JP2020159050A - 作業機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業現場や作業機械に応じて定められた所定のルールに対する準拠状況を管理することができる作業機械を提供すること。【解決手段】走行装置を備えた車体を備え、作業現場で稼動する油圧ショベル1において、車体状態を判定する判定コントローラ104と、判定コントローラで判定した車体状態が予め定めたルール設定テーブル206のルールに準拠しているかどうかを判定し、車体状態がルールに準拠していないと判定した場合に、車体状態がルールに準拠していないことをオペレータに報知する情報コントローラ103とを備え、情報コントローラは、車体状態がルールに準拠していないと判定される車体状態が予め定めた時間以上継続する場合に、車体状態がルールに準拠していないことを報知する範囲をオペレータ以外の対象を含む範囲に段階的に広くする。【選択図】 図6
Description
本発明は、オペレータの状況を監視する作業機械に関する。
作業機械やそのオペレータの異常を検知して適切に対処するための従来技術として、例えば、特許文献1には、作業車両にタイマと、応答要求手段と、応答要求に対する認識手段と、警報装置と、走行停止手段と、これらを制御する制御装置とを備え、前記制御装置は応答要求手段により定期的に応答を求め、応答が不適切な場合、作業車両の走行を停止して、警報を発するオペレータ監視装置が開示されている。
また、特許文献2には、農用作業車の制御装置と管理センターの管理サーバと登録した関係者が所有する端末装置とを通信装置を介して通信可能とし、農用作業車には傾斜検知手段を備えて前記制御装置と接続し、制御装置はキースイッチをオフとした省電力待機モード時に、傾斜検知手段の検出値が緩傾斜の設定角度以上となると、警報を発するとともに登録した関係者が所有する端末装置に通報する通報システムが開示されている。
ところで、作業機械を用いた作業においては、安全性の向上や法令順守の観点などから、作業現場や作業機械に応じて定められたルールに則った状態で作業を行うことが求められる。したがって、車体やオペレータの異常のみではなく、所定のルールに対する準拠状況を管理する必要がある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、作業現場や作業機械に応じて定められた所定のルールに対する準拠状況を管理することができる作業機械を提供することを目的とする。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、走行装置を備えた車体を備え、作業現場で稼動する作業機械において、車体状態を判定する判定コントローラと、前記判定コントローラで判定した車体状態が予め定めたルール設定テーブルのルールに準拠しているかどうかを判定し、前記車体状態が前記ルールに準拠していないと判定した場合に、前記車体状態が前記ルールに準拠していないことをオペレータに報知する情報コントローラとを備え、前記情報コントローラは、前記車体状態が前記ルールに準拠していないと判定される車体状態が予め定めた時間以上継続する場合に、前記車体状態が前記ルールに準拠していないことを報知する範囲を前記オペレータ以外の対象を含む範囲に段階的に広くするものとする。
本発明によれば、作業現場や作業機械に応じて定められた所定のルールに対する準拠状況を管理することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態では、作業機械の一例として油圧ショベルを示して説明するが、例えば、ダンプトラックやクレーンなどのように作業現場で稼動する他の作業機械にも本発明を適用することが可能である。
図1は、本発明の一実施の形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの外観を模式的に示す側面図であり、図2はオペレータ管理システムの一例を示す概略図である。また、図3及び図4は、情報コントローラの処理機能及びサーバの処理機能の一例をそれぞれ機能ブロックで示す概略図である。
図1において、油圧ショベル1は、垂直方向にそれぞれ回動する複数のフロント部材(ブーム6A、アーム6B、バケット6C)を連結して構成された多関節型のフロント作業機6(作業機)と、車体を構成する上部旋回体3及び下部走行体2(走行装置)とを備えており、上部旋回体3は下部走行体2に対して旋回可能に設けられている。上部旋回体3は、基部となる旋回フレーム31上に各部材を配置して構成されており、上部旋回体3を構成する旋回フレーム31が下部走行体2に対して旋回可能となっている。また、フロント作業機6のブーム6Aの基端は上部旋回体3の前部に垂直方向に回動可能に支持されており、アーム6Bの一端はブーム6Aの基端とは異なる端部(先端)に垂直方向に回動可能に支持されており、アーム6Bの他端にはバケット6Cが垂直方向に回動可能に支持されている。
下部走行体2は、左右一対のクローラフレーム11a(11b)にそれぞれ掛け回された一対のクローラ12a(12b)と、クローラ12a(12b)をそれぞれ駆動する走行油圧モータ13a(13b)(図示しない減速機構を含む)とを有しており、油圧ショベル1の走行装置を構成している。なお、図1において、下部走行体2の各構成については、左右一対の構成のうちの一方のみを図示して符号を付し、他方の構成については図中に括弧書きの符号のみを示して図示を省略する。
フロント部材6A〜6C、及び下部走行体2は、油圧アクチュエータであるブームシリンダ16A、アームシリンダ16B、バケットシリンダ16C、及び左右の走行油圧モータ13a(13b)によりそれぞれ駆動される。また、上部旋回体3は油圧アクチュエータである旋回油圧モータ32により下部走行体2に対して旋回動作を行う。
上部旋回体3を構成する旋回フレーム31上には、原動機であるエンジン33と、エンジン33によって駆動される油圧ポンプ34と、油圧ポンプ34から吐出されてブームシリンダ16A、アームシリンダ16B、バケットシリンダ16C、旋回油圧モータ32及び左右の走行油圧モータ13a,13bなどの油圧アクチュエータに供給される作動油の方向及び流量を制御するコントロールバルブ35とが配置されており、油圧回路システムが構成されている。各油圧アクチュエータ16A〜16C,32,13a,13bの動作制御は、それぞれの操作に対応した操作装置(図示せず)の操作に基づいて生成される制御指令で電磁弁(図示せず)を駆動して駆動信号を生成し、この駆動信号でコントロールバルブ35を駆動制御することにより行われる。
また、上部旋回体3を構成する旋回フレーム31上の前部であって、フロント作業機6のブーム6Aの基端の支持部の横側(本実施の形態では左側)には、オペレータが搭乗して油圧ショベル1の運転を行うための運転室4が配置されている。運転室4の上部には、作業現場における油圧ショベル1と外部との通信を行う通信端末107を構成する送受信アンテナ107aが配置されている。
運転室4の内部には、フロント作業機6の駆動操作や下部走行体2の走行操作、上部旋回体3の旋回操作などを行う操作装置(図示せず)が配置されている。操作装置は、各油圧アクチュエータ16A〜16C,32,13a,13bの操作に対応した複数の操作レバーなどにより構成されている。
また、説明の簡単のために一部図示を省略するが、運転室4の内部には、オペレータの身体を座席に拘束するためのシートベルト、油圧ショベル1の操作装置による動作の可否を切り換えるロックレバー、オペレータに種々の情報を報知するためのモニタ111、モニタ111を操作するためのモニタ操作装置112、運転室4内のオペレータの様子を撮影するためのカメラ115などが配置されている。
図2〜図4において、オペレータ管理システムは、油圧ショベル1、通信装置109、サーバ110、及び、メールシステム114から概略構成されている。
図2に示すように、油圧ショベル1は、オペレータ管理システムに係る構成として、運転室4に設けられたカメラ115やモニタ111、モニタ操作装置112などの他に、送受信アンテナ107aを介した無線通信108によって油圧ショベル1の外部に設けられた通信装置109との通信を行う通信端末107と、油圧ショベル1を構成する各種の車体構成部品102と、車体構成部品102から得られる情報に基づいて車体状態を判定する判定コントローラ104と、判定コントローラ104で判定した車体状態と予め定めたルール設定テーブルのルールとに基づいてルール監視処理を行う情報コントローラ103と、運転室4に設けられたモニタ111及びモニタ操作装置112を制御するモニタコントローラ105とを有しており、これらの構成はCAN(Controller Area Network)などの車載ネットワーク106で相互に接続されている。
車体構成部品102は、図示しない温度センサ、比例弁の駆動センサ、ロックレバーの位置センサ、操作圧センサ、走行センサ、シートベルトセンサ、エンジン33の制御装置などである。操作圧センサは、操作装置によるフロント作業機6の駆動操作や上部旋回体の旋回操作を検出するセンサである。走行センサは、操作装置による下部走行体2の走行操作を検出するセンサである。シートベルトセンサは、シートベルトがオペレータの身体を座席に拘束する状態となっているかどうか(装着状態)を検出するセンサである。比例弁の駆動センサは、各比例弁の駆動状態を検出するセンサである。ロックレバーの位置検出センサは、ロックレバーの位置が、操作装置による油圧ショベル1の動作を許容する位置(閉位置)であるのか、禁止する位置(開位置)であるのかを検出するセンサである。エンジン33の動作を制御する制御装置は、エンジン33の動作状態に係る情報を車載ネットワーク106に出力する。
図3に示すように、情報コントローラ103は、作業現場や作業機械(ここでは、油圧ショベル1)に応じて予め定めたルールを設定するルール設定テーブル206と、ルール設定テーブル206に設定されたルールを参照して読み出す処理や、ルール設定テーブル206に設定されたルールの追加や更新を行う処理などを行うテーブル読書き部205と、判定コントローラ104からの車体状態の情報と、ルール設定テーブル206からテーブル読書き部205を介して読み出したルールに基づいて、車体状態がルールに準拠した状態になっているかどうかを判定し、判定結果に基づいて生成した通知情報を通知部202に出力するルールチェック処理を行う通知判定部201と、通信端末107を介した通信装置109への情報の送信を行う送信部203と、通信端末107を介した通信装置109からの情報の受信を行う受信部204と、通知判定部201で生成された通知情報を送信部203を制御して通信装置109に送信するとともに、サーバ110から通信線113を介して出力された情報を受信部204を制御して通信装置109から受信する通知部202とを有している。
図5は、ルール設定テーブルの一例を示す図である。
図5に示すように、ルール設定テーブル206には、判定コントローラ104で判定結果として得られる車体状態がルールに準拠した状態になっているかどうかの情報コントローラ103での判定に用いる1つ以上のルールが予め定められている。なお、本実施の形態においては、ルール設定テーブル206にルール(1)とルール(2)の2つのルールが設定されている場合を例示して説明する。
例えば、ルール設定テーブル206には、ルールごとに、監視対象(判定対象)となる1つ以上の車体状態の種類と、各監視対象における判定条件となる監視ルールとが設定されている。監視対象となる車体状態の種類は、その対象名と、各監視対象を判別可能なように設定された対象識別子とからなる。また、監視ルールは、各監視対象に付与されるチェック番号と、判定条件(ルール)と、判定条件を満たした場合および満たさない場合の処理状態の遷移条件(次に判定を行うべき監視対象のチェック番号など)とからなる。
監視対象である車体状態としては、例えば、エンジン33が稼動状態であるかどうか(エンジンON/OFF)、ロックレバーが下げられて油圧ショベル1が走査装置によって操作可能な状態とあっているかどうか(ロックレバーON/OFF)、操作装置によりフロント作業機6が操作されているかどうか(操作圧センサON/OFF)、走行操作が行われているかどうか(走行センサON/OFF)、シートベルトが適切に装着されているかどうか(シートベルトセンサON/OFF)、現在の時刻が予め定めた時間内であるかどうか(現在時刻)などがある。
監視ルールとしては、例えば、監視対象のON/OFF状態であって監視対象ごとに満たすべき条件(ONであることやOFFであること)や、時間範囲などが設定されている。
図4に示すように、サーバ110は、作業現場や作業機械(ここでは、油圧ショベル1)に応じて予め定めたルールを設定するルール設定テーブル306と、サーバ110に接続されたPC307などによる入力に基づいて、ルール設定テーブル306に設定されたルールを参照して読み出す処理や、ルール設定テーブル306に設定されたルールの追加や更新を行う処理などを行うテーブル読書き部305と、通信端末107を介した通信装置109への情報の送信を行う送信部303と、通信端末107を介した通信装置109からの情報の受信を行う受信部304と、ルール設定テーブル306に設定されたルールに係る情報を通信線113を介して通信装置109に送信するとともに、通信装置109から通信線113を介して得られた情報を受信部204を制御して受信する通知部302とを有している。
メールシステム114は、通信装置109を介して送信される情報を受信するためのシステムであり、例えば、作業現場やそこで稼動する油圧ショベル1を含む各種作業機械の管理を行う管理者へのメールを受信して、管理者がその内容を確認することができる。
通信装置109は、無線通信108によって油圧ショベル1やメールシステムとの通信を行うほか、通信線113を介してサーバ110との通信を行う。
図6は、通知判定部におけるルール監視処理の処理内容を示すフローチャートである。また、図7及び図8は、ルールチェック処理の処理内容の一例をそれぞれ示すフローチャートである。
図6において、通知判定部201は、判定コントローラ104からの車体状態の情報とルール設定テーブル206からのルールとに基づいて、車体状態がルールに準拠した状態になっているかどうかを判定し(ステップS401)、判定結果がYESの場合には、ステップS401の判定を繰り返す。
また、ステップS401の判定結果がNOの場合、すなわち、車体状態がルールに準拠していない状態であると判定した場合には、その状態が継続している状態で、オペレータに改善要求を報知するまでの猶予時間として予め設定した時間(報知猶予時間)が経過したかどうかを判定し(ステップS402)、判定結果がNOの場合には、ステップS401の判定処理に戻る。なお、ステップS402の判定では、ステップS401で判定結果が継続してNOである時間を判定対象とし、ステップS401において判定結果がYESとなった時点でリセットされる。
また、ステップS402での判定結果がYESの場合、すなわち、車体状態がルールに準拠していない状態が継続して報知猶予時間が経過した場合には、モニタコントローラ105を介してモニタ111にオペレータへの改善要求を表示して報知し(ステップS403)、オペレータからの応答があったかどうかを判定する(ステップS404)。
図9は、モニタに表示されるオペレータへの改善要求の一例を示す図である。
図9に示すように、モニタ111に表示される改善要求には、車体状態がルールに準拠していない状態であることを示す警告アイコン111a、現在のオペレータの状況をカメラ115により撮影したカメラ映像111b、及び、車体状態がルールに準拠していない状態の改善を要求するとともに、改善要求に対する応答を促す改善要求メッセージ111cが表示される。なお、図9においては、オペレータがシートベルトを装着していない状態がルールに準拠していない状態である場合の表示例を示している。ここで、オペレータによる応答とは、図9に示す例では、モニタ操作装置112に設けられたテンキーの「0」を改善要求メッセージ111cに応じて押下することである。
ステップS404での判定結果がYESの場合、すなわち、オペレータからの応答が有る場合には、車体状態がルールに準拠した状態になっているかどうかを判定し(ステップS405)、判定結果がYESの場合にはステップS401の判定処理に戻り、判定結果がNOの場合にはステップS403の処理に戻る。
また、ステップS404での判定結果がNOの場合、すなわち、オペレータからの応答が無い場合には、その状態が継続している状態で、オペレータ及び油圧ショベル1の周囲に警報を発報するまでの猶予時間として予め設定した時間(警報猶予時間)が経過したかどうかを判定し(ステップS406)、判定結果がNOの場合には、ステップS404の判定処理に戻る。なお、ステップS406の判定では、ステップS404で判定結果が継続してNOである時間を判定対象とし、ステップS404において判定結果がYESとなった時点でリセットされる。
また、ステップS406での判定結果がYESの場合、すなわち、オペレータからの応答が無い状態が継続して警報猶予時間が経過した場合には、オペレータや油圧ショベル1の周囲へ警報を発報して報知し(ステップS407)、オペレータからの警報解除要求があったかどうかを判定する(ステップS408)。ここで、オペレータへの警報は、例えば、モニタ111への表示内容を警報であることを明示する内容に変更することで行う。また、油圧ショベル1の周囲への警報は、例えば、図示しないブザーや回転灯などを用いて行う。また、オペレータによる警報解除要求とは、例えば、モニタ操作装置112に設けられたテンキーの指定の数字を押下することである。
ステップS408での判定結果がYESの場合、すなわち、オペレータからの警報解除要求が有る場合には、車体状態がルールに準拠した状態になっているかどうかを判定し(ステップS409)、判定結果がYESの場合にはステップS401の判定処理に戻り、判定結果がNOの場合にはステップS407の処理に戻る。
また、ステップS408での判定結果がNOの場合、すなわち、オペレータからの警報解除要求が無い場合には、その状態が継続している状態で、管理者への通知を行うまでの猶予時間として予め設定した時間(管理者通知猶予時間)が経過したかどうかを判定し(ステップS410)、判定結果がNOの場合には、ステップS408の判定処理に戻る。なお、ステップS410の判定では、ステップS408で判定結果が継続してNOである時間を判定対象とし、ステップS408において判定結果がYESとなった時点でリセットされる。
また、ステップS410での判定結果がYESの場合、すなわち、オペレータからの警報解除要求が無い状態が継続して管理者通知猶予時間が経過した場合には、カメラ115によって運転室4内の様子を録画し(ステップS411)、映像とともに通知メールによって管理者へ通知して(ステップS412)、処理を終了する。
このように、本実施の形態においては、車体状態がルールに準拠していないと判定される車体状態が予め定めた時間以上継続する場合に、車体状態がルールに準拠していないことを報知する範囲をオペレータ以外の対象を含む範囲に段階的に広くするように構成したので、車体状態やルールに応じた適切な範囲に適切なタイミングで報知を行うことができる。
ここで、図6のステップS401,S405,S409における判定処理(以降、ルールチェック処理と称する)について、2つの具体例を示して詳細に説明する。
図7は、ルールチェック処理の処理内容の1つの具体例を示すフローチャートである。図7では、シートベルト装着に係るルール(図5のルール(1)参照)が設定されている場合を例示している。
図7において、通知判定部201は、ルールチェック処理が開始されると、まず、判定コントローラ104からの情報に基づいてエンジン33がONであるかどうか、すなわち、稼動しているかどうかを判定し(ステップS501)、判定結果がYESの場合には、ロックレバーがOFFであるかどうか、すなわち、操作装置による油圧ショベル1の動作を許容する位置(閉位置)であるのかどうかを判定する(ステップS502)。
ステップS501,S502の少なくとも一方の判定結果がNOの場合には、ステップS501の処理に戻る。
また、ステップS501,S502の両方の判定結果がYESの場合には、操作圧センサがONであるかどうかを判定し(ステップS503)、判定結果がNOの場合には、走行センサがONであるかどうかを判定する(ステップS504)。
ステップS503,S504の両方の判定結果がNOの場合には、ステップS501の処理に戻る。
また、ステップS503,S504の少なくとも一方の判定結果がYESの場合には、シートベルトが装着状態であるかどうかを判定し(ステップS505)、判定結果がYESの場合には、ルールに準拠していると判定し(ステップS506)、すなわち、図6のステップS401,S405,S409での判定結果をYESとして処理を終了する。また、ステップS505での判定結果がNOの場合には、ルールに準拠していないと判定し(ステップS507)、すなわち、図6のステップS401,S405,S409での判定結果をNOとして処理を終了する。
図8は、ルールチェック処理の処理内容の他の具体例を示すフローチャートである。図8では、作業時間に係るルール(図5のルール(2)参照)が設定されている場合を例示している。
図8において、通知判定部201は、ルールチェック処理が開始されると、まず、判定コントローラ104からの情報に基づいてエンジン33がONであるかどうか、すなわち、稼動しているかどうかを判定する(ステップS601)。
ステップS601での判定結果がNOの場合には、ステップS601の処理に戻る。
また、ステップS601での判定結果がYESの場合には、現在の時刻が予め定められた作業時間内(例えば、8:30〜12:00、13:00〜PM17:30)であるかどうかを判定し(ステップS602)、判定結果がYESの場合には、ルールに準拠していると判定し(ステップS603)、すなわち、図6のステップS401,S405,S409での判定結果をYESとして処理を終了する。また、ステップS602での判定結果がNOの場合には、ルールに準拠していないと判定し(ステップS604)、すなわち、図6のステップS401,S405,S409での判定結果をNOとして処理を終了する。
以上のように構成した本実施の形態においては、安全性の向上や法令順守の観点などから、作業現場や作業機械に応じて定められたルールに則った状態で作業を行うことが求められる作業現場において、車体やオペレータの異常のみではなく、所定のルールに対する準拠状況を管理することができる。すなわち、作業現場や作業機械に応じて定められた所定のルールに対する準拠状況を管理することができる。
次に上記の各実施の形態の特徴について説明する。
(1)上記の実施の形態では、走行装置(例えば、下部走行体2)を備えた車体を備え、作業現場で稼動する作業機械(例えば、油圧ショベル1)において、車体状態を判定する判定コントローラ104と、前記判定コントローラで判定した車体状態が予め定めたルール設定テーブル206のルールに準拠しているかどうかを判定し、前記車体状態が前記ルールに準拠していないと判定した場合に、前記車体状態が前記ルールに準拠していないことをオペレータに報知する情報コントローラ103とを備え、前記情報コントローラは、前記車体状態が前記ルールに準拠していないと判定される車体状態が予め定めた時間以上継続する場合に、前記車体状態が前記ルールに準拠していないことを報知する範囲を前記オペレータ以外の対象を含む範囲に段階的に広くするものとした。
これにより作業現場や作業機械に応じて定められた所定のルールに対する準拠状況を管理することができる。
(2)また、上記の実施の形態では、(1)の作業機械(例えば、油圧ショベル1)において、前記情報コントローラ103は、前記車体状態が前記ルールに準拠していないと判定される車体状態が予め定めた時間以上継続する場合に、前記車体状態が前記ルールに準拠していないことを報知する範囲を、前記オペレータのみを含む範囲、前記オペレータ及び前記車体の周囲を含む範囲、前記オペレータ、前記車体の周囲及び前記作業機械の管理者を含む範囲の順に段階的に広くするものとした。
(3)また、上記の実施の形態では、(1)の作業機械(例えば、油圧ショベル1)において、前記車体の外部と情報の授受を行うための通信装置(例えば、通信端末107)をさらに備え、前記情報コントローラ103は、前記通信装置を介して前記車体の外部から受信した前記ルール設定テーブル206のルールに基づいて、前記車体状態が前記ルールに準拠しているかどうかを判定するものとした。
(4)また、上記の実施の形態では、(2)の作業機械(例えば、油圧ショベル1)において、前記オペレータの映像を撮影するカメラ115をさらに備え、前記情報コントローラ103は、前記車体状態が前記ルールに準拠していないことを報知する範囲を管理者を含む範囲に広くした場合に、前記オペレータの映像を前記管理者に送信するものとした。
<付記>
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例や組み合わせが含まれる。また、本発明は、上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。また、上記の各構成、機能等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例や組み合わせが含まれる。また、本発明は、上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。また、上記の各構成、機能等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等により実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
1…油圧ショベル、2…下部走行体、3…上部旋回体、4…運転室、6…フロント作業機、6A…ブーム、6B…アーム、6C…バケット、11a,11b…クローラフレーム、12a,12b…クローラ、13a,13b…走行油圧モータ、16A…ブームシリンダ、16B…アームシリンダ、16C…バケットシリンダ、31…旋回フレーム、32…旋回油圧モータ、33…エンジン、34…油圧ポンプ、35…コントロールバルブ、102…車体構成部品、103…情報コントローラ、104…判定コントローラ、105…モニタコントローラ、106…車載ネットワーク、107…通信端末、107a…送受信アンテナ、108…無線通信、109…通信装置、110…サーバ、111…モニタ、111a…警告アイコン、111b…カメラ映像、111c…改善要求メッセージ、112…モニタ操作装置、113…通信線、114…メールシステム、115…カメラ、201…通知判定部、202…通知部、203…送信部、204…受信部、205…テーブル読書き部、206…ルール設定テーブル、302…通知部、303…送信部、304…受信部、305…テーブル読書き部、306…ルール設定テーブル
Claims (4)
- 走行装置を備えた車体を備え、作業現場で稼動する作業機械において、
車体状態を判定する判定コントローラと、
前記判定コントローラで判定した車体状態が予め定めたルール設定テーブルのルールに準拠しているかどうかを判定し、前記車体状態が前記ルールに準拠していないと判定した場合に、前記車体状態が前記ルールに準拠していないことをオペレータに報知する情報コントローラとを備え、
前記情報コントローラは、前記車体状態が前記ルールに準拠していないと判定される車体状態が予め定めた時間以上継続する場合に、前記車体状態が前記ルールに準拠していないことを報知する範囲を前記オペレータ以外の対象を含む範囲に段階的に広くすることを特徴とする作業機械。 - 請求項1記載の作業機械において、
前記情報コントローラは、前記車体状態が前記ルールに準拠していないと判定される車体状態が予め定めた時間以上継続する場合に、前記車体状態が前記ルールに準拠していないことを報知する範囲を、前記オペレータのみを含む範囲、前記オペレータ及び前記車体の周囲を含む範囲、前記オペレータ、前記車体の周囲及び前記作業機械の管理者を含む範囲の順に段階的に広くすることを特徴とする作業機械。 - 請求項1記載の作業機械において、
前記車体の外部と情報の授受を行うための通信装置をさらに備え、
前記情報コントローラは、前記通信装置を介して前記車体の外部から受信した前記ルール設定テーブルのルールに基づいて、前記車体状態が前記ルールに準拠しているかどうかを判定することを特徴とする作業機械。 - 請求項2記載の作業機械において、
前記オペレータの映像を撮影するカメラをさらに備え、
前記情報コントローラは、前記車体状態が前記ルールに準拠していないことを報知する範囲を管理者を含む範囲に広くした場合に、前記オペレータの映像を前記管理者に送信することを特徴とする作業機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008248657A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Komatsu Ltd | 作業機械用のカメラシステム |
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2019
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JP2008049861A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 建設機械における盗難防止装置 |
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