JP2020176554A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機関始動に際して燃焼制御を適切な時期に開始することのできる内燃機関の制御装置を提供する。【解決手段】制御装置100は、内燃機関10の燃料噴射弁31の油密漏れの有無を判定する。そして、制御装置100は、油密漏れがないと判定される場合には、始動要求に従うモータリングの実行によって上昇する機関回転速度が内燃機関10の共振速度域を超えた後、スロットルバルブ14よりも下流の吸気管内が規定の負圧状態となるようにスロットルバルブ14の開度を調整する負圧確保処理を実行するとともに、負圧確保処理の実行によって吸気管内が規程の負圧状態になった後、内燃機関10の燃焼制御を開始する一方、油密漏れがあると判定される場合には、始動要求に従うモータリングの実行によって上昇する機関回転速度が共振速度域を超えた後、負圧確保処理を実行せずに内燃機関10の燃焼制御を開始する始動時制御を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関するものである。
特許文献1には、機関始動に際して初爆時の機関回転速度が共振速度域を超えるように燃料噴射量などを調整する制御装置が開示されている。
特開2009−228538号公報
機関始動に際しては、燃料噴射や点火などの燃焼制御を開始するのに適した時期が各種の条件により異なるため、そうした各種の条件に応じて燃焼制御を開始することが望まれる。
上記課題を解決するための内燃機関の制御装置は、始動要求があるときには電動機によってモータリングされる内燃機関に適用される。この制御装置は、前記内燃機関が備える燃料噴射弁の油密漏れの有無を判定する油密判定処理を実行するとともに、前記油密漏れがないと判定される場合には、始動要求に従う前記モータリングの実行によって上昇する前記内燃機関の機関回転速度が当該内燃機関の共振速度域を超えた後、前記内燃機関のスロットルバルブよりも下流の吸気管内が規定の負圧状態となるようにスロットルバルブの開度を調整する負圧確保処理を実行するとともに、当該負圧確保処理の実行によって前記吸気管内が前記負圧状態になった後、前記内燃機関の燃焼制御を開始する一方、前記油密漏れがあると判定される場合には、始動要求に従う前記モータリングの実行によって上昇する前記内燃機関の機関回転速度が前記共振速度域を超えた後、前記負圧確保処理を実行せずに前記内燃機関の燃焼制御を開始する始動時制御を実行する。
同構成によれば、モータリングの実行によって機関回転速度が共振速度域を超えた後、燃焼制御が開始されて初爆が起きる。ここで、燃料噴射弁に油密漏れがない場合には、機関回転速度が共振速度域を超えた後、上記吸気管内が規定の負圧状態になることで内燃機関の吸入空気量が減少した状態になってから燃焼制御が開始される。このようにして吸入空気量が減少した状態になってから燃焼制御を開始する場合には、機関回転速度が共振速度域を超えた後、ただちに燃焼制御を開始する場合と比べて、初爆発生時の機関出力トルクが小さくなるため、初爆時に発生しやすい始動ショックを抑えることができる。
ここで、燃料噴射弁に油密漏れがある場合に上記負圧確保処理を実行すると、確保された負圧により燃料噴射弁から燃料が漏れるおそれがあり、混合気の燃焼が起きる前に燃料噴射弁から燃料が漏れると、その漏れた燃料は未燃のまま排気通路に排出されるおそれがある。そこで、同構成では、燃料噴射弁に油密漏れがある場合には、機関回転速度が共振速度域を超えた後、上記負圧確保処理を実行せずに燃焼制御を開始するようにしている。従って、機関始動時に未燃燃料が排気通路に排出されることを抑えることができるようになる。
このようにして同構成によれば、燃料噴射弁に油密漏れがない場合には、機関回転速度が共振速度域を超えた後、負圧を確保してから燃焼制御を開始することにより、始動ショックを抑えるのに適した時期に燃焼制御を開始することができる。また、燃料噴射弁に油密漏れがある場合には、機関回転速度が共振速度域を超えた後、速やかに燃焼制御を開始することにより、排気通路への未燃燃料の排出を抑えるのに適した時期に燃焼制御を開始することができる。
なお、上記規定の負圧とは、燃焼制御の開始により発生する初爆によって起きるおそれのある始動ショックを許容範囲内に収めることのできる程度に吸入空気量が減少しているときの負圧とすることが好ましく、例えばアイドル運転時に得られる負圧などが挙げられる。
上記制御装置において、前記始動時制御は、前記内燃機関の温度が規定の温度以下であるという条件、及び前記電動機を駆動するバッテリの温度が規定の温度以下であるという条件、及び前記バッテリの充電率が規定の充電率以下であるという条件のうちの少なくとも1つが成立する場合には、始動要求に従う前記モータリングの実行によって上昇する前記内燃機関の機関回転速度が前記共振速度域に達する前に前記内燃機関の燃焼制御を開始する処理を実行してもよい。
内燃機関の温度が規定の温度以下であって当該内燃機関のフリクションが大きいとき、あるいは電動機を駆動するバッテリの温度が規定の温度以下であって電動機の出力トルクが低いとき、あるいはバッテリの充電率が規定の充電率以下であって電動機の駆動可能時間が短いときには、モータリングによって上昇する機関回転速度が上記共振速度域に達する前にバッテリの蓄電量が不足してしまい、機関回転速度が共振速度域を超えることは困難になるおそれがある。そして、実際に機関回転速度が共振速度域を超えることができない場合には、上記燃焼制御が開始されないため、内燃機関を始動させることができなくなる。この点、同構成によれば、機関回転速度が共振速度域に達する前にバッテリの蓄電量が不足してしまうおそれがある場合には、機関回転速度が共振速度域に達する前に燃焼制御が開始される。そのため、燃焼制御の開始によって初爆が発生し、その後機関回転速度が上昇する過程で共振速度域を通過する際には、機関振動が大きくなるものの、少なくとも内燃機関を始動させることができる。
上記制御装置において、前記始動時制御は、前記内燃機関を始動させる際、前記内燃機関の出力トルクの要求値が規定の値以上の場合には、始動要求に従う前記モータリングの実行によって上昇する前記内燃機関の機関回転速度が前記共振速度域を超えた後、前記負圧確保処理を実行せずに前記内燃機関の燃焼制御を開始する処理を実行してもよい。
同構成によれば、内燃機関を始動させる際の当該内燃機関の出力トルクの要求値が規定の値以上に大きい場合、つまり機関始動に際して速やかに機関出力を高めたい場合には、機関回転速度が共振速度域を超えた後、上記負圧確保処理を実行せずに燃焼制御が開始される。そのため、機関回転速度が共振速度域を超えた後、上記負圧確保処理を実行して負圧を確保してから燃焼制御を開始する場合と比較して、機関始動の際にはより早期に機関出力を高めることができる。
上記制御装置において、前記内燃機関は、前記燃料噴射弁内の燃圧を検出するセンサを備えており、前記油密判定処理は、前記内燃機関の運転停止に低下した前記燃圧の低下量を前記センサの検出値から算出し、その算出した低下量が規定の判定値以上である場合に前記油密漏れありと判定する処理を実行してもよい。
燃料噴射弁に油密漏れがある場合には、内燃機関の運転停止中に燃料噴射弁内の燃圧が低下していくため、そうした運転停止中に低下した燃圧の低下量に基づいて油密漏れの有無を判定することが可能である。そこで、同構成では、そうした燃圧の低下量をセンサの検出値から算出し、その算出した低下量が規定の判定値以上である場合に油密漏れありと判定する処理を実行するようにしているため、当該構成によれば、油密漏れの有無を適切に判定することができる。
上記制御装置において、前記油密判定処理は、始動前における前記内燃機関の運転停止時間が規定の判定値以上である場合に前記油密漏れありと判定する処理を実行してもよい。
燃料噴射弁に油密漏れがある場合には、内燃機関の運転停止中に燃料噴射弁から燃料が徐々に漏れていくため、運転停止時間が長いほど漏れ量も多くなる。このようにして漏れ量が多い状態でモータリングが行われると、燃焼が開始されるまでの間において未燃燃料が排気通路に排出されるおそれがある。そのため、燃料の漏れ量が多いときには燃焼制御をできるだけ早い時期に開始して、漏れた燃料を早期に燃焼させるようにすれば、排気通路に排出される未燃燃料の量を抑えることができる。そこで、同構成では、始動前における内燃機関の運転停止時間が規定の判定値以上である場合には油密漏れありと判定する処理を実行するようにしている。従って、運転停止時間が規定の判定値以上であって燃料噴射弁から漏れた燃料の量が多くなっている可能性がある場合には、油密漏れありと判定されることにより、機関始動に際しては、上記負圧確保処理を実行することなく速やかに燃焼制御が開始される。そのため、燃料噴射弁に油密漏れがある場合でも、排気通路に排出される未燃燃料の量を抑えることができる。
上記制御装置において、前記負圧確保処理を実行した場合には、前記燃焼制御を開始するときの前記内燃機関の点火時期を、混合気の燃焼が可能な範囲で最も機関出力が低くなる点火時期である出力抑制用点火時期に設定する処理を実行してもよい。
同構成によれば、燃焼制御を開始するときの点火時期が上記出力抑制用点火時期に設定されるため、初爆が起きたときの機関出力が抑えられるようになる。従って、始動ショックを抑えるために負圧確保処理を実行した場合において、その始動ショックをより一層抑えることができる。
上記制御装置において、前記電動機を第1電動機とし、車両の駆動輪に接続された駆動軸に動力を伝える電動機を第2電動機としたときに、前記内燃機関の出力軸は、前記内燃機関の出力を前記第1電動機の出力軸と前記駆動軸とに分配する遊星ギヤ機構に接続されており、前記燃焼制御を開始したときの前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」よりも低いトルクであり、且つ初爆発生後の要求点火時期が前記出力抑制用点火時期よりも進角側の時期である場合には、前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えるまで、前記出力抑制用点火時期から前記要求点火時期への点火時期の変更を保留する処理を実行してもよい。
上記遊星ギヤ機構を備える車両に搭載される内燃機関を上記第1電動機でモータリングして始動させる際には、上記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」よりも低いトルクから「0Nm」を超えたトルクへと変化する場合があり、このようにして第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を跨ぐ際には、上記遊星ギヤ機構の歯車から歯打ち音が発生することがある。ここで、第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を跨ぐ際に内燃機関の出力トルクが急増すると、そうした歯打ち音が大きくなるおそれがある。
この点、同構成によれば、初爆発生後の要求点火時期が上記出力抑制用点火時期よりも進角側の時期であって機関出力が増大する場合には、第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えるまで出力抑制用点火時期から当該要求点火時期への点火時期の変更が保留される。そのため、第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を跨ぐ際の内燃機関の出力トルクの急増が抑えられ、これにより遊星ギヤ機構から発生する歯打ち音を抑えることができる。
上記制御装置において、前記電動機を第1電動機とし、車両の駆動輪に接続された駆動軸に動力を伝える電動機を第2電動機としたときに、前記内燃機関の出力軸は、前記内燃機関の出力を前記第1電動機の出力軸と前記駆動軸とに分配する遊星ギヤ機構に接続されており、前記燃焼制御を開始したときの前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」よりも低いトルクであり、且つ初爆発生後の要求点火時期が前記出力抑制用点火時期よりも進角側の時期である場合には、前記出力抑制用点火時期から前記要求点火時期へと点火時期を変更する過程での点火時期の変化率であって前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えるまでの変化率を、前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えた後の変化率よりも小さくする処理を実行してもよい。
上述したように、上記遊星ギヤ機構を備える車両に搭載される内燃機関を上記第1電動機でモータリングして始動させる際には、上記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」よりも低いトルクから「0Nm」を超えたトルクへと変化する場合があり、このようにして第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を跨ぐ際には、上記遊星ギヤ機構の歯車から歯打ち音が発生することがある。ここで、第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を跨ぐ際に内燃機関の出力トルクが急増すると、そうした歯打ち音が大きくなるおそれがある。
この点、同構成によれば、初爆発生後の要求点火時期が上記出力抑制用点火時期よりも進角側の時期であって機関出力が増大する場合には、第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えるまで出力抑制用点火時期から当該要求点火時期へと点火時期を変更する過程での点火時期の変化率が小さくされることから内燃機関の出力トルクの増加が緩やかになる。そのため、第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を跨ぐ際の内燃機関の出力トルクの急増が抑えられ、これにより遊星ギヤ機構から発生する歯打ち音を抑えることができる。
上記制御装置において、前記内燃機関は、吸気バルブのバルブタイミングを変更する可変動弁機構を備えており、前記負圧確保処理を実行した場合には、前記燃焼制御を開始するときの前記バルブタイミングを、混合気の燃焼が可能な範囲で最も機関出力が低くなるバルブタイミングである出力抑制用バルブタイミングに設定する処理を実行してもよい。
同構成によれば、燃焼制御を開始するときのバルブタイミングが上記出力抑制用バルブタイミングに設定されるため、初爆が起きたときの機関出力が抑えられるようになる。従って、始動ショックを抑えるために負圧確保処理を実行した場合において、その始動ショックをより一層抑えることができる。
上記制御装置において、前記電動機を第1電動機とし、車両の駆動輪に接続された駆動軸に動力を伝える電動機を第2電動機としたときに、前記内燃機関の出力軸は、前記内燃機関の出力を前記第1電動機の出力軸と前記駆動軸とに分配する動力分配機構に接続されており、前記燃焼制御を開始したときの前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」よりも低いトルクであり、且つ初爆発生後の要求バルブタイミングが前記出力抑制用バルブタイミングよりも進角側のタイミングである場合には、前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えるまで、前記出力抑制用バルブタイミングから前記要求バルブタイミングへのバルブタイミングの変更を保留する処理を実行してもよい。
上述したように、上記遊星ギヤ機構を備える車両に搭載される内燃機関を上記第1電動機でモータリングして始動させる際には、上記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」よりも低いトルクから「0Nm」を超えたトルクへと変化する場合があり、このようにして第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を跨ぐ際には、上記遊星ギヤ機構の歯車から歯打ち音が発生することがある。ここで、第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を跨ぐ際に内燃機関の出力トルクが急増すると、そうした歯打ち音が大きくなるおそれがある。
この点、同構成によれば、初爆発生後の要求バルブタイミングが上記出力抑制用バルブタイミングよりも進角側のタイミングであって機関出力が増大する場合には、第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えるまで出力抑制用バルブタイミングから当該要求バルブタイミングへのバルブタイミングの変更が保留される。そのため、第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を跨ぐ際の内燃機関の出力トルクの急増が抑えられ、これにより遊星ギヤ機構から発生する歯打ち音を抑えることができる。
上記制御装置において、前記電動機を第1電動機とし、車両の駆動輪に接続された駆動軸に動力を伝える電動機を第2電動機としたときに、前記内燃機関の出力軸は、前記内燃機関の出力を前記第1電動機の出力軸と前記駆動軸とに分配する遊星ギヤ機構に接続されており、前記燃焼制御を開始したときの前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」よりも低いトルクであり、且つ初爆発生後の要求バルブタイミングが前記出力抑制用バルブタイミングよりも進角側のタイミングである場合には、前記出力抑制用バルブタイミングから前記要求バルブタイミングへとバルブタイミングを変更する過程でのバルブタイミングの変化率であって前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えるまでの変化率を、前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えた後の変化率よりも小さくする処理を実行してもよい。
上述したように、上記遊星ギヤ機構を備える車両に搭載される内燃機関を上記第1電動機でモータリングして始動させる際には、上記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」よりも低いトルクから「0Nm」を超えたトルクへと変化する場合があり、このようにして第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を跨ぐ際には、上記遊星ギヤ機構の歯車から歯打ち音が発生することがある。ここで、第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を跨ぐ際に内燃機関の出力トルクが急増すると、そうした歯打ち音が大きくなるおそれがある。
この点、同構成によれば、初爆発生後の要求バルブタイミングが上記出力抑制用バルブタイミングよりも進角側のタイミングであって機関出力が増大する場合には、第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えるまで出力抑制用バルブタイミングから当該要求バルブタイミングへとバルブタイミングを変更する過程でのバルブタイミングの変化率が小さくされることから内燃機関の出力トルクの増加が緩やかになる。そのため、第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を跨ぐ際の内燃機関の出力トルクの急増が抑えられ、これにより遊星ギヤ機構から発生する歯打ち音を抑えることができる。
第1実施形態における内燃機関の制御装置を備えるハイブリッド車両の構成を示す模式図。 同実施形態の内燃機関の構成を示す模式図。 同実施形態の制御装置が実行する始動時制御の手順を示すフローチャート。 第2実施形態の制御装置が実行する処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態の制御装置が実行する処理の手順を示すフローチャート。 第3実施形態の制御装置が実行する処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態の制御装置が実行する処理の手順を示すフローチャート。 第1実施形態の変更例における始動時制御の手順についてその一部を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、内燃機関の制御装置を具体化した第1実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すように、車両500は、内燃機関10及び電動機を原動機として備えるハイブリッド車両であり、電動機としては、第1電動機である第1モータジェネレータ(以下、第1MGと記載する)71と、第2電動機である第2モータジェネレータ(以下、第2MGと記載する)72とを備えている。
車両500は、遊星ギヤ機構40を備えている。遊星ギヤ機構40は、内燃機関10の出力を第1MG71の出力軸である回転子と駆動輪62に接続された駆動軸60とに分配する機構であり、サンギヤ41と、サンギヤ41と同軸配置されているリングギヤ42とを有している。サンギヤ41とリングギヤ42との間には、サンギヤ41及びリングギヤ42の双方と噛み合う複数のピニオンギヤが配置されており、各ピニオンギヤはキャリア44にて支持されている。
キャリア44には内燃機関10のクランクシャフト34が接続されており、サンギヤ41には、第1MG71の回転子が接続されている。また、リングギヤ42には駆動軸60が接続されており、この駆動軸60はデファレンシャルギヤ61を介して駆動輪62に接続されている。第1MG71は機関出力を利用して発電を行う発電機として機能するとともに、内燃機関10の始動時には始動用スタータ(電動機)として機能する。
第2MG72の回転子は、減速機構50を介して駆動軸60に接続されている。第2MG72は、駆動輪62の駆動力を発生する電動機として機能するとともに、車両500の減速時には回生ブレーキによる発電を行う発電機として機能する。
第1MG71及び第2MG72は、PCU(Power Control Unit)200を介してバッテリ78との間で電力の授受を行う。PCU200は、バッテリ78から入力された直流電圧を昇圧して出力する昇圧コンバータや、昇圧コンバータで昇圧された直流電圧を交流電圧に変換して各MG71、72に出力するインバータなどを備えている。
図2に示すように、内燃機関10には、サージタンク13を備える吸気通路11と吸気ポート12とを通じて燃焼室30に空気が吸入されるとともに、燃料噴射弁31から吸気ポート12内に噴射された燃料が燃焼室30に供給される。こうして燃焼室30に供給された空気及び燃料にて構成される混合気に対して点火プラグ32による点火が行われると、混合気が燃焼してピストン33が往復移動し、内燃機関10の出力軸であるクランクシャフト34が回転する。燃焼後の混合気は排気として燃焼室30から排気ポート22を介して排気通路21に排出される。
内燃機関10の吸気通路11には、吸入空気量を調整するスロットルバルブ14が設けられている。このスロットルバルブ14の開度は、電動モータによって調整される。
吸気ポート12には吸気バルブ15が設けられており、排気ポート22には排気バルブ25が設けられている。これら吸気バルブ15及び排気バルブ25は、クランクシャフト34の回転がそれぞれ伝達される吸気カムシャフト16及び排気カムシャフト26の回転に伴って開閉動作する。
吸気カムシャフト16には、クランクシャフト34に対する吸気カムシャフト16の相対位相を調節することにより吸気バルブ15の開閉タイミングであるバルブタイミングを変更する可変動弁機構17が設けられている。
図1に示すように、内燃機関10の制御や、PCU200を介した第1MG71及び第2MG72の各制御などは、車両500に搭載された制御装置100によって実行される。
制御装置100は、中央処理装置(以下、CPUという)110や、制御用のプログラムやデータが記憶されたメモリ120を備えている。そして、メモリ120に記憶されたプログラムをCPU110が実行することにより各種制御を実行する。なお、図示はしないが、制御装置100は、内燃機関10の制御ユニットやPCU200の制御ユニットなど、複数の制御ユニットで構成されている。
制御装置100には、クランクシャフト34の回転角を検出するクランク角センサ80、吸気カムシャフト16の位相を検出するカム角センサ81、内燃機関10の吸入空気量GAを検出するエアフロメータ82、内燃機関10の冷却水の温度である冷却水温THWを検出する水温センサ83が接続されている。また、制御装置100には、燃料噴射弁31内の燃料の圧力である燃圧FPを検出する燃圧センサ84、車両500の車速SPを検出する車速センサ85、アクセルペダルの操作量であるアクセル操作量ACCPを検出するアクセルポジジョンセンサ86、バッテリ78の温度であるバッテリ温度THBを検出する温度センサ88も接続されている。そして、それら各種センサからの出力信号が制御装置100に入力される。なお、制御装置100は、クランク角センサ80の出力信号Scrに基づいて機関回転速度NEを算出するとともに、クランク角センサ80の出力信号Scr及びカム角センサ81の出力信号Scaに基づいて吸気バルブ15の実際のバルブタイミングである実バルブタイミングを算出する。また、制御装置100は、バッテリ78の充電率(以下、SOCという)も算出する。
そして、制御装置100は、上記各種センサの検出信号に基づいて機関運転状態を把握し、その把握した機関運転状態に応じて燃料噴射弁31の燃料噴射制御、点火プラグ32の点火時期制御、吸気バルブ15のバルブタイミング制御、及びスロットルバルブ14の開度制御等といった各種の機関制御を実施する。
制御装置100は、上記バルブタイミング制御として、機関回転速度NE及び機関負荷率KLなどに基づいて吸気バルブ15のバルブタイミングの制御目標値である要求バルブタイミングを算出する。そして実バルブタイミングが要求バルブタイミングとなるように可変動弁機構17の駆動制御を行うことにより、吸気バルブ15のバルブタイミング制御を行う。なお、本実施形態では、吸気バルブ15のバルブタイミングが最も遅角側のタイミングになっているときを基準タイミングとし、この基準タイミングからの進角量を用いて吸気バルブ15のバルブタイミングを表している。
また、制御装置100は、上記点火時期制御として、機関回転速度NE及び機関負荷率KLなどに基づいて点火時期の制御目標値である要求点火時期を算出する。そしてクランクシャフト34の回転位置が要求点火時期に相当する位置になると点火プラグ32の火花放電を実施して、混合気の点火を行う。なお、本実施形態では、圧縮上死点を基準にしてこの基準位置からの進角量を用いて点火時期を表している。
そして、制御装置100は、アクセル操作量ACCP及び車速SPなどに基づいて車両500の駆動力の要求値である車両要求出力を算出する。さらに、制御装置100は、車両要求出力やSOC等に基づき、内燃機関10の出力トルクの要求値である機関要求トルクTEと、第1MG71の力行トルクまたは回生トルクの要求値である第1MG要求トルクTM1と、第2MG72の力行トルクまたは回生トルクの要求値である第2MG要求トルクTM2とをそれぞれ演算する。そして、制御装置100は、機関要求トルクTEに応じて内燃機関10の出力制御を行うとともに、第1MG要求トルクTM1及び第2モMG要求トルクTM2に応じて第1MG71及び第2MG72のトルク制御を行うことにより、車両500の走行に必要なトルク制御を行う。
また、制御装置100は、機関要求トルクTEが「0」であって内燃機関10の運転を停止することが可能な場合には、内燃機関10の運転を停止する。そして、機関要求トルクTEが「0」を超えると、制御装置100は、運転を停止していた内燃機関10の始動を開始する。
次に、運転停止中の内燃機関10を始動する際に実施される始動時制御について説明する。
図3に、制御装置100が実施する始動時制御の処理手順を示す。なお、図3に示す一連の処理は、運転が停止している内燃機関10に対して始動要求が生じると開始されるものであり、制御装置100のメモリ120に記憶されたプログラムをCPU110が実行することにより実現される。また、以下では、先頭に「S」が付与された数字によって、ステップ番号を表現する。
この制御を開始すると、制御装置100は、モータリングを開始する(S100)。このモータリングとは、燃焼が停止した状態の内燃機関10のクランクシャフト34を第1MG71の動力で回転させる制御であり、モータリングが開始されてクランクシャフト34が回転すると、内燃機関10の各気筒では空気の吸入及び排出が行われるようになる。
次に、制御装置100は、以下の条件(A)〜条件(C)の少なくとも1つが成立するか否かを判定する(S110)。
条件(A):現在の冷却水温THW≦閾値THWref。
条件(B):現在のバッテリ温度THB≦閾値THBref。
条件(C):現在のSOC≦閾値SOCref。
閾値THWref、閾値THBref、及び閾値SOCrefには、以下のような値が予め設定されている。
まず、本実施形態では基本的に、モータリングによって上昇する機関回転速度が内燃機関10の共振速度域を超えてから、燃料噴射や点火といった燃焼制御を開始するようにしている。
ここで、冷却水温THWが規定の温度以下であって内燃機関10の温度が低く当該内燃機関10のフリクションが大きいとき、あるいは第1MG71を駆動するバッテリ78の温度が規定の温度以下であって第1MG71の出力トルクが低いとき、あるいはSOCが規定のSOC以下であって第1MG71の駆動可能時間が短いときには、モータリングによって上昇する機関回転速度が共振速度域に達する前にバッテリ78の蓄電量が不足してしまい、機関回転速度が共振速度域を超えることは困難になるおそれがある。そこで、上記閾値THWref、上記閾値THBref、及び上記閾値SOCrefには、上述したバッテリ78の蓄電量不足が生じることにより、機関回転速度が共振速度域を超えることが困難になるおそれがあるか否かを適切に判定することのできる値がそれぞれ設定されている。
そして、条件(A)、条件(B)、条件(C)のうちの少なくとも1つが成立すると判定する場合(S110:YES)、制御装置100は、現在の機関回転速度NEが第1閾値NErefa以上であるか否かを判定する(S120)。第1閾値NErefaは、内燃機関10の共振速度域の範囲内における最低回転速度よりも低い機関回転速度であって、燃焼制御を開始することにより混合気の燃焼運転を開始させることのできる機関回転速度の下限値が予め設定されている。
制御装置100は、機関回転速度NEが第1閾値NErefa以上になるまでS120の処理を繰り返し実行する。そして、制御装置100は、機関回転速度NEが第1閾値NErefa以上であると判定すると(S120:YES)、機関始動に適した燃料噴射量にて燃料噴射を開始すると共に機関始動に適した点火時期にて点火を開始することにより燃焼制御を開始する(S190)。そして、本制御を終了する。
一方、S110にて、条件(A)、条件(B)、条件(C)の全てが成立しないと判定する場合(S110:NO)、制御装置100は、現在の機関回転速度NEが上記共振速度域を超えた否かを判定する(S130)。このS130では、現在の機関回転速度NEが予め定めた第2閾値以上である場合に、制御装置100は、現在の機関回転速度NEが上記共振速度域を超えたと判定する。なお、上記第2閾値には、内燃機関10の共振速度域の範囲内における最高回転速度よりも高い機関回転速度が設定されている。
そして、制御装置100は、機関回転速度NEが共振速度域を超えるまでS130の処理を繰り返し実行し、機関回転速度NEが共振速度域を超えたと判定すると(S130:YES)、現在の機関要求トルクTEが閾値TEref以上であるか否かを判定する(S140)。この閾値TErefとしては、機関要求トルクTEが当該閾値TEref以上であることに基づき、今回の機関始動に際しては車両500の運転者から速やかに機関出力を高めたい旨の要求があることを適切に判定できるようにその値の大きさが予め設定されている。
そして、機関要求トルクTEが閾値TEref以上であると判定する場合(S140:YES)、制御装置100は、後述する負圧確保処理を実行することなく、ただちに燃料噴射及び点火を開始することにより燃焼制御を開始して(S190)、本処理を終了する。
一方、S140にて、機関要求トルクTEが閾値TEref未満であると判定する場合(S140:NO)、制御装置100は、燃料噴射弁31に油密漏れがあるか否かを判定する(S150)。S150にて制御装置100は、燃料噴射弁31の油密漏れの有無を判定する油密判定処理を実行する。この油密漏れ判定処理では、内燃機関10の運転が停止された直後に検出した燃圧FPeから始動要求が生じたときに検出した燃圧FPsを減じた値、つまり内燃機関10の運転停止中における燃圧FPの低下量が算出される。そして、その算出された低下量が予め設定された閾値ΔFpref以上である場合には油密漏れありと判定する一方、算出された低下量が閾値ΔFpref未満である場合には油密漏れなしと判定する。なお、この油密判定処理を他のタイミング、例えば内燃機関10の始動要求が生じたときに実行してもよく、この場合には、S150にて制御装置100は、油密判定処理の結果を取得する。
そして、油密漏れがあると判定する場合(S150:YES)、制御装置100は、後述する負圧確保処理を実行することなく、ただちに燃料噴射及び点火を開始することにより燃焼制御を開始して(S190)、本処理を終了する。
一方、S150にて油密漏れがないと判定する場合(S150:NO)、制御装置100は、スロットルバルブ14の開度であるスロットル開度を、アイドル運転時の開度であるアイドル開度に設定する(S160)。モータリングが行われているときにスロットル開度をアイドル開度に設定するS160の処理は、内燃機関10のスロットルバルブ14よりも下流の吸気管内(例えばサージタンク13内など)が規定の負圧状態となるようにスロットルバルブ14の開度を調整する負圧確保処理となっている。
こうして負圧確保処理を開始すると、制御装置100は、燃焼制御を開始するときの要求点火時期として出力抑制用点火時期を設定するとともに、燃焼制御を開始するときの要求バルブタイミングとして出力抑制用バルブタイミングを設定する(S170)。上記出力抑制用点火時期とは、混混合気の燃焼が可能な範囲で最も機関出力が低くなる点火時期であって予め定められている。また、上記出力抑制用バルブタイミングとは、混合気の燃焼が可能な範囲で最も機関出力が低くなるバルブタイミングであって予め定められている。例えば本実施形態の場合、吸気バルブ15のバルブタイミングの可変範囲内において最も遅角側のバルブタイミングが出力抑制用バルブタイミングとして設定されている。
次に、制御装置100は、現在のサージタンク13内の圧力である吸気管圧力Pが閾値Pref以下になったか否か、つまり上記規定の負圧状態になったか否かを判定する(S180)。この閾値Prefには、燃焼制御の開始により発生する初爆によって起きるおそれのある始動ショックを許容範囲内に収めることのできる程度に吸入空気量が減少しているときの負圧が設定されており、例えば本実施形態では、アイドル運転時に得られる負圧が設定されている。また、制御装置100は、S160においてスロットル開度をアイドル開度に設定してからのクランクシャフト34の回転回数が予め定めた回数以上になると、吸気管圧力Pが閾値Pref以下になったと判定する。この他、吸気管圧力Pを実際に計測してその計測値が閾値Pref以下になったか否かを判定したり、吸入空気量GAがアイドル運転時の吸入空気量以下となった場合に吸気管圧力Pが閾値Pref以下になったと判定してもよい。
そして、制御装置100は、吸気管圧力Pが閾値Pref以下になったと判定するまでS180の処理を繰り返し実行し、吸気管圧力Pが閾値Pref以下になったと判定すると(S180:YES)、機関始動に適した燃料噴射量にて燃料噴射を開始すると共に上記出力抑制用点火時期による点火を開始することにより燃焼制御を開始する(S190)。そして、制御装置100は、本制御を終了する。
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
(1)第1MG71によるモータリングの実行によって機関回転速度NEが共振速度域を超えた後、燃焼制御が開始されて初爆が起きる。ここで、図3に示したS130の処理にて機関回転速度NEが共振速度域を超えたと判定された後、S150の処理にて燃料噴射弁31に油密漏れがないと判定される場合には(S150:NO)、S160の処理にて負圧確保処理が実行される。そして、この負圧確保処理の実行によってサージタンク13内が規定の負圧状態になることで内燃機関10の吸入空気量が減少した状態になったと判定される場合には(S180:YES)、S190の処理にて燃焼制御が開始される。このようにして吸入空気量が減少した状態になってから燃焼制御が開始されることから、機関回転速度NEが共振速度域を超えた後、ただちに燃焼制御を開始する場合と比べて、初爆発生時の機関出力トルクは小さくなるため、初爆時に発生しやすい始動ショックを抑えることができる。
他方、燃料噴射弁31に油密漏れがある場合に上記負圧確保処理を実行すると、確保された負圧により燃料噴射弁31から燃料が漏れるおそれがあり、混合気の燃焼が起きる前に燃料噴射弁31から燃料が漏れると、その漏れた燃料は未燃のまま排気通路21に排出されるおそれがある。この点、本実施形態では、図3に示したS130の処理にて機関回転速度NEが共振速度域を超えたと判定された後、S150の処理にて燃料噴射弁31に油密漏れがあると判定される場合には(S150:YES)、上記負圧確保処理を実行せずに、S190の処理にて燃焼制御が開始される。従って、機関始動時に未燃燃料が排気通路21に排出されることを抑えることができる。
このようにして燃料噴射弁31に油密漏れがない場合には、機関回転速度が共振速度域を超えた後、負圧を確保してから燃焼制御を開始することにより、始動ショックを抑えるのに適した時期に燃焼制御を開始することができる。また、燃料噴射弁31に油密漏れがある場合には、機関回転速度NEが共振速度域を超えた後、速やかに燃焼制御を開始することにより、排気通路21への未燃燃料の排出を抑えるのに適した時期に燃焼制御を開始することができる。
(2)上記条件(A)〜条件(C)のうちの少なくとも1つが成立する場合には、モータリングによって上昇する機関回転速度が共振速度域に達する前にバッテリ78の蓄電量が不足してしまい、機関回転速度が共振速度域を超えることは困難になるおそれがある。そして、実際に機関回転速度が共振速度域を超えることができない場合には、上記燃焼制御が開始されないため、内燃機関10を始動させることができなくなる。
この点、本実施形態では、図3に示したS110の処理にて、機関回転速度が共振速度域に達する前にバッテリ78の蓄電量が不足してしまうおそれがあると判定される場合(S110:YES)、S120及びS190の処理が実行されることにより、機関回転速度が共振速度域に達する前に燃焼制御が開始される。そのため、燃焼制御の開始によって初爆が発生し、その後機関回転速度が上昇する過程で共振速度域を通過する際には、機関振動が大きくなるものの、少なくとも内燃機関10を始動させることができる。
(3)図3に示したS130の処理にて、機関回転速度が共振速度域を超えたと判定された後、S140の処理にて内燃機関10を始動させる際の機関要求トルクTEが閾値TEref以上に大きいと判定される場合(S140:YES)、つまり機関始動に際して速やかに機関出力を高めたい旨の要求がある場合には、上記負圧確保処理を実行することなく、S190の処理にて燃焼制御が開始される。そのため、機関回転速度が共振速度域を超えた後、上記負圧確保処理を実行して負圧を確保してから燃焼制御を開始する場合と比較して、機関始動の際にはより早期に機関出力を高めることができる。
(4)燃料噴射弁31に油密漏れがある場合には、内燃機関10の運転停止中に燃料噴射弁31内の燃圧FPが低下していくため、そうした運転停止中に低下した燃圧FPの低下量に基づいて油密漏れの有無を判定することが可能である。
そこで、本実施形態では、図3に示したS150での油密判定処理において、そうした燃圧FPの低下量(FPe−FPs)をセンサの検出値から算出し、その算出した低下量が閾値ΔFPref以上である場合に油密漏れありと判定するようにしているため、油密漏れの有無を適切に判定することができる。
(5)図3に示したS160の処理にて負圧確保処理を実行した場合には、S170の処理が実行されることにより、燃焼制御を開始するときの内燃機関10の点火時期が上記出力抑制用点火時期に設定されるため、初爆が起きたときの機関出力が抑えられるようになる。従って、始動ショックを抑えるために負圧確保処理を実行した場合において、その始動ショックをより一層抑えることができる。
(6)図3に示したS160の処理にて負圧確保処理を実行した場合には、S170の処理が実行されることにより、燃焼制御を開始するときの吸気バルブ15のバルブタイミングが上記出力抑制用バルブタイミングに設定されるため、初爆が起きたときの機関出力が抑えられるようになる。従って、始動ショックを抑えるために負圧確保処理を実行した場合において、その始動ショックをより一層抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、内燃機関の制御装置の第2実施形態について、図4及び図5を参照して説明する。
上記遊星ギヤ機構40を備える車両500に搭載された内燃機関10を上記第1MG71でモータリングして始動させる際には、上記第2MG要求トルクTM2が「0Nm」よりも低いトルクから「0Nm」を超えたトルクへと変化することがある。このようにして第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を跨ぐ際には、遊星ギヤ機構40の歯車からバックラッシに起因する歯打ち音が発生しやすい。ここで、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を跨ぐ際に内燃機関10の出力トルクが急増すると、そうした歯打ち音が大きくなるおそれがある。
そこで、本実施形態では、そうした歯打ち音の発生を抑えるために制御装置100は、図4及び図5に示す各処理を実行する。
なお、図4及び図5に示す一連の処理は、図3に示したS170の処理、つまり出力抑制用点火時期及び出力抑制用バルブタイミングが設定された状態で燃焼制御が開始されると実行される。
図4に示す処理を開始すると、制御装置100は、現在の第2MG要求トルクTM2が「0Nm」よりも低いトルクであるか否かを判定する(S300)。そして、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」よりも低いトルクではないと判定する場合(S300:NO)、制御装置100は、本処理を終了する。
一方、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」よりも低いトルクであると判定する場合(S300:YES)、制御装置100は、初爆が発生したか否かを判定する(S310)。
そして、制御装置100は、初爆が発生したと判定するまでS310の処理を繰り返し実行し、初爆が発生したと判定すると(S310:YES)、初爆発生後の要求点火時期が上記出力抑制用点火時期よりも進角側の時期か否かを判定する(S320)。
そして、初爆発生後の要求点火時期が上記出力抑制用点火時期よりも進角側の時期ではないと判定する場合(S320:NO)、制御装置100は、本処理を終了する。
一方、初爆発生後の要求点火時期が上記出力抑制用点火時期よりも進角側の時期であると判定する場合(S320:YES)、制御装置100は、内燃機関10の点火時期を出力抑制用点火時期に維持する(S330)。
次に、制御装置100は、現在の第2MG要求トルクTM2が「0Nm」よりも大きいトルクであるか否か、つまり現在の第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えたか否かを判定する(S340)。
そして、制御装置100は、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えたと判定するまでS340の処理を繰り返し実行する。
次に、制御装置100は、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えたと判定すると(S340:YES)、内燃機関10の点火時期を、上記出力抑制用点火時期よりも進角側の時期となっている上記要求点火時期に変更して(S350)、本処理を終了する。
また、図5に示す処理を開始すると、制御装置100は、現在の第2MG要求トルクTM2が「0Nm」よりも低いトルクであるか否かを判定する(S300)。そして、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」よりも低いトルクではないと判定する場合(S300:NO)、制御装置100は、本処理を終了する。
一方、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」よりも低いトルクであると判定する場合(S400:YES)、制御装置100は、初爆が発生したか否かを判定する(S410)。
そして、制御装置100は、初爆が発生したと判定するまでS410の処理を繰り返し実行し、初爆が発生したと判定すると(S410:YES)、初爆発生後の要求バルブタイミングが上記出力抑制用バルブタイミングよりも進角側のタイミングか否かを判定する(S420)。
そして、初爆発生後の要求バルブタイミングが上記出力抑制用バルブタイミングよりも進角側のタイミングではないと判定する場合(S420:NO)、制御装置100は、本処理を終了する。
一方、初爆発生後の要求バルブタイミングが上記出力抑制用バルブタイミングよりも進角側のタイミングであると判定する場合(S420:YES)、制御装置100は、吸気バルブ15のバルブタイミングを出力抑制用バルブタイミングに維持する(S430)。
次に、制御装置100は、現在の第2MG要求トルクTM2が「0Nm」よりも大きいトルクであるか否か、つまり現在の第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えたか否かを判定する(S440)。
そして、制御装置100は、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えたと判定するまでS440の処理を繰り返し実行する。
次に、制御装置100は、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えたと判定すると(S440:YES)、吸気バルブ15のバルブタイミングを、上記出力抑制用バルブタイミングよりも進角側のタイミングとなっている上記要求バルブタイミングに変更して(S450)、本処理を終了する。
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
(7)図4に示したS320の処理にて、初爆発生後の要求点火時期が出力抑制用点火時期よりも進角側の時期であると判定されることにより(S320:YES)、当該要求点火時期を設定することで機関出力が増大する場合には、S330及びS340及びS350の処理が実行される。これにより、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えるまでは出力抑制用点火時期から当該要求点火時期への点火時期の変更が保留される。そのため、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を跨ぐ際の内燃機関10の出力トルクの急増が抑えられ、これにより遊星ギヤ機構40から発生する歯打ち音を抑えることができる。
(8)図5に示したS420の処理にて、初爆発生後の要求バルブタイミングが出力抑制用バルブタイミングよりも進角側のタイミングであると判定されることにより(S420:YES)、当該要求バルブタイミングを設定することで機関出力が増大する場合には、S430及びS440及びS450の処理が実行される。これにより、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えるまでは出力抑制用バルブタイミングから当該要求バルブタイミングへのバルブタイミングの変更が保留される。そのため、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を跨ぐ際の内燃機関10の出力トルクの急増が抑えられ、これによっても遊星ギヤ機構40から発生する歯打ち音を抑えることができる。
(第3実施形態)
次に、内燃機関の制御装置の第3実施形態について、図6及び図7を参照して説明する。
上記第2実施形態では、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を跨ぐ際に遊星ギヤ機構40から発生する歯打ち音を抑えるために、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えるまでは出力抑制用点火時期から上記要求点火時期への点火時期の変更を保留するようにした。また、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えるまでは出力抑制用バルブタイミングから上記要求バルブタイミングへのバルブタイミングの変更も保留するようにした。
一方、本実施形態では、上記図4で説明したS330及びS350の各処理に代えて後述のS500及びS510の処理を実行することにより、上記歯打ち音の発生を抑えるようにしている。また、本実施形態では、上記図5で説明したS430及びS450の各処理に代えて後述のS600及びS610の処理を実行することにより、上記歯打ち音の発生を抑えるようにしている。
以下、第2実施形態との相異点を中心にして本実施形態を説明する。
図6は、図4に示した一連の処理の一部を変更した処理手順を示しており、図4に示した各処理と同一の処理については、同じステップ番号を付している。また、この図6に示す一連の処理も、図3に示したS170の処理、つまり出力抑制用点火時期及び出力抑制用バルブタイミングが設定された状態で燃焼制御が開始されると実行される。
この処理を開始すると、制御装置100は、上述したS300、S310、及びS320の各処理を順次実行する。そして、S320の処理にて、初爆発生後の要求点火時期が上記出力抑制用点火時期よりも進角側の時期であると判定する場合(S320:YES)、制御装置100は、内燃機関10の点火時期を第1変化率HT1にて変更する(S500)。この第1変化率HT1は、出力抑制用点火時期から上記要求点火時期へと内燃機関10の点火時期を変更する過程での点火時期の変化率であり、後述の第2変化率HT2よりも小さい値になっている。また、この第1変化率HT1には、遊星ギヤ機構40からの歯打ち音の発生を抑える上で最適な値が設定される。
次に、制御装置100は、現在の第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えたか否かを判定する(S340)。
そして、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えたと判定すると(S340:YES)、制御装置100は、内燃機関10の点火時期を第2変化率HT2にて変更する(S510)。この第2変化率HT2も、出力抑制用点火時期から上記要求点火時期へと内燃機関10の点火時期を変更する過程での点火時期の変化率であり、上記第1変化率HT1よりも大きい値になっている。また、この第2変化率HT2には、機関出力の急増によるトルクショックの発生を抑えつつ、できる限り速やかに点火時期を上記要求点火時期に変更することのできる値が設定される。そして、制御装置100は本処理を終了する。
また、図7は、図5に示した一連の処理の一部を変更した処理手順を示しており、図5に示した各処理と同一の処理については、同じステップ番号を付している。また、この図7に示す一連の処理も、図3に示したS170の処理、つまり出力抑制用点火時期及び出力抑制用バルブタイミングが設定された状態で燃焼制御が開始されると実行される。
この処理を開始すると、制御装置100は、上述したS400、S410、及びS420の各処理を順次実行する。そして、S420の処理にて、初爆発生後の要求バルブタイミングが上記出力抑制用バルブタイミングよりも進角側のタイミングであると判定する場合(S420:YES)、制御装置100は、吸気バルブ15のバルブタイミングを第1変化率HV1にて変更する(S600)。この第1変化率HV1は、出力抑制用バルブタイミングから上記要求バルブタイミングへとバルブタイミングを変更する過程でのバルブタイミングの変化率であり、後述の第2変化率HV2よりも小さい値になっている。また、この第1変化率HV1には、遊星ギヤ機構40からの歯打ち音の発生を抑える上で最適な値が設定される。
次に、制御装置100は、現在の第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えたか否かを判定する(S440)。
そして、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えたと判定すると(S440:YES)、制御装置100は、吸気バルブ15のバルブタイミングを第2変化率HV2にて変更する(S610)。この第2変化率HT2も、出力抑制用バルブタイミングから上記要求バルブタイミングへとバルブタイミングを変更する過程でのバルブタイミングの変化率であり、上記第1変化率HV1よりも大きい値になっている。また、この第2変化率HV2には、機関出力の急増によるトルクショックの発生を抑えつつ、できる限り速やかにバルブタイミングを上記要求バルブタイミングに変更することのできる値が設定される。そして、制御装置100は本処理を終了する。
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
(9)図6に示したS320の処理にて、初爆発生後の要求点火時期が出力抑制用点火時期よりも進角側の時期であると判定されることにより(S320:YES)、当該要求点火時期を設定することで機関出力が増大する場合には、S500及びS340及びS510の処理が実行される。これにより、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えるまでは、出力抑制用点火時期から当該要求点火時期へと点火時期を変更する過程での点火時期の変化率が上記第1変化率HT1に設定されることにより、点火時期の変化率は小さくなり内燃機関10の出力トルクの増加が緩やかになる。そのため、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を跨ぐ際の内燃機関10の出力トルクの急増が抑えられ、これにより遊星ギヤ機構40から発生する歯打ち音を抑えることができる。
(10)図7に示したS420の処理にて、初爆発生後の要求バルブタイミングが出力抑制用バルブタイミングよりも進角側のタイミングであると判定されることにより(S320:YES)、当該要求バルブタイミングを設定することで機関出力が増大する場合には、S500及びS340及びS510の処理が実行される。これにより、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を超えるまでは、出力抑制用バルブタイミングから当該要求バルブタイミングへとバルブタイミングを変更する過程でのバルブタイミングの変化率が上記第1変化率HV1に設定されることにより、バルブタイミングの変化率は小さくなり内燃機関10の出力トルクの増加が緩やかになる。そのため、第2MG要求トルクTM2が「0Nm」を跨ぐ際の内燃機関10の出力トルクの急増が抑えられ、これによっても遊星ギヤ機構40から発生する歯打ち音を抑えることができる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図3のS150における油密判定処理では、内燃機関10の運転が停止していたときの燃圧FPの低下量に基づいて油密漏れの有無を判定したが、そうしたS150の処理に代えて、図8のS700に示す油密判定処理を実行してもよい。
図8のS700における油密判定処理は、始動前における内燃機関10の運転停止時間TSが規定の閾値TSref以上である場合に油密漏れありと判定する処理となっている。なお、閾値TSrefとしては、運転停止時間TSがこの閾値TSref以上であることに基づき、燃料噴射弁31から許容できない量の燃料が漏れている可能性がある程度に内燃機関10が長時間運転を停止していたことを適切に判定できるように、その値の大きさが予め設定されている。例えば閾値TSrefとしては、数時間程度の時間が設定される。
こうした変更例によれば、次の作用効果が得られる。すなわち、燃料噴射弁31に油密漏れがある場合には、内燃機関10の運転停止中に燃料噴射弁31から燃料が徐々に漏れていくため、運転停止時間TSが長いほど漏れ量も多くなる。このようにして漏れ量が多い状態でモータリングが行われると、燃焼が開始されるまでの間において未燃燃料が排気通路21に排出されるおそれがある。そのため、燃料の漏れ量が多いときには燃焼制御をできるだけ早い時期に開始して、漏れた燃料を早期に燃焼させるようにすれば、排気通路21に排出される未燃燃料の量を抑えることができる。この点、上記変更例では、S700での油密判定処理として、上記運転停止時間TSが閾値TSref以上である場合には油密漏れありと判定する処理を実行するようにしている。従って、運転停止時間TSが閾値TSref以上であって燃料噴射弁31から漏れた燃料の量が多くなっている可能性がある場合には、油密漏れありと判定されることにより(S700:YES)、機関始動に際しては、S160以降の上記負圧確保処理を実行することなく、S190の処理が実行されることにより速やかに燃焼制御が開始される。そのため、燃料噴射弁31に油密漏れがある場合でも、排気通路21に排出される未燃燃料の量を抑えることができる。
・第2実施形態では図4及び図5に示す一連の処理を実行したが、図4に示す一連の処理のみを実行したり、図5に示す一連の処理のみを実行したりしてもよい。
・第3実施形態では図6及び図7に示す一連の処理を実行したが、図6に示す一連の処理のみを実行したり、図7に示す一連の処理のみを実行したりしてもよい。
・第2実施形態において図4に示した一連の処理を実行する代わりに、第3実施形態において図6に示した一連の処理を実行してもよい。
・第2実施形態において図5に示した一連の処理を実行する代わりに、第3実施形態において図7に示した一連の処理を実行してもよい。
・燃料噴射弁31は、内燃機関10の気筒内に燃料を直接噴射する筒内噴射式の燃料噴射弁でもよい。
・第1実施形態の適用対象となる車両はハイブリッド車両に限られるものではなく、車両の原動機として内燃機関のみを備えており、その内燃機関をモータリングする電動機を有する車両でもよい。
・制御装置100はCPU110とメモリ120とを備えており、ソフトウェア処理を実行するものに限らない。例えば、上記各実施形態において実行されるソフトウェア処理の少なくとも一部を処理する専用のハードウェア回路(たとえばASIC等)を備えてもよい。すなわち、制御装置100は、以下の(a)〜(c)のいずれかの構成であればよい。(a)上記処理の全てをプログラムに従って実行する処理装置と、プログラムを記憶するメモリ等のプログラム格納装置とを備える。(b)上記処理の一部をプログラムに従って実行する処理装置及びプログラム格納装置と、残りの処理を実行する専用のハードウェア回路とを備える。(c)上記処理の全てを実行する専用のハードウェア回路を備える。ここで、処理装置及びプログラム格納装置を備えたソフトウェア処理回路や、専用のハードウェア回路は複数であってもよい。すなわち、上記処理は、1または複数のソフトウェア処理回路及び1または複数の専用のハードウェア回路の少なくとも一方を備えた処理回路によって実行されればよい。
10…内燃機関、11…吸気通路、12…吸気ポート、13…サージタンク、14…スロットルバルブ、15…吸気バルブ、16…吸気カムシャフト、17…可変動弁機構、21…排気通路、22…排気ポート、25…排気バルブ、26…排気カムシャフト、30…燃焼室、31…燃料噴射弁、32…点火プラグ、33…ピストン、34…クランクシャフト、40…遊星ギヤ機構、41…サンギヤ、42…リングギヤ、44…キャリア、50…減速機構、60…駆動軸、61…デファレンシャルギヤ、62…駆動輪、71…第1モータジェネレータ(第1MG)、72…第2モータジェネレータ(第2MG)、78…バッテリ、80…クランク角センサ、81…カム角センサ、82…エアフロメータ、83…水温センサ、84…燃圧センサ、85…車速センサ、86…アクセルポジジョンセンサ、88…温度センサ、100…制御装置、110…中央処理装置(CPU)、120…メモリ、200…PCU、500…車両。

Claims (11)

  1. 始動要求があるときには電動機によってモータリングされる内燃機関に適用される制御装置であって、
    前記内燃機関が備える燃料噴射弁の油密漏れの有無を判定する油密判定処理を実行するとともに、
    前記油密漏れがないと判定される場合には、始動要求に従う前記モータリングの実行によって上昇する前記内燃機関の機関回転速度が当該内燃機関の共振速度域を超えた後、前記内燃機関のスロットルバルブよりも下流の吸気管内が規定の負圧状態となるようにスロットルバルブの開度を調整する負圧確保処理を実行するとともに、当該負圧確保処理の実行によって前記吸気管内が前記負圧状態になった後、前記内燃機関の燃焼制御を開始する一方、前記油密漏れがあると判定される場合には、始動要求に従う前記モータリングの実行によって上昇する前記内燃機関の機関回転速度が前記共振速度域を超えた後、前記負圧確保処理を実行せずに前記内燃機関の燃焼制御を開始する始動時制御を実行する
    内燃機関の制御装置。
  2. 前記始動時制御は、前記内燃機関の温度が規定の温度以下であるという条件、及び前記電動機を駆動するバッテリの温度が規定の温度以下であるという条件、及び前記バッテリの充電率が規定の充電率以下であるという条件のうちの少なくとも1つが成立する場合には、始動要求に従う前記モータリングの実行によって上昇する前記内燃機関の機関回転速度が前記共振速度域に達する前に前記内燃機関の燃焼制御を開始する処理を実行する
    請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記始動時制御は、前記内燃機関を始動させる際、前記内燃機関の出力トルクの要求値が規定の値以上の場合には、始動要求に従う前記モータリングの実行によって上昇する前記内燃機関の機関回転速度が前記共振速度域を超えた後、前記負圧確保処理を実行せずに前記内燃機関の燃焼制御を開始する処理を実行する
    請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記内燃機関は、前記燃料噴射弁内の燃圧を検出するセンサを備えており、
    前記油密判定処理は、前記内燃機関の運転停止中に低下した前記燃圧の低下量を前記センサの検出値から算出し、その算出した低下量が規定の判定値以上である場合に前記油密漏れありと判定する処理を実行する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記油密判定処理は、始動前における前記内燃機関の運転停止時間が規定の判定値以上である場合に前記油密漏れありと判定する処理を実行する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記負圧確保処理を実行した場合には、前記燃焼制御を開始するときの前記内燃機関の点火時期を、混合気の燃焼が可能な範囲で最も機関出力が低くなる点火時期である出力抑制用点火時期に設定する処理を実行する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記電動機を第1電動機とし、車両の駆動輪に接続された駆動軸に動力を伝える電動機を第2電動機としたときに、前記内燃機関の出力軸は、前記内燃機関の出力を前記第1電動機の出力軸と前記駆動軸とに分配する遊星ギヤ機構に接続されており、
    前記燃焼制御を開始したときの前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」よりも低いトルクであり、且つ初爆発生後の要求点火時期が前記出力抑制用点火時期よりも進角側の時期である場合には、前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えるまで、前記出力抑制用点火時期から前記要求点火時期への点火時期の変更を保留する処理を実行する
    請求項6に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記電動機を第1電動機とし、車両の駆動輪に接続された駆動軸に動力を伝える電動機を第2電動機としたときに、前記内燃機関の出力軸は、前記内燃機関の出力を前記第1電動機の出力軸と前記駆動軸とに分配する遊星ギヤ機構に接続されており、
    前記燃焼制御を開始したときの前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」よりも低いトルクであり、且つ初爆発生後の要求点火時期が前記出力抑制用点火時期よりも進角側の時期である場合には、前記出力抑制用点火時期から前記要求点火時期へと点火時期を変更する過程での点火時期の変化率であって前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えるまでの変化率を、前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えた後の変化率よりも小さくする処理を実行する
    請求項6に記載の内燃機関の制御装置。
  9. 前記内燃機関は、吸気バルブのバルブタイミングを変更する可変動弁機構を備えており、
    前記負圧確保処理を実行した場合には、前記燃焼制御を開始するときの前記バルブタイミングを、混合気の燃焼が可能な範囲で最も機関出力が低くなるバルブタイミングである出力抑制用バルブタイミングに設定する処理を実行する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  10. 前記電動機を第1電動機とし、車両の駆動輪に接続された駆動軸に動力を伝える電動機を第2電動機としたときに、前記内燃機関の出力軸は、前記内燃機関の出力を前記第1電動機の出力軸と前記駆動軸とに分配する動力分配機構に接続されており、
    前記燃焼制御を開始したときの前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」よりも低いトルクであり、且つ初爆発生後の要求バルブタイミングが前記出力抑制用バルブタイミングよりも進角側のタイミングである場合には、前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えるまで、前記出力抑制用バルブタイミングから前記要求バルブタイミングへのバルブタイミングの変更を保留する処理を実行する
    請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記電動機を第1電動機とし、車両の駆動輪に接続された駆動軸に動力を伝える電動機を第2電動機としたときに、前記内燃機関の出力軸は、前記内燃機関の出力を前記第1電動機の出力軸と前記駆動軸とに分配する遊星ギヤ機構に接続されており、
    前記燃焼制御を開始したときの前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」よりも低いトルクであり、且つ初爆発生後の要求バルブタイミングが前記出力抑制用バルブタイミングよりも進角側のタイミングである場合には、前記出力抑制用バルブタイミングから前記要求バルブタイミングへとバルブタイミングを変更する過程でのバルブタイミングの変化率であって前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えるまでの変化率を、前記第2電動機の出力トルクの要求値が「0Nm」を超えた後の変化率よりも小さくする処理を実行する
    請求項9に記載の内燃機関の制御装置。
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