JP2020191698A - 電力システム - Google Patents

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Abstract

【課題】同種の機器の使用頻度を近くしながら、制御を安定化する技術を提供する。【解決手段】第1電力変換装置32は、直流バス14の電圧を第1目標値に近づけるための第1安定化用指令値と、第1安定化用指令値とは別の第1制御用指令値とをもとに導出した第1制御値により、第1制御対象からの第1出力電力を制御する。第2電力変換装置42は、直流バス14の電圧を第2目標値に近づけるための第2安定化用指令値と、第2安定化用指令値とは別の第2制御用指令値とをもとに導出した第2制御値により、第2制御対象からの第2出力電力を制御する。第1電力変換装置32において、第1出力電力の変化に応じて第1目標値が変化し、第2電力変換装置42において、第2出力電力の変化に応じて第2目標値が変化する。【選択図】図1

Description

本開示は、直流バスに機器が接続される電力システムに関する。
太陽光発電装置等の発電装置、定置型蓄電池等の蓄電装置などの複数の装置が電力系統に組み合わせて使用される。これを簡便な構成で、かつ、フレキシブルな運用で実現するために、例えば、直流バスに直流電力を供給する複数の電力変換器が接続される。各電力変換器は、直流バスにおける直流電圧を監視し、監視した直流電圧に基づいて直流電力の生成を、他の電力変換器とは独立して実行する(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−61439号公報
直流バスに複数の蓄電池を接続する場合、各蓄電池に接続される変換器の動作が異なれば、優先的に使用される蓄電池が生じる。使用頻度が高くなると蓄電池の劣化が早くなるので、優先的に使用される蓄電池は他の蓄電池よりも劣化しやすくなる。複数の蓄電池の劣化度合いは近い方が好ましいので、複数の蓄電池の使用されやすさを近くすべきである。一方、複数の蓄電池の使用されやすさを近くするために、各変換器が一斉に放電を実行したり、一斉に充電を実行したりすると、ハンチングが生じることによって制御が不安定になる。
本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、同種の機器の使用頻度を近くしながら、制御を安定化する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の電力システムは、発電、蓄電、配電のうち少なくとも1つを実行可能な第1制御対象に接続されるとともに、直流バスにも接続される第1電力変換装置と、発電、蓄電、配電のうち第1制御対象と同種の第2制御対象に接続されるとともに、直流バスにも接続される第2電力変換装置と、を備える。第1電力変換装置は、直流バスの電圧を第1目標値に近づけるための第1安定化用指令値と、第1安定化用指令値とは別の第1制御用指令値とをもとに導出した第1制御値により、第1制御対象からの第1出力電力を制御し、第2電力変換装置は、直流バスの電圧を第2目標値に近づけるための第2安定化用指令値と、第2安定化用指令値とは別の第2制御用指令値とをもとに導出した第2制御値により、第2制御対象からの第2出力電力を制御し、第1電力変換装置において、第1出力電力の変化に応じて第1目標値が変化し、第2電力変換装置において、第2出力電力の変化に応じて第2目標値が変化する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、またはコンピュータプログラムを記録した記録媒体などの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、同種の機器の使用頻度を近くしながら、制御を安定化できる。
実施例1に係る電力システムの構成を示す図である。 実施例1に係る電力変換装置の構成を示す図である。 図2の記憶部に記憶される制御ルールを示す図である。 実施例2に係る電力システムの構成を示す図である。 実施例2の安定化用指令値導出部において使用されるしきい値を示す図である。 実施例3に係る電力システムの構成を示す図である。 図7(a)−(b)は、実施例3に係る制御装置において調節された制御ルールを示す図である。 実施例4に係る電力システムの構成を示す図である。
(実施例1)
本開示の実施例を具体的に説明する前に、実施例の基礎となった知見を説明する。実施例は、需要家において、発電装置、蓄電池、電力系統等のそれぞれに電力変換装置を接続し、複数の電力変換装置を直流バスに接続する電力システムに関する。この電力システムには、複数の蓄電池が電力系統に並列に接続される。需要家は、電力会社等からの電力の供給を受けている施設であり、例えば、住宅、事務所、店舗、工場、公園などである。需要家において電力系統から延びる配電線は電力変換装置に接続される。また、電力変換装置からは直流バスが延びるとともに、直流バスが分岐点において複数の直流バスに分岐され、分岐された各直流バスに蓄電池が接続される。複数の蓄電池のそれぞれには電力変換装置が接続されており、電力変換装置を介して複数の蓄電池は充放電を実行する。
電力システムの構成を簡易にするために、各電力変換装置は電力制御を独立して実行する。独立した電力制御により、複数の電力変換装置が直流バスに直流電力を一斉に出力すると、直流バスの電圧が高くなるので、電力システムが不安定になる。電力システムを安定化させるために複数電力変換装置が直流バスの電圧に応じて電力制御を実行する場合、直流バスの電圧を考慮した電力制御となり、電力制御の効率が低下する。特に、蓄電池に接続された電力変換装置が互いに異なった動作を実行する場合、優先的に充放電がなされる蓄電池が生じる。充放電回数の増加に応じて蓄電池が劣化するので、優先的に充放電される蓄電池は他の蓄電池よりも劣化しやすくなる。一方、同一の直流バスに接続された複数の蓄電池の劣化度合いは近い方が好ましいので、複数の蓄電池の充放電のされやすさを近くすべきである。複数の蓄電池の充放電のされやすさを近くするために、複数の蓄電池が一斉に充電を実行したり、一斉に放電を実行したりすると、直流バスにハンチングが生じすることによって制御が不安定になる。このような接続形態では、複数の蓄電池の使用頻度を近くしながら、制御を安定化することが求められる。
図1は、電力システム100の構成を示す。電力システム100は、電力系統10に接続されるとともに、配電線12、直流バス14、分岐点16、第1直流バス18、第2直流バス20、第1蓄電池30、第1電力変換装置32、第2蓄電池40、第2電力変換装置42、第3電力変換装置50、負荷60、計測装置62と総称される第1計測装置62a、第2計測装置62b、第3計測装置62cを含む。電力システム100は、需要家内に設置される。第1蓄電池30と第1電力変換装置32は、別の装置であってもよいが、第1蓄電装置34として一体化されてもよい。第2蓄電池40と第2電力変換装置42は、別の装置であってもよいが、第2蓄電装置44として一体化されてもよい。
電力系統10は、電力会社の商用電源であり、例えば単相3線式200V/100Vの商用電力である。電力系統10から需要家内に向かって配電線12が延びる。配電線12には、公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。配電線12には、第3電力変換装置50が接続され、第3電力変換装置50からは直流バス14が延び、直流バス14は、分岐点16において第1直流バス18と第2直流バス20とに分岐される。第1直流バス18には第1蓄電池30と第1電力変換装置32が接続され、第2直流バス20には第2蓄電池40と第2電力変換装置42とが接続される。直流バス14、第1直流バス18、第2直流バス20は、直流バスと総称されてもよい。
第1蓄電池30は、電力を充放電可能であり、直列または直並列接続された複数の蓄電池セルにより構成される。蓄電池セルには、リチウムイオン蓄電池、ニッケル水素蓄電池、鉛蓄電池、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ等が使用される。第1蓄電池30として、電気二重層コンデンサが使用されてもよい。第2蓄電池40は、第1蓄電池30と同様に構成されるが、第1蓄電池30とは異なった容量を有してもよい。
第1電力変換装置32は、第1直流バス18において第1蓄電池30と分岐点16との間に配置される。第1電力変換装置32は、第1蓄電池30の充放電を制御する。第2電力変換装置42は、第2直流バス20において第2蓄電池40と分岐点16との間に配置される。第2電力変換装置42は、第2蓄電池40の充放電を制御する。第1電力変換装置32と第2電力変換装置42の構成は後述する。ここで、第1電力変換装置32と第2電力変換装置42とは、並列に直流バスに接続される。そのため、第1蓄電池30と第2蓄電池40は、第1電力変換装置32、第1直流バス18、分岐点16、第2直流バス20、第2電力変換装置42を介して、互いに並列に接続される。
第1計測装置62aから第3計測装置62cは、直流バス14において分岐点16と第3電力変換装置50との間に配置される。これらの計測装置62は、直流バスの電圧値を計測する電圧計である。第1計測装置62aは、計測した電圧値を第1電力変換装置32に出力し、第2計測装置62bは、計測した電圧値を第2電力変換装置42に出力し、第3計測装置62cは、計測した電圧値を第3電力変換装置50に出力する。
第3電力変換装置50は、配電線12からの交流電力を直流電力に変換し、直流電力を直流バス14に出力する。また、第3電力変換装置50は、直流バス14からの直流電力を交流電力に変換し、交流電力を配電線12に出力する。このように第3電力変換装置50は、交流電力と直流電力との間の変換を実行する。
負荷60は、配電線12において電力系統10と第3電力変換装置50との間に配置される。負荷60は、配電線12を介して供給される電力を消費する機器である。配電線12を介して供給される電力には、電力系統10から供給される電力、第3電力変換装置50を介して第1蓄電池30から供給される電力、第3電力変換装置50を介して第2蓄電池40から供給される電力が含まれる。負荷60は、空調機器(エアコン)、テレビジョン受信装置(テレビ)、照明装置の機器を含む。ここでは、1つの負荷60が配電線12に接続されているが、複数の負荷60が配電線12に接続されてもよい。
ここで、電力系統10、第1蓄電池30、第2蓄電池40、太陽電池(図示せず)は、発電、蓄電、配電のうちの少なくとも1つを実行可能な制御対象といえる。第1蓄電池30を第1制御対象と呼ぶ場合、第2電力変換装置42は第2制御対象と呼ばれ、電力系統10は第3制御対象と呼ばれる。また、第1電力変換装置32、第2電力変換装置42、第3電力変換装置50は、電力変換装置と総称される。第1制御対象に接続される電力変換装置を第1電力変換装置と呼ぶ場合、第2制御対象に接続される電力変換装置は第2電力変換装置と呼ばれ、第3制御対象に接続される電力変換装置は第3電力変換装置と呼ばれる。
図2は、電力変換装置200の構成を示す。電力変換装置200は、変換部210、第1制御部220、第2制御部230、入力部240を含む。第1制御部220は、安定化用指令値導出部250、制御用指令値導出部260、制御値導出部270、指示部280を含み、安定化用指令値導出部250は、上側導出部252、下側導出部254を含む。第2制御部230は、計測部232、目標値制御部234、記憶部236を含む。ここで、第2制御部230は、電力システム100に同種の制御対象が2つ以上含まれている場合に、当該制御対象を制御する電力変換装置200に含まれる。そのため、図1の場合、第1電力変換装置32と第2電力変換装置42には第2制御部230が含まれる。一方、第3電力変換装置50には第2制御部230が含まれない。電力変換装置200は、第1電力変換装置32、第2電力変換装置42、第3電力変換装置50の総称である。以下では、(1)電力変換装置200が第3電力変換装置50である場合、(2)電力変換装置200が第1電力変換装置32あるいは第2電力変換装置42である場合の順に説明する。
(1)電力変換装置200が第3電力変換装置50である場合
変換部210は、双方向インバータである。変換部210は、順潮流の際に、配電線12からの交流電力を直流電力に変換し、直流電力を直流バス14に出力する。また、変換部210は、逆潮流の際に、直流バス14からの直流電力を交流電力に変換し、交流電力を配電線12に出力する。変換部210の制御は第1制御部220によってなされる。
入力部240は、第3計測装置62cからの電圧値、つまり直流バス14の電圧値を受けつける。安定化用指令値導出部250は、予め定められた範囲(以下、「電力系統用範囲」という)から電圧値が出た場合に、電圧値を電力系統用範囲内に入れるための電力系統安定化用指令値を生成する。具体的に説明すると、上側導出部252は、電力系統用範囲の上側のしきい値(以下、「電力系統用上側しきい値」という)を設定しており、電圧値が電力系統用上側しきい値以上である場合に、電圧値を下げるための電力系統上側安定化用指令値を生成する。上側導出部252は、電力系統上側安定化用指令値を制御値導出部270に出力する。下側導出部254は、電力系統用範囲の下側のしきい値(以下、「電力系統用下側しきい値」という)を設定しており、電圧値が電力系統用下側しきい値以下である場合に、電圧値を上げるための電力系統下側安定化用指令値を生成する。下側導出部254は、電力系統下側安定化用指令値を制御値導出部270に出力する。
制御用指令値導出部260は、電力系統10本来の機能を発揮させるための制御を実行する。この制御は、例えば、電力会社からの要求、VPP(Virtual Power Plant)からの要求、HEMS(Home Energy Management System)機器からの要求に応じてなされる。この制御には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。制御用指令値導出部260は、制御に応じた電力系統制御用指令値を生成して、電力系統制御用指令値を制御値導出部270に出力する。
制御値導出部270は、上側導出部252からの電力系統上側安定化用指令値、下側導出部254からの電力系統下側安定化用指令値、制御用指令値導出部260からの電力系統制御用指令値を受けつける。これらの指令値のうちの少なくとも1つが生成されない場合、制御値導出部270は当該指令値を受けつけない。制御値導出部270は、電力系統上側安定化用指令値、電力系統下側安定化用指令値、電力系統制御用指令値をもとに、電力系統制御値を生成する。例えば、制御値導出部270は、電力系統上側安定化用指令値と、電力系統下側安定化用指令値と、電力系統制御用指令値との和を演算することによって、電力系統制御値を生成する。制御値導出部270は、電力系統制御値を指示部280に出力する。指示部280は、電力系統制御値を制御値導出部270から受けつける。指示部280は、電力系統制御値を変換部210に出力することによって、変換部210を制御する。これは、電力系統10の電力制御を実行することに相当する。
(2)電力変換装置200が第1電力変換装置32あるいは第2電力変換装置42である場合
第1電力変換装置32における変換部210は、図1の第1蓄電池30と分岐点16との間に配置される。変換部210は、DC−DCコンバータである。変換部210は、第1蓄電池30の放電の際に、第1蓄電池30からの直流電力を、所望の電圧値の直流電力に変換し、変換した直流電力を第1直流バス18に出力する。また、変換部210は、第1蓄電池30の充電の際に、第1直流バス18からの直流電力を、所望の電圧値の直流電力に変換し、変換した直流電力を第1蓄電池30に出力する。つまり、変換部210によって第1蓄電池30は充放電される。このような変換部210の制御は第1制御部220によってなされる。以下では、放電を中心に説明することもある。
入力部240は、第1計測装置62aにおいて計測された電圧値を受けつける。例えば、電圧値は定期的に受けつけられる。入力部240は、電圧値を第1制御部220に出力する。計測部232は、変換部210から第1直流バス18に出力される直流電力(以下、「第1出力電力」という)の値を計測する。計測部232は、計測装置62と同様に構成されるが、例えば、計測部232における計測期間は計測装置62における計測期間よりも長くされる。計測部232は、計測した第1出力電力の値を目標値制御部234に出力する。
記憶部236は、第1出力電力と、入力部240からの電圧値と比較すべき目標値(以下、「第1目標値」という)との関係を第1制御ルールとして記憶する。図3は、記憶部236に記憶される制御ルールを示す。横軸が出力電力割合[%」を示し、縦軸が目標値[V]、具体的には第1目標値を示す。出力電力割合は、変換部210の定格出力電力に対する第1出力電力の割合を示す。第1出力電力が大きくなると、出力電力割合も大きくなるので、出力電力割合のことを第1出力電力ということもある。一例として、第1制御ルール300において、第1目標値は、出力電力割合が0%のときにA[V]になり、出力電力割合が50%のときにB[V]になり、出力電力割合が100%のときにC[V]となるように規定される。ここで、A>B>Cである。ここで、目標値が高くなる方に第1制御ルール300をシフトさせたルールが第1上側しきい値ルール310であり、目標値が低くなる方に第1制御ルール300をシフトさせたルールが第1下側しきい値ルール320である。第1上側しきい値ルール310と第1下側しきい値ルール320は、第1制御ルール300と同一の傾きを有するので、第1制御ルール300を挟むように定義されている。図2に戻る。
目標値制御部234は、計測部232からの第1出力電力の値を受けつける。目標値制御部234は、記憶部236に記憶した第1上側しきい値ルール310と第1下側しきい値ルール320を参照して、第1出力電力の値に対応した第1上側しきい値と第1下側しきい値を取得する。そのため、第1出力電力の変化に応じて、第1上側しきい値と第1下側しきい値が変化する。図3の第1制御ルール300の場合、第1出力電力が増加すると第1目標値が下がる。目標値制御部234は、第1上側しきい値を上側導出部252に出力し、第1下側しきい値を下側導出部254に出力する。
安定化用指令値導出部250は、入力部240からの電圧値、つまり直流バス14の電圧値を受けつける。安定化用指令値導出部250は、第1上側しきい値と第1下側しきい値とで挟まれた範囲(以下、「第1蓄電池用範囲」という)から電圧値が出た場合に、電圧値を第1蓄電池用範囲内に入れるための蓄電池安定化用指令値を生成する。具体的に説明すると、上側導出部252は、電圧値が第1上側しきい値以上である場合に、電圧値を下げるための第1上側安定化用指令値を生成する。上側導出部252は、第1上側安定化用指令値を制御値導出部270に出力する。下側導出部254は、電圧値が第1下側しきい値以下である場合に、電圧値を上げるための第1下側安定化用指令値を生成する。下側導出部254は、第1下側安定化用指令値を制御値導出部270に出力する。第1上側安定化用指令値と第1下側安定化用指令値は、直流バス14の電圧を第1目標値に近づけるための第1安定化用指令値であるといえる。
制御用指令値導出部260は、第1蓄電池30本来の機能を発揮させるための制御を実行する。この制御は、例えば、充電要求あるいは放電要求に応じてなされる。この制御には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。制御用指令値導出部260は、制御に応じた蓄電池制御用指令値を生成して、蓄電池制御用指令値を制御値導出部270に出力する。
制御値導出部270は、上側導出部252からの第1上側安定化用指令値、下側導出部254からの第1下側安定化用指令値、制御用指令値導出部260からの蓄電池制御用指令値を受けつける。これらの指令値のうちの少なくとも1つが生成されない場合、制御値導出部270は当該指令値を受けつけない。制御値導出部270は、第1上側安定化用指令値、第1下側安定化用指令値、蓄電池制御用指令値をもとに、蓄電池制御値を生成する。例えば、制御値導出部270は、第1上側安定化用指令値と、第1下側安定化用指令値と、蓄電池制御用指令値との和を演算することによって、蓄電池制御値を生成する。制御値導出部270は、蓄電池制御値を指示部280に出力する。指示部280は、蓄電池制御値を制御値導出部270から受けつける。指示部280は、蓄電池制御値を変換部210に出力することによって、変換部210を制御する。これは、第1蓄電池30の電力制御を実行することに相当する。
第2電力変換装置42における入力部240は、第2計測装置62bにおいて計測された電圧値を受けつける。入力部240は、電圧値を第1制御部220に出力する。計測部232は、変換部210からの第2直流バス20に出力される第2出力電力の値を計測する。計測部232は、計測した第2出力電力の値を目標値制御部234に出力する。
記憶部236は、第2出力電力と、入力部240からの電圧値と比較すべき目標値(以下、「第2目標値」という)との関係を第2制御ルールとして記憶する。例えば、第1電力変換装置32における第1制御ルール300と、第2電力変換装置42における第2制御ルールとは同一である。ここでも、出力電力割合のことを第2出力電力ということがある。また、第1上側しきい値ルール310と同一の第2上側しきい値ルールと、第1下側しきい値ルール320と同一の第2下側しきい値ルールも記憶される。目標値制御部234は、計測部232からの第2出力電力の値を受けつける。目標値制御部234は、記憶部236に記憶した第2上側しきい値ルールと第2下側しきい値ルールを参照して、第1出力電力の値に対応した第2上側しきい値と第2下側しきい値を取得する。そのため、第2出力電力の変化に応じて、第2上側しきい値と第2下側しきい値が変化する。図3の第2制御ルールの場合、第2出力電力が増加すると第2目標値が下がる。目標値制御部234は、第2上側しきい値を上側導出部252に出力し、第2下側しきい値を下側導出部254に出力する。
安定化用指令値導出部250は、入力部240からの電圧値、つまり直流バス14の電圧値を受けつける。安定化用指令値導出部250は、第2上側しきい値と第2下側しきい値とを使用して、これまでと同様の処理を実行することによって、第2上側安定化用指令値と第2下側安定化用指令値との少なくとも1つを生成し、それらを制御値導出部270に出力する。第2上側安定化用指令値と第2下側安定化用指令値は、直流バス14の電圧を第2目標値に近づけるための第2安定化用指令値であるといえる。制御用指令値導出部260、制御値導出部270、指示部280の処理はこれまでと同様であるので、ここでは説明を省略する。
ここでは、図3を使用しながら、第1電力変換装置32と第2電力変換装置42の動作の概要を説明する。実際の処理では、第1上側しきい値、第1下側しきい値、第2上側しきい値、第2下側しきい値が調節されるが、ここでは、説明を簡易にするために、第1上側しきい値および第2上側しきい値が調節される処理を説明する。一例として、初期状態において、第1電力変換装置32では、出力電力割合「100%」となるような第1出力電力が出力されており、第2電力変換装置42では、出力電力割合が「0%」となるような第2出力電力が出力されている場合を想定する。これは、第1電力変換装置32から出力がなされているが、第2電力変換装置42から出力がなされていない場合に相当する。
第2電力変換装置42の計測部232において計測された出力電力割合が「0%」であるので、第2電力変換装置42の目標値制御部234は、出力電力割合「0%」に対応した第2目標値A[V]を使用する。第2電力変換装置42の入力部240において受けつけた電圧値が第2目標値A[V]よりも小さければ、第2電力変換装置42の第1制御部220は、安定化用指令値導出部250による安定化用指令値の生成を行わない。一方、制御用指令値導出部260は、制御対象本来の機能を発揮させるための制御に応じた制御用指令値を生成する。したがって、制御値導出部270は、制御用指令値導出部260が生成した制御用指令値に基づき、変換部210に出力する制御値を決定する。この制御値に応じて、第1制御部220は、第2電力変換装置42の変換部210から出力される第2出力電力を変化させる。この場合、第2出力電力を大きくさせる。第2電力変換装置42の変換部210から出力される第2出力電力が大きくなることによって、直流バスの電圧が上昇する。その結果、第2電力変換装置42の計測部232において計測される出力電力割合も大きくなり、第2電力変換装置42の目標値制御部234は、増加した出力電力割合に対応するように第2目標値を小さくする。
一方、第1電力変換装置32の出力電力割合が「100%」であるので、第1電力変換装置32の目標値制御部234は、出力電力割合「100%」に対応した第1目標値C[V]を使用している。しかしながら、直流バスの電圧が上昇することによって、第1電力変換装置32の入力部240において受けつけた電圧値は、それまでよりも増加して第1目標値よりも大きくなる。第1電力変換装置32の第1制御部220は、第1電力変換装置32の変換部210から出力される第1出力電力を小さくさせる。その結果、第1電力変換装置32の計測部232において計測される出力電力割合も小さくなり、第1電力変換装置32の目標値制御部234は、減少した出力電力割合に対応するように第1目標値を大きくする。
第2電力変換装置42の入力部240において受けつけた電圧値が第2目標値A[V]よりも小さいかぎり、第2電力変換装置42の第1制御部220は、安定化用指令値導出部250による安定化用指令値の生成を行わない。したがって、第1制御部220は、制御用指令値導出部260が生成した制御用指令値に基づき、第2電力変換装置42の変換部210から出力される第2出力電力を大きくさせる。このような処理を繰り返して、第1目標値と第2目標値が一致して、第1出力電力と第2出力電力が一致したときに、処理は収束する。図3に示した制御ルールを使用することによって、第1電力変換装置32と第2電力変換装置42では、ドループ制御がなされる。
本開示における装置、システム、または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置、システム、または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
本実施例によれば、第1電力変換装置32からの第1出力電力の変化に応じて第1目標値が変化し、第2電力変換装置42からの第2出力電力の変化に応じて第2目標値が変化するので、第1蓄電池30と第2蓄電池40とを協調して動作させることができる。また、第1蓄電池30と第2蓄電池40とを協調して動作されるので、第1蓄電池30と第2蓄電池40の使用頻度を近くしながら、制御を安定化できる。また、直流バスの電圧値を計測するので、第1出力電力と第2出力電力とを制御するために電圧値を使用できる。また、第1制御ルール300と第2制御ルールとは同一であるので、第1出力電力による出力電力割合と、第2出力電力による出力電力割合とを均等にできる。また、第1出力電力が増加すると第1目標値が下がり、第2出力電力が増加すると第2目標値が下がるので、第1電力変換装置32の制御と第2電力変換装置42の制御との間の干渉の発生を抑制できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の電力システム100は、発電、蓄電、配電のうち少なくとも1つを実行可能な第1制御対象に接続されるとともに、直流バスにも接続される第1電力変換装置32と、発電、蓄電、配電のうち第1制御対象と同種の第2制御対象に接続されるとともに、直流バスにも接続される第2電力変換装置42と、を備える。第1電力変換装置32は、直流バスの電圧を第1目標値に近づけるための第1安定化用指令値と、第1安定化用指令値とは別の第1制御用指令値とをもとに導出した第1制御値により、第1制御対象からの第1出力電力を制御し、第2電力変換装置42は、直流バスの電圧を第2目標値に近づけるための第2安定化用指令値と、第2安定化用指令値とは別の第2制御用指令値とをもとに導出した第2制御値により、第2制御対象からの第2出力電力を制御し、第1電力変換装置32において、第1出力電力の変化に応じて第1目標値が変化し、第2電力変換装置42において、第2出力電力の変化に応じて第2目標値が変化する。
直流バスの電圧を計測する計測装置62をさらに備えてもよい。計測装置62は、計測した電圧を出力する。
第1電力変換装置32における第1出力電力と第1目標値との関係は、第2電力変換装置42における第2出力電力と第2目標値との関係と同一である。
第1電力変換装置32において、第1出力電力が増加すると第1目標値が下がり、第2電力変換装置42において、第2出力電力が増加すると第2目標値が下がる。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、需要家において複数の蓄電池が電力系統に並列に接続された電力システムに関する。実施例2に係る電力変換装置は、実施例1と同様に、電圧値をもとに目標値を設定し、目標値を使用して出力電力を制御する。一方、実施例2では、実施例1と異なり、蓄電池に並列に太陽電池が接続される。各電力変換装置が接続される発電装置、蓄電池、電力系統は、それぞれ異なった役割を有する。例えば、太陽電池のような発電装置は、直流バスに大きな直流電力を供給する役割を有し、電力系統は、電力システムを安定化する役割を有する。そのため、これらの機器の役割を考慮しながら、電力システムを安定化しつつ、電力制御の効率の低下を抑制することが求められる。
このために、各電力変換装置は、直流バスの電圧を安定化させるための制御と、機器本来の制御とに応じた制御値をもとに、電力変換を実行する。直流バスの電圧を安定化させるための制御は、これまで説明したように、予め定められた範囲から直流バスの電圧が出た場合に、直流バスの電圧を当該範囲内に戻すようになされる。予め定められた範囲から直流バスの電圧が出た場合とは、直流バスの電圧が当該範囲の最大値よりも大きくなったり、当該範囲の最小値よりも小さくなったりすることである。一方、機器本来の制御は、機器が太陽電池である場合、MPPT(Maximum power Point Tracking)制御である。電力システムを安定化させるためには、直流バスの電圧を安定化させるための制御の実行が望ましいが、電力制御の効率の低下を抑制するためには、機器本来の制御の実行が望ましい。
実施例2では、電力変換装置に接続される機器の役割を考慮して、各電力変換装置において設定される範囲を変える。例えば、電力系統に接続される電力変換装置では、範囲を狭くする。その結果、当該電力変換装置では、直流バスの電圧を安定化させるための制御が実行されやすくなる。一方、太陽電池のような発電装置に接続される電力変換装置では、範囲を広くする。その結果、当該電力変換装置では、直流バスの電圧を安定化させるための制御が実行されにくくなる。各電力変換装置において設定される範囲を変えることにより、システムが安定化するとともに、電力制御の効率の低下が抑制される。ここでは、実施例1との差異を中心に説明する。
図4は、電力システム100の構成を示す。電力システム100は、図1の構成に加えて、第4計測装置62d、太陽電池90、第4電力変換装置92、分岐点94、第3直流バス96を含む。第1直流バス18は、分岐点16と第1電力変換装置32との間に分岐点94を有する。分岐点94において第1直流バス18から第3直流バス96が分岐される。第3直流バス96には、太陽電池90と第4電力変換装置92とが接続される。そのため、第4電力変換装置92は、第1電力変換装置32および第2電力変換装置42と並列に直流バスに接続される。
太陽電池90は、再生可能エネルギー発電装置であり、第1蓄電池30に並列に接続される。太陽電池90は、光起電力効果を利用し、光エネルギーを直接電力に変換する。太陽電池90として、シリコン太陽電池、化合物半導体などを素材にした太陽電池、色素増感型(有機太陽電池)等が使用される。太陽電池90は、発電した直流電力を第4電力変換装置92に出力する。第4電力変換装置92は、DC−DCコンバータであり、太陽電池90から出力される直流電力を、所望の電圧値の直流電力に変換し、変換した直流電力を第3直流バス96に出力する。
第3直流バス96に出力された直流電力、つまり太陽電池90において発電された電力は、分岐点94において、第1電力変換装置32からの第1出力電力と合成される。以下では、合成された電力もまた「第1出力電力」と呼ぶ。そのため、第1電力変換装置32からの第1出力電力には、太陽電池90において発電された電力も含まれる。第1直流バス18における分岐点94と分岐点16との間のポイントPにおける第1出力電力が、第1電力変換装置32の計測部232において測定される。計測部232に続く第1電力変換装置32の処理は、これまでと同様である。また、再生可能エネルギー発電装置として、太陽電池90の代わりに、燃料電池、風力発電装置等が使用されてもよい。
第4電力変換装置92の構成は、図2と同様である。第4電力変換装置92の変換部210は、DC−DCコンバータである。変換部210は、太陽電池90からの直流電力を、所望の電圧値の直流電力に変換し、変換した直流電力を第3直流バス96に出力する。変換部210の制御は第1制御部220によってなされる。
安定化用指令値導出部250は、第4計測装置60dからの電圧値、つまり直流バス14の電圧値を受けつける。安定化用指令値導出部250は、予め定められた範囲(以下、「太陽電池用範囲」という)から電圧値が出た場合に、電圧値を太陽電池用範囲内に入れるための太陽電池安定化用指令値を生成する。具体的に説明すると、上側導出部252は、太陽電池用範囲の上側のしきい値(以下、「太陽電池用上側しきい値」という)を設定しており、電圧値が太陽電池用上側しきい値以上である場合に、電圧値を下げるための太陽電池上側安定化用指令値を生成する。上側導出部252は、太陽電池上側安定化用指令値を制御値導出部270に出力する。下側導出部254は、太陽電池用範囲の下側のしきい値(以下、「太陽電池用下側しきい値」という)を設定しており、電圧値が太陽電池用下側しきい値以下である場合に、電圧値を上げるための太陽電池下側安定化用指令値を生成する。下側導出部254は、太陽電池下側安定化用指令値を制御値導出部270に出力する。
制御用指令値導出部260は、太陽電池90本来の機能を発揮させるための制御を実行する。この制御は、MPPT制御である。制御用指令値導出部260は、制御に応じた太陽電池制御用指令値を生成して、太陽電池制御用指令値を制御値導出部270に出力する。
制御値導出部270は、上側導出部252からの太陽電池上側安定化用指令値、下側導出部254からの太陽電池下側安定化用指令値、制御用指令値導出部260からの太陽電池制御用指令値を受けつける。これらの指令値のうちの少なくとも1つが生成されない場合、制御値導出部270は当該指令値を受けつけない。制御値導出部270は、太陽電池上側安定化用指令値、太陽電池下側安定化用指令値、太陽電池制御用指令値をもとに、太陽電池制御値を生成する。例えば、制御値導出部270は、太陽電池上側安定化用指令値と、太陽電池下側安定化用指令値と、太陽電池制御用指令値との和を演算することによって、太陽電池制御値を生成する。制御値導出部270は、太陽電池制御値を指示部280に出力する。指示部280は、太陽電池制御値を制御値導出部270から受けつける。指示部280は、太陽電池制御値を変換部210に出力することによって、変換部210を制御する。これは、太陽電池90の電力制御を実行することに相当する。
以下では、第1電力変換装置32、第2電力変換装置42、第3電力変換装置50、第4電力変換装置92において設定される上側のしきい値と下側のしきい値との関係を説明する。これは、電力系統用上側しきい値、電力系統用下側しきい値、太陽電池用上側しきい値、太陽電池用下側しきい値、第1上側しきい値、第1下側しきい値、第2上側しきい値、第2下側しきい値の関係に相当する。
図5は、安定化用指令値導出部250において使用されるしきい値を示す。これは、図3と同様に示される。目標とする電圧値「X」を挟むように、電力系統用上側しきい値と電力系統用下側しきい値が配置される。電力系統用上側しきい値よりも大きい太陽電池用上側しきい値が配置され、電力系統用下側しきい値よりも小さい太陽電池用下側しきい値が配置される。これらは、出力電力割合に依存しない。また、電力系統用上側しきい値と太陽電池用上側しきい値との間に第1上側しきい値ルール310が配置され、電力系統用下側しきい値と太陽電池用下側しきい値との間に第1下側しきい値ルール320が配置される。第1上側しきい値ルール310は、第1上側しきい値、第2上側しきい値に対応し、第1下側しきい値ルール320は、第1下側しきい値、第2下側しきい値に対応する。第1上側しきい値ルール310と第1下側しきい値ルール320は図3と同一であるので、ここでは説明を省略する。
電力系統用上側しきい値と電力系統用下側しきい値との間隔が「電力系統用範囲」を示し、太陽電池用上側しきい値と太陽電池用下側しきい値との間隔が「太陽電池用範囲」を示す。また、第1上側しきい値と第1下側しきい値との間隔が「第1範囲」を示し、第2上側しきい値と第2下側しきい値との間隔が「第2範囲」を示す。さらに、第1範囲と第2範囲は、「蓄電池用範囲」と総称される。そのため、電力系統用範囲は蓄電池用範囲よりも狭く、蓄電池用範囲は太陽電池用範囲よりも狭い。また、電力系統用範囲は蓄電池用範囲内に規定され、蓄電池用範囲は太陽電池用範囲内に規定される。電力系統用範囲、太陽電池用範囲、蓄電池用範囲の下限は、ゼロボルトよりも大きいと規定される。
ここでは、直流バス14の電圧値が目標値よりも大きくなり、電力系統用上側しきい値以上に到達した場合、第3電力変換装置50は、電力系統上側安定化用指令値が反映された電力系統制御値にしたがって電力制御を実行する。そのため、第3電力変換装置50は、電力会社からの要求等にしたがうよりも、直流バス14の電圧値を目標値に近づけるように動作する。一方、直流バス14の電圧値が、第1上側しきい値、第2上側しきい値、太陽電池用上側しきい値に到達していないので、第1電力変換装置32、第2電力変換装置42、第4電力変換装置92は、上側安定化用指令値が反映されずに制御用指令値が反映された制御値にしたがって電力制御を実行する。そのため、第4電力変換装置92は、直流バス14の電圧値を目標値に近づけるよりも、MPPT制御により出力電力を最大にするように動作する。これにより、電力制御の効率の低下が抑制される。第1電力変換装置32、第2電力変換装置42も第4電力変換装置92と同様である。
直流バス14の電圧値がさらに大きくなり、第1上側しきい値、第2上側しきい値以上に到達した場合、第1電力変換装置32は、第1上側安定化用指令値が反映された蓄電池制御値にしたがって電力制御を実行し、第2電力変換装置42は、第2上側安定化用指令値が反映された蓄電池制御値にしたがって電力制御を実行する。そのため、第1電力変換装置32、第2電力変換装置42は、充放電の要求等にしたがうよりも、直流バス14の電圧値を目標値に近づけるように動作する。第3電力変換装置50もこれまでと同様に動作する。一方、直流バス14の電圧値が太陽電池用上側しきい値に到達していないので、第4電力変換装置92は、太陽電池上側安定化用指令値が反映されずに制御用指令値が反映された制御値にしたがって電力制御を実行する。
直流バス14の電圧値がさらに大きくなり、太陽電池用上側しきい値以上に到達した場合、第4電力変換装置92は、太陽電池上側安定化用指令値が反映された太陽電池制御値にしたがって電力制御を実行する。そのため、第4電力変換装置92は、出力電力を最大にするよりも、直流バス14の電圧値を目標値に近づけるように動作する。第1電力変換装置32、第2電力変換装置42、第3電力変換装置50もこれまでと同様に動作する。このように、第1電力変換装置32、第2電力変換装置42、第3電力変換装置50、第4電力変換装置92において、上側しきい値と下側しきい値とが互いに異なるので、電力系統10、太陽電池90、第1蓄電池30、第2蓄電池40の役割が考慮されるように電力制御が実行される。
本実施例によれば、第1電力変換装置32からの第1出力電力には、太陽電池90において発電された電力が含まれるので、太陽電池90が第1蓄電池30に並列に接続されていても、第1電力変換装置32の処理の変更を不要にできる。また、第1電力変換装置32の処理の変更が不要になるので、第1電力変換装置32にさまざまな再生可能エネルギー発電装置を接続することができる。
また、直流バス14の電圧と比較すべき範囲を電力変換装置200毎に変えるので、安定化用指令値をもとに制御値を導出するタイミングを電力変換装置200毎に変えることができる。また、安定化用指令値をもとに制御値を導出するタイミングが電力変換装置200毎に変えられるので、直流バス14の電圧を安定化させるために動作する電力変換装置200と、本来の目的のために動作する電力変換装置200を共存させることができる。また、直流バス14の電圧を安定化させるために動作する電力変換装置200と、本来の目的のために動作する電力変換装置200とが共存するので、システムを安定化しながら、電力制御の効率の低下を抑制できる。
また、各電力変換装置200が自律的に直流バス14を維持する機能を備えるので、直流バス14の電圧を一定範囲に維持しながら安定してシステム動作できる。また、直流バス14の電圧を一定範囲に維持する期間が短いほど、機器を最適制御する時間が長くなるので、電力制御の効率の低下を抑制できる。また、範囲の広さに差を設けるので、システムの動作協調を図ることができる。
また、電力系統用範囲は蓄電池用範囲内あるいは太陽電池用範囲内に規定されるので、直流バス14の安定化のために第3電力変換装置50を優先的に動作させることができる。また、電力系統用範囲は蓄電池用範囲内あるいは太陽電池用範囲内に規定されるので、第1電力変換装置32、第2電力変換装置42、第4電力変換装置92を本来の目的のために動作させることができる。また、電力系統用範囲は、1つの値として規定されるので、直流バス14の電圧の変動を小さくできる。また、直流バス14の電圧の変動が小さくなるので、システムを安定化できる。また、直流バス14の安定化のために第3電力変換装置50を動作させるので、システムを安定化できる。また、本来の目的のために第4電力変換装置92を動作させるので、電力制御の効率の低下を抑制できる。
(実施例3)
次に、実施例3を説明する。実施例3は、これまでと同様に、需要家において複数の蓄電池が電力系統に並列に接続された電力システムに関する。これまで、電圧値をもとにした出力電力の制御、出力電力をもとにした目標値の制御がなされている。実施例3では、これらに加え、第1蓄電池30および第2蓄電池40の残量を考慮した制御が実行される。ここでは、これまでとの差異を中心に説明する。
図6は、電力システム100の構成を示す。電力システム100は、図1の構成に加えて、制御装置70を含む。第1電力変換装置32は、第1蓄電池30の残量に関する情報(以下、「第1残量」という)を取得する。残量に関する情報の一例は、SOC(State Of Charge)である。第1電力変換装置32は、第1残量を制御装置70に出力する。第2電力変換装置42は、第2蓄電池40の残量に関する情報(以下、「第2残量」という)を取得する。第2電力変換装置42は、第2残量を制御装置70に出力する。
制御装置70は、第1残量と第2残量とを受けつける。制御装置70は、第1残量と第2残量とを比較する。制御装置70は、第1残量と第2残量との差異がしきい値よりも小さい場合、図3に示した制御ルールの使用を決定する。これは、第1電力変換装置32における第1制御ルール300と、第2電力変換装置42における第2制御ルールとが同一であることに相当する。一方、制御装置70は、第1残量と第2残量との差異がしきい値以上である場合、第1残量が第2残量以上であるか否かを判定する。第1残量が第2残量以上でない場合、つまり第2残量が第1残量よりも大きい場合、制御装置70は、第1蓄電池30から出力される電力よりも第2蓄電池40から出力される電力の方が大きくなるように、第1制御ルール300と第2制御ルールを調節する。これは、残量の多い方の蓄電池から出力される電力が大きくなるように制御ルールを調節することに相当する。この調節を説明するために、ここでは図7(a)−(b)を使用する。
図7(a)−(b)は、制御装置70において調節された制御ルールを示す。図7(a)は、第2残量が第1残量よりも大きい場合の第1制御ルール300と第2制御ルール302とを示す。第1制御ルール300と第2制御ルール302とは出力電力割合「0%」のときに一致するが、第2制御ルール302の傾斜は第1制御ルール300の傾斜よりも緩くされている。そのため、出力電力割合が同一である場合に、第2目標値は第1目標値よりも大きくなるので、第2出力電力は第1出力電力よりも大きくなりやすくなる。これまでと同様に、第1制御ルール300に対して第1上側しきい値ルール310と第1下側しきい値ルール320とが規定され、第2制御ルール302に対して第2上側しきい値ルール312と第2下側しきい値ルール322とが規定される。ここでは、第1制御ルール300と第2制御ルール302との傾斜を異なるようにしているが、両者の傾斜は同じで、第2制御ルール302は第1制御ルール300に対して上方にシフトされてもよい。図6に戻る。
第1残量が第2残量以上である場合、制御装置70は、第2蓄電池40から出力される電力よりも第1蓄電池30から出力される電力の方が大きくなるように、第1制御ルール300と第2制御ルール302を調節する。図7(b)は、第1残量が第2残量以上である場合の第1制御ルール300と第2制御ルール302とを示す。第1制御ルール300と第2制御ルール302との傾斜は同じであるが、第2制御ルール302は第1制御ルール300に対して下方にシフトされる。そのため、出力電力割合が同一である場合に、第1目標値は第2目標値よりも大きくなるので、第1出力電力は第2出力電力よりも大きくなりやすくなる。これまでと同様に、第1制御ルール300に対して第1上側しきい値ルール310と第1下側しきい値ルール320とが規定され、第2制御ルール302に対して第2上側しきい値ルール312と第2下側しきい値ルール322とが規定される。ここでは、第1制御ルール300と第2制御ルール302との傾斜を同一にしているが、第2制御ルール302の傾斜は第1制御ルール300の傾斜よりも急にされてもよい。図6に戻る。
以上の説明において、制御装置70は、傾斜あるいはシフトを調節することにより、第2制御ルール302を調節している。しかしながら、制御装置70は、傾斜あるいはシフトを調節することにより、第1制御ルール300を調節してもよい。さらに、制御装置70は、第1制御ルール300と第2制御ルール302をともに調節してもよい。つまり、制御装置70は、第1蓄電池30の状態および第2蓄電池40の状態を取得し、第1蓄電池30の状態および第2蓄電池40の状態をもとに、第1制御ルール300と第2制御ルール302を調節する。第1制御ルール300を調節することは、第1上側しきい値ルール310と第1下側しきい値ルール320とを調節することに相当する。また、第2制御ルール302を調節することは、第2上側しきい値ルール312と第2下側しきい値ルール322とを調節することに相当する。
制御装置70は、第1上側しきい値ルール310と第1下側しきい値ルール320を第1電力変換装置32に出力し、第2上側しきい値ルール312と第2下側しきい値ルール322を第2電力変換装置42に出力する。第1電力変換装置32は、第1上側しきい値ルール310と第1下側しきい値ルール320を使用してこれまでと同様の処理を実行し、第2電力変換装置42は、第2上側しきい値ルール312と第2下側しきい値ルール322を使用してこれまでと同様の処理を実行する。ここで、第1電力変換装置32における第1制御ルール300と、第2電力変換装置42における第2制御ルール302とは異なる。
本実施例によれば、第1蓄電池30の残量および第2蓄電池40の残量をもとに、第1制御ルール300と第2制御ルール302を調節するので、第1蓄電池30の残量および第2蓄電池40の残量に適した第1制御ルール300と第2制御ルール302を使用できる。また、第1電力変換装置32における第1制御ルール300は、第2電力変換装置42における第2制御ルール302と異なるので、第1蓄電池30および第2蓄電池40の残量を考慮した制御を実行できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。第1電力変換装置32における第1出力電力と第1目標値との関係は、第2電力変換装置42における第2出力電力と第2目標値との関係と異なる。
(実施例4)
次に、実施例4を説明する。実施例4は、これまでと同様に、需要家において複数の蓄電池が電力系統に並列に接続された電力システムに関する。実施例3では、第1制御ルールと第2制御ルールの調節がなされている。実施例4では、需要家外に設置されたサーバが第1制御ルールと第2制御ルールとを調節する。ここでは、これまでとの差異を中心に説明する。
図8は、電力システム100の構成を示す。電力システム100は、図1の構成に加えて、ネットワーク80、サーバ82を含む。第1電力変換装置32と第2電力変換装置42は、通信機能を有し、ネットワーク80を介してサーバ82に接続される。サーバ82は、需要家外に設置される。サーバ82は、さまざまなパターンの第1制御ルール300と第2制御ルール302とを記憶しており、選択した第1制御ルール300と第2制御ルール302を送信する。第1制御ルール300と第2制御ルール302の選択は任意の方法でなされればよく、実施例3と同じでもよい。第1電力変換装置32は、第1制御ルール300をサーバ82から受信し、第2電力変換装置42は、第2制御ルール302をサーバ82から受信する。つまり、第1制御ルール300と第2制御ルール302は遠隔から変更される。
第1制御ルール300、第2制御ルール302の代わりに、第1上側しきい値ルール310、第1下側しきい値ルール320、第2上側しきい値ルール312、第2下側しきい値ルール322が使用されてもよい。第1電力変換装置32は、第1上側しきい値ルール310と第1下側しきい値ルール320を使用してこれまでと同様の処理を実行する。また、第2電力変換装置42は、第2上側しきい値ルール312と第2下側しきい値ルール322を使用してこれまでと同様の処理を実行する。
本実施例によれば、サーバ82が第1制御ルール300と第2制御ルール202とを送信するので、第1電力変換装置32と第2電力変換装置42における制御ルールの変更を容易にできる。また、第1電力変換装置32と第2電力変換装置42における制御ルールの変更が容易になされるので、第1電力変換装置32と第2電力変換装置42は、さまざまな状態に適した制御を実行できる。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例1乃至4において、第1電力変換装置32と第2電力変換装置42は、各蓄電池に接続される。しかしながらこれに限らず例えば、第1電力変換装置32と第2電力変換装置42は、電力系統に接続されてもよく、各太陽電池に接続されてもよい。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
本実施例1乃至4において、第1制御ルール300は、出力電力割合と第1目標値との関係で規定され、第2制御ルール202は、出力電力割合と第2目標値との関係で規定される。しかしながらこれに限らず例えば、第1制御ルール300は、第1出力電力と第1目標値との関係で規定され、第2制御ルール202は、第2出力電力と第2目標値との関係で規定されてもよい。本変形例によれば、第1出力電力と第2出力電力とが近くなるように制御できる。
本実施例3において、第1蓄電池30の状態として第1蓄電池30の残量が使用され、第2蓄電池40の状態として第2蓄電池40の残量が使用される。しかしながらこれに限らず例えば、第1蓄電池30の状態として第1蓄電池30の劣化度が使用され、第2蓄電池40の状態として第2蓄電池40の劣化度が使用されてもよい。劣化度は、例えば、SOH(State Of Health)である。この場合、これまでの残量の代わりに劣化度が使用され、劣化度が小さい方の蓄電池から出力される電力が大きくなるように制御ルールが調節される。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
本実施例3において、計測装置62と制御装置70とが別々に配置される。しかしながらこれに限らず例えば、計測装置62と制御装置70は一体的に構成されてもよい。本変形例によれば、構成の自由度を向上できる。
10 電力系統、 12 配電線、 14 直流バス、 16 分岐点、 18 第1直流バス、 20 第2直流バス、 30 第1蓄電池、 32 第1電力変換装置、 34 第1蓄電装置、 40 第2蓄電池、 42 第2電力変換装置、 44 第2蓄電装置、 50 第3電力変換装置、 60 負荷、 62 計測装置、 90 太陽電池、 92 第4電力変換装置、 94 分岐点、 96 第3直流バス、 100 電力システム、 200 電力変換装置、 210 変換部、 220 第1制御部、 230 第2制御部、 232 計測部、 234 目標値制御部、 236 記憶部、 240 入力部、 250 安定化用指令値導出部、 252 上側導出部、 254 下側導出部、 260 制御用指令値導出部、 270 制御値導出部、 280 指示部。

Claims (5)

  1. 発電、蓄電、配電のうち少なくとも1つを実行可能な第1制御対象に接続されるとともに、直流バスにも接続される第1電力変換装置と、
    発電、蓄電、配電のうち前記第1制御対象と同種の第2制御対象に接続されるとともに、直流バスにも接続される第2電力変換装置と、
    を備え、
    前記第1電力変換装置は、前記直流バスの電圧を第1目標値に近づけるための第1安定化用指令値と、前記第1安定化用指令値とは別の第1制御用指令値とをもとに導出した第1制御値により、前記第1制御対象からの第1出力電力を制御し、
    前記第2電力変換装置は、前記直流バスの電圧を第2目標値に近づけるための第2安定化用指令値と、前記第2安定化用指令値とは別の第2制御用指令値とをもとに導出した第2制御値により、前記第2制御対象からの第2出力電力を制御し、
    前記第1電力変換装置において、前記第1出力電力の変化に応じて前記第1目標値が変化し、
    前記第2電力変換装置において、前記第2出力電力の変化に応じて前記第2目標値が変化する、
    電力システム。
  2. 前記直流バスの電圧を計測する計測装置をさらに備え、
    前記計測装置は、計測した電圧を出力する、
    請求項1に記載の電力システム。
  3. 前記第1電力変換装置における前記第1出力電力と前記第1目標値との関係は、前記第2電力変換装置における前記第2出力電力と前記第2目標値との関係と同一である、
    請求項1または2に記載の電力システム。
  4. 前記第1電力変換装置における前記第1出力電力と前記第1目標値との関係は、前記第2電力変換装置における前記第2出力電力と前記第2目標値との関係と異なる、
    請求項1または2に記載の電力システム。
  5. 前記第1電力変換装置において、前記第1出力電力が増加すると前記第1目標値が下がり、
    前記第2電力変換装置において、前記第2出力電力が増加すると前記第2目標値が下がる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電力システム。
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