JP2020188348A - 撮像装置、画像監視システムおよび撮像装置の制御方法 - Google Patents
撮像装置、画像監視システムおよび撮像装置の制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】、撮像素子のチルト回転機構と光学フィルタ挿抜機構を搭載しながら、小型化可能な撮像装置、画像監視システムおよびその制御方法を提供すること。【解決手段】撮像装置は、撮像素子と、撮像光学系の光軸と直交する面に対して撮像光学系および撮像素子の少なくとも一方を、回転駆動させるためのチルト駆動部と、光学フィルタを撮像光学系からの光の光路に対して挿抜駆動させるための挿抜駆動部と、撮像素子の回転方向を判断するとともに、チルト駆動部および挿抜駆動部を駆動するように制御する制御部とを有し、制御部は、回転方向に基づいて光学フィルタの挿抜方向を決定し、挿抜方向に基づいて挿抜駆動部を制御する。【選択図】図10
Description
本発明は、チルト回転可能な撮像素子を備える撮像装置、画像監視システムおよび撮像装置の制御方法に関する。
従来、監視カメラに代表されるネットワークカメラでは、絞りが開放状態で被写界深度を深くするために、レンズと撮像素子を相対的に傾けて被写界深度範囲を広げるチルト回転機能付きカメラが使用されている。
また、監視カメラでは、明るい昼間に良好な画像を取得するために、撮像素子の近傍に配置され、赤外領域の光を遮断する光学フィルタを備えるものが多い。光量を多く取り込みたい夜間や暗所監視においては、光学フィルタを光路から退避させ赤外領域の光も取り込むのが一般的である。
特許文献1には、撮像素子のチルト回転を調整するためのチルト回転機構と、光軸と直交する方向に移動可能であって、赤外線カットフィルタとダミーガラス板とを有する光学フィルタ挿抜機構と、を備える撮像装置が開示されている。
しかしながら、撮像素子のチルト回転機構と光学フィルタ挿抜機構はともに光軸方向において一定の可動領域を必要とする。特許文献1の撮像装置では撮像素子のチルト回転機構と光学フィルタ挿抜機構で独立した領域を設ける必要があり、2つの機構を搭載した場合に撮像装置が大型化する。
本発明は、撮像素子のチルト回転機構と光学フィルタ挿抜機構を搭載しながら、小型化可能な撮像装置、画像監視システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての撮像装置は、撮像素子と、撮像光学系の光軸と直交する面に対して撮像光学系および撮像素子の少なくとも一方を、回転駆動させるためのチルト駆動部と、光学フィルタを撮像光学系からの光の光路に対して挿抜駆動させるための挿抜駆動部と、撮像素子の回転方向を判断するとともに、チルト駆動部および挿抜駆動部を駆動するように制御する制御部とを有し、制御部は、回転方向に基づいて光学フィルタの挿抜方向を決定し、挿抜方向に基づいて挿抜駆動部を制御することを特徴とする。
また、本発明の他の側面としての撮像装置の制御方法は、撮像素子と、撮像光学系からの光の光路に対して挿抜される光学フィルタとを有する撮像装置の制御方法であって、撮像光学系および撮像素子の少なくとも一方を、回転駆動させるステップと、撮像素子の回転方向を判断するステップと、回転方向に基づいて光学フィルタの挿抜方向を決定するステップと、挿抜方向に基づいて光学フィルタを挿抜するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子のチルト回転機構と光学フィルタ挿抜機構を搭載しながら、小型化可能な撮像装置、画像監視システムおよびその制御方法を提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の一例であるネットワーク監視カメラ(以下、監視カメラという)100の分解斜視図である。監視カメラ100は、例えば、有線通信または無線通信により監視カメラ100からの画像を取得可能な監視装置とともに、画像監視システムとして機能させることができる。
撮像素子ユニット5は、レンズ鏡筒4に装着される。撮像素子ユニット5を装着したレンズ鏡筒4は、パン、チルト、およびローテーション方向へ回転可能にパンチルトローテーションユニット6に固定される。カバー2とパンチルトローテーションユニット6は、ドームカバー3を挟み込んだ状態で締結ビス1により締結される。
図2は、撮像素子ユニット5を装着したレンズ鏡筒4の断面図である。図3は、撮像素子ユニット5を装着したレンズ鏡筒4の分解斜視図である。
レンズ鏡筒4は、被写体側から像面側に順に、第1レンズ群L1,L2、第2レンズ群L3、第3レンズ群L4、第4レンズ群L5、および第5レンズ群L6を有する。第1レンズ群L1,L2〜第5レンズ群L6は、撮像光学系を構成する。第1レンズ群L1,L2は、撮像光学系の光軸OAに沿った方向(光軸方向)において固定されている。第2レンズ群L3は、光軸方向へ移動して変倍動作(ズーミング)を行う。第3レンズ群L4は、光軸方向において固定されている。第4レンズ群L5は、光軸方向へ移動して合焦動作(フォーカシング)を行う。第5レンズ群L6は、光軸方向において固定されている。
赤外カットフィルタOF1は、光軸OAに直交する方向(光軸直交方向)へ移動して撮像光学系からの光の光路に挿抜されることで特定の波長域の光線を透過または遮光する。なお、本実施形態では、光路に挿抜される光学フィルタの一例として赤外カットフィルタOF1を使用する場合について説明するが、光学フィルタは赤外カットフィルタOF1に限定されない。ローパスフィルタOF2は、光軸方向において固定され、特定の波長域の光線を透過または遮光する。撮像素子ISは、CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子を備え、撮像光学系により結像された被写体像(光学像)を光電変換する。
第1鏡筒12は、第1レンズ群L1,L2を保持する。
第2鏡筒21は、第2レンズ群L3を保持する。第2鏡筒21に設けられたスリーブ部22がガイドバー24と係合することにより、第2鏡筒21は光軸方向へ移動可能に支持される。第2鏡筒21に設けられたU溝23がガイドバー25と係合することにより、第2鏡筒21のガイドバー24を中心とした回転が規制される。ラック部材26は、不図示のラックバネにより光軸方向および回転方向へ付勢された状態で第2鏡筒21に固定される。また、ラック部材26は、ステッピングモータ54のネジ部と係合しており、ネジ部の回転によって第2鏡筒21とともに光軸方向へ移動する。
第3鏡筒32は、第1鏡筒12と後述する第5鏡筒51とで挟持され、第3レンズ群L4を保持する。絞りユニット31は、第3鏡筒32に固定されており、絞り羽根を駆動して開口径を変化させることで絞り値を制御する。
第4鏡筒41は、第4レンズ群L5を保持する。第4鏡筒41に設けられたスリーブ部42がガイドバー45と係合することにより、第4鏡筒41は光軸方向へ移動可能に支持される。第4鏡筒41に設けられたU溝43がガイドバー46と係合することにより、第4鏡筒41のガイドバー45を中心とした回転が規制される。ラック部材44は、不図示のラックバネにより光軸方向および回転方向へ付勢された状態で第4鏡筒41に固定される。また、ラック部材44は、ステッピングモータ55のネジ部と係合しており、ネジ部の回転によって第4鏡筒41とともに光軸方向へ移動する。
第5鏡筒51は、ビス11によって第1鏡筒12と結合しており、第5レンズ群L6を保持する。第5鏡筒51には、ステッピングモータ54,55,56,および不図示のFPC(Flexible printed circuits)が固定される。
フィルタ保持枠(フィルタ保持部材)60は、赤外カットフィルタOF1を保持する。フィルタ保持枠60に設けられたスリーブ部61がガイドバー63と係合することにより、フィルタ保持枠60は光軸直交方向へ移動可能に支持される。フィルタ保持枠60に設けられたU溝62がガイドバー64と係合することにより、フィルタ保持枠60のガイドバー63を中心とした回転が規制される。ラック部材65は、不図示のラックバネにより光軸直交方向および回転方向へ付勢された状態でフィルタ保持枠60に固定される。また、ラック部材65は、ステッピングモータ56のネジ部と係合しており、ネジ部の回転によってフィルタ保持枠60とともに光軸直交方向へ移動する。フィルタ保持枠60が光路内に挿入されると、撮像素子ISに入射する光から赤外光がカットされ、通常のカラー画像を生成するのに適した光線が得られる。フィルタ保持枠60を光路から退避させると、赤外光を含んだ光線が撮像素子ISに入射することで、夜間等の低照度下でも撮影可能なようにより多くの光量が得られる。
ガイドバー25は、第1鏡筒12と第3鏡筒32とで挟持される。ガイドバー24,45は、第1鏡筒12と第5鏡筒51とで挟持される。ガイドバー46は、第3鏡筒32と第5鏡筒51とで挟持される。ガイドバー63,64は、第5鏡筒51と後述するチルトベース71とで挟持され、光軸方向において赤外カットフィルタOF1が挿抜される(移動する)平面よりも被写体側に配置される。これにより、撮像素子ユニット5がチルト回転した場合に干渉することがなく、赤外カットフィルタOF1を撮像素子ユニット5に近づけて配置することが可能となる。
フォトインタラプタ52,53は、FPCに半田付けで固定されている。FPCは、絞りユニット31、ステッピングモータ54,55,56、およびフォトインタラプタ52,53に接続され、通電によってそれぞれを起動させる。
フォトインタラプタ52は、第2鏡筒21の移動領域上に配置されている。フォトインタラプタ52の出力と、ステッピングモータ54の駆動パルス数によって第2鏡筒21の位置が制御される。
フォトインタラプタ53は、第4鏡筒41の移動領域上に配置されている。フォトインタラプタ53の出力と、ステッピングモータ55の駆動パルス数によって第4鏡筒41の位置が制御される。
フィルタ保持枠60の移動領域上には、FPCに半田付けで固定され、通電によって起動される不図示のフォトインタラプタが配置されている。この不図示のフォトインタラプタの出力と、ステッピングモータ56の駆動パルス数によってフィルタ保持枠60の位置が制御される。
チルトベース71は、撮像素子ユニット5を光軸OAに対してチルト方向へ回転可能に(チルト回転軸であるチルト軸87を中心として回転可能に)保持しており、第5鏡筒51に固定されている。
図4および図5はそれぞれ、撮像素子保持部86の斜視図および断面図である。撮像素子ホルダ(撮像素子保持部材)80にローパスフィルタOF2、ラバー82を順に挿入し、センサ板金83を撮像素子ホルダ80に固定することで、ローパスフィルタOF2およびラバー82は挟持される。撮像素子ISは、撮像素子ISと電気的に接続される回路基板84に半田付けされ、接着剤にてセンサ板金83に固定される。回路基板84は、センサFPC85を経由して第2鏡筒21、第4鏡筒41、絞りユニット31、フィルタ保持枠60、および撮像素子ユニット5の駆動回路基板(不図示)に接続される。撮像素子ホルダ80は、チルトベース71に支持された軸受72と、チルトベース71に固定された軸受ホルダ78に支持された軸受77を介して、光軸OAに対してチルト方向へ回転可能に保持される。撮像素子ホルダ80と軸受77との間には、ウェーブワッシャ75および軸受ワッシャ76が配置されている。ウェーブワッシャ75および軸受ワッシャ76は、チルト回転軸と平行な方向へ撮像素子ホルダ80を付勢する。
チルトベース71には、ステッピングモータ73が固定されている。ステッピングモータ73のモータ軸には、ウォームギア74が圧入等によって固定されている。撮像素子ホルダ80には、ウォームギア74と噛み合うウォームホイール81が一体的に設けられている。ステッピングモータ73は、FPCに接続され、通電によってウォームギア74を回転駆動させることでウォームホイール81を回転駆動させる。回転駆動にウォームギア74とウォームホイール81を用いることで、多数のギアを組み合わせることなく減速比を大きくすることができるため、回転機構の大型化を抑制することができる。
これらの構成により、撮像素子ユニット5は、ステッピングモータ73からの駆動力を伝達され、光軸OAに対してチルト方向へ回転駆動可能となる。
なお、引っ張りバネ(付勢部)79をチルトベース71と撮像素子ホルダ80に取り付け、引っ張り方向へ付勢力を発生させることで、ウォームホイール81とウォームギア74との間のバックラッシを除去し、高精度なチルト回転駆動が可能となる。
撮像素子ユニット5のチルト回転領域上には、チルトベース71に固定された不図示のフォトインタラプタが配置されている。この不図示のフォトインタラプタの出力と、ステッピングモータ73の駆動パルス数によって撮像素子ユニット5のチルト回転位置が制御される。
以下、図6を参照して、監視カメラシステムの構成ブロックについて説明する。図6は、監視カメラシステムの構成ブロック図である。監視カメラシステムは、カメラ101と、カメラ101を操作する操作ユニット102とから成り、両者は通信手段103を介して接続される。
カメラ101は、操作ユニット102からの操作に応じてパン、チルト、およびローテーション動作等を制御する制御CPU(制御部)104を備える。
パン位置検出手段117は、カメラ101のパン角度およびパン方向を検出する。チルト位置検出手段118は、カメラ101のチルト角度およびチルト方向を検出する。ローテーション位置検出手段119は、カメラ101のローテーション角度およびローテーション角度を検出する。各検出手段の検出結果は、制御CPU104に通知される。
記憶部200は、パン駆動部105のステッピングモータの駆動パルス数、チルト駆動部106のステッピングモータの駆動パルス数、およびローテーション駆動部107のステッピングモータの駆動パルス数を記憶する。制御CPU104は、記憶部200に記憶された情報を随時読み出すことができる。
制御CPU104は、パン位置検出手段117の検出結果と記憶部200に記憶されたパン駆動モータ駆動パルス数に基づいて、所定位置まで駆動する場合のパン駆動部105のステッピングモータの駆動パルス数を演算する。また、制御CPU104は、チルト位置検出手段118の検出結果と記憶部200に記憶されたチルト駆動モータ駆動パルス数に基づいて、所定位置まで駆動する場合のチルト駆動部106のステッピングモータの駆動パルス数を演算する。また、制御CPU104は、ローテーション位置検出手段119の検出結果と記憶部200に記憶されたローテーション駆動モータ駆動パルス数に基づいて、所定位置まで駆動する場合のローテーション駆動部107のステッピングモータの駆動パルス数を演算する。
ズームレンズ駆動モータ駆動パルス数検出手段113は、ズームレンズ駆動部108のステッピングモータの駆動パルス数を検出する。フォーカスレンズ駆動モータ駆動パルス数検出手段114は、フォーカスレンズ駆動部109のステッピングモータの駆動パルス数を検出する。撮像素子チルト駆動モータ駆動パルス数検出手段115は、撮像素子チルト駆動部110のステッピングモータの駆動パルス数を検出する。赤外カットフィルタ挿抜モータ駆動パルス数検出手段116は、赤外カットフィルタOF1を光路に対して挿抜駆動可能な赤外カットフィルタ挿抜駆動部(挿抜駆動部)112のステッピングモータの駆動パルス数を検出する。各検出手段の検出結果は、制御CPU104に通知される。
記憶部200は、ステッピングモータ54の駆動パルス数、ステッピングモータ55の駆動パルス数、およびステッピングモータ73の駆動パルス数を記憶する。さらに、記憶部200は、ステッピングモータ56の駆動パルス数を記憶する。制御CPU104は、記憶部200に記憶された情報を随時読み出すことができる。
制御CPU104は、撮像素子チルト駆動モータ駆動パルス数検出手段115の検出結果と撮像素子チルト駆動モータ駆動パルス数に基づいて、撮像素子ユニット5のチルト回転角度を演算する。また、制御CPU104は、チルト回転の有無、およびチルト回転方向を判断する。また、制御CPU104は、ズームレンズ駆動モータ駆動パルス数検出手段113の検出結果とズームレンズ駆動モータ駆動パルス数に基づいて、所定位置まで駆動する場合のステッピングモータ54の駆動パルス数を演算する。また、制御CPU104は、フォーカスレンズ駆動モータ駆動パルス数検出手段114の検出結果とフォーカスレンズ駆動モータ駆動パルス数に基づいて、所定位置まで駆動する場合のステッピングモータ55の駆動パルス数を演算する。また、制御CPU104は、撮像素子チルト駆動モータ駆動パルス数検出手段115の検出結果と撮像素子チルト駆動モータ駆動パルス数に基づいて、所定位置まで駆動する場合のステッピングモータ73の駆動パルス数を演算する。また、制御CPU104は、赤外カットフィルタ挿抜モータ駆動パルス数検出手段116の検出結果と赤外カットフィルタ挿抜モータ駆動パルス数に基づいて、所定位置まで駆動する場合のステッピングモータ56の駆動パルス数を演算する。
絞り駆動部111は、絞りユニット31の絞り羽根を駆動する。
操作ユニット102は、操作ユニットCPU136を備える。操作ユニットCPU136は、カメラ101のパン、チルトおよびローテーション動作、第2レンズ群L3および第4レンズ群L5の駆動動作、撮像素子ユニット5のチルト回転駆動動作、絞りユニット31の絞り羽根の駆動動作、赤外カットフィルタOF1の挿抜駆動動作を指示する操作部137に接続される。したがって、操作者(オペレータ)は、カメラ101で撮影された映像をモニター(不図示)で確認しながら、操作部137を操作して所望の撮影条件で被写体を撮影し、表示手段135に表示できる。
以下、図7から図9を参照して、赤外カットフィルタOF1の挿抜駆動について説明する。図7は、撮像素子ユニット5のチルト回転無しの状態における赤外カットフィルタ挿抜駆動部112の断面図である。図8は、撮像素子ユニット5の上方が被写体側となるようにチルト回転した状態における赤外カットフィルタ挿抜駆動部112の断面図である。図9は、撮像素子ユニット5の下方が被写体側となるようにチルト回転した状態における赤外カットフィルタ挿抜駆動部112の断面図である。ここで、撮像素子ISの短辺方向をY方向と定義する。また、赤外カットフィルタOF1は、+Y方向(第1方向)、または+Y方向とは反対の−Y方向(第2方向)へ退避可能である。すなわち、赤外カットフィルタOF1の挿抜方向は、撮像素子ISの短辺方向と平行である。
図7(a)は赤外カットフィルタOF1が光路中に挿入された状態を示し、図7(b)は赤外カットフィルタOF1が光路中から退避した状態を示している。撮像素子ユニット5のチルト回転無しの状態では、図7(b)に示されるように、赤外カットフィルタOF1は−Y方向へ退避する。
図8(a)は赤外カットフィルタOF1が光路中に挿入された状態を示し、図8(b)は赤外カットフィルタOF1が光路中から退避した状態を示している。撮像素子ユニット5の上方が被写体側となるようチルト回転した場合、図8(b)に示されるように、赤外カットフィルタOF1は−Y方向へ退避する。
図9(a)は赤外カットフィルタOF1が光路中に挿入された状態を示し、図9(b)は赤外カットフィルタOF1が光路中から退避した状態を示している。撮像素子ユニット5の下方が被写体側となるようチルト回転した場合、図9(b)に示されるように、赤外カットフィルタOF1は+Y方向へ退避する。
本実施形態では、図8および図9に示されるように、赤外カットフィルタOF1は、撮像素子ユニット5のチルト回転の方向に応じて挿抜される方向(挿抜方向)を制御される。また、図8および図9に示されるように、赤外カットフィルタOF1が挿抜される平面は、光軸方向において撮像素子ユニット5がチルト回転する領域(回転領域)に含まれている。言い換えると、撮像素子ユニット5がチルト回転した場合に光軸方向において赤外カットフィルタOF1と撮像素子ユニット5が重なるように、赤外カットフィルタOF1は配置されている。
以下、図10(a),(b)を参照して、赤外カットフィルタOF1の挿抜駆動処理について説明する。図10(a)は、赤外カットフィルタOF1の退避方向設定処理を示すフローチャートである。ここで、撮像素子ユニット5の上方が被写体側となるチルト回転方向を−(マイナス)方向、下方が被写体側となるチルト回転方向を+(プラス)方向と定義する。また、赤外カットフィルタOF1は、図7から図9の+Y方向、または−Y方向へ退避可能である。
ステップS101では、制御CPU104は、撮像素子ユニット5がチルト回転しているかどうかを判断する。撮像素子ユニット5がチルト回転していると判断した場合、ステップS102に進む。撮像素子ユニット5がチルト回転していないと判断した場合、処理を終了する。
ステップS102では、制御CPU104は、撮像素子ユニット5のチルト回転方向が+(プラス)方向か否かを判断する。撮像素子ユニット5のチルト回転方向が+(プラス)方向である場合、ステップS103に進み、チルト回転方向が+(プラス)方向でない、すなわち−(マイナス)方向である場合、ステップS104に進む。
ステップS103では、制御CPU104は、赤外カットフィルタOF1の退避方向を+Y方向に設定する。
ステップS104では、制御CPU104は、赤外カットフィルタOF1の退避方向を−Y方向に設定する。
図10(b)は、赤外カットフィルタOF1の挿抜駆動処理を示すフローチャートである。
ステップS201では、制御CPU104は、デイモードおよびナイトモードの切り替えを行うかどうかを判断する。ここで、撮影モードについて説明する。被写体の色再現性を優先する場合は、撮像素子に赤外光が入射するのを防ぐために、光路中に赤外カットフィルタを挿入して撮影する、いわゆるデイモードがある。一方、暗い環境では低照度下の環境での撮影となるので、被写体の認識性を向上させるために、光路中から赤外カットフィルタを抜き去り、可視光だけでなく赤外光も撮像素子に取り込んだ状態で撮影する、いわゆるナイトモードがある。
ステップS201において、撮影モードを切り替えると判断した場合、ステップS202に進む。撮影モードを切り替えないと判断した場合、処理を終了する。
ステップS202では、制御CPU104は、ステップS103、またはステップS104で設定された方向へ赤外カットフィルタOF1を退避させる。
以上説明したように、本実施形態では、撮像素子ユニット5のチルト回転方向に対応して、赤外カットフィルタOF1の挿抜駆動の退避方向を変更することで、赤外カットフィルタOF1を撮像素子ユニット5に近づけて配置することが可能となる。すなわち、撮像素子のチルト回転機構と光学フィルタ挿抜機構を搭載しながら、小型化可能な撮像装置を提供することができる。
なお、本実施形態では、パンチルトローテーション可能な監視カメラについて説明したが、レンズ交換式の固定式の監視カメラであってもよい。
なお、本実施形態では、被写界深度を深くするために、撮像素子ユニット5を撮像光学系に対して相対的に傾ける構成について説明したが、撮像素子ユニット5および撮像光学系の少なくとも一方を傾ける構成としてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
IS 撮像素子
OF1 赤外カットフィルタ(光学フィルタ)
100 撮像装置
104 制御CPU
106 チルト駆動部
110 撮像素子チルト駆動部(チルト駆動部)
112 赤外カットフィルタ挿抜駆動部(挿抜駆動部)
OF1 赤外カットフィルタ(光学フィルタ)
100 撮像装置
104 制御CPU
106 チルト駆動部
110 撮像素子チルト駆動部(チルト駆動部)
112 赤外カットフィルタ挿抜駆動部(挿抜駆動部)
Claims (9)
- 撮像素子と、
撮像光学系の光軸と直交する面に対して前記撮像光学系および前記撮像素子の少なくとも一方を、回転駆動させるためのチルト駆動部と、
光学フィルタを前記撮像光学系からの光の光路に対して挿抜駆動させるための挿抜駆動部と、
前記撮像素子の回転方向を判断するとともに、前記チルト駆動部および前記挿抜駆動部を駆動するように制御する制御部とを有し、
前記制御部は、前記回転方向に基づいて前記光学フィルタの挿抜方向を決定し、前記挿抜方向に基づいて前記挿抜駆動部を制御することを特徴とする撮像装置。 - 前記光学フィルタを保持し、前記挿抜駆動部により前記光路に挿抜されるフィルタ保持部材を更に有し、
前記フィルタ保持部を支持するガイドバーは、前記撮像光学系の光軸方向において前記フィルタ保持部が移動する平面よりも被写体側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記光学フィルタを保持し、前記挿抜駆動部により前記光路に挿抜されるフィルタ保持部材を更に有し、
前記フィルタ保持部の挿抜方向は、前記撮像素子の短辺方向と平行であることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。 - 前記撮像素子を保持し、チルト回転軸を中心として回転する撮像素子保持部材を更に有し、
前記光学フィルタは、前記光学フィルタの挿抜される平面が前記撮像光学系の光軸方向において前記撮像素子保持部材の回転領域に含まれるように配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記チルト駆動部は、ウォームギアと、前記ウォームギアと噛み合うウォームホイールとを用いて前記撮像素子に駆動力を伝達することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記ウォームギアを前記ウォームホイールに付勢する付勢部を更に有することを特徴とした請求項5に記載の撮像装置。
- 前記光学フィルタは、前記光路から前記撮像光学系の光軸方向に直交する第1方向、または前記第1方向とは反対の第2方向へ退避可能であり、
前記制御部は、前記光路に挿入されている前記光学フィルタを前記光路から退避させる場合であって、前記光学フィルタの挿抜される平面において前記第1方向の側に前記撮像光学系および前記撮像素子の少なくとも一方が位置する場合、前記光学フィルタを前記第2方向へ退避させ、前記平面において前記第2方向の側に前記撮像光学系および前記撮像素子の少なくとも一方が位置する場合、前記光学フィルタを前記第1方向へ退避させることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像装置と、
前記撮像装置から画像を取得可能な監視装置とを有することを特徴とする画像監視システム。 - 撮像素子と、撮像光学系からの光の光路に対して挿抜される光学フィルタとを有する撮像装置の制御方法であって、
前記撮像光学系および前記撮像素子の少なくとも一方を、回転駆動させるステップと、
前記撮像素子の回転方向を判断するステップと、
前記回転方向に基づいて前記光学フィルタの挿抜方向を決定するステップと、
前記挿抜方向に基づいて前記光学フィルタを挿抜するステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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---|---|---|---|
JP2019091022A JP2020188348A (ja) | 2019-05-14 | 2019-05-14 | 撮像装置、画像監視システムおよび撮像装置の制御方法 |
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JP2019091022A JP2020188348A (ja) | 2019-05-14 | 2019-05-14 | 撮像装置、画像監視システムおよび撮像装置の制御方法 |
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-
2019
- 2019-05-14 JP JP2019091022A patent/JP2020188348A/ja active Pending
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JP2021039159A (ja) * | 2019-08-30 | 2021-03-11 | 日本電産サンキョー株式会社 | 光学ユニット |
JP7411353B2 (ja) | 2019-08-30 | 2024-01-11 | ニデックインスツルメンツ株式会社 | 光学ユニット |
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