本願の実施例は、通信分野に関し、具体的に、ランダムアクセスのための方法及びデバイスに関する。
ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システムのランダムアクセスプロセスにおいて、ユーザ装置(UE:User Equipment)がネットワークのランダムアクセスパラメータに応じて、対応する時間周波数位置において対応するプリアンブル(Preamble)が送信してから、ネットワークからの応答を待つ。UEは、所定の時間窓において自身に対応するランダムアクセス応答(RAR:Random Access Response)を検出した場合、ランダムアクセスプロセスの次の手順に進み、自身に対応するRARを検出しない場合、所定のシーケンス及び方法に応じてPreambleを再送する。
未来の通信システムは、LTEシステムが1つのビーム(Beam)を使用して1つのセルへのカバーを実現することと異なり、通常、複数のBeamで時間上のスウィープ(Sweeping)により1つのセルへのカバーを実現し、このような通信システムを「複数ビーム(multi−beam)システム」という。multi−beamシステムにおいて、UEが異なるBeamを利用して情報の送受信を行う可能性がある。そして、multi−beamシステムに適用されるランダムアクセス方法を提供する必要がある。
本願は複数のビームの通信システムに応用されることができるランダムアクセスのための方法及びデバイスを提供する。
第1形態は、ランダムアクセスのための方法を提供し、端末デバイスがネットワークデバイスにより送信されたN個のグループのランダムアクセス関連情報を受信することと、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセスプリアンブル情報に応じて、前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することとを含み、前記N個のグループのランダムアクセス関連情報は、前記ネットワークデバイスがネットワーク構成及び最適化ポリシーにより確定されたものであり、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nである。
本願のランダムアクセスのための方法によって、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信されたネットワーク構成及び最適化ポリシーによって確定されたランダムアクセス関連情報を受信し、受信されたランダムアクセス関連情報に応じてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することで、複数のビームの通信システムに応用されることができる。
第1形態と結合し、第1形態のある実現方式において、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することは、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報のうちのK個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、K個のランダムアクセスプリアンブルセットを確定することと、前記端末デバイスが前記K個のランダムアクセスプリアンブルセットに応じて、K個のランダムアクセスプリアンブルを確定することと、前記端末デバイスが前記K個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、前記K個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースを確定することと、前記端末デバイスが前記K個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースにおいて前記ネットワークデバイスに前記K個のランダムアクセスプリアンブルを送信することとを含み、Kが2の以上の正の整数であり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルの属するランダムアクセスプリアンブルセットが互いに異なり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも2つのランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームが異なる。
これによって、端末デバイスは、異なるビームを利用してネットワークデバイスに複数のランダムアクセスプリアンブルを送信し、ネットワークデバイスにより送信された複数のランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセス応答に応じてネットワークデバイスに正確受信されたランダムアクセスプリアンブルを確定することができ、さらに、ネットワークデバイスと通信するためのビームを確定し、端末デバイスが異なるビームを利用して盲目的に送信することを減少させ、ランダムアクセスプロセスの遅延を低減させることができる。
第1形態及び上記の実現方式と結合し、第1形態の他の実現方式において、i番目のグループのランダムアクセスプリアンブル関連情報がプリアンブル情報i及びリソース指示情報iを含み、前記プリアンブル情報iが、ランダムアクセスプリアンブルセットiを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報iが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
第1形態及び上記の実現方式と結合し、第1形態の他の実現方式において、1番目のグループのランダムアクセスプリアンブル関連情報がプリアンブル情報1及びリソース指示情報1を含み、j番目のグループのランダムアクセス関連情報がオフセット情報jを含み、前記オフセット情報jは、前記端末デバイスが前記オフセット情報jに応じてプリアンブル情報j及びリソース指示情報jを確定するために用いられ、j=2,・・・Nであり、
前記プリアンブル情報1が、ランダムアクセスプリアンブルセット1を確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報1が、前記ランダムアクセスプリアンブルセット1に対応する時間周波数リソースを示すために用いられ、前記プリアンブル情報jが、ランダムアクセスプリアンブルセットjを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報jが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットjに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
第1形態及び上記の実現方式と結合し、第1形態の他の実現方式において、オフセット情報jは、ルートシーケンス番号オフセット情報、周波数領域リソースオフセット情報及び時間領域リソースオフセット情報のうちの少なくとも1つを含む。
第1形態及び上記の実現方式と結合し、第1形態の他の実現方式において、前記方法は、前記端末デバイスが予め設定された時間窓の開始時刻から、T個のランダムアクセスプリアンブル内の各ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA−RNTIに応じてランダムアクセス応答を検出することと、前記端末デバイスが、検出された有効ランダムアクセス応答に応じて、前記T個のランダムアクセスプリアンブルのうちの前記ネットワークデバイスに正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームを確定することとをさらに含み、前記T個のランダムアクセスプリアンブルは、現在の検出時刻の前に前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスに送信したランダムアクセスプリアンブルであり、TがKの以下の正の整数である。
第1形態及び上記の実現方式と結合し、第1形態の他の実現方式において、前記方法は、前記端末デバイスが前記予め設定された時間窓の終了時刻の前に所定数の有効ランダムアクセス応答を検出した場合、前記端末デバイスが検出を停止することをさらに含む。
第1形態及び上記の実現方式と結合し、第1形態の他の実現方式において、前記方法は、前記端末デバイスが前記予め設定された時間窓の終了時刻に検出を停止することと、前記端末デバイスが前記予め設定された時間窓において有効ランダムアクセス応答を検出しない場合、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを再送することとをさらに含む。
第1形態及び上記の実現方式と結合し、第1形態の他の実現方式において、前記方法は、前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスに正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームに応じて、前記ネットワークデバイスと情報伝送を行うことをさらに含む。
第2形態は、ランダムアクセスのための方法を提供し、ネットワークデバイスが、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて、N個のグループのランダムアクセス関連情報を確定することと、前記ネットワークデバイスが、端末デバイスに前記N個のグループのランダムアクセス関連情報を送信することと、前記ネットワークデバイスは、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて送信したランダムアクセスプリアンブルを受信することとを含み、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nである。
本願のランダムアクセスのための方法によって、ネットワークデバイスがネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて端末デバイスにランダムアクセス関連情報を送信して、端末デバイスが受信されたランダムアクセス関連情報に応じてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することで、複数のビームの通信システムに応用されることができる。
第2形態と結合し、第2形態のある実現方式において、前記ネットワークデバイスは、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて送信したランダムアクセスプリアンブルを受信することは、前記ネットワークデバイスは、前記端末デバイスがK個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースにおいて送信した前記K個のランダムアクセスプリアンブルを受信することをさらに含み、前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも2つのランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームが異なり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルは、前記端末デバイスがK個のランダムアクセスプリアンブルセットに応じて確定したものであり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルの属するランダムアクセスプリアンブルセットが互いに異なり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルセット及び前記K個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースは、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報内のK個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて確定したものであり、Kが2の以上の正の整数である。
第2形態及び上記の実現方式と結合し、第2形態の他の実現方式において、i番目のランダムアクセス関連情報iがプリアンブル情報i及びリソース指示情報iを含み、前記プリアンブル情報iが、ランダムアクセスプリアンブルセットiを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報iが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
第2形態及び上記の実現方式と結合し、第2形態の他の実現方式において、1番目のグループのランダムアクセス関連情報がプリアンブル情報1及びリソース指示情報1を含み、j番目のグループのランダムアクセス関連情報がオフセット情報jを含み、前記オフセット情報jは、前記端末デバイスが前記オフセット情報jに応じてプリアンブル情報j及びリソース指示情報jを確定するために用いられ、j=2,・・・Nであり、
前記プリアンブル情報1が、ランダムアクセスプリアンブルセット1を確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報1が、前記ランダムアクセスプリアンブルセット1に対応する時間周波数リソースを示すために用いられ、前記プリアンブル情報jが、ランダムアクセスプリアンブルセットjを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報jが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットjに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
第2形態及び上記の実現方式と結合し、第2形態の他の実現方式において、オフセット情報jは、ルートシーケンス番号オフセット情報、周波数領域リソースオフセット情報及び時間領域リソースオフセット情報のうちの少なくとも1つを含む。
第2形態及び上記の実現方式と結合し、第2形態の他の実現方式において、前記方法は、前記ネットワークデバイスが予め設定された時間窓において前記端末デバイスに前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセス応答を送信することをさらに含む。
第2形態及び上記の実現方式と結合し、第2形態の他の実現方式において、前記方法は、前記ネットワークデバイスが正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームに応じて、前記端末デバイスと情報伝送を行うことをさらに含む。
第3形態は、上記の第1形態又は第1形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行するための端末デバイスを提供する。具体的に、前記端末デバイスは、上記の第1形態又は第1形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行するための機能モジュールを含む。
第4形態は、上記の第2形態又は第2形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行するためのネットワークデバイスを提供する。具体的に、前記ネットワークデバイスは、上記の第2形態又は第2形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行するための機能モジュールを含む。
第5形態は、プロセッサ、メモリ及び送受信機を含む端末デバイスを提供する。前記プロセッサと前記メモリと前記送受信機の間は、内部接続通路を介して互いに通信し、制御及び/又はデータ信号を伝送することで、前記端末デバイスが上記の第1形態又は第1形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行する。
第6形態は、プロセッサ、メモリ及び送受信機を含むネットワークデバイスを提供する。前記プロセッサと前記メモリと前記送受信機の間は、内部接続通路を介して互いに通信し、制御及び/又はデータ信号を伝送することで、前記ネットワークデバイスが上記の第2形態又は第2形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行する。
第7形態は、コンピュータ可読媒体を提供し、前記コンピュータ可読媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが上記の第1形態又は第1形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行するための命令を含む。
第8形態は、コンピュータ可読媒体を提供し、前記コンピュータ可読媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが上記の第2形態又は第2形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行するための命令を含む。
本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法のフローチャートである。
本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法の他のフローチャートである。
本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法の他の模式図である。
本願の他の実施例におけるランダムアクセスのための方法のフローチャートである。
本願の他の実施例におけるランダムアクセスのための方法の他の模式図である。
本願の実施例における端末デバイスのブロック図である。
本願の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
本願の他の実施例における端末デバイスのブロック図である。
本願の他の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
以下、本願の実施例の図面に基づいて、本願の実施例係る技術案を詳しく説明する。
なお、本発明の実施例における技術的解決策は様々な通信システム、例えばグローバル移動体通信(GSM:Global System of Mobile Communication)システム、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)汎用パケット無線サービス(GPRS:Genera1 Packet Radio Service)システム、長期進化型(LTE:Long Term Evolution)システム、アドバンスト長期進化型(LTE−A:Advanced long term evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex)、ユニバーサル移動通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)、ワイマックス(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム、5Gシステム、NR(New Radio Access Technology)システムに応用されることができる。
本発明の実施例において、端末デバイスが、移動台(MS:Mobile Station)、移動端末(Mobile Terminal)、モバイル電話(Mobile Telephone)、ユーザー装置(UE:User Equipment)、ハンドセット(handset)及び携帯機器(portable equipment)を含むが、これらに限定しなく、当該端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)を介して1つ以上のコアネットワークと通信することができ、例えば、端末は移動電話(「セルラ」電話とも言われる)、移動端末を備えるコンピューターであっても良いし、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵又は車載の移動装置であってもよい。
本願の実施例に係るネットワークデバイスは、無線アクセスネットワークに配置され、端末デバイスに通信機能を提供するための装置である。前記ネットワークデバイスが基地局であってもよく、前記基地局が、各種のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイント等を含む。異なる無線アクセス技術を使用するシステムにおいて、基地局の機能を備えるデバイスの名称が異なる可能性がある。例えば、LTEネットワークにおいて、進化型のノードB(eNB又はeNodeB:Evolutional NodeB)と言い、第3世帯(3G:3rd Generation)ネットワークにおいて、ノードB(Node B)と言う。
なお、本願の実施例におけるランダムアクセスプリアンブルは、「プリアンブル(Preamble)」又は「ランダムアクセスプリアンブルコード」又は「ランダムアクセスプリアンブル符号系列」とも言われる。
図1は本願の実施例におけるランダムアクセス方法のための方法を示す。図1に示すように、方法100は、S110及びS120を含む。
S110において、端末デバイスがネットワークデバイスにより送信されたN個のグループのランダムアクセス関連情報を受信し、ここで、前記N個のグループのランダムアクセス関連情報は、前記ネットワークデバイスがネットワーク構成及び最適化ポリシーにより確定されたものであり、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nである。
S120において、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセスプリアンブル情報に応じて、前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
本願の実施例において、ネットワークデバイスは、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて、端末デバイスに送信する必要があるランダムアクセス関連情報のグループ数がNであると確定し、N個のグループのランダムアクセス関連情報を生成してから、端末デバイスにこれらのN個のグループのランダムアクセス関連情報を送信する。
例えば、ネットワークデバイスは、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて、ランダムアクセスプロセスが多くのシステムリソースを占用することを受けることができると確定した場合、端末デバイスに2つのグループ以上のランダムアクセス関連情報を送信する。一方、ネットワークデバイスは、ランダムアクセスプロセスが多くのシステムリソースを占用することを望まない場合、端末デバイスに1つのグループのランダムアクセス関連情報を送信すればよい。又は、ネットワークデバイスは、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて、ランダムアクセスプロセスの待ち時間が予め設定された待ち時間の未満とする必要があると確定した場合、端末デバイスに複数のグループのランダムアクセス関連情報を送信して、ランダムアクセスプロセスの待ち時間を低減させる。一方、ネットワークデバイスは、端末デバイスに1つのグループのランダムアクセス関連情報を送信してもよい。
本願の実施例において、選択可能で、端末デバイスがネットワークデバイスからのブロードキャストメッセージを受信し、ブロードキャストメッセージには上記のN個のグループのランダムアクセス関連情報が含まれ、又は、端末デバイスがネットワークデバイスからのシステムメッセージを受信し、システムメッセージには上記のN個のグループのランダムアクセス関連情報が含まれ、又は、端末デバイスがネットワークデバイスからの専用シグナリングを受信し、専用シグナリングには上記のN個のグループのランダムアクセス関連情報が含まれる。
なお、1つのランダムアクセスプリアンブルセットには複数のランダムアクセスプリアンブルが含まれる。N個のランダムアクセスプリアンブルセットが複数のグループに分け、各グループ内のランダムアクセスプリアンブルセットが多種のプリアンブルに分けてよい。又は、N個のランダムアクセスプリアンブルセットが多種のプリアンブルに分け、各種のプリアンブルに含まれるランダムアクセスプリアンブルセットが、複数のグループに分けてよい。
例えば、メッセージに6個のグループのランダムアクセス関連情報が含まれるように構成し、端末デバイスは、これらの6個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、6個のランダムアクセスプリアンブルセットを確定する。これらの6個のランダムアクセスプリアンブルセットは、対応するメッセージ(Msg)3の大きさの違いによって、3個のグループに分け、ここで、ランダムアクセスプリアンブルセット1とランダムアクセスプリアンブルセット3がグループ1に属し、ランダムアクセスプリアンブルセット2とランダムアクセスプリアンブルセット4がグループ2に属し、ランダムアクセスプリアンブルセット5とランダムアクセスプリアンブル6がグループ3に属する。グループ1内のランダムアクセスプリアンブルセットが、対応する経路ロスの大きさに応じて2つのタイプのプリアンブルに分け、ランダムアクセスプリアンブルセット1がAタイプのプリアンブルに属し、ランダムアクセスプリアンブルセット2がBタイプのプリアンブルに属する。グループ2内のランダムアクセスプリアンブルセットが、対応する経路ロスの大きさに応じて2つのタイプのプリアンブルに分け、ランダムアクセスプリアンブルセット3がBタイプのプリアンブルに属し、ランダムアクセスプリアンブルセット4のランダムアクセスプリアンブルがAタイプのプリアンブルに属する。グループ3内のランダムアクセスプリアンブルセットが、対応する経路ロスの大きさに応じて2つのタイプのプリアンブルに分け、ランダムアクセスプリアンブルセット5がBタイプのプリアンブルに属し、ランダムアクセスプリアンブルセット6がAタイプのプリアンブルに属する。
これによって、端末デバイスが2つのビーム(Beam)でネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することができると仮想し、送信必要があるMsg3の大きさに応じて、ネットワークデバイスにグループ1及びグループ2内のランダムアクセスプリアンブルを送信する必要がると確定し、さらに、経路ロスの大きさに応じて、Aタイプのプリアンブルを送信する必要があると確定する。これによって、端末デバイスは、ランダムアクセスプリアンブルセット1から1つのランダムアクセスプリアンブルを選択し、ランダムアクセスプリアンブルセット4から1つのランダムアクセスプリアンブルを選択してから、選定したこれらの2つのランダムアクセスプリアンブルを異なるBeamでネットワークデバイスを送信する。
又は、メッセージに6個のグループのランダムアクセス関連情報が含まれるように構成し、端末デバイスは、これらの6個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、6個のランダムアクセスプリアンブルセットを確定する。これらの6個のランダムアクセスプリアンブルセットが、対応するMsg3の大きさの違いによって2つのタイプのプリアンブルに分け、ここで、ランダムアクセスプリアンブルセット1、ランダムアクセスプリアンブルセット3及びランダムアクセスプリアンブルセット5がAタイプのプリアンブルに属し、ランダムアクセスプリアンブルセット2、ランダムアクセスプリアンブルセット4及びランダムアクセスプリアンブルセット6がBタイプのプリアンブルに属する。Aタイプのプリアンブルに含まれるランダムアクセスプリアンブルセットが、対応する経路ロスの大きさに応じて2つのグループに分け、ランダムアクセスプリアンブルセット1とランダムアクセスプリアンブルセット3がグループ1に属し、ランダムアクセスプリアンブルセット5がグループ2に属し、Bタイプのプリアンブルに含まれるランダムアクセスプリアンブルセットが、対応する経路ロスの大きさに応じて2つのグループに分け、ランダムアクセスプリアンブルセット2がグループ1に属し、ランダムアクセスプリアンブル4とランダムアクセスプリアンブル6がグループ2に属する。
これによって、端末デバイスが2つのBeamでネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することができると仮想し、送信が必要であるMsg3の大きさに応じて、ネットワークデバイスにAタイプのプリアンブルを送信する必要があると確定し、さらに、経路ロスの大きさに応じて、グループ1内のランダムアクセスプリアンブルを送信する必要があると確定する。これによって、端末デバイスは、ランダムアクセスプリアンブルセット1及びランダムアクセスプリアンブルセット3から、1つのランダムアクセスプリアンブルをそれぞれ選択してから、選定したこれらの2つのランダムアクセスプリアンブルを異なるBeamでネットワークデバイスに送信する。
又は、端末デバイスは、ランダムアクセスを行う過程において、自身又は他の情報に応じて、上記のN個のグループのランダムアクセス関連情報からK個のグループのランダムアクセス関連情報を選定し、Kが2の以上の正の整数であり、K個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、K個のランダムアクセスプリアンブルセットを確定し、前記K個のランダムアクセスプリアンブルセットの各ランダムアクセスプリアンブルセットから1つのランダムアクセスプリアンブルを選択する。端末デバイスは、上記のK個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、上記のK個のランダムアクセスプリアンブルを送信する時間周波数リソースを確定し、確定した時間周波数リソースにおいてネットワークデバイスに前記K個のランダムアクセスプリアンブルを送信し、さらに、K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも2つのランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームが相違する。
例えば、端末デバイスは、4つのグループのランダムアクセス関連情報に応じて、4つのランダムアクセスプリアンブル、即ちランダムアクセスプリアンブル1〜ランダムアクセスプリアンブル4を確定し。しかし、アンテナ数の制限又はデバイス実現方法/ポリシーの制限により、端末デバイスは、2つのBeam(Beam1及びBeam2)のみでネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信する。この場合、端末デバイスは、先にBeam1でランダムアクセスプリアンブル1を、Beam2でランダムアクセスプリアンブル2を送信してから、次に、Beam1でランダムアクセスプリアンブル3を、Beam2でランダムアクセスプリアンブル4を送信する。端末デバイスは、4つのBeamでネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを一回に送信することができる場合、Beam1〜Beam4でランダムアクセスプリアンブル1〜ランダムアクセスプリアンブル4をそれぞれ送信する。
上記の実施例において、選択可能で、各グループのランダムアクセス関連情報にはプリアンブル情報及びリソース指示情報が含まれ、プリアンブル情報は、ランダムアクセスプリアンブルセットを確定するためのパラメータを示すために用いられ、リソース指示情報は、ランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
又は、1番目のグループのランダムアクセス関連情報がプリアンブル情報1及びリソース指示情報1を含み、j番目のグループのランダムアクセス関連情報にオフセット情報jが含まれ、オフセット情報jは、端末デバイスがオフセット情報jに応じてプリアンブル情報j及びリソース指示情報jを確定するために用いられ、j=2,・・・Nである。
選択可能で、1つの例として、上記のオフセット情報jは、j番目のグループのランダムアクセス関連情報内のあるパラメータが1番目のグループのランダムアクセス関連情報内のこれらのパラメータに対するオフセット値であり、又は、上記のオフセット情報jは、j番目のグループのランダムアクセス関連情報内のあるパラメータがj−1番目のグループのランダムアクセス関連情報内のこれらのパラメータに対するオフセット値である。
本願の実施例において、選択可能で、上記のオフセット情報は、ルートシーケンス番号オフセット情報、周波数領域リソースオフセット情報及び時間領域リソースオフセット情報のうちの少なくとも1つを含む。
なお、上記の実施例の1番目のグループのランダムアクセス関連情報又は上記のj−1番目のグループのランダムアクセス関連情報は、「参照グループのランダムアクセス関連情報」とも言い、参照グループのランダムアクセス関連情報内のある情報の対応値にオフセット情報に対応する値を加算して通信システムの所定の最大値を超える場合、モジュロ(mod)演算を行って、両者の加算の和がシステムの所定の範囲にあるように保証する。
例えば、参照グループのランダムアクセス関連情報に対応する時間領域リソースがサブフレーム1にあり、オフセット情報6に対応する値が9であると仮想し、1と9との和が10であり、通信システム内のサブフレーム番号の最大値が9(0から番号を付ける)であるため、mod演算を行い、10mod10=0である。そして、6番目のランダムアクセス関連情報に対応する時間領域リソースがサブフレーム0にあると認めてもよい。
本願の実施例において、選択可能で、図2に示すように、方法100は、さらに、S130及びS140を含む。
S130において、前記端末デバイスが予め設定された時間窓の開始時刻から、T個のランダムアクセスプリアンブル内の各ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA−RNTIに応じて、ランダムアクセス応答を検出し、ここで、前記T個のランダムアクセスプリアンブルは、現在の検出時刻の前に前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスに送信したランダムアクセスプリアンブルであり、TがKの以下の正の整数である。
S140において、前記端末デバイスが、検出された有効ランダムアクセス応答に応じて、前記T個のランダムアクセスプリアンブルのうちの前記ネットワークデバイスに正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームを確定する。
なお、各ランダムアクセスプリアンブルが1つのランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA−RNTI:Random Access Radio Network Tempory Identity)に対応し、端末デバイスが所定の時間窓においてT個のRA−RNTIに応じてネットワークデバイスからのランダムアクセス応答(RAR:Random Access Response)を検出し、端末デバイスがRAR内の上記のT個のRA−RNTIに対応するRARを有効ランダムアクセス応答として検出する。
図3に示すように、端末デバイスは、一回目のランダムアクセスプリアンブルを送信した後、所定の時間窓においてRARの検出を行い、検出期間にランダムアクセスプリアンブルを継続して送信してもよい。さらに、端末デバイスは、T個のRA−RNTI内のいずれかのRA−RNTIに対応する有効RARを検出した場合に検出を停止し、又は、所定の時間窓が終了まで継続して検出する。
さらに、端末デバイスは、予め設定された時間窓において有効ランダムアクセス応答を検出しない場合、所定の時間の後にネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを再送する。
上記の実施例において、端末デバイスは、受信した有効ランダムアクセス応答に応じて、ネットワークデバイスに正確受信されたランダムアクセスプリアンブルを確定し、さらに、ネットワークデバイスに正確受信されたこれらのランダムアクセスプリアンブルを送信するためのBeamを確定し、これらのBeamによってネットワークデバイスと情報伝送を行うことができる。例えば、これらのBeamでネットワークデバイスにMsg3及びアップリンクデータを送信する。
つまり、本願の実施例において、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより構成されたランダムアクセス関連情報に応じて、ネットワークデバイスに送信する複数のランダムアクセスプリアンブルを確定することができる。そして、異なるBeamでネットワークデバイスにこの複数のランダムアクセスプリアンブルを送信し、ネットワークデバイスからのRARを検出する。検出した有効RARに応じて、どのようなランダムアクセスプリアンブルがネットワークデバイスに正確受信されるかを把握し、さらに、ネットワークデバイスに正確受信されたこれらのランダムアクセスプリアンブルに対応する送信Beamを確定し、そして、これらのBeamでネットワークデバイスと通信する。本願の方法は、端末デバイスがランダムアクセスプロセスにおいて対応するアップリンク送信Beam(UL Tx Beam)を確定し、端末デバイスが異なるBeamを利用して盲目に送信することを減少させ、アクセスの待ち時間を低減させる。
上記の実施例において、端末デバイスは、システムブロードキャストメッセージ(SIB2)から前記所定の時間窓を把握することができる。
以上、図1〜図3を参照し、端末デバイス側から本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法を詳しく説明し、以下、図4〜図5を参照し、ネットワークデバイス側から本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法を詳しく説明する。なお、ネットワークデバイス側に記載されるネットワークデバイスと端末デバイスとの遣り取りが端末デバイス側と同じ、重複を回避するために、説明を適当に省略する。
図4は本願の他の実施例におけるランダムアクセスのための方法を示し、図4に示すように、方法200は、S210〜S230を含む。
S210において、ネットワークデバイスが、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて、N個のグループのランダムアクセス関連情報を確定し、ここで、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nである。
S220において、前記ネットワークデバイスが、端末デバイスに前記N個のグループのランダムアクセス関連情報を送信する。
S230において、前記ネットワークデバイスは、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて送信したランダムアクセスプリアンブルを受信する。
そして、本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法によって、ネットワークデバイスがネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて端末デバイスにランダムアクセス関連情報を送信して、端末デバイスが受信されたランダムアクセス関連情報に応じてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することで、複数のビームの通信システムに応用されることができる。
本願の実施例において、選択可能で、S220において、前記ネットワークデバイスは、前記端末デバイスがK個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースにおいて送信した前記K個のランダムアクセスプリアンブルを受信することをさらに含み、前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも2つのランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームが異なり、
ここで、前記K個のランダムアクセスプリアンブルは、前記端末デバイスがK個のランダムアクセスプリアンブルセットに応じて確定したものであり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルの属するランダムアクセスプリアンブルセットが互いに異なり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルセット及び前記K個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースは、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報内のK個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて確定したものであり、Kが2の以上の正の整数である。
本願の実施例において、選択可能で、i番目のランダムアクセス関連情報iがプリアンブル情報i及びリソース指示情報iを含み、前記プリアンブル情報iが、ランダムアクセスプリアンブルセットiを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報iが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
本願の実施例において、選択可能で、1番目のグループのランダムアクセス関連情報がプリアンブル情報1及びリソース指示情報1を含み、j番目のグループのランダムアクセス関連情報がオフセット情報jを含み、前記オフセット情報jは、前記端末デバイスが前記オフセット情報jに応じてプリアンブル情報j及びリソース指示情報jを確定するために用いられ、j=2,・・・Nであり、
ここで、前記プリアンブル情報1が、ランダムアクセスプリアンブルセット1を確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報1が、前記ランダムアクセスプリアンブルセット1に対応する時間周波数リソースを示すために用いられ、前記プリアンブル情報jが、ランダムアクセスプリアンブルセットjを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報jが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットjに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
本願の実施例において、選択可能で、オフセット情報jは、ルートシーケンス番号オフセット情報、周波数領域リソースオフセット情報及び時間領域リソースオフセット情報のうちの少なくとも1つを含む。
本願の実施例において、選択可能で、図5に示すように、方法200は、S240をさらに含む。
S240において、前記ネットワークデバイスが予め設定された時間窓において前記端末デバイスに前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセス応答を送信する。
本願の実施例において、選択可能で、方法200は、前記ネットワークデバイスが、正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームに応じて、前記端末デバイスと情報伝送を行うことをさらに含む。
以上、図1〜図5を参照し、本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法を説明しており、以下、図6を参照し、本願の実施例における端末デバイスを説明し、図6に示すように、端末デバイス10は、受信モジュール11及び送信モジュール12を含む。
受信モジュール11は、ネットワークデバイスにより送信されたN個のグループのランダムアクセス関連情報を受信するように構成され、ここで、前記N個のグループのランダムアクセス関連情報は、前記ネットワークデバイスがネットワーク構成及び最適化ポリシーにより確定されたものであり、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nである。
送信モジュール12は、前記N個のグループのランダムアクセスプリアンブル情報に応じて、前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信するように構成される。
そして、本願の実施例における端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信されたネットワーク構成及び最適化ポリシーによって確定されたランダムアクセス関連情報を受信し、受信されたランダムアクセス関連情報に応じてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することで、複数のビームの通信システムに応用されることができる。
本願の実施例において、選択可能で、前記送信モジュール11は、具体的に、前記N個のグループのランダムアクセス関連情報のうちのK個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、K個のランダムアクセスプリアンブルセットを確定し、Kが2の以上の正の整数であり、
前記K個のランダムアクセスプリアンブルセットに応じて、K個のランダムアクセスプリアンブルを確定し、前記K個のランダムアクセスプリアンブルの属するランダムアクセスプリアンブルセットが互いに異なり、
前記K個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、前記K個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースを確定し、
前記K個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースにおいて前記ネットワークデバイスに前記K個のランダムアクセスプリアンブルを送信し、ここで、前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも2つのランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームが異なる。
本願の実施例において、選択可能で、i番目のグループのランダムアクセスプリアンブル関連情報がプリアンブル情報i及びリソース指示情報iを含み、前記プリアンブル情報iが、ランダムアクセスプリアンブルセットiを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報iが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
本願の実施例において、選択可能で、1番目のグループのランダムアクセスプリアンブル関連情報がプリアンブル情報1及びリソース指示情報1を含み、j番目のグループのランダムアクセス関連情報がオフセット情報jを含み、前記オフセット情報jは、前記端末デバイスが前記オフセット情報jに応じてプリアンブル情報j及びリソース指示情報jを確定するために用いられ、j=2,・・・Nであり、
ここで、前記プリアンブル情報1が、ランダムアクセスプリアンブルセット1を確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報1が、前記ランダムアクセスプリアンブルセット1に対応する時間周波数リソースを示すために用いられ、前記プリアンブル情報jが、ランダムアクセスプリアンブルセットjを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報jが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットjに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
本願の実施例において、選択可能で、オフセット情報jは、ルートシーケンス番号オフセット情報、周波数領域リソースオフセット情報及び時間領域リソースオフセット情報のうちの少なくとも1つを含む。
本願の実施例において、選択可能で、受信モジュール12は、さらに、予め設定された時間窓の開始時刻からT個のランダムアクセスプリアンブル内の各ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA−RNTIに応じて、ランダムアクセス応答を検出し、検出された有効ランダムアクセス応答に応じて、前記T個のランダムアクセスプリアンブルのうちの前記ネットワークデバイスに正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームを確定するように構成され、前記T個のランダムアクセスプリアンブルは、現在の検出時刻の前に前記送信モジュールが前記ネットワークデバイスに送信したランダムアクセスプリアンブルであり、TがKの以下の正の整数である。
本願の実施例において、選択可能で、前記受信モジュール11は、さらに、前記予め設定された時間窓の終了時刻の前に所定数の有効ランダムアクセス応答を検出した場合、検出を停止するように構成される。
本願の実施例において、選択可能で、前記受信モジュール11は、さらに、前記予め設定された時間窓の終了時刻に検出を停止するように構成される。
前記送信モジュール12は、さらに、前記受信モジュール11が前記予め設定された時間窓において有効ランダムアクセス応答を検出しない場合、前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを再送するように構成される。
本願の実施例において、選択可能で、前記送信モジュール12は、さらに、前記ネットワークデバイスに正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームに応じて、前記ネットワークデバイスと情報伝送を行うように構成される。
本願の実施例における端末デバイスは、本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法100のプロセスを参照し、さらに、当該端末デバイス内の各ユニット/モジュールや上記の他の操作及び/又は機能が、方法100内の対応するプロセスを実現するためのものであり、簡潔するために、ここで説明を省略する。
図7は本願の実施例におけるネットワークデバイスを示し、図7に示すように、ネットワークデバイス20は、処理モジュール21、送信モジュール22及び受信モジュール23を含む。
処理モジュール21は、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じてN個のグループのランダムアクセス関連情報を確定するように構成され、ここで、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nである。
送信モジュール22は、端末デバイスに前記N個のグループのランダムアクセス関連情報を送信するように構成される。
受信モジュール23は、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて送信したランダムアクセスプリアンブルを受信するように構成される。
そして、本願の実施例におけるネットワークデバイスは、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて端末デバイスにランダムアクセス関連情報を送信して、端末デバイスが受信されたランダムアクセス関連情報に応じてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することで、複数のビームの通信システムに応用されることができる。
本願の実施例において、選択可能で、前記受信モジュール23は、具体的に、記端末デバイスがK個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースにおいて送信した前記K個のランダムアクセスプリアンブルを受信するように構成され、前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも2つのランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームが互いに異なり、
ここで、前記K個のランダムアクセスプリアンブルは、前記端末デバイスがK個のランダムアクセスプリアンブルセットに応じて確定したものであり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルの属するランダムアクセスプリアンブルセットが互いに異なり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルセット及び前記K個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースは、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報内のK個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて確定したものであり、Kが2の以上の正の整数である。
本願の実施例において、選択可能で、i番目のランダムアクセス関連情報iがプリアンブル情報i及びリソース指示情報iを含み、前記プリアンブル情報iが、ランダムアクセスプリアンブルセットiを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報iが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
本願の実施例において、選択可能で、1番目のグループのランダムアクセス関連情報がプリアンブル情報1及びリソース指示情報1を含み、j番目のグループのランダムアクセス関連情報がオフセット情報jを含み、前記オフセット情報jは、前記端末デバイスが前記オフセット情報jに応じてプリアンブル情報j及びリソース指示情報jを確定するために用いられ、j=2,・・・Nであり、
ここで、前記プリアンブル情報1が、ランダムアクセスプリアンブルセット1を確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報1が、前記ランダムアクセスプリアンブルセット1に対応する時間周波数リソースを示すために用いられ、前記プリアンブル情報jが、ランダムアクセスプリアンブルセットjを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報jが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットjに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
本願の実施例において、選択可能で、オフセット情報jは、ルートシーケンス番号オフセット情報、周波数領域リソースオフセット情報及び時間領域リソースオフセット情報のうちの少なくとも1つを含む。
本願の実施例において、選択可能で、前記送信モジュール22は、さらに、予め設定された時間窓において前記端末デバイスに前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセス応答を送信するように構成される。
本願の実施例において、選択可能で、前記送信モジュール22は、さらに、正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームに応じて、前記端末デバイスと情報伝送を行うように構成される。
本願の実施例におけるネットワークデバイスは、本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法200のプロセスに対応し、さらに、当該ネットワークデバイス内の各ユニット/モジュール、上記の他の操作及び/又は機能が、方法200内の対応するプロセスを実現するためのものであり、簡潔するために、ここで説明を省略する。
図8は本願の他の実施例における端末デバイスのブロック図を示す。図8に示すように、端末デバイス100は、プロセッサ110及び送受信機120を含み、プロセッサ110が送受信機120に接続され、選択可能で、当該ネットワークデバイス100は、さらに、メモリ130を含み、メモリ130がプロセッサ110に接続される。ここで、プロセッサ110、メモリ130及び送受信機120は、内部接続通路を介して互いに通信する。ここで、送受信機120は、ネットワークデバイスにより送信されたN個のグループのランダムアクセス関連情報を受信し、前記N個のグループのランダムアクセスプリアンブル情報に応じて、前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信するように構成され、ここで、前記N個のグループのランダムアクセス関連情報は、前記ネットワークデバイスがネットワーク構成及び最適化ポリシーにより確定されたものであり、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nである。
そして、本願の実施例における端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信されたネットワーク構成及び最適化ポリシーによって確定されたランダムアクセス関連情報を受信し、受信されたランダムアクセス関連情報に応じてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することで、複数のビームの通信システムに応用されることができる。
本願の実施例における端末デバイス100は、本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法100のプロセスに対応し、さらに、当該端末デバイス内の各ユニット/モジュールや上記の他の操作及び/又は機能が、方法100内の対応するプロセスを実現するためのものであり、簡潔するために、ここで説明を省略する。
図9は本願の他の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図を示し、図9に示すように、ネットワークデバイス200は、プロセッサ210及び送受信機220を含み、プロセッサ210が送受信機220に接続され、選択可能で、前記端末デバイス200は、さらにメモリ230を含み、メモリ230がプロセッサ210に接続される。ここで、プロセッサ210、メモリ230及び送受信機220は、内部接続通路を介して互いに通信する。ここで、前記プロセッサ210は、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じてN個のグループのランダムアクセス関連情報を確定するように構成され、ここで、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nであり、前記送受信機220は、端末デバイスに前記N個のグループのランダムアクセス関連情報を送信するように構成され、前記送受信機220は、さらに、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて送信したランダムアクセスプリアンブルを受信するように構成される。
そして、本願の実施例におけるネットワークデバイスは、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて端末デバイスにランダムアクセス関連情報を送信して、端末デバイスが受信されたランダムアクセス関連情報に応じてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することで、複数のビームの通信システムに応用されることができる。
本願の実施例におけるネットワークデバイス200は、本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法200のプロセスを参照し、さらに、当該ネットワークデバイス内の各ユニット/モジュールや上記の他の操作及び/又は機能が、方法200内の対応するプロセスを実現するためのものであり、簡潔するために、ここで説明を省略する。
なお、本願の実施例において、プロセッサは中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他のプログラマブルロジック素子、離散ゲート又はトランジスタロジック素子、離散ハードウェアコンポーネント等であってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、いかなる通常のプロセッサ等であってもよい。
メモリは、読取専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含み、プロセッサに命令及びデータを提供する。メモリは、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含む。例えば、メモリは、デバイスタイプの情報をさらに含む。
実現プロセスにおいて、上記の方法の各ステップは、プロセッサのハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって実現することができる。本願の実施例を参照して開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって実行してもよいし、プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールグループとの組合せによって実行してもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読取専用メモリ、プログラム可能な読取専用メモリ又は電気的消去/プログラマブル可能なメモリ、レジスター等の記憶媒体に存在してもよい。当該記憶媒体がメモリに存在し、プロセッサがメモリの情報を読み取り、そのハードウェアで上記の方法のステップを行う。重複を回避するために、ここで説明を省略する。
本願に開示されている実施例に説明されている各例示的なユニット及びアルゴリズムのステップを結合し、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの結合を用いて実現することができることを、当業者であれば理解できる。これらの機能がハードウェアの形式かあるいはソフトウェアの形式で実施するかについては、技術案の特定応用と設計制約によるものである。当業者は、各特定応用に応じて異なる方法を用いて、説明されている機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えていると見なすべきではない。
当業者は、上記のシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程が、上記の方法の実施例に対する過程を参照されると理解され、ここで説明を省略する。
本発明に提供されている幾つかの実施例において、開示されているシステム、装置及び方法は、その他の方式で実現されても良い。例えば、上記に記載されている装置の実施例は単なる例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分け方が、単なるロジック的な機能分けであり、実際、実現する時に他の分け方があっても良く、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを別のシステムへ統合、又は集成しても良く、又は幾つかの技術特徴を省略、又は実施しなくても良い。また、明示され、又は議論されている各構成部分の互い的なカップリング、又は直接のカップリング、又は通信接続は、幾つかのインターフェース、装置、又はユニットの間接のカップリング又は通信によって接続されても良く、電気的、機械的、又はその他の形式であっても良い。
上記で分離コンポーネントとして説明したユニットは、物理的に分離されるものであっても良く、そうではないものであっても良い。ユニットとして示されるコンポーネントは物理ユニットであっても良く、そうではないものであっても良い。一箇所に配置されても良く、複数のネットワークユニットに配布しても良い。実際のニーズに応じて、その中の一部又は全部のユニットを選択して本実施例の技術案の目的を実現しても良い。
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは、一つの処理ユニットに統合しても良く、各ユニットはそれぞれ単独なユニットとしても良く、二つ又は二つ以上のユニットを一つのユニットに統合しても良い。
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの方式で実現し、しかも独立な製品として販売又は使用する場合、コンピュータ読み取り可能の記憶媒体に記憶しても良い。これによって、本発明の技術案が事実上、言い換えれば先行技術に貢献した部分がソフトウェア製品の形で具現でき、該コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(パソコン、サーバ、またはネットワーク装置などであっても良い)に本発明の各実施例の全部または一部の前記方法を実行させための複数の命令を含む。上記の記憶媒体は、USBメモリ、移動記憶媒体、読み取り専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)、ランダムアクセス記憶装置(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又はコンパクトディスクなどの各種のプログラムコードが記憶できる媒体を含む。
上記に記載されているのは、単なる本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本発明はそれに限らず、当業者が本発明に開示されている範囲内において、容易に想到し得る変形又は入れ替えは、全て本発明の範囲内に含まれるべきである。そのため、本発明の範囲は、記載されている特許請求の範囲に準じるべきである。
本願の実施例は、通信分野に関し、具体的に、ランダムアクセスのための方法及びデバイスに関する。
ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システムのランダムアクセスプロセスにおいて、ユーザ装置(UE:User Equipment)がネットワークのランダムアクセスパラメータに応じて、対応する時間周波数位置において対応するプリアンブル(Preamble)が送信してから、ネットワークからの応答を待つ。UEは、所定の時間窓において自身に対応するランダムアクセス応答(RAR:Random Access Response)を検出した場合、ランダムアクセスプロセスの次の手順に進み、自身に対応するRARを検出しない場合、所定のシーケンス及び方法に応じてPreambleを再送する。
未来の通信システムは、LTEシステムが1つのビーム(Beam)を使用して1つのセルへのカバーを実現することと異なり、通常、複数のBeamで時間上のスウィープ(Sweeping)により1つのセルへのカバーを実現し、このような通信システムを「複数ビーム(multi−beam)システム」という。multi−beamシステムにおいて、UEが異なるBeamを利用して情報の送受信を行う可能性がある。そして、multi−beamシステムに適用されるランダムアクセス方法を提供する必要がある。
本願は複数のビームの通信システムに応用されることができるランダムアクセスのための方法及びデバイスを提供する。
第1形態は、ランダムアクセスのための方法を提供し、端末デバイスがネットワークデバイスにより送信されたN個のグループのランダムアクセス関連情報を受信することと、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することとを含み、前記N個のグループのランダムアクセス関連情報は、前記ネットワークデバイスがネットワーク構成及び最適化ポリシーにより確定されたものであり、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nである。
本願のランダムアクセスのための方法によって、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信されたネットワーク構成及び最適化ポリシーによって確定されたランダムアクセス関連情報を受信し、受信されたランダムアクセス関連情報に応じてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することで、複数のビームの通信システムに応用されることができる。
第1形態と結合し、第1形態のある実現方式において、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することは、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報のうちのK個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、K個のランダムアクセスプリアンブルセットを確定することと、前記端末デバイスが前記K個のランダムアクセスプリアンブルセットに応じて、K個のランダムアクセスプリアンブルを確定することと、前記端末デバイスが前記K個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、前記K個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースを確定することと、前記端末デバイスが前記K個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースにおいて前記ネットワークデバイスに前記K個のランダムアクセスプリアンブルを送信することとを含み、Kが2の以上の正の整数であり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルの属するランダムアクセスプリアンブルセットが互いに異なり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも2つのランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームが異なる。
これによって、端末デバイスは、異なるビームを利用してネットワークデバイスに複数のランダムアクセスプリアンブルを送信し、ネットワークデバイスにより送信された複数のランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセス応答に応じてネットワークデバイスに正確受信されたランダムアクセスプリアンブルを確定することができ、さらに、ネットワークデバイスと通信するためのビームを確定し、端末デバイスが異なるビームを利用して盲目的に送信することを減少させ、ランダムアクセスプロセスの遅延を低減させることができる。
第1形態及び上記の実現方式と結合し、第1形態の他の実現方式において、i番目のグループのランダムアクセス関連情報がプリアンブル情報i及びリソース指示情報iを含み、前記プリアンブル情報iが、ランダムアクセスプリアンブルセットiを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報iが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
第1形態及び上記の実現方式と結合し、第1形態の他の実現方式において、1番目のグループのランダムアクセス関連情報がプリアンブル情報1及びリソース指示情報1を含み、j番目のグループのランダムアクセス関連情報がオフセット情報jを含み、前記オフセット情報jは、前記端末デバイスが前記オフセット情報jに応じてプリアンブル情報j及びリソース指示情報jを確定するために用いられ、j=2,・・・Nであり、
前記プリアンブル情報1が、ランダムアクセスプリアンブルセット1を確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報1が、前記ランダムアクセスプリアンブルセット1に対応する時間周波数リソースを示すために用いられ、前記プリアンブル情報jが、ランダムアクセスプリアンブルセットjを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報jが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットjに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
第1形態及び上記の実現方式と結合し、第1形態の他の実現方式において、オフセット情報jは、ルートシーケンス番号オフセット情報、周波数領域リソースオフセット情報及び時間領域リソースオフセット情報のうちの少なくとも1つを含む。
第1形態及び上記の実現方式と結合し、第1形態の他の実現方式において、前記方法は、前記端末デバイスが予め設定された時間窓の開始時刻から、T個のランダムアクセスプリアンブル内の各ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA−RNTIに応じてランダムアクセス応答を検出することと、前記端末デバイスが、検出された有効ランダムアクセス応答に応じて、前記T個のランダムアクセスプリアンブルのうちの前記ネットワークデバイスに正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームを確定することとをさらに含み、前記T個のランダムアクセスプリアンブルは、現在の検出時刻の前に前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスに送信したランダムアクセスプリアンブルであり、TがKの以下の正の整数である。
第1形態及び上記の実現方式と結合し、第1形態の他の実現方式において、前記方法は、前記端末デバイスが前記予め設定された時間窓の終了時刻の前に所定数の有効ランダムアクセス応答を検出した場合、前記端末デバイスが検出を停止することをさらに含む。
第1形態及び上記の実現方式と結合し、第1形態の他の実現方式において、前記方法は、前記端末デバイスが前記予め設定された時間窓の終了時刻に検出を停止することと、前記端末デバイスが前記予め設定された時間窓において有効ランダムアクセス応答を検出しない場合、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを再送することとをさらに含む。
第1形態及び上記の実現方式と結合し、第1形態の他の実現方式において、前記方法は、前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスに正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームに応じて、前記ネットワークデバイスと情報伝送を行うことをさらに含む。
第2形態は、ランダムアクセスのための方法を提供し、ネットワークデバイスが、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて、N個のグループのランダムアクセス関連情報を確定することと、前記ネットワークデバイスが、端末デバイスに前記N個のグループのランダムアクセス関連情報を送信することと、前記ネットワークデバイスは、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて送信したランダムアクセスプリアンブルを受信することとを含み、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nである。
本願のランダムアクセスのための方法によって、ネットワークデバイスがネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて端末デバイスにランダムアクセス関連情報を送信して、端末デバイスが受信されたランダムアクセス関連情報に応じてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することで、複数のビームの通信システムに応用されることができる。
第2形態と結合し、第2形態のある実現方式において、前記ネットワークデバイスは、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて送信したランダムアクセスプリアンブルを受信することは、前記ネットワークデバイスは、前記端末デバイスがK個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースにおいて送信した前記K個のランダムアクセスプリアンブルを受信することをさらに含み、前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも2つのランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームが異なり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルは、前記端末デバイスがK個のランダムアクセスプリアンブルセットに応じて確定したものであり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルの属するランダムアクセスプリアンブルセットが互いに異なり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルセット及び前記K個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースは、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報内のK個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて確定したものであり、Kが2の以上の正の整数である。
第2形態及び上記の実現方式と結合し、第2形態の他の実現方式において、i番目のランダムアクセス関連情報iがプリアンブル情報i及びリソース指示情報iを含み、前記プリアンブル情報iが、ランダムアクセスプリアンブルセットiを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報iが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
第2形態及び上記の実現方式と結合し、第2形態の他の実現方式において、1番目のグループのランダムアクセス関連情報がプリアンブル情報1及びリソース指示情報1を含み、j番目のグループのランダムアクセス関連情報がオフセット情報jを含み、前記オフセット情報jは、前記端末デバイスが前記オフセット情報jに応じてプリアンブル情報j及びリソース指示情報jを確定するために用いられ、j=2,・・・Nであり、
前記プリアンブル情報1が、ランダムアクセスプリアンブルセット1を確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報1が、前記ランダムアクセスプリアンブルセット1に対応する時間周波数リソースを示すために用いられ、前記プリアンブル情報jが、ランダムアクセスプリアンブルセットjを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報jが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットjに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
第2形態及び上記の実現方式と結合し、第2形態の他の実現方式において、オフセット情報jは、ルートシーケンス番号オフセット情報、周波数領域リソースオフセット情報及び時間領域リソースオフセット情報のうちの少なくとも1つを含む。
第2形態及び上記の実現方式と結合し、第2形態の他の実現方式において、前記方法は、前記ネットワークデバイスが予め設定された時間窓において前記端末デバイスに前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセス応答を送信することをさらに含む。
第2形態及び上記の実現方式と結合し、第2形態の他の実現方式において、前記方法は、前記ネットワークデバイスが正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームに応じて、前記端末デバイスと情報伝送を行うことをさらに含む。
第3形態は、上記の第1形態又は第1形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行するための端末デバイスを提供する。具体的に、前記端末デバイスは、上記の第1形態又は第1形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行するための機能モジュールを含む。
第4形態は、上記の第2形態又は第2形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行するためのネットワークデバイスを提供する。具体的に、前記ネットワークデバイスは、上記の第2形態又は第2形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行するための機能モジュールを含む。
第5形態は、プロセッサ、メモリ及び送受信機を含む端末デバイスを提供する。前記プロセッサと前記メモリと前記送受信機の間は、内部接続通路を介して互いに通信し、制御及び/又はデータ信号を伝送することで、前記端末デバイスが上記の第1形態又は第1形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行する。
第6形態は、プロセッサ、メモリ及び送受信機を含むネットワークデバイスを提供する。前記プロセッサと前記メモリと前記送受信機の間は、内部接続通路を介して互いに通信し、制御及び/又はデータ信号を伝送することで、前記ネットワークデバイスが上記の第2形態又は第2形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行する。
第7形態は、コンピュータ可読媒体を提供し、前記コンピュータ可読媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが上記の第1形態又は第1形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行するための命令を含む。
第8形態は、コンピュータ可読媒体を提供し、前記コンピュータ可読媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが上記の第2形態又は第2形態のいかなる可能な実現方式の方法を実行するための命令を含む。
本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法のフローチャートである。
本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法の他のフローチャートである。
本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法の他の模式図である。
本願の他の実施例におけるランダムアクセスのための方法のフローチャートである。
本願の他の実施例におけるランダムアクセスのための方法の他の模式図である。
本願の実施例における端末デバイスのブロック図である。
本願の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
本願の他の実施例における端末デバイスのブロック図である。
本願の他の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図である。
以下、本願の実施例の図面に基づいて、本願の実施例係る技術案を詳しく説明する。
なお、本発明の実施例における技術的解決策は様々な通信システム、例えばグローバル移動体通信(GSM:Global System of Mobile Communication)システム、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)汎用パケット無線サービス(GPRS:Genera1 Packet Radio Service)システム、長期進化型(LTE:Long Term Evolution)システム、アドバンスト長期進化型(LTE−A:Advanced long term evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex)、ユニバーサル移動通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)、ワイマックス(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム、5Gシステム、NR(New Radio Access Technology)システムに応用されることができる。
本発明の実施例において、端末デバイスが、移動台(MS:Mobile Station)、移動端末(Mobile Terminal)、モバイル電話(Mobile Telephone)、ユーザー装置(UE:User Equipment)、ハンドセット(handset)及び携帯機器(portable equipment)を含むが、これらに限定しなく、当該端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)を介して1つ以上のコアネットワークと通信することができ、例えば、端末は移動電話(「セルラ」電話とも言われる)、移動端末を備えるコンピューターであっても良いし、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵又は車載の移動装置であってもよい。
本願の実施例に係るネットワークデバイスは、無線アクセスネットワークに配置され、端末デバイスに通信機能を提供するための装置である。前記ネットワークデバイスが基地局であってもよく、前記基地局が、各種のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイント等を含む。異なる無線アクセス技術を使用するシステムにおいて、基地局の機能を備えるデバイスの名称が異なる可能性がある。例えば、LTEネットワークにおいて、進化型のノードB(eNB又はeNodeB:Evolutional NodeB)と言い、第3世帯(3G:3rd Generation)ネットワークにおいて、ノードB(Node B)と言う。
なお、本願の実施例におけるランダムアクセスプリアンブルは、「プリアンブル(Preamble)」又は「ランダムアクセスプリアンブルコード」又は「ランダムアクセスプリアンブル符号系列」とも言われる。
図1は本願の実施例におけるランダムアクセス方法のための方法を示す。図1に示すように、方法100は、S110及びS120を含む。
S110において、端末デバイスがネットワークデバイスにより送信されたN個のグループのランダムアクセス関連情報を受信し、ここで、前記N個のグループのランダムアクセス関連情報は、前記ネットワークデバイスがネットワーク構成及び最適化ポリシーにより確定されたものであり、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nである。
S120において、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信する。
本願の実施例において、ネットワークデバイスは、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて、端末デバイスに送信する必要があるランダムアクセス関連情報のグループ数がNであると確定し、N個のグループのランダムアクセス関連情報を生成してから、端末デバイスにこれらのN個のグループのランダムアクセス関連情報を送信する。
例えば、ネットワークデバイスは、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて、ランダムアクセスプロセスが多くのシステムリソースを占用することを受けることができると確定した場合、端末デバイスに2つのグループ以上のランダムアクセス関連情報を送信する。一方、ネットワークデバイスは、ランダムアクセスプロセスが多くのシステムリソースを占用することを望まない場合、端末デバイスに1つのグループのランダムアクセス関連情報を送信すればよい。又は、ネットワークデバイスは、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて、ランダムアクセスプロセスの待ち時間が予め設定された待ち時間の未満とする必要があると確定した場合、端末デバイスに複数のグループのランダムアクセス関連情報を送信して、ランダムアクセスプロセスの待ち時間を低減させる。一方、ネットワークデバイスは、端末デバイスに1つのグループのランダムアクセス関連情報を送信してもよい。
本願の実施例において、選択可能で、端末デバイスがネットワークデバイスからのブロードキャストメッセージを受信し、ブロードキャストメッセージには上記のN個のグループのランダムアクセス関連情報が含まれ、又は、端末デバイスがネットワークデバイスからのシステムメッセージを受信し、システムメッセージには上記のN個のグループのランダムアクセス関連情報が含まれ、又は、端末デバイスがネットワークデバイスからの専用シグナリングを受信し、専用シグナリングには上記のN個のグループのランダムアクセス関連情報が含まれる。
なお、1つのランダムアクセスプリアンブルセットには複数のランダムアクセスプリアンブルが含まれる。N個のランダムアクセスプリアンブルセットが複数のグループに分け、各グループ内のランダムアクセスプリアンブルセットが多種のプリアンブルに分けてよい。又は、N個のランダムアクセスプリアンブルセットが多種のプリアンブルに分け、各種のプリアンブルに含まれるランダムアクセスプリアンブルセットが、複数のグループに分けてよい。
例えば、メッセージに6個のグループのランダムアクセス関連情報が含まれるように構成し、端末デバイスは、これらの6個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、6個のランダムアクセスプリアンブルセットを確定する。これらの6個のランダムアクセスプリアンブルセットは、対応するメッセージ(Msg)3の大きさの違いによって、3個のグループに分け、ここで、ランダムアクセスプリアンブルセット1とランダムアクセスプリアンブルセット3がグループ1に属し、ランダムアクセスプリアンブルセット2とランダムアクセスプリアンブルセット4がグループ2に属し、ランダムアクセスプリアンブルセット5とランダムアクセスプリアンブル6がグループ3に属する。グループ1内のランダムアクセスプリアンブルセットが、対応する経路ロスの大きさに応じて2つのタイプのプリアンブルに分け、ランダムアクセスプリアンブルセット1がAタイプのプリアンブルに属し、ランダムアクセスプリアンブルセット2がBタイプのプリアンブルに属する。グループ2内のランダムアクセスプリアンブルセットが、対応する経路ロスの大きさに応じて2つのタイプのプリアンブルに分け、ランダムアクセスプリアンブルセット3がBタイプのプリアンブルに属し、ランダムアクセスプリアンブルセット4のランダムアクセスプリアンブルがAタイプのプリアンブルに属する。グループ3内のランダムアクセスプリアンブルセットが、対応する経路ロスの大きさに応じて2つのタイプのプリアンブルに分け、ランダムアクセスプリアンブルセット5がBタイプのプリアンブルに属し、ランダムアクセスプリアンブルセット6がAタイプのプリアンブルに属する。
これによって、端末デバイスが2つのビーム(Beam)でネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することができると仮想し、送信必要があるMsg3の大きさに応じて、ネットワークデバイスにグループ1及びグループ2内のランダムアクセスプリアンブルを送信する必要がると確定し、さらに、経路ロスの大きさに応じて、Aタイプのプリアンブルを送信する必要があると確定する。これによって、端末デバイスは、ランダムアクセスプリアンブルセット1から1つのランダムアクセスプリアンブルを選択し、ランダムアクセスプリアンブルセット4から1つのランダムアクセスプリアンブルを選択してから、選定したこれらの2つのランダムアクセスプリアンブルを異なるBeamでネットワークデバイスを送信する。
又は、メッセージに6個のグループのランダムアクセス関連情報が含まれるように構成し、端末デバイスは、これらの6個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、6個のランダムアクセスプリアンブルセットを確定する。これらの6個のランダムアクセスプリアンブルセットが、対応するMsg3の大きさの違いによって2つのタイプのプリアンブルに分け、ここで、ランダムアクセスプリアンブルセット1、ランダムアクセスプリアンブルセット3及びランダムアクセスプリアンブルセット5がAタイプのプリアンブルに属し、ランダムアクセスプリアンブルセット2、ランダムアクセスプリアンブルセット4及びランダムアクセスプリアンブルセット6がBタイプのプリアンブルに属する。Aタイプのプリアンブルに含まれるランダムアクセスプリアンブルセットが、対応する経路ロスの大きさに応じて2つのグループに分け、ランダムアクセスプリアンブルセット1とランダムアクセスプリアンブルセット3がグループ1に属し、ランダムアクセスプリアンブルセット5がグループ2に属し、Bタイプのプリアンブルに含まれるランダムアクセスプリアンブルセットが、対応する経路ロスの大きさに応じて2つのグループに分け、ランダムアクセスプリアンブルセット2がグループ1に属し、ランダムアクセスプリアンブル4とランダムアクセスプリアンブル6がグループ2に属する。
これによって、端末デバイスが2つのBeamでネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することができると仮想し、送信が必要であるMsg3の大きさに応じて、ネットワークデバイスにAタイプのプリアンブルを送信する必要があると確定し、さらに、経路ロスの大きさに応じて、グループ1内のランダムアクセスプリアンブルを送信する必要があると確定する。これによって、端末デバイスは、ランダムアクセスプリアンブルセット1及びランダムアクセスプリアンブルセット3から、1つのランダムアクセスプリアンブルをそれぞれ選択してから、選定したこれらの2つのランダムアクセスプリアンブルを異なるBeamでネットワークデバイスに送信する。
又は、端末デバイスは、ランダムアクセスを行う過程において、自身又は他の情報に応じて、上記のN個のグループのランダムアクセス関連情報からK個のグループのランダムアクセス関連情報を選定し、Kが2の以上の正の整数であり、K個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、K個のランダムアクセスプリアンブルセットを確定し、前記K個のランダムアクセスプリアンブルセットの各ランダムアクセスプリアンブルセットから1つのランダムアクセスプリアンブルを選択する。端末デバイスは、上記のK個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、上記のK個のランダムアクセスプリアンブルを送信する時間周波数リソースを確定し、確定した時間周波数リソースにおいてネットワークデバイスに前記K個のランダムアクセスプリアンブルを送信し、さらに、K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも2つのランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームが相違する。
例えば、端末デバイスは、4つのグループのランダムアクセス関連情報に応じて、4つのランダムアクセスプリアンブル、即ちランダムアクセスプリアンブル1〜ランダムアクセスプリアンブル4を確定し。しかし、アンテナ数の制限又はデバイス実現方法/ポリシーの制限により、端末デバイスは、2つのBeam(Beam1及びBeam2)のみでネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信する。この場合、端末デバイスは、先にBeam1でランダムアクセスプリアンブル1を、Beam2でランダムアクセスプリアンブル2を送信してから、次に、Beam1でランダムアクセスプリアンブル3を、Beam2でランダムアクセスプリアンブル4を送信する。端末デバイスは、4つのBeamでネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを一回に送信することができる場合、Beam1〜Beam4でランダムアクセスプリアンブル1〜ランダムアクセスプリアンブル4をそれぞれ送信する。
上記の実施例において、選択可能で、各グループのランダムアクセス関連情報にはプリアンブル情報及びリソース指示情報が含まれ、プリアンブル情報は、ランダムアクセスプリアンブルセットを確定するためのパラメータを示すために用いられ、リソース指示情報は、ランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
又は、1番目のグループのランダムアクセス関連情報がプリアンブル情報1及びリソース指示情報1を含み、j番目のグループのランダムアクセス関連情報にオフセット情報jが含まれ、オフセット情報jは、端末デバイスがオフセット情報jに応じてプリアンブル情報j及びリソース指示情報jを確定するために用いられ、j=2,・・・Nである。
選択可能で、1つの例として、上記のオフセット情報jは、j番目のグループのランダムアクセス関連情報内のあるパラメータが1番目のグループのランダムアクセス関連情報内のこれらのパラメータに対するオフセット値であり、又は、上記のオフセット情報jは、j番目のグループのランダムアクセス関連情報内のあるパラメータがj−1番目のグループのランダムアクセス関連情報内のこれらのパラメータに対するオフセット値である。
本願の実施例において、選択可能で、上記のオフセット情報は、ルートシーケンス番号オフセット情報、周波数領域リソースオフセット情報及び時間領域リソースオフセット情報のうちの少なくとも1つを含む。
なお、上記の実施例の1番目のグループのランダムアクセス関連情報又は上記のj−1番目のグループのランダムアクセス関連情報は、「参照グループのランダムアクセス関連情報」とも言い、参照グループのランダムアクセス関連情報内のある情報の対応値にオフセット情報に対応する値を加算して通信システムの所定の最大値を超える場合、モジュロ(mod)演算を行って、両者の加算の和がシステムの所定の範囲にあるように保証する。
例えば、参照グループのランダムアクセス関連情報に対応する時間領域リソースがサブフレーム1にあり、オフセット情報6に対応する値が9であると仮想し、1と9との和が10であり、通信システム内のサブフレーム番号の最大値が9(0から番号を付ける)であるため、mod演算を行い、10mod10=0である。そして、6番目のランダムアクセス関連情報に対応する時間領域リソースがサブフレーム0にあると認めてもよい。
本願の実施例において、選択可能で、図2に示すように、方法100は、さらに、S130及びS140を含む。
S130において、前記端末デバイスが予め設定された時間窓の開始時刻から、T個のランダムアクセスプリアンブル内の各ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA−RNTIに応じて、ランダムアクセス応答を検出し、ここで、前記T個のランダムアクセスプリアンブルは、現在の検出時刻の前に前記端末デバイスが前記ネットワークデバイスに送信したランダムアクセスプリアンブルであり、TがKの以下の正の整数である。
S140において、前記端末デバイスが、検出された有効ランダムアクセス応答に応じて、前記T個のランダムアクセスプリアンブルのうちの前記ネットワークデバイスに正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームを確定する。
なお、各ランダムアクセスプリアンブルが1つのランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA−RNTI:Random Access Radio Network Tempory Identity)に対応し、端末デバイスが所定の時間窓においてT個のRA−RNTIに応じてネットワークデバイスからのランダムアクセス応答(RAR:Random Access Response)を検出し、端末デバイスがRAR内の上記のT個のRA−RNTIに対応するRARを有効ランダムアクセス応答として検出する。
図3に示すように、端末デバイスは、一回目のランダムアクセスプリアンブルを送信した後、所定の時間窓においてRARの検出を行い、検出期間にランダムアクセスプリアンブルを継続して送信してもよい。さらに、端末デバイスは、T個のRA−RNTI内のいずれかのRA−RNTIに対応する有効RARを検出した場合に検出を停止し、又は、所定の時間窓が終了まで継続して検出する。
さらに、端末デバイスは、予め設定された時間窓において有効ランダムアクセス応答を検出しない場合、所定の時間の後にネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを再送する。
上記の実施例において、端末デバイスは、受信した有効ランダムアクセス応答に応じて、ネットワークデバイスに正確受信されたランダムアクセスプリアンブルを確定し、さらに、ネットワークデバイスに正確受信されたこれらのランダムアクセスプリアンブルを送信するためのBeamを確定し、これらのBeamによってネットワークデバイスと情報伝送を行うことができる。例えば、これらのBeamでネットワークデバイスにMsg3及びアップリンクデータを送信する。
つまり、本願の実施例において、端末デバイスは、ネットワークデバイスにより構成されたランダムアクセス関連情報に応じて、ネットワークデバイスに送信する複数のランダムアクセスプリアンブルを確定することができる。そして、異なるBeamでネットワークデバイスにこの複数のランダムアクセスプリアンブルを送信し、ネットワークデバイスからのRARを検出する。検出した有効RARに応じて、どのようなランダムアクセスプリアンブルがネットワークデバイスに正確受信されるかを把握し、さらに、ネットワークデバイスに正確受信されたこれらのランダムアクセスプリアンブルに対応する送信Beamを確定し、そして、これらのBeamでネットワークデバイスと通信する。本願の方法は、端末デバイスがランダムアクセスプロセスにおいて対応するアップリンク送信Beam(UL Tx Beam)を確定し、端末デバイスが異なるBeamを利用して盲目に送信することを減少させ、アクセスの待ち時間を低減させる。
上記の実施例において、端末デバイスは、システムブロードキャストメッセージ(SIB2)から前記所定の時間窓を把握することができる。
以上、図1〜図3を参照し、端末デバイス側から本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法を詳しく説明し、以下、図4〜図5を参照し、ネットワークデバイス側から本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法を詳しく説明する。なお、ネットワークデバイス側に記載されるネットワークデバイスと端末デバイスとの遣り取りが端末デバイス側と同じ、重複を回避するために、説明を適当に省略する。
図4は本願の他の実施例におけるランダムアクセスのための方法を示し、図4に示すように、方法200は、S210〜S230を含む。
S210において、ネットワークデバイスが、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて、N個のグループのランダムアクセス関連情報を確定し、ここで、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nである。
S220において、前記ネットワークデバイスが、端末デバイスに前記N個のグループのランダムアクセス関連情報を送信する。
S230において、前記ネットワークデバイスは、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて送信したランダムアクセスプリアンブルを受信する。
そして、本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法によって、ネットワークデバイスがネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて端末デバイスにランダムアクセス関連情報を送信して、端末デバイスが受信されたランダムアクセス関連情報に応じてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することで、複数のビームの通信システムに応用されることができる。
本願の実施例において、選択可能で、S220において、前記ネットワークデバイスは、前記端末デバイスがK個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースにおいて送信した前記K個のランダムアクセスプリアンブルを受信することをさらに含み、前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも2つのランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームが異なり、
ここで、前記K個のランダムアクセスプリアンブルは、前記端末デバイスがK個のランダムアクセスプリアンブルセットに応じて確定したものであり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルの属するランダムアクセスプリアンブルセットが互いに異なり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルセット及び前記K個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースは、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報内のK個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて確定したものであり、Kが2の以上の正の整数である。
本願の実施例において、選択可能で、i番目のランダムアクセス関連情報iがプリアンブル情報i及びリソース指示情報iを含み、前記プリアンブル情報iが、ランダムアクセスプリアンブルセットiを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報iが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
本願の実施例において、選択可能で、1番目のグループのランダムアクセス関連情報がプリアンブル情報1及びリソース指示情報1を含み、j番目のグループのランダムアクセス関連情報がオフセット情報jを含み、前記オフセット情報jは、前記端末デバイスが前記オフセット情報jに応じてプリアンブル情報j及びリソース指示情報jを確定するために用いられ、j=2,・・・Nであり、
ここで、前記プリアンブル情報1が、ランダムアクセスプリアンブルセット1を確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報1が、前記ランダムアクセスプリアンブルセット1に対応する時間周波数リソースを示すために用いられ、前記プリアンブル情報jが、ランダムアクセスプリアンブルセットjを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報jが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットjに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
本願の実施例において、選択可能で、オフセット情報jは、ルートシーケンス番号オフセット情報、周波数領域リソースオフセット情報及び時間領域リソースオフセット情報のうちの少なくとも1つを含む。
本願の実施例において、選択可能で、図5に示すように、方法200は、S240をさらに含む。
S240において、前記ネットワークデバイスが予め設定された時間窓において前記端末デバイスに前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセス応答を送信する。
本願の実施例において、選択可能で、方法200は、前記ネットワークデバイスが、正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームに応じて、前記端末デバイスと情報伝送を行うことをさらに含む。
以上、図1〜図5を参照し、本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法を説明しており、以下、図6を参照し、本願の実施例における端末デバイスを説明し、図6に示すように、端末デバイス10は、受信モジュール11及び送信モジュール12を含む。
受信モジュール11は、ネットワークデバイスにより送信されたN個のグループのランダムアクセス関連情報を受信するように構成され、ここで、前記N個のグループのランダムアクセス関連情報は、前記ネットワークデバイスがネットワーク構成及び最適化ポリシーにより確定されたものであり、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nである。
送信モジュール12は、前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信するように構成される。
そして、本願の実施例における端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信されたネットワーク構成及び最適化ポリシーによって確定されたランダムアクセス関連情報を受信し、受信されたランダムアクセス関連情報に応じてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することで、複数のビームの通信システムに応用されることができる。
本願の実施例において、選択可能で、前記送信モジュール11は、具体的に、前記N個のグループのランダムアクセス関連情報のうちのK個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、K個のランダムアクセスプリアンブルセットを確定し、Kが2の以上の正の整数であり、
前記K個のランダムアクセスプリアンブルセットに応じて、K個のランダムアクセスプリアンブルを確定し、前記K個のランダムアクセスプリアンブルの属するランダムアクセスプリアンブルセットが互いに異なり、
前記K個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、前記K個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースを確定し、
前記K個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースにおいて前記ネットワークデバイスに前記K個のランダムアクセスプリアンブルを送信し、ここで、前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも2つのランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームが異なる。
本願の実施例において、選択可能で、i番目のグループのランダムアクセスプリアンブル関連情報がプリアンブル情報i及びリソース指示情報iを含み、前記プリアンブル情報iが、ランダムアクセスプリアンブルセットiを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報iが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
本願の実施例において、選択可能で、1番目のグループのランダムアクセスプリアンブル関連情報がプリアンブル情報1及びリソース指示情報1を含み、j番目のグループのランダムアクセス関連情報がオフセット情報jを含み、前記オフセット情報jは、前記端末デバイスが前記オフセット情報jに応じてプリアンブル情報j及びリソース指示情報jを確定するために用いられ、j=2,・・・Nであり、
ここで、前記プリアンブル情報1が、ランダムアクセスプリアンブルセット1を確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報1が、前記ランダムアクセスプリアンブルセット1に対応する時間周波数リソースを示すために用いられ、前記プリアンブル情報jが、ランダムアクセスプリアンブルセットjを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報jが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットjに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
本願の実施例において、選択可能で、オフセット情報jは、ルートシーケンス番号オフセット情報、周波数領域リソースオフセット情報及び時間領域リソースオフセット情報のうちの少なくとも1つを含む。
本願の実施例において、選択可能で、受信モジュール12は、さらに、予め設定された時間窓の開始時刻からT個のランダムアクセスプリアンブル内の各ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子RA−RNTIに応じて、ランダムアクセス応答を検出し、検出された有効ランダムアクセス応答に応じて、前記T個のランダムアクセスプリアンブルのうちの前記ネットワークデバイスに正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームを確定するように構成され、前記T個のランダムアクセスプリアンブルは、現在の検出時刻の前に前記送信モジュールが前記ネットワークデバイスに送信したランダムアクセスプリアンブルであり、TがKの以下の正の整数である。
本願の実施例において、選択可能で、前記受信モジュール11は、さらに、前記予め設定された時間窓の終了時刻の前に所定数の有効ランダムアクセス応答を検出した場合、検出を停止するように構成される。
本願の実施例において、選択可能で、前記受信モジュール11は、さらに、前記予め設定された時間窓の終了時刻に検出を停止するように構成される。
前記送信モジュール12は、さらに、前記受信モジュール11が前記予め設定された時間窓において有効ランダムアクセス応答を検出しない場合、前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを再送するように構成される。
本願の実施例において、選択可能で、前記送信モジュール12は、さらに、前記ネットワークデバイスに正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームに応じて、前記ネットワークデバイスと情報伝送を行うように構成される。
本願の実施例における端末デバイスは、本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法100のプロセスを参照し、さらに、当該端末デバイス内の各ユニット/モジュールや上記の他の操作及び/又は機能が、方法100内の対応するプロセスを実現するためのものであり、簡潔するために、ここで説明を省略する。
図7は本願の実施例におけるネットワークデバイスを示し、図7に示すように、ネットワークデバイス20は、処理モジュール21、送信モジュール22及び受信モジュール23を含む。
処理モジュール21は、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じてN個のグループのランダムアクセス関連情報を確定するように構成され、ここで、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nである。
送信モジュール22は、端末デバイスに前記N個のグループのランダムアクセス関連情報を送信するように構成される。
受信モジュール23は、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて送信したランダムアクセスプリアンブルを受信するように構成される。
そして、本願の実施例におけるネットワークデバイスは、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて端末デバイスにランダムアクセス関連情報を送信して、端末デバイスが受信されたランダムアクセス関連情報に応じてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することで、複数のビームの通信システムに応用されることができる。
本願の実施例において、選択可能で、前記受信モジュール23は、具体的に、記端末デバイスがK個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースにおいて送信した前記K個のランダムアクセスプリアンブルを受信するように構成され、前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの少なくとも2つのランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームが互いに異なり、
ここで、前記K個のランダムアクセスプリアンブルは、前記端末デバイスがK個のランダムアクセスプリアンブルセットに応じて確定したものであり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルの属するランダムアクセスプリアンブルセットが互いに異なり、前記K個のランダムアクセスプリアンブルセット及び前記K個のランダムアクセスプリアンブルに対応する時間周波数リソースは、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報内のK個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて確定したものであり、Kが2の以上の正の整数である。
本願の実施例において、選択可能で、i番目のランダムアクセス関連情報iがプリアンブル情報i及びリソース指示情報iを含み、前記プリアンブル情報iが、ランダムアクセスプリアンブルセットiを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報iが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
本願の実施例において、選択可能で、1番目のグループのランダムアクセス関連情報がプリアンブル情報1及びリソース指示情報1を含み、j番目のグループのランダムアクセス関連情報がオフセット情報jを含み、前記オフセット情報jは、前記端末デバイスが前記オフセット情報jに応じてプリアンブル情報j及びリソース指示情報jを確定するために用いられ、j=2,・・・Nであり、
ここで、前記プリアンブル情報1が、ランダムアクセスプリアンブルセット1を確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報1が、前記ランダムアクセスプリアンブルセット1に対応する時間周波数リソースを示すために用いられ、前記プリアンブル情報jが、ランダムアクセスプリアンブルセットjを確定するためのパラメータを示すために用いられ、前記リソース指示情報jが、前記ランダムアクセスプリアンブルセットjに対応する時間周波数リソースを示すために用いられる。
本願の実施例において、選択可能で、オフセット情報jは、ルートシーケンス番号オフセット情報、周波数領域リソースオフセット情報及び時間領域リソースオフセット情報のうちの少なくとも1つを含む。
本願の実施例において、選択可能で、前記送信モジュール22は、さらに、予め設定された時間窓において前記端末デバイスに前記K個のランダムアクセスプリアンブルのうちの正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対するランダムアクセス応答を送信するように構成される。
本願の実施例において、選択可能で、前記送信モジュール22は、さらに、正確受信されたランダムアクセスプリアンブルに対応する送信ビームに応じて、前記端末デバイスと情報伝送を行うように構成される。
本願の実施例におけるネットワークデバイスは、本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法200のプロセスに対応し、さらに、当該ネットワークデバイス内の各ユニット/モジュール、上記の他の操作及び/又は機能が、方法200内の対応するプロセスを実現するためのものであり、簡潔するために、ここで説明を省略する。
図8は本願の他の実施例における端末デバイスのブロック図を示す。図8に示すように、端末デバイス100は、プロセッサ110及び送受信機120を含み、プロセッサ110が送受信機120に接続され、選択可能で、当該ネットワークデバイス100は、さらに、メモリ130を含み、メモリ130がプロセッサ110に接続される。ここで、プロセッサ110、メモリ130及び送受信機120は、内部接続通路を介して互いに通信する。ここで、送受信機120は、ネットワークデバイスにより送信されたN個のグループのランダムアクセス関連情報を受信し、前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて、前記ネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信するように構成され、ここで、前記N個のグループのランダムアクセス関連情報は、前記ネットワークデバイスがネットワーク構成及び最適化ポリシーにより確定されたものであり、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nである。
そして、本願の実施例における端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信されたネットワーク構成及び最適化ポリシーによって確定されたランダムアクセス関連情報を受信し、受信されたランダムアクセス関連情報に応じてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することで、複数のビームの通信システムに応用されることができる。
本願の実施例における端末デバイス100は、本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法100のプロセスに対応し、さらに、当該端末デバイス内の各ユニット/モジュールや上記の他の操作及び/又は機能が、方法100内の対応するプロセスを実現するためのものであり、簡潔するために、ここで説明を省略する。
図9は本願の他の実施例におけるネットワークデバイスのブロック図を示し、図9に示すように、ネットワークデバイス200は、プロセッサ210及び送受信機220を含み、プロセッサ210が送受信機220に接続され、選択可能で、前記端末デバイス200は、さらにメモリ230を含み、メモリ230がプロセッサ210に接続される。ここで、プロセッサ210、メモリ230及び送受信機220は、内部接続通路を介して互いに通信する。ここで、前記プロセッサ210は、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じてN個のグループのランダムアクセス関連情報を確定するように構成され、ここで、i番目のグループのランダムアクセス関連情報は、前記端末デバイスがランダムアクセスプリアンブルセットi及び前記ランダムアクセスプリアンブルセットiに対応する時間周波数リソースを確定するために用いられ、Nが1以上の正の整数であり、i=1,・・・Nであり、前記送受信機220は、端末デバイスに前記N個のグループのランダムアクセス関連情報を送信するように構成され、前記送受信機220は、さらに、前記端末デバイスが前記N個のグループのランダムアクセス関連情報に応じて送信したランダムアクセスプリアンブルを受信するように構成される。
そして、本願の実施例におけるネットワークデバイスは、ネットワーク構成及び最適化ポリシーに応じて端末デバイスにランダムアクセス関連情報を送信して、端末デバイスが受信されたランダムアクセス関連情報に応じてネットワークデバイスにランダムアクセスプリアンブルを送信することで、複数のビームの通信システムに応用されることができる。
本願の実施例におけるネットワークデバイス200は、本願の実施例におけるランダムアクセスのための方法200のプロセスを参照し、さらに、当該ネットワークデバイス内の各ユニット/モジュールや上記の他の操作及び/又は機能が、方法200内の対応するプロセスを実現するためのものであり、簡潔するために、ここで説明を省略する。
なお、本願の実施例において、プロセッサは中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他のプログラマブルロジック素子、離散ゲート又はトランジスタロジック素子、離散ハードウェアコンポーネント等であってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、いかなる通常のプロセッサ等であってもよい。
メモリは、読取専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含み、プロセッサに命令及びデータを提供する。メモリは、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含む。例えば、メモリは、デバイスタイプの情報をさらに含む。
実現プロセスにおいて、上記の方法の各ステップは、プロセッサのハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって実現することができる。本願の実施例を参照して開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって実行してもよいし、プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールグループとの組合せによって実行してもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読取専用メモリ、プログラム可能な読取専用メモリ又は電気的消去/プログラマブル可能なメモリ、レジスター等の記憶媒体に存在してもよい。当該記憶媒体がメモリに存在し、プロセッサがメモリの情報を読み取り、そのハードウェアで上記の方法のステップを行う。重複を回避するために、ここで説明を省略する。
本願に開示されている実施例に説明されている各例示的なユニット及びアルゴリズムのステップを結合し、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの結合を用いて実現することができることを、当業者であれば理解できる。これらの機能がハードウェアの形式かあるいはソフトウェアの形式で実施するかについては、技術案の特定応用と設計制約によるものである。当業者は、各特定応用に応じて異なる方法を用いて、説明されている機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えていると見なすべきではない。
当業者は、上記のシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程が、上記の方法の実施例に対する過程を参照されると理解され、ここで説明を省略する。
本発明に提供されている幾つかの実施例において、開示されているシステム、装置及び方法は、その他の方式で実現されても良い。例えば、上記に記載されている装置の実施例は単なる例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分け方が、単なるロジック的な機能分けであり、実際、実現する時に他の分け方があっても良く、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを別のシステムへ統合、又は集成しても良く、又は幾つかの技術特徴を省略、又は実施しなくても良い。また、明示され、又は議論されている各構成部分の互い的なカップリング、又は直接のカップリング、又は通信接続は、幾つかのインターフェース、装置、又はユニットの間接のカップリング又は通信によって接続されても良く、電気的、機械的、又はその他の形式であっても良い。
上記で分離コンポーネントとして説明したユニットは、物理的に分離されるものであっても良く、そうではないものであっても良い。ユニットとして示されるコンポーネントは物理ユニットであっても良く、そうではないものであっても良い。一箇所に配置されても良く、複数のネットワークユニットに配布しても良い。実際のニーズに応じて、その中の一部又は全部のユニットを選択して本実施例の技術案の目的を実現しても良い。
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは、一つの処理ユニットに統合しても良く、各ユニットはそれぞれ単独なユニットとしても良く、二つ又は二つ以上のユニットを一つのユニットに統合しても良い。
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの方式で実現し、しかも独立な製品として販売又は使用する場合、コンピュータ読み取り可能の記憶媒体に記憶しても良い。これによって、本発明の技術案が事実上、言い換えれば先行技術に貢献した部分がソフトウェア製品の形で具現でき、該コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータ装置(パソコン、サーバ、またはネットワーク装置などであっても良い)に本発明の各実施例の全部または一部の前記方法を実行させための複数の命令を含む。上記の記憶媒体は、USBメモリ、移動記憶媒体、読み取り専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)、ランダムアクセス記憶装置(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又はコンパクトディスクなどの各種のプログラムコードが記憶できる媒体を含む。