JP2020160648A - リーダライタアンテナ付きラック - Google Patents

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Toshiaki Yamashita
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Abstract

【課題】コストを低減し、読み取り範囲を制限したリーダライタアンテナ付きラックを提供する。【解決手段】収納機器の挿抜方向と平行で、互いに対向する平板状の第1導体部および第2導体部と、第1導体部と交差する方向で第1導体部から第2導体部に近づく方向に突出した平面を有する第3導体部と、を含み、収納機器を収納する筐体と、第1導体部の内面と対向して配置されたケーブル状のリーダライタアンテナと、を備え、リーダライタアンテナは、外方からの第3導体部の平面の垂直視で露出しないように配置されている、リーダライタアンテナ付きラックである。【選択図】図1

Description

本発明は、RFID(Radio-Frequency IDentification)タグを読み取るリーダライタアンテナ付きラックに関する。
従来、この種のリーダライタアンテナ付きラックとして、例えば、特許文献1に記載されたラックが知られている。特許文献1には、ラック内の棚に搭載されるラック搭載機器の表面に非接触型のICタグを取り付け、ラックに設けられたリーダ装置によって非接触型のICタグを読み取るように構成されたラックマウント型機器の構成管理方式が記載されている。
特開2007−226582号公報
しかしながら、従来のラックにおいては、ラック搭載機器が搭載される各棚にICタグ読み取り装置が配置されている。したがって、ICタグ読み取り装置がICタグと同じ個数必要となり、コスト高となる。そこで、ICタグ読み取り装置の個数を減らすと、読み取り装置の読み取り範囲が全方位に広がってしまう。
本発明の目的は、コストを低減し、読み取り範囲を制限したリーダライタアンテナ付きラックを提供することにある。
本発明に係るリーダライタアンテナ付きラックは、
収納機器の挿抜方向と平行で、互いに対向する平板状の第1導体部および第2導体部と、前記第1導体部と交差する方向で前記第1導体部から第2導体部に近づく方向に突出した平面を有する第3導体部と、を含み、前記収納機器を収納する筐体と、
前記第1導体部の内面と対向して配置されたケーブル状のリーダライタアンテナと、を備え、
前記リーダライタアンテナは、外方からの前記第3導体部の平面の垂直視で露出しないように配置されている。
本発明によれば、コストを低減し、読み取り範囲を制限したリーダライタアンテナ付きラックを提供することができる。
実施形態に係るリーダライタアンテナ付きラックの概略構成を示す斜視図である。 図1のリーダライタアンテナ付きラックの正面図である。 図1のリーダライタアンテナ付きラックの内部を透過して示す側面図である。 RFIDタグの一例を示す平面図である。 図1のリーダライタアンテナ付きラックの概略横断面図である。 図5のEa部分の部分拡大図である。 変形例としてのリーダライタアンテナの配置の一例を示す横断面図である。 変形例としてのリーダライタアンテナの配置の一例を示す横断面図である。 変形例としてのリーダライタアンテナの配置の一例を示す横断面図である。 リーダライタアンテナの一例を示す概略構成図である。 図10Aのリーダライタアンテナが備える整合回路部の概略図である。 図10Aのリーダライタアンテナが備える整合回路部の平面図である。 図11AのA1−A1線断面図である。 図10Aのリーダライタアンテナが備える整合回路部の等価回路図である。 複数のラック内にあるタグとリーダライタアンテナとの通信特性を示す表である。 リーダライタアンテナ付きラックの使用状態を示す概略図である。 RFIDタグを収納機器の底面に取り付けた変形例を示す正面図である。 RFIDタグを収納機器の側面に取り付けた変形例を示す正面図である。 リーダライタアンテナ付きラックの変形例を示す横断面図である。
本発明の一態様に係るリーダライタアンテナ付きラックは、収納機器の挿抜方向と平行で、互いに対向する平板状の第1導体部および第2導体部と、前記第1導体部と交差する方向で前記第1導体部から第2導体部に近づく方向に突出した平面を有する第3導体部と、を含み、前記収納機器を収納する筐体と、前記第1導体部の内面と対向して配置されたケーブル状のリーダライタアンテナと、を備え、前記リーダライタアンテナは、外方からの前記第3導体部の平面の垂直視で露出しないように配置されている。
この構成によれば、ラック内に存在するRFIDタグをケーブル状のリーダライタアンテナだけで読み取るので、アンテナのコストダウンを実現することができる。また、リーダライタアンテナは、第1導体部側に配置され、第3導体部側から見て露出していないので、筐体の第1導体部側の外方での読み取り範囲は、第2導体部側の外方での読み取り範囲よりも狭い。このように、リーダライタアンテナの読み取り範囲を制限することができる。
また、前記第1導体部と交差する方向に延びる前記第3導体部の先端部から、前記第1導体部と対向して前記挿抜方向の内方へ延出する第4導体部を備えてもよい。
また、前記リーダライタアンテナは、前記第1導体部と前記第4導体部との間に配置されてもよい。
また、前記リーダライタアンテナは、前記第3導体部よりも前記第4導体部に近く、前記第1導体部よりも前記第4導体部に近くてもよい。
また、前記リーダライタアンテナは、前記第1導体部の外方からの垂直視において、前記第4導体部と重ならなくてもよい。
また、前記第2導体部側に前記挿抜方向と垂直な方向に延びる回転軸を有する扉を備え、前記第3導体部は、前記扉を受ける扉枠でもよい。
また、前記リーダライタアンテナは、一端部が給電部に接続され、前記一端部から他端部まで延在する第1導線と、前記第1導線に沿って一端部から他端部まで延在する第2導線と、を有するケーブル状本体部と、前記第1導線の他端部と前記第2導線の他端部とに接続され、前記第1導線のインピーダンスと前記第2導線のインピーダンスとを整合させる整合回路部を有する整合回路基板と、を備え、前記ケーブル状本体部は、前記第1導体部の内面に沿って上下方向に延在するように配置されてもよい。
また、前記第1導体部に平行かつ、前記リーダライタアンテナの延伸方向に直交する方向を第1方向とし、前記第3導体部に平行かつ、前記リーダライタアンテナの延伸方向に直交する方向を第2方向としたときに、前記第1導体部の第1方向の長さは、前記第3導体部の第2方向の長さよりも大きく、前記第3導体部の第2方向の長さは、前記第4導体部の第1方向の長さよりも大きい。
以下、実施の形態に係るリーダライタアンテナ付きラックについて、添付図面を参照しながら説明する。なお、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
また、以下では、説明の便宜上、通常使用時の状態を想定して「上」、「下」、「横」等の方向を示す用語を用いている。また、「左」、「右」とは、通常使用時の状態のときに正面視した状態で用いている。しかしながら、これらの用語は、本発明のリーダライタアンテナ付きラックの使用状態等を限定することを意味するものではない。
(実施の形態)
図1は、本実施形態に係るリーダライタアンテナ付きラックの概略構成を示す斜視図である。図2は、図1のリーダライタアンテナ付きラックの正面図である。図3は、図1のリーダライタアンテナ付きラックの内部を透過して示す側面図である。
本実施形態に係るリーダライタアンテナ付きラックは、例えば、データセンタに設置されるサーバラックとして用いられる。ラックの内側には複数の収納機器が収納され、これらの収納機器はRFIDタグを利用して管理される。この管理システムによれば、例えば、収納機器がオフラインであっても、RFIDタグの情報を読み取ることによって収納機器の管理を行うことが可能になる。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るRFIDシステム1は、ラック2と、ラック2に収納される収納機器3と、ケーブル状のリーダライタアンテナ4とを備えている。
本実施形態において、ラック2は、外郭となる直方体形状の筐体21の複数の内面および外面に金属面を有している。より具体的には、筐体21は、上側部21A、下側部21B、左側部21C、右側部21D、左前部21G、及び、右前部21Hを含む。なお、本実施形態において、筐体21の前面の中央部(図3の右側)及び背面(図3の左側)は、開口面としているが、例えば、開閉可能な扉や、多数の孔が空いたカバーが設けられてもよい。また、本明細書においては「内側」、「外側」、「内方」、「外方」、「内面」、「外面」の指す「内」、「外」は筐体21に対して定義されるものである。
収納機器3は、ラック2の筐体21の内側に挿抜方向Xに挿抜可能に収容される機器である。本実施形態において、筐体21には、複数の収納機器3が挿抜方向Xに対して直交する上下方向Zに並ぶように収納される。例えば、各収納機器3の底部が、挿抜方向Xに延在するように設けられた一対のレール(図示せず)に支持される。また、筐体21の左側部21Cの内面21Ca及び筐体21の右側部21Dの内面21Daには、上下方向Zに延在する金属柱21E,21Fが設けられている。各収納機器3は、ボルトなどの締結部材により金属柱21E,21Fに固定される。互いに上下方向Zに隣接する収納機器3の間隔は、例えば5cmである。
各収納機器3は、挿抜方向Xに対して平行なタグ取付面3Aを有している。タグ取付面3Aは、金属などの導電体で構成されている。タグ取付面3Aには、RFIDタグ5が挿抜方向Xに対して平行に取り付けられている。RFIDタグ5には、例えば、収納機器3の機器情報や位置情報などが記憶されている。
リーダライタアンテナ4は、筐体21の内側に配設され、RFIDタグ5と無線通信可能に構成されている。リーダライタアンテナ4は、ケーブル状本体部41と、ケーブル状本体部41の一端部に接続された通信モジュール42と、ケーブル状本体部41の他端部に接続された整合回路基板43とを備えている。
ケーブル状本体部41は、筐体21の左側部21Cの内面21Caに沿って上下方向Zに延在するように配置されている。整合回路基板43は、筐体21の上側部21Aの内面に取り付けられている。通信モジュール42は、外部通信用アンテナ(図示せず)を備え、ケーブル状本体部41を通じて読み取ったRFIDタグ5の情報を外部装置に送信するとともに、外部装置から受信した情報をケーブル状本体部41を通じてRFIDタグ5に書き込むように構成されている。RFIDタグ5とケーブル状本体部41とは、筐体21の内側において挿抜方向Xの上流側(図3の右側)に偏って配置されている。
本実施形態においては、ラック2とリーダライタアンテナ4とで、RFIDタグ5と無線通信して、RFIDタグ5に対して情報の読み取り及び書き込みを行うリーダライタ装置が構成されている。
図4は、RFIDタグ5の一例を示す平面図である。図4に示すように、RFIDタグ5は、一対の端子電極51a,51bを有するRFIC(Radio-Frequency Integrated Circuit)素子51と、一方の端子電極51aに接続される放射素子52と、他方の端子電極51bに接続される接地導体53とを備えている。
RFIDタグ5は、図1に示すように、放射素子52が収納機器3から挿抜方向Xに突出するとともに、図4にて点線で示すように接地導体53の少なくとも一部がタグ取付面3Aに対向するように取り付けられる。ケーブル状本体部41は、図3に示すように、挿抜方向X及び上下方向Zに対して直交する横方向Yから見た側面視において、RFIDタグ5の放射素子52と重なる位置に設けられている。また、ケーブル状本体部41は、図2に示すように、挿抜方向Xから見た正面視において、RFIDタグ5と重ならない位置に設けられている。
本実施形態に示すRFIDタグ5は一例であり、リーダライタアンテナ4と通信するRFIDタグは図4に示すものに限定されない。たとえば、収納機器の金属面に取り付け可能な、いわゆる金属対応RFIDタグを用いても良い。
図5及び図6を参照して、リーダライタアンテナ4の配置位置について詳細に説明する。図5は、図1のリーダライタアンテナ付きラックの概略横断面図である。図6は、図5のEa部分の部分拡大図である。
筐体21の左側部21Cと左前部21Gは連続しており、左前部21Gは、左側部21Cの前端を内方向きに曲げ加工されて形成されている。左側部21Cの内面21Ca及び外面21Cbはそれぞれ金属板で構成されている。左前部21Gは、内面21Gaと、外面21Gbと、先端部21Gcとを備える。内面21Ga、外面21Gb、先端部21Gcは、例えば、金属板である。これらの金属板の厚みは、例えば、1〜3mmである。
左前部21Gは、左側部21Cと交差する方向、例えば直交する方向で左側部21Cから内方へ突出している。リーダライタアンテナ4のケーブル状本体部41は、外方からの左前部21Gへの垂直視で露出しないように配置されている。ケーブル状本体部41は、スペーサ71を介して左前部21Gに支持されている。スペーサ71は、例えば樹脂製であり、粘着テープなどでもよい。ケーブル状本体部41は、左前部21Gの先端部21Gcよりも左前部21G側に配置されている。ただし、スペーサ71の配置は必須ではなく、ケーブル状本体部41は、アンテナの機能を著しく低下しない範囲で、左前部21Gを含む筐体21に直接配置されてもよい。
筐体21は、左前部21Gおよび右前部21Hとの間に開口21Kを有する。筐体21は、左前部21Gおよび右前部21Hを有することで、前面が完全に開口されている場合に比べて強度を増すことができる。
ケーブル状本体部41が左前部21Gの内方に配置されているので、ケーブル状本体部41から左側部21C側へ放射される電波が左前部21Gと左側部21Cとで反射される。また、ケーブル状本体部41から右側部21D側へ放射される電波の一部は、開口21Kから筐体21の外部へ放射される。したがって、筐体21の左右方向(Y方向)において、筐体21の開口21Kからケーブル状本体部41が配置されている左側へ電波が放射されるのを防止することができる。
次に、図7を参照して、リーダライタアンテナ4の別の配置例を説明する。図7は、図6の変形例としてのリーダライタアンテナの配置の一例を示す横断面図である。ラック2の筐体21は、左側部21Cと交差する方向に延びる左前部21Gの先端部21Gcから、左側部21Cと対向して挿抜方向(Y方向)の内方へ延出する導体部21Lを備える。左側部21Cの前部と左前部21Gと導体部21LとでU字型の断面形状を有する。
導体部21Lは、内面21La、外面21Lb、先端部21Lcとを備える。リーダライタアンテナ4のケーブル状本体部41は、外面21Lbよりも左側部21C側に配置されている。リーダライタアンテナ4のケーブル状本体部41は、例えば、スペーサ71を介して導体部21Lの先端部21Lcに支持されている。挿抜方向(X方向)は、左側部21Cに平行かつ、リーダライタアンテナ4のケーブル状本体部41の延伸方向に直交する。左右方向(Y方向)は、左前部21Gに平行かつ、ケーブル状本体部41の延伸方向に直交する。挿抜方向における左側部21Cの長さは、左右方向における左前部21Gの長さよりも大きく、左右方向における左前部21Gの長さは、挿抜方向における導体部21Lの長さよりも大きい。この配置例でも、筐体21の左右方向(Y方向)において、筐体21の開口21Kからケーブル状本体部41が配置されている左側へ電波が放射されるのを防止することができる。
次に、図8を参照して、リーダライタアンテナ4の別の配置例を説明する。図8は、図7の変形例としてのリーダライタアンテナの配置の一例を示す横断面図である。この配置例は、図7の配置例において、ケーブル状本体部41及びスペーサ71を左側部21Cと導体部21Lとの間に配置されている。ケーブル状本体部41は、スペーサ71を介して左前部21Gの内面21Gaに支持されている。このような配置例でも、筐体21の左右方向(Y方向)において、筐体21の開口21Kからケーブル状本体部41が配置されている左側へ電波が放射されるのを防止することができる。
次に、図9を参照して、リーダライタアンテナ4の別の配置例を説明する。図9は、図6の変形例としてのリーダライタアンテナの配置の一例を示す横断面図である。この変形例において、ラック2の筐体21は、右側部21D側に回転軸を有する扉31を備える。扉31は、左側部21Cおよび右側部21D間の開口21Kの少なくとも一部を覆う。扉31は、複数の貫通孔31aを備え、貫通孔31aを通過する空気の流れにより、筐体21内の通気性を向上することができる。左側部21Cの前端部に扉枠としての左前部21Mが取り付けられている。左前部21Mは、左側部21Cの先端部分からY方向内側へ延び、さらに、X方向内側へ折り曲げられて、逆L字形状部分21Maを有する。左前部21Mの逆L字形状部分21Maは、閉じられた扉31の先端を受け入れる。左前部21Mは、1枚の金属板を折り曲げ加工により形成されてもいいし、複数枚の金属板により形成されてもよい。また、左前部21Mは、横T字形状を有していてもよい。
ケーブル状本体部41は、例えば樹脂製のケース73に収納されている。ケーブル状本体部41は、絶縁体であるケース73を介して左前部21Mに支持されている。ケーブル状本体部41は、左前部21Mの幅方向(Y方向)内側の先端21Mbよりも左側部21C側に配置されている。このような配置例でも、筐体21の幅方向(Y方向)において、扉31と左前部21Mとの隙間からケーブル状本体部41が配置されている左側へ電波が放射されるのを防止することができる。
図10Aは、リーダライタアンテナ4の一例を示す概略構成図である。図10Bは、図10Aのリーダライタアンテナ4が備える整合回路部の概略図である。図11Aは、図10Aのリーダライタアンテナ4が備える整合回路部の平面図である。図11Bは、図11AのA1−A1線断面図である。図11Cは、図10Aのリーダライタアンテナ4が備える整合回路部の等価回路図である。
リーダライタアンテナ4は、図10Aに示すように、同軸ケーブルで構成されるケーブル状本体部41を備えている。ケーブル状本体部41は、第1導体の一例である内部導体44と、内部導体44に沿って設けられた第2導体の一例である外部導体45とを有している。内部導体44は、一端部が給電部46に接続され、一端部から他端部まで延在する線状の導体である。給電部46は、図1〜図3に示す通信モジュール42に内蔵されている。外部導体45は、絶縁体(図示せず)を介して内部導体44を覆うように、内部導体44に沿って一端部から他端部まで延在する管状の導体である。
また、リーダライタアンテナ4は、図10Aに示すように、ケーブル状本体部41の一端部に設けられた整合回路部47と、ケーブル状本体部41の一端部から離れた位置で外部導体45の外周面に沿うように設けられた磁性体48とを有している。
整合回路部47は、図10Bに示すように、内部導体44の他端部と外部導体45の他端部とに接続され、内部導体44のインピーダンスと外部導体45のインピーダンスとを整合させるように機能するものである。
整合回路部47は、図11A及び図11Bに示すように、内部導体44に接続された平面状の第1導体層471と、ビアホール導体472と、「電極パターン」の一例である平面状の第2導体層473とを有している。第1導体層471と第2導体層473とは、外部導体45の外径よりも広い幅を有し、内部導体44の延在方向に沿って延在している。また、第1導体層471と第2導体層473とは、絶縁体474を介して互いに対向するように設けられ、2つのビアホール導体472によって互いに接続されている。第2導体層473は、第1導体層471よりもケーブル状本体部41の延在方向の長さが長く形成されている。これにより、第2導体層473の一部と外部導体45とが、絶縁体474を介して互いに対向するように設けられている。なお、図11Bでは、ビアホール導体472及び内部導体44の両方を断面で図示するために、図11AのA1−A1線で示すように、便宜上、切断面を途中でずらしている。
内部導体44は、第1導体層471に電気的に接続されている。第1導体層471は、2つのビアホール導体472を介して第2導体層473に電気的に接続されている。第2導体層473は、絶縁体474を介するキャパシタ成分475を有する容量結合によって外部導体45に接続されている。すなわち、図11Cに示すように、内部導体44と外部導体45とは、キャパシタ成分475とインダクタ成分476とを有する整合回路部47を介して接続されている。
磁性体48は、例えば、フェライトで構成されている。磁性体48は、図10Aに示すように、RFIDタグ5に対して無線通信を行う放射部61と、RFIDタグ5に対して通信しない非放射部62とにリーダライタアンテナ4を区切るように機能する。すなわち、放射部61は、ケーブル状本体部41の一端部から磁性体48まで延在する。非放射部62は、磁性体48からケーブル状本体部41の他端部まで延在する。非放射部62は、シールド部材として機能する。ケーブル状本体部41の他端部は、給電部46に接続されている。また、外部導体45は、電気的に安定するように、グランドに接続されている。
なお、リーダライタアンテナ4は、外部導体45に生じる定在波を利用したアンテナであって、いわゆる誘導磁界を利用するループアンテナではない。また、リーダライタアンテナ4の検知領域(電波エリア)は、約1m以内に限られる。また、リーダライタアンテナ4の近傍に金属体や磁性体があっても、周波数特性は大きく変わらない。また、リーダライタアンテナ4は、屈曲させても屈曲部分間での干渉等が生じない。このため、リーダライタアンテナ4は、2次元的又は3次元的に比較的自由に配置することが可能である。リーダライタアンテナ4はケーブル状に形成されているので、リーダライタアンテナ4の長さに応じて、リーダライタアンテナ4の検知範囲を調整することが可能になる。
また、整合回路部47は、図1〜図3に示す整合回路基板43に設けられている。整合回路基板43は、図11Bに示すように、絶縁体474を介して外部導体45と対向する対向面OSに形成された電極パターンである第2導体層473を有している。整合回路基板43は、第2導体層473が金属面である筐体21の上側部21Aに対して交差するように、上側部21Aに直接又はスペーサを介して間接的に取り付けられている。例えば、整合回路基板43は、第2導体層473が上側部21Aに対して成す角度が45度以上135度以下の範囲となる上側部21Aに取り付けられている。本実施形態において、整合回路基板43は、第2導体層473が上側部21Aに対して直交又は略直交するように、上側部21Aに取り付けられている。
また、第2導体層473は、整合回路基板43が取り付けられる上側部21Aとは異なる金属面に対して、予め決められた距離以上離れて設けられている。例えば、筐体21の前面(図3の右側)に金属製の扉31が設けられる場合、第2導体層473は、扉31に対して5cm以上離れて設けられる。
本実施形態によれば、第2導体層473が金属面である上側部21Aに対して交差するように整合回路基板43を上側部21Aに取り付けているので、第2導体層473と上側部21Aとの対向面積をより小さくすることができる。これにより、第2導体層473と上側部21Aとの間に容量成分が生じることを抑えることができる。その結果、リーダライタアンテナ4のアンテナ特性の低下を抑えることができる。
また、本実施形態によれば、第2導体層473が上側部21Aに対して直交又は略直交するように整合回路基板43を上側部21Aに取り付けているので、第2導体層473と上側部21Aとの間に容量成分が生じることを一層抑えることができる。その結果、リーダライタアンテナ4のアンテナ特性の低下を一層抑えることができる。
また、本実施形態によれば、ケーブル状本体部41が筐体21の左側部21Cの内面に沿って上下方向Zに延在するように配置され、整合回路基板43が筐体21の上側部21A又は下側部21Bに取り付けられている。この構成によれば、筐体21内に配置された複数のRFIDタグ5を1本のリーダライタアンテナ4で効率良く読み取ることができ、リーダライタアンテナ4の長さをより短くすることができる。
また、本実施形態によれば、整合回路基板43が取り付けられる上側部21Aとは異なる金属面に対して、第2導体層473が予め決められた距離以上離れて設けられているので、複数の金属面から受ける影響を抑えることができる。その結果、リーダライタアンテナ4のアンテナ特性の低下を一層抑えることができる。
また、本実施形態によれば、RFIDタグ5は、放射素子52が収納機器3から挿抜方向Xに突出するとともに、接地導体53の少なくとも一部がタグ取付面3Aに対向するように取り付けられている。この構成によれば、タグ取付面3Aが金属などの導電体で構成される場合であっても、当該導電体をブースターアンテナとして利用することができ、アンテナの利得を向上させることができる。すなわち、前記構成によれば、収納機器3の表面の材質に依存せず、RFIDタグ5をより確実に読み取ることができる。また、通常インターフェースが設けられる収納機器3の前面又は背面には、RFIDタグ5が取り付けられないので、インターフェースの視認性の低下を抑えることができるとともに、インターフェースへの配線の接続を阻害しない。
また、本実施形態によれば、RFIDタグ5とケーブル状本体部41とが、筐体21の内側において挿抜方向Xの上流側に偏って配置されている。この構成によれば、1本のリーダライタアンテナ4によって複数の収納機器3のRFIDタグ5をより確実に読み取ることができる。
また、本実施形態によれば、ケーブル状本体部41は、挿抜方向X及び上下方向Zに対して直交する横方向から見た側面視において、RFIDタグ5の放射素子52と重なる位置に設けられている。この構成によれば、1本のリーダライタアンテナ4によって複数の収納機器3のRFIDタグ5をより確実に読み取ることができる。
本実施形態のラック2を複数個幅方向(Y方向)に並べて用いる場合、特に有益である。図12は、複数のリーダライタアンテナ付きラックを並べて用いる使用形態を示す概略図である。なお、見やすくするために左前部21G及び右前部21Hを省略して示している。各ラック2A〜2Eは、上記ラック2と同じ構成である。各ラック2A〜2Eにおいて、ケーブル状本体部41は、いずれも、幅方向において一方側、例えば、左側部21C側に配置されている。したがって、各ラック2A〜2Eは、ケーブル状本体部41から幅方向(Y方向)において左側に向けて電波を放射するのを制限されている。各ラック2A〜2Eは、ケーブル状本体部41から幅方向(Y方向)において右側に向けて電波を放射することができ、右隣のラック内のRFIDタグを読み取ることができる。
図13は、複数のラック内にあるRFIDタグとリーダライタアンテナとの通信特性を示す表である。ラック2Aのリーダライタアンテナ4Aは、ラック2Aおよび2B内のRFIDタグと通信可能である。この表に示すように、1つのラックは、当該ラック内のRFIDタグと右隣のラック内のRFIDタグを読み取ることができる。したがって、2つのラックの通信結果を判別することで、通信できたRFIDタグがどのラック内に存在するかを判別することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。
上記では、複数の収納機器3が上下方向Zに並べられるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の収納機器3は、横方向Yに並べられてもよい。
また、上記では、収納機器3のタグ取付面3Aは、金属などの導電体で構成されるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、タグ取付面3Aは、金属などの導電体を樹脂でコーティングした面であってもよい。なお、タグ取付面3Aが導電体で構成され、当該タグ取付面3AにRFIDタグ5を直接取り付けた場合には、アンテナの特性が向上し、RFIDタグ5の情報の読み取り精度を高くすることができる。
また、上記では、図1〜図3に示すように、収納機器3のタグ取付面3Aが収納機器3の上面であるものとしたが、本発明はこれに限定されない。収納機器3のタグ取付面3Aは、挿抜方向Xに対して平行な面であればよい。例えば、図14に示すように、タグ取付面3Aは、収納機器3の底面であり、当該底面にRFIDタグ5が取り付けられてもよい。また、例えば、図15に示すように、タグ取付面3Aは、収納機器3の側面であり、当該側面にRFIDタグ5が取り付けられてもよい。なお、この場合、ケーブル状本体部41がRFIDタグ5の延在方向の延長線上に位置すると、ケーブル状本体部41がRFIDタグ5の情報を読み取りにくくなる。このため、挿抜方向Xから見た正面視において、ケーブル状本体部41は、RFIDタグ5と重ならない位置に設けることが好ましい。
上記では、リーダライタアンテナ4のケーブル状本体部41からの電波は、開口21Kから外部へ放射されていたが、これを低減するために、導体部をケーブル状本体部41の右側部21D側に設けてもよい。例えば、図16に示すように、ケーブル状本体部41の右側部21D側に導体部75を配置する。導体部75は、金属テープでもよく、例えば、アルミテープである。このような構成により、ケーブル状本体部41から開口21Kに向けて放射される電波が導体部75により筐体21内に反射されるので、ラック2から外部へ漏れるのを低減することができる。
また、上記では、リーダライタアンテナ4のケーブル状本体部41が同軸ケーブルで構成されるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ケーブル状本体部41は、帯状の絶縁体と、当該絶縁体の一方の主面に沿って設けられた帯状の第1導線と、当該絶縁体の他方の主面に沿って設けられた帯状の第2導線とを備えるフラットケーブルで構成されてもよい。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明によれば、RFIDタグをより確実に読み取ることができるので、例えば、データセンタに設置されるサーバラックに有用である。
1 RFIDシステム
2 ラック
3 収納機器
3A タグ取付面
4 リーダライタアンテナ
5 RFIDタグ
21 筐体
21A 上側部
21B 下側部
21C 左側部(第1導体部)
21D 右側部(第2導体部)
21G、21M 左前部(第3導体部)
21H 右前部
21E,21F 金属柱
41 ケーブル状本体部
42 通信モジュール
43 整合回路基板
44 内部導体(第1導線)
45 外部導体(第2導線)
46 給電部
47 整合回路部
48 磁性体
51 RFIC素子
51a,51b 端子電極
52 放射素子
52a 端部
53 接地導体
53a 端部
61 放射部
62 非放射部
471 第1導体層
472 ビアホール導体
473 第2導体層(電極パターン)
474 絶縁体
475 キャパシタ成分
476 インダクタ成分
H1 貫通孔

Claims (7)

  1. 収納機器の挿抜方向と平行で、互いに対向する平板状の第1導体部および第2導体部と、前記第1導体部と交差する方向で前記第1導体部から第2導体部に近づく方向に突出した平面を有する第3導体部と、を含み、前記収納機器を収納する筐体と、
    前記第1導体部の内面と対向して配置されたケーブル状のリーダライタアンテナと、を備え、
    前記リーダライタアンテナは、外方からの前記第3導体部の平面の垂直視で露出しないように配置されている、
    リーダライタアンテナ付きラック。
  2. 前記第1導体部と交差する方向に延びる前記第3導体部の先端部から、前記第1導体部と対向して前記挿抜方向の内方へ延出する第4導体部を備える、
    請求項1に記載のリーダライタアンテナ付きラック。
  3. 前記リーダライタアンテナは、前記第1導体部と前記第4導体部との間に配置されている、
    請求項2に記載のリーダライタアンテナ付きラック。
  4. 前記リーダライタアンテナは、前記第3導体部よりも前記第4導体部に近く、前記第1導体部よりも前記第4導体部に近い、
    請求項2または3に記載のリーダライタアンテナ付きラック。
  5. 前記リーダライタアンテナは、前記第4導体部よりも前記挿抜方向内方に位置する、
    請求項2または3に記載のリーダライタアンテナ付きラック。
  6. 前記第2導体部側に前記挿抜方向と垂直な方向に延びる回転軸を有する扉を備え、
    前記第3導体部は、前記扉を受ける扉枠である、
    請求項1に記載のリーダライタアンテナ付きラック。
  7. 前記リーダライタアンテナは、
    一端部が給電部に接続され、前記一端部から他端部まで延在する第1導線と、前記第1導線に沿って一端部から他端部まで延在する第2導線と、を有するケーブル状本体部と、
    前記第1導線の他端部と前記第2導線の他端部とに接続され、前記第1導線のインピーダンスと前記第2導線のインピーダンスとを整合させる整合回路部を有する整合回路基板と、を備え、
    前記ケーブル状本体部は、前記第1導体部の内面に沿って上下方向に延在するように配置されている、
    請求項1から6のいずれか1つに記載のリーダライタアンテナ付きラック。
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