JP2020178260A - 水晶デバイス及びその製造方法 - Google Patents

水晶デバイス及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020178260A
JP2020178260A JP2019079873A JP2019079873A JP2020178260A JP 2020178260 A JP2020178260 A JP 2020178260A JP 2019079873 A JP2019079873 A JP 2019079873A JP 2019079873 A JP2019079873 A JP 2019079873A JP 2020178260 A JP2020178260 A JP 2020178260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pedestal
conductive adhesive
crystal device
substrate
metal pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019079873A
Other languages
English (en)
Inventor
朋仁 阿部
Tomohito Abe
朋仁 阿部
齋藤 孝文
Takafumi Saito
孝文 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Dempa Kogyo Co Ltd filed Critical Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority to JP2019079873A priority Critical patent/JP2020178260A/ja
Priority to US16/831,768 priority patent/US20200336128A1/en
Publication of JP2020178260A publication Critical patent/JP2020178260A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders; Supports
    • H03H9/09Elastic or damping supports
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H3/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators
    • H03H3/007Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks
    • H03H3/02Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks for the manufacture of piezoelectric or electrostrictive resonators or networks
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders; Supports
    • H03H9/10Mounting in enclosures
    • H03H9/1007Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices
    • H03H9/1014Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices the enclosure being defined by a frame built on a substrate and a cap, the frame having no mechanical contact with the BAW device
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/15Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/17Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator
    • H03H9/19Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator consisting of quartz

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 外部からの振動の影響を抑えて耐振動特性を向上させ、位相雑音特性を良好にできる水晶デバイス及びその製造方法を提供する。【解決手段】 水晶片2が搭載された台座1が、本体の長辺に沿って形成され、基板3と接触する2つの接続部14と、接続部14より本体の内側で長辺に沿って形成される2つの隙間部10c,10dと、振動素子が搭載される搭載部11と、本体の四隅に形成され、搭載部11と接続部14とを接続するアーム部13とを有し、基板3の金属パターン31上に、導電性接着剤34が複数個所に分割されて塗布された後、一体化した状態(導電性接着剤34′)で、台座1の接続部14と金属パターン31とが接着されている水晶デバイスとしている。【選択図】 図9

Description

本発明は、水晶デバイス及びその製造方法に係り、特に振動の影響を抑えて耐振動特性を向上させ、位相雑音特性を良好にできる水晶デバイス及びその製造方法に関する。
[先行技術の説明]
従来の水晶デバイスには、パッケージ及びパッケージ外部からの振動が水晶片に与える影響を抑制する構成として、主に水晶から成る台座(水晶台座)を用いる構成が知られている。
台座を用いた水晶デバイスでは、台座の接続部に設けられた金属電極が、導電性接着剤等によってパッケージの基板に接着されるものがある。
[関連技術]
尚、関連する先行技術として、特許第3017750号公報「水晶振動子」(特許文献1)、特許第4715252号公報「圧電振動子」(特許文献2)、特開2013−098678号公報「水晶振動子」(特許文献3)がある。
特許文献1には、保持用水晶板に振動用水晶片を搭載する位置に凹部を形成し、その凹部によって形成される隙間で振動用水晶片を確実に励振させ、励振用水晶片の長手方向での熱によるストレスを発生させない水晶振動子が示されている。
特許文献2には、基板における熱膨張の影響を小さくするために、隙間を有するスプリング部を備える圧電振動子が示されている。
特許文献3には、温度変化に伴う水晶片の変形を防ぎ、良好な周波数温度特性が得られる構成の水晶振動子が示されている。
特許第3017750号公報 特許第4715252号公報 特開2013−098678号公報
しかしながら、従来の水晶デバイスにおける水晶台座では、外部からの振動が水晶片に影響してしまい、その振動によって位相雑音特性が劣化するという問題点があった。
尚、特許文献1〜3には、外部からの振動をより吸収しやすくした構成の台座の記載や、水晶片を搭載した当該台座を基板に接着する際の接着剤の塗布に関する記載はない。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、外部からの振動の影響を抑えて耐振動特性を向上させ、位相雑音特性を良好にできる水晶デバイス及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、水晶片が搭載された台座が、パッケージの基板上に形成された金属パターンに導電性接着剤によって接着される水晶デバイスであって、台座が、本体の長辺に沿って形成され、基板と接触する2つの接続部と、接続部より本体の内側で長辺に沿って形成される2つの隙間部と、2つの隙間部で挟まれ、振動素子が搭載される搭載部と、本体の四隅に形成され、搭載部と接続部とを接続するアーム部とを有し、基板の金属パターン上に、導電性接着剤が複数個所に分割されて塗布された後、一体化した状態で、台座の接続部と金属パターンとが接着されていることを特徴としている。
また、本発明は、上記水晶デバイスにおいて、複数個所に分割されて塗布される導電性接着剤の厚みが10μm以上30μm以下であることを特徴としている。
また、本発明は、上記水晶デバイスにおいて、複数個所に分割されて塗布される導電性接着剤の直径が0.10mm以上0.25mm以下であることを特徴としている。
また、本発明は、上記水晶デバイスにおいて、導電性接着剤をシリコン系接着剤としたことを特徴としている。
また、本発明は、水晶デバイスの製造方法であって、本体の長辺に沿って形成され、パッケージの基板と接触する2つの接続部と、接続部より本体の内側で長辺に沿って形成される2つの隙間部と、2つの隙間部で挟まれ、振動素子が搭載される搭載部と、本体の四隅に形成され、搭載部と接続部とを接続するアーム部とを有する台座に水晶片を搭載し、パッケージの金属パターン上に、導電性接着剤を複数個所に分割して塗布し、導電性接着剤の上に台座の接続部を搭載して、複数に分割されている導電性接着剤を一体化させ、台座の接続部と金属パターンとを接着することを特徴としている。
本発明によれば、水晶片が搭載された台座が、パッケージの基板上に形成された金属パターンに導電性接着剤によって接着される水晶デバイスであって、台座が、本体の長辺に沿って形成され、基板と接触する2つの接続部と、接続部より本体の内側で長辺に沿って形成される2つの隙間部と、2つの隙間部で挟まれ、振動素子が搭載される搭載部と、本体の四隅に形成され、搭載部と接続部とを接続するアーム部とを有し、基板の金属パターン上に、導電性接着剤が複数個所に分割されて塗布された後、一体化した状態で、台座の接続部と金属パターンとが接着されている水晶デバイスとしているので、台座による振動吸収に加えて、導電性接着剤が基板と台座との間の緩衝材として作用して振動を吸収するため、耐振動特性を一層向上させ、位相雑音特性を良好にすることができる効果がある。
また、本発明によれば、水晶デバイスの製造方法であって、本体の長辺に沿って形成され、パッケージの基板と接触する2つの接続部と、接続部より本体の内側で長辺に沿って形成される2つの隙間部と、2つの隙間部で挟まれ、振動素子が搭載される搭載部と、本体の四隅に形成され、搭載部と接続部とを接続するアーム部とを有する台座に水晶片を搭載し、パッケージの金属パターン上に、導電性接着剤を複数個所に分割して塗布し、導電性接着剤の上に台座の接続部を搭載して、複数に分割されている導電性接着剤を一体化させ、台座の接続部と金属パターンとを接着する水晶デバイスの製造方法としているので、台座による振動吸収に加えて、導電性接着剤を基板と台座との間の緩衝材として作用させ振動を吸収させることができ、耐振動特性を一層向上させ、位相雑音特性が良好な水晶デバイスを製造することができる効果がある。
本台座の表面説明図である。 本台座の長辺側面説明図である。 本台座の短辺側面説明図である。 片側1点接着の塗布パターンを示す説明図である。 片側1点接着で形成された水晶デバイスの表面説明図である。 片側2点接着の塗布パターンを示す説明図である。 片側2点接着で形成された水晶デバイスの表面説明図である。 片側3点接着の塗布パターンを示す説明図である。 片側3点接着で形成された水晶デバイスの表面説明図である。 耐振動特性の評価に用いた振動方向を示す説明図である。 耐振動特性の評価結果を示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る水晶デバイスは、振動を吸収しやすい構成の台座に水晶片が搭載され、台座の電極がセラミック等のパッケージの基板に導電性接着剤によって接続されるものであって、導電性接着剤が、基板の金属パターン上で複数個所に分散(分割)されて塗布された後、各部が連続して一体化した状態で、台座の電極と基板側の電極とを接続しているものであり、台座によって外部からの振動を吸収するのに加えて、軟らかい導電性接着剤の塗布量を増やすことでダンパー(振動吸収)効果が得られ、耐振動特性を一層向上させて、位相雑音特性を良好にすることができるものである。
また、本発明の実施の形態に係る水晶デバイスの製造方法は、振動を吸収しやすい構成の台座に水晶片を搭載して、セラミック等のパッケージの基板に形成された金属パターン上に、導電性接着剤を複数個所に分割して塗布した後、台座を金属パターン上に搭載して、分割している導電性接着剤を一体化させ、当該一体化した導電性接着剤によって台座と金属パターンとを接着する方法であり、台座によって外部からの振動を吸収するのに加えて、軟らかい導電性接着剤の塗布量を増やすことでダンパー効果が得られ、耐振動特性を一層向上させて、位相雑音特性を良好にすることができるものである。
[実施の形態に係る水晶デバイスの台座:図1〜図3]
まず、本発明の実施の形態に係る水晶デバイス(本水晶デバイス)に用いられる台座(本台座)について図1〜図3を用いて説明する。図1は、本台座の表面説明図であり、図2は、本台座の長辺側面説明図であり、図3は、本台座の短辺側面説明図である。
図1に示すように、本台座1は、本体の2つの長辺に沿って内側に形成された隙間部10c,10dと、隙間部10c,10dによって挟まれ、水晶片2が搭載される中央の搭載部11と、搭載部11の短辺から本体短辺側に延びる延設部12と、4つの角部で円弧形状に湾曲するアーム部13と、搭載部11の長辺に並行に設けられ、パッケージの基板(底面)に形成された電極に接続する接続部14とを備えている。
本台座1には、電極パターン10a,10bが形成されている。
具体的には、電極パターン10a,10bは、搭載部11の表面に、水晶片2の励振電極と接続する方形のパターンが形成され、そこから近い延設部12側に引き出されて、アーム部13を介して接続部14の右側の端部まで形成されている。
更に、電極パターン10a,10bは、アーム部13の側面及び裏面、接続部14の側面及び裏面にも形成されている。
また、図2、図3に示すように、各部の厚みは、接続部14が最も厚く、搭載部11が次に厚く、アーム部13が最も薄く形成されている。
このように形成することで、接続部14のみがパッケージの基板に接続し、搭載部11やアーム部13を基板から浮かせた状態とするものである。
更に、アーム部13は、接続部14に比べて幅が狭く細く形成されており、撓んで変形しやすい構成となっている。
これにより、外部から振動が接続部14に加わったとしても、その振動をアーム部13と延設部12が吸収して緩和でき、搭載部11に搭載された水晶片2への影響を抑えることができるものである。
尚、ここでは、本台座1の各部の厚みを接続部14>搭載部11>アーム部13としたが、接続部14と搭載部11の厚みを同等とし、接続部14=搭載部11>アーム部13としてもよい。
本台座1をこのように形成した場合には、パッケージの基板上に段差部を設けて、その上に本台座1の接続部14を搭載することで、搭載部11が基板に接触しないよう浮かせることができるものである。
[導電性接着剤の影響]
水晶デバイスをセラミックパッケージ等の基板に実装する際には、台座の電極とパッケージの基板に形成された金属パターンとを導電性接着剤で接続する。
つまり、導電性接着剤は外部からの振動が直接伝わるパッケージの基板と、台座との間に挟まれており、しかも軟らかい材料であるため、緩衝材としての機能が期待される。
そこで、導電性接着剤を塗布する点の数や塗布量を変えて、耐振動特性の評価を行った。ここでは、導電性接着剤としてシリコン系接着剤を用いた。
また、本台座1としては、外形寸法が横1.2mm×縦0.85mm、接続部14の長さが約0.64mm、幅が約0.12mmのものを用いた。
[導電性接着剤の塗布パターン:図4〜図9]
評価した塗布パターンと、各塗布パターンで接着された水晶デバイスについて、図4〜図9を用いて説明する。
[片側1点接着:図4,図5]
図4は、片側1点接着の塗布パターンを示す説明図であり、図5は、片側1点接着で形成された水晶デバイスの表面説明図である。
図4,図5に示すように、片側1点接着では、基板3上の各長辺に沿って形成された金属パターン31上の1点に導電性接着剤32を塗布して、本台座1を搭載し、水晶デバイスを形成する。尚、実験では、基板3上に段差部を設け、その上に金属パターン31を形成したものを用いた。
片側1点接着の方法は、一般的に用いられているものであり、金属パターン31のほぼ中央部に導電性接着剤32が塗布される。
図5に示すように、台座搭載後、導電性接着剤32は若干広がるものの、金属パターン31と本台座1の接続部14との間に導電性接着剤32が塗布されない部分がある。
[片側2点接着:図6,図7]
図6は、片側2点接着の塗布パターンを示す説明図であり、図7は、片側2点接着で形成された水晶デバイスの表面説明図である。
図6に示すように、片側2点接着の場合、金属パターン31上の2点に導電性接着剤33a,33bが塗布される。
そして、図7に示すように、本台座1を搭載しても、導電性接着剤33a,33bは離れて配置されたままで、図5と同様に金属パターン31と本台座1の接続部14との間に導電性接着剤33が塗布されない部分がある。
[片側3点接着:図8,図9]
図8は、片側3点接着の塗布パターンを示す説明図であり、図9は、片側3点接着で形成された水晶デバイスの表面説明図である。
図8に示すように、片側3点接着では、金属パターン31上の3点に、導電性接着剤34a,34b,34cを塗布する。
その上に本台座1を搭載すると、図9に示すように、導電性接着剤34a,34b,34cが上から押されて扁平になり、互いに密着して一体化し、ひとかたまりの導電性接着剤34′となる。
そして、図9に示すように、金属パターン31と本台座1の接続部14とが十分な量の導電性接着剤によって接合されていることがわかる。図9に示した水晶デバイスが本水晶デバイスである。
[耐振動特性の評価:図10]
次に、本水晶デバイスの耐振動性の評価について図10を用いて説明する。図10は、耐振動特性の評価に用いた振動方向を示す説明図である。
ここでは、上述した3つの塗布パターンで導電性接着剤を塗布して基板と接着を行った水晶デバイスについて、図10に示すように、x、y、zの3方向の振動を加えて、耐振動特性としてG-sensitivityを求めた。振動加速度は2G、正弦波振動は5〜2000Hz(10,100,500,1000,2000Hzの単振動)とした。
[正弦波振動のG-sensitivity算出]
正弦波振動のG-sensitivity算出について簡単に説明する。
各振動方向でのG-sensitivity(ppb/g)は、式(1)で与えられる。
ここで、Fvは振動周波数(Hz)、SSBは振動時のスプリアス値(dBc)、Aは振動の加速度(g)、FOは公称周波数(Hz)である。
そして、x、y、zの3方向のG-sensitivity値より、水晶デバイスのG-sensitivity値が式(2)によって算出される。
[耐振動特性評価結果:図11]
耐振動特性の評価結果を図11を用いて説明する。図11は、耐振動特性の評価結果を示す図である。図11において、(a)は片側1点接着、(b)は片側2点接着、(c)は片側3点接着の場合を示している。
また、中央の破線は基準値であり、基準値を下回れば耐振動特性が良好であることを示している。
図11に示すように、3種類の塗布パターンで作成した水晶デバイスの耐振動特性を比較すると、(c)の片側3点接着の本水晶デバイスが、最も耐振動特性が良好であることがわかる。
これは、導電性接着剤34′の材質が軟らかく、クッション性を備えた緩衝材として機能し、更に、図9でも示したように、3点接着した場合には、本台座1の接続部14と基板の金属パターン31との間に導電性接着剤34′が十分な厚みで存在することになり、他の塗布パターンに比べて振動吸収特性が優れているためと考えられる。
これにより、本水晶デバイスは、台座による振動吸収効果だけでなく、一体化した導電性接着剤34′によるダンパー効果により、一層振動を吸収しやすくして、耐振動特性が優れたものとなっている。
[導電性接着剤の塗布量]
更に、片側3点接着の場合の導電性接着剤の塗布量の評価を行った。
基板3に略半球状に塗布される導電性接着剤の寸法(直径、高さ)を変えて、本水晶デバイスの耐振動特性を比較した。
その結果、上述した寸法の本台座1を基板3に接合する場合には、半球状に塗布される導電性接着剤34a,34b,34cの直径が、0.18mm、高さが20μm、台座と接合後の導電性接着剤34′の厚さが10μm程度の場合に良好な耐振動特性が得られた。
導電性接着剤の塗布量が多すぎると、アウトガスによってエージング特性が劣化してしまう。
そのため、上述した寸法の導電性接着剤34a,34b,34cを金属パターン31の上に塗布した場合に、3つの点が離れて配置され、本台座1との接合後には3つの点が連続して一体化し、且つ十分な厚みが得られるよう、本台座1の接続部14の寸法を適切にすることも必要である。
また、ポリイミド系接着剤とシリコン系接着剤とを比較すると、シリコン系接着剤の方が耐振動特性は良好であり、シリコン系接着剤を用いるのが望ましい。これは、シリコン系接着剤の方が弾力性があるためと考えられる。
[実施の形態の効果]
本発明の実施の形態に係る水晶デバイスによれば、振動を吸収しやすい構成の台座1に水晶片2が搭載され、台座1の長辺に沿って設けられた接続部14の電極がセラミック等のパッケージの基板3に導電性接着剤によって接続されるものであって、導電性接着剤34(34a,34b,34c)が、基板の金属パターン上で複数個所に分散(分割)されて塗布された後、各部が連続して一体化した状態(導電性接着剤34′)で、台座1の接続部14の電極と基板3の電極とが接続されているものであり、台座1によって外部からの振動を吸収するのに加えて、軟らかい導電性接着剤34の塗布量を増やすことで台座と基板との間の緩衝材として機能してダンパー効果が得られ、耐振動特性を一層向上させて、位相雑音特性を良好にすることができる効果がある。
また、本発明の実施の形態に係る水晶デバイスの製造方法によれば、振動を吸収しやすい構成の台座1に水晶片2を搭載して、セラミック等のパッケージの基板3に形成された金属パターン31上に、導電性接着剤34を複数個所に分割して塗布した後、台座1を金属パターン31上に搭載して、分割している導電性接着剤34を一体化させ、当該一体化した導電性接着剤34′によって台座1の接続部14と金属パターン31とを接着する製造方法であり、台座1によって外部からの振動を吸収するのに加えて、軟らかい導電性接着剤の塗布量を増やすことでダンパー効果が得られ、耐振動特性を一層向上させて、位相雑音特性を良好にすることができる効果がある。
本発明は、外部からの振動の影響を抑えて耐振動特性を向上させ、位相雑音特性を良好にできる水晶デバイス及びその製造方法に適している。
1…台座、 2…水晶片、 3…基板、 11…搭載部、 12…延設部、 13…アーム部、 14…接続部、 10a,10b…電極パターン、 10c,10d…隙間部、 31…金属パターン、 32,33,34…導電性接着剤

Claims (5)

  1. 水晶片が搭載された台座が、パッケージの基板上に形成された金属パターンに導電性接着剤によって接着される水晶デバイスであって、
    前記台座が、本体の長辺に沿って形成され、前記基板と接触する2つの接続部と、前記接続部より前記本体の内側で前記長辺に沿って形成される2つの隙間部と、前記2つの隙間部で挟まれ、前記振動素子が搭載される搭載部と、前記本体の四隅に形成され、前記搭載部と前記接続部とを接続するアーム部とを有し、
    前記基板の金属パターン上に、導電性接着剤が複数個所に分割されて塗布された後、一体化した状態で、前記台座の接続部と前記金属パターンとが接着されていることを特徴とする水晶デバイス。
  2. 複数個所に分割されて塗布される導電性接着剤の厚みが10μm以上30μm以下であることを特徴とする請求項1記載の水晶デバイス。
  3. 複数個所に分割されて塗布される導電性接着剤の直径が0.10mm以上0.25mm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の水晶デバイス。
  4. 導電性接着剤をシリコン系接着剤としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の水晶デバイス。
  5. 水晶デバイスの製造方法であって、
    本体の長辺に沿って形成され、パッケージの基板と接触する2つの接続部と、前記接続部より前記本体の内側で前記長辺に沿って形成される2つの隙間部と、前記2つの隙間部で挟まれ、前記振動素子が搭載される搭載部と、前記本体の四隅に形成され、前記搭載部と前記接続部とを接続するアーム部とを有する台座に水晶片を搭載し、
    前記パッケージの金属パターン上に、導電性接着剤を複数個所に分割して塗布し、前記導電性接着剤の上に前記台座の前記接続部を搭載して、前記複数に分割されている導電性接着剤を一体化させ、前記台座の接続部と前記金属パターンとを接着することを特徴とする水晶デバイスの製造方法。
JP2019079873A 2019-04-19 2019-04-19 水晶デバイス及びその製造方法 Pending JP2020178260A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019079873A JP2020178260A (ja) 2019-04-19 2019-04-19 水晶デバイス及びその製造方法
US16/831,768 US20200336128A1 (en) 2019-04-19 2020-03-26 Quartz crystal device and method for manufacturing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019079873A JP2020178260A (ja) 2019-04-19 2019-04-19 水晶デバイス及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020178260A true JP2020178260A (ja) 2020-10-29

Family

ID=72832047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019079873A Pending JP2020178260A (ja) 2019-04-19 2019-04-19 水晶デバイス及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20200336128A1 (ja)
JP (1) JP2020178260A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
US20200336128A1 (en) 2020-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002122614A (ja) 加速度センサ
JP2020178260A (ja) 水晶デバイス及びその製造方法
JP2002325024A (ja) 電子部品及び電子部品の基板電極形成方法
JP2020123874A (ja) 振動子及び発振器
JP2010141387A (ja) 圧電振動子、圧電デバイス
JP6845046B2 (ja) 水晶素子および水晶デバイス
JP7094777B2 (ja) 振動素子用の台座、振動子及び発振器
JP6920078B2 (ja) 水晶素子および水晶デバイス
JP6809896B2 (ja) 水晶素子および水晶デバイス
JP2020065211A (ja) 振動素子用の台座、振動子及び発振器
US20210058059A1 (en) Pedestal for vibration element, vibrator, and oscillator
JP6346423B2 (ja) 圧電振動子
WO2021229872A1 (ja) 圧電振動子
JPH09133704A (ja) 加速度センサ
JP2020017864A (ja) 振動素子用の台座、振動子及び発振器
JP2011193315A (ja) 圧電振動片及び圧電デバイス
JP2020010188A (ja) 振動素子用の台座、振動片、振動子及び発振器
JP6904837B2 (ja) 水晶デバイス
JP2020072388A (ja) 振動素子用の台座、振動子及び発振器
JPH11251863A (ja) 圧電振動子
JP2020096271A (ja) 振動素子用の台座、振動子及び発振器
JP2020061603A (ja) 振動片、振動子及び発振器
JP2020108052A (ja) 振動素子用の台座、振動子及び発振器
JP2020014043A (ja) 振動素子用の台座、振動子及び発振器
JP2020014044A (ja) 振動素子用の台座、振動子及び発振器