JP2020165126A - 油圧ショベル - Google Patents

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JP2020165126A JP2019064584A JP2019064584A JP2020165126A JP 2020165126 A JP2020165126 A JP 2020165126A JP 2019064584 A JP2019064584 A JP 2019064584A JP 2019064584 A JP2019064584 A JP 2019064584A JP 2020165126 A JP2020165126 A JP 2020165126A
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拓也 桑原
Takuya Kuwabara
拓也 桑原
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Abstract

【課題】旋回体に対する作業機の脱着作業を容易化し、作業機の脱着に要する労力及び工数を低減する。【解決手段】旋回フレームの左右方向の中央部に前後に延在するセンタフレームの左側に位置する運転室、及び前記センタフレームの右側に位置する車載機器を備えた油圧ショベルにおいて、前記センタフレームに装着され第1フートピン及び第2フートピンと、前記作業機及び前記センタフレームを連結する連結ユニットとを備え、前記連結ユニットが、本体フレームと、前記本体フレームに対して前記ブームを連結する第3フートピンと、前記本体フレームに対して前記ブームシリンダを連結する第4フートピンと、前記センタフレームに装着された第1フートピンと係り合うU字状の第1凹部と、前記第2フートピンの外周面に被さる第2凹部と、前記第2凹部と共に前記第2フートピンを把持し固定するフックと、前記フックを回動させるフック用シリンダとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、走行体の上部に旋回可能に設けられた旋回体に、ブーム、アーム及びアタッチメントを含む作業機を連結して構成された油圧ショベルに関し、特に旋回体に対する作業機の脱着が容易な油圧ショベルに係る。
油圧ショベルは、一般的に、走行体の上部に旋回可能に設けられた旋回体に対し、ブーム、アーム及びアタッチメントを含む作業機を連結して構成されている。作業機の基部を構成するブームは、典型的には、旋回体のベースフレーム(旋回フレーム)における左右方向の中央に位置するブラケット状のセンタフレームに対し、左右方向から挿し込まれたフートピンを介して連結されている(特許文献1)。
特開2010−106522号公報
しかし、近年の多機能化に伴って油圧ショベルの車載機器が増加し、旋回フレーム上には数多くの車載機器を緻密にレイアウトされている。前述したセンタフレームの左右にはオイルタンク等のタンク類やユーティリティボックス、運転室等の機器や設備が接近して配置され、作業機の基部を支持するフートピンを抜き差しするスペースがない。そのため旋回体に対して作業機を脱着する場合にはセンタフレームの横に配置された機器又はそのカバーを取り外し、フートピンを抜き差しするスペースを確保しなければならない。
油圧ショベルにおいては、バケット等のアタッチメントのみならず、例えば第1ブームと第2ブームを連結したブームを含んで構成された2ピースブーム仕様の作業機等、用途に応じて作業機自体を別種のものに交換する場合がある。現状では、このように作業機を交換するに当たって、その都度センタフレームの横に配置された機器の取り外し及び組み付けをする必要があり、作業機の交換作業に多大な労力及び工数を要している。メンテナンスのために作業機を脱着する場合も同様である。
本発明の目的は、旋回体に対する作業機の脱着作業を容易化し、作業機の脱着に要する労力及び工数を低減することができる油圧ショベルを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、走行体、前記走行体の上部に旋回可能に設けられた旋回体の旋回フレーム、前記旋回フレームの左右方向の中央部に前後に延在して設けたセンタフレーム、前記センタフレームに連結され、ブーム及びブームシリンダを含んで構成された作業機、前記センタフレームの左右方向の一方側に位置するように前記旋回フレームに搭載された運転室、及び前記センタフレームの左右方向の他方側に位置するように前記旋回フレームに搭載された車載機器を備えた油圧ショベルにおいて、前記センタフレームに装着されて左右に延び、前記運転室及び前記車載機器の間に介在する第1フートピンと、前記センタフレームに装着されて左右に延び、第1フートピンより高位置に位置する第2フートピンと、前記作業機及び前記センタフレームを連結する連結ユニットとを備え、前記連結ユニットは、本体フレームと、前記本体フレームに対して前記ブームの基部を回動自在に連結する第3フートピンと、前記本体フレームに対して前記ブームシリンダの基部を回動自在に連結する第4フートピンと、前記センタフレームに装着された第1フートピンに被さって前記第1フートピンと係り合うU字状の第1凹部と、前記第1凹部を前記第1フートピンに被せた状態で第2フートピンの外周面に被さる第2凹部と、前記本体フレームに対して回動可能に連結され、前記第2凹部と共に前記第2フートピンを把持し固定するフックと、前記フックを回動させるフック用シリンダとを備えていることを特徴とする。
本発明においては、旋回体に作業機を装着する際、基部に連結ユニットを装着した作業機をクレーン等の重機で吊り上げ、ブームの根元を運転室と車載機器との間に挿し込む。そして、旋回フレームのセンタフレームに装着された第1フートピンに対して連結ユニットの第1凹部を被せるようにして掛ける。更に、第1フートピンを支点に作業機をブーム上げ方向に回動させて連結ユニットの第2凹部を第2フートピンに被せるようにして掛ける。その後、フック用シリンダを伸長させることでフックをフートピンに掛け、第1凹部とフックとで第1フートピン及び第2フートピンを拘束し作業機をセンタフレームに対して装着する。旋回体からの作業機の取り外し作業は、逆の手順で完遂することができる。
このように、本発明においては作業機の脱着の際にセンタフレームに対して第1フートピン及び第2フートピンを抜き差しする必要がない。そのため、センタフレームの横に配置された車載機器を作業機の脱着のために旋回フレームに対して取り外したり組み付けたりする必要がない。加えて、作業機を旋回体に装着するに当たって、第1フートピン及び第2フートピンを挿し込む際のブーム及びブームシリンダとセンタフレームとのピン穴の位置合わせも不要である。また、従来はセンタフレームに対してブームとブームシリンダとを個別に連結しなければならなかったところ、本発明においてはブームとブームシリンダが連結ユニットで連結されており、連結ユニットをセンタフレームに装着すれば良い。以上、本発明によれば、旋回体に対する作業機の脱着作業を容易化し、作業機の脱着に要する労力及び工数を大幅に低減することができる。
本発明の一実施形態に係る油圧ショベルの側面図 図1の油圧ショベルに備えられた作業機の側面図 図1の油圧ショベルに備えられた連結ユニットの側面図 図1の油圧ショベルに備えられた連結ユニットの下面図
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
−油圧ショベル−
図1は本発明の一実施形態に係る油圧ショベルの側面図である。以降、運転席の前方(図1における右側)を旋回体12の前方とする。同図ではタンクカバー18aを一部透視して作業機20の基部を図示してある。図1にはいわゆるショートリーチ型の作業機を装着した油圧ショベルを例示している。図示した油圧ショベルは、車体10及び作業機20を含んで構成されている。車体10は走行体11及び旋回体12を含んで構成されている。
走行体11は油圧ショベルの基部構造体をなすものであり、ホイール式の走行体でも良いが本実施形態では左右の履帯13を備えたクローラ式の走行体が用いてある。左右の履帯13はそれぞれ左右の走行駆動装置14により駆動される。走行駆動装置14は油圧モータと減速機からなる。旋回体12は、走行体11上に旋回輪15を介して設けられており、旋回輪15を旋回モータ(不図示)で駆動することによって、鉛直に延びる軸を中心にして走行体11に対して旋回する。旋回モータは油圧モータであるが、電動モータが用いられる場合の他、油圧モータと電動モータが併用される場合もある。
旋回体12は、旋回フレーム16、運転室17、機械室18、カウンタウェイト19等を含んで構成されている。旋回フレーム16は旋回体12のベースフレームで、走行体11の上部に上記旋回輪15を介して旋回可能に設けられており、また旋回体12に搭載される各機器を支持している。旋回フレーム16の左右方向の中央部には、作業機20を連結するブラケット状のセンタフレーム16aが設けられている。センタフレーム16aは左右の縦板等を含んで構成され、旋回フレーム16上において前後に延在している。このセンタフレーム16aには、フートピン(第1フートピン)16pとフートピン(第2フートピン)16qが装着されている。フートピン16p,16qは共に左右に水平に延び、運転室17及び車載機器(例えば後述するタンクカバー18a)の間に介在している。フートピン16qはフートピン16pに比べて高位置でかつ後側に位置している。
運転室17は、旋回フレーム16の前部においてセンタフレーム16aの左右方向の一方側(本実施形態では左側)に位置するように、旋回フレーム16に搭載されている。本実施形態ではセンタフレーム16aの左側に運転室17が配置されているが、センタフレーム16aの右側に運転室17が配置される場合もある。運転室17の内部には、操作者が座る運転席(不図示)、操作者が操作する操作レバー等の操作装置類が配置されている。
また、旋回フレーム16の前部における作業機20を挟んで運転室17と反対側(センタフレーム16aの左右方向の他方側)には、燃料タンクや作動油タンク等のタンク類やユーティリティボックス等といった車載機器が搭載されている。これらタンク類やユーティリティボックスはタンクカバー18aによりカバーされている。タンクカバー18aも車載機器の1つである。ユーティリティボックスには、各種工具が収納されたりするが、近年においては例えば尿素SCRシステムの尿素水タンクが収納される場合もある。
カウンタウェイト19は作業機20との重量バランスをとる錘であり、旋回フレーム16の後端に搭載されている。本実施形態においては、旋回体12の前後方向と走行体11の走行方向が一致した状態(図1に示した状態)で、カウンタウェイト19は走行体11の後端よりも前方に位置している。これにより旋回体12の最大旋回半径が、例えば走行体11の車幅と同程度かそれよりも若干(例えば20%)大きい程度に抑えられている。そのため、狭い作業空間においても旋回体12の後端が車幅から大きくはみ出ることなく旋回し、周囲の障害物との接触が抑えられる。こうした油圧ショベルは後方小旋回機と称される。このように旋回体12の後部の寸法制限により旋回体12に搭載される機器レイアウトがより密となり、例えば上から見ると原動機Eが旋回輪15に一部重なるように配置されている。
機械室18は旋回フレーム16における運転室17の後側(運転室17とカウンタウェイト19の間の位置)に配置されている。機械室18には、原動機E、油圧ポンプP、コントロール弁(不図示)、熱交換器類等が収容されている。原動機Eにはエンジン(内燃機関)が用いられるが、電動モータが用いられる場合もある。油圧ポンプPは原動機Eにより駆動され、作動油タンクから作動油を吸い込んで圧油として吐出する。コントロール弁は、油圧ポンプPから吐出された圧油の方向や流量を制御して、対応する油圧アクチュエータに供給する。熱交換器類は、エンジン冷却水を冷却するラジエータや作動油を冷却するオイルクーラ(不図示)等を含んで構成される。
−作業機−
図2は作業機の側面図である。作業機20は、ブーム21、アーム22、アタッチメント23、ブームシリンダ24、アームシリンダ25、及びアタッチメントシリンダ26を含む多関節型のフロント作業装置である。詳細は後述するが、この作業機20の基部には連結ユニット1(後述)が装着されており、連結ユニット1を介して車体10に作業機20が取り付けられている。
ブーム21は作業機20の基礎構造体であり、後部21a(基端側の部分)に対して屈曲部21bを介して前部21c(先端側の部分)が前傾するように折れ曲がっており、側面視で上に凸のブーメラン型に構成されている。このブーム21は、左右に延びるフートピン21pを介して連結ユニット1(後述)に対し上下方向に回動自在に連結されている。ブーム21の基部は運転室17とタンクカバー18aとの間に介在している。アーム22はブーム21と異なり全体として直線的な形状をしており、左右に延びるピン22pを介してブーム21の先端に前後に回動可能に連結されている。アタッチメント23はアーム22の先端に左右に延びるピン23pを介して回動可能に連結されている。アタッチメント23は油圧アクチュエータ27を搭載した作動型の作業具(油圧アタッチメント)である。図1及び図2では解体対象物を挟んで砕く破砕機をアタッチメント23としてアーム22に装着した場合を例示している。アタッチメント23はバケット等の他の作業具に交換可能である。
なお、以下の説明において、ブーム21の外壁面のうち作業機20を前に延ばした姿勢で上を向く面(ブーム上げ方向を向いた面)をブーム21の背側面、下を向く面(ブーム下げ方向を向いた面)をブーム21の腹側面と適宜記載する。同様に、アーム22の外壁面のうち作業機20を前に延ばした姿勢で上を向く面(アームダンプ方向を向いた面)をアーム22の背側面、下を向く面(アームクラウド方向を向いた面)をアーム22の腹側面と適宜記載する。
ブームシリンダ24はブーム21を駆動して上下に回動させる油圧シリンダであり、ブーム21の左右に1本ずつ設けられている。これら左右のブームシリンダ24の基端部(本例ではボトム側の端部)は、左右に延びるフートピン24pを介して連結ユニット1に回動自在に連結されている。ブームシリンダ24の先端部(本例ではロッド側の端部)は、左右に延びるピン24qを介してブーム21の前部21cに回動自在に連結されている。
アームシリンダ25はアーム22を駆動して前後に回動させる油圧シリンダであり、ブーム21及びアーム22の腹側(下側)に配置されている。このアームシリンダ25の基端部(本例ではボトム側の端部)は、左右に延びるピン25pを介してブーム21の後部21aの腹側面に設けたブラケット21xに回動自在に連結されている。アームシリンダ25の先端部(本例ではロッド側の端部)は、左右に延びるピン25qを介してアーム22の腹側面に設けたブラケット22xに回動自在に連結されている。アームシリンダは受圧面積の比較で出力的に有利な伸長動作時に負荷の大きなアームクラウド動作が行われるようにすることが一般的であるところ、あえて作業機20の腹側に配置して収縮動作によりアームクラウド動作が行われる構成としてある。狭隘な作業空間における作業への適性を高めるためである。アームシリンダ25がトンネルの天井等の上方の障害物に干渉することがなく、トンネルの天井付近を掘削する際等にアームシリンダ25が邪魔にならない点もメリットである。またブーム21及びアーム22の腹側にアームシリンダ25を配置することで、ブーム21やアーム22によって作業時の落下物からアームシリンダ25が保護される。
アタッチメントシリンダ26はアタッチメント23をダンプ方向及びクラウド方向に回動させる油圧シリンダであり、本実施形態ではアーム22の背側に配置されている。アタッチメントシリンダ26の基端部(本例ではボトム側の端部)は、アーム22の基部側の背側面に左右に延びるピン26pを介して回動自在に連結されている。アタッチメントシリンダ26の先端部(本例ではロッド側の端部)は、リンク29を介してアーム22の先端及びアタッチメント23に連結されている。アタッチメントシリンダ26の先端とリンク29は左右に延びるピン26qで連結されている。
本実施形態における作業機20はショートリーチ仕様であり、同程度の車格の一般的な油圧ショベルの作業機に比べて特にブーム21及びアーム22を短尺にすることでリーチが短くしてある。例えば、ブーム21の全長(フートピン21pとピン22pのピン間距離)は、車体10の全長(走行体11の前後長)より短い。同じくアーム22の全長(ピン22p,23p間距離)も車体10の全長より短い。また、ブームシリンダ24の最伸長状態でもブーム21の後部21aが鉛直を越えて後傾することがないように、ブーム21の動作範囲が限定される場合がある。またブーム21の前部21cの背側面を水平にした姿勢で、この前部21cの背側面が運転室17の上面と同程度の高さとなるように旋回体12上におけるブーム21と運転室17との位置関係が設定されている。ブーム21やアーム22が上方の障害物に干渉し難くするためである。
−連結ユニット−
図3は本実施形態に係る油圧ショベルに備えられた連結ユニットの側面図、図4はその下面図であって図3中の矢印IV方向から見た図である。連結ユニット1は、旋回フレーム16のセンタフレーム16aと作業機20とを連結する油圧駆動式のジョイント装置であり、いわゆるクイックヒッチの一種である。この連結ユニット1は、図3及び図4に示したように、本体フレーム2、フートピン(第3フートピン)21p、フートピン(第4フートピン)24p、凹部(第1凹部)3、凹部(第2凹部)4、フック5、及びフック用シリンダ6を含んで構成されている。
本体フレーム2は、左右の縦板2aと左右の縦板2aを連結する横板2bとを含んで構成されている。フートピン21p,24pは先に触れた通り作業機20の基部を支持する軸である。本実施形態ではフートピン21pが本体フレーム2に対してブーム21の基部を回動自在に連結し、フートピン24pが本体フレーム2に対してブームシリンダ24の基部を回動自在に連結している。本体フレーム2の左右の縦板2aには、作業機20に近い側(図3中の右側)にボス2c,2dが設けられている。フートピン21pはボス2cを介してブーム21に、フートピン24pはボス2dを介してブームシリンダ24に通されている。このようにして連結ユニット1が作業機20の基部に装着されており、同時に作業機20のブーム21及びブームシリンダ24が連結ユニット1を介して連結されている。
なお、フートピン21p,24pの位置関係は、旋回フレーム16のセンタフレーム16aに装着したフートピン16q,16pに概ね対応している。本実施形態においては、フートピン21p,24pの直径が、フートピン16q,16pの直径に等しく構成されている。
凹部3は本体フレーム2の左右の縦板2aの下部に設けたU字状の溝である。凹部3は下向きに開口しており、旋回フレーム16のセンタフレーム16aに装着されたフートピン16pに被さってフートピン16pと係り合う。凹部3の奥の部分はフートピン16pの外周面に曲率が対応した円弧状に形成されており、図3のようにその円弧状の部分がフートピン16pの外周面に接触した状態では凹部3とフートピン16pとの間にガタツキがないように構成されている。
凹部4は本体フレーム2の上部に設けられ、センタフレーム16aに装着したフートピン16qに向かって開口している。この凹部4はフートピン16p(凹部3)を中心とする仮想円の径方向(図3では左斜め上方向)に延びる長溝であり、その間口はフートピン16qの直径よりも長く設定されている。凹部3をフートピン16pに被せた状態でフートピン16pを支点にして本体フレーム2をセンタフレーム16aに向かって回動させると、凹部4がフートピン16qに被さる(凹部4にフートピン16qが確実に入り込む)構成である。
フック5は凹部4と共にフートピン16qを把持し固定する金具であり、本実施形態においては、左右の縦板2aの間において左右の縦板2aに沿って一対(2つ)設けられている(図4)。左右のフック5は本体フレーム2の左右の縦板2aに対してピン5aを介して回動可能に連結されている。フック用シリンダ6はフック5を回動させる油圧アクチュエータであり、フック5と同様に左右の縦板2aの間において左右の縦板2aに沿って一対(2つ)設けられている(図4)。左右のフック用シリンダ6のボトム側の端部は本体フレーム2の左右の縦板2aに対してピン6aを介して回動可能に連結されており、ロッド側の端部は左右のフック5に対してピン6bを介して回動可能に連結されている。
フック用シリンダ6は例えば油圧ポンプP(図1)から吐出される圧油で駆動され、フック用シリンダ6が伸長するとフック5が閉じ、収縮するとフック5が開く。フック5は凹部3と反対側に爪を向けた姿勢で本体フレーム2に取り付けられており、フック用シリンダ6が伸長することで凹部3から離れる方向に回動してフートピン16qに掛かり、凹部4内でフートピン16qを拘束する。前述した通りフック5及びフック用シリンダ6は2組備わっており、フートピン16qの長手方向の2カ所にフック5が係止する(図4)。反対にフック用シリンダ6が収縮すれば凹部3に近付く方向にフック5が回動してフートピン16qの拘束が解かれる。
上記のように旋回フレーム16のセンタフレーム16aに装着したフートピン16p,16qに凹部3,4が被さった状態でフック5を閉じることで、凹部3とフック5とでフートピン16p,16qが強固に拘束される。このように作業機20のブーム21が、旋回フレーム16のセンタフレーム16aに連結ユニット1を介して連結され、作業機20が車体10に装着されている。
−効果−
(1)旋回体12に作業機20を装着する際、基部に連結ユニット1を装着した作業機20をクレーン等の重機で吊り上げ、ブーム21の根元を運転室17とタンクカバー18aとの間に挿し込む。そして、旋回フレーム16のセンタフレーム16aに装着されたフートピン16pに対して連結ユニット1の凹部3を被せるようにして掛ける。更に、フートピン16pを支点に作業機20を後傾方向(ブーム上げ方向)に回動させて連結ユニット1の凹部4をフートピン16qに被せるようにして掛ける。また、これと前後して油圧ショベルの油圧回路にフック用シリンダ6を接続する。その後、フック用シリンダ6を伸長させることでフック5をフートピン16qに掛け、凹部3とフック5とでフートピン16p,16qを拘束し作業機20をセンタフレーム16aに対して装着する。最後に、ブームシリンダ24等の油圧アクチュエータの油圧配管を接続することで旋回体12に対する作業機20の装着が完了する。旋回体12からの作業機20の取り外し作業は、逆の手順で完遂することができる。
このように、本実施形態においては作業機20の脱着の際にセンタフレーム16aに対してフートピン16p,16qを抜き差しする必要がない。そのため、センタフレーム16aの横に配置されたタンクカバー18a等の車載機器を、作業機20の脱着のために旋回フレーム16に対して取り外したり組み付けたりする必要がない。加えて、作業機20を旋回体12に装着するに当たって、フートピン16p,16qを挿し込む際のブーム21及びブームシリンダ24とセンタフレーム16aとのピン穴の位置合わせも不要である。また、従来はセンタフレームに対してブームとブームシリンダとを個別に連結しなければならなかったところ、本実施形態においてはブーム21とブームシリンダ24が連結ユニット1で連結されており、連結ユニット1をセンタフレーム16aに装着すれば良い。以上、本実施形態によれば、旋回体12に対する作業機20の脱着作業を容易化し、作業機20の脱着に要する労力及び工数を大幅に低減することができる。
(2)油圧ショベルの作業機20の基部には作業中に捩れ方向へのモーメント荷重も作用する。それに対し、本実施形態においては、フック5とフック用シリンダ6を2組備え、フートピン16qの長手方向の2カ所にフック5が係止すると共に、それぞれ左右のフック5がフック用シリンダ6で強固に支持されている。このような2組のフック5及びフック用シリンダ6を備えることにより、作業機20に作用する捩れ方向へのモーメント荷重を確りと支持することができる。
−変形例−
上記実施形態においては、ショートリーチ仕様の作業機20を備えた油圧ショベルに本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明は種々の作業機について適用可能である。一般的な作業機を装着した油圧ショベルにも勿論適用可能であるし、例えばいわゆるツーピースブーム仕様の作業機を装着した油圧ショベル(例えば特開2011−74745号公報)にも適応可能である。作業機のタイプによらず連結ユニット1を基部に装着することで、上記と同様の手順で作業機を旋回体に対して容易に脱着することができる。
また、フック5のロック機構について特に説明していないが、作業機20を旋回体12に装着している間、フック5が緩んだりしないようにロック機構を設けることができる。ロック機構としては例えばフック5を本体フレーム2に対してピン止めするハード的なものの他、フック用シリンダ6のボトム側油室からの圧油の流出をホールディングバルブで抑止する回路的なものも考えられる。
1…連結ユニット、2…本体フレーム、3…凹部(第1凹部)、4…凹部(第2凹部)、5…フック、6…フック用シリンダ、11…走行体、16…旋回フレーム、16a…センタフレーム、16p…フートピン(第1フートピン)、16q…フートピン(第2フートピン)、17…運転室、18a…タンクカバー(車載機器)、20…作業機、21…ブーム、21p…フートピン(第3フートピン)、24…ブームシリンダ、24p…フートピン(第4フートピン)

Claims (2)

  1. 走行体、前記走行体の上部に旋回可能に設けられた旋回体の旋回フレーム、前記旋回フレームの左右方向の中央部に前後に延在して設けたセンタフレーム、前記センタフレームに連結され、ブーム及びブームシリンダを含んで構成された作業機、前記センタフレームの左右方向の一方側に位置するように前記旋回フレームに搭載された運転室、及び前記センタフレームの左右方向の他方側に位置するように前記旋回フレームに搭載された車載機器を備えた油圧ショベルにおいて、
    前記センタフレームに装着されて左右に延び、前記運転室及び前記車載機器の間に介在する第1フートピンと、
    前記センタフレームに装着されて左右に延び、第1フートピンより高位置に位置する第2フートピンと、
    前記作業機及び前記センタフレームを連結する連結ユニットとを備え、
    前記連結ユニットは、
    本体フレームと、
    前記本体フレームに対して前記ブームの基部を回動自在に連結する第3フートピンと、
    前記本体フレームに対して前記ブームシリンダの基部を回動自在に連結する第4フートピンと、
    前記センタフレームに装着された第1フートピンに被さって前記第1フートピンと係り合うU字状の第1凹部と、
    前記第1凹部を前記第1フートピンに被せた状態で第2フートピンの外周面に被さる第2凹部と、
    前記本体フレームに対して回動可能に連結され、前記第2凹部と共に前記第2フートピンを把持し固定するフックと、
    前記フックを回動させるフック用シリンダとを備えていることを特徴とする油圧ショベル。
  2. 請求項1に記載の油圧ショベルにおいて、前記フック及び前記フック用シリンダを2組備えており、前記第2フートピンの長手方向の2カ所に前記フックが係止していることを特徴とする油圧ショベル。
JP2019064584A 2019-03-28 2019-03-28 油圧ショベル Pending JP2020165126A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010532438A (ja) * 2007-07-05 2010-10-07 キャタピラー インコーポレイテッド 器具を機械のアームに連結するためのクイックカプラ組立体
WO2012026233A1 (ja) * 2010-08-26 2012-03-01 日立建機株式会社 建設機械

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