JP2020157518A - 画像処理装置および画像処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】固有の機能に基づく処理の実行を可能にする技術を提供することにある。【解決手段】受信した印刷ジョブに含まれる規格印刷データの種類に対応した印刷設定ファイルの保存先のURLが存在する場合、URLに基づいて印刷設定ファイルを読み出し、読み出した印刷設定ファイルに示される設定値と、受信した印刷ジョブに設定されている設定値と、の少なくとも一方を用いて印刷をする第1画像処理を実行し、受信した印刷ジョブに含まれる規格印刷データの種類に対応した印刷設定ファイルの保存先のURLが存在しない場合、受信した印刷ジョブに設定されている設定値を用いて印刷する第2画像処理を実行することを特徴とする。【選択図】図6

Description

本明細書に開示される技術分野は、画像処理装置に関する。さらに詳細には、画像処理装置が、情報処理装置からオペレーティングシステム(以下、「OS」とする)標準の汎用画像処理プログラムを用いて生成されたジョブを受け付けた場合の制御に関する。
従来、画像処理装置用のドライバをインストールすることなく、OSに組み込まれている汎用画像処理プログラムを用いて画像処理装置に画像処理を行わせるドライバレス技術が普及している。このOS標準の汎用画像処理プログラムを用いて画像処理を行わせる場合、画像処理の設定の項目や設定値が一般的なものに限られるため、その画像処理装置に固有の機能に対する設定を行うことができない。これに対して、例えば特許文献1に、プリンタがOS標準の汎用印刷プログラムを用いて生成された印刷ジョブを受信した場合、その印刷ジョブを一時的に保存し、印刷ジョブの送信元の端末装置に対して、追加情報を要求する構成が開示されている。
特開2017−024272号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、印刷ジョブの送信元である端末装置の負荷が高く、改善の余地がある。
本明細書は、OS標準の汎用画像処理プログラムを用いて生成されたジョブを受け付ける画像処理装置において、固有の機能に基づく処理の実行を可能にする技術を開示する。
上記の問題点を解決するために、本発明の画像処理装置は、通信インタフェースと、画像処理デバイスと、メモリと、コンピュータと、を備える画像処理装置であって、前記コンピュータは、前記画像処理装置の第1設定値を示す設定ファイルのパスを示すパス情報が入力された場合に、入力された前記パス情報を前記メモリに記憶する記憶処理と、前記通信インタフェースを介して、前記画像処理デバイスに画像処理を行わせるジョブを受信する受信処理と、を実行し、さらに前記コンピュータは、前記受信処理にて受信した前記ジョブが、前記ジョブの送信元である情報処理装置のオペレーティングシステムに搭載された汎用画像処理プログラムを用いて生成されたジョブである場合、前記メモリに記憶されている前記パス情報を読み出す読出処理と、前記読出処理にて読み出した前記パス情報に基づいて、前記設定ファイルを記憶する記憶装置から前記設定ファイルを取得する取得処理と、前記取得処理にて取得した前記設定ファイルに示される前記第1設定値と、受信した前記ジョブに設定されている第2設定値と、の少なくとも一方を用いて、前記画像処理デバイスに画像処理を行わせる第1画像処理と、を実行する、ことを特徴とする。
本発明の画像処理装置では、あらかじめ記憶装置に第1設定値を示す設定ファイルを記憶し、画像処理装置では、その設定ファイルのパスを示すパス情報を記憶しておき、その後、情報処理装置にて汎用画像処理プログラムを用いて生成されたジョブを受信した際に、パス情報に基づいて記憶装置から取得される設定ファイルに示される第1設定値を用いて画像処理が可能であるため、第1設定に画像処理装置に固有の機能に対する設定を記憶しておくことで、画像処理装置に固有の機能に基づく処理を行うことができる。第1設定値の受け渡しは、記憶装置との間で行われ、ジョブの送信元である情報処理装置との間では行われないため、特許文献1の技術と比較して、情報処理装置の負荷は低い。
上記装置の機能を実現するための画像処理システムも、新規で有用である。
本明細書に開示される技術によれば、OS標準の汎用画像処理プログラムを用いて生成されたジョブを受け付ける画像処理装置において、固有の機能に基づく処理の実行を可能にする技術が実現される。
実施の形態にかかる情報処理システムの概略構成図である。 情報処理装置の概略構成図である。 他の情報処理装置の概略構成図である。 印刷設定作成記憶方法および印刷実行の手順を示すシーケンス図である。 URLの構成について説明する説明図である。 プリンタの具体的な動作を示すフローチャートである。 (A)プリンタにおいて実行される読み込み処理の具体的な動作を示すフローチャートである。(B)第2実施形態に係るプリンタにおいて実行される読み込み処理の動作を示すフローチャートである。(C)第3実施形態に係るプリンタにおいて実行される読み込み処理の具体的な動作を示すフローチャートである。 プリンタにおいて実行される競合解決処理の具体的な動作を示すフローチャートである。 (A)印刷ジョブに含まれる印刷設定を説明するための説明図である。(B)読み出された印刷設定ファイルを説明するための説明図である。(C)競合解決処理後の印刷設定を説明するための説明図である。 第4実施形態に係るプリンタにおいて実行される競合解決処理の具体的な動作を示すフローチャートである。 (A)印刷ジョブに含まれる印刷設定を説明するための説明図である。(B)読み出された印刷設定ファイルを説明するための説明図である。(C)競合解決処理後の印刷設定を説明するための説明図である。
(第1実施形態)
以下、本実施の形態にかかる情報処理システムについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態の情報処理システム5は、図1に示すように、3台の情報処理装置1、100、200と、2台のプリンタ2、3とにより構成され、それら3台の情報処理装置1、100、200と、2台のプリンタ2、3とは、LAN(Local Area Network)4を介してそれぞれ接続されている。情報処理装置1、100、200は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータであり、プリンタに印刷させる画像データの生成及び編集、各プリンタへの印刷実行指示の送信等を行う装置である。
本実施形態の情報処理装置1は、図2に示すように、CPU11と、ROM12と、RAM13と、不揮発性メモリ14と、を含むコントローラ10を備えている。さらに、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)15と、LAN4に接続されたネットワークインタフェース(以下、「ネットワークIF」とする)16と、USBインタフェース(以下、「USB−IF」とする)17と、を備え、これらがコントローラ10に電気的に接続されている。
ROM12には、情報処理装置1を起動するための起動プログラム等が記憶されている。RAM13は、各種の処理が実行される際の作業領域として、あるいは、データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。不揮発性メモリ14は、例えば、HDD、フラッシュメモリであり、各種のプログラムや画像データ等のデータや各種設定を記憶する領域として利用される。
CPU11は、ROM12や不揮発性メモリ14から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。なお、図2中のコントローラ10は、情報処理装置1の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称であって、実際に情報処理装置1に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
ユーザIF15は、ユーザによる操作を受け付けるとともに情報の表示を行うハードウェアである。ユーザIF15は、タッチパネル等の入力機能と出力機能との両方を備えるものであっても良いし、ディスプレイとキーボードやマウスとの組み合わせによって構成されるものであっても良い。
ネットワークIF16は、LAN4を介して外部装置と通信を行うためのハードウェアを含む。ネットワークIF16の通信規格は、例えば、イーサネット(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)などである。USB−IF17は、USB規格に基づく通信を行うためのハードウェアを含む。なお、ネットワークIF16やUSB−IF17の通信の態様は、有線でも無線でもよい。
本実施形態の情報処理装置1は、プリンタドライバをインストールせずに印刷を行う機能であるドライバレス印刷機能を有する。ドライバレス印刷機能は、印刷対象の印刷コンテンツなどに基づいて、プリンタの機種に依存しない汎用の印刷データである規格印刷データを含む印刷ジョブを作成し、プリンタに送信する印刷機能であり、例えば、AirPrint(登録商標)、Mopria(登録商標)がある。印刷ジョブがジョブの一例である。
そして、情報処理装置1には、図1に示すように、2台のプリンタ2、3がLAN4を介して接続されている。プリンタ2とプリンタ3とは、いずれも、印刷対象の媒体への画像の形成が可能な装置であり、例えば、ページプリンタ、コピー機、複合機、FAX装置である。
プリンタ2は、コントローラ21と、画像形成部22と、操作パネル23と、ネットワークIF24と、USB−IF25と、不揮発性メモリ26を有している。コントローラ21は、CPUや、フラッシュROMやRAMなどのメモリ等を含み、プリンタ2の各構成要素を制御する。なお、コントローラ21は、CPU等、プリンタ2の制御に利用されるソフトウェアとハードウェアを纏めた総称である。具体的には、コントローラ21は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等も含んでいてもよく、したがって、ASICがCPUの一部の機能を担っていてもよく、また、コントローラの一部の機能を論理回路が担っていてもよい。
また、コントローラ21のフラッシュROMなどの不揮発性メモリには、プリンタ2の各構成要素を制御するためのプログラムなどが記憶されている。
また、プリンタ2は、ネットワークIF24、LAN4およびネットワークIF16を介して情報処理装置1に接続され、情報処理装置1のドライバレス印刷機能に対応可能なプリンタである。プリンタ2は、情報処理装置1から送信される印刷ジョブの規格印刷データに基づいて、自機にて印刷に用いる印刷用画像データを作成するプログラムを有している。プリンタ2は、受信した規格印刷データに基づいて印刷用画像データを作成し、作成した印刷用画像データを用いて、画像形成部22において印刷を実行する。
なお、プリンタ2は、USB−IF25を介して情報処理装置1に接続されていてもよい。また、画像形成部22の画像形成方式は、サーマル印刷方式、電子写真方式、インクジェット印刷方式、その他の方式のいずれかが採用され得る。また、画像形成部22は、カラー印刷が可能な画像形成方式であっても良いし、モノクロ印刷のみに対応する画像形成方式であっても良い。また、情報処理装置1のドライバ印刷機能に対応していても差し支えない。
一方、プリンタ3は、プリンタ2と同様に、LAN4およびネットワークIF16を介して情報処理装置1に接続され、情報処理装置1のドライバレス印刷機能に対応可能なプリンタであるが、プリンタ2とは異なる機種のものである。従って、プリンタ2とは異なる固有の印刷設定が設定可能である。
本実施形態の情報処理装置1は、上述したプリンタ2、3に対して印刷ジョブを送信する構成を備えている。情報処理装置1の不揮発性メモリ14には、図2に示すように、OS41と、コンテンツ作成アプリ42と、を含む、各種のプログラムが記憶されている。なお、OS41の一部は、ROM12に含まれていてもよい。
本形態の情報処理装置1のOS41は、ドライバレス印刷機能を備え、個別の機種のプリンタに対応するプリンタドライバのインストールを受け付けないバージョンのものである。そのため、情報処理装置1の不揮発性メモリ14には、例えば、プリンタ2、3のプリンタドライバプログラムは記憶されていない。
コンテンツ作成アプリ42は、文書、画像、図表等の印刷の対象となる印刷コンテンツを作成するアプリである。そして、コンテンツ作成アプリ42には、ユーザの操作に基づく印刷の指示を受け付ける機能が含まれる。また、情報処理装置1は、OS41のドライバレス印刷機能に対応する複数のコンテンツ作成アプリ42を有している。そして、コンテンツ作成アプリ42は、ユーザの印刷の指示に従って、OS41のドライバレス印刷機能に対して印刷コンテンツを出力可能である。
つまり、コンテンツ作成アプリ42上にてユーザからの印刷指示を受け付けた場合には、コンテンツ作成アプリ42から出力された印刷コンテンツに基づいて、OS41のドライバレス印刷機能により作成された規格印刷データを含む印刷ジョブがプリンタ2に送信される。この規格印刷データには、どのような機種のプリンタであっても設定可能な汎用的な印刷設定が含まれる。なお、OS41のドライバレス印刷機能を実現するプログラムが汎用画像処理プログラムの一例である。
また、印刷設定アプリケーション43は、ユーザIF15を介してのユーザ操作に基づいて、プリンタ2またはプリンタ3固有の印刷設定ファイルを作成する場合に使用されるプログラムである。そして、作成した印刷設定ファイルを、LAN4を介して情報処理装置100に送信して記憶させ、また、記憶した印刷設定ファイルの保存先を示すURLを、LAN4を介して対応するプリンタ2または3に送信して記憶させる場合に使用されるプログラムである。
本実施形態の情報処理装置100は、図3に示すように、情報処理装置1と同じ構成であるが、不揮発性メモリ14に、印刷設定アプリケーション43が記憶されておらず、また、サーバプログラム45が記憶されている点で異なる。サーバプログラム45は、情報処理装置1から印刷設定ファイルがLAN4を介して受信した際に印刷設定ファイルを不揮発性メモリ14に記憶させるためのサーバ機能を実現するためのプログラムである。
また、本実施形態の情報処理装置200は、情報処理装置1と同じ構成であるが、不揮発性メモリ14に、印刷設定アプリケーション43が記憶されていない点で異なる。したがって、情報処理装置100、200において、印刷指示にて指定されたプリンタがプリンタ2である場合には、ドライバレス印刷機能にて作成した規格印刷データを、プリンタ2に送信する。
なお、情報処理装置100、または、情報処理装置200のコンテンツ作成アプリ42の中には、OS41のドライバレス印刷機能には対応しておらず、ドライバ印刷機能に対応したコンテンツ作成アプリ42が存在しても差し支えない。そして、コンテンツ作成アプリ42は、ユーザからの印刷指示を受け付けた場合には、プリンタドライバに印刷コンテンツを出力する。そして、プリンタドライバは、コンテンツ作成アプリ42で出力された印刷コンテンツに基づいて個別印刷データを作成し、個別印刷データを含む印刷ジョブをプリンタ2、3に送信する。
また、情報処理装置100、または、情報処理装置200には、個別印刷データを作成する印刷アプリケーションがインストールされていてもよい。ユーザは、印刷アプリケーションにて印刷コンテンツを指定し、印刷指示を入力することが可能である。印刷アプリケーションは、ユーザからの印刷指示を受け付けた場合には、ユーザから指定された印刷コンテンツに基づいて、個別印刷データを作成し、プリンタ2、3に送信する。
このようにして送信される個別印刷データには、上述したドライバレス機能により送信される規格印刷データに設定された汎用的な印刷設定よりも詳細な、プリンタの機種固有の印刷設定が含まれる。
続いて、情報処理装置1にてプリンタ2に印刷を実行させる動作について説明する。なお、以下の説明における処理およびフローチャートの各処理ステップは、基本的に、印刷設定アプリケーション43などのプログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理およびプリンタ2の不揮発性メモリに記憶されたプログラムに記述された命令に従ったコントローラ21の処理を示す。
まず、図4のシーケンス図を参照して、動作の概要を説明する。本実施形態では、印刷前の事前準備として、ユーザは、印刷設定ファイルを作成して保存させる必要があるが、印刷設定ファイル作成/保存方法には、例えば、下記の4通りの方法がある。
まず、第1の印刷設定ファイル作成/保存方法としては、まず、ユーザは、情報処理装置1の印刷設定アプリケーション43からプリンタ2に設定可能な印刷設定情報の提供を受ける(手順50)。次に、ユーザは、提供された印刷設定情報を利用して印刷設定値を選択して印刷設定ファイルを作成する(手順51)。具体的には、印刷設定アプリケーション43は、例えば、ユーザIF15のディスプレイに印刷設定画面を表示し、ユーザは、ディスプレイに表示された印刷設定画面の各印刷設定項目について希望する印刷設定値を選択/設定する。
すると、印刷設定アプリケーション43は、設定された印刷設定値に基づいて、印刷設定ファイルを作成する。印刷設定アプリケーション43で設定可能な設定値は、プリンタ2の機種に固有の印刷設定値である。プリンタ2の機種に固有の印刷設定値として、例えば、図9(B)に示すように、Watermark機能をON/OFFする設定、Watermarkとして挿入する画像の設定、Watermarkを挿入する位置の設定が挙げられる。
次に、印刷設定アプリケーション43は、印刷設定ファイルを、LAN4を介して情報処理装置100へ送信し、情報処理装置100の不揮発性メモリ14に保存する(手順52)。次に、印刷設定アプリケーション43は、印刷設定ファイルの保存先のURLを対応するプリンタ2の不揮発性メモリ26に設定する(手順53)。
なお、URLは、プリンタ2がアクセス可能なアドレスであればなんでもよいが、例えば、図5に示すように、情報処理装置100のサーバのIPアドレス、規格印刷データの種類、情報処理装置1、100、200にログインしているユーザのユーザIDまたは情報処理装置1、100、200のID、用紙サイズ、印刷設定ファイル名などによって構成される。そして、URLは、規格印刷データの種類、ユーザIDまたは情報処理装置1、100、200のID、用紙サイズ、印刷設定ファイル名別にそれぞれ作成される。
次に、第2の印刷設定ファイル作成/保存方法について説明する。なお、その説明中、上述した第1の印刷設定ファイル作成/保存方法と同じ手順の場合には、同じ符号を付してその説明を省略する。
本第2の印刷設定ファイル作成/保存方法では、印刷設定ファイルが情報処理装置1の不揮発性メモリ14に保存される(手順54)点において、上述した第1の印刷設定ファイル作成/保存方法と相違する。したがって、この場合には、情報処理装置1の不揮発性メモリ14は、サーバプログラム45をも記憶する。
次に、第3の印刷設定ファイル作成/保存方法について説明する。第3の印刷設定ファイル作成/保存方法では、情報処理装置1の印刷設定アプリケーション43が関与することなく、ユーザ自身が印刷設定ファイルを作成して保存し、また、ユーザ自身が保存先のURLについてプリンタ2へ設定を行う点が上述した第1および第2の印刷設定ファイル作成/記憶方法と大きく異なる。
すなわち、ユーザは、自分自身で汎用文書作成プログラムや専用ツールを利用して印刷設定ファイルを作成する(手順55)。次にユーザは、作成した印刷設定ファイルを情報処理装置100の不揮発性メモリ14に保存させる(手順56)。次にユーザは、印刷設定ファイルの記憶先のURLを対応するプリンタ2の不揮発性メモリ26に設定する(手順57)。
次に、第4の印刷設定ファイル作成/保存方法について説明する。上述した第3の印刷設定ファイル作成/保存方法は、ユーザ自身が印刷設定ファイルの記憶先のURLを、対応するプリンタ2に設定するが、第4の印刷設定ファイル作成/保存方法では、URLを情報処理装置100が設定する点で上述した第3の印刷設定ファイル作成/保存方法と大きく相違している。なお、その説明中、上述した第3の印刷設定ファイル作成/保存方法と同じ手順の場合には、同じ符号を付してその説明を省略する。
すなわち、情報処理装置100は、ユーザ自身によって記憶された印刷設定ファイルの保存先のURLを、対応するプリンタ2の不揮発性メモリ26に設定する(手順58)。
続いて、上述した第1〜第4の印刷設定ファイル作成/保存方法によって印刷前に保存された印刷設定ファイルに基づいて印刷を実行する場合の動作について、図4のシーケンス図を参照して、その概要を説明する。
すなわち、コンテンツ作成アプリ42は、ユーザからの印刷指示を受け付ける(手順60)。ユーザからの印刷指示の中には、OS41のドライバレス印刷機能で設定可能な汎用的な印刷設定が含まれる。汎用的な印刷設定とは、例えば、図9(A)に示すように、用紙サイズ、Nin1、片面/両面印刷に関する設定である。コンテンツ作成アプリ42は、印刷指示を受けたことに応じて、OS41のドライバレス印刷機能に印刷コンテンツと汎用的な印刷設定を出力する(手順61)。OS41のドライバレス印刷機能は、受け取った印刷コンテンツと汎用的な印刷設定に基づいて、規格印刷データを作成する(手順62)。そして、OS41のドライバレス印刷機能は、作成した規格印刷データを含む印刷ジョブを、プリンタ2に送信する(手順63)。なお、印刷ジョブを送信する手法は、これに限られず、上述したように、印刷アプリケーションやプリンタドライバを用いて作成した個別印刷データを含む印刷ジョブを送信してもよい。次に、プリンタ2は、印刷ジョブに含まれる印刷データの種類を判別する(手順64)。
手順64の判別の結果、印刷ジョブに規格印刷データが含まれ、その規格印刷データの種類に対応した印刷設定ファイルのURLが記憶されている場合、例えば、印刷データの種類がドライバレス印刷機能Aで作成した規格印刷データの場合には、ドライバレス印刷機能A用の印刷設定ファイルを読み込む(手順65)。また、例えば、規格印刷データの種類が別のドライバレス印刷機能Bで作成した規格印刷データの場合には、ドライバレス印刷機能B用の印刷設定ファイルを読み込む(手順66)。
また、読み込んだ印刷設定ファイルが有効期限切れの場合には、印刷設定ファイルを削除する(手順67)。
次に、プリンタ2は、読み込んだ印刷設定ファイルおよび規格印刷データなどに基づいて、画像形成部22において印刷を実行する(手順68)。
続いて、図6に示すフローチャートを参照して印刷を実行する場合の動作を説明する。なお、図6に示すフローチャートは、プリンタ2が印刷ジョブを受信した際(手順63)、プリンタ2のコントローラ21によって実行される。また、以下の説明中に付記した手順番号は、図4のシーケンス図中に示す手順番号に対応する。
まず、コントローラ21は、印刷ジョブに含まれる印刷データが、規格印刷データか個別印刷データかを判断する。この判断は、例えば、印刷ジョブを受信するまでの情報処理装置1とプリンタ2との通信手順、印刷ジョブのデータの形式又はプロトコル、などの違いによって判断することが可能である(S10)。印刷ジョブに含まれる印刷データが、規格印刷データであると判断した場合(S10:YES)、印刷設定ファイルの読み込み処理を実行する(S11)。
図7(A)には、読み込み処理の具体的な動作を示すフローチャートが示されており、以下に図7(A)に示すフローチャートにしたがって読み込み処理に係るサブルーチンを詳細に説明する。
まず、コントローラ21は、印刷ジョブに含まれる規格印刷データの種類を判別する(S20、手順62)。この判断は、例えば、印刷ジョブを受信するまでの情報処理装置1とプリンタ2との通信手順、印刷ジョブのデータの形式又はプロトコル、などの違いによって判断することが可能である。次に、コントローラ21は、判別した規格印刷データの種類に対応したURLが不揮発性メモリ26に設定されているか否かを判断する(S21)。ここで、印刷ジョブに含まれる規格印刷データがドライバレス印刷機能Aで作成された規格印刷データであれば、ドライバレス印刷機能Aに対応したURLが記憶されているか否かを判断する。なお、図5に示すURLは、先に説明した手順53、手順57、手順58においてプリンタ2の不揮発性メモリ26に設定されている。
次に、判別した規格印刷データの種類に対応したURLが設定されていると判断した場合(S21:YES)、判別した規格印刷データの種類に対応したURLを読み出してそのURLに基づいて情報処理装置100の不揮発性メモリ14から印刷設定ファイルを取得する(S22)。なお、規格印刷データの種類に対応したURLが複数記憶されている場合は、すべてのURLから印刷設定ファイルを取得してもよいし、いずれかをユーザに選択させてもよいし、予め決められた条件に基づいて選択した1つのURLにアクセスして印刷設定ファイルを取得してもよい。また、印刷設定ファイルは、先に説明した手順52、手順56において情報処理装置100の不揮発性メモリ14に保存されている。また、S22の処理が読出処理、取得処理の一例である。また、印刷設定ファイルが設定ファイルの一例である。
次に、コントローラ21は、印刷設定ファイルの取得に成功したか否かを判断する(S23)。そして、印刷設定ファイルの取得に成功したと判断した場合(S23:YES)、次に、印刷設定ファイルを読み込む(S24、手順63、手順64)。
そして、S24の処理の後、本処理を終了して図6のS12に移行する。一方、S21にてURLが設定されていないと判断した場合(S21:NO)、S23にて取得に成功しなかったと判断した場合(S23:NO)、本処理を終了して図6のS18へ移行する。
次に、図6に示すフローチャートに戻って、コントローラ21は、印刷設定ファイルに有効期限の設定が有るか否かを判断する(S12)。なお、有効期限は、ユーザの設定に基づいてサーバに保存された印刷設定ファイルに記憶される。次に、印刷設定ファイルに有効期限の設定が有ると判断した場合(S12:YES)、有効期限を不揮発性メモリ26に記憶する(S13)。S13の後、又は、印刷設定ファイルに有効期限の設定がないと判断した場合(S12:NO)、コントローラ21は、競合解決処理を実行する(S14)。
図8には、競合解決処理の具体的な動作を示すフローチャートが示されており、以下に図8に示すフローチャートにしたがって競合解決処理に係るサブルーチンを詳細に説明する。
まず、コントローラ21は、先に説明のS22において読み込んだ印刷設定ファイルから印刷設定項目と設定値を読み込む(S40)。次に、コントローラ21は、読み込んだ印刷設定項目が印刷ジョブに含まれる印刷設定に存在する印刷設定項目と同じか否かを判断する(S41)。印刷ジョブに含まれる印刷設定に存在する印刷設定項目であると判断した場合(S41:YES)、コントローラ21は、印刷ジョブに含まれる印刷設定中の該当する印刷設定項目の印刷設定値を、読み込んだ印刷設定ファイルの設定値により上書きする(S42)。
一方、印刷ジョブに含まれる印刷設定に存在する印刷設定項目ではないと判断した場合(S41:NO)、印刷設定ファイルの印刷設定項目および設定値を印刷ジョブに含まれる印刷設定に追加する(S43)。
S42およびS43を処理後、コントローラ21は、先のS40において読み込んだ印刷設定項目が最後の印刷設定項目か否かを判断する(S44)。そして、最後の印刷設定項目ではないと判断した場合(S44:NO)、先のS40に戻って、S22において読み込んだ印刷設定ファイルから次の印刷設定項目と設定値を読み込む。
一方、最後の印刷設定項目であると判断した場合(S44:YES)、コントローラ21は、現印刷設定項目および設定値に競合があるか否かを判断する(S45)。つまり、同時に設定することができない現印刷設定項目および設定値が存在するか否かを判断する。そして、現印刷設定項目および設定値に競合があると判断した場合(S45:YES)、次に、コントローラ21は、競合する現印刷設定項目および設定値のうち、印刷ジョブに含まれる印刷設定に存在する印刷設定項目および設定項目を削除する(S46)。
次に、コントローラ21は、印刷設定の現印刷設定項目で印刷可能か否かを判断する(S47)。つまり、印刷を実行するための最低限の刷設定項目が印刷設定の現印刷設定項目に存在するか否かを判断する。そして、現印刷設定項目で印刷可能と判断した場合(S47:YES)、S45にて、現印刷設定項目および設定値に競合がないと判断した場合(S45:NO)、コントローラ21は、印刷設定ファイルの現印刷設定項目および設定値、規格印刷データなどに基づいて画像形成部22において印刷を実行する(S48、手順68)。なお、S48が第1画像処理の一例である。
一方、S47にて印刷設定の現印刷設定項目で印刷不可能と判断した場合(S47:NO)、印刷中止処理をする(S49)。そして、コントローラ21は、S48の処理をした後、または、S49の処理をした後、本サブルーチンの処理を終了して図6に示すメインルーチンに戻る。
このように本実施形態では、現印刷設定項目で印刷不可能と判断した場合、つまり、ユーザが許容する印刷結果とならない可能性が高い場合には、印刷を中止して実行しないので、用紙や処理の無駄を省くことができる。なお、S49における印刷中止処理は、ユーザIF15のディスプレイに印刷を中止した旨を表示してユーザに知らせるようにしてもよし、また、さらに、印刷ジョブを自動的にキャンセルし、その旨をユーザIF15のディスプレイに表示するようにしても良い。
ここで、図8に示す競合解決処理について具体的に説明する。なお、図9(A)は、印刷ジョブに含まれる印刷設定を説明するための説明図である。また、図9(B)は、不揮発性メモリ14から読み出された印刷設定ファイルを説明するための説明図である。また、図9(C)は、競合解決処理後の印刷設定を説明するための説明図である。
例えば、印刷設定項目の「用紙サイズ」、「片面/両面」は、印刷ジョブに含まれる印刷設定と不揮発性メモリ14から取得した印刷設定ファイルとの両方に存在するので、設定値が、不揮発性メモリ14から取得した印刷設定ファイルに存在する設定値に上書きされる(S42)。その結果、「用紙サイズ」は、「B5」が、また、「片面/両面」は、「両面」が設定値として設定される。なお、不揮発性メモリ14から取得した印刷設定ファイルに存在する設定値が第1設定値の一例である。また、印刷ジョブに含まれる印刷設定に存在する設定値が第2設定値の一例である。
また、印刷設定項目の「Nin1」と「スケーリング」は、競合するので、印刷ジョブに含まれる印刷設定に存在する印刷設定項目「Nin1」の方が削除される(S46)。
また、不揮発性メモリ14から取得した印刷設定ファイルに存在する印刷設定項目のうち「Watermark」、「Watermark画像」、「Watermark位置」は、印刷ジョブに含まれる印刷設定には存在しないので、追加される(S43)。その結果、図11(C)に示すように、競合解決処理後の印刷設定ファイルとなる。
次に、図6に示すフローチャートに戻って、コントローラ21は、有効期限が記憶されているか否かを判断する(S15)。先のS13にて有効期限を記憶した場合には、コントローラ21は、記憶されていると判断し(S15:YES)、次に、コントローラ21は、有効期限が切れているか否かを判断する(S16)。そして、コントローラ21は、
有効期限が切れていると判断した場合(S16:YES)、情報処理装置100の不揮発性メモリ14に記憶された当該印刷設定ファイルを削除する(S17、手順67)。
このように本実施形態では、有効期限が設定された印刷設定ファイルについて、有効期限が切れている場合には、情報処理装置100の不揮発性メモリ14から削除するようにしたので、不揮発性メモリ14の資源が有効に活用できる。
一方、コントローラ21がS10にて印刷ジョブに含まれる印刷データが個別印刷データである場合(S10:NO)、又は図7(A)のS21又はS23でNOと判断された場合、印刷ジョブに含まれる印刷設定および個別印刷データ又は規格印刷データなどに基づいて画像形成部22において印刷が実行される(S18、手順68)。なお、S18の処理が第2画像処理の一例である。
すなわち、S10では、コントローラ21は、印刷ジョブが、例えば、印刷アプリケーション、または、プリンタドライバにて作成されていた場合、または、印刷ジョブがドライバレス印刷機能で作成されていたが、そのドライバレス印刷機能の種類に対応したURLが不揮発性メモリ26に存在しない場合には、コントローラ21は、印刷設定ファイルのURLの設定が不揮発性メモリ26に存在しないと判断する。
そして、S15又はS16でNOと判断された場合、S17の処理後、または、S18の処理後、本処理は終了する。
以上詳述したように本実施形態では、あらかじめ記憶装置に印刷設定ファイルを保存するとともに印刷設定ファイルの所在を示すURLをプリンタに設定しておき、その後、情報処理装置にて生成された印刷ジョブを受信した際に、プリンタは、URLに基づいて不揮発性メモリから取得される設定ファイルに示される設定値を用いて印刷が可能であるため、設定ファイルに示される設定値にプリンタに固有の機能に対する設定値を記憶しておくことで、プリンタに固有の機能に基づく印刷を行うことができる。また、設定ファイルの受け渡しは、記憶装置との間で行われ、印刷ジョブの送信元である情報処理装置との間では行われないため、情報処理装置の負荷は低い。
(第2実施形態)
図7(B)は、第2実施形態に係る読み込み処理の具体的な動作を示すフローチャートである。本実施形態は、図6におけるS11の印刷設定ファイルの読み込み処理が第1実施形態と異なる。具体的には、第1実施形態は、S20にて判別した規格印刷データの種類に対応した印刷設定ファイルを全て取得するように構成されている。それに対して、本実施形態は、ユーザIDまたは情報処理装置のIDによって取得する印刷設定ファイルを絞り込むようにした点で異なっている。なお、その説明中、第1実施形態と同じ動作をするものには同じ符号を付してその説明を省略する。
すなわち、図7(B)において、コントローラ21は、情報処理装置1にログインしているユーザID、または、印刷ジョブを出力した情報処理装置1のIDを印刷ジョブに含まれる情報に基づいて判別する(S25)。次に、コントローラ21は、S20にて判別された規格印刷データの種類とS25にて判別されたユーザIDまたは情報処理装置1のIDとを満たすURLが存在するか否かを判断する(S26)。そして、規格印刷データの種類とユーザまたは情報処理装置1のIDとを満たすURLが存在すると判断した場合(S26:YES)、規格印刷データの種類とユーザまたは情報処理装置1のIDとを満たすURLに基づいて、情報処理装置100の不揮発性メモリ14から印刷設定ファイルを取得する(S27)。
一方、コントローラ21は、規格印刷データの種類とユーザまたは情報処理装置100のIDとを満たすURLが存在しないと判断した場合(S26:NO)、本サブルーチンの処理を終了して図6のS18に移行する。
このように本実施形態では、ユーザまたは情報処理装置のIDによって取得する印刷設定ファイルを絞り込むようにしたので、ユーザまたは情報処理装置を使用するユーザに適合した印刷設定ファイルを取得することが可能となり、利便性が向上する。
(第3実施形態)
図7(C)は、第3実施形態に係る読み込み処理の具体的な動作を示すフローチャートである。本実施形態は、図6におけるS11の印刷設定ファイルの読み込み処理が第1実施形態と異なる。具体的には、第1実施形態は、S20にて判別した規格印刷データの種類に対応した印刷設定ファイルを全て取得するように構成されている。それに対して、本実施形態は、特定の印刷設定項目の設定値によって取得する印刷設定ファイルを絞り込むようにした点で異なっている。なお、その説明中、第1実施形態と同じ動作をするものには同じ符号を付してその説明を省略する。
すなわち、図7(C)において、コントローラ21は、印刷ジョブに含まれている特定の印刷設定項目「用紙サイズ」の設定値を判別する(S28)。次に、コントローラ21は、S20にて判別された規格印刷データの種類とS28にて判別された設定値とを満たすURLが存在するか否かを判断する(S29)。そして、規格印刷データの種類と設定値とを満たすURLが存在すると判断した場合(S29:YES)、規格印刷データの種類と設定値とを満たすURLに基づいて、情報処理装置100の不揮発性メモリ14から印刷設定ファイルを取得する(S30)。
一方、コントローラ21は、規格印刷データの種類と設定値とを満たすURLが存在しないと判断した場合(S29:NO)、本サブルーチンの処理を終了して図6のS18に移行する。
このように本実施形態では、特定の印刷設定項目の設定値によって取得する印刷設定ファイルを絞り込むようにしたので、ユーザが希望する特定の印刷設定項目の設定値を活用した印刷設定ファイルを生成することが可能となり、利便性が向上する。
(第4実施形態)
図10は、第4実施形態に係る競合解決処理の具体的な動作を示すフローチャートである。本実施形態は、図6におけるS14の競合解決処理が第1実施形態と異なる。具体的には、第1実施形態は、図9(B)に示すように、1つの印刷設定ファイルには1セットの印刷設定が含まれるように構成されている。それに対して、本実施形態は、図11(B)に示すように、1つの印刷設定ファイルの中に複数のセットの印刷設定が含まれており、印刷ジョブに含まれる特定の印刷設定項目の設定値を含む印刷設定のセットを対象として競合解決処理が施されるようにした点で異なっている。なお、その説明中、第1実施形態と同じ動作をするものには同じ符号を付してその説明を省略する。
すなわち、図10において、コントローラ21は、印刷ジョブに含まれる印刷設定に存在する印刷設定項目「用紙サイズ」の設定値を判別する(S60)。次に、コントローラ21は、S11にて読み込まれた印刷設定ファイルの中に、判別された「用紙サイズ」の設定値を含む印刷設定のセットが存在するか否かを判断する(S61)。そして、判別された「用紙サイズ」の設定値を含む印刷設定のセットが存在すると判断した場合(S61:YES)、S40へ移行して、コントローラ21は、当該印刷設定のセットの印刷設定項目と設定値を読み込む(S40)。
一方、判別された「用紙サイズ」の設定値を含む印刷設定のセットが存在しないと判断した場合(S61:NO)、コントローラ21は、S49へ移行して印刷を中止する(S49)。
ここで、図10に示す競合解決処理について具体的に説明する。図11(A)は、印刷ジョブに含まれる印刷設定を説明するための説明図である。また、図11(B)は、読み出された印刷設定ファイルを説明するための説明図である。図11(C)は、競合解決処理後の印刷設定を説明するための説明図である。
図11(B)に示すように、印刷設定ファイルには、複数の印刷設定のセットが記憶されている。本実施形態では、印刷ジョブに含まれる印刷設定値と同じ設定値を持つ印刷設定のセットが印刷設定ファイルから選択される。
例えば、印刷ジョブの印刷設定項目の「用紙サイズ」の設定値は「A4」であるため、印刷設定ファイルに記憶されている印刷設定のセットのうち、印刷設定項目の「用紙サイズ」の設定値が「A4」であるset1が選択される。また、「片面/両面」は、印刷ジョブに含まれる印刷設定と不揮発性メモリ14から取得した印刷設定ファイルの両方に存在するので、印刷設定値が、不揮発性メモリ14から取得した印刷設定ファイルに存在する設定値に上書きされる(S42)。その結果、「片面/両面」は、「両面」が設定値として設定される。一方、「用紙サイズ」は、S61を処理することで一致しているので、設定値が変わることはない。
また、印刷設定項目の「Nin1」と「スケーリング」は、競合するので、印刷ジョブに含まれる印刷設定に存在する印刷設定項目「Nin1」の方が削除される(S46)。
また、不揮発性メモリ14から取得した印刷設定ファイルに存在する印刷設定項目のうち「Watermark」、「Watermark画像」、「Watermark位置」は、印刷ジョブに含まれる印刷設定には存在しないので、追加される(S43)。その結果、図11(C)に示すように、競合解決処理後の印刷設定となる。
このように本実施形態では、印刷ジョブに含まれる特定の印刷設定項目の設定値を含む印字設定ファイルを対象として競合解決処理が施されるので、印刷ジョブに含まれる特定の印刷設定項目の設定値を活用した印字設定を生成することが可能となり、利便性が向上する。
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本明細書に開示される技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、本実施形態を構成する情報処理装置やプリンタの台数は、図1の例に限らない。例えば、情報処理装置200やプリンタ3は、接続されていなくてもよい。また、第2の印刷設定ファイル作成/記憶方法を用いる場合には、情報処理装置100も接続されていなくてもよい。
また、本実施の形態では、画像処理装置としてプリンタを用いた場合について説明したが、本発明は、画像処理装置としてプリンタに限定されるものではなく、例えば、画像スキャナなど他の装置でも適用可能である。
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
1 情報処理装置
11 CPU
14 不揮発性メモリ
16 ネットワークIF
41 OS
100 情報処理装置
14 不揮発性メモリ
45 サーバプログラム
2 プリンタ
21 コントローラ
22 画像形成部
24 ネットワークIF
26 不揮発性メモリ

Claims (12)

  1. 通信インタフェースと、
    画像処理デバイスと、
    メモリと、
    コンピュータと、
    を備える画像処理装置であって、
    前記コンピュータは、
    前記画像処理装置の第1設定値を示す設定ファイルのパスを示すパス情報が入力された場合に、入力された前記パス情報を前記メモリに記憶する記憶処理と、
    前記通信インタフェースを介して、前記画像処理デバイスに画像処理を行わせるジョブを受信する受信処理と、
    を実行し、
    さらに前記コンピュータは、
    前記受信処理にて受信した前記ジョブが、前記ジョブの送信元である情報処理装置のオペレーティングシステムに搭載された汎用画像処理プログラムを用いて生成されたジョブである場合、
    前記メモリに記憶されている前記パス情報を読み出す読出処理と、
    前記読出処理にて読み出した前記パス情報に基づいて、前記設定ファイルを記憶する記憶装置から前記設定ファイルを取得する取得処理と、
    前記取得処理にて取得した前記設定ファイルに示される前記第1設定値と、受信した前記ジョブに設定されている第2設定値と、の少なくとも一方を用いて、前記画像処理デバイスに画像処理を行わせる第1画像処理と、を実行する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載する画像処理装置において、
    前記コンピュータは、
    前記受信処理にて受信した前記ジョブが、前記汎用画像処理プログラムを用いて生成されたジョブでない場合、受信した前記ジョブに設定されている前記第2設定値を用いて、前記画像処理デバイスに画像処理を行わせる第2画像処理を実行する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2のいずれか1つに記載する画像処理装置において、
    前記記憶処理では、
    複数種類の前記汎用画像処理プログラムごとに異なる前記パス情報を、前記メモリに記憶し、
    前記読出処理では、
    前記汎用画像処理プログラムの種類に応じた前記パス情報を、前記メモリから読み出す、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する画像処理装置において、
    前記記憶処理では、
    前記ジョブのユーザもしくは前記ジョブの送信元の情報処理装置ごとに異なる前記パス情報を、前記メモリに記憶し、
    前記読出処理では、
    前記ジョブのユーザもしくは前記ジョブの送信元の装置に応じた前記パス情報を、前記メモリから読み出す、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1または請求項2のいずれか1つに記載する画像処理装置において、
    前記ジョブに設定されている前記第2設定値は、特定項目に対して複数の設定値が設定可能であり、
    前記設定ファイルには、前記特定項目とそれ以外の項目に対する設定値が前記第1設定値として含まれており、
    前記記憶処理では、
    前記特定項目の設定値ごとに異なる前記設定ファイルの前記パス情報を、前記メモリに記憶し、
    前記読出処理では、
    前記特定項目の設定値に応じた前記設定ファイルの前記パス情報を、前記メモリから読み出す、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する画像処理装置において、
    前記取得処理にて取得した前記設定ファイルには有効期限があり、
    前記第1画像処理では、
    前記取得処理にて取得した前記設定ファイルが有効期限内であれば、設定ファイルに示される前記第1設定値を用い、前記取得処理にて取得した前記設定ファイルが有効期限外であれば、前記第1設定値を用いない、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項6に記載する画像処理装置において、
    前記コンピュータは、
    前記取得処理にて取得した前記設定ファイルが有効期限外であった場合、前記設定ファイルを前記記憶装置から削除する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載する画像処理装置において、
    前記第1設定値および前記第2設定値は、所定の項目に対して設定された値であり、
    前記第1画像処理では、
    前記第1設定値と前記第2設定値とを併合し、
    前記第1設定値の項目が前記第2設定値の項目と同じ場合、当該項目について前記第1設定値を用いる、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1つに記載する画像処理装置において、
    前記第1設定値および前記第2設定値は、所定の項目に対して設定された値であり、
    前記第1画像処理では、
    前記第1設定値の項目と前記第2設定値の項目とが異なる場合であっても、両方の項目の設定値を用いた場合に前記画像処理デバイスが画像処理を実行できない場合、前記第2設定値を変更する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項9に記載する画像処理装置において、
    前記第1画像処理では、
    前記第2設定値を変更する場合であって、前記第1設定値を用いて変更した後の設定値の項目に基づいて前記画像処理デバイスが画像処理を実行できない場合、画像処理を中止する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1つに記載する画像処理装置において、
    前記コンピュータは、
    前記取得処理にて前記設定ファイルを取得した後、前記設定ファイルを前記記憶装置から削除する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  12. 画像処理装置と、前記画像処理装置と接続される情報処理装置と、前記画像処理装置に接続される記憶装置と、を備える画像処理システムであって、
    前記記憶装置には、前記画像処理装置の第1設定値を示す設定ファイルが記憶され、
    前記画像処理装置には、設定ファイルのパスを示すパス情報が記憶され、
    前記画像処理装置は、
    前記情報処理装置から、画像処理を行わせるジョブを受信し、
    さらに前記画像処理装置は、
    受信した前記ジョブが、前記情報処理装置のオペレーティングシステムに搭載された汎用画像処理プログラムを用いて生成されたジョブである場合、
    前記パス情報を読み出し、読み出した前記パス情報に基づいて、前記記憶装置にアクセスして前記設定ファイルを取得し、取得した前記設定ファイルに示される前記第1設定値と、受信した前記ジョブに設定されている第2設定値と、の少なくとも一方を用いて、画像処理を行う、
    ことを特徴とする画像処理システム。
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