JP2020508282A - 減少した引張応力を有するガラスペイン - Google Patents

減少した引張応力を有するガラスペイン Download PDF

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Abstract

本発明は、以下を含む、ガラスシートを曲げ加工し、かつ冷却するための装置及び方法に関する:重力支持体上で、重力によってガラスを曲げ加工すること、ここで、曲げ加工の間に、ガラスは、第一の主面の縁から50mmで構成される周囲領域で、重力支持体上に載っている;次いで、ガラスが560℃を超えているときに、重力支持体からガラスを引き離すこと;次いで、ガラスを冷却すること、ここで、冷却の間に、高温均一温度と呼ぶ、少なくとも560℃の温度と、低温均一温度と呼ぶ、最大で500℃の温度との間にある、臨界温度範囲と呼ぶ温度範囲で、ガラスの第一の主面は、その周囲領域で全く接触しておらず、周囲領域が高温均一温度に到達した時点で、縁から200mmを超える距離にある、第一の主面の領域は、周囲領域の温度と少なくとも等しい温度にある。

Description

本発明は、曲げ加工したガラスペイン、特に、曲げ加工した積層グレージングを製造する方法に関し、かつ減少した引張応力を得ることを目的として、曲げ加工した後に、ガラスを冷却する工程の改善を提案する。本発明は、重力支持体と呼ぶ重力曲げ加工支持体上での、曲げ工程を含む、曲げ加工の方法に関する。
本発明は、特に、道路乗り物(自動車、トラック、バス)用のウィンドシールド又はルーフタイプの積層グレージングの製造に関するが、航空機又は建築物用の任意のグレージジングの製造にも関する。
重力曲げ加工プロセスでは、ガラスの最終的な形状に適合させた形を有する、「重力支持体」と呼ぶ、ガラスを支持する道具が、すべての成形段階の間、すなわち、大まかな曲げ加工、曲げ加工、及び冷却の間に、ガラスの下面の周辺部と接する。したがって、各グレージングの設計のためには、異なるプロセス工程の数に少なくとも等しい数の、特定の一連の複数の重力支持体を所有する必要がある。重力支持体は、通常は、フレームの形状を有している。重力支持体は、好ましくは、当業者には周知の耐熱性繊維材料で覆われており、この材料がガラスと接触する。ガラスと接触する重力支持体の軌道(トラック)の幅は、通常は、耐熱性繊維材料を含めて、3〜20mmの範囲にある。
ガラスが曲げ加工工程を出て、冷却段階を開始するとき、従来技術では、ガラスは、通常は、最後の重力支持体と、その周辺部で接しており、特に、ガラスの縁から5〜10mmの間で接している。ガラスを硬化し、かつ冷却するとき、ガラスの温度分布を応力場に変換したものに相当する永久ひずみをもたらす、物理的な現象が生じる。この現象は、ガラスを硬化する間に開始し、かつ均一な温度分布に到達したときに、冷却の終わりで終了する。定性的な関係では、ガラスが最初に硬化する部分は、圧縮応力が集中する部分に相当し、その一方で、ガラスが遅れて硬化する部分には、引張応力が集中する。本発明に照らして記載する縁応力は、材料の任意の地点で、かつ所与の方向について、その地点及びその方向での応力場の平均として定義することができる膜応力であり、この平均は、試料の厚さ全体を通じて計算される。試料の縁では、この縁に平行な膜応力成分だけが関連し、つまり、垂直成分は、ゼロの値を有する。また、試料の縁に沿った、かつ試料の厚さ全体を通じた平均応力の測定を可能にする任意の測定方法が適切である。縁応力を測定する方法は、光弾性手法を利用する。以下に引用するASTM規格に記載されている2つの方法は、縁応力値の測定を可能にする:
− ASTM規格 C1279−2009−01、手順Bに記載されている、バビネ補償板を使用する方法;
− いわゆる、セナルモン又はジェソップ−フリーデル補償板を使用し、かつイギリスのプレストンにある、Sharples Stress Engineers社から販売されているSharples S−67のような、市販の装置で実施される測定;その測定原理は、ASTM規格 F218−2005−01に記載されている。
本件特許出願に照らして、圧縮応力値は、ASTM規格 F218−2005−01に記載されている方法によって測定される。張力測定は、グレージングの縁に平行な領域であるが、この領域の内側に向かう方向からわずかに離れたところに位置する領域で、同じ方法を使用して実施される。
圧縮応力値は、通常、縁から0.1〜2mmの間で、好ましくは、縁から0.1〜1mmの間で測定される。この測定が、縁の近くであり、かつグレージングの範囲内で行われるとき、縁の引張応力の領域は、通常、ガラスの縁から3〜100mmの間に位置する周囲領域の範囲内に特定される。
最後に、引張応力は、(乗り物に搭載されたときの)グレージングにおける、外部ガラスシートの膜応力に関係しており、これは、積層前の外部ガラスシートだけ、又は積層後の外部ガラスシートのいずれかで、イギリスのプレストンにある、Sharples Stress Engineers社から販売されている、市販の装置であるSharples S−69を使って測定することができる、ということを述べなければならない。組み立て後に実施する測定を適切なものとするために、黒色塗料又は金属塗料を用いて、グレージングの外部ガラスシートの内側表面をカラー化することが必要である。乗り物の外側の位置にあるこのシートは、本発明による方法によって曲げ加工する間の、かつ複数のガラスシートの積層体の場合の、下側に位置するシートに相当している。
グレージング特性についての現在の仕様は、積載時及び使用時のグレージングの機械的頑強性を維持するために、8MPaを超える、適切な縁圧縮応力値、及び可能な限り低い縁引張応力値を要求するものである。
本発明は、冷却時に、ガラスの周辺部と重力支持体との接触によって誘発される、温度分布のかく乱を防止することを可能にするものである。また、上記の縁圧縮応力のレベルを、より大きな安全裕度をもって、より容易に達成し、かつ引張応力のレベルを減少させる。
欧州特許出願公開第2 532 625 A1号公報は、ひずみ点よりも低い温度にガラスの表面を冷却した後に、ガラスを支持する装置を教示している。ガラスの中央領域は、縁よりも先に、ひずみ点よりも低い温度に冷却される。この技術は、ガラスをアニーリングするために適用される。ガラスを支持体から外すことができるようにするために、ガラスの内側を冷却することが必要である。このことは、この中央領域での圧縮を生じさせ、この圧縮応力は、周辺部での引張領域によって必然的に相殺されなければならない。したがって、中央領域の冷却は、ガラスを弱くし得る、周辺部のより高い引張応力を生じさせる、というリスクを伴う。さらに、アニーリング工程の十分な制御が足りず、かつガラスが、この段階であまりにも長い間、あまりにも高い温度のままであると、表面の圧縮レベルは、不十分なものになり得る。
一連の複数の重力支持体を使用した、従来技術の重力曲げ加工の方法は、以下のような問題を生じている:
1.冷却速度は、加熱炉に関連した多数のパラメーターに依存している。すなわち、多数のパラメーターとして、サイクル時間、グレージングの質量と行われる冷却、加熱炉の圧力を挙げることができ、加熱炉の圧力は、制御することが困難であり、かつパラメーターの設定及び行われる温度測定について、多数の試みを必要とする。
2.たとえ冷却速度が十分に制御されていたとしても、グレージングの周辺全体にわたってガラスが硬化するときに、ガラスの縁での温度プロファイルを微調整することは非常に難しい。また、仕様から逸脱する応力が局所的に生じる可能性がある。このため、これらの不具合を局所的に補整するための、工具への直接的な工夫が必要であり、応力レベルを長い時間にわたって維持しようとする場合には、これは、試験及び保守管理時間に、高額な費用がかかる。
3.使用時の脆弱性の問題(例えば、自動車のグレージングの場合には、砂利の影響に対する感受性)に対する保護のために、自動車の製造業者は、残留引張応力が、8MPaよりもかなり低いことを要求している。単純な冷却チャンバー内での重力支持体上のグレージングの冷却では、周長のすべてにわたって、5MPa未満の値を達成できない。
4.冷却段階を含めたプロセスのすべての工程で、特定の工具がガラスを移送するので、製造されるそれぞれの設計のために、多数の特定の工具が必要となり、このことは、高い投資費用、保守管理費用及びエネルギーコストに反映される。各重力支持体は、プロセスのすべての温度サイクルを、したがって、非常に異なった温度を経ることになり、これは、エネルギーの観点から高額な費用がかかる。
本発明の発明者らは、以下の分析を行った。上記の2及び3の問題は、グレージングが、冷却時に、その縁で重力支持体に支持されており、かつこの支持体が、ガラスの均一な冷却を、特に縁で妨げている、という事実が原因となっている。支持体は、ガラスよりもゆっくりと冷却され、かつガラスの周辺と支持体との接触は、支持体の冷却を妨げるので、実際、ガラスの縁と支持体とが接触することは不利となる。この現象は、ガラスと支持体との間の伝導による熱伝達と、支持体による加熱炉の床板の遮蔽後の、放熱による熱伝達との結果として生じるものである。これは、高い引張応力を引き起こす。
本件特許出願では、ガラスは、単一のシートの形態であるか、又はより一般的には、いくつかのシートの積層体の形態であり、又はさらにより一般的には、2つのシートの積層体の形態である。本発明の説明を平易にするために、「ガラス」という用語を、単一のシート、又は複数のシートの積層体を指すために使用する。一のシートであろうと、又は複数の重ね合ったシートであろうと、ガラスは、ここでは第一の主面及び第二の主面と呼ぶ2つの外部主面を有し、重力曲げ加工は、下方を向いている第一の主面上でガラスを支持することによって、重力支持体上で行われる。積層体の場合には、複数のシートは、曲げ加工及び冷却のプロセスの間中ずっと、積層されたままであり、それによって、組み立てることを目的とする全てのシートが、同一の形態を成すことを保証するようにされている。したがって、最終的な積層グレージングへの、これらの複数のガラスシートの結合は、良好な条件下で行われ、良好な品質の積層グレージングをもたらす。
本発明は、方法に関する独立請求項に記載した方法に関する。本発明はまた、装置に関する独立請求項に記載した装置に関する。本発明による方法は、本発明による装置を使用して、実施することができる。
より詳細には、本発明は、第一の主面及び第二の主面を有する、ガラスと呼ぶ、一のガラスシート又は複数のガラスシートの積層体を、曲げ加工し、かつ冷却することを含む、曲げ加工したガラスを製造する方法に関し、この方法は、以下を含む:
重力支持体上で、ガラスを重力曲げ加工すること、ここで、この重力曲げ加工の間に、ガラスは、その第一の主面の周囲領域での接触によって、この重力支持体上に載っており、この周囲領域は、第一の主面の縁から50mmで構成されている;
その後、ガラスが560℃を超える温度にある間に、ガラスを、この重力支持体から引き離すこと;
その後、高温均一温度と呼ぶ、少なくとも560℃の温度と、低温均一温度と呼ぶ、最大で500℃の温度の間の範囲にある、臨界温度範囲と呼ぶ温度範囲で、第一の主面が、その周囲領域では全く接触しないままで、ガラスを冷却すること。
本件特許出願に照らして、ガラスの第一の主面の周囲領域は、臨界温度範囲において、接触しておらず、このことは、この周囲領域が、固体物質といかなる接触もしておらず、すなわち、ガス状雰囲気とのみ接触していることを意味する。重力支持体上での曲げ加工の間、重力支持体との接触は、完全に周囲領域において生じるものであって、周囲領域を越えてガラスと接触することはない。このため、重力支持体からのガラスの引き離しは、重力支持体が560℃を超える温度にあるときに行われ、この時には、ガラス全体(周囲領域及び中央領域)が、この温度を超える温度にあるものと理解される。引き離しの時点で、中央領域と呼ぶ、ガラスの縁から50mmよりも離れた第一の主面の領域は、周囲領域の温度よりも高い温度にある。ガラスの第一の主面の中央領域、特に、縁から200mmを超える、さらに一般的には、縁から170mmを超える、さらに一般的には、縁から50mmを超える、ガラスの第一の主面の領域は、周囲領域が、高温均一温度に到達した時点で、好ましくは、周囲領域が、低温均一温度に到達した時点でも、より一般的には、重力支持体からのガラスの引き離しの時点から、少なくとも、周囲領域が、高温均一温度に、さらには低温均一温度に到達する時点までの間に、この周囲領域の温度と少なくとも等しい温度にあり、一般的にはこの周囲領域の温度を超える温度にある。
高温均一温度と低温均一温度の間の温度範囲を、臨界温度範囲と呼び、かつ高温均一温度から低温均一温度になるまでの時間を、臨界冷却時間と呼ぶ。高温均一温度は、好ましくは、少なくとも575℃である。低温均一温度は、好ましくは、最大で490℃である。
臨界温度範囲でのガラスの冷却の間に、ガラスの第一の主面は、好ましくは縁から60mmの間では接しておらず、好ましくは縁から70mmの間では接していない。臨界温度範囲でのガラスの冷却の間に、ガラスの第一の主面は、好ましくは縁から200mmを超えて接触しておらず、好ましくは縁から170mmを超えて接触しておらず、好ましくは縁から150mmを超えて接触していない。したがって、ガラスの第一の主面の「接触バンド」を、以下のように定義することができ、ガラスが臨界温度範囲にあるときに、ガラスは、好ましくは、この接触バンドにおいて支持されている:
− このバンドの外側境界:ガラスの縁から、少なくとも50mm、好ましくは少なくとも60mm、好ましくは少なくとも70mmであり、
− このバンドの内側境界:ガラスの縁から、最大で200mm、好ましくは最大で170mm、好ましくは、ガラスの縁から最大で150mmであり、
これらの境界以外では、固体物質とガラスとのいかなる接触もない。このバンドの外側境界及び内側境界はガラスの縁に対して平行である。
ガラスの第一の主面の周囲領域で、さらには、縁から60mmの間又は70mmの間であっても、任意の固体物質との接触がないことは、この領域の温度の均一化につながる。均一な温度とは、ガラスの温度が、この50mmの周囲領域にわたって、5℃を超えるまでには、好ましくは1℃を超えるまでには、好ましくは0.6℃を超えるまでには変化しない、ということを意味する。実際、ガラスの均一な温度は、ガラスの第一の主面を、温度ビデオカメラを使って測定することで確認する。この均一性は、ガラスの縁に垂直な部分のそれぞれについて達成されるが、一つの部分が、別の部分と異なる温度を有していてもよい。第一の主面の周囲領域は、(高温均一温度と低温均一温度の間の)臨界温度範囲で、ガラスの縁に垂直な部分と交差する任意の線上での温度が均一である。
本発明に関連して使用されるガラスは、ソーダ石灰ガラスである。ソーダ石灰ガラスは、通常、フロートプロセスによって形成され、自動車用途のために、日常的に使用されている。本発明によれば、最後の重力支持体から、ガラスを引き離し、かつその後、周囲領域の温度を均一化し、かつ温度の均一性を保ちながら、臨界温度範囲の終わりまでガラスを冷却することによって、ガラスに生じる応力の制御を改善する。ガラスの第一の主面が、通常は乗り物の外面に配置されるので、特定の抵抗性、特に衝撃抵抗性を有しなければならないのは、ガラスの第一の主面である。この第一の主面は、当業者によって、「面1」とも呼ばれ、通常は、凸面状である(2枚のガラスシートを含む積層グレージングの場合は、面4が乗り物の内側の面である)。したがって、この面は、曲げ加工の間であり、かつ最後の重力支持体と接触している間に、及び曲げ加工に続く臨界冷却時間の間に、下側の位置にある(かつ積層体では外側の位置にある)。
本件特許出願に照らして、「特定支持体」との表現は、下からガラスを支持するための支持体を指すが、この支持体は、下方を向いた第一の主面の周囲領域(この第一の主面の、縁から50mmの部分)では、ガラスと接触しない。以下に、様々な種類の特定支持体を記載する。本件特許出願では、冷却特定支持体、予備特定支持体、取り外し特定支持体に言及する。
本発明によれば、ガラスの第一の主面を、高温均一温度を超える温度で、最後の重力支持体から引き離し、その面の周囲領域の温度を均一化することができるようになっている。ガラスのこの同じ面は、臨界温度範囲の少なくとも一部で、特定支持体上に置くことができ、この周囲領域の温度の均一性を保ちながら、ガラスの冷却を続けることができる。いったん、この第一の主面の温度が、この周囲領域で均一になれば、臨界温度範囲内であっても、ガラスをより迅速に冷却することができる。
本発明のおかげで、第一の主面を有するシートにおける、完成品のガラスの縁の圧縮応力は、8MPaよりも大きく、又は10MPaよりも大きく、さらには、20MPaまでに及ぶことができ、かつこの応力は、ガラスの周辺部に沿ってより均一である。さらに、引張応力のレベルは、5MPa未満に、さらには、4MPa未満に、又は3MPa未満に、著しく減少する。圧縮領域から引張領域へ移行する位置は、通常、縁から1〜5mmの距離にある。最大引張応力を生じる位置は、通常、縁から5〜40mm、より一般的には、15〜40mmの距離にある。
得られたグレージングの機械的頑強性は、ビッカース点を使用して、グレージングの面1に衝撃を与えることによって、評価することができる。この種類の試験は、ウィンドウが乗り物に取り付けられたときに、砂利からの衝撃に対するウィンドウの抵抗性を評価することを可能にする。ガラスに亀裂を入れない圧子の衝撃エネルギーが高ければ高いほど、その頑強性はより大きくなる。本発明の方法によって得られるグレージングは、重力支持体上での冷却を含んで製造されたグレージングよりも、頑強である。この高められた頑強性は、減少した、縁の引張応力レベルに起因する。
さらに、上述したとおり、第一にグレージングの脆弱性を決定する、縁の引張応力は、膜応力であり、この膜応力は、ガラスシートの表面のあらゆる点Mで、その点でのガラスシートの厚さの範囲内での応力の平均に等しい。したがって、この平均は、点Mでガラスシートに垂直であり、かつ完全に点Mを通過する切片「S」に沿って計算される。また、異なる応力プロファイルが、同一の引張応力値に対応する切片Sに沿って存在することができる。可能である様々な応力プロファイルのうち、ガラスの第一の主面が圧縮状態にあるプロファイルは、機械的強度のために最大の恩恵をもたらす。実際、圧縮状態にある第一の主面の表皮は、ガラスシートの表面に平行な方向と、ガラスシートの厚さとの両方において、表面欠陥が伝播するのを妨げ、かつ表面欠陥が亀裂に変わることを防止する保護層のような役割を果たす。その一方で、禁ずることを試みる必要がある応力プロファイルは、ガラスの第一の主面が引張状態にあるような応力プロファイルである。
応力発生のメカニズムの議論の間に、引張状態にある領域は、ガラスが遅れて硬化する場所に相当するということを述べた。従来技術において、重力支持体と接触したガラスの冷却は、ガラスと重力支持体との接触領域の近くに位置する領域で、実際に冷却の遅れを促進する、ということも述べた。
このため、重力支持体上でのガラスの冷却は、ガラスの内側の領域及びガラス縁の近くにある領域に沿った、(外部ガラスシートの厚さにおける)平均冷却時間を助長するが、それと同時に、この同じ周囲領域において、結果的にガラスの第一の主面を引張状態にしがちな、第一の主面の冷却の遅延をも助長する。したがって、本発明に従って得られたガラスの向上した頑強性は、全体的により高い表面圧縮レベルにも起因するものである。ガラスの第一の主面の周囲領域での温度の均一性を達成するために、この周囲領域は、十分な時間、好ましくは、いかなる道具とも接触せず(すなわち、ガス状雰囲気とのみ接触する)、その後、高温均一温度に到達し、均一化が得られる。この温度の均一化時間は、通常、少なくとも5秒、好ましくは少なくとも6秒、さらには、少なくとも7秒である。この温度均一化時間の間、第一の主面全体が、完全に接触しないことが好ましい。この均一化は、実際、第二の主面上での吸引によって保持されており、かつ第一の主面では何ら接触していないガラスで得られ、以後は単に、上部成形型と呼ぶ、スカートと、型とスカートの間の空気を吸引する吸引手段とを有する上部成形型のおかげで、スカートによる吸引が、この成形型に対してガラスを保持する力をもたらす。この種類の上部成形型は、例えば、国際公開第2011/144865号の図3に示されており、スカートは、この図の要素39である。ガラスの縁部分の近くで、スカートによって吸引され、かつ循環する空気は、ガラスの第一の主面の周囲領域の温度の均一化を促進する。上部成形型は、好ましくは、フレームの形態をしており、このフレームは、好ましくは、耐熱性の繊維材料で覆われており、それによって、ガラスの第二の主面の表面に型傷がつくリスクを低減する。このフレームは、繊維材料を含めて、3〜20mmの範囲の幅を有することができる。この上部成形型は、ガラスの縁を越えて延在することなく、ガラスと接触し、空気流の噴出を妨げないようになっている。この上部成形型は、その外縁が、ガラスの縁から3〜20mmの距離に達するように、ガラスと接触することができる。
推奨されないが、ガラスの第一の主面の周囲領域の温度の均一性を保ちつつ、高温均一温度を超える温度で、特定支持体上にガラスを置くことを何ら除外するものではない。特定支持体を使用する場合は、高温均一温度よりも低い温度で、その特定支持体上にガラスを置くことが好ましい。少なくとも、低温均一温度に到達するまで(臨界冷却時間の終わりまで)、さらに、通常は、低温均一温度よりも低い温度で、特定支持体(又は連続する複数の特定支持体)によって、ガラスを運ぶことができる。必要に応じて、臨界温度範囲を含む温度と、臨界温度範囲よりも低い温度との間で、連続する複数の特定支持体よって、ガラスを支持することができる。
本発明によれば、ガラスの曲げ加工は、中実な曲げ加工成形型に対する、補足的な曲げ加工を含むことができる。この補足的な曲げ加工は、重力支持体上での曲げ加工の後に続くものである。この補足的な曲げ加工は、とりわけ、吸引によって、吸引下部型と呼ばれる下部曲げ加工型上で、特に実施することができる。この吸引下部型は、オリフィスを有する中実成形型であり、このオリフィスを通じて、ガラスの第一の主面に吸引が適用される。この中実成形型は、少なくともガラスシートと同じ大きさであり、したがって、ガラスシートの縁まで延在している。この型は、ガラスの第一の主面の周囲領域の温度の、均一な又は不均一な特徴を著しく変えるものではない。この種類の吸引下部型は、例えば、国際公開第2006/072721号の図2に示されている。
補足的な曲げ加工を実施する状況では、この補足的な曲げ加工を、570℃を超える温度で、さらには580℃を超える温度で実施する。補足的な曲げ加工の温度は、通常は、重力曲げ加工温度よりも低い温度である。この補足的な曲げ加工の後で、ガラスを吸引下部型から引き離し、かつ高温均一温度に到達する前に、ガラスの下面の周囲部分の均一化のために必要な時間の間、ガラスの第一の主面の周囲領域を、接触しないままにしておくことが必要である。
本発明による方法の間に、通常は下側の位置にある、ガラスの第一の主面は、重力支持体と接しており、かつその後、吸引下部型と接することができ、かつその後、少なくとも一つの特定支持体と接することができる。
重力支持体から吸引下部型までの移動、又は重力支持体から特定支持体までの直接の移動は、有利には、吸引上部成形型の使用によって達成される。吸引下部型から特定支持体までの移動も、有利には、吸引上部成形型を使用して実施することができる。
上部成形型は、通常は、上側の第二の主面でガラスを引き受け、かつこの型の下に配置された支持体上へガラスを放出し、かつ吸引下部型又は特定支持体が、下からガラスを支持することができる。上部成形型の吸引手段は、ガラスを引き受けなければならない時点で始動し、かつガラスを放出することができるように停止する。上部成形型によってガラスを取り外すか、又はガラスを積載しなければならない支持体(重力支持体、吸引下部型、特定支持体)は、通常は、横方向に可動であり、かつ上部成形型の下を通過することができ、それによって、ガラスを上部成形型へ移送することを可能にしている。この移送を可能にするために、これらの支持体及び/又は上部成形型は、鉛直な相対運動で駆動し、それらを、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができる。互いの方向へ近づけるような移動の後で、上部成形型は、ガラスを引き受け、又はこれらの支持体の一つへ、ガラスを放出する。この移送は、上部成形型及び支持体が、鉛直方向に別々に動き、支持体(移送の種類に応じて、ガラスを積載していようがなかろうが)が、横方向に動くことでなされる。実施する移送に応じて、ガラスを積載しているか又は積載していない別の支持体を、その後、上部成形型の下に配置することができる。
上部成形型が、吸引下部型タイプの支持体上へガラスを放出する場合、吸引下部型の吸引を始動するための時間、ガラスは、上部成形型と吸引下部型との間で、その周辺部で軽くプレスされ、それによって、積層体における、それらの間にある任意のその他のガラスシートの周辺部と一緒に、ガラスの第一の主面の周辺部を吸引下部型でシールするようにされている。それから、吸引下部型による吸引が、ガラスの下面にすぐに実施され(縁での漏出なく)、積層体の場合であれば、吸引は、そのシートのすべてに通じる。このプレスを行うために、吸引下部型と、この下部型の上にガラスを放出する上部成形型とは、相補的な形状を有していなければならない。
上部成形型は、有利には、実質的に一定の温度に維持したチャンバー内に設置する。本発明による装置は、ガラスの進路上に、異なっており、かつ低下していく温度で、複数の並置したチャンバーを含むことができる。ガラスの進路にある最初のチャンバーは、分離チャンバーと呼ばれ、最後の重力支持体からガラスを引き離し、かつ特定支持体又は吸引下部型上へガラスを放出することを担う、分離上部成形型を含む。ガラスの進路にある最後のチャンバーは、冷却チャンバーと呼ばれ、通常は、いかなる上部成形型も含まない。冷却特定支持体と呼ばれる、ガラスを運ぶ特定支持体は、冷却チャンバーに入ることができ、かつ取り外し支持体と呼ばれる支持体のおかげで、ガラスを冷却特定支持体から取り外すことができ、ここで、取り外し支持体は、ガラスの下を通り、かつ上昇して、ガラスを受け取り、かつ冷却チャンバーから出る。この装置は、分離チャンバーと冷却チャンバーの間に位置する移送チャンバーをさらに含むことができ、移送チャンバーは、特に、分離上部成形型が、冷却特定支持体に先行する予備的な支持体上へ、ガラスを放出する状況のためのものである。この予備的な支持体は、吸引下部型であるか、又は冷却特定支持体とは異なる特定支持体であってよく、予備特定支持体と呼ばれる。移送チャンバーは、上部成形型を備えており、この上部成形型の役割は、分離チャンバーから来る予備的な支持体からガラスを取り外し、かつ冷却特定支持体上へ、ガラスを放出することである。
したがって、本発明による装置は、通常、2つ又は3つのチャンバーを含み、それぞれのチャンバーは、実質的に一定の温度に維持されているが、その温度は、ガラスの進路に沿って低下する。2つのチャンバーの場合に、横方向に可動である冷却特定支持体が、この2つのチャンバー間を往復する。冷却特定支持体が、分離チャンバーでガラスを受け取り、次いで、冷却チャンバーに入り、その中で、この支持体から、ガラスが取り外され、次いで、この冷却特定支持体は、分離チャンバーに空のまま戻って、次のガラスを受け取る、等々である。3つのチャンバーの場合には、横方向に可動である予備的な支持体が、その中でガラスを受け取る分離チャンバーと、移送チャンバーとの間を往復し、移送チャンバーの中で、予備的な支持体からガラスが取り外され、次いで、この予備的な支持体は、分離チャンバーに空のまま戻って、次のガラスを受け取る、等々である。この時間の間に、横方向に可動である冷却特定支持体は、その中でガラスを受け取る移送チャンバーと、冷却チャンバーの間を往復し、冷却チャンバー中で、冷却特定支持体からガラスが取り外され、次いで、この冷却特定支持体は、移送チャンバーに空のまま戻って、次のガラスを受け取る、等々である。3つのチャンバーを有するシステムの場合は、補助的なチャンバーの存在が、より漸進的にずらした温度の低下を可能にする。
2つの並置したチャンバー間を往復するこれらの支持体は、それら自体は、ガラスが受ける全体的な熱サイクルを経ることなく、ガラスを徐々に冷却することに関与する。したがって、これらの支持体は常に熱いままであり、このことは、エネルギーの節約に寄与し、かつこれらの支持体が、一つのチャンバーから他のチャンバーへ、非常に迅速に移動することを可能にする。したがって、製造サイクルは、非常に速い。2つのチャンバー間を往復するこれらの支持体は、生産工程のすべてのガラスを、代わる代わる運ぶ。したがって、これらの支持体は、一度だけ製造され、コストの減少にも役立つ。
さらに、重力支持体の温度を、曲げ加工炉に入れるときに、より高いものとすることができる。実際、560℃を超える温度で、ガラスが取り外される支持体を、比較的熱いままで、特に、炉の入口で、200℃〜500℃の温度で、激しい冷却を経ることなく、戻すことができる。高温で重力支持体を維持することは、これらを加熱するために必要なエネルギーの量を著しく減少させ、かつ、さらには、ガラスを積載してすぐに、ガラスを加熱するのにも役立つ。重力支持体がとる進路も短縮される。これらの要素はすべて、コストの減少に役立つことになる。
ガラスの組成に応じて、通常は590℃〜790℃の温度で、重力によってガラスを曲げ加工するために、ガラスをそれぞれ積載した、複数の重力支持体を、トンネル加熱炉の中で、列車のように循環させることができる。加熱炉の温度は、終わりに向かって減少し、ガラスが、通常は585℃付近の温度になるまで、0.4℃/秒〜0.8℃/秒の、ゆっくりとした冷却を生じる。この支持体の列は、分離上部形成型の下を通過し、分離上部形成型が、複数の重力支持体のそれぞれから、次々にガラスを受け取る。重力支持体からのガラスの引き離しは、560℃を超える温度で、好ましくは575℃を超える温度で、又はさらには590℃を超える温度で行う。分離上部成形型の下の位置に到着する前に、可塑変形温度で、ガラスは、トンネル加熱炉の通路の近くで、自重によって垂れ下がる。曲げられたガラスを運ぶそれぞれの支持体は、分離上部成形型の下で止まる。分離上部成形型と、その下に位置する重力支持体との、鉛直な相対運動によって、この成形型は、ガラスの方に向かって十分に動き、この成形型の吸引が始動した後で、ガラスを受け取ることができる。その後、この第一の上部成形型は上昇し、それによって、横方向に可動である支持体(特定支持体又は吸引下部型タイプのもの)を、この上部成形型の下に置くことができる。その後、上部成形型を、この支持体の方に向かって動かし、吸引を停止することによって、この支持体の上にガラスを放出する。
ガラスは、通常は、少なくとも一つの特定支持体で支持されるか、又は吸引手段を備えた少なくとも一つの上部成形型によって第二の主面で保持されるかのいずれかで、臨界温度範囲の全体を通過することになるため、その結果、ガラスの第一の主面の周囲領域は、固体物質とは決して接することがない。
使用する装置は、ガラスを重量支持体から引き離し、かつガラスをいわゆる特定支持体上へ置くことができる、分離手段及び移送手段を含む。この分離及び移送手段は、吸引手段、特にスカートタイプの吸引手段を備えた分離上部成形型を含み、第二の主面で、この型に対して、ガラスを保持することを可能にしており、この分離上部成形型は、ガラスを受け取り、かつ重力支持体からガラスを取り外すことができる。この吸引機能は、分離上部成形型が、ガラスを受け取り、かつ重力支持体からガラスを取り外し、かつ、その後、ガラスを有したまま、重力支持体から離れるように動くことができるようにするためのものである。この型に対してガラスを保持している上部成形型を、次いで、別の支持体の上に置き、その後、吸引を停止し、それによって、上部成形型が、別の支持体の上へガラスを放出する。既に説明したように、この別の支持体は、冷却特定支持体それ自体、又は冷却特定支持体に先行する予備的な支持体であってよい。この予備的な支持体は、吸引下部型又は冷却特定支持体とは異なる特定支持体であってよく、予備特定支持体と呼ばれる。分離上部成形型が、第二の主面でガラスを保持し、これは、特に、ガラスの第一の主面が、いかなる固体物質とも、いかなる接触をしないことを可能にし、このことは、その周囲領域での、ガラスの第一の主面の温度の均一化にとって好都合である。
以下に、2つのチャンバーと、この2つのチャンバー間を往復する冷却特定支持体とを使用した実施態様を記載する。この実施態様では、分離及び移送手段は、ガラスをその第二の主面で、型に対して保持することができる、スカート型の吸引手段を備えた分離上部成形型を含む分離チャンバーを含んでいる。重力支持体は、横方向に可動であり、かつ分離上部成形型の下に置くことができ、重力支持体及び分離上部成形型は、互いの方向に近づけるか又は互いから離すように(いずれか一つの動き、あるいはこれら両方の動きによって)選択され、それによって、分離上部成形型が、ガラスを受け取り、かつ重力支持体からガラスを取り外し、かつ次いで、分離上部成形型を、ガラスと共に、分離チャンバー中で上昇させながら、重力支持体から離すように動かすことができるようになっている。冷却特定支持体は、横方向に可動であり、かつ分離上部成形型の下に置くか、又は分離上部成形型から離すように動かすことができ、かつ冷却特定支持体及び分離上部成形型を、互いに方向に近づけるか、又は互いから離すように(いずれか一つの動き、あるいはこれら両方の動きによって)動かすことができ、それによって、分離上部成形型が、ガラスを冷却特定支持体上へ放出することができるようになっている。ガラスを有する重量支持体を、分離上部成形型の下に置き、その後、分離上部成形型によって、分離チャンバー中で、ガラスを重力支持体から引き離し、かつ引き離しの時点での重力支持体上のガラスの温度よりも低い温度で、分離チャンバー中で、ガラスを分離上部成形型で保持し、その後、横方向に可動であり、かつ分離チャンバーを出入りできる冷却特定支持体を、ガラスの下に置き、かつ分離上部成形型が、冷却特定支持体上へガラスを放出し、その後、ガラスを有する冷却特定支持体を、ガラスの継続した冷却のために分離チャンバーから出す。
重力支持体上のガラスは、分離チャンバーの下を通過する。次いで、分離上部成形型及び重力支持体は、鉛直な相対運動によって互いの方へ動き、かつ分離上部成形型が、ガラスを受け取り、重力支持体からガラスを引き離し、かつ冷却特定支持体のために、分離チャンバー中で、ガラスを実質的に高く上昇させ、次いで、空の冷却特定支持体が、ガラスの下を通過することができる。分離チャンバーの温度は、分離上部成形型がガラスを引き受ける時点で、ガラスの温度よりも低い。特に、分離チャンバーの温度は、540℃〜585℃とすることができる。ガラスの第二の主面で、分離上部成形型に対して、ガラスを保持する役割を果たす吸引は、ガラスの第一の主面の周囲領域の温度の均一化に役立つ。したがって、ガラスを、少なくとも5秒、さらには、少なくとも6秒又は少なくとも7秒の間、保持する。分離上部成形型及び冷却特定支持体は、それから、鉛直な相対運動によって互いの方へ動き、かつ分離上部成形型が、ガラスを冷却特定支持体へ放出し、その後、分離上部成形型と冷却特定支持体を、再び離す。次いで、冷却特定支持体が、横方向の動きによって、冷却チャンバー内へガラスを運び、この冷却チャンバーの温度は、分離チャンバーの温度よりも低い温度に設定されており、特に、400〜565℃とすることができる。分離上部成形型は、次いで、次のガラスを引き受けることができる。その後、取り外し支持体が、冷却チャンバーに入り、ガラスの下を通過し、次いで、ガラスを引き受けながら上昇し、かつ継続した冷却のために、このチャンバーからガラスを出す。この変形では、高温均一温度よりも低い温度で、(下面に位置する)ガラスの第一の主面の移動を、冷却特定支持体上で行うことができるが、好ましくは、分離上部成形型に対してガラスを保持している間に行い、その後に、臨界温度範囲で、冷却特定支持体上に、ガラスを置く。この支持体上で、0.8℃/秒〜2.5℃/秒の平均速度で、ガラスを比較的迅速に冷却することができる。取り外し支持体が、特定支持体タイプの支持体である場合は、ガラスの第一の主面が、依然として臨界温度範囲にありながら、ガラスを冷却チャンバーから出し、取り外し支持体によって運ぶことができる。取り外し支持体は、有利には、この支持体が、520〜540℃の温度にあるときに、ガラスを引き受ける。
以下に、2つのチャンバー間をそれぞれ往復する、2つの特定支持体とともに、3つのチャンバーを使用する実施態様を記載する。この変形によれば、分離及び移送手段は、以下を含む:
− 分離上部成形型を含む分離チャンバー、ここで、分離上部成形型は、ガラスの第二の主面で、この分離上部成形型に対して、ガラスを保持することができる吸引手段、特にスカート型の吸引手段を具備している;
− 移送上部成形型を含む移送チャンバー、ここで、移送上部成形型は、ガラスの第二の主面で、この移送上部成形型に対して、ガラスを保持することができる吸引手段、特にスカート型の吸引手段を具備している;
− ガラスの第一の主面の周囲領域と接触せずに、ガラスを支持することができる、予備特定支持体。
重力支持体は、横方向に可動であり、かつ重力支持体を、分離上部成形型の下に置くことができ、重力支持体及び分離上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように(いずれか一つの動き、あるいはこれら両方の動きによって)、動かすことができ、それによって、分離上部成形型が、ガラスを受け取り、重力支持体からガラスを取り外すことができ、かつ次いで、ガラスを、そこから離すように動かすことができ、
予備特定支持体は、横方向に可動であり、かつ予備特定支持体を、分離チャンバーに入れて、分離上部成形型の下に置くことができ、予備特定支持体及び分離上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができ、それによって、分離上部成形型が、ガラスを予備特定支持体上へ放出することができ、かつ次いで、分離上部成形型を、そこから離れるように動かすことができ、
予備特定支持体は、ガラスを積載して、分離チャンバーを出て、かつ次いで、移送チャンバーに入り(分離チャンバーから出ること、及び移送チャンバーに入ることは、通常は、同じ横方向の動きの間に同時に起こる)、かつ予備特定支持体を、移送上部成形型の下に置くことができ、予備特定支持体及び移送上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように(いずれか一つの動き、あるいはこれら両方の動きによって)、動かすことができ、それによって、移送上部成形型は、ガラスを受け取り、かつ予備特定支持体からガラスを取り外すことができ、かつ移送上部成形型を、予備特定支持体から離すように動かすことができ、
冷却特定支持体は、横方向に可動であり、かつ移送チャンバーを出入りすることができ、かつ冷却特定支持体を、移送上部成形型の下に置くか、又はその位置から離すように動かすことができ、かつ冷却特定支持体及び移送上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができ、それによって、移送上部成形型が、ガラスを、冷却特定支持体上へ放出することができる。
前述した状況と比較すると、移送チャンバーと呼ぶ補助的なチャンバーが、分離チャンバーと冷却チャンバーの間に位置しており、予備的な特定支持体が、冷却特定支持体に先行し、分離チャンバーと移送チャンバーの間を往復する。
ガラスを有する重力支持体を、分離上部成形型の下に置き、
その後、分離上部成形型によって、ガラスを重力支持体から引き離し、かつ引き離しの時点での重力支持体上のガラスの温度よりも低い温度で、分離チャンバー中で、分離上部成形型に対してガラスを保持し、
その後、横方向に可動であり、かつ分離チャンバーを出入りすることができる、予備特定支持体を、ガラスの下に置き、
その後、分離上部成形型が、予備特定支持体上へガラスを放出し、
その後、ガラスを有する予備特定支持体を、分離チャンバーから出し、かつ移送上部成形型を備えた移送チャンバーに入れ、ここで、移送チャンバーの温度は、分離チャンバーの温度よりも低く、
その後、移送上部成形型によって、ガラスを予備特定支持体から引き離し、
その後、第一の主面の周囲領域と接触せずに、ガラスを支持することができる、冷却特定支持体と呼ぶ特定支持体を、ガラスの下に置き、かつ移送上部成形型が、冷却特定支持体上へガラスを放出し、
その後、ガラスを継続して冷却するために、ガラスを有する冷却特定支持体を、移送チャンバーから出す。
ガラスを継続して冷却するために、ガラスを有する冷却特定支持体を、移送チャンバーの温度よりも低い温度に設定された冷却チャンバーに入れることができ、ここで、冷却チャンバーは、350℃〜520℃の温度にすることができる。
このプロセスのために、分離上部成形型及び予備特定支持体は、鉛直な相対運動によって互いの方に動き、かつ分離上部成形型が、予備特定支持体上へガラスを放出し、その後、分離上部成形型と予備特定支持体は、再び離れるので、このプロセスの始まりは、分離上部成形型がガラスを放出する時点までは、前述した状況のとおりに開始する(前述した状況:2つのチャンバーと冷却特定支持体を使用する態様)。次いで、予備特定支持体はが、移送チャンバー内へ横方向にガラスを動かす。次いで、分離上部成形型は、次のガラスを受け取る。移送チャンバーでは、移送上部成形型及び予備特定支持体が、鉛直な相対運動によって互いの方に動き、かつ移送上部成形型が、ガラスを引き受け、かつ上昇して、空の予備特定支持体が、分離チャンバーに戻ることができるようにし、それによって、予備特定支持体が、次のガラスを受け取るようになっている。冷却特定支持体(この段階では空である)を、移送上部成形型の下に置き、その後、冷却特定支持体及び移送上部成形型を、互いの方に動かし、かつ移送上部成形型が、冷却特定支持体の上へガラスを放出し、かつ次いで、上昇し、ガラスを有する冷却特定支持体が、冷却チャンバーに入ることができるようにする。次いで、取り外し支持体を、冷却チャンバーに入れ、かつ取り外し支持体が、ガラスの下を通過し、かつ次いで、上昇し、ガラスを引き受け、かつ継続した冷却のために、このチャンバーからガラスを出す。この変形では、高温均一温度よりも低い温度で、(下面に位置する)ガラスの第一の主面の移動を、分離チャンバー中又は移送チャンバー中で、ガラスが予備特定支持体上にあるときに、又は分離上部成形型に対してガラスを保持し、次いで、臨界温度範囲で、予備特定支持体上にガラスを置くときに行うことができる。この支持体(予備特定支持体)上で、及び冷却特定支持体上で、0.8℃/秒〜2.5℃/秒の平均速度で、ガラスを比較的迅速に冷却することができる。低温均一温度よりも低い温度での、周囲領域の移動は、冷却チャンバー中で行うことができる。取り外し支持体が、特定支持体タイプの支持体である場合は、ガラスの第一の主面は、依然として臨界温度範囲にありながら、ガラスを冷却チャンバーから出し、取り外し支持体によって運ぶこともできる。3つのチャンバーの存在は、より漸進的に、温度をわずかにずらすことを可能にする。したがって、分離チャンバーは、550〜590℃の温度範囲にすることができ、移送チャンバーは、500〜560℃の温度範囲にすることができ、かつ冷却チャンバーは、350〜520℃の温度範囲にすることができ、冷却チャンバーの温度は、移送チャンバーの温度よりも低く、かつ移送チャンバーの温度は、分離チャンバーの温度よりも低い、ということがわかる。分離チャンバーの温度は、分離上部成形型がガラスを引き受ける時点での、ガラスの温度よりも低い。重力支持体からガラスを引き離してから、少なくとも、ガラスが冷却チャンバーを出るまでは、ガラスの第一の主面の周囲領域は、いかなる固体物質とも接しない。
以下に、往復する吸引下部型及び往復する特定支持体とともに、3つのチャンバーを使用する実施態様を記載する。
このシステムは、予備特定支持体が、予備的な支持体としての役割を果たす吸引下部型に置き換えられていることを除いて、上述したシステムと実質的に同一である。この型は、比較的複雑な形状の場合に、ガラスの曲げ加工を終了させる。チャンバーの温度範囲は、上述した状況と実質的に同一である。しかしながら、この変形では、高温均一温度より低い温度で、(下面に位置する)ガラスの第一の主面の移動を、吸引下部型上での曲げ加工後に行うことができ、特に、移送上部成形型に対してガラスを保持しているときに行うことができる。次いで、臨界温度範囲で、冷却特定支持体上にガラスを置く。
この変形によれば、分離及び移送手段は、以下を含む:
− 分離上部成形型を含む分離チャンバー、ここで、分離上部成形型は、ガラスの第二の主面で、この分離上部成形型に対して、ガラスを保持することができる吸引手段、特にスカート型の吸引手段を具備している;
− 移送上部成形型を含む移送チャンバー、ここで、移送上部成形型は、ガラスの第二の主面で、この移送上部成形型に対して、ガラスを保持することができる吸引手段、特にスカート型の吸引手段を具備している;
− 吸引下部型と呼ぶ、ガラスの第一の主面上での吸引によって、ガラスを曲げ加工することができる、吸引曲げ加工下部型。
重力支持体は、横方向に可動であり、かつ重力支持体を分離上部成形型の下に置くことができ、重力支持体及び分離上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができ、それによって、分離上部成形型が、ガラスを受け取り、かつ重力支持体からガラスを取り外し、かつ次いで、重力支持体から離れるように動かすことができるようになっており、
吸引下部型は、横方向に可動であり、かつ吸引下部型を、分離チャンバーに入れ、分離上部成形型の下に置くことができ、吸引下部型及び分離上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができ、それによって、分離上部成形型が、ガラスを吸引下部型上へ放出し、かつ吸引下部型上にプレスすることができ、かつその後、分離上部成形型を、吸引下部型から離すように動かすことができ、
ガラスを積載した吸引下部型を、分離チャンバーから出すことができ、かつその後、移送チャンバーに入れることができ(分離チャンバーから出ること、及び移送チャンバーに入ることは、通常は、同じ横方向の動きの間に同時に起こる)、かつ吸引下部型を、移送上部成形型の下に置くことができ、
吸引下部型及び移送上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように(いずれか一つの動き、あるいはこれら両方の動きによって)、動かすことができ、それによって、移送上部成形型は、ガラスを受け取り、かつ吸引下部型からガラスを取り外すことができ、かつその後、移送上部成形型を、前記吸引下部型から離すように動かすことができ、
冷却特定支持体は、横方向に可動であり、かつ移送チャンバーを出入りすることができ、かつ冷却特定支持体を、移送上部成形型の下に置くか、又はその位置から離すように動かすことができ、かつ冷却特定支持体及び移送上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように(いずれか一つの動き、あるいはこれら両方の動きによって)、動かすことができ、それによって、移送上部成形型が、冷却特定支持体上へ、ガラスを放出することができる。
ガラスを有する重力支持体を、分離上部成形型の下に置き、
その後、分離上部成形型によって、ガラスを重力支持体から引き離し、かつ引き離しの時点での重力支持体上のガラスの温度よりも低い温度で、分離チャンバー内で、ガラスを分離上部成形型に対して保持し、
その後、第一の主面上の吸引によって、ガラスを曲げ加工することができ、横方向に可動であり、かつ分離チャンバーを出入りすることができる、吸引下部型と呼ぶ曲げ吸引下部型を、ガラスの下に置き、
その後、分離上部成形型が、吸引下部型上へガラスを放出し、
その後、ガラスを有する吸引下部型を、分離チャンバーから出し、かつ移送チャンバーに入れ、移送チャンバーの温度は、分離チャンバーの温度よりも低く、分離チャンバー及び/又は移送チャンバー内で、吸引下部型上で、ガラスを曲げ、
その後、ガラスを、移送上部成形型によって、吸引下部型から引き離し、
その後、冷却特定支持体をガラスの下に置き、かつ移送上部成形型が、冷却特定支持体上へガラスを放出し、
その後、ガラスを継続して冷却するために、ガラスを有する冷却特定支持体を、移送チャンバーから出す。
ガラスを継続して冷却するために、ガラスを有する冷却特定支持体を、移送チャンバーの温度よりも低い温度に設定した冷却チャンバーに入れることができ、冷却チャンバーは、350℃〜520℃の温度とすることができる。
本発明に照らして、臨界温度範囲の少なくとも一部分で、ガラスの第一の主面の周囲領域と接しないままで、いわゆる特定支持体を使用する。様々な種類の特定支持体を想定することができる。
ある一つの実施態様によれば、特定支持体は、上記で定義した「接触バンド」でのみ、ガラスと接触する複数の接触領域によって、ガラスの第一の主面と接触する。したがって、ガラスと接触する特定支持体の支持面は、不連続である。
好ましくは、それぞれの接触領域は、その表面に、当業者には周知の、耐熱性の繊維材料を有しており、工具によって熱いガラスに型傷がつくリスクを低減する。繊維材料は、織物又はフェルト又は編物材料とすることができ、特に、通常は、アニーリングの間に、グレージングを支持する周辺リングを覆う役割を果たし、かつ開口組織を有するという利点を有する、「強化処理(テンパリング)用編物材料」とすることができる。これは、耐火性繊維を含み、かつ断熱特性を与える、高い開放気孔率を有する。この種類の特定支持体は、4〜300の接触領域を含むことができる。接触領域の数が大きいほど、それぞれの領域の接触面積は小さくなる。接触領域のすべての面積の合計は、下側に位置するガラスシートの第一の主面の面積の0.2〜5%を占めることができる。それぞれの領域の接触面積は、50mm〜5500mmの範囲、好ましくは500mm〜4000mmの範囲とすることができる。特定支持体は、好ましくは、4〜20又は6〜20の接触領域を含み、それぞれ比較的大きい面積、すなわち、500mm〜4000mmの範囲にある面積を、それぞれ有する。
この種類の特定支持体は、固定した形状を有することができ、その形状は、この支持体が接する必要がある、ガラスの第一の主面の形状と、完全に相補的な形状にすることができる。この種類の支持体は、例えば、銃眼のある支持線を有することができる。
この種類の特定支持体は、また、ガラスの接触領域の方向性を変えながら、及び/又は支持体によるガラスの受け取りを制動しながら、支持体がガラスを受け取った時点で、ガラスの重量によって駆動する、接触領域の移動手段を含む、支持要素に接続した接触領域を特徴とすることができる。特に:
− 支持要素は、上部成形型によって、ガラスを放出するときに、ガラスの受け取りを制動するスプリングを含むことができる;接触領域の動きは、このスプリングの軸で誘導することができ、かつこのとき、支持要素は、制動機能のみを有する;しかしながら、スプリングを、その軸上に誘導する必要はなく、かつ横方向に動かすことができ、この場合には、接触領域は、ガラスと接して自動的に正しい方向を向き、ガラスをより良好に支持する;
− 支持要素は、接触領域でそれぞれ終端となる、複数の部分を含むことができ、この複数の部分は、相互接続しており、かつ旋回軸について配向することができる;ガラスとの接触の後で、接触領域の一部が下がり、したがって、同じ支持要素のその他の部分が、ガラスと接触するまで、旋回軸について旋回することによって上昇する;したがって、支持要素の様々な接触領域が、それらの旋回軸について、ガラスの重量と釣り合いをとることによって、自動的に正しい方向を向く;スプリングは、支持要素の様々な部分を押し上げる役割を果たし、かつガラスの受け取りを制動する役割も果たす。
上記に定義した「接触バンド」でのみ、ガラスに接触する特定支持体を使用するこの実施態様によれば、この装置の一つの特徴は、この特定支持体の上で、ガラスに作用することができる(すなわち、ガラスを引き受けるか、又はガラスを置く)上部成形型が、冷却特定支持体の接触領域の外側の方へ、30mmを超えて突出しているガラスのための接触面を有する、ということである。
別の実施態様によれば、特定支持体は、傾斜した周辺軌道(周辺トラック)である。すなわち、ガラスは、この軌道上に、端面の下部境界(例えば、ガラスの端面の下縁)で、カンチレバーの形式で置かれ、かつガラスの下面とは接触しない。したがって、ガラスは、下から支持されると考えられるが、ガラスの下面とは接触せず、かつ周囲領域以外で支持されている。この支持体は、ガラスと接触する連続支持面を形成する。
強制対流システムは、冷却チャンバー及び/又は、存在すれば、移送チャンバーでの冷却を促進する。すなわち、この種類の対流システムを支持体に接続するか、又はこれらのチャンバーの一つに取り付けることができる。したがって、通常は、冷却特定支持体、予備特定支持体、又は取り外し特定支持体が、対流冷却システムを有することができる。対流冷却システムを、移送チャンバーに、冷却チャンバーに、及び冷却領域にガラスを運ぶ責務を負う、最終的な装置に、取り付けることができる。
冷却チャンバーと、ガラスが硬化しかつ十分に冷却され、オペレーターによって操作され、かつ貯蔵される、最終的な取り外し領域との間の、ガラスの経路の設定は、様々な様式で行うことができる。特に、取り外し支持体、特に、ロボットで作動する取り外し支持体は、ガラスの下に来て、ガラスを引き受けるために上昇し、かつその後、冷却チャンバーからガラスを出すことができる。その後、取り外し支持体は、冷却器取り外し領域へガラスを移送するコンベア上に、ガラスを置くことができる。その後、ロボットは、同じ取り外し支持体を持って戻り、冷却チャンバー中で、次のガラスを引き受ける。したがって、この方法は、ロボットに接続した単一の取り外し支持体に限定され、支持体とロボットを連結し、かつ支持体とロボットの連結を解く、という複数の操作を回避する。取り外し支持体がガラスを引き受けた時点で、ガラスは、低温均一温度に近い温度か、又はこれを超える温度にあるとすると、取り外し支持体は、有利には、ガラスの第一の主面の中央領域との複数の接触領域を有している「特定支持体」タイプのものである(「取り外し特定支持体」と呼ぶ)。冷却特定支持体及び取り外し特定支持体は、有利には、両者とも、ガラスの第一の主面の中央領域と接触する複数の領域を有する種類のものである。したがって、これらは、すでに上記で定義したように、「接触バンド」と呼ぶ、ガラスの第一の主面の、同じ表面のバンドでだけ接触する。このことは、これら2つの支持体の接触領域が不連続であり、したがって、ガラスを、冷却特定支持体から取り外し特定支持体へ移送する時点で、これら2つの支持体の接触領域が、2つのくしの歯のようにすれ違うことができる、ということを可能にする。本発明による方法では、ガラスは、周辺部よりも中央領域でより熱く、したがって、中央領域は、より型傷がつきやすいので、実際に、縁から200mmを超えた、好ましくは170mmを超えた、好ましくは150mmを超えた、中央領域では、ガラスとの接触を避けることが好ましい。さらに、この「接触バンド」は、十分に周辺にあって、ガラスの湾曲を十分に維持し、周囲領域を崩壊させることがない。この実施態様によれば、取り外し支持体及び冷却特定支持体は、両方とも、外側境界と内側境界の間の接触バンドだけで、すべてがガラスと接触する接触領域を含む支持要素を含み、ここで、バンドの外側境界は、ガラスの縁から、少なくとも50mm、好ましくは少なくとも60mm、好ましくは少なくとも70mmであり、バンドの内側境界は、ガラスの縁から、最大で200mm、好ましくは最大で170mm、好ましくは最大で150mmであり、取り外し支持体及び冷却特定支持体の接触領域は、ガラスを取り外し支持体に積載した時点で、接触バンドに少なくとも部分的に交互に配置されている。したがって、冷却特定支持体及び取り外し支持体の接触領域は、すべて、接触領域でのみガラスと接触し、かつこれらの接触領域は、ガラスの縁に実質的に平行であり、この接触バンドは、最大で150mmの幅、又はさらには最大で100mmの幅、又はさらには最大で80mmの幅であり、取り外し支持体及び冷却特定支持体の接触領域は、ガラスを取り外し支持体に積載した時点で、接触バンドに、少なくとも部分的に交互に配置されている。特に、ガラスの移送の間に、上から見て、かつ水平面での正射影において、取り外し支持体の隣り合う支持要素の組の、2つの接触領域の外縁に対して接線方向である直線部分と交差するようになる、冷却支持体の少なくとも一つの支持要素が、好ましくは存在し、この交差は、取り外し支持体のこの2つの隣り合う支持要素間で生じる。この状況は、通常、冷却支持体の少なくとも2つの異なる支持要素について生じ、又は冷却支持体の、少なくとも3つの、又は少なくとも4つの、又は少なくとも5つの、又は少なくとも6つの異なる支持要素について生じる。この特性は、この2つの支持体の接触領域が、ガラスの移送の時点で、ガラスの縁と平行な狭い接触バンドで交互に配置されている、という事実を反映している。この交差は、接触領域と冷却支持体のシャーシとの間の、冷却支持体の接触領域、又は冷却支持体の支持要素の任意の部分で生じることができる。
ガラスの移送の間に、上から見て、かつ水平面での正射影において、第一の支持体と呼ぶ、2つの支持体のうちの一つ(冷却支持体又は取り外し支持体)の、隣り合う支持要素の少なくとも一つの組が存在することができ、それによって、これら支持要素の接触領域の中央を通過する直線部分が、別の支持体の支持要素と、特にその接触領域において、交差するようになっており、この交差は、第一の支持体の、この2つの隣り合う支持要素(組を形成している2つの要素)間で生じる。この状況は、これらの支持体のうちの一方の支持要素の、少なくとも2つの、又は少なくとも3つの、又は少なくとも4つの、又は少なくとも5つの異なる組について生じ得るものであり、支持要素は、2つの異なる組の一部であると理解される。この特性は、また、この2つの支持体の接触領域が、ガラスの移送の時点で、ガラスの縁と平行な狭い接触バンドに、交互に配置されているという事実を反映している。この交差は、その他の支持体の支持要素の、接触領域又は任意の部分を含むことができる。接触領域の中心は、上から見たときに、水平面上への接触領域の正射影の重心である。この重心は、この領域の投影の、幾何学的な中心又は質量の中心でもあり、「質量中心」又は「幾何学的中心」とも呼ばれる。これは、同一の形状で、無限に薄くかつ均一な密度を有する物体の重心に対応する、この領域の投影面上の地点である。
本発明の方法によれば、ガラスを冷却する全体的な速度は、通常は、重力支持体からガラスを引き離すことと、冷却チャンバーからガラスを出すこととの間でのみ上昇する。分離チャンバー中では、ガラスを冷却する平均速度は、通常は、1秒当たり0.5〜1.2℃である。冷却チャンバー中では、ガラスを冷却する平均速度は、通常は、1秒当たり0.8〜2.5℃である。移送チャンバーが存在する場合に、移送チャンバー中では、ガラスを冷却する平均速度は、通常は、1秒当たり0.8〜2.5℃である。
チャンバー(分離、移送、又は冷却チャンバー)中での冷却の平均速度は、ガラスがチャンバーに入った時点と、ガラスがチャンバーから出た時点との、ガラスの温度の差を、チャンバー中でのガラスの滞在時間で割って、算出する。
ガラスが、いったん冷却チャンバーから出ると、ガラスは、より迅速に冷却され、少なくともガラスが400℃の温度に到達するまで、通常は、1秒当たり2〜5℃の速度で冷却される。
本発明による方法では、サイクル時間は、通常、10〜60秒であり、サイクル時間とは、プロセスの同じ位置及びプロセスの同じ段階を、2つのガラスが通過する間の、経過時間である。
本発明は、最大引張応力が、4MPa未満、さらには3MPa未満であり、かつ縁圧縮応力が、8MPaよりも大きい、曲げ加工したガラスシートの製造を可能にするものである。圧縮領域から引張領域への移行する位置は、通常は、縁から1〜5mmの距離にある。最大引張応力を生じる位置は、通常は、縁から5〜40mm、特に、15〜40mmの距離にある。本発明による方法を経たシートの積層体において、このシートは、下側の位置にあるシートである。この積層体の下側の位置にある、このシートの面(第一の主面)は、一般に、凸面状である。このシートを、積層グレージング中に配置することができ、本発明による方法の間に下側に位置していた面が、グレージングの面1を形成する。したがって、このシートは、グレージングの凸面側に位置する。
本発明は、2つのガラスシートを結合させた積層グレージングの製造に関し、ここで、この2つのシートのうちの一方の厚さは、1.4〜3.15mmの範囲にあり、他方のシートの厚さは、0.5〜3.15mmの範囲にある。これらのシートが異なる厚さを有する状況では、積層グレージングの面1は、より厚いシートであるか、又は最も厚いシートである。
それぞれのガラスシートを、曲げ加工前に、一つ又は複数のエナメルシートで、あるいは一つ又は複数の、薄い太陽光防止(低放射)型の層、導電性層、若しくは自動車用のグレージングに通常適用されるその他の層で、被覆することができる。
より詳細には、本発明に従って製造された曲げ加工したガラスは、道路での乗り物のウィンドシールド又はルーフタイプのグレージング、特に積層グレージングの製造に関連している。これらの主面のうちの一方の面積は、通常、0.5mよりも大きく、特に、0.5〜4mである。一般的に、少なくとも100mm、さらには少なくとも200mm、さらには少なくとも300mmの直径を有する仮想的な円を、ガラスの中央領域に置くことができ、この円の上にあるすべての点は、ガラスのすべての縁から200mmよりも離れていて、このことが、ガラスのある一定の大きさを特徴付けている。通常、ガラスは、4つの縁(バンドとも呼ばれる)を有しており、2つの向き合う縁の間の距離は、一般的に、500mmよりも大きく、より一般的には600mmよりも大きく、より一般的には900mmよりも大きい。
(原文に記載なし)
図1〜6は、前後に連なって移動するガラスを処理する様々な段階での、本発明による装置を示したものである。ここでは、ガラスを、重力だけによって曲げ加工している。図1では、ガラスは、右から左へ運ばれ、かつ重力による曲げ加工を経る。この装置は、それぞれが、一のガラス32を有する重力支持体31の列30を含む。この列は、ガラスの塑性変形温度に加熱されたトンネル加熱炉中にある、装置の下位レベル34を循環する。ガラスが運ばれると、ガラスの第一の主面の周辺部の下で、重力支持体31の軌道を最終的に取り入れるまで、ガラスは、自重を受けて垂れ下がる。ガラスを有するそれぞれの支持体は、上位レベル35から下位レベル34までを通過し、またその逆も通過することができる、鉛直方向に可動な上部成形型33の下に到着する。この上部成形型33は、分離チャンバー36内にあり、このチャンバー中の雰囲気は、540〜580℃の温度にある。この上部成形型33は、ガラスの第二の主面の周辺部だけでガラスと接触する。この上部成形型33の接触軌道は、重力支持体31の軌道と相補的な形状を有する。上部成形型33は、この型の周りを取り囲むスカート46のおかげで、吸引によって、下位レベル34でガラスを引き受けることができる。上位レベル35で、チャンバー36中の上部成形型33の下の位置と、400〜565℃の温度に加熱された冷却チャンバー38との間を、冷却特定支持体37が往復する。チェーン47のシステムが、チャンバー36と38の間の冷却特定支持体の横方向の動きを可能にする。冷却特定支持体を有する構造体には、扉39があり、このため、この構造体が支持体を動かす。したがって、この扉は、チャンバー38中に冷却特定支持体があるときは、チャンバー36と38の間の間仕切りを閉じる。冷却特定支持体が、チャンバー36中にあるときは、図示しているように、この扉は、チャンバー36の右側の隔壁に接する。支持体37上に扉を設ける代わりに、側面及び昇降システムを具備し、チャンバー36と38の間に必要な隔離機能を付与する、鉛直方向に可動する扉を、チャンバー36と38を隔てる壁に取り付けることもできる。ガラスは、ロボット41のアーム42で運ばれる取り外し支持体40によって、特定支持体37から取り外すことができる。この目的のために、取り外し支持体40を、特定支持体37がまだ有しているガラスの下にはめ込み、上昇させ、かつ取り外し支持体40は、上昇しながらガラスを引き受け、その後、ガラスを有している取り外し支持体40を、チャンバー38から出す。次いで、ロボット41が、ガラスを有する取り外し支持体40を、最終装置49の方へ動かし、最終装置49がガラスを引き受ける役目を担い、ガラスを冷却領域へ運び、そこで、ガラスを取り外しかつ貯蔵する。冷却特定支持体37は、図20aの参照符号401タイプのものである。取り外し支持体40は、図20bの参照符号400タイプのものである。
図1において、ガラス32が上部成形型33の下に到着すると、この列は停止する。ロボットが、既にあらかじめ、最終装置の上へ、より詳細には、4つの鉛直に可動するバー52の上へ、ガラス51を取り外している。コンベア53は、バー52の間を循環している。このコンベアが、バー52が下がったときに、ガラスを受け取ることができる支持要素54(例えば、吸気管)を動かしている。次いで、ガラスは、支持要素54上に載って、コンベア53によって冷却領域の方へ動かされ、冷却領域で、ガラスを取り外し、かつ次いで貯蔵する。説明を簡単にするため、装置49は、その他の図2〜6では説明していない。図2は、図1の後の段階を示している。図2では、上部成形型33は、ガラス32まで下降して、ガラスを引き受ける。この時間の間に、ロボット41が、冷却特定支持体37の下に取り外し支持体40をはめ込み、次いで、上昇して、先行するガラス29を引き受ける。成形型33は、ガラス32と共に上昇し、その後、空の冷却特定支持体37が、チャンバー38からチャンバー36へと通過する。上部成形型33は下降し、冷却特定支持体37の上へ、ガラス32を放出し、かつ上部成形型33は再び上昇する(図3)。同時に、重力支持体31の列30は、左側へ一歩進み、したがって、上部成形型33の下に、次のガラス45をもってくる。この時間の間に、先行するガラス29は、チャンバー38を出て、かつロボット41が、このガラスをコンベア49に置き、冷却を継続する。ガラス32を有する支持体37は、その後、チャンバー38へ入る。これと並行して、別のガラス45が、下位レベル34で、重力支持体の列30まで下降する上部成形型33によって引き受けられる。扉44が上昇し、ロボット41が、冷却特定支持体37の下に取り外し支持体40をはめ込む(図4)。ロボットは、取り外し支持体40を上昇させ、取り外し支持体が、ガラス32を引き受ける。これと並行して、上部成形型33が、ガラス45と共に、チャンバー36中で上昇する(図5)。次いで、ロボットは、ガラス32を有する支持体40を、チャンバー38から出し、その後、扉44は再び下降する。これと並行して、冷却特定支持体37は、チャンバー38からチャンバー36へと通過し、かつ成形型33が下降し、ガラス45を支持体37上へ放出する(図6)。次いで、ロボットが、ガラス32を装置49の上に置き、それから、装置49は、ガラスを最終冷却領域の方へ動かす。次いで、ガラス45は、ガラス32が経た処理と同じ処理を経る。ガラスの第一の主面の周囲領域の温度の均一化は、曲げ加工を行う支持体31からガラスを引き離してすぐに開始する。このとき、ガラスの第一の主面の周囲領域は、全く接触を受けることがなく、その一方でガラスは、上部成形型33によって保持され、かつ次いで、冷却特定支持体37によって支持され、かつ次いで、取り外し支持体40によって支持される。
図7〜13は、前後に連なって供給されているガラスを処理する様々な段階での、本発明による方法及び装置を示したものである。前述した図1〜6の装置と比較すると、ガラスを重力支持体上で重力による曲げ加工することと、ガラスを冷却特定支持体上に置くこととの間で、ガラスは、吸引による曲げ加工の工程を経ている。この変形の観点から、ガラスが経るプロセスを以下に説明する。
この装置は、それぞれが、一のガラスを有する重力支持体131の列130を含む。この列は、ガラスの塑性変形温度に加熱されたトンネル加熱炉中にある、装置の下位レベル134を循環する。運搬の間(図中の右から左へガラスを運ぶ)、ガラスの第一の主面の周辺部の下で、重力支持体131の接触軌道を最終的に取り入れるために、ガラスは自重を受けて垂れ下がる。それぞれの支持体は、上位レベル135から下位レベル134までを通過し、またその逆も通過することができる、鉛直方向に可動な上部成形型233の下に最終的に到着する。この上部成形型233は、チャンバー236内にあり、このチャンバー中の雰囲気は、550〜590℃の温度にある。この上部成形型233の接触軌道は、吸引型200の軌道と相補的な形状を有する。上部成形型233は、この型の周りを取り囲むスカート240のおかげで、吸引によって、下位レベル134でガラスを引き受けることができる。吸引下部型200は、上位レベル135にあり、ガラスと接する面201は、中実であり、かつオリフィスを含み、それによって、下側に位置するガラスの第一の主面に吸引を伝えるようになっている。この型200は、チャンバー236中の上部成形型233の下の位置と、500〜560℃の温度に加熱された、並置したチャンバー136との間を往復する。このチャンバー136は、スカート241のおかげで、ガラスを引き受けることができる、鉛直方向に動く上部成形型133を含む。上位レベル135にはまた、横方向に可動な冷却特定支持体137があり、この支持体が、チャンバー136中の上部成形型133の下の位置と、350〜520℃の温度にある、冷却チャンバー138の位置との間を往復する。冷却特定支持体137を有する構造体の扉139は、このため、この支持体と共に動く。したがって、この扉は、チャンバー138中に冷却特定支持体があるときは、チャンバー136と138の間の隔壁を閉じる。この扉は、冷却特定支持体137がチャンバー136中にあるときは、チャンバー136と236の間の隔壁を閉じる。吸引下部型200を有する構造体の扉239は、このため、この型と共に動く。したがって、この扉239は、吸引下部型200が、チャンバー136中にあるときは、チャンバー136と236の間の隔壁を閉じる。支持体137及び型200は、あたかも、互いに固定されているかのように、かつこれらを隔てる距離を変えることなく、同時に並進して動く。ガラスは、ロボット141のアーム142で保持された取り外し支持体140によって、冷却特定支持体137から取り外される。冷却特定支持体137は、図20aの参照符号401タイプのものである。取り外し支持体140は、図20bの参照符号400タイプのものである。
図7では、ガラス132が上部成形型233の下に到着すると、列130は停止する。上部成形型233は、ガラスを受け取るために、ガラス132まで下降する(図8)。この成形型は、ガラスと共に上昇し、その後、空の(ガラスのない)吸引下部型200は、チャンバー136からチャンバー236へ通過し、かつ同様に、冷却特定支持体137は、チャンバー138からチャンバー136へ、空のまま通過する(図9)。上部成形型233は、ガラスと共に下降し、次いで、ガラスの周辺部を軽くプレスし、それによって、ガラスと型200との間で、一方では、積層体の様々なシートと型200との間で、ガラスの周辺部をシールする。上部成形型233のスカートによる吸引は、このプレスと同時に停止する。吸引下部型200の吸引は、この軽いプレスが既に始まったときには、始動している。次いで、この周辺部に及ぼされた圧力に起因して、ガラスは、吸引下部型の上で曲げられ、かつ吸引が、一つのシートから別のシートへ伝わって、積層体のすべてのシートは、同時に曲げ加工を経る。成形型233は、ガラスを型200の上に残したまま再び上昇する。ガラス132を有する型200は、上部成形型133の下のチャンバー136に入る。型200によって及ぼされる吸引は、曲げ加工を終えたときに停止し、これは、通常、上部成形型233が上昇する直前に、チャンバー236中で起こる。その一方で、重力支持体131の列130は、左側へ一歩進み、したがって、上部成形型233の下にガラス145をもってくる。上部成形型133が下降して(図10)、ガラス132を引き受け、このガラスと共に上昇する。これと並行して、上部成形型233も下降し、次のガラス145を引き受ける。冷却特定支持体137は、チャンバー138からチャンバー136へ空のまま通過し、かつ吸引下部型200は、同時に、チャンバー136からチャンバー236へ通過する。ガラス132について既に述べたとおり(ガラス145の処理は、ガラス132の処理と同じであり、ここではさらに記載しない)、上部成形型133は、冷却特定支持体137上へガラス132を放出し、かつ上部成形型233が下降して、型200に対してガラス145をプレスする(図11)。ガラス132を有する支持体137は、チャンバー138に入る。扉144が上昇し、かつロボット141が、冷却特定支持体137の下に取り外し支持体140をはめ込む(図12)。次いで、ロボットは、取り外し支持体140を上昇させ、取り外し支持体が、ガラス132を引き受ける。次いで、ロボットは、ガラス132を有する取り外し支持体140を、チャンバー138から出し、扉144は再び下降する。次いで、ロボットが、継続した冷却のために、図1〜6について既に述べたものと同一の最終装置49上に、ガラス132を置く(図13)。
図14は、吸引下部型が、予備特定支持体603によって置き換えられていることを除いて、図7〜13の装置と同じ装置を示したものである。重力支持体601から最終装置49に至るまで、この装置の様々な要素の動きは、図7〜13の要素の動きと同じである。しかしながら、ここで、ガラスは、分離チャンバー600の下の重力支持体601上で、最終的な形状に達する。図7〜13のシステムと比較した、別の相違は、成形型602及び予備特定支持体603に対して、周辺部でガラスを軽くプレスしない、ということである。ガラスは、単純に、成形型602が、支持体603上へ放出する。
図15は、ガラスシートの縁2から、シートの中央の方へ離れていく方向における、ガラスシート1の縁での応力の発生を示したものであり、a)は、従来技術に従って得られた、一般的なシートについてであり、b)は、本発明に従って得られたシートについてである。縁からの距離を横軸に示し、ガラスにおける応力を縦軸に示している。横軸より下の応力は、圧縮応力である。横軸より上の応力は、引張応力である。従来技術a)によれば、引張応力は、通常、5MPaを超え、これは高い。本発明によれば、最大引張応力は、わずか3MPaであり、これは、a)の場合に比較して、シートの機械的強度にとって、非常に望ましい。
図16は、曲げ加工したガラスシートの下面を表したものである。点線25は、シートの縁から50mmの場所にあり、周囲領域の終わりを示している。線28は、特定支持体の接触領域についての、接触バンドの外側境界を示している。この外側境界は、線25と一致していてもよく、又は好ましくは、縁から少なくとも60mm、さらには、70mmの範囲内にあってもよい。線26は、特定支持体の接触領域についての、接触バンドの内側境界を示している。ガラスの縁と線25の間の斜線の領域27が、周囲領域である。面Pは、ガラスの縁及びシートに対して垂直な、仮想的な面である。この面Pと、ガラスの下面とが交わる部分を、切片Sと定義する。本発明によれば、温度は、シートの縁から開始して、この切片の50mmにわたって均一である。臨界温度範囲で、ガラスと接触する特定支持体は、好ましくは領域161でガラスと接触し、この領域161以外ではガラスと接触しない。
図17は、フレームの形状の上部成形型160、ガラス162、及びガラスの中央領域で(周囲領域の内側境界よりも内側で)ガラスと接触するタイプの特定支持体163の配置を示したものである。上部成形型が、最初に特定支持体上のガラスを引き受けるとき、又は上部成形型が、特定支持体上へガラスを放出するときに、この状態が起こり得る。スカート164と上部成形型160の間で吸引を開始した後に、ガラスを引き受ける。上部成形型160は、ガラスの第二の主面と接し、その結果、型の外縁は、3〜20mmの範囲にある、ガラスの縁からの距離d1に到達する。距離d2は、周囲領域に相当する。距離d3は、特定支持体163の接触領域の外縁と、ガラスの縁との間の距離である。上部成形型の外縁と、特定支持体の接触領域の外縁との距離は、d3−d1であり、これは、30mmよりも大きい。
図18は、下方を向いた第一の主面19の周囲領域に接触することなく、ガラス(ここでは、2つのガラスシート11及び12を互いに重ねた積層体)を受け取ることができる冷却特定支持体10を示したものである。この支持体は、曲げ加工を通じてガラスが受ける形状と相補的な形状を提供する。この支持体は、多数の整列した銃眼13を含んでいる。それぞれの銃眼の上面14は、ガラスの中央領域の「接触バンド」において、ガラスの第一の主面19を受け取るように設計されている。工具と、熱いガラスとの接触をやわらげるために、この銃眼13を、当業者には周知の耐熱性繊維材料15で覆う。銃眼の上面によって形成される接触領域(図中に斜線領域17として示している)は、ガラスの周辺部全体の周りで、ガラスの縁16から50mmよりも大きい距離dで、ガラスと接触する。この支持体10は、フレームであり、その一つの側は、通路18を含み、下からガラスを引き受ける取り外し支持体のアームが通過できるようになっている。
図19は、2つのガラスシートの積層体を有する、周辺軌道タイプの冷却特定支持体301を示したものである。ガラス300は、その端面の下部交線132によって、カンチレバーの様式で、周辺軌道上に載っている。したがって、ガラスは、第一の主面133の周囲領域で支持体と接触せずに、本発明に従って、温度の均一化を生じさせ、かつ維持することが可能になっている。
図20は、ガラスが、冷却特定支持体401によって運ばれるときに、どのようにして取り外し支持体が、ガラスを引き受けるのかを示したものである。ウィンドシールドのために使用することが意図されているこのガラスは、4つのバンドを含む。図20aは、支持要素411を有する、空の冷却特定支持体401を側面から見たものである。そのシャーシ410は、自由空間413を提供し、取り外し支持体400が、ガラスの下で、シャーシ410の内部に入ることができるようになっている(図20aには示していない)。図20b〜20dは、冷却特定支持体401から、取り外し支持体400への、ガラス407の移動を連続して示している。図20bで、空の取り外し支持体400は、アーム406を作動するロボット(図示していない)で操作される。取り外し支持体が、ガラス407を有する冷却特定支持体401に近づく。取り外し支持体は、複数の支持要素403を有するシャーシ402を含む。これらの支持要素403は、一方の末端部404でシャーシ402に結合しており、他方の末端部405に、ガラスと接触する接触領域を有している。上から見たときに、支持要素403は、末端部404から末端部405の方向に、シャーシ402の外側に向かっている。図20bで、冷却特定支持体401は、複数の支持要素408を使って、ガラス407を有している。冷却特定支持体401は、シャーシ410及び複数の支持要素408を含む。これらの支持要素408は、一方の末端部409でシャーシ410に結合しており、他方の末端部411に、ガラスと接触する接触領域を有している。上から見たときに、支持要素408は、末端部409から末端部411の方向に、シャーシ410の内側に向かっている。シャーシ410は、支持体400が、動きを止めずに上昇するための通路412を含んでいる(図20cの段階を参照されたい)。図20cで、取り外し支持体400は、ガラスとはまだ接触せずに、ガラスの下に位置している。図20dで、ロボットによって作動する、取り外し支持体400が上昇し、かつ冷却特定支持体401から取り外されたガラス407を引き受ける。これは、取り外し支持体400のアーム406が通過できる通路412が、シャーシ410にあるおかげであり、かつ支持要素403及び408が上から見たときにオフセットしていて、支持要素403が、外側に向かって延在する一方で、支持要素408が、内側に向かって延在するという事実のおかげである。したがって、支持体400が上昇するとき、一方の支持要素403と、他方の支持要素408とは、2つの櫛の歯のように、すれ違う。したがって、2つの支持体400及び401は、両方とも、上記で定義した、同じ「接触バンド」(ガラスの縁から50mm、又は60mm、又は70mmと、ガラスの縁から200mm、又は170mm、又は150mmとの間にある)で、ガラスと接触し、このバンド以外ではガラスと接触しない。支持要素403及び408は、好ましくは、これらが受け取るガラスの形状に適合した接触領域を有しており、すなわち、これらの接触領域は、ガラスの方向を向いていて、したがって、実質的に、受け取るガラスの領域と平行である。さらに、支持要素は、ガラスを引き受ける時に、ガラスの受け取りの衝撃を弱める(制動する)スプリングを含む。図20eは、冷却特定支持体から取り外し支持体へ、ガラス407を移動する時の、上から見たときの、この2つの支持体の水平方向での正射影を示している。2つの支持体405及び411の接触領域は、すべて、線26(縁からdyの距離にある、接触バンドの内側境界;dyは、最大で200mm、又は最大で170mm、又は最大で150mm)と、線28(縁からdxの距離にある、接触バンドの外側境界;dyは、最大で50mm、又は最大で60mm、又は最大で70mm)の間の「接触バンド」に入っている。したがって、この接触バンドは、最大で150mmの幅(200−50=150mm)、又は最大で100mmの幅(170−70=100mm)、又は最大で80mmの幅(150−70=80mm)である。さらに、取り外し支持体の接触領域、及び冷却特定支持体の接触領域は、接触バンドに、少なくとも部分的に交互に配置されている。一つの支持体から別の支持体へガラスを移動する時点で、一つの支持体の少なくとも一つの接触領域のすぐ隣には、他の支持体の2つの接触領域があるということになる。ガラスの移動の時点で、取り外し支持体の2つの隣り合う支持要素の、2つの接触領域415及び416の外縁に対して接線方向である直線414が、冷却支持体の支持要素417と交差することがわかる。この動作は、冷却支持体の複数の支持要素について生じる。また、取り外し支持体の、2つの隣り合う支持要素の接触領域415及び416の中心418及び419を通る直線部分が、冷却支持体の支持要素417と交わることがわかる。この状況は、冷却支持体の複数の支持要素について生じる。このことは、この2つの支持体の接触領域が、ガラスの縁に平行な狭いバンドに、交互に配置されているという事実を反映している。dyが200mmと等しいとき、線26の内側に位置するレンズの中央領域(縁から200mmよりも離れたガラスの領域)が、線26には接触せずに、100mmの直径の、さらには200mmの直径の、さらにはこれよりも大きい直径の、仮想的な円を容易に含むことができることがわかる。この特性は、ガラスの主面の大きさを反映するものである。
図21は、最初に、軌道タイプの冷却特定支持体751に支持されていたガラス(図示していない)を、取り外し特定支持体750が、どのようにして引き受けるようになるのかを示したものである。この軌道は、取り外し特定支持体750に接続したアーム753が、鉛直方向の動きによって、通過することを可能にする通路752を含むので、上から見たときに、中断されたフレームを形成している。したがって、支持体750が下に入り、上昇し、最初は支持体751に支持されていたガラスを引き受け、かつガラスを次の工程へ移動させることができる。支持体750は、支持要素754でガラスを支える。
図22及び23は、冷却特定支持体及び取り外し支持体に備え付けることができる支持要素を示している。図22aでは、支持要素500は、シャーシに固定することができるオリフィスを具備した土台501を、その末端の一方に含んでいる。他方の末端は、ガラスと接触する繊維材料508で覆われた接触領域502を含んでいる。開口組織の繊維材料508は、突起503で、この要素の表面に保持されている。接触領域502は、これに垂直な方向に並進して可動であり、その下方に向かう動きは、スプリング504の圧縮を伴う。したがって、接触領域502でのガラスの受け取りは、スプリング504によって制動される。図22bには、スプリング504だけでなく、土台501を含む部分をも取り除いたこと除いて、図22aと同じ支持要素を示す。この図22bでは、カップ505が、スプリング504を受け取ることができることがわかる。また、ロッド506は、管507に導かれており、それによって、接触領域502が、管状のガイドとなる507の軸に相当する方向だけに動くことができるようになっていることがわかる。図22cは、支持要素を示しており、その接触領域は、編物タイプの、開口組織の耐熱性繊維材料508と合致しており、ガラスと接触するようになっている。
図23は、接触領域の表面上に、穴の開いた耐熱性材料(図示していない)を保持することができる、突起602に囲まれた接触領域601を具備する、別の支持要素を示している。図22の支持要素と比較すると、接触領域の方向性を保持することを強いるようなガイドは存在しない。このガイドがないことは、接触領域に追加的な自由度を与え、接触領域は、スプリング604(矢印603)の軸に平行に動くことができるだけでなく、向きを変えることもでき、それによって、接触領域に対する垂線が、スプリング604の軸から離れて動くようになっている(矢印605又は606)。この正しい方向に順応することができる能力は、ガラスの表面の局所的な方向が、接触領域の方向と正確に対応していないところで、この種類の要素が、ガラスを受け取るときに利用される。この場合には、ガラスの重量があるので、接触領域601は、自動的に正しい方向を向いて、正確にガラスの表面の方向をとる。こうした挙動は、同じ支持体を、異なる形状のガラスに適応させることを可能にするという、より普遍的な特性を、このような支持要素を含む支持体に与える。

Claims (33)

  1. 第一の主面及び第二の主面を有する、ガラスと呼ぶ、一のガラスシート又は複数のガラスシートの積層体を、曲げ加工し、かつ冷却する方法であって、前記方法は、以下を含む:
    重力支持体上で、重力によって前記ガラスを曲げ加工すること、ここで、前記曲げ加工の間に、前記ガラスは、前記第一の主面の周囲領域で、前記重力支持体上に載っており、前記周囲領域は、前記第一の主面の縁から50mmで構成されている;
    その後、前記ガラスを前記重力支持体から引き離すこと;
    その後、前記ガラスを冷却すること、ここで、前記冷却の間に、高温均一温度と呼ぶ、少なくとも560℃の温度と、低温均一温度と呼ぶ、最大で500℃の温度の間にある、臨界温度範囲と呼ぶ温度範囲で、前記第一の主面は、前記周囲領域で全く接触しておらず、前記周囲領域が前記高温均一温度に到達した時点で、縁から200mmを超える距離にある、前記第一の主面の領域は、前記周囲領域の温度と少なくとも等しい温度にある。
  2. 前記高温均一温度が、少なくとも575℃である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記低温均一温度が、最大で490℃である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記臨界温度範囲に前記ガラスを冷却する間に、前記ガラスの前記第一の主面は、縁から60mmの間で全く接触しておらず、好ましくは、縁から70mmの間で全く接触していない、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記高温均一温度に到達する前に、温度均一化時間と呼ぶ、少なくとも5秒、好ましくは少なくとも6秒、好ましくは少なくとも7秒の時間の間に、前記第一の主面は、全く接触していない、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記温度均一化時間の間に、吸引手段、特にスカート型の吸引手段を具備した上部成形型に対して、前記ガラスを前記第二の主面で保持し、前記吸引は、前記成形型に対して、前記ガラスを保持する力を生じる、請求項5に記載の方法。
  7. 前記引き離しの時点で、前記ガラスの縁から50mmよりも離れた、前記第一の主面の領域が、前記周囲領域の温度よりも高い温度にある、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記高温均一温度に到達した時点で、前記ガラスの縁から、170mmよりも離れた、さらには50mmよりも離れた、前記第一の主面の領域が、前記周囲領域の温度と、少なくとも等しい温度にある、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記第一の主面の前記周囲領域は、前記高温均一温度と前記低温均一温度の間で、前記ガラスの縁に垂直な部分の任意の交線上で、温度が均一である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記臨界温度範囲の少なくとも一部で、特定支持体と呼ぶ、前記第一の主面の前記周囲領域と接触しない少なくとも一つの支持体によって、前記ガラスを支持する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記特定支持体が、前記ガラスの縁から、少なくとも50mmだけで、好ましくは少なくとも60mmだけで、好ましくは少なくとも70mmだけで、前記ガラスの前記第一の主面と接触する複数の接触領域を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記特定支持体が、前記ガラスの縁から、最大で200mmだけで、好ましくは最大で170mmだけで、好ましくは最大で150mmだけで、前記ガラスの前記第一の主面と接触する複数の接触領域を含む、請求項10又は11に記載の方法。
  13. 前記特定支持体が、前記ガラスの端面の下部境界で前記ガラスを支持する、傾斜した軌道を含む、請求項10に記載の方法。
  14. 前記臨界温度範囲の少なくとも一部で、吸引手段、特にスカート型の吸引手段を具備した、少なくとも一つの上部成形型によって、前記ガラスを、前記第二の主面で保持する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記臨界温度範囲を通じて、前記ガラスを、少なくとも一つの特定支持体によって支持するか、又は吸引手段を具備した少なくとも一つの上部成形型によって、前記第二の主面で保持する、請求項10〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記ガラスを有する前記重力支持体を、分離上部成形型の下に置き、前記分離上部成形型は、前記第二の主面で、この型に対して、前記ガラスを保持することができる吸引手段を具備しており、
    その後、前記分離上部成形型によって、前記ガラスを前記重力支持体から引き離し、かつ引き離しの時点での前記重力支持体上の前記ガラスの温度よりも低い温度で、分離チャンバー内で、前記分離上部成形型によって、前記ガラスを保持し、
    その後、前記第一の主面の前記周囲領域と接触せずに、前記ガラスを支持することができ、横方向に可動であり、かつ前記分離チャンバーを出入りすることができる、冷却特定支持体と呼ぶ特定支持体を、前記ガラスの下に置き、かつ前記分離上部成形型が、前記冷却特定支持体上へ、前記ガラスを放出し、
    その後、前記ガラスを継続して冷却するために、前記ガラスを有する前記冷却特定支持体を、前記分離チャンバーから出す、
    請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記ガラスを継続して冷却するために、前記ガラスを有する前記冷却特定支持体を、前記分離チャンバーの温度よりも低い温度に加熱した、冷却チャンバーに入れ、前記冷却チャンバーを、特に、400℃〜565℃の温度にすることができる、請求項16に記載の方法。
  18. 前記ガラスを有する前記重力支持体を、分離上部成形型の下に置き、前記分離上部成形型は、前記第二の主面で、この型に対して、前記ガラスを保持することができる吸引手段を具備しており、
    その後、前記分離上部成形型によって、前記ガラスを前記重力支持体から引き離し、かつ引き離しの時点での前記重力支持体上の前記ガラスの温度よりも低い温度で、分離チャンバー内で、前記ガラスを、前記分離上部成形型に対して保持し、
    その後、前記第一の主面の前記周囲領域と接触せずに、前記ガラスを支持することができ、横方向に可動であり、かつ前記分離チャンバーを出入りすることができる、予備特定支持体と呼ぶ支持体を、前記ガラスの下に置き、
    その後、前記分離上部成形型が、前記予備特定支持体上へ、前記ガラスを放出し、
    その後、前記ガラスを有する前記予備特定支持体を、前記分離チャンバーから出し、かつ移送上部成形型を備えた移送チャンバーに入れ、前記移送上部成形型は、前記第二の主面で、この型に対して、前記ガラスを保持することができる吸引手段を具備しており、前記移送チャンバーの温度は、前記分離チャンバーの温度よりも低く、
    その後、前記ガラスを、前記移送上部成形型によって、前記予備特定支持体から引き離し、
    その後、前記第一の主面の前記周囲領域と接触せずに、前記ガラスを支持することができる、冷却特定支持体と呼ぶ特定支持体を、前記ガラスの下に置き、かつ前記移送上部成形型が、前記冷却特定支持体上へ、前記ガラスを放出し、
    その後、前記ガラスを継続して冷却するために、前記ガラスを有する前記冷却特定支持体を、前記移送チャンバーから出す、
    請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記ガラスを有する前記重力支持体を、分離上部成形型の下に置き、前記分離上部成形型は、前記第二の主面で、この型に対して、前記ガラスを保持することができる吸引手段を具備しており、
    その後、前記分離上部成形型によって、前記ガラスを前記重力支持体から引き離し、かつ引き離しの時点での前記重力支持体上の前記ガラスの温度よりも低い温度で、分離チャンバー内で、前記ガラスを、前記分離上部成形型に対して保持し、
    その後、前記第一の主面上での吸引によって、前記ガラスを曲げ加工することができ、横方向に可動であり、かつ前記分離チャンバーを出入りすることができる、吸引下部型と呼ぶ曲げ吸引下部型を、前記ガラスの下に置き、
    その後、前記分離上部成形型が、前記吸引下部型上へ、前記ガラスを放出し、
    その後、前記ガラスを有する前記吸引下部型を、前記分離チャンバーから出し、かつ移送上部成形型を備えた移送チャンバーに入れ、前記移送上部成形型は、前記第二の主面で、この型に対して、前記ガラスを保持することができる吸引手段を具備しており、前記移送チャンバーの温度は、前記分離チャンバーの温度よりも低く、前記分離チャンバー及び/又は前記移送チャンバー内で、前記ガラスを、前記吸引下部型上で曲げ、
    その後、前記移送上部成形型によって、前記ガラスを前記吸引下部型から引き離し、
    その後、前記第一の主面の前記周囲領域と接触せずに、前記ガラスを支持することができる、冷却特定支持体と呼ぶ特定支持体を、前記ガラスの下に置き、かつ前記移送上部成形型が、前記冷却特定支持体上へ、前記ガラスを放出し、
    その後、前記ガラスを継続して冷却するために、前記ガラスを有する前記冷却特定支持体を、前記移送チャンバーから出す、
    請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記ガラスを継続して冷却するために、前記ガラスを有する前記冷却特定支持体を、前記移送チャンバーの温度よりも低い温度に加熱した、冷却チャンバーに入れ、前記冷却チャンバーを、350℃〜520℃の温度にすることができる、請求項18又は19に記載の方法。
  21. 前記冷却チャンバー内で、前記ガラスを冷却する平均速度が、0.8〜2.5℃/秒である、請求項17又は20に記載の方法。
  22. 特に、前記周囲領域と接触せずに、前記ガラスの前記第一の主面と接触することができ、特にロボットで操作する取り外し支持体が、前記冷却チャンバーに入り、前記ガラスの下を通過し、かつ次いで、上昇して、前記ガラスを引き受け、かつ前記冷却特定支持体から前記ガラスを取り外し、かつ次いで、前記ガラスを前記冷却チャンバーから出し、その後、前記ガラスを室温に冷却する、請求項17、20、又は21に記載の方法。
  23. 前記取り外し支持体及び前記冷却特定支持体の両方が、接触領域を含む支持要素を含んでおり、この接触領域のすべてが、外側境界と内側境界の間の接触バンドのみで前記ガラスと接触し、
    前記バンドの前記外側境界は、前記ガラスの縁から、少なくとも50mm、好ましくは少なくとも60mm、好ましくは少なくとも70mmにあり、
    前記バンドの前記内側境界は、前記ガラスの縁から、最大で200mm、好ましくは最大で170mm、好ましくは最大で150mmにあり、
    前記取り外し支持体及び前記冷却特定支持体の前記接触領域は、前記ガラスを前記取り外し支持体上に積載した時点で、前記接触バンドに、少なくとも部分的に交互に配置されている、
    請求項22に記載の方法。
  24. それぞれにガラスを積載した、複数の重力支持体の列が、前記分離上部成形型の下を通過し、前記分離上部成形型が、複数の前記重力支持体のそれぞれから、前記ガラスを次々に引き受ける、請求項16〜23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記重力支持体上での曲げ加工を、590℃を超える温度で行う、請求項1〜24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 第一の主面及び第二の主面を有し、一のシート又は複数のシートの積層体の形態であるガラスを、曲げ加工しかつ冷却するための、以下を含む装置:
    前記第一の主面の縁から50mmで構成される周囲領域で、前記ガラスを支持しながら、その可塑変形温度で、前記ガラスを曲げ加工することができる、重力支持体;
    前記周囲領域と接触しない、冷却特定支持体と呼ぶ支持体;及び
    前記重力支持体から、前記ガラスを引き離し、かつ前記冷却特定支持体上へ、前記ガラスを放出することができる、分離及び移送手段、ここで、前記分離及び移送手段は、分離上部成形型を含み、前記分離上部成形型は、前記第二の主面で、この型に対して、前記ガラスを保持することができる吸引手段、特にスカート型の吸引手段を具備しており、前記分離上部成形型は、前記ガラスを受け取り、かつ前記重力支持体から前記ガラスを取り外すことができる。
  27. 前記分離及び移送手段が、前記分離上部成形型を含む分離チャンバーを含み、
    前記重力支持体は、横方向に可動であり、かつ前記重力支持体を、前記分離上部成形型の下に置くことができ、
    前記重力支持体及び前記分離上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができ、それによって、前記分離上部成形型が、前記ガラスを受け取り、かつ前記重力支持体から前記ガラスを取り外すことができ、かつ次いで、前記分離チャンバー内で、前記ガラスと共に上昇させることによって、前記分離上部成形型を、前記重力支持体から離すように動かすことができ、
    前記冷却特定支持体は、横方向に可動であり、かつ前記冷却特定支持体を、前記分離上部成形型の下に置くことができ、又はその位置から離すように動かすことができ、
    前記冷却特定支持体及び前記分離上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができ、それによって、前記分離上部成形型が、前記冷却特定支持体上へ、前記ガラスを放出することができる、
    請求項26に記載の装置。
  28. 前記分離及び移送手段が、以下を含む、請求項26に記載の装置:
    − 前記分離上部成形型を含む分離チャンバー;
    − 移送上部成形型を含む移送チャンバー、ここで、前記移送上部成形型は、前記第二の主面で、この移送上部成形型に対して、前記ガラスを保持することができる吸引手段、特にスカート型の吸引手段を具備している;
    − 前記第一の主面の前記周囲領域と接触せずに、前記ガラスを支持することができる、予備特定支持体、
    ここで、前記重力支持体は、横方向に可動であり、かつ前記重力支持体を、前記分離上部成形型の下に置くことができ、前記重力支持体及び前記分離上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができ、それによって、前記分離上部成形型が、前記ガラスを受け取り、かつ前記重力支持体から前記ガラスを取り外すことができ、かつ次いで、前記分離上部成形型を、前記重力支持体から離すように動かすことができ、
    前記予備特定支持体は、横方向に可動であり、かつ前記予備特定支持体を、前記分離チャンバーに入れ、前記分離上部成形型の下に置くことができ、前記予備特定支持体及び前記分離上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができ、それによって、前記分離上部成形型が、前記予備特定支持体上へ、前記ガラスを放出することができ、かつ次いで、前記分離上部成形型を、前記予備特定支持体から離すように動かすことができ、
    前記ガラスを積載した前記予備特定支持体を、前記分離チャンバーから出し、かつ前記移送チャンバーに入れ、かつ前記移送上部成形型の下に置くことができ、
    前記予備特定支持体及び前記移送上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができ、それによって、前記移送上部成形型は、前記ガラスを引き受け、かつ前記予備特定支持体から前記ガラスを取り外すことができ、かつ次いで、前記移送上部成形型を、前記予備特定支持体から離すように動かすことができ、
    前記冷却特定支持体は、横方向に可動であり、かつ前記移送チャンバーを出入りすることができ、かつ前記冷却特定支持体を、前記移送上部成形型の下に置くことができ、又はその位置から離すように動かすことができ、前記冷却特定支持体及び前記移送上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができ、それによって、前記移送上部成形型が、前記冷却特定支持体上へ、前記ガラスを放出することができる。
  29. 前記分離及び移送手段が、以下を含む、請求項26に記載の装置:
    − 前記分離上部成形型を含む分離チャンバー;
    − 移送上部成形型を含む移送チャンバー、ここで、前記移送上部成形型は、前記第二の主面で、この移送上部成形型に対して、前記ガラスを保持することができる吸引手段、特にスカート型の吸引手段を具備している;
    − 前記第一の主面上での吸引によって、前記ガラスを曲げ加工することができる、吸引下部型と呼ぶ、曲げ吸引下部型、
    ここで、前記重力支持体は、横方向に可動であり、かつ前記重力支持体を、前記分離上部成形型の下に置くことができ、前記重力支持体及び前記分離上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができ、それによって、前記分離上部成形型が、前記ガラスを受け取り、かつ前記重力支持体から前記ガラスを取り外すことができ、
    前記吸引下部型は、横方向に可動であり、かつ前記吸引下部型を、前記分離チャンバーに入れ、前記分離上部成形型の下に置くことができ、前記吸引下部型及び前記分離上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができ、それによって、前記分離上部成形型が、前記吸引下部型上へ、前記ガラスを放出し、かつ前記吸引下部型上に、前記ガラスをプレスすることができ、かつその後、前記分離上部成形型を、前記吸引下部型から離すように動かすことができ、
    前記ガラスを積載した前記吸引下部型を、前記分離チャンバーから出し、かつ前記移送チャンバーに入れ、かつ前記移送上部成形型の下に置くことができ、
    前記吸引下部型及び前記移送上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができ、それによって、前記移送上部成形型は、前記ガラスを受け取り、かつ前記吸引下部型から前記ガラスを取り外すことができ、かつその後、前記移送上部成形型を、前記吸引下部型から離すように動かすことができ、
    前記冷却特定支持体は、横方向に可動であり、かつ前記移送チャンバーを出入りすることができ、かつ前記冷却特定支持体を、前記移送上部成形型の下に置くか、又はその位置から離すように動かすことができ、前記冷却特定支持体及び前記移送上部成形型を、互いの方向に近づけるか、又は互いから離すように動かすことができ、それによって、前記移送上部成形型が、前記冷却特定支持体上へ、前記ガラスを放出することができる。
  30. 前記装置が冷却チャンバーを含み、前記ガラスを積載した前記冷却特定支持体を、前記冷却チャンバーに入れ、かつ前記ガラスを取り外して、前記冷却チャンバーから出すことができ、必要に応じてロボットで操作され、特に、前記第一の主面の前記周囲領域と接触せずに、前記ガラスを支持することができる取り外し支持体を上昇させて、前記ガラスを受け取り、かつ前記ガラスを、前記冷却特定支持体から取り外すことができ、かつ前記ガラスを積載した前記取り外し支持体を、前記冷却チャンバーから出すことができる、請求項27〜29のいずれか一項に記載の装置。
  31. 前記取り外し支持体及び前記冷却特定支持体の両方が、接触領域を含む支持要素を含んでおり、この接触領域のすべてが、前記ガラスの縁に実質的に平行な、最大で150mm幅の、又は最大で100mm幅の、又は最大で80mm幅の、接触バンドのみで前記ガラスと接触し、前記取り外し支持体及び前記冷却特定支持体の前記接触領域は、前記ガラスを、前記冷却特定支持体から、前記取り外し支持体へ移送した時点で、前記接触バンドに、少なくとも部分的に交互に配置されている、請求項30に記載の装置。
  32. 上から見たとき、かつ水平面での正射影において、前記ガラスを、前記冷却特定支持体から、前記取り外し支持体へ移送した時点で、前記取り外し支持体の隣り合う支持要素の、2つの接触領域の外縁に対して接線方向である直線と交差する、前記冷却支持体の少なくとも一つの支持要素が存在し、この交差は、前記取り外し支持体の2つの隣り合う支持要素間で生じる、請求項30又は31に記載の装置。
  33. それぞれにガラスを積載することができる、複数の重力支持体の列が、前記分離上部成形型の下を循環することができ、前記分離上部成形型が、複数の前記重力支持体のそれぞれから、前記ガラスを、次々に引き受けることができる、請求項26〜32のいずれか一項に記載の装置。
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