JP2020159986A - 放射線遮蔽建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】エキスパンションジョイントが設けられた建築物における放射線の漏洩を防ぐことが可能な放射線遮蔽建物を提供することを目的とする。【解決手段】本発明にかかる放射線遮蔽建物100の構成は、複数の躯体と、複数の躯体の間に配置されるエキスパンションジョイント110とを有する放射線遮蔽建物100であって、エキスパンションジョイント110の両側に隣接する鉄骨104a・104bのうち、一方の鉄骨104aにエキスパンションジョイント110の隙間110aに向かって伸びて放射線を遮蔽する第1遮蔽板122を接合したことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の躯体と、複数の躯体の間に配置されるエキスパンションジョイントとを有する放射線遮蔽建物に関するものである。
規模が大きい建築物では、複数の躯体の間にエキスパンションジョイントが設けられることがある(例えば特許文献1)。特許文献1のようなエキスパンションジョイントを設けることにより、隣接する複数の躯体を力学的に分割することができ、一方の躯体にかかった荷重や移動、変形が他方の躯体に伝達されることを防ぐことができる。
特開2008−240510号公報
建築物には、内部に放射性物質を収容することがある。放射性物質から放射される放射線は、躯体のコンクリートパネルや鉄筋コンクリートによって遮蔽される。しかしながら、エキスパンションジョイントが設けられている建築物では、放射線がエキスパンションジョイントを通過すると、放射線が屋外に漏洩してしまう。このため、エキスパンションジョイントが設けられた建築物における放射線の漏洩を防ぐ構造の開発が求められている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、エキスパンションジョイントが設けられた建築物における放射線の漏洩を防ぐことが可能な放射線遮蔽建物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる放射線遮蔽建物の代表的な構成は、複数の躯体と、複数の躯体の間に配置されるエキスパンションジョイントとを有する放射線遮蔽建物であって、エキスパンションジョイントの両側に隣接する鉄骨のうち、一方の鉄骨にエキスパンションジョイントの隙間に向かって伸びて放射線を遮蔽する第1遮蔽板を接合したことを特徴とする。
上記構成によれば、エキスパンションジョイントを通過する放射線を第1遮蔽板によって遮蔽することができる。したがって、エキスパンションジョイントが設けられた建築物における放射線の漏洩を防ぐことが可能となる。
上記エキスパンションジョイントの両側に隣接する鉄骨のうち、他方の鉄骨に、第1遮蔽板と側面視で重複し且つ平面視で離間して放射線を遮蔽する第2遮蔽板を接合するとよい。かかる構成によれば、エキスパンションジョイントを通過する放射線を、第1遮蔽板に加え更に第2遮蔽板によって遮蔽することができる。したがって、上述した効果を高めることが可能となる。
上記第1遮蔽板および第2遮蔽板のうち、屋内寄りに接合された遮蔽板と同じ鉄骨に対して遮蔽板より屋外寄りに第3遮蔽板が接合されるとよい。これにより、エキスパンションジョイントを通過する放射線をより確実に遮蔽することが可能となる。
上記躯体は鉄骨とコンクリートパネルとを含み、コンクリートパネルは、エキスパンションジョイントに隣接する縁に屋内に向かって伸びるリブを有するこれにより、コンクリートパネルのリブを、放射線を遮蔽する部材として機能させることができる。したがって、上述した効果を高めることが可能となる。
本発明によれば、エキスパンションジョイントが設けられた建築物における放射線の漏洩を防ぐことが可能な放射線遮蔽建物を提供することができる。
本実施形態にかかる放射線遮蔽建物を説明する図である。 図1のエキスパンションジョイント近傍の拡大図である。 本実施形態の放射線遮蔽建物のバリエーションを説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態にかかる放射線遮蔽建物100を説明する図である。図1(a)は、放射線遮蔽建物100を側方から観察した状態を示す外観図であり、図1(b)は、図1(a)の平面断面図である。図1(a)および(b)に示すように、放射線遮蔽建物100は、複数の躯体100a・100b・100cからなり、複数の躯体100a−100cは、コンクリートパネル102、およびこれを支持する鉄骨104を含んで構成される。複数の躯体100a−100cの間には、エキスパンションジョイント110がそれぞれ配置される。エキスパンションジョイント110とは、換言すれば躯体同士の間の隙間(切れ目)である。
なお図1では、図1(b)の断面図においてのみエキスパンションジョイント110を示しているが、水平面(屋上面)にもエクスパンションジョイントは存在する。また、建屋に上層階(2階)があった場合に、上層階(2階)の床にもエキスパンションジョイントは存在する。そして本発明は、これらの水平面のエキスパンションジョイントにおいても放射線を遮蔽することができる。
また本実施形態においては放射線遮蔽建物100として鉄骨とコンクリートパネルから構成される建物を用いて説明するが、鉄筋コンクリート造であってもよい。鉄筋コンクリート造の建物であっても、特に増築する際には、エキスパンションジョイントを用いる場合がある。
図2は、図1のエキスパンションジョイント110近傍の拡大図である。図2に示すように、コンクリートパネル102の内側には、かかるコンクリートパネル102を支持する梁106が設けられていて、コンクリートパネル102は接続金具108によって梁106に接続されている。エキスパンションジョイント110の隙間110aには風雨を避けるために樹脂製または金属薄板のカバーが取り付けられるが、図2では記載を省略している。
図2に示すように本実施形態の放射線遮蔽建物100では、エキスパンションジョイント110の両側に隣接する鉄骨104a・104bのうち、一方の鉄骨104aにエキスパンションジョイントの隙間110aに向かって伸びる第1遮蔽板122が接合されている。
上記構成によれば、図2に示す放射線Aがエキスパンションジョイント110を通過する前に第1遮蔽板122によって遮蔽される。これにより、エキスパンションジョイント110が設けられた建築物における放射線の漏洩を防ぐことが可能となる。なお、第1遮蔽板122は、エキスパンションジョイント110の両側に隣接する鉄骨104a・104bのうち、他方の鉄骨104bには接合されていない。これにより、エキスパンションジョイント110の機能を確保しつつ、放射線を遮蔽することが可能となる。
また本実施形態では、図2に示すように、エキスパンションジョイント110の両側に隣接する鉄骨104a・104bのうち、他方の鉄骨104bに第2遮蔽板124を接合している。第2遮蔽板124は、第1遮蔽板122と側面視で重複し且つ平面視で離間して配置されている。これにより、図2に示す放射線Bは、第1遮蔽板122を通過しないが、第2遮蔽板124によって遮蔽される。したがって、放射線をより確実に遮蔽することが可能となる。
更に本実施形態では、第1遮蔽板122および第2遮蔽板124のうち、屋内寄りに接合された第2遮蔽板122と同じ鉄骨104bに対して、第2遮蔽板124より屋外寄りに第3遮蔽板126が接合されている。第2遮蔽板124がコンクリートパネル102から離れているために、大きめの隙間が開いてしまい、放射線Cの角度では鉄骨104bを1枚だけ通過してエキスパンションジョイント110に到達してしまう。しかし第3遮蔽板126を配置したことにより、鉄骨104bにおいて十分な厚みが確保できない場合においても、鉄骨104bを通過した放射線Cを第3遮蔽板126によって遮蔽することができる。したがって、エキスパンションジョイント110を通過する放射線をより好適に遮蔽することが可能となる。
なお、仮に放射線Dのように、エキスパンションジョイント110を通過するまでに鉄骨104bを2箇所通過する場合がある。このような場合には、上述した遮蔽板を通過しなくても鉄骨104bの肉厚だけで放射線を遮蔽することが可能である。
また本実施形態では、コンクリートパネル102は、エキスパンションジョイント110に隣接する縁に屋内に向かって伸びるリブ102aを有する。これにより、コンクリートパネル102のリブ102aを、放射線を遮蔽する部材として機能させることができる。したがって、放射線Eのように遮蔽板を通過しない場合においても、かかる放射線Eを好適に遮蔽することが可能となる。
図3は、本実施形態の放射線遮蔽建物100のバリエーションを説明する図である。例えば、鉄骨104a・104bにおいて放射線を遮蔽可能な十分な遮蔽能力が得られる場合には、図3(a)に示すように、第3遮蔽板126(図2参照)を設けなくても、鉄骨104bによって放射線を遮蔽することが可能である。
図3(b)に示す例では、屋外寄りに配置される第1遮蔽板122を、エキスパンションジョイント110の隙間110aを覆う長さとし、可能な限り鉄骨104bまで近づけている。このように第1遮蔽板122によってエキスパンションジョイント110の隙間110aの全体を覆う構成とすれば、第2遮蔽板124(図2参照)を設けなくても放射線を遮蔽することが可能である。
ここで、図2に示す第1遮蔽板122、第2遮蔽板124および第3遮蔽板126は、溶接によって鉄骨104a・104bに接合することを想定している。そこで、図3(c)に示すように、第1遮蔽板122および第2遮蔽板124の接合箇所を補強部材130によって補強することにより、鉄骨104a・104bとの接合強度を高めることが可能となる。
なお、図3(c)に示す例では第3遮蔽板126は補強部材130によって補強されていないが、これは例示にすぎない。第1遮蔽板122、第2遮蔽板124および第3遮蔽板126のうち、いずれかの遮蔽板を補強部材130によって補強してもよいし、全ての遮蔽板を補強部材130によって補強してもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、鉄骨とコンクリートパネルとを含む複数の躯体と、複数の躯体の間に配置されるエキスパンションジョイントとを有する放射線遮蔽建物に利用することができる。
100…放射線遮蔽建物、100a…躯体、100b…躯体、100c…躯体、102…コンクリートパネル、102a…リブ、104…鉄骨、104a…鉄骨、104b…鉄骨、106…梁、108…金具、110…エキスパンションジョイント、110a…隙間、122…第1遮蔽板、124…第2遮蔽板、126…第3遮蔽板、130…補強部材

Claims (4)

  1. 複数の躯体と、該複数の躯体の間に配置されるエキスパンションジョイントとを有する放射線遮蔽建物であって、
    前記エキスパンションジョイントの両側に隣接する鉄骨のうち、一方の鉄骨に該エキスパンションジョイントの隙間に向かって伸びて放射線を遮蔽する第1遮蔽板を接合したことを特徴とする放射線遮蔽建物。
  2. 前記エキスパンションジョイントの両側に隣接する鉄骨のうち、他方の鉄骨に、前記第1遮蔽板と側面視で重複し且つ平面視で離間して放射線を遮蔽する第2遮蔽板を接合したことを特徴とする請求項1に記載の放射線遮蔽建物。
  3. 前記第1遮蔽板および前記第2遮蔽板のうち、屋内寄りに接合された遮蔽板と同じ鉄骨に対して該遮蔽板より屋外寄りに第3遮蔽板が接合されることを特徴とする請求項2に記載の放射線遮蔽建物。
  4. 前記躯体は鉄骨とコンクリートパネルとを含み、該コンクリートパネルは、前記エキスパンションジョイントに隣接する縁に屋内に向かって伸びるリブを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の放射線遮蔽建物。
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