JP2020203765A - 荷方向制御システム - Google Patents

荷方向制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP2020203765A
JP2020203765A JP2019112413A JP2019112413A JP2020203765A JP 2020203765 A JP2020203765 A JP 2020203765A JP 2019112413 A JP2019112413 A JP 2019112413A JP 2019112413 A JP2019112413 A JP 2019112413A JP 2020203765 A JP2020203765 A JP 2020203765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
control system
direction control
rotor
hook
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019112413A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7259576B2 (ja
Inventor
瑞生 米田
Mizuki Yoneda
瑞生 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP2019112413A priority Critical patent/JP7259576B2/ja
Publication of JP2020203765A publication Critical patent/JP2020203765A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7259576B2 publication Critical patent/JP7259576B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/30Wind power

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Abstract

【課題】フックに吊り下げられた荷物の方向を調節できる荷方向制御システムを提供する。具体的には、搬送効率の向上を実現でき、かつ荷物が周囲の建築物などに衝突するのを防ぐ荷方向制御システムを提供する。【解決手段】ブーム31と、前記ブーム31から垂下するワイヤロープ32と、前記ワイヤロープ32の巻き入れ及び巻き出しによって昇降するフック33と、を備え、前記フック33に荷物Lを吊り下げた状態で当該荷物Lを運搬するクレーン1の荷方向制御システム5であって、前記荷物Lの方向を指示する操作具(回転ダイヤル55)と、前記ブーム31から前記荷物Lの間に配置される垂直軸型風車装置4と、を具備し、前記垂直軸型風車装置4は、自然風Wを受けると前記操作具(55)の操作態様に応じた方向に回転するロータ41を有しており、前記ロータ41の回転動力によって前記荷物Lを回転させる、とした。【選択図】図7

Description

本発明は、荷方向制御システムに関する。
従来より、代表的な作業車両であるクレーンが知られている。クレーンは、主に走行体と旋回体で構成されている。走行体は、複数の車輪を備え、自走可能としている。旋回体は、ブームのほかにワイヤロープやフックを備え、荷物を吊り下げた状態でこれを搬送可能としている。
ところで、荷物が建築物を構成する鋼材などである場合、荷物を適切な位置に適切な方向で設置しなければ取り付けることができない。そのため、荷物に括り付けたロープを引張って荷物を回転させ、方向を調節する作業を行うことがある(特許文献1参照)。しかし、ロープを引張って荷物を回転させる作業は、特に高所で行う場合に危険であるし、搬送効率の向上を考える上で障害になってしまうという問題があった。また、搬送途中で荷物が回転すると、荷物が周囲の建築物などに衝突してしまうという問題もあった。
特許第6083776号公報
フックに吊り下げられた荷物の方向を調節できる荷方向制御システムを提供する。具体的には、搬送効率の向上を実現でき、かつ荷物が周囲の建築物などに衝突するのを防ぐ荷方向制御システムを提供する。
第一の発明は、
ブームと、
前記ブームから垂下するワイヤロープと、
前記ワイヤロープの巻き入れ及び巻き出しによって昇降するフックと、を備え、
前記フックに荷物を吊り下げた状態で当該荷物を運搬するクレーンの荷方向制御システムであって、
前記荷物の方向を指示する操作具と、
前記ブームから前記荷物の間に配置される垂直軸型風車装置と、を具備し、
前記垂直軸型風車装置は、自然風を受けると前記操作具の操作態様に応じた方向に回転するロータを有しており、前記ロータの回転動力によって前記荷物を回転させる、ものである。
第二の発明は、第一の発明に係る荷方向制御システムにおいて、
前記ロータは、前記操作具の操作態様に応じた方向に回動するブレードを有しており、前記ブレードのピッチ角度に基づいて回転方向が切り換わる、ものである。
第三の発明は、第一又は第二の発明に係る荷方向制御システムにおいて、
前記ロータの回転動力を前記荷物に伝達又は遮断するクラッチ機構を有している、ものである。
第四の発明は、第一から第三のいずれかの発明に係る荷方向制御システムにおいて、
前記垂直軸型風車装置のフックの回転を止めるブレーキ機構を有している、ものである。
第一の発明に係る荷方向制御システムは、荷物の方向を指示する操作具と、ブームから荷物の間に配置される垂直軸型風車装置と、を具備している。そして、垂直軸型風車装置は、自然風を受けると操作具の操作態様に応じた方向に回転するロータを有しており、ロータの回転動力によって荷物を回転させる。かかる荷方向制御システムによれば、フックに吊り下げられた荷物の方向を調節できる。具体的には、ロープを引張って荷物を回転させる作業が不要となるので、搬送効率の向上を実現できる。また、搬送途中においても荷物の方向を調節できるので、荷物が周囲の建築物などに衝突するのを防ぐことが可能となる。
第二の発明に係る荷方向制御システムにおいて、ロータは、操作具の操作態様に応じた方向に回動するブレードを有しており、ブレードのピッチ角度に基づいて回転方向が切り換わる。かかる荷方向制御システムによれば、いずれかの方向に荷物を回転させて荷物の方向を調節できる。
第三の発明に係る荷方向制御システムにおいては、ロータの回転動力を荷物に伝達又は遮断するクラッチ機構を有している。かかる荷方向制御システムによれば、ロータの回転動力を伝達又は遮断することにより荷物の方向を調節できる。
第四の発明に係る荷方向制御システムにおいては、垂直軸型風車装置のフックの回転を止めるブレーキ機構を有している。かかる荷方向制御システムによれば、フックの回転を止めることにより荷物の方向を調節できる。
クレーンを示す図。 キャビンの内部を示す図。 垂直軸型風車装置を示す図。 ロータの構造を示す図。 荷方向制御システムの構成を示す図。 カメラが撮影した画像を示す図。 垂直軸型風車装置の使用態様を示す図。 遠隔操縦装置を示す図。
本願に開示する技術的思想は、以下に説明する実施形態のほか、他の実施形態にも適用できる。
まず、図1及び図2を用いて、クレーン1について説明する。
クレーン1は、主に走行体2と旋回体3で構成されている。
走行体2は、左右一対の前輪21と後輪22を備えている。また、走行体2は、荷物Lの運搬作業を行う際に接地させて安定を図るアウトリガ23を備えている。なお、走行体2は、アクチュエータによって、その上部に支持する旋回体3を旋回自在としている。
旋回体3は、その後部から前方へ突き出すようにブーム31を備えている。そのため、ブーム31は、アクチュエータによって旋回自在となっている(矢印A参照)。また、ブーム31は、アクチュエータによって伸縮自在となっている(矢印B参照)。更に、ブーム31は、アクチュエータによって起伏自在となっている(矢印C参照)。
加えて、ブーム31には、ワイヤロープ32が架け渡されている。ブーム31の先端部分から垂下するワイヤロープ32には、フック33が取り付けられている。また、ブーム31の基端側近傍には、ウインチ34が配置されている。ウインチ34は、アクチュエータと一体的に構成されており、ワイヤロープ32の巻き入れ及び巻き出しを可能としている。そのため、フック33は、昇降自在となっている(矢印D参照)。なお、旋回体3は、ブーム31の側方にキャビン35を備えている。キャビン35の内部には、旋回レバー51や伸縮レバー52、起伏レバー53、巻回レバー54などが設けられている。
次に、図3及び図4を用いて、第一実施形態に係る垂直軸型風車装置4について説明する。
垂直軸型風車装置4は、フック33に吊り下げられる(図7参照)。垂直軸型風車装置4は、主にロータ41とリンク機構42とクラッチ機構43とブレーキ機構44で構成されている。また、垂直軸型風車装置4は、その下端部分にフック45を備えている。
ロータ41は、上部フレーム41aと下部フレーム41bを備えている。上部フレーム41aと下部フレーム41bは、その中心を貫くセンタシャフト41cによって回転自在に支持されている。また、ロータ41は、四枚のブレード41dを備えている。それぞれのブレード41dは、径方向に膨らんだ翼断面となっており、上部フレーム41aと下部フレーム41bによって回動自在に支持されている。ブレード41dは、フラップなどを備えて揚力を調節するものであってもよい。
リンク機構42は、フランジ42aを備えている。フランジ42aは、その中心からややズレた位置を貫くセンタシャフト41cによって回転自在に支持されている。また、リンク機構42は、四本のロッド42bを備えている。それぞれのロッド42bは、その基端部分がフランジ42aに対して回動自在に連結されており、その先端部分がブレード41dに対して回動自在に連結されている。そのため、フランジ42aの位相に応じてそれぞれのブレード41dのピッチ角度が自在に変わるのである。
このような構造により、例えばセンタシャフト41cに対してフランジ42aをある位相とした場合は、フランジ42aの偏心側でブレード41dが俯角(回転方向に対して前縁部が下向きとなる角度)となり、フランジ42aの反偏心側でブレード41dが仰角(回転方向に対して前縁部が上向きとなる角度)となる。従って、フランジ42aを自然風Wの下流側へ偏心する位相とした場合は、上方から見てロータ41が左側へ回転することとなる(図4の(A)参照)。反対に、フランジ42aを自然風Wの上流側へ偏心する位相とした場合は、上方から見てロータ41が右側へ回転することとなる(図4の(B)参照)。なお、フランジ42aの位相は、アクチュエータによって自在に調節できるように構成されている。
また、クラッチ機構43は、二つの摩擦盤43a・43bを備えている。摩擦盤43aは、センタシャフト41c側に連結されており、摩擦盤43bは、フック45のヘッドブロック45c側に連結されている。また、クラッチ機構43は、二つの摩擦盤43a・43bが連結又は分離自在に構成されている。従って、二つの摩擦盤43a・43bが連結するとロータ41の回転動力を伝達することとなる。反対に、二つの摩擦盤43a・43bが分離するとロータ41の回転動力を遮断することとなる。なお、摩擦盤43a・43bの連結又は分離は、アクチュエータによって自在に調節できるように構成されている。
更に、ブレーキ機構44は、二つの摩擦盤44aと回転盤44bを備えている。摩擦盤44bは、互いに近接又は離間可能に支持されており、回転盤44bは、フック45のヘッドブロック45cと一体となっている。また、ブレーキ機構44は、二つの摩擦盤44aが回転盤44bを把持又は解放自在に構成されている。従って、二つの摩擦盤44aが回転盤44bを把持するとフック45の回転を止めることとなる。反対に、二つの摩擦盤44aが回転盤44bを解放するとフック45の回転を自由にすることとなる。なお、摩擦盤44aによる回転盤44bの把持又は解放は、アクチュエータによって自在に調節できるように構成されている。
次に、図5又は図6を用いて、第一実施形態に係る荷方向制御システム5の構成について説明する。
荷方向制御システム5は、クレーン1に搭載されたコントローラ(以降「第一コントローラ6」とする)を含んでいる。
第一コントローラ6は、情報記憶部6aを有している。情報記憶部6aは、クレーン1の制御に要する様々なプログラムが記憶されている。
また、第一コントローラ6は、電波送信部6bを有している。電波送信部6bは、後述する第二コントローラ7へ様々な情報を送信する。例えば後述する回転ダイヤル55の操作態様に基づいて変換された電波信号などである。
更に、第一コントローラ6は、演算処理部6cを有している。演算処理部6cは、各種レバー51〜54の操作態様に基づいて電気信号に変換し、アクチュエータを稼動させる各種バルブ61〜64へ送信する。こうして、第一コントローラ6は、各種レバー51〜54の操作態様に応じたブーム31の稼動(旋回動作・伸縮動作・起伏動作)及びウインチ34の稼動(巻入動作・巻出動作)を実現する。
詳しく説明すると、クレーン1のブーム31は、アクチュエータによって旋回自在となっている(図1における矢印A参照)。本願においては、かかるアクチュエータを旋回用モーター36と定義する(図1参照)。旋回用モーター36は、方向制御弁である旋回用バルブ61によって適宜に稼動される。なお、旋回用バルブ61は、第一コントローラ6の指示に基づいて稼動される。ブーム31の旋回角度や旋回速度は、図示されていないセンサによって検出される。
また、クレーン1のブーム31は、アクチュエータによって伸縮自在となっている(図1における矢印B参照)。本願においては、かかるアクチュエータを伸縮用シリンダ37と定義する(図1参照)。伸縮用シリンダ37は、方向制御弁である伸縮用バルブ62によって適宜に稼動される。なお、伸縮用バルブ62は、第一コントローラ6の指示に基づいて稼動される。ブーム31の伸縮長さや伸縮速度は、図示されていないセンサによって検出される。
更に、クレーン1のブーム31は、アクチュエータによって起伏自在となっている(図1における矢印C参照)。本願においては、かかるアクチュエータを起伏用シリンダ38と定義する(図1参照)。起伏用シリンダ38は、方向制御弁である起伏用バルブ63によって適宜に稼動される。なお、起伏用バルブ63は、第一コントローラ6の指示に基づいて稼動される。ブーム31の起伏角度や起伏速度は、図示されていないセンサによって検出される。
更に、クレーン1のフック33は、アクチュエータによって昇降自在となっている(図1における矢印D参照)。本願においては、かかるアクチュエータを巻回用モーター39と定義する(図1参照)。巻回用モーター39は、方向制御弁である巻回用バルブ64によって適宜に稼動される。なお、巻回用バルブ64は、第一コントローラ6の指示に基づいて稼動される。フック33の吊下長さや昇降速度は、図示されていないセンサによって検出される。
加えて、荷方向制御システム5は、垂直軸型風車装置4に搭載されたコントローラ(以降「第二コントローラ7」とする)を含んでいる。
第二コントローラ7は、情報記憶部7aを有している。情報記憶部7aは、垂直軸型風車装置4の制御に要する様々なプログラムが記憶されている。
また、第二コントローラ7は、電波受信部7bを有している。電波受信部7bは、前述した第一コントローラ6から様々な情報を受信する。例えば後述する回転ダイヤル55の操作態様に基づいて変換された電波信号などである。
更に、第二コントローラ7は、演算処理部7cを有している。演算処理部7cは、回転ダイヤル55の操作態様に基づいて電気信号に変換し、アクチュエータを稼動させる各種ドライバ71・72・73へ送信する。こうして、第二コントローラ7は、回転ダイヤル55の操作態様に応じたロータ41の稼動(上方から見て左側への回転・上方から見て右側への回転)及びクラッチ機構43の稼動(ロータ41の回転動力の伝達・ロータ41の回転動力の遮断)及びブレーキ機構44の稼動(フック45の回転の停止)を実現する。
詳しく説明すると、垂直軸型風車装置4のリンク機構42は、そのフランジ42aの位相がアクチュエータによって調節自在となっている。本願においては、かかるアクチュエータをステッピングモーター46と定義する(図3参照)。ステッピングモーター46は、電気の流れを制御するモータドライバ71によって適宜に稼動される。なお、モータドライバ71は、第二コントローラ7の指示に基づいて稼動される。
また、垂直軸型風車装置4のクラッチ機構43は、その摩擦盤43a・43bの連結又は分離がアクチュエータによって調節自在となっている。本願においては、かかるアクチュエータをリニアソレノイド47と定義する(図3参照)。リニアソレノイド47は、電気の流れを制御するクラッチドライバ72によって適宜に稼動される。なお、クラッチドライバ72は、第二コントローラ7の指示に基づいて稼動される。
更に、垂直軸型風車装置4のブレーキ機構44は、その摩擦盤44aによる回転盤44bの把持又は解放がアクチュエータによって調節自在となっている。本願においては、かかるアクチュエータをリニアソレノイド48と定義する(図3参照)。リニアソレノイド48は、電気の流れを制御するブレーキドライバ73によって適宜に稼動される。なお、ブレーキドライバ73は、第二コントローラ7の指示に基づいて稼動される。
更に加えて、荷方向制御システム5は、クレーン1の操作具として回転ダイヤル55を含んでいる。また、荷方向制御システム5は、クレーン1に設けられたカメラ56とディスプレイ66を含んでいる。
回転ダイヤル55は、フック45に吊り下げられた荷物Lの方向を指示するものである。回転ダイヤル55は、キャビン35の内部における運転座席の近傍に配置されている(図2参照)。なお、回転ダイヤル55は、第一コントローラ6に接続されている。そのため、第一コントローラ6は、回転ダイヤル55の操作態様に基づいて荷物Lをどのくらい回転させるべきか認識することができる。また、第二コントローラ7も、第一コントローラ6からの情報を受けて同じく認識することができる。
カメラ56は、フック45に吊り下げられた荷物Lを撮影するものである。カメラ56は、フック45に吊り下げられた荷物Lを真上から撮影すべく、ブーム31の先端部分に取り付けられている(図1参照)。なお、カメラ56は、第一コントローラ6に接続されている。そのため、第一コントローラ6は、荷物Lの方向(方位に対する角度)を把握することができる。
ディスプレイ66は、カメラ56が撮影した画像を映し出すものである。ディスプレイ66は、オペレータが各種レバー51〜54や回転ダイヤル55を操作しながら視認できるよう、キャビン35の内部における運転座席の前側に配置されている(図2参照)。なお、ディスプレイ66は、第一コントローラ6に接続されている。そのため、第一コントローラ6は、ディスプレイ66を通じ、オペレータへ情報を提供することができる。
次に、図4から図6を用いて、第一実施形態に係る荷方向制御システム5の機能について説明する。
上方から見て左側に荷物Lを回転させて荷物Lの方向を調節したい場合、オペレータは、回転ダイヤル55を摘まんで左側に回す。このとき、オペレータは、所望の回転角度だけ回す必要がある。例えば荷物Lを20度だけ回転させたいときは20度だけ回す必要がある。
すると、第二コントローラ7は、モータドライバ71へ電気信号を送信し、モータドライバ71がステッピングモーター46を適宜に稼動させる。これにより、フランジ42aの位相が調節されるので、ロータ41が上方から見て左側に回転するようになる(図4の(A)参照)。また、第二コントローラ7は、クラッチドライバ72へ電気信号を送信し、クラッチドライバ72がリニアソレノイド47を適宜に稼動させる。これにより、クラッチ機構43の摩擦盤43a・43bが連結するので、ロータ41の回転動力がフック45に伝達するようになる。こうして、フック45に吊り下げられた荷物Lが左側に回転するのである(図6における矢印R参照)。
その後、荷物Lの回転を止める際には、第二コントローラ7がクラッチドライバ72及びブレーキドライバ73へ電気信号を送信する。つまり、第二コントローラ7は、クラッチドライバ72へ電気信号を送信し、クラッチ機構43の摩擦盤43a・43bを分離させる。同時に、第二コントローラ7は、ブレーキドライバ73へ電気信号を送信し、ブレーキ機構44の摩擦盤44aで回転盤44bの把持を行う。こうすることで、荷物Lを所望の方向で止めることができるのである。
他方、上方から見て右側に荷物Lを回転させて荷物Lの方向を調節したい場合、オペレータは、回転ダイヤル55を摘まんで右側に回す。このとき、オペレータは、所望の回転角度だけ回す必要がある。例えば荷物Lを20度だけ回転させたいときは20度だけ回す必要がある。
すると、第二コントローラ7は、モータドライバ71へ電気信号を送信し、モータドライバ71がステッピングモーター46を適宜に稼動させる。これにより、フランジ42aの位相が調節されるので、ロータ41が上方から見て右側に回転するようになる(図4の(B)参照)。また、第二コントローラ7は、クラッチドライバ72へ電気信号を送信し、クラッチドライバ72がリニアソレノイド47を適宜に稼動させる。これにより、クラッチ機構43の摩擦盤43a・43bが連結するので、ロータ41の回転動力がフック45に伝達するようになる。こうして、フック45に吊り下げられた荷物Lが右側に回転するのである(図6における矢印Rの反対向きとなる)。
その後、荷物Lの回転を止める際には、第二コントローラ7がクラッチドライバ72及びブレーキドライバ73へ電気信号を送信する。つまり、第二コントローラ7は、クラッチドライバ72へ電気信号を送信し、クラッチ機構43の摩擦盤43a・43bを分離させる。同時に、第二コントローラ7は、ブレーキドライバ73へ電気信号を送信し、ブレーキ機構44の摩擦盤44aで回転盤44bの把持を行う。こうすることで、荷物Lを所望の方向で止めることができるのである。
ところで、このような荷方向制御システム5の機能について端的に説明すれば、オペレータが荷物Lの方向を調節できるということである。そうすると、荷物Lの方向を積極的に調節することで、例えば建築物と建築物の狭い隙間を縫うように荷物Lを搬送することも可能となる。少なくとも搬送途中においても荷物Lの方向を調節できるので、荷物Lが周囲の建築物などに衝突するのを防ぐことが可能となる。
以上のように、荷方向制御システム5は、荷物Lの方向を指示する操作具(回転ダイヤル55)と、ブーム31から荷物Lの間に配置される垂直軸型風車装置4と、を具備している。そして、垂直軸型風車装置4は、自然風を受けると操作具(55)の操作態様に応じた方向に回転するロータ41を有しており、ロータ41の回転動力によって荷物Lを回転させる。かかる荷方向制御システム5によれば、フック33(実際はフック45)に吊り下げられた荷物Lの方向を調節できる。具体的には、ロープを引張って荷物Lを回転させる作業が不要となるので、搬送効率の向上を実現できる。また、搬送途中においても荷物Lの方向を調節できるので、荷物Lが周囲の建築物などに衝突するのを防ぐことが可能となる。
加えて、本荷方向制御システム5において、ロータ41は、操作具(55)の操作態様に応じた方向に回動するブレード41dを有しており、ブレード41dのピッチ角度に基づいて回転方向が切り換わる。かかる荷方向制御システム5によれば、いずれかの方向に荷物Lを回転させて荷物Lの方向を調節できる。
加えて、本荷方向制御システム5においては、ロータ41の回転動力を荷物Lに伝達又は遮断するクラッチ機構43を有している。かかる荷方向制御システム5によれば、ロータ41の回転動力を伝達又は遮断することにより荷物Lの方向を調節できる。
加えて、本荷方向制御システム5においては、垂直軸型風車装置4のフック45の回転を止めるブレーキ機構44を有している。かかる荷方向制御システム5によれば、フック45の回転を止めることにより荷物Lの方向を調節できる。
次に、図8を用いて、遠隔操縦装置100について説明する。但し、遠隔操縦装置100は、遠隔操縦装置の一例であり、これに限定するものではない。
遠隔操縦装置100には、旋回スティック151や伸縮スティック152、起伏スティック153、巻回スティック154が設けられている。また、遠隔操縦装置100には、回転ダイヤル155が設けられている。更に、遠隔操縦装置100には、ディスプレイ166が設けられている。
クレーン1は、オペレータが各種スティック151〜154を操作すると、上述した各種レバー51〜54を操作したときと同様に稼動する。また、垂直軸型風車装置4は、オペレータが回転ダイヤル155を操作すると、上述した回転ダイヤル55を操作したときと同様に稼動する。このとき、ディスプレイ166には、カメラ56による画像が映し出される。従って、かかる遠隔操縦装置100を用いても、本願に開示する技術的思想を実現できる。
1 クレーン
2 走行体
3 旋回体
31 ブーム
32 ワイヤロープ
33 フック
4 垂直軸型風車装置
41 ロータ
42 リンク機構
43 クラッチ機構
44 ブレーキ機構
45 フック
5 荷方向制御システム
55 操作具(回転ダイヤル)
6 コントローラ(第一コントローラ)
7 コントローラ(第二コントローラ)
L 荷物
W 自然風

Claims (4)

  1. ブームと、
    前記ブームから垂下するワイヤロープと、
    前記ワイヤロープの巻き入れ及び巻き出しによって昇降するフックと、を備え、
    前記フックに荷物を吊り下げた状態で当該荷物を運搬するクレーンの荷方向制御システムであって、
    前記荷物の方向を指示する操作具と、
    前記ブームから前記荷物の間に配置される垂直軸型風車装置と、を具備し、
    前記垂直軸型風車装置は、自然風を受けると前記操作具の操作態様に応じた方向に回転するロータを有しており、前記ロータの回転動力によって前記荷物を回転させる、ことを特徴とした荷方向制御システム。
  2. 前記ロータは、前記操作具の操作態様に応じた方向に回動するブレードを有しており、前記ブレードのピッチ角度に基づいて回転方向が切り換わる、ことを特徴とした請求項1に記載の荷方向制御システム。
  3. 前記ロータの回転動力を前記荷物に伝達又は遮断するクラッチ機構を有している、ことを特徴とした請求項1又は請求項2に記載の荷方向制御システム。
  4. 前記垂直軸型風車装置のフックの回転を止めるブレーキ機構を有している、ことを特徴とした請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の荷方向制御システム。
JP2019112413A 2019-06-17 2019-06-17 荷方向制御システム Active JP7259576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019112413A JP7259576B2 (ja) 2019-06-17 2019-06-17 荷方向制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019112413A JP7259576B2 (ja) 2019-06-17 2019-06-17 荷方向制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020203765A true JP2020203765A (ja) 2020-12-24
JP7259576B2 JP7259576B2 (ja) 2023-04-18

Family

ID=73837271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019112413A Active JP7259576B2 (ja) 2019-06-17 2019-06-17 荷方向制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7259576B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05132283A (ja) * 1991-11-12 1993-05-28 Ohbayashi Corp クレーン用吊治具の旋回防止装置
JPH0595977U (ja) * 1992-06-01 1993-12-27 大成建設株式会社 吊荷の姿勢制御機能を有する吊治具
JPH08119573A (ja) * 1994-10-20 1996-05-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ジャイロ効果を利用した吊荷姿勢制御装置及びその制御方法
JP3115292U (ja) * 2005-07-29 2005-11-04 マドカシステム株式会社 回転抑制つき風車式回転看板
JP2006152922A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Sony Corp 風車
JP2017150378A (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 株式会社グローバルエナジー 風力発電方法及び風力発電装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5132283B2 (ja) 2007-12-03 2013-01-30 株式会社トーショー Ptpカセット及びptp払出装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05132283A (ja) * 1991-11-12 1993-05-28 Ohbayashi Corp クレーン用吊治具の旋回防止装置
JPH0595977U (ja) * 1992-06-01 1993-12-27 大成建設株式会社 吊荷の姿勢制御機能を有する吊治具
JPH08119573A (ja) * 1994-10-20 1996-05-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ジャイロ効果を利用した吊荷姿勢制御装置及びその制御方法
JP2006152922A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Sony Corp 風車
JP3115292U (ja) * 2005-07-29 2005-11-04 マドカシステム株式会社 回転抑制つき風車式回転看板
JP2017150378A (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 株式会社グローバルエナジー 風力発電方法及び風力発電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7259576B2 (ja) 2023-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3228578B1 (en) Electric winch device and mobile crane
JP2008303038A (ja) クレーン作業車
CN110199116A (zh) 风力涡轮机维修或施工方法和设备
JP2020203765A (ja) 荷方向制御システム
JP2019044352A (ja) 遠隔操作装置
JPS63134495A (ja) 吊り荷の制御方法
JP7238531B2 (ja) クレーン
JP4560728B2 (ja) 杭用チャックの制御装置
WO2020129864A1 (ja) ジブ係留装置
JP5698930B2 (ja) 操作指示装置及び作業車
JP7293885B2 (ja) 荷方向制御システム
JPH0656383A (ja) 吊荷の姿勢制御方法とその装置
JP2021127212A (ja) 資材の搬送装置及び資材の搬送方法
JP2565908Y2 (ja) 油圧式掘削機を利用した架線式集材装置
JPH08188374A (ja) 鉄板把持装置
JP2020200155A (ja) ジブ係留装置
JP2020189723A (ja) クレーン
JP7429529B2 (ja) 揺動制御装置
KR970003509B1 (ko) 후크회전조정이 가능한 크레인용 후크블록
JP7364999B2 (ja) ブームの操作システム
JP6035767B2 (ja) 建設機械のエンジン制御装置
JP2021080104A (ja) ジブ係留装置およびジブ係留方法
JPH0769579A (ja) クレーン用吊荷装置
JP2024023811A (ja) 作業車両
US1384051A (en) Lifting apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220330

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230301

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230320

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7259576

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150