JP2020191432A - 移設方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザーリフトオフする際に、移設部材への光デバイスの転写率の低下を抑制する移設方法を提供すること。【解決手段】光デバイス層を移設する移設方法は、移設部材接合ステップST11と、液体充填ステップST12と、バッファ層破壊ステップST13と、光デバイス層転写ステップST14と、を含む。移設部材接合ステップST11では、光デバイスウエーハのチップサイズに分割された光デバイス層と光デバイス層の間に空隙を有するように、光デバイスウエーハと移設部材とを接合する。液体充填ステップST12では、移設部材接合ステップST11の後、空隙に液体を充填してエピタキシー基板と移設部材との表面張力を大きくする。【選択図】図3

Description

本発明は、光デバイス層を移設する移設方法に関する。
LED(Light Emitting Diode)などの光デバイスは、例えば、pn接合を構成するn型半導体層及びp型半導体層をサファイア基板の表面上にエピタキシャル成長させることにより形成される。このように形成された光デバイス層をサファイア基板から剥離して移設部材へ転写するレーザーリフトオフという剥離技術が知られている(特許文献1及び2参照)。近年では、マイクロLEDと呼ばれる極小サイズのLEDの製造技術も発展しており、エッチングにより半導体層を分割して多数のLEDを作製する技術が知られている(特許文献3参照)。
特開2004−072052号公報 特開2016−021464号公報 特開2018−107421号公報
LEDは、サファイア基板から剥離して移設部材へ転写した後、更に異なる実装基板へ転写する場合がある。このため、移設部材から実装基板へのLEDの転写のしやすさを考慮して、サファイア基板と移設部材とが接合強度を抑えて接合されている。すなわち、サファイア基板と移設部材との間において、接着層がLED同士の間の隙間に完全に充填されないように制御されていたり、金属マイクロチューブによって接合されていたりするなど、接着力が大きくなり過ぎないように接合されている。しかし、この結果、移設部材側のLEDの保持力が低下してしまい、移設部材へのLEDの転写率が低くなってしまうという問題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、レーザーリフトオフする際に、移設部材への光デバイスの転写率の低下を抑制する移設方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の光デバイス層を移設する移設方法は、チップサイズに分割された光デバイス層がバッファ層を介してエピタキシー基板の表面に積層された光デバイスウエーハの光デバイス層を移設する移設方法であって、該光デバイスウエーハのチップサイズに分割された光デバイス層と光デバイス層との間に空隙を有するように、該光デバイスウエーハの光デバイス層側と移設部材とを接合する移設部材接合ステップと、該移設部材接合ステップの後、該空隙に液体を充填して該エピタキシー基板と該移設部材との表面張力を大きくする液体充填ステップと、該液体充填ステップの後、該移設部材が接合された光デバイスウエーハのエピタキシー基板の裏面側からエピタキシー基板に対しては透過性を有しバッファ層に対しては吸収性を有する波長のパルスレーザービームをバッファ層に照射し、バッファ層を破壊するバッファ層破壊ステップと、該バッファ層破壊ステップの後、該エピタキシー基板を該光デバイス層から剥離して、該エピタキシー基板に積層されていた光デバイス層を該移設部材に転写する光デバイス層転写ステップと、を含むことを特徴とする。
該液体充填ステップで該空隙に充填する液体は水であってもよい。
本願発明は、レーザーリフトオフする際に、移設部材への光デバイスの転写率の低下を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る移設方法の移設対象を含む光デバイスウエーハの斜視図である。 図2は、図1の光デバイスウエーハの断面図である。 図3は、実施形態に係る移設方法を示すフローチャートである。 図4は、図3の移設部材接合ステップの一状態を示す断面図である。 図5は、図3の移設部材接合ステップの図4後の一状態を示す断面図である。 図6は、図3の液体充填ステップの一状態を示す断面図である。 図7は、図3の液体充填ステップの図4後の一状態を示す断面図である。 図8は、図3のバッファ層破壊ステップの一例を示す断面図である。 図9は、図3の光デバイス層転写ステップの一例を示す断面図である。 図10は、変形例に係る移設部材接合ステップの一状態を示す断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係る移設方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る移設方法の移設対象を含む光デバイスウエーハ1の斜視図である。図2は、図1の光デバイスウエーハ1の断面図である。なお、図1及び図2は、本実施形態の説明のため、実際よりも光デバイスウエーハ1に対して光デバイス層5等を大きく模式的に示しており、以降の図面についても同様である。光デバイスウエーハ1は、図2に示すように、エピタキシー基板2と、エピタキシー基板2の表面3側にバッファ層4を介して積層された光デバイス層5と、を含む。
エピタキシー基板2は、本実施形態では、直径が6インチ(約150mm)程度で厚みが1.2mm〜1.5mm程度の円板形状を有するサファイア基板である。光デバイス層5は、本実施形態では、図2に示すように、エピタキシー基板2の表面3にエピタキシャル成長法によって合計6μm程度の厚さで形成されるn型窒化ガリウム半導体層5−1及びp型窒化ガリウム半導体層5−2であり、例えば、LED(Light Emitting Diode)として使用されるものである。バッファ層4は、実施形態では、エピタキシー基板2に光デバイス層5を積層する際に、エピタキシー基板2の表面3と光デバイス層5のp型窒化ガリウム半導体層5−2との間に形成される厚みが1μm程度の窒化ガリウム(GaN)層である。
光デバイス層5は、本実施形態では、図1に示すように、格子状に交差した複数のストリート6によって区画された複数の領域に、チップサイズに分割されて積層され、光デバイス7を形成している。光デバイス層5同士の間隔、すなわち、光デバイス7同士の間隔は、ストリート6の幅と同じであり、本実施形態では、5μm程度である。また、光デバイス層5の大きさ、すなわち、光デバイス7の大きさは、ストリート6同士の間隔と同じであり、本実施形態では、10μm〜20μm程度である。すなわち、光デバイス層5は、本実施形態では、直径が2インチのエピタキシー基板2に200万個程度の、LEDとして使用される光デバイス7が形成されている。なお、エピタキシー基板2は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)ウエーハであってもよい。CMOSデバイスのチップの大きさは、例えば、8mm〜11mm程度であり、このCMOSデバイス上に複数の光デバイス層5が形成されている。
次に、実施形態に係る移設方法を説明する。図3は、実施形態に係る移設方法を示すフローチャートである。移設方法は、光デバイスウエーハ1の光デバイス層5を移設する移設方法であって、図3に示すように、移設部材接合ステップST11と、液体充填ステップST12と、バッファ層破壊ステップST13と、光デバイス層転写ステップST14と、を含む。
図4は、図3の移設部材接合ステップST11の一状態を示す断面図である。図5は、図3の移設部材接合ステップST11の図4後の一状態を示す断面図である。移設部材接合ステップST11は、図4及び図5に示すように、光デバイスウエーハ1のチップサイズに分割された光デバイス層5と光デバイス層5の間に空隙15を有するように、光デバイスウエーハ1の光デバイス層5側と移設部材11とを接合するステップである。
移設部材接合ステップST11では、具体的には、図4に示すように、まず、移設部材11としてエピタキシー基板2と同様の大きさを有する移設基板を準備し、移設部材11の一方の面に、光デバイス層5と光デバイス層5との隙間に相当するストリート6の総体積未満の体積を有する接着剤12を塗布して、接着層を形成する。
なお、移設部材11は、本実施形態では、エピタキシー基板2と同程度の2.0mm程度の厚みを有するガラス基板が好適な基板として用いられるが、本発明はこれに限定されず、所定の接着剤12との間で接着可能なものであれば、金属製の基板等のその他の種々の材料の基板を用いることができる。
移設部材接合ステップST11では、次に、エピタキシー基板2に積層された光デバイス層5と移設部材11に塗布された接着剤12とを対向させて、接近させ、接触させる。移設部材接合ステップST11では、さらに、エピタキシー基板2の表面3とは反対側の面である裏面8側から移設部材11に向かって、または、移設部材11の接着剤12が塗布された側とは反対側の面からエピタキシー基板2に向かって、押圧することで、図5に示すように、光デバイス層5に沿って接着剤12を変形させて、光デバイス層5の一部を接着剤12にめり込ませる。このようにして、移設部材接合ステップST11では、光デバイスウエーハ1のチップサイズに分割された光デバイス層5と光デバイス層5の間に空隙15を有するように、接着剤12で、光デバイスウエーハ1の光デバイス層5側と移設部材11とを接合する。
ここで、移設部材接合ステップST11では、押圧力及び接着時の温度が、ともに、光デバイス層5同士の間の空隙15が接着剤12で埋まらない程度に制御されていることが好ましい。なお、移設部材接合ステップST11では、本実施形態では接着剤12による接合を採用したが、本発明はこれに限定されず、その他の接合方法を採用してもよい。
図6は、図3の液体充填ステップST12の一状態を示す断面図である。図7は、図3の液体充填ステップST12の図4後の一状態を示す断面図である。液体充填ステップST12は、図6及び図7に示すように、移設部材接合ステップST11の後、空隙15に液体17を充填してエピタキシー基板2と移設部材11との表面張力を大きくするステップである。
液体充填ステップST12では、具体的には、図6に示すように、液体噴射ノズル16により、光デバイスウエーハ1の径方向外側から移設部材接合ステップST11で形成した空隙15に向けて、所定の液体17を噴射して供給する。ここで、所定の液体17は、空隙15の周囲のエピタキシー基板2の表面3と光デバイス層5と接着剤12とのいずれもに対して、溶解や重合等の化学反応を起こさず、なおかつ、空隙15を厚み方向に形成するエピタキシー基板2の表面3と接着剤12との双方に対して、所定の濡れ性を以って濡れるものが、好適に採用される。液体充填ステップST12では、例えば、所定の液体17は、水(蒸留水、純水)が好適なものとして使用される。
移設部材接合ステップST11で形成した空隙15の厚み方向の大きさは、数100μm〜数mm程度である。このように、空隙15の厚み方向の大きさが十分に小さいため、液体充填ステップST12では、空隙15に向けて噴射して供給した液体17が、毛細管現象により、空隙15の内部に侵入していく。したがって、液体充填ステップST12では、図7に示すように、空隙15に十分に所定の液体17が充填されて、エピタキシー基板2と移設部材11との表面張力を大きくする、すなわち、空隙15に充填された所定の液体17の表面張力により、エピタキシー基板2側の表面3と移設部材11側に塗布された接着剤12とが互いに引力(密着力)を以って引き合う密着状態にする。
本発明の液体充填ステップST12は、ガス除去ノズルにより空隙15の内部のガスを除去しながら、液体噴射ノズル16により空隙15に向けて所定の液体17を噴射して供給しても良い。また、本発明の液体充填ステップST12は、液漕に貯留した液体17に、空隙15が形成された光デバイスウエーハ1の光デバイス層5側と移設部材11との接合体を浸漬させることで、空隙15に液体17を浸漬させて供給しても良い。
図8は、図3のバッファ層破壊ステップST13の一例を示す断面図である。バッファ層破壊ステップST13は、図8に示すように、液体充填ステップST12の後、移設部材11が接合された光デバイスウエーハ1のエピタキシー基板2の裏面8側からエピタキシー基板2に対しては透過性を有しバッファ層4に対しては吸収性を有する波長のパルスレーザービーム34をバッファ層4に照射し、バッファ層4を破壊するステップである。
バッファ層破壊ステップST13では、具体的には、図8に示すように、まず、液体充填ステップST12で空隙15に所定の液体17が充填された光デバイスウエーハ1と移設部材11との接合体の移設部材11側の面を、不図示の真空源に接続したチャックテーブル20の保持面21で吸引保持する。
バッファ層破壊ステップST13では、次に、レーザー光線照射手段30により、チャックテーブル20で保持した光デバイスウエーハ1と移設部材11との接合体のエピタキシー基板2の裏面8側から、エピタキシー基板2に対しては透過性を有しバッファ層4に対しては吸収性を有する波長のパルスレーザービーム34をバッファ層4に照射することで、バッファ層4を破壊する。バッファ層破壊ステップST13は、本実施形態では、エピタキシー基板2の全面に対してパルスレーザービーム34の照射を実行しているが、本発明はこれに限定されず、エピタキシー基板2のバッファ層4が形成されている位置のみに対してパルスレーザービーム34の照射を実行しても良い。
ここで、レーザー光線照射手段30は、図8に示すように、レーザー光線発振手段31により上記した所定の波長のパルスレーザービーム34を発振し、光学ミラー32によりレーザー光線発振手段31からのパルスレーザービーム34をチャックテーブル20で保持した接合体のエピタキシー基板2の裏面8に直交する方向に向きを変更し、集光レンズ33により光学ミラー32からのパルスレーザービーム34を集光してパルスレーザービーム34のスポット径及びデフォーカスを調整することで、バッファ層破壊ステップST13におけるパルスレーザービーム34の照射条件を調整する。
バッファ層破壊ステップST13では、例えば、繰り返し周波数が50kHz以上200kHz以下であり、平均出力が0.1W以上2.0W以下の紫外線レーザー光をパルスレーザービーム34として用いて、スポット径を10μm以上50μm以下とし、デフォーカスを約1.0mmに調整し、オーバーラップ率を50%に調整して、バッファ層4の破壊処理を実行する。
図9は、図3の光デバイス層転写ステップST14の一例を示す断面図である。光デバイス層転写ステップST14は、バッファ層破壊ステップST13の後、エピタキシー基板2を光デバイス層5から剥離して、エピタキシー基板2に積層されていた光デバイス層5を移設部材11に転写するステップである。
光デバイス層転写ステップST14では、具体的には、バッファ層破壊ステップST13でバッファ層4が破壊された接合体のエピタキシー基板2の裏面8側から、不図示の超音波振動手段が配設されたホーンにより超音波振動を付与することで、破壊されたバッファ層4を起点として、エピタキシー基板2を光デバイス層5から剥離して光デバイス層5を移設部材11に転写する。
光デバイス層転写ステップST14では、図9に示すように、光デバイス層5から剥離したエピタキシー基板2を光デバイス層5、移設部材11及び接着剤12から引き離すと、空隙15に充填されていた所定の液体17が流れ落ちて除去される。これにより、光デバイス層転写ステップST14では、移設部材11に転写された光デバイス層5(光デバイス7)が接着剤12から突出した状態の光デバイス層転写基板10が形成される。
なお、実施形態に係る移設方法は、光デバイス層転写ステップST14の後に、エピタキシー基板2の剥離後に所定の液体17で濡れた光デバイス層5(光デバイス7)を乾燥させる乾燥ステップをさらに有することが好ましい。乾燥ステップでは、光デバイス層5(光デバイス7)に向けた温風による乾燥や、赤外線による乾燥が実施される。
実施形態に係る光デバイスウエーハ1の光デバイス層5を移設する移設方法は、移設部材接合ステップST11で、光デバイスウエーハ1のチップサイズに分割された光デバイス層5と光デバイス層5の間に空隙15を有するように、光デバイスウエーハ1と移設部材11とを接合し、液体充填ステップST12で、空隙15に液体17を充填してエピタキシー基板2と移設部材11との表面張力を大きくする。このため、実施形態に係る光デバイスウエーハ1の光デバイス層5を移設する移設方法は、光デバイスウエーハ1と移設部材11との間の接合が比較的弱い場合でも、液体17により好適にレーザーリフトオフする際のエピタキシー基板2と移設部材11との間の密着力を高めることができる。これにより、実施形態に係る光デバイスウエーハ1の光デバイス層5を移設する移設方法は、レーザーリフトオフする際に、移設部材11への光デバイス7(光デバイス層5)の転写率の低下を抑制することができ、光デバイス7(光デバイス層5)の生産性が向上するという作用効果を奏する。
また、実施形態に係る光デバイスウエーハ1の光デバイス層5を移設する移設方法は、光デバイス層転写ステップST14で、エピタキシー基板2と移設部材11との間の密着状態が解除され、液体17が除去されると、光デバイス層5と移設部材11との間の接合が比較的弱い状態となっているため、接着剤12から突出した光デバイス7(光デバイス層5)を好適に実装基板等へ移設することができるという作用効果を奏する。
また、実施形態に係る光デバイスウエーハ1の光デバイス層5を移設する移設方法は、液体充填ステップST12で空隙15に充填する液体17が水である。このため、実施形態に係る光デバイスウエーハ1の光デバイス層5を移設する移設方法は、液体充填ステップST12で、エピタキシー基板2の表面3と光デバイス層5と接着剤12とのいずれもに対して、好適に溶解や重合等の化学反応を起こさず、エピタキシー基板2の表面3と接着剤12との双方に対して好適に濡れて密着状態を形成することができる。すなわち、実施形態に係る光デバイスウエーハ1の光デバイス層5を移設する移設方法は、液体17の水が光デバイス7(光デバイス層5)の品質等に影響を及ぼすことなく、レーザーリフトオフする際の移設に対して、転写率の低下を好適に抑制することができて、光デバイス7(光デバイス層5)の生産性の向上に好適に寄与することができるという作用効果を奏する。
〔変形例〕
本発明の実施形態の変形例に係る移設方法を説明する。図10は、変形例に係る移設部材接合ステップST11の一状態を示す断面図である。なお、図10は、実施形態と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。変形例に係る移設方法は、移設部材接合ステップST11が異なること以外、実施形態と同じである。
変形例に係る移設部材接合ステップST11では、実施形態に係る移設部材接合ステップST11において、接着剤12で光デバイスウエーハ1の光デバイス層5側と移設部材11とを接合することに代えて、図10に示すように、接合層52で光デバイスウエーハ1の光デバイス層5側と移設部材11とを接合する。
変形例に係る移設部材接合ステップST11では、具体的には、まず、図10に示すように、光デバイスウエーハ1の光デバイス層5側の一部に、接合層52を構成する接合金属層53を形成する。接合金属層53は、変形例では、インジウム(In)が好適な金属材料として用いられているが、本発明はこれに限定されず、AuSn(金錫)、金(Au)、白金(Pt)、クロム(Cr)、パラジウム(Pd)、等を用いることができる。また、接合金属層122は、上記した金属材料を1種類、または2種類以上複合して用いることができる。
変形例に係る移設部材接合ステップST11では、次に、図10に示すように、接合金属層53と移設部材11との間に、接合層52を構成する金属チューブ54を厚み方向に沿って配することで、接合金属層53及び金属チューブ54により、光デバイスウエーハ1の光デバイス層5側と移設部材11との間に弱い強度の接合を形成して、光デバイスウエーハ1のチップサイズに分割された光デバイス層5と光デバイス層5の間に空隙51を形成する。
移設部材11は、変形例では、実施形態に代えて、厚みが1mmの銅(Cu)基板が好適な基板として用いられているが、本発明はこれに限定されず、モリブデン(Mo)基板、シリコン(Si)基板、等を用いることができる。また、移設部材11は、変形例では、上記した材料を1種類、または2種類以上複合した基板を用いることができる。また、金属チューブ54は、本変形例では、直径が数μmオーダーから数nmオーダーまでのもの、すなわち、金属マイクロチューブや金属ナノチューブが、好適に使用することができる。
変形例に係る光デバイスウエーハ1の光デバイス層5を移設する移設方法は、実施形態に係る光デバイスウエーハ1の光デバイス層5を移設する移設方法において、移設部材接合ステップST11で空隙51及び接合層52を形成するように変更したものであるので、実施形態に係る光デバイスウエーハ1の光デバイス層5を移設する移設方法と同様の作用効果を奏するものとなる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 光デバイスウエーハ
2 エピタキシー基板
3 表面
4 バッファ層
5 光デバイス層
7 光デバイス
8 裏面
11 移設部材
12 接着剤
15,51 空隙
16 液体噴射ノズル
17 液体
52 接合層
53 接合金属層
54 金属チューブ

Claims (2)

  1. チップサイズに分割された光デバイス層がバッファ層を介してエピタキシー基板の表面に積層された光デバイスウエーハの光デバイス層を移設する移設方法であって、
    該光デバイスウエーハのチップサイズに分割された光デバイス層と光デバイス層との間に空隙を有するように、該光デバイスウエーハの光デバイス層側と移設部材とを接合する移設部材接合ステップと、
    該移設部材接合ステップの後、該空隙に液体を充填して該エピタキシー基板と該移設部材との表面張力を大きくする液体充填ステップと、
    該液体充填ステップの後、該移設部材が接合された光デバイスウエーハのエピタキシー基板の裏面側からエピタキシー基板に対しては透過性を有しバッファ層に対しては吸収性を有する波長のパルスレーザービームをバッファ層に照射し、バッファ層を破壊するバッファ層破壊ステップと、
    該バッファ層破壊ステップの後、該エピタキシー基板を該光デバイス層から剥離して、該エピタキシー基板に積層されていた光デバイス層を該移設部材に転写する光デバイス層転写ステップと、
    を含むことを特徴とする、光デバイス層を移設する移設方法。
  2. 該液体充填ステップで該空隙に充填する液体は水であることを特徴とする、請求項1に記載の光デバイス層を移設する移設方法。
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