JP2020171963A - 工具組込み補助体 - Google Patents

Abstract

【課題】ファインブランキングプレス機内への、工具の組込みのための工具組込み補助体を提供する。【解決手段】プレス機のスタンド２に固定可能な保持コンソール１と、工具交換プレート３とを備え、この工具交換プレート内において交換されるべき工具が固定可能であり、その工具交換プレートの切欠き部内において交換されるべき工具が装入可能であり、この工具交換プレート３が保持コンソール１の収容要素の上に載置可能であり、工具交換プレート３内において駆動装置、特にモーター式または手動式に駆動可能な駆動装置が配設されており、この駆動装置を用いて工具交換プレート３が収容要素の上でスタンド２への方向において輸送可能であり、工具交換プレート３の駆動装置が、駆動される第１の駆動要素を備え、収容要素が、駆動されない第２の駆動要素７を備え、これらが、工具交換プレート３の移動のために作用結合されている。【選択図】図１ａ

Description

本発明は、プレス機、特にファインブランキングプレス機内への、工具の組込みのための工具組込み補助体に関する。

そのような工具組込み補助体は、従来技術において基本的に公知である。
これら工具組込み補助体は、その工具交換プレート内において、または、その工具交換プレートにおいて、工具が固定されている該工具交換プレートを用いて、プレス機の工具を、プレス機内へと、特にプレス機テーブルもしくはこのプレス機のクランピングプレートの上へと移送することのために、従ってこの工具をこのプレス機内において作動状態にするために利用される。例えば、このことは、従来の工具が損耗されている、および、新しい工具と交換されねばならない場合に意図されている。

工具および工具交換プレートの著しい重量に基づいて、そのような交換は、純粋に手動式には行われ得ない。むしろ、工具交換プレートの移送は、プレス機の手前の１つの領域から、このプレス機内へと、駆動装置、特にモーター式の駆動装置を用いて行われ、この駆動装置が、工具交換プレートの移動を、水平方向の平面内において、プレス機内へと行う。

従来の公知技術に従い、工具交換プレートの移送のための駆動装置は、別個のユニットであり、これらユニットが高価であり、且つ、プレス機の手前の領域内における多くのスペースを要求する。例えば、それらのような駆動装置が、モーター式に駆動される摺動リンクチェーンとして形成されていることは可能であり、工具交換プレートを、プレス機内へと、特にこのプレス機のクランピングプレートの上へと移動するために、これら摺動リンクチェーンが、摺動力を工具交換プレートに対して作用する。

この上記の背景から、本発明の課題は、より有利に構成されていることが可能であり、且つ、より少ないスペース、有利には全く如何なる特別のスペースも、プレス機の手前の領域内において要求しない、工具組込み補助体を提供することである。

この課題は、工具組込み補助体によって解決され、
この工具組込み補助体が、プレス機のスタンド／台架に固定可能な、保持コンソールを備え、および、この工具組込み補助体が、更に工具交換プレートを備え、
この工具交換プレート内において、または、この工具交換プレートにおいて、交換されるべき工具が固定可能であり、特に、その工具交換プレートの切欠き部内において、交換されるべき工具が装入可能であり、この工具交換プレートが、前記保持コンソールの収容要素の上に載置可能である。

ここで、工具交換プレートを担持する領域を有する収容要素が、その収容平面の上に工具交換プレートを有する工具が移動されるべきである、プレス機のクランピングプレートの該収容平面と同じ平面内において配設されていることが意図されていることは、可能である。
従って、本発明に従い、プレス機における保持コンソールの固定の後、工具交換プレートは、収容要素からプレス機の方向に、および、このプレス機のプレス機テーブルの上に移送され得る。

本発明に従い、更に、前記工具交換プレート内において、駆動装置、特に、モーター式または手動式に駆動可能な、駆動装置が配設されており、
この駆動装置を用いて、前記工具交換プレートが、前記収容要素の上で移動可能、特に前記スタンド／台架への方向において輸送可能、有利には、前記収容要素から、前記スタンド／台架のクランピングプレートの上へと移送可能であることは、意図されている。

更に、本発明に従い、前記工具交換プレートの駆動装置が、少なくとも１つの駆動される第１の駆動要素を備え、および、前記収容要素が、少なくとも１つの駆動されない第２の駆動要素を備え、これら第１の駆動要素と第２の駆動要素とが、前記工具交換プレートの移動のために作用結合されていることは、意図されている。
工具交換プレートを移動するために、第２の駆動要素が、自体、駆動されないにもかかわらず、この第２の駆動要素は、駆動要素と称される。何故ならば、この第２の駆動要素が、工具交換プレートの移動のために使用される、運動学的な動力伝達系統の一部を具現するからである。少なくとも１つの第２の駆動要素は、これに伴って、受動的な要素であり、この要素が、工具交換プレートの移動の間じゅう、自体、静止状態にあり、即ち、位置固定状態にある。

従来技術に対する本発明の重要な相違は、工具交換プレートの移動のための駆動が、この工具交換プレートから別個であるのではなく、むしろ、本発明において、駆動装置が、この工具交換プレート内に統合されていることである。
この駆動装置を用いて、上述された少なくとも１つの第１の駆動要素は、収容要素に対して、例えば工具交換プレートの駆動装置がモーターを既に備えている場合に、特に直接的に、または、モーターが例えばこの工具交換プレート内において統合されてなく、むしろこの工具交換プレートに対して外部にある場合に、少なくとも間接的に、駆動され得る。

後者の場合、間接的な駆動は、例えば、外部のモーターまたは同様に手動式に操作される要素によって、例えば工具交換プレートにおける連結要素を介して、駆動する力または駆動する回転トルクが、工具交換プレート内へと伝達されるように行われ得、その際、工具交換プレートの駆動装置が、この力または回転トルクを少なくとも１つの第１の駆動要素に伝達するために設けられている。
工具交換プレートの駆動装置が、これに伴って、力または回転トルク伝達システムとして、例えば、連結要素と少なくとも１つの第１の駆動要素との間の力または回転トルク伝達のための伝動機構として、形成されていることは可能である。

少なくとも１つの駆動される第１の駆動要素と、収容要素における少なくとも１つの駆動されない第２の駆動要素との間の作用結合は、工具交換プレートと収容要素との間の、力または回転トルク伝達を生起し、従って、この伝達によって、工具交換プレートが、プレス機に対して静止している収容要素に対して相対的に移動され得る。

工具交換プレート内への駆動装置の少なくとも部分的な、即ち場合によってはモーターまたは手動式の操作要素に至るまでの統合によって、プレス機の手前の駆動装置のために必要とされる構造空間のための要求は低減する。

更に、駆動装置と工具交換プレートとの間の、力伝達のための手間暇は低減する。何故ならば、このために必要な構成要素、特に伝動機構構成要素が、工具交換プレート内において含まれているからである。
特に、工具交換プレートの駆動のためのモーターが、プレス機のために位置固定式に配設されている必要はない。何故ならば、本発明において、工具交換プレートと、それ自身、プレス機と結合されている収容要素との間で、駆動のために作用する力が展開するからである。駆動する力は、これに伴って、事実上、直接的に、工具交換プレートとプレス機との間で作用する。従って、モーターは、同様に工具交換プレートと共に連行され得る。

特に有利な構成において、本発明が、少なくとも１つの駆動されない第２の駆動要素が、静止位置から作業位置に移動可能であり、その際、少なくとも１つの第２の駆動要素が、ただ作業位置だけにおいて、少なくとも１つの第１の駆動要素と作用結合されていることを意図することは、可能である。

静止位置および作業位置は、有利には、少なくとも１つの第２の駆動要素が、収容要素において占める位置である。これら両方の位置の間で、この駆動要素は、例えば、並進式な及び／または同様に回転式の移動によって、この収容要素に対して相対的に移送され得る。
静止位置において如何なる作用結合も、少なくとも１つの第１の駆動要素と少なくとも１つの第２の駆動要素との間で存在しないので、この静止位置が、例えば、工具交換プレートを、収容要素の上に載置することのために設けられていることは可能であり、その際、この後、先ず第一に、自由にこの収容要素の上で、特に水平方向において移動可能である。

少なくとも１つの駆動されない第２の駆動要素が、静止位置から作業位置に移送される場合、少なくとも１つの第１の駆動要素と少なくとも１つの第２の駆動要素との間で、その際、作用結合が生じ、特に、これらが、その際、互いに係合状態にされる。工具交換プレートは、この後、もはや自由に移動可能ではなく、しかも、いまや、この工具交換プレートの統合された駆動装置によって、プレス機への方向に、および、このプレス機から離れて移動可能である。

本発明は、有利な更なる構成において、工具交換プレートにおいて、移動方向、特にプレス機への方向に関して、少なくとも１つの駆動される前方の第１の駆動要素と、少なくとも１つの駆動される後方の第１の駆動要素とが配設されており、その際、前方の駆動要素と後方の駆動要素とが、同期的に駆動されていることを意図可能である。
前方の第１の駆動要素と後方の第１の駆動要素とは、工具交換プレートの駆動装置の両方の部材である。これによって、移動方向において離間して設けられた、少なくとも２つの駆動される第１の駆動要素における、工具交換プレートの移動のための力または回転トルクは、駆動されない第２の駆動要素へと伝達され得、特にこのことが、力伝達を複数の位置へと均等に分配する。

このことは、更なる構成において、第１の移動領域、特に、最初の移動領域内において、少なくとも１つの前方の第１の駆動要素と、少なくとも１つの後方の第１の駆動要素とが、同時に、同じ第２の駆動要素と作用結合されており、および、第１の移動領域に対して移動方向において後に続く第２の移動領域内において、ただ少なくとも１つの後方の第１の駆動要素だけが、第２の駆動要素と作用結合されていることが意図されていることが可能であることの利点を提供する。
工具交換プレートの移送の間じゅう、これに伴って、少なくとも１つの前方の第１の駆動要素は、第２の駆動要素との係合から解離可能であり、その際、駆動は、更に、少なくとも１つの後方の駆動装置を介して保証され得る。これに伴って、工具交換プレートが収容要素から外へと移動するにもかかわらず、力の中断という事態にならない。

第２の移動領域内において、少なくとも１つの前方の第１の駆動要素が、プレス機における少なくとも１つの駆動されない第３の駆動要素と作用結合され得る場合、
特に、プレス機における工具組込み補助体の固定の際に、このプレス機の少なくとも１つの駆動されない第３の駆動要素と作用結合されている場合、特に有利である。

前方の第１の駆動要素は、これに伴って、プレス機への移送の間じゅう、第２の駆動要素との係合から解離し、且つ、特に少なくとも１つの後方の第１の駆動要素が連続的にこの第２の駆動要素と作用結合されている間じゅう、このプレス機の駆動されない第３の駆動要素と作用結合される。

移動方向において第２の移動領域に続く第３の移動領域内において、少なくとも１つの前方の第１の駆動要素と後方の第１の駆動要素とが、少なくとも１つの第２の駆動要素に対する、如何なる作用結合も有してなく、
特に、この第３の移動領域内において、プレス機における工具組込み補助体の固定の際に、少なくとも１つの前方の第１の駆動要素と後方の第１の駆動要素とが、同時に、このプレス機における、少なくとも１つの駆動されない第３の駆動要素と作用結合されている場合、更に有利である。

工具交換プレートは、これに伴って、収容要素からプレス機内へと走り込み、その際、駆動する力が、先ず第一に、ただ収容要素だけにおいて支持されており、次いで、同時にこの収容要素とプレス機とにおいて、および、最終的に、ただこのプレス機だけにおいて支持されている。

有利には、本発明は、工具交換プレートにおいて、向かい合って位置する、移動方向に対して平行に延びる、両方の側面壁のそれぞれの側面壁に、それぞれに、少なくとも１つの前方の第１の駆動要素と少なくとも１つの後方の第１の駆動要素とが配設されており、
特に、これら少なくとも１つの前方の第１の駆動要素と少なくとも１つの後方の第１の駆動要素とが、収容要素におけるそれぞれの側面壁に沿って配設された、それぞれの、少なくとも１つの第２の駆動要素と、移動のために作用結合されていることを意図することは可能である。

従って、工具交換プレートは、特に良好に、傾倒無しに、所望された移動方向において移動され得る。

構造的に有利な構成において、本発明は、少なくとも１つの第１の駆動要素、特に少なくとも１つの前方の第１の駆動要素および後方の第１の駆動要素が、駆動される歯車として形成されており、且つ、少なくとも１つの第２の駆動要素、特に同様に第３の駆動要素が、この歯車と噛み合って係合するラックとして形成されていることを意図している。

可能な構成において、これに伴って、収容要素は、向かい合って位置する２つのラックを、駆動されない第２の駆動要素として有しており、これらラックの間で、工具交換プレートが配設されており、その際、この工具交換プレートのそれぞれの側面壁において、それぞれに１つのラックに向かい合って位置している状態で、このラックへと突出しており且つこのラックと噛み合っている前方の歯車と後方の歯車とが、それぞれに、駆動される第１の駆動要素として設けられている。
駆動する力は、これに伴って、工具交換プレートの少なくとも４つの点において、外方へと、先ず第一に、ただ収容要素だけへと、次いで、収容要素およびプレス機へと、および、この後、ただプレス機だけへと伝達される。このプレス機内において、それぞれに第３の駆動要素として向かい合って位置するラックは、第３の駆動要素および第２の駆動要素のこれらラックが互いに面一の状態に整向されており且つ歯車同期的に位置決めされているように、配設されている。

第２の駆動要素のそれぞれのラックが、有利には、移動方向に対して平行におよびこのラック延在に対して平行に、位置する回転軸線を中心として、静止位置から作業位置に旋回可能であることは可能である。

工具交換プレートの両方の側面壁における、第１の駆動要素の、駆動される前方および後方の歯車は、更に有利には、それぞれに、共通の第１の駆動軸の上で固定されており、および、それぞれの第１の駆動軸が、これら第１の駆動軸の移動方向において後方の端部において、それぞれの、この端部に対して垂直方向に位置する第２の駆動軸と、特に円錐歯車を介して連結されている。
側面壁に対して垂直方向に位置する工具交換プレートの端側面において配設されている、回転可能な連結要素を介して、手動式またはモーター式に発生される回転運動が、第２の駆動軸へと、特に、例えばベベルギヤまたはウォームギヤのような伝動機構を介して伝動されることは可能である。連結要素において固定されたモーターまたは同様に手動クランクによって、少なくとも４つの全ての歯車の回転は生起され得、これら歯車が、移動方向において前方および後方に、それぞれに、工具交換プレートのそれぞれの側面壁において配設されている。

収容要素が、保持コンソールの担持支持体に、関節運動可能に固定されていることは可能である。
この保持コンソールをプレス機において固定するために、収容要素は、例えば、有利には垂直方向の２つの担持支持体の間の先ず第一に平行な状態から９０°だけ旋回され得、および、この後、例えば固定支柱によって固定され得、これら固定支柱が、それぞれに、担持支持体の下側の端部と、プレス機と反対側の、収容要素の端部との間に延在している。

収容要素の、プレス機に向いている端部において、この収容要素が、固定要素を有していることは可能であり、特にこれら固定要素が、このプレス機への方向において、突出していることは可能であり、且つ、これら固定要素が、このプレス機の対応する固定要素を内において係合可能である。

有利な構成を、図に基づいて、詳細に説明する。全ての図は、本発明の同一の構成を、異なる眺望において示しており、従って、これら図が、以下で総じて、一緒に説明される。

始端位置における工具交換プレートを有する、プレス機における工具組込み補助体の透視図である。 移行位置における工具交換プレートを有する、プレス機における工具組込み補助体の透視図である。 終端位置における工具交換プレートを有する、プレス機における工具組込み補助体の透視図である。 始端位置における工具交換プレートを有する、プレス機における工具組込み補助体の側面図である。 工具無しの工具交換プレートの図である。 工具を有する工具交換プレートの図である。

プレス機２のための工具組込み補助体１が示されており、この工具組込み補助体は、ここで、このプレス機２の一部分と共に示されている。

工具組込み補助体１は、垂直方向の２つの担持支持体１ｂを備えており、これら担持支持体の上側の端部において、収容要素１ａが、関節運動可能に固定されており、従って、この収容要素１ａが、ここで示された水平方向の位置に跳ね上げられ得る。
固定支柱１ｃによって、収容要素１ａの水平方向の整向は保護される。収容要素１ａ、担持支持体１ｂ、および、固定支柱１ｃから、保持コンソール１が形成される。

保持コンソール１の垂直方向の両方の担持支持体１ｂは、強固にプレス機スタンド２と結合されている。その偏心ピンを介して固定支柱１ｃがこの固定支柱の下側の端部において担持支持体１ｂと結合されている、両方の該偏心ピン１ｇによって、収容面１ｅは、整向され得る。この後、収容平面１ｅは、プレス機テーブルもしくはクランピングプレート２ａの平面に対して、面一に並んでいる。
収容平面１ｅは、その際、収容要素１ａのローラー１ｆに上側の位置において接する平面である。このローラー１ｆの上で、工具交換プレート３は、プレス機２への方向に移動され得る。

工具交換プレート３は、図１ａから３ａまでの示された構成において、切欠き部３ｃを有しており、この切欠き部において、または、この切欠き部の上方に、これら図内において図示されていない１つの工具が固定可能である。
図３ｂは、例示的に、可能な工具３ｄの構成を示しており、この工具が、工具交換プレート３において固定されており、且つ、この工具交換プレートと共に、プレス機内へと進入され得、且つ、このプレス機から外へと移動され得る。

工具交換プレート３の両方の側面壁３ａ内において、それぞれに２つの歯車が配設されており、その際、歯車６ａは、プレス機に向かって指向する移動方向に関して前方に配設されており、および、歯車６ｂが後方に配設されている。両方の側面壁３ａのそれぞれの側面壁内における、これら歯車６ａおよび６ｂは、これに伴って、前方および後方の駆動される第１の駆動要素を形成する。
これら駆動要素は、軸６ｃおよび６ｄによって同期的に駆動されており、これら軸が、プレス機２と反対側の端側面３ｂ上の連結要素１０を用いて回転され得る。この目的のために、この連結要素に、例えば、手動クランクまたはモーターが取り付けられていることは可能である。この連結要素１０は、伝動機構６ｆを有しており、この伝動機構が、側面壁に対して平行な、両方の軸６ｄを回転し、これら軸が、他方また、工具交換プレート３の角部内における、円錐伝動機構を介して、軸６ｃを駆動する。

側面壁３ａに対して平行に、それぞれのラック７が延びており、これらラックは、収容要素１ａに配設されており、且つ、そこで、静止位置と作業位置との間で、回転軸線９を中心に旋回され得る。作業位置において、歯車６はラック７内へと噛み合う。

連結要素１０内における軸の回転によって、これに伴って、歯車６は、全て同期的に回転され、従って、これら歯車が、ラック７内において、プレス機への方向に前進可能であり、または、同様に後退可能でもあり、その際、工具交換プレート３が、前進移動または後退移動する。

プレス機への方向における移動の際に、所定の移動幅以降、前方の歯車６ａは、それぞれのラック７との係脱状態になり、その際、しかしながら、後方の歯車６ｂが係合状態に留まり、且つ、送り出しを引き起こす。
この後、前方の歯車６ａは、クランピングプレート２ａの上方の、プレス機２におけるラック８との係合状態にされ、従って、駆動力または駆動トルクが、直接的にプレス機に対して伝達される。工具交換プレートの所属する位置は、図１ｂ内において示されている。

引き続いて、後方の歯車６ｂは、ラック７との係脱状態にされ、その際、更なる駆動が、次いで単独に、既にラック８内において噛み合う前方の歯車６ａを介して行われる。この後、同様に後方の歯車６ｂも、ラック８との係合状態になる。次いで到達された終端位置は、図１ｃ内において示されている。

工具交換プレート３を有する、示されていない工具の記載された移送は、逆の方向および方法において、同様に行われ得る。

図内において、担持支持体１ｂ、収容要素１ａ、および、固定支柱１ｃから成る保持コンソールのためのスペース以外に、如何なる更なるスペースも駆動ユニットのために必要では無いことは認識可能である。モーターが、例えば、簡単な構成において、蓄電池式ねじり装置（Ａｋｋｕｓｃｈｒａｕｂｅｒ）、および、事実上如何なる構造空間要求も有しない圧縮空気モーターとして形成されていることは可能である。モーターが、デュアルチャンネル式に保護された駆動装置として形成されていることは可能である。

本発明は、これに伴って、従来技術に対して、極めて小さな構成で、且つ、有利に実現され得る。何故ならば、工具交換プレート内における駆動装置の重要な構成要素が、既に統合されており、且つ、駆動する力／回転トルクが、直接的に、工具交換プレートと、収容要素もしくはプレス機との間で作用し、且つ、如何なる外部の支持も必要ではないからである。更に、収容要素が必要とされない場合、この収容要素１ａは、場所を取らずにプレス機スタンド２に折り畳まれ得る。

１ 工具組込み補助体、保持コンソール
１ａ 収容要素
１ｂ 担持支持体
１ｃ 固定支柱
１ｅ 収容平面
１ｆ ローラー
２ プレス機、プレス機スタンド、スタンド／台架
２ａ クランピングプレート、プレス機テーブル
３ 工具交換プレート
３ａ 側面壁
３ｂ 端側面
３ｃ 切欠き部
３ｄ 工具
４ 駆動装置
６ 第１の駆動要素、歯車
６ａ 歯車、前方の歯車、前方の駆動要素
６ｂ 歯車、後方の歯車、後方の駆動装置
６ｃ 軸、第１の駆動軸
６ｃ′ 後方の端部
６ｄ 軸、第２の駆動軸
６ｅ 円錐歯車
６ｆ 伝動機構
７ ラック、第２の駆動要素
８ ラック、第３の駆動要素
９ 回転軸線
１０ 連結要素

Claims (12)

1. プレス機、特にファインブランキングプレス機内への、工具（３ｄ）の組込みのための工具組込み補助体であって、この工具組込み補助体が、
   ａ． プレス機のスタンド／台架（２）に固定可能な、保持コンソール（１）と、
   ｂ． 工具交換プレート（３）とを備え、
   この工具交換プレート内において、または、この工具交換プレートにおいて、交換されるべき工具（３ｄ）が固定可能であり、特に、その工具交換プレートの切欠き部内において、交換されるべき工具（３ｄ）が装入可能であり、この工具交換プレート（３）が、前記保持コンソール（１）の収容要素（１ａ）の上に載置可能であり、
   ｃ． 前記工具交換プレート（３）内において、駆動装置（４）、特に、モーター式または手動式に駆動可能な、駆動装置が配設されており、
   この駆動装置を用いて、前記工具交換プレート（３）が、前記収容要素（１ａ）の上で移動可能、特に前記スタンド／台架（２）への方向において輸送可能、有利には、前記収容要素（１ａ）から、前記スタンド／台架（２）のクランピングプレート（２ａ）の上へと移送可能であり、
   ｄ． 前記工具交換プレート（３）の前記駆動装置（４）が、少なくとも１つの駆動される第１の駆動要素（６）を備え、および、前記収容要素（１ａ）が、少なくとも１つの駆動されない第２の駆動要素（７）を備え、
   これら第１の駆動要素と第２の駆動要素とが、前記工具交換プレート（３）の移動のために作用結合されている、
   ことを特徴とする工具組込み補助体。
2. 前記少なくとも１つの駆動されない第２の駆動要素（７）は、静止位置から作業位置に移動可能であり、
   前記少なくとも１つの第２の駆動要素（７）が、前記作業位置だけにおいて、前記少なくとも１つの第１の駆動要素（６）と作用結合されていることを特徴とする請求項１に記載の工具組込み補助体。
3. 前記工具交換プレート（３）において、移動方向に関して、少なくとも１つの駆動される前方の第１の駆動要素（６ａ）と、少なくとも１つの駆動される後方の第１の駆動要素（６ｂ）とが配設されており、
   前方の駆動要素と後方の駆動要素（６ａ、６ｂ）とが、同期的に駆動されていることを特徴とする請求項１または２に記載の工具組込み補助体。
4. 第１の移動領域、特に、最初の移動領域内において、前記少なくとも１つの前方の駆動要素（６ａ）と、前記少なくとも１つの後方の駆動要素（６ｂ）とは、同時に、同じ前記第２の駆動要素（７）と作用結合されており、および、
   前記第１の移動領域に対して移動方向において後に続く第２の移動領域内において、ただ前記少なくとも１つの後方の第１の駆動要素（６ｂ）だけが、前記第２の駆動要素（７）と作用結合されている、
   ことを特徴とする請求項３に記載の工具組込み補助体。
5. 前記第２の移動領域内において、前記少なくとも１つの前方の第１の駆動要素（６ａ）は、前記プレス機（２）における少なくとも１つの駆動されない第３の駆動要素（８）と作用結合され得る、
   特に、プレス機（２）における工具組込み補助体の固定の際に、このプレス機（２）の少なくとも１つの駆動されない第３の駆動要素（８）と作用結合されている、
   ことを特徴とする請求項４に記載の工具組込み補助体。
6. 移動方向において前記第２の移動領域に続く第３の移動領域内において、前記少なくとも１つの前方の第１の駆動要素と後方の第１の駆動要素（６ａ、６ｂ）とは、前記少なくとも１つの第２の駆動要素（７）に対する、如何なる作用結合も有してなく、
   特に、この第３の移動領域内において、プレス機（２）における前記工具組込み補助体の固定の際に、前記少なくとも１つの前方の第１の駆動要素と後方の第１の駆動要素（６ａ、６ｂ）とが、同時に、このプレス機（２）における、少なくとも１つの駆動されない第３の駆動要素（８）と作用結合されている、
   ことを特徴とする請求項５に記載の工具組込み補助体。
7. 前記工具交換プレート（３）において、
   向かい合って位置する、移動方向に対して平行に延びる、両方の側面壁（３ａ）のそれぞれの側面壁に、少なくとも１つの前方の第１の駆動要素と少なくとも１つの後方の第１の駆動要素（６ａ、６ｂ）とが配設されており、
   特に、これら少なくとも１つの前方の第１の駆動要素と少なくとも１つの後方の第１の駆動要素とが、前記収容要素（１ａ）におけるそれぞれの前記側面壁（３ａ）に沿って配設された、それぞれの、少なくとも１つの第２の駆動要素（７）と、移動のために作用結合されている、
   ことを特徴とする請求項１から６のいずれか一つに記載の工具組込み補助体。
8. 前記少なくとも１つの第１の駆動要素（６ａ）、特に前記少なくとも１つの前方の第１の駆動要素および後方の第１の駆動要素（６ａ、６ｂ）は、駆動される歯車として形成されており、且つ、
   前記少なくとも１つの第２の駆動要素（７）、特に同様に第３の駆動要素（８）が、この歯車と噛み合って係合するラックとして形成されている、
   ことを特徴とする請求項１から７のいずれか一つに記載の工具組込み補助体。
9. 前記第２の駆動要素（７）の前記ラックは、移動方向に対して平行におよびこのラック延在に対して平行に、位置する回転軸線（９）を中心として、静止位置から作業位置に旋回可能である、
   ことを特徴とする請求項８に記載の工具組込み補助体。
10. 前記第１の駆動要素（６ａ、６ｂ）の、駆動される前方および後方の前記歯車は、それぞれに、共通の第１の駆動軸（６ｃ）の上で固定されており、および、
    それぞれの第１の駆動軸（６ｃ）が、これら第１の駆動軸の移動方向において後方の端部（６ｃ′）において、それぞれの、この端部に対して垂直方向に位置する第２の駆動軸（６ｄ）と、特に円錐歯車（６ｅ）を介して連結されている、
    ことを特徴とする請求項８または９に記載の工具組込み補助体。
11. 前記側面壁（３ａ）に対して垂直方向に位置する前記工具交換プレート（３）の端側面（３ｂ）において配設されている、回転可能な連結要素（１０）を介して、
    手動式またはモーター式に発生される回転運動は、前記第２の駆動軸（６ｄ）へと、特に伝動機構（６ｆ）を介して伝動可能である、
    ことを特徴とする請求項１０に記載の工具組込み補助体。
12. 前記収容要素（１ａ）は、前記保持コンソール（１）の担持支持体（１ｂ）に、関節運動可能に固定されていることを特徴とする請求項１から１１のいずれか一つに記載の工具組込み補助体。

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