JP2020511385A - 2つの支持体を含む装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ガラスと呼ぶ、一のガラスシート又は複数のガラスシートの積層体を、このガラスの縁から200mmを越えてこのガラスと接触することなく、このガラスの縁と、このガラスの縁から200mmまでとの間の接触バンドにおいて、支持するための方法及び装置に関し、この装置は、第一の支持体及び第二の支持体を含み、これらの支持体は、それぞれ、シャーシ、及びこのシャーシに接続したガラスを支持するための支持手段を含み、それぞれの支持体の支持手段は、400℃〜600℃の温度で接触バンドにおいてガラスと接触することができる繊維材料を有する、ガラスを支持するための面を含み、この2つの支持体は、一方の支持面が、他方の支持面の上又は下を通過することができるように、鉛直方向に移動する相対運動で動くことができ、それによって、一方の支持体から他方の支持体へガラスを移動させることができるようになっており、第一の支持体の支持手段は、この鉛直方向に移動する相対運動の間に、第二の支持体に接続したアームを通過させることができる通路を含む。

Description

本発明は、ガラスと呼ぶ、一のガラスシート又は複数のガラスシートの積層体を支持するための装置に関する。より詳細には、本発明による装置は、連続してガラスを支持する2つの支持体を含み、第一の支持体からガラスを取り外すことによって、第二の支持体がガラスを引き受けることができ、又は第二の支持体が有しているガラスを、第一の支持体上へ取り外すことができる。本発明は、特に、複数のガラスシートを取り扱うために有効であり、特にその製造プロセスの間に、とりわけ、ガラスを、熱的曲げ加工に引き続き、冷却するときに有効である。したがって、本発明による装置は、ガラスを支持し、かつガラスを運ぶことができる。
ガラスシートを製造する方法では、ガラスシートを切断し、加熱し、曲げ加工し、冷却すること等を行う異なるステーションに、これらのシートを運ぶ必要がある。ガラスシートを支持しかつ運ぶために、ローラーベッド、重力形成工具、強化処理(テンパリング)トラック、エアークッション、吸引上部成形型(ピックアップ型とも呼ばれる)等の様々な手段が存在し、こうした手段のそれぞれは、状況に応じて、有利な点及び不都合な点を有している。
ガラスと呼ぶ、一のガラスシート又は複数のガラスシートの積層体を支持し、かつガラスの下面と接触することによって、一つの場所から別の場所へと、ガラスを移動させることができる装置を設計した。特に、ガラスの下面上の支持領域を、具体的に選択することができる。ガラスの上面と接触する必要性はない。
本発明による装置は、次々にガラスを支持するための2つの異なる支持体を含む。2つの変形が区別されている。一番目の変形によれば、まず、第一の支持体でガラスを支持し、次いで、(2つの支持体のうちの一方若しくは他方の支持体、又は2つの支持体の動作の後で)この段階では空である第二の支持体をガラスの下に置き、その後、2つの支持体が(側面から見て)すれ違うような、この2つの支持体の鉛直方向の相対運動に続いて、第二の支持体が、第一の支持体からガラスを取り外すことによって、ガラスを引き受け、その後、第二の支持体がガラスを有するようにしながら、この2つの支持体を、互いから離すように動かす。二番目の変形によれば、まず、第二の支持体でガラスを支持し、その後、ガラスを有する第二の支持体を、(2つの支持体のうちの一方若しくは他方の支持体、又は2つの支持体の動作の後で)この段階では空である第一の支持体の上に置き、その後、2つの支持体が(側面から見て)すれ違うような、この2つの支持体の鉛直方向の相対運動に続いて、第一の支持体が、第二の支持体からガラスを取り外すことによって、ガラスを引き受け、その後、第一の支持体がガラスを有するようにしながら、この2つの支持体を、互いから離すように動かす。
したがって、一方の支持体から他方の支持体へガラスを移動させ、これは、この2つの支持体の互いに両立できる形状のおかげで可能となるものであり、それによって、これらの2つの支持体は、移動の時点ですれ違うときに接触することがない。移動の時点で、上から見たときに、この2つの支持体はガラスの下にある。本件特許出願においては、どちらの支持体が他方の支持体の上にあろうと、及びそれが移動前又は移動後であろうと、この特定の状態を移動状態と呼ぶ。この移動状態において、この2つの支持体の鉛直方向の相対運動の間に、一方の支持体から他方の支持体へとガラスが移動し、この間に、この2つの支持体の支持面の高さが入れ替わる。第二の支持体は、そのシャーシに接続したアームを具備することができ、このアームが、例えば、自動的な機械的手段(例えば、ロボット)によって、第二の支持体を保持し又は移動することを可能にする。アームは、シャーシに固定されているか、又は取り外し可能な要素であって、シャーシに固定し、かつシャーシから取り外すことができる。上から見たときに、アームは、シャーシに対して、及び第二の支持体の支持面に対して、外部の要素である。アームは、その一方の末端が、ガラスに対する支持手段を直接有するシャーシの一部に接続しており、かつその他方の末端は、シャーシのこの部分及び支持面とは離れて動く。支持体の一方が有しているガラスの下で、この2つの支持体が移動状態にあるとき、この他方の末端は、ガラス/支持体の組み合わせとは離れて動いているように見える。アームは、一般的に、実質的に水平な主方向を有している。
本発明による装置は、特に、熱的曲げ加工に引き続き、ガラスシートを冷却するプロセスの間に有効である。実際、例示として、ガラスを支持する第一の支持体を、特定の温度のチャンバー内に置くことができ、その後、第二の支持体が、ガラスを引き受け、ガラスをチャンバーから出し、かつガラスを冷却領域へ移動させる。次いで、第一の支持体は、次のガラスを受け取ることができる。したがって、本発明は、次々に動く複数のガラスシートを処理するプロセスに、特に適している。
第一に、本発明は、ガラスと呼ぶ、一のガラスシート又は複数のガラスシートの積層体を支持するための装置に関するものであって、
この装置は、第一の支持体及び第二の支持体を含み、これらの支持体は、それぞれ、シャーシ、及びこのシャーシに接続した、ガラスを支持する手段を含み、
それぞれの支持体の支持手段は、ガラス支持面を含み、
この2つの支持体は、一方の支持面が、他方の支持面の上又は下を通過することができる鉛直方向に移動する相対運動で、動くことができ、それによって、一方の支持体から他方の支持体へ、ガラスを移動させることができるようになっており、
第一の支持体の支持手段は、鉛直方向の相対運動の間に、第二の支持体に接続したアームを通過させることができる通路を含む。
鉛直方向の相対運動という表現は、支持体の一方だけ、若しくは他方だけが、鉛直に移動するか、又はこの運動の間に、この2つの支持体が鉛直に動くことを意味する。
この装置は、本件出願では単に「ガラス」と言及する、一のガラスシート又は複数のガラスシートの積層体を支持するために、特に採用される。ガラスの下面が、2つの支持体で代わる代わる支持され、この面は、平面であっても、又は曲げ加工されていてもよい。より詳細には、本発明は、装輪式の乗り物(自動車、トラック、バス、農業用の乗り物)のウィンドウを製造する方法に関連して、熱い曲げ加工したガラス、特に、400℃〜600℃のガラスを取り扱う分野に関する。
支持体の支持面は、周辺軌道(周辺トラック)の場合のように連続していてよい。支持体の支持面は、不連続であってもよい。後者の場合、支持体は、複数の支持要素を含み、この要素のそれぞれが、シャーシに固定されていて、かつそれぞれが、ガラス接触領域を含んでいる。接触領域のセットが、支持面を形成している。支持要素は、その一方の末端で、シャーシに接続することができ、かつその他方の末端に接触領域を含むことができる。接触領域は、支持要素がシャーシに固定されている末端よりも、一般的には高い位置にある。支持面が不連続であるという事実は、各接触領域を他の接触領域から独立して、より容易に調節することができるという利点を有しており、それによって、この面を、正しい高さにし、かつ支持されるガラスに対して、最良の方向に向けることができるようになっている。それぞれの支持要素は、ガラスの受け取りを制動するための独立した手段を含むこともできる。さらに、熱いガラスの場合には、冷却の間、様々な接触領域の間に空気を循環させることもできる。
したがって、支持体のうちの一方の支持手段は、シャーシに固定した複数の支持要素を含むことができ、かつそれぞれの支持要素が、ガラス接触領域を含み、この支持体の支持要素の接触領域のセットが、この支持体に固有の、ガラスに対する不連続な支持面を形成する。2つの支持体を、このタイプのものとすることができる。
一方の支持体から他方の支持体へ、ガラスを移動させることを可能にするには、一方の支持体から他方の支持体へガラスを移動させる時点で、これらの支持体が、鉛直な相対運動を妨げないことが必要である。したがって、これらの2つの支持体の形状は、この運動を可能にするために適合したものでなければならない。その結果、この2つの支持体は、移動の間に、一方が他方を通過することができる。側面から見たときに、この2つの支持体はすれ違う。特に、第一の支持体の支持手段は、鉛直な相対運動の間に、第二の支持体のアームが通過できる通路を含む。この通路は、一般的には、5cm〜65cm、より一般的には10cm〜50cm範囲の幅を有する。同様に、上から見たときに、一方の支持体の支持手段は、他方の支持体の支持手段と同じ位置にあってはならない。移動位置において上から見たときに、2つの支持体の支持面は、オフセットして見えなければならず、それによって、この2つの支持体が、移動の間に、互いに接触しないようになっている。上から見たときに、2つの支持体の支持面は、分離しているように見え、重なり合っておらず、かつ鉛直な相対運動の間に、互いに接触することができないようになっている。例えば、第二の支持体は、これら2つの支持体が移動状態にあるときに、上から見て、第一の支持体の支持面で、第二の支持体の支持面(及びそのシャーシ)が完全に囲まれているようなものにすることができる。
2つの支持体が、それぞれ、シャーシに固定した複数の支持要素を含む状態では、これらの支持要素を、上から見たときに、以下のように構成することができる:
・ 第一の支持体の支持要素は、(第一の支持体のシャーシから出発して、)第一の支持体のシャーシの内側の方に向かっている;
・ 第二の支持体の支持要素は、(第二の支持体のシャーシから出発して、)第二の支持体のシャーシの外側の方に向かっている;
・ 2つの前記支持体の支持要素は、鉛直な相対運動の間に、上から見たときにオフセットしている。
その結果、鉛直方向に移動する前記相対運動の間に、2つの支持体の支持要素は、2つの櫛の歯のように、すれ違うことができる。この構造によって、2つの支持体が、ガラスの実質的に同じ領域を支持すること、すなわち、ガラスの縁から実質的に同じ距離でガラスを支持することが可能になる。この原理によれば、2つの支持体が移動状態にあるとき、上から見て、かつ水平面の正射影において、特に、第二の支持体の隣り合う支持要素の2つの接触領域の外縁に対して接線方向である直線と交差する、第一の支持体の少なくとも一つの支持要素が存在することができ、この交差は、第二の支持体の、2つの隣り合う支持要素の間で生じる。この交差は、上から見て、かつ実質的に水平面の正射影において、接触領域、又はシャーシを接触領域に接続している支持要素の一部の、いずれかで生じることができる。この状態は、数回繰り返されていてよく、特に、第一の支持体の支持要素の少なくとも2つ、又は少なくとも3つ、又は少なくとも4つ、又は少なくとも5つ、又は少なくとも6つあるいはそれを超える支持要素で生ずることができる。この移動状態の構成は、支持要素の2つのグループ(第一の支持体のグループ及び第二の支持体のグループ)を、互いに交互に配置することを反映している。同様に、2つの支持体が移動状態にあるとき、上から見て、かつ水平面の正射影において、第一の支持体の隣り合う支持要素の2つの接触領域の内縁に対して接線方向である直線と交差する、第二の支持体の少なくとも一つの支持要素が存在することができ、この交差は、第一の支持体の、2つの隣り合う支持要素の間で生じる。この交差は、上から見て、かつ実質的に水平面の正射影において、接触領域、又はシャーシを接触領域に接続している支持要素の一部の、いずれかで生じることができる。この状態は、数回繰り返されていてよく、特に、第二の支持体の支持要素の少なくとも2つ、又は少なくとも3つ、又は少なくとも4つ、又は少なくとも5つ、又は少なくとも6つあるいはそれを超える支持要素で生ずることができる。この移動状態の構成はまた、これらの支持要素のグループを、互いに交互に配置することを反映している。この原理によれば、移動状態において、かつ上から見て、一般的に、2つの支持体のうちの一方の隣り合う支持要素の少なくとも一つの組が存在し、それによって、それらの接触領域の中央を通過する直線部分が、他方の支持体の支持要素を、一般的にはその中央領域を通過し、この交差は、(組を形成する)この2つの隣り合う支持要素間で生じる。この状態は、支持要素が、2つの異なる組の部分であり得ると仮定すれば、2つの支持体のうちの一方の隣り合う支持要素の、少なくとも2つの、又は少なくとも3つの、又は少なくとも4つの、又は少なくとも5つの異なる組で生じることができる。この特性は、2つの支持体の接触領域が、ガラスを移動する時点で交互に配置されている、と言い換えることもできる。交差する部分は、支持要素の接触領域又は任意の部分を含むことができる。この移動状態の構成は、支持要素の2つのグループを、顕著に互いに交互に配置することを反映している。接触領域の中心は、上から見たときに、水平面上の接触領域の正射影の重心である。この重心は、この領域の投影の、幾何学的な中心又は質量の中心でもあり、「質量中心」又は「幾何学的中心」とも呼ばれる。これは、同一の形状で、無限に薄くかつ均一な密度を有する物体の重心に対応している、この領域の投影面上の地点である。
「第一の支持体の支持内側輪郭」とは、上から見て、かつ水平面の正射影において、その通路を含めた、第一の支持体の任意の接触領域の内縁に接する、最も短い仮想的な線である。この線の長さを、「第一の支持体の支持内側周長」と呼ぶ。この線は、その通路を含めた、様々な接触領域間の直線部分を含む。「第二の支持体の支持外側輪郭」とは、上から見て、かつ水平面の正射影において、その通路を含めた、第二の支持体の任意の接触領域の外縁に接する、最も短い仮想的な線である。この線の長さを、「第二の支持体の支持外側周長」と呼ぶ。この線は、その通路を含めた、様々な接触領域間の直線部分を含む。
本発明によれば、2つの支持体が移動状態にあるとき、上から見て、かつ水平面の正射影において、第二の支持体の複数の接触領域は、少なくとも部分的に、第一の支持体の支持内側輪郭の外側にある。本発明によれば、移動状態において、上から見たとき、第二の支持体の支持外側輪郭は、少なくとも部分的に、第一の支持体の支持内側輪郭の外側にある。特に、第二の支持体の支持外側輪郭の50%を超える部分、又は80%を超える部分、又は90%を超える部分が、好ましくは、第一の支持体の支持内側輪郭の外側にある。
特に、第一の支持体の接触領域の内側周長は、第二の支持体の接触領域の外側周長の1.2倍未満にすることができ、又は第二の支持体の接触領域の外側周長よりも小さいものにすることができる。この状態は、2つの支持体の接触領域が、2つの櫛の歯のように交互に配置されており、支持体が移動状態にあるという事実によって生じた結果である。実際、移動状態において、支持手段(アームを除く)を直接有している、第二の支持体のシャーシの部分は、一般的に、第二の支持体の接触領域、特に、第二の支持体の支持外側輪郭(及びさらには接触領域のすべて)で囲まれている。しかしながら、第二の支持体の接触領域は、第一の支持体の接触領域の近くに位置しており、上から見て、第一の支持体の接触領域と交互に配置されている。
2つの支持体が移動状態にあり、かつ上から見たときに、通路のどちらかの側にある第二の支持体のシャーシ部分(アーム及び通路に面した第二の支持体のシャーシ部分を除く)は、通常は、第一の支持体の支持内側輪郭によって完全に囲まれている。
移動状態において、かつ上から見て、(第二の支持体の支持手段と一緒になった、)第二の支持体のシャーシは、通常は、全体的により小さく見え、かつ第一の支持体のシャーシで囲まれている。移動状態において、かつ上から見て、第二の支持体の支持手段は、第一の支持体のシャーシで囲まれているように見える。
通路のどちらかの側にある第二の支持体のシャーシ部分(アーム及び通路に面した第二の支持体のシャーシ部分を除く)は、通常は、(通路の位置での仮想的な線で拡張した)第一の支持体のシャーシの上部によって完全に囲まれており、2つの支持体が移動状態にあるとき、上から見て、この部分が、第一の支持体の支持手段を直接有している。
第一の支持体のシャーシは、移動状態において、上から見て、第一の支持体の中央領域と交差しており、かつ第一の支持体に剛性を付与する目的で、第一の支持体の別の部分と接続している下部を含むことができる。この下部は、水平運動による第二の支持体の通路を妨げてはならず、このために、移動状態において、第一の支持体の支持面の下に、第二の支持体の支持面を配置するようになっている。したがって、第一の支持体のシャーシは、中央領域と交差する下部と、ガラス支持面を含む上部との間に位置する空間を含むことができ、この空間が、第二の支持体を受け入れることができるようになっている。ガラスを移動するために、第一の支持体が、最初にガラスを支持している場合には、第一の支持体に対して水平な相対運動によって、ガラスの下の移動位置で、第二の支持体を、この空間に配置し、その後、上方へ向かう鉛直な相対運動によって、第二の支持体がガラスを引き受ける。第二の支持体は、この鉛直な相対運動によってこの空間を出て、次いで、プロセスの残りを実施するステーションへガラスを運ぶ。ガラスを移動するために、第二の支持体が、最初にガラスを支持している場合には、第一の支持体に対して鉛直な相対運動によって、移動位置で、第二の支持体を、この空間に配置し、かつ、同じ鉛直な運動によって、第二の支持体が、第一の支持体にガラスを置く。その後、空になった第二の支持体を、水平運動によって、この空間から出す。その後、2つの支持体を、互いから離すように動かすことができる。
一方の支持体から他方の支持体へガラスを移動する間、ガラスは、実質的に同じ水平方向を向いたままになっている。通常は、ガラスが、2つの支持体の一方又は他方によって支持されている間は、ガラスは、この実質的に水平な方向を向いたままになっている。本発明による装置は、高温であるにもかかわらず、ガラスの形状に影響を与えることなく、一方の支持体から他方の支持体への、ガラスの移動を可能にする。
第二の支持体のこの水平運動は、(例えば、ロボットのような)自動的な機械的手段によって作動することができるアームにより生じさせることができる。アームを有するロボットの使用は、ガラスが積載されているといないとに関わりなく、移動状態において、第二の支持体を配置する水平運動、次いで、ガラスの移動をもたらす鉛直相対運動、次いで、第一の支持体から離れる第二の支持体の運動を可能にするので、特に有利である。したがって、アームを、第二の支持体へ接続することができ、このアームは、特にロボットである、自動的な機械的手段によって操作することができ、アームを用いて、水平方向及び鉛直方向に第二の支持体を動かすことができる。移動状態に支持体を配置するための、支持体の相対的な位置決め、及び支持体の鉛直な相対運動は、第二の支持体の運動によって、特に自動的な機械的手段によって、かつアームを用いることによって、もたらすことができる。
一方の支持体から他方の支持体へガラスを移動させる間に、第二の支持体に接続したアームを通過させることができるようにする、第一の支持体の支持手段に設けられた通路は、一般的に、第一の支持体の支持内側周長の20%未満、さらには15%未満である。
それぞれの支持体は、一方の末端がシャーシに接続されており、かつ他方の末端に接触領域を有する、複数の支持要素を含むことができる。支持体が複数の支持要素を備えている場合は、それぞれの支持要素の、各接触領域の面積は、例えば、50〜20000mmの範囲とすることができる。この領域の形状は、四角形、又は円形、又はその他のものにすることができる。2つの支持体は、複数の支持要素を含むことができる。(特に400〜600℃の)熱いガラスを支持する状況では、各接触領域の面積は、有利には50〜5500mm、より一般的には500〜4000mmの範囲である。熱いガラスを支持するためには、任意の接触領域は、有利には、10cmの直径の、より一般的には80mmの直径の円に内接することができる。不連続な支持面を含む支持体は、少なくとも4つの支持要素を含むことができ、したがって、同様に4つの接触領域を含むことができる。例示として、車輪の付いた乗り物のグレージングについて、支持体の一方は、特に4〜25の、より一般的には4〜20の、特に6〜20の、さらに一般的には8〜20の支持要素を含むことができ、それぞれの支持要素は接触領域を含む。2つの支持体のそれぞれが、この数の支持要素を含むことができる。
支持体が、特に曲げ加工した直後の、特に400〜600℃の熱いガラスを有することが意図されているとき、支持体は、ガラスの縁から比較的短い距離で、特に縁から最大で200mmで、特に縁から最大で170mmで、特に縁から最大で150mmでガラスと接触することになる(すなわち、それぞれ、縁から200mm、170mm、150mmを超えてガラスと接触することのない)、比較的多数の接触領域を有することが好ましい。これらの温度では、接触領域がガラスに型傷をつけるリスクがあり、このリスクは、ガラスの温度が高いほど高まる。したがって、通常は、支持要素の接触領域にかかるガラスの圧力(ガラスの重さによるもの)をできるだけ減らす必要がある。ガラスの縁付近でガラスと接触するということは、(距離がより長くなるので)より多くの支持要素の使用を可能にし、したがって、より大きな面積にガラスの重さを分配することを可能にする。特に、接触領域は、(ガラスの端面の下縁を含む)縁と、ガラスの縁から200mmまで、好ましくは縁から170mmまで、さらに好ましくは縁から150mmまでとの間で、それぞれ、縁から200mm、170mm、150mmを超えてガラスと接触することなく、接触バンドにおいて、ガラスと接触することができる。場合によっては、これらの接触領域が、ガラスの縁にあまりにも近くなり過ぎないようにすることが有利となることもあり、ガラスの冷却段階でのガラスの周縁の温度プロファイル、特に500〜560℃、又は490〜575℃といった温度範囲は、ガラスの応力の形成に重要な意味を持つ温度範囲であるので、特に、支持体が、こうした温度プロファイルを妨げないことを目的とするときには、有利となり得る。この場合に、接触領域は、有利には、ガラスの縁と実質的に平行な接触バンドで、ガラスと接触することができ、この接触バンドは、外側の仮想線及び内側の仮想線で範囲を定められる。この接触バンドの境界は以下のとおりである:
− このバンドの外側境界:ガラスの縁から、少なくとも50mm、好ましくは少なくとも60mm、好ましくは少なくとも70mm;
− このバンドの内側境界:ガラスの縁から、最大で200mm、好ましくは最大で170mm、好ましくは最大で150mm。
支持体が移動状態にあるとき、支持体は、この接触バンド以外でガラスと接することがない(このことは、ガラスが、この接触バンド以外では、周囲空気とのみ接するということを意味する)。このバンドの内側及び外側境界は、ガラスの縁に実質的に平行である。それぞれの支持体は、ガラスの中央領域(ガラスの縁から内側に向かって200mmを超える領域)と接することなく、この接触バンドだけでガラスと接触することによってガラスを支持することができる。ガラスが支持体上で安定であるためには、支持体は、ガラスの中央領域の周辺に接触バンドに沿って分布する、接触バンドにおけるガラスのための十分な接触領域を有していなければならない。
したがって、本発明による装置は、重力支持体上でのガラスの重力曲げ加工を含めた、ガラスの曲げ加工及び冷却のプロセスの観点から、ガラスを支持しかつ移動させるために、特に有用である。重力曲げ加工の間に、ガラスは、その下部主面の周囲領域で(下方を向いて)、重力支持体の上に載っており、この周囲領域は、下部主面の縁から50mmで構成されており、次いで、ガラスを重力支持体から引き離し、次いで、ガラスを冷却し、この間に、少なくとも560℃(好ましくは少なくとも575℃)の高温均一温度と呼ぶ温度と、最大で500℃(好ましくは最大で490℃)の低温均一温度と呼ぶ温度との間の、臨界温度範囲と呼ぶ温度範囲で、ガラスの下部主面は、その周囲領域で何ら接触することなく、縁から200mmよりも離れた距離にある下部主面の領域は、この周囲領域が高温均一温度に到達した時点で、この周囲領域の温度と少なくとも等しい温度にある。このプロセスに照らして、本発明による装置は、ガラスを冷却しながら、及びガラスが依然として臨界温度範囲にありながら、接触バンドでガラスを支持するために、特に有用である。したがって、より熱いチャンバーから、別の冷却チャンバーへ移動させることによって、ガラスを冷却しながら、この装置によってガラスを運ぶこともできる。本発明による装置は、周囲領域の温度の均一性を妨げるものではない。その結果、完成品のガラスの縁の圧縮応力は、8MPaよりも大きく、又は10MPaよりも大きく、さらには、20MPaまでに及ぶことができ、かつガラスの周縁に沿ってより均一である。さらに、引張応力のレベルは、5MPa未満に、さらには、4MPa未満に、又は3MPa未満に、著しく減少する。
本発明による装置で、ガラスが支持される状況において、ガラスの主面の面積は、一般的に、0.5mよりも大きく、特に0.5〜4mである。ガラスの中央領域には、通常、少なくとも100mmの直径の、さらに少なくとも200mmの直径の、さらには少なくとも300mmの直径の仮想的な円を置くことができ、この円上にあるすべての地点は、ガラスの任意の縁から200mmよりも離れており、このことが、ガラスのある一定の大きさを特徴付けている。ガラスは、通常、4つの縁(バンドとも呼ぶ)を有しており、2つの向かい合う縁の間の距離は、一般的に、500mmよりも大きく、より一般的には600mmよりも大きく、さらに一般的には900mmよりも大きい。
2つの支持体が両方とも、2つのグループを形成する複数の支持要素を具備している場合には、これら2つのグループの要素は、上述した接触バンドのように、縁から特定の距離でガラスと接触するようになっていなければならず、その結果、有利には、一方の支持体から他方の支持体へ、ガラスを移動する時点で、
− 上から見て、一方のグループの要素が、他方のグループの要素に対して、オフセットしており(この結果、移動の間にすれ違うときでも、これらの要素は接触しない)、
− 上から見て、2つのグループの要素が、接触バンドに交互に配置されており、特に、一方のグループの要素が、他方のグループの少なくとも一つの要素に、通常は、他方のグループ2つの要素に、隣り合っている(両側で隣り合っている)。
その結果、一方の支持体から他方の支持体へガラスを移動することをもたらす、鉛直な相対運動の間に、2つのグループの要素は、2つの櫛のようにすれ違うことができる。上から見て、かつ移動の時点で、2つの支持体の接触領域は、接触バンドにおいて、交互に配置しているように見える。したがって、2つの支持体は、両方とも、接触領域を含む支持要素を含むことができ、それによって、支持要素のすべてが、ガラスと、特に、最大で150mmの幅の、又は最大で100mmの幅の、又は最大で80mmの幅の接触バンドだけでガラスと接触し、2つの支持体の接触領域は、上から見て、かつ支持体が移動状態にあるときに、接触バンドにおいて少なくとも部分的に交互に配置されている。ここで、接触領域の組の間に、他方の支持体の接触領域と交互に配置することなく、移動状態で、同じ支持体の接触領域の組が隣り合うことを、何ら除外するものではない。この場合には、この組の外部にあり、かつこの組のそれぞれと向き合う側に隣り合っているのは、通常は、他方の支持体の一部である。必要なことは、接触バンド全体にわたって、2つの支持体の接触領域が、実質的に等しく分布していることであるので、この状態も、2つの支持体の接触領域が交互に配置していることに対応すると考えられる。
支持要素は、シャーシで支持されているので、第二の支持体の支持要素のみならず、この支持要素を直接有するシャーシの部分は、この鉛直運動の間に、第一の支持体の支持面を通過できることが必要である。この目的で、
・ 第一の支持体の支持要素は、有利には、(シャーシから支持面へ)内側に向かっており、かつ
・ 第二の支持体の支持要素は、有利には、(シャーシから支持面へ)外側に向かっている。
上から見て、かつガラスを移動するための鉛直運動の時点で、第二の支持体の支持要素を直接有するシャーシの部分(アームは別として)はまた、有利には、第一の支持体の支持要素で囲まれている。
あるいは、第一の支持体の支持手段を、周辺軌道(周辺トラック)とすることもできる。この軌道は主に連続しているが、鉛直方向に移動する相対運動の間に、第二の支持体のアームが通過できる通路を形成している不連続な部分を含む。ガラスの下面の周囲領域との接触を避ける場合(特に、型傷がつきやすい温度にある、熱いガラスの場合)には、周辺軌道は、端面の下縁のみでガラスと接触しながら、特にガラスを有することができる(したがって、既に上述したとおり、この縁は、ガラスの縁と、ガラスの縁からある一定の距離との間の接触バンドの一部を形成する)。しかしながら、周囲領域でのこうした接触が問題にならない場合には、周辺軌道は、ガラスの下面と接触することができる。この変形(第一の支持体が周辺軌道を含む場合)によれば、第二の支持体の支持手段は、ガラス接触領域をそれぞれ含む、シャーシに固定した複数の支持要素を含むことができ、接触領域のセットが、ガラスのための不連続な支持面を形成し、鉛直方向に移動する相対運動の間に、上から見て、第二の支持体の接触領域のセットが、周辺軌道によって囲まれている。もちろん、この条件を満足するためには、周辺軌道は、通路の位置で、実質的には完全なものになっている。
特に、熱いガラスを支持する場合には、当業者には周知である耐熱性の繊維材料で支持面を覆って、工具とのガラスの接触をやわらげることが推奨される。この材料は、通常は、フェルト又は織物若しくは編物タイプのものであり、特に、開口組織の編物材料タイプである。したがって、支持体の支持面は、繊維材料、とりわけ、特に400〜600℃の温度でガラスに接触することができる、開口組織の編物材料タイプの繊維材料(当業者には「強化処理(テンパリング)用編物材料」と呼ばれている)を有することができる。これは、そのいくつかの網の目によって、この材料を固定した基礎の部分が認識できるような、開口組織を有している。さらに、熱いガラスとの接触をさらにやわらげるために、一方又は他方の支持体の支持要素は、ガラスの接触領域の方向性を修正しながら、かつ/又は支持体によるガラスの受け取りを制動しながら、支持体がガラスを受け取った時点で、ガラスの重量に反応して、ガラスのために、接触領域を動かす手段を含むことができる。これらの手段は、特に、スプリングを含むことができる。
本発明は、また、本発明による装置によってガラスを支持することを含めた、ガラスを支持し、かつ通常はガラスを運ぶための方法に関し、この方法は、以下を含む:
・ 支持体の一方によって、ガラスを支持すること、その後、
・ 支持体の相対的な位置を決め、それによって、2つの支持体をガラスの下に置くこと、その後、
・ 2つの支持体の、鉛直な相対運動を実行し、一方の支持体から他方の支持体へ、ガラスを移動すること、ここで、この間に、第二の支持体に接続したアームが、第一の支持体の支持手段の通路を通過する。
いったん移動がなされると、支持体の一方がガラスを有するようにしながら、2つの支持体を、互いから離すように動かすことができる。
特に、本発明は、本発明による装置によってガラスを支持することを含めた、ガラスを支持し、かつ通常はガラスを運ぶための方法に関し、この方法は、以下を含む:
・ 第一の支持体によって、ガラスを支持すること、その後、
・ 支持体の相対的な位置を決め、それによって、第二の支持体をガラスの下に置くこと、その後、
・ 2つの支持体の、鉛直な相対運動を実行し、第一の支持体から第二の支持体へ、ガラスを移動すること、ここで、この間に、第二の支持体に接続したアームが、第一の支持体の支持手段の通路を通過する。
いったん移動がなされると、第二の支持体がガラスを有するようにしながら、2つの支持体を、互いから離すように動かすことができる。
本発明は、また、本発明による装置によってガラスを支持することを含めた、ガラスを支持し、かつ通常はガラスを運ぶための方法に関し、この方法は、以下を含む:
・ 第二の支持体によって、ガラスを支持すること、その後、
・ 支持体の相対的な位置を決め、それによって、第一の支持体をガラスの下に置くこと、その後、
・ 2つの支持体の、鉛直な相対運動を実行し、第二の支持体から第一の支持体へ、ガラスを移動すること、ここで、この間に、第二の支持体のアームが、第一の支持体の支持手段の通路を通過する。
いったん移動がなされると、第一の支持体がガラスを有するようにしながら、2つの支持体を、互いから離すように動かすことができる。
ガラスは、任意の種類のガラスであってよく、透明な若しくは着色した、少なくとも一つの層で被覆した、エナメル加工した若しくはエナメル加工していない、ガラスであってよい。ガラスは、ウィンドシールド、リアウィンドウ、サイドウィンドウ、後部側窓(rear quarterlight)、ルーフ、ベイフラッシュ(bayflush)等として、車輪の付いた乗り物の分野における任意の用途に役立つことができる。また、ガラスは、例えば、建築、ソーラーパネル、特殊用途、航空、ガラス質セラミックの調理用トップ(hobs)等の、自動車以外の任意の用途で役立つことができる。ガラスは、任意の厚さを有することができ(通常は、1〜100mmの範囲の厚さ)、かつ任意の寸法を有することができ、厚さ又は主面の寸法について制限はない。
自動車車両のウィンドシールド及びリアウィンドウの場合のように、ガラスは4つのバンド(すなわち、4つの縁又は4つの側)を含むことができ、これらのバンドは、2つずつが平行であるか、又は直線である必要はない。第一の支持体の支持手段に設けられ、したがって、一方の支持体から他方の支持体へガラスが移動する間に、第二の支持体のアームが通過することができるこの通路は、通常は、第一の支持体が、ガラスを有しているときに(むろん、ガラスの下に位置しながら、ガラスを有しているときに)、これらのバンドの一つに相当する寸法の範囲内に完全に含まれ、かつ、通常は、この側の中間に位置している。2つの支持体の支持面は、それぞれ、全体として4つの側を有することができる。同じことが、第一の支持体の支持内側輪郭、及び第二の支持体の支持外側輪郭にもあてはまる。第一の支持体の支持手段の通路は、通常は、その支持面の側の一つに完全に含まれ、かつ通常は、この側の中間に位置している。これは、ガラスのバンドのうちの一つにも相当する。移動状態において、この通路は、ガラスのバンドの下にある。
この方法に従う支持は、ガラスを一つの処理ステーションから別の処理ステーションへと処理する必要がある、ガラスの製造の状況下で生じ得る。これは、特に、曲げ加工後の冷却処理で起こり得る。例えば、ガラスは、第一の支持体上で、チャンバー中のある一定の温度にあり、その後、第二の支持体がガラスを取りに来て、そのチャンバーからガラスを運び去り、かつ冷却領域へガラスを移動させることができる。したがって、一方の支持体から他方の支持体へのガラスの移動は、ガラスが400〜600℃の温度にあるときに行うことができる。
本件特許出願では、「内側」という用語は、常に、支持体又はガラスの、中央を向いた方向を意味し、「外側」という用語は、支持体又はガラスの、周辺部(周囲部分)を向いた方向を意味する。
本発明は、また、第一の支持体における通路が、必ずしも存在する必要がないか、又は必要である、ということを除き、既に記載した装置に関する。実際、支持体の一つに接続し、かつその支持体の下で作動する、少なくとも一つの垂直アームは、一方の又は他方の支持体を上昇させ又は下降させて、一方の支持体から他方の支持体へガラスを移動させる役割を担うこともできる。この変形は、第二の支持体を、水平方向及び鉛直方向に動かすことができるアームの使用が特に有利となるような、好ましい形態ではない。既に述べた支持体の技術的特徴のすべて(通路は除く)は、この変形にも適用することができ、必要に応じて、分割出願の要旨を構成するものである。特に、この変形は、ガラスを支持するための、第一の支持体及び第二の支持体を含む装置に関し、これらの支持体はそれぞれ、シャーシ及びこのシャーシに接続したガラス支持手段を含み;それぞれの支持体の支持手段は、ガラス支持面を含み;2つの支持体は、これらのうちの一方の支持面が、他方の支持面の上又は下を通過することができる、鉛直方向に移動する相対運動で作動することができ、それによって、ガラスを一方の支持体から他方の支持体へ移動させることができるようになっており;2つの支持体の支持手段は、シャーシに固定した複数の支持要素をそれぞれ含み、かつガラス接触領域をそれぞれ含み;支持体の支持要素の接触領域のセットは、不連続なガラス支持面を形成し、それによって、鉛直方向に移動するこの相対運動が存在するようになっており;上から見て、第一の支持体の少なくとも一つの支持要素が、第二の支持体の隣り合う支持要素の2つの接触領域の外縁に対して接線方向である直線部分と交差し;この交差は、2つの隣り合う要素間で生じる。この状態は、好ましくは、第一の支持体の、少なくとも2つの、又は少なくとも3つの、又は少なくとも4つの、又は少なくとも5つの、又は少なくとも6つの支持要素で生じる。第一の支持体の支持手段は、(その支持面が不連続なものであるので、)鉛直方向に移動する相対運動の間に、第二の支持体に接続したアームが通過できる通路を含むけれども、そのような通路を横方向に通過するアームの使用は、好ましいとはいえ、強制的に必要であるわけではない。この変形は、既に述べたような「櫛」で、交互に配置することができる支持体に適用可能である。既に述べた技術的な特徴のすべては、この変形に適用可能である。
(原文に記載なし)
図1は、側面から見た、周辺軌道タイプの支持面2を含む支持体によって支持されている、2つの曲げ加工したガラスシート1の積層体を示したものである。この支持体は、本発明の意味するところに照らして、どちらかというと「第一の支持体」タイプの支持体よりのものである。周辺軌道2は、シャーシ3に固定されている。このシャーシが空間4を形成しており、本発明の意味するところに照らして、「第二の支持体」タイプの別の支持体が、水平運動によって、この空間を通過して移動状態に進むことができ、かつ上方への鉛直な相対運動によって、ガラスを引き受けることができる。シャーシ3は、第一の支持体の支持手段を直接有する上部5を含み、上部5は、第二の支持体が、この空間4にあるときに、第二の支持体を完全に取り囲んでいる(図3を参照されたい)。シャーシ3は、下部6を含む。この下部6は、上から見たときに、第一の支持体の中央領域と交わることができ、かつ剛性を付与する目的で、第一の支持体の様々な部分を連結することができる。この下部6は、水平運動による第二の支持体の移動を妨げず、このため、第二の支持体が移動状態に置かれると、その支持面が、第一の支持体の支持面の下に位置するようになっている。
図2は、本発明の意味するところに照らして、「第二の支持体」タイプの支持体を、遠近法によって示したものである。この支持体は、アーム21を具備するシャーシ20を含む。このシャーシは、一方の末端23が、シャーシ20に接続しており、かつ他方の末端に、ガラスの接触領域24を有している支持要素22を含む。上から見たときに、支持要素22は、(末端23で)シャーシ20から出発して、かつ接触領域24まで、外側の方に向かっている。
図3は、上から見たときの、移動状態にある図1及び2の支持体を示したものである。図1、2及び3の同じ要素は、同じ参照符号を有する。図2の第二の支持体は、最初に水平運動によって空間4(図1)を通過し、次いで、上昇して、第一の支持体が有していたガラスを引き受けることができる。実際、アーム21は、第一の支持体の支持手段2に設けられた通路30を通過することができる。第二の支持体の接触領域の外側輪郭を示す仮想的な線31は、上から見たときに、第一の支持体の支持内側輪郭を示す線32によって囲まれている。したがって、第二の支持体の、上方へ向かう鉛直運動は何ら妨げられず、それによって、第一の支持体からガラスを取り外すことによって、第二の支持体がガラスを引き受けることができるようになっている。第一の支持体の支持内側輪郭は、通路を通過し、かつこの通路を形成する支持体2の2つの端を結ぶ、仮想直線部分34で完全につながる、第一の支持体の内側32のすべてを含む。通路30の幅33は、第一の支持体の支持内側周長の20%未満である。以下のとおり、逆の動作も可能である:すなわち、第二の支持体(図2)がガラスを有し、かつ空の第一の支持体の上に、この第二の支持体を置き、次いで、第二の支持体を降下させ、かつ第一の支持体の上にガラスを置くことで、第二の支持体からガラスを取り外し、次いで、第二の支持体は、水平運動によって空間4を出ていき、かつ空のまま離れていくことができる。2つの支持体の支持面は、それぞれ、全体で4つの側を含む。第二の支持体の場合、これらの側は、仮想的な線31から開始していることが、より明らかである。第一の支持体の支持手段の通路は、一つの側に完全に含まれており、かつこの側の中間に位置している。
図4は、第一の支持体41が、曲げ加工したガラスを有しているときに、第二の支持体40が、どのようにしてこのガラスを引き受けるのかを、連続的に示したものである。ここでは、2つの支持体は、それらのシャーシに固定した、複数の支持要素から形成された支持面を有している。a)では、アーム46を作動するロボット(図示していない)で操作する、空の第二の支持体40が、曲げ加工したガラスシート47を有する第一の支持体41の方へ移動する。第二の支持体40は、複数の支持要素43を有するシャーシ42を含む。これらの支持要素43は、一方の末端44がシャーシ42に接続されており、かつこれらの他方の末端に、ガラスと接触する接触領域45を有している。上から見たときに、支持要素43は、末端44から末端45の方向に、シャーシ42の外側の方に向かっている。a)で、第一の支持体41が、複数の支持要素48を使って、ガラスシート47を有している。この第一の支持体41は、シャーシ50を含む。支持要素48は、一方の末端49がシャーシ50に接続されており、かつこれらの他方の末端51に、ガラスと接触する接触領域を有している。上から見て、支持要素48は、シャーシ50の内側の方に向かっており、末端49から出発して、末端51へ進んでいる。シャーシ50は、水平運動によって、支持体40を通過させることができ、かつ支持体40をガラスの下に配置することを可能にする空間52を含む。次いで、支持体40は、アームを通過させることができる支持要素48の間の通路のおかげで、固定されることなく、上昇することができる(c)の段階を参照されたい)。b)では、2つの支持体が移動状態にあり、第二の支持体40は、未だガラスに触れずに、ガラスの下に置かれている。c)では、ロボットで作動する、第二の支持体40のアームによって、第二の支持体40が上昇し、かつ第一の支持体41からガラスを取り外して、第二の支持体40がガラスを引き受ける。これは、第二の支持体40のアーム46を通過させることができるシャーシ41の通路のおかげで、及び支持要素43(第二の支持体)と支持要素48(第一の支持体)とが、上から見たときにオフセットしており、ここで、支持要素43は、シャーシ42から外側の方へ延在し、その一方、支持要素48は、シャーシ50から内側の方へ延在している、という事実のおかげで可能となるものである。シャーシ50の上部は、第二の支持体(アームは除く)を完全に取り囲んでいるので、支持体40が上昇することを妨げない。支持体40が上昇するにつれて、したがって、一方では支持要素43と、他方では支持要素48とが、2つの櫛の歯のようにすれ違う。支持要素43及び48は、好ましくは、これらの要素が受け取るガラスの形状に適合した、それらの接触領域を有しており、つまり、それらの接触領域が、ガラスのように方向付けられており、したがって、ガラスの、支持される領域に実質的に平行である。これらの支持要素は、ガラスを引き受ける時点で、ガラスの受け取りの衝撃を弱める(制動する)ためのスプリングを、さらに含むことができる。
図5は、一方の支持体から他方の支持体へガラス47を移動する時点の、上から見た、かつ水平面の正射影における、図4の支持体40及び41を示したものである。このガラスは、2つずつが平行ではない4つのバンドを有している。この図から、以下のことがわかる:
− 第二の支持体40のシャーシは、第一の支持体41のシャーシで取り囲まれている(アーム46は除く);
− 第二の支持体40のシャーシは、第一の支持体の支持要素48の接触領域51で取り囲まれている;
− 第一の支持体の支持要素48は、第一の支持体のシャーシ41よりも内側に延在している;
− 第二の支持体の支持要素43は、第二の支持体のシャーシ40よりも外側に延在している;
− 2つの支持体の支持要素は、上から見たときにオフセットしている;
− 支持要素の2つのグループ(第一の支持体の支持要素48のグループ、及び第二の支持体の支持要素43のグループ)は、上から見たときに、交互に配置されており、一方のグループの要素のほとんどには、他方のグループの2つの要素が隣り合っている;
− すべての支持要素の接触領域が、ガラスの縁からd1の距離にある外側第一線58と、ガラスの縁からd2の距離にある内側第二線59とによって範囲を定められる接触バンドにおいて、ガラスと接触しており、ここで、d1は、特に0であるか、又は好ましくは少なくとも50mm、及び好ましくは少なくとも6cm、及びさらには少なくとも7cmであってよく、かつd2は、特に最大で200mm、又は好ましくは最大170mm、及びさらに最大で150mmである。
以下の状況が多数繰り返されていることがわかる。すなわち、第一の支持体の支持要素51は、第二の支持体の、2つの隣り合う接触領域55及び56の外縁に対して接線方向である直線と交差し、この交差は、接触領域55及び56の間で生じる。また、以下の状況が多数繰り返されていることがわかる。すなわち、支持体の一方の、2つの隣り合う支持要素は、これらの接触領域の中央を通過する直線部分が、他方の支持体の接触領域を通過するようになっている。これは、特に、第二の支持体の接触領域55及び56の中央、並びに第一の支持体の接触領域51を通過する、直線部分57における場合である。ここで言及した構造的な要素は、2つの支持体の接触領域を交互に配置することを示しており、それによって、一方の支持体から他方の支持体への、ガラスの移動をもたらす鉛直運動の間に、これらの接触領域が2つの櫛の歯のようにすれ違うことができることを示している。
図6は、図5と同じ装置の上から見た図を示したものであり、2つの支持体は移動状態にある。図5及び図6において同一の要素は、同一の参照符号を有している。仮想的な線62は、第一の支持体の支持内側輪郭であり、上から見たときに(水平面での正射影において)、第一の支持体の接触領域51のすべてに接している。仮想線60は、第二の支持体の支持外側輪郭であり、上から見たときに(水平面での正射影において)、第二の支持体の接触領域63のすべてを取り囲み、かつそのすべてと接している。第二の支持体の支持外側輪郭の90%を超える部分が、第一の支持体の支持内側輪郭の外側にあることがわかる(この2つの輪郭のそれぞれの位置は、図6の右上隅及び左上隅だけが、上記にあてはまらない)。支持要素の2つのグループは、上から見たときに、交互に配置されており、2つの支持体の接触領域が、同じ接触バンドにおいて、ガラスの縁から実質的に同じ距離で、ガラスを支持している。通路の幅53は、線62の長さの20%未満である。通路は、上から見たときに、第一の支持体及びガラスの、一つの側の完全に内側にあり、支持体は移動状態にある。
図7は、本発明による支持体を備えることができる支持要素70を示している。図7a)では、支持要素70は、シャーシ(図示していない)に固定することができるようにした、オリフィスを有する土台71を下端部に有している。他方の端部は、支持するガラスと接触する、特にガラスでできた繊維材料79を受け取る、受け皿72を含むシューを含んでいる。この開口組織の耐熱性材料(そのメッシュを通じて、空気が容易に通り、受け皿72がメッシュを通して見えるので、開口組織と呼ばれる)は、「強化処理(テンパリング)用編物材料」と呼ばれ、図7c)からわかるように、突起73で、この要素の表面に保持されている。接触領域78は、これに垂直な方向に並進して可動であり、かつその下向きの運動は、土台と、受け皿72及び繊維材料79の組み合わせによって形成されるシューとの間で、可動部材を構成するスプリング74の圧縮を伴う。接触領域78に垂直な方向のこの動きは、シャーシに対するシューの自由度のみである。実際、スプリングの軸が、受け取るガラスの局所的に支持される領域と、実質的に垂直になるように、この要素を配向させることが有用となり得るものであり、それによって、接触領域78が、この局所的に支持される面と実質的に平行になるようにされている。したがって、接触領域78によるガラスの受け取りは、スプリング74によって制動される。図7b)は、スプリング74を、土台71を含む部分と共に取り除いたこと除き、図7a)と同じ支持要素を示す。カップ75は、スプリング74を受け入れることができることが、図7b)からわかる。同様に、ロッド76が、チューブ77に誘導されており、接触領域が、チューブ状ガイド77の軸に相当する方向だけに動くことができるようになっていることがわかる。図7c)からは、支持要素70が、突起73で保持した編物材料タイプの耐熱性繊維材料79で覆われており、かつ接触領域78を形成していることがわかる。
図8は、本発明による支持体を備えることができる、可動式の支持要素80を示している。これは、土台86によって、シャーシに固定するように設計されている。この要素は、スプリング81が波形のスプリングであり、かつその軸方向に誘導されていないことを除き、全体的に図7の要素に類似している。したがって、その軸の方向82に圧縮することができるが、このスプリングは、さらに、スプリングの軸の周りの任意の側にシューを傾斜する自由度83を提供する。受け取るガラスが接触すると、接触領域84(これは、図7c)の要素のように、突起85で保持した耐熱性繊維材料を備えなければならない)は、支持されるガラスの局所面と平行になるように、自動的に方向付けられる。

Claims (23)

  1. ガラスと呼ぶ、一のガラスシート又は複数のガラスシートの積層体を、前記ガラスの縁から200mmを越えて前記ガラスと接触することなく、前記ガラスの縁と前記ガラスの縁から200mmまでとの間の接触バンドにおいて、支持するための装置であって、
    前記装置は、第一の支持体及び第二の支持体を含み、これらの支持体は、それぞれ、シャーシ、及び前記シャーシに接続した、前記ガラスを支持するための支持手段を含み、
    それぞれの支持体の前記支持手段は、400℃〜600℃の温度で前記接触バンドにおいて前記ガラスと接触することができる繊維材料を有する、前記ガラスを支持するための面を含み、
    2つの前記支持体は、一方の支持面が、他方の支持面の上又は下を通過することができるように、鉛直方向に移動する相対運動で動くことができ、それによって、一方の支持体から他方の支持体へ、前記ガラスを移動させることができるようになっており、
    前記第一の支持体の前記支持手段は、鉛直方向に移動する前記相対運動の間に、前記第二の支持体に接続したアームを通過させることができる通路を含む、
    装置。
  2. 前記第一の支持体の前記支持面が、四つの側を形成しており、前記アームを通過させることができる前記通路が、一つの側に完全に含まれている、請求項1に記載の装置。
  3. 前記通路が、5cm〜65cm、より一般的には10cm〜50cmの範囲にある幅を有する、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記通路の幅が、前記第一の支持体の支持内側周長の20%未満である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記繊維材料が、開口組織の編物材料タイプのものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
  6. アームが、前記第二の支持体に接続されており、このアームが、自動的な機械的手段で、特にロボットで操作され、前記アームを使って、水平方向及び鉛直方向に前記第二の支持体を動かすことができる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記支持体のうちの一つの支持手段が、前記シャーシに固定した複数の支持要素を含み、前記支持要素はそれぞれ、ガラス接触領域を含んでおり、前記支持要素の前記接触領域のセットが、前記ガラスを支持するための不連続な表面を形成している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 2つの前記支持体の前記支持手段が、それぞれ、前記シャーシに固定した複数の支持要素を含み、前記支持要素はそれぞれ、ガラス接触領域を含んでおり、前記支持体の前記支持要素の前記接触領域のセットが、前記ガラスを支持するための不連続な表面を形成している、請求項7に記載の装置。
  9. 2つの前記支持体のそれぞれが、4〜25の支持要素、より一般的には4〜20の支持要素、特に6〜20の支持要素、より一般的には8〜20の支持要素を含む、請求項8に記載の装置。
  10. 以下の特徴を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置:
    ・ 前記第一の支持体の前記支持要素は、前記第一の支持体の前記シャーシから出発して、前記第一の支持体の前記シャーシの内側の方に向かっている;
    ・ 前記第二の支持体の前記支持要素は、前記第二の支持体の前記シャーシから出発して、前記第二の支持体の前記シャーシの外側の方に向かっている;
    ・ 2つの前記支持体の前記支持要素は、鉛直方向に移動する前記相対運動の間に、上から見たときにオフセットしている。
  11. 鉛直方向に移動する前記相対運動の間に、上から見たときに、前記第二の支持体の隣り合う支持要素の2つの接触領域の外縁に対して接線方向である直線と交差する、前記第一の支持体の少なくとも一つの支持要素が存在し、この交差は、2つの隣り合う前記支持要素の間で生じる、請求項8〜10のいずれか一項に記載の装置。
  12. 鉛直方向に移動する前記相対運動の間に、上から見たときに、前記支持体のうちの一方の、少なくとも2つの隣り合う支持要素が存在し、それによって、それらの接触領域の中央を通過する直線部分が、他方の支持体の支持要素、特にその中央領域を通過するようになっている、請求項8〜11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記第二の支持体の支持外側輪郭は、少なくとも一部分が、前記第一の支持体の支持内側輪郭の外側にあり、特に、前記第二の支持体の支持外側輪郭の長さの50%を超えて、又は80%を超えて、又は90%を超えて、前記第一の支持体の支持内側輪郭の外側にある、請求項8〜12のいずれか一項に記載の装置。
  14. それぞれの前記支持体のそれぞれの前記支持要素の、それぞれの前記接触領域の面積が、50〜20000mm、一般的には50〜5500mm、より一般的には500〜4000mmの範囲にある、請求項8〜13のいずれか一項に記載の装置。
  15. 前記第一の支持体の前記支持手段が、周辺軌道であり、かつ前記第二の支持体の前記支持手段が、前記シャーシに固定した複数の支持要素を含み、前記支持要素はそれぞれ、ガラス接触領域を含んでおり、前記接触領域のセットは、前記ガラスを支持するための不連続な表面を形成しており、前記第二の支持体の前記接触領域のセットは、上から見たときに、鉛直方向に移動する前記相対運動の間に、前記周辺軌道で囲まれている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
  16. 以下を含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の装置によって、ガラスと呼ぶ、一のガラスシート又は複数のガラスシートの積層体を支持するための方法:
    ・ 前記支持体の一つによって、前記ガラスを支持すること、その後、
    ・ 前記支持体の相対的な位置を決め、それによって、2つの前記支持体を前記ガラスの下に置くこと、その後、
    ・ 2つの前記支持体の、鉛直方向に移動する前記相対運動を実行し、一方の支持体から他方の支持体へ、前記ガラスを移動すること、ここで、この間に、前記第二の支持体に接続したアームが、前記第一の支持体の前記支持手段の前記通路を通過する。
  17. 2つの前記支持体の前記支持手段のそれぞれが、前記シャーシに固定した複数の支持要素を含み、かつ前記支持要素はそれぞれ、ガラス接触領域を含んでおり、前記支持体の前記支持要素の前記接触領域のセットは、前記ガラスを支持するための不連続な表面を形成しており、前記支持体の前記支持面は、接触バンドのみで、前記ガラスの下面と接触するようになっており、前記接触バンドの境界が、以下のとおりである、請求項16に記載の方法:
    ・ 前記バンドの外側境界:前記ガラスの縁から、少なくとも50mm、好ましくは少なくとも60mm、好ましくは少なくとも70mm;
    ・ 前記バンドの内側境界:前記ガラスの縁から、最大で200mm、好ましくは最大で170mm、好ましくは最大で150mm。
  18. それぞれの前記支持体の、それぞれの前記支持要素の、それぞれの前記接触領域の面積が、50〜5500mm、より一般的には500〜4000mmの範囲にあり、かつ移動の時点で、上から見たときに、2つの前記支持体の接触領域が、前記接触バンドに、交互に配置されているように見える、請求項17に記載の方法。
  19. 以下を含む、請求項15に記載の装置によって、ガラスを支持するための方法:
    ・ 前記支持体の一つによって、前記ガラスを支持すること、その後、
    ・ 前記支持体の相対的な位置を決め、それによって、2つの前記支持体を前記ガラスの下に置くこと、その後、
    ・ 2つの前記支持体の、鉛直方向に移動する前記相対運動を実行し、一方の支持体から他方の支持体へ、前記ガラスを移動すること、ここで、この間に、前記第二の支持体に接続したアームが、前記第一の支持体の前記支持手段の前記通路を通過する。
  20. 前記ガラスが、四つの側を有している、請求項16〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記第一の支持体の前記支持手段の前記通路が、前記ガラスの一つの側に完全に含まれている、請求項20に記載の方法。
  22. 前記ガラスの、一方の支持体から他方の支持体への移動を、前記ガラスが、400℃〜600℃の温度にあるときに行う、請求項16〜21のいずれか一項に記載の方法。
  23. アームが、前記第二の支持体に接続されており、このアームが、自動的な機械的手段で、特にロボットで操作され、前記アームを使って、水平方向及び鉛直方向に前記第二の支持体を動かすことができ、前記支持体の相対的な位置決め、及び前記支持体の鉛直方向の前記相対運動を、前記自動的な機械的手段及び前記アームを使った、前記第二の支持体の運動によって行う、請求項16〜22のいずれか一項に記載の方法。
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