JP2020515681A - フラニル基を含むリサイクル可能な架橋ジエンエラストマー及びその前駆体 - Google Patents

フラニル基を含むリサイクル可能な架橋ジエンエラストマー及びその前駆体 Download PDF

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Abstract

本発明は、フラニル基を含む鎖末端単位を含むリサイクル可能な架橋ジエンエラストマーの新規の前駆体、前記リサイクル可能なエラストマーの調製におけるその使用、及びその調製プロセスに関する。本発明は、新規のリサイクル可能な架橋ジエンエラストマー、その調製プロセス、及びその使用にも関する。

Description

本発明は、リサイクル可能な架橋ジエンエラストマーの新規前駆体、前記リサイクル可能なエラストマーの調製におけるその使用、及びその調製のプロセスに関する。また、本発明は、新規のリサイクル可能な架橋ジエンエラストマー、その調製プロセス及びその使用に関する。
2015年、総ゴム生産量は、2600万トンを超えた。ポリイソプレン、ポリエチレン/プロピレン/ジエン(EPDM)、又はポリブタジエン(PB)などの天然及び合成ゴムは、自動車、スポーツ用品、建築材料、又はタイヤなどの多くの分野で広く使用されている。その弾性、強度、高弾性率、又は耐溶剤性が、これらの材料に期待される主な特性である。これらの特性を達成するために、ゴムを化学的に架橋する必要がある。硫黄加硫と過酸化物硬化が、現在産業で用いられる主な方法である。しかし、これらの経路によって生成される網目は、不可逆的に架橋されている。その結果、材料は正確にリサイクルされることができず、重大な量の廃棄物をもたらす。
最近、可逆的架橋材料を合成する新規の経路が研究された。可逆反応の中でも、ディールス・アルダー(DA)反応は、可逆網目を作り出すために、ポリウレタン、エポキシ、又は最近ではポリブタジエンなどの広範なポリマーに関して既に試験されている。最もよく知られているDA反応の1つには、フランとマレイミドが関与し、穏和な反応条件において、ほとんど副反応なく、熱処理下で解離することができる付加物をもたらす。
チオール−エン反応を用いて、ポリブタジエン鎖に沿ってフラニル基をグラフトさせる。架橋剤として用いられるビスマレイミドを、次いで変性エラストマーに加えて感熱性動的網目を形成する。しかし、チオール−エン反応には、幾つかの考慮すべき欠点がある:環化又は制御されていない架橋などの幾つかの副反応が起こる可能性がある。さらに、用いられるポリブタジエンのmоl質量は高く、135〜200kg.mоl-1であり、この高粘度のために、可溶化時間、洗浄工程が増加し、化学的性質又は成形が複雑になる。
したがって、リサイクル可能な架橋ジエンエラストマーの調製のための新規前駆体、及びその新規のリサイクル可能な架橋ジエンエラストマーの提供に対する必要がある。特に、容易かつ効率的に得ることができ、産業において用いることができ、特に低い粘度を有するリサイクル可能な架橋ジエンエラストマーの前駆体の提供に対する必要がある。
本発明の目的は、新規の化合物を提供することであり、特に、リサイクル可能な架橋ジエンエラストマーの調製のための前駆体として有用な新規の化合物を提供することである。
本発明の特別な目的は、低い粘度を有し、前記調製プロセスにおいて使用しやすいリサイクル可能な架橋ジエンエラストマーの調製のための前駆体の提供である。
本発明の目的は係る前駆体の調製のプロセスの提供である。本発明の目的は、新規のリサイクル可能な架橋ジエンエラストマー、特に、リサイクル可能なポリブタジエン、ポリイソプレン、及びポリクロロプレンの提供である。
本発明の特別な目的は、新規の熱可逆性架橋ジエンエラストマーの提供である。
本発明の別の目的は、前記リサイクル可能な架橋ジエンエラストマーの調製のプロセスの提供である。
したがって、本発明は、以下の式(I)を有する化合物に関する:
(式中、
nは10〜2000、好ましくは15〜1500に含まれる整数であり、
aはH、直鎖又は分岐鎖(C1〜C5)アルキル、及びハロゲン原子からなる群から選択され、
Aは式(U1)又は(U2);
(式中、Raは上記のとおりであり、Ra”はH、−CH=CH2、及び−C(=CH2)(Ra)からなる群から選択され、Raは上記のとおりである。)
を有する少なくとも1つの繰り返し単位(U)を含み、
1及びB2は、互いに独立して以下の式(B):
又は以下の式(C):
を有し、B1及びB2のうちの少なくとも1つは式(B)を有し、式中、
Xは結合、又は式−NX−X1−(式中、X1は直鎖又は分岐鎖(C1〜C5)アルキレン基である。)の基であり、
Yは直鎖及び分岐鎖(C1〜C5)アルキレン基から選択され、
Z及びZ’は互いに独立して−O−、又は−NH−であり、
W及びW’は互いに独立して−C(=O)−NH−Y’−、−C(=O)−Y’−、及び−Y’−基からなる群から選択され、Y’は直鎖又は分岐鎖(C1〜C5)アルキレン基、好ましくは(C1〜C3)アルキレン基を表す。)
驚くべきことに、本発明者らは、鎖末端修飾のための容易かつ効率的な化学品、特に、前駆体中にフラニル基を含む鎖末端単位を用いることにより、明確に定義された熱可逆性架橋ジエンエラストマーを合成した。
より詳細には、本発明者らは、初めに市販の高モル質量ジエンエラストマーをより低モル質量のポリマーに分解し、ポリマーの粘度を大きく下げることにより、前記エラストマーの新規前駆体を発見した。例えば、分解された市販のエラストマー、特に、分解された市販のポリブタジエンのモル質量は、1000g.mоl-1〜50000g.mоl-1、好ましくは1000g.mоl-1〜25000g.mоl-1、より詳細には5000g.mоl-1〜20000g.mоl-1の範囲である。
これらのポリマーから、種々の鎖長さを有するフラニルテレケリック前駆体が調製された。これらの前駆体への架橋剤の添加は、驚くべきことに、種々の架橋ジエンエラストマーをもたらす。
本発明によれば、架橋は熱可逆性である:本発明のジエンエラストマーは、特に、−70℃〜+80℃、好ましくは−40℃〜+80℃に含まれる温度範囲において、その機械的特性失うことなく使用可能である。
さらに、本発明の架橋ジエンエラストマーは、驚くべきことに、幾つかの再成形サイクル後、例えば再成形の1〜5サイクルの後に、その機械的特性を維持する。
また、本発明者らは、驚くべきことに、本発明の前駆体のより長い鎖長さ(例えば上記で規定されるnが300〜500に含まれる)が、高い破断点伸びでヤング及び弾性率を低減し、一方で前駆体のより短い鎖長さ(例えば上記で規定されるnが30〜80に含まれる)が、破断点伸びを低減するが、ヤング及び弾性率を増加させることも発見した。
最後に、ジエンエラストマー網目の機械的特性を、その調製プロセスにおいて用いる架橋剤の量を監視することにより調節することができることが発見された。
定義
「機械的特性」とは、弾性、特に弾性率及び損失弾性率により特徴づけられる弾性、ヤング弾性率、最大破断応力、並びに最大破断歪みを意味することができる。
「低粘度」とは、0.1〜3000Pa.sに含まれる粘度を意味する。
用語「C1〜C5」アルキルとは、鎖中に1〜5つの炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖であることができる飽和脂肪族炭化水素基(すなわち、1つの水素原子を失ったアルカン)を意味する。
用語「C1〜C10」アルキルとは、鎖中に1〜10個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖であることができる飽和脂肪族炭化水素基(すなわち、1つの水素原子を失ったアルカン)を意味する。
好ましいアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、又はイソプロピル基であり、より具体的にはメチル基である。「分岐鎖」とは、メチル、エチル、又はプロピル等の同じかより低級のアルキル基が、直鎖アルキル鎖に結合していることを意味する。
用語「C1〜C5」アルキレンとは、鎖中に1〜5つの炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖であることができる飽和脂肪族炭化水素二価基(すなわち、2つの水素原子を失ったアルカン)を意味する。
用語「C1〜C20」アルキレンとは、鎖中に1〜20個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖であることができる飽和脂肪族炭化水素二価基(すなわち、2つの水素原子を失ったアルカン)を意味する。
好ましいアルキレン基は、メチレン、エチレン、又はプロピレン基である。「分岐鎖」とは、メチレン、エチレン、又はプロピレン等の同じかより低級のアルキル基が、直鎖アルキレン鎖に結合していることを意味する。
「(C3〜C6)シクロアルキル」とは、3〜6つの炭素原子を有する環状の飽和炭化水素基を意味し、置換可能な任意の環原子は、置換基により置換されていてもよい。好ましいシクロアルキル基は、シクロプロピル又はシクロブタニル基であり、好ましくは置換されていない。
用語「3〜6員ヘテロシクリル」とは、3〜6つの炭素原子を含む飽和単環式炭化水素環系を指し、置換可能な任意の環原子は、置換基、例えば、(=O)又はClSO2により置換されていてもよく、1つ又はそれより多くの炭素原子は、窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子等の1つ又はそれより多くのヘテロ原子、例えば、1若しくは2つの窒素原子、1若しくは2つの酸素原子、1若しくは2つの硫黄原子、又は1つの窒素原子と1つの酸素原子等の異なるヘテロ原子の組み合わせにより置換されている。好ましいヘテロシクリル基は、エポキシジル、アゼチジニル、及びジヒドロフラン−2,5−ジオニル基である。より詳細には、ヘテロシクリル基はエポキシジル基である。
「三価直鎖又は分岐鎖(C1〜C10)アルカン」とは、1〜10個の炭素原子を有し、3つの水素原子を失った飽和脂肪族炭化水素基を意味し、用語「直鎖」又は「分岐鎖」は、アルキル基に関して規定されたとおりである。例えば、R’は式(VIII)における三価(C1〜C10)アルカンであり、したがって式(VIII)の3つの窒素原子に結合したアルカンである。
「三価(C6〜C10)アレーン」とは、6〜10個の炭素原子を含み、3つの水素原子を失った芳香族単環式、二環式、又は三環式炭化水素環系を意味する。例えば、R’は式(VIII)における三価(C6〜C10)アレーンであり、したがって式(VIII)の化合物の3つの窒素原子に結合したアレーンである。
用語「ハロゲン」とは、周期表の17族の原子を指し、詳細にはフッ素、塩素、臭素、及びヨウ素原子、より好ましくはフッ素、塩素、及び臭素原子を含む。特定の実施態様において、ハロゲンは塩素原子である。
ジアステレオ異性体又は異性体形態が特に示されていない限り、本発明の化合物及びポリマーの全てのジアステレオ異性体形態(シス及びトランス;Z及びE)及び全ての幾何異性体形態が意図される。
一般式(I)の前駆体
「前駆体」、「本発明の前駆体」、又は「リサイクル可能な架橋ジエンエラストマーの前駆体」とは、上記の式(I)の化合物を意味する。
1つの実施態様において、式(I)の前駆体は、硫黄原子を含まない。
1つの実施態様によれば、式(I)の前駆体は、少なくとも2つの繰り返し単位(U)を含む。1つの好ましい実施態様において、Aは繰り返し単位(U)からなる。1つの実施態様において、繰り返し単位(U)は同一である。別の実施態様において、Aは少なくとも1つの単位(U1)と少なくとも1つの単位(U2)とを含み、好ましくはAは繰り返し単位(U1)及び(U2)からなる。別の実施態様において、Aは少なくとも2つの単位(U1)と少なくとも2つの単位(U2)とを含む。
1つの実施態様において、繰り返し単位(U)は、式(U1)である:
(Raは上記で規定されたとおりである。)
別の実施態様において、繰り返し単位(U)は、
(Raは上記で規定されたとおりであり、(U’)及び(U”)は、それぞれ式(U1)のシス及びトランス異性体に対応する。)
からなる群から選択される。
1つの実施態様において、Xが結合である場合、Zは−O−であり、Xが−NH−X1−である場合、Zは−NH−である。
別の実施態様において、B1は上記で規定される式(B)であり、B2は上記で規定される式(B)又は式(C)のいずれかである。
1つの実施態様において、Z及びZ’は同一であり、W及びW’も同一である(この場合、B1及びB2のうちの1つは式(B)であり、もう一方は式(C)である。
1つの実施態様において、Aは以下の式を有する少なくとも1つの繰り返し単位(V)をさらに含む:
(式中、
bはH、OH、(C1〜C5)アルキル、及びハロゲン原子からなる群から選択され、
cはH、又はハロゲン原子であるか、Rb及びRcはそれらを持つ炭素原子と共に−C=CH2基を形成し、
dはH、OH、−S−C(=O)−Rg、−S−C(=S)−Rg、−P(=O)(ORg2、−B(Rg2、ジヒドロフラン−2,5−ジオニル、及びCX’2f(X’はハロゲン原子であり、Rfはハロゲン原子、CH3−C(=O)−O−(C1〜C10)アルキル、−P(=O)(Hal)2からなる群から選択され、Halはハロゲン原子であり、Rgは直鎖又は分岐鎖(C1〜C10)アルキル基である。)からなる群から選択され、または
c及びRdは、それらを持つ炭素原子と共に(C3〜C6)シクロアルキル、又は3〜6員ヘテロシクリル基を形成し、前記シクロアルキル及びヘテロシクリル基は任意選択的に置換されており、
繰り返し単位(V)の数の割合は、繰り返し単位(U)の数の80%以下、好ましくは繰り返し単位(U)の数の50%以下である。)。
「任意選択的に置換されている」とは、前記シクロアルキル及びヘテロシクリル基が、(C1〜C5)アルキル、ハロゲン原子、(=O)、及びSO2Cl、好ましくは(=O)、及び−SO2Clからなる群から選択される1つ又はそれより多くの置換基により任意選択的に置換されていることを意味することができる。
1つの実施態様において、RbがH又はOHであり、RcがHであり、RdがH又はOHであるか、Rc及びRdが、それらを持つ炭素原子と共にオキシラン基を形成する。
1つの実施態様において、繰り返し単位(V)の数の割合は、繰り返し単位(U)の数に基づいて10%以下である。
特定の実施態様において、繰り返し単位(V)は同一であり、好ましくは
(式中、Rb、X’、Rf、及びRgは上記で規定されたとおりである。)
からなる群から選択される。
1つの特定の実施態様において、繰り返し単位(V)は同一であり、(V4)、(V7)、及び(V8)(式中、Rb及びRgは上記で規定されたとおりである。)から選択される。好ましい実施態様において、繰り返し単位(V)は式(V4)(式中、Rbは上記で規定されたとおりであり、好ましくはRbはHである。)である。
1つの実施態様において、Aは繰り返し単位(U)からなるか、上記で規定された繰り返し単位(U)及び(V)からなる。1つの実施態様において、Aが少なくとも1つの繰り返し単位(V)をさらに含む場合、繰り返し単位(U)は式(U1)である。
1つの実施態様において、RaはH又は(C1〜C5)アルキル基であり、好ましくはRaはH又はCH3である。特定の実施態様において、RaはHである。1つの実施態様において、Ra”はHである。
1つの実施態様において、Zは−O−であり、Wは−C(=O)−NH−Y’−であり、Y’は好ましくは−CH2−基である。1つの実施態様において、Z’は−O−であり、W’は−C(=O)−NH−Y’−であり、Y’は好ましくは−CH2−基である。
1つの実施態様において、Wは−C(=O)−NH−Y’であり、Y’は好ましくは−CH2−基である。1つの実施態様において、Xは結合又は−NH−(CH22−基であり、好ましくは結合である。
1つの実施態様において、Yは−(CH22−、−(CH23−、又は−CH2−CH(CH3)−基であり、好ましくは−(CH22−基である。
特定の実施態様において、式(I)の化合物は、以下の式(Ia):
(式中、n、Ra、A、X、Y、Z及びWは、本開示で規定されるとおりである。)
を有する。好ましくはRaはH、CH3、又はClである。
式(Ia)の化合物は、B1及びB2が式(B)である式(I)の化合物に対応する。
また、本発明は、以下の式のうちの1つを有する化合物にも関する。
(式中、nは上記で規定されたとおりである。)
一般式(I)の前駆体の調製プロセス
また、本発明は、式(I)の化合物の調製プロセス、特に、繰り返し単位が上記で規定される式(U1)を有する場合、以下の工程:
a)以下の式(IV)を有する化合物を得るための式(II)のアルデヒドと、少なくとも1つの式(III)のアミンとの反応を含む還元的アミノ化工程、
(式中、n、Ra、A、X、Y及びZは、上記で規定されるとおりである。)
(式中、n、Ra及びAは、上記で規定されるとおりであり、B1’及びB2’は互いに独立して式(B’):
を有するか、それらを持つ炭素原子と−C=O基を形成し、B1’及びB2’のうちの少なくとも1つは式(B’)である。)
b)任意選択的に、B1’及びB2’のうちの1つが、それを持つ炭素原子と−C=O基を形成する場合、式(IV’):
(式中、n、Ra及びAは、上記で規定されるとおりであり、B1”及びB2”は互いに独立して式(B’):
、又は−OHを有し、B1”及びB2”のうちの少なくとも1つは式(B’)である。)
を有する化合物を得るための上記で規定される式(IV)の化合物と還元剤、例えばNaBH4との反応を含む還元工程、
c)式(I)を有する化合物を得るための式(IV)又は(IV’)の化合物と以下の式(VI):
(式中、W”は独立して−Y’−N=C=O、−Y’−C(=O)−Cl、Y’−C(=O)−OH、−Y’−C(=O)、及びY’−Halからなる群から選択され、Y’は上記で規定されるとおりであり、Halはハロゲン原子である。)
を有する少なくとも1つの官能化フランとの反応、
を含む調製プロセスにも関する。
特定の実施態様において、還元的アミノ化工程(a)は、以下の式(IVa)を有する化合物を得るための式(II)のアルデヒドと式(III)の2つのアミンとの反応を含み:
(式中、n、Ra、A、X、Y及びZは、上記で規定されるとおりである。)
次いで、式(IVa)の化合物と、以下の式(VI):
(式中、W”は独立して−Y’−N=C=O、−Y’−C(=O)−Cl、−Y’−C(=O)−OH、−Y’−C(=O)、及び−Y’−Halからなる群から選択され、Y’は上記で規定されるとおりであり、Halはハロゲン原子である。)
を有する四官能化フラン基との反応は、式(Ia)を有する化合物をもたらす。
有利には、本発明による式(II)のアルデヒドは、市販のポリマー、特に、高モル質量、例えば100000〜500000g.mоl-1に含まれる高モル質量を有するポリマーの分解工程により得ることができる。これらの市販のポリマーの中でも、ポリブタジエン、ポリイソプレン、又はポリクロロプレンを記載することができる。この分解工程は、当分野でよく知られている。例えば、分解工程は、前記市販のポリマーのエポキシ化工程、それに次ぐオキシラン基の(特に過ヨウ素酸による)開裂により実施することができる。
上述の工程a)、b)、及びc)の操作条件は、当分野で知られている。
還元的アミノ化(工程a))は、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、クロロホルム、トルエン、ジエチルエーテル、エチルアセテート、クロロヘキサン、又はこれらの混合物等の有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランの存在下で実施することができる。還元的アミノ化(工程a))は、−20℃〜50℃の範囲、より詳細には20〜25℃の範囲の温度にて実施することができる。
官能化フランの付加(工程c))は、ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、クロロホルム、トルエン、ジエチルエーテル、エチルアセテート、クロロヘキサン、又はこれらの混合物等の有機溶媒、好ましくはテトラヒドロフランの存在下で実施することができる。
官能化フランの付加(工程c))は、−20℃〜50℃の範囲、より詳細には25〜35℃の範囲の温度にて実施することができる。1つの実施態様において、それは、好ましくは化合物VIに対して0.1%〜10%のmоl比、例えば2%〜5%の範囲のジブチルスズジラウレート等の触媒の存在下で実施される。
上述の工程a)及びc)は、20℃〜60℃に含まれる温度、例えば約40℃にて、好ましくは不活性雰囲気下で実施することができる。
1つの実施態様において、単位(U1)の幾つかを、既知の方法にしたがって後に官能化して、式(I)の前駆体、及び/又は上記で規定される単位(V)を含む本発明のポリマーを得ることができる。
さらに、本発明は、以下の式(IV):
(式中、n、Ra、A、B1’及びB2’は、上記で規定されるとおりである。)
を有する化合物に関する。
式(IV)の化合物は、式(I)の前駆体の調製における中間化合物である。
1つの実施態様において、前記式(IV)の化合物は、以下の式:
(式中、A、n、及びZは上記で規定されるとおりである。)
を有する。
一般式(I)の前駆体から得たポリマー
本発明は、上記で規定された式(I)の化合物と、少なくとも2つのマレイミジル基を含む架橋剤との反応により得られやすいポリマー、好ましくはリサイクル可能なポリマーに関する。
特定の実施態様において、架橋剤/式(I)の前駆体の比は、0.1〜1、好ましくは0.5〜1に含まれる。
1つの実施態様において、架橋剤は、以下の式(VII):
(式中、Rは、
−直鎖又は分岐鎖(C1〜C20)アルキレン、前記アルキレンは、任意選択的に、O又はS等の1つ又はそれより多くのヘテロ原子により中断されている、
−フェニレン、前記フェニレンは、任意選択的に、(C1〜C10)アルキルから選択される1つ又はそれより多くの置換基、好ましくは1つ又はそれより多くのメチル基により置換されている、及び
−フェニレン−L−フェニレン基、Lは、結合、(C1〜C6)アルキレン、−O−、及び−SO−からなる群から選択される、
からなる群から選択される。)
を有する。
特定の実施態様において、架橋剤は、1,1’−(メチレンジ−4,1−フェニレン)ビスマレイミド、N,N’−(4−メチル−1,3−フェニレン)ビスマレイミド、1,1’−(3,3’−ジメチル−1,1’−ビスフェニル−4,4’ジイル)ビスマレイミド、N,N’,−(1,3−フェニレン)ビスマレイミド、N,N’,−(1,4−フェニレン)ビスマレイミド、N,N’−(1,2−フェニレン)ビスマレイミド、ジチオ−ビス−マレイミドエタン、1,11−ビスマレイミド−トリエチレングリコール、4,4’−オキシビス(メチルベンゼン)ビスマレイミドからなる群から選択される。
好ましくは、前記架橋剤は、以下の式:
を有する1,1’−(メチレンジ−4,1−フェニレン)ビスマレイミドである。
実施態様によれば、架橋剤は、以下の式(VIII):
(式中、R’は、三価(C1〜C10)アルカン、又は三価(C6〜C10)アレーン、好ましくは三価メタン、又は三価ベンゼンからなる群から選択される。)
を有する。
また、本発明は、上記で規定される式(I)の化合物と、上記で規定される少なくとも2つのマレイミジル基を含む架橋剤との反応を含むポリマーの調製プロセスにも関する。本発明は、前記調製プロセスにより得られるポリマーに関する。本発明は、ポリマーの調製のための式(I)の化合物の使用に関する。
特に、本発明のポリマーは、エラストマー、好ましくはリサイクル可能なエラストマーである。実際に、前記エラストマーは、その機械的特性の損失なしに、1〜5回の再成形サイクルを受けることができる。
再成形工程は、クロロホルム、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、トルエン、テトラヒドロフラン、好ましくはクロロホルム等の有機溶媒に前記エラストマーを溶解させることにより実施することができる。1つの実施態様において、前記再成形工程は、100℃〜150℃、例えば110℃〜130℃、たとえば120℃の温度にて実施される。
また、本発明は、上記で規定されるポリマー、及び/又はエラストマーのタイヤ、ゴムシール、自動車、及び建築物における使用にも関する。特定の実施態様において、上記で規定される前記ポリマー、及び/又はエラストマーを、−70℃〜+80℃、好ましくは−40℃〜+80℃に含まれる範囲の温度で用いることができる。
図面の説明
図1Aは、式(II)のアルデヒドテレケリックポリブタジエンの1H NMRスペクトルである。 図1Bは、式(IV)のヒドロキシルテレケリックポリブタジエンの1H NMRスペクトルである。 図1Cは、CDCl3における、5000g.mоl-1シリーズの式(I)のフランテレケリックポリブタジエンの1H NMRスペクトルである。 図2は、9000g.mоl-1シリーズの合成中間体:PBAT(式(II)のアルデヒド)、PB−OH4(式(IV)の化合物)、及びPB−fur4(式(I)の前駆体)のSECクロマトグラムである。 図3は、再成形サイクルの図である。 図4Aは、架橋PBシリーズの規格化DSC曲線の比較である。110℃及び140℃における2つの吸熱ピークは、それぞれexо付加体及びendо付加体のレトロDAを表し、160℃における発熱ピークは、ビスマレイミドの単独重合を表す。 図4Bは、9000g.mоl-1修飾シリーズの規格化DSC曲線の比較であり、鎖末端修飾による−8℃における融解ピークの減少を示す。 図5Aは、架橋PBシリーズのTGA曲線の比較であり、フラン含有量による300℃における損失質量の増加を示す。 図5Bは、9000g.mоl-1修飾シリーズのTGA曲線の比較であり、300℃における質量損失が、フランの存在に関連することを示す。 図6Aは、架橋PBのDMTA分析、ゴム状プラトー(E’)に対する鎖長さの影響である。 図6Bは、架橋PBのDMTA分析、損失弾性率(δ)に対する鎖長さの影響である。 図7は、最初の成形品(実線)とリサイクル成形品(破線)との架橋PBのヤング弾性率の比較である。 図8は、可逆性架橋ポリブタジエンの5回の再加工後に得られたDMA曲線である。 図9は、可逆性架橋ポリブタジエンの5回の再加工後の引張試験分析への影響である。 図10は、DMAで分析された網目の機械的特性へのビスマレイミド量の影響である。 図11は、引張試験で分析された網目の機械的特性へのビスマレイミド量の影響である。

例1:本発明による式(I)の前駆体の合成
本発明の式(I)の前駆体に対応する化合物4は、以下のスキーム1にしたがって調製される:
1.1材料
Cis−1,4−ポリブタジエン(1、cis−1,4−PB、98%cis−1,4、Mn=150kg.mоl-1、D=2.8)をScientific Polymer Products,Inc.から購入した。3−クロロペルオキシ安息香酸(mCPBA、70〜75%、Acros)、過ヨウ素酸(H5IO6、≧99%、Aldrich)、酢酸(99%、Aldrich)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(NaBH(OAc)3、97%、Aldrich)、ジエタノールアミン(DEA、99%、Alfa Aesar)、フルフリルイソシアネート(Furan−NCO、97%、Aldrich)、1,1’−(メチレンジ−4,1−フェニレン)ビスマレイミド(ビスマレイミド、95%、Alfa Aesar)、セライト545(VWR)、ジブチルスズジラウレート(DBTDL,95%、TCl)は、さらなる精製なしで用いられた。テトラヒドロフラン(THF)及びジクロロメタン(DCM)は、アルミナカラムで乾燥させた。クロロホルム(CHCl3)、メタノール、及びジエチルエーテル(試薬グレード、Aldrich)は、受け取ったまま用いられた。
1.2ポリブタジエン化学修飾
1.2.1アルデヒドテレケリックcis−1,4−ポリブタジエン(2、ATPB)、本発明の式(II)の化合物の合成
高モル質量のcis−1,4−ポリブタジエン1を、所与のモル比のmCPBA/ブタジエン(BD)単位で最初にエポキシ化した後、文献に記載のように、過ヨウ素酸を加えることによりオキシラン単位のワンポット開裂を行った。典型的な反応手順は以下のとおりである:10mLのTHFに溶解させたmCPBA(300mg、1.25mmоl)を0℃にて80mLのTHF中のcis−1,4−ポリブタジエン(3.22g、59.6mmоlのBD単位)の溶液に滴下した。室温における2時間の反応後、10mLのTHFに溶解させた過ヨウ素酸(mCPBAに対して1.05当量、342mg)を滴下し、室温にて2時間撹拌した。次いで、溶媒を減圧下除去し、粗生成物をジエチルエーテルに溶解させた後に、セライトでろ過して不溶性ヨウ素酸を除去した。次いで、ろ液を濃縮した後、Na223、NaHCO3の飽和溶液、及び蒸留水で2回(各々30mL)洗浄した。最後に、有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトでろ過し、溶媒を乾燥状態まで蒸発させ、黄色液体2を得た。Mn(NMR)=5300g.mоl-1、Mn(SEC)=5750g.mоl-1、D=1.9、収率:90%。
1.2.2.ヒドロキシ−4テレケリックcis−1,4−ポリブタジエン(3、PB−OH4)、本発明の式(IV)の化合物の合成
8.5mLの乾燥THFに溶解させたATPB2(1.71g、0.68mmоlアルデヒド)、及び3当量のDEA(21.5mg、2.04mmоl)を混合し、不活性雰囲気下、40℃にて2時間撹拌した。この溶液に3当量のNaBH(OAc)3(433mg、2.04mmоl)、及び1.2当量の酢酸を加え、不活性雰囲気下、40℃にて終夜撹拌した。濃縮後、生成物をメタノール/DCMにおける沈殿/溶解により複数回精製し、減圧下乾燥させて、無色液体3を得た。収率=88%。
1.2.3.フラン−4テレケリックcis−1,4−ポリブタジエン(4、PB−fur、本発明の式(I)の前駆体の合成
PB−OH43(1.37g、1.09mmоlヒドロキシル基)を6.5mLの乾燥DCMに溶解させた。この溶液に1.5当量のフラン−NCO(176μl、1.64mmоl)及び5%mоlのDBTDL(32μl、55μmоl)を加え、不活性雰囲気下、40℃にて6時間撹拌した。濃縮後、生成物をメタノール/DCMにおける沈殿/溶解により複数回精製し、減圧下乾燥させて、茶色液体4を得た。収率=91%。
1.2.4種々の鎖長さを有する式(I)のフラン−4テレケリックcis−1,4−ポリブタジエンの合成
種々の鎖長さを有する式(I)の前駆体を合成するために、アルデヒドテレケリックポリブタジエン2(ATPB)が、mCPBAによるエポキシ化率を変更し、次いで過ヨウ素酸によりエポキシドを酸化切断することによる、高モル質量のcis−1,4−PB1の制御された分解によりまず調製された。
鎖長さの影響を研究するために、5000〜19000g.mоl-1の5つのモル質量に着目した。結果は表1に示される。
アルデヒド官能基は、δ=9.77ppmにおけるシグナルで1H NMRスペクトルで容易に観察することができ、これによりモル質量を算出することができる(図1A参照)。モル質量は、SECによっても決定された。得られた値は、NMRにより算出された理論値に非常に近く、分解の良好な制御を裏付けている。
ヒドロキシテレケリックポリブタジエン3は、NaBH(OAc)3の存在下、過剰なジエタンールアミン(DEA)によるATPB2のアルデヒド基の4のヒドロキシ官能価までの還元的アミノ化により調製された。生成物の1N NMR分析は、アルデヒドシグナル(δ=9.77ppm)の完全な消失と、2.7ppmにおけるN−CH2−に対応するシグナルの出現を示し、アミンへの全転換を示した(図1B参照)。アルデヒドの全転換に基づく理論的なヒドロキシ官能価は4と考えることができる。2.80及び3.72ppmにおける結合したDEAに対応する新たなシグナルの出現により算出された官能価は、アルデヒドの全転換を裏付ける(表1)。
フラン官能化テレケリックポリブタジエン前駆体4(PB−Fur4)は、この後者の40℃におけるジブチルスズジラウレートの存在下におけるフラン−NCOとの反応によりPB−OH4から合成された。
生成物の1H NKRは、PB−Fur4に対応する全ての予測されるシグナルを示した:3.72ppmから4.12ppmへのHO−CH2−のシフト(図1C参照)及び4.31ppmにおけるフランシグナル−CH2−NCOの出現は、ヒドロキシ基のウレタン官能基への完全な転換を示す。算出されたフラン基官能価は、PB−OH4工程において算出されたものと非常に近く、表1に示される4に等しいか近い。
種々のサンプルのSEC分析が実施され、それらはNMRにより算出されたモル質量値を裏付けた(表1)。その上、9000g.mоl-1シリーズの溶出プロファイルは、例えば種々の鎖末端を有する種々のサンプルの重ね合わせを示し(図2参照)、副反応(カップリング及び架橋)が、鎖末端修飾工程中に起こらないことを確認する。
例2:本発明によるポリブタジエン膜、ポリマーの調製及び特性評価
A−材料及び方法
1.ポリブタジエン膜の調製
1gのPB−Fur4 4(1g、DP=93.796μmоlのフラン)を1mLのCHCl3に溶解し、0.5mLのCHCl3に溶解させた0.5当量のビスマレイミド(150mg、398μmоl)と混合した。混合物を密閉ガラス器具中で10分間60℃にて加熱し、テフロン(登録商標)型に入れた。次いで、溶媒の蒸発を24時間待ち、さらに24時間減圧下で完全な乾燥を得、気泡のない透明膜を得た。
2.膜の再成形
DMA及び引張試験分析に用いられる全てのストリップ片を密閉された耐圧ガラス器具(1.5mLのCHCl3中、1g)に入れ10分間120℃にて加熱した。室温における5分後、液体溶液をテフロン(登録商標)型に入れ、その後溶媒の蒸発を24時間待ち、24時間減圧下で完全に乾燥させ、気泡のない透明膜を得た。
3.特性評価
液体状態1H NMR及び13C NMRスペクトルを、適切な重水素化溶媒中でそれぞれ400MHz及び100MHzにて動作するBruker Avance400分光計で298Kにて記録した。
ポリマーモル質量は、溶離剤(抑制剤として250ppmのブチル化ヒドロキシトルエンを含むTHF、Aldrich)としてテトラヒドロフラン(THF)を用いたサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)により決定された。THF中の測定は、Waters RI検出器及びWyatt光散乱検出器を備えるWatersポンプで実施された。分離は、500〜40000000g/mоlの排除限界、1mL/分の流速にて、3つのTosohTSKゲルカラム(300×7.8mm)G5000HXL、G6000HXL、及びMultipore HXLで達成される。注入体積は100μLであった。カラムの温度は40℃にて維持された。モル質量は、ポリイソプレン標準較正により評価された。データは、WyattからのAstraソフトウェアにより処理された。
ポリブタジエンポリマーサンプル(約12mg)の熱重量測定(TGA)は、10℃/分の加熱速度で、室温から600℃でTA Instruments Q500で実施された。分析は、白金パンを用いて窒素雰囲気下で研究された。
ポリブタジエンポリマーサンプル(約10mg)の示差走査熱量(DSC)測定は、10℃/分の加熱及び冷却速度でTA InstrumentsからのDSC Q100 LN2装置を用いて実施された。サンプルは、まず25℃から80℃に加熱され、残留溶媒を取り除くために80℃にて10分間維持され、次いで−150℃に冷却され、最後に200℃に加熱された。分析は、アルミニウムパンを用いてヘリウム雰囲気中で実施された。
TA Instruments RSA3を用いて、ポリブタジエンポリマーサンプルの動的機械特性を研究した。サンプルは、4℃/分の加熱速度にて−105℃から200℃で窒素雰囲気下で分析された。測定は、1Hzの周波数、0.1Nの初期静的力、及び0.3%の歪み掃引において引張モードで実施された。
フーリエ変換赤外(FTIR)スペクトルは、室温にて減衰全反射(ATR)用のPike GladiATR板を備えたBruker VERTEX 70装置(4cm-1分解能、32スキャン、DLaTGS MIR)で記録された。
B−結果
1.本発明の架橋ポリブタジエンポリマーの再成形
膜は、CHCl3に溶解したPB−Fur4を化学量論量のビスマレイミドと混合することにより調製された。溶媒の蒸発及び減圧下での乾燥後、気泡のない透明膜が得られた(図3参照)。幅5mm、長さ25mm、及び厚さ0.4〜0.7mmのストリップが、種々の機械的及び熱機械的分析のために、膜を切断することにより調製された。
ビスマレイミドの添加後に形成された可逆性網目の溶解試験が、したがって実施された。図3は、クロロホルム中で得られた網目の効率的な溶解を示す。図3において、第一の成形後に得られた膜は、第二の写真(右から左)に表され、膜から切断され、DMA及び引張試験に用いられたストリップは、3番目のものであり、溶解に用いられ、120℃のクロロホルム中の密閉ガラス器具中の破壊ストリップは4番目であり、最後に用いられたストリップから形成された新たな膜は、第二の写真と同じである。
2.熱特性分析
示差走査熱量分析
ポリブタジエン前駆体の鎖長さ及び鎖末端にもかかわらず、DSC分析は、各ポリマーサンプルに関して−103℃付近の同じTgを明らかにした。
種々の鎖長さのPB前駆体による架橋PBの比較は、図4Aに示される。110及び140℃における2つの吸熱ピーク、並びに160℃において始まる1つの発熱ピークが観察された。レトロディールス・アルダー反応(rDA)は、吸熱反応であり、2つの遷移を示す:1つはendо付加体に関し、もうひとつはexо付加体に関する。熱的により安定であるexо付加体は、矢印で示されたより高い温度にて生じる。9000g.mоl-1の中間体のシリーズの比較は、2つの吸熱ピークが、ポリブタジエンが架橋された場合にのみ現れることを示し、rDA反応の発生を裏づける(図4B参照)。
リサイクルされたエラストマーの分析は、同じ結果を示す:rDAに対応する2つの吸熱ピークは、最初の成形及びリサイクル後の成形について同じ温度にて生じる。この情報は、熱転移が、本発明のポリマーの再成形により影響を受けないことを示す。
cis−1,4−ポリブタジエンの結晶化及び融点は、それぞれ−40℃及び−10℃付近であることが知られている。
9000g.mоl-1の鎖長さを有するアルデヒドテレケリックポリブタジエンは、ヒドロキシ及びフラン同族体のように結晶化することができた(図4B)。しかしながら、−8℃に位置する融点ピークの強度は、架橋されたものに関して完全に消失するまでPB修飾の各工程において大きく減少する。鎖末端の立体障害の増加は、ポリマーの結晶化を抑制し、融点ピーク強度の低下をもたらす可能性がある。その上、図4Aに示されるように、19000g.mоl-1のPB前駆体により架橋されたエラストマーだけが結晶化する。この現象は、架橋により誘起されたエンタングルメントのために、より短い鎖が結晶化できないことに起因する可能性がある。
熱重量測定
全ての架橋PB(本発明のポリマー)がTGAにより分析される際、より小さい鎖長さに関して、300℃にてより高い質量損失が観察される。150kg.mоl-1のPBは、0.5%の損失を示し、一方で19、9、及び5kg.mоl-1のポリマーの損失は、それぞれ3.5、6.8、及び12.9%であった(図5A)。これは、フラン環の分解に起因する可能性がある。実際に、ブタジエン単位/フランの比が減少すると(より短い鎖)、フランの質量含有量はより高く、より大きい質量損失を説明する。300℃におけるフラン分解の関与を確認するために、9000g.mоl-1中間体シリーズの曲線が比較され、300℃における質量損失は、架橋されたものと等質量の損失でPB−Fur4状態においてのみ現れる(図5B参照)。
動的機械的分析
DMA分析が、架橋PB(本発明のポリマー)の特性を測定するために引張モードでさらに適用された。図6A及び6Bにおいて、実線は、ポリマーの最初の成形を表し、一方で破線はリサイクルされたものである。サンプルの弾性率は、室温から−105℃の制御された冷却速度(4℃/分)後の−105℃から100℃の加熱速度(4℃/分)中に測定された。
貯蔵弾性率(E’)は、PB前駆体の鎖長さとゴム状プラトーの値との関係を示す(図6A、(1)、実線参照)。E’のより高い値は、より短い値に関して得られた。例えば、25℃における弾性率は、19kg.mоl-1及び5kg.mоl-1の鎖に関してそれぞれ1.4MPaから11.4MPaに増加した。より短い鎖におけるより高い架橋密度は、材料はより硬くし、ゴム状プラトーの値を改善する。
より高い温度にて、曲線は、ポリマーの全てが、80℃においてその弾性特性を損失し始めることを示す。この特性降下は、実際にはrDAに起因するが、鎖の融解には起因しない。実際に、非架橋エラストマーの融解は、鎖長さに依存することが知られており、このことは、本発明の場合ではない。さらに、文献において、rDAは系に応じて90〜100℃にて起こり始めることが言及されている。DMA分析での70〜80℃における特性損失の観察は、したがってrDAを促進する追加の強度を加える引張モードに起因する。
損失係数(Tanδ)曲線は、DSC分析のように、鎖の長さによらず、−90℃付近の同じTgを示す(図6B)。
ポリマーのリサイクル性能が、次いで評価された。種々の機械的分析からの使用済みストリップを再溶解し、上記で説明されたように新たに成形した。DMA結果は、図6A及び6Bに破線で報告された。2回目の成形は、架橋された材料の機械的特性に影響を及ぼさないことに注目することができる。実際に、1回目及び2回目の成形からの曲線は完全に重なり合い、エラストマーの優れたリサイクル性能を示す。最後に、DSC分析において前に観察されたように、最も長い鎖だけがDMA中に結晶化した。
引張試験
引張試験を実施して、機械的特性への鎖長さの影響を研究した。図7において、最初の成形後の架橋PBの平均応力−歪み曲線(実線)及び再成形(破線)を観察することができる。引張強度、ヤング弾性率、及び破断点伸びが決定され、4回の測定に亘って平均化された。結果を表2にまとめる。
ポリマーのリサイクル性能は、再び引張モードで試験された(図7の破線参照)。ヤング弾性率、伸び、及び破断点最大応力の観点における優れたリサイクル性能が観察された。これらの結果は、DMAにおいて得られたものと一致し、本発明のポリマーの優れたリサイクル性能を示し、再成形後に機械的特性の損失がないことを示す。
架橋ポリブタジエンのリサイクル性能特性
リサイクル性能の研究をさらに進めるために、13000g.mоl-1の鎖長さのポリブタジエンが選択され、5サイクルに亘ってリサイクル性能が評価された。再成形のプロセスは、上記と同じであった。5サイクルのリサイクルされたポリブタジエンのDMAにより得られた弾性率の曲線は、図8に表された。DMA分析は、各サンプルの曲線が、ほとんど重ね合わせられたことを明確に示す。
これらの結果は、弾性プラトーE’、Tg、及びrDAの温度の値が、再成形により影響を受けないことを示し、本発明のポリマーが、加熱及び伸張処理後に本当に安定であることを示す。引張試験は、DMAにより得られた結果を裏付けた(図9参照)。5サイクルのリサイクル性能後、ヤング弾性率の値、破断点最大応力及び歪みは影響を受けなかった。
結論として、得られたポリマーは、架橋された際に弾性網目の特性を有するが、加熱された際に、それは液体/粘性溶液になり、それは、特性の損失なく、少なくとも5回再成形することができる。
例3:本発明のポリマーの特性への架橋剤量の影響(ポリブタジエンエラストマー)
9000〜16000g.mоl-1の鎖長さを有するサンプルが選択された。マレイミド対フラン基のmоl比は、1、0.75及び0.50当量であった。DMA分析(図10参照)は、架橋密度に伴い、弾性率が減少することを示した。実際に、弾性率E’は、9000g.mоl-1シリーズに関して、1、0.75及び0.50の架橋密度に関してそれぞれ5.2、3.2及び0.8MPaに等しい。16000g.mоl-1シリーズに関して同じ挙動を観察することができ、弾性率の値は、架橋密度に伴い減少した。
引張試験も実施された。DMAと類似の傾向が観察された。9000g.mоl-1シリーズに関して、架橋密度が1から0.50となると、ヤング弾性率は3.1から0.6MPaとなり、破断点最大応力は2.9から0.7MPaとなった。比較可能な結果は、16000g.mоl-1のシリーズで得られた(図11参照)。
驚くべきことに、破断点歪みは架橋密度による影響を受けず、上述の鎖長さによってのみ影響を受けると考えられる。実際に、破断点歪みは、架橋密度によらず、9000及び16000g.mоl1シリーズそれぞれに関して180%及び400%付近である。
例4:本発明による式(I)の前駆体の合成
本発明の式(I)の前駆体に対応する化合物4’は、以下のスキーム2:
にしたがって調製される。
高いモル質量のcis−1,4−ポリイソプレン(5.42g)は、10mLのTHFに溶解したmCPBA(1.63mmоl)により0℃にて190mLのTHF中でまずエポキシ化された。室温における2時間の反応後、室温にて2時間撹拌しつつ、10mLのTHFに溶解した過ヨウ素酸(mCPBAに対して1.05当量、1.71mmоl)が滴下された。溶媒は、次いで減圧下除去され、粗生成物をジエチルエーテルに溶解させた後、セライトでろ過して不溶性ヨウ素酸を除去した。ろ液を次いで濃縮した後、(各々30mLの)Na223、NaHCO3の飽和溶液、及び蒸留水により2回洗浄した。最後に、有機層を乾燥させ(MgSO4)、セライトでろ過し、溶媒を乾燥するまで蒸発させて1’を得た。Mn(NMR)=5500g.mоl-1
14mLの乾燥THFに溶解した1’(3.50g)と、3当量のDEA(234mg)を混合し、不活性雰囲気下で2時間、40℃にて撹拌した。3当量のNaBH(OAc)3(475mg)及び1.2モル当量の酢酸を溶液に加え、不活性雰囲気下で終夜40℃にて撹拌した。濃縮後、生成物をメタノール/DCM中で沈殿/溶解により複数回精製し、減圧下で乾燥させて2’を得た。
2’(1.23g)を15mLの乾燥THFに溶解させた。50mgのNaBH4を溶液に加えて、不活性雰囲気下で10時間、60℃にて撹拌した。濃縮後、生成物をメタノール/DCM中で沈殿/溶解により複数回精製し、減圧下で乾燥させて3’を得た。
3’(0.949g)を10mLの乾燥THFに溶解させた。79μlのフラン−イソシアネート及び18μlのDBTDLを溶液に加えて、不活性雰囲気下で10時間、60℃にて撹拌した。濃縮後、生成物をメタノール/DCM中で沈殿/溶解により複数回精製し、減圧下で乾燥させて4’を得た。
3’(0.949g)を10mLの乾燥THFに溶解させた。79μlのフラン−イソシアネート及び18μlのDBTDLを溶液に加えて、不活性雰囲気下で10時間、60℃にて撹拌した。濃縮後、生成物をメタノール/DCM中で沈殿/溶解により複数回精製し、減圧下で乾燥させて4’を得た。
本開示は以下も包含する。
[1]
以下の式(I)を有する化合物。
(式中、
nは10〜2000、好ましくは15〜1500に含まれる整数であり、
a はH、直鎖又は分岐鎖(C 1 〜C 5 )アルキル、及びハロゲン原子からなる群から選択され、
Aは式(U1)又は(U2);
(式中、R a は上記のとおりであり、R a” はH、−CH=CH 2 、及び−C(=CH 2 )(R a )からなる群から選択され、R a は上記のとおりである。)
を有する少なくとも1つの繰り返し単位(U)を含み、
1 及びB 2 は、互いに独立して以下の式(B):
又は以下の式(C):
を有し、B 1 及びB 2 のうちの少なくとも1つは式(B)を有し、式中、
Xは結合、又は式−NX−X 1 −(式中、X 1 は直鎖又は分岐鎖(C 1 〜C 5 )アルキレン基である。)の基であり、
Yは直鎖又は分岐鎖(C 1 〜C 5 )アルキレン基から選択され、
Z及びZ’は互いに独立して−O−、又は−NH−であり、
W及びW’は互いに独立して−C(=O)−NH−Y’−、−C(=O)−Y’−、及び−Y’−基からなる群から選択され、Y’は直鎖又は分岐鎖(C 1 〜C 5 )アルキレン基、好ましくは(C 1 〜C 3 )アルキレン基を表す。)
[2]
前記繰り返し単位(U)が、式(U1):
(式中、Raは請求項1において規定されたとおりである。)
である、請求項1に記載の化合物。
[3]
Aが、以下の式を有する少なくとも1つの繰り返し単位(V)をさらに含む、請求項1又は2に記載の化合物。
(式中、
b はH、OH、(C 1 〜C 5 )アルキル、及びハロゲン原子からなる群から選択され、
c はH、又はハロゲン原子であるか、R b 及びR c はそれらを持つ炭素原子と共に−C=CH 2 基を形成し、
d はH、OH、−S−C(=O)−R g 、−S−C(=S)−R g 、−P(=O)(OR g 2 、−B(R g 2 、フラン−2,5−ジオニル、及びCX’ 2 f (X’はハロゲン原子であり、R f はハロゲン原子、CH 3 −C(=O)−O−(C 1 〜C 10 )アルキル、−P(=O)(Hal) 2 からなる群から選択され、Halはハロゲン原子であり、R g は直鎖又は分岐鎖(C 1 〜C 10 )アルキル基である。)からなる群から選択され、または
c 及びR d は、それらを持つ炭素原子と共に(C 3 〜C 6 )シクロアルキル、又は3〜6員ヘテロシクリル基を形成し、前記シクロアルキル及びヘテロシクリル基は任意選択的に置換されており、
繰り返し単位(V)の数の割合は、繰り返し単位(U)の数の50%以下である。)
[4]
前記繰り返し単位(V)が同じであり、かつ、好ましくは
(式中、R b 、X’、R f 及びR g は請求項3において規定されたとおりである。)
からなる群から選択される、請求項3に記載の化合物。
[5]
Aが繰り返し単位(U)からなる、請求項1又は2に記載の化合物。
[6]
以下の式(Ia)
(式中、n、R a 、A、X、Y、Z、及びWは、請求項1〜5のいずれか1項において規定されたとおりである。)
を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
[7]
a が、H又は(C 1 〜C 5 )アルキル基であり、好ましくはR a がH又はCH 3 である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
[8]
Zが−O−であり、Wが−C(=O)−NH−Y’−(Y’は好ましくは−CH 2 −基である。)である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
[9]
以下の式:
(式中、nは請求項1において規定されたとおりである。)
のうちの1つを有する、請求項1に記載の化合物。
[10]
以下の工程:
a)以下の式(IV)を有する化合物を得るための式(II)のアルデヒドと、少なくとも1つの式(III)のアミンとの反応を含む還元的アミノ化工程、
(式中、n、R a 、A、X、Y及びZは、請求項1において規定されたとおりである。)
(式中、n、R a 及びAは、請求項1において規定されたとおりであり、B 1 ’及びB 2 ’は互いに独立して式(B’):
を有するか、それらを持つ炭素原子と−C=O基を形成し、B 1 ’及びB 2 ’のうちの少なくとも1つは式(B’)である。)
b)任意選択的に、B 1 ’及びB 2 ’のうちの1つが、それを持つ炭素原子と−C=O基を形成する場合、式(IV’):
(式中、n、R a 及びAは、請求項1において規定されたとおりであり、B 1 ”及びB 2 ”は互いに独立して式(B’):
、又は−OHを有し、B 1 ”及びB 2 ”のうちの少なくとも1つは式(B’)である。)
を有する化合物を得るための上記で規定される式(IV)の化合物と還元剤、例えばNaBH 4 との反応を含む還元工程、
c)式(I)を有する化合物を得るための式(IV)又は(IV’)の化合物と以下の式(VI):
(式中、W”は独立して−Y’−N=C=O、−Y’−C(=O)−Cl、Y’−C(=O)−OH、−Y’−C(=O)、及び−Y’−Halからなる群から選択され、Y’は請求項1において規定されたとおりであり、Halはハロゲン原子である。)
を有する少なくとも1つの官能化フランとの反応、
を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の調製プロセス。
[11]
以下の式(IV)
(式中、n、Ra A、B 1 ’、及びB 2 ’は請求項10において規定されたとおりであり、好ましくはRaは−CH 3 である。)
を有する化合物。
[12]
請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物と、少なくとも2つのマレイミジル基を含む架橋剤との反応により得られやすい、ポリマー、好ましくはリサイクル可能なポリマー。
[13]
前記架橋剤が、以下の式(VII):
(式中、Rは、
−直鎖又は分岐鎖(C 1 〜C 20 )アルキレン、前記アルキレンは、任意選択的に、O又はS等の1つ又はそれより多くのヘテロ原子により中断されている、
−フェニレン、前記フェニレンは、任意選択的に、(C 1 〜C 10 )アルキルから選択される1つ又はそれより多くの置換基、好ましくは1つ又はそれより多くのメチル基により置換されている、及び
−フェニレン−L−フェニレン基、Lは、結合、(C 1 〜C 6 )アルキレン、−O−、及び−SO 2 −からなる群から選択される、
からなる群から選択される。)
を有する、請求項12に記載のポリマー。
[14]
エラストマー、好ましくはリサイクル可能なエラストマーの調製のための請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。
[15]
タイヤ、ゴムシール、自動車及び建築物のための請求項12又は13に記載のポリマーの使用。

Claims (15)

  1. 以下の式(I)を有する化合物。
    (式中、
    nは10〜2000、好ましくは15〜1500に含まれる整数であり、
    aはH、直鎖又は分岐鎖(C1〜C5)アルキル、及びハロゲン原子からなる群から選択され、
    Aは式(U1)又は(U2);
    (式中、Raは上記のとおりであり、Ra”はH、−CH=CH2、及び−C(=CH2)(Ra)からなる群から選択され、Raは上記のとおりである。)
    を有する少なくとも1つの繰り返し単位(U)を含み、
    1及びB2は、互いに独立して以下の式(B):
    又は以下の式(C):
    を有し、B1及びB2のうちの少なくとも1つは式(B)を有し、式中、
    Xは結合、又は式−NX−X1−(式中、X1は直鎖又は分岐鎖(C1〜C5)アルキレン基である。)の基であり、
    Yは直鎖又は分岐鎖(C1〜C5)アルキレン基から選択され、
    Z及びZ’は互いに独立して−O−、又は−NH−であり、
    W及びW’は互いに独立して−C(=O)−NH−Y’−、−C(=O)−Y’−、及び−Y’−基からなる群から選択され、Y’は直鎖又は分岐鎖(C1〜C5)アルキレン基、好ましくは(C1〜C3)アルキレン基を表す。)
  2. 前記繰り返し単位(U)が、式(U1):
    (式中、Raは請求項1において規定されたとおりである。)
    である、請求項1に記載の化合物。
  3. Aが、以下の式を有する少なくとも1つの繰り返し単位(V)をさらに含む、請求項1又は2に記載の化合物。
    (式中、
    bはH、OH、(C1〜C5)アルキル、及びハロゲン原子からなる群から選択され、
    cはH、又はハロゲン原子であるか、Rb及びRcはそれらを持つ炭素原子と共に−C=CH2基を形成し、
    dはH、OH、−S−C(=O)−Rg、−S−C(=S)−Rg、−P(=O)(ORg2、−B(Rg2、フラン−2,5−ジオニル、及びCX’2f(X’はハロゲン原子であり、Rfはハロゲン原子、CH3−C(=O)−O−(C1〜C10)アルキル、−P(=O)(Hal)2からなる群から選択され、Halはハロゲン原子であり、Rgは直鎖又は分岐鎖(C1〜C10)アルキル基である。)からなる群から選択され、または
    c及びRdは、それらを持つ炭素原子と共に(C3〜C6)シクロアルキル、又は3〜6員ヘテロシクリル基を形成し、前記シクロアルキル及びヘテロシクリル基は任意選択的に置換されており、
    繰り返し単位(V)の数の割合は、繰り返し単位(U)の数の50%以下である。)
  4. 前記繰り返し単位(V)が同じであり、かつ、好ましくは
    (式中、Rb、X’、Rf及びRgは請求項3において規定されたとおりである。)
    からなる群から選択される、請求項3に記載の化合物。
  5. Aが繰り返し単位(U)からなる、請求項1又は2に記載の化合物。
  6. 以下の式(Ia)
    (式中、n、Ra、A、X、Y、Z、及びWは、請求項1〜5のいずれか1項において規定されたとおりである。)
    を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. aが、H又は(C1〜C5)アルキル基であり、好ましくはRaがH又はCH3である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. Zが−O−であり、Wが−C(=O)−NH−Y’−(Y’は好ましくは−CH2−基である。)である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. 以下の式:
    (式中、nは請求項1において規定されたとおりである。)
    のうちの1つを有する、請求項1に記載の化合物。
  10. 以下の工程:
    a)以下の式(IV)を有する化合物を得るための式(II)のアルデヒドと、少なくとも1つの式(III)のアミンとの反応を含む還元的アミノ化工程、
    (式中、n、Ra、A、X、Y及びZは、請求項1において規定されたとおりである。)
    (式中、n、Ra及びAは、請求項1において規定されたとおりであり、B1’及びB2’は互いに独立して式(B’):
    を有するか、それらを持つ炭素原子と−C=O基を形成し、B1’及びB2’のうちの少なくとも1つは式(B’)である。)
    b)任意選択的に、B1’及びB2’のうちの1つが、それを持つ炭素原子と−C=O基を形成する場合、式(IV’):
    (式中、n、Ra及びAは、請求項1において規定されたとおりであり、B1”及びB2”は互いに独立して式(B’):
    、又は−OHを有し、B1”及びB2”のうちの少なくとも1つは式(B’)である。)
    を有する化合物を得るための上記で規定される式(IV)の化合物と還元剤、例えばNaBH4との反応を含む還元工程、
    c)式(I)を有する化合物を得るための式(IV)又は(IV’)の化合物と以下の式(VI):
    (式中、W”は独立して−Y’−N=C=O、−Y’−C(=O)−Cl、Y’−C(=O)−OH、−Y’−C(=O)、及び−Y’−Halからなる群から選択され、Y’は請求項1において規定されたとおりであり、Halはハロゲン原子である。)
    を有する少なくとも1つの官能化フランとの反応、
    を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の調製プロセス。
  11. 以下の式(IV)
    (式中、n、RaA、B1’、及びB2’は請求項10において規定されたとおりであり、好ましくはRaは−CH3である。)
    を有する化合物。
  12. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物と、少なくとも2つのマレイミジル基を含む架橋剤との反応により得られやすい、ポリマー、好ましくはリサイクル可能なポリマー。
  13. 前記架橋剤が、以下の式(VII):
    (式中、Rは、
    −直鎖又は分岐鎖(C1〜C20)アルキレン、前記アルキレンは、任意選択的に、O又はS等の1つ又はそれより多くのヘテロ原子により中断されている、
    −フェニレン、前記フェニレンは、任意選択的に、(C1〜C10)アルキルから選択される1つ又はそれより多くの置換基、好ましくは1つ又はそれより多くのメチル基により置換されている、及び
    −フェニレン−L−フェニレン基、Lは、結合、(C1〜C6)アルキレン、−O−、及び−SO2−からなる群から選択される、
    からなる群から選択される。)
    を有する、請求項12に記載のポリマー。
  14. エラストマー、好ましくはリサイクル可能なエラストマーの調製のための請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  15. タイヤ、ゴムシール、自動車及び建築物のための請求項12又は13に記載のポリマーの使用。
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