3.21 - 2.94 (m, 2H), 1.84 - 1.54 (m, 4H)。
製造例3
(5R)−2−クロロ−5−オキシド−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(化合物002a)
2−クロロ−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(20.11g、74.00mmol)、(S)(−)−1,1'−ビナフトール(2.12g、7.40mmol)、チタンテトライソプロポキシド(1.1mL、3.7mmol)および水(1.33mL、74.00mmol)のDCM(111mL)中懸濁液が入っているチューブをアルゴンでフラッシュし、密封した。該混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、水浴で冷却した後、tert−ブチルヒドロペルオキシド(70%水溶液、11.1mL、81.4mmol)を添加した。室温で30分後、該混合物を真空濃縮し、熱(50℃)MeOH(750mL)に溶解し、セライトパッドで2回濾過し、約200mLに濃縮した。沈殿が観られた。EtOH(200mL)を添加した。該混合物を約200mLに真空濃縮し、1時間放置した。形成された結晶を濾過し、EtOHで2回(2×25mL)洗浄し、減圧乾燥させた。標記化合物を薄黄色がかった(pale yellowish)固体として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.59 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.30-4.13 (m, 1H), 3.94-3.81 (m, 2H), 3.66-3.51 (m, 1H), 3.45-3.32 (m, 3H), 3.22-2.97 (m, 2H), 1.82-1.55 (m, 4H)。
キラルHPLC分析: ee>98%。
X線構造解析に基づいて絶対配置を割り当てた。
製造例4
(5S)−2−クロロ−5−オキシド−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(化合物002b)
2−クロロ−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(559mg、2.06mmol)、(R)(+)−1,1'−ビナフトール(59.0mg、0.206mmol)、チタンテトライソプロポキシド(0.030mL、0.103mmol)および水(0.0371mL、2.06mmol)のDCM(3.1mL)中懸濁液が入っているチューブをアルゴンでフラッシュし、密封した。該混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、水浴で冷却した後、tert−ブチルヒドロペルオキシド(70%水溶液、0.310mL、2.26mmol)を添加した。室温で45分後、さらなるtert−ブチルヒドロペルオキシド(70%水溶液、0.0434mL、0.452mmol)を添加し、該混合物を室温で1時間撹拌した後、真空濃縮し、EtOH(5mL)に懸濁し、室温で10分間撹拌した。固体を濾過し、EtOHで2回(2×1mL)洗浄し、減圧乾燥させた。標記化合物を薄黄色がかった固体として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.59 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.22 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 3.95 - 3.81 (m, 2H), 3.59 (dt, J = 17.5, 7.7 Hz, 1H), 3.45 - 3.25 (m, 3H), 3.21 - 2.98 (m, 2H), 1.80 - 1.56 (m, 4H)。
キラルHPLC分析: ee>98%。
製造例5
1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(化合物003a)
(5R)−2−クロロ−5−オキシド−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(1.00g、3.48mmol)、アゼチジン−3−オール・塩酸塩(495mg、4.52mmol)およびDIPEA(1.21mL、6.95mmol)のDMF(10mL)中混合物を室温で一夜撹拌した。形成した沈殿物を濾過し、MeCN(6mL)で洗浄した。凍結乾燥により標記化合物をオフホワイト色の固体物質として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 7.55 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.71 - 5.59 (m, 1H), 4.57 - 4.45 (m, 1H), 4.25 - 4.11 (m, 3H), 3.93 - 3.83 (m, 2H), 3.79 - 3.71 (m, 2H), 3.43 - 3.33 (m, 2H), 3.30 (m, 1H), 3.19 (dt, J = 13.6, 8.6 Hz, 1H), 2.93 (ddd, J = 17.1, 8.3, 1.6 Hz, 1H), 2.87 (ddd, J = 13.6, 7.4, 1.6 Hz, 1H), 1.82 - 1.71 (m, 2H), 1.67 - 1.54 (m, 2H)。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.49分。
検出した「M+1」質量: 325.13。
実施例1
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物004a)
密封バイアル中にて1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(50mg、0.154mmol)、4−イソチアゾールカルボン酸(29.9mg、0.231mmol)、DMAP(3.8mg、0.031mmol)およびEDAC(44.3mg、0.231mmol)のDCM(2mL)中混合物を50℃で1時間振盪した。分取HPLC精製(酸性)により標記化合物をオフホワイト色固体として得た。
1H NMR (クロロホルム-d) δ: 9.36 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 6.37 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.52 (tt, J = 6.6, 4.1 Hz, 1H), 4.58 (ddd, J = 10.7, 6.6, 1.4 Hz, 2H), 4.39 - 4.17 (m, 3H), 4.08 - 3.94 (m, 2H), 3.66 (dt, J = 17.2, 7.8 Hz, 1H), 3.54 - 3.45 (m, 2H), 3.40 (dt, J = 13.5, 8.1 Hz, 1H), 3.18 - 3.05 (m, 2H), 1.99 - 1.89 (m, 2H), 1.71 (dtd, J = 12.9, 11.5, 4.5 Hz, 1H), 1.62 (dtd, J = 13.0, 11.5, 4.6 Hz, 1H)
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.81分。
検出した「M+1」質量: 436.10。
実施例2
チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物005a)
密封バイアル中にて1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(467mg、1.44mmol)、4−チアゾールカルボン酸(242mg、1.87mmol)、DMAP(17.6mg、0.144mmol)およびEDAC(304mg、1.58mmol)のDCM(10mL)およびDMF(5mL)中懸濁液を室温で30分間撹拌し、次いで、50℃で5分間撹拌した。分取HPLC精製(酸性)により標記化合物を得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 9.21 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.73 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.47 (tt, J = 6.6, 3.9 Hz, 1H), 4.53 - 4.40 (m, 2H), 4.25 - 4.14 (m, 1H), 4.14 - 4.04 (m, 2H), 3.92 - 3.83 (m, 2H), 3.47 - 3.35 (m, 3H), 3.22 (dt, J = 13.6, 8.5 Hz, 1H), 2.97 (ddd, J = 17.1, 8.3, 1.6 Hz, 1H), 2.93 - 2.86 (m, 1H), 1.82 - 1.73 (m, 2H), 1.69 - 1.55 (m, 2H)。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.71分。
検出した「M+1」質量: 436.11。
製造例6
2−クロロ−N−メチル−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(化合物006)
2,4−ジクロロ−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン(545mg、2.50mmol)のエタノール(2.50mL)中懸濁液にDIPEA(0.640mL、3.75mmol)およびN−メチルテトラヒドロピラン−4−アミン(403mg、3.50mmol)を添加した。該薄黄色(pale yellow)の懸濁液を室温で4時間撹拌した後、50℃に1.5時間加熱し、次いで、室温で一夜撹拌し続けた。該混合物を真空濃縮した。塩化ナトリウム水溶液(15mL)を添加し、混合物をEtOAcで2回(2×15mL)抽出した。有機相をブライン(15mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発乾固させた。凍結乾燥により標記化合物を薄黄色の固体として得た。
1H NMR (クロロホルム-d) δ: 4.59 - 4.43 (m, 1H), 4.10 - 3.99 (m, 2H), 3.57 - 3.43 (m, 2H), 3.30 - 3.16 (m, 4H), 3.07 (s, 3H), 2.02 - 1.81 (m, 2H), 1.72 - 1.62 (m, 2H)。
製造例7
2−クロロ−N−メチル−5−オキシド−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(化合物007)
酢酸(1.0mL)に2−クロロ−N−メチル−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(200mg、0.700mmol)を溶解した。過酸化水素(50%水溶液、0.0472mL、0.770mmol)を添加し、該混合物を室温で1時間撹拌した。NaI(0.5mg、0.003mmol)を添加して過剰の過酸化水素を破壊した後、反応混合物を蒸発乾固させた。分取HPLC精製により標記化合物を得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 4.99 - 4.69 (m, 1H), 4.11 - 3.89 (m, 2H), 3.73 - 3.56 (m, 1H), 3.49 - 3.06 (m, 8H), 2.00 - 1.79 (m, 2H), 1.63 (t, J = 15.0 Hz, 2H)。
製造例8
(5R)−2−クロロ−N−メチル−5−オキシド−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(化合物007a)
(5R)−2−クロロ−5−オキシド−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(26.5g、90.2mmol)のMeCN(280mL)中懸濁液をアルゴン雰囲気下にて氷浴で冷却した。水(2.80mL、153mmol)、Cs2CO3(50.0g、153mmol)およびヨウ化メチル(50.7mL、812mmol)を添加した。氷浴を取り除き、該混合物を室温で一夜撹拌した。該粗物を飽和塩化アンモニウム水溶液(280mL)に注ぎ、EtOAc(3×450mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(280mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン 1:3、Rf=0.25)により固体を得、これにEtOAc/ジイソプロピルエーテルの1:1混合物(50mL)を添加した。懸濁液を15分間撹拌した後、濾過し、EtOAc/ジイソプロピルエーテルの1:1混合物で洗浄して、標記化合物を得た。
1H NMR (CD3OD) δ: 5.11 - 4.91 (m, 2H), 4.54 (s, 3H), 4.12 - 4.00 (m, 2H), 3.75 (ddd, J = 18.0, 8.7, 7.6 Hz, 1H), 3.57 (td, J = 11.9, 2.1 Hz, 2H), 3.51 - 3.36 (m, 1H), 3.28 - 3.21 (m, 1H), 2.11 - 1.91 (m, 2H), 1.72 (t, J = 14.2 Hz, 2H)。
製造例9
1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(化合物008)
2−クロロ−N−メチル−5−オキシド−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(1.00g、3.31mmol)のDMF(20mL)中溶液にDIPEA(2.89mL、16.6mmol)およびアゼチジン−3−オール・塩酸塩(399mg、3.65mmol)を添加した。該混合物を室温で一夜撹拌した後、真空濃縮した。分取HPLC精製(塩基性)により標記化合物を得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 5.68 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 4.93 - 4.73 (m, 1H), 4.59 - 4.48 (m, 1H), 4.27 - 4.17 (m, 2H), 3.96 (dt, J = 10.2, 4.5 Hz, 2H), 3.76 (dd, J = 9.7, 4.5 Hz, 2H), 3.48 - 3.34 (m, 3H), 3.22 - 3.16 (m, 1H), 3.15 (s, 3H), 3.07 - 2.93 (m, 2H), 1.90 - 1.78 (m, 2H), 1.67 - 1.59 (m, 1H), 1.59 - 1.53 (m, 1H)。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.57分。
検出した「M+1」質量: 339.14。
製造例10
1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(化合物008a)
(5R)−2−クロロ−N−メチル−5−オキシド−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(4.00g、13.3mmol)、アゼチジン−3−オール・塩酸塩(1.89g、17.2mmol)およびCs2CO3(5.61g、17.2mmol)のMeCN(50mL)中混合物を室温で4時間撹拌した。該混合物を濾過し、その後、真空濃縮した。残留物をDCM(50mL)に溶解した。沈殿物を濾過し、濾液を真空濃縮し、粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィー(MeOH/酢酸エチル 1:10、Rf=0.28)により標記化合物を得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 5.68 (s, 1H), 4.94 - 4.73 (m, 1H), 4.59 - 4.46 (m, 1H), 4.30 - 4.12 (m, 2H), 4.00 - 3.91 (m, 2H), 3.76 (dd, J = 9.9, 4.5 Hz, 2H), 3.49 - 3.35 (m, 3H), 3.23 - 3.11 (m, 4H), 3.04 - 2.94 (m, 2H), 1.89 - 1.78 (m, 2H), 1.67 - 1.60 (m, 1H), 1.60 - 1.53 (m, 1H)。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.57分。
検出した「M+1」質量: 339.14。
実施例3
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物009)
1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(5.0mg、15μmol)のDCE(0.2mL)中溶液に4−イソチアゾールカルボン酸(DCE 0.2mL中3.6mg、28μmol)、DMAP(DCE 0.1mL中3.4mg、28μmol)およびEDAC(DCE 0.2mL中5.3mg、28μmol)の各溶液を添加した。該混合物を50℃で1時間振盪した後、真空濃縮した。分取HPLC精製(酸性)により標記化合物を得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 9.81 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 5.53 - 5.44 (m, 1H), 4.93 - 4.79 (m, 1H), 4.48 (dd, J = 10.4, 6.7 Hz, 2H), 4.16 (dd, J = 10.7, 3.8 Hz, 2H), 4.01 - 3.93 (m, 2H), 3.53 - 3.45 (m, 1H), 3.43 - 3.37 (m, 2H), 3.25 - 3.20 (m, 1H), 3.19 (s, 3H), 3.10 - 2.97 (m, 2H), 1.92 - 1.79 (m, 2H), 1.69 - 1.54 (m, 2H)。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.88分。
検出した「M+1」質量: 450.12。
実施例4
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物009a)
1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(2.5g、7.4mmol)のDCM(50mL)中溶液に4−イソチアゾールカルボン酸(1.2g、9.6mmol)、DMAP(90mg、0.74mmol)およびEDAC(1.8g、9.6mmol)を添加した。該混合物を室温で一夜撹拌した後、真空濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOHの20:1〜10:1勾配液(Rf=0.47(MeOH/DCM 1:10)))により精製し、その後、酢酸n−ブチルから2回結晶化した。標記化合物を無色の結晶性物質として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 9.81 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 5.59 - 5.38 (m, 1H), 4.94 - 4.75 (m, 1H), 4.47 (dd, J = 10.4, 6.6 Hz, 2H), 4.21 - 4.05 (m, 2H), 4.04 - 3.88 (m, 2H), 3.56 - 3.33 (m, 3H), 3.27 - 3.13 (m, 4H), 3.10 - 2.93 (m, 2H), 1.95 - 1.75 (m, 2H), 1.71 - 1.48 (m, 2H)。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.89分。
検出した「M+1」質量: 450.12。
実施例5
チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物010)
1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(5.0mg、15μmol)のDCE(0.2mL)中溶液に4−チアゾールカルボン酸(DCE 0.2mL中3.6mg、28μmol)、DMAP(DCE 0.1mL中3.4mg、28μmol)およびEDAC(DCE 0.2mL中5.3mg、28μmol)の各溶液を添加した。該混合物を50℃で1時間振盪した後、真空濃縮した。分取HPLC精製(酸性)により標記化合物を得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 9.21 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.73 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.49 (tt, J = 6.6, 3.9 Hz, 1H), 4.97 - 4.70 (m, 1H), 4.58 - 4.43 (m, 2H), 4.22 - 4.10 (m, 2H), 4.01 - 3.91 (m, 2H), 3.55 - 3.47 (m, 1H), 3.44 - 3.37 (m, 2H), 3.26 - 3.21 (m, 1H), 3.20 (s, 3H), 3.09 (dd, J = 17.4, 8.2 Hz, 1H), 3.02 (dd, J = 13.6, 7.1 Hz, 1H), 1.94 - 1.79 (m, 2H), 1.69 - 1.52 (m, 2H)。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.77分。
検出した「M+1」質量: 450.12。
実施例6
チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物010a)
1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(5.0mg、15μmol)のDCM(0.5mL)中溶液に4−チアゾールカルボン酸(2.5mg、19μmol)、DMAP(0.18mg、15μmol)およびEDAC(3.7mg、19μmol)を添加した。該混合物を室温で1時間撹拌した後、真空濃縮した。分取HPLC精製(塩基性)により標記化合物を得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 9.21 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.73 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 5.49 (tt, J = 6.5, 3.9 Hz, 1H), 4.95 - 4.75 (m, 1H), 4.48 (dd, 2H), 4.11 (dd, J = 10.6, 3.8 Hz, 2H), 4.02 - 3.89 (m, 2H), 3.52 - 3.35 (m, 3H), 3.24 - 3.19 (m, 1H), 3.17 (s, 3H), 3.08 - 2.97 (m, 2H), 1.90 - 1.79 (m, 2H), 1.64 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 1.60 - 1.53 (m, 1H)。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.78分。
検出した「M+1」質量: 450.13。
製造例11
N−エチルテトラヒドロピラン−4−アミン(化合物011)
テトラヒドロピラン−4−オン(500mg、4.99mmol)、エチルアンモニウムクロリド(1.22g、15.0mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.59g、7.49mmol)および酢酸(0.43mL、7.49mmol)のDCE(10mL)中混合物を室温で一夜撹拌した。その後、飽和Na2CO3水溶液(30mL)を添加し、水相をDCMで4回(4×30mL)抽出した。合わせた有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過した。蒸発乾固により茶色の油を得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 3.81 (ddd, J = 11.7, 4.1, 2.8 Hz, 2H), 3.27 (td, J = 11.5, 2.3 Hz, 2H), 2.61 - 2.52 (m, 3H), 1.75 - 1.70 (m, 2H), 1.25 - 1.16 (m, 2H), 1.00 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
製造例12
2−クロロ−N−エチル−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(化合物012)
2,4−ジクロロ−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン(70mg、0.34mmol)、DIPEA(0.41mL、2.4mmol)およびN−エチルテトラヒドロピラン−4−アミン(52mg、0.41mmol)のDMSO(3mL)中混合物を密封バイアル中にて80℃で4日間振盪した。0.5M HCl水溶液(30mL)を添加し、該混合物をEtOAcで3回(3×30mL)抽出した。有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過した。蒸発乾固により茶色の油を得、これをさらに精製することなく次工程で使用した。
製造例13
2−クロロ−N−エチル−5−オキシド−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(化合物013)
酢酸(0.5mL)に2−クロロ−N−エチル−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(50mg、0.17mmol)を溶解した。過酸化水素(30%水溶液、0.084mL、0.32mmol)を添加し、該混合物を室温で15分間撹拌した後、蒸発乾固させた。粗混合物に水(5mL)を添加し、水相をDCMで5回(5×5mL)抽出した。有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過した。蒸発乾固により黄色の油を得、これをさらに精製することなく次工程で使用した。
製造例14
1−[4−[エチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(化合物014)
2−クロロ−N−エチル−5−オキシド−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(48mg、0.15mmol)のDMF(1.0mL)中溶液にDIPEA(0.27mL、1.5mmol)およびアゼチジン−3−オール・塩酸塩(22mg、0.20mmol)を添加した。該混合物を室温で4時間撹拌した後、真空濃縮した。分取HPLC精製(酢酸)により標記化合物を無色の油として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 5.67 (br. s, 1H), 4.82 - 4.65 (m, 1H), 4.57 - 4.44 (m, 1H), 4.21 (dd, J = 9.5, 6.6 Hz, 2H), 3.96 (dt, J = 10.4, 4.8 Hz, 2H), 3.76 (dd, J = 9.7, 4.4 Hz, 2H), 3.71 - 3.53 (m, 2H), 3.52 - 3.38 (m, 3H), 3.25 - 3.12 (m, 1H), 3.06 - 2.92 (m, 2H), 1.99 - 1.80 (m, 2H), 1.75 (br. d, 1H), 1.63 (br. d, 1H), 1.18 (t, J = 6.9 Hz, 3H)。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.63分。
検出した「M+1」質量: 353.16。
実施例7
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[エチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物015)
1−[4−[エチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(5.0mg、14μmol)のDCE(0.2mL)中溶液に4−イソチアゾールカルボン酸(DCE 0.2mL中2.7mg、21μmol)、DMAP(DCE 0.1mL中0.52mg、4.3μmol)およびEDAC(DCE 0.1mL中4.1mg、21μmol)の各溶液を添加した。該混合物を50℃で20分間振盪した後、真空濃縮した。分取HPLC精製(塩基性)により標記化合物を無色の油として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 9.81 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 5.52 - 5.45 (m, 1H), 4.84 - 4.68 (m, 1H), 4.53 - 4.40 (m, 2H), 4.13 (dd, 2H), 3.97 (td, J = 11.2, 4.3 Hz, 2H), 3.71 - 3.56 (m, 2H), 3.51 - 3.43 (m, 1H), 3.43 - 3.34 (m, 2H), 3.25 - 3.18 (m, 1H), 3.07 - 2.97 (m, 2H), 1.95 - 1.82 (m, 2H), 1.75 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 1.62 (d, 1H), 1.19 (t, J = 6.9 Hz, 3H)。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.95分。
検出した「M+1」質量: 464.15。
実施例8
チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[エチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物016)
1−[4−[エチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(5.0mg、14μmol)のDCE(0.2mL)中溶液に4−チアゾールカルボン酸(DCE 0.2mL中2.7mg、21μmol)、DMAP(DCE 0.1mL中0.52mg、4.3μmol)およびEDAC(DCE 0.1mL中4.1mg、21μmol)の各溶液を添加した。該混合物を50℃で20分間振盪した後、真空濃縮した。分取HPLC精製(塩基性)により標記化合物を無色の油として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 9.21 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.73 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 5.53 - 5.45 (m, 1H), 4.85 - 4.69 (m, 1H), 4.47 (dd, J = 10.4, 6.4 Hz, 2H), 4.11 (dd, 2H), 3.97 (td, J = 11.2, 4.2 Hz, 2H), 3.71 - 3.57 (m, 2H), 3.51 - 3.45 (m, 1H), 3.44 - 3.35 (m, 2H), 3.25 - 3.18 (m, 1H), 3.07 - 2.97 (m, 2H), 1.95 - 1.82 (m, 2H), 1.75 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 1.63 (d, 1H), 1.19 (t, J = 6.9 Hz, 3H)。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.83分。
検出した「M+1」質量: 464.15。
製造例15
N−プロピルテトラヒドロピラン−4−アミン(化合物017)
テトラヒドロピラン−4−オン(500mg、4.99mmol)、n−プロピルアンモニウムクロリド(1.43g、15.0mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.59g、7.49mmol)および酢酸(0.43mL、7.49mmol)のDCE(10mL)中混合物を室温で一夜撹拌した。その後、飽和Na2CO3水溶液(30mL)を添加し、水相をDCMで4回(4×30mL)抽出した。合わせた有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過した。蒸発乾固により茶色の油を得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 3.81 (dt, J = 11.6, 3.9 Hz, 2H), 3.27 (td, J = 11.5, 2.3 Hz, 2H), 2.59 - 2.52 (m, 1H), 2.47 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.75 - 1.69 (m, 2H), 1.39 (h, J = 7.4 Hz, 2H), 1.25 - 1.16 (m, 2H), 0.86 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。
製造例16
2−クロロ−N−プロピル−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(化合物018)
2,4−ジクロロ−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン(100mg、0.483mmol)のDMSO(3.0mL)中懸濁液にDIPEA(0.59mL、3.4mmol)およびN−プロピルテトラヒドロピラン−4−アミン(83mg、0.58mmol)を添加した。該薄黄色の懸濁液を80℃で4時間振盪し、次いで、60℃で12日間振盪した。HCl水溶液(0.5M、30mL)を添加し、混合物をEtOAcで3回(3×30mL)抽出した。有機相をブライン(15mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発乾固させた。凍結乾燥により標記化合物を茶色の油として得、これをさらに精製することなく次工程で使用した。
製造例17
2−クロロ−N−プロピル−5−オキシド−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(化合物019)
酢酸(1.0mL)に2−クロロ−N−プロピル−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(105mg、0.335mmol)を溶解した。過酸化水素(30%水溶液、0.17mL、0.335mmol)を添加し、該混合物を室温で15分間撹拌した後、蒸発乾固させた。粗混合物にNaHCO3水溶液(20mL)を添加し、水相をDCMで3回(3×15mL)抽出した。有機相をブライン(20mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過した。蒸発乾固により透明な黄色の油を得、これをさらに精製することなく次工程で使用した。
製造例18
1−[4−[プロピル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(化合物020)
2−クロロ−N−プロピル−5−オキシド−N−テトラヒドロピラン−4−イル−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(70mg、0.21mmol)のDMF(1.0mL)中溶液にDIPEA(0.185mL、1.06mmol)およびアゼチジン−3−オール・塩酸塩(30.2mg、0.276mmol)を添加した。該混合物を室温で4時間撹拌した後、真空濃縮した。分取HPLC精製(塩基性)により標記化合物を得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 6.33 - 5.44 (br s, 1H), 4.81 - 4.61 (m, 1H), 4.57 - 4.46 (m, 1H), 4.21 (dd, J = 9.4, 6.6 Hz, 2H), 3.96 (dt, J = 10.5, 4.8 Hz, 2H), 3.76 (dd, J = 9.7, 4.4 Hz, 2H), 3.52 - 3.30 (m, 2H), 3.29 - 2.74 (m, 5H), 1.97 - 1.78 (m, 2H), 1.77 - 1.68 (m, 1H), 1.67 - 1.52 (m, 3H), 0.89 (t, J = 7.4 Hz, 3H)
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.71分。
検出した「M+1」質量: 367.18。
実施例9
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[プロピル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物021)
1−[4−[プロピル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(5.0mg、14μmol)のDCE(0.2mL)中溶液に4−イソチアゾールカルボン酸(DCE 0.2mL中2.6mg、20μmol)、DMAP(DCE 0.1mL中0.5mg、4.1μmol)およびEDAC(DCE 0.2mL中3.9mg、20μmol)の各溶液を添加した。該混合物を室温で一夜振盪した後、真空濃縮した。分取HPLC精製(塩基性)により標記化合物を無色の油として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 9.81 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 5.49 (tt, J = 6.6, 3.9 Hz, 1H), 4.88 - 4.65 (m, 1H), 4.54 - 4.39 (m, 2H), 4.13 (dd, 2H), 3.96 (td, J = 11.3, 4.3 Hz, 2H), 3.54 - 3.35 (m, 5H), 3.25 - 3.16 (m, 1H), 3.07 - 2.97 (m, 2H), 1.95 - 1.82 (m, 2H), 1.74 (d, 1H), 1.65 - 1.54 (m, 3H), 0.90 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 2.03分。
検出した「M+1」質量: 478.15。
実施例10
チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[プロピル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物022)
1−[4−[プロピル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(12mg、33μmol)のDCE(0.2mL)中溶液に4−チアゾールカルボン酸(DCE 0.2mL中6.3mg、49μmol)、DMAP(DCE 0.1mL中1.2mg、9.8μmol)およびEDAC(DCE 0.2mL中9.4mg、49μmol)の各溶液を添加した。該混合物を室温で一夜振盪した後、真空濃縮した。分取HPLC精製(塩基性)により標記化合物を無色の油として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 9.21 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.73 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 5.52 - 5.45 (m, 1H), 4.81 - 4.68 (m, 1H), 4.52 - 4.42 (m, 2H), 4.10 (dd, 2H), 3.96 (td, J = 11.3, 4.3 Hz, 2H), 3.54 - 3.35 (m, 5H), 3.24 - 3.18 (m, 1H), 3.07 - 2.98 (m, 2H), 1.94 - 1.83 (m, 2H), 1.74 (d, 1H), 1.67 - 1.54 (m, 3H), 0.90 (t, J = 7.3 Hz, 3H)。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.91分。
検出した「M+1」質量: 478.16。
PDE4アッセイ
ヒトPDE4D触媒ドメイン(UniProt no.Q08499[S380−L740])を非標識cAMP(環状アデノシン一リン酸)およびフルオレセインアミダイト(FAM)結合cAMPの混合物と一緒にインキュベートし、試験化合物および参照化合物を滴定した。短時間のインキュベーションの後、1)AMPホスホ基と2)テルビウム(Tb)供与体フルオロフォアとを結合することができる固定化三価金属イオンを有するナノ粒子を含有する結合バッファーを添加することにより、酵素反応を停止させた。その後のTb供与体の励起は、隣接するFAM受容分子への時間分解FRETの引き金を引き、その結果、発行が生じた。PDE4阻害剤の存在下では、AMPの生成が減少し、その結果、蛍光シグナルが減少した。cAMPホスホジエステルは、検出系によって拘束されない。
結果は、TR−FRETシグナルをTb蛍光強度ならびに陰性対照(DMSOビヒクル)および陽性対照(10μM PDE4阻害剤参照化合物)に対して正規化した阻害曲線から算出したIC50値(nM)として表した。
TNFα放出
lymphoprepチューブ(Medinor)を使用して密度遠心分離によって新鮮なバフィーコートからヒト末梢血単核細胞(PBMC)を単離した。凍結したPBMCを無血清アッセイバッファー(25mM HEPES、1%ペニシリン/ストレプトマイシン、200mM Lグルタミン、0.5%ヒト血清アルブミンを含むRPMI1640)で洗浄し、生存細胞を計数した。該細胞にリポ多糖(1μg/ml;SIGMA)を添加し、次いで、滴定した試験化合物を含有する384ウェル組織培養プレートに移した(5×105細胞/ml)。該細胞を無血清アッセイバッファー中にて37℃で18時間インキュベートし、AlphaLISA(PerkinElmer)により615nmで蛍光強度を測定することによって上清中のTNFαのレベルを定量化した。
結果は、対照としてLPS刺激ウェル中の分泌物および10μMのPDE4阻害剤参照化合物と一緒にインキュベートした細胞中の分泌物を使用して阻害曲線から算出したIC50値として表した。
結果を下記の表1に示す。
一般的な手順: エステル化
DCE(0.2mL)にアルコール(15μmol)を溶解した。酸(2当量)のDCE(0.2mL)中溶液およびDMAP(2当量)のDCE(0.1mL)中溶液を添加した。得られた混合物にEDAC(2当量)を添加した。該混合物を50℃で1時間振盪した後、真空濃縮した。残留物をDMF(0.3mL)に溶解し、分取LCMS精製して、エステルを得た。
化合物003と適切な酸とを一般的な手順に記載したように反応させることにより、表2に示される実施例11および12を製造した:
化合物008と適切な酸とを(該混合物を50℃で1時間ではなく40℃で一夜振盪したことを除いて)一般的な手順に記載したように反応させることにより、表3に示される実施例13〜62を製造した:
化合物008aと、4−イソチアゾールカルボン酸の代わりに適切な酸とを、実施例4に記載したように反応させることにより表4に示される実施例63および64を製造した:
製造例19
2−クロロ−N−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(化合物076)
2,4−ジクロロ−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン(2.50g、12mmol)のDMSO(8mL)中溶液にDIPEA(4.2mL、24mmol)を添加し、6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−アミン・塩酸塩(2.00g、13mmol)を添加した。反応混合物を室温で一夜撹拌した。水(10mL)を添加し、得られたスラリーを30分間撹拌した後、濾過し、その後、水で洗浄して、標記化合物を固体物質として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 7.43 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 4.62 (s, 2H), 4.49 (s, 2H), 4.26 (h, J = 8.1 Hz, 1H), 3.39 - 3.31 (m, 2H), 3.17 - 3.08 (m, 2H), 2.62 - 2.53 (m, 2H), 2.30 - 2.16 (m, 2H)。
製造例20
2−クロロ−5−オキシド−N−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(化合物077)
2−クロロ−N−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−アミン(2.06g、7.26mmol)の酢酸(20mL)中懸濁液に過酸化水素(27.5%)(0.816mL、7.99mmol)を添加した。該混合物を室温で撹拌した。2時間後、さらなる過酸化水素(27.5%)(0.0445mL、1.45mmol)を添加し、該混合物をさらに1時間撹拌した後、水(20mL)で希釈し、DCMで2回(2×30mL)抽出した。合わせた有機相を真空濃縮し、得られた黄色の油をMTBEから結晶化した。濾過し、TBMEで洗浄して、標記化合物を固体物質として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.84 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.63 (s, 2H), 4.55 - 4.46 (m, 2H), 4.46 - 4.30 (m, 1H), 3.58 (dt, J = 17.5, 7.7 Hz, 1H), 3.39 (dt, J = 13.8, 8.0 Hz, 1H), 3.21 - 3.09 (m, 1H), 3.09 - 2.96 (m, 1H), 2.68 - 2.54 (m, 2H), 2.40 - 2.23 (m, 2H)。
製造例21
1−[4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(化合物078)
2−クロロ−5−オキシド−N−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−アミン(1.20g、4.0mmol)のDMF(20mL)中溶液にアゼチジン−3−オール・塩酸塩(460mg、4.20mmol)およびDIPEA(2.1mL、12mmol)を添加した。該混合物を室温で一夜撹拌した。水(10mL)を添加し、酢酸により該溶液のpHを5に調整した。分取HPLC精製により標記化合物を得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 7.81 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 5.65 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 4.62 (s, 2H), 4.57 - 4.42 (m, 3H), 4.34 - 4.14 (m, 3H), 3.74 (dd, J = 9.7, 4.3 Hz, 2H), 3.40 (dd, J = 17.1, 8.3 Hz, 1H), 3.19 (dt, J = 13.5, 8.3 Hz, 1H), 2.98 - 2.80 (m, 2H), 2.64 - 2.52 (m, 2H), 2.37 - 2.22 (m, 2H)。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.51分。
検出した「M+1」質量: 337.13。
化合物078と適切な酸とを一般的な手順に記載したように反応させることにより、表5に示される実施例65〜67を製造した:
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]ラセミ体の2種類のエナンチオマーを、キラルSFCを使用して分離することにより、表6における実施例68および69を得た。
チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]ラセミ体の2種類のエナンチオマーを、キラルSFCを使用して分離することにより、表7における実施例70および71を得た。
製造例22
1−[(3S)−3−[(2−クロロ−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]ピロリジン−1−イル]エタノン(化合物082)
1−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−イル]エタノントリフルオロ酢酸(5.26g、21.7mmol)のDMF(15mL)中溶液にDIPEA(25mL、143mmol)および2,4−ジクロロ−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン(3.00g、14.5mmol)を添加した。該反応混合物を100℃に一夜加熱した後、室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、DCMで3回(3×50mL)抽出した。合わせた有機相を水(20mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過した。蒸発乾固により標記化合物を得た。
1H NMR (CDCl3) δ: 4.85 - 4.63 (m, 1H), 4.48 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 3.97 - 3.78 (m, 1H), 3.76 - 3.52 (m, 2H), 3.50 - 3.20 (m, 4H), 2.47 - 2.19 (m, 1H), 2.16 - 1.81 (m, 4H), 1.50 - 1.36 (m, 1H)。
製造例23
1−[(3S)−3−[(2−クロロ−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−イル)アミノ]ピロリジン−1−イル]エタノン(化合物083)
1−[(3S)−3−[(2−クロロ−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]ピロリジン−1−イル]エタノン(2.68g、8.97mmol)の酢酸(9.0mL)中混合物に過酸化水素(27.5%)(1.67mL、13.5mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した後、水(20mL)で希釈し、DCMで2回(2×30mL)抽出した。合わせた有機相を蒸発させて標記化合物をベージュ色の泡沫体として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.88 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 4.86 - 4.46 (m, 1H), 3.83 - 3.24 (m, 4H), 3.24 - 2.99 (m, 2H), 2.30 - 1.96 (m, 2H), 1.96 - 1.89 (m, 5H)
製造例24
1−[(3S)−3−[[2−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−イル]アミノ]ピロリジン−1−イル]エタノン(化合物084)
1−[(3S)−3−[(2−クロロ−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−イル)アミノ]ピロリジン−1−イル]エタノン(20mg、64μmol)のDMF(0.4mL)中溶液にアゼチジン−3−オール・塩酸塩(21.4mg、195μmol)のDMF(0.5mL)およびDIPEA(55μL、0.32mmol)中溶液を添加した。該混合物を40℃で一夜振盪した。分取LCMS精製により標記化合物を得た。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.47分。
検出した「M+1」質量: 352.14
化合物084と適切な酸とを一般的な手順に記載したように反応させることにより、表8に示される実施例72〜74を製造した:
製造例25
1−[(3R)−3−[(2−クロロ−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]ピロリジン−1−イル]エタノン(化合物088)
1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]エタノントリフルオロ酢酸(5.26g、21.7mmol)のDMF(15mL)中溶液にDIPEA(25mL、143mmol)および2,4−ジクロロ−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン(3.00g、14.5mmol)を添加した。反応混合物を100℃に一夜加熱した後、室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、DCMで3回(3×50mL)抽出した。合わせた有機相を水(20mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過した。蒸発乾固により標記化合物を得た。
1H NMR (CDCl3) δ: 4.86 - 4.63 (m, 1H), 4.53 (dd, J = 12.9, 6.8 Hz, 1H), 3.98 - 3.78 (m, 1H), 3.75 - 3.53 (m, 2H), 3.52 - 3.20 (m, 4H), 2.47 - 2.20 (m, 1H), 2.17 - 1.82 (m, 4H), 1.62 (s, 1H)。
製造例26
1−[(3R)−3−[(2−クロロ−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−イル)アミノ]ピロリジン−1−イル]エタノン(化合物089)
1−[(3R)−3−[(2−クロロ−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]ピロリジン−1−イル]エタノン(2.03g、6.79mmol)の酢酸(6.8mL)中混合物に過酸化水素(27.5%)(1.26mL、10.2mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した後、水(20mL)で希釈し、DCMで2回(2×30mL)抽出した。合わせた有機相の蒸発により標記化合物をベージュ色の泡沫体として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.88 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 4.81 - 4.46 (m, 1H), 3.87 - 3.25 (m, 4H), 3.24 - 2.99 (m, 2H), 2.33 - 1.95 (m, 2H), 1.95 - 1.88 (m, 5H)。
製造例27
1−[(3R)−3−[[2−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−イル]アミノ]ピロリジン−1−イル]エタノン(化合物090)
1−[(3R)−3−[(2−クロロ−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−イル)アミノ]ピロリジン−1−イル]エタノン(20mg、64μmol)のDMF(0.4mL)中溶液にアゼチジン−3−オール・塩酸塩(21.4mg、195μmol)のDMF(0.5mL)およびDIPEA(55μL、0.32mmol)中溶液を添加した。該混合物を40℃で一夜振盪した。分取LCMS精製により標記化合物を得た。
化合物090とテトラヒドロピラン−4−カルボン酸とを一般的な手順に記載したように反応させることにより、表9に示される実施例75を製造した:
製造例28
1−[4−[(2−クロロ−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−1−ピペリジル]エタノン(化合物092)
1−(4−アミノ−1−ピペリジル)エタノン(3.09g、21.7mmol)のDMF(10mL)中溶液にDIPEA(5.05mL、29.0mmol)および2,4−ジクロロ−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン(3.00g、14.5mmol)を添加した。反応混合物を50℃に一夜加熱した。得られた懸濁液を室温に冷却し、水(50mL)で希釈した。濾過し、その後、水(2×10mL)およびTBME:ヘプタン(3:1)(2×5mL)で洗浄して、標記化合物を固体物質として得た。
1H NMR (CDCl3) δ: 4.66 - 4.51 (m, 1H), 4.38 - 4.18 (m, 2H), 3.89 - 3.76 (m, 1H), 3.49 - 3.37 (m, 2H), 3.33 - 3.16 (m, 3H), 2.86 - 2.72 (m, 1H), 2.23 - 1.98 (m, 5H), 1.51 - 1.28 (m, 2H)。
製造例29
1−[4−[(2−クロロ−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−イル)アミノ]−1−ピペリジル]エタノン(化合物093)
1−[4−[(2−クロロ−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]−1−ピペリジル]エタノン(3.44g、11.0mmol)の酢酸(11mL)中混合物に過酸化水素(27.5%)(2.04mL、16.5mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した後、水(20mL)で希釈し、DCMで2回(2×30mL)抽出し、蒸発乾固させた。TBMEから結晶化して、標記化合物を結晶粉末として得た。
1H NMR (DMSO-d6) δ: 8.56 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.48 - 4.14 (m, 2H), 3.85 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 3.57 (dt, 1H), 3.39 (dt, J = 14.0, 8.2 Hz, 2H), 3.23 - 2.96 (m, 3H), 2.70 - 2.55 (m, 1H), 2.01 (d, J = 1.7 Hz, 3H), 1.93 - 1.69 (m, 2H), 1.68 - 1.33 (m, 1H)。
製造例30
1−[4−[[2−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−イル]アミノ]−1−ピペリジル]エタノン(化合物094)
1−[4−[(2−クロロ−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−4−イル)アミノ]−1−ピペリジル]エタノン(20mg、61μmol)のDMF(0.4mL)中溶液にアゼチジン−3−オール・塩酸塩(21.4mg、195μmol)のDMF(0.5mL)およびDIPEA(55μL、0.32mmol)中溶液を添加した。該混合物を40℃で一夜振盪した。分取LCMS精製により標記化合物を得た。
HPLC−保持時間(XE Metode 7 CM): 1.49分。
検出した「M+1」質量: 366.16
化合物094と適切な酸とを一般的な手順に記載したように反応させることにより、表10に示される実施例76および77を製造した:

本記載に照らして、本発明者は特に以下のものを提供する:
第1項 一般式(I):
[式中、R1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;
2は、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され;ここで、該ピロリジニルおよびピペリジニルは、独立してR4から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
4は、−C(O)(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルキル、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)O(C1〜C6)アルキル、−C(O)NRabおよび−(C1〜C4)アルキル−C(O)NRabからなる群から選択され;
aおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または
aおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;
3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよびアリールは、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)Rx、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;
xは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルからなり;
*は、キラル硫黄原子を表す]
で示される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマー混合物、ジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、水和物および溶媒和物。
第2項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;
2が、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され;ここで、該ピロリジニルおよび該ピペリジニルが、独立してR4から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
4が、−C(O)(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルキル、−C(O)O(C1〜C6)アルキル、−C(O)NRabおよび−(C1〜C4)アルキル−C(O)NRabからなる群から選択され;
aおよびRbが、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または
aおよびRbが、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルが、個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;
3が、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよび該アリールが、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
5が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;
xが、(C1〜C4)アルキルであり;
*が、キラル硫黄原子を表す、
第1項に記載の化合物、ならびに薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマー混合物、ジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、水和物および溶媒和物。
第3項 R1が、水素である、第1項または第2項に記載の化合物。
第4項 R1が、(C1〜C4)アルキルである、第1項または第2項に記載の化合物。
第5項 R1が、メチルである、第4項に記載の化合物。
第6項 R1が、水素またはメチルであり、R2が、テトラヒドロピラニルである、前記項のいずれか1つに記載の化合物。
第7項 R1が、水素またはメチルであり、R2が、オキサスピロヘプタニルである、第1項〜第5項のいずれか1つに記載の化合物。
第8項 R1が、水素またはメチルであり、R2が、独立してR4から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよい、ピロリジニルである、第1項〜第5項のいずれか1つに記載の化合物。
第9項 R1が、水素またはメチルであり、R2が、−C(O)(C1〜C4)アルキルで置換されているピロリジニルである、第7項に記載の化合物。
第10項 R1が、水素またはメチルであり、R2が、独立してR4から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよいピペリジニルである、第1項〜第5項のいずれか1つに記載の化合物。
第11項 R1が、水素またはメチルであり、R2が、−C(O)(C1〜C4)アルキルで置換されているピペリジニルである、第10項に記載の化合物。
第12項 R3が、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリールおよびアリールからなる群から選択される、前記項のいずれか1つに記載の化合物。
第13項 R3が、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、例えばテトラヒドロピラニルである、第12項に記載の化合物。
第14項 R3が、(5〜6)員ヘテロアリール、例えばイソチアゾリル、チアゾリルである、第12項に記載の化合物。
第15項 R3が、4−イソチアゾリル、4−チアゾリルである、第14項に記載の化合物。
第16項 R4が、−C(O)(C1〜C4)アルキルである、第1項〜第5項、第8項〜第15項のいずれか1つに記載の化合物。
第17項 R4が、−C(O)−メチルである、第16項に記載の化合物。
第18項 R4が、−C(O)O(C1〜C4)アルキルである、第1項〜第5項、第8項〜第15項のいずれか1つに記載の化合物。
第19項 R4が、−(C1〜C4)アルキル−C(O)NRabであり;ここで、RaおよびRbが、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または、RaおよびRbが、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルが、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい、第1項〜第15項のいずれか1つに記載の化合物。
第20項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2が、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され;ここで、該ピロリジニルおよび該ピペリジニルが、R4で置換されていてもよく;R4が、−C(O)(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルキル、−C(O)O(C1〜C6)アルキル、−C(O)NRabおよび−(C1〜C4)アルキル−C(O)NRabからなる群から選択され;R3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよびアリールが、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxが、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbが、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または、RaおよびRbが、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルが、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい、前記項のいずれか1つに記載の化合物。
第21項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2が、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され、ここで、該ピロリジニルおよびピペリジニルが、R4で置換されていてもよく;R4が、−C(O)(C1〜C4)アルキルおよび−C(O)O(C1〜C4)アルキルからなる群から選択され;R3が、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキルおよび(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択され、これらのすべてが、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxが、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbが、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または、RaおよびRbが、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルが、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい、第20項に記載の化合物。
第22項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2が、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され、ここで、該ピロリジニルおよび該ピペリジニルが、−C(O)(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;R3が、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキルおよび(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される、第21項に記載の化合物。
第23項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2が、オキサスピロヘプタニルであり;ここで、R3が、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、該シクロアルキル、該ヘテロシクロアルキル、該ヘテロアリールおよび該アリールが、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxが、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbが、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または、RaおよびRbが、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルが、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい、前記第1項〜第19項のいずれか1つに記載の化合物。
第24項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2が、オキサスピロヘプタニルであり;R3が、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択され、これらのすべてが、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxが、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbが、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または、RaおよびRbが、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルが、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい、第23項に記載の化合物。
第25項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2が、オキサスピロヘプタニルであり;R3が、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される、第24項に記載の化合物。
第26項 R1が、水素であり;R2が、オキサスピロヘプタニルであり;R3が、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される、第25項に記載の化合物。
第27項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2が、R4で置換されていてもよいピロリジニルであり;R4が、−C(O)(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルキル、−C(O)O(C1〜C6)アルキル、−C(O)NRabおよび−(C1〜C4)アルキル−C(O)NRabからなる群から選択され;R3が、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、該シクロアルキル、該ヘテロシクロアルキル、該ヘテロアリールおよび該アリールが、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxが、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbが、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または、RaおよびRbが、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルが、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい、前記第1項〜第19項のいずれか1つに記載の化合物。
第28項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2が、ピロリジニルであり、ここで、該ピロリジニルが、R4で置換されていてもよく;R4が、−C(O)(C1〜C4)アルキル、および−C(O)O(C1〜C4)アルキルからなる群から選択され;R3が、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択され、これらのすべてが、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxが、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbが、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または、RaおよびRbが、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルが、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい、第27項に記載の化合物。
第29項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2が、−C(O)(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよいピロリジニルであり;R3は、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される、第28項に記載の化合物。
第30項 R1が、水素であり;R2が、−C(O)(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよいピロリジニルであり;R3が、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される、第29項に記載の化合物。
第31項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2が、R4で置換されていてもよいピペリジニルであり;R4が、−C(O)(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルキル、−C(O)O(C1〜C6)アルキル、−C(O)NRabおよび−(C1〜C4)アルキル−C(O)NRabからなる群から選択され;R3が、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、該シクロアルキル、該ヘテロシクロアルキル、該ヘテロアリールおよび該アリールが、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxが、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbが、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または、RaおよびRbが、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルが、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい、前記第1項〜第19項のいずれか1つに記載の化合物。
第32項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2が、R4で置換されていてもよいピペリジニルであり;R4が、−C(O)(C1〜C4)アルキル、および−C(O)O(C1〜C4)アルキルからなる群から選択され;R3が、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択され、これらのすべてが、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxが、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbが、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または、RaおよびRbが、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルが、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい、第31項に記載の化合物。
第33項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R2が、−C(O)(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよいピペリジニルであり;R3が、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される、第32項に記載の化合物。
第34項 R1が、水素であり;R2が、−C(O)(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよいピペリジニルであり;R3が、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される、第33項に記載の化合物。
第35項 一般式(II):
[式中、
1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;
3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールおよびアリールは、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;
aおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または
aおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;
xは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;
*は、キラル硫黄原子を表す]
で示される、前記項のいずれか1つに記載の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマー混合物、ジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、水和物および溶媒和物。
第36項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R3は、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリールおよびアリールからなる群から選択され、これらのすべてが、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxが、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbが、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または、RaおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい、第35項に記載の化合物。
第37項 R1が、水素またはメチルであり;R3が、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキルおよび(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される、第36項に記載の化合物。
第38項 R1が、水素であり;R3が、シクロペンチル、テトラヒドロピラニル、イソチアゾリルおよびチアゾリルからなる群から選択される、第37項に記載の化合物。
第39項 R1が、メチルであり;R3が、テトラヒドロピラニル、イソチアゾリルおよびチアゾリルからなる群から選択される、第37項に記載の化合物。
第40項 S*が、R配置にあるキラル硫黄原子を表す、前記項のいずれか1つに記載の化合物。
第41項 S*が、S配置にあるキラル硫黄原子を表す、前記第1項〜第39項のいずれか1つに記載の化合物。
第42項 一般式(IIa):
[式中、
1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;
3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、該シクロアルキル、該ヘテロシクロアルキル、該ヘテロアリールおよび該アリールは、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;
aおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または
aおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;
xは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなる]
で示される前記項のいずれか1つに記載の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマー混合物、水和物および溶媒和物。
第43項 R1が、水素または(C1〜C4)アルキルであり;R3が、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリールおよびアリールからなる群から選択され、これらのすべてが、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;R5が、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)(C1〜C6)アルキル、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;Rxが、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキルからなり;RaおよびRbが、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または、RaおよびRbが、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルが、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよい、第42項に記載の化合物。
第44項 R1が、水素またはメチルであり;R3が、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキルおよび(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される、第43項に記載の化合物。
第45項 R1が、水素またはメチルであり;R3が、(5〜6)員ヘテロアリールであり、第44項に記載の化合物。
第46項 R1が、水素であり;R3が、イソチアゾリルまたはチアゾリルであり、第45項に記載の化合物。
第47項 R1が、メチルであり;R3が、イソチアゾリルまたはチアゾリルであり、第45項に記載の化合物。
第48項 イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物004a)、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物005a)、
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物009)、
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物009a)、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物010)、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物010a)
からなる群から選択される前記項のいずれか1つに記載の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマーの混合物、水和物または溶媒和物。
第49項 イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物004a)である化合物。
第50項 チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物005a)である化合物。
第51項 イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物009)である化合物。
第52項 イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物009a)である化合物。
第53項 チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物010)である化合物。
第54項 チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物010a)である化合物。
第55項 シクロペンタンカルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]
からなる群から選択される第1項〜第47項のいずれか1つに記載の化合物、およびその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマーの混合物、水和物または溶媒和物。
第56項 3−メトキシプロパン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−ヒドロキシシクロブタンカルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−メチルスルファニルプロパン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1−メチルピラゾール−3−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1−メチルピラゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1−メチルイミダゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−メチルオキサゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−メチルオキサゾール−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
イソチアゾール−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラ−ヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−メチル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−メチル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−メチル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−メチルピリミジン−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−フルオロ安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−フルオロ安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1−エチルピラゾール−3−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1,5−ジメチルピラゾール−3−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1−エチルピラゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−エチルオキサゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−メチルイソチアゾール−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−メチルチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−メチルチアゾール−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
テトラヒドロチオピラン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2,6−ジメチルピリジン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−メトキシ安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−メトキシ安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−メチルスルホニルプロパン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
5−エチル−1−メチル−ピラゾール−3−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
2−エチルチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−アセチル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1−アセチルピペリジン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1,1−ジオキソチアン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−(メチルカルバモイル)安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
ピペリジン−1,4−ジカルボン酸O1−メチル O4−[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−(ジメチルカルバモイル)安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−メチルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
1−(ジメチルカルバモイル)ピペリジン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−エチルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−エチルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−(メチルスルファモイル)安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
3−イソプロピルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−イソプロピルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−(モルホリン−4−カルボニル)安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−シクロペンチルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]
からなる群から選択される第1項〜第47項のいずれか1つに記載の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマーの混合物、水和物または溶媒和物。
第57項 ピリジン−3−カルボン酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
4−メチル安息香酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]
からなる群から選択される第1項〜第47項のいずれか1つに記載の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマーの混合物、水和物または溶媒和物。
第58項 イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5S)−4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5S)−4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]
からなる群から選択される第1項〜第47項のいずれか1つに記載の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマーの混合物、水和物または溶媒和物。
第59項 イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[[(3S)−1−アセチルピロリジン−3−イル]アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[[(3S)−1−アセチルピロリジン−3−イル]アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−[[(3S)−1−アセチルピロリジン−3−イル]アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−[[(3R)−1−アセチルピロリジン−3−イル]アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]
からなる群から選択される第1項〜第47項のいずれか1つに記載の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマーの混合物、水和物または溶媒和物。
第60項 チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[(1−アセチル−4−ピペリジル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−[(1−アセチル−4−ピペリジル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]
からなる群から選択される第1項〜第47項のいずれか1つに記載の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマーの混合物、水和物または溶媒和物。
第61項 第1項〜第60項のいずれか1つに記載の化合物を、薬学的に許容されるビヒクルもしくは賦形剤または薬学的に許容される担体と一緒に含む、医薬組成物。
第62項 さらに、1種類以上の他の治療活性化合物を含む、第61項に記載の医薬組成物。
第63項 医薬組成物の製造のための、第1項〜第60項のいずれかに記載の化合物の使用。
第64項 PDE4阻害活性に反応する疾患、障害または状態の処置または寛解のための医薬組成物の製造における第63項に記載の化合物の使用。
第65項 疾患、障害または状態が、皮膚疾患または状態である、第64項に記載の使用。
第66項 疾患、障害または状態が、増殖性および炎症性皮膚障害、皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、乾癬、癌、表皮炎症、脱毛症、円形脱毛症、皮膚萎縮症、ステロイド誘発皮膚萎縮症、皮膚老化、光皮膚老化、ざ瘡、蕁麻疹、掻痒症、および湿疹である、第65項記載の使用。
第67項 医薬として使用するための第1項〜第60項のいずれかに記載の化合物。
第68項 PDE4阻害活性に反応する疾患、障害または状態の処置または寛解に用いるための第67項に記載の化合物。
第69項 皮膚疾患または状態の処置または寛解に用いるための第67項に記載の化合物。
第70項 増殖性および炎症性皮膚障害、皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、乾癬、癌、表皮炎症、脱毛症、円形脱毛症、皮膚萎縮症、ステロイド誘発皮膚萎縮症、皮膚老化、光皮膚老化、ざ瘡、蕁麻疹、掻痒症、および湿疹の処置に用いるための第67項に記載の化合物。
第71項 PDE4阻害活性に反応する疾患または障害または状態の処置または軽減の方法であって、動物生体に第1項〜第60項のいずれかに記載の化合物の治療有効量を投与する工程を含む、方法。
第72項 皮膚疾患または状態を処置または寛解する方法であって、該疾患のうち少なくとも1つの疾患に罹患しているヒトに、第1項〜第60項いずれか1項記載の1種類以上の化合物の有効量を、薬学的に許容される担体または1種類以上の賦形剤と一緒にであってもよく、他の治療活性化合物と組み合わせてもよく、投与することを含む、方法。
第73項 皮膚疾患または状態が、増殖性および炎症性皮膚障害、皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、乾癬、癌、表皮炎症、脱毛症、円形脱毛症、皮膚萎縮症、ステロイド誘発皮膚萎縮症、皮膚老化、光皮膚老化、ざ瘡、蕁麻疹、掻痒症、および湿疹からなる群から選択される、第72項記載の方法。
第74項 一般式(III):
[式中、
1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;
2は、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され;ここで、該ピロリジニルおよび該ピペリジニルは、独立してR4から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
4は、−C(O)(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルキル、−C(O)O(C1〜C6)アルキル、−C(O)NRabおよび−(C1〜C4)アルキル−C(O)NRabからなる群から選択され;
aおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または
aおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;
*は、キラル硫黄原子を表す]
で示される中間体化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマー混合物、水和物および溶媒和物。
第75項 1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(化合物003a)、
1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(化合物008)、
1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−オール(化合物008a)
からなる群から選択される第74項記載の中間体化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマーの混合物、水和物および溶媒和物。

Claims (18)

  1. 一般式(I):
    [式中、
    1は、水素または(C1〜C4)アルキルであり;
    2は、テトラヒドロピラニル、オキサスピロヘプタニル、ピロリジニルおよびピペリジニルからなる群から選択され;ここで、該ピロリジニルおよび該ピペリジニルは、独立してR4から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
    4は、−C(O)(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルキル、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)O(C1〜C6)アルキル、−C(O)NRabおよび−(C1〜C4)アルキル−C(O)NRabからなる群から選択され;
    aおよびRbは、独立して、水素、(C1〜C4)アルキルおよびハロ(C1〜C4)アルキルからなる群から選択されるか、または
    aおよびRbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって(4〜6)員ヘテロシクロアルキルを形成してもよく、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、1個以上の(C1〜C4)アルキルで置換されていてもよく;
    3は、(C1〜C6)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(C3〜C6)シクロアルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C6)アルキル(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(C1〜C4)アルキル(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、(5〜6)員ヘテロアリール、(C1〜C4)アルキル(5〜6)員ヘテロアリール、アリールおよび(C1〜C4)アルキルアリールからなる群から選択され;ここで、該アルキル、該シクロアルキル、該ヘテロシクロアルキル、該ヘテロアリールおよび該アリールは、独立してR5から選択される1個以上の置換基で置換されていてもよく;
    5は、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキルオキシ、ORx、−SRx、−S(O)2x、−S(O)2NRab、−C(O)Rx、−C(O)(ORx)、および−C(O)NRabからなる群から選択され;
    xは、(C1〜C4)アルキル、(C3〜C6)シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルからなり;
    *は、キラル硫黄原子を表す]
    で示される化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマー混合物、ジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、水和物および溶媒和物。
  2. 一般式(II):
    [式中、
    1およびR3は、請求項1における定義と同じであり;
    *は、キラル硫黄原子を表す]
    で示される請求項1記載の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマー混合物、ジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、水和物および溶媒和物。
  3. 一般式(IIa):
    [式中、R1およびR3は、請求項1における定義と同じであり;
    *は、キラル硫黄原子を表す]
    で示される請求項1または2記載の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマー混合物、水和物および溶媒和物。
  4. 1が、水素またはメチルである、請求項1〜3いずれか1項記載の化合物。
  5. 3が、(C3〜C6)シクロアルキル、(4〜6)員ヘテロシクロアルキル、および(5〜6)員ヘテロアリールからなる群から選択される、請求項1〜4いずれか1項記載の化合物。
  6. イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物004a)、
    チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物005a)、
    イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物009)、
    イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物009a)、
    チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物010)、
    チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル](化合物010a)
    からなる群から選択される、請求項1〜5いずれか1項記載の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマーの混合物、水和物および溶媒和物。
  7. シクロペンタンカルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[(5R)−5−オキシド−4−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    3−メトキシプロパン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    3−ヒドロキシシクロブタンカルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    3−メチルスルファニルプロパン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    1−メチルピラゾール−3−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    1−メチルピラゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    1−メチルイミダゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    2−メチルオキサゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    2−メチルオキサゾール−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    イソチアゾール−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    2−メチル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    3−メチル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−メチル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    2−メチルピリミジン−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−フルオロ安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    2−フルオロ安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    1−エチルピラゾール−3−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    1,5−ジメチルピラゾール−3−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    1−エチルピラゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    2−エチルオキサゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    3−メチルイソチアゾール−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    2−メチルチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    2−メチルチアゾール−5−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    テトラヒドロチオピラン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    2,6−ジメチルピリジン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−メトキシ安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    3−メトキシ安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    3−メチルスルホニルプロパン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    5−エチル−1−メチル−ピラゾール−3−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    2−エチルチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    3−安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−アセチル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    1−アセチルピペリジン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    1,1−ジオキソチアン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−(メチルカルバモイル)安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    ピペリジン−1,4−ジカルボン酸O1−メチル O4−[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−(ジメチルカルバモイル)安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−メチルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    1−(ジメチルカルバモイル)ピペリジン−4−カルボン酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    3−エチルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−エチルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−(メチルスルファモイル)安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    3−イソプロピルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−イソプロピルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−(モルホリン−4−カルボニル)安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−シクロペンチルスルホニル安息香酸[1−[4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−ル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    ピリジン−3−カルボン酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    4−メチル安息香酸[1−[(5R)−4−[メチル(テトラヒドロピラン−4−イル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[(5S)−4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5R)−4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    チアゾール−4−カルボン酸[1−[(5S)−4−(6−オキサスピロ[3.3]ヘプタン−2−イルアミノ)−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    イソチアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[[(3S)−1−アセチルピロリジン−3−イル]アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[[(3S)−1−アセチルピロリジン−3−イル]アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−[[(3S)−1−アセチルピロリジン−3−イル]アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−[[(3R)−1−アセチルピロリジン−3−イル]アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    チアゾール−4−カルボン酸[1−[4−[(1−アセチル−4−ピペリジル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]、
    テトラヒドロピラン−4−カルボン酸[1−[4−[(1−アセチル−4−ピペリジル)アミノ]−5−オキシド−6,7−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−5−イウム−2−イル]アゼチジン−3−イル]
    からなる群から選択される、請求項1〜5いずれか1項記載の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エナンチオマー、エナンチオマーの混合物、水和物または溶媒和物。
  8. 請求項1〜7いずれか1項記載の化合物を、薬学的に許容されるビヒクルもしくは賦形剤または薬学的に許容される担体と一緒に含む、医薬組成物。
  9. 医薬組成物の製造のための請求項1〜7いずれか1項記載の化合物の使用。
  10. PDE4阻害活性に反応する疾患、障害または状態の処置または寛解のための医薬組成物の製造における請求項9記載の化合物の使用。
  11. 疾患、障害または状態が、増殖性および炎症性皮膚障害、皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、乾癬、癌、表皮炎症、脱毛症、円形脱毛症、皮膚萎縮症、ステロイド誘発皮膚萎縮症、皮膚老化、光皮膚老化、ざ瘡、蕁麻疹、掻痒症、および湿疹である、請求項10記載の使用。
  12. 医薬として使用するため請求項1〜7いずれか1項記載の化合物。
  13. PDE4阻害活性に反応する疾患、障害または状態の処置または寛解において使用するための請求項12記載の化合物。
  14. 皮膚疾患または状態の処置または寛解において使用するための請求項13記載の化合物。
  15. 増殖性および炎症性皮膚障害、皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、乾癬、癌、表皮炎症、脱毛症、円形脱毛症、皮膚萎縮症、ステロイド誘発皮膚萎縮症、皮膚老化、光皮膚老化、ざ瘡、蕁麻疹、掻痒症、および湿疹の処置において使用するための請求項14記載の化合物。
  16. PDE4阻害活性に反応する疾患または障害または状態の処置または軽減の方法であって、動物生体に請求項1〜7いずれか1項記載の化合物の治療有効量を投与する工程を含む、方法。
  17. 皮膚疾患または状態を処置または寛解する方法であって、該疾患のうちの少なくとも1つの疾患に罹患しているヒトに、請求項1〜7いずれか1項記載の1種類以上の化合物の有効量を、薬学的に許容される担体または1種類以上の賦形剤と一緒にであってもよく、他の治療活性化合物と組み合わせてもよく、投与することを含む、方法。
  18. 皮膚疾患または状態が、増殖性および炎症性皮膚障害、皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、乾癬、癌、表皮炎症、脱毛症、円形脱毛症、皮膚萎縮症、ステロイド誘発皮膚萎縮症、皮膚老化、光皮膚老化、ざ瘡、蕁麻疹、掻痒症、および湿疹からなる群から選択される、請求項17記載の方法。
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