JP2020156989A - パンツ型紙おむつ - Google Patents

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Hidenori Ogawa
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Abstract

【課題】フィット性が高く、見た目が良好なボクサーパンツ型紙おむつを提供する。【解決手段】本発明は、外装体10と内装パッド20を有し、着用したときにボクサーパンツ型紙おむつ1であって、前身頃11と後身頃12が重ね合わせ、幅方向、両サイドを溶着することでパンツ型となる構造であり、外装体10は、延伸状態の弾性フィルム10bの両面に溶着により不織布10aを貼合した伸縮性複合材料であり、外装体10の両サイドを溶着する前の展開した状態で、パンツ型紙おむつの縦方向中央、内装パッド20の両サイド横に形成された円形の穴13を有し、円形の穴13と、パンツ型紙おむつの縦方向中央を通る水平方向の線Tと内装パッド20側とは逆側で円形の穴13の周と重なる点Sから、水平方向の線Tから前身頃11側および後身頃12側に対しそれぞれ同じ角度(θ)で伸びる足回り用のカットラインKを有し、角度(θ)は、5度以上35度以下であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、パンツ型紙おむつに関する。
脚周り被覆部を備えたボクサーパンツ型の紙おむつは、従来のパンツ型紙おむつよりも股間での密着性が高く、脚の動きに伴う吸収体と体の間の隙間ができにくく、漏れにくい特徴がある。
一般にパンツ型の紙おむつの製法は例えば特許文献1で例示されているように、パンツ型紙おむつの製品幅方向になる方向に流れる原料シートを加工し、連続して展開した形状にしたのち、最終的に折り畳み前身頃と後身頃の両側部をサイドシールし、両側部を切断、単離することでパンツ型紙おむつとなる。
この製法でボクサーパンツ型の紙おむつを製造する方法は従来から知られている。脚周り被覆部は筒状に形成しているのではなく、着用時に脚周り近くと股間部の外装体が変形することで、着用したときに形成される。
パンツ型紙おむつは製品幅方向になる方向に加工される。そのため伸縮部材も基本的には製品幅方向に延伸された状態で接合される。そのため紙おむつの伸縮は幅方向が基本である。伸縮部材として糸ゴムを使用した場合には斜めに配置することで斜め方向への伸縮性を付与することもあるが、糸ゴムを蛇行させながら配置させていくため、使用できる箇所や本数には制限がある。
ボクサーパンツ型の紙おむつは着用時の複雑な変形に対応し、フィット性を高める工夫が必要となる。特許文献2及び特許文献3に代表されるように通常のパンツ型紙おむつより多くの糸ゴムを使用し、複雑な配置に糸ゴムを設置する必要がある。
一方、伸縮部材として糸ゴムではなく弾性フィルムを利用する方法がある。糸ゴムとの違いの大きな点は、弾性フィルム自体は資材の流れ方向(MD方向)だけでなく、資材の流れ方向と直角の方向(CD方向)にも伸縮可能なことである。延伸状態の弾性フィルムと不織布を超音波溶着などで貼合した複合材(以下、伸縮不織布)に加工したもので外装体とするが、そのときの溶着によりCD方向への動きは制限されるようになるものの、パターンの選択によっては斜めへの伸縮は大きく制限されないため、複雑な伸縮を必要とするボクサーパンツ型の紙おむつの外装体としては最適である。
特開2010− 35582号公報 特開2010− 82133号公報 特開2018− 83019号公報
しかしながら、伸縮不織布を使用したボクサーパンツ型の紙おむつに使用された例は見られない。その理由としては伸縮特性が最適な伸縮不織布を外装体に用いても、股間部では内装パッドと接合され伸縮性が不活性になる部分の面積が大きく、せっかくの特性を活かすことができないためである。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、フィット性が高く、見た目が良好なボクサーパンツ型紙おむつを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、(1)本発明のパンツ型紙おむつは、外装体と内装パッドを有し、着用したときにボクサーパンツ型紙おむつであって、前身頃と後身頃が重ね合わせ、幅方向、両サイドを溶着することでパンツ型となる構造であり、前記外装体は、延伸状態の弾性フィルムの両面に溶着により不織布を貼合した伸縮性複合材料であり、前記外装体の両サイドを溶着する前の展開した状態で、前記パンツ型紙おむつの縦方向中央、前記内装パッドの両サイド横に形成された円形の穴を有し、前記円形の穴と、パンツ型紙おむつの縦方向中央を通る水平方向の線と前記内装パッド側とは逆側で円形の穴の周と重なる点から、水平方向の線から前記前身頃側および前記後身頃側に対しそれぞれ同じ角度(θ)で伸びる足回り用のカットラインを有し、前記角度(θ)は、5度以上35度以下であることを特徴とするものである。
(2)(1)の構成において、前記内装パッドは、開繊時に高吸収性ポリマー粒子を担持したアセテートトウを用いる吸収体と、前記アセテートトウ吸収体を包むキャリアシートとを有し、前記開繊する工程で前記高吸収性ポリマー粒子を担持したアセテートトウ吸収体が、縦方向の両端のみ前記キャリアシートに接着剤で固定されており、前記接着剤で固定される接着領域は、サイドシールの下端よりそれぞれ上側にあることを特徴とする。
(3)(2)の構成において、前記内装パットは、液透過性のトップシートを有し、前記キャリアシートと前記液透過性のトップシート側の接着は、前記アセテートトウ吸収体と前記キャリアシートを固定している接着領域と同じ領域内で接着されていることを特徴とする。
(4)(2)の構成において、前記内装パッドは、前記アセテートトウ吸収体と前記キャリアシートを固定している接着領域と同じ領域内で、かつ前記内装パッド縦方向中央で接着されており、前記中央の接着領域の幅は、前記内装パッドの幅の3分の1以内であることを特徴とする。
本発明によれば、フィット性が高く、見た目が良好なボクサーパンツ型紙おむつを提供することができる。
本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの展開図である。 本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの足回り用のカットラインの拡大図である。 図1のX−X’断面図である。 本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの完成図である。 本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの足回りの拡大図である。 本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの着用状態を説明する図である。 本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの足回り被覆部の説明図であって、(a)は外腿側の説明図、(b)は内腿側の説明図である。 本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの足回り被覆部及び内腿側の説明図であって、(a)は前方斜めから見た図、(b)後方斜めから見た図である。 本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの外装体で用いられる伸縮性複合材料の溶着パターンについての説明図である。 本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの吸収体でも用いるアセテートトウ吸収体について説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明するが、これらは例示の目的で掲げたものであり、これらにより本発明を限定するものではない。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ符号を付する。
説明文および図1、図2、図4および図5では伸縮性複合材料が収縮状態のときの形状で説明する。尚、製造工程で伸縮性複合材料が延伸状態で足回りのカットする場合には、本発明で開示したカットラインを延伸倍率に合わせて形状を調整する必要がある。
図1は、本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの展開図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつ1は、外装体10と内装パッド20からなる着用したときにボクサータイプの形状になるものである。
外装体10は、延伸状態の弾性フィルムの両面に超音波溶着により不織布を貼合した伸縮性複合材料である。
内装パッド20は、開繊時に高吸収性ポリマー粒子を担持したアセテートトウを吸収体として用いている。
パンツ型紙おむつ1は、前身頃11と後身頃2が重ね合わせ、幅方向、両サイドを溶着することでパンツ型となる構造である。
図2は、本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの足回り用のカットラインの拡大図である。
図1及び図2に示すように、外装体10の両サイドを溶着する前の展開した状態で、パンツ型紙おむつ1の縦方向中央、内装パッド20の両サイド横に円形の穴13と、パンツ型紙おむつ1の縦方向中央を通る水平方向の線Tと内装パッド20側とは逆側で円形の穴13の周と重なる点Sから、水平方向の線Tから前身頃11側および後ろ身頃12側に対しそれぞれ同じ角度(θ)で伸びる直線状の足回り用のカットラインKがある。
角度(θ)は5度以上35度以下であることが好ましい。
円形の穴13は、円形は真円だけでなく楕円の円も含む。
図3は、図1のX−X’断面図である。図3に示すように、内装パッド20は、液透過性のトップシート21と、液不透過性のバックシート22と、アセテートトウ吸収体23と、キャリアシート24と、立体ギャザー25とを有する。
開繊する工程でSAPを担持したアセテートトウ吸収体23が、縦方向の両端のみキャリアシート24に接着剤で固定されており、接着層を参照符号26で示している。
この接着層26の接着領域26aは、図1のサイドシール18の下端Fより上にあることが好ましい。
キャリアシート24と液透過性のトップシート21側の接着は、アセテートトウ吸収体23とキャリアシート24を固定している接着領域と同じ領域内で接着されている。この接着層を参照符号27’で示している。
内装パッド20は、アセテートトウ吸収体23とキャリアシート24を固定している接着領域26と同じ領域内の接着領域28および内装パッド縦方向中央にある接着領域29で接着されている。中央の接着領域の幅は内装パッド20の幅の3分の1以内である。内装パッド20と外装体10の接着層を参照符号28で示す。キャリアシート24とバックシート22の接着層を参照符号27で示す。
外装体10は、延伸状態の弾性フィルム10bの両面に溶着により不織布10aを貼合した伸縮性複合材料である。
図4は、本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの完成図である。図5は、本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの足回りの拡大図である。図6は、本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの着用状態を説明する図である。図4〜図6を用いて、本実施形態に係るパンツ型紙おむつについて説明する。
本発明のパンツ型紙おむつ1は、着用前はボクサーパンツ型の特徴である筒状の足周り被覆部は形成されていない。
着用したときパンツ型紙おむつ1の縦方向股間部、図6のA−A‘の部分が、着用者の股間の形にそってA−A’の中央付近を中心にAとA‘が外に向かうように折れ曲がる。
図6に示したように、折れ曲がった先のA点とA’点から脚の付け根までが太もも内側の脚周り被覆部となり、B点からC点にむかい直線にちかいラインでカットした場合には、脚の内側にあるA点から脚を包み込むように外装体が周り込むため足回り被覆部15が形成される。もし脚周りのカットラインKが、いったんB点から大きい傾きをもって上部に向かってスタートし、その後よこに向かったゆるやかな傾きにかわるようなラインの場合、脚周り被覆部は形成されない。そのため、脚周り被腹部15をデザインするときに、カットラインKの最初の傾斜が重要である。
本実施形態のパンツ型紙おむつ1ではθを5度から35度にすることがのぞましい。35度より大きくなるとボクサーパンツ型らしさがなくなる。一方で、θが大きくなるほど自然長状態での脚部開口部が大きくなり、履きやすくなる。そのためθは5度以上が望ましい。
より最適な角度は10度以上25度以下である。
本実施形態では、B点から始まる直線状のカットラインKは、そのまま真っすぐサイドシール領域のD点まで到達する形状でも問題ないが、その手前C点から上方へ弧を描くラインにすることで、着用時にサイドシール18の下にスリット部16が形成されるため好ましい。このスリット部16があることで、脚周り被覆部による締め付けすぎにより足の動きが抑制されることを防ぐことができる。
C点とD点の幅方向の距離は20mm以下、好ましくは10mm以下が望ましい。20mmより大きくなるとスリット部16の幅が広がりすぎで脚周り被覆部15のフィット性が損なわれるだけでなく、見た目も悪くなる。C点とD点の縦方向の距離は15mm以下、好ましくは10mm以下が望ましい。15mmより大きくなるとスリット部16の長さが長すぎで脚周り被覆部15のフィット性が損なわれる。
また、本実施形態の説明の図ではB点からC点までを直線でしめしたが、より身体の線にあうように曲線が含まれても問題ない。その場合でも角度θの設定はB点からC点までに仮想線を引いて設定する。
図6に示したように、脚周り被覆部15を構成するとき、脚周りに近い部分ほど、外装体10は幅方向だけでなく上下方向にも延伸される複雑な変形を伴う。そのため本実施形態では、外装体10は、図3に示すように、弾性フィルム10bと不織布10aを貼合した伸縮性複合材料を使用することが最適である。
図7は、本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの足回り被覆部の説明図であって、(a)は外腿側の説明図、(b)は内腿側の説明図である。図8は、本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの足回り被覆部及び内腿側の説明図であって、(a)は前方斜めから見た図、(b)後方斜めから見た図である。
本実施形態では、図4〜図6で説明したように、脚部のカットラインKの付け根に円形の穴13を設けることが特徴である。円形の穴13がなく、A点を起点として直線状のカットラインKを設けた場合、図7(a)のようにA点を起点に開口部が三角に開く。このときA点は両側に引っ張る力が働いている。
伸縮性複合材料は後述するように、多数の溶着点で弾性フィルム10bと不織布10aが貼合されている。溶着点では不織布10aは溶解し、弾性フィルム10bは溶解または破断により孔が開いている。溶着点がミシン目の様な役割をはたすため、破断しやすくなる。そのためA点から直接は直線状のカットラインを設けた場合にはA点をきっかけに裂けることがあった。本発明の実施形態のように、まず円形の穴13を設けた場合には図8のように広がり、力が分散し裂けることがなくなった。
またA点から直接は直線状のカットラインを設けた場合には端部がA点からC点に向かって曲線を描くようなラインになるが、本発明では着用時に円形の穴13の部分が半円状に開いたのち、そこから水平な線となるためよりボクサータイプらしい形状になる。
円径の孔13の直径は、最終製品が男性用か女性用か、およびサイズによって決めることになるが、20mm以上40mm以下が適切である。20mm未満であると径が小さすぎるため目的とする効果が得られにくい、40mmより大きくなると着用時に円によってできる内股側の開口部が大きくなりすぎる。内装パッド20の端部から円までの距離G(図1)は5mm以上20mm以内が適切である。距離Gが5mmよりせまいと製造時のコントロールが困難である。距離Gが25mmより広いと脚周り被覆部15の内また側が長くなりすぎる。
(伸縮性複合材料)
外装体10の伸縮性複合材料は、図3に示すように、延伸状態の弾性フィルム10bの表裏に不織布10aを貼合(ラミネート)する。弾性フィルム10bの表裏に不織布10aを貼合する方法は超音波溶着がのぞましい。貼合するときの弾性フィルム10bの延伸率は2.5倍から4倍がのぞましく、よりのぞましいのは3から3.5倍である。ラミネート時に延伸された弾性フィルム10bは永久ひずみが残るため自然長になっても元の長さにならない。
また不織布10aに溶着点で固定されるため、ラミネート時に伸ばした以上には延伸できない。そのため加工された伸縮性複合材料の延伸能力はラミネート時の延伸率より低下する。そのためラミ時に2.5倍未満で延伸した場合には伸縮性複合材料は2倍程度の能力しかなく、外装体として使用するには低い。
一方、ラミネート時の延伸率が高いほど、弾性フィルムのネックインが大きくなる。ネックイン状態で不織布10aに溶着点で固定された弾性フィルム10bは自然長状態になっても元の幅にもどり難く、上下の不織布の間で皺となることがあり、伸縮性複合材の仕上がりがフラットでなくうねりをともなってしまう。
そのためラミネート時の弾性フィルムの延伸率は4倍以下であることがのぞましい。
弾性フィルム10bと不織布10aの溶着は熱または超音波による方法などで行うことができるが、仕上がりの肌触りが柔らかくなることから超音波溶着が適している。超音波溶着によるラミネートはホーンからの振動と溶着パターンと同じ形状で設けられた凸部をもつアンビルロールの間に延伸した弾性フィルム10bと不織布10aを通すことで行われる。そのため伸縮性複合材料の性能は処理時の弾性フィルム10bの延伸率と溶着パターンで決まる。
図9は、本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの外装体で用いられる伸縮性複合材料の溶着パターンについての説明図である。本発明では溶着パターンに特に制限はないが、図9に示すように、千鳥パターンがラミネート後の伸縮性の低下が少なく、なおかつ少ない溶着点で伸縮性複合材の厚みが薄くなることから望ましい。
またアンビルロール軸方向に対し角度θ’の傾斜を持たせることにより、装置の耐久性を高めることができるため望ましい。傾斜をもたない場合、ホーンはアンビルロールの凸部と接触しているときとしていないときを繰り返すため、衝撃が大きい。一方、傾斜をもたせた場合、ホーンは常にアンビルロールの凸部と接触しているため、ホーンへの衝撃による負荷が軽減される。
ラミネート処理方向の溶着点間距離Dは伸縮性複合材の厚みに影響する。タオルのような、よりソフトで温かみのある風合いにしたいときには、溶着点間距離Dを大きくし、伸縮性複合材に形成される不織布の波の高さを高くすればよい。その場合、溶着点間距離Dは2mm以上4mm以下が適している。逆によりフラットで木綿のような風合いにしたい場合には、溶着点間距離Dを1.5mm以下0.8mm以上にするのが好ましい。
溶着点の幅方向の間隔は、溶着点間距離Dを設定したあとに、適宜決めることができる。溶着点の幅方向の間隔が狭すぎると、溶着点の面積率が高くなり、超音波溶着時の処理条件が高いエネルギーを必要とするため好ましくない。溶着点の幅方向の間隔が広すぎると超音波溶着時に発生した弾性フィルム10bのネックインからの戻りにより縦ジワが発生する可能性がある。
以上のことから溶着点間距離Dは、0.8mmから4mmの中で加工条件と仕上がりのバランスがよいものを選択することができる。
図10は、本発明の実施形態に係るパンツ型紙おむつの吸収体でも用いるアセテートトウ吸収体について説明する図であり、(a)はアセテートトウ吸収体の非変形時、(b)アセテートトウ吸収体の変形時を示している。本発明の実施形態では吸収体23として開繊時にSAPを担持させたアセテートトウを用いるアセテートトウへのSAPの固定にはトリアセチンなどの可塑剤を使用することができる。
SAPの担持体として広く用いられているフラッフパルプと比較しアセテートトウは、それ自体が尿を保持する能力は低いものの、逆に内部で尿の拡散が優れるという特徴がある。また長繊維であるため崩れることはなく、例えば両端を引っ張ても戻る弾力性もある。本発明の実施形態ではこのようなアセテートトウの長繊維である特徴を利用している。開繊しながらSAPを担持したアセテートを長方形に成型したアセテートトウ吸収体23を、キャリアシート24で包む。
このとき図10に示したようにアセテートトウの両端のみ接着剤で固定する。この接着剤による接着層を参照符号26で示している。このようにして固定されたアセテートトウ吸収体30は接着領域の間では自由に変形が可能である。
おむつに加工後、股間で挟まれたとき、吸収体23全体でなく、股間にくる場所だけ図6のように折れまがるだけでなく、幅方向へ縮むことができるため、より柔軟にフィットする。また固定された両端でテンションがかかっているため、たとえ座ったときに足を開いたときに戻ろうとする力が発生するため、吸収体23が着用者の身体の動きに合わせフィットすることができる。このような特徴を発生させるため、両端の接着領域26a(図1)はサイドシール18の下の端Fより上に設ける。
サイドシール18の下端Fより下の領域は、足周り被覆部15を形成するために複雑に動く領域であるため、ここに接着領域26aが重ならないようにすることが必要である。またキャリアシート24とバックシート22の接着層27および内装パッド20と外装体10の接着層28も、この接着領域26a内で行わなければならない。内装パッド20と外装体10の接着はこの両端の領域だけだと、股間で外装体10と内装パッド20が別の動きをし、ずれる恐れがある。そのため外装体10の縦方向中央で内装パッド20を接着する必要があるが、このときの接着領域の幅は、外装体の幅の3分の1以内である。
ここで内装パッド20の両端を固定しないのは、前述のようにこの領域で外装体10は複雑な変形が必要であるため、内装パッド10を全巾で固定すると動きが抑制されるためである。そのため接着領域29での内装パッド20の固定は最小限の面積である必要がある。一方で、十分に固定されている必要があるため、接着領域29の幅の下限は20mmが好ましい。
本実施形態によれば、外装体10に伸縮不織布を使用し、吸収体23にアセテートトウを使用することでフィット性が高く、見た目もより下着らしくなる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態や実施例に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 パンツ型紙おむつ
10 外装体
10a 不織布
10b 弾性フィルム
13 円形の穴
K カットライン
20 内装パッド
21 トップシート
22 バックシート
23 吸収体
24 キャリアシート

Claims (4)

  1. 外装体と内装パッドを有し、着用したときにボクサーパンツ型紙おむつであって、
    前身頃と後身頃が重ね合わせ、幅方向、両サイドを溶着することでパンツ型となる構造であり、
    前記外装体は、延伸状態の弾性フィルムの両面に溶着により不織布を貼合した伸縮性複合材料であり、
    前記外装体の両サイドを溶着する前の展開した状態で、前記パンツ型紙おむつの縦方向中央、前記内装パッドの両サイド横に形成された円形の穴を有し、前記円形の穴と、パンツ型紙おむつの縦方向中央を通る水平方向の線と前記内装パッド側とは逆側で円形の穴の周と重なる点から、水平方向の線から前記前身頃側および前記後身頃側に対しそれぞれ同じ角度(θ)で伸びる足回り用のカットラインを有し、
    前記角度(θ)は、5度以上35度以下であることを特徴とするパンツ型紙おむつ。
  2. 前記内装パッドは、開繊時に高吸収性ポリマー粒子を担持したアセテートトウを用いる吸収体と、前記アセテートトウ吸収体を包むキャリアシートとを有し、
    前記開繊する工程で前記高吸収性ポリマー粒子を担持したアセテートトウ吸収体が、縦方向の両端のみ前記キャリアシートに接着剤で固定されており、
    前記接着剤で固定される接着領域は、サイドシールの下端よりそれぞれ上側にあることを特徴とする請求項1に記載のパンツ型紙おむつ。
  3. 前記内装パットは、液透過性のトップシートを有し、
    前記キャリアシートと前記液透過性のトップシート側の接着は、前記アセテートトウ吸収体と前記キャリアシートを固定している接着領域と同じ領域内で接着されていることを特徴とする請求項2に記載のパンツ型紙おむつ。
  4. 前記内装パッドは、前記アセテートトウ吸収体と前記キャリアシートを固定している接着領域と同じ領域内で、かつ前記内装パッド縦方向中央で接着されており、
    前記中央の接着領域の幅は、前記内装パッドの幅の3分の1以内であることを特徴とする請求項2に記載のパンツ型紙おむつ。
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