以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[実施形態1]
まず、図1を参照して、本実施形態の照明器具100を説明する。図1は、本実施形態に係る照明器具100のブロック図である。
図1に示すように、照明器具100は、外部スイッチSを介して、外部の交流電源Aに接続している。照明器具100は、交流電源Aから外部スイッチSを介して供給される電力に基づいて点灯する。照明器具100は、一例として、吊下げ灯(例えば、ペンダントライト)、天井直付け灯(例えば、シーリングライト)、埋め込み灯(例えば、ダウンライト)、又は、壁直付け灯(例えば、ブラケットライト)のいずれであってもよい。
外部スイッチSは、例えば壁スイッチである。ユーザーは、外部スイッチSを操作して、照明器具100の点灯及び消灯を切り替えることができる。具体的には、外部スイッチSがオンになると、交流電源Aから照明器具100に電力が供給され、照明器具100は点灯する。また、外部スイッチSがオフになると、交流電源Aから照明器具100に供給される電力が遮断され、照明器具100は消灯する。したがって、外部スイッチSをオンにする操作は、照明器具100を点灯させる操作であり、外部スイッチSをオフにする操作は、照明器具100を消灯させる操作である。以下、外部スイッチSをオンにする操作を「点灯操作」と記載するとともに、外部スイッチSをオフにする操作を「消灯操作」と記載する場合がある。
本実施形態の照明器具100は、整流回路110、平滑回路120、定電流回路130、制御部140、記憶部150、及び光源部200を備える。
整流回路110は、交流電源Aから供給された交流電圧を整流する。整流後の交流電圧は、平滑回路120及び制御部140に入力される。平滑回路120は、整流後の交流電圧を平滑化する。したがって、整流回路110及び平滑回路120により、交流電源Aから供給された交流電圧が直流電圧に変換される。換言すると、整流回路110及び平滑回路120は、交流電圧に基づいて直流電圧を生成する。直流電圧は、定電流回路130に入力される。定電流回路130は、平滑回路120から入力された直流電圧に基づいて、定電流を生成する。定電流回路130によって生成された定電流は、光源部200に供給される。
光源部200は、定電流回路130から供給された定電流に基づいて、光を発生する。より具体的には、光源部200は、互いに光色が異なる複数種類の光を選択的に発生する。換言すると、光源部200は、光源部200から発生する光の光色を変化させることができる。本実施形態の光源部200は、第1光色の光と、第2光色の光と、第3光色の光とを選択的に発生する。換言すると、光源部200は、第1光色と、第2光色と、第3光色との間で、光色を変化させることができる。第1光色の光は、例えば、相関色温度2700ケルビン(暖色)の光である。第2光色の光は、例えば、相関色温度3500ケルビン(中間色)の光である。第3光色の光は、例えば、相関色温度5000ケルビン(寒色)の光である。詳しくは、光源部200は、互いに相関色温度が異なる光を発生する複数の光源を有する。複数の光源はそれぞれ1つ又は複数の発光素子を有する。複数の光源から発生する光の混合比を調整することにより、光色を変化させることができる。例えば、光源部200は、相関色温度2700ケルビンの光(第1光色の光)を発生する第1光源と、相関色温度5000ケルビンの光(第3光色の光)を発生する第2光源とを有する。第1光源及び第2光源のうち、第1光源のみを点灯させることにより、第1光色の光が発生する。第1光源及び第2光源を点灯させることにより、第2光色の光が発生する。第1光源及び第2光源のうち、第2光源のみを点灯させることにより、第3光色の光が発生する。
制御部140は、定電流回路130を制御する。より具体的には、制御部140は、所定の一定電流値の電流を生成するように定電流回路130を制御する。
また、制御部140は、外部スイッチSに対して実行される切替操作に応じて、光源部200の点灯状態を制御する。具体的には、制御部140は、整流回路110から入力された整流後の交流電圧に基づいて、切替操作が実行されたか否かを判定する。制御部140は、切替操作が実行されたと判定した場合、光源部200から発生する光の光色を制御する。
詳しくは、制御部140は、切替操作に応じて、光源部200から発生する光の光色を、予め定められた順序に従って、「第1光色」、「第2光色」、及び「第3光色」のいずれかに切り替える。本実施形態において、制御部140は、「第1光色」、「第2光色」、「第3光色」の順に、光源部200から発生する光の光色を切り替える。光色が「第3光色」の際に切替操作が実行されると、制御部140は、光色を「第1光色」に切り替える。
切替操作は、第1所定時間内に消灯操作と点灯操作とが実行される操作を示す。具体的には、切替操作は、外部スイッチSがオンの状態からオフの状態に切り替えられた後、第1所定時間内に更にオンの状態に切り替えられる操作を示す。第1所定時間は、例えば、0.7秒以上1.5秒以下である。切替操作は、「プルレス操作」と呼ばれることがある。制御部140は、例えば、同期信号又はクロック信号のパルス数をカウントすることにより、第1所定時間内に外部スイッチSがオフの状態からオンの状態に切り替わったか否かを判定する。
制御部140は、例えば、マイクロコンピュータを含む。マイクロコンピュータは、例えば、マイクロプロセッサと、少なくも1つの半導体メモリとを有する。半導体メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)である。
記憶部150は、初期光色情報151を記憶する。初期光色情報151は、照明器具100(あるいは、光源部200)の点灯開始時における光源部200の光色を示す。すなわち、初期光色情報151は、点灯開始時に光源部200から発生する光の光色を示す。制御部140は、照明器具100の点灯開始時に、初期光色情報151を参照して、光源部200の光色が初期光色となるように光源部200の点灯状態を制御する。すなわち、制御部140は、光源部200から発生する光の光色が初期光色となるように光源部200の点灯状態を制御する。より具体的には、外部スイッチSがオフされてから第2所定時間以上を経た後に外部スイッチSがオンされることにより、光源部200から初期光色の光が発生する。第2所定時間は、第1所定時間よりも長い時間を示す。第2所定時間は、例えば、4秒である。
記憶部150は、例えば、不揮発性メモリを含む。不揮発性メモリは、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)(登録商標)である。
制御部140は更に、外部スイッチSに対して実行される設定操作に応じて、複数種類の光色のうちから初期光色を決定する。ここで、複数種類の光色は、光源部200から選択的に発生する複数種類の光の光色を示す。より具体的には、制御部140は、設定操作に応じて、「第1光色」、「第2光色」、及び「第3光色」のうちから初期光色を決定する。決定した光色が初期光色情報151の光色と異なる場合、制御部140は、初期光色情報151の光色を、決定した光色に変更する。
本実施形態において、設定操作は、照明器具100の点灯開始時から第1規定時間T1経過以後であって第2規定時間T2経過以前に実行される切替操作である。制御部140は、タイマー機能を有し、照明器具100の点灯開始に応じて時間tのカウントを開始する。時間tは、点灯開始時からの経過時間を示す。以下、時間tを「経過時間t」と記載する場合がある。制御部140は、経過時間tを参照して、照明器具100の点灯開始時から第1規定時間T1経過以後であって第2規定時間T2経過以前に実行される切替操作を「設定操作」と判定する。第1規定時間T1は、例えば、5秒である。第2規定時間T2は、例えば、10秒である。
ここで、初期光色を決定する処理について説明する。本実施形態において、制御部140は、設定操作の実行回数nに応じて初期光色を決定する。具体的には、制御部140は、設定操作の実行回数nがN1回である場合、初期光色を「第1光色」に決定し、設定操作の実行回数nがN2回である場合、初期光色を「第2光色」に決定し、設定操作の実行回数nがN3回である場合、初期光色を「第3光色」に決定する。「N1」、「N2」、及び「N3」は、互いに異なる正の整数を示す。N1回は、例えば3回である。N2回は、例えば4回である。N3回は、例えば5回である。なお、N1回は第1規定回数の一例であり、N3回は、第2規定回数の一例である。
続いて図1〜図3を参照して、制御部140が実行する処理を説明する。図2は、本実施形態に係る照明器具100の制御部140が実行する処理を示すフローチャートである。図2に示す処理は、電源がオンされることに応じて開始する。具体的には、外部スイッチSがオフされてから第2所定時間(例えば、4秒)が経過した後に外部スイッチSがオンされて、交流電源Aから照明器具100への電力の供給が開始されることに応じて、図2に示す処理は開始する。なお、図2に示す処理は、外部スイッチSがオフされてから第2所定時間が経過した後に終了する。
図2に示すように、電源がオンされると、制御部140は、定電流回路130を作動させて、光源部200の点灯を開始する(ステップS1)。このとき、制御部140は、初期光色情報151に設定されている初期光色の光が発生するように、光源部200の点灯状態を制御する。
制御部140は、光源部200の点灯を開始すると、タイマー機能を作動させて、経過時間tのカウントを開始する(ステップS2)。なお、本実施形態において、制御部140は、照明器具100の点灯開始時から第2規定時間T2が経過した後に、経過時間tのカウントを停止する。また、経過時間tのカウント値は、電源がオフされることで、リセットされる。具体的には、外部スイッチSがオフされてから第2所定時間が経過した後に、経過時間tのカウント値はリセットされる。
制御部140は、経過時間tのカウントを開始すると、切替操作が実行されたか否かを判定する(ステップS3)。切替操作が実行されていないと制御部140が判定した場合(ステップS3のNo)、処理は、ステップS3に戻る。制御部140は、切替操作が実行されたと判定した場合(ステップS3のYes)、経過時間tが第1規定時間T1よりも小さいか、又は、経過時間tが第2規定時間T2よりも大きいかを判定する(ステップS4)。換言すると、制御部140は、経過時間tが第1規定時間T1以上第2規定時間T2以下であるか否かを判定する。
制御部140は、経過時間tが第1規定時間T1よりも小さいと判定した場合、又は、経過時間tが第2規定時間T2よりも大きいと判定した場合(ステップS4のYes)、光色を切り替える(ステップS5)。換言すると、制御部140は、経過時間tが第1規定時間T1以上第2規定時間T2以下でないと判定した場合、光色を切り替える。
具体的には、経過時間tが第1規定時間T1よりも小さい場合、又は、経過時間tが第2規定時間T2よりも大きい場合、ステップS3で受け付けた切替操作は通常の切替操作であるため、制御部140は、切替操作に応じて光色を切り替える。例えば、現在の光色が「第1光色」である場合、制御部140は、光色を「第2光色」に切り替える。
制御部140は、経過時間tが第1規定時間T1よりも小さくなく、かつ、経過時間tが第2規定時間T2よりも大きくないと判定した場合(ステップS4のNo)、設定操作の実行回数nの計数を開始する(ステップS6)。換言すると、制御部140は、経過時間tが第1規定時間T1以上第2規定時間T2以下であると判定した場合、設定操作の実行回数nの計数を開始する。
具体的には、経過時間tが第1規定時間T1よりも小さくなく、かつ、経過時間tが第2規定時間T2よりも大きくない場合、ステップS3で受け付けた切替操作は、照明器具100の点灯開始時から第1規定時間T1経過以後であって第2規定時間T2経過以前に実行された切替操作(設定操作)であるため、制御部140は、ステップS3で受け付けた切替操作を「1回目の設定操作」と判定し、設定操作の実行回数nの計数値を「1」にカウントアップする。なお、本実施形態において、制御部140は、設定操作が実行された場合、光色の切り替えを行わない。
制御部140は、設定操作の実行回数nの計数を開始すると、図3を参照して説明する決定処理を実行する(ステップS6)。決定処理は、初期光色を決定する処理である。決定処理が実行された後、処理は、ステップS3に戻る。
続いて図3を参照して、決定処理について説明する。図3は、本実施形態に係る照明器具100の制御部140が実行する決定処理を示すフローチャートである。
図3に示すように、制御部140は、決定処理を開始すると、切替操作が実行されたか否かを判定する(ステップS71)。制御部140は、切替操作が実行されたと判定した場合(ステップS71のYes)、設定操作の実行回数nの計数値をカウントアップする(ステップS72)。制御部140は、設定操作の実行回数nの計数値をカウントアップすると、経過時間tが第2規定時間T2よりも大きいか否かを判定する(ステップS73)。また、制御部140は、切替操作が実行されていないと判定した場合(ステップS71のNo)、経過時間tが第2規定時間T2よりも大きいか否かを判定する(ステップS73)。
経過時間tが第2規定時間T2よりも大きくないと制御部140が判定した場合(ステップS73のNo)、処理は、ステップS71に戻る。すなわち、経過時間tが第2規定時間T2よりも大きくなるまで、ステップS71の処理が繰り返される。この結果、照明器具100の点灯開始時から第1規定時間T1経過以後であって第2規定時間T2経過以前に実行される切替操作(設定操作)の実行回数nが計数される。
制御部140は、経過時間tが第2規定時間T2よりも大きいと判定した場合(ステップS73のYes)、設定操作の実行回数nがN1回であるか否かを判定する(ステップS74)。制御部140は、設定操作の実行回数nがN1回であると判定した場合(ステップS74のYes)、初期光色を「第1光色」に決定する(ステップS75)。そして、制御部140は、初期光色情報151の光色が「第1光色」であるか否かを判定する。初期光色情報151の光色が「第1光色」であると制御部140が判定した場合、処理は、図2に示すステップS3に戻る。制御部140は、初期光色情報151の光色が「第1光色」でないと判定した場合、初期光色情報151の光色を「第1光色」に変更する。制御部140が初期光色情報151の光色を「第1光色」に変更すると、処理は、図2に示すステップS3に戻る。
制御部140は、設定操作の実行回数nがN1回でないと判定した場合(ステップS74のNo)、設定操作の実行回数nがN2回であるか否かを判定する(ステップS76)。制御部140は、設定操作の実行回数nがN2回であると判定した場合(ステップS76のYes)、初期光色を「第2光色」に決定する(ステップS77)。そして、制御部140は、初期光色情報151の光色が「第2光色」であるか否かを判定する。初期光色情報151の光色が「第2光色」であると制御部140が判定した場合、処理は、図2に示すステップS3に戻る。制御部140は、初期光色情報151の光色が「第2光色」でないと判定した場合、初期光色情報151の光色を「第2光色」に変更する。制御部140が初期光色情報151の光色を「第2光色」に変更すると、処理は、図2に示すステップS3に戻る。
制御部140は、設定操作の実行回数nがN2回でないと判定した場合(ステップS76のNo)、設定操作の実行回数nがN3回であるか否かを判定する(ステップS78)。制御部140は、設定操作の実行回数nがN3回であると判定した場合(ステップS78のYes)、初期光色を「第3光色」に決定する(ステップS79)。そして、制御部140は、初期光色情報151の光色が「第3光色」であるか否かを判定する。初期光色情報151の光色が「第3光色」であると制御部140が判定した場合、処理は、図2に示すステップS3に戻る。制御部140は、初期光色情報151の光色が「第3光色」でないと判定した場合、初期光色情報151の光色を「第3光色」に変更する。制御部140が初期光色情報151の光色を「第3光色」に変更すると、処理は、図2に示すステップS3に戻る。
本実施形態では、設定操作の実行回数nがN3回でないと制御部140が判定した場合(ステップS78のNo)、処理は、図2に示すステップS3に戻る。換言すると、制御部140は、設定操作の実行回数nがN1回未満(第1規定回数未満)である場合、初期光色を決定しない。また、制御部140は、設定操作の実行回数nがN3回(第2規定回数)を超える場合、初期光色を決定しない。なお、ステップS74、ステップS76、及びステップS78の各処理の実行順序は入れ替え可能である。
以上、図1〜図3を参照して説明したように、本実施形態によれば、初期光色を変更することができる。したがって、点灯開始時の光色を、ユーザーが所望する光色に設定することができる。
また、本実施形態によれば、設定操作は、切替操作と同じ操作である。したがって、ユーザーは、初期光色を設定するために特殊な操作を実行する必要がない。
また、本実施形態によれば、制御部140は、照明器具100の点灯開始時から第1規定時間T1経過以後であって第2規定時間T2経過以前に実行された切替操作を設定操作と判定する。したがって、設定操作を受け付ける期間を制限することができる。よって、設定操作と切替操作とが同じ操作であっても、制御部140は、設定操作と切替操作とを判別することができる。
また、本実施形態によれば、制御部140は、照明器具100の点灯開始時から第1規定時間T1経過以後に実行された切替操作に応じて初期光色を決定する。換言すると、制御部140は、第1規定時間T1が経過するよりも前に実行された切替操作に応じて光色を切り替える。したがって、ユーザーは、電源をオンしてからすぐに切替操作(プルレス操作)を行うことにより、光色を切り替えることができる。その結果、ユーザーは、第2規定時間T2が経過するのを待つことなく、光色を切り替えることができる。
なお、本実施形態において、設定操作は、照明器具100の点灯開始時から第1規定時間T1経過以後であって第2規定時間T2経過以前に実行される切替操作であるが、第1規定時間T1は省略されてもよい。換言すると、設定操作は、照明器具100の点灯開始時から第2規定時間T2経過以前に実行される切替操作であってもよい。第1規定時間T1が省略されても、設定操作を受け付ける期間を制限することができるため、設定操作と切替操作とが同じ操作であっても、制御部140は、設定操作と切替操作とを判別することができる。
続いて図4を参照して、本実施形態の照明器具100を更に説明する。図4は、本実施形態に係る照明器具100の模式的な回路図である。まず、図4を参照して、整流回路110、平滑回路120、記憶部150、及び光源部200を説明する。
図4に示すように、整流回路110は、全波整流回路111を有する。また、平滑回路120は、ダイオード121及びコンデンサ122を有する。コンデンサ122は、例えば、電解コンデンサである。なお、整流回路110は、全波整流回路111に限定されない。整流回路110は、半波整流回路であってもよい。また、平滑回路120において、ダイオード121は省略されてもよい。
記憶部150は、光色テーブル170を記憶する。図1を参照して説明した初期光色情報151は、光色テーブル170に保存される。具体的には、図5を参照して後述するように、光色テーブル170に、初期光色情報151として、第1設定情報172が保存される。
光源部200は、第1光源210と、第2光源220とを有する。第1光源210は、第1光色の光を発する。第1光源210は、1つ又は複数の発光素子211を有する。図4は、直列に接続された2つの発光素子211を例示している。第2光源220は、第3光色の光を発する。第2光源220は、1つ又は複数の発光素子221を有する。図4は、直列に接続された2つの発光素子221を例示している。例えば、第1光源210及び第2光源220は、発光素子211、221として、白色LED(Light Emitting Diode)を有している。第1光源210及び第2光源220は、例えば、SMD(surface mount device)素子、又はCOB(chip on board)素子である。
続いて図4を参照して、照明器具100を更に説明する。図4に示すように、照明器具100は、スイッチ部160を更に備える。スイッチ部160は、光源部200の点灯状態を切り替える。具体的には、スイッチ部160は、制御部140によって制御されて、光源部200から発生する光の光色を切り替える。
スイッチ部160は、第1スイッチ161と、第2スイッチ162とを有する。第1スイッチ161は、第1光源210と直列に接続される。第1スイッチ161は、例えば、NchMOSFETである。同様に、第2スイッチ162は、第2光源220と直列に接続される。第2スイッチ162は、例えば、NchMOSFETである。なお、第1スイッチ161及び第2スイッチ162のいずれも、NchMOSFETに限定されない。第1スイッチ161及び第2スイッチ162は、例えば、PchMOSFETであってもよい。
制御部140は、第1スイッチ161及び第2スイッチ162を制御する。具体的には、光源部200から第1光色の光を発生させる場合、制御部140は、第1スイッチ161をオン状態にし、第2スイッチ162をオフ状態にする。この結果、第1光源210と第2光源220とのうち、第1光源210にのみ定電流が供給されて、第1光源210が点灯し、第2光源220が消灯して、第1光色の光が光源部200から発生する。また、光源部200から第3光色の光を発生させる場合、制御部140は、第1スイッチ161をオフ状態にし、第2スイッチ162をオン状態にする。この結果、第1光源210と第2光源220とのうち、第2光源220にのみ定電流が供給されて、第2光源220が点灯し、第1光源210が消灯して、第3光色の光が光源部200から発生する。
制御部140は、光源部200から第2光色の光を発生させる場合、第1光源210と第2光源220とが所定の周期で交互に点灯するように、第1スイッチ161及び第2スイッチ162を制御する。具体的には、制御部140は、第1スイッチ161及び第2スイッチ162を所定の周期で交互にオン状態にする。この結果、第1光源210と第2光源220とに定電流が交互に供給されて、第1光源210と第2光源220とが交互に点灯する。この場合、人間の目には、照明器具100が、第1光色と第2光色との中間色の光を発しているように見える。
続いて図4、及び図5を参照して、光色テーブル170を説明する。図5は、本実施形態に係る光色テーブル170を示す図である。
図5に示すように、光色テーブル170に、光色情報171と、第1設定情報172とが保存される。光色テーブル170は、光色情報171と第1設定情報172とを関連付ける。第1設定情報172は、初期光色情報151に対応する。
光色情報171は、「第1光色」、「第2光色」、及び「第3光色」を示す。第1設定情報172は、初期光色を示す。具体的には、第1設定情報172は、「第1光色」、「第2光色」、及び「第3光色」の各々に関連付けられた3つの第1フラグを含む。3つの第1フラグのうち、初期光色に設定された光色に関連付けられている第1フラグがオン状態(例えば、「1」)となり、それ以外の第1フラグがオフ状態(例えば、「0」)となる。すなわち、制御部140は、初期光色に設定された光色に関連付けられている第1フラグをオン状態にする。したがって、設定操作が実行されることに応じて、オン状態となる第1フラグが変化する。例えば、制御部140は、設定操作が3回実行されると、第1光色に関連付けられている第1フラグをオン状態にし、それ以外の第1フラグをオフ状態にする。図5は、第2光色が初期光色に設定されていることを例示している。
また、光色テーブル170には、第2設定情報173が更に保存される。光色テーブル170は、光色情報171と第2設定情報173とを更に関連付ける。第2設定情報173は、現在の光色を示す。具体的には、第2設定情報173は、「第1光色」、「第2光色」、及び「第3光色」の各々に関連付けられた3つの第2フラグを含む。3つの第2フラグのうち、現在の光色に関連付けられている第2フラグがオン状態(例えば、「1」)となり、それ以外の第2フラグがオフ状態(例えば、「0」)となる。すなわち、制御部140は、現在の光色に関連付けられているフラグをオン状態にする。したがって、切替操作が実行されることに応じて、オン状態となる第2フラグが変化する。図5は、第3光色が現在の光色であることを例示している。
続いて図4、及び図6(a)〜図6(d)を参照して、本実施形態の光源部200の点灯状態を説明する。図6(a)〜図6(d)は、本実施形態に係る光源部200の点灯状態を示すタイムチャートである。詳しくは、図6(a)は、第1光色期間における第1光源210及び第2光源220の点灯状態を示す。第1光色期間は、光源部200から第1光色の光が発生している期間を示す。図6(b)は、第3光色期間における第1光源210及び第2光源220の点灯状態を示す。第3光色期間は、光源部200から第3光色の光が発生している期間を示す。図6(c)は、第2光色期間における第1光源210及び第2光源220の点灯状態を示す。第2光色期間は、光源部200から第2光色の光が発生している期間を示す。図6(d)は、図6(c)の一部拡大図である。
図6(a)に示すように、光源部200から第1光色の光が発生している期間において、第1光源210は点灯し、第2光源220は消灯している。図6(b)に示すように、光源部200から第3光色の光が発生している期間において、第1光源210は消灯し、第2光源220は点灯している。
図6(c)に示すように、光源部200から第2光色の光が発生している期間において、第1光源210及び第2光源220は交互に点灯する。詳しくは、図6(c)及び図6(d)に示すように、本実施形態において、第2光色期間は、第1単色期間T11と、重複期間Twと、第2単色期間T12とを含む。第1単色期間T11は、第1光源210が点灯し、第2光源220が消灯する期間を示す。重複期間Twは、第1光源210及び第2光源220の両方が点灯する期間を示す。第2単色期間T12は、第1光源210が消灯し、第2光源220が点灯する期間を示す。
制御部140は、光源部200から第2光色の光を発生させる場合、第1単色期間T11と、重複期間Twと、第2単色期間T12とが順次切り替わるように、第1スイッチ161及び第2スイッチ162を制御する。具体的には、制御部140は、「第1単色期間T11」、「重複期間Tw」、「第2単色期間T12」の順序で、第1単色期間T11と、重複期間Twと、第2単色期間T12とが繰り返されるように、第1スイッチ161及び第2スイッチ162を制御する。
本実施形態によれば、第2光色期間において、第1光源210及び第2光源220の両方が消灯する期間が発生し難くなる。したがって、照明器具100の照明下において撮像装置で撮像する場合でも、フリッカーを抑制できる。
以上、図1〜図5、及び図6(a)〜図6(d)を参照して、本発明の実施形態1を説明した。なお、本実施形態において、制御部140は、設定操作が実行された場合、光色を切り替えなかったが、制御部140は、設定操作(切替操作)に応じて光色を切り替えてもよい。
[実施形態2]
続いて図1、図7、及び図8を参照して、本発明の実施形態2について説明する。但し、実施形態1と異なる事項を説明し、実施形態1と同じ事項についての説明は割愛する。実施形態2は、決定処理の実行時における光源部200の点灯状態が実施形態1と異なる。
図7は、本実施形態に係る照明器具100の制御部140が実行する決定処理を示すフローチャートである。なお、図7において、図3を参照して説明したステップS74〜ステップS79は省略されている。図7に示す決定処理は、ステップS81及びステップS82が追加されている点で、図3を参照して説明した決定処理と異なる。
図7に示すように、制御部140は、決定処理を開始すると、光源部200から発生する光の明滅を開始する(ステップS81)。詳しくは、制御部140は、定電流回路130を制御して、光源部200へ供給される定電流の電流値を周期的に変化させる。この結果、光源部200から発生する光の光量が周期的に変化して、光源部200から発生する光が明滅する。換言すると、光源部200(照明器具100)から発生する光が、明るくなったり暗くなったりする。
制御部140は、経過時間tが第2規定時間T2よりも大きいと判定した場合(ステップS73のYes)、光源部200から発生する光の明滅を終了させる(ステップS82)。詳しくは、制御部140は、光源部200へ供給される定電流の電流値が所定の一定値となるように、定電流回路130を制御する。この結果、光源部200から発生する光の光量が一定となり、光源部200から発生する光は明滅しなくなる。制御部140は、光源部200から発生する光の明滅を終了させると、図3を参照して説明したように、設定操作の実行回数nがN1回であるか否かを判定する(ステップS74)。
続いて図1及び図8を参照して、本実施形態の決定処理の他例を説明する。図8は、本実施形態に係る照明器具100の制御部140が実行する決定処理の他例を示すフローチャートである。図7に示す決定処理では、光源部200から発生する光は、経過時間tが第2規定時間T2よりも大きくなるまで明滅を繰り返したが、図8に示す決定処理では、設定操作の実行回数nに応じた回数だけ光が明滅する。なお、図8において、図3を参照して説明したステップS74〜ステップS79は省略されている。図8に示す決定処理は、ステップS91及びステップS92が追加されている点で、図3を参照して説明した決定処理と異なる。
図8に示すように、制御部140は、決定処理を開始すると、光源部200から発生する光を1回明滅させる処理を開始する(ステップS91)。詳しくは、制御部140は、設定操作の実行回数nの計数値に応じた回数だけ光を明滅させる。図2を参照して説明したように、決定処理の開始時に、設定操作の実行回数nの計数値は「1」であるため、制御部140は、決定処理を開始すると、光源部200から発生する光を1回明滅させる。
制御部140は、設定操作の実行回数nの計数値をカウントアップすると(ステップS72)、設定操作の実行回数nの計数値に応じた回数だけ光を明滅させる処理を開始する(ステップS92)。そして、経過時間tが第2規定時間T2よりも大きいか否かを判定する(ステップS73)。
以上、図1、図7、及び図8を参照して本発明の実施形態2を説明した。本実施形態によれば、設定操作が実行されると、光源部200(照明器具100)から発生する光が明滅する。したがって、光の明滅によって、ユーザーに、初期光色の設定(設定操作)を受け付けていることを報知することができる。
なお、本実施形態において、制御部140は、設定操作が実行されたことに応じて、光源部200から発生する光の光量を周期的に変化させたが、制御部140は、設定操作が実行されたことに応じて、光源部200を周期的に点滅させてもよい。すなわち、制御部140は、光源部200から発生する光を周期的に点滅させてもよい。具体的には、設定操作が実行されると、光源部200が周期的に点灯と消灯とを繰り返してもよい。
また、本実施形態において、制御部140は、決定処理を開始すると、光源部200から発生する光の光量を周期的に変化させたが、制御部140は、初期光色を決定する際に、光源部200から発生する光の光量を周期的に変化させてもよい。あるいは、制御部140は、初期光色を決定する際に、光源部200から発生する光を点滅させてもよい。具体的には、制御部140は、図3を参照して説明したステップS74、ステップS76、又はステップS78の処理の後に、光源部200から発生する光を明滅又は点滅させてもよい。初期光色を決定する際に、光源部200から発生する光を明滅又は点滅させることにより、初期光色の設定が完了したことをユーザーに報知することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。
例えば、本発明の実施形態において、1つの外部スイッチSに1つの照明器具100が接続される構成を説明したが、図9に示すように、1つの外部スイッチSに複数の照明器具100が接続されてもよい。図9は、本発明の他の実施形態に係る照明システム300のブロック図である。図9は、1つの外部スイッチSに3つの照明器具100が接続されている構成を例示しているが、1つの外部スイッチSに接続される照明器具100の数は、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。
また、本発明の実施形態では、設定操作を受け付ける期間が制限されたが、設定操作を受け付ける期間は制限されなくてもよい。例えば、設定操作の実行間隔が制限されてもよい。制御部140は、例えば、照明器具100の点灯開始時から第1規定時間T1経過以後に実行された切替操作を1回目の設定操作と判定し、1回目の設定操作の実行時から所定時間が経過する前に実行される切替操作を2回目の設定操作と判定してもよい。この場合、制御部140は、1回目の設定操作の実行時から所定時間が経過するまでの間に切替操作が実行されなければ、設定操作が1回だけ実行されたと判定する。
また、本発明の実施形態において、設定操作は、照明器具100の点灯開始時から第1規定時間T1経過以後であって第2規定時間T2経過以前に実行される切替操作であったが、設定操作は、切替操作に限定されない。例えば、設定操作は、切替操作に対して設定されている第1所定時間(例えば、0.7秒以上1.5秒以下)とは異なる所定時間内に、消灯操作と点灯操作とが実行される操作であってもよい。例えば、設定操作は、外部スイッチSがオンの状態からオフの状態に切り替えられた後、1.6秒以上2秒以下の時間内に更にオンの状態に切り替えられる操作であってもよい。設定操作が切替操作と異なる操作である場合、設定操作を受け付ける期間は制限されなくてもよい。
また、本発明の実施形態において、光源部200は、光色が異なる3種類の光(第1光色の光、第2光色の光、及び第3光色の光)を選択的に発生したが、光源部200は、光色が異なる2種類の光、あるいは、光色が異なる4種類以上の光を選択的に発生してもよい。例えば、光源部200は、相関色温度2700ケルビン(暖色)の光と、相関色温度5000ケルビン(寒色)の光とを選択的に発生してもよい。
また、本発明の実施形態において、初期光色情報151は、点灯開始時に光源部200が発生する光の光色を示したが、初期光色情報151は、点灯開始時に光源部200が発生する光の相関色温度を示してもよい。
また、本発明の実施形態において、初期光色情報151及び光色テーブル170は記憶部150に記憶されたが、初期光色情報151及び光色テーブル170は、制御部140のメモリ(記憶部)に記憶されてもよい。この場合、記憶部150は、省略されてもよい。
また、本発明の実施形態において、制御部140は、設定操作の実行回数nがN1回未満(第1規定回数未満)である場合、初期光色を決定しなかったが、制御部140は、設定操作の実行回数nがN1回未満(第1規定回数未満)である場合に初期光色を決定してもよい。例えば、制御部140は、設定操作の実行回数nがN1回未満(第1規定回数未満)である場合、初期光色を「第1光色」に決定してもよい。換言すると、制御部140は、設定操作の実行回数nがN1回以下である場合に、初期光色を「第1光色」に決定してもよい。
また、本発明の実施形態において、制御部140は、設定操作の実行回数nがN3回(第2規定回数)を超える場合、初期光色を決定しなかったが、制御部140は、設定操作の実行回数nがN3回(第2規定回数)を超える場合に初期光色を決定してもよい。例えば、制御部140は、設定操作の実行回数nがN3回(第2規定回数)を超える場合、初期光色を「第3光色」に決定してもよい。換言すると、制御部140は、設定操作の実行回数nがN3回以上である場合に、初期光色を「第3光色」に決定してもよい。